| 【発明の名称】 |
パチンコ機の遊技盤及びその製造方法 |
| 【発明者】 |
【氏名】高橋 初実 【住所又は居所】群馬県桐生市広沢町2丁目3014番地の8 株式会社平和内
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| 【要約】 |
【課題】遊技盤の品質向上化と製法のコストダウン化とを図る。
【解決手段】下地工程でベニヤのような方形状の遊技基板1の表面に意匠図3のインキを定着させるための定着層2を形成する。定着層2は例えば白色の合成樹脂を主成分とする塗料で遊技基板1の表面に転写やインクジェットによる印刷で形成すれば、意匠図3の色彩を引立たせることができる。図柄工程で乾燥した定着層2の上に遊技盤22の意匠盤面を形成する意匠図3を転写やインクジェットによる多色刷り印刷で層状に形成する。表面工程で意匠図3が乾燥した層の上に遊技盤22上に流下する球から意匠図3を保護するための保護層4を透視性の有る合成樹脂を主成分とする塗料で転写やインクジェットによる印刷で形成する。 |
【特許請求の範囲】
【請求項1】 遊技基板の上に定着層と意匠図及び保護層を順に積層したことを特徴とするパチンコ機の遊技盤。 【請求項2】 遊技基板に定着層と意匠図及び保護層を順に印刷することを特徴とするパチンコ機の遊技盤製造方法。 【請求項3】 意匠図をコンピュータを用いた意匠図データで印刷することを特徴とする請求項2記載のパチンコ機の遊技盤製造方法。 【請求項4】 定着層を形成する以前の遊技基板にプラズマ処理を施すことを特徴とする請求項2記載のパチンコ機の遊技盤製造方法。 【請求項5】 定着層と意匠図及び保護層は、遊技基板の穴開け予定部分に印刷抜きを行って遊技基板に印刷されたことを特徴とする請求項2記載のパチンコ機の遊技盤製造方法。 【請求項6】 遊技基板に対する穴開け工程を経た後に、定着層と意匠図及び保護層を印刷したことを特徴とする請求項2記載のパチンコ機の遊技盤製造方法。
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【発明の詳細な説明】【0001】 【発明の属する技術分野】本発明は、パチンコ機の遊技主体たる遊技盤及びその製造方法に関する。 【0002】 【従来の技術】図5は従来の遊技盤を製造する工程を示す。ステップ501に示すホットプレス工程でベニヤのような方形状の遊技基板1を加圧加熱し、ステップ502に示す糊付工程で温められた遊技基板1の表面全域に接着剤25を塗布し、ステップ503に示すシート貼付工程で接着剤25の上に透明な合成樹脂板の裏面に遊技盤の意匠盤面を形成する意匠図の描かれた方形状の化粧シート26を位置決め搭載し、ステップ504に示すコールドプレス工程で遊技基板1と接着剤25及び化粧シート26とからなる積層体を常温で加圧して遊技基板1と化粧シート26とを接着剤25で結合する。このように形成された方形状の遊技盤には基準穴開け工程で事後のゲージプレス工程、ルータ工程、釘打工程、部品取付工程等での加工に対する基準穴があけられ、ゲージプレス工程で遊技釘や部品を取付けるための多数のV字形のような下穴があけられ、ルータ工程で部品の逃穴があけられ、釘打工程で多数の遊技釘が下穴より打付けられ、部品取付工程でガイドレールや入賞部品及び飾り更には制御装置等の多数の部品が木ねじやそれ以外の固定具で取付けられる。そのように部品が取付けられた遊技盤は検査工程で遊技釘や部品が正常であるかの検査を経て市販される。 【0003】 【発明が解決しようとする課題】しかし、前記従来の遊技盤は方形状の遊技基板1とそれよりも一回り小さな方形状の化粧シート26とを接着剤25で結合した構造であるため、多数枚の化粧シート26が積重ねられたシートブロックから1枚の化粧シート26からなる接着剤25の塗布された遊技基板1に対して化粧シート26を正確に位置決めしなければ、化粧シート26が遊技基板よりはみ出して遊技基板1に接着剤25で結合され、化粧シート26の剥がれを招くことになり、化粧シート26が剥がれた場合は品質信頼性に欠けることは否めない。 【0004】そこで、本発明は遊技基板の上に意匠盤面を印刷した遊技盤及びその製造方法を提供するものである。 【0005】 【課題を解決するための手段】本発明に係る遊技盤にあっては、遊技基板上に定着層や意匠図を次々と積層したことによって、遊技基板と定着層と意匠図相互が互いに結合し合い、遊技基板から定着層及び意匠図の剥がれを適切に防止することができる。又、本発明に係る製造方法にあっては、遊技基板に定着層と意匠図及び保護層を順に印刷することによって、定形な部品同志の正確な位置合わせが不要となり、生産効率を向上することができる。又、本発明に係る製造方法にあっては、意匠図をコンピュータを用いた意匠図データで印刷すれば、流行の激しい多品種少量生産を余儀なくされている遊技盤の製造をコストダウンすることができる。又、本発明に係る製造方法にあっては、定着層を形成する以前の遊技基板にプラズマ処理を施せば、プラズマ粒子の衝突によって脱脂が行われるとともに表面活性及び表面粗さの変化がみられ、濡れ性の良い表面を持つ遊技基板を得ることができる。又、本発明に係る製造方法にあっては、定着層と意匠図及び保護層が、遊技基板の穴開け予定部分に印刷抜きを行って遊技基板に印刷されれば、穴開け工程において排出される切り屑は遊技基板の材料のみであって、定着層、意匠図及び保護層を形成する材料を含まない。このため、切り屑を再利用する場合に、切り屑を材料別に分別するための作業が不要となる。又、本発明に係る製造方法にあっては、遊技基板に対する穴開け工程を経た後に遊技基板に定着層、意匠図及び保護層を印刷すれば、遊技基板に対する穴開け工程において排出される切り屑は、遊技基板の材料のみであって、定着層、意匠図及び保護層を形成する材料を含まない。このため、切り屑を再利用する場合に、切り屑を材料別に分別するための作業が不要となる。 【0006】 【発明の実施の形態】図1は第1実施形態に係る遊技盤22の製造工程を示す。第1実施形態の製造工程はステップ101に示す下地工程でベニヤのような方形状の遊技基板1の表面に意匠図3のインキを定着させるための定着層2を形成する。定着層2は例えば白色の合成樹脂を主成分とする塗料で遊技基板1の表面に転写やインクジェットによる印刷で形成すれば、意匠図3の色彩を引立たせることができる。次に、ステップ102に示す図柄工程で乾燥した定着層2の上に遊技盤22の意匠盤面を形成する意匠図3を転写やインクジェットによる多色刷り印刷で層状に形成する。最後に、ステップ103に示す表面工程で意匠図3が乾燥した層の上に遊技盤22上に流下する球から意匠図3を保護するための保護層4を透視性の有る合成樹脂を主成分とする塗料で転写やインクジェットによる印刷で形成する。 【0007】第1実施形態の下地工程、図柄工程、表面工程における搬送機構5;6;7を別々に構成しても、一連に構成してもよい。搬送機構5〜7は前後一対の回転体8;9;10に無端状の搬送体11;12;13を巻き掛けた形態であって、一方の回転体8〜10を図外のモータで回転することによって、矢印X1で示す一方向に遊技基板1を搬送し、当該遊技基板1が下地工程、図柄工程、表面工程に順に到達する。下地工程では図外の装置本体に設けられた定着層形成機構14から遊技基板1の上面に合成樹脂を主成分とする塗料のような溶融された定着剤材料15が供給され、搬送機構5による遊技基板1の一方向への移動と定着層形成機構14による定着剤材料15の供給とによって、溶融状態の定着剤材料15が遊技基板1の上面に定着層2を形成する。定着層2を含む遊技基板1が下地工程から図柄工程に搬送される過程において、定着層2を乾燥するための図外の定着乾燥工程が設けられる。定着乾燥工程では装置本体に設けられた乾燥空気を下地工程から排出された定着層2の表面に吹付けることによって定着層2を乾燥する。 【0008】図柄工程では装置本体に設けられた図柄層形成機構16の転着ローラのような印版から乾燥した定着層2の上面に図柄印刷材料17が供給され、搬送機構6による遊技基板1の矢印X1で示す一方向への移動と図柄層形成機構16の転着ローラによる図柄印刷材料17の供給とによって、溶融状態の図柄印刷材料17が定着層2の上面に多色刷り印刷よりなる意匠図3を層状に形成する。意匠図3を含む遊技基板1が図柄工程から表面工程に搬送される過程において、意匠図3を乾燥するための図外の意匠乾燥工程が設けられる。意匠乾燥工程では装置本体に設けられた乾燥空気を図柄工程から排出された意匠図3の表面に吹付けることによって意匠図3を乾燥する。表面工程では装置本体に設けられた保護層形成機構18から意匠図3の上面に合成樹脂を主成分とする塗料のような溶融された保護層材料19が供給され、搬送機構7による遊技基板1の一方向への移動と保護層形成機構18による保護層材料19の供給とのとも同によって、溶融状態の保護層材料19が意匠図3の上面に保護層4を形成する。表面工程の後に設けられた表面乾燥機構20では装置本体に設けられた乾燥空気21を表面工程から排出された保護層4の表面に吹付けることによって保護層4を乾燥する。これによって、遊技基板1と定着層2と意匠図3及び保護層4よりなる方形状の遊技盤22が形成される。 【0009】図2は、第2実施形態の遊技盤22の製造工程を示す。第2実施形態の製造工程はステップ201に示す下地工程において、定着層2は、遊技基板1の穴開けが予定される部分(以下、穴開け予定部分という)31の表面で印刷抜きされた印刷抜き部2aとなって遊技基板1の表面に層状に形成される。又、ステップ202に示す図柄工程において、意匠図3は、遊技基板1の穴開け予定部分31の表面で印刷抜きされた印刷抜き部3aとなって遊技基板1の表面に層状に形成される。更に、ステップ203に示す表面工程おいて、保護層4は、遊技基板1の穴開け予定部分31の表面で印刷抜きされた印刷抜き部4aとなって遊技基板1の表面に層状に形成される。 【0010】第2実施形態のステップ201に示す下地工程における定着層形成機構14の下地転着ローラ32の外周面には、遊技基板1の穴開け予定部分31に対応する位置において、定着層2を構成する定着剤材料15を弾く撥水性を有する下地除去部(下地マスキング)33が形成される。図柄工程における図柄転着ローラ34の外周面と表面工程における表面転着ローラ35の外周面には、上記穴開け予定部分31に対応する位置において、図柄を構成する図柄印刷材料17を弾く撥水性を有する図柄除去部(図柄マスキング)36と保護層4を構成する保護層材料19を弾く撥水性を有する表面除去部(表面マスキング)37とがそれぞれ形成される。下地除去部33、図柄除去部36、表面除去部37によって上記印刷抜き部2a、3a、4aが形成される。下地転着ローラ32の下地除去部33は、下地転着ローラ32の外周面から内部に窪むように形成されるとともに、下地除去部33の外周面と下地転着ローラ32の外周面とは、同一面内に位置する。図柄転着ローラ34の図柄除去部36は、図柄転着ローラ34の外周面の外表面から窪むように形成されるとともに、図柄除去部36の外周面と図柄転着ローラ34の外周面とは同一面内に位置する。表面転着ローラ35の表面除去部37は当該表面転着ローラ35の外周面から内部に窪むように形成されるとともに、表面除去部37の外周面と表面転着ローラ35の外周面とは同一面内に位置する。 【0011】ステップ203に示す表面工程の後、遊技基板1の穴開け予定部分31に対して各種の穴開け工程で穴が開けられる。即ち、図外の基準穴開け工程で、事後のゲージプレス工程、ルータ工程、釘打工程、部品取付工程等での加工に対する基準穴があけられ、ゲージプレス工程で遊技釘や部品を取付けるための多数のV字形のような下穴があけられ、ルータ工程で部品の逃穴があけられ、釘打工程で多数の遊技釘が下穴より打付けられ、部品取付工程でガイドレールや入賞部品及び飾り更には制御装置等の多数の部品が木ねじやそれ以外の固定具で取付けられる。 【0012】このように第2実施形態においては、遊技基板1の穴開け予定部分31の表面には、ステップ201に示す下地工程、ステップ202に示す図柄工程及びステップ203に示す表面工程においてそれぞれ定着層2、意匠図3及び保護層4が印刷抜きされる。このために、遊技基板1の穴開け予定部分31に穴を開ける工程において排出される切り屑は遊技基板1の材料のみであって、定着層2、意匠図3及び保護層4を形成する材料は切り屑には含まれない。従って、切り屑を再利用する場合、切り屑を材料別に分別するための作業が不要となり、切り屑の再利用を容易に行える。尚、遊技基板1の穴開け予定部分31に予めシールを剥離可能に添付した状態で、第1実施形態と同様に定着層2、意匠図3及び保護層4を層状に形成し、その後、シールを剥離することにより、遊技基板1の穴開け予定部分31を印刷抜きの状態にしてもよい。このようにした場合には、遊技基板1の穴開け予定部分31の位置に正確に対応して、下地転着ローラ32、図柄転着ローラ34、表面転着ローラ35に下地除去部33、図柄除去部36、表面除去部37をそれぞれ形成するための微妙な位置調整が不要である。 【0013】図3は第3実施形態の製造工程を示す。第3実施形態は、遊技基板1に対して穴開け工程を行った後に、遊技基板1の表面に定着層、意匠図及び保護層を形成するものである。即ち、ステップ301に示す穴開け工程において、遊技基板1に穴41を開ける作業を行う。当該穴41としては、遊技基板1の表面に開けられる穴であって、例えば、ゲージプレス工程で遊技釘や遊技部品を取付けるために開けられるV字形のような下穴、ルータ工程で開けられる遊技部品の逃穴が該当する。次に、第1実施形態で示したように、ステップ302において下地工程を実施した後、ステップ303において図柄工程を実施し、ステップ304において表面工程を実施する。 【0014】第3実施形態においては、遊技基板1に定着層2、意匠図3、保護層4を形成する前に遊技基板1に対して穴開け工程を行うために、穴開け工程において排出される切り屑は遊技基板1の材料のみであって、定着層2、意匠図3及び保護層4を形成する材料は切り屑には含まれない。従って、遊技基板1の切り屑を再利用する場合に切り屑を材料別に分別する必要がない上に、第2実施形態のように遊技基板1の穴開け予定部分31の位置に正確に対応して、下地転着ローラ32、図柄転着ローラ34、表面転着ローラ35に下地除去部33、図柄除去部36、表面除去部37をそれぞれ形成するための微妙な位置調整が不要である。 【0015】図4は第4実施形態の図柄層形成工程を示す。図柄層形成工程は図1から図3における図柄層形成機構16に代わって、コンピュータグラフィクス(CG)により作成された意匠図3を定着層2上へ例えばインクジェットプリンタにより印刷する。即ち、ステップ401に示すCGソフトの実行によって、コンピュータの表示画面上にてデザインされた意匠図3は、ステップ402に示すCGデータとして得られ、このCGデータをステップ403に示す印刷データに変換し、この印刷データに基づきステップ404に示すインクジェットプリンタにより印刷を行うものである。この図柄層形成工程を図2又は図3の図柄層形成機構16に代替使用する場合、コンピュータグラフィクス(CG)で意匠図3を作成する際、又は、意匠図3をインクジェットプリンタで印刷する際に、図3の下地除去部33、図柄除去部36、表面除去部37又は図3の穴41と対応する部分の印刷データをインクジェットプリンタから塗料が噴出しないようにすることによって、同様に適用することができる。この図柄層形成工程は印刷データやインクジェットプリンタから噴射される塗料を変更することによって、定着層2や保護層4を形成する場合にも使用することができる。 【0016】又、図1から図3に示す図柄工程前に、定着層2の表面にプラズマ照射を行うことによって、定着層2の表面の油脂分を除いて、非吸収性の平滑な面であった定着層2の表面を粗くすることで、定着層2の表面に濡れ性を形成すれば、意匠図3の乗りがよい。
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| 【出願人】 |
【識別番号】000154679 【氏名又は名称】株式会社平和 【住所又は居所】群馬県桐生市広沢町2丁目3014番地の8
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| 【出願日】 |
平成14年7月8日(2002.7.8) |
| 【代理人】 |
【識別番号】100080296 【弁理士】 【氏名又は名称】宮園 純一
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| 【公開番号】 |
特開2003−220198(P2003−220198A) |
| 【公開日】 |
平成15年8月5日(2003.8.5) |
| 【出願番号】 |
特願2002−198590(P2002−198590) |
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