| 【発明の名称】 |
遊技機 |
| 【発明者】 |
【氏名】久保 和則 【住所又は居所】愛知県名古屋市千種区今池3丁目9番21号 株式会社三洋物産内
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| 【要約】 |
【課題】パチンコ機等の遊技機において、興趣の飛躍的な向上を図る。
【解決手段】パチンコ機1の遊技盤には、その略中央部において可変表示装置が取着されている。可変表示装置は、液晶表示部と、該液晶表示部を囲むようにして設けられたセンターフレームとを有している。センターフレームの下部にはステージ部材が取着されている。ステージ部材は、上段ステージと下段ステージとを備えている。そして、センターフレームの側部流路から導出される遊技球は、下段ステージへ案内され、連通路を介して上段ステージへと誘導される。 |
【特許請求の範囲】
【請求項1】 遊技球が流下可能な遊技領域に、前記遊技球が転動可能な転動遊技領域を有する遊技部材を備え、前記転動遊技領域には、第1転動部と第2転動部とが設けられるとともに、前記第1転動部から第2転動部へと遊技球を誘導する少なくとも1つの補助転動部が設けられ、前記補助転動部は、前記第1転動部から当該補助転動部へ転動してくる遊技球に対して、その転動方向に前記所定転動方向と交差する方向への変化を加える作用部と、前記所定転動方向への遊技球の動きを規制する規制部とを備えていることを特徴とする遊技機。 【請求項2】 少なくとも前記第1転動部に高低差を設けることによって、当該第1転動部に、前記第2転動部より低い部分と、前記第2転動部と同じ高さ又はそれ以上となる部分とが含まれるよう構成し、前記補助転動部は、前記第2転動部と同じ高さ又はそれ以上の高さとなる第1転動部の所定部位から前記第2転動部へ前記遊技球を誘導可能なように構成されていることを特徴とする請求項1に記載の遊技機。 【請求項3】 前記第1転動部へ前記遊技球を案内する少なくとも1つの案内手段が設けられるとともに、前記案内される遊技球が前記補助転動部へ向かって転動するよう構成したことを特徴とする請求項1又は請求項2に記載の遊技機。
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【発明の詳細な説明】【0001】 【発明の属する技術分野】本発明は、パチンコ機等の遊技機に関するものである。 【0002】 【従来の技術及び発明が解決しようとする課題】従来、遊技機の一種として、遊技盤に、遊技球の転動を許容するステージ等の転動遊技領域を有する中央装置等を備えたパチンコ機が知られている。 【0003】このようなパチンコ機では、中央装置の下方や転動遊技領域内等に作動口等が設けられており、遊技球が作動口に入賞することに基づき、各種遊技状態、例えば遊技者に有利な大当たり状態等が導出される。 【0004】転動遊技領域に案内される遊技球は、しばらく転動遊技領域上で転動した後、遊技球の転動の仕方によっては、入賞手段例えば作動口等へ入賞したりする。このため、遊技者は、転動遊技領域上における遊技球の挙動に期待感を持って注目する。 【0005】上記パチンコ機の中には、転動遊技領域上における遊技球の動きにランダム性を持たせ、その遊技球の挙動により遊技者の興趣の向上を図ろうとしているものがある。 【0006】しかし、転動遊技領域という比較的限られたスペースの中では、単にランダム性を持たせるだけでは、遊技球の動きが興趣の乏しいものとなってしまうおそれがあった。 【0007】これに対して、転動遊技領域上において遊技球に所定動作を行わせ、興趣の向上を図ろうとしている遊技機も近年多く見受けられる。このため、遊技球の動きを規制し、より正確に遊技球を誘導する必要性が生じていた。 【0008】本発明は、上述した問題に鑑みてなされたものであって、その目的は、遊技球の動きによって、興趣の飛躍的な向上を図ることのできる遊技機を提供することにある。 【0009】 【課題を解決するための手段及び発明の効果】上記の目的を達成するために有効な手段を以下に示す。なお、必要に応じてその作用等についても説明する。 【0010】手段1.遊技球が流下可能な遊技領域に、前記遊技球が転動可能な転動遊技領域を有する遊技部材を備え、前記転動遊技領域には、第1転動部と第2転動部とが設けられるとともに、前記第1転動部から第2転動部へと遊技球を誘導可能な少なくとも1つの補助転動部が設けられ、前記補助転動部は、前記第1転動部から当該補助転動部へ転動してくる遊技球に対して、その転動方向に前記所定転動方向と交差する方向への変化を加える作用部と、前記所定転動方向への遊技球の動きを規制する規制部とを備えていることを特徴とする遊技機。 【0011】上記手段1によれば、遊技球を第1転動部から第2転動部へ補助転動部を介して誘導することにより、複数の転動部における遊技球の多様な転動態様を実現することができる。また、補助転動部に上記作用部及び規制部を設けることにより、遊技球の誘導をより確実なものとすることができる。結果として、遊技球に所定動作を再現性高く行わせることにより、遊技者にとっての興趣の向上を図ることができる。 【0012】手段2.遊技球が流下可能な遊技領域に、前記遊技球が転動可能な転動遊技領域を有する遊技部材を備え、前記転動遊技領域には、所定方向へ並行して延在する第1転動部と第2転動部とが設けられるとともに、前記第1転動部及び第2転動部の延在方向における両端部の少なくとも一方において、前記第1転動部から第2転動部へと遊技球を誘導可能な少なくとも1つの補助転動部が前記両転動部に連通するように設けられ、前記補助転動部は、前記第1転動部から当該補助転動部へ転動してくる遊技球に対して、その転動方向に前記所定転動方向と交差する方向への変化を加える作用部と、前記所定転動方向への遊技球の動きを規制する規制部とを備えていることを特徴とする遊技機。 【0013】上記手段2によれば、遊技球を第1転動部から第2転動部へ補助転動部を介して誘導することにより、複数の転動部における遊技球の多様な転動態様を実現することができる。また、補助転動部に上記作用部及び規制部を設けることにより、遊技球の誘導をより確実なものとすることができる。結果として、遊技球に所定動作を再現性高く行わせることにより、遊技者にとっての興趣の向上を図ることができる。 【0014】手段3.手段2において、前記第1転動部は、その延在方向の略中央部が両端部より低い湾曲形状に構成され、少なくとも前記第1転動部の延在方向の略中央部が前記第2転動部の延在方向の略中央部より低くなるよう構成され、前記補助転動部が連設される前記第1転動部の両端部のうちの少なくとも一方が、前記補助転動部の連設される前記第2転動部の端部と同じ高さ又はそれ以上の高さとなるよう構成されていることを特徴とする遊技機。 【0015】上記手段3によれば、補助転動部の入口部分がその出口部分と同じ高さ又はそれ以上の高さとなるよう構成されていることとなり、例えば入口部分が出口部分より低くなっている場合に比べて、遊技球をより円滑に第1転動部から第2転動部へ誘導することができる。また、遊技球が自身の転動に基づいて低位置である第1転動部の略中央部から高位置である第2転動部へと転動することも可能となる。このような遊技球の動きは、従来のように高位置から低位置へ移動するような遊技球の動きを予想している遊技者にとって意外性のあるものとなる。結果として、遊技者に意外性のある遊技球の動きを視認させ、遊技者にとってのさらなる興趣の向上を図ることができる。 【0016】手段4.手段2又は手段3において、前記第1転動部の延在方向の少なくとも一端部又はその近傍へ前記遊技球を案内する少なくとも1つの案内手段が設けられるとともに、前記一端部又はその近傍へ案内される遊技球が他端部側にある前記補助転動部へ向かって転動するように、前記第1転動部には特定転動面が設けられていることを特徴とする遊技機。 【0017】上記手段4によれば、案内手段及び特定転動面を設けることによって、遊技球をより確実に補助転動部へ向かって転動させ、ひいては遊技球に所定動作を行わせやすくすることができる。結果として、より確実に遊技球の所定動作を視認させることができ、遊技者にとっての興趣の向上を図ることができる。なお、前記案内手段には、前記遊技領域に配設される案内部材や、前記遊技部材に設けられる案内部例えばワープ流路等が含まれる。 【0018】手段5.手段1において、少なくとも前記第1転動部に高低差を設けることによって、当該第1転動部に、前記第2転動部より低い部分と、前記第2転動部と同じ高さ又はそれ以上となる部分とが含まれるよう構成し、前記補助転動部は、前記第2転動部と同じ高さ又はそれ以上の高さとなる第1転動部の所定部位から前記第2転動部へ前記遊技球を誘導可能なように構成されていることを特徴とする遊技機。 【0019】上記手段5によれば、補助転動部の入口部分がその出口部分と同じ高さ又はそれ以上の高さとなるよう構成されていることとなり、例えば入口部分が出口部分より低くなっている場合に比べて、遊技球をより円滑に第1転動部から第2転動部へ誘導することができる。また、遊技球が自身の転動に基づいて、第1転動部の低位置から高位置である第2転動部へと転動することも可能となる。このような遊技球の動きは、従来のように高位置から低位置へ移動するような遊技球の動きを予想している遊技者にとって意外性のあるものとなる。結果として、遊技者に意外性のある遊技球の動きを視認させ、遊技者にとってのさらなる興趣の向上を図ることができる。 【0020】手段6.手段1又は手段5において、前記第1転動部へ前記遊技球を案内する少なくとも1つの案内手段が設けられるとともに、前記案内される遊技球が前記補助転動部へ向かって転動するよう構成したことを特徴とする遊技機。 【0021】上記手段6によれば、案内手段を設けることによって、遊技球をより確実に補助転動部へ向かって転動させ、ひいては遊技球に所定動作を行わせやすくすることができる。結果として、より確実に遊技球の所定動作を視認させることができ、遊技者にとっての興趣の向上を図ることができる。なお、前記案内手段には、前記遊技領域に配設される案内部材や、前記遊技部材に設けられる案内部例えばワープ流路等が含まれる。 【0022】手段7.手段4又は手段6において、前記案内手段は、前記遊技部材に設けられ、当該遊技部材の少なくとも一部を介して、前記遊技領域を流下する遊技球を前記誘導路上へと案内する案内部であることを特徴とする遊技機。なお、前記「案内部」には、遊技球が遊技部材の上部、左右側部や前面部等から当該遊技部材の内部や表面上等を通って案内されるものが含まれる。また、その中には、「前記遊技部材に設けられ、当該遊技部材の上部から、前記遊技領域を流下する遊技球を導入し、該遊技球を流下させ、前記特定転動面上へと導出する球案内流路」いわゆるワープ流路等が含まれる。 【0023】手段8.手段1乃至手段7のいずれかにおいて、前記作用部は、前記補助転動部の一側壁部として構成されるとともに、当該一側壁部の壁面が、前記転動してくる遊技球の進路を狭めていくように、前記所定転動方向に対して傾斜するよう構成され、前記遊技球の転動方向に略水平方向への変化を加えるよう構成されていることを特徴とする遊技機。 【0024】上記手段8によれば、前記第1転動部を転動してくる遊技球が直進不能なようにその転動方向の領域が狭まっており、遊技球の転動方向には略水平方向への変化すなわち遊技球が前記補助転動部に沿って転動し続けることのできる方向への変化が加えられる。従って、より確実に遊技球の転動方向を変化させることができる。なお、前記側壁部には、上記のように構成される略平面状の壁面を有するものが含まれる。 【0025】手段9.手段1乃至手段8のいずれかにおいて、前記規制部は、少なくとも前記所定転動方向と相対向する方向を向くよう構成された略平面状の壁面を有することを特徴とする遊技機。 【0026】上記手段9によれば、規制部が、遊技球の転動方向と相対向する方向を向いた略平面状の壁面を備えているため、より確実に前記所定転動方向への遊技球の動きを規制することができる。なお、「前記規制部は、前記補助転動部の一側壁部として構成されるとともに、当該一側壁部の壁面が前記所定転動方向と相対向する方向を向くよう構成されていること」としてもよい。また、「前記規制部は、前記壁面が前記補助転動部の底面から面一に連続して形成されていること」としてもよい。 【0027】手段10.手段9において、前記転動遊技領域には、前記規制部と相対向するように跳返り防止部が設けられていることを特徴とする遊技機。 【0028】上記手段10によれば、仮に遊技球が規制部から跳ね返ってきたとしても、跳返り防止部によって、遊技球が補助転動部から出てしまう等といった不具合の発生を極力防止することができる。 【0029】手段11.手段1乃至手段10のいずれかにおいて、前記補助転動部は、前記作用部によって転動方向が変化した遊技球を前記第2転動部へ誘導する誘導部を備えていることを特徴とする遊技機。 【0030】上記手段11によれば、上記誘導部を設けることにより、補助転動部における遊技球の流れをより円滑にし、遊技球の流れが滞ってしまうような不具合の発生を極力防止することができる。また、転動方向が変化した遊技球の転動勢を極力低下させることなく、第2転動部へ誘導することができるため、当該転動部における遊技球の動きがより躍動感のあるものとなり、さらなる興趣の向上を図ることができる。 【0031】手段12.手段11において、前記誘導部は、前記補助転動部の一側壁部として構成されるとともに、当該一側壁部の壁面が湾曲形状となるよう構成されていることを特徴とする遊技機。 【0032】上記手段12によれば、誘導部としての側壁部が湾曲形状をしていることから、上記手段11による効果がさらに高まる。 【0033】手段13.手段1乃至手段12のいずれかにおいて、前記補助転動部は、前記作用部によって転動方向が変化した遊技球の逆行を防止する逆行防止部を備えていることを特徴とする遊技機。 【0034】上記手段13によれば、逆行防止部を設けることにより、補助転動部における遊技球の流れに一定の方向性を持たせ、遊技球が逆行してしまうことにより遊技球の流れが滞ってしまうような不具合の発生を極力防止することができる。結果として、遊技球を極力逆行させることなく、より確実に第2転動部へ誘導することができる。 【0035】手段14.手段1乃至手段13のいずれかにおいて、前記補助転動部の底面部の少なくとも一部は、遊技球の進行方向に向かって下方へ傾斜するように構成されていることを特徴とする遊技機。 【0036】上記手段14によれば、少なくとも一底面部を下方へ傾斜させることにより、補助転動部における遊技球の流れをより円滑にし、遊技球の流れが滞ってしまうような不具合の発生を極力防止することができる。また、転動方向が変化した遊技球の転動勢を極力低下させることなく、第2転動部へ誘導することができるため、当該転動部における遊技球の動きがより躍動感のあるものとなり、さらなる興趣の向上を図ることができる。なお、前記底面部を複数領域に区切って、各領域毎に傾斜する方向が異なるように構成してもよい。 【0037】手段15.手段1乃至手段14のいずれかにおいて、前記補助転動部の少なくとも一部を遊技者に対して遮蔽する遮蔽部を設けたことを特徴とする遊技機。 【0038】上記手段15によれば、遮蔽部によって補助転動部における遊技球の動きを遊技者に視認困難とさせることにより、遊技者に対して遊技球が見えない部分においてどのような動きをしているのかという興味を抱かせ、さらなる興趣の向上を図ることができる。また、第1転動部及び第2転動部の位置関係(例えば第1転動部の少なくとも一部より第2転動部の方が高くなっている場合等)によっては、遊技球の動きを遊技者に視認困難とさせることが意外性のある演出となる。結果として、遊技球の動きに基づいた意外性のある演出によって、さらなる興趣の向上を図ることができる。なお、前記遮蔽部は前記転動遊技領域に一体的に設けられてもよいし、当該転動遊技領域とは離間して設けらるようにしてもよい。 【0039】手段16.手段1乃至手段14のいずれかにおいて、前記作用部は、前記補助転動部の少なくとも一部を遊技者に対して遮蔽するよう構成されていることを特徴とする遊技機。 【0040】上記手段16によれば、作用部が補助転動部の少なくとも一部を遊技者に対して遮蔽することによって、補助転動部における遊技球の動きを遊技者に視認困難とさせている。これにより、遊技者に対して遊技球が見えない部分においてどのような動きをしているのかという興味を抱かせ、さらなる興趣の向上を図ることができる。また、第1転動部及び第2転動部の位置関係(例えば第1転動部の少なくとも一部より第2転動部の方が高くなっている場合等)によっては、遊技球の動きを遊技者に視認困難とさせることが意外性のある演出となる。結果として、遊技球の動きに基づいた意外性のある演出によって、さらなる興趣の向上を図ることができる。 【0041】手段17.手段1乃至手段16のいずれかにおいて、前記補助転動部は、前記第1転動部と通じる入口部と前記第2転動部と通じる出口部とが同じ方向を向くように構成されていることを特徴とする遊技機。 【0042】上記手段17によれば、補助転動部の入口部及び出口部が同じ方向を向いている。つまり、遊技球が補助転動部を通過することにより、その転動方向が反転する。これにより、比較的狭い転動遊技領域等においても、該遊技領域を有効活用し、遊技球に比較的長い距離を転動させることができる。また、転動方向が反転するという意外性のある遊技球の動きを遊技者に視認させることができる。結果として、より長い時間、遊技者に遊技球の動きを視認させるとともに、意外性のある遊技球の動きを視認させることによって、さらなる興趣の向上を図ることができる。 【0043】手段18.遊技球が流下可能な遊技領域に、前記遊技球が転動可能な転動遊技領域を有する遊技部材を備え、前記転動遊技領域には、所定方向へ並行して延在する第1転動部と第2転動部とが設けられるとともに、前記第1転動部及び第2転動部の延在方向における両端部の少なくとも一方において、前記両転動部に連通する補助転動部が設けられ、前記第1転動部に案内される遊技球が、前記補助転動部へ向かって転動するとともに、当該補助転動部を通過することにより、その転動方向を反転させ、前記第2転動部へ導出されるよう構成したことを特徴とする遊技機。 【0044】上記手段18によれば、第1転動部、第2転動部及び補助転動部が設けられることにより、遊技球に上述した動作を行わせることができる。また、遊技球が補助転動部を通過することにより、その転動方向が反転する。従って、比較的狭い転動遊技領域等においても、該遊技領域を有効活用し、遊技球に比較的長い距離を転動させることができる。また、転動方向が反転するという意外性のある遊技球の動きを遊技者に視認させることができる。結果として、より長い時間、遊技者に遊技球の動きを視認させるとともに、意外性のある遊技球の動きを視認させることによって、さらなる興趣の向上を図ることができる。 【0045】手段19.遊技球が流下可能な遊技領域に、前記遊技球が転動可能な転動遊技領域を有する遊技部材と、前記遊技球の入賞を許容する入賞手段とを備えた遊技機であって、前記転動遊技領域には、前記遊技機の正面から見て少なくとも左右方向へ並行して延在する第1転動部と第2転動部とが設けられるとともに、前記第1転動部は、その左右方向の略中央部が両端部より低い湾曲形状に構成されることによって、少なくとも前記略中央部が前記第2転動部より低くなるよう構成され、前記第1転動部及び第2転動部の左右両端部のうちの少なくとも一方において、前記両転動部に連通する補助転動部が設けられ、前記第2転動部には、前記入賞手段に向けて前記遊技球を導出可能な導出部が設けられ、前記第1転動部に案内される遊技球が、当該第1転動部の最下点を通過し、前記補助転動部へ向かって転動するとともに、当該補助転動部を通過することにより、その転動方向を反転させた状態で前記第2転動部へ導出され、前記導出部へと転動できるよう構成したことを特徴とする遊技機。 【0046】上記手段19によれば、補助転動部が設けられることにより、より確実に第2変動部へ遊技球を導くことができる。また、遊技球が自身の転動に基づいて、その転動方向を反転させたり、第1転動部の最下点から高位置である第2転動部へと所定の高低差を移動したりする。このような遊技球の動きは、従来のように高位置から低位置へ移動するような遊技球の動き等を予想している遊技者にとって意外性のあるものとなる。結果として、遊技者に意外性のある遊技球の動きを視認させ、遊技者にとってのさらなる興趣の向上を図ることができる。 【0047】手段20.手段18又は手段19において、前記補助転動部において、前記第1転動部から当該補助転動部へ転動してくる遊技球が、当該補助転動部の一側壁部によって、その転動方向を略直交方向へ変化させられるとともに、さらに前記側壁部とは異なる側壁部によって、その転動方向を略直交方向へ変化させられることによって、前記転動方向を反転させた状態で前記第2転動部へ導出されるよう構成したことを特徴とする遊技機。 【0048】上記手段20によれば、面一となった略円弧状の側壁部に沿って遊技球を反転させる場合に比べて、遊技球の転動勢を抑制しつつ、遊技球の転動方向を反転させることができる。結果として、前記第2転動部へ導出される遊技球の転動勢をより一定なものとして、遊技球に続く所定動作を行いやすくさせることができる。 【0049】手段21.遊技球が流下可能な遊技領域に、前記遊技球が転動可能な転動遊技領域を有する遊技部材を備え、前記転動遊技領域において所定方向へ転動する前記遊技球が、自身の転動に基づき、前記転動遊技領域の一側壁部に沿ってその転動方向を変化させつつ、前記一側壁部とは別の側壁部によって前記所定方向への動きを規制され、前記所定転動方向と交差する方向へその転動方向を変化させるよう構成したことを特徴とする遊技機。 【0050】上記手段21によれば、上記構成とすることによって、例えば面一となった略円弧状の側壁部に沿って遊技球を転動させることでその転動方向を変化させる場合に比べて、遊技球の転動勢を抑制しつつ、遊技球の転動方向を変化させることができる。結果として、遊技球をより確実に誘導するとともに、遊技球の転動勢をより一定なものとして、遊技球に続く所定動作を行いやすくさせることができる。なお、前記所定転動方向と交差する方向には、前記所定転動方向と略直交する方向が含まれる。 【0051】手段22.手段21において、前記遊技球が、前記所定転動方向と交差する方向へとその転動方向を変化させるととともに所定の傾斜面に沿って流下し、略円弧状に形成された円弧側壁部に沿ってさらにその転動方向を変化させるよう構成したことを特徴とする遊技機。 【0052】上記手段22によれば、転動方向の変化した遊技球の転動方向がさらに変化する。つまり、複数回、遊技球の転動方向が変化する。結果として、このような意外性のある遊技球の動きを遊技者に視認させ、さらなる興趣の向上を図ることができる。 【0053】手段23.手段21又は手段22において、前記転動遊技領域には、第1転動部と第2転動部とが設けられ、前記第1転動部を転動する遊技球が、前記転動方向の変化によって、前記第2転動部へ導かれるよう構成したことを特徴とする遊技機。 【0054】上記手段23によれば、遊技球が第1転動部から第2転動部へ導かれることにより、複数の転動部における遊技球の多様な転動態様を実現することができ、遊技者にとっての興趣の向上を図ることができる。 【0055】手段24.手段18乃至手段20,手段23のいずれかにおいて、前記第1転動部へ前記遊技球を案内する少なくとも1つの案内手段を設けたことを特徴とする遊技機。 【0056】上記手段24によれば、案内手段を設け、それによって案内される遊技球を補助転動部へ向かって転動させることにより、遊技球が所定動作を行いやすくなる。なお、前記案内手段には、前記遊技領域に配設される案内部材や、前記遊技部材に設けられる案内部例えばワープ流路等が含まれる。 【0057】手段25.手段1乃至手段24のいずれかにおいて、前記遊技部材は、識別情報を変動表示可能な可変表示装置の周囲を囲むセンターフレームによって構成されていることを特徴とする遊技機。 【0058】手段26.手段1乃至手段25のいずれかにおいて、前記遊技機はパチンコ機であること。中でも、パチンコ機の基本構成としては、操作ハンドルを備えておりそのハンドル操作に応じて遊技球を所定の遊技領域に発射させ、遊技球が遊技領域内の所定の位置に配置された入賞手段としての作動口に入賞することに基づいて、所定条件が成立した場合には特別遊技価値が付与される。 【0059】 【発明の実施の形態】以下、パチンコ遊技機(以下、単に「パチンコ機」という)の一実施の形態を、図面に基づいて詳細に説明する。 【0060】図1に示すように、パチンコ機1は、外枠2と、該外枠2の前部に設けられ外枠2の一側部にて開閉可能に支持された前面枠3とを備えている。 【0061】前面枠3の前面側には、ガラス扉枠4が開閉自在に設けられている。前面枠3の後側(ガラス扉枠4の奥、外枠2の内側)には、遊技盤5(図2参照)が着脱可能に装着されている。 【0062】ガラス扉枠4の下部フレーム部分には、遊技球B(図2参照)を貯留するための球受皿としての上皿6が一体的に設けられている。また、前面枠3の前面下部には、ほぼ中央部において球受皿としての下皿7が設けられている。下皿7の側方には、遊技球発射用ハンドル8が設けられている。ハンドル8は図示しない遊技球発射装置に連結されており、遊技者がハンドル8を回転させることにより、遊技球Bが遊技球発射装置から発射される。 【0063】図2に示すように、遊技盤5には、ルータ加工が施されることによって複数の開口部が形成されており、各開口部には、普通入賞チャッカー11、可変入賞装置12、入賞手段としての作動チャッカー13、可変表示装置14、スルーチャッカー15等が配設されている。 【0064】遊技盤5の一側部には、遊技球発射装置によって発射される遊技球Bを遊技盤5の上部に案内する内レール16a及び外レール16bが設けられている。内レール16aの下端部付近において、遊技盤5には遊技球Bを導出するアウト口17が形成されている。そして、遊技盤5の下部に流下した遊技球Bの多くは、このアウト口17を通って図示しない球排出路へと案内される。本実施の形態では、遊技盤5のうち内レール16a及び外レール16bによって囲まれ、可変表示装置14等が配設された部分が、遊技球Bが流下可能な遊技領域となっている。 【0065】さて、可変表示装置14は、液晶表示部20と、該液晶表示部20を囲むように設けられた遊技部材としてのセンターフレーム21とを備えている。 【0066】液晶表示部20には、例えば左図柄列、中図柄列及び右図柄列の3つの表示列が表示される。各図柄列は識別情報としての複数の図柄によって構成されており、これら図柄が各図柄列毎にスクロールするように可変表示される。 【0067】より詳しくは、可変表示装置14の直下方に設けられた作動チャッカー13に遊技球Bが入賞することに基づいて、可変表示装置14の液晶表示部20の図柄が可変表示される。そして、停止された図柄の組合せが予め設定した特定の組合せとなった場合には特別遊技価値が付与される。すなわち、大当たり状態が発生し、可変入賞装置12の大入賞口が所定の開放状態となり(具体的には所定時間、所定回数だけ開く)、遊技球Bが入賞しやすい状態になる。なお、可変入賞装置12は、通常、遊技球Bが入賞できない状態又は入賞し難い状態になっている。 【0068】また、周知のとおり、前記普通入賞チャッカー11、可変入賞装置12、作動チャッカー13に遊技球Bが入賞することに基づいて、上皿6又は下皿7に対し所定数の景品球が払い出される。また、遊技盤5には、遊技球Bの流下方向を適宜分散、調整等するために多数の釘が植設されているとともに、風車等の各種部材(役物)が配設されている。 【0069】次に、上述した可変表示装置14のセンターフレーム21について説明する。図3に示すように、センターフレーム21は、遊技盤5の前面側に配設される装飾枠22と、その背面側において液晶表示部20を取着可能なベース部23とを備えている。装飾枠22及びベース部23は、それぞれ中央部が開口した枠体形状をなし、それら開口部が前後方向に連通するように組付けられている。従って、センターフレーム21は全体として枠体形状となっている。装飾枠22の周縁には、該装飾枠22を遊技盤5に固定するためのネジ止め用孔90が形成されている。ベース部23の左右方向(長手方向)の長さは、装飾枠22の左右方向の長さよりやや短くなるよう構成されており、センターフレーム21の左右両側部には、ベース部材23の側部外側及び装飾枠22の側部背面側を覆う側部カバー24が取着されている。 【0070】ベース部材23の背面側には、液晶表示部20の大きさに合わせた略矩形状の窓部25が形成されている。その窓部25周辺となるセンターフレーム21の背面側(装飾枠22及びベース部23の背面側)には、図示しないLED等の電飾部材が各種基板とともに取着されている。 【0071】また、装飾枠22の上部周縁は、略円弧状に形成され、その中央部が左右両端部より高くなっている。当該上部周縁の前面側には外天井部26Aが設けられている。外天井部26Aの下方には、当該外天井部26Aに並行するように内天井部26Bが形成されている。外天井部26Aと内天井部26Bとの間隔は少なくとも遊技球Bが通過可能な大きさに構成されている。 【0072】外天井部26Aの頂部付近には、開口部27が形成されるとともに、該開口部27を左右に仕切る仕切板28が設けられている。このように、装飾枠22の上部には、遊技盤5上を流下してくる遊技球Bを開口部27から導入し、左右両側方へ案内することのできる上部流路29が形成されている(図3の点線部参照)。 【0073】外天井部26A及び内天井部26Bの先端部(センターフレーム21の前面側)には、その略中央部において、上部流路29を覆う中央装飾レンズ31が取着されている。また、センターフレーム21の左右両側部には、当該左右両側部の内側を覆うとともに、上部流路29の左右両端部の前面側を覆う側部装飾レンズ32がそれぞれ取着されている。 【0074】また、上部流路29の左右端部近傍には、遊技球Bを装飾枠22の背面側へ排出可能な図示しない排出口がそれぞれ形成されている。これに合わせて、前記側部カバー24の内側には、前記排出口と連通する側部流路30が形成されている(図3の点線部参照)。従って、前記排出口から排出される遊技球Bが側部流路30に沿って流下するよう構成されている。 【0075】側部カバー24の下端部側壁は、側部流路30がセンターフレーム21の下部に向けて傾斜するように、略円弧状に形成されている。また、側部流路30によって案内される遊技球Bをセンターフレーム21下部の上面(内側面)へ導出するため、側部カバー24下部及びその位置に対応するベース部23の左右両側部は、センターフレーム21下部の上面に対して開口している。なお、上部流路29及び側部流路30によって構成される一連の流路は、本実施の形態における案内手段としての球案内流路に相当し、いわゆるワープ流路と言われるものである。すなわち、前記一連の流路は、センターフレーム21に設けられる案内部にも相当する。 【0076】さて、センターフレーム21下部の上面には、ステージ部材40が取着されている。このステージ部材40上に遊技球Bが転動可能な転動遊技領域が形成されている。なお、前記転動遊技領域には、実際に遊技球Bが転動可能な面のみならずステージ部材40の表面全体、例えば後述する境界段差部57の壁面やガイド部75の壁面等が含まれる。 【0077】ここで、ステージ部材40について図4乃至図6を参照しつつ詳しく説明する。ステージ部材40は、高低差のある上段ステージ41と下段ステージ42とが一体形成されることで構成されている。 【0078】上段ステージ41は、本実施の形態における第2転動部に相当し、ステージ部材40の奥側において、ステージ部材40の長手方向(横方向)に沿って延在している。 【0079】下段ステージ42は、本実施の形態における第1転動部に相当し、上段ステージ41の手前下側において、該上段ステージ41に並行するよう形成されている。 【0080】上段ステージ41の遊技球転動面には、その長手方向に沿って起伏が形成されている。詳しくは、長手方向の略中央部には凸部43が形成されており、その左右両側には凹部44がそれぞれ形成されている。さらに、各凹部44の長手方向の外側には、各凹部44へ向けて遊技球Bが転動するような上部傾斜面45がそれぞれ形成されている。但し、凸部43、凹部44及び上部傾斜面45は、各境界部にほとんど段差がなく、ほぼ連続した起伏となっている。 【0081】凸部43の頂部(上段ステージ41の中央)には、上方に向け開口し、遊技球Bが落下可能な導出部としての導出溝46が形成されている。本実施の形態における導出溝46の幅は、遊技球Bの直径よりやや広くなっている。導出溝46の底部は手前側ほど低くなるよう傾斜している。また、導出溝46の手前側端部は、下段ステージ42側に開口している。従って、導出溝46に落下した遊技球Bは下段ステージ42側に導出される。なお、センターフレーム21が遊技盤5に配設された状態では、図2に示すように、導出溝46は前記作動チャッカー13の上方に位置する。 【0082】一方、下段ステージ42は、パチンコ機1の正面から見て、全体としてその長手方向の中央部が左右両端部より低くなった略円弧状(湾曲形状)に形成されている。従って、下段ステージ42には各部において高低差が形成されていることとなる。 【0083】下段ステージ42は、側部流路30から導出される遊技球Bを転動させる特定転動面としての転動路50を有する。転動路50は、下段ステージ42の奥側において、上段ステージ41に沿って延在している。転動路50は、その中央部、すなわち上記導出溝46の開口部に対応する位置に、手前側がほんの少しだけ低い極めて緩やかな中央傾斜面51を有する。中央傾斜面51の左右方向の長さは、導出溝46の左右方向の幅よりも長くなっている。 【0084】転動路50は、中央傾斜面51の左右両側において、それぞれ中央傾斜面51に向かって略円弧状に下方傾斜する滑走面52を有する。滑走面52は、側部流路30の導出口付近の傾斜の略延長線上にくるように構成されている(図9参照)。すなわち、側部流路30の導出口は、それぞれ転動路50の端部近傍に対応するように設けられており、側部流路30から導出される遊技球Bは転動路50の端部近傍へと案内される。 【0085】また、下段ステージ42には、中央傾斜面51の手前側において、遊技盤5へ向けて遊技球Bを排出可能な排出凹部55が設けられている。さらに、排出凹部55の両側方には、左右両滑走面52の手前側に対応するように、転動路50へ向けて下方傾斜した傾斜部56が設けられている。 【0086】さて、上段ステージ41と転動路50との境界部分には、長手方向の大部分において境界段差部57が形成されている。境界段差部57は転動路50の奥側端部より略鉛直方向へ延びるように構成されている。境界段差部57は本実施の形態における特定境界部又は特定段差部に相当し、上段ステージ41は境界段差部57の上端部側に位置する高位置の領域(境界段差部57より高位置の領域)を含み、下段ステージ42は境界段差部57の下端部側に位置する低位置の領域(境界段差部57より低位置の領域)を含む。これにより、上段ステージ41と下段ステージ42との高低差が遊技者に対して明示されることとなる。 【0087】ここで転動路50、傾斜部56及び境界段差部57との関係について図7を参照して説明する。転動路50の幅は遊技球Bの直径より狭くなっている。転動路50の幅と傾斜部56の傾斜角度との関係は、境界段差部57の長手方向の少なくともその高さが遊技球Bの半径より高くなっている区間において、遊技球Bが転動路50上を転動する際、当該遊技球Bが転動路50、傾斜部56及び境界段差部57に略当接した状態となるように構成されている。これにより、遊技球Bはその進行方向に対して横ぶれしにくくなり、遊技球Bの前記進行方向への進行性が高まる。なお、これに限定されず、転動路50の幅は少なくとも遊技球Bの直径より狭くなっていればよい。このようにすれば、転動路の幅が遊技球Bの直径より広くなっている場合に比べて、遊技球Bの横ぶれが少なくなり、遊技球Bの進行性が高まる。 【0088】また、上段ステージ41において、凸部43及び上部傾斜面45が形成されている部位に対応するように、遊技球Bが手前側に落下してしまうのを防止する各種リブが境界段差部57から上方に向かって突設されている。各リブの前壁面は境界段差部57の壁面と面一となっている。 【0089】詳しくは、凸部43の手前側に対応するように、前記導出溝46を挟んで両側において内リブ60がそれぞれ設けられている。各内リブ60は、パチンコ機1の正面から見て略三角形状に形成されている。その突出した一辺は、各内リブ60の左右方向における導出溝46側の端部(内側端部)として、当該導出溝46の前面側の開口部周縁から略鉛直方向に延びるように形成されている。もう一辺は、前記内側端部の上端部から、凸部43と凹部44との各境界部近傍へ向けて傾斜している。この一辺は、略円弧状に形成され、その背面側にはテーパ面60aが形成されている(図8参照)。 【0090】また、両上部傾斜面45の手前側に対応するように、外リブ61がそれぞれ設けられている。各外リブ61は、パチンコ機1の正面から見て略三角形状に形成されている。その突出した一辺は、各外リブ61の左右方向における外側端部として、転動路50の左右両端部とほぼ同位置において、略鉛直方向に切り立つように形成されている。なお、前記左右両端部は後述する規制側壁部76と相対向するように構成されており、各外リブ61は本実施の形態における跳返り防止部に相当する。一方、もう一辺は、前記外側端部の上端部から、上部傾斜面45と凹部44の各境界部近傍へ向けて略円弧状に傾斜している。各外リブ61の周縁には、その前面側において、テーパ面61aが形成されている。 【0091】凹部44は、手前側がほんの少しだけ低い傾斜面となっている。当該部分の手前側には遊技球Bの落下防止のリブが設けられていないため、ここからも下段ステージ42側へ遊技球Bを導出可能となっている。 【0092】なお、上段ステージ41と転動路50の長手方向の両端部近傍においては、両者の高さ関係が逆転している。すなわち、両端部近傍においては、上段ステージ41より転動路50の方が高くなっている。従って、この部分では、前記境界段差部57が形成されておらず、転動路50が各外リブ61の前面側にまで達している。これに基づき、転動路50の両端部近傍においては、当該転動路50の幅が各端部に向かうにつれ、各外リブ61のテーパ面61aに沿って、上段ステージ41側へ広がっていくように構成されている(図9参照)。 【0093】さらに、転動路50及び上段ステージ41の両端部には、該転動路50と上段ステージ41とを連通させ、遊技球Bを上段ステージ41へと誘導する補助転動部としての連通路70がそれぞれ形成されている。ここで、各連通路70は、下段ステージ42と通じる入口部と上段ステージ41と通じる出口部とが同じ方向を向くように構成されている。各連通路70は、転動路50に隣接する上流部71と、上段ステージ41に隣接する下流部72とから構成されている。上流部71及び下流部72は補助転動部の底面部を構成する。各上流部71は、遊技球Bを下流部72へ誘導可能なように、下流部72側に向けて下方へ傾斜している。また、各下流部72は、遊技球Bを上段ステージ41へ誘導可能なように、上段ステージ41側に向けて下方へ傾斜している。 【0094】転動路50の両端部には、それぞれ遊技球Bが各上流部71から転動路50側へ移動しないように段差部73が形成されている。また、上流部71と下流部72との境界部には、下流部72へ転動した遊技球Bが再び上流部71へ逆戻りしないように、逆行防止部としての段差部78が設けられている。 【0095】各上流部71の上流側(パチンコ機1の正面から見て手前側)には、転動路50を転動してくる遊技球Bを下流部72へ誘導するガイド部75がそれぞれ設けられている。 【0096】図9に示すように、各ガイド部75は、連通路70の上流側コーナー部分の側壁として設けられ、略平面状に構成されている。各ガイド部75は、上流部71が転動路50側ほど広く、ステージ部材40の端部へ向かうにつれ狭くなるように、転動路50の長手方向(転動路50を転動する遊技球Bの所定転動方向)に対して傾斜している。すなわち、各ガイド部75は、転動路50を転動してくる遊技球Bの進路を狭めていくように構成されている。従って、各ガイド部75は、本実施の形態における、転動路50から連通路70へ所定転動方向に転動してくる遊技球Bに対してその転動方向に前記所定転動方向と交差する方向への変化を加える作用部に相当する。 【0097】また、連通路70には、ステージ部材40の外端部側において規制部としての規制側壁部76が設けられている。規制側壁部76は、その壁面が転動路50を転動してくる遊技球Bの所定転動方向と相対向する方向を向き、後述するように遊技球Bの所定転動方向への動きを規制する役割を果たしている。 【0098】詳しくは、各上流部71は、転動路50側の間口が遊技球Bの直径より広くなっており、ステージ部材40端部側における上流部71の側面が遊技球Bの直径より狭くなっている。これにより、遊技球Bが前記側面に近づくにつれ、遊技球Bの一部が下流部72側へ突き出していくよう構成されている。なお、転動路50側の間口が遊技球Bの直径より広く、上流部71に係る規制側壁部76の一部が遊技球Bの直径より狭くなるように構成されていれば、ガイド部75は略平面状ではなく、例えば緩やかな略円弧状であってもよい。但し、略円弧状のガイド部が設けられた場合には、ガイド部75が設けられている場合と比較して、上流部の面積が大きくなる。つまり、遊技球Bと前記ガイド部との間にできる隙間が多くなり、前記ガイド部の円弧形状の曲がり度合いによっては、転動路50を転動してくる遊技球Bがガイド部の曲面に当たって、転動路50側へ跳ね返ってしまうおそれがある。このため、ガイド部としてはより平面に近いものが好ましい。 【0099】また、ガイド部75は、連通路70の少なくとも一部を遊技者に対して遮蔽するよう構成されており、連通路70における遊技球Bの動きを遊技者に視認困難とさせている。これにより、遊技者に対して遊技球Bが見えない部分においてどのような動きをしているのかという興味を抱かせるとともに、どのようにして低い下段ステージ42から高い上段ステージ41へ遊技球Bが移動するのかと興味を抱かせ、さらなる興趣の向上を図ることができる。さらに、遊技球Bの動きを遊技者に視認困難とさせることが意外性のある演出となり、さらなる興趣の向上を図ることができる。 【0100】各下流部72の下流側コーナー部分における下流側壁部79は、遊技球Bを円滑に上段ステージ41へ誘導できるように、その壁面が略円弧状(湾曲形状)に形成されている。下流側壁部79は本実施の形態における誘導部又は円弧側壁部を構成する。なお、下流側壁部79の壁面は湾曲形状に限らず、略平面状のものでもよい。但し、下流側コーナー部分では比較的遊技球の転動勢が弱くなるおそれがあるため、遊技球Bの転動勢を極力低下させず、円滑に遊技球Bを誘導するためには壁面が湾曲形状になっている方がより好ましい。 【0101】また、各連通路70には、該連通路70の底面部とステージ部材40の端部側の側壁部とが合わさる部分において、当該部分が面取りされたような誘導傾斜面77が設けられている。誘導傾斜面77は、上流側から下流側へ向かうにつれ、ステージ部材40内側方向に緩やかに傾くように形成されている。 【0102】次に、上記のように構成されてなる本実施の形態の作用及び効果について説明する。 【0103】本実施の形態によれば、遊技者の操作により、遊技盤5上部に打ち込まれた遊技球Bは、センターフレーム21上部の開口部27へと案内される場合がある。この開口部27から上部流路29へ案内された遊技球Bは、該上部流路29及び側部流路30を通って、センターフレーム21下部へと案内される。 【0104】側部流路30から導出される遊技球Bは、転動路50(滑走面52)の一端部近傍に案内される。遊技球Bは、導出された勢いを保ちつつ、滑走面52を滑走する。ここで、遊技球Bが側部流路30からまっすぐ導出されず、滑走面52の手前側へ外れそうになる場合には、傾斜部56によって遊技球Bは滑走面52へ誘導される。転動路50の奥側では、遊技球Bが奥側へ外れてしまうのを境界段差部57が規制している。従って、遊技球Bは、上述したように傾斜部56と境界段差部57とにガイドされるように、転動路50を転動する(図7参照)。 【0105】滑走面52を下りきった遊技球Bは中央傾斜面51を通過する。ここで、当該遊技球Bは、側部流路30及び滑走面52によって十分に加速されているため、中央傾斜面51において、その極めて緩やか傾斜に沿って手前側に転動することがほとんどなく、中央傾斜面51を通過することができる。 【0106】中央傾斜面51を通過した遊技球Bは、導出された側とは異なる転動路50端部へ向かって、滑走面52を上っていく。そして、遊技球Bは徐々に減速していき、転動路50から連通路70(上流部71)へ案内される。 【0107】遊技球Bが連通路70(上流部71)へ案内されると、該遊技球Bはガイド部75の傾斜によって下流部72側へ押しやられるように、その進行方向を下流部72方向へと変化させる。ここで、上述したように外リブ61にテーパ面61aが形成され、転動路50の端部が下流部72側により開けた状態となっているため、遊技球Bが下流部72側へより案内されやすくなっている。 【0108】そして、遊技球Bは、上流部71の傾斜に沿って下流部72へ転動する。なお、本実施の形態では、誘導傾斜面77が設けられていることにより、遊技球Bの転動速度を落とさずに、遊技球Bを比較的スムーズに下流部72へ誘導することができる。 【0109】このとき、比較的速い速度で転動してくる遊技球Bは、誘導傾斜面77に乗り上がるように、その転動方向を変化させていく。ここで、それ以上の速度で遊技球Bが転動してきた場合には、遊技球Bが規制側壁部76にぶつかり、遊技球Bの前記所定転動方向への動きが規制される。また、遊技球Bが規制側壁部76にぶつかった場合には、転動路50側へ跳ね返ってしまうおそれがある。しかし、この場合上述したように遊技球Bの一部が下流部72側へ突き出した状態となっている。つまり、遊技球Bの中心が転動路50の中心軸線の延長線上から外れ、下流部72側へ移動している。このため、遊技球Bが跳ね返ってしまった場合でも、跳ね返った遊技球Bが、直接、転動路50に向かって跳ね返ることはほとんどなく、少なくとも上記外リブ61の外側端部にぶつかるように跳ね返る。結果として、外リブ61によって、転動路50へ逆戻りしてしまうような遊技球Bの動作が規制される。 【0110】さて、遊技球Bは下流部72へ移動すると、その傾斜面に沿って上段ステージ41に向けて転動する。なお、本実施の形態では、下流側壁部79の円弧形状によって、遊技球Bの転動方向を変化させ、遊技球Bを比較的スムーズに上段ステージ41へ誘導することができる。 【0111】遊技球Bは、上段ステージ41へ案内されると、上部傾斜面45に沿って、上段ステージ41の長手方向中央部に向かって転動する。すなわち、遊技球Bが連通路70を通過することにより、その転動方向が反転する。なお、遊技球Bが連通路70を通過する際には、その転動方向がガイド部75及び下流側壁部79によって、それぞれ略直交方向へ変化させられることにより反転する。このため、面一となった略円弧状の側壁部に沿って遊技球Bを反転させる場合に比べて、遊技球Bの転動勢を規制しつつより一定なものとして、遊技球Bを上段ステージ41へ導出することができる。 【0112】凹部44を通過し、凸部43を上りきった遊技球Bは、導出溝46に落下する。そして、導出溝46から排出される遊技球Bは、中央傾斜面51、排出凹部55を通って、遊技盤5上へ排出される。ここで、上記内リブ60のテーパ面60aが設けらていることにより、凹部44を通過した遊技球Bが内リブ60にぶつかってしまった場合でも、該遊技球Bは凸部43側へ跳ね返りやすくなっている。すなわち、遊技球Bがより導出溝46方向へ案内されやすくなっている。 【0113】また、凸部43を上りきらない遊技球Bは、凹部44の傾斜に沿って、その手前側から下段ステージ42へ排出される。そして、中央傾斜面51、排出凹部55を通って、遊技盤5上へ排出される。 【0114】上述したように、導出溝46が作動チャッカー13の直上方に設けられているため、該導出溝46から導出される遊技球Bは比較的高い確率で作動チャッカー13に入賞しやすい。 【0115】また、遊技盤5上に植設されている釘によって、一部の遊技球Bは、上部流路29及び側部流路30を通らずとも、ジャンプしてステージ部材40上へと案内される場合もある。そのうち勢いのある遊技球B等は、転動路50に沿って転動し、上段ステージ41へ誘導されることもある。 【0116】以上詳述したように、遊技球Bを下段ステージ42から上段ステージ41へ連通路70を介して誘導することにより、複数のステージにおける遊技球Bの多様な転動態様を実現することができる。また、連通路70にガイド部75,規制側壁部76,下流側壁部79等を設けることにより、遊技球Bの誘導をより確実なものとすることができる。結果として、遊技球Bに所定動作を再現性高く行わせることにより、遊技者にとっての興趣の向上を図ることができる。 【0117】また、近年、表示装置の性能の向上に伴い、上記可変表示装置14のように表示装置が大型化してきているため、遊技盤5上において遊技球Bが流下可能な領域が狭められてきている。これにより、遊技球Bを所定部位に誘導したり、遊技球Bの動きにランダム性を持たせたりするための釘等の配設が困難となってきている。そこで、上述したように前記転動遊技領域において、遊技球Bをより正確に誘導するとともに、遊技球Bに所定動作を行わせ、遊技盤5上に排出するようにすれば、釘等が配設困難な状況においても、前記転動遊技領域がその代替的役割を果たし、遊技球Bの挙動を楽しむ遊技者にとっての興趣が阻害されてしまうおそれが低減される。 【0118】また、連通路70の入口部分がその出口部分と同じ高さ又はそれ以上の高さとなるよう構成されていることにより、遊技球Bをより円滑に下段ステージ42から上段ステージ41へ誘導することができる。さらに、遊技球Bが自身の転動に基づいて低位置である下段ステージ42の略中央部から高位置である上段ステージ41へと転動することができる。このような遊技球の動きは、従来のように高位置から低位置へ移動するような遊技球Bの動きを予想している遊技者にとって意外性のあるものとなる。結果として、遊技者に意外性のある遊技球の動きを視認させ、遊技者にとってのさらなる興趣の向上を図ることができる。 【0119】また、遊技球Bが連通路70を通過することにより、その転動方向が反転する。従って、比較的狭いステージ等においても、該ステージを有効活用し、遊技球Bに比較的長い距離を転動させることができる。また、転動方向が反転するという意外性のある遊技球Bの動きを遊技者に視認させることができる。結果として、より長い時間、遊技者に遊技球Bの動きを視認させるとともに、意外性のある遊技球Bの動きを視認させることによって、さらなる興趣の向上を図ることができる。 【0120】尚、上述した実施の形態の記載内容に限定されず、例えば次のように実施してもよい。 【0121】(a)上記実施の形態では、センターフレーム21に設けられた球案内流路いわゆるワープ流路(上部流路29及び側部流路30)に沿って遊技球Bを流下させ、ステージ部材40へと導出している。これに限らず、例えば、案内手段として、センターフレーム21にその左右側部や前面部等からその内部へ遊技球Bを導入しステージ部材40へと導出する球案内流路を設けてもよい。また、センターフレーム21内部ではなく、例えばその前面部に、当該前面部の表面上を通過させ、ステージ部材40へと案内する案内部を設けてもよい。また、センターフレーム21に球案内流路を設けず、例えば特定の案内手段(案内部材)を遊技盤5上に設けてもよい。 【0122】(b)上記実施の形態では、センターフレーム21の左右両側に球案内流路が設けられている。これに限らず、センターフレーム21の片側だけに球案内流路を設ける構成としてもよい。 【0123】(c)上記実施の形態では、下段ステージ42に高低差が設けられ、遊技球Bの動作に上下方向の変化が加わるよう構成されているが、これに限らず、遊技球Bが下段ステージのほば全域を略水平に転動するように下段ステージを構成してもよい。 【0124】(d)上記実施形態では、ガイド部75が連通路70の一部を遮蔽する役割を果たしているが、これに限らず、ガイド部75とは別途(ステージ部材40と一体的に又は離間して)連通路70を遮蔽する遮蔽部を設けてもよい。この遮蔽部は連通路70のほぼ全域を被覆するようなものでもよい。 【0125】(e)上記実施の形態では、液晶表示部20の周囲を囲むセンターフレーム21を遊技部材としたが、他の役物を囲むものを遊技部材としてもよい。また、遊技部材としてステージ部材だけが設けられる構成としてもよい。 【0126】(f)上記実施の形態では、可変表示装置14の表示部として液晶表示部20を採用している。しかし、これに限らず、他にも、CRT、ドットマトリックス、LED(エレクトロルミネッセンス)、蛍光表示管等を可変表示装置14の表示部として用いてもよい。 【0127】(g)本発明は、上記実施の形態とは異なるタイプのパチンコ機にも適用できる。従って、可変表示装置14のないパチンコ機にも応用できる。また、本発明は、パチンコ機以外にも雀球、アレンジボール等の遊技機にも応用可能である。
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| 【出願人】 |
【識別番号】000144522 【氏名又は名称】株式会社三洋物産 【住所又は居所】愛知県名古屋市千種区今池3丁目9番21号
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| 【出願日】 |
平成13年12月28日(2001.12.28) |
| 【代理人】 |
【識別番号】100111095 【弁理士】 【氏名又は名称】川口 光男
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| 【公開番号】 |
特開2003−220208(P2003−220208A) |
| 【公開日】 |
平成15年8月5日(2003.8.5) |
| 【出願番号】 |
特願2003−5256(P2003−5256) |
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