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【発明の名称】 遊技機
【発明者】 【氏名】福元 信明
【住所又は居所】愛知県名古屋市千種区今池三丁目9番21号 株式会社三洋物産内

【要約】 【課題】第1制御装置から出力される信号に基づき少なくとも第2制御装置で画像データを生成し、その画像を表示器で表示させるようにした遊技機において、第1制御装置にかかる負荷を小さくする。

【解決手段】パチンコ遊技機は、図柄10等を表示する表示器4と、スピーカ、ランプ等の補助機器と、遊技球6の始動口3への入賞を検出する始動口用スイッチ21と、同スイッチ21の検出結果に基づき表示器4、補助機器等を制御する第1制御装置及び第2制御装置とを備える。第1制御装置はスイッチ21の検出結果に応じ、図柄表示に関する情報を含む画像表示信号を出力する。第2制御装置は、第1制御装置からの画像表示信号に応じて表示器4を制御することにより図柄10を変動表示及び変動停止するとともに、その図柄10の表示態様に応じて補助機器を制御する。
【特許請求の範囲】
【請求項1】 図柄を表示する表示器と、音及び光の少なくとも一方を発生する補助機器と、遊技者の操作に応じて変化する遊技状況を検出する遊技状況検出手段と、前記遊技状況検出手段の検出結果に応じ、図柄表示に関する情報を含む画像表示信号を出力する第1制御手段と、前記第1制御手段からの画像表示信号に応じて前記表示器を制御することにより前記図柄を変動表示及び変動停止するとともに、その図柄の表示態様に応じて前記補助機器を制御する第2制御手段とを備えることを特徴とする遊技機。
【請求項2】 請求項1に記載の遊技機において、前記第1制御手段は前記画像表示信号をまとめて一度に出力する信号出力手段を含むものであることを特徴とする遊技機。
【請求項3】 請求項1に記載の遊技機において、前記第1制御手段は、前記遊技状況検出手段の検出結果に応じ停止図柄を決定する停止図柄決定手段と、前記停止図柄決定手段による停止図柄の決定直後に画像表示信号を出力する信号出力手段とを含むものであることを特徴とする遊技機。
【請求項4】 請求項1に記載の遊技機において、前記第2制御手段は、表示器での図柄の表示態様の切替えに合せて前記補助機器の作動状態を切替える切替えタイミング制御手段を含むものであることを特徴とする遊技機。
【請求項5】 請求項4に記載の遊技機において、前記切替えタイミング制御手段は、前記図柄の表示態様の切替えと同期して補助機器の作動状態を切替えるものであることを特徴とする遊技機。
【発明の詳細な説明】【0001】
【発明の属する技術分野】本発明はパチンコ遊技機等の遊技機に関し、より詳しくは、表示器で図柄を変動表示及び変動停止するとともに、その図柄の表示態様に合せてスピーカ、ランプ等の補助機器の作動状態を変化させて遊技効果を高めるようにした遊技機に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来、遊技盤に組込まれた表示器で図柄を変動表示及び変動停止し、その変動停止態様等に基づき、遊技者に有利な大当り遊技状態の発生の有無を決定するようにしたパチンコ遊技機が知られている。このパチンコ遊技機では、スピーカ、ランプ等の補助機器から出される音、光等の状態を、前記表示器での図柄の表示態様の変化に合せて変化させることにより、遊技効果を高めるようにしている。そして、これらの表示器、補助機器等の作動を制御するために、一般に第1制御装置及び第2制御装置を用いている。これらの制御装置の作動を、例えば、左・中・右の3つの図柄列を表示器で表示し、かつ補助機器としてスピーカを備えたタイプのパチンコ遊技機を例にとって説明する。
【0003】遊技者の操作に応じて変化する遊技状況が所定の条件を満たすと、例えば、遊技球の始動口への入賞がセンサによって検出されると、第1制御装置は、全ての図柄列において図柄変動を一斉に開始させるための指令信号(図柄変動開始コマンド)を第2制御装置に出力するとともに、各種カウンタの値を取得する。これらのカウンタの値に基づき、図柄変動が終了したときに表示される図柄(停止図柄)を決定するとともに、大当り遊技状態発生に先立つリーチ遊技状態の演出に用いられるキャラクタ及びリーチパターンを決定する。
【0004】図柄変動開始コマンドの出力後、第1制御装置は第2制御装置に対し以下のようにコマンドを順に出力する。図柄変動開始コマンドの出力から所定秒経過後に左図柄列での図柄変動を停止させるためのコマンドを出力する。この出力から所定時間経過した後に右図柄列での図柄変動を停止させるためのコマンドを出力する。右図柄列での停止図柄が大当り図柄又は外れリーチ図柄である場合には、先に決定したキャラクタがリーチパターンに従ってリーチ動作する様子を表示させるためのコマンドを出力する。リーチ動作に要する時間は、キャラクタ毎及びリーチパターン毎に異なる。リーチ動作の終了にともない、中図柄列での図柄変動を停止させるためのコマンドを出力する。
【0005】さらに、第1制御装置は、前述した図柄表示に関するコマンドに対応させて、効果音を別の効果音に切替えさせるための信号をスピーカに出力する。例えば、第1制御装置は、図柄変動開始コマンドの出力にともない、それまでとは異なる効果音を発生させるための信号を出力する。前記リーチ動作表示用コマンドの出力にともない、それまでとは異なり、しかもキャラクタ毎及びリーチパターン毎に決められた種類の効果音を発生させるための信号を出力する。スピーカはこれらの信号に従い、図柄の表示態様毎に異なる種類の効果音を発生する。
【0006】一方、第2制御装置は第1制御装置からのコマンドを受ける度に、メモリから図柄、背景等の画像に関するデータを読出し、それらのデータを用いて画像データを生成し、これを表示器に送出する。表示器は画像データに基づき、全図柄列での図柄変動開始、左・右・中図柄列での各図柄の変動停止を順に行う。リーチ遊技状態発生の場合には、指示されたキャラクタが、指示されたリーチパターンに従ってリーチ動作する様子を表示させる。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】ところが、前記従来のパチンコ遊技機においては、次のような問題がある。第1制御装置は、図柄変動開始コマンドの出力、各カウンタの値の取得、停止図柄の決定、キャラクタの決定、リーチパターンの決定、各図柄列での図柄変動を停止させるためのコマンド出力、キャラクタがリーチパターンに従ってリーチ動作する様子を表示させるためのコマンド出力、図柄の表示態様毎に異なる種類の効果音をスピーカに発生させるための信号出力、図柄の表示態様毎に異なる種類の光をランプから放射させるための信号出力等の非常に多くの処理を行っている。一方、第2制御装置は第1制御装置からコマンドが送られてくる度に、それに対応した画像データを生成して表示器に出力しているにすぎない。このように表示器、補助機器等のパチンコ遊技機各部の制御の多くを第1制御装置が受け持っていることから、第2制御装置に比べ第1制御装置にかかる負荷が大きい。従って、第1制御装置には高い処理能力が要求されることとなる。
【0008】そこで、本発明の課題は、第1制御装置から出力される信号に基づき少なくとも第2制御装置で画像データを生成し、画像を表示器で表示させるようにした遊技機において、第1制御装置にかかる負荷を小さくすることである。
【0009】
【課題を解決するための手段】請求項1に記載の発明は、図柄を表示する表示器と、音及び光の少なくとも一方を発生する補助機器と、遊技者の操作に応じて変化する遊技状況を検出する遊技状況検出手段と、前記遊技状況検出手段の検出結果に応じ、図柄表示に関する情報を含む画像表示信号を出力する第1制御手段と、前記第1制御手段からの画像表示信号に応じて前記表示器を制御することにより前記図柄を変動表示及び変動停止するとともに、その図柄の表示態様に応じて前記補助機器を制御する第2制御手段とを備えている。
【0010】上記発明によると、遊技者の操作に応じて変化する遊技状況が遊技状況検出手段によって検出される。この検出結果に応じ、図柄表示に関する情報を含む画像表示信号が、第1制御手段から第2制御手段に出力される。この画像表示信号に応じ、第2制御手段により表示器が制御される。この制御により表示器では、遊技の進行状況に合せて図柄が変動表示及び変動停止される。また、音及び光の少なくとも一方を発する補助機器の作動は、第2制御手段により、図柄の表示態様の変化に応じて制御される。この制御により補助機器は、表示器での図柄の表示態様に関連した態様で作動する。このように、第2制御手段では、第1制御手段からの画像表示信号に応じた図柄表示のための処理と、図柄の表示態様に合せて補助機器を作動させるための処理とが行われる。これらの処理は従来は第1制御手段によって行われていたものである。
【0011】
【発明の実施の形態】以下、本発明の遊技機をパチンコ遊技機に具体化した一実施形態を、図面に従って説明する。図1に示すように、パチンコ遊技機には、遊技領域1を有する遊技盤2が組込まれている。遊技領域1には始動口3、特別図柄表示器(以下単に「表示器」という)4及び大入賞口5がそれぞれ設けられている。始動口3は遊技球6の通路(図示略)と、その通路の入口を狭めたり拡げたりするための羽根3aとを備えている。
【0012】表示器4は液晶ディスプレイ(LCD)からなり、始動口3の上方に位置している。表示器4としては、LCDに代えて、CRT、ドットマトリックス、発光ダイオード(LED)、エレクトロルミネセンス(EL)、蛍光表示管等が用いられてもよい。表示器4には多種類の画像が表示されるが、その一部として複数の図柄列及び背景がある。
【0013】複数の図柄列としては、例えば左図柄列7、中図柄列8及び右図柄列9が挙げられるが、それ以外の数の図柄列が表示されてもよい。各図柄列7乃至9は複数種類の図柄10からなる。これらの図柄10としては、数字、キャラクタのほか、それらを組合せたもの等がある。キャラクタは人物(特に物語の登場人物)、動物、文字、図形、記号等からなる図柄である。各図柄列7乃至9において同時に表示される図柄10の数は、1つであっても複数であってもよい。1つの図柄列につき1つの図柄10が有効表示される場合は、大当りラインの数が1つであり、通常、1ラインと呼ばれている。
【0014】表示器4では、各図柄列7乃至9の図柄変動が、遊技球6の始動口3への入賞に基づき一斉に開始される。図柄変動は左図柄列7、右図柄列9、中図柄列8の順に停止されるが、これは一例にすぎず、別の順序で停止されてもよい。全ての図柄列7乃至9の変動が停止したとき、表示されている図柄(以下「停止図柄」という)の組合せが、予め定められた大当りの組合せ(特定表示結果、以下「大当りの組合せ」という)、すなわち、同一種類の停止図柄が大当りラインに沿って並んでいるときの同停止図柄の組合せ(例えば、777)、となる場合がある。大当りの組合せが成立すると特別電動役物が作動し、遊技者にとって有利な特別遊技状態としての大当り遊技状態の到来、すなわち、より多くの賞球を獲得することが可能となる。なお、上記のように、表示器4における図柄10の変動停止態様を必須要件として「大当り遊技状態の発生」の有無を決定することを、「抽選」ともいう。
【0015】さらに、パチンコ遊技機は大当り遊技状態に先立ちリーチ遊技状態となる。ここで、リーチ遊技状態とは大当り遊技状態の直前の状態をいい、例えば、右図柄列9の図柄変動が、大当りライン上において左図柄列7での停止図柄と同一種類の図柄10で停止し、かつ、その後に中図柄列8の図柄変動が左・右図柄列7,9での停止図柄と同一種類の図柄10で停止すれば最終的に大当りの組合せとなる状態を含む。また、図柄変動が停止されると、大当りの組合せとなる態様で一体的に変動し、その図柄10で停止すれば最終的に大当り遊技状態となる場合において、その変動中の状態もリーチ遊技状態に含まれる。これは、通常、全回転(全図柄)リーチと呼ばれているものである。
【0016】リーチ遊技状態では、前述した各図柄列7乃至9での図柄変動に加え、キャラクタが、予め定められたリーチパターン(リーチ種別ともいう)に従ってリーチ動作(リーチアクションともいう)を行う様子が、表示器4で表示される。本実施形態では、キャラクタとして人物を表す図柄が3種類(X,Y,Z)設定され、リーチパターンとしてキャラクタX,Y,Z毎に「ノーマルリーチ」、「スーパーリーチ」及び「スペシャルリーチ」が設定されている。同一キャラクタによるノーマルリーチとスーパーリーチとスペシャルリーチとでは、表示される画像の内容が異なっている。また、同一リーチパターン(例えばノーマルリーチ)であっても、キャラクタが異なると、表示される画像の内容が異なってくる。大当り遊技状態発生に対する期待値は、前述した3種類のリーチパターンにおいて、後ろ側ほど高い値に設定されている。さらに、前述した「全回転リーチ」もリーチパターンに含まれる。なお、リーチパターンの数はキャラクタの種類に応じて異なっていてもよい。例えば、キャラクタXに2つのリーチパターンが設定され、キャラクタYに3つのリーチパターンが設定され、キャラクタZに4つのリーチパターンが設定されてもよい。
【0017】遊技球6の始動口3への入賞に基づき、各図柄列7乃至9での図柄変動が開始されて抽選が行われることは既に説明したが、この抽選中や大当り遊技状態の発生中に、さらに遊技球6が始動口3に入賞した場合には、その分の抽選は、そのときに行われている図柄変動の終了後に、より正確には、大当り遊技状態が発生すればその終了後に、大当り遊技状態が発生しなければ図柄変動の停止後に、行われる。すなわち、抽選が保留(待機)される。この保留の最大回数は機種毎に決められている。本実施形態では保留最大回数が4回に設定されているが、これに限られない。表示器4の上方には、LED、電球等からなる保留ランプ11が組込まれている。保留ランプ11の数は、前述した保留最大回数と同じ(この場合4個)である。保留ランプ11は、抽選が保留される毎に点灯し、その保留に対応した抽選が行われる毎に消灯する。
【0018】大入賞口5は始動口3の下方に位置しており、入賞領域12、シャッタ13及び大入賞口用ソレノイド(以下単に「ソレノイド」という)14を備えている。入賞領域12の中央部にはVゾーン15が開口し、左右両側には通路16が開口している。ソレノイド14はシャッタ13に駆動連結されており、励磁によりシャッタ13を倒して入賞領域12を開放し、消磁によりシャッタ13を起立させて入賞領域12を閉鎖する。遊技球6がVゾーン15を通過することは、入賞領域12を再度開放するための条件である。従って、入賞領域12の開放中に入賞した遊技球6がVゾーン15を通過すれば、入賞領域12は閉鎖された後、再度開放される。入賞領域12が繰返し開放されることになる。ただし、この繰返し回数には制限が設けられており、予め定められた回数(例えば16回)だけ繰返された後には、原則として入賞領域12が開放されず、大当り遊技状態が終了する。
【0019】そのほかにも、パチンコ遊技機には、遊技効果を高めるための補助機器としてスピーカ17及びランプ18が組込まれている(図2参照)。スピーカ17は周知のように電気信号を音響信号(音波)に変換する機器であり、ランプ18は電気信号を可視光に変換する機器である。ランプ18としては、前述した保留ランプと同様にLED、電球等が用いられる。また、ランプ18としては、単一色で発光するタイプのほかにも、発光色を切替えることのできる特別なタイプ(例えば、複数色発光タイプのLED)を用いることができる。さらに、複数のランプ18としては、風車ランプ、飾りランプ、袖ランプ、サイドランプ等の既設のものが挙げられるが、新たに設けたものであってもよい。
【0020】遊技者の操作に応じて変化する遊技状況を検出するために、遊技盤2には始動口用スイッチ21、Vゾーン用スイッチ22及びカウントスイッチ23がそれぞれ取付けられている。始動口用スイッチ21は遊技状況検出手段に相当するものであり、遊技球6の始動口3への入賞を検出する。Vゾーン用スイッチ22は遊技球6のVゾーン通過を検出し、カウントスイッチ23は遊技球6の入賞領域12への入賞(Vゾーン15及び通路16での通過)を検出する。
【0021】図2に示すようにパチンコ遊技機には、各スイッチ21乃至23の検出結果に基づき表示器4、保留ランプ11、ソレノイド14、スピーカ17及びランプ18をそれぞれ駆動制御するために、第1制御装置24、第2制御装置25、スピーカ基板26及びランプ基板27が設けられている。第1制御装置24の主制御部28は、所定の制御プログラムや初期データを予め記憶した読出し専用メモリ(ROM)、ROMの制御プログラム等に従って各種演算処理を実行する中央処理装置(CPU)、CPUによる演算結果を一時的に記憶するランダムアクセスメモリ(RAM)等を備えている。主制御部28には、各スイッチ21乃至23、保留ランプ11及びソレノイド14がそれぞれ接続されている。主制御部28には出力ポート29を介してインタフェース(I/F)31が接続されている。主制御部28は各スイッチ21乃至23による検出信号に基づき、保留ランプ11及びソレノイド14を駆動制御する。また、主制御部28は、類似機種間で共通の画像表示信号を、出力ポート29及びインタフェース31を介して第2制御装置25に出力する。画像表示信号は、停止図柄、キャラクタ及びリーチパターンに関するデータと、図柄変動開始のための指令信号(図柄変動開始コマンド)とを含んでいる。
【0022】ここで類似機種とは、遊技の基本的制御(機種に依存しない共通部分)が同じであり、表示器4で実際に表示される画像の内容のみが異なる機種をいう。本実施形態のパチンコ遊技機に対する類似機種とは、例えばキャラクタとして人物U,V,Wが設定され、リーチパターンとして、人物U,V,W毎に異なる内容のノーマルリーチが設定され、スーパーリーチ、スペシャルリーチに関しても同様に、人物U,V,W毎に異なる内容が設定されているパチンコ遊技機が挙げられる。このように類似機種間では、キャラクタの数やリーチパターンの数は同一であるものの、キャラクタに関してもリーチパターンに関しても表示される画像の内容が異なっている。
【0023】第2制御装置25は、プログラムROM32、CPU33、VDP(ビデオディスプレイプロセッサ)34、画像ROM35、ビデオRAM36、表示器駆動回路(ドライバ)37、入出力ポート38及びインタフェース(I/F)39を備えている。CPU33は、入出力ポート38及びインタフェース39を介して前記第1制御装置24のインタフェース31に接続されている。プログラムROM32には、CPU33が表示器4を制御するのに必要な制御プログラムが記憶されている。CPU33は第1制御装置24からの前記画像表示信号を受けると、プログラムROM32の制御プログラムに従って各種演算処理を実行する。例えば、図柄変動開始コマンド、停止図柄に関するデータ等に基づき、図柄列7乃至9毎の図柄変動停止のタイミングを決定する。また、キャラクタ、リーチパターン等に関するデータに基づき、リーチ動作の開始・停止のタイミングを決定する。そして、これらの演算結果に従い、表示器4を制御するための制御信号をVDP34に送出する。
【0024】画像ROM35には、表示器4に表示する背景、図柄等の各種画像のうち、使用頻度の高い画像に関するデータが予め記憶されている。VDP34は、CPU33からの制御信号に従って画像ROM35からデータを読出し、そのデータを用いて表示器4に表示するための画像データを生成する。ビデオRAM36はVDP34が生成した画像データを一時的に記憶する。VDP34はビデオRAM36に記憶された画像データをドライバ37に出力する。ドライバ37は画像データに基づいて、表示器4に各種の画像を表示させる。
【0025】また、CPU33は、スピーカ17に複数種類の効果音を発生させるための指令信号を出力するとともに、ランプ18に複数種類の態様の光を発生(放射)させるための指令信号を出力する。光の態様としては、個々のランプ18の点灯状態、消灯状態、点滅状態等が代表的である。各状態において、光の色、明るさ等を変えたものや、点滅状態において点灯時間及び消灯時間の比を変えたものも光の態様に含まれる。ここでは、5種類の効果音a,b,c,d,eが設定され、5種類の光A,B,C,D,Eが設定されている。効果音a及び光Aは図柄10の非変動時に発生されるものであり、そのほかの効果音b,c,d,e及び光B,C,D,Eは図柄10の変動時に発生されるものである。また、効果音a及び光Aの発生のために出力される指令信号として第1コマンドが設定され、効果音b及び光Bの発生のために出力される指令信号として第2コマンドが設定されている。同様に、効果音c及び光Cの発生用指令信号、効果音d及び光Dの発生用指令信号、効果音e及び光Eの発生用指令信号として、第3コマンド、第4コマンド及び第5コマンドが設定されている。
【0026】スピーカ基板26は、前述した第1制御装置24とほぼ同様の構成を採っている。すなわち、スピーカ基板26は、ROM41、CPU42、入出力ポート43及びインタフェース(I/F)44を備えている。CPU42は入出力ポート43及びインタフェース44を介してスピーカ17及び第2制御装置25のインタフェース39に接続されている。ROM41には音声等の効果音を合成するために必要なパラメータ、プログラム等が記憶されている。CPU42は前記第2制御装置25からのコマンドに従い、ROM41から前記パラメータ等を読出して音声合成等を行い、その合成データ等に基づきスピーカ17を駆動制御して複数種類の効果音a,b,c,d,eを発生させる。
【0027】ランプ基板27は、スピーカ基板26と同様に、ROM45、CPU46、入出力ポート47及びインタフェース(I/F)48を備えている。CPU46は入出力ポート47及びインタフェース48を介してランプ18及び第2制御装置25のインタフェース39に接続されている。ROM45にはランプ18の作動の態様に関するデータ(点灯・点滅のパターン等)が記憶されている。CPU46は前記第2制御装置25からのコマンドに従い、ROM45からデータを読出し、そのデータに基づきランプ18を駆動制御して複数種類の光A,B,C,D,Eを発生させる。
【0028】なお、両制御装置24,25間では、前述したように第1制御装置24から第2制御装置25へは信号が流れるが、その逆(第2制御装置25→第1制御装置24)には信号が流れない。信号の流れる方向が一方向に制限されている。
【0029】次に、前記のように構成された本実施形態のパチンコ遊技機の作用及び効果について説明する。図3乃至図6は、第1制御装置24によって実行される各処理のフローチャートである。図3は、遊技球6が始動口3に入賞する毎に各種カウンタの値をメモリに格納するためのルーチンを示している。図4及び図5は、前記格納処理ルーチンでの演算結果に基づき、画像表示信号を第2制御装置25に出力するとともに、特別電動役物の作動を制御するための特別電動役物制御ルーチンを示している。図6は、特別電動役物制御ルーチンにおいて実行されるサブルーチンを示している。図7乃至図10は、第2制御装置25によって実行される各処理のフローチャートである。図7は、第1制御装置24からの画像表示信号に基づき表示器4の作動を制御するための画像表示処理ルーチンを示し、図8乃至図10は、画像表示処理ルーチンにおいて実行されるサブルーチンを示している。
【0030】前述した各種ルーチンの処理は、カウンタ群及び通過判定フラグFtに基づいて実行される。カウンタ群には、保留カウンタCh、ラウンドカウンタCr、入賞カウンタCe、内部乱数カウンタ、外れリーチ乱数カウンタ、左・中・右の各図柄カウンタ、キャラクタ種別カウンタ及びリーチ種別カウンタが含まれている。
【0031】保留カウンタChは抽選の保留回数をカウントするためのものであり、「0」,「1」,「2」,「3」,「4」の値を順に採る。Ch=0は、保留されていない状態又は抽選中を意味する。ラウンドカウンタCrはラウンド数をカウントするためのものであり、入賞カウンタCeはカウントスイッチ23の検出結果に基づき、入賞領域12への遊技球6の入賞個数をカウントするためのものである。内部乱数カウンタは大当り遊技状態の発生を決定するためのものであり、外れリーチ乱数カウンタは外れリーチ等を決定するためのものである。左・中・右の各図柄カウンタは、各図柄列7乃至9での停止図柄等を決定するためのものであり、キャラクタ種別カウンタはキャラクタの種類を決定するためのものであり、リーチ種別カウンタはリーチ動作の種類を決定するためのものである。ここで、外れリーチ乱数カウンタによる外れリーチとは、前述したリーチ遊技状態を経た後に最終的に大当りの組合せとならない状態をいう。なお、カウンタCr,Ceの初期値(パチンコ遊技機への電源投入時の値)はいずれも「0」である。
【0032】通過判定フラグFtは、遊技球6のVゾーン通過の有無を判定するために用いられるものであり、Vゾーン用スイッチ22によって通過が検出されない場合に「0」に設定され、通過が検出されると「1」に設定される。通過判定フラグFtの初期値は「0」である。
【0033】図3の格納処理ルーチンでは、第1制御装置24はまずステップS10において、始動口用スイッチ21の検出結果に基づき、遊技球6が始動口3に入賞したか否かを判定する。この判定条件が満たされていないと格納処理ルーチンを終了し、満たされているとステップS20において、保留カウンタChの値が保留最大回数(この場合「4」)より小さいか否かを判定する。この判定条件が満たされていない(Ch≧4)と格納処理ルーチンを終了し、満たされている(Ch<4)と、ステップS30において保留カウンタChに「1」を加算する。このように、遊技球6が始動口3に入賞する毎に、保留カウンタChの値が保留最大回数を限度として「1」ずつ加算されてゆく。保留最大回数以上の入賞があっても、保留は記憶されない。
【0034】続いて、ステップS40において、複数(ここでは4つ)の保留ランプ11のうち保留カウンタChの値に対応するものを点灯させる。ステップS50において、内部乱数カウンタ、外れリーチ乱数カウンタの各値を取得するとともに、各図柄カウンタの値に基づき図柄列7乃至9毎に外れ図柄を取得する。ここでの取得とは、各カウンタの値を読取り、その値をメモリに記憶する処理をいう。ステップS50の処理を実行した後、格納処理ルーチンを終了する。
【0035】図4の特別電動役物制御ルーチンでは、まずステップP10において、前記格納処理ルーチンでの保留カウンタChの値が「0」でないか否かを判定する。この判定条件が満たされていない(Ch=0)と、すなわち抽選が保留されていないと、特別電動役物制御ルーチンを終了し、満たされている(Ch=1,2,3,4)とステップP20において、保留ランプ11のうち前記保留カウンタChの値に対応するものを消灯させ、ステップP30において保留カウンタChから「1」を減算する。
【0036】次に、ステップP40で停止図柄決定処理を実行する。詳しくは図6のステップP41において、前記ステップS50での内部乱数カウンタの値が、予め定められた大当り値と同一であるか否かを判定する。この判定条件が満たされていると、ステップP42において、大当り値に対応する図柄(以下「大当り図柄」という)を停止図柄としてメモリに記憶し、ステップP46へ移行する。一方、ステップP41の判定条件が満たされていないと、ステップP43において、前記ステップS50での外れリーチ乱数カウンタの値が、予め定められた外れリーチ値と同一であるか否かを判定する。この判定条件が満たされていると、ステップP44において、外れリーチ値に対応する図柄(以下「外れリーチ図柄」という)10を停止図柄としてメモリに記憶し、ステップP46へ移行する。
【0037】ステップP42又はP44から移行したステップP46では、キャラクタ種別カウンタ及びリーチ種別カウンタの各値を取得し、図4のステップP50へ移行する。一方、前記ステップP43の判定条件が満たされていないと、ステップP45において前記ステップS50での外れ図柄を停止図柄としてメモリに記憶し、図4のステップP50へ移行する。なお、ステップP42,P44,P45で記憶される停止図柄は特定の画像データではなく、あくまでも類似機種間で共通なもの(記号、符号等)である。
【0038】ステップP50では、図柄変動開始コマンド及び各種データを含む画像表示信号を出力する。各種データは、前記ステップP42,P44,P45で記憶した停止図柄に関するデータ、ステップP46で取得した両カウンタの値等からなる。この画像表示信号は、第2制御装置25による表示器4の制御に用いられる(これについては後述する)。ステップP60において、前記画像表示信号の出力後、前記停止図柄に対応する図柄変動停止予定時期が到来したか否かを判定する。ここで、図柄変動停止予定時期とは、表示器4での図柄変動が停止するものと予測される時期であり、停止図柄の種類(大当り図柄、外れリーチ図柄、外れ図柄)や、キャラクタ、リーチパターン等に応じて異なる。
【0039】ステップP70において、左・中・右の図柄列7乃至9での停止図柄の組合せが大当りの組合せであるか否かを判定する。この判定条件が満たされていないと特別電動役物制御ルーチンを終了し、満たされているとステップP80においてラウンドカウンタCrをリセットする。ステップP90において入賞カウンタCeをリセットするとともに、通過判定フラグFtを「0」に設定する。続いて、図5のステップP100においてソレノイド14を励磁する。すると、シャッタ13が倒れて大入賞口5の入賞領域12が開放される。この開放により、遊技球6がVゾーン15又は通路16へ入ることが可能となる。ステップP110でラウンドカウンタCrに「1」を加算する。
【0040】次に、ステップP120において、入賞カウンタCeの値が所定値Cemax以下であるか否かを判定し、満たされているとステップP130において大入賞口5の閉鎖予定時期がまだか否かを判定する。この判定条件が満たされていると、ステップP120へ戻る。その結果、入賞領域12の開放開始後にCemax個よりも多くの遊技球6が入賞するか、閉鎖予定時期が到来するかしない限りは、入賞領域12が開放され続ける。これに対し、ステップP120,P130の条件のいずれか一方が満たされなくなると、ステップP140においてソレノイド14を消磁する。すると、シャッタ13が起こされて入賞領域12が閉鎖され、入賞領域12への遊技球6の入賞が不可能となる。ステップP150において、ラウンドカウンタCrの値が所定値Crmax以下であるか否かを判定する。この判定条件が満たされていると、ステップP160において通過判定フラグFtが「1」であるか否かを判定し、満たされている(Ft=1)と、図4のステップP90へ戻る。
【0041】従って、一旦大当り遊技状態が発生すると、遊技球6がVゾーン15に最大でCrmax回入るまで、入賞領域12が開閉のサイクルを繰返す。例えば、所定値Cemaxが「10」に設定され、入賞領域12の開放時間が「約29.5秒」に設定され、所定値Crmaxが「16」に設定されている場合には、入賞領域12の開放後、(1)遊技球6が入賞領域12へ10個入賞すること、(2)約29.5秒が経過すること、のいずれか一方の条件が満たされた時点で入賞領域12が閉鎖される。この入賞領域12の開閉のサイクルが、遊技球6のVゾーン通過を条件に最大で16回繰返されることとなる。ステップP150,P160の判定条件のいずれか一方が満たされなくなると、特別電動役物制御ルーチンを終了する。
【0042】次に、第2制御装置25によって行われる画像表示処理ルーチンについて説明する。第2制御装置25は、まず図7のステップD10において、スピーカ基板26及びランプ基板27に第1コマンドを出力する。この第1コマンドに応答してスピーカ基板26はスピーカ17から効果音aを発生させ、ランプ基板27はランプ18から光Aを発生させる。これらの効果音a及び光Aは、前述したように図柄10の非変動時に発生されるものである。ステップD20において、第1制御装置24からの画像表示信号を受信したか否かを判定し、満たされていないと画像表示処理ルーチンを終了し、満たされているとステップD30において、全図柄列7乃至9の図柄10を一斉に高速で変動させ始める。この表示により、遊技者には左・中・右の3つのリールが縦方向にあたかも高速回転しているように見える。また、スピーカ基板26及びランプ基板27へ第2コマンドを出力する。この第2コマンドに応答して、スピーカ基板26はスピーカ17から効果音bを発生させ、ランプ基板27はランプ18から光Bを発生させる。
【0043】ステップD40において、左図柄列7及び右図柄列9での図柄変動を順に停止させる。詳しくは、前記図柄変動開始から所定時間(例えば5乃至8秒)が経過すると、左図柄列7での図柄変動速度のみを低速に切替える。低速で所定数(例えば3つ)の図柄10を変動させた後、左図柄列7での図柄変動を停止させる。この変動停止から数秒(例えば1乃至2秒程度)が経過すると、右図柄列9での図柄変動速度を低速に切替える。低速で所定数(例えば3つ)の図柄10を変動させた後、右図柄列9での図柄変動を停止させる。中図柄列8では、引き続き図柄10を高速で変動表示させる。
【0044】続いて、ステップD50において、前記ステップD20で取得した図柄表示信号中のキャラクタ種別カウンタの値及びリーチ種別カウンタの値に基づき、リーチパターンが、キャラクタXによるノーマルリーチ(Xノーマルリーチ)であるか否かを判定する。この判定条件が満たされていると、右図柄列9での図柄変動停止から数秒(例えば1乃至2秒程度)経過後に、中図柄列8での図柄変動速度を低速に切替える。所定数の図柄10が変動した後、又は所定時間が経過した後に、ステップD60においてXノーマルリーチ動作処理を行う。詳しくは、図8に示すようにステップD61において、背景の色をそれまでとは異なる色に変更するとともに、スピーカ基板26及びランプ基板27へ第3コマンドを出力する。この第3コマンドに応答してスピーカ基板26はスピーカ17から効果音cを発生させ、ランプ基板27はランプ18から光Cを発生させる。ステップD62において、リーチライン(大当りライン)上にスポットライトを表示させる。ステップD63において、左・右図柄列7,9においてリーチライン上に位置する図柄10をそれまでよりも明るく表示させた後、図7のステップD110へ移行する。
【0045】前記ステップD50の判定条件が満たされていないと、ステップD70において前記リーチパターンがキャラクタXによるスーパーリーチ(Xスーパーリーチ)であるか否かを判定する。Xスーパーリーチは、大当り遊技状態発生に対する期待値がXノーマルリーチよりも高いリーチである。この判定条件が満たされていると、右図柄列9での図柄変動停止から数秒(例えば1乃至2秒程度)経過後、中図柄列8での図柄変動速度を低速に切替える。所定数の図柄10を変動させた後、又は所定時間が経過した後に、ステップD80においてXスーパーリーチ動作処理を行う。詳しくは、図9のステップD81乃至D83において、前述したステップD61乃至D63と同様の処理を行った後、ステップD84において、キャラクタXによるXスーパーリーチ動作を表示する。また、スピーカ基板26及びランプ基板27へ第4コマンドを出力する。この第4コマンドに応答してスピーカ基板26はスピーカ17から効果音dを発生させ、ランプ基板27はランプ18から光Dを発生させる。ステップD84の処理を行った後、図7のステップD110へ移行する。
【0046】前記ステップD70の判定条件が満たされていないと、ステップD90において、前記リーチパターンがキャラクタXによるスペシャルリーチ(Xスペシャルリーチ)であるか否かを判定する。Xスペシャルリーチは、大当り遊技状態発生に対する期待値がXスーパーリーチよりも高いリーチである。この判定条件が満たされていると、右図柄列9での図柄変動停止から数秒(例えば1乃至2秒程度)経過後に、中図柄列8での図柄変動速度を低速に切替える。所定数の図柄10が変動した後、又は所定時間が経過した後に、ステップD100でXスペシャルリーチ動作処理を行う。詳しくは図10に示すように、ステップD101乃至D104において、前述したステップD81乃至D84と同様の処理を行った後、ステップD105においてキャラクタXによるXスペシャルリーチ動作を表示する。また、スピーカ基板26及びランプ基板27に第5コマンドを出力する。この第5コマンドに応答してスピーカ基板26はスピーカ17から効果音eを発生させ、ランプ基板27はランプ18から光Eを発生させる。ステップD105の処理を行った後、図7のステップD110へ移行する。
【0047】なお、前記ステップD90の判定条件が満たされておらず、ステップD20で取得した画像表示信号中のキャラクタがY又はZである場合には、前述したキャラクタXの処理(ステップD50乃至D100)と同様の処理が行われる。ここでは各処理の内容についての図示及び説明を省略する。
【0048】そして、いずれのキャラクタX,Y,Zのいずれのリーチパターンでもないと、右図柄列9での図柄変動停止から数秒(例えば1乃至2秒程度)経過後、中図柄列8での図柄変動速度を低速に切替える。所定数の図柄10を変動させた後、又は所定時間が経過した後に、ステップD110へ移行する。ステップD60,D80,D90,D100から移行したステップD110では、中図柄列8での図柄変動を停止し、画像表示処理ルーチンを終了する。
【0049】なお、本実施形態での処理手順は一例であり、適宜変更可能である。例えば、1つの乱数カウンタを用い、その値に基づき大当り遊技状態の発生を決定したり、外れリーチを決定したりしてもよい。
【0050】本実施形態では、第1制御装置24による、特別電動役物制御ルーチンにおけるステップP50の処理が第1制御手段に相当する。第2制御装置25による、画像表示処理ルーチンにおけるステップD20,D30の処理と、Xノーマルリーチ動作処理ルーチンにおけるステップD61の処理と、Xスーパーリーチ動作処理ルーチンにおけるステップD81,D84の処理と、Xスペシャルリーチ動作処理ルーチンにおけるステップD101,D104,D105の処理とが第2制御手段に相当する。
【0051】上述したように本実施形態では、第1制御装置24及び第2制御装置25による制御の対象及び内容を従来のものと異ならせている。第1制御装置24の制御対象は第2制御装置25、保留ランプ11、ソレノイド14等である。第1制御装置24の制御内容は、(1)保留カウンタChの値に基づき保留ランプ11を点灯・消灯させること、(2)内部乱数カウンタ、外れリーチ乱数カウンタ等の各値を取得し、それらの値に基づき停止図柄を決定し、それに関するデータを出力すること、(3)キャラクタ種別カウンタ及びリーチ種別カウンタの各値を取得し、それらの値を出力すること、(4)図柄変動開始コマンドを出力すること、(5)ラウンドカウンタCr、入賞カウンタCe、通過判定フラグFt等に基づき、ソレノイド14を励磁・消磁すること等である。第1制御装置24は、画像制御に関しては、類似機種間で共通する事項の処理、すなわち上記(2),(3),(4)といった、最小限の処理をするにとどめている。
【0052】一方、第2制御装置25の制御対象は表示器4及び補助機器である。第2制御装置25での制御内容は、(1)プログラムROM32及び画像ROM35から制御プログラム、データ等を読出し、画像データを生成し、送出すること、(2)第1制御装置24からの画像表示信号に基づき、図柄列7乃至9毎の変動速度の切替え及び変動停止を行ったり、キャラクタ毎及びリーチパターン毎に異なるリーチ動作を表示させたりすること、(3)全図柄列7乃至9での図柄の変動開始、リーチ動作開始等のタイミングに基づき、スピーカ17からの効果音a,b,c,d,e、ランプ18からの光A,B,C,D,Eを切替えること等である。
【0053】このように本実施形態では、従来、第1制御装置24で行っていた制御の一部を第2制御装置25で行わせるようにしている。このため、第1制御装置24にかかる負荷を小さくすることができる。これにともない、第1制御装置24の構成部品、特に主制御部28の構成部品に要求される処理能力が低くなり、従来よりも処理能力の低いCPU等を用いることが可能となる。
【0054】ところで、従来技術では、パチンコ遊技機を類似機種に切替えようとすると、両方の制御装置を交換せざるを得ない。これは、従来技術では第1制御装置が、前記共通事項だけでなく、機種毎に異なる画像に関する事項についても決定し、遊技の進行に合せて事細かにコマンドを出力しているからである。第2制御装置は第1制御装置からコマンドが送られてくる度に、それに対応した画像を生成して表示器に出力しているにすぎない。従って、第2制御装置を交換するだけでは、類似機種に切替えることができない。
【0055】これに対し、本実施形態では画像表示に関しては、共通の制御のみを第1制御装置24によって行わせ、機種毎に異なる制御を第2制御装置25によって行わせるようにしている。この際、例えば、表示器での画像表示の制御に関する事項についてのみ、その一部を第2制御装置で行わせ、補助機器の制御に関しては従来通り第1制御装置によって行わせることも考えられる。しかし、2つの制御装置間では、信号が一方向に(第1制御装置から第2制御装置に)しか流れず、その逆には流れないように制限されていることから、次のような不具合が起るものと予想される。すなわち、第1制御装置には、キャラクタ毎及びリーチパターン毎に異なるリーチ動作の開始・終了のタイミングや、各図柄列での図柄変動停止のタイミング等、表示態様の変化に関するタイミングを把握することが困難である。これらのタイミングの決定に第1制御装置自身が関与していないうえに、第2制御装置からも、そのタイミングに関する情報がフィードバックされないからである。このため、第1制御装置には、どのタイミングで、どの効果音や光に切替えてよいかがわからず、表示器での図柄の表示態様の変化に合せて効果音や光を切替えることが難しい。
【0056】本実施形態では、補助機器の制御を第2制御装置25によって行わせ、しかも、図柄の表示態様が切替わる毎に、スピーカ17からの効果音a,b,c,d,eを切替えるとともに、ランプからの光A,B,C,D,Eを切替えることにより、前記の不具合の解消を図っている。その結果、第2制御装置25のみを交換するだけで、前述した類似機種への切替えができる。切替え作業が容易になるだけでなく、第1制御装置24の共通化により、切替え作業にともなう費用をより少なくすることができる。
【0057】本実施形態は前述した事項以外にも次の特徴を有する。
【0058】(α)第1制御装置24から第2制御装置25に対し、画像表示信号をまとめて一度に出力している。このため、この画像表示信号を複数回にわけて出力する場合に比べて、第1制御装置24による制御内容を簡素化できる。
【0059】(β)上記(α)に関連するが、画像表示信号の出力時期を、停止図柄を決定した直後としている。このため、第1制御装置24から第2制御装置25に対し、表示器4の制御に必要な情報(画像表示信号)を早期に送ることができ、図柄変動開始から変動停止までの一連の画像表示を滞りなく行わせることができる。
【0060】(γ)図柄10の表示態様を変化させるタイミングに基づいてスピーカ17からの効果音a,b,c,d,eを切替え、ランプ18からの光A,B,C,D,Eを切替えている。このため、効果音、光等を切替えるタイミングを容易に決定することができる。これにともない、第2制御装置25による補助機器の制御内容を簡素化できる。
【0061】(δ)上記(γ)に関連するが、図柄10の表示態様の切替えと同期して補助機器の作動状態を切替えるようにしている。すなわち、全図柄列7乃至9において図柄10を一斉に開始させるタイミングで、スピーカ17からの効果音をaからbに切替えている。各リーチパターンのリーチ動作を開始させるタイミングで、効果音をbからcに切替え、ノーマルリーチからスーパーリーチに発展させるタイミングで効果音をcからdに切替え、さらにスーパーリーチからスペシャルリーチに発展させるタイミングで効果音をdからeに切替えている。ランプ18の表示態様に関しても同様である。このため、上記(γ)の効果を一層確実なものにすることができる。
【0062】なお、本発明は次に示す別の実施形態に具体化することができる。
【0063】(1)前記実施形態では、スピーカ17及びランプ18の制御のためにそれぞれ専用の基板(スピーカ基板26及びランプ基板27)を用いたが、これらを共通化してもよい。すなわち、1つの基板によってスピーカ17及びランプ18の両方を制御するようにしてもよい。さらには、両基板26,27を省略し、第2制御装置25によってスピーカ17及びランプ18を直接制御するようにしてもよい。例えば、ROM41,45に記憶されているデータやプログラムを第2制御装置25のプログラムROM32に記憶させる。このようにすれば、プログラムROM32を取替えるだけで、画像の内容だけでなく効果音の内容も変更することができる。特に、画像と効果音とが一対一に対応している場合、例えば特定のキャラクタと、そのテーマ曲との組合せがよく知られている場合に効果があると考えられる。キャラクタとテーマ曲とが分離せず、その組合せが常に保たれるからである。
【0064】(2)画像表示信号の内容を細分化し、それぞれを異なるタイミングで出力するようにしてもよい。換言すると、画像表示信号を複数回にわたって出力するようにしてもよい。この場合、内容のある程度関連した事項をまとめ、これを1回毎に出力する画像表示信号としてもよい。例えば、図柄10の変動開始から停止までに関連する事項をまとめて所定の回での画像表示信号とし、リーチ遊技状態に関連する事項をまとめて別の回での画像表示信号としてもよい。
【0065】(3)本発明は、表示器4及び補助機器を備えたものであれば、前記実施形態とは異なるタイプのパチンコ遊技機、例えば第3種(権利物)パチンコ遊技機に適用されたり、複数回の抽選を行った後に大当り遊技状態を発生させるようにしたパチンコ遊技機に適用されたり、大当りとなる確率が所定の条件成立により高確率となる、いわゆる確率変動タイプのパチンコ遊技機に適用されたりしてもよい。また、本発明は、表示器4及び補助機器を備えたものであれば、パチンコ遊技機以外の遊技機、例えば、アレパチ、アレンジボール等に適用されてもよい。
【0066】(4)スピーカ17からの効果音a,b,c,d,eを切替えるタイミングと、ランプ18からの光A,B,C,D,Eを切替えるタイミングとを異ならせてもよい。この場合、一部のタイミングのみ、例えば、効果音a及び光Aを互いに異なるタイミングで切替えてもよいし、全てを異なるタイミングで切替えてもよい。
【0067】(5)スピーカ17からの効果音a,b,c,d,e及びランプ18からの光A,B,C,D,Eの少なくとも一方を切替える条件を、前記実施形態とは異なる条件に変更してもよい。例えば、「画像表示態様が切替わってから所定時間が経過すること」を前記条件としてもよい。ただし、条件変更に際しては「画像表示態様の切替え」と関係付けることが必要である。
【0068】(6)本発明はリーチ動作を前記実施形態とは異なる方法で表示する遊技機にも適用可能である。すなわち、前記実施形態では、ノーマルリーチが発展してスーパーリーチとなり、スーパーリーチが発展してスペシャルリーチとなるように、リーチを段階的に表示するようにしている。換言すると、スーパーリーチにはノーマルリーチと同様のリーチ動作が含まれ、スペシャルリーチにはスーパーリーチと同様のリーチ動作が含まれている。これに対し、例えば、ノーマルリーチ、スーパーリーチ、スペシャルリーチの各内容を互いに全く異なるものにしてもよい。
【0069】(7)本発明は、補助機器として、スピーカ17及びランプ18の一方のみを有する遊技機に適用できる。また、補助機器としてスピーカ17及びランプ18の少なくとも一方に加え、それら以外のものを有する遊技機にも適用できる。
【0070】(8)前記実施形態では、図柄の表示態様が切替わる毎に第1乃至第5コマンドのいずれかを出力したが、所定の切替えの際にはどのコマンドも出力しないようにしてもよい。すなわち、表示態様が切替わる毎に効果音や光の種類を切替えるだけでなく、音や光が出ないようにしてもよい。
【0071】(9)第1コマンドを、効果音a及び光Aのいずれか一方を発生させるための指令信号としてもよい。第2乃至第5コマンドに関しても同様に、効果音b,c,d,e及び光B,C,D,Eのいずれか一方を発生させるための指令信号としてもよい。換言すると、図柄10の表示態様は何回も切替えられるが、そのうちの少なくとも1回に関しては、効果音及び光の一方のみを切替えるようにしてもよい。
【0072】(10)第1制御装置24に第1タイマ(第1計時手段)を設け、第2制御装置25に第2タイマ(第2計時手段)を設け、さらに画像表示信号に時間データを含ませてもよい。例えば、図柄変動開始コマンドに、各図柄列7乃至9での図柄10の変動時間に関する時間データを含ませる。第2制御装置25では、図柄変動開始コマンド受信からの経過時間を第2タイマで計時する。この経過時間と前記時間データ(変動時間)との関係に基づき、各図柄列7乃至9での図柄変動開始から変動停止に至るまでの期間にわたり画像表示を制御する。一方、第1制御装置24では図柄変動開始コマンド出力からの経過時間を第1タイマで計時する。この経過時間と前記時間データとの関係に基づき、各図柄列7乃至9での図柄表示の切替えタイミング(全図柄列での図柄変動停止のタイミングを含む)を推測する。このようにすることにより、第1制御装置24は図柄変動停止のタイミングを把握でき、次の処理に移ることができる。変動の最長時間を把握するだけで、第1制御装置24には次の処理に移るタイミングがわかる。
【0073】以上、本発明の実施形態について説明したが、各実施形態から把握できる請求項以外の技術的思想について、それらの効果とともに記載する。
【0074】(イ)請求項1に記載の遊技機において、前記第1制御手段は前記画像表示信号をまとめて一度に出力する信号出力手段を含むものであることを特徴とする遊技機。ここで、図4の特別電動役物制御ルーチンにおけるステップP50の処理が信号出力手段に相当する。このような構成とすることにより、画像表示信号を複数回にわけて出力する場合に比べて、第1制御手段による制御内容を簡素化できる。
【0075】(ロ)請求項1に記載の遊技機において、前記第1制御手段は、前記遊技状況検出手段の検出結果に応じ停止図柄を決定する停止図柄決定手段と、前記停止図柄決定手段による停止図柄の決定直後に画像表示信号を出力する信号出力手段とを含むものであることを特徴とする遊技機。ここで、図4の特別電動役物制御ルーチンにおけるステップP40の処理、より具体的には図6の停止図柄決定処理ルーチンにおけるステップP41,P42,P43,P44,P45の処理が停止図柄決定手段に相当する。また、特別電動役物制御ルーチンにおけるステップP50の処理が信号出力手段に相当する。このような構成とすることにより、第1制御手段から第2制御手段に対し、表示器の制御に必要な情報(画像表示信号)を早期に送ることができる。
【0076】(ハ)請求項1に記載の遊技機において、前記第2制御手段は、表示器での図柄の表示態様の切替えに合せて前記補助機器の作動状態を切替える切替えタイミング制御手段を含むものであることを特徴とする遊技機。ここで、図7の画像表示処理ルーチンにおけるステップD30の処理、図8のXノーマルリーチ動作処理ルーチンにおけるステップD61の処理、図9のXスーパーリーチ動作処理ルーチンにおけるステップD81,D84の処理、図10のXスペシャルリーチ動作処理ルーチンにおけるステップD101,D104、D105の処理が切替えタイミング制御手段に相当する。このような構成とすることにより、補助機器の作動状態を切替えるタイミングを容易に決定することができる。
【0077】(二)上記(ハ)に記載の遊技機において、前記切替えタイミング制御手段は、前記図柄の表示態様の切替えと同期して補助機器の作動状態を切替えるものであることを特徴とする遊技機。このような構成とすることにより、上記(ハ)の効果を一層確実なものとすることができる。
【0078】(ホ)請求項1に記載の遊技機において、前記第1制御手段から出力される画像表示信号は機種間で共通の事項を含み、前記第2制御手段は前記画像表示信号に基づき、機種毎に異なる内容の画像を表示器で表示させるものであることを特徴とする遊技機。このような構成とすることにより、画像制御に関して第1制御手段によって行われる処理を最小限にとどめることができる。
【0079】(ヘ)上記(ホ)に記載の遊技機において、前記第2制御手段は、画像に関するデータ及びその画像データを表示器で表示させるためのプログラムを記憶した記憶手段と、前記第1制御手段からの画像表示信号に基づき、前記記憶手段の画像データ及びプログラムに従って画像データを生成し、表示器に表示させる表示実行手段とを含むことを特徴とする遊技機。ここで、図2におけるプログラムROM32及び画像ROM35が記憶手段に相当する。また、CPU33及びVDP34が表示実行手段に相当する。このような構成とすることにより、類似機種への切替えの際に記憶手段を交換するだけですむ。
【0080】(ト)請求項1に記載の遊技機において、前記画像表示信号は前記図柄の変動表示時間に関する時間データを含み、前記第1制御手段は前記画像表示信号出力からの経過時間を計時する第1計時手段を備え、前記第2制御手段は前記画像表示信号の受信からの経過時間を計時する第2計時手段を備えることを特徴とする遊技機。このような構成とすることにより、第2制御手段では第2計時手段の値と時間データとに基づき図柄の表示態様を切替えることが可能となる。第1制御手段では第1計時手段の値と時間データとに基づき、図柄の変動停止のタイミングを把握することが可能となり、適正なタイミングで次の処理に移ることができる。
【0081】
【発明の効果】本発明によれば、第1制御装置から出力される信号に基づき少なくとも第2制御装置で画像データを生成し、その画像を表示器で表示させるようにした遊技機において、第1制御装置が行っていた処理の一部を第2制御装置に行わせることにより、同第1制御装置にかかる負荷を小さくすることができる。
【出願人】 【識別番号】000144522
【氏名又は名称】株式会社三洋物産
【住所又は居所】愛知県名古屋市千種区今池3丁目9番21号
【出願日】 平成11年3月3日(1999.3.3)
【代理人】 【識別番号】100098224
【弁理士】
【氏名又は名称】前田 勘次
【公開番号】 特開2003−205081(P2003−205081A)
【公開日】 平成15年7月22日(2003.7.22)
【出願番号】 特願2002−370147(P2002−370147)