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【発明の名称】 遊技機、コンピュータプログラムおよび記録媒体
【発明者】 【氏名】金沢 広嗣
【住所又は居所】愛知県春日井市桃山町1丁目127番地 マルホン工業株式会社内

【要約】 【課題】普通図柄表示装置の有用性を高めることができる遊技機を実現する。

【解決手段】左図柄G1、中図柄G2および右図柄G3は、それぞれ道路を走行する自動車のフロントガラスに数字を表した形態の特別図柄であり、遊技球が第1種始動口に入賞すると、信号機A1が青に変わり、各自動車が走り出す。空飛ぶ円盤を表現した変動中図柄B5は、普通図柄の抽選を行っていることを表現する普通図柄であり、特別図柄の抽選結果が大当りになることを予告する機能を有する。なお、大当りを予告しない場合は、飛行機を表現した変動中図柄が表示される。
【特許請求の範囲】
【請求項1】 遊技球が第1の領域を通過したことに基いて行う第1の抽選の結果を普通図柄を用いて表示する普通図柄表示機能と、この普通図柄表示機能により所定の普通図柄が確定表示された場合に入賞口を開口する電動役物と、遊技球が第2の領域または前記電動役物の入賞口に入賞したことに基いて行う第2の抽選の結果を特別図柄を用いて表示する特別図柄表示機能と、この特別図柄表示機能により所定の特別図柄が確定表示された場合に大入賞口を開口する入賞装置とを備えた遊技機において、前記普通図柄および前記特別図柄を表示し、かつ、前記普通図柄を用いて前記第2の抽選の結果を予告する表示装置を備えたことを特徴とする遊技機。
【請求項2】 前記表示装置は、前記普通図柄を用いて前記特別図柄の表示内容を予告する機能を備えたことを特徴とする請求項1に記載の遊技機。
【請求項3】 前記表示装置は、前記普通図柄を変動表示することにより前記第1の抽選が行われていることを表示し、かつ、その変動表示している前記普通図柄の態様を変化させることにより前記予告を行う機能を備えたことを特徴とする請求項1または請求項2に記載の遊技機。
【請求項4】 前記表示装置は、前記第1の抽選を行う回数を示す画像を表示し、かつ、その画像の態様を変化させることにより前記第1の抽選の結果を表示する機能を備えたことを特徴とする請求項1ないし請求項3のいずれか1つに記載の遊技機。
【請求項5】 遊技球が第1の領域を通過したことに基いて行う第1の抽選の結果を普通図柄を用いて表示する普通図柄表示機能と、遊技球が第2の領域または前記電動役物の入賞口に入賞したことに基いて行う第2の抽選の結果を特別図柄を用いて表示する特別図柄表示機能と、前記普通図柄を用いて前記第2の抽選の結果を予告する機能とを有する表示装置と、この表示装置により所定の普通図柄が確定表示された場合に入賞口を開口する電動役物と、前記表示装置により所定の特別図柄が確定表示された場合に大入賞口を開口する入賞装置とを備えた遊技機をコンピュータにより機能させるためのコンピュータプログラムであって、前記表示装置が、前記普通図柄を用いて前記第2の抽選の結果を予告するためにコンピュータが実行するコンピュータプログラム。
【請求項6】 遊技球が第1の領域を通過したことに基いて行う第1の抽選の結果を普通図柄を用いて表示する普通図柄表示機能と、遊技球が第2の領域または前記電動役物の入賞口に入賞したことに基いて行う第2の抽選の結果を特別図柄を用いて表示する特別図柄表示機能と、前記普通図柄を用いて前記第2の抽選の結果を予告する機能とを有する表示装置と、この表示装置により所定の普通図柄が確定表示された場合に入賞口を開口する電動役物と、前記表示装置により所定の特別図柄が確定表示された場合に大入賞口を開口する入賞装置とを備えた遊技機をコンピュータにより機能させるためのコンピュータプログラムが記録された記録媒体であって、前記表示装置が、前記普通図柄を用いて前記第2の抽選の結果を予告するためにコンピュータが実行するコンピュータプログラムが記録された記録媒体。
【発明の詳細な説明】【0001】
【産業上の利用分野】この発明は、図柄表示器により大当り図柄が確定表示された場合に大入賞口を形成する入賞装置を備えた遊技機、その遊技機を機能させるためのコンピュータプログラムおよびそのコンピュータプログラムが記録された記録媒体に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、この種の遊技機として、たとえば図20に示すパチンコ機が知られている。図20は、そのパチンコ機を正面から見た概略説明図である。パチンコ機500に設けられた操作ハンドル501を操作して発射された遊技球が普通図柄作動ゲート502を通過すると、赤色または緑色に発光する3個のLEDから構成された普通図柄表示装置503が点滅を開始する。そして、所定時間(たとえば30秒)経過後にそれら3個のLEDの点滅が停止し、そのときの3個のLEDの発光色(普通図柄)の組合せが、所定の組合せの場合に当りとなり、普通電動役物504が所定時間(たとえば0.2秒)両翼を開放する。そして、遊技球が両翼を開放した普通電動役物504、あるいは、第1種始動口505に入賞すると、特別図柄表示器506の画面上の横方向3個所において複数の図柄(たとえば、0〜9)を上下方向に変動表示する(スクロールさせる)。そして、所定時間経過後に2個所における特別図柄の変動表示が停止し、同一の特別図柄が2つ確定表示されると、いわゆるリーチになり、残る1個所の特別図柄の変動速度が低速になり、先に停止した2つの特別図柄と同一の特別図柄で停止するか否か、遊技者をハラハラドキドキさせる演出が行われる。そして、3個所に確定表示された3つの特別図柄が大当り図柄(たとえば、「111」、「222」、「777」など)の場合に大当りが発生し、扉式の開閉部材507が開作動し、大入賞口508が開口する。
【0003】そして、大入賞口508に遊技球が入賞すると、入賞球1個に付き、所定個数(たとえば、15個)の賞球が上受け皿510に払出される。また、大入賞口508に入賞した入賞球の数が所定数(たとえば、10個)に達するか、あるいは、大入賞口508が開口してから所定時間(たとえば、30秒)経過するか、いずれかの条件が満たされると、開閉部材507が閉作動し、大入賞口508が閉口する。さらに、大入賞口508に入賞した遊技球が大入賞口508の内部に設けられた特定領域509を通過すると、大入賞口508が連続して開口する権利が発生する。このように、大入賞口508が開口してから閉口するまでを1ラウンドとし、遊技球が特定領域509を通過することを条件として、複数のラウンド(たとえば、16ラウンド)の遊技を行うことができる。また、大当り図柄が特定の図柄(以下、確変図柄と称する)、たとえば奇数図柄であった場合には、その大当りの遊技が終了してから所定の期間、特別図柄および普通図柄の変動開始から確定表示までの時間が短縮された遊技状態(以下、時短と称する)および大当りの発生する確率の高い遊技状態(以下、確変と称する)に変化する権利が発生する。確変に変化した遊技状態では、大当りの発生確率が高いため、獲得した賞球を増やすチャンスとなる。
【0004】なお、普通図柄の変動中に遊技球が普通図柄作動ゲート502を通過した場合は、普通図柄始動記憶として最大4つまで記憶され、その記憶数(以下、普通図柄始動記憶数と称する)は、普通図柄始動記憶数表示装置512を構成する4つのLEDの点灯数により表示される。そして、現在行われている普通図柄の変動表示が終了したときに普通図柄始動記憶数が「1」以上ある場合は、その普通図柄始動記憶に基いて次の普通図柄の変動表示を行う。また、特別図柄の変動中に遊技球が両翼を開放した普通電動役物504、あるいは、第1種始動口505に入賞した場合は、特別図柄始動記憶として最大4つまで記憶され、その記憶数(以下、特別図柄始動記憶数と称する)は、特別図柄始動記憶数表示装置511を構成する4つのLEDの点灯数により表示される。そして、現在行われている特別図柄の変動表示が終了したときに特別図柄始動記憶数が「1」以上ある場合は、その特別図柄始動記憶に基いて次の特別図柄の変動表示を行う。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】上述のように、遊技者が多くの賞球を獲得できるか否かは、大当りが発生するか否かにかかっているため、遊技者の最大の関心は、特別図柄表示器506により確定表示される特別図柄に集中する。しかし、普通図柄表示装置503は、普通電動役物504の両翼を開放させる役割しかないため、普通図柄に対する遊技者の関心は薄い。つまり、前記従来のパチンコ機500では、普通図柄に対する遊技者の関心が低いため、普通図柄を表示する機能の有用性が低下しているという問題がある。
【0006】そこでこの発明は、上記問題を解決するためになされたものであり、普通図柄を表示する機能の有用性を高めることができる遊技機を実現することを目的とする。
【0007】
【課題を解決するための手段・作用および効果】この発明は、上記目的を達成するため、請求項1ないし請求項4に記載の発明では、遊技球が第1の領域を通過したことに基いて行う第1の抽選の結果を普通図柄を用いて表示する普通図柄表示機能と、この普通図柄表示機能により所定の普通図柄が確定表示された場合に入賞口を開口する電動役物と、遊技球が第2の領域または前記電動役物の入賞口に入賞したことに基いて行う第2の抽選の結果を特別図柄を用いて表示する特別図柄表示機能と、この特別図柄表示機能により所定の特別図柄が確定表示された場合に大入賞口を開口する入賞装置とを備えた遊技機において、前記普通図柄および前記特別図柄を表示し、かつ、前記普通図柄を用いて前記第2の抽選の結果を予告する表示装置を備えたという技術的手段を用いる。
【0008】表示装置は、普通図柄および特別図柄を表示し、かつ、普通図柄を用いて第2の抽選の結果を予告する。つまり、表示装置は、大入賞口が開口することになるか否かという、遊技者の利益を決定付ける抽選結果を、普通図柄を用いて予告することができるため、遊技者の関心を普通図柄に集めることができる。したがって、普通図柄を表示する機能の有用性を高めることができる。
【0009】請求項2に記載の発明では、請求項1に記載の遊技機において、前記表示装置は、前記普通図柄を用いて前記特別図柄の表示内容を予告する機能を備えたという技術的手段を用いる。
【0010】つまり、表示装置は、特別図柄の表示内容という、遊技者の関心が強い表示内容を普通図柄を用いて予告することができるため、遊技者の関心を普通図柄に集めることができる。したがって、普通図柄を表示する機能の有用性を高めることができる。
【0011】請求項3に記載の発明では、請求項1または請求項2に記載の遊技機において、前記表示装置は、前記普通図柄を変動表示することにより前記第1の抽選が行われていることを表示し、かつ、その変動表示している前記普通図柄の態様を変化させることにより前記予告を行う機能を備えたという技術的手段を用いる。
【0012】つまり、表示装置は、普通図柄の態様を変化させることにより、第2の抽選の結果あるいは特別図柄の表示内容を予告することができるため、従来には存在しない普通図柄の斬新な活用を行うことができるので、遊技者の関心をより一層集めることができる。したがって、普通図柄を表示する機能の有用性をより一段と高めることができる。
【0013】請求項4に記載の発明では、請求項1ないし請求項3のいずれか1つに記載の遊技機において、前記表示装置は、前記第1の抽選を行う回数を示す画像を表示し、かつ、その画像の態様を変化させることにより前記第1の抽選の結果を表示する機能を備えたという技術的手段を用いる。
【0014】つまり、表示装置は、第1の抽選を行う回数を示す画像の態様を変化させることにより、第1の抽選の結果を表示することができるため、従来には存在しない普通図柄の斬新な活用を行うことができるので、遊技者の関心をより一層集めることができる。したがって、普通図柄を表示する機能の有用性をより一段と高めることができる。
【0015】請求項5に記載の発明では、遊技球が第1の領域を通過したことに基いて行う第1の抽選の結果を普通図柄を用いて表示する普通図柄表示機能と、遊技球が第2の領域または前記電動役物の入賞口に入賞したことに基いて行う第2の抽選の結果を特別図柄を用いて表示する特別図柄表示機能と、前記普通図柄を用いて前記第2の抽選の結果を予告する機能とを有する表示装置と、この表示装置により所定の普通図柄が確定表示された場合に入賞口を開口する電動役物と、前記表示装置により所定の特別図柄が確定表示された場合に大入賞口を開口する入賞装置とを備えた遊技機をコンピュータにより機能させるためのコンピュータプログラムであって、前記表示装置が、前記普通図柄を用いて前記第2の抽選の結果を予告するためにコンピュータが実行するコンピュータプログラムという技術的手段を用いる。
【0016】つまり、請求項1に記載の遊技機は、たとえば、後述する発明の実施の形態に記載するように、パチンコ機(遊技機)に内蔵されたCPU(コンピュータ)により機能するため、上記コンピュータプログラムをROM(記録媒体)に記憶しておき、その記憶されたコンピュータプログラムを上記CPUが実行することにより、上記パチンコ機を機能させることができる。
【0017】請求項6に記載の発明では、遊技球が第1の領域を通過したことに基いて行う第1の抽選の結果を普通図柄を用いて表示する普通図柄表示機能と、遊技球が第2の領域または前記電動役物の入賞口に入賞したことに基いて行う第2の抽選の結果を特別図柄を用いて表示する特別図柄表示機能と、前記普通図柄を用いて前記第2の抽選の結果を予告する機能とを有する表示装置と、この表示装置により所定の普通図柄が確定表示された場合に入賞口を開口する電動役物と、前記表示装置により所定の特別図柄が確定表示された場合に大入賞口を開口する入賞装置とを備えた遊技機をコンピュータにより機能させるためのコンピュータプログラムが記録された記録媒体であって、前記表示装置が、前記普通図柄を用いて前記第2の抽選の結果を予告するためにコンピュータが実行するコンピュータプログラムが記録された記録媒体という技術的手段を用いる。
【0018】つまり、コンピュータにより遊技を制御する遊技機にあっては、たとえば、後述する発明の実施の形態に記載するように、パチンコ機(遊技機)に設けられたROM(記録媒体)に記録されたコンピュータプログラムをCPU(コンピュータ)が実行することにより機能することから、上記コンピュータプログラムを記録したROMなどの記録媒体を使用することにより、請求項1に記載の遊技機を実現できる。
【0019】
【発明の実施の形態】以下、この発明に係る遊技機の実施形態について図を参照して説明する。なお、以下に記載する各実施形態では、この発明に係る遊技機として第1種のパチンコ機を例に挙げて説明する。
[全体の主要構成]まず、この実施形態のパチンコ機の主要構成について図1を参照して説明する。図1は、そのパチンコ機の外観を示す斜視説明図である。パチンコ機1には、前枠2が開閉可能に備えられており、その前枠2には、ガラス枠4が開閉可能に取付けられている。前枠2の右側には、ガラス枠4開閉用の鍵を差し込む鍵穴3が設けられている。ガラス枠4の内部には、遊技盤5が設けられており、前枠2の右側下方には、遊技球を遊技盤5へ発射する発射装置(図示省略)を操作するための発射ハンドル15が回動可能に取付けられている。ガラス枠4の下方には、賞球や貸球が供給される賞球・貸球供給口6aが形成されており、この賞球・貸球供給口6aの供給側には、その賞球・貸球供給口6aから供給された賞球や貸球を溜めておくための上受け皿6が取り付けられている。上受け皿6の下方には、上受け皿6の収容可能数を超えて流下した賞球や上受け皿球抜きレバー6bの操作により上受け皿6から排出された遊技球などを排出する排出口7aが形成されている。排出口7aの排出側には、その排出口7aから排出された遊技球を収容しておくための下受け皿7が設けられている。また、遊技盤5の上方には、枠ランプ9が設けられており、下受け皿7の左側には、灰皿7bが設けられている。
【0020】[遊技盤5の主要構成]次に、遊技盤5の主要構成について図2および図3を参照して説明する。図2は、遊技盤5の主要構成を示す正面説明図であり、図3は、図2に示す遊技盤に取付けられているセンターケースの正面説明図である。図2に示すように、遊技盤5の略中央には、センターケース30が取付けられており、センターケース30には、図柄表示器32aが設けられている。図柄表示器32aは、普通図柄、普通図柄の変動中を示す画像、当り普通図柄、ハズレ普通図柄、特別図柄、背景画像、リーチの演出画像、大当り遊技中の演出画像などを表示する。また、図柄表示器32aは、普通図柄を含む画像を用いて、特別図柄のリーチ予告あるいは大当り予告を行う。
【0021】図3に示す例では、表示領域Bには、3車線の道路と、その道路に対して設けられた信号機と、その信号機に対応して描かれた停止線L1と、その停止線L1にて各車線で停止している3台の自動車と、道路の外側に存在する家屋と、各家屋の近傍にて駐車している自動車と、空に浮かぶ雲と、その空を飛行する飛行機とが表示されている。停止線L1にて停止している3台の自動車のフロントガラスには、数字が表示されており、各自動車が、特別図柄を構成する。以下、左から順に左図柄G1、中図柄G2、右図柄G3と称する。図3に示す例は、大当りかハズレかの前回の抽選結果が表示されており、左図柄G1、中図柄G2および右図柄G3として「7」「5」「3」が確定表示されている。道路の外側に存在する家屋の近傍にて駐車している自動車は、特別図柄始動記憶数を表す。図3に示す例では、計3台の自動車が駐車しているため、特別図柄始動記憶数が「3」であることを表している。以下、特別図柄始動記憶数を表す図柄を特別図柄始動記憶図柄と称する。雲は、普通図柄始動記憶数を表す。図3に示す例では、3つの雲が表示されているため、普通図柄始動記憶数が「3」であることを表している。以下、普通図柄始動記憶数を表す図柄を普通図柄始動記憶図柄と称する。飛行機は、普通図柄が変動中であることを表す図柄(以下、変動中図柄と称する)である。また、変動中図柄B2は、普通図柄の変動開始から確定表示までに要する時間(以下、普通図柄変動時間と称する)を表す役割をしており、飛行時間が普通図柄変動時間に対応する。なお、確定表示とは、最終的に確定した特別図柄を表示したという意味であり、確定表示の態様には、変動が完全に停止した状態、完全に停止しないで上下または左右に振動している状態などが含まれる。
【0022】また、図2に示すように、センターケース30の右側には、遊技球の通過により図柄表示器32aに普通図柄を表示する機能を有する普通図柄作動右ゲート25が設けられており、センターケース30の左側には、同じく遊技球の通過により図柄表示器32aに普通図柄を表示する機能を有する普通図柄作動左ゲート26が設けられている。センターケース30の下方には、遊技球の入賞により、図柄表示器32aに特別図柄を変動表示する機能を有する第1種始動口27が設けられており、この第1種始動口27の下部には、普通図柄の抽選の結果が当りであった場合に両翼を開放する普通電動役物47が設けられている。両翼を開放した普通電動役物47は、第1種始動口27と同様に図柄表示器32aに特別図柄を変動表示する機能を備えている。普通電動役物47の下方には、図柄表示器32aの3個所の表示領域における確定図柄が大当り図柄となった場合に作動する変動入賞装置40が設けられている。
【0023】変動入賞装置40には、大当りの発生時に開放動作して大入賞口41を開口する開閉部材43が開閉可能に取り付けられている。また、変動入賞装置40の内部には、遊技球の通過により開閉部材43を連続して開放動作させる機能を有する特定領域と、この特定領域を通過した遊技球を検出する特定領域スイッチ(図12に符号41bで示す)と、特定領域を変化させる部材を駆動する特定領域ソレノイド(図12に符号41cで示す)とが設けられている。遊技盤5の上方の両角部には、LEDにより装飾されたコーナー飾り11が設けられており、遊技盤5の両側には、LEDにより装飾されたサイド飾り20がそれぞれ設けられている。右側のサイド飾り20には、右袖入賞口12と、右下入賞口45とが設けられており、左側のサイド飾り20には、左袖入賞口13と、左下入賞口44とが設けられている。さらに、遊技盤5には、風車24,24と、発射された遊技球を遊技領域へ案内するレール16と、入賞しなかった遊技球をアウト球として回収するアウト口14とが設けられている。そして、遊技盤5には、多くの釘17が打ち込まれており、遊技盤5に発射された遊技球は、釘17の間を乱舞しながら落下し、普通図柄作動ゲート25,26を通過したり、第1種始動口27や各入賞口に入賞したり、あるいはアウト口14から回収されたりする。
【0024】[図柄表示器32aの表示内容]次に、図柄表示器32aの表示内容について図4ないし図11を参照して説明する。図4(A)は、前回の抽選結果を示す特別図柄が確定表示されている状態を示す説明図であり、図4(B)は、特別図柄および普通図柄の変動表示が開始された状態を示す説明図であり、図4(C)は、特別図柄が確定表示され、変動中図柄が表示されている状態を示す説明図であり、図4(D)は、再び特別図柄が変動表示している状態を示す説明図である。図5(E)は、特別図柄が確定表示された状態を示す説明図であり、図5(F)は、ハズレ普通図柄が表示された状態を示す説明図であり、図5(G)は、当り普通図柄が表示された状態を示す説明図である。図6(A)は、前回の抽選結果を示す特別図柄が確定表示されている状態を示す説明図であり、図6(B)は、特別図柄および普通図柄の変動表示が開始され、特別図柄のリーチ予告を示す普通図柄が表示された状態を示す説明図であり、図6(C)は、当り普通図柄が表示された状態を示す説明図である。図7(D)は、特別図柄がリーチ変動している状態を示す説明図であり、図7(E)は、図7(D)の続きを示す説明図であり、図7(F)は、ハズレ図柄およびハズレ普通図柄が確定表示された状態を示す説明図である。図8(A)は、前回の抽選結果を示す特別図柄が確定表示されている状態を示す説明図であり、図8(B)は、特別図柄の変動表示が開始され、大当りの予告を示す普通図柄が表示された状態を示す説明図であり、図8(C)は、当り普通図柄が表示された状態を示す説明図である。図9(D)は、特別図柄がリーチ変動している状態を示す説明図であり、図9(E)は、図9(D)の続きを示す説明図であり、図9(F)は、大当り図柄およびハズレ普通図柄が確定表示された状態を示す説明図である。図10(A)は、大当り遊技が終了したときの状態を示す説明図であり、図10(B)は、大当りの発生確率が高い遊技状態(以下、確変と称する)になったときの特別図柄の変動状態を示す説明図であり、図10(C)は、当り普通図柄が表示された状態を示す説明図である。図11(D)は、ハズレ図柄が確定表示された状態を示す説明図であり、図11(E)は、再び特別図柄が変動表示している状態を示す説明図であり、図11(F)は、ハズレ普通図柄が確定表示された状態を示す説明図である。
【0025】(1)普通図柄および特別図柄の変動表示から確定表示図4(A)に示すように、前回の抽選結果を示す特別図柄が確定表示されているときに、遊技球が第1種始動口27または両翼を開放した普通電動役物47に入賞すると、図4(B)に示すように、信号機A1が赤から青になり、停止線L1にて停止していた自動車が前進し始め、停止線L1を超えて画面下端から消えて行く。また、道路後方から複数の自動車が出現し、道路を走行して画面下端から消えて行く。各自動車のフロントガラスには特別図柄(この実施形態では0〜9の数字)が表示されており、遊技者の目には、フロントガラスに特別図柄を表示した自動車が道路を走行し、停止線L1に近づくにしたがって自動車の表示面積が次第に大きくなり、特別図柄も次第に大きくなる。これを見た遊技者は、特別図柄の変動表示が開始されたことが分かる。また、特別図柄の変動中に遊技球が第1種始動口27または両翼を開放した普通電動役物47に入賞すると、自動車で表現された特別図柄始動記憶図柄G4が表示される。
【0026】また、遊技球が普通図柄作動右ゲート25または普通図柄作動左ゲート26を通過すると、図4(B)に示すように、飛行機で表現された変動中図柄B2が画面の右側から出現し、画面の左側へ飛行する。この飛行機の飛行を見た遊技者は、普通図柄の変動表示が開始されたことが分かる。また、普通図柄の変動中に遊技球が普通図柄作動右ゲート25または普通図柄作動左ゲート26を通過すると、雲で表現された普通図柄始動記憶図柄B1が表示される。そして、特別図柄の変動開始から確定表示までに要する時間(以下、特別図柄変動時間と称する)が経過すると、図4(C)に示すように、信号機A1が青から赤に変わり、左図柄G1、中図柄G2および右図柄G3が停止線L1にて揃って停止する。このとき、停止線L1にて停止した各自動車のフロントガラスに表示されている特別図柄が同一である場合は大当りが発生し、異なる場合はハズレになる。以下、大当りが発生する特別図柄の組合せを大当り図柄、ハズレになる特別図柄の組合せをハズレ図柄と称する。図4(C)に示す例では、「753」のハズレ図柄が確定表示されている。図4(C)に示す例では、特別図柄始動記憶図柄G4が3つ表示されているため、つまり特別図柄始動記憶数が「3」であるため、図4(D)に示すように、特別図柄の変動表示が開始され、特別図柄始動記憶図柄G4が1つ画面上から消える。つまり、特別図柄始動記憶数が「2」に減少する。
【0027】そして、特別図柄変動時間が経過すると、図5(E)に示すように、特別図柄が確定表示され、図5(F)に示すように、特別図柄始動記憶に基いて、特別図柄の変動表示が開始する。また、図5(E)に示すように、変動中図柄B2が画面の左端から消え去ると、普通図柄の変動表示が終了し、図5(F)に示すように、普通図柄の抽選結果が表示される。図5(F)に示す例では、雲がカモメを表した普通図柄始動記憶図柄B3に変化し、普通図柄の当りを示す当り普通図柄G5が出現する。図5(F)に示す例では、太陽を表現した当り普通図柄G5が表示されている。また、普通図柄の抽選がハズレの場合は、図5(G)に示すように、昼間の景色から夜の景色に変化し、雲が星を表した普通図柄始動記憶図柄B4に変化する。また、普通図柄のハズレを示すハズレ普通図柄G6が出現する。図5(F)に示す例では、月を表現したハズレ普通図柄G6が表示されている。なお、変動中図柄B2、当り普通図柄G5およびハズレ普通図柄G6が、請求項1に記載の普通図柄に対応する。
【0028】(2)リーチ予告図4に示した変動中図柄B2の形態を変化させることにより、特別図柄の変動パターンがリーチパターンになることを予告する。図6(B)に示すように、飛行機雲を作りながら飛行する飛行機を表現した変動中図柄B2aが表示される。遊技者は、飛行機が画面の右端から出現し、飛行機雲を作りながら画面の左端から消え去る映像を見ることにより、特別図柄の変動パターンがリーチパターンになることを推定することができる。また、飛行機雲を作りながら飛行する飛行機は、普通図柄が変動中であることをも示すものであり、その飛行機が画面の左端から消え去ると、つまり普通図柄変動時間が経過すると、図6(C)に示すように、普通図柄の抽選結果が表示される。図6(C)に示す例では、雲からカモメに変化した普通図柄始動記憶図柄B3が表示されており、太陽を表現した当り普通図柄G5が確定表示されており、普通図柄の抽選結果が当りであったことを表現している。そして、特別図柄の変動表示は、その変動開始から所定時間経過すると、図7(D)に示すように、リーチパターンに変化する。図7(D)に示す例では、信号機A1が黄色に変化し、停止線L1にて左右の車線の自動車が停止し、中央の車線の自動車のみが低速で走行する状態が表示されている。図示の例では、左図柄G1および右図柄G3が特別図柄「7」で確定表示されており、中図柄G2が変動しているリーチパターンになっている。また、普通図柄始動記憶に基いて普通図柄の変動表示が開始されると、普通図柄始動記憶図柄B3はカモメから雲に戻り、変動中図柄B2aが出現する(図7(D)、(E))。そして、特別図柄変動時間が経過すると、図7(F)に示すように、信号機A1が赤色に変化し、中央の車線を走行していた自動車が停止線L1にて停止する。図示の例では、ハズレ図柄「787」が確定表示されている。また、図示の例では、昼間の景色から夜の景色に変化し、雲を表現した普通図柄始動記憶図柄B1から星を表現した普通図柄始動記憶図柄B4に変化し、ハズレ普通図柄G6が確定表示されており、普通図柄の抽選結果がハズレであったことを表現している。なお、変動中図柄B2a、当り普通図柄G5およびハズレ普通図柄G6が、請求項1に記載の普通図柄に対応する。
【0029】(3)大当り予告図4に示した変動中図柄B2、あるいは図6に示した変動中図柄B2aの形態を変化させることにより、特別図柄の抽選結果が大当りになることを予告する。図8(B)に示す例では、空飛ぶ円盤を表現した変動中図柄B5が表示されている。この変動中図柄B5は、画面の右端から出現し、画面の左端から消えて行く。遊技者は、空飛ぶ円盤が画面を横切る映像を見ることにより、特別図柄の抽選結果が大当りであると推定することができる。図8(C)に示す例では、雲を表現した普通図柄始動記憶図柄B1からカモメを表現した普通図柄始動記憶図柄B3に変化し、太陽を表現した当り普通図柄G5が確定表示されており、普通図柄の抽選結果が当りであったことを表現している。そして、特別図柄の変動開始から所定時間経過すると、特別図柄を確定表示する処理が実行される。図9(D)、(E)に示す例では、左図柄G1および右図柄G3の確定図柄が特別図柄「7」であり、中図柄G2のみが変動しているリーチパターンになっている。そして、特別図柄変動時間が経過すると、図9(F)に示すように、中図柄G2が確定表示される。図示の例では、大当り図柄「777」が確定表示されている。また、昼から夜に変化し、星を表現した普通図柄始動記憶図柄B4と、月を表現したハズレ普通図柄G6とが確定表示されており、普通図柄の抽選結果がハズレであったことを表現している。なお、変動中図柄B5、当り普通図柄G5およびハズレ普通図柄G6が、請求項1に記載の普通図柄に対応する。
【0030】(4)確変時の表示大当り図柄が、確変図柄であった場合は(図10(A)に示す例では、確変図柄「777」が確定表示されている)、その大当りの遊技が終了すると、図10(B)、(C)に示すように、自動車が各車線において渋滞している画像が表示される。また、信号機A1が青から赤に変わる間隔も短くなり、特別図柄変動時間が短縮される。また、普通図柄変動時間が短縮される場合は、変動中図柄B2の移動速度が速くなる。図示の例では、飛行機を表現した変動中図柄B2が表示されているため、遊技者は、飛行機の飛行速度が速くなったことを知ることにより、普通図柄変動時間が短縮されていることが分かる。図10(C)に示す例では、カモメを表現した普通図柄始動記憶図柄B3が表示され、太陽を表現した当り普通図柄G5が確定表示されており、普通図柄の抽選結果が当りであったことを表現している。そして、特別図柄変動時間が経過すると、図11(D)に示すように、信号機A1が赤に変わり、停止線L1にて特別図柄が確定表示される。図示の例では、ハズレ図柄「326」が確定表示されている。その後、図11(E)に示すように、特別図柄始動記憶に基いて特別図柄が変動表示を開始する。図11(F)に示す例では、星を表現した普通図柄始動記憶図柄B4が表示され、月を表現したハズレ普通図柄G6が確定表示されており、普通図柄の抽選結果がハズレであったことを表現している。
【0031】[パチンコ機1の電気的構成]次に、パチンコ機1の主な電気的構成についてそれをブロックで示す図12を参照して説明する。パチンコ機1には、主基板100が設けられており、この主基板100には、マイクロプロセッサ110が搭載されている。マイクロプロセッサ110には、普通図柄の当りかハズレかの判定、特別図柄の大当りかハズレかの判定、大当りの遊技におけるラウンドの制御などの遊技の主な制御を実行するメインCPU112と、このメインCPU112が各種制御などを実行するためのコンピュータプログラムなどが記録されたROM114と、遊技球が普通図柄作動右ゲート25または普通図柄作動左ゲート26を通過したことの検出結果、遊技球が第1種始動口27または両翼を開放した普通電動役物47に入賞したことの検出結果などの遊技中に発生する各種データ、ROM114から読出されたコンピュータプログラムなどを一時的に格納するRAM116とが搭載されている。主基板100には、次に記載するものが電気的に接続されている。遊技球が第1種始動口27または両翼を開放した普通電動役物47に入賞したことを検出する第1種始動口スイッチ27a、図柄制御装置32、LEDやランプ類を制御するランプ制御装置300、電源基板80、賞球の払出しなどを制御する払出制御基板200、遊技中の効果音などを制御する音声制御装置79、遊技球の普通図柄作動ゲートの通過、第1種始動口27の通過、大当りの発生などの遊技中に発生した各種の遊技盤情報をパチンコホールの管理室などに設けられたコンピュータ(図示省略)へ送信するための遊技枠情報端子基板52、盤面中継基板51、遊技枠中継基板53である。
【0032】払出制御基板200には、主基板100から送信される制御コマンドを受信するマイクロプロセッサ210が搭載されており、マイクロプロセッサ210には、賞球の払出しなどを制御するサブCPU212と、このサブCPU212が賞球の払出しなどの制御を実行するための各種制御プログラムが記録されたROM214と、サブCPU212が各種制御プログラムを実行する際にROM214から読出された制御プログラムや遊技中に発生する入賞数や賞球数などの各種データを一時的に格納するRAM216とが搭載されている。また、払出制御基板200には、電源基板80、CR接続基板56、発射モータ15eを駆動するための発射モータ駆動基板15c、遊技枠情報端子基板52および払出中継基板55が電気的に接続されている。発射モータ駆動基板15cには、発射モータ駆動基板15cから発射モータ15eへ駆動信号を出力させるための発射スイッチ15dが接続されている。
【0033】遊技枠中継基板53には、満杯検出スイッチ72、賞球切れ検出スイッチ73およびセンサ中継基板54が電気的に接続されている。センサ中継基板54は、賞球ユニット62に備えられた賞球払出センサ62a,62bおよび払出中継基板55と電気的に接続されている。払出中継基板55には、貸球切れスイッチ61、賞球払出モータ62cおよび貸球ユニット63が電気的に接続されている。盤面中継基板51には、普通電動役物47の両翼を開閉動作させる普通電動役物ソレノイド47a、普通図柄作動右ゲート25を通過した遊技球を検出する右ゲートスイッチ25a、普通図柄作動左ゲート26を通過した遊技球を検出する左ゲートスイッチ26a、大入賞口に入賞した遊技球を検出する大入賞口スイッチ41a、右袖入賞口12に入賞した遊技球を検出する右袖入賞口スイッチ12a、左袖入賞口13に入賞した遊技球を検出する左袖入賞口スイッチ13a、右下入賞口45に入賞した遊技球を検出する右下入賞口スイッチ45a、左下入賞口44に入賞した遊技球を検出する左下入賞口スイッチ44aおよび大入賞口中継基板50である。大入賞口中継基板50には、特定領域スイッチ41b、特定領域ソレノイド41cおよび開閉部材43を開閉駆動する大入賞口ソレノイド43aが電気的に接続されている。電源基板80は、CR接続基板56と電気的に接続されており、CR接続基板56には、プリペイドカードの残りの度数を表示する度数表示基板やプリペイドカードを読取る装置などを備える遊技機外装置部分71と電気的に接続されている。また、電源基板80は、AC24V(50Hz/60Hz)の主電源70から電源の供給を受け、各基板、装置および発射スイッチ15dなどへ必要電源を供給する。
【0034】[図柄制御装置32の電気的構成]次に、図柄制御装置32の主な電気的構成について、それをブロックで示す図13を参照して説明する。図柄制御装置32は、図柄表示器32a、液晶インバータ基板32b、液晶アナログ基板32cおよび図柄制御基板32dを備える。図柄制御基板32dに搭載されたキャラクタROM32iには、普通図柄を変動表示するための動画、普通図柄の背景画像、普通図柄を演出するための演出画像および特別図柄などを図柄表示器32aに表示するための画像データが記録されている。図柄制御基板32dに搭載されたサブCPU32eは、主基板100からライン100aを介して送出されてきた画像制御コマンドを受信するとともに、その受信した画像制御コマンドの内容をROM32fに記録されたコンピュータプログラムに従って解析する。続いてサブCPU32eは、その解析結果をVDP(ビデオ・ディスプレイ・プロセッサ)32gへ送出し、VDP32gは、キャラクタROM32iから上記解析結果に対応した普通図柄、特別図柄、背景画像などを読出す。VDP32gは、キャラクタROM32iから読出した普通図柄や特別図柄などを構成するドットのアドレス、表示色などを上記解析結果に基づいて演算し、その演算結果を内蔵のパレットRAM32hに一時的に格納する。続いてVDP32gは、パレットRAM32hに格納されている演算結果に基づいてRGB信号を液晶アナログ基板32cへ送出する。続いて液晶アナログ基板32cは、取込んだRGB信号の色補正および輝度調整を行い、その信号を液晶インバータ基板32bへ送出する。液晶インバータ基板32bは、バックライト電源の役割を果たし、取込んだ信号を昇圧(たとえば、12Vから600V)し、図柄表示器32aへ送出する。そして図柄表示器32aは、取込んだ信号に対応する液晶ドットをスイッチングして表示する。これにより、普通図柄や特別図柄の変動表示、確定図柄の表示、背景画像などの表示などを行う。なお、この実施形態では、図柄表示器32aは、TFT(Thin Film Transistor)を画素駆動素子とするアクティブマトリックス方式の液晶表示装置である。
【0035】[普通図柄抽選用カウンタおよび大当り抽選用カウンタ]次に、主基板100のROM114に記録されている普通図柄抽選用カウンタおよび大当り抽選用カウンタについて図14を参照して説明する。図14(A)は普通図柄抽選用カウンタの説明図であり、図14(B)は大当り抽選用カウンタの説明図である。図14(A)に示す普通図柄抽選用カウンタCt1は、図柄表示器32aにより確定表示する普通図柄を何にするか、つまり普通図柄の当りハズレを決定するためのカウンタであり、複数の数値、この実施形態では「0」〜「9」の計10個の数値をカウントし、メインCPU112は、カウント値を取得するタイミングになったときに普通図柄抽選用カウンタCt1がカウントしているカウント値を1つ取得し、その取得したカウント値が当り値であるか否かを決定する。図14(B)に示す大当り抽選用カウンタCt2は、大当りか否かを決定するためのカウンタであり、複数の数値、この実施形態では「0」〜「299」の計300個の数値をカウントし、メインCPU112は、カウント値を取得するタイミングになったときに大当り抽選用カウンタCt2がカウントしているカウント値を1つ取得し、その取得したカウント値が大当り値であるか否かを判定する。
【0036】[遊技の主な流れ]次に、遊技の主な流れについて図15ないし図19を参照して説明する。図15は、ゲートSW(右ゲートスイッチ25aまたは左ゲートスイッチ26a)のON・OFFタイミングと、普通図柄の変動開始・変動停止タイミングと、第1種始動口SW(第1種始動口スイッチ27a)のON・OFFタイミングと、特別図柄の変動開始・変動停止タイミングとの関係を示すタイムチャートである。図16は、メインCPU112が実行する第1種始動口処理の流れを示すフローチャートである。図17は、メインCPU112が実行する特別図柄変動処理の流れを示すフローチャートである。図18は、メインCPU112が実行する普通図柄作動ゲート処理の流れを示すフローチャートである。図19は、メインCPU112が実行する普通図柄変動処理の流れを示すフローチャートである。
【0037】(第1種始動口処理)遊技球が第1種始動口27または両翼を開放した普通電動役物47(図2)に入賞し、第1種始動口スイッチ27a(図12)がONすると(図15のt1)、メインCPU112は、第1種始動口スイッチ27aがONしたと判定する(図16のステップ(以下、Sと略す)10:Yes)。続いてメインCPU112は、特別図柄始動記憶数U2が「4」未満であるか否かを判定し(S12)、「4」未満であると判定すると(S12:Yes)、特別図柄始動記憶数U2に「1」を加算し(S14)、大当り抽選用カウンタCt2(図14(B))のカウント値を1つ取得し(S16)、その取得したカウント値をRAM116に一時的に格納する(S18)。なお、上記第1種始動口処理は、ROM114に記録されたコンピュータプログラムに従って実行される。
【0038】(特別図柄変動処理)メインCPU112は、図柄制御装置32へ特別図柄の制御コマンドを送信しているか否か、つまり特別図柄が変動中であるか否かを判定し(図17のS30)、変動中でないと判定すると(S30:No)、特別図柄始動記憶数U2が「1」以上であるか否かを判定する(S32)。ここで、特別図柄始動記憶数U2が「1」以上であると判定すると(S32:Yes)、特別図柄始動記憶数U2から「1」を減算する(S34)。続いてメインCPU112は、第1種始動口処理のS18(図16)においてRAM116に一時的に格納したカウント値を読出す(S36)。続いてメインCPU112は、確変フラグがセットされているか否かを判定する(S38)。ここで、確変フラグがセットされている場合は(S38:Yes)、大当りの発生確率が高い時に用いる大当り値テーブルを参照し(S40)、確変フラグがセットされていない場合は(S38:No)、大当りの発生確率が低い時に用いる大当り値テーブルを参照する(S42)。たとえば、高確率時に参照する大当り値テーブルには、「7」,「17」,「77」,「177」および「277」の計5個の大当り値が設定されており、低確率時の大当り値テーブルには、1個の大当り値「7」が設定されている。つまり、高確率時において大当りが発生する確率は、低確率時の5倍になっている。
【0039】続いてメインCPU112は、S36において読出したカウント値と同一の大当り値が大当り値テーブルに設定されているか否かに基いて大当りか否かを判定し(S44)、大当りと判定すると(S44:Yes)、大当りの発生を示す大当りフラグをセットする(S46)。続いてメインCPU112は、大当り図柄を決定する(S48)。大当り図柄の決定は、複数の数値(たとえば、「0」〜「9」)と複数の大当り図柄(たとえば、特別図柄「0」〜「9」)とを対応付けて構成された大当り図柄テーブルを参照し、ランダムに選択した数値に対応付けられている特別図柄を大当り図柄に決定する。たとえば、数値「7」を選択した場合は、大当り図柄「777」に決定する。続いてメインCPU112は、決定した大当り図柄が確変図柄であるか否かを判定し(S50)、確変図柄である場合は(S50:Yes)、確変フラグをセットする(S52)。たとえば、奇数の大当り図柄が確変図柄に設定されている場合においてS48にて決定した大当り図柄が「777」であった場合は、確変フラグをセットする。なお、確変図柄とは、今回の大当りの遊技が終了してから所定期間確変に変化する権利が発生する大当り図柄をいう。
【0040】また、メインCPU112は、大当りではない、つまりハズレと判定した場合は(S44:No)、ハズレ図柄を決定する(S54)。ハズレ図柄の決定は、複数の数値(たとえば、「0」〜「9」)と複数のハズレ図柄(たとえば、特別図柄「0」〜「9」)とを対応付けて構成されたハズレ図柄テーブルを参照し、ランダムに選択した数値に対応付けられている特別図柄をハズレ図柄に決定する。たとえば、数値「2」を選択した場合は、ハズレ図柄「2」に決定する。なお、ハズレ図柄の決定は、左図柄、中図柄および右図柄の計3図柄に対してそれぞれ行う。続いてメインCPU112は、決定したハズレ図柄が大当り図柄と同一であるか否かを判定し(S56)、同一である場合は(S56:Yes)、再度、ハズレ図柄を決定する(S54)。続いてメインCPU112は、特別図柄変動時間および変動内容からなる変動パターンを決定する(S58)。特別図柄の変動パターンの決定は、たとえば複数の数値と複数の変動パターンとを対応付けて構成された変動パターンテーブルを参照し、ランダムに選択した数値に対応付けられている変動パターンに決定する。また、確変フラグがセットされている場合は、特別図柄変動時間が短縮された複数の変動パターンと複数の数値とを対応付けた変動パターンテーブルを参照し、ランダムに選択した数値に対応付けられている変動パターンに決定する。
【0041】続いてメインCPU112は、S58にて決定した変動パターンがリーチパターンであるか否かを判定し(S60)、リーチパターンであると判定すると(S60:Yes)、変動パターンがリーチパターンであることを示すリーチフラグをセットする(S62)。続いてメインCPU112は、S58にて決定した変動パターンに対応する特別図柄変動時間の計測を開始し(S64)、特別図柄の変動開始を指示する特別図柄変動開始コマンドを図柄制御装置32へ送信する(S66)。その特別図柄変動開始コマンドには、S48にて決定した大当り図柄、または、S54にて決定したハズレ図柄、S58にて決定した変動パターンなどを指示する制御コマンドが含まれている。そして、メインCPU112から送信されてきた特別図柄変動開始コマンドを受信した図柄制御装置32は、その受信した特別図柄変動開始コマンドに基いて特別図柄の変動表示を開始する(図4(B)、図15のt2)。そして、メインCPU112は、S64にて計測を開始した特別図柄変動時間がタイムアップしたと判定すると(S68:Yes)、特別図柄の変動表示を停止させる制御コマンドを示す変動停止コマンドを図柄制御装置32へ送信する(S70)。これにより、図柄表示器32aは、各車線を走行している自動車を停止線L1にて停止させ、つまり特別図柄の変動表示を停止し、先に受信している特別図柄変動開始コマンドにより示される大当り図柄またはハズレ図柄を確定表示する(図4(C)、図15のt6)。また、大当りの場合は、メインCPU112から大入賞口ソレノイド43a(図12)へ駆動信号が送信され、大入賞口41(図2)が開口し、第1ラウンドが開始する。ところで、特別図柄の変動表示中に遊技球が第1種始動口27または両翼を開放した普通電動役物47に入賞した場合は(たとえば、図15のt5、t8で示すタイミング)、特別図柄始動記憶数U2に「1」が加算され、図柄表示器32aは、特別図柄始動記憶図柄G4の表示数を「1」増加する。なお、上記特別図柄変動処理は、ROM114に記録されたコンピュータプログラムに従って実行される。
【0042】(普通図柄作動ゲート処理)遊技球が普通図柄作動右ゲート25を通過すると、右ゲートスイッチ25aがONし、普通図柄作動左ゲート26を通過すると、左ゲートスイッチ26aがONする。そして、メインCPU112は、右ゲートスイッチ25aまたは左ゲートスイッチ26aがONしたと判定すると(図18のS80:Yes、図15のt3)、普通図柄始動記憶数U1が「4」未満であるか否かを判定する(S82)。ここで、「4」未満であると判定すると(S82:Yes)、普通図柄始動記憶数U1に「1」を加算する(S84)。続いてメインCPU112は、普通図柄抽選用カウンタCt1(図14(A))のカウント値を1つ取得し(S86)、その取得したカウント値をRAM116に一時的に格納する(S88)。なお、上記普通図柄作動ゲート処理は、ROM114に記録されたコンピュータプログラムに従って実行される。
【0043】(普通図柄変動処理)メインCPU112は、図柄制御装置32へ普通図柄の制御コマンドを送信しているか否かに基いて、普通図柄を変動表示中であるか否かを判定し(図19のS90)、変動表示中でないと判定すると(S90:No)、普通図柄始動記憶数U1が「1」以上であるか否かを判定する(S92)。ここで、「1」以上である場合は(S92:Yes)、普通図柄始動記憶数U1から「1」を減算し(S94)、前述の普通図柄作動ゲート処理のS88においてRAM116に一時的に格納したカウント値を読出し(S96)、その読出したカウント値が予めROM114に格納されている当り値(たとえば、「3」,「5」,「7」)のいずれかと同一値であるか否かに基いて、当りかハズレかを判定する(S98)。ここで、当りと判定すると(S98:Yes)、当り普通図柄を表示することを決定し(S100)、ハズレと判定すると(S98:No)、ハズレ普通図柄を表示することを決定する(S102)。
【0044】続いてメインCPU112は、特別図柄変動処理のS62(図17)により、リーチフラグがセットされているか否かを判定し(S104)、セットされていると判定すると(S104:Yes)、リーチ予告用の変動中図柄を表示することを決定する(S106)。続いてメインCPU112は、特別図柄変動処理のS46(図17)により、大当りフラグがセットされているか否かを判定し(S108)、セットされていると判定すると(S108:Yes)、大当り予告用の変動中図柄を表示することを決定する(S110)。続いてメインCPU112は、普通図柄変動時間(たとえば30秒)の計測を開始し(S112)、普通図柄の変動表示の開始を指示する普通図柄変動開始コマンドを図柄制御装置32へ送信する(S114、図15のt4)。普通図柄変動開始コマンドには、S100において決定した当り普通図柄またはS102において決定したハズレ普通図柄を指定するコマンドが含まれており、S106においてリーチ予告用の変動中図柄の表示が決定されている場合は、その変動中図柄を指定するコマンドが含まれ、S110において大当り予告用の変動中図柄の表示が決定されている場合は、その変動中図柄を指定するコマンドが含まれる。
【0045】そして、図柄制御装置32は、メインCPU112から送信されてきた普通図柄変動開始コマンドに対応した図柄を画面に表示する。受信した普通図柄変動開始コマンドが、リーチ予告用の変動中図柄または大当り予告用の変動中図柄の表示を指定するものでない場合は、飛行機を表現した変動中図柄B2を表示し(図4(C))、リーチ予告用の変動中図柄を指定するものである場合は、飛行機雲を作りながら飛行する飛行機を表現した変動中図柄B2aを表示し(図6(B))、大当り予告用の変動中図柄を指定するものである場合は、空飛ぶ円盤を表現した変動中図柄B5を表示する(図8(B))。そしてメインCPU112は、S112において計測を開始した普通図柄変動時間がタイムアップしたか否かを判定し(S116)、タイムアップしたと判定すると(S116:Yes)、普通図柄の変動表示の停止を指示する変動停止コマンドを図柄制御装置32へ送信する(S118)。
【0046】そして、メインCPU112から送信されてきた変動停止コマンドを受信した図柄制御装置32は、当り普通図柄またはハズレ普通図柄を表示する(図15のt11)。当りの場合は、図5(F)に示すように、太陽を表現した当り普通図柄G5を確定表示するとともに、雲を表現した普通図柄始動記憶図柄B1をカモメを表現した普通図柄始動記憶図柄B3に変化させる。また、ハズレの場合は、図5(G)に示すように、昼間の景色から夜の景色に変化させ、月を表現したハズレ普通図柄G6を確定表示するとともに、雲を表現した普通図柄始動記憶図柄B1を星を表現した普通図柄始動記憶図柄B4に変化させる。ところで、普通図柄の変動表示中に遊技球が普通図柄作動右ゲート25または普通図柄作動左ゲート26を通過した場合は(たとえば、図15のt9で示すタイミング)、普通図柄始動記憶数U1に「1」が加算され、図柄表示器32aは、普通図柄始動記憶図柄B1の表示数を「1」増加する。なお、上記普通図柄変動処理は、ROM114に記録されたコンピュータプログラムに従って実行される。
【0047】[実施形態の効果]
(1)以上のように、上記実施形態のパチンコ機1を使用すれば、図柄表示器32aは、普通図柄および特別図柄を表示し、かつ、普通図柄を含む画像を用いて大当りかハズレかの抽選結果を予告することができる。つまり、図柄表示器32aは、大当りが発生することになるか否かという、遊技者の利益を決定付ける抽選結果を、普通図柄を含む画像を用いて予告することができるため、遊技者の関心を普通図柄に集めることができる。したがって、普通図柄を表示する機能の有用性を高めることができる。
(2)しかも、図柄表示器32aは、特別図柄の変動パターンがリーチパターンになるか否かという、遊技者の関心が強い事項を普通図柄を含む画像を用いて予告することができるため、遊技者の関心を普通図柄に集めることができる。したがって、普通図柄を表示する機能の有用性を高めることができる。
(3)また、図柄表示器32aは、変動中図柄の態様を変化させることにより、大当りかハズレかの抽選結果あるいは特別図柄の変動パターンがリーチパターンになるか否かを予告することができるため、従来には存在しない普通図柄の斬新な活用を行うことができるので、遊技者の関心をより一層集めることができる。したがって、普通図柄を表示する機能の有用性をより一段と高めることができる。
(4)さらに、図柄表示器32aは、普通図柄始動記憶図柄の態様を変化させることにより、第1の抽選結果を表示することができるため、従来には存在しない普通図柄の斬新な活用を行うことができるので、遊技者の関心をより一層集めることができる。したがって、普通図柄を表示する機能の有用性をより一段と高めることができる。
【0048】<他の実施形態>(1)普通図柄始動記憶図柄の表示態様を変化させることにより、特別図柄の抽選結果を予告することもできる。たとえば、雲を表現した普通図柄始動記憶図柄B1をカモメを表現した普通図柄始動記憶図柄B3に変化させることにより、特別図柄の抽選結果が大当りであったことを予告することができる。また、普通図柄始動記憶図柄B1を星を表現した普通図柄始動記憶図柄B4に変化させることにより、特別図柄の抽選結果がハズレであったことを予告することができる。また、普通図柄始動記憶図柄の表示態様を変化させることにより、特別図柄の変動パターンを予告することもできる。
(2)変動中図柄の表示数を変化させる(たとえば増加させる)ことにより、特別図柄の抽選結果または特別図柄の変動パターンを予告することもできる。
【0049】(3)変動中図柄の移動速度を変化させる(たとえば速くする)ことにより、特別図柄の抽選結果または特別図柄の変動パターンを予告することもできる。
(4)変動中図柄の移動経路を変化させる(たとえば旋回、ジグザグなど)ことにより、特別図柄の抽選結果または特別図柄の変動パターンを予告することもできる。
(5)変動中図柄の表示色や大きさなどを変化させることにより、特別図柄の抽選結果または特別図柄の変動パターンを予告することもできる。
(6)前記実施形態では、普通図柄を含む画像により、特別図柄の抽選結果または特別図柄の変動パターンを予告する場合を説明したが、確変図柄による大当りか否か、あるいは時短になるか否かなどの遊技者の利益に関する内容を予告することもできるし、遊技者の利益に関係しない遊技内容を予告することもできる。
【0050】[各請求項と実施形態との対応関係]普通図柄作動右ゲート25および普通図柄作動左ゲート26が、請求項1に記載の第1の領域に対応し、普通図柄の当りかハズレかの抽選が第1の抽選に対応する。変動中図柄、当り普通図柄およびハズレ普通図柄が普通図柄に対応する。当り普通図柄が所定の普通図柄に対応し、普通電動役物47が電動役物に対応する。第1種始動口27または両翼を開放した普通電動役物47が第2の領域に対応し、特別図柄の大当りがハズレかの抽選が第2の抽選に対応する。大当り図柄が所定の特別図柄に対応し、変動入賞装置40が入賞装置に対応する。図柄表示器32aが表示装置に対応する。特別図柄の変動パターンがリーチパターンになることの予告が、請求項2に記載の予告に対応する。サブCPU32eが、請求項5または請求項6に記載のコンピュータに対応し、サブCPU32eが図柄表示器32aに画像を表示するためのコンピュータプログラムが請求項5に係るコンピュータプログラムに対応し、そのコンピュータプログラムが記録されたROM32fが請求項6に係る記録媒体に対応する。
【出願人】 【識別番号】591142909
【氏名又は名称】マルホン工業株式会社
【住所又は居所】愛知県春日井市桃山町1丁目127番地
【出願日】 平成14年1月17日(2002.1.17)
【代理人】 【識別番号】100095795
【弁理士】
【氏名又は名称】田下 明人
【公開番号】 特開2003−205126(P2003−205126A)
【公開日】 平成15年7月22日(2003.7.22)
【出願番号】 特願2002−8317(P2002−8317)