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【発明の名称】 遊技機
【発明者】 【氏名】山崎 好男
【住所又は居所】愛知県名古屋市千種区今池三丁目9番21号 株式会社三洋物産内

【氏名】那須 隆
【住所又は居所】愛知県名古屋市千種区今池三丁目9番21号 株式会社三洋物産内

【要約】 【課題】遊技者が始動条件の成立を残念な気持ちで見送ることがない。

【解決手段】パチンコ機のメイン制御装置は、始動条件が成立したときに既に保留上限値に達していたならば書換判定処理を行う。すなわち、各種カウンタ値を書換エリアに格納すると共に書換フラグF2をリセットし(S500)、当り書換処理(S520)、外れリーチ書換処理(S560)、外れ図柄書換処理(S600)を実行し、いずれかの処理で書換を行ったら書換フラグF2に1をセットし、本ルーチンを終了する。例えば当り書換処理では、大当りか否かを判定する内部乱数カウンタ値の興趣度等を比較し、今回の内部乱数カウンタ値が当り値であるのに対して保留中の内部乱数カウンタ値が外れ値ならば、内部乱数カウンタ値の書換を実行する。このため、遊技者は保留上限値に達したあとも始動条件の成立を残念な気持ちで見送ることはない。
【特許請求の範囲】
【請求項1】 所定の始動条件が成立すると図柄表示装置が図柄の変動を開始し、変動終了後に停止した図柄が外れ図柄ならば通常の遊技状態になり、変動終了後に停止した図柄が当り図柄ならば遊技者に有利な遊技状態になる遊技機において、前記図柄表示装置が変動中又は前記図柄表示装置が有利な遊技状態の様子を表示中に前記始動条件が成立したならば、その始動条件の成立を保留する条件成立保留手段と、前記条件成立保留手段によって始動条件の成立が保留されているならば、前記図柄表示装置の変動終了後又は有利な遊技状態の様子の表示終了後に図柄の変動を開始すると共に前記条件成立保留手段の保留を古いものから順に消す保留消化手段と、前記条件成立保留手段が既に保留している状態で前記始動条件が成立したならば、今回の興趣度と保留中の興趣度とを比較し、今回の興趣度が優位ならばその保留中の興趣度を今回の興趣度に書き換える興趣度書換手段とを備えたことを特徴とする遊技機。
【請求項2】 前記条件成立保留手段は、始動条件の成立を保留する際、その保留につき、当りか外れかのいずれかを表す記憶内容、どの停止図柄にするかを表す記憶内容、リーチの有無を表す記憶内容及びリーチの態様を表す記憶内容のうち少なくとも1つを記憶し、前記興趣度書換手段は、今回の興趣度と保留中の興趣度とを比較して優位性を判断する際、前記記憶内容に基づいて興趣度の優位性を判断する請求項1に記載の遊技機。
【請求項3】 前記条件成立保留手段は、予め定められた回数分保留されているならば新たに保留をしないものであり、前記興趣度書換手段は、前記条件成立保留手段が予め定められた回数を既に保留している状態で前記始動条件が成立したならば、今回の興趣度と保留中の興趣度とを比較し今回の興趣度が優位ならばその保留中の興趣度を今回の興趣度に書き換える請求項1又は2に記載の遊技機。
【発明の詳細な説明】【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、所定の始動条件が成立すると図柄表示装置が図柄の変動を開始し、変動終了後に停止した図柄が外れ図柄ならば通常の遊技状態になり、変動終了後に停止した図柄が当り図柄ならば遊技者に有利な遊技状態になる遊技機に関する。
【0002】
【従来の技術】図柄表示装置を備えた遊技機では、始動口に遊技球が入いることによって始動条件が成立し、図柄表示装置の図柄が変動を開始し、変動終了後に停止した図柄が外れ図柄ならば通常の遊技状態が継続され、変動終了後に停止した図柄が大当り図柄ならば遊技者に有利な特別遊技状態になる。この特別遊技状態では、アタッカーと呼ばれる大入賞口が開き、この大入賞口に所定数(例えば10個)の遊技球が入いると大入賞口が閉じるのであるが、大入賞口に入った遊技球のうちの少なくとも一つが大入賞口内のVゾーンと呼ばれる領域に入いると再度大入賞口が開き、この動作が予め定められた最大回数(例えば16回)繰り返される。
【0003】このような遊技機では、図柄表示装置の図柄変動中又は図柄表示装置が特別遊技状態の様子を表示中に始動口に遊技球が入いると、始動条件の成立がメモリに記憶され、保留ランプが点灯する。つまり、始動条件の成立が保留される。そして、変動終了後又は特別遊技状態の様子の表示終了後、メモリに始動条件の成立が記憶されていれば、その記憶内容を消去すると共に保留ランプを消灯し、図柄表示装置の図柄の変動を開始する。
【0004】このような始動条件成立の保留回数は図柄変動中に始動口に遊技球が入るごとに加算されていくが、その回数には上限(例えば4回)が定められているため、保留回数が上限に達したあとに更に始動口に遊技球に入ったとしても、その始動条件の成立は保留されることなく破棄される。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、例えば破棄されたケースが大当りになることもあるので、遊技者は始動条件の成立を残念な気持ちで見送ることとなり、興趣性が失われるという問題があった。
【0006】本発明は上記問題点を解決することを課題とするものであり、遊技者が始動条件の成立を残念な気持ちで見送ることのない遊技機を提供することを目的とする。
【0007】
【課題を解決するための手段及び発明の効果】上記の目的を達成するために有効な手段を以下に示す。なお、必要に応じてその作用等についても説明する。
【0008】手段1.所定の始動条件が成立すると図柄表示装置が図柄の変動を開始し、変動終了後に停止した図柄が外れ図柄ならば通常の遊技状態になり、変動終了後に停止した図柄が当り図柄ならば遊技者に有利な遊技状態になる遊技機において、前記図柄表示装置が変動中又は前記図柄表示装置が有利な遊技状態の様子を表示中に前記始動条件が成立したならば、その始動条件の成立を保留する条件成立保留手段と、前記条件成立保留手段によって始動条件の成立が保留されているならば、前記図柄表示装置の変動終了後又は有利な遊技状態の様子の表示終了後に図柄の変動を開始すると共に前記条件成立保留手段の保留を古いものから順に消す保留消化手段と、前記条件成立保留手段が既に保留している状態で前記始動条件が成立したならば、今回の興趣度と保留中の興趣度とを比較し、今回の興趣度が優位ならばその保留中の興趣度を今回の興趣度に書き換える興趣度書換手段とを備えたことを特徴とする。
【0009】この遊技機では、図柄表示装置が変動中又は図柄表示装置が有利な遊技状態の様子を表示中に始動条件が成立したならば、その始動条件の成立を保留し、そのように始動条件の成立が保留されているならば、図柄表示装置の変動終了後又は有利な遊技状態の様子の表示終了後に図柄の変動を開始すると共に前記条件成立保留手段の保留を古いものから順に消す。そして、既に保留している状態で始動条件が成立したならば、今回の興趣度と保留中の興趣度とを比較し、今回の興趣度が優位ならば、その保留中の興趣度を今回の興趣度に書き換える。つまり、始動条件が成立したときの興趣度が保留中の興趣度より優位ならばその優位な興趣度に書き換える。したがってこの遊技機によれば、遊技者は始動条件の成立を残念な気持ちで見送ることはなく、期待感をもって楽しむことができる。なお、図柄表示装置は、特に限定されないが、例えば普通図柄表示装置であってもよいし、特別図柄表示装置であってもよい。
【0010】手段2.手段1において、前記条件成立保留手段は、始動条件の成立を保留する際、その保留につき、当りか外れかのいずれかを表す記憶内容、どの停止図柄にするかを表す記憶内容、リーチの有無を表す記憶内容及びリーチの態様を表す記憶内容のうち少なくとも1つを記憶し、前記興趣度書換手段は、今回の興趣度と保留中の興趣度とを比較して優位性を判断する際、前記記憶内容に基づいて興趣度の優位性を判断する遊技機。こうすれば、興趣度を比較するにあたり、例えば外れよりも当りを優位と判断したり、停止図柄のうち当り図柄であっても付加価値の高い方(例えば確変などの付加価値付きの大当り図柄)を優位と判断したり、停止図柄のうち外れ図柄であっても最初に変動停止する図柄が当りになる期待感の強い図柄を優位と判断したり、外れであってもリーチ有りの方がリーチ無しよりも優位と判断したり、リーチであっても当りになる確率の高いリーチ態様(例えばスペシャルリーチやスーパーリーチ)を優位と判断したりすることができる。
【0011】手段3.手段1又は2において、前記興趣度書換手段は、前記条件成立保留手段が既に保留している状態で前記始動条件が成立したならば、今回の興趣度とその直前に保留された保留中の興趣度とを比較し、今回の興趣度が優位ならばその直前に保留された保留中の興趣度を今回の興趣度に置き換える遊技機。こうすれば、始動条件の成立回数が増えるほど保留中の興趣度が高まる可能性があるため、遊技者の期待感が高まる。
【0012】手段4.手段1又は2において、前記興趣度書換手段は、今回の興趣度と保留中の興趣度とを比較する際、保留中の興趣度のうち新しいもの(時期的に新しく保留されたもの)から順に今回の興趣度と比較していき、今回の興趣度が優位ならばその保留中の興趣度を今回の興趣度に書き換える遊技機。こうすれば、保留回数が順次消化されていくにしたがって興趣度が上がっていくことが期待される。
【0013】手段5.手段1又は2において、前記興趣度書換手段は、今回の興趣度と保留中の興趣度とを比較する際、保留中の興趣度のうち古いものから順に今回の興趣度と比較していき、今回の興趣度が優位ならばその保留中の興趣度を今回の興趣度に書き換える遊技機。こうすれば、有利な図柄変動が順次前倒しされていくため、遊技者の興趣感が高まる。
【0014】手段6.手段1〜5のいずれかにおいて、前記条件成立保留手段は、予め定められた回数分保留されているならば新たに保留をしないものであり、前記興趣度書換手段は、前記条件成立保留手段が予め定められた回数を既に保留している状態で前記始動条件が成立したならば、今回の興趣度と保留中の興趣度とを比較し今回の興趣度が優位ならばその保留中の興趣度を今回の興趣度に書き換える遊技機。こうすれば、予め定められた回数分保留されているときに更に始動条件が成立し、そのときの興趣度に比べて保留中の興趣度が低い場合には、保留中の興趣度が高められるため、遊技者は始動条件の成立を残念な気持ちで見送ることはなく、期待感をもって楽しむことができる。
【0015】手段7.手段1〜5のいずれかにおいて、前記条件成立保留手段は、予め定められた回数分保留されているならば新たに保留をしないものであり、前記興趣度書換手段は、前記条件成立保留手段が予め定められた回数分保留される前に前記始動条件が成立したならば、今回の興趣度と保留中の興趣度とを比較し今回の興趣度が優位ならばその保留中の興趣度を今回の興趣度に書き換える遊技機。こうすれば、予め定められた回数分保留される前に始動条件が成立し、その始動条件の成立が保留される際に、そのときの興趣度に比べて保留中の興趣度が低い場合には、保留中の興趣度が高められる。このため、有利な図柄変動が順次前倒しされていくため、遊技者の興趣感が高まる。
【0016】手段8.手段1〜7のいずれかであって、前記遊技機はパチンコ機である遊技機。こうした本発明の遊技機としてのパチンコ機の基本構成例としては、操作ハンドルを備えており、そのハンドル操作に応じて遊技球を所定の遊技領域に発射させ、遊技球が遊技領域内の所定の位置に配置された作動口に入賞することを必要条件として表示手段における図柄の変動表示が開始され、また、特別遊技状態発生中には遊技領域内の所定の位置に配置された入賞口が所定の態様で開放されて遊技球を入賞可能として、その入賞個数に応じた有価価値(景品球のみならず、磁気カードへの書き込み等も含む)が付与されるものを挙げることができる。こうしたパチンコ機において、少なくとも多数個の遊技球を取得できる遊技者に有利な状態である特別遊技状態(大当り状態)と、遊技球を消費する遊技者に不利な状態である通常遊技状態とが存在するものとすることもできる。
【0017】手段9.手段1〜7のいずれかであって、前記遊技機はスロットマシンである遊技機。こうした本発明の遊技機としてのスロットマシンの基本構成例としては、「遊技状態に応じてその遊技状態を識別させるための複数の図柄からなる図柄列を変動表示した後に図柄を確定表示する表示手段を備え、始動用操作手段(例えば操作レバー)の操作に起因して図柄の変動が開始され、停止用操作手段(例えばストップボタン)の操作に起因してあるいは所定時間経過することにより図柄の変動が停止され、その停止時の確定図柄が特定図柄であることを必要条件として遊技者に有利な特別遊技状態を発生させる特別遊技状態発生手段とを備える遊技機」を挙げることができる。この場合、遊技媒体はコイン、メダル等が代表例として挙げられる。こうしたスロットマシンにおいて、少なくとも多数個の遊技媒体例えばコイン、メダル等を取得できる遊技者に有利な状態である特別遊技状態(大当り状態)と遊技媒体を消費する遊技者に不利な状態である通常遊技状態とが存在するものとすることもできる。
【0018】手段10.手段1〜7のいずれかであって、前記遊技機はパチンコ機とスロットマシンとを融合させてなる遊技機。こうした本発明の遊技機としてのパチンコ機とスロットマシンとを融合させてなる遊技機の基本構成例としては、「遊技状態に応じてその遊技状態を識別させるための複数の図柄からなる図柄列を変動表示した後に図柄を確定表示する表示手段を備え、始動用操作手投(例えば操作レバー)の操作に起因して図柄の変動が開始され、停止用操作手段(例えばストップボタン)の操作に起因してあるいは所定時間経過することにより図柄の変動が停止され、その停止時の確定図柄が特定図柄であることを必要条件として遊技者に有利な特別遊技状態を発生させる特別遊技状態発生手段とを備え、遊技媒体として遊技球を使用すると共に図柄の変動開始に際しては所定数の遊技球を必要とし、特別遊技状態の発生に際しては多くの遊技球が払い出されるよう構成されてなる遊技機」を挙げることができる。こうした遊技機において、少なくとも多数個の遊技球を取得できる遊技者に有利な状態である特別遊技状態(大当り状態)と、遊技球を消費する遊技者に不利な状態である通常遊技状態とが存在するものとすることもできる。
【0019】
【発明の実施の形態】図1は本発明の一実施形態であるパチンコ機20を正面から見た外観図であり、図2はパチンコ機20の遊技盤30の構成の概略を示す構成図であり、図3は本実施形態のパチンコ機20の電気的接続を例示するブロック図である。本実施形態のパチンコ機20は、図1に示すように、前面枠22にはめ込まれたガラスに覆われた遊技盤30と、遊技球を貯留する上受け皿24および下受け皿26と、遊技球を遊技盤30へ発射するための発射ツマミ28と、パチンコ機20全体を制御するメイン制御装置70(図3参照)とを備える。
【0020】遊技盤30は、図2に示すように、遊技盤30の中央の上部に配置された普通図柄表示装置32と、遊技盤30の左右部に各々配置され遊技球の通過を検知する普通図柄始動口スイッチ36a,36bを有する普通図柄表示装置作動ゲート34a,34bと、普通図柄表示装置32の下側に配置された特別図柄表示装置40と、特別図柄表示装置40の下側に配置され遊技球の入賞を検知する特別図柄始動口スイッチ44を有する始動口42と、始動口42に取り付けられ開閉可能なチューリップ式の普通電動役物46と、始動口42の下側に配置され開閉可能な大入賞口50と、遊技盤30の左右下部に計4個配置された普通入賞口60a〜60dと、いずれの入賞口にも入らなかった遊技球を回収するアウト口69とを備える。
【0021】普通図柄表示装置32は、背後に設けられた図示しないランプの点灯を切り換えることにより変動表示する「○」および「×」の図柄32a,32bと、この「○」および「×」の図柄32a,32bの上側に配置された4個の普通図柄変動保留ランプ33a〜33dとを備える。「○」および「×」の図柄32a,32bは、遊技球が普通図柄表示装置作動ゲート34a,34bを通過したのを検知したときに変動表示の開始がなされ、所定時間変動表示後に「○」および「×」の図柄32a,32bのいずれかを点灯した状態で変動表示を終了する。普通図柄変動保留ランプ33a〜33dは、普通図柄表示装置32による「○」および「×」の図柄32a,32bの変動表示の最中に遊技球が普通図柄表示装置作動ゲート34a,34bを通過するごとに左側から順に一つずつ点灯され、普通図柄表示装置32による「○」および「×」の図柄32a,32bの変動表示が開始される毎に点灯とは逆の順に消灯されることにより、変動表示の最中に普通図柄表示装置作動ゲート34a,34bを通過した回数を最大4回まで保留回数として示す。
【0022】始動口42に設けられたチューリップ式の普通電動役物46は、普通図柄表示装置32による変動表示が「○」の図柄32aで停止したときに当りとしてチューリップを所定時間(例えば0.3秒間)開くものとして構成されている。
【0023】特別図柄表示装置40は、液晶ディスプレーなどの表示装置として構成されており、図3に示す表示用制御装置90により表示内容が制御されている。特別図柄表示装置40は、通常、図4に例示するように、キャラクタと数字とから構成される左,中,右の3個の図柄L,M,Rを表示しており、遊技球が始動口42に入賞するのを検知したときにこの3個の図柄L,M,Rを変動表示させる。そして、所定の変動時間が終了したときに、3個の図柄L,M,Rを図柄L,図柄R,図柄Mの順に変動表示を停止し、3個の図柄L,M,Rが一致したときに大当りとして特別遊技動画を表示する。特別遊技動画の一例を図5および図6に示す。
【0024】遊技盤30には、普通図柄表示装置32と特別図柄表示装置40との間に4個の特別図柄変動保留ランプ41a〜41dが設けられている。この特別図柄変動保留ランプ41a〜41dは、特別図柄表示装置40による3個の図柄L,M,Rの変動表示の最中や特別遊技動画を表示している最中に遊技球が始動口42に入賞するごとに左側から順に一つずつ点灯され、特別図柄表示装置40による3個の図柄L,M,Rの変動表示が開始される毎に点灯とは逆の順に消灯されることにより、変動表示の最中や特別遊技動画を表示している最中に始動口42に入賞した球数を最大4個まで保留球数として示す。
【0025】大入賞口50は、通常は遊技球を受け入れない閉状態とされており、大当りのときに、図3に示す大入賞口駆動装置52によって遊技球を受け入れやすい開状態と通常の閉状態とが所定の条件に基づいて繰り返されるよう駆動される。大入賞口50には、遊技球の入賞をカウントする10カウントスイッチ54(図3参照)や大入賞口50の右部に設けられたVゾーン56に遊技球が入賞したのを検出するVカウントスイッチ58(図3参照)が取り付けられている。
【0026】遊技盤30には、この他、発射された遊技球を円弧上に導くレール62や遊技盤30の中央部に導く左右の肩部に配置されたランプ風車64a,64b,普通図柄表示装置作動ゲート34a,34bの近傍に配置された風車66a,66b,特別図柄表示装置40の両横に取り付けられた計8個のインジケータ68a〜68hなども取り付けられている。なお、遊技球をガイドしたり弾いたりしてその遊技性を高める複数の釘については図示を省略した。
【0027】メイン制御装置70は、図3に示すようにCPU72を中心とするマイクロコンピュータとして構成されており、CPU72には電源を供給する電源回路73の他に、各種処理プログラムを記憶するROM74や一時的にデータを記憶するRAM76,所定周波数の矩形波を出力するクロック回路78,入出力処理回路80がバス82によって接続されている。メイン制御装置70には、普通図柄始動口スイッチ36a,36bからの通過信号や特別図柄始動口スイッチ44からの始動信号,10カウントスイッチ54からのカウント信号,Vカウントスイッチ58からのV信号,普通入賞スイッチや賞球カウントスイッチなどの他の入力装置88からの入力信号などが入出力処理回路80を介して入力されている。また、メイン制御装置70からは、普通図柄表示装置32への駆動信号や大入賞口駆動装置52への駆動信号,普通図柄変動保留ランプ33a〜33dや特別図柄変動保留ランプ41a〜41dへの点灯信号,普通電動役物46への駆動信号、スピーカ86が接続された音声用制御装置84への制御信号,特別図柄表示装置40の表示制御を司る表示用制御装置90への制御信号,賞球の払い出しを司る賞球制御装置などの他の出力装置89への駆動信号などが入出力処理回路80を介して出力されている。なお、インジケータ68a〜68hへの点灯信号は他の出力装置89から出力されている。
【0028】次に、こうして構成されたパチンコ機20の動作について説明する。図7は、メイン制御装置70により実行されるメインルーチンの一例を示すフローチャートである。このルーチンは、所定時間毎(例えば、2msec毎)に繰り返し実行される。
【0029】メインルーチンが実行されると、メイン制御装置70のCPU72は、図8に例示する始動入賞処理(ステップ(以下Sと略す)100),図9に例示する変動開始処理(S102),図10に例示する変動停止処理(S104),図11に例示するカウンタ更新処理(S106)を実行し、その後、図12に例示する外れ図柄カウンタ更新処理(S108)を残余時間中繰り返し実行する。説明の容易のために、まず、カウンタ更新処理と外れ図柄カウンタ更新処理とを説明し、その後その他の各処理について説明する。
【0030】[カウンタ更新処理]カウンタ更新処理では、図11に示すように、メイン制御装置70のCPU72は、内部乱数カウンタC1,外れリーチ乱数カウンタC2,当りリーチ乱数カウンタC3,大当り図柄カウンタC4の各々のカウンタをインクリメントする処理を実行する(S240)。図13に示すように、内部乱数カウンタC1は、大当りか否かを判定する際に用いられるカウンタであり、本実施形態では0〜599までを順に値1ずつインクリメントし、最大値(つまり599)に達した後再び0に戻るループカウンタとした。外れリーチ乱数カウンタC2は、外れ時にリーチ遊技を行うか否かとリーチ遊技を行うならどのリーチ態様を採用するかを決定する際に用いられるカウンタであり、本実施形態では0〜999までを順に値1ずつインクリメントし、最大値(つまり999)に達した後再び0に戻るループカウンタとした。当りリーチ乱数カウンタC3は、大当り時にどのリーチ態様を採用するかを決定する際に用いられるカウンタであり、本実施形態では0〜99までを順に値1ずつインクリメントし、最大値(つまり99)に達した後再び0に戻るループカウンタとした。大当り図柄カウンタC4は、大当りのときに特別図柄表示装置40で変動表示している左,中,右の3個の図柄L,M,Rの変動停止時の図柄(大当り図柄)を決定する際に用いられるカウンタであり、本実施形態では0〜9までを順に値1ずつインクリメントし、最大値(つまり9)に達した後再び0に戻るループカウンタとした。こうして各カウンタを更新すると、各カウンタの値をRAM76の所定領域に設定されたカウンタ用バッファに格納して(S242)、カウンタ更新処理を終了する。
【0031】[外れ図柄カウンタ更新処理]外れ図柄カウンタ更新処理では、図12に示すように、メイン制御装置70のCPU72は、まず、外れ図柄左カウンタCLをインクリメントする処理を実行する(S250)。図13に示すように、外れ図柄左カウンタCLは、外れのときに特別図柄表示装置40で変動表示している左,中,右の3個の図柄L,M,Rの変動停止時の図柄(外れ図柄)のうち左の図柄Lを決定する際に用いられるカウンタであり、本実施形態では0〜図柄の数から値1を減じた数までを順に値1ずつインクリメントし、最大値に達した後再び0に戻るループカウンタとした。続いて外れ図柄左カウンタCLが値0であるかを判定し(S252)、外れ図柄左カウンタCLが値0であるときには、外れ図柄右カウンタCRをインクリメントする(S254)。外れ図柄右カウンタCRは、外れのときに特別図柄表示装置40で変動表示している左,中,右の3個の図柄L,M,Rの変動停止時の図柄(外れ図柄)のうち右の図柄Rを決定する際に用いられるカウンタであり、本実施形態では外れ図柄左カウンタCLと同様に0〜図柄の数から値1を減じた数までを順に値1ずつインクリメントし、最大値に達した後再び0に戻るループカウンタとした。同様に、外れ図柄右カウンタCRが値0であるかを判定し(S256)、外れ図柄右カウンタCRが値0であるときには、外れ図柄中カウンタCMをインクリメントする(S258)。ここで、外れ図柄中カウンタCMは、外れのときに特別図柄表示装置40で変動表示している左,中,右の3個の図柄L,M,Rの変動停止時の図柄(外れ図柄)のうち中の図柄Mを決定する際に用いられるカウンタであり、本実施形態では外れ図柄左カウンタCLや外れ図柄右カウンタCRと同様に0〜図柄の数から値1を減じた数までを順に値1ずつインクリメントし、最大値に達した後再び0に戻るループカウンタとした。
【0032】外れ図柄カウンタCL,CR,CMをすべてインクリメントするか、S252で外れ図柄左カウンタCLが値0でないと判定されたときか、S256で外れ図柄右カウンタCRが値0でないと判定されたときは、外れ図柄左カウンタCLの値と外れ図柄右カウンタCRの値とが一致するかを判定する(S260)。外れ図柄左カウンタCLの値と外れ図柄右カウンタCRの値とが一致しないときには、各外れ図柄カウンタCL,CM,CRの値をRAM76の所定領域に設定された外れ図柄バッファに格納して(S262)、本ルーチンを終了する。一方、外れ図柄左カウンタCLの値と外れ図柄右カウンタCRの値とが一致するときには、外れ図柄中カウンタCMの値も一致するかを判定する(S264)。外れ図柄左カウンタCLの値と外れ図柄右カウンタCRの値は一致するが外れ図柄中カウンタCMの値は異なるときには、各外れ図柄カウンタCL,CM,CRの値をRAM76の所定領域に設定された外れリーチ図柄バッファに格納して(S266)、本ルーチンを終了する。各外れ図柄カウンタCL,CM,CRの値の全てが一致するときは、外れ図柄ではないから各外れ図柄カウンタCL,CM,CRの値を外れ図柄バッファや外れリーチ図柄バッファへ格納することなく本ルーチンを終了する。
【0033】この外れ図柄カウンタ更新処理は、図7に例示したメインルーチンのフローチャートから解るように、所定時間経過毎にメインルーチンが実行されるまでの空き時間に繰り返し行われる。したがって、内部乱数カウンタC1や外れリーチ乱数カウンタC2などの他のカウンタはメインルーチンが実行される毎にカウントアップするのに対して、外れ図柄左カウンタCLはメインルーチンが実行される毎に加えて空き時間に繰り返し実行される毎にカウントアップする。
【0034】[始動入賞処理]始動入賞処理では、図8に示すように、メイン制御装置70のCPU72は、まず、遊技球が始動口42に入賞したか否かを判定する(S200)。この判定は、特別図柄始動口スイッチ44がオンとされたか否かによって行うことができる。遊技球が始動口42に入賞したと判定されると、保留球数Nが4未満であるか否かを調べる(S202)。前述したように、本実施形態では保留上限値が4個だからである。
【0035】保留球数Nが4未満のときには、保留球数Nを値1だけインクリメントし(S204)、特別図柄変動保留ランプ41a〜41dを左から順に1つ点灯し(S206)、図11のカウンタ更新処理のS242や図12の外れ図柄カウンタ更新処理のS262でRAM76のカウンタ用バッファに格納された内部乱数カウンタ値,外れリーチ乱数カウンタ値,当りリーチ乱数カウンタ値、大当り図柄カウンタ値,外れ図柄カウンタ集合値(外れ図柄バッファに一時記憶されている各外れ図柄カウンタCL,CM,CRの値の集合)を、同じくRAM76の所定領域に設定された保留球格納エリアの空き記憶エリアのうち最初のエリアに格納する(S208)。保留球格納エリアの構造の一例を図14に示す。図示するように、保留球格納エリアは1つの実行エリアと4つの保留エリア(保留第1〜第4エリア)と1つの書換エリアとから構成され、各エリアは内部乱数カウンタ値,外れリーチ乱数カウンタ値,当りリーチ乱数カウンタ値,大当り図柄カウンタ値,外れ図柄カウンタ集合値を格納可能である。
【0036】各カウンタ値の保留球格納エリアへの格納処理を終了した後や、S200で遊技球は始動口42に入賞していないと判定されたときや、あるいはS202で保留球数Nが4未満と判定されなかった場合で書換判定処理(S203、詳細は後述)が実行されたあとには、保留球数Nが値0より大きいか否かを判定すると共に(S210)、特別図柄表示装置40で左,中,右の3個の図柄L,M,Rを変動表示中であるか否か、あるいは、大当り中であるか否かを判定する(S212)。保留球数Nが値0でなく、特別図柄表示装置40が変動表示中でもなく、大当り中でもないときには、変動許可フラグF1に1をセットして(S214)、本ルーチンを終了し、保留球数Nが値0であったり、特別図柄表示装置40が変動表示中であったり、大当り中であるときには、変動許可フラグF1に1をセットせずに本ルーチンを終了する。
【0037】[変動開始処理]変動開始処理では、図9に示すように、メイン制御装置70のCPU72は、まず、変動許可フラグF1が値1であるか否かを判定する処理を実行する(S220)。変動許可フラグF1が値1でないときには、保留球数Nが値0であるか特別図柄表示装置40によって左,中,右の3個の図柄L,M,Rが変動表示中であるか、大当り中であるかのいずれかの場合であると判断して、本ルーチンを終了する。
【0038】変動許可フラグF1が値1のときには、特別図柄変動保留ランプ41a〜41dを右側から順に1つ消灯すると共に(S222)、保留球数Nを値1だけディクリメントし(S224)、保留球格納エリアに格納されたデータをシフトする処理を行う(S226)。このデータシフト処理は、図14に例示する保留第1〜第4エリアに格納されているデータを実行エリア側にワンブロックシフトさせる処理である。即ち、保留第1エリアのデータを実行エリアに、保留第2エリアのデータを保留第1エリアに、保留第3エリアのデータを保留第2エリアに、保留第4エリアのデータを保留第3エリアに移動させる処理である。なお、書換エリアのデータはシフトされない。
【0039】次に表示コマンドを決定する処理を行う(S227)。表示コマンドとは、特別図柄表示装置40に左,中,右の3個の図柄L,M,Rを変動表示させた後に変動表示停止時の図柄を設定する停止図柄コマンドと、特別図柄表示装置40による左,中,右の3個の図柄L,M,Rの変動パターンを設定する変動パターンコマンドとから構成されている。そして、S227で決定した表示コマンドを入出力処理回路80を介して表示用制御装置90に送信し(S228)、変動許可フラグF1に値0をセットして(S229)、本ルーチンを終了する。表示コマンドを受信した表示用制御装置90は、表示コマンドのうちの変動パターンコマンドに従って特別図柄表示装置40の左,中,右の3個の図柄L,M,Rを変動表示すると共に後述する確定コマンドを受信したときに停止図柄コマンドに従って特別図柄表示装置40の左,中,右の3個の図柄L,M,Rの変動表示を停止する。なお、S227の表示コマンド決定処理は、図15に例示するフローチャートを用いて行われる。
【0040】[表示コマンド決定処理]表示コマンド決定処理では、図15に示すようにメイン制御装置70のCPU72は、まず、保留球格納エリアの実行エリアに格納されている内部乱数カウンタC1の値が大当りか否かを図16に示す内部乱数カウンタ値とモードとの関係に基づいて判定する(S300)。具体的には、内部乱数カウンタ値は0〜599のいずれかの数値であり、このうち7と307が通常時当り値、60で割ったときの余りが7となる数(7,67,127,…)が高確率時当り値と決められている。このため、大当たり判定は、通常時には内部乱数カウンタ値が7か307のいずれかであるか否かを判定することにより行われ、高確率時には内部乱数カウンタ値が7,67,127,…のいずれかであるか否かを判定することにより行われる。なお、高確率時とは、予め定められた確率変動図柄によって大当りになると付加価値としてその後の大当り確率がアップした状態(確変という)の時をいい、通常時とは、そのような確変状態でない時をいう。
【0041】さて、大当りと判定されると、保留球格納エリアの実行エリアに格納されている大当り図柄カウンタC4の値に対応する図柄を図17に示すテーブルに基づいて求め、その図柄を停止図柄コマンドに設定する(S310)。具体的には、大当り図柄カウンタ値は0〜9のいずれかの数値であり、各カウンタ値には1〜8までの図柄が対応している。このため、停止図柄コマンドには1〜8までのいずれかの図柄が設定される。なお、1〜8の図柄のうち奇数の図柄は確率変動図柄であり、この図柄で大当りになると以後確変状態に移行するが、偶数の図柄は非確率変動図柄であり、この図柄で大当りになっても通常状態のままである。次いで実行エリアに格納されている当りリーチ乱数カウンタC3の値を調べ、図18に示す当りリーチ乱数カウンタ値とリーチ態様との関係を表すテーブルに基づいてその当りリーチ乱数カウンタ値に対応するリーチ態様を求め、これを変動パターンコマンドに設定し(S312)、本ルーチンを終了する。各リーチ態様については後述する。
【0042】一方、S300で大当りではないと判定されると、保留球格納エリアの実行エリアに格納されている外れリーチ乱数カウンタC2の値がリーチありか否かを判定する(S302)。本実施形態では、外れリーチ乱数カウンタC2は0〜999のいずれかであり、リーチありの値は900〜999に設定されている。したがって、リーチありの確率は1/10である。リーチありと判定されると、RAM76の外れリーチ図柄バッファに格納されている外れ図柄左カウンタCL,外れ図柄中カウンタCM,外れ図柄右カウンタCRの各値を停止図柄コマンドに設定し(S320)、次いで実行エリアに格納されている外れリーチ乱数カウンタC2の値を調べ、図19に示す外れリーチ乱数カウンタ値とリーチ態様との関係を表すテーブルに基づいてその外れリーチ乱数カウンタ値に対応するリーチ態様を求め、これを変動パターンコマンドに設定し(S322)、本ルーチンを終了する。一方、S302でリーチなしと判定されると、実行エリアに格納されている外れ図柄カウンタ集合値を停止図柄コマンドに設定し(S330)、「リーチなし」を変動パターンコマンドに設定して(S332)、本ルーチンを終了する。
【0043】本実施形態では、変動パターンとして、「リーチなし」「ノーマルリーチ」「スーパーリーチA」「スーパーリーチB」「スーパーリーチC」「スペシャルリーチA」「スペシャルリーチB」「スペシャルリーチC」が設定されている。「リーチなし」は、特別図柄表示装置40による左,中,右の3個の図柄L,M,Rの変動表示を開始した後、7秒後に左図柄Lを停止し、8秒後に右図柄Rを停止し、9秒後に中図柄Mを停止するパターンとして設定されている。「ノーマルリーチ」は、特別図柄表示装置40による左,中,右の3個の図柄L,M,Rの変動表示を開始した後、7秒後に左図柄Lを停止し、8秒後に右図柄Rを停止したときに左図柄Lと右図柄Rとが一致するときに中図柄Mを低速度で7秒間変動表示させて停止するパターンとして設定されている。「スーパーリーチA」は、ノーマルリーチの中図柄Mの停止タイミングで中図柄Mの変動表示を停止することなく高速度で更に5秒間変動表示した後に停止するパターンとして設定され、「スーパーリーチB」「スーパーリーチC」はこれと類似のパターンとして設定されている。「スペシャルリーチA」は、スーパーリーチAの中図柄Mの停止タイミングで中図柄Mの変動表示を停止することなく低速度で更に10秒間変動表示した後に大当り図柄または大当り図柄の前後の図柄で停止するパターンとして設定され、「スペシャルリーチB」「スペシャルリーチC」はこれと類似のパターンとして設定されている。なお、スーパーリーチやスペシャルリーチでは、単に左,中,右の3個の図柄L,M,Rを変動表示するだけでなく、所定のリーチ遊技が行われる。
【0044】本実施形態では、図18および図19を用いて説明したように、大当り時には「スペシャルリーチC」「スペシャルリーチB」……「ノーマルリーチ」の順に設定されやすくなっており、外れリーチ時には逆に「ノーマルリーチ」「スーパーリーチA」……「スペシャルリーチC」の順に設定されやすくなっている。したがって、「ノーマルリーチ」「スーパーリーチA」……「スペシャルリーチC」の順に大当りになる確率が高くなり、このためこの順に遊技者にとって大当りに対する期待感が高まり興趣度が高くなる。
【0045】[変動停止処理]変動停止処理では、図10に示すように、メイン制御装置70のCPU72は、まず、大当り中であるか否かを判定する(S230)。ここで、大当り中には、大当りの際に特別図柄表示装置40で表示される特別遊技の最中と特別遊技終了後の所定時間の最中とが含まれる。特別遊技終了後の所定時間は、例えばパチンコ機20の各状態を整えるのに要する時間などとして設定される。大当り中ではないと判定されると、変動パターンにおける変動時間が終了しているか否かを判定する(S232)。この処理は、変動開始処理で説明したように各変動パターンはパターン毎に変動時間が設定されているから、その時間を経過したかを判定することにより行われる。変動時間が終了であるときには、変動表示の停止と確認のために設定されている停止図柄を確定コマンドとして表示用制御装置90に送信する(S234)。すると、確定コマンドを受信した表示用制御装置90は、特別図柄表示装置40の変動を停止させて停止図柄を表示する。続いて、メイン制御装置70のCPU72は、大当りか否かを判定して(S236)、大当りのときには大当り実行コマンドを表示用制御装置90や大入賞口駆動装置52などに送信して(S238)、本ルーチンを終了する。大当り実行コマンドを受信した表示用制御装置90は、停止図柄表示後、特別遊技動画(図5および図6参照)を表示する。また、大入賞口駆動装置52は、大入賞口50の開閉駆動を行う。ここで、S236の大当りの判定は、変動開始処理におけるS227の表示コマンド決定処理(図15)で行われているからその判定結果を用いるものとしてもよいし、保留球格納エリアの実行エリアに格納されている内部乱数カウンタC1の値を用いて判定するものとしてもよい。なお、S230で大当り中と判定されたときやS232で変動時間が終了していないと判定されたとき、あるいはS236の大当り判定で大当りでないと判定されたときには、判定後に本ルーチンを終了する。
【0046】[書換判定処理]書換判定処理は、本発明の特徴の一つであり、図8の始動入賞処理ルーチンにおいて始動口42に入賞したときつまり始動条件が成立したときに保留回数が4つまり保留上限値に達していたならば実行されるルーチンであり、具体的には今回の興趣度と保留中の興趣度とを比較し今回の興趣度が優位ならばその保留中の興趣度を今回の興趣度に書き換えるルーチンである。
【0047】この書換判定処理では、図20に示すように、メイン制御装置70のCPU72は、まず、RAM76のカウンタ用バッファに格納された内部乱数カウンタ値,外れリーチ乱数カウンタ値,当りリーチ乱数カウンタ値,大当り図柄カウンタ値,外れ図柄カウンタ集合値を、同じくRAM76の保留球格納エリアの書換エリア(図14参照)に上書きすると共に書換フラグF2をリセットし(S500)、続いて当り書換処理(S520)を実行する。この当り書換処理では、書換エリアに格納された今回の内部乱数カウンタ値が通常当り値であり保留第1〜第4エリアのいずれかの内部乱数カウンタ値が通常当り値でない場合、その保留エリアの内部乱数カウンタ値を通常当り値に書き換えるなどの処理を行う。そして、書換が実行されたならば書換フラグF2に1をセットし、書換が実行されなければ書換フラグF2を0のままとする。この当り書換処理については、図21のフローチャートに基づき後で詳述する。
【0048】当り書換処理の終了後、書換フラグF2が0か否かを判定し(S540)、書換フラグF2が0ならば既に当り書換処理で書換が実行されているため、この書換判定処理を終了し、書換フラグF2が1ならば未だ書換が実行されていないため、続いて外れリーチ書換処理を実行する(S560)。この外れリーチ書換処理では、書換エリアに格納された今回の外れリーチの態様の興趣度が保留第1〜第4エリアのいずれかの外れリーチの態様の興趣度より高い場合、その保留エリアの外れリーチの態様を今回の外れリーチの態様に書き換える処理を行う。そして、書換が実行されたならば書換フラグF2に1をセットし、書換が実行されなければ書換フラグF2を0のままとする。この外れリーチ書換処理については、図22のフローチャートに基づいて後で詳述する。
【0049】外れリーチ書換処理の終了後、書換フラグF2が0か否かを判定し(S580)、書換フラグF2が1ならば既に外れリーチ書換処理で書換が実行されているため、この書換判定処理を終了する。一方、書換フラグF2が0ならば未だ書換が実行されていないため、続いて外れ図柄書換処理を実行する(S600)。この外れ図柄書換処理では、書換エリアに格納された今回の外れ図柄の興趣度が保留第1〜第4エリアのいずれかの外れ図柄の興趣度より高い場合、その保留エリアの外れ図柄を今回の外れ図柄に書き換える処理を行う。この外れ図柄書換処理については、図23のフローチャートに基づいて後で詳述する。この外れ図柄書換処理の終了後、書換が実行されたか否かにかかわらず、書換判定処理のルーチンを終了する。
【0050】次に、当り書換処理について、図21のフローチャートに基づいて説明する。この当り書換処理では、メイン制御装置70のCPU72は、まず、書換エリアに格納した今回の内部乱数カウンタ値が通常時当り値か否かを判定する(S521)。本実施形態では、図16を用いて既に説明したように、内部乱数カウンタ値は7と307が通常時当り値と決められている。さて、今回の内部乱数カウンタ値が通常時当り値でなければ、書換を行うことなくこのルーチンを終了する。一方、内部乱数カウンタ値が通常時当り値ならば、書換用カウンタに保留上限値である4をセットし(S522)、この書換用カウンタの値Jが0より大きいか否かを判定し(S523)、Jが0より大きいつまり1〜4までのいずれかの整数ならば、保留第Jエリアの内部乱数カウンタ値が通常当り値か否かを判定し(S524)、通常当り値でなければ保留第Jエリアの内部乱数カウンタ値は今回の内部乱数カウンタ値よりも興趣度が低いのでこの保留エリアの内部乱数カウンタ値を今回の内部乱数カウンタ値に書き換え(S525)、その後書換を実行したことを表すために書換フラグF2に1をセットし(S526)、このルーチンを終了する。一方、S524において保留第Jエリアの内部乱数カウンタ値が通常当り値ならば、内部乱数カウンタ値を書き換えたとしても興趣度が上がるわけではないので書換を実行せずに書換用カウンタの値Jを1ディクリメントし(S527)、再びS523に戻る。つまり、保留上限値を越えた段階で始動条件が成立したときに格納した内部乱数カウンタ値が通常時当り値であった場合、保留第4エリア、保留第3エリア、保留第2エリア、保留第1エリアという順につまり保留時期の新しいものから順に、内部乱数カウンタ値のうち通常時当り値でないものがあるかどうかをみて、通常当り値でないものがあった時点でその内部乱数カウンタ値を今回のものに書き換えてこの処理ルーチンを終了するのである。
【0051】一方、S523で書換用カウンタJが0ならば、保留第1〜第4エリアの内部乱数カウンタ値がすべて通常時当り値ということなので、今度は今回格納した大当り図柄が保留第1〜第4エリアの大当り図柄より興趣度が高ければその大当り図柄に書き換える処理を実行する。本実施形態では、図17に示すように、大当り図柄カウンタ値に応じてどの図柄で揃うかが決められており、大当り図柄カウンタ値が大きいほど興趣度が高くなるように決められている。ここでは、偶数のいずれかで揃って大当りになると非確率変動図柄のため確変状態に移行せず、奇数のいずれかで揃って大当りになると確率変動図柄のため確変状態に移行して高確率時になることから、前者に比べて後者は興趣度が高い。また、図柄が偶数であっても4のとき遊技者にとって最も不利な取り決めがなされており(例えば強制的な遊技球の換金)、図柄が8、2、6になるにしたがってその不利の程度が軽くなるか徐々に遊技者にとって有利になるように取り決めがなされている。図柄が奇数であっても7が遊技者にとって最も有利な取り決めがなされており、図柄が3、5、1になるにしたがってその有利の程度が軽くなるか徐々に不利になるように取り決めがなされている。
【0052】さて、S523で書換用カウンタJが0ならば、書換用カウンタに保留上限値である4をセットし(S528)、続いてこの書換用カウンタの値Jが0より大きいか否かを判定し(S529)、Jが0より大きいつまり1〜4までのいずれかの整数ならば、保留第Jエリアの大当り図柄カウンタ値が今回の大当り図柄カウンタ値以上か否かを判定し(S530)、否定判定ならば保留第Jエリアの大当り図柄は今回の大当り図柄よりも興趣度が低いのでこの保留第Jエリアの大当り図柄カウンタ値を今回の大当り図柄カウンタ値に書き換え(S531)、その後書換を実行したことを表すために書換フラグF2に1をセットし(S526)、このルーチンを終了する。一方、S530において肯定判定ならば保留第Jエリアの大当り図柄カウンタ値を書き換えたとしても興趣度が上がるわけではないので書換を実行せずに書換用カウンタの値Jを1ディクリメントし(S532)、再びS529に戻る。一方、S529で書換用カウンタJが0ならば、保留第1〜第4エリアの大当り図柄がすべて今回の大当り図柄と比べて興趣度が同等以上ということなので、このルーチンを終了する。つまり、保留上限値を越えた段階で始動条件が成立したときに格納した内部乱数カウンタ値が通常時当り値であり、且つ保留第1〜第4エリアのすべての内部乱数カウンタ値が既に通常時当り値だった場合、保留第4エリア、保留第3エリア、保留第2エリア、保留第1エリアという順に大当り図柄カウンタ値が今回の大当り図柄カウンタ値より小さいもの、つまり大当り図柄の興趣度の低いものがあるかどうかをみて、当たり図柄の興趣度の低いものがあった時点でその大当り図柄カウンタ値を今回の大当り図柄カウンタ値に書き換えてこの処理ルーチンを終了するのである。
【0053】次に、外れリーチ書換処理ルーチンについて、図22のフローチャートに基づいて説明する。この外れリーチ書換処理ルーチンでは、メイン制御装置70のCPU72は、まず、今回の外れリーチ乱数カウンタ値がリーチありに対応しているか否かを判定する(S561)。本実施形態では、図19に示すように、外れリーチ乱数カウンタ値は0〜999のいずれかの数値であり、0〜899がリーチなしに対応し、900〜999がリーチありに対応している。また、リーチありの場合の態様として「ノーマルリーチ」、「スーパーリーチA」、「スーパーリーチB」、「スーパーリーチC」、「スペシャルリーチA」、「スペシャルリーチB」、「スペシャルリーチC」があり、この順に大当りになる確率が高くなるように設定され、この順に外れリーチ乱数カウンタ値が大きくなるように設定されている。さて、今回の外れリーチ乱数カウンタ値が0〜899つまりリーチなしに対応していれば、書換を行うことなくこのルーチンを終了する。一方、今回の外れリーチ乱数カウンタ値が900〜999つまりリーチありに対応していれば、書換用カウンタの値Jに保留上限値である4をセットし(S562)、この書換用カウンタの値Jが0より大きいか否かを判定し(S563)、Jが0より大きいつまり1〜4までのいずれかの整数ならば、保留第Jエリアの外れリーチ乱数カウンタ値が今回の外れリーチ乱数カウンタ値以上か否かを判定し(S564)、否定判定ならば保留第Jエリアのリーチ態様は今回のリーチ態様よりも興趣度が低いのでこの外れリーチ乱数カウンタ値を今回の外れリーチ乱数カウンタ値に書き換え(S565)、その後書換を実行したことを表すために書換フラグF2に1をセットし(S566)、このルーチンを終了する。一方、S564において肯定判定ならば、外れリーチ乱数カウンタ値を書き換えたとしても興趣度が上がるわけではないので書換を実行せずに書換用カウンタの値Jを1ディクリメントし(S567)、再びS563に戻る。そして、S563で書換用カウンタJが0になったならば、保留中のリーチ態様はすべて今回のリーチ態様以上であり書換の必要がなかったことになるため、このルーチンを終了する。つまり、保留上限値を越えた段階で始動条件が成立したときに格納した各種カウンタ値につき、当り書換処理で書換が行われなかった場合には、保留第4エリア、保留第3エリア、保留第2エリア、保留第1エリアという順に外れリーチ乱数カウンタ値が今回格納したものより小さいものがあるかどうかをみて、小さいものがあった時点でその外れリーチ乱数カウンタ値を今回の外れリーチ乱数カウンタ値に書き換えてこの処理ルーチンを終了するのである。
【0054】次に、外れ図柄書換処理ルーチンについて、図23のフローチャートに基づいて説明する。この外れ図柄書換処理ルーチンでは、メイン制御装置70のCPU72は、まず、今回の外れ図柄カウンタ集合値のうちの外れ図柄左カウンタCLの値が4又は7であるか否かを判定する(S581)。本実施形態では、図17に示すように、4と7で大当りになる確率は他の数字で大当りになる確率に比べて高いため、3つの図柄のうち最初に停止する左図柄が4又は7ならば遊技者は大当りなる期待感を強く持つことになる。今回の外れ図柄カウンタ集合値のうちの外れ図柄左カウンタCLの値が4でも7でもなければ、書換を行うことなくこのルーチンを終了する。一方、今回の外れ図柄カウンタ集合値のうちの外れ図柄左カウンタCLの値が4又は7ならば、書換用カウンタの値Jに保留上限値である4をセットし(S582)、この書換用カウンタの値Jが0より大きいか否かを判定し(S583)、Jが0より大きいつまり1〜4のいずれかの整数ならば、保留第Jエリアの外れ図柄カウンタ集合値の外れ図柄左カウンタCLの値が4又は7か否かを判定し(S584)、否定判定ならば保留第Jエリアの左図柄は今回の左図柄よりも興趣度が低いので、この保留エリアの外れ図柄カウンタ集合値のうちの外れ図柄左カウンタCLの値を今回のものに書き換え(S585)、その後書換を実行したことを表すために書換フラグF2に1をセットし(S586)、このルーチンを終了する。一方、S584において肯定判定ならば、外れ図柄カウンタ集合値のうちの外れ図柄左カウンタCLの値を書き換えたとしても興趣度が上がるわけではないので書換を実行せずに書換用カウンタの値Jを1ディクリメントし(S587)、再びS583に戻る。そして、S583で書換用カウンタの値Jが0になったならば、保留中の外れ図柄カウンタ集合値のうちの外れ図柄左カウンタCLの値はすべて今回のものと同等以上であり書換の必要がなかったことになるため、このルーチンを終了する。つまり、保留上限値を越えた段階で始動条件が成立したときに格納した各種カウンタ値につき、当り書換処理および外れリーチ書換処理で書換が行われなかった場合には、保留第4エリア、保留第3エリア、保留第2エリア、保留第1エリアという順に外れ図柄左カウンタCLの値が今回格納したものより大当りになる期待感が低いかどうかをみて、低いものがあった時点でその外れ図柄左カウンタCLの値を今回の外れ図柄左カウンタCLの値に書き換えてこの処理ルーチンを終了するのである。
【0055】以上詳述したように本実施形態によれば、始動条件が成立したときの興趣度が保留中の興趣度より優位ならばその優位な興趣度に書き換えるため、遊技者は始動条件の成立を残念な気持ちで見送ることはなく、期待感をもって楽しむことができる。
【0056】また、既に保留している状態で始動条件が成立したならば、今回の興趣度とその直前に保留された保留中の興趣度とを比較し、今回の興趣度が優位ならばその直前に保留された保留中の興趣度を今回の興趣度に置き換えるため、始動条件の成立回数が増えるほど保留中の興趣度が高まる可能性があり遊技者の期待感が高まる。
【0057】更に、今回の興趣度と保留中の興趣度とを比較する際、保留中の興趣度のうち新しいものから順に今回の興趣度と比較していき、今回の興趣度が優位ならばその保留中の興趣度を今回の興趣度に書き換えるため、保留回数が順次消化されていくにしたがって興趣度が上がっていくことが期待される。
【0058】更にまた、予め定められた回数分(上記実施形態では4回分)保留されているときに更に始動条件が成立し、そのときの興趣度に比べて保留中の興趣度が低い場合には、保留中の興趣度が高められるため、保留の上限を越えて成立した始動条件につき興趣度の高いケースについては破棄されることが少なく、遊技者は始動条件の成立を残念な気持ちで見送ることはなく、期待感をもって楽しむことができる。
【0059】尚、本発明の実施の形態は、上記実施形態に何ら限定されるものではなく、本発明の技術的範囲に属する限り種々の形態を採り得ることはいうまでもない。例えば、上記実施形態では、今回の興趣度と保留中の興趣度とを比較する際、保留中の興趣度のうち新しいものから順に今回の興趣度と比較していったが、保留中の興趣度のうち古いものから順に今回の興趣度と比較していってもよい。例えば、図22の外れリーチ書換処理において、図24に示すように、S561で肯定判定されたならば、S562aにて書換用カウンタの値Jに初期値として1をセットし、続くS563aでJが保留上限値である4以下か否かを判定し、Jが保留上限値以下ならば既述のS564の処理を行い、このS564で否定判定ならば今回の方がリーチ態様の興趣度が高いため既述のS565以下の処理を実行し、一方S564で肯定判定ならば書換を行わずにS567aに進んでJを1インクリメントして再びS563aへ戻る。そして、S563aでJが保留上限値を越えたならば保留第1〜第4エリアのリーチ態様はいずれも今回のリーチ態様と同等以上の興趣度だったことになるため、書換を行うことなく処理を終了する。このように、保留中の興趣度のうち古いものから順に今回の興趣度と比較していき、今回の興趣度が優位ならばその保留中の興趣度を今回の興趣度に書き換えることになり、有利な図柄変動が順次前倒しされていくため、遊技者の興趣感が高まる。
【0060】また、上記実施形態では保留回数が上限値に達した後書換判定処理を実行したが、保留回数が上限値に達する前に書換判定を実行してもよい。例えば、図8のS208の後に書換判定処理を実行し、その後S210へと進んでもよい。ただし、S208の後に実行する書換判定処理では、書換エリア内の各カウンタ値を利用するのではなく、今回空いている保留エリアに記憶された各カウンタ値を利用してそれ以前の保留エリア内の各カウンタ値と興趣度の比較を行うため、S500の処理は行わない。また、S522等で書換用カウンタの値Jに保留上限値である4をセットする代わりに今回の始動条件成立時の保留回数をセットし、S525等で書換を行う代わりに今回の保留エリアとそれ以前の保留エリアとの間でカウンタ値の入換を行うこととする。これにより、保留回数が上限値に達する前でも、保留中の興趣度のうち新しいものから順に今回の興趣度と比較していき、今回の興趣度が優位ならばその保留中の興趣度を今回の興趣度に入れ換えることになり、有利な図柄変動が順次前倒しされていくため、遊技者の興趣感が高まる。
【0061】さらに、図21の当り書換処理においてS529で否定判定されたとき、そのまま本ルーチンを終了する代わりに、当りリーチの態様の興趣度につき保留中のものと今回のものとを比較し、今回の方が興趣度が高ければ書換を行うようにしてもよい。例えば、図25に示すように、S529で否定判定されたとき、書換用カウンタの値Jに保留上限値である4をセットし(S533)、続いてこの書換用カウンタの値Jが0より大きいか否かを判定し(S534)、Jが0より大きいならば、保留第Jエリアの当りリーチ乱数カウンタ値が今回の当りリーチ乱数カウンタ値以上か否かを判定する(S535)。ここで、当りリーチの態様は、図18に示すように当りリーチ乱数カウンタ値が大きいほど興趣度が高くなるように設定されている。このため、S535で否定判定ならば保留第Jエリアの当りリーチの態様は今回の当りリーチの態様よりも興趣度が低いのでこの保留第Jエリアの当りリーチ乱数カウンタ値を今回の当りリーチ乱数カウンタ値に書き換え(S536)、その後書換を実行したことを表すために書換フラグF2に1をセットし(S526)、このルーチンを終了する。一方、S535において肯定判定ならば保留第Jエリアの当りリーチ乱数カウンタ値を書き換えたとしても興趣度が上がるわけではないので書換を実行せずに書換用カウンタの値Jを1ディクリメントし(S538)、再びS534に戻る。一方、S534で書換用カウンタの値Jが0ならば、保留第1〜第4エリアの当りリーチの態様がすべて今回の当りリーチの態様の興趣度と同等以上ということなので、このルーチンを終了する。つまり、保留上限値を越えた段階で始動条件が成立したときに格納した内部乱数カウンタ値が通常時当り値であり、且つ保留第1〜第4エリアのすべての内部乱数カウンタ値が既に通常時当り値であり、且つ保留第1〜第4エリアのすべての大当り図柄カウンタ値が今回より興趣度が高かった場合、保留第4エリア、保留第3エリア、保留第2エリア、保留第1エリアという順に当りリーチ乱数カウンタ値が今回の当りリーチ乱数カウンタ値より小さいもの、つまり興趣度の低いものがあるかどうかをみて、興趣度の低いものがあった時点でその当りリーチ乱数カウンタ値を今回の当りリーチ乱数カウンタ値に書き換えてこの処理ルーチンを終了するのである。
【0062】上記実施形態では興趣度の優位性について、当りか外れかを間接的に表す記憶内容である内部乱数カウンタ値に基づいて判断したり、どの停止図柄にするかを間接的に表す記憶内容である大当り図柄カウンタ値や外れ図柄乱数カウンタ値に基づいて判断したりしたが、このような乱数を用いず、当りか外れかを直接表す記憶内容や停止図柄を直接表す記憶内容に基づいて判断してもよい。例えば、始動条件の成立時に内部乱数カウンタ値に基づいて当りか外れかの判定まで行ってしまい、その判定結果つまり当りか外れかを記憶しておき、その判定結果に基づいて興趣度の優位性を判断してもよい。
【0063】上記実施形態ではいわゆる「第1種」に属する機種について説明したが、本発明はいわゆる「第3種」に属する機種(権利物とも呼ばれる)についても同様に適用可能である。また、パチンコ機以外の遊技機、例えばスロット機や融合機(パチンコ球を使ってスロット遊技を行う機種)であっても同様に適用可能である。
【0064】上記実施形態では特別図柄表示装置についての興趣度置換又は興趣度入換を説明したが、普通図柄表示装置について同様の興趣度置換又は興趣度入換を行ってもよい。例えば、普通図柄表示装置の内部乱数カウンタ値等に基づいて興趣度の優位性を判断し、保留中の興趣度と今回の興趣度との置換又は入換を行ってもよい。
【出願人】 【識別番号】000144522
【氏名又は名称】株式会社三洋物産
【住所又は居所】愛知県名古屋市千種区今池3丁目9番21号
【出願日】 平成13年5月11日(2001.5.11)
【代理人】 【識別番号】110000017
【氏名又は名称】特許業務法人アイテック国際特許事務所
【公開番号】 特開2003−220206(P2003−220206A)
【公開日】 平成15年8月5日(2003.8.5)
【出願番号】 特願2003−3713(P2003−3713)