| 【発明の名称】 |
遊技機、コンピュータプログラムおよび記録媒体 |
| 【発明者】 |
【氏名】金沢 広嗣 【住所又は居所】愛知県春日井市桃山町1丁目127番地 マルホン工業株式会社内
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| 【要約】 |
【課題】賞球の払出し状態が異常となった原因が、ラインに侵入するノイズによるものか、あるいは、主基板および払出制御基板の個体差によるものかの区別をすることが可能であり、かつ、賞球の払出し状態が異常となった場合に、賞球の払出しを停止しないで対策を採ることができる遊技機を実現する。
【解決手段】賞球払出センサからの検出信号に基づいて賞球の計数を主基板100および払出制御基板200の双方で行う場合に、払出制御基板200が賞球払出しを終了したときに主基板100が計数を終了していないと判定し(S148:No)、タイムアップと判定すると(S150:Yes)、賞球払出モータを減速する大きさを決定する減速カウンタに「1」を加算する。これにより、賞球払出し速度が遅くなり、賞球払出センサが賞球を検出している時間が長くなり、検出信号が安定するため、前記個体差に起因する計数ミスをなくすことができる。 |
【特許請求の範囲】
【請求項1】 遊技球の入賞を検出する入賞検出手段と、この入賞検出手段により、前記遊技球の入賞が検出された場合に賞球の払出しを指示する賞球払出コマンドを送信するコマンド送信手段と、このコマンド送信手段から送信された前記賞球払出コマンドを受信し、その賞球払出コマンドにより示される賞球数に対応する賞球を払出す賞球払出手段と、この賞球払出手段により払出された賞球を検出する賞球検出手段とを備えており、前記コマンド送信手段および前記賞球払出手段は、それぞれ前記賞球検出手段による前記払出された賞球の検出に基いて賞球数を計数する遊技機であって、前記コマンド送信手段は、前記賞球払出手段へ送信した賞球払出コマンドにより示される賞球数に対応する賞球数の計数を終了した場合に、その終了を示す計数終了コマンドを前記賞球払出手段へ送信し、前記賞球払出手段は、前記コマンド送信手段から受信した賞球払出コマンドにより示される賞球数に対応する賞球の払出しを終了してから所定期間、前記計数終了コマンドを前記コマンド送信手段から受信しなかったと判定した場合は、前記賞球を払出す速度を減速する機能を備えたことを特徴とする遊技機。 【請求項2】 前記賞球払出手段は、前記コマンド送信手段から受信した賞球払出コマンドにより示される賞球数に対応する賞球の払出しを行っている途中で前記賞球数の計数の終了を示す計数終了コマンドを前記コマンド送信手段から受信したと判定した場合は、前記賞球を払出す速度を減速する機能を備えたことを特徴とする請求項1に記載の遊技機。 【請求項3】 前記賞球払出手段は、前記賞球を払出す速度を減速しているときに、前記判定を行った場合は、前記賞球を払出す速度をさらに減速する機能を備えたことを特徴とする請求項1または請求項2に記載の遊技機。 【請求項4】 前記賞球払出手段は、前記判定を行った回数が所定回数に達した場合に前記賞球を払出す速度を減速する機能を備えたことを特徴とする請求項1ないし請求項3のいずれか1つに記載の遊技機。 【請求項5】 前記賞球払出手段は、前記判定を行った回数が所定回数に達した場合に前記賞球の払出しを停止する機能を備えたことを特徴とする請求項1ないし請求項4のいずれか1つに記載の遊技機。 【請求項6】 遊技球の入賞を検出する入賞検出手段と、この入賞検出手段により、前記遊技球の入賞が検出された場合に賞球の払出しを指示する賞球払出コマンドを送信するコマンド送信手段と、このコマンド送信手段から送信された前記賞球払出コマンドを受信し、その賞球払出コマンドにより示される賞球数に対応する賞球を払出す賞球払出手段と、この賞球払出手段により払出された賞球を検出する賞球検出手段とを備えており、前記コマンド送信手段および前記賞球払出手段は、それぞれ前記賞球検出手段による前記払出された賞球の検出に基いて賞球数を計数する遊技機をコンピュータにより機能させるためのコンピュータプログラムであって、前記コマンド送信手段として機能するコンピュータが、前記賞球払出手段へ送信した賞球払出コマンドにより示される賞球数に対応する賞球数の計数を終了した場合に、その終了を示す計数終了コマンドを前記賞球払出手段へ送信する送信処理を実行するためのコンピュータプログラムと、前記賞球払出手段として機能するコンピュータが、前記コマンド送信手段から受信した賞球払出コマンドにより示される賞球数に対応する賞球の払出しを終了してから所定期間、前記計数終了コマンドを前記コマンド送信手段から受信しなかったと判定した場合は、前記賞球を払出す速度を減速する減速処理を実行するためのコンピュータプログラムとを有することを特徴とするコンピュータプログラム。 【請求項7】 遊技球の入賞を検出する入賞検出手段と、この入賞検出手段により、前記遊技球の入賞が検出された場合に賞球の払出しを指示する賞球払出コマンドを送信するコマンド送信手段と、このコマンド送信手段から送信された前記賞球払出コマンドを受信し、その賞球払出コマンドにより示される賞球数に対応する賞球を払出す賞球払出手段と、この賞球払出手段により払出された賞球を検出する賞球検出手段とを備えており、前記コマンド送信手段および前記賞球払出手段は、それぞれ前記賞球検出手段による前記払出された賞球の検出に基いて賞球数を計数する遊技機をコンピュータにより機能させるためのコンピュータプログラムが記録された記録媒体であって、前記コマンド送信手段として機能するコンピュータが、前記賞球払出手段へ送信した賞球払出コマンドにより示される賞球数に対応する賞球数の計数を終了した場合に、その終了を示す計数終了コマンドを前記賞球払出手段へ送信する送信処理を実行するためのコンピュータプログラムと、前記賞球払出手段として機能するコンピュータが、前記コマンド送信手段から受信した賞球払出コマンドにより示される賞球数に対応する賞球の払出しを終了してから所定期間、前記計数終了コマンドを前記コマンド送信手段から受信しなかったと判定した場合は、前記賞球を払出す速度を減速する減速処理を実行するためのコンピュータプログラムとを有するコンピュータプログラムが記録されたことを特徴とする記録媒体。
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【発明の詳細な説明】【0001】 【産業上の利用分野】この発明は、パチンコ機に代表されるように、遊技球の入賞により賞球を払出す遊技機、その遊技機をコンピュータにより機能させるためのコンピュータプログラムおよびそのコンピュータプログラムが記録された記録媒体に関する。 【0002】 【従来の技術】従来、この種の遊技機として、たとえば図16および図17に示すパチンコ機が知られている。図16は従来のパチンコ機の正面説明図であり、図17は図16に示すパチンコ機における賞球払出のための電気的構成をブロックで示す説明図である。パチンコ機500に設けられた操作ハンドル501を操作して発射された遊技球が第1種始動口502、あるいは、両翼を開放した普通電動役物503に入賞すると、特別図柄表示器504が画面上の横方向3個所において複数の特別図柄(たとえば、0〜9)を上下方向にスクロール表示する。そして、所定時間経過後に上記3個所におけるスクロールが停止し、そのときの3つの停止図柄が大当り図柄(たとえば、図16に示すように777)の場合に大当りが発生し、扉式の開閉部材505が開作動し、大入賞口506が開口する。 【0003】図17に示すように、パチンコ機500には、主基板510および払出制御基板520が備えられている。主基板510には、メインCPU511、カウンタ512、ROM513およびRAM514が搭載されており、払出制御基板520には、サブCPU521、カウンタ522、ROM523およびRAM524が搭載されている。主基板510に搭載されたメインCPU511は、ROM513に記録されたコンピュータプログラムに従って遊技の主制御を行い、払出制御基板520に搭載されたサブCPU521は、ROM523に記録されたコンピュータプログラムに従って賞球の払出しを制御する。そして、入賞口に遊技球が入賞すると、入賞検出スイッチ509がONする。メインCPU511は、入賞検出スイッチ509のONを検出すると、RAM514に入賞数「1」を記憶し、ラインL1を介して払出制御基板520に賞球の払出しを指示する。サブCPU521は、賞球払出モータ530を駆動し、賞球払出モータ530が賞球を払出す。その払出された賞球は、賞球払出センサ531により検出され、その検出信号はラインL2を介して主基板510へ出力され、ラインL3を介して払出制御基板520へ出力される。 【0004】主基板510に搭載されたカウンタ512および払出制御基板520に搭載されたカウンタ522は、それぞれ賞球払出センサ531から出力された検出信号に基いて、払出された賞球数を計数する。たとえば、払出すべき賞球数が15個である場合は、カウンタ512,522は、それぞれ「15」をセットし、検出信号を入力する毎に「15」から「1」を減算する。そして、メインCPU511は、カウンタ512の計数値が「0」になると、RAM514に記憶されている入賞数から「1」を減算し、まだ入賞数が記憶されている場合は、サブCPU521に対して次の賞球の払出しを指示する。また、サブCPU521は、カウンタ522の計数値が「0」になったときに賞球払出モータ530を停止させる。ここで、カウンタ522の計数値が「0」になり、賞球払出モータ530が停止したが、何らかの原因により、カウンタ512の計数値が「0」になっていない場合は、その計数値を未払い数としてRAM514に記憶する。そして、その未払い数が所定数(たとえば、50)を超えた場合は、賞球の払出しに異常が発生したとして、賞球払出モータ530を停止し、特別図柄表示器504の画面に「賞球払出異常」などの表示を行う。 【0005】 【発明が解決しようとする課題】ところで、未払いの賞球が発生する原因としては、以下に記載する原因があるものと推定される。(1)ラインL2に流れる検出信号がノイズの影響を受け、個々に検出信号であると判定できる程度に大きく波形割れしたため、カウンタ512が1個の賞球を誤って複数個と計数してしまった。(2)ラインL2に流れる検出信号がノイズの影響を受け、細かく波形割れしたため、カウンタ512が計数できなかった。(3)ラインL3に流れる検出信号がノイズの影響を受け、個々に検出信号であると判定できる程度に大きく波形割れしたため、カウンタ522が1個の賞球を誤って複数個と計数してしまった。(4)ラインL3に流れる検出信号がノイズの影響を受け、細かく波形割れしたため、カウンタ522が計数できなかった。(5)主基板510に製造上のばらつきにより、たとえば信号入力検知レベルの個体差が存在するため、ラインL2から取込む検出信号のエッジが不安定な場合に、主基板510がエッジ検出に失敗し、計数できなかった。(6)払出制御基板520に製造上のばらつきにより、たとえば信号入力検知レベルの個体差が存在するため、ラインL3から取込む検出信号のエッジが不安定な場合に、払出制御基板520がエッジ検出に失敗し、計数できなかった。つまり、前記原因としては、大きく分けて、ラインL2,L3に侵入するノイズによる検出信号の変化による原因と、主基板510および払出制御基板520の個体差による原因との2種類が存在すると考えられる。しかし、前記従来のパチンコ機500では、未払い数が所定数を超えたときに賞球払出モータ530を停止し、賞球払出異常などの表示を行うだけであり、未払い数が発生する原因が、ラインL2,L3に侵入するノイズによる検出信号の変化によるものか、あるいは、主基板510および払出制御基板520の個体差によるものかを区別することができないという問題がある。また、賞球の未払いが発生した場合の対策として、賞球払出モータ530を停止させる対策しか採れないという問題もある。 【0006】そこでこの発明は、賞球の払出し状態が異常となった原因が、ラインに侵入するノイズによるものか、あるいは、主基板および払出制御基板の個体差によるものかの区別をすることが可能であり、かつ、賞球の払出し状態が異常となった場合に、賞球の払出しを停止しないで対策を採ることができる遊技機を実現することを目的とする。 【0007】 【課題を解決するための手段・作用および効果】この発明は、上記目的を達成するため、請求項1ないし請求項5に記載の発明では、遊技球の入賞を検出する入賞検出手段と、この入賞検出手段により、前記遊技球の入賞が検出された場合に賞球の払出しを指示する賞球払出コマンドを送信するコマンド送信手段と、このコマンド送信手段から送信された前記賞球払出コマンドを受信し、その賞球払出コマンドにより示される賞球数に対応する賞球を払出す賞球払出手段と、この賞球払出手段により払出された賞球を検出する賞球検出手段とを備えており、前記コマンド送信手段および前記賞球払出手段は、それぞれ前記賞球検出手段による前記払出された賞球の検出に基いて賞球数を計数する遊技機であって、前記コマンド送信手段は、前記賞球払出手段へ送信した賞球払出コマンドにより示される賞球数に対応する賞球数の計数を終了した場合に、その終了を示す計数終了コマンドを前記賞球払出手段へ送信し、前記賞球払出手段は、前記コマンド送信手段から受信した賞球払出コマンドにより示される賞球数に対応する賞球の払出しを終了してから所定期間、前記計数終了コマンドを前記コマンド送信手段から受信しなかったと判定した場合は、前記賞球を払出す速度を減速する機能を備えたという技術的手段を用いる。 【0008】コマンド送信手段および賞球払出手段は、それぞれ賞球検出手段による賞球の検出に基いて賞球数を計数するため、本来であれば、コマンド送信手段および賞球払出手段は、同じタイミングで賞球数の計数を終了することになり、賞球払出手段が賞球の払出しを終了してから所定期間内にコマンド送信手段から計数終了コマンドが賞球払出手段に送信されることになる。したがって、賞球払出手段が賞球の払出しを終了してから所定期間内にコマンド送信手段から計数終了コマンドを受信しない場合は、ノイズの影響による検出信号の変化により、あるいは、コマンド送信手段および賞球払出手段の個体差により、賞球払出手段が賞球を過剰に計数した、あるいは、コマンド送信手段が賞球を過小に計数したということが原因と考えられるが、この段階では、どの原因かが分からない。 【0009】そこで、賞球払出手段は、コマンド送信手段から計数終了コマンドを所定期間受信しなかったと判定した場合は、賞球を払出す速度を減速する。これにより、遊技球の賞球検出手段の検出領域を通過する速度が遅くなり、賞球検出手段が賞球を検出している時間が長くなるため、その分、検出信号のエッジも安定するので、コマンド送信手段または賞球払出手段の個体差による検出信号のエッジ検出の甘さが存在する場合であっても、それをカバーすることができる。したがって、賞球の払出し速度を減速することにより、次の賞球払出しの際に、賞球払出手段がコマンド送信手段から計数終了コマンドを所定期間内に受信した場合は、前回受信できなかった原因が、コマンド送信手段または賞球払出手段の個体差によるものであったと結論付けることができる。しかも、賞球の払出しを停止しないで、払出し速度を減速することにより、賞球の払出異常を解決することができる。 【0010】請求項2に記載の発明では、請求項1に記載の遊技機において、前記賞球払出手段は、前記コマンド送信手段から受信した賞球払出コマンドにより示される賞球数に対応する賞球の払出しを行っている途中で前記賞球数の計数の終了を示す計数終了コマンドを前記コマンド送信手段から受信したと判定した場合は、前記賞球を払出す速度を減速する機能を備えたという技術的手段を用いる。 【0011】コマンド送信手段および賞球払出手段は、それぞれ賞球検出手段による賞球の検出に基いて賞球数を計数するため、本来であれば、コマンド送信手段および賞球払出手段は、同じタイミングで賞球数の計数を終了することになり、賞球払出手段が賞球の払出しを終了してから所定期間内にコマンド送信手段から計数終了コマンドが賞球払出手段に送信されることになる。したがって、賞球払出手段が賞球の払出しを終了してから所定期間内にコマンド送信手段から計数終了コマンドを受信しない場合は、ノイズの影響による検出信号の変化により、あるいは、コマンド送信手段および賞球払出手段の個体差により、賞球払出手段が賞球を過小に計数した、あるいは、コマンド送信手段が賞球を過剰に計数したということが原因と考えられるが、この段階では、どの原因かが分からない。 【0012】そこで、賞球払出手段は、コマンド送信手段から計数終了コマンドを所定期間受信しなかったと判定した場合は、賞球を払出す速度を減速する。これにより、遊技球の賞球検出手段の検出領域を通過する速度が遅くなり、賞球検出手段が賞球を検出している時間が長くなるため、その分、検出信号のエッジも安定するので、コマンド送信手段または賞球払出手段の個体差による検出信号のエッジ検出の甘さが存在する場合であっても、それをカバーすることができる。したがって、賞球の払出し速度を減速することにより、次の賞球払出しの際に、賞球払出手段が計数の途中でコマンド送信手段から計数終了コマンドを受信しなかった場合は、前回受信した原因が、コマンド送信手段または賞球払出手段の個体差によるものであったと結論付けることができる。しかも、賞球の払出しを停止しないで、払出し速度を減速することにより、賞球の払出異常を解決することができる。 【0013】請求項3に記載の発明では、請求項1または請求項2に記載の遊技機において、前記賞球払出手段は、前記賞球を払出す速度を減速しているときに、前記判定を行った場合は、前記賞球を払出す速度をさらに減速するという技術的手段を用いる。 【0014】つまり、賞球を払出す速度を減速しているときに、コマンド送信手段から受信した賞球払出コマンドにより示される賞球数に対応する賞球の払出しを終了してから所定期間、計数終了コマンドをコマンド送信手段から受信しなかったと判定した場合、あるいは、コマンド送信手段から受信した賞球払出コマンドにより示される賞球数に対応する賞球の払出しを行っている途中で、その払出しの終了を示す計数終了コマンドをコマンド送信手段から受信したと判定した場合は、賞球を払出す速度をさらに減速することができる。したがって、賞球の払出し速度を減速し、賞球検出手段による賞球の検出時間を長くすることにより、賞球検出手段から出力される検出信号のエッジを改善しても尚、コマンド送信手段または賞球払出手段が検出信号のエッジ検出に失敗するような場合には、さらに賞球の払出し速度を減速することにより、上記検出信号のエッジをより一層安定したものにすることができるため、コマンド送信手段または賞球払出手段が検出信号のエッジ検出に失敗するおそれを少なくすることができる。 【0015】請求項4に記載の発明では、請求項1ないし請求項3のいずれか1つに記載の遊技機において、前記賞球払出手段は、前記判定を行った回数が所定回数に達した場合に前記賞球を払出す速度を減速するという技術的手段を用いる。 【0016】つまり、コマンド送信手段から受信した賞球払出コマンドにより示される賞球数に対応する賞球の払出しを終了してから所定期間、計数終了コマンドをコマンド送信手段から受信しなかったとする判定、あるいは、コマンド送信手段から受信した賞球払出コマンドにより示される賞球数に対応する賞球の払出しを行っている途中で、その払出しの終了を示す計数終了コマンドをコマンド送信手段から受信したとする判定を行った回数が所定回数に達した場合に賞球を払出す速度を減速することができる。したがって、上記の判定回数が所定回数に達していない場合は、賞球の払出しの異常は、単発的なノイズの影響によるものと推定し、上記の判定回数が所定回数に達した場合は、賞球の払出しの異常は、コマンド送信手段または賞球払出手段の個体差のように、定常的なものが原因であると推定することができるため、単発的な原因の場合には賞球の払出し速度を減速しないようにすることができるし、定常的な原因の場合には賞球の払出し速度を減速することにより、その原因を解決することができる。 【0017】請求項5に記載の発明では、請求項1ないし請求項4のいずれか1つに記載の遊技機において、前記賞球払出手段は、前記判定を行った回数が所定回数に達した場合に前記賞球の払出しを停止する機能を備えたという技術的手段を用いる。 【0018】つまり、判定を行った回数が所定回数に達したということは、賞球の払出しに関して定常的な原因があると推定することができるため、そのような場合には賞球の払出しを停止する。したがって、賞球の払出しの異常が継続することにより、遊技者または遊技店に不利益が拡大するおそれがない。 【0019】請求項6に記載の発明では、遊技球の入賞を検出する入賞検出手段と、この入賞検出手段により、前記遊技球の入賞が検出された場合に賞球の払出しを指示する賞球払出コマンドを送信するコマンド送信手段と、このコマンド送信手段から送信された前記賞球払出コマンドを受信し、その賞球払出コマンドにより示される賞球数に対応する賞球を払出す賞球払出手段と、この賞球払出手段により払出された賞球を検出する賞球検出手段とを備えており、前記コマンド送信手段および前記賞球払出手段は、それぞれ前記賞球検出手段による前記払出された賞球の検出に基いて賞球数を計数する遊技機をコンピュータにより機能させるためのコンピュータプログラムであって、前記コマンド送信手段として機能するコンピュータが、前記賞球払出手段へ送信した賞球払出コマンドにより示される賞球数に対応する賞球数の計数を終了した場合に、その終了を示す計数終了コマンドを前記賞球払出手段へ送信する送信処理を実行するためのコンピュータプログラムと、前記賞球払出手段として機能するコンピュータが、前記コマンド送信手段から受信した賞球払出コマンドにより示される賞球数に対応する賞球の払出しを終了してから所定期間、前記計数終了コマンドを前記コマンド送信手段から受信しなかったと判定した場合は、前記賞球を払出す速度を減速する減速処理を実行するためのコンピュータプログラムとを有するコンピュータプログラムという技術的手段を用いる。 【0020】つまり、請求項1に記載の遊技機は、たとえば、後述する発明の実施の形態に記載するように、パチンコ機(遊技機)に備えられたCPU(コンピュータ)により機能するため、上記コンピュータプログラムをROMなどの記録媒体に記憶しておき、その記憶されたコンピュータプログラムを上記CPUが実行することにより、上記遊技機を機能させることができる。 【0021】請求項7に記載の発明では、遊技球の入賞を検出する入賞検出手段と、この入賞検出手段により、前記遊技球の入賞が検出された場合に賞球の払出しを指示する賞球払出コマンドを送信するコマンド送信手段と、このコマンド送信手段から送信された前記賞球払出コマンドを受信し、その賞球払出コマンドにより示される賞球数に対応する賞球を払出す賞球払出手段と、この賞球払出手段により払出された賞球を検出する賞球検出手段とを備えており、前記コマンド送信手段および前記賞球払出手段は、それぞれ前記賞球検出手段による前記払出された賞球の検出に基いて賞球数を計数する遊技機をコンピュータにより機能させるためのコンピュータプログラムが記録された記録媒体であって、前記コマンド送信手段として機能するコンピュータが、前記賞球払出手段へ送信した賞球払出コマンドにより示される賞球数に対応する賞球数の計数を終了した場合に、その終了を示す計数終了コマンドを前記賞球払出手段へ送信する送信処理を実行するためのコンピュータプログラムと、前記賞球払出手段として機能するコンピュータが、前記コマンド送信手段から受信した賞球払出コマンドにより示される賞球数に対応する賞球の払出しを終了してから所定期間、前記計数終了コマンドを前記コマンド送信手段から受信しなかったと判定した場合は、前記賞球を払出す速度を減速する減速処理を実行するためのコンピュータプログラムとを有するコンピュータプログラムが記録された記録媒体という技術的手段を用いる。 【0022】つまり、コンピュータを用いることにより機能する遊技機は、たとえば、後述する発明の実施の形態に記載するように、パチンコ機(遊技機)に設けられたROMなどの記録媒体に記録されたコンピュータプログラムをCPU(コンピュータ)が実行することにより機能するため、上記記録媒体を使用することにより、請求項1に記載の遊技機を機能させることができる。 【0023】 【発明の実施の形態】以下、この発明に係る遊技機の実施形態について図を参照して説明する。なお、以下に記載する各実施形態では、この発明に係る遊技機として第1種のパチンコ機を例に挙げて説明する。 [全体の主要構成]まず、この実施形態のパチンコ機の主要構成について図1を参照して説明する。図1は、そのパチンコ機の外観を示す斜視説明図である。パチンコ機1には、前枠2が開閉可能に備えられており、その前枠2には、ガラス枠4が開閉可能に取付けられている。前枠2の右側には、ガラス枠4開閉用の鍵を差し込む鍵穴3が設けられている。ガラス枠4の内部には、遊技盤5が設けられており、前枠2の右側下方には、遊技球を遊技盤5へ発射する発射装置(図示省略)を操作するための発射ハンドル15が回動可能に取付けられている。ガラス枠4の下方には、賞球や貸球が供給される賞球・貸球供給口6aが形成されており、この賞球・貸球供給口6aの供給側には、その賞球・貸球供給口6aから供給された賞球や貸球を溜めておくための上受け皿6が取り付けられている。上受け皿6の下方には、上受け皿6の収容可能数を超えて流下した賞球や上受け皿球抜きレバー6bの操作により上受け皿6から排出された遊技球などを排出する排出口7aが形成されている。排出口7aの排出側には、その排出口7aから排出された遊技球を収容しておくための下受け皿7が設けられている。また、遊技盤5の上方には、枠ランプ9が設けられており、下受け皿7の左側には、灰皿7bが設けられている。 【0024】[遊技盤5の主要構成]次に、遊技盤5の主要構成についてそれを示す図2の正面説明図を参照して説明する。遊技盤5の略中央には、センターケース30が備えられている。センターケース30には、天入賞口31と、3個のLEDからなる普通図柄表示装置34と、この普通図柄表示装置34の始動可能な回数を4個のLEDにより表示する普通図柄記憶表示LED35と、複数の特別図柄や背景画像などを液晶で表示する特別図柄表示器32aとが備えられている。センターケース30の両側上方には、LEDにより装飾された装飾風車46がそれぞれ設けられている。右側の装飾風車46の右斜め下方には、普通図柄表示装置34を作動させるための普通図柄作動右ゲート25が設けられており、左側の装飾風車46の左斜め下方には、同じく普通図柄作動左ゲート26が設けられている。センターケース30の両側下方には、風車24がそれぞれ設けられており、右側の風車24の下方には、右入賞口12が設けられており、左側の風車24の下方には、左入賞口13が設けられている。右入賞口12の右方には、右袖入賞口22が設けられており、左入賞口13の左方には、左袖入賞口23が設けられている。センターケース30の下方には、特別図柄表示器32aにより特別図柄の変動を開始させる機能を有する第1種始動口27が設けられており、この第1種始動口27の下部には、普通図柄表示装置34の停止図柄が当たり図柄となった場合に両翼を開放する普通電動役物28が設けられている。両翼を開放した普通電動役物28は、第1種始動口27と同様に特別図柄表示器32aにより特別図柄の変動を開始させる機能を備えている。なお、特別図柄表示器32aの始動可能な回数(以下、特別図柄始動記憶数と称する)は、特別図柄表示器32aの画面に表示される。 【0025】センターケース30の下方には、特別図柄表示器32aの3個所の表示領域における確定図柄が大当り図柄となった場合に作動する変動入賞装置40が設けられている。この変動入賞装置40には、大当りの発生時に開放動作して大入賞口41を開口する板状の開閉部材43が扉式に開閉可能に取り付けられている。変動入賞装置40の右側には、右下入賞口14が設けられており、変動入賞装置40の左側には、左下入賞口44が設けられている。また、変動入賞装置40の内部には、開閉部材43を連続して開放動作させる機能を有する特定領域と、この特定領域を通過した遊技球を検出する特定領域スイッチ(図6に符号42aで示す)が設けられている。また、遊技盤5には、発射された遊技球を遊技領域へ案内するレール16が取付けられており、遊技盤5の上部には、上部左右の両コーナーをLEDなどにより装飾するコーナー飾り11が設けられており、遊技盤5の左右には、LEDなどにより装飾するサイド飾り20がそれぞれ設けられている。さらに、遊技盤5には、入賞しなかった遊技球をアウト球として回収するアウト口45が設けられている。そして、遊技盤5には、多くの釘(図示省略)が打ち込まれており、遊技盤5に発射された遊技球は、釘の間を乱舞しながら落下し、各入賞口や第1種始動口27に入賞したり、普通図柄作動ゲート25,26を通過したり、あるいはアウト口45から回収されたりする。 【0026】[裏セットの主要構造]次に、パチンコ機1の裏セットの主要構造についてそれを示す図3を参照して説明する。パチンコ機本体93の裏セット機構板90の上部には、タンク66が設けられている。タンク66は、賞球や貸球となる遊技球を貯留するものであり、図示しない島の上部に設置された球供給路から遊技球の供給を受ける。タンク66の下部には、タンクレール67が取付けられている。タンクレール67はやや右下がりに傾斜しており、その右端には、遊技球誘導レール68が連結されている。つまり、タンク66に貯留されている遊技球は、タンクレール67を転がって遊技球誘導レール68へ案内される。遊技球誘導レール68の下方には、賞球ユニット62が設けられており、賞球ユニット62の下方には、貸球ユニット63が設けられている。遊技球誘導レール68の内部には、図示しないが上下方向に3条のレールが形成されている。3条のレールのうち2条は、賞球ユニット62に連結しており、1条は貸球ユニット63に連結している。遊技球誘導レール68の内部には、賞球切れ検出スイッチ64,65と、貸球切れ検出スイッチ61とが設けられている。賞球切れ検出スイッチ64,65および貸球切れ検出スイッチ61は、球詰まり、あるいは、ゴミなどの混入による球の流れの異常などを検出する。また、賞球切れ検出スイッチ64,65および貸球切れ検出スイッチ61は、それぞれ対応するレール内に押板を傾動自在に設けており、レール内を流下する遊技球によって押されている押板が押される前の位置に復帰するとスイッチング動作し、球切れを検出する。また、裏セット機構板90の下部には、下受け皿7が賞球で満杯になった場合に排出口7a(図1)の奥上方まで達した賞球を収容する満杯樋69が設けられており、その満杯樋69には、満杯検出スイッチ72が設けられている。満杯検出スイッチ72は、満杯樋69内に押板を傾動自在に設けており、満杯樋69に収容された賞球によって押板が押されるとスイッチング動作し、満杯を検出する。 【0027】(賞球ユニット62の構造)ここで賞球ユニット62の構造について図4および図5を参照して説明する。図4(A)は、賞球ユニット62の内部構造を示す説明図であり、図4(B)は、図4(A)のA−A矢視断面説明図である。図5は、図4に示す賞球ユニットからハウジング62dを取り除いた状態を示す説明図である。図5(A)は、賞球を払出す2つの出口のうち、一方の出口から賞球が払出される様子を示す説明図であり、図5(B)は、他方の出口から賞球が払出される様子を示す説明図である。賞球ユニット62には、ハウジング62dが備えられており、そのハウジング62dには、払出すべき賞球Pを集合して配列させるための集合樋62eが設けられている。この集合樋62eは、前記2条のレールと連通している。また、ハウジング62dには、賞球払出モータ62cが設けられており、そのモータシャフト62fの先端には、集合樋62eに配列された賞球Pを下方へ送り出すための送り出し部材62gが取付けられている。送り出し部材62gは、ウォームギヤ形状に形成されており、賞球払出モータ62cが回転すると、送り出し部材62gが回転し、賞球Pが下方に送り出される。図5(A)に示すように、送り出し部材62gの半回転につき1個の賞球Pが送り出され、図5(B)に示すように、もう半回転すると、さらに1個の賞球Pが送り出される。つまり、送り出し部材62gの1回転につき2個の賞球が払出される。賞球ユニット62から払出された賞球Pは、上受け皿6(図1)に排出される。 【0028】送り出し部材62gの右側には、送り出し部材62gによって送り出される賞球を検出する賞球払出センサ62aが設けられており、送り出し部材62gの左側には、送り出し部材62gによって送り出される賞球を検出する賞球払出センサ62bが設けられている。送り出し部材62gが半回転したときに送り出された賞球は、一方の賞球払出センサによって検出され、もう半回転したときに送り出された賞球は、もう一方の賞球払出センサによって検出される。つまり、送り出し部材62gによって送り出された賞球は、賞球払出センサ62a,62bによって交互に検出される。また、図7に示すように、賞球払出センサ62a,62bは、それぞれ主基板100および払出制御基板200に電気的に接続されている。つまり、賞球払出センサ62a,62bから出力される賞球払出センサ信号は、主基板100および払出制御基板200にそれぞれ取込まれる。 【0029】[パチンコ機1の電気的構成]次に、パチンコ機1の主な電気的構成についてそれをブロックで示す図6を参照して説明する。パチンコ機1には、主基板100が設けられており、この主基板100には、マイクロプロセッサ110が搭載されている。マイクロプロセッサ110には、大当りか否かの判定、入賞の判定、大入賞口41への入賞数の計数、大当りの遊技におけるラウンドの制御などの遊技の主な制御を実行するメインCPU112と、払出された賞球数を計数する払出カウンタ113と、メインCPU112が各種制御などを実行するためのコンピュータプログラムなどが記録されたROM114と、払出カウンタ113の計数値、遊技球が第1種始動口27を通過したことの検出結果や入賞などの遊技中に発生する各種データ、ROM114から読出されたコンピュータプログラムなどを一時的に格納するRAM116とが搭載されている。主基板100には、次に記載するものが電気的に接続されている。遊技球が第1種始動口27または両翼を開放した普通電動役物28に入賞したことを検出する第1種始動口スイッチ27a、特別図柄制御装置32、LEDやランプ類を制御するランプ制御装置300、電源基板74、賞球の払出しなどを制御する払出制御基板200、遊技中の効果音などを制御する音声制御装置79、入賞、リーチパターン、大当りの発生、大当り図柄などに関する遊技盤情報をパチンコホールの管理室などに設けられたコンピュータ(図示省略)へ送信するための遊技枠情報端子基板52、盤面中継基板51、遊技枠中継基板53である。 【0030】払出制御基板200には、主基板100から送出される制御コマンドを入力して動作するマイクロプロセッサ210が搭載されており、マイクロプロセッサ210には、賞球の払出しなどを制御するサブCPU212と、払出された賞球数を計数する払出カウンタ213と、サブCPU212が賞球の払出しなどの制御を実行するための各種制御プログラムが記録されたROM214と、払出カウンタ213の計数値、サブCPU212が各種制御プログラムを実行する際にROM214から読出された制御プログラムや遊技中に発生する入賞数や賞球数などの各種データを一時的に格納するRAM216とが搭載されている。また、払出制御基板200には、電源基板74、発射モータ15eを駆動するための発射モータ駆動基板15c、遊技枠情報端子基板52および払出中継基板55が電気的に接続されている。発射モータ駆動基板15cには、発射モータ駆動基板15cから発射モータ15eへ駆動信号を出力させるための発射スイッチ15dが接続されている。遊技枠中継基板53には、満杯検出スイッチ72、賞球切れ検出スイッチ64,65およびセンサ中継基板54が電気的に接続されている。センサ中継基板54は、賞球ユニット62に備えられた賞球払出センサ62a,62bおよび払出中継基板55と電気的に接続されている。払出中継基板55には、貸球切れ検出スイッチ61、賞球払出モータ62cおよび貸球ユニット63が電気的に接続されている。 【0031】盤面中継基板51には、普通電動役物28を駆動する普通電動役物ソレノイド28a、普通図柄表示装置34、普通図柄作動右ゲート25を通過した遊技球を検出する右ゲートスイッチ25a、普通図柄作動左ゲート26を通過した遊技球を検出する左ゲートスイッチ26a、大入賞口41に入賞した遊技球を検出する大入賞口スイッチ41a、右袖入賞口22に入賞した遊技球を検出する右袖入賞口スイッチ22a、左袖入賞口23に入賞した遊技球を検出する左袖入賞口スイッチ23a、右入賞口12に入賞した遊技球を検出する右入賞口スイッチ12a、左入賞口13に入賞した遊技球を検出する左入賞口スイッチ13a、右下入賞口14に入賞した遊技球を検出する右下入賞口スイッチ14a、左下入賞口44に入賞した遊技球を検出する左下入賞口スイッチ44a、天入賞口31に入賞した遊技球を検出する天入賞口スイッチ31aおよび大入賞口中継基板50である。大入賞口中継基板50には、特定領域スイッチ42a、特定領域を変化させる部材を駆動する特定領域ソレノイド42bおよび開閉部材43を駆動する大入賞口ソレノイド41bが電気的に接続されている。電源基板74は、CR接続基板56と電気的に接続されており、CR接続基板56には、プリペイドカードの残りの度数を表示する度数表示基板やプリペイドカードを読取る装置などを備える遊技機外装置部分71と電気的に接続されている。電源基板74は、AC24V(50Hz/60Hz)の主電源70から電源の供給を受け、各基板および装置へ必要電源を供給する。 【0032】[賞球払出モータ駆動回路]次に、賞球払出モータ駆動回路について図7を参照して説明する。図7は、賞球払出モータ駆動回路およびその周辺の接続関係をブロックで示す説明図である。なお、この実施形態では、賞球払出モータとしてA相〜D相を有する4相ステッピングモータを使用する。賞球払出モータ駆動回路80は、CPU81と、RAM82と、ROM83と、パルス生成回路84と、駆動回路85とを備える。CPU81は、主基板100および払出制御基板200と電気的に接続されており、駆動回路85は、賞球払出モータ62cと電気的に接続されている。駆動回路85は、パルス生成回路84と電気的に接続されており、パルス生成回路84はCPU81と電気的に接続されている。賞球払出モータ62cは、直流32V電源74aから駆動電源の供給を受ける。CPU81は、ラインL1を介して主基板100から送信されてきたコマンドを受信し、その受信したコマンドを解析し、その解析結果に基づいて駆動パルスの周期を決定し、その決定した周期をパルス生成回路84に指示する。パルス生成回路84は、指示された周期の駆動パルス信号を生成して駆動回路85へ出力する。駆動回路85は、入力した駆動パルス信号を賞球払出モータ62cのA相〜D相に順次印加する。これにより、賞球払出モータ62cのA相〜D相は、順次励磁され、駆動パルス信号の周期に対応した回転速度で回転する。そして、賞球払出モータ62cにより払出された賞球は、賞球払出センサ62aまたは賞球払出センサ62bによって検出され、賞球払出センサ62aまたは賞球払出センサ62bの検出信号は、ラインL2を介して主基板100へ、ラインL3を介して払出制御基板200へそれぞれ送信される。 【0033】[駆動パルス信号の周期]次に、駆動パルス信号の周期について図8を参照して説明する。図8は、図7に示すパルス生成回路84が賞球払出モータ62cの回転速度をV1〜V3に制御する場合に生成する駆動パルスの説明図である。パルス生成回路84において生成する駆動パルスは、賞球払出モータ62cの回転速度に対応して異なる。通常時の回転速度はV1であり、周期はTである。また、賞球の払出しが異常になった時の回転速度はV2であり、周期は1.5Tである。つまり、賞球の払出しが異常になった時の賞球払出モータ62c(図4)の回転速度を通常時の1/1.5に減速することにより、賞球払出センサ62a,62bによる賞球の検出精度を高くする。なお、V1は、たとえば15個の賞球を2秒で払出す回転速度であり、V2は、15個の賞球を3秒で払出す回転速度である。 【0034】[入賞テーブルの構成]次に、入賞テーブルの構成について、それを示す図14を参照して説明する。入賞テーブルTa1は、賞球数1〜15に対応するアドレス01H〜0FH(16進数)を有する計15の書換可能な入賞数記憶領域M1を有する。たとえば、メインCPU112が大入賞口スイッチ41a(図6)のONを検出すると、賞球数15のアドレス0FHの入賞数記憶領域M1に入賞数「1」が格納される。入賞数は、入賞のあるごとに加算され、たとえば、図14に示す例では、アドレス0FHの入賞数記憶領域M1が「00001001」(2進数)であるから、入賞数は「9」である。そして、払出カウンタ113の計数値が「15」から「0」になると、アドレス0FHの入賞数記憶領域M1から「1」を減算し、入賞数記憶領域M1は「0000100」となる。なお、入賞テーブルTa1は、主基板100に電源が供給され、メインCPU112が動作可能になったときにROM114からRAM116に読込まれる。 【0035】[計数値と未払い数]次に、払出カウンタ113の計数値と賞球の未払い数について図15を参照して説明する。図15は、計数値と賞球の未払い数との関係の一例を示す説明図である。払出カウンタ113は、たとえば15個の賞球数を計数する場合は、賞球払出センサ62a,62bから送信される検出信号のエッジを検出する毎に「15」から「1」ずつ減算して行く。ここで、たとえば賞球払出モータ62cにより6個目の賞球が払出され、その賞球を検出した賞球払出センサから主基板100へ送信された検出信号がノイズの影響を受けて変化してしまい、払出カウンタ113が検出信号のエッジを検出できなかったとする。この場合、図15に示すように、払出カウンタ113の計数値は、6個目の計数を失敗して1個分飛ばした状態になるため、賞球の払出し個数が15個に達したときに計数値は「1」になったまま停止した状態になる。 【0036】[遊技の主な流れ]次に、遊技の主な流れについて図9ないし図13を参照して説明する。図9は、メインCPU112が実行する第1種始動口処理の流れを示すフローチャートである。図10は、メインCPU112が実行する特別図柄制御の流れを示すフローチャートである。図11は、メインCPU112が実行する払出制御コマンド送信処理の流れを示すフローチャートである。図12は、サブCPU212が実行する払出制御コマンド受信処理の流れを示すフローチャートである。図13は、サブCPU212が実行する払出制御の流れを示すフローチャートである。 【0037】(第1種始動口処理)メインCPU112は、第1種始動口スイッチ27a(図6)がONしたか否かを判定し(図9のステップ(以下、Sと略す)10)、ONしたと判定すると(S10:Yes)、特別図柄始動記憶数U1が「4」未満であるか否かを判定する(S12)。ここで、「4」未満であると判定すると(S12:Yes)、特別図柄始動記憶数U1に「1」を加算し(S14)、大当りカウンタがカウントしたカウント値を1つ取得し(S16)、その取得したカウント値をRAM116に一時的に格納する(S18)。なお、大当りカウンタとは、大当りかハズレかを決定するための数、たとえば0〜255の計256をカウントするカウンタである。また、上記の第1種始動口処理は、ROM114に格納されたコンピュータプログラムにより実行される。 【0038】(特別図柄制御)メインCPU112は、特別図柄制御装置32を制御するための制御コマンドを特別図柄制御装置32へ出力しているか否か、つまり特別図柄が変動中であるか否かを判定し(図10のS20)、変動中でないと判定すると(S20:No)、特別図柄始動記憶数U1が「1」以上であるか否かを判定する(S22)。ここで、特別図柄始動記憶数U1が「1」以上であると判定すると(S22:Yes)、特別図柄始動記憶数U1から「1」を減算する(S24)。続いてメインCPU112は、第1種始動口処理のS18(図9)においてRAM116に一時的に格納したカウント値を読出す(S26)。続いてメインCPU112は、確変が設定されていることを示す確変フラグがセットされているか否か(確変フラグ=1か0か)を判定する(S28)。確変とは、大当りが発生する確率が高い確率に設定されている遊技状態に変化していることをいう。 【0039】ここで、確変フラグがセットされている場合は(S28:Yes)、大当り値テーブルの高確率時に設定されている大当り値を参照し(S30)、S26で読出したカウント値と同一の大当り値が設定されているか否かに基いて、大当りか否かを判定する(S32)。たとえば、S26で読出したカウント値が「7」、「17」、「77」、「177」および「277」の5個の中のいずれかであった場合は、大当りと判定する(S32:Yes)。また、確変フラグがセットされていない場合は(S28:No)、大当り値テーブルの通常確率時に設定されている大当り値を参照し(S34)、S26で読出したカウント値と同一の大当り値が設定されているか否かに基いて、大当りか否かを判定する(S32)。たとえば、S26で読出したカウント値が「7」であった場合は、大当りと判定する(S32:Yes)。 【0040】続いてメインCPU112は、大当りと判定した場合は(S32:Yes)、大当りの発生を示す大当りフラグをセットし(S36)、大当り図柄テーブルを参照して大当り図柄を選択する(S38)。続いてメインCPU112は、その選択した大当り図柄が確変図柄であるか否かを判定する(S40)。ここで、確変図柄である場合は(S40:Yes)、確変フラグをセットする(S42)。またメインCPU112は、大当りではないと判定した場合は(S32:No)、ハズレ図柄テーブルを参照してハズレ図柄を選択する(S44)。なお、大当り図柄テーブルは、複数の乱数、たとえば「0」〜「9」と複数の大当り図柄、たとえば「000」〜「999」とをそれぞれ対応付けて構成されており、メインCPU112が選択した乱数に対応付けられている大当り図柄を選択する。また、ハズレ図柄テーブルも、複数の乱数、たとえば「0」〜「9」と複数のハズレ図柄、たとえば「0」〜「9」とをそれぞれ対応付けて構成されており、メインCPU112が選択した乱数に対応付けられているハズレ図柄を選択する。さらに、確変図柄とは、大当りの遊技が終了した次の遊技が確変に変化することが約束される大当り図柄を意味し、たとえば、「000」〜「999」の大当り図柄のうち、奇数の大当り図柄が確変図柄に設定される。 【0041】続いてメインCPU112は、変動パターン決定テーブルを参照して特別図柄の変動パターンを選択する(S46)。変動パターン決定テーブルは、たとえば複数の乱数と変動パターンとを対応付けて構成されており、メインCPU112が選択した乱数に対応付けられている変動パターンを選択する。変動パターンとしては、特別図柄表示器32aにおいて3個所で確定表示される特別図柄のうち、2個所に同じ特別図柄が確定表示された場合に、残る1個所で同じ特別図柄が表示され、大当りになるか否か遊技者をやきもきさせる演出を行う、いわゆるリーチパターン、リーチパターン以外の通常停止パターンなどが設定されている。続いてメインCPU112は、特別図柄の変動表示の開始を指示する変動開始コマンドを特別図柄制御装置32へ送信し(S48)、特別図柄の変動開始から変動停止までの時間を示す変動時間の計測を開始する(S50)。そしてメインCPU112は、計測時間がタイムアップすると(S52:Yes)、特別図柄の変動停止を指示する変動停止コマンドを特別図柄制御装置32へ送信し(S54)、計測時間をリセットする(S56)。なお、上記の特別図柄制御は、ROM114に格納されたコンピュータプログラムにより実行される。 【0042】(払出制御コマンド送信処理)最初に、メインCPU112は、初期設定として、払出カウンタ113の計数値と、賞球払出センサがONした回数との誤差を「0」にセットする(図11のS60)。続いて、入賞テーブルTa1(図14)に入賞数が格納されているか否かを判定し(S62)、格納されている場合は(S62:Yes)、その入賞数が格納されている記憶領域に対応する賞球数の払出しの指示を示す賞球コマンドを払出制御基板200のサブCPU212へ送信する(S64)。続いて、賞球払出センサから送信された検出信号の受信間隔を計測するタイマをセットする(S68)。つまり、賞球払出センサから所定時間経過しても検出信号が送信されてこない場合は、賞球の払出しに異常が発生したとみなす判定を行うためのタイマをセットする。続いて、S68においてセットしたタイマの計測時間がタイムアップしたか否かを判定し(S70)、タイムアップしていない場合は(S70:No)、賞球払出センサ62a,62bから送信された検出信号を受信したか否か、つまり賞球の払出しが行われたか否かを判定する(S72)。 【0043】ここで、賞球の払出しが行われたと判定すると(S72:Yes)、S66においてセットした計数値から「1」を減算し(S74)、S68においてセットしたタイマをリセットする(S76)。続いて計数値が「0」になったか否かを判定し(S78)、「0」になっていない場合は(S78:No)、S68に戻り、再びタイマをセットし(S68)、賞球の払出しを監視する(S70、S72)。そして、S70〜S76を繰り返し、計数値が「0」になったと判定すると(S78:Yes)、計数が終了したことを示す計数終了コマンドを払出制御基板200のサブCPU212へ送信する(S80)。また、S70においてタイムアップしたと判定した場合は(S70:Yes)、タイマをリセットし(S82)、誤差を検出する(S84)。たとえば、図15に示したように、払出カウンタ113が、6個目の賞球の計数を失敗すると、賞球の払出し個数が15個になった時点で計数値は「1」のままであるため、誤差「1」が検出される。この誤差「1」は、RAM116に格納される。 【0044】続いて、今までに検出され、RAM116に格納されている誤差の合計を算出し(S86)、その合計が50以上であるか否かを判定する(S88)。ここで、50以上であると判定すると(S88:Yes)、賞球異常を報知する(S90)。たとえば、特別図柄表示器32aの画面に「賞球異常」などのメッセージを表示したり、パチンコ機1の所定個所に設けられた賞球異常報知用のLEDを点灯または点滅させる。また、賞球異常を報知するための信号を遊技枠情報端子基板52からパチンコホールの管理室などに設けられたホールコンピュータへ送信し、そのホールコンピュータが備えるモニタの画面に「賞球異常」などのメッセージを表示する。このとき、賞球異常が発生したパチンコ機1の台番号とメッセージとを対応付けて表示することにより、どのパチンコ機に賞球異常が発生したのかを容易に知ることができる。また、誤差の合計が50未満である場合は(S88:No)、S62に戻り、入賞テーブルTa1に入賞数が格納されている場合は(S62:Yes)、前述のS64〜S88を実行する。以上のように、払出制御コマンド送信処理では、払出カウンタ113の計数値が「0」になったときにのみ、計数終了コマンドがサブCPU212へ送信される。なお、上記の払出制御コマンド送信処理は、ROM114に格納されたコンピュータプログラムにより実行される。 【0045】(払出制御コマンド受信処理)サブCPU212は、メインCPU112から送信される制御コマンドを受信すると(図12のS100)、その受信した制御コマンドが賞球コマンドであるか否かを判定し(S102)、賞球コマンドである場合は(S102:Yes)、メインCPU112から賞球払出しの指示を受けたことを示す払出開始フラグをセットし(S104)、メインCPU112から計数終了コマンドを受信したことを示す計数終了フラグをリセットする(S106)。続いて、S100において受信した制御コマンドは計数終了コマンドであるか否かを判定し(S108)、計数終了コマンドである場合は(S108:Yes)、計数終了フラグをセットし(S110)、払出開始フラグをリセットする(S112)。なお、上記の払出制御コマンド受信処理は、ROM214に格納されたコンピュータプログラムにより実行される。 【0046】(払出制御)サブCPU212は、払出制御コマンド受信処理(図12)のS104において払出開始フラグがセットされているか否かを判定し(図13のS120)、セットされていると判定すると(S120:Yes)、払出制御コマンド受信処理のS100において受信した賞球コマンドにより示される賞球数を払出カウンタ213の計数値としてセットする(S122)。続いて、賞球払出モータ62cを駆動する駆動回路へ駆動信号を出力しているか否かに基づいて、所定個数の賞球を払出している途中であるか否かを判定し(S124)、途中ではないと判定すると(S124:No)、上記駆動回路へ駆動信号を出力し、賞球払出モータ62cを駆動する(S128)。 【0047】続いて、賞球払出センサ62a,62bがONする間隔を計測するタイマをリセットし(S130)、そのタイマをセットする(S132)。続いて、そのタイマの計測時間がタイムアップしたか否かを判定し(S134)、タイムアップしていない場合は(S134:No)、賞球払出センサがONしたか否かを判定する(S136)。ここで、ONしたと判定すると(S136:Yes)、払出カウンタ213の計数値から「1」を減算し(S138)、タイマをリセットする(S140)。続いて、計数値が「0」になったか否かを判定し(S142)、「0」になっていない場合は(S142:No)、再びタイマをセットし(S132)、S134〜S142を実行する。また、タイムアップしたと判定した場合は(S134:Yes)、S154へスキップし、賞球払出モータ62cの回転速度を減速する大きさを決定する減速カウンタに「1」を加算する。この実施形態では、減速カウンタが「1」の場合は、賞球払出モータ62cを駆動する駆動パルスの周期Tを1.5Tに長くすることにより、賞球払出モータ62cの回転速度V1をV2に減速する(図8)。 【0048】続いて、減速カウンタが「3」以上になっているか否かを判定し(S156)、なっていない場合は(S156:No)、賞球払出モータ62cを回転速度V2にて駆動する(S128)。これにより、賞球払出モータ62cによる賞球の払出速度が遅くなるため、賞球が賞球払出センサ62a,62bを通過する時間が長くなり、その分、賞球払出センサ62a,62bから出力される検出信号が安定になる。したがって、払出カウンタ113,213が検出信号のエッジの検出を失敗する確率を低くすることができる。また、再度、タイムアップしたと判定された場合は(S134:Yes)、減速カウンタにさらに「1」が加算され(S154)、賞球払出モータ62cへ出力する駆動パルスの周期は、2Tに長くなり、回転速度は、V3に減速される(図8)。これにより、賞球払出モータ62cによる賞球の払出速度がより一段と遅くなるため、賞球が賞球払出センサ62a,62bを通過する時間がより一層長くなり、その分、賞球払出センサ62a,62bから出力される検出信号がさらに安定化する。したがって、払出カウンタ113,213が検出信号のエッジの検出を失敗する確率をさらに低くすることができる。 【0049】そして、払出カウンタ213の計数値が「0」になると(S142:Yes)、賞球払出モータ62cの駆動を停止し(S144)、その停止から計数終了フラグがメインCPU112から送信されてくるまでの時間を計測するタイマをセットする(S146)。続いて、払出制御コマンド受信処理(図12)のS110において計数終了フラグがセットされているか否かを判定し(S148)、セットされていないと判定すると(S148:No)、S146においてセットしたタイマの計測時間がタイムアップしたか否かを判定する(S150)。ここで、タイムアップしたと判定すると(S150:Yes)、減速カウンタに「1」を加算する(S152)。 【0050】つまり、払出カウンタ113および払出カウンタ213は、共に同じ賞球払出センサ62a,62bから出力される検出信号に基づいて、払出された賞球の計数を行うため、計数を終了するタイミングは略一致するはずであるが、ノイズの影響などにより、払出カウンタ113に入力される検出信号が細かく波形割れしてしまい、払出カウンタ113が計数に失敗したり、あるいは、払出カウンタ213に入力される検出信号が個々に計数可能な程度に大きく波形割れしていまい、払出カウンタ213が過剰に計数してしまうことがある。また、主基板100または払出制御基板200の入力検知レベルなどの個体差により、払出カウンタ113,213の計数の精度が微妙に異なり、検出信号のエッジ検出に失敗することがある。このような症状が発生すると、払出カウンタ113の計数が終了するタイミングが、払出カウンタ213が計数を終了するタイミングよりも遅れてしまうことになる。 【0051】そこで、そのような症状になった場合は、原因がノイズによるものか、あるいは賞球センサの個体差によるものか、特定できない状態ではあるが、まず、賞球払出モータ62cの回転速度を減速することにより賞球の払出し速度を遅くすることにより、賞球が賞球払出センサにより検出される時間を長くし、それにより検出信号を安定化させ、払出カウンタが検出信号のエッジを検出し易い状況を作り出す。これにより、上記症状が改善されれば、原因は、賞球払出センサの個体差にあったものと推定することができる。また、その原因であった場合は、賞球払出モータの回転速度を減速した状態を継続すれば、上記症状が発生することもないため、正確な賞球の払出しを継続することができる。したがって、賞球の重複した計数による賞球不足により遊技者が不利益を被ったり、あるいは、賞球の計数落としによる賞球過剰によりパチンコホールが不利益を被ったりするおそれをなくすことができる。また、上記症状が改善されない場合は、減速カウンタが「3」以上になり(S156:Yes)、賞球払出モータ62cが停止するため(S158)、遊技者およびパチンコホールが被る不利益の拡大を阻止することができる。 【0052】なお、この実施形態では、賞球払出センサ62a,62bによる賞球の検出間隔が70msであるとすると、払出カウンタが計数に失敗した場合には、計数間隔に70msの空白時間が発生することになるから、払出カウンタ213が計数を終了したタイミングから計測して70ms経過してもメインCPU112から計数終了コマンドが送信されてこない場合は、払出カウンタ113が、少なくとも1つ以上の賞球の計数に失敗していることになる。このため、S146においてセットするタイマには、70msをセットすればよいことになる。上記の払出制御は、ROM214に格納されたコンピュータプログラムにより実行される。 【0053】[実施形態の効果] (1)以上のように、第1実施形態に係るパチンコ機1を使用すれば、主基板100の払出カウンタ113および払出制御基板200の払出カウンタ213が、賞球払出センサ62a,62bから出力される検出信号に基づいて、払出された賞球数をそれぞれ計数する場合において、払出制御基板200が賞球の払出制御を終了してから所定時間経過しても、主基板100から計数を終了したことを示す計数終了コマンドが送信されてこない、あるいは、払出制御基板200が賞球の払出制御をしている途中で主基板100から計数終了コマンドを受信したなどの症状が発生した場合に、賞球払出モータ62cの回転速度を減速することにより賞球の払出速度を遅くすることができる。したがって、賞球の払出速度を遅くすることにより、上記症状が改善されれば、原因は、賞球払出センサ62a,62bの特性の個体差にあったものと推定することができる。また、その原因であった場合は、賞球払出モータ62cの回転速度を減速した状態を継続すれば、上記症状が発生することもないため、正確な賞球の払出しを継続することができる。つまり、賞球の重複した計数による賞球不足により遊技者が不利益を被ったり、あるいは、賞球の計数落としによる賞球過剰によりパチンコホールが不利益を被ったりするおそれをなくすことができる。また、上記症状が改善されない場合は、賞球払出モータ62cを停止することができるため、遊技者およびパチンコホールが被る不利益の拡大を阻止することができる。 【0054】(2)特に、賞球を払出す速度を減速してもなお前記症状が発生する場合は、賞球を払出す速度をさらに減速することができる。したがって、賞球払出センサ62a,62bから出力される検出信号をより一層安定したものにすることができるため、主基板100または払出制御基板200が検出信号のエッジ検出に失敗する確率をより一層低くすることができる。 (3)また、賞球払出モータ62cの回転速度を3段階にわたって減速することになった場合は、賞球の払出しを停止することができる。つまり、賞球払出モータ62cの回転速度を2段階にわたって減速してもなお前記症状が改善されないということは、賞球の払出しに関して定常的な原因があると推定することができるため、そのような場合には賞球の払出しを停止する。したがって、賞球の払出しの異常が継続することにより、遊技者または遊技店に不利益が拡大するおそれがない。 【0055】<他の実施形態>(1)払出制御基板200が賞球の払出制御を終了してから所定時間経過しても、主基板100から計数を終了したことを示す計数終了コマンドが送信されてこない時間が長い場合は、賞球払出モータ62cの回転速度を減速しないで停止させ、賞球払出異常の報知を行うこともできる。つまり、計数終了コマンドが送信されてこない場合は、主基板100と払出制御基板200とを接続するラインが断線している、あるいは、そのラインと各基板との接続個所が接続不良になっているなどの原因が考えられるため、そのような場合は、賞球払出モータ62cの回転速度を減速しても解決できないので、賞球払出モータ62cを停止させ、賞球払出異常の報知を行う。たとえば、払出制御(図13)のS146においてタイマにセットする時間として、第1の時間(たとえば、70ms)および第2の時間(たとえば、500ms)の2種類をセットし、第1の時間が経過してから第2の時間の計測を開始するまでに計数終了フラグがセットされていると判定した場合は、減速カウンタに「1」を加算し、第2の時間を経過しても計数終了フラグがセットされていないと判定した場合は、賞球払出モータ62cを停止させる。 【0056】(2)前記実施形態では、前記症状が発生した場合は、直ちに賞球払出モータ62cの回転速度を減速する場合を説明したが、所定期間に発生した前記症状の発生回数を計数し、その計数値が所定値に達した場合に、回転速度を減速することもできる。 (3)賞球払出モータ62cの回転速度を減速することにより、前記症状が改善された場合は、その後、所定期間前記症状が発生しない場合は、減速する前の回転速度に復帰させることもできる(復帰手段)。また、その復帰した後に前記症状が発生した場合は、再度、回転速度を減速することもできる。 (4)賞球払出モータ62cの回転速度を減速させた回数、あるいは、実際の回転速度を表示する表示手段を設けることもできる。たとえば、特別図柄表示器32aの画面に表示したり、回数または回転速度に対応した個数のLEDを点灯または点滅させることにより表示することができる。また、それらの表示をパチンコホールの管理室などに設けられたホールコンピュータのモニタ画面にて行うこともできる。 【0057】[各請求項と実施形態との対応関係]第1種始動口スイッチ27aおよび各種入賞口スイッチが、請求項1に記載の入賞検出手段に対応し、主基板100がコマンド送信手段に対応する。払出制御基板200および賞球払出モータ62cが賞球払出手段に対応し、賞球払出センサ62a,62bが、賞球検出手段に対応する。そして、サブCPU212が実行する払出制御(図13)のS146〜S152と、S124,S126およびS154が、請求項1に記載の機能に対応する。また、S146〜S152が請求項2に記載の機能に対応し、S124,S126およびS154が請求項3に記載の機能に対応する。さらに、S156およびS158が請求項5に記載の機能に対応する。また、メインCPU112が実行する払出制御コマンド送信処理(図11)のS80が、請求項6または請求項7に記載の送信処理に対応し、サブCPU212が実行する払出制御(図13)のS152またはS154が、減速処理に対応する。図11に示すフローチャートが、請求項6または請求項7に記載の送信処理を実行するためのコンピュータプログラムに対応し、図13に示すフローチャートが減速処理を実行するためのコンピュータプログラムに対応する。送信処理を実行するためのコンピュータプログラムが記録されたROM114および減速処理を実行するためのコンピュータプログラムが記録されたROM214が、請求項7に係る記録媒体に対応する。
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| 【出願人】 |
【識別番号】591142909 【氏名又は名称】マルホン工業株式会社 【住所又は居所】愛知県春日井市桃山町1丁目127番地
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| 【出願日】 |
平成14年1月30日(2002.1.30) |
| 【代理人】 |
【識別番号】100095795 【弁理士】 【氏名又は名称】田下 明人
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| 【公開番号】 |
特開2003−220195(P2003−220195A) |
| 【公開日】 |
平成15年8月5日(2003.8.5) |
| 【出願番号】 |
特願2002−22191(P2002−22191) |
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