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【発明の名称】 遊技機
【発明者】 【氏名】鵜川 詔八

【氏名】河村 博史

【要約】 【課題】可動部材の動作制御による演出と可変表示装置での表示による演出との組合せにより遊技の演出の面白みを向上させることが可能な遊技機を提供することである。

【解決手段】所定領域に打玉が進入した場合に、振分け部材が所定の動作をする始動入賞動作および特定入賞動作を所定の基準位置から所定のタイミングで開始させる制御を行ない、そのような動作の開始に伴って、振分け部材の動作に対応した表示B,Cを可変表示装置において実行する制御を行なう。
【特許請求の範囲】
【請求項1】 打玉が打込まれる遊技領域に設けられ、打玉を受入れやすい第1の状態と打玉を受入れにくい第2の状態とに変化可能であり、駆動される可動部材を内部に備えた可変入賞球装置と、表示状態が変化可能な表示装置とを含む遊技機であって、前記可動部材を動作させる電気的駆動源の制御を行なう駆動制御手段と、前記表示装置の表示制御を行なう表示制御手段と、所定領域へ進入した打玉が有効であるか否かを判断する判断手段と、前記判断手段によって所定領域へ進入した打玉が有効であると判断されたときに前記可動部材の位置が所定の基準位置であるか否かを判定することが可能な基準位置判定手段とを含み、前記表示制御手段は、前記判断手段によって所定領域へ進入した打玉が有効であると判断されたときに前記可動部材の動作に対応した表示を所定のタイミングで開始する表示制御を行ない、前記駆動制御手段は、前記基準位置判定手段により前記可動部材の位置が基準位置でないと判定されたときには前記所定のタイミングまでに前記基準位置へ前記可動部材を移動させて前記所定のタイミングで開始される前記表示装置の表示に合わせて所定の動作を開始させる所定動作制御を実行することを特徴とする、遊技機。
【請求項2】 前記所定領域は、前記遊技領域に設けられ、前記判断手段によって進入した打玉が有効であると判断されたときに前記可変入賞球装置が前記第2の状態から前記第1の状態に制御されることとなる始動領域を含み、前記所定の動作は、前記判断手段によって前記始動領域へ進入した打玉が有効であると判断されたときに行なわれる始動領域進入時動作を含むことを特徴とする、請求項1に記載の遊技機。
【請求項3】 前記所定領域は、前記可変入賞球装置に設けられ、前記判断手段によって進入した打玉が有効であると判断されたときに遊技機が予め定められた特定遊技状態に制御されることとなる特定領域を含み、前記所定の動作は、前記判断手段によって前記特定領域へ進入した打玉が有効であると判断されたときに行なわれる特定領域進入時動作を含むことを特徴とする、請求項1または2に記載の遊技機。
【請求項4】 遊技の進行に応じて遊技機の動作を制御する遊技制御手段をさらに含み、該遊技制御手段は、遊技の進行に応じて前記表示制御手段へコマンドを送信するコマンド送信手段を含み、該コマンド送信手段は、前記所定のタイミングで前記表示制御手段へ前記所定動作制御時の表示を指定する所定動作時表示指定コマンドを送信し、前記表示制御手段は、受信した前記所定動作時表示指定コマンドに基づいて前記表示装置の表示制御を行なうことにより、前記可動部材の動作に合わせて表示状態を変化させることを特徴とする、請求項1から3のいずれかに記載の遊技機。
【請求項5】 打玉が打込まれる遊技領域に設けられ、打玉を受入れやすい第1の状態と打玉を受入れにくい第2の状態とに変化可能であり、駆動される可動部材を内部に備えた可変入賞球装置と、表示状態が変化可能な表示装置とを含む遊技機であって、前記表示装置の表示制御を行なう表示制御手段と、前記可動部材の位置を判定するための位置判定手段とを含み、前記表示制御手段は、前記位置判定手段により判定された前記可動部材の位置に応じて、前記可動部材の動作に対応した表示を実行する表示制御を行なうことを特徴とする、遊技機。
【請求項6】 所定領域へ進入した打玉が有効であるか否かを判断する判断手段と、前記表示制御手段は、前記判断手段によって所定領域へ進入した打玉が有効であると判断されたときに、前記位置判定手段により判定された前記可動部材の位置に応じて、前記可動部材の動作に対応した表示を実行する表示制御を行なうことを特徴とする、請求項5に記載の遊技機。
【請求項7】 前記遊技領域には、前記判断手段によって進入した打玉が有効であると判断されたときに前記可変入賞球装置が前記第2の状態から前記第1の状態に制御されることとなる始動領域が設けられており、前記所定領域は、前記始動領域を含むことを特徴とする、請求項6に記載の遊技機。
【請求項8】 前記可変入賞球装置には、前記判断手段によって進入した打玉が有効であると判断されたときに遊技機が予め定められた特定遊技状態に制御されることとなる特定領域が設けられており、前記所定領域は、前記特定領域を含むことを特徴とする、請求項6または7に記載の遊技機。
【請求項9】 遊技の進行に応じて遊技機の動作を制御する遊技制御手段をさらに含み、該遊技制御手段は、遊技の進行に応じて前記表示制御手段へコマンドを送信するコマンド送信手段を含み、該コマンド送信手段は、前記位置判定手段により判定された前記可動部材の位置を特定する位置特定コマンドを送信可能であり、前記表示制御手段は、前記位置特定コマンドを受信したとき、受信した位置特定コマンドに基づいて前記可動部材の位置を認識し、前記可動部材の動作に対応した表示を実行する表示制御を行なうことを特徴とする、請求項5から8のいずれかに記載の遊技機。
【請求項10】 前記位置判定手段は、前記可動部材の所定の基準位置を検出する基準位置検出手段と、該基準位置検出手段の検出結果と前記基準位置検出手段により前記基準位置が検出された後の前記可動部材の動作量とに基づいて前記可動部材の位置を判定する処理を行なう判定処理手段とを含むことを特徴とする、請求項5から9のいずれかに記載の遊技機。
【発明の詳細な説明】【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、パチンコ遊技機やコイン遊技機で代表される遊技機に関し、詳しくは、打玉が打込まれる遊技領域に設けられ、打玉を受入れやすい第1の状態と打玉を受入れにくい第2の状態とに変化可能であり、駆動される可動部材を内部に備えた可変入賞球装置と、表示状態が変化可能な表示装置とを含む遊技機に関する。
【0002】
【従来の技術】この種の遊技機において、従来から一般的に知られているものに、たとえば、「二種」と呼ばれるヒコーキタイプのパチンコ遊技機等がある。このような遊技機には、打玉が打込まれる遊技領域に設けられ、打玉を受入れやすい第1の状態と打玉を受入れにくい第2の状態とに変化可能であり、駆動される可動部材を内部に備えた可変入賞球装置と、表示状態が変化可能な表示装置とを含むものがあった。
【0003】このような従来の遊技機においては、演出効果を高めるために、可動部材を常に動作させる制御が行なわれるとともに、表示装置で遊技状態に関連する表示をさせる制御が行なわれていた。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかし、前述したような従来の遊技機においては、可動部材の動作制御による演出と表示装置での表示による演出とが何らの関連性もなく行なわれていたため、演出の面白みに欠けるという問題があった。
【0005】本発明は、係る実情に鑑み考え出されたものであり、その目的は、可動部材の動作制御による演出と表示装置での表示による演出との組合せにより遊技の演出の面白みを向上させることが可能な遊技機を提供することである。
【0006】
【課題を解決するための手段の具体例およびその効果】(1) 打玉が打込まれる遊技領域(遊技領域3)に設けられ、打玉を受入れやすい第1の状態と打玉を受入れにくい第2の状態とに変化可能であり、駆動される可動部材(振分け部材26)を内部に備えた可変入賞球装置(可変入賞球装置20)と、表示状態が変化可能な表示装置(表示装置40)とを含む遊技機であって、前記可動部材を動作させる電気的駆動源(モータ35)の制御を行なう駆動制御手段(遊技制御用マイクロコンピュータ51)と、所定領域(始動入賞口4a〜4c、特定受入口42)へ進入した打玉が有効であるか否かを判断する判断手段と(遊技制御用マイクロコンピュータ51)、前記表示装置の表示制御を行なう表示制御手段(表示制御用マイクロコンピュータ301)と、前記判断手段によって所定領域へ進入した打玉が有効であると判断されたとき(S21,S24)に前記可動部材の位置が所定の基準位置であるか否かを判定することが可能な基準位置判定手段(遊技制御用マイクロコンピュータ51、S21a)とを含み、前記表示制御手段は、前記判断手段によって所定領域へ進入した打玉が有効であると判断されたときに前記可動部材の動作に対応した表示(図8の(b)、図9の(a)参照)を所定のタイミング(打玉の入賞の検出が有効となってから所定期間t1,t2経過時)で開始する表示制御を行ない(図11参照)、前記駆動制御手段は、前記基準位置判定手段により前記可動部材の位置が基準位置でないと判定されたときには前記所定のタイミングまでに前記基準位置へ前記可動部材を移動させて前記所定のタイミングで開始される前記表示装置の表示に合わせて所定の動作(始動入賞動作、特定入賞動作)を開始させる所定動作制御を実行する(図11参照)。
【0007】このような構成によれば所定領域へ進入した打玉が有効であると判断されたときに、可動部材の動作に対応した表示を所定のタイミングで開始する表示制御が行なわれるとともに、可動部材の位置が基準位置でないと判定されたときには所定のタイミングまでに基準位置へ可動部材を移動させて所定のタイミングで開始される表示装置の表示に合わせて所定の動作を開始させる所定動作制御が行なわれるので、可動部材の動作制御と表示装置の表示制御との間で制御開始タイミングを合わせることができる。このため、表示装置において、可動部材の動作に合わせて表示を行なうことができるようになり、その結果、可動部材の動作制御による演出と表示装置での表示による演出との組合せにより遊技の演出の面白みを向上させることができる。
【0008】(2) 前記所定領域は、前記遊技領域に設けられ、前記判断手段によって進入した打玉が有効であると判断されたとき(S21)に前記可変入賞球装置が前記第2の状態から前記第1の状態に制御されることとなる始動領域(始動入賞口4a〜4c)を含み、前記所定の動作は、前記判断手段によって前記始動領域へ進入した打玉が有効であると判断されたときに行なわれる始動領域進入時動作(始動入賞動作)を含む。
【0009】このような構成によれば、所定の動作として、始動領域へ進入した打玉が有効であると判断されたときに始動領域進入時動作が行なわれるため、打玉が始動領域に進入した場合における演出の面白みを向上させることができ、始動領域への打玉の進入に対する遊技者の注目度を向上させることができる。
【0010】(3) 前記所定領域は、前記可変入賞球装置に設けられ、前記判断手段によって進入した打玉が有効であると判断されたとき(S24)に遊技機が予め定められた特定遊技状態に制御されることとなる特定領域(特定受入口42)を含み、前記所定の動作は、前記判断手段によって前記特定領域へ進入した打玉が有効であると判断されたときに行なわれる特定領域進入時動作(特定入賞動作)を含む。
【0011】このような構成によれば、所定の動作として、特定領域へ進入した打玉が有効であると判断されたときに行なわれる特定領域進入時動作が含まれるため、打玉が特定領域に進入した場合における演出の面白みを向上させることができ、特定領域への打玉の進入に対する遊技者の注目度を向上させることができる。
【0012】(4) 遊技の進行に応じて遊技機の動作を制御する遊技制御手段(遊技制御用マイクロコンピュータ51)をさらに含み、該遊技制御手段は、遊技の進行に応じて前記表示制御手段へコマンドを送信するコマンド送信手段(S3のコマンド出力処理)を含み、該コマンド送信手段は、前記所定のタイミングで前記表示制御手段へ前記所定動作制御時の表示を指定する所定動作時表示指定コマンド(コマンド8000H,8100H,8300H)を送信し(図11参照)、前記表示制御手段は、受信した前記所定動作時表示指定コマンドに基づいて前記表示装置の表示制御を行なうことにより、前記可動部材の動作に合わせて表示状態を変化させる(図11参照)。
【0013】このような構成によれば、所定のタイミングで表示制御手段へ所定動作制御時の表示を指定する所定動作時表示指定コマンドが送信され、表示制御手段が受信した所定動作時表示指定コマンドに基づいて表示装置の表示制御を行なうことにより、可動部材の動作に合わせて表示状態が変化されるので、表示制御手段がコマンドにより制御開始タイミングを認識することができるため、可動部材の所定の動作の開始にタイミングに対して、表示制御のタイミングを容易に同期させることができる。
【0014】(5) 打玉が打込まれる遊技領域(遊技領域3)に設けられ、打玉を受入れやすい第1の状態と打玉を受入れにくい第2の状態とに変化可能であり、駆動される可動部材(振分け部材26)を内部に備えた可変入賞球装置(可変入賞球装置20)と、表示状態が変化可能な表示装置(表示装置40)とを含む遊技機であって、前記表示装置の表示制御を行なう表示制御手段(表示制御用マイクロコンピュータ301)と、前記可動部材の位置を判定するための位置判定手段(遊技制御用マイクロコンピュータ51、S41)とを含み、前記表示制御手段は、前記位置判定手段により判定された前記可動部材の位置に応じて、前記可動部材の動作(始動入賞動作、特定入賞動作)に対応した表示を実行する表示制御を行なう(図17参照)。
【0015】このような構成によれば、位置判定手段により判定された可動部材の位置に応じて、可動部材の動作に対応した表示を実行する表示制御が行なわれるので、可動部材の動作制御と表示装置の表示制御との間で制御タイミングを合わせることができる。このため、表示装置において、可動部材の動作に合わせて表示を行なうことができるようになり、その結果、可動部材の動作制御による演出と表示装置での表示による演出との組合せにより遊技の演出の面白みを向上させることができる。
【0016】(6) 所定領域へ進入した打玉が有効であるか否かを判断する判断手段(遊技制御用マイクロコンピュータ51)と、前記表示制御手段は、前記判断手段によって所定領域へ進入した打玉が有効であると判断されたとき(S51,S54)に、前記位置判定手段により判定された前記可動部材の位置に応じて、前記可動部材の動作に対応した表示を実行する表示制御を行なう。
【0017】このような構成によれば、所定領域へ進入した打玉が有効であると判断されたときに可動部材の動作に対応した表示を実行する表示制御を行なうため、打玉が所定領域に進入した場合における演出の面白みを向上させることができ、所定領域への打玉の進入に対する遊技者の注目度を向上させることができる。
【0018】(7) 前記遊技領域には、前記判断手段によって進入した打玉が有効であると判断されたとき(S51)に前記可変入賞球装置が前記第2の状態から前記第1の状態に制御されることとなる始動領域(始動入賞口4a〜4c)が設けられており、前記所定領域は、前記始動領域を含む(図17参照)。
【0019】このような構成によれば、所定領域が始動領域を含むため、始動領域へ進入した打玉が有効であると判断されたときに、判定された可動部材の位置に応じて、可動部材の動作に対応した表示を実行する表示制御が実行されるため、打玉が始動領域に進入した場合における演出の面白みを向上させることができ、始動領域への打玉の進入に対する遊技者の注目度を向上させることができる。
【0020】(8) 前記可変入賞球装置には、前記判断手段によって進入した打玉が有効であると判断されたとき(S54)に遊技機が予め定められた特定遊技状態に制御されることとなる特定領域(特定受入口42)が設けられており、前記所定領域は、前記特定領域を含む(図17参照)。
【0021】このような構成によれば、所定領域が特定領域を含むため、特定領域へ進入した打玉が有効であると判断されたときに、判定された可動部材の位置に応じて、可動部材の動作に対応した表示を実行する表示制御が実行されるため、打玉が特定領域に進入した場合における演出の面白みを向上させることができ、特定領域への打玉の進入に対する遊技者の注目度を向上させることができる。
【0022】(9) 遊技の進行に応じて遊技機の動作を制御する遊技制御手段(遊技制御用マイクロコンピュータ51)をさらに含み、該遊技制御手段は、遊技の進行に応じて前記表示制御手段へコマンドを送信するコマンド送信手段(S3のコマンド出力処理)を含み、該コマンド送信手段は、前記位置判定手段により判定された前記可動部材の位置を特定する位置特定コマンド(80××H,81××H,83××H)を送信可能であり、前記表示制御手段は、前記位置特定コマンドを受信したとき、受信した位置特定コマンドに基づいて前記可動部材の位置を認識し、前記可動部材の動作に対応した表示を実行する表示制御を行なう(図17参照)。
【0023】このような構成によれば、可動部材の位置を特定する位置特定コマンドが送信され、表示制御手段が受信した位置特定コマンドに基づいて可動部材の位置を認識し、可動部材の動作に対応した表示を実行する表示制御が行なわれるので、コマンドにより可動部材の動作に対応した表示ができるため、表示制御手段が、可動部材の動作に対して表示制御のタイミングを容易に同期させることができる。
【0024】(10) 前記位置判定手段は、前記可動部材の所定の基準位置を検出する(図15参照)基準位置検出手段(位置検出器601)と、該基準位置検出手段の検出結果と前記基準位置検出手段により前記基準位置が検出された後の前記可動部材の動作量とに基づいて前記可動部材の位置を判定する処理を行なう判定処理手段(遊技制御用マイクロコンピュータ51)とを含む。
【0025】このような構成によれば、所定の基準位置が検出され、その検出結果と基準位置が検出された後の可動部材の動作量とに基づいて可動部材の位置を判定する処理が行なわれるため、可動部材の位置を確実に認識することができる。
【0026】
【発明の実施の形態】次に、本発明の実施の形態を図面に基づいて詳細に説明する。なお、本実施の形態では、遊技機の一例としてパチンコ遊技機をとり上げて説明するが、本発明はこれに限らず、たとえば、コイン遊技機等であってもよく、打玉が打込まれる遊技領域に設けられ、打玉を受入れやすい第1の状態と打玉を受入れにくい第2の状態とに変化可能であり、駆動される可動部材を内部に備えた可変入賞球装置と、表示状態が変化可能な表示装置とを含む遊技機であればすべて対象となる。
【0027】第1実施形態図1は、本発明の実施の形態によるパチンコ遊技機の遊技盤1を示す正面図である。図1において、遊技盤1の表面には、発射された打玉を誘導するための誘導レール2がほぼ円状に植立されている。この誘導レール2で区画された領域が遊技領域3を形成している。
【0028】遊技領域3のはぼ中央には、本実施の形態の要部をなす可変入賞球装置20が配置されている。可変入賞球装置20の下方には、それぞれ始動玉検出器5a〜5cを内蔵した入賞領域である左,中,右の始動入賞口4a〜4cが配置されている。始動入賞口4a〜4cに打玉が進入すると、打玉が始動玉検出器5a〜5cにより玉の通過が検出され、始動入賞が発生する。そのような始動入賞が始動玉検出器5a〜5cにより検出されると、それに応じて、可変入賞球装置20を次のように閉鎖状態(打玉が入賞不可能な状態)から所定期間開放状態(打玉が入賞可能な状態)にする制御が行なわれる。つまり、始動入賞口4a〜4cのうち左右の始動入賞口4a,4cに入賞した場合は、可変入賞球装置20を1回開放する制御が行なわれる。さらに、始動入賞口4a〜4cのうち中央の始動入賞口4bに入賞した場合は、可変入賞球装置20を2回開放する制御が行なわれる。このように始動玉検出器5a〜5cの入賞検出に伴って可変入賞球装置20が開放動作される状態を始動遊技状態と呼び、この時に行われる可変入賞球装置20の動作を始動入賞時動作と呼ぶ。また、始動入賞時動作は、次のように言い換えることができる。すなわち、始動入賞時動作は、始動玉検出器5a〜5cの玉検出により遊技者にとって不利な第2の状態(閉鎖状態)から遊技者にとって有利な第1の状態(開放状態)となる動作である。
【0029】なお、この例では、遊技者にとって不利な第2の状態が入賞不可能な状態であり、遊技者にとって有利な第1の状態が入賞可能な状態である可変入賞球装置を示したが、これに限らず、第2の状態が入賞可能であるが入賞しにくい状態であり、第1の状態が第2の状態よりも入賞しやすい状態である可変入賞球装置を用いてもよい。
【0030】可変入賞球装置20においては、飛行機の形状を模した可動部材である振分け部材26を含む内部構造物が設けられている。この振分け部材26は、パチンコ遊技機の動作中において、周期的に揺動される(所定角度で左右に振り子運動する)。そして、可変入賞球装置20においては、表示状態が変化可能な表示装置40が可変入賞球装置20と一体的に設けられている。この表示装置40は、液晶表示器よりなり、その表示画面部が可変入賞球装置20の内部(内部の入賞空間)に臨んで配置され、可変入賞球装置20の内部構造物、特には振分け部材26と関連性がある画像表示をする。
【0031】また、遊技領域3には、上記した構成以外にも、風車ランプ7a,7bを内蔵した風車6a,6b、風車8a,8b、サイドランプ10a,10bと風車12,13,14と通常入賞口19とが設けられた入賞口付きサイドランプ飾り100a,100b、および、アウトロ11等が設けられている。
【0032】次に、可変入賞球装置20は、可変入賞球装置20を遊技盤1の表面に取り付けるための取付基板27を有する。取付基板27には、透明の合成樹脂製の転動板24により上下に仕切られた可変入賞球装置内部の入賞空間である上部入賞空間22と下部入賞空間30とが形成されている。上部入賞空間22には、左右一対の開閉片23a,23bが回動可能に設けられている。開閉片23a,23bには、それぞれ周知のリンク機構を介してソレノイド24a,24bが連結されている。開閉片23a,23bは、ソレノイド24a,24bがONしたときに、上部入賞空間22を開放する方向に回動する一方、ソレノイド24a,24bがOFFしたときに、上部入賞空間22を閉鎖する方向に回動するようになっている。このように、開閉片23a,23bが上部入賞空間22を開放した場合が前述した可変入賞球装置20の開放状態であり、開閉片23a,23bが上部入賞空間22を閉鎖した場合が前述した可変入賞球装置20の閉鎖状態である。
【0033】可変入賞球装置20が開放された状態となって玉が入賞すると、その玉は、前述した転動板24上に送られて転動する。転動板24においては、パチンコ遊技機の正面から向かって左右に所定距離だけ離れた位置に、打玉を下部入賞空間30へ落下させることが可能(打玉が通過可能)に構成された開口部が2箇所設けられている。この2箇所の開口部には、それぞれ上部入賞空間22に入賞した打玉(具体的には上部入賞空間22から下部入賞空間30へ落下した打玉)を検出する左右一対の入賞玉検出器25a,25bが設けられている。転動板24は、2箇所の開口部に向かって傾斜した形状を有している。その傾斜があるために、転動板24上を転動する玉は、転動板24に設けられた開口に向かって誘導され、どちらか一方の開口から下部入賞空間30に落下する。入賞玉検出器25a,25bは、通過検出型の検出スイッチであり、打玉の通過を検出する。
【0034】可変入賞球装置20の内部においては、入賞玉検出器25a,25bで検出された入賞玉が、入賞玉検出器25a,25bを通過した後、下部入賞空間30へ落下する。前述した振分け部材26は、飛行機の形状をした飛行機部26aと、該飛行機部26aの尾翼に該当する部分に取付けられた細い棒形状の回動腕部(スイングアーム部)26bと、この回動腕部26bの末端に設けられた支軸26cとを含んで構成される。振分け部材26の支軸26cは、ステッピングモータにより構成されるモータ35により回転駆動される。
【0035】振分け部材26において、支軸26cは、可変入賞球装置20における上部入賞空間22の上側を被覆する上部カバー部材21の内部に設けられている。振分け部材26の回動腕部26bは、支軸26cの下方において上部入賞空間22を通って下部入賞空間30の中心部まで延在されている。そして、飛行機部26aは、回動腕部26bの下端部により吊り下げられているような態様であり、回動腕部26bが真下を向いた場合に、飛行機の左右の主翼に該当する部分が入賞玉検出器25a,25bの直下に位置する配置関係を有して下部入賞空間30内に配置される。下部入賞空間30に落下した玉は、多くの場合、飛行機部26aに衝突する。
【0036】表示装置40は、上部入賞空間22および下部入賞空間30を合わせた領域の奥の側において、これらの入賞空間全体に表示画面領域が拡がった態様で設けられている。したがって、表示装置40は、上部入賞空間22および下部入賞空間30の奥で前方に向かって画像を表示し、振分け部材26が揺動している場合であっても振分け部材26と接触しない態様で配置されている。
【0037】モータ35が正転した場合、支軸26cが時計回り(パチンコ遊技機の正面から見た場合の時計回り)に回動し、それにしたがって回動腕部26bが回動し、飛行機部26aが支軸26cを回動中心として時計回りに回動する。逆に、モータ35が逆転した場合、支軸26cが反時計回り(パチンコ遊技機の正面から見た場合の反時計回り)に回動することにより、回動腕部26bが連動し、飛行機部26aが支軸26cを回動中心として時計回りに回動する。モータ35は、周期的に正転および逆転を繰返すように制御される。これにより、振分け部材26は、図1、図8、および図9に矢印で示されるように、飛行機部26aが下部入賞空間30内で周期的に揺動される。
【0038】飛行機部26aの主翼に該当する部分は、パチンコ遊技機の前方に向かって傾斜している。このため、下部入賞空間30に落下して飛行機部26aに衝突した玉は、多くの場合、主翼該当部の傾斜に起因して下前方へ転動する。さらに、飛行機部26aが周期的に揺動していることにより、下部入賞空間30に落下した玉は、玉が飛行機部26aに衝突した時の飛行機部26aの動作位置等に応じて、下前方またはその周辺の左右方向へランダムに振分けられる。
【0039】下部入賞空間30には、振分け部材26の他に、特定入賞領域(V入賞領域)としての特定受入口42と、特定受入口42に入った玉以外の玉を受入れる通常受入口43とが設けられている。特定受入口42は、下部入賞空間30の下部中央に設けられ、通常受入口43は特定受入口42の左右両側に設けられている。特定受入口42の内部には、特定受入口42に進入した玉の通過を検出する通過検出型の検出スイッチである特定玉検出器48が設けられている。このため、下部入賞空間30に落下した玉は、特定受入口42または通常受入口43のうちのいずれかに入る。特定受入口42に進入した玉は、所謂V入賞を発生させる玉として検出される。このような特定受入口42に進入した玉が検出されると、V入賞と呼ばれる特定入賞が発生する。以下、V入賞を特定入賞と表現する。特定受入口42および通常受入口43のそれぞれに進入した玉は、図示しない玉通路を通って遊技盤1の裏面側に設けられた入賞玉集合カバー体(図示しない)に集められる。また、このような特定受入口42および通常受入口43が設けられている部分は、飾り部材28により被覆されている。その飾り部材28の両端部には、可変入賞球装置20の装飾用のLED表示器47が複数設けられている。
【0040】受入口42に入った玉が特定玉検出器48により検出されて特定入賞が発生した場合には、その検出に応じて、遊技制御用マイクロコンピュータ51により、特定遊技状態(大当り状態、当り状態ともいう)を発生させる制御が行なわれる。
【0041】次に、可変入賞球装置20と表示装置40との配置関係を説明する。図2は、可変入賞球装置20と表示装置40との配置関係を示すパチンコ遊技機の部分的拡大側面図である。
【0042】可変入賞球装置20は、遊技盤1の裏面側において、一部が突出しており、ビス91を複数用いて遊技盤1にビス止めされることにより、遊技盤1の裏面側に取付けられる。また、表示装置40は、表示制御用の表示制御回路基板300を内蔵した態様で、可変入賞球装置20の後方部分に取り付けられている。これにより、可変入賞球装置20と、表示装置40とが一体化されている。
【0043】可変入賞球装置20の取付けは、可変入賞球装置20の後端部に設けられた係止爪210(内側に爪が形成されているもの)可変入賞球装置20のカバー部材の左右両側面に設けられた左右一対の溝部411に形成されている爪受け部412を内側から係合することにより行なわれる。このような構成により、表示装置40は、可変入賞球装置20に対して容易に着脱自在(着脱可能)となっている。
【0044】なお、ここでは、表示制御回路基板30が表示装置40に内蔵されている例を示したが、これに限らず、表示制御回路基板30は、所定の基板収容体に収容された態様で、表示装置40の外側に取付けられていてもよい。
【0045】次に入賞口付きサイドランプ飾り100a,100bの構成を詳細に説明する。入賞口付きサイドランプ飾り100a,100bは、左右対象の形状をしており、基本的な構造は同じなので、入賞口付きサイドランプ飾り100aの方を代表例として説明する。
【0046】図3は、入賞口付きサイドランプ飾り100aの構成を示す三面図である。図3において、(a)には入賞口付きサイドランプ飾り100aを上面側から見た上面図、(b)には入賞口付きサイドランプ飾り100aを正面側から見た正面図、(c)には入賞口付きサイドランプ飾り100aを側面側から見た側面図が示されている。
【0047】図3を参照して、入賞口付きサイドランプ飾り100aを構成する半透明の合成樹脂製のカバー体11は、円弧状に形成された構造体であり、上向きに開口した玉入口15が上部に設けられており、円弧の内向きに開口した玉出口17が中央部よりもやや下部に設けられている。玉入口15と玉出口17との間には、複数箇所で屈曲した玉通路16が形成されている。玉入口15には玉が進入可能であり、進入した玉は、玉通路16内を転動し、玉出口17から遊技領域へ3へ排出される。玉通路16のそれぞれの屈曲部に臨む態様で、複数の風車12,13,14が上から順に設けられている。これら風車12,13,14は、半透明の合成樹脂製であり、玉通路16を通過する玉が当ることにより、回転可能となっている。そして、カバー体11の下部には、通常入賞口19が設けられている。カバー体11が半透明であるため、遊技者は、玉通路16内で玉が転動する様子を視認することが可能である。
【0048】カバー体11の裏面側には、サイドランプ10aを構成する複数のLED(Light Emitting Diode)が取付けられたサイドランプ基板190が取付けられている。入賞口付きサイドランプ飾り100aは、カバー体11および風車12,13,14が半透明であるため、サイドランプ10aが発光した場合に、全体が明るく光るようになっている。
【0049】図4は、入賞口付きサイドランプ飾り100aにおける玉Pの流れを示す一部破断斜視図である。図4に示されるように、玉入口15から進入した玉Pは、風車12,13,14を回転させながら玉通路16内を転動し、玉出口17から遊技領域へ3へ排出される。このように、入賞口付きサイドランプ飾り100aにおいては、カバー体11全体が発光するとともに、カバー体11内で玉Pが、風車12,13,14を回転させながら転動した後排出されるという面白みがある動作を遊技者が視認することができるため、遊技者の興趣を向上させることができる。
【0050】図5は、前述したパチンコ遊技機の制御回路を示すブロック図である。可変入賞球装置20等を構成する各種作動部材は、遊技制御用マイクロコンピュータ51が設けられた遊技制御回路基板50によってその作動が制御される。また、表示装置40は、表示制御用マイクロコンピュータ301が設けられた表示制御回路基板300によってその作動が制御される。また、遊技中には、電飾制御用マイクロコンピュータ71が設けられた電飾制御回路基板70によって、ランプ等の発光体(電飾)の制御が行なわれる。また、遊技中には、音制御用マイクロコンピュータ201が設けられた音制御回路基板200によって、可変入賞球装置20および表示装置40の動作に合わせて音を発生させる制御が行なわれる。
【0051】遊技制御回路基板50、電飾制御回路基板70、音制御回路基板200、および、表示制御回路基板300は、互いに別体形成された基板により構成されている。
【0052】遊技制御用マイクロコンピュータ51は、前述したようなパチンコ遊技機の各種遊技制御をするためのマイクロコンピュータである。遊技制御用マイクロコンピュータ51には、遊技制御を実行するCPU(Central Processing Unit )52、CPU52により実行される遊技制御用プログラムおよび制御用データが格納されたROM(Read Only Memory)53、および、CPU52が遊技制御を実行する場合に作業領域として用いられるRAM(Random Access Memory)54が含まれている。
【0053】また、電飾制御用マイクロコンピュータ71は、遊技制御用マイクロコンピュータ51からの指令に応じて、LED表示器47、サイドランプ10a,10b、風車ランプ7a,7b等の電飾の動作制御(電飾制御)をするためのマイクロコンピュータである。電飾制御用マイクロコンピュータ71は、動作制御を実行するCPU、このCPUにより実行される電飾制御用プログラムおよび制御用データが格納されたROM、および、CPUが電飾制御を実行する場合に作業領域として用いられるRAMを含む。
【0054】また、音制御用マイクロコンピュータ201は、遊技制御用マイクロコンピュータ51からの指令に応じて、スピーカ203から効果音等の音声を発生させる動作制御(音制御)をするためのマイクロコンピュータである。音制御用マイクロコンピュータ201は、動作制御を実行するCPU、このCPUにより実行される音制御用プログラムおよび制御用データが格納されたROM、および、CPUが音制御を実行する場合に作業領域として用いられるRAMを含む。
【0055】また、表示制御用マイクロコンピュータ301は、遊技制御用マイクロコンピュータ51からの指令に応じて表示装置40を制御するためのマイクロコンピュータである。表示制御用マイクロコンピュータ301は、表示装置40における表示状態の制御を実行するCPU302、CPU302により実行される表示制御用プログラムおよび制御用データが格納されたROM303、および、CPU302が表示制御を実行する場合に作業領域として用いられるRAM304を含む。
【0056】具体的に、遊技制御回路基板50の遊技制御用マイクロコンピュータ51には、特定玉検出器48、始動玉検出器5a〜5c、入賞玉検出器25a,25b、および、通常入賞玉検出器65から個々の検出信号が入力される。そして、これら検出信号の入力に基づいて、遊技制御用マイクロコンピュータ51は、ソレノイド24a,24bを駆動するドライバ回路であるソレノイド回路59に制御信号を与えてソレノイド24a,24bを駆動制御し、モータ35を駆動するドライバ回路であるモータ回路60に制御信号を与えてモータ35を駆動制御する。これにより、可変入賞球装置20に設けられた開閉片23a,23bおよび振分け部材26のような可動部材は、遊技制御用マイクロコンピュータ51によって制御される。
【0057】モータ35は、ステッピングモータであるため、複数ステップ駆動されることにより回転軸が1回転するものであり、1ステップ単位で駆動制御可能である。遊技制御用マイクロコンピュータ51では、モータ35を駆動制御する場合に、モータ35を正転方向、逆転方向のどちらに駆動するのかを指令する正逆信号および1ステップを駆動する毎に1パルス出力される駆動パルス信号を含む制御信号をモータ回路60に与える。
【0058】振分け部材26は、動作の基準位置が予め定められており、その基準位置がモータ35の回転の基準位置(回転軸の基準回転位置)に一致する。したがって、振分け部材26は、モータ35が回転の基準位置に制御された場合に、動作の基準位置に制御されるように動作位置が遊技制御用マイクロコンピュータ51により制御される。モータ53には、回転の基準位置を光学的に検出する位置検出器35aが内臓されている。遊技制御用マイクロコンピュータ51においては、位置検出器35aにより検出されたモータ35の基準位置と、基準位置が検出された後にモータ35が動作したステップ数(動作量)および動作の際の回転方向(正転、逆転の別)とに基づいて、振分け部材26が基準位置に対してどの位置(振分け部材26の揺動範囲のうちのどのステップ位置(角度))にあるかをリアルタイムで演算により求めて常に認識しつつ、所定の制御パターンにしたがってモータ35を駆動制御することにより、振分け部材26の動作を制御する。
【0059】また、遊技制御用マイクロコンピュータ51は、電飾制御回路基板70の電飾制御用マイクロコンピュータ71、音制御回路基板200の音制御用マイクロコンピュータ201、および、表示制御回路基板300の表示制御用マイクロコンピュータ301のそれぞれに対し、個々に制御指令用のコマンドを含む制御指令信号を送信する。ここで、各制御指令信号は、後述するように、指令内容を示すコマンドCD0〜CD7と、コマンドの取込みタイミングを示す割込み信号(INT信号)とを含む。なお、この割込み信号としては、ストローブ信号も含むものである。
【0060】遊技制御用マイクロコンピュータ51は、遊技制御回路基板50に設けられた出力バッファ58を介して表示制御回路基板300に表示制御用の制御指令信号を出力する。そして、表示制御用マイクロコンピュータ301は、表示制御回路基板300に設けられた入力バッファ305を介して遊技制御用マイクロコンピュータ51から表示制御用の制御指令信号の入力を受ける。
【0061】また、遊技制御用マイクロコンピュータ51は、遊技制御回路基板50に設けられた出力バッファ56を介して電飾制御回路基板70に電飾制御用の制御指令信号を出力する。そして、電飾制御用マイクロコンピュータ71は、電飾制御回路基板70に設けられた入力バッファ72を介して遊技制御用マイクロコンピュータ51から電飾制御用の制御指令信号の入力を受ける。
【0062】また、遊技制御用マイクロコンピュータ51は、遊技制御回路基板50に設けられた出力バッファ57を介して音制御回路基板200に音制御用の制御指令信号を出力する。そして、音制御用マイクロコンピュータ201は、音制御回路基板200に設けられた入力バッファ202を介して遊技制御用マイクロコンピュータ51から音制御用の制御指令信号の入力を受ける。
【0063】表示制御用マイクロコンピュータ301は、遊技制御用マイクロコンピュータ51からの制御指令信号の入力を受けると、表示装置40に制御信号を出力し、表示装置40を所定態様で表示制御する。また、電飾制御用マイクロコンピュータ71は、遊技制御用マイクロコンピュータ51から制御指令信号の入力を受けると、制御の内容に応じてサイドランプ10a,10b、風車ランプ7a,7b、および、LED表示器47の各種作動部材に制御信号を出力し、各種作動部材の作動を所定態様で制御する。
【0064】電飾制御用マイクロコンピュータ71からサイドランプ10a,10bおよび風車ランプ7a,7bへの制御信号は、中継基板80を介して与えられる。また、電飾制御用マイクロコンピュータ71からLED表示器47への制御信号は、中継基板90を介して与えられる。
【0065】また、可変入賞球装置20に設けられるLED表示器47に対応して設けられた中継基板90は、可変入賞球装置20の後方(パチンコ遊技機の正面から見て後方)部分(上部)にビス止めして取り付けられている。
【0066】また、音制御用マイクロコンピュータ201は、遊技制御用マイクロコンピュータ51からの制御指令信号の入力を受けると、指令に応じて複数種類の音声の中から音声を選択し、その音声を発生させるために、スピーカ203に音声信号を出力し、スピーカ203から音声を発生させる制御をする。これにより、可変入賞球装置20に動作時においては、その動作に対応する音声が発生させられる。
【0067】本実施の形態の場合、遊技制御用マイクロコンピュータ51と表示制御用マイクロコンピュータ301との間の通信は、遊技制御回路基板50に設けられた出力バッファ55、および、表示制御回路基板300に設けられた入力バッファ305を介して行なわれる。また、遊技制御用マイクロコンピュータ51と電飾制御用マイクロコンピュータ71との間の通信は、遊技制御回路基板50に設けられた出力バッファ56、および、電飾制御回路基板70に設けられた入力バッファ72を介して行なわれる。また、遊技制御用マイクロコンピュータ51と音制御用マイクロコンピュータ201との間の通信は、遊技制御回路基板50に設けられた出力バッファ57、および、音制御回路基板200に設けられた入力バッファ202を介して行なわれる。
【0068】遊技制御回路基板50の出力バッファ56,57,58は、遊技制御回路基板50から出力対象となる基板への一方向にのみ情報(信号)を伝送する機能を有する。すなわち、出力バッファ56,57,58は、遊技制御回路基板50の内部から外部への情報(信号)の出力を許容するが遊技制御回路基板50の外部から内部への情報(信号)の入力を許容しない不可逆性を有する出力インタフェースである。したがって、出力バッファ56,57,58が設けられていることにより、遊技制御回路基板50と、前述した各基板との通信部分を利用し、遊技制御回路基板50に対して不正な信号が入力されて不正な制御動作が行なわれることを遊技制御回路基板50側で防ぐことができる。
【0069】また、表示制御回路基板300の入力バッファ305、電飾制御回路基板70の入力バッファ72、および、音制御回路基板200の入力バッファ202の各々は、遊技制御回路基板50から各基板の内部への一方向にのみ情報を伝送する機能を有する。すなわち、入力バッファ305,72,202は、各基板の外部から内部への情報の入力を許容するが各基板の内部から外部への情報の出力を許容しない不可逆性を有する入力インタフェースである。したがって、入力バッファ305,72,202が設けられていることにより、遊技制御回路基板50と各基板との通信部分を利用し、遊技制御回路基板50に対して不正な信号を入力させ、不正な制御動作が行なわれることを防ぐことができる。
【0070】このような構成により、遊技制御用マイクロコンピュータ51と表示制御用マイクロコンピュータ301との間、遊技制御用マイクロコンピュータ51と電飾制御用マイクロコンピュータ71との間、および、遊技制御用マイクロコンピュータ51と音制御用マイクロコンピュータ201との間の通信は、遊技制御用マイクロコンピュータ51から各基板への一方向通信のみとされている。
【0071】また、前述した遊技制御用マイクロコンピュータ51および表示制御用マイクロコンピュータ301は、CPU、ROM、およびRAMを各基板50,300上で一体的に設けた1チップ形式のマイクロコンピュータにより構成されている。しかし、これに限らず、遊技制御用マイクロコンピュータ51、および、表示制御用マイクロコンピュータ301の各々は、CPU、ROM、およびRAMを基板50,300上で別体に取り付けたものであってもよい。また、ROMは、ソケット式の取り付け構造で基板上に設ける方が着脱が容易になるため望ましい。このようにすれば、リサイクル時において、制御内容が異なるROMを交換することで、容易にリサイクル作業が行える。また、遊技制御用マイクロコンピュータ51(遊技制御回路基板50)と各玉検出器48,5a〜5c,25a,25bとの問には、中継基板を設けてもよい。
【0072】次に、前述した遊技制御回路基板50における遊技制御用マイクロコンピュータ51を中心として行なわれる可変入賞球装置20の動作制御について説明する。まず、前述した始動遊技状態が発生すると、遊技制御用マイクロコンピュータ51による直接的な制御により、ソレノイド24a,24bが所定時間ONされて開閉片23a,23bが開放される。その開放動作中に打玉が上部入賞空間22内に入賞すると、その入賞玉が入賞玉検出器25a,25bを通じて下部入賞空間30に落下する。
【0073】また、振分け部材26は、遊技制御用マイクロコンピュータ51によるモータ35の正転,逆転を周期的に繰返す制御により、支軸26cを中心に揺動する。そして、下部入賞空間30に玉が落下した場合、その玉は、振分け部材26により振分けられる。たとえば、前述した振分け部材26の飛行機部26aが所定角度傾いた状態で主翼該当部分に玉が衝突すると、その玉が特定受入口42へ落下しやすくなる。
【0074】特定受入口42に送られた玉(入賞した玉)が特定玉検出器48により検出されれば、特定入賞が発生し、遊技制御用マイクロコンピュータ51により、前述した特定遊技状態を発生させる制御が行なわれる。
【0075】特定遊技状態においては、遊技制御用マイクロコンピュータ51からの指令信号を受けた役物駆動制御用マイクロコンピュータ61によりソレノイド24a,24bがON/OFF制御されることで、開閉片23a,23bが所定時間の開閉動作を18回を上限として繰返す制御が行なわれる。このような開放動作の繰返しは、開閉サイクルと呼ばれる。開閉サイクルの開閉動作が18回終了する以前に、10個の入賞玉が検出された場合には、その時点で開閉片23a,23bの開閉動作が終了される。また、このような開閉サイクルは、後述する継続権の成立を条件として、最高16回までの継続が許容される。このように18回を上限とした開閉サイクルが行なわれる期間がラウンドと呼ばれる。開閉サイクルは、前述したように最高16回まで継続可能であるため、特定遊技状態におけるラウンドは、第1ラウンド〜第16ラウンドの計16ラウンドを上限として継続可能である。
【0076】各ラウンドにおいては、各ラウンドの開始後、18回の開閉動作または10個の入賞玉の検出が行なわれた時点(ラウンドの終了条件が成立した時点)から2秒を経過するまでに、特定受入口42に入った玉(入賞玉)が特定玉検出器48を通過することに応じて、遊技制御用マイクロコンピュータ51が前述したような18回の開閉サイクルの継続権を成立させる制御が行なわれる。そして、このような継続権が成立した場合、遊技制御用マイクロコンピュータ51からの指令信号を受けた役物駆動制御用マイクロコンピュータ61により、所定のインターバル時間の経過後に再度開閉片23a,23bを開放する制御が行なわれる。このような開閉サイクルの継続回数は、前述したように、最高16回(16ラウンド)まで許容されるようになっている。このようにラウンドを継続させる制御は、繰返し継続制御と呼ばれる。ここで、繰返し継続制御は、纏めると、次のような制御であると言える。特定遊技状態において、前記始動入賞時動作よりもさらに遊技者にとって有利な特定の態様(開閉片23a,23bの開閉サイクルを含む動作態様)で可変入賞球装置を第1の状態にした後遊技者にとって不利な第2の状態(開閉片23a,23bを閉鎖状態)にし、予め定められた継続条件の成立に基づいて再度第1の状態に繰返し継続制御する制御である。
【0077】また、表示装置40においては、遊技制御用マイクロコンピュータ51からの制御指令信号を受けた表示制御用マイクロコンピュータ301の制御により、可変入賞球装置20の動作による遊技の進行に合わせて、後述するような入賞状態を演出する画像およびラウンド数を抽選する画像等の各種画像を表示する表示制御が行なわれる。そのように表示される画像は、後述するように、可変入賞球装置20の内部構造物である飛行機型の振分け部材26と関連性がある表示内容とされる。また、たとえば、始動入賞が発生した場合および特定入賞が発生した場合には、振分け部材26動動作に対応した表示が表示装置40において実行される。表示装置40における表示内容については、図8および図9を用いて後述する。
【0078】また、表示装置40では、特定遊技状態において、現在のラウンド数が表示されるとともに、各ラウンドにおける可変入賞球装置20への入賞個数(入賞玉検出器25a,25bにより検出された個数)が表示される。また、遊技制御用マイクロコンピュータ51からの指令信号を受けた電飾制御用マイクロコンピュータ71の制御により、装飾用のLED表示器47が遊技の進行に合わせて動作される。また、このような特定遊技状態を含む遊技中においては、遊技制御用マイクロコンピュータ51からの指令信号を受けた音制御用マイクロコンピュータ201により、スピーカ203が動作され、効果音等の音声を発生させる制御が行なわれる。
【0079】なお、特定遊技状態における開閉サイクルは、特に18回に限定せず、1回でも複数回でもよい。
【0080】次に、遊技制御用マイクロコンピュータ51から表示制御用マイクロコンピュータ301に送信される制御指令信号について説明する。
【0081】図6は、遊技制御用マイクロコンピュータ51から表示制御用マイクロコンピュータ301に送信される表示制御用の制御指令信号の送受信形態を示すブロック図である。図6に示すように、この実施の形態の場合、表示制御用の制御指令信号のうち、コマンドCD0〜CD7が8本の信号線を介して遊技制御用マイクロコンピュータ51が設けられた遊技制御回路基板50から表示制御用マイクロコンピュータ301が設けられた表示制御回路基板300に送信される。また、割込み信号(INT信号)が1本の信号線を介して遊技制御用マイクロコンピュータ51から表示制御用マイクロコンピュータ301に送信される。
【0082】図7は、遊技制御用マイクロコンピュータ51から表示制御用マイクロコンピュータ301に送信される表示制御用の制御指令信号の送受信タイミングの例を示すタイミングチャートである。この例では、コマンドCD0〜CD7のデータを構成する2バイト(CMD1,CMD2)の制御データが、図に示すように、遊技制御用マイクロコンピュータ51のタイマ割込み(図においてはタイマ割込みタイミングを規定する定期割込信号として示す)の発生間隔である2ms間に2バイト送出される。そして、コマンドの1バイト目のデータの出力に同期して割込み信号(INT信号)が出力される。表示制御用マイクロコンピュータ301では、割込み信号(INT信号)の受信により割込みがかかり、受信データとして、コマンドCD0〜CD7のデータCMD1,CMD2を取込むことができる。
【0083】図6に示された送受信形態および図7に示された送受信タイミングは、表示制御用の制御指令信号に限らず、電飾制御用の制御指令信号、および、音制御用の制御指令信号にも採用されている。このため、遊技制御用マイクロコンピュータ51と表示制御用マイクロコンピュータ301との間、表示制御用マイクロコンピュータ301との間、遊技制御用マイクロコンピュータ51と電飾制御用マイクロコンピュータ71との間、および、遊技制御用マイクロコンピュータ51と音制御用マイクロコンピュータ201との間においては、図6および図7に示された態様と同様の態様で、制御指令信号の送受信が行なわれる。
【0084】次に、パチンコ遊技機において遊技が行なわれる場合に、表示装置40において表示される画像の表示内容(表示例)を説明する。図8および図9は、表示装置40において表示される画像の表示内容(表示例)を示す図である。
【0085】図8の(a)を参照して、始動入賞等がなく遊技が進行していない状態である待機状態においては、飛行機部26aが所定周期で左右に揺動を繰返す通常動作が行なわれる。このような待機状態においては、飛行機部26aが飛行している状態を示すために、停止表示されている複数の雲411が停止状態で浮かんだ空を画像により示す待機画面Aが表示装置40において表示される。
【0086】次に、図8の(b)を参照して、始動入賞が発生すると、飛行機部26aが通常動作とは異なる態様で揺動する始動入賞動作が行なわれる。そして、そのような始動入賞動作に応じて、飛行機部26aの左右への揺動に合わせて複数の雲411が揺動する状態を画像により示す始動入賞時画面Bが表示装置40において表示される。この始動入賞時画面Bは、始動入賞口4a,4cへの入賞の検出により開閉片23a,23bが1回開く始動入賞(以下、1回開き始動入賞ともいう)と、始動入賞口4bへの入賞の検出により開閉片23a,23bが2回開く始動入賞(以下、2回開き始動入賞ともいう)とで、画像の表示内容が異なる(たとえば、色が異なる、以外の風景が異なる等)。
【0087】次に、図9の(a)を参照して、可変入賞球装置20内に入った玉Pが特定受入口42に入ったことにより、特定入賞が生じた場合(以下、当りともいう)には、飛行機部26aが通常動作および始動入賞動作とは異なる態様で揺動する特定入賞動作が行なわれる。そして、そのような特定入賞動作に応じて、前記複数の雲411に代わって、複数の飛行機412が飛行機部26aの左右への揺動に合わせて揺動する状態を画像により示す特定入賞時画面Cが表示装置40において表示される。
【0088】また、図示を省略するが、可変入賞球装置20内に入った玉が通常受入口43に入ったことにより、特定入賞が生じなかった場合(以下、外れともいう)には、それに応じて、飛行機部26aが爆発(墜落)した状態を画像により示す外れ時画面が表示装置40において表示される。
【0089】図9の(a)に示される当り表示画面においては、「V」という当り記号31が画面右上に表示されて特定入賞が生じた旨が遊技者に報知されるとともに、画面内に設けられたラウンド抽選可変表示領域32において、複数種類の識別情報としての「1」〜「16」の数字の図柄が変動開始(可変表示開始)される。この変動表示は、図柄をスクロールにより更新表示する表示である。これらの「1」〜「16」の図柄の表示は、変動開始時から所定時間経過後に停止表示されることにより更新表示が停止され、その停止時の図柄が示す数値がこれから行われる特定遊技状態でのラウンド数の最高許容回数として決定される。つまり、ラウンド抽選可変表示領域32での変動表示においてたとえば「10」が停止表示結果となった場合には最高10ラウンドまで開閉サイクルが継続可能となり、たとえば「16」が停止表示結果となった場合には最高16ラウンドまで開閉サイクルが継続可能となる。このラウンド抽選により決められたラウンド数は、繰返し継続制御の継続条件の成立が制限されることとなる繰返し継続制限回数であると言うことできるため、以下においては、ラウンド制限回数と呼ぶ。
【0090】次に、図9の(b)を参照して、前述したようなラウンド抽選が終了し、ラウンド制限回数が確定すると、特定遊技状態における各ラウンド中の表示画面であるラウンド表示画面Dを示す画像が表示装置40において表示される。このラウンド表示画面は、第1〜第16ラウンドの各ラウンドにおいて、異なる画像を用いて表示される。このため、遊技者は、変化に富んだ表示を楽しむことができる。図9の(b)には、第1ラウンドにおけるラウンド表示画面が示されている。第1ラウンドのラウンド表示画面では、敵キャラクタとしての敵飛行機410が表示され、飛行機部26aによる飛行機と敵飛行機410との戦闘場面を展開する画像が表示される。ラウンド表示画面では、画面の右下に現在のラウンド数を示す現在ラウンド数33が表示されるとともに、画面の左下に現在のラウンドにおける可変入賞球装置20への入賞個数34が表示される。そして、特定遊技状態が次のラウンドに継続すると、ラウンド表示画面がまた次のラウンドに対応したラウンド表示画面に切換えられる。つまり、ラウンドの進行に応じて、ラウンド表示画面が切換えられる。この実施の形態の場合には、第1〜第16ラウンドが進む毎に飛行機部26aに関連する物語が進行する物語性があるラウンド表示が行われていく。
【0091】次に、表示制御用の制御指令信号として設けられた代表的なコマンドの種類を説明する。図10は、表示制御用の制御指令信号として設けられた代表的なコマンドの種類を表形式で示す図である。
【0092】図10に示すように、2バイトのデータCMD1,CMD2で構成されるコマンドによって2種類の制御内容が指定される。その指定において、2バイトのコマンドのデータが8000Hである場合は、前述した1回開き用の始動入賞時画面を表示することが指定される。コマンドのデータが8100Hの場合は、前述した2回開き用の始動入賞時画面を表示することが指定される。始動入賞時画面の具体例は、図8の(b)に示されている。
【0093】また、コマンドが8300Hの場合は、図9の(a)に示されるような特定入賞時画面を表示することが指定される。コマンドが8400Hの場合は、前述したような外れ時画面を表示することが指定される。コマンドが8600Hの場合は、図8の(a)に示されるような待機画面を表示することが指定される。
【0094】また、図示を省略するが、表示制御用のコマンドとしては、前述したコマンドの他に、ラウンド抽選時の図柄の変動パターンを指定するコマンド、ラウンド抽選時の停止図柄を指定するコマンド、ラウンド中の入賞個数を指定するコマンド等の表示装置40での表示制御に必要とされる各種コマンドが含まれている。
【0095】次に、遊技制御用マイクロコンピュータ51および表示制御用マイクロコンピュータ301により行なわれる可変入賞球装置20および表示装置40の動作制御の制御タイミング例を説明する。以下の制御タイミングの説明においては、遊技制御用マイクロコンピュータ51から表示制御用マイクロコンピュータ301に与えられる表示制御用の制御指令信号のコマンドの送信タイミングも合わせて説明する。
【0096】図11は、始動入賞により可変入賞球装置20内に入った玉により特定入賞が生じて大当りとなった場合の制御タイミングを示すタイミングチャートである。
【0097】図11においては、始動玉検出器5a,5bのON/OFF、特定玉検出器48のON/OFF、振分け部材26の制御パターン、および、表示装置40での表示内容が時間経過にしたがって示されている。ここで、振分け部材26の制御パターンとしては、回動腕部26bの長手方向が鉛直方向に向いて飛行機部26aの姿勢が水平となった位置である揺動の基準点となる基準位置、回動腕部26bが正面から見て左側に所定の最大角度で振れた位置である左最大位置、および、回動腕部26bが正面から見て右側に所定の最大角度で振れた位置である右最大位置をそれぞれ目安として示し、遊技制御用マイクロコンピュータ51により振分け部材26がどのようなパターンで制御されるかが示されている。ここに示される基準位置が振分け部材26の動作の基準位置として、遊技制御用マイクロコンピュータ51において認識される。この制御パターンは、遊技制御用マイクロコンピュータ51により駆動制御されるモータ35の制御パターンをも示すものである。
【0098】図11を参照して、まず、始動入賞が発生する前の待機状態においては、前述した待機画面Aが表示装置40に表示されている。この状態においては、振分け部材26が左右方向に周期的に揺動する制御が行なわれる。この待機状態においては、振分け部材26が左最大位置および右最大位置のそれぞれまで振れた場合に、所定時間最大位置で一時保持される態様で揺動が繰返し行なわれる。このような待機状態での振分け部材26の動作は、通常動作と呼ばれる。
【0099】そして、左右の始動玉検出器5a,5cのいずれかがONして始動入賞が検出されると、そのON時点から1.500秒後に、遊技制御用マイクロコンピュータ51からソレノイド24a,24bに、ソレノイド24a,24bをONにする駆動信号が出力され、その0.500秒後にソレノイド24a,24bをOFFにするべく駆動信号が出力停止される。これにより、左右の始動入賞口4a,4cへの入賞に応じて、開閉片23a,23bが0.500秒間開放される。また、中央の始動玉検出器5bがONすると、そのON時点から1.500秒後に、ソレノイド24a,24bをONにする駆動信号が出力され、その0.800秒後にソレノイド24a,24bをOFFにするべく駆動信号が出力停止されることにより、1回目の開放動作として開閉片23a,23bが0.800秒間開放される。次いで、0.900秒間のインターバル(閉鎖)を置いた後に、再度、ソレノイド24a,24bをONにする駆動信号が出力され、その0.800秒後にソレノイド24a,24bOFFにするべく駆動信号が出力停止されることにより、2回目の開放動作として開閉片23a,23bが0.800秒間開放する。このように、中央の始動入賞口4bへの入賞に応じて、開閉片23a,23bが0.900秒のインターバルをおいて0.800秒間の開放が2回行なわれる。
【0100】さらに、始動入賞が検出された場合には、まず、遊技制御用マイクロコンピュータ51によってモータ35が駆動制御されて振分け部材26が基準位置となるように制御される。遊技制御用マイクロコンピュータ51は、始動入賞が検出された場合、始動入賞の検出が有効となってから所定期間t1内に振分け部材26が基準位置となるようにモータ35を駆動制御する。そして、始動入賞の検出が有効となってから所定期間t1の経過後、遊技制御用マイクロコンピュータ51からモータ35に振分け部材26を始動入賞動作させるための駆動信号が出力されるととともに、遊技制御用マイクロコンピュータ51から表示制御用マイクロコンピュータ301に始動入賞時画面の表示を指令するコマンド(8000Hまたは8100H)が送信される。始動入賞動作は、振分け部材26が左右の最大位置で一旦保持されることなく左右に揺動する動作であり、振分け部材26が一旦保持されないことで通常動作と区別して認識することが可能である。
【0101】このような制御が行なわれることにより、始動入賞が発生した場合には、振分け部材26が動作中の位置から一旦基準位置にセットされた後、始動入賞動作が開始され、その始動入賞動作の開始に合わせて表示装置40において始動入賞時画面Bが表示される。
【0102】次に、開放された開閉片23a,23bが閉鎖された時点から2.000秒以内に、特定玉検出器48がONになった場合には、可変入賞球装置20内に進入した玉が特定受入口42に進入して特定入賞があったものと判断し、特定遊技状態が発生させられる。この2.000秒の期間は、特定入賞の有効期間であり、この期間内に、特定玉検出器48がONになった場合にのみ特定入賞が有効と認められ、この期間外に、特定玉検出器48がONになっても、特定入賞は有効と認められない。このような特定入賞有効期間は、少なくとも、正常に遊技が行なわれている状況下で、開閉片23a,23bが閉鎖された時点から玉が特定受入口42に進入するまでに最大限必要と認められる期間に、所定時間の余裕を付加した時間に設定されている。したがって、特定入賞有効期間外に特定玉検出器48がONになった場合は、正常な遊技が行なわれないものと判断され、特定入賞は、無効となる。
【0103】特定入賞が発生した場合には、まず、遊技制御用マイクロコンピュータ51によってモータ35が駆動制御されて振分け部材26が基準位置となるように制御される。遊技制御用マイクロコンピュータ51は、特定入賞が検出された場合、特定入賞の検出が有効となってから所定期間t2内に振分け部材26が基準位置となるようにモータ35を駆動制御する。そして、特定入賞の検出が有効となってから所定期間t2の経過後、遊技制御用マイクロコンピュータ51からモータ35に振分け部材26を特定入賞動作させるための駆動信号が出力されるととともに、遊技制御用マイクロコンピュータ51から表示制御用マイクロコンピュータ301に特定入賞時画面の表示を指令するコマンド(8300H)が送信される。特定入賞時動作は、振分け部材26が左の最大位置と基準位置との間で揺動を繰返す動作であり、基準位置よりも右側に振分け部材26が動作しないことで始動入賞動作と区別して認識することが可能である。
【0104】このような制御が行なわれることにより、特定入賞が発生した場合には、振分け部材26が動作中の位置から一旦基準位置にセットされた後、特定入賞動作が開始され、その特定入賞動作の開始に合わせて表示装置40において特定入賞時画面Cが表示される。
【0105】次に、遊技制御用マイクロコンピュータ51により実行される割込み処理を説明する。図12は、遊技制御用マイクロコンピュータ51により実行される割込み処理を示すフローチャートである。このタイマ割込み処理は、CPU56により管理されるタイマ割込用のタイマの計時値が設定値になるごとに実行が開始される。
【0106】まず、ステップS(一方、単に、Sという)1により、モータ・ソレノイド出力処理がなされる。このモータ・ソレノイド出力処理は、前述したモータ35を駆動制御するための制御信号をモータ回路60へ向けて出力し、ソレノイド24a,24bを励磁制御するための制御信号をソレノイド回路59へ出力するための処理である。
【0107】次に、S2に進み、所定の試験端子から試験信号を出力する試験信号出力処理がなされる。次に、S3に進み、コマンド出力処理が実行される。このコマンド出力処理は、後述するS10により設定された表示制御用のコマンド、ランプ制御用のコマンド、および、音制御用のコマンド等の各種コマンドを出力するための処理である。
【0108】次に、S4に進み、スイッチ入力処理が実行される。スイッチ入力処理では、特定玉検出器48、始動玉検出器5a〜5c、入賞玉検出器25a,25b、および、通常入賞玉検出器65等の各種スイッチの状態を入力し、各入賞領域への入賞があったか否か等のスイッチ入力を判定する処理がなされる。
【0109】次に、S5へ進み、表示用乱数更新処理が行なわれる。この処理では、前述したラウンド制限回数を抽選するために用いられるランダムカウンタの数値データを更新する処理である。ランダムカウンタは、0からカウントアップしてその上限である15までカウントアップした後再度0からカウントアップし直す数値データ更新手段である。このランダムカウンタのカウント値は、タイマ割込処理においてこのS5が実行されるごと(本実施の形態では2msecごと)に「1」ずつ加算更新される。このランダムカウンタが取り得る0〜15のカウント値は、1〜16のラウンド制限回数にそれぞれ対応付けられており、大当りが発生した場合に所定のタイミングで抽出される。そして、抽出されたカウント値に対応する値がラウンド制限回数として決定され、ラウンド抽選表示において停止表示される。
【0110】次に、S6へ進み、カウント処理が行なわれる。この処理では、大当り状態となった場合の各ラウンド等において、前述したスイッチ入力処理により入力判定された入賞玉検出器25a,25bにより検出された入賞個数がカウント(計数)される。このようにカウントされた入賞個数は、前述したように表示装置40において表示される。
【0111】次に、S7へ進み、遊技状態設定処理が行なわれる。この遊技状態設定処理は、複数種類に分けられた遊技制御のプロセス処理が所定条件で更新されるプロセスフラグの値に従って選択されて順次実行されることにより、遊技を進行させるように遊技状態を設定するための処理である。
【0112】次に、S8に進み、モータ・ソレノイド設定処理が行なわれる。この処理は、S7による遊技状態設定処理により設定された遊技状態にしたがって遊技を進行させるために、設定された遊技状態の情報に基づいて、モータ35およびソレノイド24a,24bのそれぞれを駆動制御するためのテーブルデータ等の制御データをROM53から読出し、遊技状態にしたがった駆動制御をするための制御内容を設定するための処理である。この処理により設定された制御内容にしたがって、前述したS1により、制御信号がモータ35およびソレノイド24a,24bのそれぞれに出力される。
【0113】次に、S9へ進み、情報外部出力処理が行なわれる。この処理は、所定の情報出力回路を介して前述した各種情報をパチンコ遊技機の外部へ出力させるための処理である。
【0114】次に、S10に進み、表示・音・ランプコマンド設定処理が行なわれる。この処理は、S7による遊技状態設定処理により設定された遊技状態にしたがって、表示制御、音制御、および、ランプ制御を行なうために、遊技状態設定処理により設定された遊技状態に対応する表示、音、および、ランプの制御ができるように、表示制御用のコマンド、音制御用のコマンド、および、ランプ制御用のコマンドを設定するための処理である。この処理により設定されたコマンドは、前述したS3により出力される。これにより、遊技の進行に合わせた表示制御、音制御、および、ランプ制御を行なうことができる。
【0115】次に、S11に進み、賞球払出設定処理が行なわれる。この処理は、入賞に応じて賞球を払出させるために、遊技制御用マイクロコンピュータ51が入賞に応じて所定の払出制御部へ出力する払出制御コマンドを設定するための処理である。この処理により設定されたコマンドは、前述したS3により出力される。
【0116】次に、S12に進み、所定の試験端子に関する情報処理を行なう試験端子情報処理が行なわれる。そして、S13に進み、ウォッチドックカウンタ処理が行なわれる。この処理では、CPU52の暴走等の異常動作を監視するために設けられたウォッチドックカウンタ(このカウンタ値が所定までカウントアップすると、CPU52の異常動作と判断されてCPU52が初期化される)を実行するためのデータが設定される。
【0117】次に、S14に進み、割込み許可状態にする処理がなされた後、この割込み処理が終了する。これにより、次の割込みが実行可能となる。ここで、CPU52では、割込み処理の実行を開始する際に割込み禁止状態にする機能を有しており、割込み処理の実行を開始されるに際して割込み禁止状態にされるため、割込み処理の最終ステップであるS14において、割込み許可状態にされるのである。
【0118】次に、図12に示されたS38のモータ・ソレノイド設定処理に含まれるサブルーチンのうち、モータの制御データを設定するサブルーチンであるモータ設定処理の処理内容を詳細に説明する。図13は、モータ設定処理の処理内容を示すフローチャートである。
【0119】図13を参照して、まず、S21により、始動入賞の検出(検出信号が所定期間継続して有効な検出信号であると判断されること、言い換えると、始動入賞口4a〜4cへの打玉の進入が有効であると判断されたこと)があったか否かが判断される。S21により始動入賞の検出がなかったと判断された場合は、後述するS24に進む。
【0120】一方、S21により始動入賞の検出があったと判断された場合は、S21aに進み、遊技制御用マイクロコンピュータ51が位置検出器35aから基準位置を検出したことを示す検出信号が入力されているかどうかを判断することにより、振分け部材26の現在位置が基準位置にあるか否かが判定される。S21aにより振分け部材26が基準位置にないと判定された場合は、S22に進み、振分け部材26を、前述したように認識している現在位置から基準位置に制御するための制御データを設定する処理がなされる。S22の後、後述するS23に進む。S22により設定される制御データにおいては、現在位置から基準位置まで振分け部材26を動作させるに必要なステップ数に基づいて、図11で説明した所定期間t1内に振分け部材26が現在位置から基準位置まで動作するようにモータの制御パターンが設定される。
【0121】一方、S21aにより振分け部材26が基準位置にあると判定された場合は、S22aに進み、振分け部材26が基準位置において保持(停止)されるように制御するための制御データを設定する処理がなされる。S22aの後、後述するS23に進む。S22aにより設定される制御データにおいては、図11で説明した所定期間t1内において、振分け部材26が現在位置(基準位置)で停止するようにモータの制御パターンが設定される。
【0122】このようにS22またはS22aにより制御データが設定されることにより、始動入賞の検出があった場合、前述したS1により出力される駆動信号は、振分け部材26が基準位置になければ基準位置に制御するものとなり、振分け部材26が基準位置にあればその基準位置を保持するように制御するものとなる。その結果、図11で説明した所定期間t1の経過時点では、振分け部材26が必ず基準位置にあるように制御される。
【0123】S23では、図11で説明した所定期間t1の経過後に振分け部材26を始動入賞動作させるための制御データを設定する処理がなされた後、S24に進む。これにより、始動入賞の検出があった場合には、前述したS1により、振分け部材26を始動入賞動作させるための駆動信号が出力され、図11で説明した所定期間t1の経過後に振分け部材26が始動入賞動作される。
【0124】S24に進んだ場合は、特定入賞の検出(検出信号が所定期間継続して有効な検出信号であると判断されること、言い換えると、特定受入口42への打玉の進入が有効であると判断されたこと)があったか否かが判断される。S24により特定入賞の検出がなかったと判断された場合は、このモータ設定処理が終了する。
【0125】一方、S24により特定入賞の検出があったと判断された場合は、S24aに進み、遊技制御用マイクロコンピュータ51が位置検出器35aから基準位置を検出したことを示す検出信号が入力されているかどうかを判断することにより、振分け部材26の現在位置が基準位置にあるか否かが判定される。S24aにより振分け部材26が基準位置にないと判定された場合は、S25に進み、前述したS22の処理と同様に、振分け部材26を基準位置に制御するための制御データを設定する処理がなされる。S25の後、後述するS26に進む。
【0126】一方、S24aにより振分け部材26が基準位置にあると判断された場合は、S25aに進み、前述したS22aの処理と同様に、振分け部材26が基準位置において保持(停止)されるように制御するための制御データを設定する処理がなされる。S22aの後、後述するS26に進む。
【0127】このようにS25またはS25aにより制御データが設定されることにより、特定入賞の検出があった場合、前述したS1により出力される駆動信号は、振分け部材26が基準位置になければ基準位置に制御するものとなり、振分け部材26が基準位置にあればその基準位置を保持するように制御するものとなる。その結果、図11で説明した所定期間t2の経過時点では、振分け部材26が必ず基準位置にあるように制御される。
【0128】S26では、図11で説明した所定期間t2の経過後に振分け部材26を特定入賞動作させるための制御データを設定する処理がなされた後、このモータ設定処理が終了する。これにより、特定入賞の検出があった場合には、前述したS1により、振分け部材26を特定入賞動作させるための駆動信号が出力され、図11で説明した所定期間t2の経過後に振分け部材26が特定入賞動作される。
【0129】このように、始動入賞および特定入賞があった場合には、振分け部材26が一旦基準位置に設定された後に、入賞に対応する動作が実行されるのである。
【0130】次に、以上に示した第1実施形態により得られる主な効果をまとめて説明する。
【0131】図11に示されるように、始動入賞口4a〜4cおよび特定受入口42のような所定領域への打玉の進入が有効であると判断された場合に、可動部材である振分け部材26の動作に対応した図8の(b)および図9の(a)に示されるような表示を表示装置40において所定のタイミングで開始する表示制御が行なわれるとともに、振分け部材26の位置が基準位置でないと判定されたときには所定のタイミングまでに基準位置へ振分け部材26を移動させて所定のタイミングで始動入賞動作および特定入賞動作のような所定の動作を開始させる所定動作制御が行なわれるので、振分け部材26の動作制御と表示装置40の表示制御との間で制御開始タイミングを合わせることができる。このため、表示装置40において、振分け部材26の動作に合わせて表示を行なうことができるようになり、その結果、振分け部材26の動作制御による演出と表示装置40での表示による演出との組合せにより遊技の演出の面白みを向上させることができる。
【0132】また、図11に示されるように、前述した所定動作として、始動入賞動作が行なわれるため、打玉が始動入賞口4a〜4cに進入した場合における演出の面白みを向上させることができ、始動入賞口への打玉の進入に対する遊技者の注目度を向上させることができる。
【0133】また、図11に示されるように、前述した所定の動作として、特定入賞動作が行なわれるため、打玉が特定受入口42に進入した場合における演出の面白みを向上させることができ、特定受入口への打玉の進入に対する遊技者の注目度を向上させることができる。
【0134】また、図10および図11に示されるように、振分け部材26の前述した所定の動作の開始に伴って、その動作に対応して行なう表示制御を指定する8000H,8100H,8300Hのようなコマンドが送信され、表示制御用マイクロコンピュータ301が受信したコマンドに基づいて表示装置40の表示制御を行なうことにより、振分け部材26の動作に合わせて表示状態が変化されるので、表示制御用マイクロコンピュータ301が、コマンドにより制御開始タイミングを認識することができるため、振分け部材26の領域進入時動作の開始にタイミングに対して、表示制御のタイミングを容易に同期させることができる。
【0135】図5〜図7および図11に示されるように、表示制御用マイクロコンピュータ301が、遊技制御用マイクロコンピュータ51からのコマンドを含む制御指令信号に応じて、表示装置40の表示状態を制御するため、遊技制御用マイクロコンピュータ51は、表示装置40の表示状態を直接的に制御しなくてもよくなる。つまり、表示装置40の表示状態の制御が、遊技制御用マイクロコンピュータ51と表示制御用マイクロコンピュータ301とで分担されるため、遊技制御用マイクロコンピュータ51の制御負担を軽減することができる。
【0136】また、図5に示されるように、遊技制御用マイクロコンピュータ51と表示制御用マイクロコンピュータ301との間の通信は、遊技制御用マイクロコンピュータ51から表示制御用マイクロコンピュータ301への一方向通信のみとされているため、表示制御用マイクロコンピュータ301と遊技制御用マイクロコンピュータ51との通信部分を利用して、遊技制御用マイクロコンピュータ51に不正な信号が入力されて不正な制御動作が行なわれことを防ぐことができる。
【0137】また、図1および図2等に示されるように、表示装置40と可変入賞球装置20とが一体的に設けられたことにより、可変入賞球装置20および表示装置40をパチンコ遊技機に組付ける際の作業を容易化することができる。さらに、表示装置40を可変入賞球装置20の後方部分に着脱可能に取付けたことにより、表示装置40の組付けの際の作業が容易になるようにすることができる。
【0138】また、図9の(b)に示されるように、表示装置40が、入賞玉検出器25a,25bにより検出された入賞個数を表示するが、このような表示のための制御を表示制御用マイクロコンピュータ301が分担することとなるため、このような入賞個数の表示に関しての遊技制御用マイクロコンピュータ51の制御負担を軽減することができる。
【0139】また、図9の(b)に示されるように、表示装置40が、繰返し継続制御の繰返し継続回数である現在ラウンド数を表示するが、このような表示のための制御を表示制御用マイクロコンピュータ301が分担することとなるため、このような現在ラウンド数の表示に関しての遊技制御用マイクロコンピュータ51の制御負担を軽減することができる。
【0140】また、図9の(b)に示されるように、表示装置40が、ラウンド抽選により決定されたラウンド制限回数を表示するが、このような表示のための制御を表示制御用マイクロコンピュータ301が分担することとなるため、このようなラウンド制限回数の表示に関しての遊技制御用マイクロコンピュータ51の制御負担を軽減することができる。
【0141】また、図1,図8,図9等に示されるように、表示装置40の表示画面を可変入賞球装置20の内部に位置させることにより、可変入賞球装置20の内部に単に振分け部材26等の内部構造物がある場合と比べて視覚的な面白みを向上させることができる。さらに、図8,図9等に示されるように、表示装置40が可変入賞球装置20の内部構造としての飛行機部26aと関連性がある空、雲、および、飛行機等の表示を行なうため、表示装置の表示態様と可変入賞球装置の内部構造との関連性により表示と構造物とを密接に組合わせた面白みがある遊技状態を遊技者に提供することができる。そして、このような遊技の面白みにより遊技者の興趣を向上させることができる。
【0142】また、図8の(b)および図9の(a)に示されるように、表示装置40が、飛行機部26aの揺動に伴って同様に雲411および飛行機412のような画像を揺動させる、すなわち、可変入賞球装置の内部構造の変化に伴って表示態様を変化させる。このため、表示装置40の表示態様の変化と可変入賞球装置20の内部構造の変化に関連性が生じ、より一層面白みがある遊技状態を遊技者に提供することができ、遊技者の興趣をより一層向上させることができる。
【0143】第2実施形態次に、第2実施形態を説明する。この第2実施形態においては、振分け部材26の位置を検出し、その検出に基づいて、振分け部材26の動作に対応した表示を表示装置40において実行する制御を行なう例を説明する。以下の第2実施形態については、前述した第1実施形態と一部が異なるものであり、第1実施形態との相違点をピックアップして説明する。したがって、以下において特に説明がない点については、前述した第1実施形態と同様に構成される。
【0144】図14は、振分け部材26の位置検出に用いられる位置検出用フィンの取付け態様を示す正面図である。図14を参照して、支軸26cの外周部において、回動腕部26bが設けられた部分と反対側の部分に、矩形状の位置検出用フィン600が1つ取付けられている。この位置検出用フィン600は、回動腕部26bの先端が鉛直方向(真下方向)を向いた場合、すなわち、振分け部材26が基準位置にある場合に、先端が真上を向く態様で支軸26cの外周部に取付けられる。この位置検出用フィン600は、後述する図15に示されるように、位置検出器601によって光学的に検出される。
【0145】図15は、位置検出器601による振分け部材26の位置検出態様を示すブロック図である。図15を参照して、位置検出器601は、支軸26cの軸長方向に所定距離だけ離れて光の発光と受光とを行なえるように対向配置された発光部601aと受光部601bとを含む。発光部601aと受光部601bとは、位置検出用フィン600が真上の位置、すなわち、振分け部材26が基準位置にある場合に、発光部601aから出力された光(図中破線で示される)が位置検出用フィン600により遮られて受光部601bにより受光できないこととなる位置に配置される。
【0146】位置検出器601は、発光部601aおよび受光部601bが遊技制御用マイクロコンピュータ51に接続されており、遊技制御用マイクロコンピュータ51の制御により、発光部601aから常に光が投射され、受光部601bが発光部601aからの光を受光したか否かで受光部601bから遊技制御用マイクロコンピュータ51に与えられる検出出力のレベルが異なる。つまり、受光部601bが発光部601aからの光を受光した場合には位置検出器601の検出出力がハイレベルとなり、受光部601bが発光部601aからの光を受光していない場合には位置検出器601の検出出力がローレベルとなる。これにより、位置検出器601の検出出力は、ローアクティブの信号となり、ローレベルである場合に振分け部材26が基準位置にあることが示される。
【0147】遊技制御用マイクロコンピュータ51では、位置検出器601の検出出力がローレベルである場合に振分け部材26が基準位置にあると判断する。そして、遊技制御用マイクロコンピュータ51では、位置検出器601による基準位置検出の情報と、モータ35の回転方向(正転、逆転)の情報と、最新の基準位置検出後のモータ35の駆動ステップ数の情報とに基づいて、常に振分け部材26の現在位置(基準位置を中心として、前述した左最大位置から右最大位置の間の現在位置)を求めて把握し、記憶する。たとえば、遊技制御用マイクロコンピュータ51では、位置検出器601により基準位置が検出されると、その検出された時点でのモータ35の回転方向の情報と、その検出後のモータ35の駆動ステップ数の情報とに基づいて、振分け部材26が現在どの位置にあるかを求めて認識することができる。
【0148】次に、第2実施形態による遊技機における表示制御用の制御指令信号として設けられた代表的なコマンドの種類を説明する。図16は、第2実施形態による表示制御用の制御指令信号として設けられた代表的なコマンドの種類を表形式で示す図である。図16については、前述した図10のコマンドと同じコマンドには同一のコマンドデータ番号を付し、重複した説明を繰返さない。
【0149】図16に示すように、1回開き用の始動入賞時画面を表示することが指定される場合には、CMD1が80Hで共通であり、CMD2の値により振分け部材26の現在位置が指定される。CMD2について、00Hの場合は「第0ステップ」、01Hの場合は「1ステップ」…というように、振分け部材26の現在位置が第0ステップから第nステップ(nは整数であり、たとえば、遊技制御用マイクロコンピュータ51が認識可能なステップ数の総数に相当する)まで指定される。ここで、図中××Hは、第nステップに対応するデータを示している。また、振分け部材26の現在位置を示すステップは、モータ35の駆動ステップに対応して表され、第0ステップは振分け部材26が前述した左最大位置にある場合のモータ35の駆動ステップに対応し、第nステップは振分け部材26が前述した右最大位置にある場合のモータ35の駆動ステップに対応している。つまり、モータ35が、複数設けられた駆動ステップを基準として動作するのに対し、振分け部材26の現在位置が、モータ35が現在どの駆動ステップに相当する位置にあるのか、その駆動ステップで示される。
【0150】また、2回開き用の始動入賞時画面を表示することが指定される場合には、CMD1が81Hで共通であり、前述したCMD1が80Hの場合と同様に、CMD2の値により、振分け部材26の現在位置が指定される。
【0151】また、特定入賞時画面を表示することが指定される場合には、CMD1が83Hで共通であり、前述したCMD1が80Hの場合と同様に、CMD2の値により、振分け部材26の現在位置が指定される。
【0152】このように、第2実施形態の場合は、始動入賞時画面を指定する場合および特定入賞時画面を指定する場合に、振分け部材26の現在位置が合わせて指定される。これにより、コマンドを受ける表示制御用マイクロコンピュータ301では、始動入賞時画面の表示が指定された時および特定入賞時画面の表示が指定された時における振分け部材26の現在位置を認識することができる。
【0153】次に、第2実施形態による遊技制御用マイクロコンピュータ51および表示制御用マイクロコンピュータ301により行なわれる可変入賞球装置20および表示装置40の動作制御の制御タイミング例を説明する。以下の制御タイミングの説明においては、遊技制御用マイクロコンピュータ51から表示制御用マイクロコンピュータ301に与えられる表示制御用の制御指令信号のコマンドの送信タイミングも合わせて説明する。
【0154】図17は、第2実施形態による始動入賞により可変入賞球装置20内に入った玉により特定入賞が生じて大当りとなった場合の制御タイミングを示すタイミングチャートである。この図17については、前述した図11のタイミングチャートと共通する部分についての重複した説明を繰返さず、主として図11との相違点を説明する。
【0155】図17を参照して、第2実施形態による制御が図11に示された制御と大きく相違するのは、始動入賞が発生した場合の始動入賞動作および始動入賞時画面表示の開始時の制御と、特定入賞が発生した場合の特定入賞動作および特定入賞時画面表示の開始時の制御とである。
【0156】始動入賞が検出された場合には、その検出時点から遊技制御用マイクロコンピュータ51によってモータ35に振分け部材26を始動入賞動作させるための駆動信号が出力されるととともに、遊技制御用マイクロコンピュータ51から表示制御用マイクロコンピュータ301に始動入賞時画面の表示および振分け部材26の現在位置を指令するコマンド(80××Hまたは81××H)が送信される。
【0157】このような制御が行なわれることにより、始動入賞が発生した場合には、振分け部材26が動作中の位置からそのまま始動入賞動作が開始され、その始動入賞動作の開始に合わせて表示装置40において始動入賞時画面Bが表示される。表示制御用マイクロコンピュータ301では、コマンドにより指定され得る振分け部材26の現在位置(nステップ)のそれぞれについて振分け部材26の現在位置と図8の(b)に示されるような対応関係にある画像を始動入賞時画面Bの開始時画像として指定するためのデータが始動画面開始時画像指定データとして記憶されている。表示制御用マイクロコンピュータ301では、始動入賞が発生した場合に、コマンドにより指定された振分け部材26の現在位置から始動画面開始時画像指定データを用いて、振分け部材26の現在位置と対応関係にある画像を始動入賞時画面Bの開始時画像として指定し、始動入賞時画面Bの表示を開始させる。
【0158】このように、第2実施形態の場合には、遊技制御用マイクロコンピュータ51からコマンドにより振分け部材26の現在位置が指定され、表示制御用マイクロコンピュータ301がその現在位置に対応する画像から始動入賞時画面Bの表示を開始させるため、前述した第1実施形態のように振分け部材26を一旦基準位置に戻さずに始動入賞動作およびその動作に対応する始動入賞時画面Bの表示が行なわれる。
【0159】また、特定入賞が検出された場合には、その検出時点から遊技制御用マイクロコンピュータ51によってモータ35に振分け部材26を特定入賞動作させるための駆動信号が出力されるととともに、遊技制御用マイクロコンピュータ51から表示制御用マイクロコンピュータ301に特定入賞時画面の表示および振分け部材26の現在位置を指令するコマンド(83××H)が送信される。
【0160】このような制御が行なわれることにより、特定入賞が発生した場合には、振分け部材26が動作中の位置からそのまま特定入賞動作が開始され、その特定入賞動作の開始に合わせて表示装置40において特定入賞時画面Cが表示される。表示制御用マイクロコンピュータ301では、コマンドにより指定され得る振分け部材26の現在位置(nステップ)のそれぞれについて振分け部材26の現在位置と図9の(a)に示されるような対応関係にある画像を特定入賞時画面Cの開始時画像として指定するためのデータが特定画面開始時画像指定データとして記憶されている。表示制御用マイクロコンピュータ301では、特定入賞が発生した場合に、コマンドにより指定された振分け部材26の現在位置から特定画面開始時画像指定データを用いて、振分け部材26の現在位置と対応関係にある画像を特定入賞時画面Cの開始時画像として指定し、特定入賞時画面Bの表示を開始させる。
【0161】このように、第2実施形態の場合には、遊技制御用マイクロコンピュータ51からコマンドにより振分け部材26の現在位置が指定され、表示制御用マイクロコンピュータ301がその現在位置に対応する画像から特定入賞時画面Cの表示を開始させるため、前述した第1実施形態のように振分け部材26を一旦基準位置に戻さずに特定入賞動作およびその動作に対応する特定入賞時画面Cの表示が行なわれる。
【0162】次に、第2実施形態によるモータ設定処理の処理内容を説明する。図18は、第2実施形態によるモータ設定処理の処理内容を示すフローチャートである。このモータ設定処理は、第1実施形態に示された図12のモータ設定処理の代わりに実行されるものである。
【0163】図18を参照して、まず、S51により、始動入賞の検出があったか否かが判断される。S51により始動入賞の検出がなかったと判断された場合は、後述するS54に進む。一方、S51により始動入賞の検出があったと判断された場合は、S52に進み、振分け部材26の現在位置を判定する処理がなされる。前述したように、振分け部材26の現在位置は、位置検出器601による基準位置の検出等に基づいて遊技制御用マイクロコンピュータ51により常に認識されており、S52では、そのように認識されている振分け部材26の現在位置の情報が判定(確認)されるのである。
【0164】そして、S53に進み、S52で判定された現在位置を起点として振分け部材26を始動入賞動作させるための制御データを設定する処理がなされた後、S54に進む。振分け部材26を始動入賞動作させるための制御データとしては、遊技制御用マイクロコンピュータ51のROM53において、基本的に基準位置を起点として始動入賞動作を開始する制御パターンを繰返し実行可能なデータが記憶されているが、S53では、その制御パターンに基づいて、振分け部材26の現在位置を起点として始動入賞動作が開始されるような制御パターンを設定する。これにより、始動入賞の検出があった場合には、前述したS1により、振分け部材26を始動入賞動作させるための駆動信号が出力され、振分け部材26が現在位置から始動入賞動作を開始するように制御される。
【0165】S54に進んだ場合は、特定入賞の検出があったか否かが判断される。S54により特定入賞の検出がなかったと判断された場合は、このモータ設定処理が終了する。一方、S54により始動入賞の検出があったと判断された場合は、S54により、前述したS52と同様に、振分け部材26の現在位置を判定する処理がなされる。
【0166】そして、S56に進み、S55で判定された現在位置を起点として振分け部材26を特定入賞動作させるための制御データを設定する処理がなされた後、このモータ設定処理が終了する。振分け部材26を特定入賞動作させるための制御データとしては、遊技制御用マイクロコンピュータ51のROM53において、基本的に基準位置を起点として特定入賞動作を開始する制御パターンを繰返し実行可能なデータが記憶されているが、S56では、その制御パターンに基づいて、振分け部材26の現在位置を起点として特定入賞動作が開始されるような制御パターンを設定する。これにより、特定入賞の検出があった場合には、前述したS1により、振分け部材26を特定入賞動作させるための駆動信号が出力され、振分け部材26が現在位置から特定入賞動作を開始するように制御される。
【0167】このように、始動入賞および特定入賞があった場合には、振分け部材26がその時点での位置から入賞に対応する動作が実行されるのである。
【0168】次に、図12により説明したS10の表示・音・ランプコマンド設定処理に含まれるサブルーチンの1つであり、表示制御のためのコマンドのうちの始動入賞時の表示のためのコマンドおよび特定入賞時の表示のためのコマンドを設定するための始動・特定入賞時コマンド処理を説明する。
【0169】図19は、第2実施形態による始動・特定入賞時コマンド処理の処理内容を示すフローチャートである。
【0170】図19を参照して、まず、S41により、始動入賞の検出があったか否かが判断される。S41により始動入賞の検出がなかったと判断された場合は、後述するS44に進む。一方、S41により始動入賞の検出があったと判断された場合は、S42に進み、前述したS52と同様に、振分け部材26の現在位置を判定する処理がなされる。
【0171】そして、S43に進み、始動入賞が発生した入賞口に応じてCMD1のデータにより始動入賞時画面(1回開き、2回開きを指定)を指定し、S42で判定された現在位置をCMD2のデータにより指定するコマンドである始動入賞時コマンドを設定する処理がなされる。その後、S44に進む。これにより、始動入賞の検出があった場合には、前述したS3により、振分け部材26の現在位置の情報を含み始動入賞時画面の表示を指定するコマンドが表示制御用マイクロコンピュータ301へ向けて出力される。これにより、表示制御用マイクロコンピュータ301側では、前述したようなコマンドに基づく振分け部材26の現在位置に対応した始動入賞時画面(図8の(b)参照)を表示する制御が実行される。
【0172】S44に進んだ場合は、特定入賞の検出があったか否かが判断される。S44により特定入賞の検出がなかったと判断された場合は、この始動・特定入賞時コマンド処理が終了する。一方、S44により始動入賞の検出があったと判断された場合は、前述したS42と同様に、S45により、振分け部材26の現在位置を判定する処理がなされる。
【0173】そして、S46に進み、CMD1のデータにより特定入賞時画面を指定し、S45で判定された現在位置をCMD2のデータにより指定するコマンドである特定入賞時コマンドを設定する処理がなされる。その後、この始動・特定入賞時コマンド処理が終了する。これにより、特定入賞の検出があった場合には、前述したS3により、振分け部材26の現在位置の情報を含み特定入賞時画面の表示を指定するコマンドが表示制御用マイクロコンピュータ301へ向けて出力される。これにより、表示制御用マイクロコンピュータ301側では、前述したようなコマンドに基づく振分け部材26の現在位置に対応した特定入賞時画面(図9の(a)参照)を表示する制御が実行される。
【0174】このように、始動入賞および特定入賞があった場合には、振分け部材26の現在位置に対応するように、入賞時画面の表示が表示装置40において実行されるのである。
【0175】以上のような第2実施形態によれば、前述した第1実施形態の場合と共通する構成について、前述したような各種の効果が得られる他、特徴的な構成により次のような効果を得ることができる。
【0176】図17に示されたように、始動入賞の検出および特定入賞の検出時に判定された振分け部材26の位置に応じて、振分け部材26の動作に対応した表示を表示装置40において実行する制御が行なわれるので、振分け部材26の動作制御と表示装置40の表示制御との間で制御タイミングを合わせることができる。このため、図9の(a)に示されるように、表示装置40において、振分け部材26の動作に合わせて表示を行なうことができるようになり、その結果、振分け部材26の動作制御による演出と表示装置40での表示による演出との組合せにより遊技の演出の面白みを向上させることができる。
【0177】また、図17に示されるように、始動入賞口4a〜4cへの打玉の進入が有効であると判断された場合に、判定された振分け部材26の位置に応じて、振分け部材26の動作(始動入賞動作)に対応した表示を実行する表示制御が行なわれるため、打玉が始動入賞口4a〜4cに進入した場合における演出の面白みを向上させることができ、始動入賞口4a〜4cへの打玉の進入に対する遊技者の注目度を向上させることができる。
【0178】また、図17に示されるように、特定受入口42への打玉の進入が有効であると判断された場合に、判定された振分け部材26の位置に応じて、振分け部材26の動作に対応した表示を実行する表示制御が行なわれるため、打玉が特定受入口42に進入した場合における演出の面白みを向上させることができ、特定受入口42への打玉の進入に対する遊技者の注目度を向上させることができる。
【0179】また、図17に示されるように、所定のタイミングで表示制御用マイクロコンピュータ301へ始動入賞動作および特定入賞動作のような所定動作制御時の表示を指定する80××H,81××H,83××Hのようなコマンドが送信され、表示制御用マイクロコンピュータ301が受信したコマンドに基づいて可動部材の位置を認識し、可動部材の動作に対応した表示を実行する表示制御が行なわれるので、表示制御用マイクロコンピュータ301がコマンドにより振分け部材26の動作に対応した表示ができるため、振分け部材26の動作に対して、表示制御のタイミングを容易に同期させることができる。
【0180】また、図14および図15に示されるように、所定の基準位置が位置検出器601により光学的に検出され、その検出結果と基準位置が検出された後の振分け部材26の動作量とに基づいて振分け部材26の位置を判定する処理が行なわれるため、電波等の電気的な要因による位置の誤検出を防ぐことができる。
【0181】次に、本発明の変形例等の特徴点を列挙する。
(1) 図5等に示されるように、前記遊技制御用マイクロコンピュータと前記表示制御用マイクロコンピュータとの間の通信は、前記遊技制御用マイクロコンピュータから前記表示制御用マイクロコンピュータへの一方向通信のみとされている。
【0182】(2) 図1および図2等に示されるように、前記表示装置と前記可変入賞球装置とが一体的に設けられている。図2に示されるように、前記表示装置が前記可変入賞球装置の後方部分に着脱可能に取付けられる。
【0183】(3) 図1等に示した入賞玉検出器25a,25bにより、前記可変入賞球装置に入賞した個数を検出する入賞個数検出手段が構成されている。図8に示されるように、前記表示装置は、前記入賞個数検出手段により検出された入賞個数を表示する。
【0184】(4) 図3等に示した遊技制御用マイクロコンピュータにより、前記特定遊技状態において、始動入賞時動作よりもさらに遊技者にとって有利な特定の態様(特定入賞時動作)で可変入賞球装置を第1の状態にした後遊技者にとって不利な第2の状態にし、予め定められた継続条件の成立に基づいて再度第1の状態に繰返し継続制御する繰返し継続制御手段が構成されている。図8に示されるように、前表示装置は、前記繰返し継続制御の繰返し継続回数を表示する。
【0185】(5) 図3等に示した遊技制御用マイクロコンピュータにより、前記繰返し継続制御の継続条件の成立が制限されることとなる繰返し継続制限回数(ラウンド制限回数)を抽選(ラウンド抽選)により決定する抽選手段が構成されている。前述したように、前記繰返し継続制御手段は、前記繰返し継続制御の繰返し継続回数が前記抽選手段により決定された繰返し継続制限回数となった場合に、前記継続条件の成立を制限する。図9の(a)等に示されるように、前記表示装置は、前記抽選手段により決定された繰返し継続制限回数を表示する。
【0186】(6) 図8および図9等に示されるように、前記表示装置は、前記可変入賞球装置の内部に位置し、当該可変入賞球装置の内部構造(振分け部材26)と関連性がある表示態様での表示を行なう。
【0187】(7) 図8および図9等に示されるように、前記可変入賞球装置は、内部構造が変化可能(たとえば、振分け部材26が回動し、飛行機部26aが揺動する等)である。図8の(b)および図9の(a)に示されるように、前記表示装置は、前記可変入賞球装置の内部構造の変化(たとえば飛行機部26aが揺動)に伴って表示態様を変化させる(たとえば表示画像としての雲411,飛行機412を飛行機部26aと同様に揺動させる)。
【0188】(8) 図1等に示した振分け部材26により、前記可変入賞球装置の内部において動作可能に設けられ、当該可変入賞球装置の内部構造を変化させる動作(たとえば飛行機部26aが揺動)をする内部可動部材が構成されている。図1等に示したモータ35により、内部可動部材を駆動する内部可動部材駆動装置が構成されている。前記表示制御用マイクロコンピュータは、さらに、前記内部可動部材駆動装置を制御する。
【0189】(9) 図1等に示した開閉片23a,23bにより、前記可変入賞球装置の外部において動作可能に設けられ、少なくとも前記可変入賞球装置を前記第1の状態にさせる動作をする外部可動部材が構成されている。図1等に示したソレノイド24a,24bにより、外部可動部材を駆動する外部可動部材駆動装置が構成されている。前記表示制御用マイクロコンピュータは、さらに、前記外部可動部材駆動装置を制御する。
【0190】(10) 前述した実施の形態においては、ラウンド抽選の抽選結果に基づいて得られたラウンド制限回数により、特定遊技状態におけるラウンド数の継続回数を制限する例を示した。この場合の制限としては、まったく継続しないようにする制限状態を示した。しかし、これに限らず、ラウンド制限回数における制限としては、ラウンドが継続しにくくなるようにする制限状態であってもよい。具体的には、たとえば、ラウンド制限回数になるまでのラウンドにおいては、特定入賞しやすい位置に玉を貯留してラウンド終了時に貯留を解除する等により継続条件が成立しやすい状態にし、ラウンド制限回数になると、それ以降のラウンドでは、そのような玉の貯留を行なわないことにより継続条件が成立しにくい状態にするようにしてもよい。
【0191】(11) 前述した実施の形態においては、振分け部材26を内部可動部材の一例として示したが、これに限らず、内部可動部材は、可変入賞球装置20の内部において動作可能に設けられた可動部材であればよく、前述したようなものに限定されない。たとえば、内部可動部材としては、開閉動作が可能な開閉板、玉受けおよびその解除のための動作が可能な玉受部材、および、回転動作が可能な回転ドラム等のその他の可動部材を含んでもよい。また、前述したモータ35を内部可動部材の駆動装置の一例として示したが、これに限らず、内部可動部材の駆動装置は、ソレノイド等のその他の駆動装置であってもよい。
【0192】(12) 前述した遊技制御回路基板50と表示制御回路基板300とは、1つのボックス内に収容してもいいし(新機種に入れ替える時など着脱作業が容易になる)、表示制御回路基板300の取付箇所は特に限定されない。例えば、表示制御回路基板300を遊技盤1に設けていもよいし、機構板に取り付けるようにしてもいい。また、可変入賞球装置20に表示制御回路基板300を取り付け、その上からカバー部材で(可変入賞球装置20ごと、または表示制御回路基板300だけ)覆うようにしたものでもよいし、カバー部材の内側に表示制御回路基板300を取り付けてこれを可変入賞球装置20に取り付けるようにしてもよい。表示制御回路基板300および可変入賞球装置20をカバー部材で覆う構成した場合には、カバー部材によって表示制御回路基板300と可変入賞球装置20とを一緒に保護することができる。また、表示制御回路基板300が可変入賞球装置20の後方に取り付く場合、表示制御回路基板300を取り付けた状態で遊技盤1の表面側(遊技盤に取り付け用の開口が穿設されている)から可変入賞球装置20を取り付けられるようにすることが、取付作業性の上から望ましい。また、表示制御回路基板300を基板ボックスに収容する場合には、基板ボックスは、ビス止めによって取り付けるようにしてもいい。さらには、前述したカバー部材を透明な部材(透明合成樹脂が望ましい)によって形成すれば、収容された基板が外部から視認できるので不正防止が可能になる。また、表示制御回路基板300は、複数の駆動装置接続用の予備端子を設けるようにしてもよい。こうすることで、リサイクル時には、表示装置の種類や出力信号数が異なるような場合にも対応することができる。つまり、表示制御回路基板300は制御用のROMを除いて同一のものを使用できるのである。
【0193】(13) 前述した実施の形態においては、飛行機部26aを含む振分け部材26が周期的に揺動を続ける例を説明した。しかし、これに限らず、振分け部材26は、特定入賞発生後の所定期間(たとえば第1ラウンドの開閉片23a,23bの開閉が始まるまで)、各ラウンド中の所定期間(たとえばラウンド後半)、ラウンド間のインターバル期間等の予め定められたタイミングにおいて、停止制御されるようにしてもよい。また、振分け部材26の揺動は、常に同じ振れ角度で揺動させるのではなく、遊技の状況に応じて振れ角度を異ならせるようにしてもよい。
【0194】(14) 前述したパチンコ遊技機の特定遊技状態の制御については、ラウンドが継続しないもの(1ラウンドしかないもの)でもよい。また、ラウンドにおける開放回数は、前述したような複数回のものでなくてもよく、1回だけのものであってもよい。
【0195】(15) 前述した実施の形態での制御指令信号の送信方式は、変化点(制御の指令内容が変化する時点)で出力するものであってもよく、変化点よりも先に出力するものであってもよい。
【0196】(16) また、前述した実施の形態では、可変入賞球装置20内に入った玉が貯留されることなくそのまま落下して可変入賞球装置20外に誘導される構造の可変入賞球装置を示した。しかし、これに限らず、可変入賞球装置としては、特定遊技状態になった場合に、可変入賞球装置20の内部に設けられた所定の玉貯留部材が動作して所定期間(たとえば所定ラウンド数になるまで)玉を貯留する貯留機構を備えたものであってもよい。そのような貯留機構を備えた可変入賞球装置の場合には、玉の貯留が解除された場合に、貯留解除された玉が特定入賞しやすい経路に誘導される構造を採用してもよい。
【0197】(17) また、前述した実施の形態においては、可変入賞球装置20における開閉片が左右一対のもの(開閉片23a,23b)である場合を例示したが、可変入賞球装置20に設けられる開閉片は、1つでもよく、横スライド方式や前後開放方式のものであってもよい。また、入賞玉検出器等の玉の検出手段は、フォトスイッチやマイクロスイッチ等でもよく、実施形態中に記載のものに限定しない。
【0198】(18) 前述した実施の形態では、遊技機の例として、玉が特定入賞したことに応じて可変入賞球装置が開放動作される遊技機を示した。このような遊技機としては、実施の形態に示したような第2種のパチンコ遊技機の他に、たとえば、第1種のパチンコ遊技機のように、表示状態が変化可能な表示装置を有し、該表示装置の可変表示の結果が予め定められた特定の表示態様(大当り図柄)となった場合に特定遊技状態(大当り)が発生し、可変入賞球装置が遊技者にとって有利な第1の状態に制御(開放制御)されるものも含まれる。
【0199】(19) 前述した実施の形態では、始動領域へ進入した玉を検出する始動玉検出手段(始動玉検出器5a〜5c)の玉検出により打玉を受入れにくい第2の状態から打玉を受入れやすい第1の状態となる始動領域進入時動作を行なう可変入賞球装置を有し、予め定められた特定遊技状態が発生した場合に、前記始動入賞時動作よりもさらに遊技者にとって有利な特定の態様で可変入賞球装置を第1の状態に制御する特定遊技状態(大当り)を発生することが可能な弾球遊技機を示した。このような遊技機としては、たとえば、前記始動玉検出手段の玉検出により遊技者にとって不利な第2の状態から遊技者にとって有利な第1の状態となる始動入賞時動作が行なわれ、その玉検出から所定時間内に入賞玉検出手段(たとえば、入賞玉検出器25a,25bのような検出手段)により入賞玉が検出された場合に、特定遊技状態(大当り)が発生するように制御されるものも含まれる。また、このような遊技機としては、たとえば、前記始動玉検出手段の玉検出により遊技者にとって不利な第2の状態から遊技者にとって有利な第1の状態となる始動入賞時動作が行なわれ、入賞玉検出手段(たとえば、入賞玉検出器25a,25bのような検出手段)により入賞玉が検出された場合に、所定の可変表示部(表示状態が変化可能なもの)が可変表示を開始し、その表示結果が予め定められた特定の表示態様(大当り図柄)となった場合に、予め定められた特定遊技状態(大当り)が発生するように制御されるものも含まれる。つまり、特定玉検出手段(特定玉検出器48)を別途設けないものにも、この発明は適用可能である。
【0200】(20) 前述した実施の形態では、図3等に示した遊技制御用マイクロコンピュータにより、特定遊技状態(大当り)において、始動入賞時動作よりもさらに遊技者にとって有利な特定の態様で可変入賞球装置を第1の状態にした後遊技者にとって不利な第2の状態にし、特定玉検出手段(特定玉検出器48)により玉が検出された場合に予め定められた継続条件が成立し、その成立に基づいて再度第1の状態に繰返し継続制御する繰返し継続制御手段が構成されている例をしした。しかし、これに限らず、特定玉検出手段を用いず、または設けず、所定時間内に入賞玉検出手段(たとえば、入賞玉検出器25a,25bのような検出手段)により玉が検出された場合に前記継続条件が成立するようにしてもよい。また、前記継続条件は、表示状態が変化可能な可変表示部を有する場合に、該可変表示部の可変表示による表示結果が予め定められた特定の表示態様になった場合に成立するようにしてもよい。
【0201】(21) 前述した特定玉検出手段(特定玉検出器48)は、可変入賞球装置等に設けられた例を示したが、特定入賞玉を誘導する入賞玉誘導カバーに設けられていてもよい。つまり、特定玉検出手段は、特定入賞玉を明確に区別して検出できる位置であれば、どのような位置に設けられていてもよい。
【0202】(22) 前述した実施の形態においては、可変入賞球装置の例として、始動入賞または大当りの発生がなければ打玉が入賞不可能な可変入賞球装置を示した。しかし、これに限らず、可変入賞球装置としては、始動入賞および大当りの発生がない場合である通常時においても打玉が入賞可能なものであってもよい。
【0203】(23) 前述した実施の形態においては、通常動作において振分け部材26が一時保持される例を示したが、これに限らず、振分け部材26は一時保持されないように動作させてもよい。つまり、振分け部材26の動作は、通常動作と、始動入賞動作と、特定入賞動作とが視覚的に区別して認識できるような動作であれば、どのような動作であってもよい。
【0204】(24) 前述した第1実施形態においては、振分け部材26が始動入賞動作を開始する前に所定期間基準位置で停止される例を示したが、始動入賞動作を開始させる場合は、振分け部材26を基準位置に設定した後、直ちに始動入賞動作を開始させる制御を行なうようにしてもよい。
【0205】(25) 前述した第2実施形態においては、80××H,81××H,83××Hのように、1つのコマンドにより始動入賞時画面および特定入賞時画面のような入賞時画面の表示と可動部材(振分け部材26)の現在位置とを指定する例を示したが、これに限らず、入賞時画面の表示と、可動部材の現在位置とを別のコマンドにより指定するようにしてもよい。
【0206】(26) 前述した第1実施形態においては、モータ35に内蔵された位置検出器35aの検出結果を用いて振分け部材26の位置を判定する例を示したが、これに限らず、第2実施形態のように、モータ35の外部に設けられた位置検出器601の検出結果を用いて振分け部材26の位置を判定するようにしてもよい。
【0207】(27) 前述した第2実施形態においては、モータ35の外部に設けられた位置検出器601の検出結果を用いて振分け部材26の位置を判定する例を示したが、これに限らず、第1実施形態のように、モータ35に内蔵された位置検出器35aの検出結果を用いて振分け部材26の位置を判定するようにしてもよい。
【0208】(28) 前述した実施の形態では、振分け部材26の位置の判定のために位置検出器を用いる例を示したが、振分け部材26の位置は次のように位置検出器を用いないで判定するようにしてもよい。振分け部材26は、その基準位置がパチンコ遊技機の電源投入時の初期状態において設定されるモータ35の回転位置(基準位置)に一致する。したがって、振分け部材26は、モータ35が回転の基準位置に制御された場合に、動作の基準位置に制御されるように動作位置が遊技制御用マイクロコンピュータ51により制御される。遊技制御用マイクロコンピュータ51においては、電源投入時の初期状態において認識されるモータ35の基準位置と、電源投入後の制御内容に基づいて記憶したモータ35が動作したステップ数(動作量)および動作の際の回転方向(正転、逆転の別)とに基づいて、振分け部材26が基準位置に対してどの位置(振分け部材26の揺動範囲のうちのどのステップ位置(角度))にあるかをリアルタイムで演算により求めて常に認識しつつ、所定の制御パターンにしたがってモータ35を駆動制御することにより、振分け部材26の動作を制御する。そして、始動入賞の検出および特定入賞の検出があった場合には、認識している振分け部材26の位置に基づいて、前述したモータ設定処理(図13、図18)および始動・特定入賞時コマンド処理(図19)において、振分け部材26位置を判定(S21a,S24a,S52,S55,S42)する。
【0209】(29) 今回開示された実施の形態はすべての点で例示であって制限的なものではないと考えられるべきである。本発明の範囲は上記した説明ではなくて特許請求の範囲によって示され、特許請求の範囲と均等の意味および範囲内でのすべての変更が含まれることが意図される。
【出願人】 【識別番号】000144153
【氏名又は名称】株式会社三共
【出願日】 平成14年1月31日(2002.1.31)
【代理人】 【識別番号】100064746
【弁理士】
【氏名又は名称】深見 久郎 (外2名)
【公開番号】 特開2003−220218(P2003−220218A)
【公開日】 平成15年8月5日(2003.8.5)
【出願番号】 特願2002−23885(P2002−23885)