| 【発明の名称】 |
パチンコ遊技機 |
| 【発明者】 |
【氏名】水野 雅裕 【住所又は居所】愛知県春日井市桃山町1丁目127番地 マルホン工業株式会社内
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| 【要約】 |
【課題】図柄変動中の所定領域への遊技球通過の記憶数が円滑に消化され、かつ図柄生成行程の演出内容が充実したパチンコ遊技機を提供する。
【解決手段】本発明にかかるパチンコ遊技機は、図柄変動中の当り判定領域14への遊技球通過数を通過記憶数表示装置8で表示するようにし、表示される通過記憶数を全て消化することを契機として、図柄生成行程30〜32を一回実行するようにした。さらに、消化した複数の通過記憶数にそれぞれ対応する当り特別乱数Kを判定し、これらのうち一の当り特別乱数Kに基づいて図柄を生成するようにした。このため、記憶数の消化は促進され、無効球が発生し難くなるとともに、図柄生成行程の実行時間を短縮等する必要もないため演出効果が滅殺されることもない。 |
【特許請求の範囲】
【請求項1】複数の選出図柄を変動表示する図柄表示装置と、所定条件の成立に起因して、選出図柄の変動開始から図柄確定に至る一連の図柄生成行程を図柄表示装置で実行する図柄制御手段とを備え、図柄生成行程により確定表示された選出図柄の組合せが所定の当り図柄態様である場合に、遊技者に所定の利得を供与することとなる特別遊技作動を実行するパチンコ遊技機において、当り判定領域と、該当り判定領域を遊技球が通過する毎に当落判定値を抽出し、抽出した当落判定値を順次記憶保持する判定記憶手段と、該判定記憶手段が記憶保持する当落判定値の記憶数を、所定個数を限度として表示する通過記憶数表示装置とを備え、判定記憶手段が、図柄生成行程開始時に通過記憶数表示装置で表示した通過記憶数を全部消化し、消化した通過記憶数に対応する当落判定値のうち、予め定められた選定基準に従って一の当落判定値を選定し、図柄制御手段が、記憶消化を契機として、判定記憶手段が選定した当落判定値に基づいて新たな図柄生成行程を一回実行するものであることを特徴とするパチンコ遊技機。 【請求項2】判定記憶手段が、消化した通過記憶数に対応する当落判定値のうち、いずれかが当りと判定した場合には、当該当落判定値を選定し、図柄制御手段が当り図柄態様を生成する図柄生成行程を実行することを特徴とする請求項1記載のパチンコ遊技機。 【請求項3】判定記憶手段が、消化した通過記憶数に対応する当落判定値のうち、最後に記憶保持した当落判定値から順次判定し、全ての当落判定値がハズレの場合には、最先に記憶保持した当落判定値を選定することを特徴とする請求項1又は請求項2記載のパチンコ遊技機。 【請求項4】図柄制御手段が、一連の図柄生成行程を、常に、リーチ変動態様により表示実行するものであることを特徴とする請求項1乃至請求項3のいずれかに記載のパチンコ遊技機。 【請求項5】所定条件に基づいて発生する所定有利状態で、判定記憶手段が、図柄生成行程開始時に通過記憶数表示装置で表示する通過記憶数を全部消化することを特徴とする請求項1乃至請求項4のいずれかに記載のパチンコ遊技機。 【請求項6】特別遊技作動実行中に当り判定領域を通過した場合には、判定記憶手段は当落判定値を抽出しないことを特徴とする請求項1乃至請求項5のいずれかに記載のパチンコ遊技機。
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【発明の詳細な説明】【0001】 【発明の属する技術分野】本発明は、図柄表示装置に所定の図柄態様が表示された場合に、遊技者に所定の利益を供与することとなる作動を実行するようにしたパチンコ遊技機に関するものである。 【0002】 【従来の技術】複数の選出図柄を変動表示する図柄表示装置と、遊技球通過を検知する図柄始動領域とを遊技盤面に備え、図柄始動領域への遊技球通過を契機として、選出図柄を変動させた後に確定表示するようにし、その確定図柄態様が所定の当り図柄態様である場合に、遊技者に利得をもたらす特別遊技作動を発生させるようにしたパチンコ遊技機は、種々提案されている。このようなパチンコ遊技機としては、いわゆる第1種パチンコ遊技機及び第3種パチンコ遊技機が良く知られている。 【0003】ここで、第1種パチンコ遊技機は、複数の選出図柄を変動表示する図柄表示装置と、遊技球通過を検知しうる図柄始動領域と、図柄始動領域への遊技球通過に起因して各選出図柄を変動表示させた後、停止し、各選出図柄を確定表示する図柄制御手段と、開閉制御される可変入賞口とを備え、図柄表示装置に確定表示された各選出図柄の組合せが所定の当り図柄態様である場合に、可変入賞口の開放と、可変入賞口の所定制限時間の経過又は該所定制限時間内での規定個数の入賞満了による可変入賞口の閉鎖とを順次生じてなる開閉ラウンドを複数回繰り返してなる特別遊技作動を実行するようにしたものである。 【0004】また、第3種パチンコ遊技機は、複数の選出図柄を変動表示する図柄表示装置と、遊技球通過を検知しうる図柄始動領域と、開口を開閉制御してその内部の特別作動領域へ遊技球通過可能な状態と不可能な状態とに変換する普通電動役物と、開閉制御される可変入賞口と、遊技球通過に伴って該可変入賞口を開放する特定領域への流入制御を行う役物とを備え、図柄始動領域への遊技球通過を契機として、図柄表示装置の選出図柄を変動させた後に確定表示するようにし、その確定図柄態様が所定の当り図柄態様である場合に、普通電動役物を開放制御し、その特別作動領域への遊技球通過に伴って特別遊技作動が実行するようにしたものである。なお、この特別遊技作動は、役物が駆動して特定領域への遊技球通過が可能となり、かつ該遊技球通過ごとに、可変入賞口の開放と、閉鎖とを生じてなる開閉ラウンドを複数回繰り返してなるものである。 【0005】さらに、上述のパチンコ遊技機にあっては、図柄変動中の、図柄始動領域への遊技球通過を所定始動記憶数を限度として表示する図柄始動記憶数表示装置を備えている。この図柄始動記憶数表示装置で表示された始動記憶数が一個消化される度に、新たな図柄生成行程が一回実行開始されることとなる。ここで、かかる図柄始動記憶数表示装置にあっては、その上限数を超えると以後の変動契機(図柄始動領域への遊技球通過)は全て無効となってしまうため、意図的に遊技球の発射を休止させて始動記憶数の消化を待つ行為が、遊技者の間で一般的に行われている。しかし、このような遊技球の発射停止行為は、機械稼働率の低下を招くため、選出図柄の変動時間を短縮したり、変動時間の長いリーチ変動の出現率を減らしたりする遊技態様を、所定条件の下で遊技者に利得として付与するようにして、無効球の発生をできる限り抑えるようにしている。 【0006】 【発明が解決しようとする課題】しかしながら、選出図柄の変動時間短縮等の利得が遊技者に付与された場合であっても、依然、一個の記憶消化に対して必ず図柄生成行程が一回実行される構成であるため、記憶数の消化を促進させるには限界があった。一方、遊技者の期待する大当り発生の演出を盛り上げるリーチ変動の変動時間があまりに短縮等されると、遊技内容は単調で退屈なものとなってしまい、リーチ変動による演出効果が著しく滅殺されることとなる。このため、遊技者が出現を期待するはずのリーチ変動は、こと記憶という点においては消化を遅らせ、無効球を発生させるため、遊技者から敬遠されることとなっていた。このような背景に基づき、真にリーチ変動を楽しんでもらえるような遊技性を備えた遊技機が待ち望まれている。 【0007】本発明は、上述の問題を解決しうる、図柄変動中の所定領域への遊技球通過の記憶数が円滑に消化され、図柄変動等の演出も興趣性の高いものであるパチンコ遊技機を提供することを目的とする。 【0008】 【課題を解決するための手段】本発明は、複数の選出図柄を変動表示する図柄表示装置と、所定条件の成立に起因して、選出図柄の変動開始から図柄確定に至る一連の図柄生成行程を図柄表示装置で実行する図柄制御手段とを備え、図柄生成行程により確定表示された選出図柄の組合せが所定の当り図柄態様である場合に、遊技者に所定の利得を供与することとなる特別遊技作動を実行するパチンコ遊技機において、当り判定領域と、該当り判定領域を遊技球が通過する毎に当落判定値を抽出し、抽出した当落判定値を順次記憶保持する判定記憶手段と、該判定記憶手段が記憶保持する当落判定値の記憶数を、所定個数を限度として表示する通過記憶数表示装置とを備え、判定記憶手段が、図柄生成行程開始時に通過記憶数表示装置で表示した通過記憶数を全部消化し、消化した通過記憶数に対応する当落判定値のうち、予め定められた選定基準に従って一の当落判定値を選定し、図柄制御手段が、記憶消化を契機として、選定された当落判定値に基づいて図柄生成行程を一回実行するものであることを特徴とするパチンコ遊技機(請求項1)である。 【0009】かかる構成とすることにより、新たな図柄生成行程が開始された時には、常に表示される通過記憶数が0個となるため、通過記憶数の記憶消化が促進され、無効球が発生しにくくなる。 【0010】また、判定記憶手段が、消化した通過記憶数に対応する当落判定値のうち、いずれかが当りであると判定した場合には、当該当落判定値を選定し、図柄制御手段が当り図柄態様を生成する図柄生成行程を実行する構成(請求項2)が提案される。かかる構成とすることにより、遊技者は、当りが得られるか否かという緊張感又は期待感等が誘発されることとなり、遊技の興趣性が一層向上することとなる。 【0011】また、判定記憶手段が、消化した通過記憶数に対応する当落判定値のうち、最後に記憶保持した当落判定値から順次判定し、全ての当落判定値がハズレの場合には、最先に記憶保持した当落判定値を選定する構成(請求項3)が提案される。かかる構成とすることにより、ハズレ図柄態様を生成するための当落判定値の抽出から、この当落判定値に基づいてハズレ図柄態様を確定表示するまでの時間を十分に確保することが可能となる。したがって、規則で定められる当落判定値の抽出から確定表示までの規定時間を充分に満たすことが可能となる。 【0012】さらに、図柄制御手段が、一連の図柄生成行程を、常に、リーチ変動態様により表示実行する構成(請求項4)としても良い。かかる構成とすることにより、毎回実行される図柄生成行程の演出内容が興趣性溢れるものとなる。なお、図柄生成行程が常にリーチ変動態様で表示実行されると、図柄生成行程の実行時間が延長され、無効球が発生しやすくなることが考えられるが、本発明にあっては、図柄生成行程が実行開始される際は、常に記憶数が全消化され、無効球が発生し難い構成であるため、問題はない。 【0013】また、所定条件に基づいて発生する所定有利状態で、判定記憶手段が、図柄生成行程開始時に通過記憶数表示装置で表示する通過記憶数を全部消化する構成(請求項5)としても良い。この所定有利状態としては、例えば、当り判定領域に遊技球が通過し易くなる遊技状態が提案される。かかる状態は、当落判定値が抽出される頻度が向上するため、かかる構成とすることにより、好適に無効球の発生を抑えることが可能となる。なお、かかる所定有利状態は、適宜定められうる。 【0014】また、特別遊技作動実行中に当り判定領域を通過した場合には、判定記憶手段は当落判定値を抽出しない構成(請求項6)としても良い。かかる構成とすることにより、過剰に当落判定値が記憶保持されることがなくなる。 【0015】 【発明の実施の形態】以下に、本発明にかかるパチンコ遊技機の実施例を添付図面に従って説明する。この実施例は、いわゆる第1種パチンコ遊技機に適用したものである。 【0016】図1はパチンコ遊技機の遊技盤1の正面図である。ここでセンターケース4内には液晶表示器、CRT表示器、ドットマトリックス、又は7セグメント指示器等からなる図柄表示装置6が設けられる。この図柄表示装置6の図柄表示領域Fには三つの特別図柄(選出図柄)A,B,Cが表示される。この特別図柄A,B,Cは、「0」〜「11」の12個の数字等からなる。 【0017】図柄表示装置6の上部には、本発明にかかる四個の発光ダイオードLEDを具備する通過記憶数表示装置8が設けられている。この通過記憶数表示装置8は、後述する主制御基板60(図2参照)の記憶装置RAMに記憶された通過記憶数を表示する。 【0018】また、遊技盤1の左下部には、三個の発光ダイオードLEDを内部に備え、普通図柄を表示する普通図柄表示装置10が設けられている。この三個の発光ダイオードLEDは順次点滅して、種々の組合せの点灯態様を表示する。そして、この点灯態様が所定の当り態様の場合には、後述の普通電動役物15を開放する。この普通図柄表示装置10としては、液晶表示器や一乃至複数個の7セグメント指示器等により構成し、その表示内容により、当り又はハズレを決定するものであっても良い。 【0019】さらに、遊技盤1の右下部には、四個の発光ダイオードLEDからなる普通図柄始動記憶数表示装置12が設けられ、後述の普通図柄始動スイッチS2(図2参照)からの遊技球検出信号が、所定数を上限として主制御基板60の記憶装置RAMの一部領域に記憶された場合に、その記憶数を表示する。 【0020】一方、センターケース4の両側には、普通図柄作動ゲート(普通図柄始動領域)13,13が設けられ、遊技球の通過によりこの普通図柄作動ゲート13,13に内蔵された普通図柄始動スイッチS2から遊技球検出信号が発生すると、普通図柄表示装置10が図柄変動する。 【0021】また、センターケース4の直下位置には、内部に、本発明にかかる当り判定領域14を具備する普通電動役物15が配設されている。この普通電動役物15は、開閉翼片により、当り判定領域14(入賞口兼用)の開放度を変化させるようにした構成である。そして普通図柄表示装置10の表示結果が、上述のように所定の当り態様の場合には、開閉翼片が約0.5秒拡開して、当り判定領域14の開放度を拡開させ、遊技球が入り易い状態となる。普通電動役物15内には、光電スイッチ、リミットスイッチ等の特別図柄選出スイッチS1(図2参照)が備えられ、この特別図柄選出スイッチS1による遊技球通過検知に伴って、図柄表示装置6で表出される特別図柄A,B,Cの図柄態様、又は演出態様が選出されたり、特別図柄A,B,Cの図柄が変動開始し、所定の図柄態様で停止表示する図柄生成行程が実行されたりすることとなる。 【0022】普通電動役物15のさらに下方には、内部に特定領域と一般領域とを有する大入賞口23が配設され、開閉片24を大入賞口開放ソレノイド(図2参照)により開閉制御することにより大入賞口23を開放状態又は閉鎖状態のいずれかに変換する可変入賞装置22が配設されている。そして、図柄表示装置6の特別図柄A,B,Cが所定の組合せで表示され、当りとなると、開閉片24が開いて、その開放状態で開閉片24の上面が案内作用を生じ、大入賞口23へ遊技球を案内するとともに、特定領域に遊技球が入ると、次の開閉ラウンドへ移行可能となり、連続開放作動を生じて、遊技者に所定の利得が供される。この可変入賞装置22は、後述する特別遊技作動を実行するものであって、その内部には、図2で示すように、特定領域に入った遊技球を検知する特定領域スイッチS3と、当り中の入賞個数を計数するカウントスイッチS4とが設けられている。ここで特定領域スイッチS3にも、特定領域に入った遊技球を計数するカウントスイッチとしての機能が備えられている。 【0023】図2は、本発明にかかるパチンコ遊技機の遊技作動を制御する制御回路を示すものである。主制御基板60には、パチンコ遊技機の遊技作動等を制御するための基板回路が設けられており、この基板回路上には主制御用中央制御装置CPUが配設されている。この主制御用中央制御装置CPUは、遊技に関する統括的な制御を処理実行するものであって、この主制御用中央制御装置CPUには、演算処理に用いる動作プログラムを格納する記憶装置ROMと、必要なデータを随時読み書き可能な記憶装置RAMとが、データを読み書きするアドレスを指定する情報を一方的に伝えるアドレスバス(図示省略)と、データのやり取りを行うデータバス(図示省略)を介して接続され、主制御基板60の基板回路を構成している。この記憶装置ROMには、制御プログラム、乱数テーブル等の固定データが記憶されている。乱数テーブルには当り特別乱数K、当り図柄乱数L、ハズレ図柄乱数Ma ,Mb ,Mc 、リーチ乱数N、リーチ図柄乱数P、リーチ態様乱数Q、普通当り乱数U、普通図柄乱数V等が格納される。そして、所定の要件が充足されると主制御用中央制御装置CPUにて各乱数の抽出が行われる。また、記憶装置RAMには、特別図柄選出スイッチS1 、普通図柄始動スイッチS2 のオン作動による記憶数等が一時的に記憶される記憶エリア、ソフトタイマを構成するレジスタ領域及びワークエリア等が設けられている。 【0024】この主制御基板60の基板回路には、所定のクロックパルスを出力するクロック装置(図示省略)が設けられ、主制御用中央制御装置CPUに接続されている。そして主制御用中央制御装置CPUは一定間隔のクロックパルスによって、時系列的に演算処理を行い、一連の処理作動を順次実行する。また、このクロック装置により出力されたクロックパルスをカウントして、時間を計測するタイマーTMも接続されている。 【0025】また、この主制御基板60の基板回路には、主制御用中央制御装置CPUが周辺機器とデータ通信を行う入力ポート(図示省略)及び出力ポート(図示省略)が設けられており、この出力ポートを介して主制御基板60からの制御指令が、図柄表示制御基板62、音源制御基板63、光源制御基板64、及び払出制御基板65の各入力ポートに向け、一方向に発信されるように接続されている。また、主制御基板60の入力ポートには盤面中継基板61を介して上述した特別図柄選出スイッチS1、普通図柄始動スイッチS2 、特定領域スイッチS3、及びカウントスイッチS4が接続され、主制御基板60が2ms毎に各スイッチS1〜S4の遊技球検出状態を調べ、遊技球検出があるとその信号が波形整形回路により波形整形されて主制御用中央制御装置CPUに入力され、その情報を記憶装置RAMに記憶する。また、主制御基板60の出力ポートには、盤面中継基板61を介して普通電動役物15のソレノイドや、大入賞口23のソレノイド等が接続され、主制御用中央制御装置CPUが所定の条件を選出した場合に作動される。 【0026】ここで、主制御用中央制御装置CPU及び後述する各制御基板62,63,64,65に設置されている各中央制御装置CPUは、所定のデータの処理を行う演算ユニット(ALU)を連成した演算装置と、この演算装置に入出力するデータや読み込んだ命令を保管しておくレジスタと、命令を解読するデコーダ等によって構成されている。なお、この演算ユニットの連成数によって、中央制御装置CPUの演算処理能力が決まる。そして、この主制御用中央制御装置CPUは、所定の形式で生成した制御指令信号を各制御基板62,63,64,65に夫々送信し、各制御基板62,63,64,65の中央制御装置CPUがこの制御指令信号に従って所定の制御を処理実行することとなる。 【0027】上記の図柄表示制御基板62には、図柄表示装置6の図柄表示領域F上で表出される図柄表示態様を制御するための基板回路が設けられている。この基板回路は、図柄表示態様を制御処理する図柄制御用中央制御装置CPUに、演出プログラムが格納されている記憶装置ROMと、必要なデータを読み書きできる記憶装置RAMと、入力ポート及び出力ポートとが接続されて構成されている。この記憶装置ROMには、動作プログラム、図柄表示領域Fの可変パターン及びその表示パターン、当り遊技パターン、リーチ態様パターン等の図柄変動態様を行う固定データも記憶されている。この図柄表示制御基板62は、主制御基板60から入力ポートを介して受信した制御指令信号を図柄制御用中央制御装置CPUにおいて演算処理し、所定の図柄表示態様を演出する図柄データを、出力ポートを介して表示用ドライバに送信する。そして、この表示用ドライバは図柄データに従って、図柄表示装置6の図柄表示領域Fに所定の図柄を表出させる。なお、この図柄表示制御基板62は、図柄表示装置6で図柄生成行程を実行表示する図柄制御手段を構成するものである。 【0028】上記の音源制御基板63には、スピーカから発生する効果音等を制御するための基板回路が設けられている。この基板回路は、音響を制御する音源制御用中央制御装置CPUに、動作プログラムや音響発生パターン等の固定データが記憶されている記憶装置ROMと、必要なデータを読み書きする記憶装置RAMと、入力ポート及び出力ポートとが接続されて構成されている。この音源制御基板63は、上記の主制御基板60より入力ポートを介して受信した制御指令信号を音源制御用中央制御装置CPUで演算処理し、所定の音データを出力ポートを介してサウンドジェネレータに発信して、この音データを受けてスピーカに出力させる。 【0029】上記の光源制御基板64には、パチンコ遊技機に備えられたパイロットランプ等の電飾装置、本発明にかかる通過記憶数表示装置8の発光ダイオードLED等を制御するための基板回路が設けられている。この基板回路は、電飾装置等の点灯、点滅等を制御する光源制御用中央制御装置CPUに、動作プログラムや、パイロットランプ等を電飾するための電飾パターン等の固定データが記憶されている記憶装置ROMと、必要なデータを読み書きする記憶装置RAMと、入力ポート及び出力ポートとが接続されて構成されている。この光源制御基板64は、光源制御用中央制御装置CPUで、上記の主制御基板60から入力ポートを介して受信した制御指令信号を演算処理し、所定の光データを出力ポートを介して、パイロットランプや発光ダイオードLED等を発光作動するドライバを配した光源作動基板に送信し、所定のパイロットランプ等を点灯、点滅させる。なお、本発明にかかる判定記憶手段は、特別図柄選出スイッチS1、盤面中継基板61、主制御基板60、及びこの光制御基板64とで構成されている。 【0030】上記の払出制御基板65には、遊技球の貸球や賞球等を制御するための基板回路が設けられている。この基板回路は、貸球ユニットや賞球ユニット等の各種ソレノイドを作動して、所定の貸球や賞球の供給を制御する払出制御用中央制御装置CPUに、動作プログラム、賞球や貸球の球数パターン等の固定データが記憶されている記憶装置ROMと、球数カウントデータ等の必要なデータを読み書きする記憶装置RAMと、入力ポート及び出力ポートとが接続されて構成されている。この払出制御基板65は、主制御基板60から受信した制御指令信号に従い、払出制御用中央制御装置CPUで演算処理し、所定のデータを出力ポートを介して払出中継基板に送信し、このデータにより貸球ユニットや賞球ユニット等の各種ソレノイドを作動し、所定の貸球や賞球の払い出しを実行する。この払出制御基板65は、遊技球の貸球を記憶したプリペイドカードの読み込み書き込みを行うプリペイドカードユニットと、このプリペイドカードのデータ処理を中継するCR接続基板を介して接続され、遊技球の残球等のデータをやり取りする。 【0031】次に、本発明の制御態様をパチンコ遊技機の作動に従って説明する。遊技球が発射装置より遊技盤1に発射され、遊技球が当り判定領域14を通過し、特別図柄選出スイッチS1がオン作動すると、この信号を盤面中継基板61を介して主制御基板60が認識する。この信号により、主制御基板60の主制御用中央制御装置CPUは、記憶装置ROMに記憶されている当り特別乱数K(当落判定値)、当り図柄乱数L、ハズレ図柄乱数Ma ,Mb ,Mc 、リーチ乱数N、リーチ図柄乱数P、リーチ態様乱数Q等を抽出し、各抽出値を一旦、記憶装置RAMに格納する。さらには、特別図柄選出スイッチS1のオン信号に基づき、主制御用中央制御装置CPUで演算処理して、賞球指令信号を払出制御基板65に発信すると共に、賞球作動に連動する賞球音の発生指令信号を音源制御基板63に、賞球ランプ等の発生指令信号を光源制御基板64に夫々発信する。 【0032】主制御基板60から賞球指令信号を受信した払出制御基板65は、記憶装置ROMや記憶装置RAMの記憶データを用いて払出制御用中央制御装置CPUで演算処理を行い、その結果に従って賞球ユニットのソレノイドを作動させて所定数量の賞球を払い出す。 【0033】これと同期して、賞球音の発生指令信号を受けた音源制御基板63は、記憶装置ROMや記憶装置RAMの記憶データを用いて音源制御用中央制御装置CPUで演算処理を行い、その結果に従ってスピーカより所定の賞球音を上記賞球の払出時に合わせて出力する。 【0034】同時に光源制御基板64でも、受信した賞球ランプ等の発生指令信号に従って光源制御用中央制御装置CPUが記憶装置ROMや記憶装置RAMの記憶データを用いて演算処理を行い、その結果に従って所定のパイロットランプ等を点灯、点滅させる。 【0035】なお、遊技球が当り判定領域14に連続的に通過した場合には、図柄変動中の特別図柄選出スイッチS1による遊技球検出が主制御基板60の記憶装置RAMに記憶され、その記憶に基づいて上述したように通過記憶数表示装置8の発光ダイオードLEDが点灯する。ここで、累積記憶される通過記憶数が一個から四個までの場合は、順次緑色が点灯し、五個から八個までは順次緑色を赤色に切替えて表示し、九個から十二個までは赤色を橙色に切替えて記憶数を表示し、累積記憶される通過記憶数の合計を明確に遊技者に報知するようにしている。このように、通常確率状態においては図柄変動中の特別図柄選出スイッチS1による遊技検出は全て有効に記憶保持される。そして、この発光ダイオードLEDは、図柄変動する都度消灯されることにより、記憶数の減少を遊技者に報知する。なお、本発明にあっては、表示される記憶数が一度に全て消灯されて、一回の図柄生成行程が実行開始される。 【0036】また、特別図柄選出スイッチS1のオン作動もしくは、通過記憶数表示装置8に表示される通過記憶数が消化されることにより、特別図柄A,B,Cが変動開始される。さらに詳しく述べると、遊技球が、図柄停止中に当り判定領域14へ通過した場合は、かかる特別図柄選出スイッチS1のオン作動により、特別図柄A,B,Cを変動開始する。また、遊技球が、図柄変動中に当り判定領域14へ通過した場合は、現在進行中の図柄生成行程終了後に通過記憶数が消化されることにより、特別図柄A,B,Cを変動開始する。 【0037】さらに、通過記憶数が消化される遊技状況としては、図柄生成行程終了時に、一個の通過記憶数が表示されている場合と、複数の通過記憶数が表示されている場合とがあるが、本発明にあっては、表示される通過記憶数にかかわらず、全ての通過記憶数を消化して新たな図柄生成行程を一回実行する構成である。ただし、一個の通過記憶数が消化される場合と複数の通過記憶数が消化される場合とでは、主制御用中央制御装置CPUが異なる制御を実行する。 【0038】まず、特別図柄選出スイッチS1のオン作動、もしくは一個の通過記憶数が表示されている状況における記憶消化が図柄変動契機となる場合の、主制御用中央制御装置CPUの制御内容を説明する。かかる契機により図柄変動が開始されると、主制御用中央制御装置CPUは、抽出した当り特別乱数K(当落判定値)について当りかハズレかを判定し、当り図柄乱数L、ハズレ図柄乱数Ma ,Mb ,Mc のいずれかを有効とする。また、リーチ乱数Nの選定内容に従ってリーチとするかどうかを判定し、リーチの場合にはリーチ図柄乱数P、リーチ態様乱数Qを有効とする。そして、これらの結果に基づき図柄生成行程で描出される特別図柄A,B,C態様、及び演出態様を選定し、これに従って、図柄表示装置6で実行される図柄表示態様を制御するための図柄制御指令信号を図柄表示制御基板62に送信する。 【0039】一方、複数の通過記憶数が表示されている状況における記憶消化が、特別図柄A,B,Cの変動契機となった場合には、主制御用中央制御装置CPUは、記憶装置RAMに連続して記憶保持された複数の当り特別乱数Kを対象として、当りかハズレかを判定する。そして、その判定内容に基づいて一の当り特別乱数Kを選定し、当該当り特別乱数Kと、これに対応する他の各種乱数を有効とする。そして、かかる結果に従って図柄制御指令信号を図柄表示制御基板62に送信する。 【0040】前記の図柄制御指令信号を受けた図柄表示制御基板62の図柄制御用中央制御装置CPUは、図柄制御指令信号に従って、記憶装置ROMに記憶されている所定の表示プログラムを用いて、図柄表示装置6で演出する特別図柄A,B,Cの各図柄表示態様を決定する。そして、この図柄表示態様に従って特別図柄A,B,Cを順次停止し、特別図柄A,B,Cを確定表示する。 【0041】また、主制御基板60の主制御用中央制御装置CPUは、音響作動と発光作動を前記図柄表示態様に連動させるため、音響制御指令信号を音源制御基板63に発信すると共に、電飾制御指令信号を光源制御基板64に発信する。音響制御指令を受けた音源制御基板63は、記憶装置ROMに記憶されている動作プログラム等を用いて音源制御用中央制御装置CPUで演算処理を行い、得られた音データをサウンドジェネレータを介してスピーカより出力する。また前記光源制御基板64では、電飾制御指令信号に従って、記憶装置ROMに記憶されている動作プログラム等を用いて光源制御用中央制御装置CPUで演算処理を行い、得られた光データを、光源作動基板を介して、所定の発光ダイオードLEDもしくはパイロットランプ等を点灯、点滅させる。 【0042】ここで、主制御用中央制御装置CPUが、当り特別乱数Kを当りと判定した場合、もしくは複数の当り特別乱数Kのうち、一の当り特別乱数Kを当りと判定した場合には、当該当り特別乱数Kに対応する当り図柄乱数L、リーチ態様乱数Qを有効とし、主制御基板60は図柄表示制御基板62に所定の制御指令信号を伝達する。そして、図柄表示制御基板62は、上述の制御指令信号に従って、特別図柄A,B,Cを所定の当り図柄態様で確定表示する。同時に光源制御制御基板64及び音源制御基板63が所定の照光と効果音を発生させる。 【0043】さらに、主制御基板60は、盤面中継基板61を介して大入賞口ソレノイドを駆動して、大入賞口23を開放する。そして、大入賞口23に遊技球が流入し、この大入賞口23内の特定領域スイッチS3やカウントスイッチS4がオン作動されると、その信号を盤面中継基板61を介して主制御基板60が確認し、必要に応じて、図柄表示制御基板62や払出制御基板65に制御指令を発信して、一連の特別遊技作動が実行される。 【0044】すなわち、サウンドジェネレータがファンファーレを発すると共に、大入賞口ソレノイドが駆動し、開閉片24が前方に傾動して大入賞口23が開放され、開閉ラウンドが実行される。この開閉ラウンドは、所定制限時間(30秒)が経過するか、この所定制限時間内で、カウントスイッチS4により10個の遊技球の入賞検知がなされるまで継続される。また上述したように、大入賞口23の特定領域に遊技球が流入し、特定領域スイッチS3がオン作動した時は、次の開閉ラウンドへの移行条件が充足され、一旦開閉片24が閉鎖駆動して、一ラウンドが終了する。そして、その動作終了後に再び大入賞口23が開放して、次の開閉ラウンドへ移行する。このように開閉ラウンドが最大16回繰り返されて、大入賞口23の連続開放作動を生じ、遊技者に所定の利得が供される(特別遊技作動)。 【0045】一方、主制御用中央制御装置CPUが、一の当り特別乱数Kを判定し、その当り特別乱数Kをハズレであると判定した場合には、当該当り特別乱数Kに対応するハズレ図柄乱数Ma ,Mb ,Mcを有効とする。また、複数の当り特別乱数Kを判定していずれもハズレであると判定した場合には、いずれかの当り特別乱数Kに対応するハズレ図柄乱数Ma ,Mb ,Mcを有効とする。そして、リーチ乱数Nを判定し、このリーチ乱数Nによりリーチ作動を実行する場合にあっては、リーチ図柄乱数Pとリーチ態様乱数Qとを有効とする。そして、これらからなる制御指令を主制御基板60から図柄表示制御基板62に発信し、この図柄表示制御基板62はこの制御指令に従って、特別図柄A,B,Cをハズレ図柄態様で確定表示する。 【0046】次に、図柄表示装置6の図柄制御について、詳細に説明する。上述の主制御基板60の記憶装置ROMには、0〜314の315コマからなる当り特別乱数Kが格納されている。ここで、特別図柄A,B,Cの表示内容により、次回に当り図柄となる確率が向上する高確率状態(確率変動状態)、又は当り図柄となる確率が変化しない通常確率状態のいずれかが発生する。通常確率時では、当り特別乱数KがK=7の場合に当りとなる。すなわち当り確率は1/315である。また、高確率時ではK=7,67,127,187,217の場合に当りとなる。すなわち当り確率は5/315=1/63である。そしてそれ以外はハズレとなる。また、記憶装置ROMには、上述したように当り図柄乱数Lが格納されている。ここで当り図柄乱数Lは、「0」〜「11」の当り図柄を備えており、当りの場合に当り図柄態様を決定するものである。そして、この当り図柄乱数Lが特定図柄となった場合には、当該当り終了後、次の当りが発生するまで、当り図柄となる確率が向上する前記の高確率状態となる。 【0047】このような高確率状態となる確率変動作動時には、図柄表示装置6に変動表示される特別図柄A,B,Cの変動時間を、通常の変動時間よりも短縮した時短作動が実行される。すなわち、特別図柄A,B,Cの図柄生成行程に要する平均変動時間(図柄変動の開始から停止までに要する平均時間)が通常10秒であるものが5秒に短縮されることとなる。 【0048】また、当り特別乱数Kが当りの場合、もしくはハズレであり、かつリーチ乱数Nによりリーチ作動が実行される場合には、リーチ態様乱数Qに従って非リーチ状態のときと異なるリーチ変動態様が実行される。このリーチ変動態様としては、例えば、ロングリーチ、低速スクロール、逆走行、低速走行からの加速的停止、図柄の反転等の種々の変動態様がある。 【0049】このような図柄生成行程にあっては、通常では、図柄表示装置6が駆動し、特別図柄A,B,Cが所定の図柄順列に従って変動することにより開始され、約6.5秒以上経過すると、所定の順番で図柄変動が停止し、上述の各乱数値に従って特別図柄A,B,Cが所定の図柄で確定表示することにより終了する。 【0050】次に普通図柄作動につき説明する。遊技球が普通図柄始動ゲート13を通過すると、この遊技球は普通図柄始動スイッチS2で検出される。この普通図柄始動スイッチS2で遊技球検出されると、普通図柄表示装置10の普通図柄が変動する。この普通図柄は、左赤色,中緑色,右赤色の三個の発光ダイオードLEDで構成される。この普通図柄表示装置10が変動中、又は普通電動役物15が開放中のときに、普通図柄始動スイッチS2で遊技球検出されると、主制御基板60の記憶装置RAMにその遊技球検出が記憶され、記憶数の消化に伴って普通図柄始動記憶数表示装置12の発光ダイオードLEDが点灯し、普通図柄が変動開始になる都度消灯されて、記憶個数が表示される。なお、普通図柄始動記憶数表示装置12の最大記憶数は四個であり、それ以上は無効とされる。 【0051】この普通図柄表示装置10の変動停止後、又は普通電動役物15の開放動作終了後に、普通図柄始動記憶数表示装置12に表示された始動記憶に基づいて普通図柄表示装置10は再び変動開始する。普通図柄表示装置10が変動開始後、約30秒以上経過すると変動が停止し、左右いずれかの発光ダイオードLEDが一個でも点灯した状態であれば当りとなり、普通電動役物15が約0.2秒間開放される。 【0052】ここで、普通図柄表示装置10が変動を停止したときに表示する図柄態様は、主制御基板60の記憶装置ROMに格納されている、0〜54までの55コマからなる普通当り乱数Uにより決定される。遊技球通過により、普通図柄始動スイッチS2がオン作動すると、主制御基板60は記憶装置ROMから普通当り乱数U、及び当り普通図柄乱数Vの乱数値を抽出し、その内容を一旦記憶装置RAMに記憶し、普通図柄表示装置10が変動開始すると同時に、記憶した内容を調べ、その普通当り乱数Uの選出値に対応する当りハズレを決定する。そして当りの場合は、当り普通図柄乱数Vにより停止態様を決定し、左赤色,右赤色のいずれか少なくとも一つが点灯した状態となる。ハズレの場合は、中緑色の発光ダイオードLEDのみが点灯した状態となる。 【0053】また、上述した特別図柄A,B,Cの変動時間を短縮する時短作動及び高確率状態となる確率変動作動の実行中においては、普通図柄表示装置10の変動時間も、常態の約30秒から短縮され、約6秒経過すると変動が停止し、かつ普通図柄の当りが出やすい高確率状態となる。さらにこれとともに、普通電動役物15の開放時間が約0.2秒間から約2秒間に延長される。 【0054】次に、本発明の要部にかかる通過記憶数表示装置8の点灯態様、及びこれに伴う乱数処理等を説明する(図3参照)。 【0055】本実施形態例にあっては、図柄生成行程30〜32終了時に、通過記憶数表示装置8に表示される通過記憶数が0個のときは、新たな遊技球通過により図柄生成行程30〜32が開始され、一個のときは、かかる記憶が消化されて新たな図柄生成行程30〜32が実行される構成である。さらに、表示される通過記憶数が二個のときには、二個の通過記憶数が消化され、三個のときには三個消化され、四個のときには四個消化されて新たな図柄生成行程30〜32が一回実行される。すなわち、各時点で記憶保持された全ての通過記憶を対象として当落の判定が行われ、それらの判定結果の中から予め定められた選定基準に従って選定された一の判定結果に基づいて新たな図柄生成行程30〜32が一回実行されることとなる。以下、図3に従って説明する。 【0056】図柄生成行程30の実行中に、当り判定領域14への遊技球通過a,b,cにより、特別図柄選出スイッチS1がオンされると、通過記憶数表示装置8には、その通過数が順次表示される。ここで、図柄生成行程30終了時までの遊技球通過数が3回であると、図柄生成行程31開始時に、通過記憶数表示装置8で表示される通過記憶数は三個となるから、上述のように三個の記憶が消化されて、新たな図柄生成行程31が実行開始される。このように、本発明は、図柄生成行程30〜32開始時に表示される通過記憶数が、新たな図柄生成行程30〜32の実行開始と共に、全て消化される構成であるから、遊技球通過の記憶消化が促進され、無効球が発生しにくくなる。 【0057】また、かかる構成とすることにより、図柄生成行程30〜32で当り図柄態様が確定表示される確率が向上することとなる。例えば、図柄生成行程31において、遊技球通過a,b,cにより抽出された各当り特別乱数Ka,Kb,Kcが当りである確率は1/315(通常確率時)であるが、この図柄生成行程31で当り図柄態様が確定表示される確率は、(1/315)×3=3/315とみなすことができる。したがって、遊技者の当りに対する期待度をさらに高めることが可能となる。 【0058】そして、この図柄生成行程31実行中に遊技球通過a,b,cに対応する三個の当り特別乱数Ka,Kb,Kcについて、当りであるか否かが判定される。そしてこれらの当り特別乱数Ka,Kb,Kcうち、いずれかの判定結果に基づいて図柄生成行程31の確定図柄内容や変動時間、変動態様が決定される。このように、これまでに累積記憶された通過記憶が全て消化された状態で図柄生成行程31が開始されるので、図柄生成行程31の実効中に発生した通過記憶は、所定の記憶保持可能な限度数まで全て記憶可能となる。なお、本実施形態例においては、この限度数を十二個としているため、実質上上限のない構成となっている。一方、上限が四個である従来構成であっても、図柄生成行程30〜32実行中に記憶可能な数が常に四個存在していることは、記憶数の推移に気を配る等の遊技者の負担を軽減することが可能となり、遊技者が安心して遊技をすることができることとなる。このような上限数が少ない構成ほど無効球の発生は招来しやすく、遊技者にとって大きな問題となるため、上限までのゆとりによる効果は一層顕著なものとなる。 【0059】ここで、判定対象となった遊技球通過a,b,cに対応する三個の当り特別乱数Ka,Kb,Kcの判定順序を説明する。図柄生成行程31が実行開始されると、判定対象の当り特別乱数Ka,Kb,Kcのうち、最後に検知された遊技球通過cに対応する当り特別乱数Kcから判定される。ここで、この当り特別乱数Kcが、当りであれば、かかる当り特別乱数Kcと同時期に抽出された当り図柄乱数Lが有効とされ、各種乱数に従って当り図柄態様が確定表示される。ここで、判定対象となった当り特別乱数Ka,Kb,Kcは破棄されることとなるが、当り特別乱数Kb、Kaは、判定されずに破棄される。一方、当り特別乱数Kcがハズレであった場合には、当り特別乱数Kcは破棄され、次に遊技球通過cの直前に検知された遊技球通過bに対応する当り特別乱数Kbが判定される。そして、この当り特別乱数Kbが当りであれば、当該当り特別乱数Kbと、これに対応する各種乱数に従って当り図柄態様が確定表示され、当り特別乱数Kaは判定されずに破棄される。また、ハズレであれば、当り特別乱数Kbは破棄され、次に遊技球通過aに対応する当り特別乱数Kaが判定される。かかる当り特別乱数Kaが当りであれば、当該当り特別乱数Kaに従って、当り図柄態様が確定表示され、ハズレであれば、かかる当り特別乱数Kaに従ってハズレ図柄態様が確定表示される。 【0060】かかる構成によれば、ハズレ図柄態様が確定表示される場合は、判定対象である当り特別乱数Kのうち、最先に検知された遊技球通過に対応する当り特別乱数Kに基づいて図柄が確定表示されることとなる。このことは、規則で定められる当り特別乱数Kの抽出から図柄確定表示までの規定時間を、十分に満たすことが可能となる。なお、判定対象である当り特別乱数Kのうち、いずれかが当りである場合には、抽出後まもなく当りと判定される場合があり、前記乱数抽出から図柄確定表示までの規定時間が十分に確保されないという問題が考えられるが、当りが抽出された場合は、リーチ変動態様が実行されて図柄変動時間が長いため、規定時間を十分に満たす。 【0061】一方、図柄生成行程31実行中に、4回の遊技球通過d,e,f,gが検知されると、この図柄生成行程31終了時の通過記憶数表示装置8に表示される通過記憶数は、四個となる。この場合は、上述のように四個の記憶が消化されて、新たな図柄生成行程32が実行開始されることとなる。 【0062】そして、この図柄生成行程32も、通過記憶数が0個の状態から開始され、実行中に、最後に検知された遊技球通過gに対応する当り特別乱数Kgから順に判定が実行される。そして、上述した判定行程に従って、当り又はハズレ図柄態様が確定表示される。 【0063】また、図柄生成行程32実行中に、1回の遊技球通過hが検知されて、かかる状態で図柄生成行程32が終了すると、終了時に表示される通過記憶数は一個であるから、次回の図柄生成行程では複数の当り特別乱数Kを判定する上述の判定行程は実行されず、当該遊技球通過hに対応する当り特別乱数Khに従って、特別図柄A,B,Cが確定表示される。 【0064】なお、図柄生成行程30〜32終了時に、通過記憶数表示装置8で表示される通過記憶数が0個であるときは、次に遊技球が当り判定領域14に通過するまで図柄生成行程30〜32は実行されない。 【0065】ところで、上述したように、特別図柄選出スイッチS1が検知する全ての遊技球通過を有効とし、そして抽出された当り特別乱数Kを全て判定対象と扱い、これらの判定対象を全て消化して、無効球の発生を抑制する構成とした場合にあっては、図柄生成行程の実行時間が長くなれば長くなる程、判定対象とされる当り特別乱数Kの数が多くなるため、当りの可能性が高まる効果が増大することとなる。つまり、実行時間の長い図柄生成行程(例えばリーチ変動)は、無効球の発生というデメリットを有し、球発射停止行為等のホール営業上好ましくない事態を生じさせるものとして従来は敬遠されていたが、通過記憶数を一括して記憶消化する構成とすることで、そのリーチ変動の有するデメリットは消失し、逆に実行時間が長くなればなる程、判定対象となる当り特別乱数Kの数が増えて当りの可能性が高まる効果が生じる。これにより、遊技者は当りへの期待が膨らみ、積極的に遊技を続け、1つでも多くの遊技球を特別図柄選出スイッチS1に通過させようと打球操作することとなる。その結果、遊技者は通常変動よりも興趣性溢れるリーチ変動の実行を期待するようになり、遊技中におけるリーチ変動の有用性が大幅に向上する。それ故、図柄生成行程30〜32として通常変動は行わず、常に実行時間の長いリーチ変動で演出表示するようにした構成が提案される。かかる構成とすることにより、遊技者の期待に確実に応えることができる遊技内容とすることが可能となり、興趣性が飛躍的に向上することとなる。 【0066】また、これまでに述べた遊技内容を、前記時短作動時に実行する構成としても良い。この時短作動時は、通常時と比べて、入賞率が6個/分から20個/分程度まで向上するため、より多くの当り特別乱数Kが記憶保持されることとなる。かかる状況にあって、複数の当り特別乱数Kを一回の図柄生成行程中に判定することにより、より多くの当り特別乱数を判定し、かつ遊技者にその判定内容を短時間で報知することが可能となる。したがって、かかる作動時に上述の判定行程を適用することにより、好適に無効球の発生を抑えることが可能となるとともに、迅速な遊技進行が可能となる。 【0067】なお、特別図柄選出スイッチS1は、特別遊技作動中であっても通過可能であるため、特別遊技作動終了後の最初の図柄生成行程開始時までには膨大な数の遊技球が通過し、これと同数の当り特別乱数Kが記憶保持されていることとなる。ここで、本実施形態例では、従来より上限数を大きく設定し、無効球発生を抑制するようにしているが、かかる場合に限っては無効球が発生する可能性がある。このような場合には、記憶装置RAMにおける記憶保持領域を確保した上で、三桁まで表示可能な通過記憶数表示装置8等を採用して通過記憶数の上限を拡大する構成としたり、これに対し通過記憶数の表示を一切行わない構成としたりすることが提案される。 【0068】或いは、特別遊技作動中においては当り判定領域14を遊技球が通過しても、当り特別乱数Kを抽出しない構成が提案される。また、遊技状態に応じて当り特別乱数Kの抽出が可能か否かをその都度判別するような構成としても良い。かかる場合には、特別遊技作動実行中は、当り特別乱数Kが抽出できない抽出不能期間となるため、主制御用中央制御装置CPUでの当り特別乱数Kの抽出可能な期間は、図柄生成行程が実行可能な期間に限定するようにプログラムすることとなる。 【0069】また、複数の当り特別乱数Kを判定する構成としては、上述の構成に代えて、全ての当り特別乱数Kを判定した上で、いずれかが当りであればこの当り特別乱数Kを選定し、いずれもがハズレであれば最先に抽出した当り特別乱数Kを選定し、そして判定後の当り特別乱数Kを破棄する構成としても良い。 【0070】また、上述した普通図柄始動記憶数についても、本発明にかかる判定行程を適用した構成としても良い。かかる構成とすることにより、遊技を終了しようとしたときに多数の記憶が表示されている場合にも、一回の図柄変動を確認すれば席を離れることが可能となる。 【0071】また、当り判定領域14への遊技球通過により抽出される当り図柄乱数Lを当落判定値としても良い。すなわち、判定記憶手段が、抽出した当り図柄乱数Lを当り図柄態様であるか、又はハズレ図柄態様であるかを判定するようにしても良い。 【0072】さらに本発明は、いわゆる第1種パチンコ遊技機機だけでなく、第3種パチンコ遊技機にも適用可能である。また、本発明にあっては、上述の実施形態例に限定されるものではなく、この発明の要旨を逸脱しない範囲において、様々な形態で実施しうるのものである。 【0073】 【発明の効果】本発明は、判定記憶手段が、図柄生成行程開始時に通過記憶数表示装置で表示した通過記憶数を全部消化し、消化した通過記憶数に対応する当落判定値のうち、予め定められた選定基準に従って一の当落判定値を選定し、図柄制御手段が、この記憶消化を契機として、選定された当落判定値に基づいて図柄生成行程を一回実行する構成(請求項1)としたため、新たな図柄生成行程が開始された時には、表示される通過記憶数が常に0個となり、通過記憶数の記憶消化が促進され、無効球が発生しにくくなる優れた利点がある。これにより、遊技者の発射停止行為は排除され、機械稼働率の低下を回避することが可能となる。 【0074】また、判定記憶手段が、消化した通過記憶数に対応する当落判定値を対象として当りかハズレかを判定し、いずれかが当りの場合に、当該当落判定値を選定する構成(請求項2)とした場合には、遊技者は、当りが得られるか否かという緊張感又は期待感等が誘発されることとなり、遊技の興趣性が一層向上することとなる。さらに、当りが判定されると、必ず当りの当落判定値に基づいて図柄生成行程が実行されることとなり、遊技者の遊技意欲等も刺激することが可能となる。さらに、図柄生成行程で当り図柄態様が確定表示される確率が向上することとなるため、遊技者の当りへの期待感をさらに高めることが可能となる。 【0075】また、判定記憶手段が、消化した通過記憶数に対応する当落判定値のうち、最後に記憶保持した当落判定値から順次判定し、全ての当落判定値がハズレの場合には、最先に記憶保持した当落判定値を選定する構成(請求項3)とした場合には、ハズレ図柄態様を生成するための当落判定値の抽出から、この当落判定値に基づいてハズレ図柄態様を確定表示するまでの時間を十分に確保することが可能となる。したがって、規則で定められる規定時間を充分に満たすことが可能となる。 【0076】さらに、図柄制御手段が、一連の図柄生成行程を、常に、リーチ変動態様により表示実行する構成(請求項4)とした場合には、毎回実行される図柄生成行程の演出内容が充実し、遊技内容が興趣性溢れるものとなる。 【0077】また、所定条件に基づいて発生する所定有利状態で、判定記憶手段が、図柄生成行程開始時に通過記憶数表示装置で表示する通過記憶数を全部消化する構成(請求項5)とした場合には、当落判定値が抽出される頻度が向上する遊技状況下で、好適に記憶数を消化することが可能となり、過剰に記憶数が記憶保持される状況を回避することが可能となる。 【0078】また、特別遊技作動実行中に当り判定領域を通過した場合には、判定記憶手段は当落判定値を抽出しない構成(請求項6)とすることにより、過剰に当落判定値が記憶保持されることがなくなる効果が生じる。
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| 【出願人】 |
【識別番号】591142909 【氏名又は名称】マルホン工業株式会社 【住所又は居所】愛知県春日井市桃山町1丁目127番地
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| 【出願日】 |
平成14年1月31日(2002.1.31) |
| 【代理人】 |
【識別番号】100084043 【弁理士】 【氏名又は名称】松浦 喜多男
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| 【公開番号】 |
特開2003−220216(P2003−220216A) |
| 【公開日】 |
平成15年8月5日(2003.8.5) |
| 【出願番号】 |
特願2002−24316(P2002−24316) |
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