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【発明の名称】 遊技機およびコンピュータプログラム
【発明者】 【氏名】鈴木 慎治

【氏名】原 大輔

【要約】 【課題】特別遊技への移行可能性が高まるか否かを決定するための再抽選演出において、遊技者の期待感を高めて遊技の面白さを十分に楽しませる。

【解決手段】所定の賞態様が発生するか否かの演出として、複数の図柄画像を仮停止した後、その変動表示を再開させ、最終的に停止表示された図柄画像の組み合わせが特定の賞態様となると、特定遊技への移行を許可するという再抽選演出を行う。再抽選演出において、複数の図柄画像(特別図柄31a〜31c)を通常演出時とは異なる動きのパターンで変動表示させる。例えば、複数の図柄画像を、画像表示手段の画面奥から画面手前に向かって、徐々にその大きさを増しながら回転半径が拡大するように螺旋状に回転させて表示する。
【特許請求の範囲】
【請求項1】 所定の開始条件が成立すると複数の図柄画像を所定期間だけ変動表示するための画像表示手段を備え、前記複数の図柄画像の変動表示が停止した際に、前記複数の図柄画像の組み合わせが所定の賞態様を構成すると、通常遊技と比較して遊技者にとって有利な特別遊技を行わせるとともに、前記所定の賞態様を複数種類とし、該複数種類の賞態様のうちの特定の賞態様が構成された場合に、前記賞態様となる図柄画像の組み合わせが選択され易い特定遊技を行わせ、前記所定の賞態様が発生するか否かの演出として、前記複数の図柄画像を仮停止した後、その変動表示を再開させ、最終的に停止表示された図柄画像の組み合わせが前記特定の賞態様となると、前記特定遊技への移行を許可するという再抽選演出を行う遊技機であって、前記再抽選演出において、前記複数の図柄画像を通常演出時とは異なる動きのパターンで変動表示させることを特徴とする遊技機。
【請求項2】 前記再抽選演出において、前記複数の図柄画像は、螺旋状に回転することを特徴とする請求項1記載の遊技機。
【請求項3】 前記再抽選演出において、前記複数の図柄画像は、前記画像表示手段の画面奥から画面手前に向かって、徐々にその大きさを増しながら回転半径が拡大することを特徴とする請求項2記載の遊技機。
【請求項4】 コンピュータを用いて、所定の開始条件が成立すると複数の図柄画像を所定期間だけ変動表示し、前記複数の図柄画像の変動表示が停止した際に、前記複数の図柄画像の組み合わせが所定の賞態様を構成すると、通常遊技と比較して遊技者にとって有利な特別遊技を行わせるとともに、前記所定の賞態様を複数種類とし、該複数種類の賞態様のうちの特定の賞態様が構成された場合に、前記賞態様となる図柄画像の組み合わせが選択され易い特定遊技を行わせ、前記所定の賞態様が発生するか否かの演出として、前記複数の図柄画像を仮停止した後、その変動表示を再開させ、最終的に停止表示された図柄画像の組み合わせが前記特定の賞態様となると、前記特定遊技への移行を許可するという再抽選演出を行う機能を実現するためのコンピュータプログラムであって、前記再抽選演出において、前記複数の図柄画像を通常演出時とは異なる動きのパターンで変動表示させる機能を付加したことを特徴とするコンピュータプログラム。
【発明の詳細な説明】【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、遊技機およびコンピュータプログラムに関し、より詳しくは、通常遊技と比較して遊技者に有利な特別遊技を行うことができるとともに、この特別遊技へ移行するための条件が成立し易くなった特定遊技を行うことができる遊技機、および当該遊技機の機能をコンピュータにより実現するためのコンピュータプログラムに関する。
【0002】
【従来の技術】従来、この種のパチンコ機では、始動入賞口へ打球が入賞すると、画像表示装置において複数の特別図柄を変動表示させる。そして、画像表示装置に停止表示される特別図柄の組み合わせが所定の賞態様を構成した場合に、通常遊技と比較して有利な特別遊技を行わせるようになっている。画像表示装置に停止表示される特別図柄は、例えば数字の組み合わせからなり、「7」「7」「7」等のように同一の数字の組み合わせとなった場合に、特別遊技を行うことができる。
【0003】これらの数字の組み合わせは、乱数を用いた抽選により決定され、例えば「0」「0」「0」〜「11」「11」「11」の12種類の賞態様が構成された場合に、特別遊技を行うことができる。このうち「1」「1」「1」、「3」「3」「3」等のように奇数の組み合わせとなった場合、あるいは特定のキャラクタが表示された場合には、当該特別遊技が終了した後の遊技において、賞態様が構成される確率が通常時と比較して約5倍に高められた特定遊技(いわゆる確率変動遊技)を行うことができる。
【0004】一方、数字の組み合わせが「2」「2」「2」、「4」「4」「4」等のように偶数の組み合わせとなった場合には当該特別遊技賞が終了した後の遊技において、賞態様が構成される確率は通常のものとなる。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】ところで、特別遊技では短時間に沢山の賞球を獲得できる等、通常遊技と比較して遊技者が得ることができる利益が格段に多くなっている。さらに、確率変動遊技の状態となると、特別遊技への移行可能性が高められるため、遊技者はさらに多くの利益を得ることができる。
【0006】したがって、遊技者は、特別遊技へ移行することと、さらには特定遊技に移行して賞態様が構成され易くなることを期待しながら遊技を行っている。このため、特別遊技へ移行する際の演出として、所定の賞態様となる特別図柄の組み合わせを一旦停止表示した後、特別図柄の変動表示を再開させ、最終的に停止表示された特別図柄の組み合わせが特定の賞態様となると、特定遊技への移行を許可するという再抽選演出を行っていた。
【0007】この再抽選演出では、例えば、特別図柄を「1」「1」「1」のような賞態様で仮停止した後に、その変動表示を再開させて、「2」「2」「2」、「3」「3」「3」、「4」「4」「4」等のように賞態様の構成を維持したまま特別図柄の変動表示を行い、最終的に、「1」「1」「1」、「3」「3」「3」等のように奇数の組み合わせとなった場合や特定のキャラクタが表示された場合に、特定遊技への移行を許可していた。このような再抽選演出は、遊技者の期待感が高まり、演出効果が如実に現れる場面となっている。
【0008】しかしながら、上述した従来の再抽選演出では、通常の演出場面と比較して特別図柄の変動表示に目新しさがなく、遊技者の期待感を高めることができるとは言い難かった。
【0009】本発明は、上述した事情に鑑み提案されたもので、特別遊技への移行可能性が高まるか否かの演出を行うための再抽選演出において、遊技者の期待感を高めて遊技の面白さを十分に楽しむことが可能な遊技機を提供することを目的とする。また、本発明は、このような遊技機の機能をコンピュータにより実現するためのコンピュータプログラムを提供することを目的とする。
【0010】
【課題を解決するための手段】本発明に係る遊技機およびコンピュータプログラムは、上述した目的を達成するため、以下の特徴点を備えている。
【0011】すなわち、本発明に係る遊技機は、所定の開始条件が成立すると複数の図柄画像を所定期間だけ変動表示するための画像表示手段を備え、前記複数の図柄画像の変動表示が停止した際に、前記複数の図柄画像の組み合わせが所定の賞態様を構成すると、通常遊技と比較して遊技者にとって有利な特別遊技を行わせるるとともに、前記所定の賞態様を複数種類とし、該複数種類の賞態様のうちの特定の賞態様が構成された場合に、前記賞態様となる図柄画像の組み合わせが選択され易い特定遊技を行わせ、前記所定の賞態様が発生するか否かの演出として、前記複数の図柄画像を仮停止した後、その変動表示を再開させ、最終的に停止表示された図柄画像の組み合わせが前記特定の賞態様となると、前記特定遊技への移行を許可するという再抽選演出を行う遊技機であって、前記再抽選演出において、前記複数の図柄画像を通常演出時とは異なる動きのパターンで変動表示させることを特徴とするものである。
【0012】この場合、前記再抽選演出において、前記複数の図柄画像は、螺旋状に回転するように表示することが可能である。
【0013】また、前記再抽選演出において、前記複数の図柄画像は、前記画像表示手段の画面奥から画面手前に向かって、徐々にその大きさを増しながら回転半径が拡大するように表示することが可能である。
【0014】本発明に係るコンピュータプログラムは、コンピュータを用いて、所定の開始条件が成立すると複数の図柄画像を所定期間だけ変動表示し、前記複数の図柄画像の変動表示が停止した際に、前記複数の図柄画像の組み合わせが所定の賞態様を構成すると、通常遊技と比較して遊技者にとって有利な特別遊技を行わせるとともに、前記所定の賞態様を複数種類とし、該複数種類の賞態様のうちの特定の賞態様が構成された場合に、前記賞態様となる図柄画像の組み合わせが選択され易い特定遊技を行わせ、前記所定の賞態様が発生するか否かの演出として、前記複数の図柄画像を仮停止した後、その変動表示を再開させ、最終的に停止表示された図柄画像の組み合わせが前記特定の賞態様となると、前記特定遊技への移行を許可するという再抽選演出を行う機能を実現するためのコンピュータプログラムであって、前記再抽選演出において、前記複数の図柄画像を通常演出時とは異なる動きのパターンで変動表示させる機能を付加したことを特徴とするものである。
【0015】
【発明の実施の形態】以下、図面に基づいて、本発明に係る遊技機の一実施形態を説明する。なお、以下の説明では、代表的な遊技機としてパチンコ機を例にとって説明を行う。図1は、本発明の一実施形態に係るパチンコ機の正面図、図2は、図1に示すパチンコ機の遊技盤1の正面図である。
【0016】本発明の一実施形態に係るパチンコ機は、図1に示すように、筐体の前面に開閉可能な前面枠1を取り付け、前面枠1の上半部に設けた透明窓内に位置するように遊技盤2が配設されいる。また、前面枠1の前面には、透明窓の下方に位置するようにして遊技球を貯留するための上皿3および下皿4を上下に並べて設け、下皿の右側には遊技球を発射する発射装置を操作するための操作ハンドル5が設けられている。
【0017】遊技盤2の表面には、図2に示すように、一対のガイドレール6で囲まれた略円形の遊技部7を備えており、遊技部7内には、複数の障害釘や風車等の障害部材8を配設するとともに、複数の特別図柄を変動表示するための画像表示装置9と、複数個の普通図柄表示LEDからなる普通図柄表示装置10と、複数の入賞口と、いずれの入賞口にも入賞しなかった遊技球を遊技部7内から排出するためのアウト口11とを備えている。
【0018】<入賞口>上記入賞口は、その機能によって複数種類に区分されており、遊技球が入賞したことを条件として所定数の賞球を排出するための一般入賞口12と、遊技球が通過したことを条件として、普通図柄表示装置10における普通図柄表示LEDの変動表示を開始させるための普通図柄始動口13と、遊技球を受け入れ易い状態と、遊技球を受け入れ難い状態との間で切換可能な変動部材(以下、普通電動役物14と称す)を有し、遊技球が入賞したことを条件として画像表示装置9における特別図柄の変動表示を開始させるための始動入賞口15と、遊技球を受け入れ易い状態と、遊技球を受け入れ難い状態との間で切換可能となっており、画像表示装置9における図柄の停止表示態様が所定の賞態様を構成した場合に、所定時間および所定回数だけ遊技球を受け入れ易い状態に切り換えられる大入賞口16とからなる。
【0019】<普通図柄始動口>上記普通図柄始動口13は、始動入賞口15の左下方に設けられており、通過する遊技球を検出するようになっている。この普通図柄始動口13の通過球は、4個まで記憶可能となっており、この入賞記憶に基づいて、普通図柄表示装置10における図柄の変動表示が行われる。また、画像表示装置9の上部には、普通図柄始動口13の通過記憶個数を表示するための4個の普通図柄記憶LED17が設けられている。この普通図柄記憶LED17の点灯個数により、普通図柄始動口13の通過記憶個数を表示することができる。
【0020】<始動入賞口>上記始動入賞口15の上部には、遊技球を受け入れ易い状態と、遊技球を受け入れ難い状態との間で切換可能ないわゆるチューリップ状の普通電動役物14が設けられている。この普通電動役物14は、通常の状態では遊技球を受け入れ難い状態となっており、普通図柄表示装置10において「当たり」となった場合に、所定時間(例えば、0.3秒間)だけ遊技球を受け入れ易い状態に切り換えられる。
【0021】また、始動入賞口15への入賞球は、4個まで記憶可能となっており、この入賞記憶に基づいて、画像表示装置9における特別図柄の変動表示が行われる。また、画像表示装置9の上部には、始動入賞口15への入賞記憶個数を表示するための4個の特別図柄記憶LED18が設けられている。この特別図柄記憶LED18の点灯個数により、始動入賞口15への入賞記憶個数を表示することができる。
【0022】<画像表示装置>上記画像表示装置9は、遊技部7のほぼ中央に設けられた液晶表示装置からなり、画像で表現される複数の特別図柄を変動表示するとともに、遊技状態に対応したアニメーション表示を行うことにより、遊技演出を行うことができるようになっている。遊技演出を行うための画像は、例えば、戦闘機のコックピットと、その前方に現れる敵戦闘機、敵基地、自軍の航空母艦等からなり、コックピット内の計器の位置に複数の特別図柄が表示されるようになっている。そして、特別図柄の変動表示に合わせて、戦闘機が空中戦を演じ、敵戦闘機を撃墜したり、敵基地を破壊したり、自軍の航空母艦に着艦する等の演出画像が表示される。
【0023】画像表示装置9に表示される特別図柄は、例えば「0」「1」「2」・・・「9」「10」「11」等の数字やミサイル等のキャラクタからなり、停止表示された数字の組み合わせが「7」「7」「7」等のように同一の数字の組み合わせとなった場合を「大当たり」として、一般遊技と比較して遊技者に有利な特別遊技を行うことができる。この特別遊技とは、例えば大入賞口16を、所定時間および所定回数だけ遊技球を受け入れ易い状態に切り換えて、一般遊技よりも多くの遊技球を入賞させることにより、多くの賞球を獲得することができるような遊技である。
【0024】<普通図柄表示装置>上記普通図柄表示装置10は、画像表示装置9の上方に設けられた緑色発光用の普通図柄表示LEDと赤色発光用の普通図柄表示LEDを備えている。この普通図柄表示装置10では、各色の普通図柄表示LEDが交互に点滅するようになっており、これら普通図柄表示LEDの点滅期間が終了した時点で緑色発光用の普通図柄表示LED6が点灯している場合を「当たり」とし、この場合には、始動入賞口15に設けられた普通電動役物14を、所定時間だけ遊技球を受け入れ易い状態に切り換えて、始動入賞口15に遊技球を入賞させ易くする。
【0025】なお、普通図柄表示装置10は、上述した2色の普通図柄表示LEDを備えて構成する他に、例えば7セグメント表示器等により構成することもできる。この場合には、7セグメント表示器に表示する普通図柄として、例えば「0」「1」「2」・・・「7」「8」「9」等の数字を変動表示し、停止表示された数字が「3」あるいは「7」となった場合を「当たり」とする。
【0026】<装飾用LED>上記前面枠1および遊技盤2の表面には、点灯あるいは点滅することにより演出を行うための装飾ランプとして、複数個の装飾用LEDが設けられている。ずなわち、前面枠1には、透明窓の周囲に位置するように複数の枠ランプ19が設けられており、遊技盤2の表面には、画像表示装置9の周囲に位置するように複数の盤面ランプ20が設けられている。これらの枠ランプ19および盤面ランプ20は、表面にレンズ部材(図示せず)が被せられており、赤、青、緑、黄、オレンジ等の複数色で発光するようになっている。なお、本実施形態では、装飾用LEDという表現を用いているが、LEDではなく電球等を用いることもできる。
【0027】<パチンコ機における遊技>次に、上記パチンコ機における遊技を説明する。上記パチンコ機では、発射装置(図示せず)により遊技部7内に発射された遊技球が、一般入賞口12等に入賞すると、所定数(例えば10個)の賞球を払い出す。
【0028】また、普通図柄始動口13を遊技球が通過したことを条件として、普通図柄表示装置10における普通図柄の変動表示を開始させる。そして、乱数を用いた抽選により、普通図柄表示装置10における普通図柄表示LEDの停止表示態様を決定し、この決定に基づいて普通図柄表示LEDの変動表示を停止させる。ここで、普通図柄表示装置10における普通図柄表示LEDの停止表示態様が、「当たり」となると、始動入賞口15に設けられた普通電動役物14を所定時間(例えば、0.3秒間)だけ遊技球を受け入れ易い状態に切り換える。
【0029】また、始動入賞口15に遊技球が入賞したことを条件として、画像表示装置9における特別図柄の変動表示を開始させる。そして、乱数を用いた抽選により、画像表示装置9における特別図柄の停止表示態様を決定し、この決定に基づいて特別図柄の変動表示を停止させる。ここで、画像表示装置9における特別図柄の停止表示態様が「大当たり」となると、大入賞口16を所定時間(例えば30秒)あるいは所定個数(例えば10個)の入賞球を受け入れるまで開放する。また、大入賞口16内には継続入賞口(図示せず)が設けられており、大入賞口16内に入賞した遊技球が継続入賞口にも入賞すると、上述した大入賞口16の開放動作が、所定回数(例えば16回)に達するまで繰り返される。
【0030】また、このパチンコ機は、「大当たり」が発生する可能性が高められた確率変動遊技を行うことができる。この確率変動遊技とは、特別図柄の停止表示態様が所定の態様となった場合、すなわち、特別図柄の停止表示態様が、「1」「1」「1」、「3」「3」「3」等のように奇数の組み合わせとなった場合、あるいはミサイルを模した図柄が3個表示された場合等に、当該特別遊技が終了した後の遊技において、賞態様が構成される確率を通常時と比較して約5倍に高めた遊技のことである。
【0031】<制御装置>上述したパチンコ機を構成する各機器は、マイクロコンピュータ等を備えた制御装置50により制御されている。図3に基づいて、この制御装置の概略構成を説明する。図3は、制御装置50の概略構成を示すブロック図である。パチンコ機を構成する各機器を制御するための制御装置50は、図3に示すように、大当たりの発生等に関する主たる制御を行うための主制御基板51と、この主制御基板51の制御に基づいて、画像表示装置9における特別図柄の変動表示等の従たる制御を行うための図柄制御基板52により構成されている。また、主制御基板51から図柄制御基板52に対しては、一方向にのみ通信が可能となっている。
【0032】<主制御基板>主制御基板51は、演算処理を行うためのメインCPU53と、主制御プログラムを記憶したメインROM54と、一時記憶領域であるメインRAM55とを備えており、メインROM54に記憶された制御プログラムに従ってメインCPU53等が動作することにより、遊技球発射制御、賞球排出制御および音声制御等が行われる。なお、メインCPU53は、定期的に発生するリセット信号の入力に基づいて、制御プログラムの先頭から処理を実行する。
【0033】また、主制御基板51には、中継基板56を介して、大入賞口16への入賞球を検出するための大入賞球センサ57、普通図柄始動口13を通過する遊技球を検出するための普通図柄始動センサ58、一般入賞口12への入賞球を検出するための一般入賞球センサ59、始動入賞口15への入賞球を検出するための始動入賞球センサ60、発射装置68により遊技部7へ向かって発射された遊技球を検出するための発射球センサ61、および遊技部7内へ達せずに発射位置へ戻ってきた遊技球を検出するための戻り球センサ62が接続されており、これらのセンサからの球検出信号が入力される。
【0034】パチンコ機の遊技において、普通図柄始動センサ58が普通図柄始動口13を通過した遊技球を検出すると、メインCPU53は当該検出信号に基づいて乱数を用いた抽選を行い、当該抽選結果に基づいて普通図柄表示装置10における普通図柄の停止表示態様を決定する。なお、普通図柄表示装置10への信号出力はランプ制御回路63を介して行われる。
【0035】また、始動入賞球センサ60が入賞球を検出すると、メインCPU53は当該検出信号に基づいて乱数を用いた抽選を行い、当該抽選結果に基づいて、入賞態様および画像表示装置9における変動パターン、特別図柄の停止表示態様を決定する。
【0036】さらに、主制御基板51には、中継基板56を介して、始動入賞口15に設けた普通電動役物14の駆動装置、および大入賞口16の駆動装置が接続されており、始動入賞口15に設けた電動役物11の開閉動作および大入賞口16の開閉動作が制御される。
【0037】また、主制御基板51には、ランプ制御回路63、音声制御回路64、賞球制御回路66が接続されている。ランプ制御回路63は、普通図柄表示装置10、普通図柄記憶LED17、特別図柄記憶LED18、装飾用LED(枠ランプ19、盤面ランプ20)を制御することにより、これらのLEDを点灯あるいは点滅させる。また、音声制御回路64は、スピーカ65を制御することにより、効果音等を発生させる。また、賞球制御回路66は、賞球排出装置67および発射装置68を制御することにより、賞球排出動作および打球発射動作を行う。
【0038】<図柄制御基板>図柄制御基板52は、主制御基板51を構成する基板とは別個の基板により構成されており、主制御基板51から受信したコマンドに基づいて画像表示装置9に表示すべき画像データを生成し、当該画像データの表示制御を行う。
【0039】この図柄制御基板52は、主制御基板51から受信したコマンドの解釈を行うとともにVDP(Video Display Processor)73のパラメータ設定を行うためのサブCPU69、このサブCPU69で実行する制御プログラムを記憶したプログラムROM70、一時記憶領域であるワークRAM71、画像を形成するためのドットデータを記憶するための画像ROM72、サブCPU69で設定されたパラメータに基づいて画像ROM72内のドットデータを読み込むとともに表示すべき画像データを生成するためのVDP73、このVDP73で生成された画像データをRGB信号に変換するためのD/A変換器74、所定時間毎に割り込みをかけるためのCTC(Counter Timer Circuit)75、図柄制御プログラムが異常な処理ルーチンに入ったときにサブCPU69を初期状態に戻すためのリセット命令を発生するリセットIC76を備えている。図柄制御基板52では、プログラムROM70に記憶された制御プログラムに従ってサブCPU69等が動作することにより、画像表示装置9における画像表示が制御される。
【0040】<パチンコ機における遊技制御>次に、上述した制御装置50によるパチンコ機の遊技制御を説明する。図4〜8は、パチンコ機における遊技制御の手順を示すフローチャートである。主制御基板51では、図4に示すようなメイン遊技制御処理(S1_1〜S1_7)を繰り返して行うとともに、割り込み許可フラグがセットされていることを条件として、定期的(例えば3ms毎)に、図5に示すような割り込み処理(S2_1〜S2_11)を行い、さらに、図6に示すような特別図柄制御処理(S3_1〜S3_13)を行う。
【0041】また、図柄制御基板52では、図7に示すようなメイン制御処理(S4_1〜S4_15)を行うとともに、主制御基板51から受信するコマンドを処理するために、図8に示すようなコマンド割込管理処理(S5_1〜S5_2)を行う。
【0042】<主制御基板におけるメイン遊技制御処理>メイン遊技制御処理では、図4に示すように、電源が投入されると、メインCPU53をリセットして主制御基板51の立ち上げ処理を行った後に、割り込み許可フラグをセットし(S1_1)、大当り判定がハズレとなった場合の停止図柄を決定するための乱数カウンタ(ハズレ図柄決定用乱数カウンタ)およびリーチ動作を決定するための乱数カウンタ(リーチ動作決定用乱数カウンタ)の更新処理(S1_2)を行う。
【0043】続いて、図柄制御基板52に対してコマンドを送信中か否かを判断し(S1_3)、コマンドを送信中の場合には、割り込み許可フラグのセット処理(S1_1)へ戻る。
【0044】一方、コマンドを送信中でない場合には、エラー状態を検知するためのエラーチェックコマンドを生成して(S1_4)、エラーチェックを行い(S1_5)エラーが発生しているか否かを判断する(S1_6)。ここで、エラーが発生している場合には、それ以降の動作を行うことができないので、割り込み許可フラグのセット処理(S1_1)へ戻る。一方、エラーが発生していない場合には、特別図柄の変動処理に関する特別図柄制御処理(S1_7)を行い、割り込み許可フラグのセット処理(S1_1)へ戻る。
【0045】<割り込み処理>割り込み許可フラグがセットされている場合に行う定期的な割り込み処理は、図5に示すように、まず、各レジスタを待避させ(S2_1)、大当たりか否かを判定するための大当たり判定用乱数カウンタ、大当たり図柄を決定するための大当たり図柄決定用乱数カウンタ、特別図柄の変動パターンを決定するための変動パターン番号決定用乱数カウンタの更新処理(S2_2)を行うとともに、タイマを更新するためのタイマ更新処理(S2_3)を行う。
【0046】続いて、一般入賞球センサ59、始動入賞球センサ60、大入賞球センサ57および普通図柄始動センサ58等からの入力信号の有無を検出する各種入力信号処理(S2_4)を行なう。
【0047】続いて、普通図柄の変動に関する普通図柄処理(S2_5)を行い、装飾ランプの点滅等を制御するための装飾制御処理(S2_6)を行い、一般入賞口12、始動入賞口15および大入賞口16に遊技球が入賞した場合の賞球の払出処理(S2_7)を行う。
【0048】続いて、エラーに対応するためのエラー処理(S2_8)を行い、図柄制御基板52に対してデータを送信するための送信データ出力処理(S2_9)を行う。
【0049】続いて、各レジスタを復帰させ(S2_10)、割り込み許可フラグをリセットして(S2_11)、割り込み処理から復帰する。
【0050】<特別図柄制御処理>上述した特別図柄制御処理(S1_7)では、図6に示すように、始動入賞口15に遊技球が入賞して始動入賞球センサ60により検出されたか否かを判断し(S3_1)、始動入賞口15への入賞球がない場合には、デモ画面を表示するためのデモ画面処理(S3_2)を行う。
【0051】一方、始動入賞口15へ遊技球が入賞した場合には、乱数を用いた抽選結果が大当たりの発生を許可しているか否かを判断し(S3_3)、大当たりの発生を許可している場合には、大当たりの演出を決定するとともに(S3_4)、大当たり図柄を決定する(S3_5)。
【0052】また、乱数を用いた抽選結果が大当たりの発生を許可していない場合には、ハズレの演出を決定し(S3_6)、さらに決定された演出がリーチ演出であるか否かを判断する(S3_7)。この判断の結果がリーチ演出であった場合には、リーチ有りハズレ図柄を選択して決定し(S3_8)、リーチ演出でなかった場合には、リーチ無しハズレ図柄を選択して決定する(S3_9)。
【0053】続いて、決定した図柄に対応するコマンドを生成し(S3_10)、画像表示装置9における特別図柄の停止表示態様が実際に大当たりとなったか否かを判断する(S3_11)。ここで、大当たりが発生している場合には、特別遊技を行わせるための特別遊技処理(S3_12)を行った後、特別図柄の変動処理を終了するための特別図柄制御終了処理(S3_13)を行い、処理を復帰する。
【0054】一方、大当たりが発生していない場合には、特別遊技処理(S3_12)を行わずに、特別図柄制御終了処理(S3_13)を行い、処理を復帰する。
【0055】<図柄制御基板におけるメイン制御処理>図柄制御基板52におけるメイン制御処理では、図7に示すように、サブCPU69の動作初期設定を行い(S4_1)、ワークRAM71をクリアし(S4_2)、VDP73の動作初期設定を行う(S4_3)。
【0056】続いて、後に詳述するコマンド割込管理処理(S5_1〜S5_2)によりワークラム71に格納された受信コマンドを分析する(S4_4)。
【0057】続いて、分析した受信コマンドにより「大当たり変動」が指定されているか否かを判断する(S4_5)。ここで、「大当たり変動」が指定されていない場合には、受信コマンドに応じた特別図柄の変動表示と演出の制御を行うための特別図柄・演出表示制御処理(S4_15)を行い、受信コマンド分析処理(S4_4)へ戻る。
【0058】一方、「大当たり変動」が指定されている場合には、大当たり確定図柄が確率変動図柄(確変図柄)であるか否かを判断する(S4_6)。ここで、大当たり確定図柄が確率変動図柄でない場合には、受信コマンドに応じた特別図柄の変動表示と演出の制御を行うための特別図柄・演出表示制御処理(S4_13)を行い、非確変図柄から変動を開始して非確変図柄で確定停止するような再変動演出表示を行い(S4_14)、受信コマンド分析処理(S4_4)へ戻る。
【0059】また、大当たり確定図柄が確率変動図柄である場合には、仮確定図柄の抽選を行い(S4_7)、抽選結果が非確変図柄であるか否かを判断する(S4_8)。ここで、仮確定図柄が非確変図柄でない場合には、受信コマンドに応じた特別図柄の変動表示と演出の制御を行うための特別図柄・演出表示制御処理(S4_11)を行い、確変図柄から変動を開始して確変図柄で確定停止するような再変動演出表示を行い(S4_12)、受信コマンド分析処理(S4_4)へ戻る。
【0060】一方、仮確定図柄が非確変図柄である場合には、受信コマンドに応じた特別図柄の変動表示と演出の制御を行うための特別図柄・演出表示制御処理(S4_9)を行い、非確変図柄から変動を開始して確変図柄で確定停止するような再変動演出表示を行い(S4_10)、受信コマンド分析処理(S4_4)へ戻る。
【0061】<コマンド割込管理処理>主制御基板51からコマンドを受信するためのコマンド割込管理処理では、図8に示すように、主制御基板51からコマンドを受信すると(S5_1)、当該コマンドをワークRAM71へ格納する(S5_2)。
【0062】<演出画像>次に、図9〜22に基づいて、画像表示装置9に表示される具体的な演出画像を説明する。図9は、演出画像の推移を説明するための説明図、図10〜22は、画像表示装置9に表示される具体的な演出画像を示す模式図である。なお、図9における(A)〜(M)は、図10〜図22における(A)〜(M)に対応している。
【0063】画像表示装置9には、図10〜22に示すように、演出画像として自戦闘機32のコックピット、自戦闘機32の前方の風景、敵戦闘機33等が表示されるとともに、複数の特別図柄31a〜31cが変動表示される。この演出画像は、自戦闘機32の前方視界中に表示される照準内に敵戦闘機33をロックオンし、敵戦闘機33へ向かってミサイルを発射する一連の戦闘場面等から構成されている。
【0064】図10〜22に示す演出画像は、ハズレ演出、通常リーチハズレ演出、発展リーチ演出およびこれに続く再抽選演出等の一連の画像からなり、それぞれ異なった戦闘場面が表示される。
【0065】すなわち、ハズレ演出では、図9に示す(A)〜(D)の演出が表示される。具体的には、始動入賞口13に遊技球が入賞すると、コックピット内の計器の位置に、横並びに3個の特別図柄31a〜31cが変動表示されるとともに、前方視界内に敵戦闘機33が現れるが、照準内にロックオンすることができずに、敵戦闘機33を取り逃がすという演出画像が表示される。このとき、全ての特別図柄31a〜31cの変動が開始した後(図10)、所定時間経過後に、左図柄31aが停止し(図11)、さらに右図柄31cが停止する(図12)。この状態では、左図柄31aが「7」であり、右図柄31cが「6」であるため、リーチ状態とはならず、最終的に中図柄31bが「8」で停止してハズレが確定する(図13)。
【0066】通常リーチハズレ演出では、図9に示す(A)、(B)、(E)、(F)の演出画像が表示される。具体的には、始動入賞口13に遊技球が入賞すると、コックピット内の計器の位置に、横並びに3個の特別図柄31a〜31cが変動表示されるとともに、前方視界内に敵戦闘機33が現れ、照準内に捉えることができたものの敵戦闘機33にミサイルが被弾せず、敵戦闘機33を取り逃がすという演出画像が表示される。このとき、全ての特別図柄31a〜31cの変動が開始した後(図10)、所定時間経過後に、左図柄31aが停止し(図11)、さらに右図柄31cが停止し、両図柄31a,31cともに「7」となってリーチ状態が発生する(図14)。そして、最後に中図柄31bが停止するが、中図柄31bは「8」であるためハズレが確定する(図15)。
【0067】発展リーチ演出では、図9に示す(A)、(B)、(G)〜(J)の演出が行われる。具体的には、始動入賞口13に遊技球が入賞すると、コックピット内の計器の位置に、横並びに3個の特別図柄31a〜31cが変動表示されるとともに、前方視界内に敵戦闘機33が現れ、照準内に敵戦闘機33をロックオンし、敵戦闘機33にミサイルが被弾して、敵戦闘機33を撃墜するという演出画像が表示される。このとき、全ての特別図柄31a〜31cの変動が開始した後(図10)、所定時間経過後に、左図柄31a、右図柄31cの順に変動が停止し、両図柄31a,31cともに「7」となってリーチ状態が発生する(図16)。
【0068】そして、演出画像が切り換わり、左図柄31aが画面の左側に停止表示され、右図柄31cが画面の右側に停止表示され、中図柄31bが画面の下部に横一列にスクロール表示される(図17)。続いて、左図柄31aが画面の左下に停止表示され、右図柄31cが画面の右下に停止表示され、中図柄31bが画面の右側に縦一列にスクロール表示され(図18)、その後、全ての特別図柄31a〜31cが仮停止して大当たりが発生したことを報知する(図19)。図19に示す例では、仮停止図柄としてミサイルを模した図柄が表示される。
【0069】特別図柄31a〜31cの仮停止に続いて、再抽選演出が行われる。この再抽選演出では、図9に示す(K)〜(M)の演出が行われる。具体的に、特別図柄31a〜31cが螺旋状に回転しながら、画面の手前側から奥側へ向かって吸い込まれるような画像が表示される(図20)。
【0070】そして、画面中央で爆発が発生し、特別図柄31a〜31cが螺旋状に回転しながら、画面の奥側から手前側へ向かって飛び出してくるような画像が表示される。このとき、特別図柄31a〜31cは、徐々にその大きさを増しながら回転半径が拡大する(図21)。
【0071】続いて、特別図柄31a〜31cが確定停止し、確率変動遊技へ移行できるか否かが報知される(図22)。図22に示す例では、特別図柄31a〜31cとして3つのミサイルが横並びに表示され、確率変動遊技への移行が許可された旨が報知されている。
【0072】なお、画像表示装置9に表示される演出画像は、上述した自戦闘機32や敵戦闘機33等をキャラクタとして用いたものに限られず、例えば、自動車、オートバイ、船、人物、動物等、どのようなキャラクタを用いたものであってもよい。
【0073】また、再抽選演出の画像表示パターンは、上述したものに限られず、どのようなものであってもよい。例えば、再抽選演出の画像表示パターンを複数種類用意し、各パターン毎に確率変動遊技への移行確率が異なるような演出を行うこともできる。
【0074】<他の実施形態>なお、上述した実施形態では、代表的な遊技機としてパチンコ機を例にとって説明したが、本発明は、スロットマシン、パチスロ遊技機等の他の遊技機に適用することができる。
【0075】
【発明の効果】本発明に係る遊技機は、上述した構成を備えているため、以下に説明する効果を奏することができる。すなわち、本発明に係る遊技機では、遊技者の期待感が高まる再抽選演出において、複数の図柄画像を通常演出時とは異なる動きのパターンで変動表示させるという斬新な演出表示を行うことにより、遊技者の意識を高揚させて、遊技の面白さを十分に楽しませることが可能となる。
【0076】また、再抽選演出において、複数の図柄画像を螺旋状に回転させることにより、通常の演出とは全く異なった演出形態となり、特別図柄の変動表示に意外性が生じ、演出効果を一層高めることができる。
【0077】また、再抽選演出において、複数の図柄画像を、画像表示手段の画面奥から画面手前に向かって、徐々にその大きさを増しながら回転半径が拡大するように表示することにより、特別図柄が画面奥から画面手前に向かって飛び出してくるような印象を与えることができ、演出効果をさらに一層高めることができる。
【0078】また、本発明に係る遊技機の機能を実現するためのプログラムをCD−ROM等の記憶媒体に記憶させ、あるいはインターネット等の電気通信回線を利用して配布することにより、家庭用ゲーム機等において本発明の遊技機と同様の遊技を行うことができる。
【出願人】 【識別番号】598098526
【氏名又は名称】アルゼ株式会社
【出願日】 平成14年1月11日(2002.1.11)
【代理人】 【識別番号】100097984
【弁理士】
【氏名又は名称】川野 宏
【公開番号】 特開2003−205102(P2003−205102A)
【公開日】 平成15年7月22日(2003.7.22)
【出願番号】 特願2002−4459(P2002−4459)