| 【発明の名称】 |
遊技機 |
| 【発明者】 |
【氏名】市原 高明 【住所又は居所】愛知県西春日井郡西春町大字沖村字西ノ川1番地 株式会社大一商会内
【氏名】中島 健太郎 【住所又は居所】愛知県西春日井郡西春町大字沖村字西ノ川1番地 株式会社大一商会内
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| 【要約】 |
【課題】特定領域に対する切換部材を有効に利用して入賞口の扉部材が不測に開かれることを防止することができる入賞装置を備えた遊技機を提供する。
【解決手段】球が流入可能な入賞口52を有する入賞室53には、球が通過可能な特定領域54が設けられ、入賞口52には扉作動装置70によって閉じ位置と開き位置とに開閉動作される扉部材60が設けられた入賞装置50を備える。特定領域54には、切換作動装置90によって特定領域54に対する球の通過を許容する許容位置と、球の通過を阻止する阻止位置とに配置切換される切換部材80が設けられる。扉部材60と切換部材80との間には、扉部材60を閉じ位置にロックするロック手段65、83が設けられている。 |
【特許請求の範囲】
【請求項1】 球が流入可能な入賞口を有する入賞室には、球が通過可能な特定領域が設けられ、前記入賞口には扉作動装置によって閉じ位置と開き位置とに開閉動作される扉部材が設けられた入賞装置を備えた遊技機であって、前記特定領域には、切換作動装置によって前記特定領域に対する球の通過を許容する許容位置と、球の通過を阻止する阻止位置とに配置切換される切換部材が設けられ、前記扉部材と前記切換部材との間には、前記扉部材を閉じ位置にロックするロック手段が設けられている遊技機。 【請求項2】 請求項1に記載の遊技機であって、ロック手段は、扉部材に一体状に設けられた係合部と、切換部材に一体状に設けられかつ前記係合部に係脱可能に係合して前記扉部材を閉じ位置にロックするロック部と、を備えて構成されている遊技機。 【請求項3】 請求項2に記載の遊技機であって、切換部材は、切換作動装置によって進退動作されるとともに、後退端まで後退されることで許容位置に配置され、その許容位置から所定位置まで前進されることで阻止位置に配置され、しかも、前記切換部材が前進端位置まで前進されることで、前記切換部材のロック部が閉じ位置にある扉部材の係合部に係合して同扉部材を閉じ位置にロックする構成にしてある遊技機。 【請求項4】 請求項3に記載の遊技機であって、切換作動装置の駆動源はソレノイドによって構成され、前記ソレノイドには、同ソレノイドが励磁されたときに吸引されかつ切換部材を後退端の許容位置に後退させ、非励磁のときにはバネによって突出されて前記切換部材を前進させる作動軸を有する一方、扉部材の係合部には、同扉部材が開いた状態において前記切換部材のロック部に当接して同切換部材を阻止位置に停止させるストッパ面が形成されている遊技機。 【請求項5】 請求項4に記載の遊技機であって、係合部は、扉部材の開閉軸線と略同一中心線上に中心点を有する略円弧状に形成され、その係合部の円弧面にストッパ面が形成され、扉部材が閉じ位置まで閉じたときには、前記ストッパ面が切換部材のロック部を越えかつ前記切換部材がバネによって前進端位置まで前進されそのロック部が前記係合部に係合可能な状態となるように前記係合部の円弧角度が設定されている遊技機。
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【発明の詳細な説明】【0001】 【発明の属する技術分野】この発明は、例えば、パチンコ機等の弾球遊技機とも呼ばれている遊技機に関する。 【0002】 【従来の技術】従来、遊技機(弾球遊技機)には、その遊技盤の盤面上を流れる球(パチンコ球)が流入可能な入賞口を有する入賞室と、その入賞室に流入した球が通過可能な特定領域と、入賞口に開閉可能に配設された扉部材とを備えた入賞装置(アタッカとも呼ばれることがある)が配設された構造のものが知られている。また、このような入賞装置において、扉部材は、ソレノイドを駆動源とする扉作動装置によって閉じ位置と開き位置とに開閉動作され、特定領域(Vゾーンと呼ばれている)には、切換作動装置によって特定領域に対する球の通過を許容する許容位置と、球の通過を阻止する阻止位置とに配置切換される切換部材が設けられているのが一般的であった。そして、遊技盤の盤面上に配設された図柄表示装置の抽選図柄が所定の図柄となり、大当たりとなったときには、ソレノイドが励磁され、扉部材が開かれるようになっている。また、所定数の球の流入あるいは所定時間経過すると、ソレノイドが非励磁の状態となり扉部材が閉じられる。そして、ソレノイドの励磁、非励磁の繰り返しによって所定のラウンド回数だけ扉部材が開閉し、大当たり遊技が終了するようになっている。前記したように構成される入賞装置の扉部材は、外部から開き方向に力が作用すると不測に開かれることがある。このため、例えば、遊技盤の前側に配設されたガラス扉側からピアノ線や薄板等の異物が侵入され、その異物によって扉部材が不測に開かれ、不正行為が行われる場合があった。入賞装置の扉部材が不測に開かれることを防止するために、扉部材と扉用ソレノイドの作動軸との間にスライド部材、中間伝達部材及びロック部材をそれぞれ配設し、これらスライド部材と中間伝達部材を介して扉部材を開閉動作するとともに、スライド部材、中間伝達部材及びロック部材を介して扉部材を閉じ状態にロックする構造のものが知られている(例えば、特願2001−224771参照)。 【0003】 【発明が解決しようとする課題】しかしながら、前記従来の入賞装置においては、扉部材と扉用ソレノイドの作動軸との間にスライド部材、中間伝達部材及びロック部材がそれぞれ配設される構造上、部品点数や組付工数が多くなりコスト高となる。 【0004】この発明の目的は、前記問題点に鑑み、特定領域に対する切換部材を有効に利用して入賞口の扉部材が不測に開かれることを防止することができる入賞装置を備えた遊技機を提供することである。 【0005】 【課題を解決するための手段】前記目的を達成するために、第1の発明に係る遊技機は、請求項1に記載のとおりの構成を要旨とするものであり、球が流入可能な入賞口を有する入賞室には、球が通過可能な特定領域が設けられ、前記入賞口には扉作動装置によって閉じ位置と開き位置とに開閉動作される扉部材が設けられた入賞装置を備える。前記特定領域には、切換作動装置によって前記特定領域に対する球の通過を許容する許容位置と、球の通過を阻止する阻止位置とに配置切換される切換部材が設けられる。前記扉部材と前記切換部材との間には、前記扉部材を閉じ位置にロックするロック手段が設けられている。したがって、扉部材と、切換部材との間にロック手段を設けるという簡単な構造によって扉部材を閉じ位置にロックすることができ、扉部材が不測に開かれる不具合を防止することができる。 【0006】また、第2の発明に係る遊技機は、請求項2に記載のとおりの構成を要旨とするもので、ロック手段は、扉部材に一体状に設けられた係合部と、切換部材に一体状に設けられかつ前記係合部に係脱可能に係合して前記扉部材を閉じ位置にロックするロック部と、を備えて構成されている。したがって、扉部材の係合部と、切換部材のロック部によってロック手段を構成することができ、係合部やロック部をそれぞれ個別に形成して扉部材や切換部材に組み付ける手間を省くことができ、コスト低減に効果が大きい。 【0007】第3の発明に係る遊技機は、請求項3に記載のとおりの構成を要旨とするもので、切換部材は、切換作動装置によって進退動作されるとともに、後退端まで後退されることで許容位置に配置され、その許容位置から所定位置まで前進されることで阻止位置に配置される。しかも、前記切換部材が前進端位置まで前進されることで、前記切換部材のロック部が閉じ位置にある扉部材の係合部に係合して同扉部材を閉じ位置にロックする構成にしてある。したがって、切換作動装置によって切換部材を進退動作させることによって、切換部材を後退端の許容位置と、その許容位置から所定位置まで前進した阻止位置とに配置切り換えすることができる。さらに、切換部材を前進端位置まで前進されることで、切換部材のロック部を閉じ位置にある扉部材の係合部に係合可能なロック位置に配置切り換えすることができる。 【0008】第4の発明に係る遊技機は、請求項4に記載のとおりの構成を要旨とするもので、切換作動装置の駆動源はソレノイドによって構成される。前記ソレノイドには、同ソレノイドが励磁されたときに吸引されかつ切換部材を後退端の許容位置に後退させ、非励磁のときにはバネによって突出されて前記切換部材を前進させる作動軸を有する。一方、扉部材の係合部には、同扉部材が開いた状態において前記切換部材のロック部に当接して同切換部材を阻止位置に停止させるストッパ面が形成されている。したがって、切換作動装置の駆動源をなすソレノイドの励磁・非励磁の極めて簡単な制御によって切換部材を後退端の許容位置と、所定だけ前進した阻止位置とに迅速に配置切換することができる。また、ソレノイドの作動軸によって切換部材を進退させとともに、扉部材が開いた状態において、扉部材の係合部のストッパ面によって、切換部材を阻止位置に確実に停止させることができる。 【0009】第5の発明に係る遊技機は、請求項5に記載のとおりの構成を要旨とするもので、係合部は、扉部材の開閉軸線と略同一中心線上に中心点を有する略円弧状に形成され、その係合部の円弧面にストッパ面が形成される。扉部材が閉じ位置まで閉じたときには、前記ストッパ面が切換部材のロック部を越えかつ前記切換部材がバネによって前進端位置まで前進されそのロック部が前記係合部に係合可能な状態となるように前記係合部の円弧角度が設定されている。したがって、扉部材が開閉軸線を中心として閉じるときには、そのストッパ面が切換部材のロック部の前端に接しながら閉じ位置まで良好に回動して閉じられる。言い換えると、係合部のストッパ面が扉部材の閉じ動作の妨害物となる不具合を軽減することができ、扉部材の閉じ不良を防止することができる。また、扉部材の係合部のストッパ面が切換部材のロック部を越えると、切換部材がバネによって前進端位置のロック位置まで前進される。これによって、切換部材のロック部が扉部材の係合部に係合可能な状態となるロック位置に確実に配置され、そのロック位置に保持される。 【0010】 【発明の実施の形態】この発明の実施の形態を図面にしたがって説明する。遊技機としてのパチンコ機の遊技盤を正面(前面)から表した図1において、遊技盤10の前面の周縁部には、外レール12と内レール13とを備えた案内レール11が装着されている。案内レール11の内側には、遊技領域15が区画形成されるとともに、外レール12と内レール13との間には、図示しない球発射装置から発射された球(パチンコ球)を遊技領域15の上部に案内する球発射通路14が形成されている。遊技盤10の遊技領域15の略中央部には役物装置30(センター役物と呼ばれることもある)が装着されている。この役物装置30は、本体構成部材31及び図柄表示装置33を備えている。 【0011】役物装置30の本体部をなす本体構成部材31は、複数又は単数の構成部材によって形成され、遊技盤10の略中央部に貫設された役物装着孔の前面開口部の周縁を塞ぐようにして枠状に構成され、略中央部には開口窓32が形成されている。そして、本体構成部材31はビス等によって遊技盤10の前方からその遊技盤10の前面に取り付けられるようになっている。また、本体構成部材31の後側には、その開口窓32に表示部34を臨んで図柄表示装置33が装着されている。この図柄表示装置33の表示部34の略全域には、特定図柄が変動表示される特定図柄表示領域が設けられている。また、表示部34の一部には、普通図柄が変動表示される普通図柄表示部35が設けられている。 【0012】また、本体構成部材31には、遊技領域15を流れる球が流入可能な球通路(ワープ通路と呼ばれることもある)や、その球通路の流出口から流出した球を受ける球受け棚36が形成されている。この球受け棚36は、球通路の流出口から流出した球を受ける波形凹凸状をなす上段部37と、その上段部37から流下した球を受ける波形凹凸状をなす下段部38とを備えて上下2段に構成されている。そして、下段部38の中央部には、球を流下案内する案内凹部39が形成されている。この案内凹部39は、役物装置30の下方中央部に位置して遊技盤10に装着された可変始動装置40の可変始動口41の直上に位置しており、案内凹部39に案内されて流下した球が可変始動口41に流入する確率が高くなるように構成されている。また、可変始動装置40は、開閉部材42による可変始動口41を備え、その可変始動口41に球が流入すると、図柄表示装置33が作動し、図柄表示装置33の表示部34には特定図柄が変動表示されるようになっている。 【0013】また、遊技盤10の遊技領域15には、役物装置30の上下左右側方の計4箇所に風車器18がそれぞれ配設されるとともに、役物装置30の片側(図1に向かって左側)に位置して普通図柄始動用ゲート口を有するゲート器20が設けられている。このゲート器20の普通図柄始動用ゲート口を球が通過することで、普通図柄表示部35が作動して普通図柄の抽選が行われる。そして、普通図柄表示部35の抽選に基づいて、可変始動装置40の開閉部材42が所定時間(例えば、1秒間)開放し、これによって可変始動装置40の可変始動口41に対し球が流入し易くなるようになっている。また、遊技盤10の遊技領域15には、その最下端に位置してアウト口43が形成され、左右両側方に位置して装飾用レンズ23を有するサイド装飾部材22が配設されている。これらサイド装飾部材22の所定位置には一般入賞口24が設けられている。なお、遊技領域15の略全域にわたって多数の釘が配設されている。 【0014】さて、遊技盤10の遊技領域15には、その可変始動装置40の下方に接近して入賞装置50(アタッカとも呼ばれる場合がある)が装着されている。図2に示すように、入賞装置50の本体部51は、複数又は単数の構成部材によって形成され、その本体部51の前面板部において、遊技盤10の前側から同遊技盤10の入賞装置組付孔に装着されるようになっている。本体部51の前面板部には、球が流入可能な横長四角形状をなす大入賞口とも呼ばれる入賞口52が形成されいる。また、本体部51の内部には入賞口52において開口する入賞室53が形成されている。入賞室53の底部には、球が通過可能な特定領域54(Vゾーンとも呼ばれることがある)設けられ、この特定領域54には、球の通過を検出するための球通過孔56を有する近接スイッチよりなる特定領域検出器55が設けられている。また、入賞室53の底部には、特定領域54に隣接して非特定領域57(カウント領域と呼ばれることがある)が設けられ、この非特定領域57には球の通過を検出するための球通過孔59を有する近接スイッチよりなるカウント検出器58が設けられている。なお、入賞室53の底部や左右両側部には、周知のように特定領域54や非特定領域57に球を導く案内部(図示しない)が適宜に設けられている。 【0015】図2〜図4に示すように、本体部51の前面板部には、入賞口52を開閉する横長四角形状の板状をなす扉部材60が、その下部の左右両側部に突出された扉軸61を支点として開閉動作可能に装着されている。この扉部材60は、扉用ソレノイド71を駆動源とする扉作動装置70によって閉じ位置と開き位置とに開閉動作されるようになっている。この実施の形態において、図7に示すように、扉部材60の片側寄りの後側には側方に突出する連動軸63を有する連動部62が一体に形成される一方、その連動部62と扉用ソレノイド71との間には、作動部材72が配設されている。作動部材72は、前後方向に延びかつ鉄板等の強磁性体よりなる板状の基体部74と、その基体部74の後端部の両側部幅方向に突出された係合部73と、基体部74の前端部から上方に向けて形成された扉作動部75とを一体に備えている。また、作動部材72は、その基体部74が扉用ソレノイド71の直下に位置し、かつ係合部73がソレノイドブラケット71aの一部に形成された支持部に係合した状態で同係合部73を支点として上下方向に傾動可能に組み付けられている。さらに、扉作動部75は、扉部材60の連動軸63の上下部に押下部76と突上部77とを備えて側面形状で略コの字状に形成されている。 【0016】そして、図6に示すように、扉用ソレノイド71が非励磁状態にあるときには、作動部材72は、引張バネ78と自重によって係合部73を支点として下方に傾き、その扉作動部75の押下部76によって扉部材60の連動軸63が押し下げられることで扉部材60が扉軸61を支点として閉じられるようになっている。また、図6に示すように、大当たり時において、扉用ソレノイド71が励磁されたときには、その扉用ソレノイド71の磁力によって作動部材72が、その係合部73を支点として上方に傾働されながらその基体部74が扉用ソレノイド71の下面の吸引部に吸着される。これによって、扉作動部75の突上部77によって扉部材60の連動軸63が突き上げられることで扉部材60が開き動作され、その後、扉部材60が自重によってその連動軸63が扉作動部75の押下部76に当接する開き位置まで開かれるようになっている。 【0017】図3〜図5に示すように、入賞室53の特定領域54には、切換作動装置90によって特定領域54に対する球の通過を許容する許容位置と、球の通過を阻止する阻止位置とに配置切換される切換部材80が設けられている。この切換部材80は、略水平の板状をなして前後方向に進退可能に本体部51の案内部(図示しない)に支持されている。そして、図9に示すように、切換部材80が後退端まで後退されることで許容位置に配置され、その許容位置から図10に示すように、所定位置まで前進されることで阻止位置に配置されるようになっている。この切換部材80の前端部には、同切換部材80が許容位置に配置された状態において特定領域検出器55の球通過孔56と略同じ半径で同一中心をなす半円形の切欠部81が形成されている(図3及び図4参照)。また、切換部材80の後端部上面には、次に述べる切換用ソレノイド91に対応する連結部82aが立設されており、その連結部82aには平断面略あり溝状の連結溝82が形成されている。 【0018】切換部材80を進退動作させる切換作動装置90は、作動軸92を備えた切換用ソレノイド91によって構成されている。この切換用ソレノイド91は、同切換用ソレノイド91が励磁されたときにその作動軸92が吸引され、非励磁のときにはバネ94によって作動軸92が前方に突出されるように、本体部51のソレノイド取付部に装着されている。また、作動軸92の先端にはフランジ状の連結部93が設けられ、その連結部93が切換部材80後端の連結溝82に差し込まれて連結されている。 【0019】扉部材60と切換部材80との間には、扉部材60を閉じ位置にロックするロック手段が設けられている。ロック手段は、扉部材60に一体状に設けられた係合部65と、切換部材80に一体状に設けられかつ係合部65に係脱可能に係合して扉部材60を閉じ位置にロックするロック部83と、を備えて構成されている。すなわち、この実施の形態において、切換部材80の前端部片側には、扉部材60の係合部65に対応するロック部83が前方に向けて一体に延出されている。そして、図8に示すように、切換部材80が前進端位置まで前進されることで、そのロック部83が閉じ位置にある扉部材60の係合部65の上面に係合して同扉部材60を閉じ位置にロックするようになっている。 【0020】一方、扉部材60の係合部65は、その扉部材60の連動部62に隣接して一体状に形成されている。この係合部65には、扉部材60が開いた状態において切換部材80のロック部83の先端に当接して切換部材80を阻止位置に停止させるストッパ面67が形成されている。この実施の形態おいて、係合部65は、扉部材60の扉軸61の軸線と略同一中心線上に中心点を有する略円弧状に形成され、その係合部65の円弧面にストッパ面67が形成されている。また、図8に示すように、扉部材60が閉じ位置まで閉じたときには、ストッパ面67が切換部材80のロック部83の下方を越えかつ切換部材80が切換用ソレノイド91の作動軸92とともにバネ94によって前進端位置まで前進されれる。そして、ロック部83が係合部65の上方に接近しかつ係合部65に係合可能な状態となるように係合部65の円弧角度が設定されている。 【0021】また、この実施の形態において、切換部材80の所定位置(図3では片側寄り下面)には、ロック解除片84が突設されている。一方、図2と図8に示すように、入賞装置50の本体部51の前板部の所定位置には、前記ロック解除片84の前方に位置してロック解除孔68が貫設されている。そして、本体部51の前板部の前方からロック解除孔68にワイヤ等の線状材を挿入してロック解除片84を後方に押し込むことによって切換部材80が後退し、扉部材60の係合部65に対し切換部材80のロック部83の係合が外されてロック解除されるようになっている。 【0022】この実施の形態に係る遊技機としてのパチンコ機は上述したように構成される。したがって、パチンコ遊技の際、図示しない球発射装置から球発射通路14に発射された球(パチンコ球)は、遊技領域15の上部に打ち出され、多数の釘、風車器18等に案内されながら遊技領域15の下部に向けて流れる。遊技領域15に打ち出された球のうち、一部の球はゲート器20の普通図柄始動用ゲート口を通過したり、あるいは、一般入賞口24、あるいは可変始動装置40の可変始動口41に流入する。また、前記各入賞口に流入しなかった多くの球は遊技領域15の下部のアウト口43に流入し、機外に排出される。 【0023】球がゲート器20の普通図柄始動用ゲート口を通過すると、その球がセンサによって検出され、その検出信号が主制御装置(図示しないがパチンコ機の所定位置に設置される)に送られる。すると、その信号が図柄表示装置33に伝達され、その表示部34の一部に設けられた普通図柄表示部35の図柄が変動する。そして普通図柄表示部35には、抽選結果に基づく図柄が表示される。普通図柄表示部35の図柄が当たり図柄となって表示されると、可変始動装置40の可変始動口41の開閉部材42が所定時間(例えば、1秒間)開放して閉じる。可変始動装置40の可変始動口41に球が流入すると、その球がセンサによって検出され、その検出信号が主制御装置に送られる。すると、その信号が図柄表示装置33に伝達され、これによって表示部34に表示された図柄が変動し、設定時間後停止する。そして、表示部34には抽選結果に基づく図柄が表示される。 【0024】表示部34に表示された特定図柄が「大当たり図柄」、例えば「7・7・7」となって停止した場合、大当たりとなる。この際、主制御装置からの信号によって、まず、切換用ソレノイド91が励磁され、その作動軸92がバネ94の弾発力に抗して後方に吸引されることで、切換部材80が後退端の許容位置に配置切換される。切換部材80が許容位置に配置されると略同時に、扉用ソレノイド71が励磁され、その扉用ソレノイド71の磁力によって作動部材72が、その係合部73を支点として上方に傾働されながらその基体部74が扉用ソレノイド71の下面の吸引部に吸着される。すると、扉作動部75の突上部77によって扉部材60の連動軸63が突き上げられることで扉部材60が開き動作され、その後、扉部材60が自重によってその連動軸63が扉作動部75の押下部76に当接する開き位置まで開かれる(図7と図9参照)。 【0025】前記したように、入賞装置50の扉部材60が開かれ入賞口52が開放されると、遊技盤10上を流下する球が入賞口52に入り易い状態となる。入賞口52を経て入賞室53に球が流入し、その球が特定領域54と非特定領域57のいずれかに流れる。特定領域54に流れた球が特定領域検出器55の球通過孔56を通過すると、その球通過の検出信号が主制御装置に送られ、非特定領域57に流れた球がカウント検出器58の球通過孔59を通過すると、その球通過の検出信号が主制御装置に送られる。特定領域検出器55の球通過の検出信号が主制御装置に送られと、切換用ソレノイド91が非励磁の状態となる。すると、図10に示すように、作動軸92がバネ94によって前方に突出される。そして、作動軸92とともに切換部材80が阻止位置に向けて前進される。これによって切換部材80のロック部83の先端が扉部材60の係合部65のストッパ面67に当接し、前記阻止位置に停止させる。 【0026】切換部材80が阻止位置に配置されると、入賞室53の球は特定領域54に流れることなく非特定領域57に流れる。そして、特定領域54の特定領域検出器55及び非特定領域57のカウント検出器58からそれぞれ送られた検出信号によって球が所定数(例えば、10個)カウントされるか、あるいは、所定時間(例えば30秒)経過すると、扉用ソレノイド71が非励磁の状態にされる。すると、図6に示すように、作動部材72は、引張バネ78と自重によって係合部73を支点として下方に傾き、その扉作動部75の押下部76によって扉部材60の連動軸63が押し下げられることで扉部材60が閉じられる。図6と図8に示すように、扉部材60が閉じられると、係合部65のストッパ面67が切換部材80のロック部83を越える。これに伴って、切換部材80が切換用ソレノイド91の作動軸92とともにバネ94の弾発力によって前進端位置まで前進されそのロック部83が係合部65の上方に接近して係合可能な状態、すなわちロック状態となる。ここで、大当たり遊技の1ラウンドが終了する。 【0027】特定領域検出器55によって球通過が検出されることを条件として、大当たり遊技の2ラウンドが開始する。すなわち、1ラウンドが終了して閉じた扉部材60が、所定時間(例えば、2秒程度)の経過によって再び前記したようして開かれ、大当たり遊技の2ラウンドが行われる。このように扉部材60が所定のラウンド回数(例えば、最大16回)開閉を繰り返すことで、大当たり遊技が終了する。 【0028】また、遊技の際、図8に示すように、入賞装置50の扉部材60が閉じた状態にあるときには、切換用ソレノイド91の作動軸92とともにバネ94の弾発力によって切換部材80が前進端位置まで前進され、そのロック部83が扉部材60の係合部65の上方に接近してロック状態に保たれる。このため、扉部材60に対し外部から開き方向の力が作用しても扉部材60が不測に開かれることを防止することができる。例えば、遊技盤10の前側に配設されたガラス扉(図示しない)側からピアノ線や薄板等の異物が侵入され、その異物によって扉部材60が不測に開かれることを防止することができる。このため、扉部材60が不測に開かれて不正行為が行われる不具合を防止することができる。 【0029】前記したように、扉部材60に一体状に設けられた係合部65と、切換部材80に一体状に設けられたロック部83によってロック手段を構成することができる。したがって、係合部65やロック部83をそれぞれ個別に形成して扉部材60や切換部材80に組み付ける手間を省くことができ、コスト低減に効果が大きい。また、切換作動装置90の駆動源をなす切換用ソレノイド91の励磁・非励磁の極めて簡単な制御によって切換部材80を後退端の許容位置と、所定だけ前進した阻止位置とに迅速に配置切換することができる。また、切換用ソレノイド91の作動軸92によって切換部材80を進退させるとともに、扉部材60が開いた状態において、扉部材60の係合部65に形成されたストッパ面67によって、切換部材80を阻止位置に確実に停止させることができる。 【0030】また、扉部材60の係合部65は、扉部材60の扉軸61の軸線と略同一中心線上に中心点を有する略円弧状に形成され、その係合部65の円弧面にストッパ面67が形成されている。そして、扉部材60が閉じ位置まで閉じたときには、ストッパ面67が切換部材80のロック部83を越えように係合部65の円弧角度が設定されている。このため、扉部材60が扉軸61を中心として閉じるときには、そのストッパ面67が切換部材80のロック部83の前端に接しながら閉じ位置まで良好に回動して閉じられる。言い換えると、係合部65のストッパ面67が扉部材60の閉じ動作の妨害物となる不具合を軽減することができ、扉部材60の閉じ不良を防止することができる。また、扉部材60の係合部65のストッパ面67が切換部材80のロック部83を越えると、切換部材80がバネ94によって前進端位置まで前進される。これによって、切換部材80のロック部83が扉部材60の係合部65に係合可能な状態となるロック位置に確実に配置され、そのロック位置に保持される。このようにして切換部材80の進退動作を利用して扉部材60を閉じ状態に確実にロックすることができる。 【0031】なお、この発明は前記実施の形態に限定するものではない。例えば、前記実施の形態においては、扉部材60に一体状に設けられた係合部65と、切換部材80に一体状に設けられたロック部83によってロック手段を構成したが、係合部65やロック部83は必要に応じて別個に形成して扉部材60や切換部材80に取り付けるようにしてもよい。この場合においても、特定領域54に対する切換部材80を有効に利用して扉部材60をロックすることができ、部品点数や組付工数の増加を抑えてコスト低減を図ることが可能となる。 【0032】 【発明の効果】以上述べたように、この発明によれば、特定領域に対する切換部材を有効に利用して扉部材をロックすることができ、部品点数や組付工数の増加を抑えてコスト低減を図ることが可能となる。
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| 【出願人】 |
【識別番号】000148922 【氏名又は名称】株式会社大一商会 【住所又は居所】愛知県名古屋市中村区鴨付町1丁目22番地
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| 【出願日】 |
平成14年1月30日(2002.1.30) |
| 【代理人】 |
【識別番号】100064344 【弁理士】 【氏名又は名称】岡田 英彦 (外1名)
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| 【公開番号】 |
特開2003−220217(P2003−220217A) |
| 【公開日】 |
平成15年8月5日(2003.8.5) |
| 【出願番号】 |
特願2002−22134(P2002−22134) |
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