| 【発明の名称】 |
パチンコ遊技機 |
| 【発明者】 |
【氏名】榎本 宏 【住所又は居所】愛知県名古屋市中川区尾頭橋三丁目20番8号 京楽産業株式会社内
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| 【要約】 |
【課題】パチンコ遊技機において、遊技球発射装置から発射されて内外レール間に形成される遊技球誘導経路内を上昇する遊技球がファール球となって落下し、後続発射球と衝突することにより発生する後続発射球の運動エネルギーの減殺、遊技領域内へ飛入るタイミングの遅れ等といった不具合を一挙に解決して、遊技の円滑性、面白さを高める。
【解決手段】外レール22の内側に突設されて外レールとの間に遊技球誘導経路21を形成する内レール23と、遊技球誘導経路内に遊技球を発射する遊技球発射装置と、内レールは、上端部が遊技領域の略中間高さ位置にて終端する内レール下片31と、内レール下片の上部内側寄りの遊技盤面から上方へ延びて外レールとの間で誘導経路幅広部21b及び出口部24を形成する内レール上片32と、を備え、内レール下片の上部と内レール上片の下部との間の遊技盤面にファール球排出口26を配置した。 |
【特許請求の範囲】
【請求項1】 遊技盤の前面に突設された遊技球ガイド用の外レールと、該外レールの内側に突設されて外レールとの間に遊技球誘導経路を形成する内レールと、該遊技球誘導経路の下方に位置し遊技球誘導経路内に遊技球を発射する遊技球発射装置と、該遊技球誘導経路の上部に位置し遊技球誘導経路内を上昇移動する遊技球を前記遊技盤の遊技領域内へ放出する出口部と、該遊技球発射装置から該遊技球誘導経路内へ発射された後で該出口部を越えずに下方へ戻ってきたファール球を受け入れるファール球排出口と、を備えたパチンコ遊技機において、前記内レールは、上端部が前記遊技領域の略中間高さ位置にて終端する内レール下片と、該内レール下片の上部内側寄りの遊技盤面から上方へ延びて前記外レールとの間で誘導経路幅広部及び前記出口部を形成する内レール上片と、を備え、前記内レール下片の上部と前記内レール上片の下部との間の遊技盤面に前記ファール球排出口を配置したことを特徴とするパチンコ遊技機。 【請求項2】 前記内レール上片を緩衝材料にて構成し、内レール上片に落下したファール球が跳ねることなく、内レール上片に沿って落下して前記ファール球排出口内に落下し得るように構成したことを特徴とする請求項1に記載のパチンコ遊技機。 【請求項3】 前記内レール下片上部と前記外レールとの間の遊技球誘導経路内に、中間球戻り防止部材を突出させて、該誘導経路幅広部内を逆戻りしてきた遊技球を該中間球戻り防止部材により前記ファール球排出口へ導くように構成したことを特徴とする請求項1又は2に記載のパチンコ遊技機。 【請求項4】 前記内レール上片と前記外レールとの間の間隔は、前記出口部から前記ファール球排出口へ向かうに連れて漸増するように構成されていることを特徴とする請求項1、2又は3の何れか一項に記載のパチンコ遊技機。
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【発明の詳細な説明】【0001】 【発明の属する技術分野】本発明は、パチンコ遊技機の改良に関し、特に遊技球発射装置から遊技球誘導経路内に発射された遊技球がファール球となって誘導経路内を逆戻りした場合に後続の発射球と衝突することを防止するようにしたパチンコ遊技機に関するものである。 【0002】 【従来の技術】パチンコ遊技機は、図3(a)の正面図に示すように木枠1と、木枠1に対して蝶番によって一側端縁を前後方向へ開閉自在に軸支された前面枠2と、前面枠2によって前後方向へ開閉自在に軸支されたガラス扉3と、前面枠2の内側に着脱自在に取り付けられた遊技盤4と、遊技盤4の背面側に蝶番を介して開閉自在に取り付けられた図示しない合成樹脂製の機構板と、を備えている。ガラス扉3の下方には、前板6が図示しない発射レールや打球杆を覆うように開閉可能に取り付けられ、前板6の前面には打球供給皿7が設けられる。前面枠2の下部には、遊技球発射装置の一部を構成する遊技球発射ハンドル8が配置されると共に、打球供給皿7上に貯留し切れなくなった遊技球やファール球を貯留する下皿9が配置されている。遊技盤4の前面を構成する遊技領域11には、例えば中央に複数の図柄を順次上下に移動(回動)させながら表示する図柄変動表示装置12が配置され、その周囲には入賞口13、風車14などの盤面部品、遊技釘が配置される。遊技盤4の左側縁には、遊技機の下部に配置された遊技球発射装置から発射された遊技球を遊技領域11内に導くための遊技球誘導経路21が上下方向へ延びて形成されている。遊技球誘導経路21は、遊技盤4の左側縁に沿って円弧状に配設された外レール22と、この外レール22の内側(遊技領域側)の遊技盤面上に突設される内レール23との間に形成される遊技球の通路である。外レール22及び内レール23は、一定幅の帯状金属薄板を所定のR形状に湾曲させたものを、遊技盤面に立設固定した構成を備えている。また、遊技球誘導経路21の上部には遊技球誘導経路内を上方へ移動する遊技球を遊技盤4の遊技領域11内に放出する出口部24が配置され、更に出口部24には、遊技球誘導経路21から放出された遊技球が遊技球誘導経路内に逆戻りすることを防止する球戻り防止部材25が配置されている。また、遊技球発射装置から遊技球誘導経路内へ発射された後で球戻り防止部材を越えずに下方へ戻ってきたファール球を受け入れる図示しないファール球排出口が遊技球誘導経路21の下部に配置されている。球戻り防止装置25は、内レール23の上部に相当する遊技盤面に固定した基部25aと、基部25aによって回動可能に支持され且つ出口部24を塞ぐように突出した舌片25b等を備えている。常時において出口部24を塞ぐ舌片25bは、遊技球誘導経路21内を上昇し出口部24から放出される遊技球に押圧されて退避してその通過を許容する一方で、遊技球が出口部24を通過した後には図示した閉止位置に弾性的に復帰するように構成されている。 【0003】ところで、遊技球発射装置により発射された遊技球の内、発射時の運動エネルギーが充分でない遊技球は戻り防止装置25の舌片25bを越えずにファール球として両レール間を落下し、ファール球排出口から下皿9へ導かれる。つまり、発射された遊技球は、上昇時には外レール22に沿って移動するが、勢いのない遊技球は外レールを離脱して内レール23上に落下し、内レールに沿って下方へと誘導される。従来の誘導経路21の幅は狭いため、ファール球B1が遊技球誘導経路21内を逆戻りしている際に、次の遊技球B2が発射されて上昇してくると、図3(b)に示すように、次の発射球B2が遊技球誘導経路21内でファール球B1と衝突して上昇力を失い、出口部24から遊技領域11内に円滑に飛入ることができなくなる。このような現象は、更に後続の発射球との衝突の繰り返しを誘発する原因ともなり、遊技の連続性を阻害し、遊技者の興趣を半減させる結果をもたらしている。特に、第二種に属するパチンコ遊技機のように、発射球が遊技領域に飛入る僅かなタイミングのずれが入賞球の発生率を左右する重要な要素となる場合には、上記の如く遊技者が意図したタイミングで発射球が遊技領域内に飛入しなくなる現象は、当該機種の人気を低下させる原因となるため、この点の改善が強く求められている。遊技経路内での遊技球同志の衝突を防止するために、例えば内レール23の位置を全体的に更に内側に配置して誘導経路21の幅を拡張することも考えられるが、内レール全体を内側に変位させる分だけ遊技領域の面積が狭くなって盤面部品等の配置、レイアウトを制限する結果をもたらすため、有効な解決方法ではない。また、単純に誘導経路幅を拡張したとしても、同じ誘導経路内をファール球と後続発射球とが逆方向へ移動する事態に変わりがないため、両者の衝突を完全に防止することは困難であった。 【0004】 【発明が解決しようとする課題】本発明は上記に鑑みてなされたものであり、遊技球発射装置から発射されて内外レール間に形成される遊技球誘導経路内を上昇する遊技球がファール球となって落下し、後続発射球と衝突することにより発生する後続発射球の運動エネルギーの減殺、遊技領域内へ飛入るタイミングの遅れ等といった不具合を一挙に解決して、遊技の円滑性、面白さを高めることができるパチンコ遊技機を提供することを課題とする。 【0005】 【課題を解決するための手段】上記課題を解決するため、請求項1の発明は、遊技盤の前面に突設された遊技球ガイド用の外レールと、該外レールの内側に突設されて外レールとの間に遊技球誘導経路を形成する内レールと、該遊技球誘導経路の下方に位置し遊技球誘導経路内に遊技球を発射する遊技球発射装置と、該遊技球誘導経路の上部に位置し遊技球誘導経路内を上昇移動する遊技球を前記遊技盤の遊技領域内に放出する出口部と、該遊技球発射装置から該遊技球誘導経路内へ発射された後で該出口部を越えずに下方へ戻ってきたファール球を受け入れるファール球排出口と、を備えたパチンコ遊技機において、前記内レールは、上端部が前記遊技領域の略中間高さ位置にて終端する内レール下片と、該内レール下片の上部内側寄りの遊技盤面から上方へ延びて前記外レールとの間で誘導経路幅広部及び前記出口部を形成する内レール上片と、を備え、前記内レール下片の上部と前記内レール上片の下部との間の遊技盤面に前記ファール球排出口を配置したことを特徴とする。パチンコ遊技機においては、発射装置から発射された遊技球を内外レールによって画成される遊技球誘導経路内に沿って上昇させ、該誘導経路の出口部から遊技盤の遊技領域内に飛入させる。発射された遊技球の中には、運動エネルギーが不十分なために、出口部から放出される前に誘導経路の途中で落下を開始するファール球が生じる。ファール球が発生した場合に後続の発射球は狭い誘導経路内でファール球と衝突し、新たなファール球となって落下する。このような現象は、遊技者の興趣を減殺する原因となっている。このような不具合を解消するには、内外レール間の間隔を広げれば良いようにも考えられるが、単純に誘導経路の幅を広げたとしても、ファール球が誘導経路の下方に位置するファール球排出口に達するまでの間に後続の発射球と衝突を起こす可能性が依然として残る。つまり、誘導経路の幅を単純に拡張したとしても、同じ誘導経路内を異なった方向へ移動する遊技球が併存する限り、両者の衝突は回避できない。また、誘導経路全体の幅を拡張すると、遊技領域の全体面積が狭くなる等、他の部品配置等のレイアウトに悪影響を及ぼす虞がある。そこで、本発明では、内レールの上側の所定範囲だけを遊技領域側に変位させて、誘導経路の上半部だけを幅広に構成することにより、ファール球と後続の発射球との干渉、衝突を防止する一方で、幅広の誘導経路部分を必要最小限の長さに設定して、誘導経路幅広部の下端部であって誘導経路狭幅部と干渉しない部分にファール球排出口を設けた。このため、ファール球の落下経路と後続発射球の上昇経路とが併存する領域は遊技盤の中間高さ位置よりも上側に極限され、それよりも下方の位置にある誘導経路内では両遊技球は絶対に干渉しないようになっている。しかも、相反する方向へ移動する両遊技球の移動経路が併存する領域は、幅広となっているため、両遊技球の干渉は可能な限り防止されることとなる。また、遊技領域の一部に内レール上片を配置して誘導経路幅広部を設けるに過ぎないので、遊技領域が過剰に狭くなったり、部品配置の自由度を妨げる虞がなくなる。 【0006】請求項2の発明は、請求項1において、前記内レール上片を緩衝材料にて構成し、内レール上片に落下したファール球が跳ねることなく、内レール上片に沿って落下して前記ファール球排出口に内に落下し得るように構成したことを特徴とする。遊技球誘導経路の約上半部を幅広部として構成したとしても、外レールに沿って上昇する途中で落下を開始するファール球が内レール上片上で弾んで、後続発射球と干渉する虞はなしとしない。そのため、この発明では、内レール上片の少なくとも一部を緩衝材料にて構成してファール球の弾みを極力抑えて上記不具合を防止するようにしている。従って、内レール上片で弾んだファール球は、ほとんど弾むことなく内レール上片に沿って落下し、ファール球排出口に直行することができる。請求項3の発明では、請求項1又は2において、前記内レール下片上部と前記外レールとの間の遊技球誘導経路内に、中間球戻り防止部材を突出させて、該誘導経路幅広部内を逆戻りしてきた遊技球を該中間球戻り防止部材によりファール球排出口へ導くように構成したことを特徴とする。誘導経路幅広部内でファール球となった遊技球が落下する際に、内レール上で弾む等の原因によって誘導経路狭幅部内に入り込む虞もなしとしない。この場合、後続発射球との衝突を回避できなくなる。本発明では、誘導経路狭幅部の上部開口に中間球戻り防止部材の舌片を突出配置したので、ファール球は舌片により誘導経路狭幅部内に逆戻りすることを防止されると共に、そのままファール球排出口へ案内される。請求項4の発明では、請求項1、2又は3において、前記内レール上片と前記外レールとの間の間隔は、前記出口部から前記ファール球排出口へ向かうに連れて漸増するように構成されていることを特徴とする。このように構成することにより、ファール球が内レール上に落下した後に内レールに沿ってスムーズに落下することが可能となるばかりか、後続発射球との干渉が発生する可能性が大幅に低減することとなる。 【0007】 【発明の実施の形態】以下、この発明に係るパチンコ遊技機を、図面に示した実施形態に基づいて具体的に説明する。図1は本発明の一実施形態に係るパチンコ遊技機の原理を説明する一部略図であり、図2はその動作を説明する図である。なお、図1、図2中に図示していないパチンコ遊技機の他の構成要素については、図3を併せて参照し、同一部分については同一符号を付し、或いは引用して説明する。 【0008】このパチンコ遊技機は、遊技盤4の少なくとも左端縁に沿って円弧状に配置された遊技球ガイド用の外レール22と、外レール22の内側(x方向)に配置されて外レール22との間に上下方向へ延びる遊技球誘導経路21を形成する円弧状の内レール23と、遊技球誘導経路21の下方に位置し遊技球誘導経路21内に遊技球を発射する図示しない遊技球発射装置と、遊技球誘導経路21の上端部に位置し遊技球誘導経路内を上方へ移動する遊技球を遊技盤4の遊技領域11内に放出する出口部24と、出口部24に設けられて放出された遊技球が遊技球誘導経路内に逆戻りすることを防止する球戻り防止部材25と、該遊技球発射装置から該遊技球誘導経路内へ発射された後で出口部24(球戻り防止部材25)を越えずに下方へ戻ってきたファール球を受け入れるファール球排出口26と、を備えている。遊技盤4の遊技領域11には、図3に示した如き盤面部品、遊技釘等が取り付けられている。 【0009】外レール22、内レール23は、共に金属、その他の任意の材料から成る帯状薄板を遊技盤面に立設した構成を備えており、内レール23は遊技球誘導経路21内を移動する遊技球が出口部24以外の場所から遊技領域内に移動することを阻止する仕切手段である。本発明に係る内レール23は、上端部31aが遊技領域11の略中間高さ位置にて終端する曲線状の内レール下片31と、内レール下片31の上端部31aの内側寄り(x軸方向寄り)の遊技盤面から上方(y軸方向)へ曲線状に延びて遊技領域上部適所にて終端する内レール上片32とを備えている。内レール下片31は対向する位置にある外レール22部分との間で誘導経路狭幅部21aを形成し、内レール上片32は、対向する位置にある外レール22部分との間で誘導経路幅広部21b及び出口部24を形成する。誘導経路幅広部21bは、誘導経路狭幅部21aよりも広く、出口部24から下方へ向かうほど幅が漸増するように構成されている。即ち、出口部24の開口幅は、破線で示した位置にある従来の内レールの上端部と外レールとの間で形成される出口部の開口幅とほぼ同等に狭く設定されている一方で、内レール上片32の下端部32bの位置は、内レール下片31の上端部31aよりも更に内側に変位しているため、誘導経路21の略上半部に相当する誘導経路幅広部21bは、下方へ向かうほど幅が漸増する形状となっている。内レール上片32の上端部32aと、外レール22との間に形成される出口部24には球戻り防止部材25を備えている。球戻り防止部材25は、遊技盤面に固定した基部25aと、基部25aによって回動可能に支持され且つ出口部24を塞ぐように突出した舌片25b等を備えている。常時において出口部24を塞ぐ舌片25bは、遊技球誘導経路21内を上昇し出口部24から放出される遊技球に押圧されて上方へ退避(開放)してその通過を許容する一方で、遊技球が出口部24を通過した後には図示した閉止位置に弾性的に復帰するように構成されている。 【0010】この実施形態に係るパチンコ遊技機の一つの特徴的な構成は、内レール23を下上2つの部分31、32から構成するとともに、内レール下片31の上部31aと内レール上片32の下部32bとの間に位置する遊技盤面にファール球排出口26を配置した点にある。換言すれば、内レール下片31については、外レール22との位置関係は従来と同様であるが、内レール上片32は図1中に点線で示した従来の内レールの位置(内レール下片の延長線)よりも内側位置に配置され、しかも外レール22との間で形成する誘導経路21(21b)の幅が下向きに漸増するように構成している。なお、内レール下片31の上部と内レール上片の下部は、夫々の高さ方向位置が一部オーバーラップするように構成してもよいし、オーバーラップしないように構成しても良い。いずれにしても、ファール球排出口26(及び中間球戻り防止部材27)を内レール下片31の上部と内レール上片の下部との間の盤面に配置することにより、ファール球をファール球排出口26内に導くことができる。ファール球排出口26は、逆戻りしてきた遊技球を受け入れて図3に示した下皿9へ導く手段であり、この例では内レール上片32の下端部32b寄りの位置に形成されている。また、内レール下片31の上部31aと内レール上片32の下部32bとの間に位置する遊技盤面には、ファール球排出口26と隣接した位置に中間球戻り防止部材27を配置している。中間球戻り防止部材27は、誘導経路幅広部21b内を落下してきたファール球が誘導経路狭幅部21a内に進入することを阻止する手段であり、本体27aと、舌片27bとから構成されている。舌片27bは、常時においては誘導経路狭幅部21aの上部に突出してファール球が誘導経路狭幅部21a内に入り込むことを阻止する一方で、舌片27b上に落下したファール球を隣接配置したファール球排出口26内に導くように機能する。一方、舌片27bは、発射装置から新たに発射されて誘導経路狭幅部21a内を上昇してきた遊技球に押圧されて退避し、該遊技球が上方へ移動することを許容する。遊技球の通過後は、舌片は図示の位置に復帰する。 【0011】次に、図2に基づいて、本発明のパチンコ遊技機におけるファール球B1の挙動、及びファール球処理の原理について説明する。本発明では、誘導経路21の略上半部に誘導経路幅広部21bを設けることにより、誘導経路幅広部21b内を落下するファール球B1が新たに発射されてきた遊技球(B2)とすれ違うことができるだけの幅方向スペースを確保すると共に、ファール球の戻り経路を新たな発射球(B2)と干渉しないずれた経路となるように配慮している。即ち、新たな発射球(B2)は外レール22に沿って上昇してくる一方で、先行して発射されたファール球B1は内レール上片32上に落下してそれに沿って下方へ誘導されるため、両者は干渉することがない。即ち、本発明では、新たな発射球に対するファール球の干渉を確実に防止するため、内レール23の上部適所、即ち内レール上片32を従来の内レールの配設位置よりも内側(x軸方向)へ変位させている。即ち、発射装置から発射され誘導経路幅狭部21aを上昇してきた遊技球B1(位置a)がy=0の高さを超えた後で、y軸方向への上昇力が無くなると遊技球B1はファール球となり、外レール22から離脱を開始する(位置b)が、この際、ファール球としての遊技球B1は、x軸方向(横方向)へは等速直線運動を、y軸方向(縦方向)へは自由落下運動を行うことになる。そのため、上方へ向かう運動エネルギーを失って外レール22から離脱したファール球B1は、x軸方向に変位して配置された内レール上片32上に落下し(位置c)、その後内レール上片32に沿って下方へ誘導される。このため、新たに発射されて誘導経路幅広部21bを上昇する遊技球(B2)の上昇経路とファール球B1とが干渉する可能性が大幅に減少し、両者が衝突する確率が大幅に低減する。従って、誘導経路幅広部21bの幅は、最大となる位置(最下部)において、少なくとも、誘導経路幅狭部21aの幅の約2倍程度となるように設定することが好ましい。 【0012】但し、誘導経路幅広部21bの幅などの構成については、機種や周辺部品との関係などの諸条件によって種々選定可能であり、外レール22に沿って上昇してきた遊技球がファール球となって落下したときに、内レール上片32上に落下して内レール上片32に沿って落下する際に、新たに上昇してくる遊技球と干渉しなくなるように各部の寸法を設定すればよい。また、内レール上片32に沿って落下したファール球B1は、内レール上片32の下端部に沿って配置されたファール球排出口26内にスムーズに入り込み、図3に示した下皿9へ排出される。また、仮に、ファール球B1が誘導経路幅狭部21aの上端部側に移動したとしても、中間球戻り防止部材27の舌片27bによって幅狭部内への進入を阻止されるので、必ずファール球排出口26内に排出されることとなる。このように本発明では、内レール23の一部(上部)を内側に変位させて幅広部を設けることにより、先行するファール球と、上昇途上にある後続発射球とが干渉する虞を大幅に低減させているが、内レールの上部を所定の短い範囲に渡って遊技領域側に変位させているに過ぎないので、内レール全体を内側へ変位させる場合程、遊技領域を狭めたり、遊技部品等のレイアウトを損ねる虞がなくなる。しかも、遊技領域11の中間部よりも上半部の領域は、通常盤面部品等を配置しないデッドスペース化しているので、内レール上片32を配置するデメリットはない。 【0013】次に、内レール上片32の材料として、ファール球が落下してきたときの衝撃を吸収緩和する緩衝材料を用いることにより、内レール上片に当接したファール球が跳ねて後続発射球の上昇経路と干渉することなく、内レール上片に沿って落下してファール球排出口26に内に落下し得るように構成してもよい。なお、必ずしも内レール上片32の全体を緩衝材料とする必要はなく、ファール球が接する部分だけを干渉材料にて構成してもよい。なお、緩衝材料は、例えば、バネ性、クッション性を有することにより、落下してきたファール球からの衝撃を吸収緩和してファール球が弾むことを防止する手段であればよい。例えば、ゴム、樹脂等を用いても良いし、金属薄板を弾性変形可能に構成し、且つそのように支持することにより、ファール球落下時の衝撃を吸収緩和するように構成してもよい。このように、本発明においては、内レール23を上下2つの部分31、32から構成し、内レール上片32だけを内側寄りに変位させて配置することによって、誘導経路幅広部21bを設け、更に誘導経路幅広部21bの下部にファール球排出口26を設けたので、落下するファール球と新たに発射されてきた遊技球とが干渉する範囲(干渉が発生する可能性がある誘導経路の長さ)を減少させることができ、ファール球によって後続の発射球の上昇エネルギーが減殺されることによる更なるファール球の発生や、遊技領域へ飛入るタイミングのずれ発生等という不具合を一挙に解決できる。このため、遊技の円滑性、面白さを高めることができる。また、第二種に属するパチンコ遊技機のように、発射球が遊技領域に飛入る僅かなタイミングのずれが入賞球の発生率を左右する重要な要素となる機種においても、遊技者が意図したタイミングで発射球が遊技領域内に飛入しなくなる不利な現象が発生しにくくなるので、当該機種の人気の低下を防止することができる。 【0014】 【発明の効果】以上のように本発明によれば、パチンコ遊技機において、遊技球発射装置から発射されて内外レール間に形成される遊技球誘導経路内を上昇する遊技球がファール球となって落下し、後続発射球と衝突することにより発生する後続発射球の運動エネルギーの減殺、遊技領域内へ飛入るタイミングの遅れ等といった不具合を一挙に解決して、遊技の円滑性、面白さを高めることができる。即ち、請求項1の発明によれば、誘導経路の上半部だけを幅広に構成してファール球と後続の発射球との干渉、衝突を防止する一方で、幅広の誘導経路部分を必要最小限の長さに設定して、誘導経路幅広部の下端部であって誘導経路狭幅部と干渉しない部分にファール球排出口を設けた。このため、ファール球の落下経路と後続発射球の上昇経路とが併存する領域は遊技盤の中間高さ位置よりも上側に極限され、それよりも下方の位置にある誘導経路内では両遊技球は絶対に干渉しない。しかも、相反する方向へ移動する両遊技球の移動経路が併存する領域は、幅広となっているため、両遊技球の干渉は可能な限り防止されることとなる。また、遊技領域の一部に内レール上片を配置して誘導経路幅広部を設けるに過ぎないので、遊技領域が過剰に狭くなったり、部品配置の自由度を妨げる虞がなくなる。 【0015】次に、遊技球誘導経路の約上半部を幅広部として構成したとしても、外レールに沿って上昇する途中で落下を開始するファール球が内レール上片上で弾んで、後続発射球と干渉する虞は残る。そのため、請求項2の発明では、内レール上片の少なくとも一部を緩衝材料にて構成してファール球の弾みを極力抑えて上記不具合を防止するようにしている。従って、内レール上片で弾んだファール球は、ほとんど弾むことなく内レール上片に沿って落下し、ファール球排出口に直行することができる。次に、誘導経路幅広部内でファール球となった遊技球が落下する際に、内レール上で弾む等の原因によって誘導経路狭幅部内に入り込む虞も残り、この場合、後続発射球との衝突を回避できなくなる。請求項3の発明では、誘導経路狭幅部の上部開口に中間球戻り防止部材の舌片を突出配置したので、ファール球は舌片により誘導経路狭幅部内に逆戻りすることを防止されると共に、そのままファール球排出口へ案内される。次に、請求項4では、誘導経路幅広部の幅を、ファール球排出口へ向かうに連れて漸増するように構成したので、ファール球が内レール上に落下した後に内レールに沿ってスムーズに落下することが可能となるばかりか、後続発射球との干渉が発生する可能性が大幅に低減することとなる。
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| 【出願人】 |
【識別番号】000161806 【氏名又は名称】京楽産業株式会社 【住所又は居所】愛知県名古屋市中川区尾頭橋3丁目20番8号
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| 【出願日】 |
平成14年1月16日(2002.1.16) |
| 【代理人】 |
【識別番号】100085660 【弁理士】 【氏名又は名称】鈴木 均
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| 【公開番号】 |
特開2003−205086(P2003−205086A) |
| 【公開日】 |
平成15年7月22日(2003.7.22) |
| 【出願番号】 |
特願2002−7908(P2002−7908) |
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