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【発明の名称】 パチンコ機
【発明者】 【氏名】森山 佳行
【住所又は居所】長野県諏訪市大和3丁目3番5号 セイコーエプソン株式会社内

【要約】 【課題】投影用ランプが球切れしたとしても迅速に画像の投影を再開し得るパチンコ機を提供する。

【解決手段】表面に複数の釘が固定されると共に背面に画像を投影可能に構成された遊技盤と、電源供給部36によって電源が供給されることにより画像投影用の投影光Bを出射するランプL1およびランプL2を内蔵可能に構成されると共にいずれかのランプL1(またはL2)によって出射された投影光Bを利用して遊技盤の背面に画像を投影するプロジェクタユニット21と、所定の切替命令に従ってランプL1に代えてランプL2を投影用ランプとして使用可能に切り替える点灯制御部37とを備えて構成されている。
【特許請求の範囲】
【請求項1】 表面に複数の釘が固定されると共に背面に画像を投影可能に構成された遊技盤と、電源供給部によって電源が供給されることにより画像投影用の投影光を出射する主ランプおよび予備ランプを内蔵可能に構成されると共にいずれかのランプによって出射された前記投影光を利用して前記遊技盤の背面に前記画像を投影するプロジェクタ機構と、所定の切替命令に従って前記主ランプに代えて前記予備ランプを投影用ランプとして使用可能に切り替える切替手段とを備えているパチンコ機。
【請求項2】 前記切替手段は、前記所定の切替命令に従って前記電源供給部に対して前記主ランプに代えて前記予備ランプに前記電源を供給させる切替制御部と、前記画像を投影可能な所定方向に前記主ランプおよび前記予備ランプによって出射された前記投影光を案内する光案内部とを備えている請求項1記載のパチンコ機。
【請求項3】 前記光案内部は、前記主ランプおよび前記予備ランプのいずれかによって出射された前記投影光を前記所定方向に案内可能に構成されると共に当該主ランプによって出射された当該投影光を当該所定方向に案内する第1の位置および当該予備ランプによって出射された当該投影光を当該所定方向に案内する第2の位置の間で移動可能に配設されたミラーと、前記切替制御部の制御下で前記第1の位置および前記第2の位置のいずれかに前記ミラーを移動させるミラー移動機構とを備えている請求項2記載のパチンコ機。
【請求項4】 前記切替手段は、その投影光によって前記画像を投影可能な点灯位置に前記予備ランプを移動させるランプ移動機構と、前記所定の切替命令に従って前記ランプ移動機構に対して前記予備ランプを前記点灯位置に移動させると共に前記電源供給部に対して前記主ランプに代えて前記予備ランプに前記電源を供給させる切替制御部とを備えている請求項1記載のパチンコ機。
【請求項5】 前記主ランプの球切れを検出したときに所定の報知信号を出力可能に構成された球切れ検出部を備え、前記切替手段は、前記球切れ検出部によって出力された前記報知信号を前記所定の切替命令として前記予備ランプを前記投影用ランプとして使用可能に切り替える請求項1から4記載のパチンコ機。
【発明の詳細な説明】【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、プロジェクタ機構によって遊技盤の背面に各種画像を投影可能に構成されたパチンコ機に関するものである。
【0002】
【従来の技術】今日のパチンコ機では、打球の入賞状態に連動してアニメーション画像などの各種画像を表示するための表示ユニットが遊技盤(セル板)の中央部に配設されている。この場合、遊技盤は、各種図柄(盤面図柄)を印刷したセルシートが木製合板の表面に貼付されると共に、そのセルシートを貫通させて数百本の釘が固定されて構成されている。したがって、盤面図柄としては製造時に貼付されたセルシートの図柄に固定されることになり、遊技者に対して、この盤面図柄に飽きを生じさせることとなる。また、同じ機種のパチンコ機で繰り返しプレーした場合、遊技者にとって、そのゲーム性自体にも飽きを生じさせることとなる。したがって、表示ユニットに表示されるアニメーションの種類のみならず、打球の入賞から大当たりに至るまでのアニメーション等によるストーリーも適宜変更する必要がある。このような場合、表示ユニットに表示されるアニメーション画像と遊技盤に描かれている盤面図柄との整合性を図る必要があるため、表示ユニットの表示内容と遊技盤の盤面図柄とを同時に変更する必要がある。したがって、通常は、パチンコ機の盤面図柄やゲーム性を変更する際には、パチンコ機自体を新たなパチンコ機に交換している。
【0003】一方、盤面図柄の変更や表示ユニットの表示内容の変更などでパチンコ機を別の機種に再生することも考えられる。ところが、その際には、セルシートのみの貼り替えが困難のため、遊技盤全体を破棄して新たな遊技盤を取り付ける必要がある。しかしながら、遊技盤を破棄するためには、遊技盤に配設された電子部品や釘などと遊技盤自体とを分別して処理する必要があり、この分別処理の作業コストに起因してパチンコ機の再生コストが高騰するという問題点がある。この場合、表示ユニットを大形化してアニメーション画像などの表示エリアを拡大すると共にアニメーション画像を含めてゲーム性を変更することで、飽きを生じさせない趣向性の高いパチンコ機を提供する方法も考えられる。しかし、表示ユニットのさらなる大形化は、釘の配列との関係からして極めて困難で、しかも、大形表示ユニットの採用はコスト面から無理がある。さらに、たとえ表示ユニットを大形化したとしても、表示ユニットに表示されるアニメーション画像と遊技盤に描かれる図柄との整合性の面からして、依然として遊技盤も併せて変更する必要がある。したがって、大形表示ユニットの採用によっては、上記の問題点を解決するのが困難である。
【0004】このため、盤面図柄の変更が可能な技術として、実開平7−24381号公報には、リアプロジェクションタイプ(背面投影方式)の投影機(4,プロジェクタユニット)を用いてフロントパネル(1,遊技盤)に各種画像を投影可能なゲーム機が開示されている。このゲーム機は、フロントパネルの盤面全体における任意の表示エリアに投影機による画像を投影可能に構成されている。具体的には、投影機およびフロントパネルの間に投影レンズ(5)が配設されており、この投影レンズ(5)によって投影光が任意の倍率に拡大されることにより、任意のサイズに規定された透光性光画像表示部(2,表示エリア)に画像を表示できるように構成されている。したがって、このゲーム機では、高価な大形表示ユニットを搭載することなく、大きな表示サイズの各種画像を表示することが可能となっている。また、投影機によって投影する画像を変更するだけで盤面図柄を変更することが可能となり、比較的容易にパチンコ機を別機種に再生することが可能となる。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】ところが、この従来のパチンコ機には、以下の問題点がある。すなわち、このパチンコ機では、投影機から出射された投影光を投影レンズ(5)によって拡大することで各種画像(盤面図柄など)をフロントパネルに表示(投影)している。この場合、この種の投影機には、画像投影用の投影光を出射するための投影用ランプが内蔵されている。この投影用ランプは、その耐用寿命に至ったとき(例えば総点灯回数が2000回程度、または総点灯時間が2000時間程度に達したとき)に球切れするおそれがある。このため、例えば遊技中に投影用ランプが球切れすることで、それまで投影されていた画像が突然に非表示となり、遊技者を困惑させることがあるという問題点が存在する。また、投影機に内蔵の投影用ランプの交換作業が煩雑であり、しかも、新たな投影用ランプに取り替えて画像の投影を再開するまでに長時間を要する。このため、遊技中に投影用ランプが球切れしたときには、遊技者にとっては、打球の入賞結果が長時間に亘って不明となる。この場合、パチンコ機の管理者が、耐用寿命に至る前に投影用ランプを新しい投影用ランプに交換することにより、突然の球切れを回避することも可能ではある。しかし、突然の球切れを回避するためには、耐用寿命とされている使用状態に対してある程度の使用可能期間を残して交換する必要があるため、引き続き使用できる状態の投影用ランプを交換することに起因してパチンコ機のランニングコストが高騰するという問題がある。また、たとえ、使用可能と推測される期間を残して投影用ランプを交換したとしても、投影用ランプの耐用寿命にばらつきがあるため、その球切れを完全に回避するのは不可能である。このため、交換に先立って球切れすることがあり、依然として前述した投影用ランプの球切れに起因する問題が発生する。
【0006】本発明は、かかる問題点に鑑みてなされたものであり、投影用ランプが球切れしたとしても迅速に画像の投影を再開し得るパチンコ機を提供することを主目的とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成すべく請求項1記載のパチンコ機は、表面に複数の釘が固定されると共に背面に画像を投影可能に構成された遊技盤と、電源供給部によって電源が供給されることにより画像投影用の投影光を出射する主ランプおよび予備ランプを内蔵可能に構成されると共にいずれかのランプによって出射された前記投影光を利用して前記遊技盤の背面に前記画像を投影するプロジェクタ機構と、所定の切替命令に従って前記主ランプに代えて前記予備ランプを投影用ランプとして使用可能に切り替える切替手段とを備えている。
【0008】請求項2記載のパチンコ機は、上記のパチンコ機において、前記切替手段は、前記所定の切替命令に従って前記電源供給部に対して前記主ランプに代えて前記予備ランプに前記電源を供給させる切替制御部と、前記画像を投影可能な所定方向に前記主ランプおよび前記予備ランプによって出射された前記投影光を案内する光案内部とを備えている。
【0009】請求項3記載のパチンコ機は、上記のパチンコ機において、前記光案内部は、前記主ランプおよび前記予備ランプのいずれかによって出射された前記投影光を前記所定方向に案内可能に構成されると共に当該主ランプによって出射された当該投影光を当該所定方向に案内する第1の位置および当該予備ランプによって出射された当該投影光を当該所定方向に案内する第2の位置の間で移動可能に配設されたミラーと、前記切替制御部の制御下で前記第1の位置および前記第2の位置のいずれかに前記ミラーを移動させるミラー移動機構とを備えている。
【0010】請求項4記載のパチンコ機は、上記のパチンコ機において、前記切替手段は、その投影光によって前記画像を投影可能な点灯位置に前記予備ランプを移動させるランプ移動機構と、前記所定の切替命令に従って前記ランプ移動機構に対して前記予備ランプを前記点灯位置に移動させると共に前記電源供給部に対して前記主ランプに代えて前記予備ランプに前記電源を供給させる切替制御部とを備えている。
【0011】請求項5記載のパチンコ機は、上記のパチンコ機において、前記主ランプの球切れを検出したときに所定の報知信号を出力可能に構成された球切れ検出部を備え、前記切替手段は、前記球切れ検出部によって出力された前記報知信号を前記所定の切替命令として前記予備ランプを前記投影用ランプとして使用可能に切り替える。
【0012】
【発明の実施の形態】以下、添付図面を参照して、本発明に係るパチンコ機の好適な実施の形態について説明する。
【0013】最初に、パチンコ機1の構成について、図面を参照して説明する。
【0014】図1に示すパチンコ機1は、図外の複数のパチンコ機1,1・・と共に図示しない管理装置に接続されている。この場合、管理装置は、一例として、パチンコ機1,1・・が設置されているパチンコ店内の事務所に配設され、各パチンコ機1,1・・の入賞状態、および後述するパチンコ機1内のランプL1の動作状態などを集中的に管理する。このパチンコ機1は、背面投影方式によって盤面図柄(同図に示す大地、富士山および空など)を含む画像Gを遊技盤11全体に表示(投影)可能に構成されている。具体的には、パチンコ機1は、図2に示すように、遊技部2、画像表示光学部3、表示制御部4、画像データ記憶部5、主制御部6および人感センサ7を備えている。遊技部2は、図3に示すように、全体として光透過性樹脂(一例としてポリカーボネイト)で形成されて表面に役物12が配設されると共に複数の釘13,13・・や風車14,14(図1参照)などが固定された遊技盤11と、遊技盤11の裏面に取り付けられて役物12を作動させたり打球を回収したりする遊技機構15とを備えている。この場合、遊技盤11は、遊技機構15を隠蔽するためのマスク部11a、役物12(一例として玉寄せ台やワープ構造)および打球回収用の孔などが一体成形されている。また、遊技盤11の表面(釘13,13・・が固定されている面)には、打球の接触に起因する汚れの付着や傷付きを防止するためのハードコート処理(またはラミネート処理)が施されている。さらに、遊技盤11の裏面には、画像表示光学部3の一部を構成するスクリーンフィルム22が貼付されている。なお、同図に示すように、遊技盤11の正面には、透明なカバーガラス16が配設されている。
【0015】画像表示光学部3は、プロジェクタユニット21、スクリーンフィルム22、ミラー23およびフレネルレンズ24を備えている。プロジェクタユニット21は、本発明におけるプロジェクタ機構に相当し、パチンコ機1の内部における底面寄りの位置に配設され、表示制御部4の制御下で投影光Bを例えば上向きに出射する。このプロジェクタユニット21は、図2に示すように、投影光出射部31、光変換部32および投影レンズ33などが一体化されて構成されている。投影光出射部31は、ランプ移動機構35、電源供給部36および点灯制御部37を備えると共に、ランプL1,L2の2つを内蔵可能に構成されている。この場合、ランプL1,L2は、本発明における主ランプおよび予備ランプにそれぞれ相当し、通常状態では、後述するようにランプL1が主たる光源として使用されて画像Gを投影するための投影光Bを出射し、ランプL2が予備用として扱われる。このランプL1,L2(以下、区別しないときには「ランプL」ともいう)は、一例として、投影光Bを出射するためのフィラメントと、半球状に形成された反射鏡とがユニット化され、それぞれランプ移動機構35に取り付けられている。
【0016】ランプ移動機構35は、図4に示すように、点灯制御部37の制御下でランプL1,L2のいずれかを画像投影用の点灯位置(図4に矢印Aで示す位置)に移動させる機能を有し、ランプL1,L2の双方を取付け可能構成されたベース部35aと、点灯制御部37の制御下でベース部35aを回転させるモータ35bとを備えている。この場合、ベース部35aは、一例としてランプL1,L2を相反する向きで取り付け可能に構成されている。この場合、ランプL1,L2の取り付け姿勢については、それぞれの投影光B,Bの出射方向が180°異なる状態(相反する向き)に限定されず、例えば、出射方向が90°となるように取り付けることもできる。この際には、後述するベース部35aの回転量を90°とする。また、この構成を採用する場合、ランプLを4つ取り付けることもできる。また、モータ35bは、ベース部35aを同図に示す状態から180°回転させることにより、ランプL2を待機位置から点灯位置に移動させる。電源供給部36は、点灯制御部37の制御下で点灯位置に移動させられたランプL1,L2のいずれかに点灯用の電源を供給する。また、電源供給部36は、本発明における球切れ検出部に相当し、ランプLの球切れを検出したときに報知信号S2を点灯制御部37に出力する。この場合、点灯中のランプLが球切れしたときには、そのランプLに供給されている電源の電流値または電圧値が変化する。したがって、電源供給部36は、電流値または電圧値が所定のしきい値から外れたときに(例えば、電流値の場合には、所定のしきい値よりも低下したとき、電圧値の場合には、所定のしきい値を超えたとき)、投影用ランプLが球切れしたと判別して報知信号S2を点灯制御部37に出力する。
【0017】点灯制御部37(図2参照)は、本発明における切替制御部に相当し、ランプ移動機構35および電源供給部36の双方を制御することにより、投影用ランプL1に代えてランプL2を使用可能に切り替える。また、点灯制御部37は、電源供給部36によって報知信号S2が出力されたときに、その報知信号S2を主制御部6に転送する。さらに、この点灯制御部37は、後述するように、人感センサ7のセンサ信号に基づいて主制御部6によって出力される所定のコマンドに応じて電源供給部36を制御することにより、点灯中のランプLを減光させる。この場合、前述したランプ移動機構35および電源供給部36と上記した点灯制御部37とで本発明における切替手段が構成されている。光変換部32は、一例として液晶パネルを備えて構成され、ランプLによって出射された投影光B(白色光)を表示制御部4によって出力された画像信号に基づいて画像投影用の投影光B(画像Gに応じた陰影や着色が施された投影光B)に変換する。投影レンズ33は、複数の光学系レンズが組み合わされて構成され、光変換部32の正面に取り付けられて光変換部32によって変換された投影光Bを拡散(拡大)する。
【0018】スクリーンフィルム22(図3参照)は、前述したように遊技盤11の裏面に貼付されている。このスクリーンフィルム22は、一例として、プロジェクタユニット21によって出射された投影光Bを受光して拡散させることにより、画像Gを結像する。ミラー23は、遊技盤11の裏面側に配設され、プロジェクタユニット21によって出射された投影光Bをスクリーンフィルム22に向けて反射する。したがって、このパチンコ機1では、投影機によって出射された投影光をフロントパネルに直接投影する従来のパチンコ機と比較して、ミラー23によって投影光Bの光路が折り曲げられる分だけ、その奥行き方向の厚みが薄くなる結果、パチンコ機1の薄形化が図られている。この場合、このパチンコ機1では、1枚のミラー23を用いて投影光Bを反射する構成を採用しているが、プロジェクタユニット21によって出射された投影光Bを2枚以上のミラーを用いて多段階に反射することでスクリーンフィルム22に投影する構成を採用することもできる。
【0019】フレネルレンズ24は、平板状に形成されたコリメータ系レンズであって、プロジェクタユニット21およびスクリーンフィルム22の間(このパチンコ機1では、ミラー23およびスクリーンフィルム22の間)に配設されている。このフレネルレンズ24は、プロジェクタユニット21によって出射された投影光Bを平行光に変換してスクリーンフィルム22に投影させる。この場合、プロジェクタユニット21によって出射された投影光Bは、発散光であって、この発散光がフレネルレンズ24を通過することで平行光に変換される。なお、この平行光は、広義の平行光を意味するものであり、収束光および発散光のすべてを排除する概念ではない。具体的には、この平行光には、厳密な意味での平行光よりも若干収束気味の光や、若干発散気味の光が含まれる。
【0020】表示制御部4(図2参照)は、主制御部6の制御下で画像Gなどをプロジェクタユニット21に投影させる画像表示専用の制御部であって、主制御部6によって出力される各種コマンドに応じて画像データ記憶部5から画像データを読み出して、その読み出した画像データに対して各種画像処理を実行することにより、画像信号を生成してプロジェクタユニット21に出力する。この場合、このパチンコ機1では、前述した盤面図柄としての大地、富士山および空などの静止画の上に、打球の入賞状態に応じて回転表示されるリール(図1に示す数字の「123」)などが重ね合わされた画像Gを投影可能に構成されている。画像データ記憶部5は、一例としてハードディスクドライブで構成され、画像Gなどを投影させるためのデータ(盤面図柄の画像データ、リール表示用の画像データ、後述する花火などのアニメーション画像のデータ、および各種画像を表示させる順序を決定する順序データなど)を記憶する。主制御部6は、遊技部2および画像表示光学部3を総括的に制御すると共に、人感センサ7のセンサ信号に基づいて表示制御部4を介してプロジェクタユニット21の点灯制御部37にランプLの照度を制御させる。また、この主制御部6は、点灯制御部37によって報知信号S2が出力されたときに、その報知信号S2を管理装置に転送する。人感センサ7は、図1に示すように、パチンコ機1の正面パネルに配設され、パチンコ機1の正面に遊技者が存在するときに所定のセンサ信号を主制御部6に出力する。
【0021】次に、パチンコ機1による各種画像の投影方法について、図面を参照して説明する。なお、パチンコ機1の電源投入時には、前述したように、ランプL1が画像投影用の光源として点灯位置に配置されているものとする。
【0022】このパチンコ機1では、管理装置によって電源が投入された際に、主制御部6が、初期画面(例えば図1に示す画像G)を投影させる旨のコマンドを表示制御部4に対して出力する。これに応じて、表示制御部4は、画像データ記憶部5から画像データを読み出して所定の手順で画像処理することにより、画像Gを投影させるための画像信号を生成してプロジェクタユニット21に対して順次出力する。この際に、プロジェクタユニット21では、点灯制御部37の制御下で電源供給部36によってランプL1に電源が供給されることにより、ランプL1が点灯させられて投影光Bが光変換部32に向けて出射される。この際に、光変換部32は、投影用ランプL1によって出射された投影光B(白色光)に対して、表示制御部4によって出力された画像信号に基づいて陰影や着色を施すことにより、画像Gを投影するための投影光B(着色光)に変換する。また、投影レンズ33は、光変換部32によって変換された投影光Bを拡散(拡大)してミラー23に向けて出射する。この場合、このパチンコ機1では、プロジェクタユニット21によって出射された投影光B(投影レンズ33によって拡散された投影光B)がミラー23によってスクリーンフィルム22に向けて反射される。また、ミラー23によって反射された投影光Bは、フレネルレンズ24を通過することによって平行光に変換されてスクリーンフィルム22に投影される。これにより、スクリーンフィルム22によって投影光Bが受光されて画像Gが結像される。
【0023】この場合、このパチンコ機1では、遊技盤11が光透過性樹脂で形成されているため、図1に示すように、スクリーンフィルム22に結像されている画像Gをパチンコ機1の正面側から遊技盤11を通して視認することができる。この際に、スクリーンフィルム22全体(すなわち、遊技盤11の盤面全体)に亘って画像Gが投影されているため、この画像Gが恰も遊技盤11に印刷された盤面図柄のように視認される。また、遊技盤11の裏面側に配設されている遊技機構15は、遊技盤11のマスク部11aによって隠蔽されるため、パチンコ機1の正面側から視認不能となっている。さらに、このパチンコ機1では、プロジェクタユニット21によって出射された投影光Bがフレネルレンズ24を透過することによって平行光に変換されるため、スクリーンフィルム22の全域に亘って高い照度でかつ均一に画像Gが投影される。
【0024】また、このパチンコ機1では、パチンコ機1の正面に遊技者が存在するか否かに基づいてプロジェクタユニット21におけるランプL1の光量が調整される。具体的には、主制御部6は、人感センサ7のセンサ信号に基づいてパチンコ機1の正面に遊技者が存在しないと判別したときに、セーブモードに移行させる旨のコマンドをプロジェクタユニット21の点灯制御部37に出力する。この際に、点灯制御部37は、主制御部6によって出力されたコマンドに応じて電源供給部36を駆動制御することにより、例えば供給電圧を低下させてランプL1を減光させる。これにより、遊技者が存在しないときには、スクリーンフィルム22の全域が低照度でかつ均一に画像Gが投影されて、ランプLによる消費電源を低減することができると共に、ランプL1の長寿命化を図ることができる。
【0025】一方、画像Gの投影中(すなわち、パチンコ機1の稼働中)にランプL1が球切れしたときには、例えば、電源供給部36がランプL1に供給していた電源の電流値が所定のしきい値よりも低下したときにランプL1が球切れしたと判別し、点灯制御部37に報知信号S2を出力する。この際に、点灯制御部37は、ランプ移動機構35に対して切替信号S1を出力し、ランプL1に代えてランプL2を点灯位置に移動させる。具体的には、モータ35bが点灯制御部37の制御下で回転することによってベース部35aを180°回転させる。この際に、ベース部35aに取り付けられているランプL1,L2がベース部35aの回転に伴って移動し、ランプL1がそれまでランプL2が配置されていた待機位置に待避させられると共に、ランプL2が点灯位置(それまでランプL1が配置されていた位置)に配置される。また、点灯制御部37は、この光変換部32の動作制御と同時に電源供給部36を切替え制御することにより、ランプL1に代えてランプL2に電源を供給させる。これにより、ランプL2が点灯位置において点灯させられて、このランプL2によって投影光Bが出射される。この結果、球切れする以前にランプL1の投影光Bによって投影されていた画像GがランプL2の投影光によってスクリーンフィルム22に投影される。
【0026】この場合、このパチンコ機1では、ランプL1が球切れした際に、電源供給部36によって出力された報知信号S2を点灯制御部37が主制御部6に転送する。これに応じて、主制御部6は、受信した報知信号S2を管理装置に転送する。この際に、管理装置は、報知信号S2を出力したパチンコ機1のランプL1が球切れした旨のメッセージをモニタ(図示せず)に表示すると共に内蔵のスピーカから警告音を出力する。これにより、管理装置が配設された事務所の管理者(店員)に対して、そのランプL1の球切れを認識させることができる。
【0027】このように、このパチンコ機1によれば、画像投影用の投影光Bを出射するランプL1,L2を内蔵可能にプロジェクタユニット21を構成すると共に、電源供給部36によってランプL1の球切れが検出されたときに、ランプL1に代えてランプL2を投影用ランプとして使用することにより、画像Gの投影中にランプL1が球切れしたとしても、そのランプL1に代えてランプL2によって投影光Bを出射させ、その投影光Bを利用して遊技盤11の背面(スクリーンフィルム22)に画像Gを投影することができる。したがって、投影用ランプが球切れした際に管理者がランプ交換しなくてはならない従来のパチンコ機と比較して、ランプL1を迅速にランプL2に切り替えることができるるため、画像Gを継続して表示させることができる結果、遊技者がそれ程違和感を感じることなく遊技を継続することができる。また、球切れ回避のために投影用ランプを定期的に交換する方法とは異なり、実際に球切れするまでランプL1を使用し続けることができるため、パチンコ機1のランニングコストを十分に低減することができる。
【0028】また、このパチンコ機1によれば、点灯位置にランプL2を移動させるランプ移動機構35と、電源供給部36によって出力された報知信号S2に従ってランプ移動機構35に対してランプL2を点灯位置に移動させると共に電源供給部36に対してランプL1に代えてランプL2に電源を供給させる点灯制御部37とを備えたことにより、比較的簡易な構成でありながら、球切れ時に画像Gの投影を迅速に再開することができる。さらに、このパチンコ機1によれば、電源供給部36が供給電源の電流値(または電圧値)に基づいてランプL1の球切れを検出して報知信号S2を点灯制御部37に出力すると共に、報知信号S2を入力した点灯制御部37がランプ移動機構35および電源供給部36の双方を制御してランプL2によって投影光Bを出射させることにより、例えば、画像Gが非表示となったときに管理者がランプ移動機構35を手動で作動させたり電源供給部36による電源供給先を切り替えたりする構成と比較して、迅速かつ容易にランプL2に投影光Bを出射させることができる。この結果、短時間で画像Gの投影を再開することができる。加えて、このパチンコ機1によれば、点灯制御部37が電源供給部36によって出力された報知信号S2を主制御部6に転送し、主制御部6がこの報知信号S2を管理装置に転送することにより、例えば前述したように管理装置のモニタに球切れが発生した旨を表示させることができるため、球切れしたランプL1に代えてランプL2によって投影光Bが出射されているか否かを管理者が確認することで、画像Gの継続した非表示を確実に回避することができる。
【0029】なお、本発明は、上記した本発明の実施の形態に限定されない。例えば、本発明の実施の形態では、ランプL1に代えてランプL2を点灯位置に移動させるランプ移動機構35と、ランプL1,L2のいずれかに電源を供給する電源供給部36と、ランプ移動機構35および電源供給部36の双方を制御する点灯制御部37とで本発明における切替手段を構成したプロジェクタユニット21(投影光出射部31)を例に挙げて説明したが、本発明における切替手段の構成はこれに限定されない。
【0030】例えば、図5に示すプロジェクタユニット21Aでは、プロジェクタユニット21における投影光出射部31に代えて、本発明における切替手段を構成する光案内部45、電源供給部36および点灯制御部47を有する投影光出射部41が搭載され、この投影光出射部41にランプL1,L2が内蔵されている。この場合、図6に示すように、ランプL1,L2は、投影光出射部41内の所定の位置(点灯位置)にそれぞれ固定されている。また、光案内部45は、ランプL1によって出射される投影光Bを光変換部32に向けて反射するミラーM1,M2と、ランプL2によって出射される投影光Bを光変換部32に向けて反射するミラーM3,M4とを備えている。この場合、ミラーM1〜M4は、点灯位置に固定された状態のランプL1,L2によって出射される投影光B,Bの双方を光変換部32に案内可能にそれぞれ配置されている。電源供給部36は、常態ではランプL1に電源を供給し、ランプL1が球切れした際には点灯制御部47の制御下で電源の供給先をランプL2に切り替える。
【0031】このプロジェクタユニット21Aでは、ランプL1,L2のいずれか(電源供給部36によって電源が供給されたランプL)が点灯させられることにより、その投影光Bが光変換部32に向けて案内される。したがって、ランプL1の球切れ時には、点灯制御部47が電源供給部36に対して電源の供給先をランプL2に切り替えさせるだけで、前述したプロジェクタユニット21と同様にしてランプL2の投影光Bを利用した画像Gの投影が再開される。この場合、このプロジェクタユニット21Aによれば、前述したプロジェクタユニット21とは異なり、ランプL1,L2を移動させる機構(ランプ移動機構35)などが不要となる結果、その製造コストを低減することができると共に、ランプL1,L2の移動が不要となるだけ、さらに迅速にランプL2に切り替えることができる。
【0032】一方、図7に示すプロジェクタユニット21Bでは、プロジェクタユニット21Aにおける投影光出射部41に代えて、本発明における切替手段を構成する光案内部55、電源供給部36および点灯制御部57を有する投影光出射部51が搭載され、この投影光出射部51にランプL1,L2が内蔵されている。この場合、図8に示すように、ランプL1,L2は、投影光出射部51内の所定の位置(点灯位置)に固定されている。また、光案内部55は、ランプL1,L2のいずれかによって出射された投影光Bを光変換部32に向けて反射するミラーM5と、ランプL1によって出射される投影光BをミラーM5に向けて反射するミラーM1と、ランプL2によって出射される投影光Bをミラー5に向けて反射するミラーM3と、点灯制御部47の制御下でミラーM5を回転させるモータ56とを備えている。この場合、モータ56は、本発明におけるミラー移動機構に相当し、ランプL1によって出射された投影光B(ミラーM1によって反射された投影光B)を光変換部32に反射する位置(本発明における第1の位置)と、ランプL2によって出射された投影光B(ミラーM3によって反射された投影光B)を光変換部32に反射する位置(本発明における第2の位置)との間でミラーM5を回転させる。この場合、ミラーM5は、常態においては同図に実線で示すように、ランプL1によって出射された投影光Bを光変換部32に反射する位置に配置されている。電源供給部36は、常態においてはランプL1に電源を供給し、ランプL1が球切れした際には点灯制御部57の制御下で電源の供給先をランプL2に切り替える。
【0033】このプロジェクタユニット21Bでは、ランプL1が球切れした際に、点灯制御部57の制御下でモータ56が回転させられ、これにより、ミラーM5が同図に点線で示す位置(ランプL2によって出射された投影光Bを光変換部32に反射可能な位置)に配置される。また、点灯制御部57は、モータ56を回転制御すると共に、電源供給部36を切替え制御してランプL2に電源を供給させる。これにより、ランプL2によって投影光Bが出射され、この投影光Bが、ミラーM3,M5によって光変換部32に向けて案内される。したがって、ランプL1の球切れ時には、前述したプロジェクタユニット21,21Aと同様にして、ランプL2の投影光Bを利用した画像Gの投影が再開される。この場合、このプロジェクタユニット21BにおけるミラーM5に代えて投影光Bを屈折させる各種光学装置(例えばプリズムなど)を利用して、この光学装置を移動させて投影光Bを出射させる構成を採用することもできる。
【0034】また、本発明の実施の形態では、ランプL1,L2の2つを内蔵可能に構成したプロジェクタユニット21を例に挙げて説明したが、本発明における予備ランプの数は1個に限定されず、ランプL1(主ランプ)の他に2個以上のランプL(予備ランプ)を内蔵可能に構成することもできる。この場合、本発明における主ランプおよび予備ランプは、本発明の実施の形態に示した1つのランプユニットに限定されるものではなく、例えば3つの投影用ランプ(赤用、緑用および青用の各専用ランプ)をそれぞれ一組として本発明における主ランプおよび予備ランプを構成することもできる。さらに、本発明の実施の形態では、供給している電源の電流値(または電圧値)に基づいて電源供給部36がランプL1の球切れを検出する例について説明したが、本発明における球切れ検出部はこれに限定されず、例えば光りセンサによって球切れ検出部を構成し、この光センサによってランプL1の球切れを検出するように構成することもできる。加えて、本発明の実施の形態では、ランプL1が球切れしたときに、点灯制御部37の制御下でランプL1に代えて自動的にランプL2によって投影光Bを出射可能に各部を切り替える構成を説明したが、本発明はこれに限定されず、ランプ移動機構35などを動作させるための操作スイッチを別途設け、球切れの報知を受けた管理者によって操作スイッチが操作された際にランプL1からランプL2に切り替わる構成を採用することもできる。
【0035】
【発明の効果】以上のように、本発明に係るパチンコ機によれば、電源供給部によって電源が供給されることにより画像投影用の投影光を出射する主ランプおよび予備ランプを内蔵可能に構成されていずれかのランプによって出射された投影光を利用して遊技盤の背面に画像を投影するプロジェクタ機構と、所定の切替命令に従って主ランプに代えて予備ランプを投影用ランプとして使用可能に切り替える切替手段とを備えたことにより、画像の投影中にランプが球切れしたとしても、球切れした主ランプに代えて予備ランプによって投影光を出射させ、その投影光を利用して遊技盤の背面に画像を投影することができるため、遊技者が、それ程違和感を感じることなく遊技を継続することができる。また、球切れ回避のために投影用ランプを定期的に交換する方法とは異なり、実際に球切れするまで主ランプを使用し続けることができるため、パチンコ機のランニングコストを十分に低減することができる。この場合、切替手段が球切れ検出部によって出力された報知信号を所定の切替命令として予備ランプを投影用ランプとして使用可能に切替え可能に構成したことにより、例えば管理者が手動で切替操作する構成と比較して、主ランプから予備ランプに迅速に切り替えることができるため、短時間で画像の投影を再開することができる。
【出願人】 【識別番号】000002369
【氏名又は名称】セイコーエプソン株式会社
【住所又は居所】東京都新宿区西新宿2丁目4番1号
【出願日】 平成14年1月31日(2002.1.31)
【代理人】 【識別番号】100095728
【弁理士】
【氏名又は名称】上柳 雅誉 (外2名)
【公開番号】 特開2003−220193(P2003−220193A)
【公開日】 平成15年8月5日(2003.8.5)
【出願番号】 特願2002−24343(P2002−24343)