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【発明の名称】 弾球遊技機のアース装置
【発明者】 【氏名】吉成 昌幸
【住所又は居所】東京都豊島区東池袋2丁目23番2号 サミー株式会社内

【氏名】河村 耕三
【住所又は居所】東京都豊島区東池袋2丁目23番2号 サミー株式会社内

【要約】 【課題】騒音発生を抑制するとともに、組立性を向上させた弾球遊技機のアース装置を提供する。

【解決手段】遊技機の上部に配設され、上面開放の容器状に形成されて底面下流部に設けられた出口開口412から遊技球を供給するタンク部材41と、この出口開口412を通して上下に延び通路壁面をなすアース金具101と、一端がアース金具101に接続され他端がアース電位に地落されるアース線とを備えてアース装置100が構成される。タンク部材41にはアース金具に形成された嵌入片部101sを受容可能な受容溝413sと、アース金具に形成された係合部101tに係脱可能な被係合部とが設けられており、アース金具の嵌入片部101sを受容溝413sに嵌入し係合部101tを被係合部に係合させてアース金具101をタンク部材41に仮止め可能にアース装置が構成される。
【特許請求の範囲】
【請求項1】 遊技盤を有した遊技機の上部に配設され、上面開放の容器状に形成されて遊技球を貯留させるとともに底面下流部に設けられた出口開口から前記貯留された遊技球を供給するタンク部材と、前記出口開口の下部に位置して配設され、前記出口開口から供給される遊技球を賞球払出機構に導く球通路部材と、前記出口開口を通して上下に延び前記タンク部材と前記球通路部材との間を結ぶ壁面をなすアース金具と、一端が前記アース金具に接続され他端がアース電位に地落される電気的接続手段とを備え、前記タンク部材には、前記アース金具に形成された嵌入片部を受容する受容溝と前記アース金具に形成された係合部と係脱可能な被係合部とが設けられ、前記アース金具の前記嵌入片部を前記受容溝に嵌入し、前記係合部を前記被係合部に係合させて、前記アース金具を前記タンク部材に仮止めさせることができるように構成されていることを特徴とする弾球遊技機のアース装置。
【発明の詳細な説明】【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、パチンコ機に代表される弾球遊技機のアース装置に関し、さらに詳しくは、遊技機上部に設けられたタンク部材に貯留する遊技球の電荷を放出させるアース装置に関する。
【0002】
【従来の技術】パチンコ機に代表される弾球遊技機では、遊技球として鉄系合金を主体とした金属材料が使用される一方で、遊技球が移動する経路、例えば遊技施設側の遊技球供給装置における供給樋部材や、パチンコ機におけるタンク部材、賞球の給排出通路等にはABS樹脂やポリアセタール樹脂、ポリカーボネート樹脂等の樹脂材料が多用されているため、遊技球がこれらの部材と接触し擦り合って移動する間に静電気を帯びやすく、また一旦帯電するとその電位を保持しやすいという特性がある。
【0003】一方、近年の弾球遊技機は、遊技の趣向性を向上させるため、いわゆるマイコン遊技機やデジタル遊技機といわれる遊技機が主流になっており、遊技機内部にマイクロプロセッサを搭載した主制御基板をはじめ、賞球制御基板、ランプ・音声制御基板、画像制御基板等の多種多様な回路基板が搭載されている。これら回路基板の電子回路は、一般的に高ピーク電圧のパルス状ノイズに弱く、何等の静電対策をも行わない場合には、遊技球に蓄積した静電気が絶縁破壊により気中放電して静電気ノイズを発生し、これに起因して制御上の誤動作を生じたり、回路に実装されたICチップが破損するなど、種々の障害を発生するおそれがある。
【0004】このため、近年の弾球遊技機には、遊技球の電位があまり高くならないうちに電荷を放出させ、静電気を蓄積させないようにするアース装置が遊技球の移動経路に設けられている。このうち、遊技機上部のタンク部材に設けられるアース装置としては、例えば、タンク部材全体をステンレス鋼板等の金属材料で構成し、あるいは樹脂製のタンク部材の底面に金属材料性のアース金具をねじ止め固定し、これらにアース線を接続してアース電位に落とすものなどが知られている。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、タンク部材にはこのタンク部材に貯留する遊技球が所定量以下に減少したときに、タンク部材の上方に位置する遊技施設の供給ダクトから遊技球が補給されるところ、上記のような従来のアース装置では、補給される遊技球がタンク部材に落入するときに、ステンレス製のタンク部材やアース金具と衝突して大きな騒音を発生し、遊技者を驚かせたり不快感を与えることがあるという問題があった。
【0006】このような問題に対処するため、アース金具をタンク部材の出口開口とその下部に位置する球通路部材との間を繋ぐように縦向きに配設する手段が考えられる。しかし、このような手段では、アース金具が出口開口を通ってタンク部材とこの下部の球通路部材とを跨ぐように配設されることから、タンク部材およびアース金具の組み付け作業が繁雑になりやすい。特に、アース金具の固定部を遊技球の通路外に設けようとすれば、タンク部材の取り付け時にアース金具の位置が定まらず、複数人で共同して作業を行うか、または粘着テープ等の補材を利用してアース金具をタンク部材に貼り付けて取付作業を行う必要があるなど作業性、生産性の面で問題があった。
【0007】本発明はこのような問題に鑑みて成されたものであり、騒音等を発生させにくく、かつ容易に組み付けることができるアース装置を提供し、遊技性や生産性を向上させた弾球遊技機を提供すること目的とする。
【0008】
【課題を解決するための手段】上記目的達成のため、本発明は、遊技盤を有した遊技機の上部に配設され、上面開放の容器状に形成されて遊技球を貯留させるとともに底面下流部に設けられた出口開口から貯留された遊技球を供給するタンク部材と、このタンク部材の出口開口の下部に位置して配設され、出口開口から供給される遊技球を賞球払出機構に導く球通路部材と、出口開口を通して上下に延びタンク部材と球通路部材との間を結ぶ壁面をなすアース金具と、一端がアース金具に接続され他端がアース電位に地落される電気的接続手段とを備え、タンク部材にはアース金具に形成された嵌入片部を受容する受容溝とアース金具に形成された係合部と係脱可能な被係合部とが設けられ、アース金具の嵌入片部を受容溝に嵌入し係合部を被係合部に係合させアース金具をタンク部材に仮止めさせることができるように構成されている。なお、電気的接続手段とは、アース金具と遊技機または遊技施設側のアース端子等との間を電気的に接続する手段をいい、例えば、単芯または多芯の電気ケーブルや、金属板または線材を所定形状に成型した成型体、銅箔、フレキシブルプリント回路(FPC)等の導電体をいう。
【0009】上記構成のアース装置では、アース金具が、タンク部材の出口開口を通して上下に延びタンク部材と球通路部材との間を結ぶ壁面をなすように構成される。このため、遊技施設側の供給ダクトからタンク部材に落入する遊技球がアース金具の上面に直接衝突して大きな騒音を発生するようなことがない。
【0010】また、タンク部材にはアース金具に形成された嵌入片部を受容する受容溝およびアース金具に形成された係合部と係脱可能な被係合部がそれぞれ設けられており、タンク部材およびアース金具の取付作業時には、アース金具の嵌入片部を受容溝に嵌入させ係合部を被係合部に係合させることでアース金具をタンク部材に仮止めさせることができるように構成されている。このため、組み立て作業を行う作業者は、アース金具をタンク部材に仮止め保持させた状態で、これらを一体的に取り扱って裏セット盤上部や前枠上部等の所定の取り付け位置に組み付けることができ、これにより、粘着テープ等の補材を用いることなく一人で容易に組み付けることができるアース装置を提供することができる。
【0011】
【発明の実施の形態】以下、本発明の好ましい実施形態について添付図面を参照しながら説明する。実施例では本発明に係る弾球遊技機の代表例としてパチンコ機を採り上げ、このパチンコ機のタンク部材に本発明を適用した場合を主として説明する。まず、本発明が適用されるパチンコ機PMについて、その概要構成を図1から図3を参照して要約説明する。ここで、図1はパチンコ機PMを正面から見た正面図、図2はパチンコ機PMを裏面から見た背面図、図3は遊技球の流下経路を示すため裏セット盤BSPから各種回路基盤やカバー類を取り外した状態で示す背面図である。なお、図2では遊技盤の裏面構成を記載省略している。
【0012】パチンコ機PMは、外郭方形枠サイズに構成されて縦向きの固定保持枠を成す外枠1の開口前面に、これに合わせた方形枠サイズに構成されて開閉搭載用の前枠2が互いの正面左側上下に配設されたヒンジ部材3a,3bにより横開き開閉および着脱可能に取り付けられ、正面右側に設けられた施錠装置4を利用して外枠1と係合された閉鎖状態で遊技に供される。
【0013】前枠2の正面側には、前枠2の前側面域に合わせた方形状のガラス扉5、および遊技球を貯留して整列させる上球皿6が、ともに横開き開閉および着脱が可能に組付けられており、常には施錠装置4および図示しないロック機構を利用して前枠2の前面を覆う閉止状態で保持される。前枠2の下部には下球皿7および遊技球の発射操作を行う操作ハンドル8が取り付けられている。
【0014】ガラス扉5の背後に位置する前枠2の裏面上部には、図示省略する方形枠状の収容枠が前枠2と一体に成形されており、この収容枠に所定のゲージ設定で構成された遊技盤20が複数の係合レバー17,17…により着脱交換可能にセット保持されその前面域をガラス扉5に望ませている。
【0015】遊技盤20は、表面にセルが貼り付けられた化粧板21の前面側に、帯状の外レール22aおよび内レール22bが円弧状に固設され、この内側に遊技領域PAが区画される。遊技領域PAには多数本の遊技釘とともに、複数の風車23、一般入賞具24や始動入賞具25並びに大入賞口26などの入賞具、周囲に飾り部を有した図柄表示装置28などが設けられ、遊技領域PAの下端には入賞具に入賞せずに落下した遊技球を排出させるアウト口27が設けられている。入賞具に落入した遊技球(「セーフ球」という)は、各入賞具に設けられた入賞球検出センサで検出され、化粧板21を貫通するセーフ球通路孔を通って遊技盤20の裏面側に排出される。また、アウト口27に集められたアウト球は化粧板21を貫通するアウト球通路孔を通って遊技盤20の裏面側に排出される。
【0016】前枠2の裏面下部には打球発射装置9が取り付けられており、打球発射装置9と遊技盤20との間には、打球発射装置9によって打ち出された遊技球を遊技盤20の外レール22aに向けて案内する発射レールや、効果音を発生させるスピーカ等が取り付けられている。発射レールやスピーカ等は上球皿6の裏側に位置する前枠2の中間領域(「遊技補助盤」と称される)に取り付けられており、常には閉鎖状態に保持される上球皿6によりその表面側が覆われている。
【0017】また、前枠2の裏側には、裏セット盤BSPが上下のヒンジ18,18で横開き開閉および着脱が可能に装備され、常には閉鎖レバー19,19…を利用して遊技盤20の裏面を覆うように閉鎖保持される。裏セット盤BSPは、全体として収容枠の背面外郭サイズよりも大きめの縦長方形形状を成し、中央に遊技盤20から突出する画像制御基板97を受容する窓口31を有して一体成形された基枠体30をベースとして構成される(図4を参照)。
【0018】裏セット盤BSPには、窓口31の上部に装備されて遊技球の貯留・供給処理を行う球貯留供給機構40や、窓口31の右側方に装備されて球貯留供給機構40から導かれる遊技球の払い出し処理を行う賞球払出機構50などの賞球機構が設けられるとともに、賞球払出機構50の下方に位置して同機構50から払い出された遊技球(「賞球」という)を上・下の球皿6,7に排出するための賞球払出経路60、窓口31の下方に位置して遊技盤20の裏面側に排出されるアウト球およびセーフ球(これらをまとめて「遊技済み球」という)を集合させ、遊技施設側の回収バケットに排出させる遊技済み球排出経路70などが形成されている。
【0019】また、裏セット盤BSPの裏面側には、このパチンコ機の作動を統括的に制御する主制御基板91や、賞球の払出制御を行う賞球制御基板92、効果照明や効果音の作動制御を行うランプ・音声制御基板93、各制御基板や電子部品に所定の電力を供給する電源基板94、複数のコネクタが取り付けられて制御信号や電力の中継等を行う中継基板95、遊技機の作動状態を遊技施設側に出力するためのターミナル基板96などの各種回路基板や、賞球カセット53などの電子部品が取り付けられ、各機器が図示しないワイヤーハーネスで接続される。
【0020】パチンコ機PMは、上球皿6およびガラス扉5が閉止施錠された状態(図1に示す状態)で遊技に供され、上球皿6に遊技球を貯留させて操作ハンドル8を回動操作することにより遊技が開始される。操作ハンドル8の操作レバーが回動操作されると、上球皿6に貯留した遊技球がこの球皿に装備された球送り装置によって1球ずつ発射レール上に送出され、打球発射装置9のハンマーに打ち出されて遊技盤20の遊技領域PAに導かれ、以降パチンコゲームが展開される。
【0021】次に、このように概要構成されるパチンコ機PMにおける遊技球の流れについて、図3および図4を参照して説明する。ここで、図4は裏セット盤BSPを構成する各種構成部品等を取り付ける前の状態の基枠体30の単体構成を斜視図として示したものである。なお、以降では裏セット盤BSPを裏側から見た構成を主として説明するため、説明の便宜上、図3に示す背面図における左右方向を左方または右方と称し、紙面直交方向の向こう側(パチンコ機前面側)を前方、手前側(同裏面側)を後方と称して説明する。
【0022】球貯留供給機構40は、基枠体30の上部に取り付けられて遊技球を貯留するタンク部材41と、このタンク部材41の下部に位置して基枠体30に取り付けられる整列樋部材42とを主体として構成される。整列樋部材42はタンク部材41と賞球払出機構50との間を結んで緩い勾配をもって配設され、タンク部材41から供給される遊技球を流下させる過程で前後二列に整列させ、下流端部の偏向出口43から賞球払出機構50に送り出す。
【0023】賞球払出機構50は、偏向出口43から送られた遊技球を受けて所定数量の遊技球を待機保持させる賞球待機通路52と、この賞球待機通路52の下端部に配設されて待機保持された遊技球を払い出す賞球カセット53、賞球カセット53から送り出された賞球を計数して賞球制御基板92にフィードバックする賞球検出センサ54などを有して構成される。賞球カセット53は、ケース内部に回転可能に支持されたインペラとこのインペラを回転させるモータとを有し、入賞具24,25,26への遊技球の入賞状態に応じて賞球制御基板92から出力される払出指令信号に基づいてインペラを回転作動させ、指令信号に応じた数量の遊技球を賞球として賞球払出経路60に払い出す。
【0024】賞球払出経路60は、上球皿6に通じる上球皿払出通路61と、下球皿7に通じる下球皿払出通路65とからなり、両通路は仕切壁62で仕切られつつこの壁面の上部で連通し、一体となって賞球払出機構50の出口に繋がっている。上球皿払出通路61には賞球カセット53の下方に位置して賞球出口61eが設けられており、賞球カセット53から払い出された賞球は、上球皿払出通路61を落下して賞球出口61eを通り上球皿6に送り出される。
【0025】一方、基枠体30と蓋部材32とには仕切壁62の上端を通ってそれぞれ前後に突出し左方に下傾する第1迂回路63aおよび第2迂回路63bが形成されている。このため、上球皿6に貯留する遊技球が一杯になって賞球出口61eから賞球を排出できなくなり、仕切壁62の上端まで賞球が充満した状態で、さらに賞球払い出し機構50から賞球が払い出されたときに、溢れ出る賞球がこれらの迂回路63a,63bを通ってスムーズに下球皿払出通路65に導かれ、下球皿払出通路65および前枠2に固定された賞球バケット68を通って下球皿7に送り出される。
【0026】なお、下球皿払出通路65の下部には、球詰まり検出装置66が設けられている。この検出装置は、基枠体30に揺動自在に支持された球詰まり検知レバー66aと、この検知レバーの傾動角度位置を検出する球詰まり検知スイッチ66bとを主体として構成される。球詰まり検知レバー66aは捻りバネを利用して下球皿払出通路65の内方に向けて付勢支持されており、この検知レバー66aが遊技球に押圧されて所定角度以上傾動されたときに検知スイッチ66bの接点が開または閉作動されるように構成されている。このため、下球皿7に貯留する遊技球が一杯となり下球皿払出通路65の下部にまで賞球が充満すると、球詰まり検知レバー66aが充満する遊技球によって通路外方に押圧されて傾動し、球詰まり検知スイッチ66bの接点が開または閉作動されて下球皿払出通路65の球詰まり状態(賞球の充満状態)を検出できるようになっている。
【0027】また、遊技済み球排出経路70は、基枠体30の表面側に形成された遊技済み球集合通路71と、基枠体30の裏面側に多段に屈曲した溝形状に形成された遊技済み球排出通路75とからなり、両通路71,75が基枠体30の前後を連通する導出口74で接続されている。遊技済み球集合通路71は左右側端から中央の導出口74に向けて下傾した樋面を有して蓋状に形成されており、裏セット盤BSPを前枠2に閉鎖した閉鎖姿勢において遊技盤20の裏面下部を覆うように配設される。このため、前述したセーフ球通路孔およびアウト球通路孔を通って遊技盤20の裏面側に排出された遊技済み球は、遊技済み球集合通路71の樋面に落下してこの樋面上を転がり、導出口74に集められる。そして、導出口74を通って遊技済み球排出通路75に落下した遊技済み球は、この通路に形成された各段差部で受け止められて落下速度が緩和され、通路下端に位置して配設されるダクト76を通って遊技施設側の回収バケットに排出される。
【0028】以上のように構成されるパチンコ機PMにあって、球貯留供給機構40にアース装置と賞球切れ検出機構とが設けられている。まず図5〜図8を参照しつつ、第1実施例のアース装置100について説明する。なお、図5はタンク部材41を基枠体30に取り付ける直前の状態を示す平面図、図6はタンク部材41が基枠体30に取り付けられた状態でのアース装置100の位置関係を主として示す背面図(部分断面図)、図7は図6中の矢印VII−VIIに沿った断面図、図8はタンク部材41にアース装置100におけるアース金具101を仮止めした状態を示す斜視図である。
【0029】タンク部材41は、前後左右を取り囲む壁面とこれらの壁面と繋がる底面から構成されて、上面が開放された横長矩形箱状の形態をなし、底面上部に遊技球を貯留する容器状の貯留空間410を形成する。タンク部材41は基枠体30と同様の樹脂材料、例えばABS樹脂等の樹脂材料を用いて射出成形等の成形手段により図示する形状に一体的に形成される。底面は右壁面から左壁面に向けて下傾する右底面411aと、後壁面から前方に向けて傾斜する後底面411bとからなり、これらの底面が交わる左中央部に出口開口412が形成されている。出口開口412の前後方向の位置及び幅は、この出口開口412の下方に形成される遊技球の通路(「予備賞球通路」という)の位置及び通路幅と整合するように形成されており、具体的には、このタンク部材41の下方に取り付けられる整列樋部材42の樋壁面42aと基枠体30の通路壁面34との位置関係に基づいて設定される。
【0030】出口開口412の前側には、この出口開口412の前方壁面をなし、基枠体30の通路壁面34と滑らかに繋がる膨出部413が形成される一方で、膨出部413の上方および右側方の領域でタンク部材41の前壁面が通路壁面34よりも前方(遊技盤側)に張り出して形成されている。これにより、貯留空間410の容積を確保するとともに、球流路が出口開口412に向けて滑らかに繋がり、貯留空間410の上流から流下する遊技球をスムーズに出口開口412に案内するように構成されている。
【0031】このように構成されるタンク部材41の膨出部413の立設壁面に、アース装置100におけるアース金具101の係合構造が構成され、また膨出部413の右側に位置する底面411aにレバー開口415が設けられて、このレバー開口415の下部に賞球切れ検出機構200におけるレバー部材201が揺動自在に枢支される。タンク部材41の左右側端には、左右の壁面からそれぞれ外方に突出し基枠体30に形成されたダボ33b,33bを受容して係合可能な受容取付部414,414が一体に形成されている。
【0032】一方、上記タンク部材41が取り付けられる基枠体30の上部には、タンク部材取り付け部33が形成されている。タンク部材取り付け部33はタンク部材41の形状に合わせて構成されており、受容開口412よりも前方に突出するタンク部材41の前壁面を受容するように凹状のタンク受容部33aが形成され、その左右には後方に突出して上記受容取付部414,414と係合可能な円筒状のダボ33b,33bが形成されている。また、タンク受容部33aの上向き面にはタンク部材41に支持されたレバー部材201と位置整合して検出開口35が形成され、この開口下部に賞球切れ検出機構200における検出スイッチ202が取り付けられる。
【0033】アース装置100は、上記のように構成されるタンク部材41の出口開口412を通して上下に延び、タンク部材41と整列樋部材42との間を結ぶ前面壁をなすアース金具101と、一端が整列樋部材42の左側部外方においてアース金具101に接続され、他端がアース電位に地落されるアース線120とから構成される。
【0034】アース金具101は、例えば、所定板厚のステンレス鋼板や冷間圧延鋼板等の金属薄板を用い、切断・孔あけ・ダボ出し等の公知の成形手段により各図に示す形状に形成し、必要に応じて所定の表面処理を施して構成される。なお、金属薄板としては銅系の合金板やアルミ系の合金板等を用いることもできるが、当該遊技機で使用される遊技球の材質と同一系統の金属材料を用いることが好ましい。アース金具101の上端部には舌片状の嵌入片部101sが形成され、左右方向の略中央部には前方に向けて半球状に突出成型された係合部101tが設けられている。この係合部101tの凹部側の直径は使用される遊技球の直径よりも小径に形成されており、遊技球がはまりこんだり流れを阻害したりすることがないように構成されている。またアース金具101には取付姿勢において整列樋部材42の左端壁面よりも左方に突出するタブ状の端子取付部が形成され、アース線120をねじ固定するためのねじ挿通孔101nが形成されている。
【0035】アース線120は、多芯の撚り線構成からなる金属導体層の表面に絶縁被覆が施されたケーブル121と、その一端に圧着接続された丸形圧着端子122とを有して構成され、丸形圧着端子122がアース金具101に接続され、ケーブル121の他端が例えばターミナル基盤96のアース端子に接続されてアース金具101をアース電位に地落させる。アース線120のケーブル121は、タンク部材41の組み付け作業の邪魔になったり、遊技球の流れを阻害したりしないように、基枠体30の前面側を通して配線される。なお、この配線経路については後述する。
【0036】アース金具101が取り付けられるタンク部材41の膨出部413には、アース金具101の板厚および形状に合わせて断面視凹状に形成された金具支持部413aが設けられ、アース金具101の金具表面(出口開口412に面したアース金具の表面)が周囲の膨出部の壁面と同一面となるように構成される。また、この金具支持部413aの上部には、アース金具101の嵌入片部101sを受容するスリット状の受容溝413sが形成されるとともに、この受容溝413sの上方に、受容した嵌入片部101sの上端部分を覆うように庇部413bが形成されている。また、金具支持部413aの略中央部には、アース金具101に突出成型された係合部101tを受容して係脱可能に係合する円孔状の被係合部413tが形成されている。
【0037】このため、タンク部材41およびアース金具101を基枠体30に取り付ける際に、アース金具101をタンク部材41に仮止め状態で係止保持させることができる。すなわち、アース金具の嵌入片部101sを膨出部の受容溝413sに嵌入して金具支持部413aと庇部413bとの間に挟持させ、アース金具の係合部101tを膨出部の被係合部413tに係合させることで、アース金具101をタンク部材41に係止保持させることができ、このように仮止めさせた状態でタンク部材41とアース金具101とを一体的に取り扱って基枠体30に取り付け作業を行うことができる(図5および図8を参照)。
【0038】一方、このアース金具101が取り付けられる基枠体30側には、アース金具受容部36aと膨出部受容部36bとが形成されている。アース金具受容部36aは、前述した金具支持部413aと同様にアース金具101の板厚および形状に合わせて断面視凹状に形成されており、アース金具101の取付姿勢においてアース金具101の金具表面(樋部材の樋壁面42aと対峙するアース金具の表面)が基枠体30の通路壁面34と同一面となるように構成されている。アース金具受容部36aの左端にはアース金具101におけるねじ挿通孔101nと位置整合してねじ穴36nが形成され、このねじ穴の上方にアース線120を挿通させるケーブル孔36hが設けられている。
【0039】膨出部受容部36bは、上述したアース金具受容部36aの取付面よりも金具支持部413aの厚さ分だけさらに前方にオフセットして形成されており、タンク部材41を基枠体30に取り付けたときに、金具支持部413aにおけるアース金具の装着面とアース金具受容部36aにおけるアース金具の装着面とが同一面上になるように形成されている。
【0040】このため、アース金具101をタンク部材41に仮止め支持させた状態で、これらを基枠体30の裏面側から容易に取り付けることができる。取り付けの際には、まずタンク部材41の左右の受容取付部414,414を基枠体側のダボ33b,33bに位置合わせして係合させることで、タンク部材41の上下・左右および角度位置が規定される。次いで、タンク部材41をそのまま前方にスライド移動させると、タンク部材41がタンク受容部33aに受容され、金具支持部413aが膨出部受容部36bに支持されると同時に、アース金具101がアース金具受容部36aに受容され、アース金具101の表面が通路壁面34と同一面上に配設される。
【0041】そこで、左右の受容取付部414をダボ33bにねじ固定してタンク部材41を基枠体30に固定し、アース線120の丸形圧着端子122とアース金具101のねじ挿通孔101nとを通してねじ125をねじ穴36nに固定することでアース金具101が機械的に固定されるとともに、電気的にアース電位に地落される。
【0042】次いで、このアース金具101を裏面側から覆うように整列樋部材42を取り付ける。整列樋部材42の左縁部および下縁部はアース金具101の左端部および下端部を一部覆うように配設されており、これらの縁部がアース金具101を押さえるように作用してアース金具の浮き上がりを防止する。このようして整列樋部材42が取り付けられると、出口開口412の下部には、アース金具101と整列樋部材の樋壁面42aとの二つの対峙する壁面に囲まれて上方の貯留空間410と繋がる流下空間が形成され、貯留空間410に貯留された遊技球が出口開口412を通ってこの流下空間に供給される。
【0043】ここで、出口開口412の配設領域においては、上方の貯留空間410から流下しようとする遊技球により、図7中に二点鎖線で示すように遊技球が上下に繋がった状態で出口開口を流下する。このため、流下空間の前方に位置する遊技球はこの流下過程において直接的にアース金具101に当接接触し、流下空間の後方に位置する遊技球は連接する他の遊技球を介して間接的にアース金具101に接触する。これにより、遊技施設の供給装置からタンク部材41に補給されるまでの経路で帯電した遊技球は、この出口開口412を通って整列樋部材42に至る過程でアース電位に地落され、電位的に安定した状態で賞球装置50に供給される。
【0044】従って、以上のような構成のアース装置100によれば、タンク部材41にアース金具101を仮止め支持させた状態でこれらを基枠体30に取り付けることができるため、粘着テープ等の補材を用いることなく、1人の作業者がタンク部材とアース金具とを容易に取り付けることができる。また、アース金具101がタンク部材の出口開口412を通して上下に繋がる壁面に配設される構成のため、遊技球の補給時に騒音を発生させにくく、かつ遊技球が通る底面上の通過位置に拘わらず確実に地落させることができるアース装置を構成することができる。
【0045】次に、第2実施例のアース装置150について図9〜図11を参照して説明する。ここで、図9はタンク部材41にアース装置150におけるアース板151を仮止めした状態を示す斜視図、図10はアース装置150の主要断面を示す断面図、図11はアース金具151を仮止めした状態でのタンク部材の平面図を示している。なお、本実施例のアース装置150は、上述した実施例のアース装置100とアース金具の形状のみ異なり、他の装置構成は同様であるため同一部位に同一番号を付して重複説明を省略する。
【0046】本実施例におけるアース金具151は、前述したアース金具101と同様に、アース金具151の上端部に舌片状の嵌入片部151s、中間部に半球状に突出する係合部151tが設けられ、左端部に突出するタブ状の端子取付部に丸形圧着端子122をねじ固定するためのねじ挿通孔151nが形成されている。嵌入片部151sの下部中央には、図10に立断面図を示すように半球状に突出して下方および左右の平板部と滑らかに繋がる整流突起部151rが形成されている。
【0047】このように構成されるアース装置150によれば、前述したアース装置100と同様に、アース金具の嵌入片部151sを膨出部の受容溝413sに嵌入して金具支持部413aと庇部413bとの間に挟持させ、アース金具の係合部151tを膨出部の被係合部413tに係合させることで、アース金具151をタンク部材41に係止保持させることができる。従って、このように仮止めさせた状態でタンク部材41とアース金具151とを一体的に取り扱って、上記実施例と同様の手順により基枠体30に取り付け作業を行うことができる(図5および図8を参照)。
【0048】また、本実施例のアース装置によれば、アース金具151における嵌入片部151sの下部中央に、半球状に突出して下方および左右の平板部と滑らかに繋がる整流突起部151rが形成されているため、膨出部413の上面や後底面411b側から流下する遊技球をスムーズに整列樋部材上に導くことができるとともに、開口出口412を通る遊技球とアース金具151との接触確率を高めることができる。なお、図10に付記するように、この整流突起部151rと対向する整列樋部材の樋壁面42aに、整流突起部151rに対応する対向突起部42rを設けて整流効果を高める構成とすることができ、さらにタンク部材の出口開口部に同様の出口突起部412rを設ける構成としてもよい。
【0049】なお、以上説明したアース装置の実施例ではアース金具101,151に金具面から突出する半球状の係合部(凸部)101t,151tを設け、タンク部材41側にこれと係合可能な円孔状の被係合部(凹部)413tを設けた例を開示したが、係合部と被係合部の形態は上記と凹凸が逆の構成であってもよく、また半球と円孔以外の係合形状(例えば、アース板の切り起こしと、この切り起こし部を受容するスリットなど)であってもよい。ただし、凸部がアース金具から出口開口412方向に突出しない構成が好ましく、実施例に開示したような構成によれば係合部が出口開口部で遊技球よりも小径の凹部となるため、確実な仮止め状態を保持しつつ、出口開口412を流下する遊技球の流れを阻害するようなことがないアース装置を構成することができる。また、第2実施例に開示したアース装置150においては、例示した係合部と非係合部に代えて、または例示した係合部と非係合部に加えて、タンク部材の膨出部413に整流突起151rと整合して係合可能な突起部を設ける構成としてもよい。
【0050】次に、賞球切れ検出機構200について、図12〜図15を参照して説明する。ここで図12は賞球切れ検出機構200を斜め前方から見た分解斜視図、図13はこの機構を基枠体30の前面側から見た正面図、図14はこの機構のスイッチ取付部を機枠体30の裏面側から見た状態を主として示す部分断面図、図15は図13中の矢印XV−XVに沿った断面図を示している。
【0051】賞球切れ検出機構200は、タンク部材41側に揺動自在に枢支されるレバー部材201と、基枠体30側に固定されてタンク部材41を基枠体30に取り付けたときにレバー部材201の下部に位置する検出スイッチ202と、検出スイッチ202をスイッチ取付部に固定保持するスイッチカバー203とを主体として構成される。
【0052】概説したように、タンク受容部33aの上向き面には、レバー部材201の取り付け位置と整合して検出開口35が形成され、この検出開口35の下方には前述した基枠体の通路壁面34の反対面側(遊技盤側)に検出スイッチ202の取付部37が形成されている。なお、検出開口35はレバー開口415よりも左右方向の開口幅が小さく、レバー部材201の揺動端側に下向きに突出成形された規制突起201eと当接してレバー部材201の下向き揺動角度を規制し、検出スイッチ202への過剰な押圧負荷を防止するよう構成されている。
【0053】検出スイッチ取付部37は、通路壁面34から前方に突出し、検出スイッチ202の下面および左側面を覆うL字状に形成されたベース部37a、段付ピン形状に形成され先端のピンで検出スイッチ202の取付孔202bと係合し基端側の段付部で検出スイッチ202の取付孔202bを支持する支持ピン37b、支持ピン37bの段付面と同一面上に水平に延びるとともに検出スイッチ202の取付孔202cと位置整合してねじ孔が形成された支持片部37c、ベース部37aから前方に突出成形されたカバー支持ピン37dなどからなり、基枠体30に一体成形で形成される。
【0054】また、ベース部37aの下側には、通路壁面34から前方に突出して水平に延びるリブ状の支持桟部38、支持桟部38の上面に後方に向けてフック状に形成されたケーブルフック39(図7および図10を併せて参照)などが基枠体30に一体成型されている。前述したアース線120のケーブル121は、支持桟部38の上面に支持されてこの桟上を左右に横行し、その一端がケーブルフック39に掛止された後ケーブル孔36hを通して基枠体30の前面側に導かれる。ケーブル121の他端側は、検出スイッチ取付部37の下方を通ってターミナル基盤96の近傍まで導かれ、図示省略するケーブル孔を通ってターミナル基盤96に接続される。
【0055】検出スイッチ202は、いわゆるマイクロ・リミットスイッチであり、本体部202aに検出レバー202dが上下に揺動可能に取り付けられ、常にはスイッチ本体の内部に配設されたバネで上方に付勢支持されている。本体部にはこのスイッチを取り付けるために取付孔202b,202cが形成されてる。また、本体部202aにはこの検出スイッチの信号線がコネクタ接続されており、信号線は支持桟38の上面に支持されてこの桟上を横行し、アース線120と同様にターミナル基盤96に接続される。
【0056】検出スイッチ202の前面側に、この検出スイッチ202を固定するスイッチカバー203が取り付けられる。スイッチカバー203は、ベース部37aと対向して同様にL字状に形成されたリブおよび検出スイッチの本体部側面を覆うカバー面からなるカバー体203aと、このカバー体203aから前方に突出して端部が下方に屈曲成形された保持片部203fと、カバー面と保持片部の上辺との間を繋ぐように形成された摘み部203bとを有して形成される。カバー体203aには、ベース部37aから前方に突出するカバー支持ピン37dと係脱可能な支持孔203dと、検出スイッチの取付孔202cおよび支持片部37cにおけるねじ孔と位置整合して形成された固定孔203cとが形成されている。スイッチカバー203は、基枠体30と同様の樹脂材料を用いて図示する形状に成形される。
【0057】このように構成される検出スイッチの取付構造において、検出スイッチ202がスイッチカバー203を利用して検出スイッチ取付部37に取り付けられ、保持片部203fにより検出スイッチ202の下側を通るケーブル121等が支持桟38の上面から脱落しないように保持される。
【0058】検出スイッチ202の取り付けは、まず、検出スイッチ202の取付孔202bを支持ピン37bの先端側のピンに嵌合接続させる。この嵌合接続により検出スイッチ202の上下・左右方向の位置が位置決めされる。次いで、摘み部203bをつまんでスイッチカバーの支持孔203dをカバー支持ピン37dに嵌合させ、検出スイッチ202の前方を覆うようにカバー体203aを取り付ける。そしてカバー体203aの前面側から固定孔203cおよび検出スイッチの取付孔202cを通して固定ねじ205を挿通させ、支持片部37cのねじ孔にねじ止めする。これにより、検出スイッチ202が支持ピン37bの座面および支持片部37cの前端面と、スイッチカバー203のカバー体203aとの間に挟持されるように固定され、検出スイッチ取付部37に取り付けられる。
【0059】なお、支持ピン37bのピン径を取付孔202bの孔径よりも幾分小径とし、スイッチカバー203のスイッチ保持面側に取り付け孔202bと略同一径の係合ピンを突出成形して、スイッチカバー203の係合ピンと検出スイッチ202の取り付け孔202bとを先に嵌合接続させる形態としてもよい。すなわち、まず、スイッチカバー203の係合ピンに検出スイッチ202の取付孔202bを嵌合接続(圧入接続)させてスイッチカバー203に検出スイッチ202を保持させ、次いで、摘み部203bをつまんで検出スイッチ202とスイッチカバー203とを一体的に検出スイッチ取り付け部37に取り付ける構成(図15中の二点鎖線を参照)としてもよい。このような構成によれば、比較的奥まった位置にある検出スイッチ取り付け部37に対して、検出スイッチ202の着脱を容易に行うことができる。
【0060】また、検出スイッチ202がスイッチカバー203を介してねじ止めされる構成のため、ねじの座面からの締め付け力がスイッチカバー203で分散されてスイッチ本体に無理な締め付け力が作用することなく、検出スイッチを損傷させてしまうようなおそれがない。また、本構成では検出スイッチ取付部37に支持ピン37bを設けてこの支持ピンを検出スイッチの取付孔202bに係合させることで検出スイッチ202の前後および左右方向の位置決めを行い、固定ねじ205を用いてスイッチカバー203とともに固定することで、検出スイッチ203の前後方向位置及び角度位置を位置決めする構成のため、わずか一本のねじをねじ止めするだけで検出スイッチを正確な位置に位置決めして取り付けることができる。
【0061】このようにして検出スイッチ202が取り付けられると、検出スイッチ取付部のベース部37aの下面およびスイッチカバー203の下面と、基枠体の支持桟部38の上面との間にケーブル121等が通り、スイッチカバーの保持片部203fがその前方に位置して、ケーブル121等を支持桟部38上に保持する。このため、配線カバー等の部材を新たに形成して設けることなく、また基枠体30の構成を複雑化させることなく、支持桟部38の上面を通るケーブル類の脱落を効果的に防止することができる。
【0062】さて、以上のようにして取り付けられた検出スイッチ202の上方に、レバー部材201が揺動自在に配設される。タンク部材41の右底面411aにはレバー開口415が設けられるとともに、このレバー開口415の下部に円筒状の枢支軸416が設けられており、軸受孔201bを有したレバー部材201が枢支軸416に揺動自在に支持され、座付きねじ等を利用して抜け止め固定される。レバー部材201の上面側には平坦な球受け面201aが形成されており、この球受け面201aがレバー開口415から貯留空間410に望むように配設される。レバー部材201の下面側には、検出スイッチ202の検出レバー202dと係合する検出突起201d、およびタンク受容部33aの上向き面に当接して揺動規制される規制突起201eが形成されている。
【0063】こうして検出スイッチ202が検出スイッチ取付部37に取り付けられ、レバー部材201がタンク部材の枢支軸416に取り付けられた状態で、前述した組み付け手順でタンク部材41を基枠体30に取り付ける。タンク部材41が取り付けられると、レバー部材201の検出突起201dが検出スイッチ202の検出レバー202dの上部に位置してこれと係合し、検出スイッチ202に内蔵されたバネ力により常時上方に付勢される。
【0064】このため、タンク部材の貯留空間410に貯留する遊技球が賞球装置の払出作動等により減少し、球受け面201aの上部に遊技球がなくなった球切れ状態では、レバー部材201に遊技球の押圧力が作用しなくなるためレバー部材201が上方に傾動されて球切れ角度位置に保持され、一般的には、検出スイッチ202のスイッチ接点が開の状態(逆論理の場合には閉の状態)に保持される。
【0065】一方、タンク部材の貯留空間410に遊技球が補給され、レバー部材の球受け面201aの上部に遊技球がある状態では、レバー部材201に遊技球の重量による押圧力が作用してレバー部材201を下方に傾動させた充満角度位置に保持させ、一般的には、検出スイッチ202のスイッチ接点が閉の状態(逆論理の場合には開の状態)に保持される。
【0066】これらの検出信号はターミナル基盤96を介して遊技施設側の遊技球供給装置に伝達されており、遊技球供給装置はこの検出信号に基づいて、貯留空間410に貯留された遊技球が球切れ状態になったとき(所定量未満に減少したとき)に所定数量の遊技球を補給する。
【0067】
【発明の効果】以上説明したように、本発明では、遊技盤を有した遊技機の上部に配設され、上面開放の容器状に形成されて遊技球を貯留させるとともに底面下流部に設けられた出口開口から貯留された遊技球を供給するタンク部材と、このタンク部材の出口開口の下部に位置して配設され、出口開口から供給される遊技球を賞球払出機構に導く球通路部材と、出口開口を通して上下に延びタンク部材と球通路部材との間を結ぶ壁面をなすアース金具と、一端がアース金具に接続され他端がアース電位に地落される電気的接続手段とを備え、タンク部材にはアース金具に形成された嵌入片部を受容する受容溝とアース金具に形成された係合部と係脱可能な被係合部が設けられ、アース金具の嵌入片部を受容溝に嵌入し係合部を被係合部に係合させアース金具をタンク部材に仮止めさせることができるように弾球遊技機のアース装置を構成する。
【0068】本構成のアース装置では、アース金具が、タンク部材の出口開口を通して上下に配設されるため、遊技施設側の供給ダクトからタンク部材に落入する遊技球がアース金具の上面に直接衝突して大きな騒音を発生するようなことがない。また、タンク部材とアース金具とには相互に係合してアース金具をタンク部材に仮止めさせることができる構造が設けられているため、作業者はアース金具をタンク部材に仮止め保持させた状態でこれらを一体的に取り扱って裏セット盤上部や前枠上部等の所定の取り付け位置に組み付けることができ、一人で容易に組み付けることができるアース装置を提供することができる。従って、本構成のアース装置によれば、騒音等の発生を抑制して遊技性を高めるとともに、組立の煩雑さを解消して生産性を向上させた弾球遊技機を提供することができる。
【出願人】 【識別番号】390031783
【氏名又は名称】サミー株式会社
【住所又は居所】東京都豊島区東池袋2丁目23番2号
【出願日】 平成13年12月7日(2001.12.7)
【代理人】 【識別番号】100092897
【弁理士】
【氏名又は名称】大西 正悟
【公開番号】 特開2003−169944(P2003−169944A)
【公開日】 平成15年6月17日(2003.6.17)
【出願番号】 特願2001−374898(P2001−374898)