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【発明の名称】 遊技機
【発明者】 【氏名】井置 定男

【氏名】田口 英雄

【要約】 【課題】興趣の高い変動表示ゲームをする遊技機を提供することを目的とする。

【解決手段】表示装置に図柄を変動表示させる変動表示ゲームを実行可能な表示制御手段を備える遊技機において、表示装置の表示画面には、更新する更新図柄が表示される更新表示領域と、更新しない複数の非更新図柄が表示される非更新表示領域とを設け、表示制御手段は、変動表示ゲームの演出を行う演出オブジェクトの回転表示を制御する演出オブジェクト回転表示制御手段と、演出オブジェクトの回転表示に対応して、更新表示領域で更新図柄を更新表示する制御を行う更新図柄表示制御手段と、演出オブジェクトの回転表示に対応して、非更新表示領域で非更新図柄を移動させ、演出オブジェクトの回転方向と、非更新図柄の移動方向とに基づいて非更新図柄同士の優先順位を異ならせて表示する制御を行う非更新図柄表示制御手段と、を備えた。
【特許請求の範囲】
【請求項1】表示内容が変化可能な表示装置と、始動条件の成立に基づき該表示装置に複数の図柄を変動表示させる変動表示ゲームを実行可能な表示制御手段と、を備え、該変動表示ゲームの表示結果が予め定められた特別表示結果態様になった場合に、遊技者に有利な特別遊技状態を発生可能に構成された遊技機において、前記表示装置の表示画面には、更新する更新図柄が表示される更新表示領域と、更新しない複数の非更新図柄が表示される非更新表示領域とを設け、前記表示制御手段は、前記変動表示ゲームの演出を行う演出オブジェクトの回転表示を制御する演出オブジェクト回転表示制御手段と、前記演出オブジェクトの回転表示に対応して、前記更新表示領域で前記更新図柄を更新表示する制御を行う更新図柄表示制御手段と、前記演出オブジェクトの回転表示に対応して、前記非更新表示領域で前記非更新図柄を移動させ、前記演出オブジェクトの回転方向と、前記非更新図柄の移動方向とに基づいて前記非更新図柄同士の優先順位を異ならせて表示する制御を行う非更新図柄表示制御手段と、を備えたことを特徴とする遊技機。
【請求項2】前記非更新図柄表示制御手段は、リーチ状態が発生した際に、リーチ図柄を前記非更新表示領域に移動表示するように制御することを特徴とする請求項1に記載の遊技機。
【請求項3】前記更新図柄表示制御手段は、前記更新表示領域に表示される前記更新図柄には、前記非更新図柄との組み合わせによって前記特別表示結果態様となる図柄が含まれるように表示制御することを特徴とする請求項1又は2に記載の遊技機。
【請求項4】前記表示制御手段は、前記演出オブジェクトの表示位置に関連して、前記変動表示ゲームの表示結果態様を表示する表示結果態様表示面を複数構成可能であり、前記表示結果態様表示面の少なくとも一つは前記特別表示結果態様を構成する組み合わせとなるように表示制御することを特徴とする請求項1から3のいずれか一つに記載の遊技機。
【請求項5】前記非更新図柄表示制御手段は、前記非更新表示領域に表示する前記非更新図柄は、特別表示結果態様を構成する停止図柄数以上の図柄数で構成され、前記演出オブジェクトの回転表示中に、前記非更新表示領域に表示する非更新図柄数を前記特別表示結果態様を構成する停止図柄数未満としたことを特徴とする請求項1から4のいずれか一つに記載の遊技機。
【請求項6】前記更新図柄表示制御手段は、遊技における所定条件の成立に関係して、更新表示される図柄の種類が、通常の変動表示中よりも少ない状態に変更可能であることを特徴とする請求項1から5のいずれか一つに記載の遊技機。
【請求項7】前記演出オブジェクト回転表示制御手段は、前記演出オブジェクトの回転方向を制御可能であり、前記表示制御手段は、前記演出オブジェクトの回転方向に関係する表示制御を行う回転方向表示制御手段を備えたことを特徴とする請求項1から6のいずれか一つに記載の遊技機。
【発明の詳細な説明】【0001】
【発明が属する技術分野】本発明は遊技機に関し、特に、表示装置に図柄(識別情報)を変動表示する変動表示ゲームを行う遊技機に関する。
【0002】
【従来の技術】遊技機には、複数の識別情報を変動表示可能な変動表示装置と、始動入賞口とを遊技盤上に設け、該始動入賞口への遊技球の入賞に基づき該複数の識別情報(図柄)を変動表示させることで変動表示ゲームを行うようにしたものがある。
【0003】このような遊技機の変動表示ゲームでは、複数の識別情報(種々の数字、文字、記号、絵図等)から構成される識別情報列を、変動表示装置に形成された、変動表示領域(例えば左、中、右の変動表示領域)の各々で上から下に各識別情報が移動するように(又は、識別情報を伸縮したり、拡大表示したり、変動方向を変えたりして)変動表示させており、変動表示ゲームの開始から所定時間が経過すると、各変動表示領域の変動表示を順に停止させて各々識別情報を停止表示することで停止結果態様(停止図柄)を導出している。なお、該停止結果態様は変動表示ゲームの開始時には既に決定されていて、該複数の変動表示領域の変動表示は既に決定されている停止結果態様となるように各識別情報が停止制御されるように制御されている。
【0004】そして、変動表示ゲームが終了した際に複数の変動表示領域の各々に停止表示された各識別情報が予め定められた特別結果態様(例えば、「1,1,1」、「2,2,2」・・・等のぞろ目数字の何れか)を形成した場合に、遊技者への特別の遊技価値を付与する特別遊技状態が発生し、例えば、遊技盤に設けられている変動入賞装置を開状態に変換することで、遊技者が多量の遊技球を獲得可能な状態となる。
【0005】また、変動表示ゲームが終了する間際、例えば、左変動表示領域と右変動表示領域の変動表示が停止(仮停止状態として、上下に小刻みに振動させたり、小刻みに拡大縮小させたり)して、中変動表示領域のみが変動表示しているときに、左と右に停止表示された識別情報がリーチ表示態様(例えば、「2,−,2」、−は変動状態)を形成した場合(リーチ成立時)に、遊技者に特別遊技状態の発生に対する期待感を高めるために、中変動表示領域における変動表示の速度を低速にしたり、変動表示時間を通常よりも長くするようなリーチ変動表示(リーチ演出)を行うようにしたものがある。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】しかし、前述したような変動表示ゲームでは変動パターンが定型化しており、遊技者に飽きられる傾向がある。また、従来の表示演出は平面的で立体感に欠けており、映像として面白味のないものであった。
【0007】本発明は、興趣の高い変動表示ゲームをする遊技機を提供することを目的とする。
【0008】
【課題を解決するための手段】第1の発明は、表示内容が変化可能な表示装置と、始動条件の成立に基づき該表示装置に複数の図柄を変動表示させる変動表示ゲームを実行可能な表示制御手段と、を備え、該変動表示ゲームの表示結果が予め定められた特別表示結果態様になった場合に遊技者に有利な特別遊技状態を発生可能に構成された遊技機において、前記表示装置の表示画面には、更新する更新図柄が表示される更新表示領域と、更新しない複数の非更新図柄が表示される非更新表示領域とを設け、前記表示制御手段は、前記変動表示ゲームの演出を行う演出オブジェクトの回転表示を制御する演出オブジェクト回転表示制御手段と、前記演出オブジェクトの回転表示に対応して、前記更新表示領域で前記更新図柄を更新表示する制御を行う更新図柄表示制御手段と、前記演出オブジェクトの回転表示に対応して、前記非更新表示領域で前記非更新図柄を移動させ(例えば、略均等の間隔で等速で移動させ)、前記演出オブジェクトの回転方向と、前記非更新図柄の移動方向とに基づいて前記非更新図柄同士の優先順位を異ならせて表示する制御を行う非更新図柄表示制御手段と、を備えた。
【0009】第2の発明は、第1の発明において、前記非更新図柄表示制御手段は、リーチ状態が発生した際に、リーチ図柄を前記非更新表示領域に移動表示するように制御することを特徴とする。
【0010】第3の発明は、第1又は第2の発明において、前記更新図柄表示制御手段は、前記更新表示領域に表示される前記更新図柄には、前記非更新図柄との組み合わせによって前記特別表示結果態様となる図柄が含まれるように表示制御することを特徴とする。
【0011】第4の発明は、第1〜第3の発明において、前記表示制御手段は、前記演出オブジェクトの表示位置に関連して、前記変動表示ゲームの表示結果態様を表示する表示結果態様表示面を複数構成可能であり、前記表示結果態様表示面の少なくとも一つは前記特別表示結果態様を構成する組み合わせとなるように表示制御することを特徴とする。
【0012】第5の発明は、第1〜第4の発明において、前記非更新図柄表示制御手段は、前記非更新表示領域に表示する前記非更新図柄は、特別表示結果態様を構成する停止図柄数以上の図柄数で構成され、前記演出オブジェクトの回転表示中に、前記非更新表示領域に表示する非更新図柄数を前記特別表示結果態様を構成する停止図柄数未満としたことを特徴とする。
【0013】第6の発明は、第1〜第5の発明において、前記更新図柄表示制御手段は、遊技における所定条件の成立に関係して、更新表示される図柄の種類が、通常の変動表示中よりも少ない状態に変更可能であることを特徴とする。
【0014】第7の発明は、第1〜第6の発明において、前記演出オブジェクト回転表示制御手段は、前記演出オブジェクトの回転方向を制御可能であり、前記表示制御手段は、前記演出オブジェクトの回転方向に関係する(例えば、回転方向を示唆する)表示制御を行う回転方向表示制御手段を備えたことを特徴とする。
【0015】
【発明の作用および効果】第1の発明では、表示内容が変化可能な表示装置と、始動条件の成立に基づき該表示装置に複数の図柄を変動表示させる変動表示ゲームを実行可能な表示制御手段と、を備え、該変動表示ゲームの表示結果が予め定められた特別表示結果態様になった場合に遊技者に有利な特別遊技状態を発生可能に構成された遊技機において、前記表示装置の表示画面には、更新する更新図柄が表示される更新表示領域と、更新しない複数の非更新図柄が表示される非更新表示領域とを設け、前記表示制御手段は、前記変動表示ゲームの演出を行う演出オブジェクトの回転表示を制御する演出オブジェクト回転表示制御手段と、前記演出オブジェクトの回転表示に対応して、前記更新表示領域で前記更新図柄を更新表示する制御を行う更新図柄表示制御手段と、前記演出オブジェクトの回転表示に対応して、前記非更新表示領域で前記非更新図柄を移動させ、前記演出オブジェクトの回転方向と、前記非更新図柄の移動方向とに基づいて前記非更新図柄同士の優先順位を異ならせて表示する制御を行う非更新図柄表示制御手段と、を備えたので、非更新識別情報の優先順位を変更して表示制御を行うことができ、遊技者に立体感を感じさせる表示が可能になり、遊技の興趣を高めることができる。
【0016】第2の発明では、前記非更新図柄表示制御手段は、リーチ状態が発生した際に、リーチ図柄を前記非更新表示領域に移動表示するように制御するので、非更新識別情報をリーチ状態で表示することから、リーチ状態を構成する識別情報だけが浮き上がった状態にならない。また、識別情報が更新されないので同一のリーチ状態を表示し続けることができる。
【0017】第3の発明では、前記更新図柄表示制御手段は、前記更新表示領域に表示される前記更新図柄には、前記非更新図柄との組み合わせによって前記特別表示結果態様となる図柄が含まれるように表示制御するので、表示結果態様が表示される前に特別表示結果態様が成立する可能性があることを遊技者に知らせることができる。
【0018】第4の発明では、前記表示制御手段は、前記表示制御手段は、前記演出オブジェクトの表示位置に関連して、前記変動表示ゲームの表示結果態様を表示する表示結果態様表示面を複数構成可能であり、前記表示結果態様表示面の少なくとも一つは前記特別表示結果態様を構成する組み合わせとなるように表示制御するので、演出オブジェクトが1回転することにより、特別表示結果態様で停止表示される可能性がどの程度あるのかを遊技者に報知することができる。
【0019】第5の発明では、前記非更新図柄表示制御手段は、前記非更新表示領域に表示する前記非更新図柄は、特別表示結果態様を構成する停止図柄数以上の図柄数で構成され、前記演出オブジェクトの回転表示中に、前記非更新表示領域に表示する非更新図柄数を前記特別表示結果態様を構成する停止図柄数未満としたので、非更新識別情報表示領域の表示を特別表示結果態様と勘違いすることがなくなる。
【0020】第6の発明では、前記更新図柄表示制御手段は、遊技における所定条件の成立に関係して、更新表示される図柄の種類が、通常の変動表示中よりも少ない状態に変更可能としたので、更新可能な識別情報を減らすことができ、特別表示結果態様が成立しやすい状態を演出表示することができる。
【0021】第7の発明では、前記演出オブジェクト回転表示制御手段は、前記演出オブジェクトの回転方向を制御可能であり、前記表示制御手段は、前記演出オブジェクトの回転方向に関係する表示制御を行う回転方向表示制御手段を備えたので、識別情報に陰影を付けたり、部分的に識別情報の色調を変更したりして、演出オブジェクトの回転方向を示唆することができ、演出オブジェクトの回転方向(識別情報の移動方向)を予め知ることができる。
【0022】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態について、図面に基づいて説明する。
【0023】図1は、本発明の実施の形態の遊技機(パチンコ遊技機)の遊技盤1の正面図である。
【0024】遊技盤1の表面には、ガイドレール2で囲われた遊技領域3が形成され、遊技領域3には、変動表示装置(特別図柄表示装置)4、特別変動入賞装置5、各入賞口11、始動口7、普通図柄表示器23、普通変動入賞装置8等が配設されている。遊技領域3のほぼ中央には変動表示装置4が配置され、遊技領域3の下方には大入賞口として機能する特別変動入賞装置5が配設されている。
【0025】変動表示装置4は、例えば、LCD(液晶表示器)、CRT(ブラウン管)等で表示画面部分が構成されている。表示画面部分(表示領域)には、複数の変動表示領域が設けられており、各変動表示領域に識別情報(図柄)が表示される。すなわち、左、中、右に設けられた変動表示領域には、識別情報として割り当てられた図柄(例えば「0」〜「9」までの数字)が変動表示して変動表示ゲームが行われる。その他、表示画面には遊技の進行に基づく画像が表示される。
【0026】なお、後述する本実施の形態の具体的な表示例において、図柄には、識別性を有する数字による識別要素と、キャラクタなどの識別情報装飾要素とが設けられており、この識別要素と識別情報装飾要素とが対になって識別情報を構成している。
【0027】特別変動入賞装置5の上方には、普通変動入賞装置(普通電動役物)8を有する始動口7が、遊技領域3の左右の所定の位置には、普通図柄始動ゲート20が配設される。
【0028】打球発射装置(図示省略)から遊技領域3に向けて遊技球(パチンコ球)が打ち出されることにより遊技が行われ、打ち出された遊技球は、遊技領域3内の各所に配置された風車等の転動誘導部材13により転動方向を変えられながら遊技領域3表面を流下し、始動口7、一般入賞口11、特別変動入賞装置5に入賞するか、アウト口12から排出される。N個の一般入賞口11への遊技球の入賞は、各一般入賞口11毎に備えられたN個の入賞センサ17A〜17N(図2参照)によって検出される。
【0029】始動口7、一般入賞口11、特別変動入賞装置5に遊技球が入賞すると、入賞した入賞装置の種類に応じた数の賞球が排出装置(図示省略)から排出され、遊技盤の下方び遊技機前面に設けられる供給皿(遊技者に対して賞球又は貸球が払い出される皿)に供給される。
【0030】始動口7へ遊技球の入賞があると、変動表示装置4では、前述した識別要素(数字)で構成される図柄が順に変動表示する変動表示ゲームが開始し、変動表示ゲームに関する画像が表示される。始動口16への入賞が所定のタイミングでなされたとき(具体的には、入賞検出時の特別図柄乱数カウンタ値が当たり値であるとき)には、大当り状態となり、三つの図柄が揃った状態(大当たり図柄)で停止する。このとき、特別変動入賞装置5は、大入賞口ソレノイド6(図2参照)への通電によって、大入賞口を所定の時間(例えば30秒)だけ大きく開き、遊技者は多くの遊技球を獲得することができる。すなわち、特別変動入賞装置5は、遊技球を受け入れない閉状態(遊技者に不利な状態)から遊技球を受け入れやすい開状態(遊技者に有利な状態)に変換される。
【0031】始動口7への遊技球の入賞は、特別図柄始動センサ14で検出される。この遊技球の通過タイミング(具体的には、入賞検出時点での遊技制御装置100内に備えられた特別図柄乱数カウンタの値)は、特別図柄入賞記憶として、遊技制御装置100内の所定の記憶領域(特別図柄乱数記憶領域)に、所定回数(例えば、最大で連続した4回分)を限度に記憶される。この特別図柄入賞記憶の記憶数は、変動表示装置4の下側に設けられた4つのLEDからなる特別図柄記憶状態表示器18に表示される。遊技制御装置100は、特別図柄入賞記憶に基づいて、変動表示装置4にて可変表示ゲームを行う。
【0032】特別変動入賞装置5への遊技球の入賞は、カウントセンサ15、継続センサ16(図2参照)により検出される。
【0033】普通図柄始動ゲート20へ遊技球の入賞があると、普通図柄表示器23では、普通図柄(例えば、一桁の数字からなる図柄)の変動表示を始める。普通図柄始動ゲート20への入賞が所定のタイミングでなされたとき(具体的には、入賞検出時の普通図柄乱数カウンタ値が当たり値であるとき)には、普通図柄に関する当たり状態となり、普通図柄が当たり図柄(当たり番号)で停止する。このとき、始動口7の手前に設けられた普通変動入賞装置8は、普通電動役物ソレノイド10(図2参照)への通電により、始動口7への入口を所定の時間(例えば、0.5秒)だけ拡開するように変換され、遊技球の始動口7への入賞可能性が高められる。
【0034】普通図柄始動ゲート20への遊技球の通過は、普通図柄始動センサ21で検知される。この遊技球の通過タイミング(具体的には、遊技制御装置100内に備えられた普通図柄乱数カウンタの通過検出時点での値)は、普通図柄入賞記憶として、遊技制御装置100内の所定の記憶領域(普通図柄乱数記憶領域)に、所定回数(例えば、最大で連続した4回分)を限度に記憶される。この普通図柄入賞記憶の記憶数は特別変動入賞装置5の右側に設けられた4つのLEDからなる普通図柄記憶状態表示器22に表示される。遊技制御装置100は普通図柄入賞記憶に基づいて、普通図柄に関する当たりの抽選を行う。
【0035】遊技領域3の最下端には、遊技球を排出するアウト口12が設けられる。
【0036】遊技機の要所には、装飾用ランプ、LED等の装飾発光装置が設けられる。また、遊技機には、音出力装置(スピーカ)が設けられる。
【0037】図2は、遊技制御装置100を中心とする遊技機1の制御系の一部を示すブロック図である。
【0038】遊技制御装置100は、遊技を統括的に制御する主制御装置であり、遊技制御を司るCPU、遊技制御のための不変の情報を記憶しているROM及び遊技制御時にワークエリアとして利用されるRAMを内蔵した遊技用マイクロコンピュータ101、入力インターフェース102、出力インターフェース103、発振器104等から構成される。
【0039】遊技用マイクロコンピュータ101は、入力インターフェース102を介しての各種検出装置(特別図柄始動センサ14、一般入賞口センサ17A〜17N、カウントセンサ15、継続センサ16、普通図柄始動センサ21)からの検出信号を受けて、大当り抽選等、種々の処理を行う。そして、出力インターフェース103を介して、各種制御装置(表示制御装置150、排出制御装置200、装飾制御装置250、音制御装置300)、大入賞口ソレノイド6、普通電動役物ソレノイド10、普通図柄表示器23等に指令信号を送信して、遊技を統括的に制御する。
【0040】排出制御装置200は、遊技制御装置100からの賞球指令信号に基づいて、払出ユニットの動作を制御し賞球を排出させる。また、カード球貸ユニット(図示省略)からの貸球要求に基づいて、払出ユニットの動作を制御し貸球を排出させる。
【0041】装飾制御装置250は、遊技制御装置100からの装飾指令信号に基づいて、装飾用ランプ、LED等の装飾発光装置を制御すると共に、特別図柄始動記憶表示器18、普通図柄始動記憶表示器22の表示を制御する。
【0042】音制御装置300は、スピーカからの効果音の出力を制御する。
【0043】なお、遊技制御装置100から、各種従属制御装置(表示制御装置150、排出制御装置200、装飾制御装置250、音制御装置300)への通信は、遊技制御装置100から従属制御装置に向かう単方向通信のみが許容されるようになっている。これにより、遊技制御装置100に従属制御装置側から不正な信号が入力されることを防止することができる。
【0044】遊技機の電源装置(図示省略)は、電源回路のほかに、バックアップ電源部と停電監視回路とを備えている。停電監視回路は、電源装置の所定の電圧降下を検出すると、遊技制御装置100等に対して停電検出信号とリセット信号とを順に出力する。遊技制御装置100は、停電検出信号を受けると所定の停電処理を行い、リセット信号を受けるとCPUの動作を停止する。バックアップ電源部は、遊技制御装置100等のRAMにバックアップ電源を供給して、遊技データ(遊技情報、遊技制御情報:変動表示ゲーム情報を含む)等をバックアップする。
【0045】表示制御手段としての表示制御装置150は、CPU151、ROM152、RAM153、DMAC(ダイレクト・メモリ・アクセス・コントローラ)154、インターフェース155、VDC(ビデオ・ディスプレイ・コントローラ)156、画像データ(図柄データ、背景画データ、動画キャラクタデータ等)を格納したフォントROM157、発振器158、γ補正回路159等から構成される。
【0046】主に表示制御装置150によって、表示制御手段、演出オブジェクト回転表示制御手段、更新図柄表示制御手段、非更新図柄表示制御手段、回転方向表示制御手段等の表示に関する手段が構成される。
【0047】CPU151は、遊技制御装置100からの表示指令信号に基づいて、画面情報(図柄表示情報、背景画面情報、動画キャラクタ画面情報等)を作成して、RAM153に記憶する。この画面情報は、VDC156の垂直同期割込のタイミングで、転送指令を受けたDMAC154により、VDC156に転送される。VDC156は、この画像情報に基づき、フォントROM157の該当画像データを取り込み、変動表示装置4の画面に水平走査、垂直走査を行って、所定の画像表示(描画)を行う。
【0048】フォントROM157には、変動表示ゲームに用いる各図柄のデータや、背景、キャラクタ等の演出表示のデータを格納してある。
【0049】γ補正回路159は、変動表示装置4の信号電圧に対する照度の非線形特性を補正して、変動表示装置4の表示照度を調整するものである。
【0050】インターフェース155の手前には、信号伝達方向規制手段であるバッファ回路160が設けられ、遊技制御装置100から表示制御装置150への信号入力のみが許容され、表示制御装置150から遊技制御装置100への信号出力を禁止している。なお、遊技制御装置100と表示制御装置150との間で双方向通信を行う場合には、バッファ回路160には双方向バッファを用いることもできる。
【0051】遊技制御装置100から表示制御装置150に送信される信号には、停止図柄、変動過程を指示する表示制御コマンドが含まれている。表示制御装置150は、遊技制御装置100からの表示制御コマンドによって、遊技制御装置100で抽出された乱数に対応する変動パターンで、変動表示される出現図柄、仮停止図柄を選択して、変動表示装置4に表示する。そして、最終的に本停止図柄として、遊技制御装置100から送信されてきた大当り図柄を導出して表示する。
【0052】図3は、本発明の実施の形態の遊技機の状態遷移図である。この状態遷移図に従って、遊技の概要について説明する。以下の説明では、変動表示装置4の変動表示ゲームの変動表示領域を左、右、中の変動表示領域として説明する。
【0053】まず、遊技開始当初(あるいは遊技開始前)の時点では、客待ち状態となっており、客待ち画面の表示を指令する表示指令信号が遊技制御装置100から表示制御装置150に送信され、変動表示装置4の画面には、動画又は静止画である客待ち画面が表示される。
【0054】そして、遊技領域3に打ち出された遊技球が始動口7に入賞すると、遊技制御装置100によって、所定の乱数が抽出され、変動表示ゲームの大当りの抽選が行われ、その入賞が特別図柄始動記憶として記憶される。そして、遊技制御装置100から表示制御装置150に変動表示を指令する表示指令信号が送信され、変動表示装置4の画面の左、右、中の変動表示領域に複数の図柄の変動表示が開始される。
【0055】この変動表示の開始後、所定の時間が経過すると、変動表示が左、右、中の順に仮停止するが、この過程でリーチ状態(例えば、左の図柄と右の図柄が大当りの組合せを発生する可能性のある状態)が発生すると、所定のリーチ遊技が行われる。このリーチ遊技では、例えば中の図柄を極めて低速で変動表示させたり、高速変動させたり、変動表示を逆転したりする。また、リーチ遊技に合わせた背景表示、キャラクタ表示が行われる。
【0056】なお、仮停止状態とは遊技者が図柄を認識可能な略停止状態として、最終的な停止図柄が確定しない状態である。具体的には、停止位置にて図柄を微少に変動させることの他に、図柄を回転させたり、図柄を拡大縮小したり、図柄の色を変化させたり、図柄の形状を変化させる等の態様がある。
【0057】そして、当り図柄の抽選の結果が大当りであれば、最終的に左、右、中の図柄が所定の大当りの組合せで停止され、大当りが発生する。
【0058】この大当り遊技が発生すると、特別変動入賞装置5が所定期間にわたって開かれる特別遊技が行われる。この特別遊技は特別変動入賞装置5への遊技球の所定数(例えば10個)の入賞又は所定時間の経過(例えば30秒)を1単位(1ラウンド)として実行され、特別変動入賞装置5内の継続入賞口への入賞(継続センサ16による入賞球の検出)を条件に、規定ラウンド(例えば16ラウンド)繰り返される。また、大当り遊技が発生すると、大当りのファンファーレ表示、ラウンド数表示、大当りの演出表示等、遊技制御装置100から表示制御装置150に大当り遊技に関する表示を指令する信号が送信され、変動表示装置の画面に大当り遊技の表示が行われる。
【0059】この場合、大当りが特定の大当りであれば、大当り遊技後に特定遊技状態が発生され、次回の大当りの発生確率を高確率(確変状態)にしたり、普図の変動表示ゲームの変動表示時間の短縮(時短)等が行われ、遊技者により有利な状態となる。
【0060】そして、変動表示ゲームが終了したとき(ハズレのとき)にあるいは大当り遊技が終了したときに、特別図柄始動記憶があれば、その特別図柄始動記憶に基づき新たな変動表示ゲームが繰り返される。また、変動表示ゲームが終了したとき(ハズレのとき)に、特別図柄始動記憶がなければ、客待ち状態に戻される。
【0061】なお、普通図柄始動ゲート20を遊技球が通過すると、その通過又は普通図柄始動記憶に基づき、普通図柄に関する乱数が抽出され、乱数が当たりであれば、普通図柄表示器23に当たり表示が行われて、始動口7の普通変動入賞装置8が所定時間にわたって拡開され、始動口7への入賞が容易にされる。
【0062】図4は、本発明の実施の形態の遊技機における識別情報(図柄)を説明する図である。本図には、左と右の識別情報が仮停止状態にあり、中の識別情報だけが変動表示をしている状態を示す。
【0063】表示画面には、所定の方向に回転する演出オブジェクトが設けられている。また、表示画面には更新表示領域と、非更新表示領域が設けられており、更新表示領域には更新識別情報が、非更新表示領域には非更新識別情報が表示されている。すなわち、非更新表示領域に表示された識別情報は演出オブジェクトの回転によって変動しないが、更新表示領域に表示された識別情報は演出オブジェクトの回転によって変動する。
【0064】図5は、図4に示す識別情報を上から見た様子を説明する図である。本図において、側面(正面等)を向いている識別情報を上面から見えるように模式的に表している。
【0065】演出オブジェクトの4隅には識別情報を表示する面が設けられており、該識別情報表示面には非更新識別情報が配置されている。すなわち、演出オブジェクトには略均等の間隔で複数の非更新識別情報が配置されている。この非更新識別情報は4つとも同じ識別情報が配置されており、演出オブジェクトが回転し、識別情報が移動して、異なる識別情報が現れても、識別情報が意味するところは変わらないように、同じ意味を有する識別情報が、常に、表示画面に表示される。また、非更新識別情報は遊技者に正対する態様で表示されるように、識別情報が表示される向きが制御されている。
【0066】演出オブジェクトの上部には更新識別情報が配置される面が設けられ、各面には更新識別情報が配置されている。すなわち、演出オブジェクトには、非更新識別情報と異なる位置に、略均等の間隔で複数の更新識別情報が配置されている。また、この更新識別情報は各々異なる識別情報が配置されており、更新識別情報は非更新識別情報との組み合わせによって大当たりを導出する識別情報が含まれるよう更新識別情報が選択される。
【0067】また、この更新識別情報は演出オブジェクトが回転することによって順次演出オブジェクトの裏面から正面に移動してきて、正面に移動してきた識別情報が表示画面に表示される。そして、更新識別情報は演出オブジェクトに対して一定の関係を有する方向に配置されているため、更新識別情報は演出オブジェクトの回転によって、表示画面に対してその向きを変えていく(図8参照)。よって、全ての更新識別情報は等しい速度で移動している。そして、非更新識別情報も全て等しい速度で移動している。
【0068】なお、前述した例では4個の(全ての面の)更新識別情報の各々を異なる識別情報としたが、同一の識別情報を含ませて少なくとも一つの識別情報を異なるものとしたり、全ての更新識別情報を等しい識別情報としてもよい。この更新識別情報のうち、いくつの更新識別情報を非更新識別情報と等しいものにするかで信頼度を変えるように制御することもできる。この制御を図6に後述する。
【0069】また、4つの面に表示される識別情報を固定して表示してもよいが、演出オブジェクトの背面側に移動した識別情報を別な識別情報と置き換え、演出オブジェクトの更新識別情報が配置される面数以上の識別情報が順次表示されるように構成してもよい。すなわち、変動表示ゲームで使用される全ての識別情報が順次表示されるように構成してもよい。
【0070】また、遊技における所定条件の成立に関係して、更新識別情報の種類を増減変更するように構成してもよい。例えば、始動口への遊技球の入賞に関連して取得した乱数値を遊技制御装置100で判定した結果がスーパーリーチ(時間の長いリーチ等)であるときに、通常中の変動表示において表示される識別情報を減少させて、大当たりへの期待度を高める演出をする。具体的には、更新可能な識別情報が12種類ある場合に、所定条件の成立によって、更新可能な識別情報を3種類(例えば、0、1、2)とする。そして演出オブジェクトの更新識別情報が配置される4面には、例えば、0、0、1、2のような並び順で識別情報が配置される。また、所定条件の成立には、上述したスーパーリーチの他、始動口への遊技球の入賞に関連して取得した乱数値を遊技制御装置100で判定した結果が”1分リーチ”であるときや、表示制御装置150が、”1分リーチ”である旨のデータを受信したことに関連して”1分リーチ”の中から”スーパーリーチ”を選択した場合などがある。
【0071】図6は、本発明の実施の形態の遊技機のリーチ振り分け処理のフローチャートである。
【0072】まず、始動口7へ遊技球が入賞するタイミングで抽出された特別図柄乱数カウンタ値によって大当たりであるかを判定する(S101)。この抽出された特別図柄乱数カウンタ値が当たり値であれば、リーチ演出の態様を決定するリーチ乱数によって所定のリーチ態様(御輿リーチ)であるかを判定する(S102)。御輿リーチでなければこの処理を終了する。
【0073】一方、御輿リーチであれば(S102で”Y”)、所定の確率で分岐をして、演出オブジェクト上に大当たりを導出する識別情報をいくつ配置するか(演出オブジェクトのいくつの面に大当たり図柄を表示するか)を決定する(S103)。本実施の形態では、10%の確率で1面に大当たりを導出する大当たり図柄が表示され(S104)、15%の確率で2面に大当たり図柄が表示され(S105)、25%の確率で3面に大当たり図柄が表示され(S106)、50%の確率で4面に大当たり図柄が表示され(S107)るように、所定の確率によって振り分けられる。
【0074】一方、特別図柄乱数カウンタ値が当たり値でなければ(S101で”N”)、リーチ演出の態様を決定するリーチ乱数によって所定のリーチ態様(御輿リーチ)であるかを判定する(S108)。御輿リーチであれば(S108で”Y”)、所定の確率で分岐をして大当たりを導出する識別情報を演出オブジェクトにいくつ配置するか(演出オブジェクトのいくつの面に大当たり図柄を表示するか)を決定する(S109)。本実施の形態では、85%の確率で1面に大当たりを導出する大当たり図柄が表示され、(S110)10%の確率で2面に大当たり図柄が表示され(S111)、5%の確率で3面に大当たり図柄が表示される(S112)ように、所定の確率によって振り分けられる。なお、ステップS103〜S107は、ステップS101にて大当たりでない場合の振り分けを定めるので4面(全ての図柄)が大当たり図柄となることはない(S113)。
【0075】一方、御輿リーチでなければ(S108で”N”)、この処理を終了する。
【0076】すなわち、図6に示すリーチ振り分け処理では、4面が大当たり図柄であった場合には100%の信頼度で大当たりとなり、大当たり図柄が表示される面数が減少すると大当たりの信頼度が低下するようになっており、大当たり図柄が表示される数(大当たり図柄が表示された面数)によって、大当たりの信頼度を報知することができ、遊技の興趣を向上させることができる。
【0077】図7は、本発明の実施の形態の遊技機における識別情報の表示の別な態様を説明する図である。図7には演出オブジェクトが、図5に示す状態から45°回転した状態を示す。また、図8は、図7に示す一に演出オブジェクトがあるときに識別情報が表示画面に表示される様子を説明する図である。
【0078】この状態では、非更新識別情報である「7」が表示画面の正面に表示され、表示画面の両測端にも非更新識別情報である「7」が表示されている。この表示画面の両測端部に表示される非更新識別情報は一部が表示画面からはみ出しており、この非更新識別情報のはみ出した部分(見切れ部)は表示画面に表示されないように制御される。すなわち、この状態では、非更新識別情報である同じ識別情報が3個並んでしまうので、遊技者が大当たりが導出されたものと勘違いすることが生じる。しかし、図7に示す実施の形態では、表示画面の両端部に表示される非更新識別情報は一部が表示画面には表示されないように制御するので、遊技者が大当たりが導出されたものと勘違いすることを防止することができる。
【0079】また、非更新識別情報である「7」は、演出オブジェクトが回転しても、識別情報が表示画面の正面を向いて表示されるように制御されているが、更新識別情報は表示画面での向きを変えながら表示される。すなわち、本図に示す状態では、更新識別情報である「8」と「9」は表示画面に正対せずに、演出オブジェクトと一定の関係をもって表示されている。
【0080】図9、図10は、本発明の実施の形態の遊技機における識別情報の別な変動表示の態様を説明する図である。図9、図10には、演出オブジェクトが、図7、図8に示す状態からさらに回転した状態を示す。すなわち、図9は、新識別情報である「9」は演出オブジェクトの正面(表示画面に正対する位置)に現れつつあり、更新識別情報である「8」は演出オブジェクトの側面に移動している。図10では、図9に示す状態から演出オブジェクトがさらに回転し、更新識別情報である「9」が演出オブジェクトの正面に位置した状態を示す。
【0081】図9に示す状態では、演出オブジェクトに配置された4個の非更新識別情報である「7」の全てが視認できる状態にあるがその表示優先順位が異なっており、優先順位が高い非更新識別情報が表示画面の前面に表示されるように(優先順位の高い非更新識別情報が優先順位の低い非更新識別情報の前面に表示されるように)制御される。すなわち、演出オブジェクトは右回りに回転しているところ、表示画面の右側から現れてくる識別情報は演出オブジェクトの前側を移動することから、表示の優先順位が高い。一方、表示画面の左側から現れてくる識別情報は演出オブジェクトの後側を移動することから、表示の優先順位が低くなっている。
【0082】このように図4〜図10に示す実施の形態では、複数の識別情報を変動表示可能な変動表示装置4と、始動口7へ遊技球が入賞すると変動表示装置4に複数の識別情報(図柄)変動表示させる変動表示ゲームを実行可能な表示制御装置150と、を備え、該変動表示ゲームの表示結果が大当たりの組み合わせとなった場合に、特別変動入賞装置5が所定期間にわたって開いて、遊技者に有利な特別遊技状態を発生可能な遊技機において、変動表示装置4の表示画面には変動する更新識別情報が表示される更新表示領域と、変動せずに移動する非更新識別情報が表示される非更新表示領域とを設け、変動表示ゲームの演出を行う演出オブジェクトの回転表示を制御する演出オブジェクト回転表示制御手段と、演出オブジェクトの回転表示に対応して更新表示領域で識別情報を更新表示する制御を行う更新図柄表示制御手段と、演出オブジェクトの回転表示に対応して非更新表示領域で識別情報を移動させ、識別情報の回転方向と、識別情報の移動方向とによって非更新識別情報同士の優先順位を異ならせて表示制御を行う非更新図柄表示制御手段とを表示制御装置150によって構成したので、非更新識別情報の優先順位を異ならせて表示することによって、遊技者に立体感を感じさせる表示が可能になり、遊技の興趣を高めることができる。
【0083】また、表示制御装置150(非更新図柄表示制御手段)は、リーチ状態が発生した際に、リーチ図柄を非更新表示領域に移動表示するように制御する。すなわち、本来リーチ中は、リーチ図柄(リーチを構成した識別情報)は、リーチ状態が発生したことが分かればその後は重要度が低いので、リーチ識別情報を画面隅部に縮小して表示をして、リーチ識別情報だけが浮き上がった表示となっていた。しかし、本実施の形態のように、リーチ図柄を非更新識別情報としてリーチ演出に用いると、リーチ識別情報だけが浮き上がった状態で表示されることがない。また、識別情報が更新されないので常に同一のリーチ状態を維持して表示し続けることができる。
【0084】また、表示制御装置150(更新図柄表示制御手段)は、更新表示領域に表示される更新識別情報には非更新識別情報との組み合わせによって特別表示結果態様となる識別情報が含まれるように表示制御するので、識別情報が停止して、表示結果態様が表示される前に大当たりが導出される可能性があることを遊技者に知らせることができる。
【0085】また、表示制御装置150は、演出オブジェクトの表示位置に関連して、前記変動表示ゲームの表示結果態様を表示する表示結果態様表示面を複数構成可能であり、前記表示結果態様表示面のうち少なくとも一つは特別表示結果態様を構成する組み合わせを含むように当たり図柄を選択して制御する。すなわち、表示制御装置150は、演出オブジェクトの表示位置と関連して変動表示ゲームの表示結果態様を表示する表示結果態様表示面を複数構成可能であり、その複数の表示結果態様表示面のうち少なくとも一つは特別表示結果態様が含まれることから、演出オブジェクトが1回転すると、遊技者が特別表示結果態様で停止表示する可能性がどの程度あるのかを遊技者に認識することができる。
【0086】また、遊技制御装置150(更新図柄表示制御手段)は、遊技における所定条件の成立に関係して、更新表示される図柄の種類を通常状態での中の変動表示中よりも少ない状態に変更するので、更新可能な識別情報を減らして、大当たり図柄が登場する回数を増加させることができ、大当たりが成立しやすい状態を演出表示することができる。
【0087】また、特に図7、図8に示す実施の形態では、前記非更新表示領域に表示する前記非更新識別情報は、特別表示結果態様を構成する停止図柄数以上の数の識別情報で構成され、表示制御装置150(非更新図柄表示制御手段)は、演出オブジェクトの回転表示中に、複数の表示結果態様表示面が表示画面に同時に表示される場合に、前記非更新表示領域に表示する非更新図柄数を前記特別表示結果態様を構成する停止図柄数未満としたので、非更新識別情報を表示画面から見切る見切り表示が可能となり、表示画面に特別表示結果態様を構成する識別情報数以上の非更新識別情報の全体が表示されず、非更新識別情報表示領域の表示を特別表示結果態様と勘違いすることがなくなる。
【0088】図11、図12は、本発明の実施の形態の遊技機における識別情報の別な変動表示の態様を説明する図である。
【0089】図11に示す実施の形態では、表示画面内に表示される識別情報を照らす光源が表示画面の外側に配置されている。この光源は、左上方から、表示画面内の図柄オブジェクトに光を当てるので、識別情報の右下には識別情報の影ができている。本実施の形態では影が表された方向に演出オブジェクトを回転させて識別情報を変動表示させている。具体的には図12に示すように、演出オブジェクトは右回りで回転をして、更新識別情報を順次変動していく。
【0090】すなわち、図11、図12に示す実施の形態では、表示画面に演出オブジェクトの回転方向を示す表示をして、演出オブジェクトの回転方向を遊技者に報知するように構成した。特に、本実施の形態では識別情報に影を設けることによって、演出オブジェクトの回転方向(識別情報の移動方向)を報知している。なお、識別情報に陰影を付けるのではなく、部分的に識別情報の色調を変更して回転方向を報知するように構成してもよい。
【0091】このように図11、図12に示す実施の形態では、表示制御装置150(演出オブジェクト回転表示制御手段)は演出オブジェクトの回転方向を制御可能であり、表示制御手段は演出オブジェクトの回転方向に関係して、回転方向を示唆する表示制御を行う回転方向表示手段を表示制御装置150によって構成したので、識別情報に陰影を付けたり、部分的に識別情報の色調を変更したりして、演出オブジェクトの回転方向を示唆することができ、演出オブジェクトの回転方向(識別情報の移動方向)を予め知ることができる。
【0092】図13は、本発明の実施の形態の遊技機における識別情報の別な変動表示の態様を説明する図である。図13に示す実施の形態では識別情報の仮停止状態を示す。
【0093】ここで、仮停止状態とは遊技者が識別情報を認識可能な略停止状態として、最終的に停止する識別情報が確定しない状態であり、停止位置にて識別情報を微少に変動させることの他に、識別情報を拡大縮小したり、識別情報の形状を変化させる等の態様があるが、図13に示す実施の形態の仮停止では演出オブジェクトを左右に傾けて、演出オブジェクトを揺らすことで仮停止を表現している。
【0094】図13(A)は、演出オブジェクトが傾いていない通常の状態を示す。そして、仮停止状態では、演出オブジェクトの左側が下がるように傾き(図13(B))、演出オブジェクトの右側が下がるように傾く(図13(C))。そして、この演出オブジェクトの傾きを繰り返して、識別情報を微小に移動させて、識別情報が確定していない仮停止状態を演出する。このとき、演出オブジェクトが傾いても演出オブジェクトに表示されている識別情報は傾かないように表示される。すなわち、識別情報は、演出オブジェクトが傾いても、正立した状態で表示される。
【0095】今回開示した実施の形態は、全ての点で例示であって制限的なものではない。本発明の範囲は上述した発明の実施の形態の説明ではなくて特許請求の範囲によって示され、特許請求の範囲と均等の意味及び内容の範囲での全ての変更が含まれることが意図される。
【出願人】 【識別番号】000132747
【氏名又は名称】株式会社ソフィア
【出願日】 平成14年1月15日(2002.1.15)
【代理人】 【識別番号】100075513
【弁理士】
【氏名又は名称】後藤 政喜 (外1名)
【公開番号】 特開2003−205116(P2003−205116A)
【公開日】 平成15年7月22日(2003.7.22)
【出願番号】 特願2002−5747(P2002−5747)