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【発明の名称】 遊技機及びホール管理システム
【発明者】 【氏名】森 隆吏
【住所又は居所】群馬県桐生市広沢町2丁目3014番地の8 株式会社平和内

【要約】 【課題】遊技の進行を制御する主制御部の処理負荷を増大させることなく、遊技の進行に付加的に発生し得る雑情報を報知する遊技機、及び当該遊技機が複数台設置されたホールに設けられた管理コンピュータにより前記雑情報を一括管理するホール管理システムを得ること。

【解決手段】遊技状態判定制御部60は、メインコントローラ22及びサブコントローラ50によるパチスロ機100の各部の制御状態を認識することで、パチスロ機100の遊技状態を判定すると共に、メインコントローラ22とは独立して、サブコントローラ50の各制御部を直接制御して、スピーカ111、ランプ112、及び表示器132の作動制御を行う。この作動制御は、遊技状態判定制御部60に接続されたホールコンピュータ62に一括管理されている管理情報(パチスロ機における稼動状況を示す各種情報や、遊技の進行には直接関係のない各種の雑情報)に基づいて実行される。
【特許請求の範囲】
【請求項1】 遊技の進行を制御する遊技制御手段と、当該遊技制御手段の制御による遊技状態を判定する遊技状態判定手段と、当該遊技状態判定手段の判定結果に基づいて、遊技に関する所定情報を取得する情報取得手段と、当該情報取得手段により取得した前記所定情報を報知する情報報知手段を備えた遊技機であって、遊技の進行に付加的に発生し得る雑情報を、前記情報報知手段を直接制御して報知する雑情報報知制御手段を有する遊技機。
【請求項2】 前記雑情報には、少なくとも、遊技者が遊技を中断して休憩する休憩時間長を示す情報が含まれると共に、前記休憩時間長の値を設定する設定手段をさらに備えた請求項1記載の遊技機。
【請求項3】 前記遊技制御手段により遊技の進行状態に応じて所定数払い出される遊技媒体を貯留する遊技媒体貯留手段と、前記遊技媒体貯留手段に貯留された遊技媒体の数をカウントする計数手段と、をさらに備えると共に、前記雑情報には、少なくとも、前記遊技媒体の貯留数を示す情報が含まれることを特徴とする請求項1又は2に記載の遊技機。
【請求項4】 少なくとも遊技者が保有する手荷物を保管するための保管場所における手荷物の有無を検出する検出手段をさらに備えると共に、前記雑情報には、少なくとも、前記保管手段における遺失物の有無を示す情報が含まれることを特徴とする請求項1〜請求項3の何れか1項に記載の遊技機。
【請求項5】 請求項1〜請求項4の何れか1項に記載の遊技機と、複数台の前記遊技機が設置されたホールに設けられ、前記複数台の遊技機に関する所定情報を一括管理する管理コンピュータと、で構成されるホール管理システムであって、前記遊技機毎に設けられ、当該遊技機の識別情報と前記雑情報とを前記管理コンピュータへ出力する雑情報出力手段と、前記雑情報出力手段で出力された雑情報を前記管理コンピュータ側でデータベース化して管理する管理制御手段と、前記管理制御手段で管理している雑情報の報知時期を判別する判別手段と、前記判別手段の判別結果に基づくタイミングで、前記雑情報を前記識別情報に基づいて前記遊技機へ送出する雑情報送出手段と、を有するホール管理システム。
【請求項6】 前記遊技機に設けられ、前記雑情報を要求する要求手段をさらに備えた請求項5記載のホール管理システム。
【発明の詳細な説明】【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、少なくとも遊技者に対して予め定めた複数種の情報を報知する遊技機、及び当該遊技機と、複数台の前記遊技機が設置されたホールに設けられ、前記複数台の遊技機に関する所定情報を一括管理する管理コンピュータと、で構成されるホール管理システムに関する。
【0002】
【従来の技術及び発明が解決しようとする課題】従来から、遊技店(ホール)では、顧客へのサービスの1つとして、ホールに設置されている各遊技機毎に、その稼動状態(例えば、大当たり回数、大当たりから次の大当たりまでの抽選回数等)を示す稼動情報等を遊技者に提供している。このケースでは、ホールに設置されたパチンコ機或いはパチスロ機等の各遊技機がネットワーク経由で接続されたコンピュータ(ホールコンピュータ)をホール内に設け、このホールコンピュータによって各遊技機の稼動状態を一元管理し、その稼動情報を、各遊技機の近傍に設けられた表示器、あるいは専用の情報公開装置にて提供している。また、このケースでは、例えば、ホールコンピュータにて顧客の会員登録管理を行い、会員登録されている遊技者のみに特別な情報を提供することもよく行われている。
【0003】さらに、ホール側では、顧客へのサービス性向上のため、遊技の進行に付加的に発生し得る、遊技には直接関係のない雑情報を提供することもよく行われている。例えば、遊技者が遊技中、食事をするために、遊技機を離れる場合、その食事時間は、遊技者が再遊技を開始する時刻/食事に要する時間等の態様でそれらが記載されたプレートを店員が手作業で遊技機に取り付けることにより、他の遊技者に対して、該当する遊技機が確保されている旨を、他の遊技者及び係員に対して表示している。また、遊技者が遊技台に残す遺失物については、店員等によって拾得されホールの受付にて預かり保管し、その旨を告知している。
【0004】しかしながら、上記のような休憩/食事時間の告知方法は、効率的な情報報知とは言い難く、また、遺失物の告知については、善意の第三者或いは係員によるお知らせを除き、遺失物の発生を抑制することが困難である。
【0005】以上のことから、食事時間や遺失物の有無等の遊技進行に付加的に発生し得る雑情報を効果的に報知ためには、上記ホールコンピュータにて一括管理し、各遊技機が備える情報報知部にて報知することが好ましく、その一例として、特開平5−345068号公報には、管理装置側からの雑情報表示要求に基づいて、遊技機の主制御部側では、割り込み表示制御によって、遊技とは直接無関係な雑情報を、遊技機の表示装置にて表示する技術が提案されている。
【0006】また、特開2000−237381号公報には、遊技の進行に付加的に発生し得る雑情報の一例である、一般的には清算時にカウントされる遊技媒体数を、遊技機側で報知する技術が提案されている。この技術では、遊技機の遊技媒体受け皿に重量センサを設け、その重量と、単位当たりの遊技媒体の重量とを、遊技機のメイン基板で比較演算することにより、個々の遊技機に設けられた表示器に遊技媒体の総数を表示することで、遊技者に情報提供を行っている。
【0007】しかしながら、上述の何れの技術においても、遊技の進行に付加的に発生し得る雑情報を報知するために、遊技の進行を制御する主制御部の処理負荷が増大することとなり、遊技の進行制御に悪影響を及ぼす懸念がある。
【0008】本発明は、上記の問題点を解決すべく成されたもので、遊技の進行を制御する主制御部の処理負荷を増大させることなく、遊技の進行に付加的に発生し得る雑情報を報知する遊技機、及び当該遊技機が複数台設置されたホールに設けられた管理コンピュータにより前記雑情報を一括管理するホール管理システムを得ることを目的とする。
【0009】
【課題を解決するための手段】請求項1に記載の発明は、遊技の進行を制御する遊技制御手段と、当該遊技制御手段の制御による遊技状態を判定する遊技状態判定手段と、当該遊技状態判定手段の判定結果に基づいて、遊技に関する所定情報を取得する情報取得手段と、当該情報取得手段により取得した前記所定情報を報知する情報報知手段を備えた遊技機であって、遊技の進行に付加的に発生し得る雑情報を、前記情報報知手段を直接制御して報知する雑情報報知制御手段を有している。
【0010】請求項1に記載の発明によれば、遊技制御手段の制御により進行される遊技の状態は、遊技状態判定手段により判定される。この判定結果に基づいて、情報取得手段は遊技に関する所定情報、すなわち、遊技の進行に直接関係のある情報を取得する。また、取得された情報は情報報知手段にて報知される。一方、上記のような、遊技制御手段の制御により進行される遊技に直接関係のある前記所定情報とは別に、雑情報報知制御手段は、遊技の進行に付加的に発生し得る雑情報を、前記情報報知手段を直接制御して報知する。このことにより、遊技の進行に付加的に発生し得る雑情報の報知動作は、遊技制御手段による制御とは独立して行われるので、遊技制御手段の処理負荷を増大させることなく、前記雑情報の報知動作を行うことができる。
【0011】請求項2に記載の発明は、請求項1に記載の発明において、前記雑情報には、少なくとも、遊技者が遊技を中断して休憩する休憩時間長を示す情報が含まれると共に、前記休憩時間長の値を設定する設定手段をさらに備えている。
【0012】請求項2に記載の発明によれば、設定手段は、例えば、食事をするため等、遊技者が遊技を中断して休憩する休憩時間長の値を設定する。ここで設定された休憩時間長は、前記雑情報報知制御手段の制御下で、遊技の進行に付加的に発生し得る雑情報に含まれる情報として、前記情報報知手段にて報知することができる。
【0013】請求項3に記載の発明は、請求項1又は2に記載の発明において、前記遊技制御手段により遊技の進行状態に応じて所定数払い出される遊技媒体を貯留する遊技媒体貯留手段と、前記遊技媒体貯留手段に貯留された遊技媒体の数をカウントする計数手段と、をさらに備えると共に、前記雑情報には、少なくとも、前記遊技媒体の貯留数を示す情報が含まれることを特徴としている。
【0014】請求項3に記載の発明によれば、遊技媒体貯留手段は、前記遊技制御手段により遊技の進行状態に応じて所定数払い出される遊技媒体(例えば、コインや遊技球等)を貯留する。また、計数手段は遊技媒体貯留手段に貯留された遊技媒体の数をカウントする。ここでカウントされた遊技媒体の貯留数は、前記雑情報報知制御手段の制御下で、遊技の進行に付加的に発生し得る雑情報に含まれる情報として、前記情報報知手段にて報知することができる。
【0015】請求項4に記載の発明は、請求項1〜請求項3の何れか1項に記載の発明において、少なくとも遊技者が保有する手荷物を保管するための保管場所における手荷物の有無を検出する検出手段をさらに備えると共に、前記雑情報には、少なくとも、前記保管手段における遺失物の有無を示す情報が含まれることを特徴としている。
【0016】請求項4に記載の発明によれば、検出手段は、少なくとも遊技者が保有する手荷物を保管するための保管場所における手荷物の有無を検出する。ここで検出された遺失物の有無は、前記雑情報報知制御手段の制御下で、遊技の進行に付加的に発生し得る雑情報に含まれる情報として、前記情報報知手段にて報知することができる。
【0017】請求項5に記載の発明は、請求項1〜請求項4の何れか1項に記載の遊技機と、複数台の前記遊技機が設置されたホールに設けられ、前記複数台の遊技機に関する所定情報を一括管理する管理コンピュータと、で構成されるホール管理システムであって、前記遊技機毎に設けられ、当該遊技機の識別情報と前記雑情報とを前記管理コンピュータへ出力する雑情報出力手段と、前記雑情報出力手段で出力された雑情報を前記管理コンピュータ側でデータベース化して管理する管理制御手段と、前記管理制御手段で管理している雑情報の報知時期を判別する判別手段と、前記判別手段の判別結果に基づくタイミングで、前記雑情報を前記遊技機へ送出する雑情報送出手段と、を有している。
【0018】請求項5に記載の発明によれば、請求項1〜請求項4の何れか1項に記載の遊技機毎に設けられた雑情報出力手段は、当該遊技機の識別情報と前記雑情報とを、複数台の前記遊技機が設置されたホールに設けられ、前記遊技機に関する所定情報を一括管理する管理コンピュータへ出力する。また、管理制御手段は、雑情報出力手段で出力された雑情報を、管理コンピュータ側でデータベース化して管理する。また、判別手段は管理制御手段で管理している雑情報の報知時期を判別し、この判別結果に基づくタイミングで、雑情報送出手段は前記雑情報を前記識別情報に基づいて前記遊技機へ送出する。このことにより、複数台の前記遊技機が設置されたホールに設けられ、前記遊技機に関する所定情報を一括管理する管理コンピュータでは、前記所定情報に加え、前記雑情報を一括管理することができる。
【0019】請求項6に記載の発明は、請求項5に記載の発明において、前記遊技機に設けられ、前記雑情報を要求する要求手段をさらに備えている。
【0020】請求項6に記載の発明によれば、前記遊技機に設けられた要求手段は前記雑情報を要求するので、この要求手段によって遊技者は所望の雑情報を選択要求することができる。
【0021】
【発明の実施の形態】以下、図面を参照して本発明の実施の形態を詳細に説明する。
【0022】図1には、本実施の形態に係る遊技機としてのパチスロ機100が示されている。
【0023】パチスロ機100は、その本体102の正面が操作面となっており、上から装飾部104、表示部106、操作部108、及び払出部110に分類することができる。
【0024】装飾部104は、その点消灯状態によって遊技の演出効果をもたらしたり、遊技者に各種情報を報知する電飾ランプ112が設けられている。
【0025】表示部106は、その中央に表示窓114が設けられている。この表示窓114の内部には、図柄変動部116(図3参照)が設けられ、3個のドラム14が回転するようになっている。表示部106の表示窓114の上部は、指標部(図示せず)となっており、表示窓114に揃う図柄の状態(列数等)を案内表示している。また、表示窓114の左下部には、後述する情報入力部130としての液晶パネル130Aが設けられ、表示窓114の中央上部には、液晶ディスプレイによって構成された表示器132が設けられている。なお、液晶パネル130Aは、パネル表面の物体接触を検出する所謂タッチパネル形式のものが採用されている。
【0026】操作部108は、コイン投入部120、始動レバー20、停止ボタン18、シングルベットボタン123、マックスベットボタン125、及びクレジット機能(機内に複数枚のコインを貯めておき、ゲームの度に行なうコイン投入作業を省くための機能)のキャンセルスイッチ124が設けられている。なお、キャンセルスイッチ124が操作されていない状態ではクレジット機能が有効となっており、コイン投入部120から投入されるコインを所定数(例えば、50枚)ストックしておくことができ、かつコインの付与時には、付与されるコイン枚数分がクレジット加算されるようになっている。また、クレジットされているコイン枚数は、上記表示窓114の右下部に設けられた枚数表示部119に表示される。一方、キャンセルスイッチ124が操作されると、クレジットされている全てのコインがコイン排出口126から受け皿128へ払い出されるようになっている。また、シングルベットボタン123及びマックスベットボタン125を操作(押圧)することで、クレジットされているコインからそれぞれ1枚及び3枚投資されるようになっている。
【0027】払出部110は、コイン排出口126と、このコイン排出口126から排出されるコインを受け取る受け皿128とで構成されている。また、受け皿128の底部には、後述する情報入力部130としての重量センサ130Bが設けられており、この重量センサ130Bは、受け皿128へ貯留されたコインの総重量を検出する。
【0028】図2及び図3に示される如く、図柄変動部116は、3個のドラム14(以下、必要に応じて第1のドラム14A、第2のドラム14B、第3のドラム14Cという。)で構成されており、それぞれのドラム14の周面には、複数の図柄が均等に配置された帯体16が巻かれて閉ループとなっている。
【0029】また、図柄変動部116下部には、上記各ドラム14に対応して前記停止ボタン18(以下、必要に応じて第1の停止ボタン18A、第2の停止ボタン18B、第3の停止ボタン18Cという。)が設けられ、これらの停止ボタン18の左側には前記始動レバー20が設けられている。この始動レバー20を遊技者が操作(傾倒)することで、各ドラム14が回転を開始し、前記表示窓114にて、閉ループの帯体16に設けられた図柄が順次変動表示されるようになっている。この図柄変動時において、遊技者が各ドラム14に対応する停止ボタン18を操作(押圧)することにより、それぞれ、第1のドラム14A、第2のドラム14B、第3のドラム14Cの回転が停止され図柄が特定表示されるようになっている。
【0030】また、ドラム14の周面に配置された複数の図柄の各々は、予め、大当たりや小当たり等の役を示す意味付けがなされており、各ドラム14の図柄が表示窓114において上中下の3行及び2つの対角線上の何れかに同一に揃うことで、揃った図柄に対応した大役、小役等の役が成立するようになっている。なお、表示窓114の横並びの中央の行に停止した図柄が基本停止図柄とされている。本パチスロ機100は、1回のゲームで最大3枚のコインを投資でき、1枚のコインを投資したゲームの場合(所謂、1枚がけゲーム)では、上記の基本停止図柄のみが有効な停止図柄とされ、2枚のコインを投資したゲームの場合(所謂、2枚がけゲーム)では、上記の基本停止図柄に加え、上行と下行におけいて停止した図柄が有効な停止図柄とされる。また、3枚のコインを投資したゲームの場合(所謂、3枚がけゲーム)では、上記基本停止図柄と上行及び下行の停止図柄とに加え、2本の対角線上に停止した図柄が、有効な停止図柄として採用されるようになっている。
【0031】このことにより、遊技者は、当たり図柄を揃えるために、所謂目押し(移動する図柄列(図柄)に着目しながらタイミングを図って停止ボタンを操作する技術)を駆使して停止ボタン18を操作し、遊技を進めることになる(通常時ゲーム)。なお、目押しにあっては、後述する遊技における当たり/はずれの抽選の結果、遊技制御部内ではずれが抽選された場合、当たり図柄を揃えようとしても、当たりを構成する図柄は停止表示されず、当たりが抽選された場合にのみ、所定の操作タイミングで当たり図柄を停止表示させることができるようになっている。
【0032】また、始動レバー20による操作タイミングは、当たり抽選のタイミングとなっており、始動レバー20の操作によって、内部のメインコントローラ22(図4参照)では当たり(後述するビッグボーナス及びレギュラーボーナス等へ移行する大役、リプレイを含む小役)/はずれを決定する抽選(役抽選)が行われるようになっている。
【0033】ここで、抽選結果が当たりとなると、当たり状態として抽選結果に応じたフラグ(大役フラグ、小役フラグ等)の成立した状態となる。このフラグ成立の状態では、目押しによって当たり図柄を揃え易い状態となっており、例えば、目押しした位置から数コマ(例えば4コマ)の範囲で図柄をスリップさせ(図柄変動用のパルスモータのブレーキ制御による)、スリップ可能な範囲に当たり図柄があれば、これを所定位置に停止させるようにしている。従って、遊技者は、フラグ成立の状態を認識することにより、所定の図柄を容易に揃えることができる。
【0034】所定の図柄が揃うと当たりとなって、遊技者に有利な状態となる。この状態では、遊技者に有利な状態として、所定の図柄が揃うことにより所定枚数のメダルを連続的に払い出す特典ゲーム、所謂ボーナスゲームが実行される。このボーナスゲームは、主に、通常時ゲームより多くのメダルの払い出しがなされるレギュラーボーナスゲーム(以下、Rボーナスという。)と、このレギュラーボーナスゲームよりさらに多くのメダルの払い出しがなされるビッグボーナスゲーム(以下、Bボーナスという。)とで構成されている。
【0035】Rボーナスは、所定図柄A(例えば/BAR/等)が3つ揃うと開始され、最大12回の小役ゲームによって構成されており、この小役ゲームは上記の基本停止図柄を有効な停止図柄として採用する1枚がけゲームとして行われる。このRボーナス中では所定図柄B(例えば、/リプレイ/等)が揃いやすくなるように制御され、この所定図柄Bが3つ揃うことでメダルが払い出される。すなわち、Rボーナスは、8回の払い出し、或いは、12回の小役ゲームを消化(4回以上所定図柄Bが揃わなかった場合を含む)すると終了するようになっている。
【0036】Bボーナスは、所定図柄C(例えば、7等)が3つ揃うと開始され、最大30回の小役ゲームによって構成されており、この小役ゲームは上記の3枚がけゲームとして行われる。このBボーナス中においては、小役図柄としての所定図柄D(例えば、/ベル/、/プラム/等)が揃いやすくなるように制御され、この所定図柄Dが3つ揃うことでメダルが払い出される。なお、Bボーナスでは、上述のRボーナスと異なり、3回の特別ゲーム、所謂JACゲームが実行されるようになっている。このJACゲームは、Bボーナス中の小役ゲームにおいて、所定図柄E(例えば、/リプレイ/等)が3つ揃うことで始まり(所謂、JACイン)、上述のRボーナスと同様に1枚がけゲームとして実行され、所定図柄Fが基本停止図柄として3つ揃うことでメダルが払い出され、8回の払い出し、或いは、12回の小役ゲームの消化で終了するものである。すなわち、Bボーナスは、3回のJACゲームを消化するか、或いは30回の小役ゲーム(3回のJACゲームを含む)を消化すると終了するようになっている。
【0037】このように、RボーナスとBボーナスとは、コインの最大払出枚数に差があるため遊技者に有利な状態の度合いが異なり、Bボーナスの方がRボーナスよりも有利に設定されている。
【0038】図4には、パチスロ機100を制御するための制御系の概略が示されている。本制御系は、このパチスロ機100の主制御部としてのメインコントローラ22と、当該メインコントローラ22による制御がなされる副制御部としてのサブコントローラ50(詳細は後述)とを備えており、メインコントローラ22とサブコントローラ50とは相互に接続されている。
【0039】メインコントローラ22には、コインが投入(投資)されたか否かを判断するコインセンサ24、始動レバー20の操作がなされたか否かを判断する始動レバーセンサ26、第1の停止ボタン18A、第2の停止ボタン18B、第3の停止ボタン18Cが接続されている。
【0040】また、メインコントローラ22には、遊技媒体としてのコインの払出し数を制御するコイン払出制御部28が接続されると共に、第1のドラム回転制御部30、第2のドラム回転制御部32、第3のドラム回転制御部34が接続されており、それぞれドライバ36、38、40を介して第1のドラム14A、第2のドラム14B、第3のドラム14Cを回転するモータ42、44、46が接続されている。
【0041】また、メインコントローラ22は、図示しないメモリを含んで構成されている。このメモリには、このパチスロ機110全体の制御を行なうための各種データや処理プログラムが、メインコントローラ22によって常時読み出し可能なように記憶されている。
【0042】一方、上記サブコントローラ50は、音声制御部52、ランプ制御部54、及び表示制御部56を含んで構成されている。
【0043】音声制御部52は、パチスロ機100に設けられたスピーカ111からの効果音等の出力を制御するものであり、メインコントローラ22から伝達される、スピーカ111の音量や、音声出力タイミング等を設定する各種設定情報を含む所定の音声制御信号に基づいて、音声出力がなされるようになっている。
【0044】ランプ制御部54は、パチスロ機100に取り付けられた電飾部材であるランプ112の点消灯動作を制御するものであり、メインコントローラ22から伝達される、ランプ112の点灯タイミングや点灯時の光量等を設定する各種設定情報を含む所定のランプ制御信号に基づいて、点灯制御がなされるようになっている。
【0045】表示制御部56は、前記表示器132における画像表示を制御するものであり、アニメーション等の動画像や、文字、絵柄等の静止画像等の複数種の表示画像データが予め記憶され、メインコントローラ22から伝達される所定の表示制御信号に基づいて前記表示画像データが選択されて、表示器132に表示されるようになっている。これにより、遊技者に対して視覚的な情報報知を行うことができる。
【0046】従って、メインコントローラ22では、始動レバーセンサ26による始動レバー20の操作検出によって上記の役抽選を実行し、その抽選結果に応じてパチンコ機100の各部を作動制御することで、遊技の進行を制御すると共に、遊技の進行状態に応じて遊技に関する各種の情報を遊技者に報知することができる。
【0047】なお、メインコントローラ22では、始動レバーセンサ26による始動レバー20の操作検出によって、上記の役抽選の実行と共に、予め定めた複数種類の遊技演出動作から、実行する遊技演出動作を抽選して選択するようになっており、この選択結果に応じて、サブコントローラ50の上記各制御部へそれぞれ上記各制御信号を出力し、スピーカ111、ランプ112、及び表示器132を連携作動させて、選択した遊技演出動作を実行する。これにより、遊技者に対して趣向性の高い遊技演出を行うことができる。
【0048】また、本制御系は、メインコントローラ22及びサブコントローラ50それぞれに対して、相互に各種データの授受が可能なように接続された遊技状態判定制御部60を備えている。この遊技状態判定制御部60は、メインコントローラ22及びサブコントローラ50によるパチスロ機100の各部の制御状態を認識することで、パチスロ機100の遊技状態(例えば、遊技開始待機状態、通常時ゲーム実行状態、大役/小役フラグ成立状態、R/Bボーナス実行状態等)を判定すると共に、サブコントローラ50の上記各制御部へそれぞれ上記各制御信号を直接出力可能とされている。このことにより、遊技状態判定制御部60は、メインコントローラ22とは独立して、サブコントローラ50によるスピーカ111、ランプ112、及び表示器132の作動制御を行うことができる。
【0049】また、遊技状態判定制御部60には、コイン等の遊技媒体を貸し出しするための遊技媒体貸出機、遊技媒体をカウントするためのジェットカウンタ装置、及び景品交換清算用のPOS機器等のホールに設置された各種装置が有線又は無線伝送仕様のネットワークを介して接続された、ホールコンピュータ62が接続されている。
【0050】このホールコンピュータ62は、接続されたパチスロ機100及び上記各機器における稼動状況を示す各種情報(例えば、パチスロ機100については、RボーナスやBボーナス等の大役の実行回数、現在のゲーム実行回数、現在の遊技状態等の情報)や、会員登録されている遊技者の個人情報に加え、ホール独自の営業形態に応じて定められた、例えば、換算レート情報、広告情報、営業日時告知情報、遊技者の休憩時間情報、イベント告知情報、気象情報、配信映像/音楽情報等の、遊技の進行には直接関係のない各種のサービス情報(本発明における雑情報に対応する。)を随時設定/変更可能に一括管理するものである。なお、上記ホールコンピュータ62に対してパチスロ機100を複数台接続して構成したシステム態様は、本発明のホール管理システムに対応するものである。
【0051】遊技状態判定制御部60では、ホールコンピュータ62に一括管理されている上記各情報(以下、総称して管理情報という。)を取得可能とされており、取得した各情報を、サブコントローラ50によるスピーカ111、ランプ112、及び表示器132の作動制御を行うことによって、所定の態様で報知することができるようになっている。
【0052】また、遊技状態判定制御部60には、情報入力部130が接続されている。この情報入力部130は、上述した液晶パネル130A及び重量センサ130Bを含んで構成されており、遊技状態判定制御部60では、この液晶パネル130A及び重量センサ130Bから伝達される各種データを解析判定し、その判定結果に基づいて、対応する上記管理情報をホールコンピュータ62から適宜取得するようになっている。
【0053】ここで、情報入力部130における各情報入力形態について説明する。
【0054】液晶パネル130Aでは、図5(A)に示すように、ホールコンピュータ62の管理情報をメニュー選択形式で表示する。これにより、遊技者は、表示されている選択領域70〜76を直接触れることで、要求する情報を選択することができる。
【0055】例えば、図5(A)に示されているメインメニュー表示にて、遊技者が、“休憩”に対応する選択領域70に触れると、続いて、図5(B)に示す如く、ホール側で定められた設定可能な休憩時間を示す休憩時間選択メニューが表示され、遊技手段は、選択領域80〜86を直接触れることで、休憩時間として設定したい時間を選択することができる。ここで選択された時間を示すデータは、遊技状態判定制御部60へ伝達され、遊技状態判定制御部60の作動制御により表示器132にて、例えば、図6に示すように、設定された休憩時間がカウントダウン表示される。
【0056】また、重量センサ130Bでは、受け皿128に払い出されたコインの総重量を検出し、検出したデータに基づいて遊技状態判定制御部60にて受け皿128に貯留されているコインの枚数を算出する。ここでは、図5(A)に示されているメインメニュー表示にて、遊技者が“払出コインカウント”に対応する選択領域72に触れると、遊技状態判定制御部60の作動制御によって、算出したコイン枚数データが表示器132にて表示される。
【0057】なお、情報入力部130は、上述の液晶パネル130A、重量センサ130Bに加え、物体を検出するための赤外線センサや、会員カードとして用いるICカードやプリペイドカードとして用いる磁気カードに保持されているデータを読み取るためのカード情報読取装置等を含んで構成することができる。
【0058】例えば、パチスロ機100の設置位置近傍に設けた遊技者の手荷物置き場に上記の赤外線センサを配設して、この赤外線センサによって遊技者が置き忘れた手荷物を検出することで、遺失物検出を行うことができる。
【0059】また、上記のカード情報読取装置をパチスロ機100の設置位置近傍に設け、遊技者は保有するカード(ICカードや磁気カード)をカード情報読取装置にセットして遊技を行うことで、カード情報読取装置によってカードから読み取られたデータは、遊技状態判定制御部60からホールコンピュータ62へ伝達されると共に、遊技状態判定制御部60による各制御部の作動制御時の参照データとして用いられる。ここでは、例えば、上述したように休憩時間が設定されてカウントダウン表示中のパチスロ機100にて、他の遊技者が遊技を行うために保有するカードをカード情報読取装置にセットすると、カードから読み取られたデータによって遊技者が異なることが認識され、遊技を禁止するように遊技状態判定制御部60による各制御部の作動制御が行われる。
【0060】次に本実施の形態の作用について説明する。
【0061】本実施の形態に係るパチスロ機100では、電源が投入されて稼動状態となると、メインコントローラ22はパチスロ機100各部の作動制御を行い、遊技の進行制御を開始する。
【0062】この稼動状態において、遊技者がコイン投入部120に所定枚数のコインを投入して始動レバー20を傾倒操作することにより、各ドラム14が同時に高速に回転し、表示窓114に各ドラム14の図柄が順次表示される。また、遊技者がコイン投入部120にコインを投入して始動レバー20を傾倒操作した際には、遊技者に有利な状態を発生させる前提条件となる所謂フラグ成立、すなわち当たりがメインコントローラ22により抽選される。さらに、遊技者が各停止ボタン18をそれぞれ押圧操作することで、各停止ボタンに対応するドラム14の回転が停止されて、表示窓114には各ドラム14の図柄が停止表示される。
【0063】フラグ成立の状態では、停止ボタン18の押圧操作に基づいて表示窓114に停止表示される図柄が予め定められた特定の図柄である場合には、遊技者に有利な状態が発生する。また、一旦フラグ成立した後には、遊技者に有利な状態が発生するまでフラグ成立は維持される(なお、フラグ成立の状態で遊技者に有利な状態が発生した後には、フラグ成立が解除される。)。
【0064】さらにフラグ成立の状態で各ドラム14の停止表示図柄が特定の図柄でない場合には、各ドラム14の停止表示図柄が所謂リーチ目を示す図柄となることによって、遊技者がフラグ成立の状態であることを認識可能としている。
【0065】また、遊技の進行中、遊技状態の演出として、表示器132における所定の画像表示演出動作や、スピーカ111からの所定効果音の出力動作及びランプ112の点消灯動作が実行される。
【0066】本実施の形態では、上述のようなパチスロ機100各部の作動制御と共に、遊技状態判定制御部60において図7に示す処理ルーチンが実行される。
【0067】まず、ステップ200では、上述の情報入力部130による情報入力があるか否かを判断し、否定判断の場合には本処理ルーチンを終了し、肯定判断の場合には、次のステップ202へ進む。
【0068】ステップ202では、前記情報入力部130からの入力データを取得して解析すると共に、パチスロ機100の遊技状態(例えば、通常ゲーム中、大役フラグ成立中、Bボーナス中、小役フラグ成立中、Rボーナス中等)を判定する。
【0069】次のステップ204では、上記ステップ202での遊技状態判定結果に応じて、ホールコンピュータ62に管理されている管理情報を取得する。
【0070】次のステップ206では、上記ステップ204でホールコンピュータ62から取得した管理情報に基づく報知情報を、サブコントローラ50によるスピーカ111、ランプ112、及び表示器132の作動制御を行うことで出力して、遊技者に報知する。
【0071】以上により、本実施の形態に係るパチスロ機100では、遊技の進行制御を行う主制御部であるメインコントローラ22とは独立して、遊技状態判定制御部60による制御によってホールコンピュータ62の管理情報を報知することができるので、メインコントローラ62の制御処理の負荷を増大させることなく、効果的に情報報知でき、遊技者に対して良好な遊技環境を提供できる。また、上述のようにパチスロ機100側では外部から入力される情報はメインコントローラ62による制御を介さずに出力されるので、外部から入力される不正データによるメインコントローラ62への悪影響を防止することができる。
【0072】なお、本実施の形態では、本発明をパチスロ機に適用した例について説明したが、本発明はパチンコ機等の他の遊技機にも同様に適用可能である。
【0073】
【発明の効果】以上説明したように本発明によれば、主制御部としての遊技制御手段の制御により進行される遊技に直接関係のある所定情報とは別に、遊技の進行に付加的に発生し得る雑情報を、雑情報報知制御手段によって情報報知手段を直接制御して報知することで、遊技の進行に付加的に発生し得る雑情報の報知動作を、遊技制御手段による制御とは独立して行うようにしたので、遊技の進行を制御する主制御部の処理負荷を増大させることなく、遊技の進行に付加的に発生し得る雑情報を報知する遊技機を得ることができると共に、当該遊技機が複数台設置されたホールに設けられた管理コンピュータにより前記雑情報を一括管理するホール管理システムを得ることができるという優れた効果を有する。
【出願人】 【識別番号】000154679
【氏名又は名称】株式会社平和
【住所又は居所】群馬県桐生市広沢町2丁目3014番地の8
【出願日】 平成13年12月6日(2001.12.6)
【代理人】 【識別番号】100079049
【弁理士】
【氏名又は名称】中島 淳 (外3名)
【公開番号】 特開2003−169951(P2003−169951A)
【公開日】 平成15年6月17日(2003.6.17)
【出願番号】 特願2001−372389(P2001−372389)