| 【発明の名称】 |
遊技機管理方法及び遊技機管理装置 |
| 【発明者】 |
【氏名】三輪 勝治 【住所又は居所】愛知県名古屋市千種区仲田二丁目10番12号 ヒューテック株式会社内
|
| 【要約】 |
【課題】各遊技機で遊技するであろう遊技者を予測して、予測した遊技者の技能レベルに対応した各遊技機の調整を可能とする。
【解決手段】本発明の遊技機管理方法は、各遊技者の遊技履歴に基づき、各遊技機で遊技するであろう遊技者を予測し、予測した遊技者の技能レベルに基づいて、各遊技機の調整の要否を判断し、調整候補台と調整内容を出力することを特徴とする。 |
【特許請求の範囲】
【請求項1】 複数の遊技機を管理する遊技機管理装置により、各遊技機に設置された遊技者識別情報取得装置から出力される遊技者識別データに基づき遊技者を特定すると共に、各遊技機から出力される稼働状況を示す遊技データに基づく評価対象データを、所定の記憶装置に、遊技機毎に、遊技者別に記録する工程と、前記工程で記憶した評価対象データに基づき、遊技者毎に、各機種における所定期間の評価対象項目毎の平均値を算出する工程と、前記工程で算出した平均値と、過去の所定期間における遊技実績データに基づく機種別の評価対象項目毎の平均値とを比較し、一定の基準により、各遊技者の技能レベルを判定してランク付けしたものを、前記記憶装置に、遊技者別に記録する工程と、過去の所定期間における各遊技者の遊技履歴データに基づき、遊技機毎に、当該遊技機で遊技するであろう遊技者を予測する工程と、前記工程で記憶した各遊技者のランクデータの中から前記工程で予測した遊技者のランクデータを読み出して、遊技機毎に、当該ランクデータの平均値を算出する工程と、予め設定されている調整基準データを参照して、前記工程で算出した平均値に対応する調整指示データを遊技機別に抽出する工程と、前記工程で抽出した各遊技機の調整指示データを出力装置に出力する工程とを含むことを特徴とする遊技機管理方法。 【請求項2】 前記遊技者識別情報取得装置から出力される遊技者識別データに基づき、前記各遊技者の遊技履歴データを参照して、当該遊技者の遊技回数の多い機種を抽出する工程と、前記遊技者識別データに基づき、前記記憶装置に記憶した各遊技者のランクデータの中から当該遊技者のランクデータを読み出し、該ランクデータに基づき、前記工程で抽出した機種と同一機種の遊技機の中から、一定の基準により、当該遊技者の技能が劣る部分を補う調整がされた遊技機を選択する工程と、前記工程で選択した遊技機のデータを遊技者に対して報知する工程とを含むことを特徴とする請求項1記載の遊技機管理方法。 【請求項3】 前記遊技者識別情報取得装置から出力される遊技者識別データに基づき、前記記憶装置に記憶した各遊技者のランクデータの中から当該遊技者のランクデータを読み出し、該ランクデータと、当該遊技機に付与された調整指示データとに基づき、一定の基準により、遊技の適否を判定する工程と、前記工程で判定した結果を遊技者に対して報知する工程とを含むことを特徴とする請求項1又は2記載の遊技機管理方法。 【請求項4】 複数の遊技機及び各遊技機に設置された遊技者識別情報取得装置に接続され、各遊技機を管理する遊技機管理装置であって、前記遊技者識別情報取得装置から出力される遊技者識別データに基づき遊技者を特定すると共に、各遊技機から出力される稼働状況を示す遊技データに基づく評価対象データを、所定の記憶装置に、遊技機毎に、遊技者別に記録する第1記録手段と、前記第1記録手段により記憶した評価対象データに基づき、遊技者毎に、各機種における所定期間の評価対象項目毎の平均値を算出する第1算出手段と、前記第1算出手段により算出した平均値と、過去の所定期間における遊技実績データに基づく機種別の評価対象項目毎の平均値とを比較し、一定の基準により、各遊技者の技能レベルを判定してランク付けする第1判定手段と、前記第1判定手段によりランク付けした各遊技者のランクデータを、前記記憶装置に、遊技者別に記録する第2記録手段と、過去の所定期間における各遊技者の遊技履歴データに基づき、遊技機毎に、当該遊技機で遊技するであろう遊技者を予測する予測手段と、前記第2記録手段により記憶した各遊技者のランクデータの中から前記予測手段により予測した遊技者のランクデータを読み出して、遊技機毎に、当該ランクデータの平均値を算出する第2算出手段と、前記第2算出手段により算出した平均値に基づき、予め設定されている調整基準データを参照して、当該平均値に対応する調整指示データを遊技機別に抽出する第1抽出手段と、前記第1抽出手段により抽出した各遊技機の調整指示データを出力装置に出力する出力手段とを具備することを特徴とする遊技機管理装置。 【請求項5】 前記遊技者識別情報取得装置から出力される遊技者識別データに基づき、前記各遊技者の遊技履歴データを参照して、当該遊技者の遊技回数の多い機種を抽出する第2抽出手段と、前記遊技者識別データに基づき、前記記憶装置に記憶した各遊技者のランクデータの中から当該遊技者のランクデータを読み出し、該ランクデータに基づき、前記第2抽出手段により抽出した機種と同一機種の遊技機の中から、一定の基準により、当該遊技者の技能が劣る部分を補う調整がされた遊技機を選択する選択手段と、前記選択手段により選択した遊技機のデータを遊技者に対して報知する第1報知手段とを具備することを特徴とする請求項4記載の遊技機管理装置。 【請求項6】 前記遊技者識別情報取得装置から出力される遊技者識別データに基づき、前記記憶装置に記憶した各遊技者のランクデータの中から当該遊技者のランクデータを読み出し、該ランクデータと、当該遊技機に付与された調整指示データとに基づき、一定の基準により、遊技の適否を判定する第2判定手段と、前記第2判定手段により判定した結果を遊技者に対して報知する第2報知手段とを具備することを特徴とする請求項4又は5記載の遊技機管理装置。
|
【発明の詳細な説明】【0001】 【発明の属する技術分野】本発明は、パチンコ機やパチスロ機(スロットマシン)などの遊技機の釘調整やモード調整などを管理する遊技機管理方法及び遊技機管理装置に関する。 【0002】 【従来の技術】従来、パチンコ店においては、複数のパチンコ機やパチスロ機のそれぞれに通信可能に接続され、各パチンコ機等から出力される稼働状況を示す遊技データを受信し、受信した遊技データを所定のプログラムに従って情報処理して管理する遊技機管理装置が採用されている。この遊技機管理装置は、例えば、営業終了後に、各パチンコ機等のデータを集計したものを表示装置や印字装置に出力する。また、過去の所定期間における遊技実績データを参照して、例えば、単位時間あたりの変動図柄装置の始動回数の平均値などが増減することにより、売上、粗利、割数等がどのように変化するのかを分析するシミュレーションを行うことができるようになっている。そして、パチンコ店では、上記した各パチンコ機等の集計データやシミュレーションデータを参考にして、目標とする売り上げや利益を達成すべく、釘調整等を行っている。 【0003】 【発明が解決しようとする課題】しかしながら、従来の管理方法では、釘調整等が必要なパチンコ機等を特定するために参考とされるデータが、上記した各パチンコ機等の集計データやシミュレーションデータであり、個々の遊技者の技能レベルを考慮することなく平均化したデータに基づいて調整の要否を判断しているため、遊技機の管理に適切さを欠く場合が生じていた。例えば、パチンコ機の場合、遊技者によって玉を発射する強さが異なり、その強弱により発射された玉の軌跡も変化するため、当然のことながらパチンコ機から払い出される玉の数等が遊技者によって異なることとなる。つまり、同じ調整のされたパチンコ機であっても、技能レベルが比較的高い遊技者が多く遊技した場合と、技能レベルが比較的低い遊技者が多く遊技した場合とでは、調整要否の判断の基礎となる上記各データに差異が生じることとなる。従って、例えば、あるパチンコ機の実際の出玉率(総発射玉数に対する総払い出し玉数の比率)が、目標とする出玉率の範囲外である場合に、従来のように当該パチンコ機を調整候補台とすることは、遊技者の技能レベルによって出玉率も変動するため、必ずしも適切であるとは限らないのである。 【0004】また、従来の管理方法では、前日のデータを基に釘調整等を行っているため、例えば、前日にあるパチンコ機の出玉率が目標出玉率の範囲を上回ると、それに対応して釘調整を行うこととなるが、その出玉率は、技能レベルが比較的高い遊技者が多く遊技した結果である場合には、その翌日に当該パチンコ機で遊技する者の技能レベルが低いと、多くの玉を発射しているにも拘わらずほとんど払い出しがされないという事態が生じ、遊技者に大きな損失を与え、客離れを生ずるおそれがある。また、その逆に、前日の出玉率が目標出玉率の範囲を下回ったため、それに対応して釘調整を行ったが、その出玉率は、技能レベルが比較的低い遊技者が多く遊技した結果である場合には、その翌日に当該パチンコ機で遊技する者の技能レベルが高いと、発射した玉数が少ないにも拘わらず多くの払い出しがされるという事態が生じ、遊技者に大きな利益をもたらすこととなるが、パチンコ店側は赤字を被ることとなってしまう。 【0005】一方、従来の管理方法の中には、遊技者の遊技履歴を保管しておき、その遊技履歴に基づき、遊技者の好みの機種を割り出し、その機種と同一機種の遊技機であって、稼働していないものについて、遊技者に利用を促す情報を提供できるものもあるが、提供される遊技機の情報は、何ら遊技者の技能レベルを考慮したものではなく、単に遊技者の好みに応じた遊技機の情報を提供できるだけであった。また、遊技者が任意に選択した遊技機が、当該遊技者の技能レベルに適した調整がされた遊技機であるかどうかを遊技者に知らせることはできなかった。 【0006】本発明は上記事情に鑑みなされたものであり、各遊技機で遊技するであろう遊技者を予測して、予測した遊技者の技能レベルに対応した各遊技機の調整を可能とし、従来よりも適切な管理を行うことができる遊技機管理方法及び遊技機管理装置を提供することを課題とする。また、遊技者の技能レベルを考慮して、遊技者に対し、技能が劣る部分を補う調整がされた遊技機の情報を提供することが可能な遊技機管理方法及び遊技機管理装置を提供することを課題とする。また、遊技者に対し、遊技者の技能レベルに適した調整がされた遊技機であるかどうかを知らせることが可能な遊技機管理方法及び遊技機管理装置を提供することを課題とする。 【0007】 【課題を解決するための手段】上記課題を解決するため、請求項1に記載の本発明は、複数の遊技機を管理する遊技機管理装置により、各遊技機に設置された遊技者識別情報取得装置から出力される遊技者識別データに基づき遊技者を特定すると共に、各遊技機から出力される稼働状況を示す遊技データに基づく評価対象データを、所定の記憶装置に、遊技機毎に、遊技者別に記録する工程と、前記工程で記憶した評価対象データに基づき、遊技者毎に、各機種における所定期間の評価対象項目毎の平均値を算出する工程と、前記工程で算出した平均値と、過去の所定期間における遊技実績データに基づく機種別の評価対象項目毎の平均値とを比較し、一定の基準により、各遊技者の技能レベルを判定してランク付けしたものを、前記記憶装置に、遊技者別に記録する工程と、過去の所定期間における各遊技者の遊技履歴データに基づき、遊技機毎に、当該遊技機で遊技するであろう遊技者を予測する工程と、前記工程で記憶した各遊技者のランクデータの中から前記工程で予測した遊技者のランクデータを読み出して、遊技機毎に、当該ランクデータの平均値を算出する工程と、予め設定されている調整基準データを参照して、前記工程で算出した平均値に対応する調整指示データを遊技機別に抽出する工程と、前記工程で抽出した各遊技機の調整指示データを出力装置に出力する工程とを含むことを特徴とする遊技機管理方法を提供する。請求項2に記載の本発明は、前記遊技者識別情報取得装置から出力される遊技者識別データに基づき、前記各遊技者の遊技履歴データを参照して、当該遊技者の遊技回数の多い機種を抽出する工程と、前記遊技者識別データに基づき、前記記憶装置に記憶した各遊技者のランクデータの中から当該遊技者のランクデータを読み出し、該ランクデータに基づき、前記工程で抽出した機種と同一機種の遊技機の中から、一定の基準により、当該遊技者の技能が劣る部分を補う調整がされた遊技機を選択する工程と、前記工程で選択した遊技機のデータを遊技者に対して報知する工程とを含むことを特徴とする請求項1記載の遊技機管理方法を提供する。請求項3に記載の本発明は、前記遊技者識別情報取得装置から出力される遊技者識別データに基づき、前記記憶装置に記憶した各遊技者のランクデータの中から当該遊技者のランクデータを読み出し、該ランクデータと、当該遊技機に付与された調整指示データとに基づき、一定の基準により、遊技の適否を判定する工程と、前記工程で判定した結果を遊技者に対して報知する工程とを含むことを特徴とする請求項1又は2記載の遊技機管理方法を提供する。請求項4に記載の本発明は、複数の遊技機及び各遊技機に設置された遊技者識別情報取得装置に接続され、各遊技機を管理する遊技機管理装置であって、前記遊技者識別情報取得装置から出力される遊技者識別データに基づき遊技者を特定すると共に、各遊技機から出力される稼働状況を示す遊技データに基づく評価対象データを、所定の記憶装置に、遊技機毎に、遊技者別に記録する第1記録手段と、前記第1記録手段により記憶した評価対象データに基づき、遊技者毎に、各機種における所定期間の評価対象項目毎の平均値を算出する第1算出手段と、前記第1算出手段により算出した平均値と、過去の所定期間における遊技実績データに基づく機種別の評価対象項目毎の平均値とを比較し、一定の基準により、各遊技者の技能レベルを判定してランク付けする第1判定手段と、前記第1判定手段によりランク付けした各遊技者のランクデータを、前記記憶装置に、遊技者別に記録する第2記録手段と、過去の所定期間における各遊技者の遊技履歴データに基づき、遊技機毎に、当該遊技機で遊技するであろう遊技者を予測する予測手段と、前記第2記録手段により記憶した各遊技者のランクデータの中から前記予測手段により予測した遊技者のランクデータを読み出して、遊技機毎に、当該ランクデータの平均値を算出する第2算出手段と、前記第2算出手段により算出した平均値に基づき、予め設定されている調整基準データを参照して、当該平均値に対応する調整指示データを遊技機別に抽出する第1抽出手段と、前記第1抽出手段により抽出した各遊技機の調整指示データを出力装置に出力する出力手段とを具備することを特徴とする遊技機管理装置を提供する。請求項5に記載の本発明は、前記遊技者識別情報取得装置から出力される遊技者識別データに基づき、前記各遊技者の遊技履歴データを参照して、当該遊技者の遊技回数の多い機種を抽出する第2抽出手段と、前記遊技者識別データに基づき、前記記憶装置に記憶した各遊技者のランクデータの中から当該遊技者のランクデータを読み出し、該ランクデータに基づき、前記第2抽出手段により抽出した機種と同一機種の遊技機の中から、一定の基準により、当該遊技者の技能が劣る部分を補う調整がされた遊技機を選択する選択手段と、前記選択手段により選択した遊技機のデータを遊技者に対して報知する第1報知手段とを具備することを特徴とする請求項4記載の遊技機管理装置を提供する。請求項6に記載の本発明は、前記遊技者識別情報取得装置から出力される遊技者識別データに基づき、前記記憶装置に記憶した各遊技者のランクデータの中から当該遊技者のランクデータを読み出し、該ランクデータと、当該遊技機に付与された調整指示データとに基づき、一定の基準により、遊技の適否を判定する第2判定手段と、前記第2判定手段により判定した結果を遊技者に対して報知する第2報知手段とを具備することを特徴とする請求項4又は5記載の遊技機管理装置を提供する。 【0008】 【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態を図面に基づいて更に詳しく説明する。図1は、本発明の一の実施の形態に係る遊技機管理方法を実施する遊技機管理システムの構成を示すブロック図である。この図に示したように、本実施形態における遊技機管理システムは、複数の遊技機10と、各遊技機10に設置された遊技者識別情報取得装置20と、各遊技機10及び遊技者識別情報取得装置20に接続され、各遊技機10を管理する遊技機管理装置30と、遊技機管理装置30に接続された出力装置40とを有して構成される。 【0009】遊技機10としては、遊技機管理装置30に対し、稼働状況を示す遊技データを出力する機能を備えたものであればよく、パチンコ機のほか、パチスロ機(スロットマシン)も含まれる。 【0010】ここにいう「遊技データ」とは、例えば、パチンコ機の場合は、遊技者の操作により発射された玉の数(発射玉数)、発射された玉が入賞口等に入ることによりパチンコ機から払い出された玉の数(払い出し玉数)、単位時間あたりのパチンコ機の変動図柄装置の始動回数(単位時間あたりのスタート回数)などをカウントしたデータや、大当たり時及び確率変動時(大当たりが発生する確率が通常の確率と変動した時)に発せられる信号などを指し、パチスロ機の場合は、遊技者が投入したメダルの枚数(投入枚数)、パチスロ機の変動図柄装置の図柄が一定の図柄に揃うことによりパチスロ機から払い出されたメダルの枚数(払い出し枚数)などをカウントしたデータや、大当たり時に発せられる信号などを指す。 【0011】遊技者識別情報取得装置20としては、例えば、パチンコ店から遊技者毎に発行され、遊技者を他の遊技者と識別するための遊技者識別データが読み取り可能に書き込まれた磁気カードやICカードなどからなる会員カードやプリペイドカード等が挿入されることにより、該カードに記録された遊技者識別データを読み取り、遊技機管理装置30に出力する機能を有するカード読み取り装置を用いることができる。また、このような機能のほか、玉の販売や貯玉の管理をする機能や、画像データ等を表示する機能などを備えた情報端末装置を遊技者識別情報取得装置20として用いることも可能である。なお、上記したカード読み取り装置や情報端末装置としては、従来公知のものを採用することができる。 【0012】遊技機管理装置30は、図2に示したように、各遊技機10及び遊技者識別情報取得装置20から出力される各種データを処理すると共に、遊技機管理装置30のシステム全体を制御するシステム制御部31と、各種データを記憶する記憶装置32と、各種データの入力及び出力を制御する入出力制御部33とを有して構成される。 【0013】システム制御部31は、中央処理装置(CPU)とメモリとを備える。また、記憶装置32は、メモリやハードディスクなどから構成され、該記憶装置32には、メインプログラム321、遊技者管理データベース322、遊技機管理データベース323及び基準データベース324が格納されている。 【0014】メインプログラム321は、システム制御部31において用いられるものであり、第1及び第2記録手段321a,321b、第1及び第2算出手段321c,321d、第1及び第2判定手段321e,321f、予測手段321g、第1及び第2抽出手段321h,321i、出力手段321j、選択手段321k、第1及び第2報知手段321l,321mなどを含んで構成されている。 【0015】このうち、第1及び第2記録手段321a,321b、第1及び第2算出手段321c,321d、第1判定手段321e、予測手段321g、第1抽出手段321h及び出力手段321jは、システム制御部31のCPUに対し、主として遊技機10の調整の要否判断に関する一連の処理を実行させるべく、働くものである。 【0016】すなわち、第1記録手段321aは、各遊技者識別情報取得装置20から出力される遊技者識別データを受信したならば、遊技者管理データベース322に記憶されている各遊技者のメンバーIDを参照して遊技者を特定すると共に、各遊技機10から出力される遊技データに基づく評価対象データを、記憶装置32に格納された遊技機管理データベース323に、遊技機10毎に、遊技者別に書き込む機能を有する。 【0017】ここにいう「評価対象データ」とは、予め設定された評価対象項目に対応するデータをいう。評価対象項目としては、例えば、遊技機10がパチンコ機の場合には、発射玉数(以下「アウト」という。)、出玉率(発射玉数に対する払い出し玉数の比率)、大当たり中を除く出玉率(以下「ベース」という。)、単位時間あたりのスタート回数の平均値(以下「スタート」という。)、大当たり1回あたりの出玉数の平均値(すなわち、大当たり1回あたりに払い出された玉数と発射された玉数との差の平均値、以下「TY」という。)、確率変動中の出玉率(以下「A%」という。)などが設定されている。なお、各評価対象項目に対応する評価対象データは、遊技機管理データベース323への書き込み時に、遊技データに基づいて所定の計算式により計算され、求められた値が記録されるようになっている。 【0018】一方、遊技機10がパチスロ機の場合には、メダルの投入枚数(以下「アウト」という。)、出玉率(メダルの投入枚数に対する払い出し枚数の比率)、大当たり中を除く出玉率(以下「ベース」という。)、大当たり1回当たりの出玉数の平均値(すなわち、大当たり1回あたりに払い出されたメダルの枚数と投入されたメダルの枚数との差の平均値、以下「TY」という。)などが評価対象項目として設定されている。なお、パチンコ機の場合と同様に、各評価対象項目に対応する評価対象データは、遊技機管理データベース323への書き込み時に、遊技データに基づいて所定の計算式により計算され、求められた値が記録されるようになっている。 【0019】第2記録手段321bは、第1判定手段321eによりランク付けした各遊技者のランクデータを、記憶装置32に格納された遊技者管理データベース322に、遊技者別に書き込む機能を有する。 【0020】第1算出手段321cは、第1記録手段321aにより遊技機管理データベース323に記憶した評価対象データを読み出し、該評価対象データに基づいて、遊技者毎に、各機種における所定期間の評価対象項目毎の平均値を算出する機能を有する。 【0021】第2算出手段321dは、第2記録手段321bにより遊技者管理データベース322に記憶した各遊技者のランクデータの中から、予測手段321gにより予測した遊技者のランクデータを読み出して、遊技機10毎に、当該ランクデータの平均値を算出する機能を有する。 【0022】第1判定手段321eは、第1算出手段321cにより算出した平均値と、過去の所定期間における遊技実績データに基づく機種別の評価対象項目毎の平均値とを比較し、一定の基準により、各遊技者の技能レベルを判定してランク付けする機能を有する。 【0023】予測手段321gは、過去の所定期間における各遊技者の遊技履歴データに基づき、遊技機10毎に、当該遊技機10で遊技するであろう遊技者を予測する機能を有する。 【0024】第1抽出手段321hは、第2算出手段321dにより算出した平均値に基づき、基準データベース324に形成されている調整基準データテーブル324bを参照して、当該平均値に対応する調整指示データを遊技機10別に抽出する機能を有する。 【0025】出力手段321jは、第1抽出手段321hにより抽出した各遊技機10の調整指示データを出力装置40としての表示装置や印字装置などに出力する機能を有する。 【0026】また、第2抽出手段321i、選択手段321k及び第1報知手段321lは、システム制御部31のCPUに対し、主として遊技者への推奨遊技機10の報知に関する一連の処理を実行させるべく、働くものである。 【0027】すなわち、第2抽出手段321iは、遊技者識別情報取得装置20から出力される遊技者識別データに基づき、過去の所定期間における各遊技者の遊技履歴データを参照して、当該遊技者の遊技回数の多い機種を抽出する機能を有する。 【0028】選択手段321kは、遊技者識別情報取得装置20から出力される遊技者識別データに基づき、記憶装置32に格納された遊技者管理データベース322に記憶した各遊技者のランクデータの中から当該遊技者のランクデータを読み出し、該ランクデータに基づき、第2抽出手段321iにより抽出した機種と同一機種の遊技機10の中から、一定の基準により、当該遊技者の技能が劣る部分を補う調整がされた遊技機10を選択する機能を有する。 【0029】第1報知手段321lは、選択手段321kにより選択した遊技機10のデータを遊技者に対して報知する機能、すなわち、例えば、遊技者識別情報取得装置20として画像データ等を表示する機能を有する情報端末装置を採用した場合には、その表示部に遊技機10のデータを出力したり、あるいは、遊技者が携帯している携帯電話等に電子メール形式で遊技機10のデータを送信する等の機能を有する。 【0030】また、第2判定手段321f及び第2報知手段321mは、システム制御部31のCPUに対し、主として遊技者への遊技の適否の報知に関する一連の処理を実行させるべく、働くものである。 【0031】すなわち、第2判定手段321fは、遊技者識別情報取得装置20から出力される遊技者識別データに基づき、記憶装置32に格納された遊技者管理データベース322に記憶した各遊技者のランクデータの中から当該遊技者のランクデータを読み出し、該ランクデータと、当該遊技機10に付与された調整指示データとに基づき、一定の基準により、遊技の適否を判定する機能を有する。 【0032】第2報知手段321mは、第2判定手段321fにより判定した結果を遊技者に対して報知する機能、すなわち、上記した第1報知手段321lと同様に、遊技者識別情報取得装置20としての情報端末装置の表示部に判定結果を出力したり、あるいは、遊技者が携帯している携帯電話等に電子メール形式で判定結果を送信する等の機能を有する。 【0033】遊技者管理データベース322は、遊技者情報データテーブル322aと、遊技履歴データテーブル322bとを有して構成されている。遊技者情報データテーブル322aには、各遊技者の氏名、住所、電話番号、電子メールアドレスなどの属性情報や、各遊技者に対して発行したカードに記録されている遊技者識別データと照合するためのメンバーIDが遊技者別に記憶されている。また、この遊技者情報データテーブル322aには、第1判定手段321eによりランク付けした各遊技者のランクデータが、第2記録手段321bにより遊技者別に記録される。なお、各遊技者のランクデータは、第1判定手段321eによりランク付けされた際にその都度更新されるようになっている。遊技履歴データデーブル322bには、各遊技者の遊技履歴データが記憶される。遊技履歴データとしては、来店日時(曜日を含む。)、来店したときの天候、遊技した遊技機及びその機種、新台入替等のイベントの有無、遊技時間、投資金額、勝ち負け、貯玉数などを含めることができる。 【0034】遊技機管理データベース323は、遊技機別データテーブル323aと、機種別データテーブル323bとを有して構成されている。遊技機別データテーブル323aには、遊技機10毎に、遊技者別の遊技実績データが記録蓄積され、機種別データテーブル323bには、機種毎に、過去の所定期間(例えば、過去3ヶ月間)における遊技実績データが記録蓄積される。 【0035】基準データベース324は、第1及び第2判定基準データテーブル324a,324bと、調整基準データテーブル324cと、選択基準データテーブル324dとを有して構成されている。 【0036】第1判定基準データテーブル324aは、第1判定手段321eにより各遊技者の技能レベルを判定するときに参照されるものであり、ランク付けの基準となるデータが予め設定されている。図3(a)は、遊技機10がパチンコ機の場合の第1判定基準データテーブル324aの一例を示す図であり、図3(b)は、遊技機10がパチスロ機の場合の第1判定基準データテーブル324aの一例を示す図である。これらの図に示したように、第1判定基準データテーブル324aには、「評価対象項目」、「判定基準」、「技能レベルのランク」が設定されている。なお、設定の内容は適宜変更可能であり、何ら限定されるものではない。 【0037】第2判定基準データテーブル324bは、第2判定手段321fにより遊技の適否、すなわち、遊技者が選択した遊技機10が遊技者の技能レベルに適したものかどうかを判定するときに参照されるものであり、適否判断の基準となるデータが予め設定されている。図4(a)は、遊技機10がパチンコ機の場合の第2判定基準データテーブル324bの一例を示す図であり、図4(b)は、調整レベルと技能レベルの範囲との対応関係を示す図である。この図に示したように、第2判定基準データテーブル324bには、遊技機10別に調整レベルと技能レベルの範囲が設定されている。ここで「調整レベル」の欄には、前回調整した際に基礎とした調整指示データが示されており、この調整指示データは、前回の調整の際に、第1抽出手段321hにより遊技機10別に抽出された調整指示データがそのまま入力されたものである。また、「技能レベルの範囲」の欄には、遊技機10の調整レベルに対応した遊技者の技能レベルの範囲がランクデータの形で示されており、このランクデータは、図4(b)に示した調整レベルと技能レベルの範囲との対応関係に従って入力されたものである。なお、遊技機10がパチスロ機の場合も、パチンコ機の場合と同様に第2判定基準データテーブル324bが形成される。また、第2判定基準データテーブル324bの設定内容は適宜変更可能であり、何ら限定されるものではない。 【0038】調整基準データテーブル324cは、第1抽出手段321hにより各遊技機10の調整指示データを抽出するときに参照されるものであり、調整基準となるデータが予め設定されている。図5(a)は、遊技機10がパチンコ機の場合の調整基準データテーブル324cの一例を示す図であり、図5(b)は、遊技機10がパチスロ機の場合の調整基準データテーブル324cの一例を示す図である。これらの図に示したように、調整基準データテーブル324cには、各遊技者の技能レベルを示すランクデータの平均値に対応した釘調整やモード調整の内容が設定され、また、各調整内容に対応する調整指示のレベルが「指示1」〜「指示4」(パチンコ機の場合)又は「指示1」〜「指示3」(パチスロ機の場合)という形で設定されている。なお、設定の内容は適宜変更可能であり、何ら限定されるものではない。 【0039】選択基準データテーブル324dは、選択手段321kにより推奨する遊技機10、すなわち、遊技者の技能レベルからみて、遊技者の技能が劣る部分を補う調整がされた遊技機10を選択するときに参照されるものであり、選択基準となるデータが予め設定されている。図6(a)は、遊技機10がパチンコ機の場合の選択基準データテーブル324dの一例を示す図であり、図6(b)は、遊技機10がパチスロ機の場合の選択基準データテーブル324dの一例を示す図である。これらの図に示したように、選択基準データテーブル324dには、各遊技者の技能レベルを示すランクデータに対応して選択すべき遊技機10が予め設定されている。なお、設定の内容は適宜変更可能であり、何ら限定されるものではない。 【0040】なお、上記した遊技者管理データベース322、遊技機管理データベース323及び基準データベース324にそれぞれ記憶されたデータは、遊技機管理装置30に接続されたキーボード等の入力装置(図示せず)を操作する等して、いつでも出力装置40としての表示装置や印字装置に表示したり印刷したりすることが可能である。 【0041】次に、上記のように構成される遊技機管理システムにおける遊技機管理装置30の動作の一例及び作用を説明する。 【0042】まず、遊技機10の調整の要否の判断に関する動作について説明する。図7はかかる動作における遊技機管理装置30の一連の処理手順を示すフローチャートである。 【0043】遊技者が複数の遊技機10の中から所望の遊技機10を選択し、該遊技機10に設置されている遊技者識別情報取得装置20に上記した会員カード等を挿入して遊技を開始すると、遊技者識別情報取得装置20は、会員カード等に記録されている遊技者識別データを読み取り、遊技機管理装置30に出力する。 【0044】遊技機管理装置30は、第1記録手段321aにより、受信した遊技者識別データに基づき、遊技者管理データベース322に形成された遊技者情報データテーブル322aにアクセスし、該遊技者情報データテーブル322aに予め登録されている各遊技者のメンバーIDの中から合致するメンバーIDを抽出する(ステップ(S)101)。 【0045】遊技者識別情報取得装置20は遊技機10毎に設置されているため、上記のように、遊技者識別情報取得装置20から出力される遊技者識別データを受信することで、各遊技者が遊技する遊技機10を特定することができ、また、受信した遊技者識別データに対応するメンバーIDを抽出することにより、当該遊技機10で遊技する遊技者を特定することができる。 【0046】他方、遊技機10は、遊技が開始されると、その稼働状況を示す遊技データを遊技機管理装置30に出力する。遊技機管理装置30は、第1記録手段321aにより、上記ステップ101において抽出したメンバーIDに対応付けて、受信した遊技データに基づく評価対象データを、遊技機管理データベース323に形成された遊技機別データテーブル323aに書き込む(S102)。これにより、評価対象データが、遊技機10毎に、遊技者別に記録蓄積される。 【0047】以上の工程により、例えば、遊技機10がパチンコ機である場合において、1日の営業終了時までに、3名の遊技者が、複数のパチンコ機の中から順次1番台のパチンコ機を選択して遊技したとすると、1番台のパチンコ機の遊技機別データテーブル323aは、例えば、図8に示したように形成される。この遊技機別データテーブル323aでは、各遊技者がそれぞれメンバーIDで示され、また、評価対象項目である「アウト」、「出玉率」、「ベース」、「スタート」、「TY」及び「A%」にそれぞれ対応する遊技者別の評価対象データが示され、さらに、「台平均」の欄には、アウトについては合計値が、その他の評価対象項目についてはそれぞれ平均値が示されている。 【0048】このように本実施形態では、第1記録手段321aにより、遊技者識別情報取得装置20から出力される遊技者識別データに基づき遊技者を特定すると共に、各遊技機10から出力される遊技データに基づく評価対象データを、記憶装置32に格納された遊技機別データテーブル323aに、遊技機10毎に、遊技者別に記録することができるため、かかる評価対象データに基づいて、以下の工程により、各遊技者の技能レベルを評価することができる。 【0049】すなわち、遊技機管理装置30は、適宜のタイミングで、まず、第1算出手段321cにより、所定の期間(例えば、過去3ヶ月間)を指定して、遊技機別データテーブル323aにアクセスし、当該期間内に蓄積された遊技機10毎の各遊技者の評価対象データを読み出し、読み出した評価対象データに基づいて、遊技者毎に、各機種における当該期間の評価対象項目毎の平均値を算出する(S103)。 【0050】次に、遊技機管理装置30は、第1判定手段321eにより、第1算出手段321cにより算出した平均値と、過去の所定期間における遊技実績データに基づく機種別の評価対象項目毎の平均値とを比較し、一定の基準により、各遊技者の技能レベルを判定してランク付けする(S104)。 【0051】これを具体的に説明すると、遊技機管理データベース323には、例えば、図9に示したような機種別データテーブル323bが形成されており、この機種別データテーブル323bには、上述したように、過去の所定期間(例えば、過去3ヶ月間)における機種別の遊技実績データ(同一機種毎の平均遊技実績データ)が蓄積されていると共に、「機種平均」の欄には、これらの遊技実績データに基づいて算出された機種別の評価対象項目毎の平均値が示されている。第1判定手段321eは、まず、この機種別データテーブル323bに示された機種別の評価対象項目毎の平均値と、第1算出手段321cにより算出した平均値とを比較し、評価対象項目毎に、各遊技者の平均値が各機種の平均値以上であるかどうかを判断する。次に、その結果に基づき、基準データベース324に形成された第1判定基準データテーブル324aにアクセスして、該第1判定基準データテーブル324aに設定された判定基準に従って各遊技者の技能レベルを判定し、ランク付けを行う。 【0052】例えば、ある機種において、ある遊技者は、「スタート」、「ベース」、「TY」及び「A%」の各平均値がそれぞれ「65」、「36」、「225」、「106」であり、当該機種の「スタート」、「ベース」、「TY」及び「A%」の各平均値はそれぞれ「60.14」、「33.28」、「209.85」、「95.28」であるとすると、当該遊技者の各平均値は、これらの評価対象項目の全てにおいて、当該機種の各平均値以上である。従って、かかる場合に、第1判定手段321eは、図3(a)に示した第1判定基準データテーブル324aに設定された判定基準に従って当該遊技者の技能レベルを「ランク1」と判定することとなる。 【0053】このようにして各遊技者の技能レベルを評価(ランク付け)したならば、次に、第2記録手段321bにより、各遊技者のランクデータを、記憶装置32に格納された遊技者管理データベース322に、メンバーIDに対応付けて、遊技者別に書き込む(S105)。 【0054】次に、遊技機管理装置30は、予測手段321gの実行により、遊技機10毎に、当該遊技機10で遊技するであろう遊技者を予測する(S106)。具体的には、まず、所定の検索条件に基づき、遊技履歴データテーブル322bにアクセスし、該遊技履歴データテーブル322bに記録されている過去の所定期間(例えば、過去3ヶ月間)における各遊技者の遊技履歴データを参照して、各遊技者の過去の来店パターンから翌日来店する可能性の高い遊技者を抽出する。ここで、検索条件は任意に設定可能であり、何ら限定されるものではないが、例えば、曜日、イベントの有無、予想天気などを挙げることができ、さらに、予測精度を高めるため、例えば、月曜日に来店確率が50%以上、イベント有りのときに来店確率が50%以上、天気が晴れのときに来店確率が50%以上というように、各条件に来店確率を加えることもできる。次に、上記検索条件により抽出された遊技者を対象として、遊技履歴データテーブル322bに記録されている各遊技者の遊技履歴データを参照して、各遊技者の好みの遊技機10、すなわち、遊技回数や遊技時間の多い遊技機10を割り出し、遊技機10毎に、当該遊技機10で遊技するであろう遊技者を抽出する。また、遊技機10毎に、抽出された遊技者の遊技順を、遊技履歴データを参照して、来店時間の早い者の順にソートすることにより予測する。 【0055】次に、第2算出手段321dにより、遊技者管理データベース322に記録されている各遊技者のランクデータの中から、予測手段321gにより予測した遊技者のランクデータを読み出し、遊技機10毎に、当該ランクデータの平均値を算出する(S107)。 【0056】以上の工程により、例えば、図10(a)及び(b)に示したような遊技機別予測データテーブル323cが形成される。この遊技機別予測データテーブル323cには、予測される遊技順でメンバーIDで表された遊技者と該遊技者の技能レベルを表すランクデータが示され、平均値の欄には、第2算出手段321dにより算出した各遊技者のランクデータの平均値が示されている。なお、遊技機別予測データテーブル323cは、遊技機別データテーブル323a等と同様に、遊技機管理データベース323の一部として形成される。 【0057】次に、遊技機管理装置30は、第1抽出手段321hにより、第2算出手段321dにより遊技機10毎に算出した各遊技者のランクデータの平均値に基づき、基準データベース324に形成された調整基準データテーブル324cにアクセスし、予め設定されている調整基準データを参照して、当該平均値に対応する調整指示データを遊技機10別に抽出する(S108)。 【0058】例えば、図10(a)に示した1番台の遊技機10(パチンコ機)では、ランクデータの平均値が「4.75」であり、図5(a)に示した調整基準データテーブル324cに設定された調整基準データを参照すると、当該平均値は、「4.1以上5.0以下」に該当するため、第1抽出手段321hは、調整指示のレベルが「指示4」である調整指示データを抽出する。一方、図10(b)に示した2番台の遊技機10(パチンコ機)では、ランクデータの平均値が「2.33」であり、図5(a)に示した調整基準データテーブル324cに設定された調整基準データを参照すると、当該平均値は、「2.1以上3.0以下」に該当するため、第1抽出手段321hは、調整指示のレベルが「指示2」である調整指示データを抽出する。 【0059】このように第1抽出手段321hは、上記の例でいえば、1番台の遊技機10は、ランクデータの平均値が「4.75」であり、技能レベルが低い遊技者が遊技することが予測されるため、スタート入賞口(変動図柄装置を始動させるトリガーとなる入賞口)や大当たり入賞口(大当たりのときのみ開閉する大口の入賞口)等の全ての入賞口に玉が入り易くするように釘間隔等を調整することを意味する「全体的に開け」を調整の内容とする「指示4」の調整指示データを抽出する。また、2番台の遊技機10は、ランクデータの平均値が「2.33」であり、技能レベルがやや高い遊技者が遊技することが予測されるため、スタート入賞口には玉を入り難くし、大当たり入賞口には玉を入り易くするように釘間隔等を調整することを意味する「スタート入賞口締め、大当たり入賞口開け」を調整の内容とする「指示2」の調整指示データを抽出する。各遊技機10の釘調整等は、第1抽出手段321hにより抽出した調整指示データに基づいて実施されることとなるため、遊技機10自体の難易度は、各遊技者のランクデータの平均値が低い、すなわち、当該遊技機10で遊技する遊技者の技能レベルが高い程高くなるように調整され、各遊技者のランクデータの平均値が高い、すなわち、当該遊技機10で遊技する遊技者の技能レベルが低い程低くなるように調整されることとなる。このように遊技機管理装置30によれば、各遊技機10で遊技するであろう遊技者を予測して、予測した遊技者の技能レベルに対応した各遊技機10の調整を行うことが可能となる。 【0060】そして、遊技機管理装置30は、出力手段321jにより、第1抽出手段321hにより抽出した各遊技機10の調整指示データを出力装置40に出力する(S109)。出力装置40への出力形式は種々工夫することができ、何ら限定されるものではないが、例えば、図10(c)及び(d)に示したように、該当する遊技機10の遊技機別予測データテーブル323cにおいて、台番号の欄に調整指示データを表示した形で出力装置40としての表示装置に表示したり、あるいは、調整候補の台番号と調整指示データとを列挙したリスト表を作成して出力装置40としての印字装置に出力し、印刷することもできる。これにより、調整候補台のみならず、調整の内容をも具体的に知ることができ、適切な対応が可能となる。 【0061】次に、遊技者への推奨遊技機10の報知に関する動作について説明する。図11はかかる動作における遊技機管理装置30の一連の処理手順を示すフローチャートである。 【0062】上記したように遊技者が各遊技機10に設置されている遊技者識別情報取得装置20に会員カード等を挿入すると、遊技者識別情報取得装置20は、会員カード等に記録されている遊技者識別データを読み取り、遊技機管理装置30に出力する。 【0063】遊技機管理装置30は、まず、第2抽出手段321iにより、受信した遊技者識別データに基づき、遊技者管理データベース322に形成された遊技履歴データテーブル322bにアクセスし、該遊技履歴データテーブル322bに記録されている各遊技者の遊技履歴データを参照して、当該遊技者の遊技回数の多い機種を抽出する(S201)。 【0064】次に、選択手段321kにより、受信した遊技者識別データに基づき、遊技者情報データテーブル322aにアクセスして、該遊技者情報データテーブル322aに記録されている各遊技者のランクデータの中から当該遊技者のランクデータを読み出し(S202)、該ランクデータに基づき、第2抽出手段321iにより抽出した機種と同一機種の遊技機10の中から、一定の基準により、当該遊技者の技能が劣る部分を補う調整がされた遊技機10を選択する(S203)。 【0065】これを具体的に説明すると、例えば、遊技機10がパチンコ機であり、ステップ202において読み出したある遊技者の技能レベルを示すランクデータが「ランク2」であるとすると、選択手段321kは、基準データベース324に形成された選択基準データテーブル324dにアクセスして、該選択基準データテーブル324dに設定された基準に従って遊技機10を選択する。この場合、図6(a)に示した選択基準データテーブル324dに設定された基準によれば、技能レベルが「ランク2」のときは調整指示のレベルが「指示2」のパチンコ機を選択することと規定されているため、選択手段321kは、ステップ201において抽出された機種と同一機種の遊技機10の中から、「指示2」という調整指示データに基づいて調整が実施された遊技機10を選択する。 【0066】なお、選択基準データテーブル324dにおいて設定される基準は、各遊技者の技能レベルを示すランクデータに対応して、遊技者の技能が劣る部分を補う調整がされた遊技機10を選択するように定められている。また、図6(a)及び(b)に示したように、遊技機10がパチンコ機のケースでは、技能レベルを示すランクデータが「ランク1」の場合に、遊技機10がパチスロ機のケースでは、「ランク1」−「ランク3」の場合に、それぞれ「選択しない」という選択基準が定められているのは、技能レベルが高い遊技者に対して、それらの遊技者の技能が劣る部分を補う調整がされた遊技機10を勧める必要性に乏しいからである。従って、このように技能レベルが高い遊技者の場合には、ステップ203において遊技機10は選択されないこととなる。 【0067】次に、遊技機管理装置30は、第1報知手段321lにより、選択手段321kにより選択した遊技機10のデータを遊技者に対して報知する(S204)。なお、報知する方式は限定されるものではなく、例えば、遊技者識別情報取得装置20として画像データ等を表示する機能を有する情報端末装置を採用した場合には、その表示部に遊技機10のデータを出力したり、あるいは、遊技者が携帯している携帯電話等に電子メール形式で遊技機10のデータを送信する等の方式を採用することができる。また、報知するタイミングも適宜設定可能であり、遊技者の要求に対する応答という形で報知してもよいし、遊技者に対して適宜のタイミングで一方的に報知するように設定することもできる。 【0068】このように遊技機管理装置30によれば、各遊技者の技能レベルを把握した上で、各遊技者の技能が劣る部分を補う調整がされた遊技機10をお勧め台として情報提供することができるため、特に技能レベルが低い遊技者に対して十分なフォローを図ることが可能となり、客離れ等を効果的に防止できる。 【0069】次に、遊技者への遊技の適否の報知に関する動作について説明する。図12はかかる動作における遊技機管理装置30の一連の処理手順を示すフローチャートである。 【0070】上記したように遊技者が各遊技機10に設置されている遊技者識別情報取得装置20に会員カード等を挿入すると、遊技者識別情報取得装置20は、会員カード等に記録されている遊技者識別データを読み取り、遊技機管理装置30に出力する。 【0071】遊技機管理装置30は、まず、第2判定手段321fにより、受信した遊技者識別データに基づき、遊技者管理データベース322に形成された遊技者情報データテーブル322aにアクセスして、該遊技者情報データテーブル322aに記録されている各遊技者のランクデータの中から当該遊技者のランクデータを読み出し(S301)、該ランクデータと、当該遊技機10に付与された調整指示データとに基づき、一定の基準により、遊技の適否を判定する(S302)。 【0072】これを具体的に説明すると、例えば、ある遊技者が4番台の遊技機10(パチンコ機)で遊技を開始しようとする際に、果たしてこの遊技機10が自分に適した調整が実施された台であるのかどうか、換言すれば、自分の技能レベルからみて勝つ可能性のある台であるのかどうかを知りたいという場合に、第2判定手段321fは、まず、ステップ301において、当該遊技者の技能レベルを示すランクデータを読み出す。当該遊技者のランクデータが「ランク4」であるとすると、次に、ステップ302において、該ランクデータと、基準データベース324に形成された第2判定基準データテーブル324b(図4(a)参照)に記録されている当該遊技機10の調整指示データとに基づき、該第2判定基準データテーブル324bに設定された基準、すなわち、当該遊技機10で遊技するのに適した技能レベルの範囲に属するか否かによって適否を判定する。 【0073】この場合、図4(a)に示したように、4番台の遊技機10の調整の基礎とされた調整指示データは「指示1」であり、これは「全体的に締め」を調整内容とするものである(図5(a)参照)。そうすると4番台の遊技機10は技能レベルが高い遊技者向けに調整が実施された台であり、技能レベルの範囲は「ランク1」に設定されている。従って、第2判定手段321fは、当該遊技者のランクデータが第2判定基準データテーブル324bにおいて設定された技能レベルの範囲に属しないため、この遊技機10は当該遊技者には適さない旨の判定をする。一方、当該遊技者が選択した遊技機10が5番台であれば、当該遊技機10の調整の基礎とされた調整指示データは「指示4」であり、適否判断の基準となる技能レベルの範囲は「ランク1−5」であるため、第2判定手段321fは、この遊技機10は当該遊技者に適する旨の判定をする。 【0074】次に、遊技機管理装置30は、第2報知手段321mにより、第2判定手段321fにより判定した結果を遊技者に対して報知する(S303)。なお、報知する方式は限定されるものではなく、例えば、遊技者識別情報取得装置20として画像データ等を表示する機能を有する情報端末装置を採用した場合には、その表示部に遊技機10のデータを出力したり、あるいは、遊技者が携帯している携帯電話等に電子メール形式で遊技機10のデータを送信する等の方式を採用することができる。 【0075】このように遊技機管理装置30によれば、遊技者が任意に選択した遊技機10が、当該遊技者の技能レベルに適した調整がされた遊技機10であるかどうかを遊技者に知らせることができる。 【0076】 【発明の効果】以上説明したように、本発明の遊技機管理方法及び遊技機管理装置によれば、各遊技機で遊技するであろう遊技者を予測して、予測した遊技者の技能レベルに対応した各遊技機の調整をすることができるので、従来よりも適切な管理を行うことが可能となる。また、遊技者の技能レベルを考慮して、遊技者に対し、技能が劣る部分を補う調整がされた遊技機の情報を提供することが可能となる。さらに、遊技者に対し、遊技者の技能レベルに適した調整がされた遊技機であるかどうかを知らせることが可能となる。
|
| 【出願人】 |
【識別番号】501436193 【氏名又は名称】ヒューテック株式会社 【住所又は居所】愛知県名古屋市千種区仲田二丁目10番12号
|
| 【出願日】 |
平成13年12月7日(2001.12.7) |
| 【代理人】 |
【識別番号】100073139 【弁理士】 【氏名又は名称】千田 稔
|
| 【公開番号】 |
特開2003−169952(P2003−169952A) |
| 【公開日】 |
平成15年6月17日(2003.6.17) |
| 【出願番号】 |
特願2001−373765(P2001−373765) |
|