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【発明の名称】 貸出媒体発行システム、貸出媒体処理システム、貸出媒体発行方法、管理装置、貸出媒体発行装置および有価価値追加装置
【発明者】 【氏名】浅野 達哉
【住所又は居所】大阪府大阪市中央区南船場2丁目9番14号 高砂電器産業株式会社内

【要約】 【課題】現金を持ち合わせていなくても遊技カードを購入することができ、遊技媒体の貸出しを受けることができる新規な方式の遊技媒体貸出システムを提供する。

【解決手段】遊技客は、携帯電話機Kの識別情報および暗証番号に対応づけて、遊技カードの購入に使用するプリペイドデータをシステム管理装置21に登録しておく。遊技カードを購入する際には、台間機12またはカード販売機16に携帯電話機Kを近づけて、携帯電話機Kの識別情報を読み取らせた後、携帯電話機Kからシステム管理装置21に暗証番号を送信する。この暗証番号が正しければ、システム管理装置21に登録されているプリペイドデータが消費されて、予め定める金額に相当する有価価値が記録された遊技カードが発行される。
【特許請求の範囲】
【請求項1】管理装置およびこの管理装置とデータ通信可能に接続されていて、遊技媒体の貸出しを受ける際に使用する貸出媒体を発行する貸出媒体発行装置を含むシステムであって、上記貸出媒体発行装置に関連して、携帯通信端末の識別情報を検出する識別情報検出手段が設けられており、上記管理装置は、貸出媒体の発行に必要なプリペイドデータを携帯通信端末の識別情報に対応づけて記憶していて、上記識別情報検出手段によって携帯通信端末の識別情報が検出されると、その検出された識別情報に対応づけて記憶しているプリペイドデータを特定するものであり、上記貸出媒体発行装置は、上記管理装置において特定されたプリペイドデータに基づいて貸出媒体を発行するものであることを特徴とする貸出媒体発行システム。
【請求項2】貸出媒体には、遊技媒体の貸出しの際に消費する有価価値が付与されていて、上記貸出媒体発行システムは、上記管理装置とデータ通信可能に接続されており、貸出媒体に有価価値を追加するための有価価値追加装置をさらに含み、上記有価価値追加装置に関連して、携帯通信端末の識別情報を検出する追加用識別情報検出手段が設けられており、上記管理装置は、上記追加用識別情報検出手段によって携帯通信端末の識別情報が検出された場合にも、その検出された識別情報に対応づけて記憶しているプリペイドデータを特定するものであり、上記有価価値追加装置は、上記管理装置において特定されたプリペイドデータに基づいて、貸出媒体への有価価値の追加を行うものであることを特徴とする請求項1記載の貸出媒体発行システム。
【請求項3】管理装置およびこの管理装置とデータ通信可能に接続されていて、遊技媒体の貸出しを受ける際に消費される有価価値を貸出媒体に追加するための有価価値追加装置を含むシステムであって、上記有価価値追加装置に関連して、携帯通信端末の識別情報を検出する追加用識別情報検出手段が設けられており、上記管理装置は、貸出媒体への有価価値の追加に必要なプリペイドデータを携帯通信端末の識別情報に対応づけて記憶していて、上記識別情報検出手段によって携帯通信端末の識別情報が検出されると、その検出された識別情報に対応づけて記憶しているプリペイドデータを特定するものであり、上記有価価値追加装置は、上記管理装置において特定されたプリペイドデータに基づいて貸出媒体への有価価値の追加処理を行うものであることを特徴とする貸出媒体処理システム。
【請求項4】携帯通信端末を用いて、遊技媒体の貸出しを受ける際に使用する貸出媒体の発行を受ける方法であって、貸出媒体の発行に必要なプリペイドデータを携帯通信端末の識別情報と対応づけて管理装置に記憶させておき、貸出媒体発行装置に関連して設けられた識別情報検出手段が携帯通信端末の識別情報を検出したことに応答して、上記管理装置において当該識別情報と対応づけて記憶されているプリペイドデータが特定され、この管理装置において特定されたプリペイドデータに基づいて、上記貸出媒体発行装置から貸出媒体が発行されることを特徴とする貸出媒体発行方法。
【請求項5】遊技媒体の貸出しを受ける際に使用する貸出媒体を発行する貸出媒体発行装置とデータ通信可能に接続された管理装置であって、貸出媒体の発行に必要なプリペイドデータを携帯通信端末の識別情報に対応づけて記憶した記憶手段と、上記貸出媒体発行装置に関連して設けられた識別情報検出手段が携帯通信端末の識別情報を検出したことに応答して、その検出された識別情報と対応づけて上記記憶手段に記憶されているプリペイドデータを特定するデータ特定手段とを含むことを特徴とする管理装置。
【請求項6】遊技媒体の貸出しを受ける際に使用する貸出媒体の発行に必要なプリペイドデータを携帯通信端末の識別情報に対応づけて記憶している管理装置と通信可能に接続された貸出媒体発行装置であって、当該貸出媒体発行装置に関連して設けられた識別情報検出手段から携帯通信端末の識別情報を取り込む識別情報取込手段と、この識別情報取込手段によって取り込まれた携帯通信端末の識別情報と対応づけて上記管理装置に記憶されているプリペイドデータに基づいて、貸出媒体を発行するための処理を実行する貸出媒体発行処理実行手段とを含むことを特徴とする貸出媒体発行装置。
【請求項7】遊技媒体の貸出しを受ける際に消費する有価価値が付与された貸出媒体への有価価値の追加に必要なプリペイドデータを携帯通信端末の識別情報に対応づけて記憶している管理装置と通信可能に接続された有価価値追加装置であって、当該有価価値追加装置に関連して設けられた識別情報検出手段から携帯通信端末の識別情報を取り込む識別情報取込手段と、この識別情報取込手段によって取り込まれた携帯通信端末の識別情報と対応づけて上記管理装置に記憶されているプリペイドデータに基づいて、貸出媒体へ有価価値を追加するための処理を実行する有価価値追加処理実行手段とを含むことを特徴とする有価価値追加装置。
【発明の詳細な説明】【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、パチンコ機やパチスロ機などの遊技機で使用する遊技媒体の貸出しのためのシステムに関する。
【0002】
【従来の技術】最近、パチンコホールやパチスロホールなどの遊技店(遊技場)には、パチンコ機やパチスロ機などの遊技機に隣接して設けられた台間機に、金銭と等価な有価価値が記録された貸出媒体である遊技カードを挿入し、遊技カードに記録されている有価価値を消費して、遊技機における遊技に使用する遊技媒体の貸出しを受けるようにしたカード式遊技媒体貸出システムが導入されている。遊技カードは、遊技店内に設置されたカード販売機やカード販売機能を有する台間機において現金で購入するようになっている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】遊技終了後、遊技カードに有価価値が残っている場合、その遊技カードは、次回の遊技の際に、遊技店へ持参していき、遊技媒体の貸出しのために使用することができる。遊技カードに有価価値が多く残っている場合(有価価値の残高が多い場合)、その遊技カードを持参するだけで、遊技機における遊技を十分に楽しむことができる。しかし、遊技カードに残っている有価価値が少ない場合には、その遊技カードの他に、新たな遊技カードを購入するための現金を用意して遊技店に持参しなければ、遊技における遊技を十分に楽しむことができない。
【0004】そこで、この発明の目的は、現金を持ち合わせていなくても貸出媒体の発行を受けること(購入すること)ができる新規な方式の貸出媒体発行システムおよび貸出媒体発行方法、ならびにこれらに好適な管理装置および貸出媒体発行装置を提供することである。また、この発明の他の目的は、遊技媒体の貸出しを受ける際に消費する有価価値が記録された貸出媒体への有価価値の追加を行うことのできる貸出媒体処理システムおよび有価価値追加装置を提供することである。
【0005】
【課題を解決するための手段および発明の効果】上記の目的を達成するための請求項1記載の発明は、データ通信可能に接続された管理装置(21)および遊技媒体の貸出しを受ける際に使用する貸出媒体を発行する貸出媒体発行装置(12,16)を含むシステムであって、上記貸出媒体発行装置に関連して、携帯通信端末(K)の識別情報を検出する識別情報検出手段(128)が設けられており、上記管理装置は、貸出媒体の発行に必要なプリペイドデータを携帯通信端末の識別情報に対応づけて記憶していて、上記識別情報検出手段によって携帯通信端末の識別情報が検出されると、その検出された識別情報に対応づけて記憶しているプリペイドデータを特定するものであり、上記貸出媒体発行装置は、上記管理装置において特定されたプリペイドデータに基づいて貸出媒体を発行するものであることを特徴とする貸出媒体発行システムである。
【0006】なお、括弧内の英数字は、後述の実施形態における対応構成要素等を表す。以下、この項において同じ。この発明によれば、管理装置にプリペイドデータを登録しておけば、現金を持ち合わせていなくても、携帯通信端末を用いて貸出媒体の発行を受けることができ、この発行を受けた貸出媒体を使用して遊技媒体の貸出しを受けることができる。また、次回の遊技の際には、貸出媒体を所持していれば、現金を遊技店に持参する必要がない。
【0007】さらにまた、上記貸出媒体が遊技媒体の貸出しの際に消費する有価価値の記録された有価価値記録媒体である場合、遊技終了後に有価価値記録媒体に残った有価価値が少ない場合であっても、次回の遊技の際に、有価価値記録媒体と現金との両方を遊技店に持参する必要がない。請求項2記載の発明は、貸出媒体には、遊技媒体の貸出しの際に消費する有価価値が付与(記録)されていて、上記貸出媒体発行システムは、上記管理装置とデータ通信可能に接続されており、貸出媒体に有価価値を追加するための有価価値追加装置(12,16,17)をさらに含み、上記有価価値追加装置に関連して、携帯通信端末の識別情報を検出する追加用識別情報検出手段(128)が設けられており、上記管理装置は、上記追加用識別情報検出手段によって携帯通信端末の識別情報が検出された場合にも、その検出された識別情報に対応づけて記憶しているプリペイドデータを特定するものであり、上記有価価値追加装置は、上記管理装置において特定されたプリペイドデータに基づいて、貸出媒体への有価価値の追加を行うものであることを特徴とする請求項1記載の貸出媒体発行システムである。
【0008】この発明によれば、貸出媒体に記録されている有価価値を消費して遊技媒体の貸出しを受け、これにより有価価値の残高が零になっても、管理装置に登録されているプリペイドデータに基づいて、その貸出媒体に有価価値を追加することができる。これにより、貸出媒体を繰り返し使用することができるから、貸出媒体への有価価値の追加を行うことのできないシステム(貸出媒体を使い捨てる構成のシステム)よりも経済的に優れたシステムとすることができる。
【0009】なお、上記貸出媒体発行装置は、上記有価価値追加装置の機能を兼ね備えていてもよく、この場合、上記追加用識別情報検出手段は、上記貸出媒体発行装置に関連して設けられた識別情報検出手段であってもよい。請求項3記載の発明は、管理装置(21)およびこの管理装置とデータ通信可能に接続されていて、遊技媒体の貸出しを受ける際に消費される有価価値を(有価価値を記録する)貸出媒体に追加するための有価価値追加装置(12,16,17)を含むシステムであって、上記有価価値追加装置に関連して、携帯通信端末の識別情報を検出する追加用識別情報検出手段(128)が設けられており、上記管理装置は、貸出媒体への有価価値の追加に必要なプリペイドデータを携帯通信端末の識別情報に対応づけて記憶していて、上記識別情報検出手段によって携帯通信端末の識別情報が検出されると、その検出された識別情報に対応づけて記憶しているプリペイドデータを特定するものであり、上記有価価値追加装置は、上記管理装置において特定されたプリペイドデータに基づいて貸出媒体への有価価値の追加処理を行うものであることを特徴とする貸出媒体処理システムである。
【0010】この発明によれば、貸出媒体に記録されている有価価値を消費して遊技媒体の貸出しを受け、これにより有価価値の残高が零になっても、管理装置に登録されているプリペイドデータに基づいて、その貸出媒体に有価価値を追加することができる。これにより、貸出媒体を繰り返し使用することができるから、貸出媒体への有価価値の追加を行うことのできないシステム(貸出媒体を使い捨てる構成のシステム)よりも経済的に優れたシステムとすることができる。
【0011】請求項4記載の発明は、携帯通信端末(K)を用いて、遊技媒体の貸出しを受ける際に使用する貸出媒体の発行を受ける方法であって、貸出媒体の発行に必要なプリペイドデータを携帯通信端末の識別情報と対応づけて管理装置(21)に記憶させておき、貸出媒体発行装置(12,16)に関連して設けられた識別情報検出手段(128)が携帯通信端末の識別情報を検出したことに応答して、上記管理装置において当該識別情報と対応づけて記憶されているプリペイドデータが特定され、この管理装置において特定されたプリペイドデータに基づいて、上記貸出媒体発行装置から貸出媒体が発行されることを特徴とする貸出媒体発行方法である。
【0012】この方法によれば、請求項1に関連して述べた効果と同様な効果を得ることができる。請求項5記載の発明は、遊技媒体の貸出しを受ける際に使用する貸出媒体を発行する貸出媒体発行装置(12,16)とデータ通信可能に接続された管理装置(21)であって、貸出媒体の発行に必要なプリペイドデータを携帯通信端末の識別情報に対応づけて記憶した記憶手段と、上記貸出媒体発行装置に関連して設けられた識別情報検出手段(128)が携帯通信端末の識別情報を検出したことに応答して、その検出された識別情報と対応づけて上記記憶手段に記憶されているプリペイドデータを特定するデータ特定手段とを含むことを特徴とする管理装置である。
【0013】この発明に係る管理装置は、請求項1ないし3に記載のシステムおよび請求項4記載の貸出媒体発行方法に好適に用いることができる。請求項6記載の発明は、遊技媒体の貸出しを受ける際に使用する貸出媒体の発行に必要なプリペイドデータを携帯通信端末(K)の識別情報に対応づけて記憶している管理装置(21)と通信可能に接続された貸出媒体発行装置であって、当該貸出媒体発行装置(12,16)に関連して設けられた識別情報検出手段(128)から携帯通信端末の識別情報を取り込む識別情報取込手段(121)と、この識別情報取込手段によって取り込まれた携帯通信端末の識別情報と対応づけて上記管理装置に記憶されているプリペイドデータに基づいて、貸出媒体を発行するための処理を実行する貸出媒体発行処理実行手段(125)とを含むことを特徴とする貸出媒体発行装置である。
【0014】この発明に係る貸出媒体発行装置は、請求項1ないし3に記載のシステムおよび請求項4記載の貸出媒体発行方法に好適に用いることができる。請求項7記載の発明は、遊技媒体の貸出しを受ける際に消費する有価価値が付与(記録)された貸出媒体への有価価値の追加に必要なプリペイドデータを携帯通信端末(K)の識別情報に対応づけて記憶している管理装置(21)と通信可能に接続された有価価値追加装置(12,16,17)であって、当該有価価値追加装置に関連して設けられた識別情報検出手段(128)から携帯通信端末の識別情報を取り込む識別情報取込手段(121)と、この識別情報取込手段によって取り込まれた携帯通信端末の識別情報と対応づけて上記管理装置に記憶されているプリペイドデータに基づいて、貸出媒体へ有価価値を追加するための処理を実行する有価価値追加処理実行手段(125)とを含むことを特徴とする有価価値追加装置である。
【0015】この発明によれば、管理装置に登録されているプリペイドデータに基づいて、貸出媒体に有価価値を追加することができる。
【0016】
【発明の実施の形態】以下では、この発明の実施の形態を、添付図面を参照して詳細に説明する。図1は、この発明の一実施形態に係る遊技媒体貸出システム(貸出媒体発行システム、貸出媒体処理システム)の全体構成を示すブロック図である。この遊技媒体貸出システムは、パチンコホールやパチスロホールなどの遊技店において、遊技客が所有する携帯電話機Kを用いて遊技カードを購入し、この購入した遊技カードに記録されている有価価値を消費して、遊技機11における遊技に使用する遊技媒体(たとえば、パチンコ玉、パチスロメダルなど)の貸出しを受けるようにしたシステムである。
【0017】遊技機11は、遊技島と呼ばれる単位で遊技店内に配列されている。各遊技島には、遊技機11と同数の台間機12が、それぞれ遊技機11と一対一に対応づけられて、その対応づけられた遊技機11に隣接して配置されている。台間機12は、遊技客に遊技媒体を貸し出すための遊技媒体貸出装置である。台間機12に遊技カードが挿入されて、その後に所定の貸出要求操作が行われると、たとえば、台間機12から遊技機11に貸出指示信号が与えられて、遊技機11に内蔵された遊技媒体払出装置から所定数の遊技媒体が払い出され、これにより遊技客への遊技媒体の貸出しが達成される。
【0018】なお、この実施形態では、遊技客に貸し出すべき遊技媒体を遊技機11に内蔵された遊技媒体貸出装置から払い出すようにした構成を例にとって説明するが、たとえば、台間機12に遊技媒体貸出装置が備えられて、その台間機12の遊技媒体貸出装置から遊技客に貸し出すべき遊技媒体が払い出されるようにしてもよい。この場合、台間機12の正面には、台間機12の機内から払い出される遊技媒体を遊技機11の前面に設けられた遊技媒体受皿(たとえば、パチンコ玉受皿またはパチスロメダル受皿)に導くためのノズルが設けられることが好ましい。このようなノズルが設けられていれば、台間機12の機内から払い出される遊技媒体を遊技客が手で受けて遊技媒体受皿に投入する必要がなく、遊技客にとって便利である。
【0019】遊技島には、それぞれ1台の中継装置13が設置されており、各遊技島において、すべての台間機12は、その遊技島に設置された中継装置13と通信可能に接続されている。また、各遊技島の中継装置13は、遊技店に構築されたLAN(Local Area Network)に接続されている。このLAN上には、マイクロコンピュータを含む構成のホール管理装置14が置かれており、遊技店内のすべての台間機12は、中継装置13を介して、ホール管理装置14との間でデータ通信を行うことができるようになっている。
【0020】遊技店内にはさらに、遊技カードなどの商品の購入代金を前払いする際に利用するプリペイド端末機15と、有価価値が記録された遊技カードを販売(発行)するカード販売機16と、遊技カードに記録されている有価価値の残高を精算して、その残高に相当する金額の貨幣を払い戻すカード精算機17とが設置されている。プリペイド端末機15、カード販売機16およびカード精算機17は、LANに接続されていて、ホール管理装置14との間でデータ通信を行うことができるようになっている。
【0021】また、ホール管理装置14は、システム管理会社に設置されたシステム管理装置21と、カード管理会社に設置されたカード管理装置31とにデータ通信可能に接続されている。システム管理装置21は、公衆電話回線またはインターネットなどを含む通信網に接続されており、この通信網を介して、携帯電話機Kとの間でデータ通信を行うことができる。さらにまた、この実施形態では、遊技店外のコンビニエンスストアには、プリペイド端末機41および商品購入端末機42が設置されており、そのプリペイド端末機41において、商品購入代金を前払いすることができ、また、商品購入端末機42において、前払いした商品購入代金を消費して、コンビニエンスストア店内の商品を購入することができるようになっている。各コンビニエンスストアに設置されたプリペイド端末機41および商品購入端末機42は、システム管理会社のシステム管理装置21とデータ通信可能に接続されている。
【0022】システム管理会社のシステム管理装置21には、遊技店に設置されたプリペイド端末機15およびカード販売機16から、ホール管理装置を介して、それぞれ遊技客によって前払いされた商品購入代金のデータ(プリペイドデータ)および遊技カードの購入代金のデータ(購入代金データ)などが送られてくる。また、コンビニエンスストアに設置されたプリペイド端末機41および商品購入端末機42から、それぞれ遊技客によって前払いされた商品購入代金のデータ(プリペイドデータ)および商品の購入代金のデータ(購入代金データ)などが送られてくる。システム管理装置21は、遊技客ごと(遊技客が所有する携帯電話機Kごと)に、プリペイドデータおよび購入代金データを集計して管理する。そして、システム管理会社は、システム管理装置21で管理されているデータに基づいて、各遊技店およびコンビニエンスストアに、それぞれ遊技カードおよび商品の代金を支払う。
【0023】また、遊技店に設置された台間機12において、遊技カードに記録されている有価価値を消費した遊技媒体の貸出しが行われると、その台間機12からホール管理装置14に、有価価値の消費量に関するデータ(遊技媒体の貸出量に関するデータ)が送られる。そして、ホール管理装置14において集計されて、予め定める期間ごと(たとえば、1日ごと)に、ホール管理装置14からカード管理会社のカード管理装置31に送られる。カード管理装置31は、各遊技店のホール管理装置14から送られてくる有価価値の消費量に関するデータを遊技店ごとに集計して管理する。カード管理会社は、カード管理装置31で管理されているデータに基づいて、各遊技店からカード利用頻度(遊技媒体の貸出量)に応じたカードシステム利用料を徴収する。
【0024】図2は、遊技機11およびこれに対応付けられた台間機12の電気的な構成を示すブロック図である。遊技機11には、遊技内容に関する基本的な制御を実行する主制御基板111と、遊技媒体を払い出すための遊技媒体払出装置112を制御する遊技媒体払出基板113と、カード返却ボタン114、貸出ボタン115、カード残高表示器116および貸出可表示ランプ117が接続された貸出基板118と、遊技媒体払出基板113および貸出基板118が接続されたインタフェイス基板119とが備えられている。これらの主制御基板111、遊技媒体払出基板113および貸出基板118は、CPUやメモリなどで構成されるマイクロコンピュータを含む。
【0025】カード返却ボタン114は、台間機12に挿入した遊技カードの返却を要求する際に押操作されるボタンである。また、貸出ボタン115は、遊技媒体の貸出しを要求する際に押操作されるボタンである。また、カード残高表示器116は、台間機12に挿入された遊技カードに記録されている有価価値の残高をたとえば100円を1度数とする度数で表示するものである。貸出可表示ランプ117は、遊技媒体の貸出しが可能であるか否かを表すランプであり、たとえば、遊技媒体の貸出しが可能な時には点灯される。これらのカード返却ボタン114、貸出ボタン115、カード残高表示器116および貸出可表示ランプ117は、遊技機11の前面(たとえば、遊技機11の前面に設けられた遊技媒体受皿)に配置されている。
【0026】一方、台間機12には、CPUやメモリなどで構成されるマイクロコンピュータを含む台間機制御基板121が備えられている。この台間機制御基板121は、遊技機11のインタフェイス基板119に接続されていて、これにより、台間機制御基板121と遊技機11の遊技媒体払出基板113および貸出基板118との間で、インタフェイス基板119を介して、信号の送受をできるようになっている。また、台間機制御基板121は、台間機12が配置された遊技島に設けられている中継装置13と通信可能に接続されており、この中継装置13を介して、ホール管理装置14との間でデータの送受をできるようになっている。
【0027】台間機制御基板121にはさらに、貨幣処理部、カード処理部および携帯電話機処理部の各部が接続されている。台間機12は、遊技カードの販売機能を有しており、貨幣処理部には、遊技カードの購入のために貨幣投入口(図示せず)から投入された貨幣の種別を判別するための貨幣判別装置122と、貨幣投入口から貨幣を投入可能か否かを表す貨幣投入可表示ランプ123と、貨幣投入口から貨幣が投入されていることを表す貨幣投入中ランプ124とが含まれる。
【0028】カード処理部には、図示しないカード挿入口から台間機12内に挿入された遊技カードに対する有価価値データの読出しおよび更新を行うカードリーダ・ライタ125と、カード挿入口から遊技カード挿入可能か否かを表すカード挿入可表示ランプ126と、カード挿入口から台間機12内に遊技カード挿入されていることを表すカード挿入中ランプ127とが含まれる。また、携帯電話機処理部には、携帯電話機Kのメモリ100からその携帯電話機Kの識別情報を読み取るための識別情報読取装置128と、この識別情報読取装置128によって携帯電話機Kの識別情報を読み取るための動作が行われていることを表す読取動作中ランプ129とが含まれる。たとえば、携帯電話機Kのメモリ100は、RFID(Radio Frequency Identification)−ICメモリで構成されており、識別情報読取装置128は、携帯電話機Kが所定の距離範囲内(たとえば、0.5〜30cm)に近づけられたときに、そのRFID−ICメモリから識別情報を非接触で読み取ることができるものである。識別情報読取装置128は、台間機12に内蔵されていてもよいし、たとえば、遊技機11に内蔵されて、台間機12の台間機制御基板121と通信線で接続されていてもよい。
【0029】台間機制御基板121のCPUは、貨幣処理部、カード処理部および携帯電話機処理部の各部の動作を制御する。また、台間機制御基板121のCPUは、遊技機11の遊技媒体払出装置112の制御信号を遊技媒体払出基板113に送信したり、カード残高表示器116および貸出可表示ランプ117の制御信号を貸出基板110に送信したりする。さらに、台間機制御基板121のCPUは、貨幣判別装置122、カードリーダ・ライタ125および識別情報読取装置128から入力されるデータをホール管理装置14に送信したりする。
【0030】図3は、プリペイド端末機15,41の電気的な構成を示すブロック図である。プリペイド端末機15,41には、CPUやメモリでなどで構成されるマイクロコンピュータを含む制御基板151が備えられている。制御基板151には、種々の情報を表示するための表示装置152が接続されている。この表示装置152は、たとえば、タッチパネル式の液晶表示器で構成されており、プリペイド端末機15,41の前面に配置されている。
【0031】また、制御基板151には、商品購入代金が前払いされて、プリペイドデータがシステム管理会社のシステム管理装置21に登録された旨の記載されたレシートを発行するレシート発行装置153が接続されている。制御基板151にはさらに、貨幣処理部および携帯電話機処理部の各部が接続されている。貨幣処理部には、遊技カードの購入のために貨幣投入口(図示せず)から投入された貨幣の種別を判別するための貨幣判別装置154と、貨幣投入口から貨幣を投入可能か否かを表す貨幣投入可表示ランプ155と、貨幣投入口から貨幣が投入されていることを表す貨幣投入中ランプ156とが含まれる。また、携帯電話機処理部には、携帯電話機Kのメモリ100からその携帯電話機Kの識別情報を読み取るための識別情報読取装置157と、この識別情報読取装置157によって携帯電話機Kの識別情報を読み取るための動作が行われていることを表す読取動作中ランプ158とが含まれる。識別情報読取装置157は、台間機12に備えられた識別情報読取装置128と同様な構成を有している。
【0032】制御基板151のCPUは、表示装置152、レシート発行装置153、ならびに貨幣処理部および携帯電話機処理部の各部の動作を制御する。また、制御基板151のCPUは、貨幣判別装置154および識別情報読取装置157から入力されるデータをシステム管理装置21に送信する。図4は、携帯電話機Kの識別情報および暗証番号をシステム管理装置21に登録する際のデータの流れを示す図である。商品購入代金を前払いして、プリペイドデータをシステム管理装置21に登録するためには、遊技客は、自分が所有する携帯電話機Kの識別情報および暗証番号をシステム管理装置21に前もって登録しておかなければならない。
【0033】なお、この実施形態では、携帯電話機Kの識別情報として携帯電話番号を例にとって説明するが、携帯電話機Kに固有のIDコードや製造シリアル番号が識別情報とされてもよい。携帯電話機Kの携帯電話番号および暗証番号の登録に際して、遊技客は、遊技店に設置されているプリペイド端末機15またはコンビニエンスストアに設置されているプリペイド端末機41の所へ行く。プリペイド端末機15,41の表示装置152には、所定のメニュー画面が初期画面として設定されている。メニュー画面では、複数の選択項目が表示されていて、画面上で選択項目の1つを指で押すことにより、その選択項目を選択することができるようになっている。ここでは、メニュー画面で「電話機登録」を指で押さえて選択する(1.登録ボタン選択)。
【0034】「電話機登録」が選択されたことに応答して、プリペイド端末機15,41では、携帯電話機Kの携帯電話番号および暗証番号の登録のための処理が開始される。まず、識別情報読取装置157が、携帯電話機Kから携帯電話番号を読み取り可能な状態にされる。したがって、この後に、遊技客が携帯電話機Kをプリペイド端末機15,41(識別情報読取装置157)に近づけると、その携帯電話機Kの携帯電話番号が識別情報読取装置157によって読み取られる(2.電話番号読み取り)。識別情報読取装置157によって携帯電話機Kの識別情報が読み取られると、これに応答して、図示しない電子音発生装置から「ピッ」といった確認音が出力されるとともに、表示装置152に「電話番号読み取り完了」のメッセージが表示される。
【0035】識別情報読取装置157によって読み取られた携帯電話番号は、制御基板151のCPUによってシステム管理装置21に送信される(3.電話番号送信)。そして、システム管理装置21が携帯電話番号を受信すると、その携帯電話番号がシステム管理装置21のメモリに格納される。また、システム管理装置21からその受信した携帯電話番号の携帯電話機Kに向けて、暗証番号の送信を要求する画面を構成するデータが送信される(4.暗証番号送信要求)。このデータを携帯電話機Kが受信すると、暗証番号の送信を要求する画面が携帯電話機Kのディスプレイに自動的に表示される(5.暗証番号登録要求表示)。
【0036】携帯電話機Kのディスプレイに表示された暗証番号送信要求画面を見た遊技客は、携帯電話機Kの入力キーを操作して、複数個の数字や文字を組み合わせて任意に決定した暗証番号を入力し、さらに、その入力した暗証番号を携帯電話機Kからシステム管理装置21に向けて送信するための操作を行う。これにより、携帯電話機Kからシステム管理装置21に向けて、遊技者が入力した暗証番号が送信される(6.暗証番号送信)。システム管理装置21が携帯電話機Kから暗証番号を受信すると、その暗証番号が、送信元の携帯電話機Kの携帯電話番号に対応づけられて、システム管理装置21のメモリに格納される。これにより、システム管理装置21への携帯電話番号および暗証番号の登録が達成される(7.暗証番号の登録)。
【0037】こうして携帯電話番号および暗証番号が登録されると、システム管理装置21から登録の対象である携帯電話機Kに向けて、携帯電話番号および暗証番号の登録が完了した旨の信号が送信される(8.登録完了通知)。そして、この信号を携帯電話機Kが受信すると、携帯電話機Kのディスプレイに携帯電話番号および暗証番号の登録が完了した旨が表示されて(9.登録完了表示)、携帯電話番号および暗証番号の登録が完了する。
【0038】図5は、商品購入代金を前払いして、プリペイドデータをシステム管理装置21に登録する際のデータの流れを示す図である。プリペイドデータの登録は、遊技店に設置されているプリペイド端末機15またはコンビニエンスストアに設置されているプリペイド端末機41で行うことができる。プリペイドデータをシステム管理装置21に記憶させる際には、まず、プリペイド端末機15,41の貨幣投入口から所望の金額の貨幣を投入する(1.貨幣投入)。貨幣が投入されると、識別情報読取装置157が、携帯電話機Kから携帯電話番号を読み取り可能な状態になる。この後、遊技客が携帯電話機Kをプリペイド端末機15,41(識別情報読取装置157)に近づけると、その携帯電話機Kの携帯電話番号が識別情報読取装置157によって読み取られる(2.電話番号読み取り)。識別情報読取装置157によって携帯電話機Kの識別情報が読み取られると、これに応答して、図示しない電子音発生装置から「ピッ」といった確認音が出力されるとともに、表示装置152に「電話番号読み取り完了」のメッセージが表示される。
【0039】その後、識別情報読取装置157によって取得された携帯電話番号とともに、貨幣投入口から投入された貨幣の金額を表すデータが、制御基板151のCPUによって、プリペイド端末機15,41からシステム管理装置21に送信される(3.電話番号および投入金額データ送信)。携帯電話番号および投入金額データを受信したシステム管理装置21では、その受信した携帯電話番号が登録(システム管理装置21のメモリに記憶)されているかどうかが確認される(4.電話番号登録有無チェック)。そして、携帯電話番号が登録されている場合には、その携帯電話番号の携帯電話機Kに向けて、暗証番号の送信を要求する画面をディスプレイに表示させるためのデータ、およびプリペイド端末機15,41に投入された貨幣の金額をディスプレイに表示させるためのデータが送信される。さらに、携帯電話番号に関連づけてプリペイドデータがシステム管理装置21のメモリにすでに記憶されている場合には、そのプリペイドデータに相当する金額(既登録金額)を携帯電話機Kのディスプレイに表示させるためのデータが送信される(5.暗証番号送信要求、投入金額および既登録金額表示データ送信)。これらのデータを携帯電話機Kが受信すると、その受信データに基づく画面が携帯電話機Kのディスプレイに自動的に表示される(6.暗証番号送信要求、投入金額、既登録金額表示)。
【0040】携帯電話機Kのディスプレイの表示を確認した遊技客は、携帯電話機Kの入力キーから携帯電話番号とともに事前に登録した暗証番号を入力し、さらに、その入力した暗証番号をシステム管理装置21に向けて送信するための操作を行う。これにより、携帯電話機Kからシステム管理装置21に向けて、遊技者が入力した暗証番号が送信される(7.暗証番号送信)。システム管理装置21が携帯電話機Kから暗証番号を受信すると、システム管理装置21において、その携帯電話機Kの携帯電話番号と受信した暗証番号との対応が照合される。その結果、暗証番号が正しければ、プリペイド端末機15,41から受信した投入金額データが、プリペイドデータとされて、携帯電話機Kの携帯電話番号に関連づけられてシステム管理装置21のメモリに登録される。また、携帯電話番号に関連づけてプリペイドデータがメモリにすでに登録されている場合には、そのプリペイドデータに相当する金額にプリペイド端末機15,41から受信したプリペイドデータに相当する金額を加算して得られる金額のデータが新たなプリペイドデータとされて登録される(8.プリペイドデータ登録)。
【0041】こうしてプリペイドデータがシステム管理装置21のメモリに登録されると、システム管理装置21から携帯電話機Kに向けて、プリペイドデータの登録が完了した旨および新たに登録されたプリペイドデータに相当する金額(総登録金額)をディスプレイに表示させるためのデータが送信される(9.登録完了および総登録金額表示データ送信)。そして、このデータを携帯電話機Kが受信すると、携帯電話機Kのディスプレイに、プリペイドデータの登録が完了した旨および総登録金額が表示される(10.総登録金額表示)。
【0042】また、システム管理装置21からプリペイドデータの送信元であるプリペイド端末機15,41に向けて、プリペイドデータの登録が完了した旨の信号が送信される(9'.登録完了信号送信)。そして、この信号をプリペイド端末機15,41が受信すると、プリペイド端末機15,41の表示装置152にプリペイドデータの登録が完了した旨が表示されるとともに、たとえば、レシート発行装置153からプリペイドデータの登録が完了した旨および総登録金額が記載されたレシートが発行される(10'.登録完了表示、レシート発行)。
【0043】なお、携帯電話機Kからシステム管理装置21に送信された暗証番号が正しくない場合には、上述の「8.プリペイドデータ登録」以降の処理は行われずに、システム管理装置21から携帯電話機Kに向けて、暗証番号の再送信を要求する画面を携帯電話機Kのディスプレイに表示させるのに必要なデータが送信されるか、または、暗証番号が正しくない旨のエラーメッセージを携帯電話機Kのディスプレイに表示させるのに必要なデータが送信されることが好ましい。
【0044】また、プリペイド端末機15,41から受信した携帯電話番号がシステム管理装置21に登録されていない場合には、システム管理装置21から携帯電話機Kに向けて、暗証番号の送信を要求する画面を携帯電話機Kのディスプレイに表示させるためのデータを送信し、携帯電話機Kのディスプレイに表示された暗証番号送信要求画面を見た遊技客が、携帯電話機Kの入力キーから複数個の数字や文字を組み合わせて任意に決定した暗証番号を入力し、その入力した暗証番号を携帯電話機Kからシステム管理装置21に向けて送信した場合に、プリペイド端末機15,41から受信した投入金額データをプリペイドデータとして、携帯電話番号に関連づけてメモリに記憶させるようにしてもよい。
【0045】図6は、プリペイドデータを消費して遊技カードを購入する際のデータの流れを示す図である。遊技カードの購入は、台間機12またはカード販売機16で行うことができる。カード販売機16は、CPUやメモリなどで構成されるマイクロコンピュータを含む制御基板を有しており、さらに台間機12に備えられているカード処理部および携帯電話機処理部と同様な構成を有している。なお、以下では、台間機12において遊技カードを購入する場合を例にとって説明するが、カード販売機16において遊技カードを購入する際にも同様な操作および処理が行われる。
【0046】台間機12において遊技カードを購入する際には、遊技客は、まず、自分の携帯電話機Kを台間機12(識別情報読取装置128)に近づける。携帯電話機Kが識別情報読取装置128から所定の距離範囲内に近づけられると、携帯電話機Kのメモリ100から識別情報読取装置128に携帯電話番号が読み出される(1.電話番号読み取り)。識別情報読取装置128によって携帯電話機Kの識別情報が読み取られると、これに応答して、図示しない電子音発生装置から「ピッ」といった確認音が出力される。
【0047】識別情報読取装置128によって読み取られた携帯電話番号は、台間機12からシステム管理装置21に送信される(2.電話番号送信)。携帯電話番号を受信したシステム管理装置21では、その受信した携帯電話番号および予め定める金額(たとえば、1000円)以上の金額に相当するプリペイドデータが登録(システム管理装置21のメモリに記憶)されているかどうかが確認される(3.登録データと電話番号照合)。そして、携帯電話番号および予め定める金額以上の金額に相当するプリペイドデータが登録されている場合には、その携帯電話番号の携帯電話機Kに向けて、暗証番号の送信を要求する画面をディスプレイに表示させるためのデータ、およびプリペイドデータに相当する金額(既登録金額)を携帯電話機Kのディスプレイに表示させるためのデータが送信される(4.暗証番号送信要求、登録金額送信)。これらのデータを携帯電話機Kが受信すると、その受信データに基づく画面が携帯電話機Kのディスプレイに自動的に表示される(5.登録金額、暗証番号送信要求表示)。
【0048】一方、携帯電話番号または予め定める金額以上の金額に相当するプリペイドデータが登録されていない場合には、システム管理装置21から台間機12に向けて、携帯電話番号またはプリペイドデータが登録されていない旨を表すエラー信号が送信される。この場合、遊技客は、遊技カードを購入することはできない。携帯電話機Kのディスプレイに暗証番号送信要求が表示されたのを確認した遊技客は、携帯電話機Kの入力キーから携帯電話番号とともに事前に登録した暗証番号を入力し、さらに、その入力した暗証番号をシステム管理装置21に向けて送信するための操作を行う。これにより、携帯電話機Kからシステム管理装置21に向けて、遊技者が入力した暗証番号が送信される(6.暗証番号送信)。システム管理装置21が携帯電話機Kから暗証番号を受信すると、その携帯電話機Kの携帯電話番号と受信した暗証番号との対応が照合される(7.暗証番号照合)。
【0049】暗証番号が正しければ、システム管理装置21から台間機12に向けて、カード発行要求信号が送信される(8.カード発行要求信号送信)。このカード発行要求信号を台間機12(台間機制御基板121)が受信すると、台間機12のカードリーダ・ライタ125によって、予め定める金額(たとえば、1000円)に相当する有価価値が記録された遊技カードが発行される(9.カード発行)。こうして発行された遊技カードは、台間機12に設けられたカード挿入口から排出され、その後、遊技客が手で押し込むか、または、台間機12に設けられたカード取込ボタンを押操作するかして、カード挿入口から台間機12内に挿入することにより、遊技媒体の貸出しを受けるために使用することができる。また、カード挿入口から排出された遊技カードが、その後、自動的に台間機12内に取り込まれるようにされていてもよい。
【0050】遊技カードがカード挿入口から排出されると、台間機12からシステム管理装置21に向けて、遊技カードの発行が完了した旨の信号が送信される(10.カード発行完了信号送信)。この信号を受けたシステム管理装置21では、メモリに登録されているプリペイドデータが、そのプリペイドデータに相当する金額(登録金額)から上記予め定める金額(遊技カードの発行代金)だけ減じた金額に相当するデータに更新される(11.登録金額からカード代金減算)。また、遊技カードを発行した台間機12のメモリ(たとえば、台間機制御基板121に実装された不揮発性メモリ)に、その遊技カードが有する有価価値のデータが遊技カードに固有のID番号(識別情報)と対応づけて記憶される。
【0051】その後、システム管理装置21から携帯電話機Kに向けて、更新後のプリペイドデータに相当する金額(減算後の金額)のデータが送信される(12.減算後の金額送信)。そして、このデータを携帯電話機Kが受信すると、携帯電話機Kのディスプレイに、更新後のプリペイドデータに相当する金額が表示される(13.減算後の金額表示)。なお、携帯電話機Kからシステム管理装置21に送信された暗証番号が正しくない場合には、システム管理装置21から台間機12または携帯電話機Kに向けて、暗証番号の再送信を要求する画面を携帯電話機Kのディスプレイに表示させるのに必要なデータが送信されるか、または、暗証番号が正しくない旨のエラーメッセージを携帯電話機Kのディスプレイに表示させるのに必要なデータが送信されることが好ましい。
【0052】図7は、プリペイドデータを消費して遊技カードに有価価値を追加する際のデータの流れを示す図である。この実施形態では、以前に発行を受けた遊技カードを台間機12、カード販売機16またはカード精算機17に挿入した状態で、携帯電話機Kを操作して、その遊技カードが有する有価価値を増やすことができるようになっている。なお、以下では、台間機12において遊技カードに有価価値を追加する場合を例にとって説明するが、カード販売機16またはカード精算機17において遊技カードに有価価値を追加する際にも同様な操作および処理が行われる。
【0053】台間機12において遊技カードに有価価値を追加する際には、遊技客は、まず、遊技カードを台間機12のカード挿入口から台間機12内に挿入する。次に、その遊技カードを挿入した台間機12(識別情報読取装置128)に自分の携帯電話機Kを近づける。携帯電話機Kが識別情報読取装置128から所定の距離範囲内に近づけられると、携帯電話機Kのメモリ100から識別情報読取装置128に携帯電話番号が読み出される(1.電話番号読み取り)。識別情報読取装置128によって携帯電話機Kの識別情報が読み取られると、これに応答して、図示しない電子音発生装置から「ピッ」といった確認音が出力される。
【0054】識別情報読取装置128によって読み取られた携帯電話番号は、台間機12からシステム管理装置21に送信される(2.電話番号送信)。携帯電話番号を受信したシステム管理装置21では、その受信した携帯電話番号および予め定める金額(たとえば、500円)以上の金額に相当するプリペイドデータが登録(システム管理装置21のメモリに記憶)されているかどうかが確認される(3.登録データと電話番号照合)。そして、携帯電話番号および予め定める金額以上の金額に相当するプリペイドデータが登録されている場合には、その携帯電話番号の携帯電話機Kに向けて、暗証番号の送信を要求する画面をディスプレイに表示させるためのデータ、およびプリペイドデータに相当する金額(既登録金額)を携帯電話機Kのディスプレイに表示させるためのデータが送信される(4.暗証番号送信要求、登録金額送信)。これらのデータを携帯電話機Kが受信すると、その受信データに基づく画面が携帯電話機Kのディスプレイに自動的に表示される(5.登録金額、暗証番号送信要求表示)。
【0055】一方、携帯電話番号または予め定める金額以上の金額に相当するプリペイドデータが登録されていない場合には、システム管理装置21から台間機12に向けて、携帯電話番号またはプリペイドデータが登録されていない旨を表すエラー信号が送信される。この場合、遊技客は、遊技カードに有価価値を追加することはできない。携帯電話機Kのディスプレイに暗証番号送信要求が表示されたのを確認した遊技客は、携帯電話機Kの入力キーから携帯電話番号とともに事前に登録した暗証番号を入力し、さらに、その入力した暗証番号をシステム管理装置21に向けて送信するための操作を行う。これにより、携帯電話機Kからシステム管理装置21に向けて、遊技者が入力した暗証番号が送信される(6.暗証番号送信)。システム管理装置21が携帯電話機Kから暗証番号を受信すると、その携帯電話機Kの携帯電話番号と受信した暗証番号との対応が照合される(7.暗証番号照合)。
【0056】暗証番号が正しければ、システム管理装置21から台間機12に向けて、カード追加入金要求信号が送信される(8.カード追加入金要求信号送信)。このカード追加入金要求信号を台間機12(台間機制御基板121)が受信すると、台間機12のカードリーダ・ライタ125によって、遊技カードに記録されている有価価値のデータが、予め定める金額(たとえば、500円)に相当する有価価値分を加算した後の有価価値のデータに書き換えられる(9.カード追加入金)。
【0057】一方、携帯電話機Kからシステム管理装置21に送信された暗証番号が正しくない場合には、システム管理装置21から台間機12または携帯電話機Kに向けて、暗証番号の再送信を要求する画面を携帯電話機Kのディスプレイに表示させるのに必要なデータが送信されるか、または、暗証番号が正しくない旨のエラーメッセージを携帯電話機Kのディスプレイに表示させるのに必要なデータが送信されることが好ましい。
【0058】遊技カードへの有価価値の追加が完了すると、台間機12からシステム管理装置21に向けて、遊技カードへの有価価値の追加が完了した旨の信号が送信される(10.カード追加入金処理完了信号送信)。この信号を受けたシステム管理装置21では、メモリに登録されているプリペイドデータが、そのプリペイドデータに相当する金額(登録金額)から上記予め定める金額(遊技カードに追加した有価価値に相当する金額)だけ減じた金額に相当するデータに更新される(11.登録金額から入金代金減算)。
【0059】その後、システム管理装置21から携帯電話機Kに向けて、更新後のプリペイドデータに相当する金額(減算後の金額)のデータが送信される(12.減算後の金額送信)。そして、このデータを携帯電話機Kが受信すると、携帯電話機Kのディスプレイに、更新後のプリペイドデータに相当する金額が表示される(13.減算後の金額表示)。また、遊技カードへの有価価値の追加が完了すると、台間機12から、その遊技カードが有する有価価値のデータを管理しているカードデータ管理元(この実施形態では、遊技カードを発行した台間機12またはカード販売機16)に、そのカードデータ管理元が管理しているデータ(カード管理データ)の更新を要求する信号が遊技カードのID番号とともに送信される(10'.カード管理データ更新要求信号送信)。遊技カードのID番号の一部には、その遊技カードを発行した台間機12またはカード販売機16の機器番号が含まれていて、遊技カードを発行した台間機12またはカード販売機16は、遊技カードのID番号に基づいて特定することができる。
【0060】カードデータ更新要求信号をカードデータ管理元が受信すると、カードデータ管理元のメモリに当該遊技カードのID番号に対応づけて記憶されている有価価値のデータが、追加した有価価値分を加算した後の有価価値のデータに書き換えられる(11'.カード管理データ更新)。この後、カードデータ管理元から遊技カードへの有価価値の追加処理を行った台間機12に、カード管理データの更新が完了した旨を表す入金完了信号が送信される(12'.入金完了信号送信)。そして、この入金完了信号を受信した台間機12では、有価価値追加後の遊技カードに記録されている有価価値の残高をカード残高表示器116に表示させるためのデータが更新され(13'.カード度数表示データ更新)、その更新後のデータに基づいて、カード残高表示器116の表示度数が更新される。
【0061】なお、遊技カードへの有価価値の追加処理を行った台間機12がその遊技カードのカードデータ管理元である場合、上述の10'〜13'の処理は、その台間機12内のみで行われる。以上のように、この実施形態によれば、システム管理装置21にプリペイドデータを登録しておけば、現金を持ち合わせていなくても、携帯電話機Kを用いて遊技カードを購入することができ、この購入した遊技カードに記録されている有価価値を消費して、遊技機11における遊技に使用する遊技媒体の貸出しを受けることができる。ゆえに、遊技終了後に遊技カードに残った有価価値が少ない場合であっても、次回の遊技の際に、遊技カードと現金との両方を遊技店に持参する必要がない。
【0062】また、遊技カードが有する有価価値の残高が零になっても、システム管理装置21に登録されているプリペイドデータを消費して、その遊技カードに有価価値を追加することができる。これにより、遊技カードを繰り返し使用することができるから、遊技カードへの有価価値の追加を行うことのできない構成、つまり遊技カードを使い捨てる構成のシステムに比べて、経済的に優れた遊技媒体貸出システムとすることができる。
【0063】なお、この実施形態では、遊技カードに有価価値が記録されているとしたが、カードデータ管理元にのみ管理されていれば、遊技カードには有価価値が記録されていなくてもよい。この場合、たとえば、有価価値の追加の際には、システム管理装置21における携帯電話機Kの携帯電話番号と暗証番号との対応の照合後、上述の「8.カード追加入金要求信号送信」、「9.カード追加入金」および「10.カード追加入金処理完了信号送信」の処理が省略されて、システム管理装置21のメモリに登録されているプリペイドデータが追加有価価値に相当する金額だけ減じた金額に相当するデータに更新されるとよい(11.登録金額から入金代金減算)。そして、そのデータ更新の完了後には、システム管理装置21から遊技カードに関する有価価値のデータを管理しているカードデータ管理元に、そのカードデータ管理元が管理しているデータ(カード管理データ)の更新を要求する信号が遊技カードのID番号とともに送信されるとよい(10'.カード管理データ更新要求信号送信)。
【0064】また、上述のような遊技カードへの有価価値の追加機能を有している場合、遊技カードは、遊技店の会員として登録された遊技客に発行される専用の会員カードであって、有価価値以外に、来店や遊技台の利用に応じて付与されるサービスポイントなどを記録したものであってもよい。さらに、この場合、台間機12またはカード販売機16で遊技カードが発行されると、その遊技カードのID番号および有価価値がホール管理装置14に送られて、このホール管理装置14で管理(ホール管理装置14のメモリに記憶)されるようにしてもよい。
【0065】この発明の一実施形態の説明は以上の通りであるが、この発明は他の形態で実施することもできる。たとえば、上述の実施形態では、携帯電話機Kのメモリ100がRFID−ICメモリで構成されていて、識別情報読取装置128,157は、携帯電話機Kが所定の距離範囲内に近づけられたときに、そのRFID−ICメモリから識別情報を非接触(無線)で読み取ることができるものであるとしたが、識別情報読取装置128,157にデータ通信接続端子が設けられ、このデータ通信接続端子と携帯電話機Kのデータ通信接続端子とがコードで接続されることにより、携帯電話機Kのメモリ100からコードを介して識別情報が読み出されるようにしてもよい。
【0066】また、携帯電話機Kおよび識別情報読取装置128,157にそれぞれBluetoothのような無線データ通信用インタフェースまたは赤外線通信ポートが備えられて、これらの通信手段を介して、携帯電話機Kのメモリ100から識別情報読取装置128,157に識別情報が読み出されるようにしてもよい。さらに他の方法で、携帯電話機Kの識別情報が識別情報読取装置128,157に読み出されてもよい。たとえば、携帯電話機Kの識別情報を表すバーコードシールまたはホログラムシートなどが携帯電話機Kに貼付されて、そのバーコードシールまたはホログラムシートが適当な読み取り装置(バーコードリーダなど)で読み取られることにより、携帯電話機Kのメモリ100から識別情報読取装置128,157に識別情報が読み出されるようにしてもよい。
【0067】また、上述の実施形態では、携帯通信端末の一例として携帯電話機Kを取り上げたが、携帯電話機Kに限らず、たとえば、PDA(Personal Digital Assistant)などの他の携帯通信端末が用いられてもよい。さらにまた、上述の実施形態では、システム管理会社は、システム管理装置21で管理されているデータに基づいて、各遊技店に遊技カードの代金を支払い、カード管理会社は、カード管理装置31で管理されているデータに基づいて、各遊技店からカード利用頻度(遊技媒体の貸出量)に応じたカードシステム利用料を徴収するとしたが、システム管理会社は、システム管理装置21で管理されているデータに基づいて、カード管理会社に遊技カードの代金を支払い、カード管理会社が、カード管理装置31で管理されているデータに基づいて、遊技カードを使用して行われた遊技媒体の貸出しに対する代金を各遊技店に支払うようにしてもよい。
【0068】その他、特許請求の範囲に記載された事項の範囲で種々の設計変更を施すことが可能である。
【出願人】 【識別番号】000169477
【氏名又は名称】高砂電器産業株式会社
【住所又は居所】大阪府大阪市中央区南船場2丁目9番14号
【出願日】 平成14年6月21日(2002.6.21)
【代理人】 【識別番号】100087701
【弁理士】
【氏名又は名称】稲岡 耕作 (外1名)
【公開番号】 特開2003−169953(P2003−169953A)
【公開日】 平成15年6月17日(2003.6.17)
【出願番号】 特願2002−181868(P2002−181868)