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【発明の名称】 球抜き装置、球抜き方法、球抜きプログラム、記憶媒体
【発明者】 【氏名】又吉 正弘
【住所又は居所】東京都台東区東上野一丁目14番7号 株式会社オリンピア内

【要約】 【課題】適宜のタイミングで遊技球を遊技機外部へ排出する球抜き装置、及び球抜き方法、並びに球抜きプログラム、及び球抜きプログラムを記憶しコンピュータ読み取り可能な記憶媒体を提供する。また、遊技機外部へ排出され、遊技球収容器に収容された遊技球の量を測定する機能を有す得る球抜き装置、及び球抜き方法、並びに球抜きプログラム、及び球抜きプログラムを記憶しコンピュータ読み取り可能な記憶媒体を提供する。

【解決手段】遊技機1における受皿2の下方には、第一排出通路25から排出された遊技球を収容する遊技球収容器58が所定位置に存在することを検知する検知部51が設けられ、受皿2の下面には、遊技球収容器58内に収容された遊技球の容量を判定する個数測定部54が設けられている。
【特許請求の範囲】
【請求項1】遊技盤上にて遊技球を用いて遊技を行う遊技機の前面下部に配設され遊技球を受ける受皿における球抜き装置であって、前記受皿に設けられ、前記受皿内に貯留された遊技球を前記遊技機外へ排出する球抜き手段と、前記球抜き手段から排出された遊技球を所定位置にて収容する遊技球収容器が当該所定位置に存在することを検知する検知手段と、前記遊技球収容器内に収容された遊技球の容量を判定する容量測定手段と、前記検知手段及び前記容量測定手段からの信号を入力すると共に指示信号を前記球抜き手段に出力する制御手段と、を備えることを特徴とする球抜き装置。
【請求項2】前記制御手段は、前記検知手段により遊技球収容器が前記遊技機外部へ排出された遊技球を受け入れる位置にあることを検知し、且つ前記容量測定手段により、前記遊技球収容器内の遊技球の容量が所定量以下と判定された場合、前記球抜き手段に遊技球を排出させることを特徴とする請求項1に記載の球抜き装置。
【請求項3】前記検知手段は、前記遊技球収容器が所定位置に存在することを検知する位置に所定数設けられていることを特徴とする請求項1又は2に記載の球抜き装置。
【請求項4】前記複数の検知手段は、前記遊技球収容器の形状に対応する領域において、分散して設置されていることを特徴とする請求項3に記載の球抜き装置。
【請求項5】前記容量測定手段は、前記遊技球収容器内に貯留された遊技球の容量を測定する位置に所定数設けられていることを特徴とする請求項1又は2に記載の球抜き装置。
【請求項6】前記複数の容量測定手段は、所定の領域において、分散して設置されていることを特徴とする請求項5に記載の球抜き装置。
【請求項7】前記受皿内の遊技球の容量を判定する受皿容量判定手段を有し、前記受皿内の遊技球の容量が所定量以上と判定されたとき、前記球抜き手段に遊技球を排出させることを特徴とする請求項1〜6の何れかに記載の球抜き装置。
【請求項8】前記容量測定手段は、前記遊技球収容器内に収容された遊技球の重量を測定する重量測定手段を有し、当該重量測定手段により遊技球の重量が所定量以下と測定されたとき、前記制御手段に遊技球を排出させることを特徴とする請求項1〜7の何れかに記載の球抜き装置。
【請求項9】前記容量測定手段は、前記遊技球収容器内に収容された遊技球の個数を測定する個数測定手段を有し、当該個数測定手段により遊技球の個数が所定数以下であると測定された場合、前記制御手段は前記球抜き手段に遊技球を排出させることを特徴とする請求項1〜7の何れかに記載の球抜き装置。
【請求項10】前記容量測定手段は、前記球抜き手段近傍に設けられた距離測定手段を有し、当該距離測定手段により当該距離測定手段から前記遊技球収容器内に収容された遊技球の上面までの距離が所定値以上であると測定された場合、前記制御手段は前記球抜き手段に遊技球を排出させることを特徴とする請求項1〜7の何れかに記載の球抜き装置。
【請求項11】前記容量測定手段は、前記遊技球収容器内に収容された遊技球の磁気を測定する磁気測定手段を有し、当該磁気測定手段により遊技球の磁気が所定値以下であると測定された場合、前記制御手段は前記球抜き手段に遊技球を排出させることを特徴とする請求項1〜7の何れかに記載の球抜き装置。
【請求項12】前記容量測定手段は、前記重量測定手段、前記個数測定手段、前記距離測定手段、前記磁気測定手段のうち少なくとも二つ以上を組み合わせることを特徴とする請求項8〜11の何れかに記載の球抜き装置。
【請求項13】前記容量測定手段は、前記重量測定手段、前記個数測定手段、前記距離測定手段、前記磁気測定手段のうち、何れか一種の容量測定手段を二つ以上組み合わせることを特徴とする請求項8〜11の何れかに記載の球抜き装置。
【請求項14】遊技盤上にて遊技球を用いて遊技を行う遊技機の前面下部に配設された受皿と、前記受皿に設けられ当該受皿に貯留された遊技球を遊技機外部へ排出する球抜き手段と、前記球抜き手段を制御する制御手段と、を備えた遊技機における球抜き方法であって、前記制御手段が、前記遊技機外部へ排出された遊技球を受け入れ可能な位置に遊技球を収容する遊技球収容器が設置されていることを検知する検知ステップと、前記遊技球収容器に収容された遊技球の容量を判定する判定ステップと、前記判定ステップにより前記遊技球収容器に収容された前記遊技球が所定量以下であると判定されたことを受け、前記制御手段が前記遊技球を排出するように前記球抜き手段を制御する制御ステップと、を実行することを特徴とする球抜き方法。
【請求項15】遊技盤上にて遊技球を用いて遊技を行う遊技機の前面下部に配設された受皿と、前記受皿に設けられ当該受皿に貯留された遊技球を遊技機外部へ排出する球抜き手段と、前記球抜き手段を制御する制御手段と、を備えた遊技機において実行される球抜きプログラムであって、前記制御手段に、前記遊技機外部へ排出された遊技球を受け入れ可能な位置に遊技球を収容する遊技球収容器が設置されていることを検知する検知ステップと、前記遊技球収容器に収容された遊技球の容量を判定する判定ステップと、前記判定ステップにより前記遊技球収容器に収容された遊技球が所定量以下であると判定されたことを受け、前記制御手段が前記遊技球を排出するように前記球抜き手段を制御する制御ステップと、を実行させることを特徴とする球抜きプログラム。
【請求項16】遊技盤上にて遊技球を用いて遊技を行う遊技機の前面下部に配設された受皿と、前記受皿に設けられ当該受皿に貯留された遊技球を遊技機外部へ排出する球抜き手段と、を備えた遊技機に設けられた前記球抜き手段を制御する制御手段に、前記遊技機外部へ排出された遊技球を受け入れ可能な位置に遊技球を収容する遊技球収容器が設置されていることを検知する検知ステップと、前記遊技球収容器に収容された遊技球の容量を判定する判定ステップと、前記判定ステップにより前記遊技球収容器に収容された遊技球が所定量以下であると判定されたことを受け、前記制御手段が前記遊技球を排出するように前記球抜き手段を制御する制御ステップと、を実行させるプログラムを記憶したコンピュータ読み取り可能な記憶媒体。
【発明の詳細な説明】【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は遊技球を用いて遊技を行う遊技機に設けられた受皿に貯留された遊技球を遊技機外部へ排出する球抜き装置、及び球抜き装置を備えた遊技機の球抜き方法、並びに球抜きプログラム、球抜きプログラムを記憶したコンピュータ読み取り可能な記憶媒体に関する。
【0002】
【従来の技術】従来よりある、パチンコ機に代表される遊技機は、その前面に、遊技の進行状況に応じて払い出される賞球や、現金或いは通称パッキーカードと呼ばれる遊技球貸し出し専用カードにより貸し出された貸し球を受けるための受皿が設けられている。この受皿は大抵上皿と下皿との二つの受皿が設けられており、上皿は主に賞球や貸し球を貯留し、下皿は上皿が賞球や貸し球で満杯になったときその一部を貯留する。
【0003】また、下皿には、下皿に貯留された遊技球が満杯になったときに、遊技球を外部へ排出する為の球抜き穴が設けられている。例えば、特開平7−265521号公報に示す遊技機には、下球皿(下皿)に貯留された遊技球を遊技機外部へ排出し得る球抜き装置が設けられている。
【0004】さらに、この遊技機は、球抜き装置を作動させるために、下球皿の裏側に連絡された賞球用の排出経路の所要部位に組み付けられた賞球充満検出機構と、下球皿の下方に用意される球受け箱を確認し得る検出手段と、必要な回路部を有すると共に前記打ち止め制御に係るゲーム開始駆動手段に対する停止指令制御を成し得る電気制御部とが設けられている。
【0005】すなわち、この遊技機は、検出手段が下球皿の下方に予め用意した球受け箱(通称ドル箱)を検出している条件の下で、賞球充満検出機構の検出手段が検出作動した場合には、打ち止め制御より適宜早い時点で球抜き装置の電動操作手段による開閉部材の開放操作により、開口された球抜き口から貯留球を抜き出して下方の球受け箱に排出する。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】ところで、上記公開公報の球抜き装置は、下球皿の裏側に連絡された賞球用の排出経路に賞球が充満すると、賞球充満検出機構がその検出内容を電気制御部に伝達させ、その検出内容を受け電気制御部は、駆動回路を介して制御される電動操作手段に球抜き装置を可動させるよう指示を出す。
【0007】しかし、このような球抜き装置では、下球皿に遊技球は貯留されておらず、何らかの原因により排出通路が詰まってしまった場合であっても、球抜き装置は作動してしまう。
【0008】また、排出通路が遊技球(賞球)で充満されたことをトリガーとして球抜き装置が作動する為、排出通路が遊技球で充満している間は、制限無く球抜き装置が作動してしまう。
【0009】そこで、本発明は上述した事項に鑑みてなされたものであり、その解決しようとする課題は、適宜のタイミングで遊技球を遊技機外部へ排出する球抜き装置、球抜き方法、球抜きプログラム、球抜きプログラムを記憶しコンピュータ読み取り可能な記憶媒体を提供することにある。
【0010】また、本発明は、遊技機外部へ排出され、遊技球収容器に収容された遊技球の量を測定する機能を有し得る球抜き装置、球抜き方法、球抜きプログラム、球抜きプログラムを記憶しコンピュータ読み取り可能な記憶媒体を提供することを課題とする。
【0011】
【課題を解決するための手段】本発明の遊技機における球抜き装置は、前記課題を解決するために、以下の手段を採用した。すなわち本発明は、遊技盤上にて遊技球を用いて遊技を行う遊技機の前面下部に配設され遊技球を受ける受皿における球抜き装置であり、第一解決手段は、受皿に設けられ、受皿内に貯留された遊技球を遊技機外へ排出する球抜き手段と、球抜き手段から排出された遊技球を所定位置にて収容する遊技球収容器がその所定位置に存在することを検知する検知手段と、遊技球収容器内に収容された遊技球の容量を判定する容量測定手段と、検知手段及び容量測定手段からの信号を入力すると共に指示信号を球抜き手段に出力する制御手段とを備えることである。
【0012】このように、本発明によれば、遊技球収容器に収容可能な遊技球の容量を常に判定しながら球抜き手段が自動的に作動する為、遊技球が受皿内に満タンになる都度一々手動で球抜き操作を行う必要がなくなる。それに伴い、遊技中断による不利益の発生や遊技に対する興味の低下を回避することができる。
【0013】さらに、第二解決手段は、本発明における制御手段が検知手段により遊技球収容器が遊技機外部へ排出された遊技球を受け入れる位置にあることを検知し、且つ容量測定手段により、遊技球収容器内の遊技球の容量が所定量以下と判定された場合、球抜き手段に遊技球を排出させることである。
【0014】つまり本発明によれば、遊技球収容器内に収容された遊技球の容量を判定しながら、受皿に貯留された遊技球の球抜きを行うため、遊技球収容器に収容された遊技球が遊技球収容器から溢れてしまう虞を回避することができる。
【0015】また、第三解決手段として、本発明の球抜き装置における検知手段は、遊技球収容器が所定位置に存在することを検知する位置に所定数設ける構成とした。
【0016】加えて、第四解決手段として、上述した所定数の検知手段は、遊技球収容器の形状に対応する領域において、分散して設置する構成とした。
【0017】このように、複数の検知手段に遊技球収容器の存在の有無を監視させることにより、遊技球収容器が設置されていないにも拘わらず球抜きを行ってしまうというような検知ミスを低減させることができる。
【0018】また、遊技球収容器の設置は遊技者の行動に頼る点が多い為、音声、光、或いは遊技の進行状況に応じて可変する図柄を表示する図柄表示装置の演出にて遊技球収容器設置を促すような構成を付加してもよい。
【0019】さらに、第五解決手段として、本発明における容量測定手段は、遊技球収容器内に貯留された遊技球の容量を測定する位置に所定数設けられている構成とした。
【0020】これに加えて、第六解決手段として、本発明における所定数の容量測定手段は、所定の領域において、分散して設置される構成とした。
【0021】上述した第五解決手段、及び第六解決手段により、遊技球収容器内に貯留された遊技球を確実に測定することができる。
【0022】さらに、第五解決手段、及び第六解決手段により、遊技球収容器に収容された遊技球の上面が均一ではなくとも、精度良く容量を測定することができる。
【0023】また、第七解決手段として、本発明の球抜き装置は、受皿内の遊技球の容量を判定する受皿容量測定手段を有し、受皿内の遊技球の容量が所定量以上と判定されたとき、球抜き手段に遊技球を排出させる構成を備えている。
【0024】これらの構成により、遊技球が遊技球収容器だけでなく受皿からも溢れる虞を回避することができる。これにより、遊技者は、遊技を安心して、且つ継続的に行うことができる。
【0025】また、遊技球収容器が遊技球を受け入れ得る位置に存在することを前提として球抜きが行われるため、遊技球を遊技球収容器内へ確実に収容することが可能となる。
【0026】さらに、この受皿容量測定手段の結果に基づき受皿が満タンになったことを音、光、或いは液晶表示等により、遊技者に報知する機能を設けても良い。
【0027】加えて、受皿が満タンになったときに遊技球発射装置の駆動を停止させる機能、或いは払出装置の駆動を減速させる機能を設けても良い。
【0028】また、第八解決手段として、本発明の球抜き装置における容量測定手段は、遊技球収容器内に収容された遊技球の重量を測定する重量測定手段を有し、この重量測定手段により遊技球の重量が所定量以下と測定されたとき、制御手段に遊技球を排出させる。
【0029】加えて、第九解決手段として、本発明における容量測定手段は、遊技球収容器内に収容された遊技球の個数を測定する個数測定手段を有し、この個数測定手段により遊技球の個数が所定数以下であると測定された場合、制御手段は球抜き手段に遊技球を排出させる。
【0030】このように、遊技球収容器に収容される遊技球の容量を遊技球の重量、及び/又は個数にて判定する為、ホールによって収容量の異なる遊技球収容器には、その遊技球収容器の内容量に応じた所定の重量、及び/又は個数を設定することにより対応することができる。
【0031】また、第十解決手段として、本発明の容量測定手段は、球抜き手段近傍に設けられた距離測定手段を有し、この距離測定手段により距離測定手段から遊技球収容器内に収容された遊技球の上面までの距離が所定値以上であると測定された場合、制御手段は球抜き手段に遊技球を排出させることもできる。
【0032】さらに、第十一解決手段として、本発明の容量測定手段は、遊技球収容器内に収容された遊技球から発せられる磁気を測定する磁気測定手段を有し、その磁気測定手段により測定された遊技球から発せられる磁気に係る値が所定量以上である場合、制御手段は球抜き手段に遊技球を排出させてもよい。
【0033】この他にも、遊技球の容量を測定する方法として、赤外線に代表される電磁波などの光や音の性質を用いて測定を行う方法を例示できる。
【0034】このような構成とすることにより、ホールによって異なる遊技球収容器の大きさや形状にも対応することができる。
【0035】また、第十二解決手段として、本発明の容量測定手段は、重量測定手段、個数測定手段、距離測定手段、磁気測定手段のうち少なくとも二つ以上を組み合わせる構成とすると好ましい。
【0036】さらに、第十三解決手段として、本発明の容量測定手段は、重量測定手段、個数測定手段、距離測定手段、磁気測定手段のうち、何れか一種の容量測定手段を二つ以上組み合わせる構成とすることもできる。
【0037】このように、複数の容量測定手段を組み合わせて用いることにより、精度良く遊技球の容量を測定することができるようになる。
【0038】また、本発明は、遊技盤上にて遊技球を用いて遊技を行う遊技機の前面下部に配設された受皿と、受皿に設けられ当該受皿に貯留された遊技球を遊技機外部へ排出する球抜き手段と、球抜き手段を制御する制御手段と、を備えた遊技機における球抜き方法でもある。
【0039】本発明における球抜き方法は、制御手段が、遊技機外部へ排出された遊技球を受け入れ可能な位置に遊技球を収容する遊技球収容器が設置されていることを検知する検知ステップと、遊技球収容器に収容された遊技球の容量を判定する判定ステップと、判定ステップにより遊技球収容器に収容された遊技球が所定量以下であると判定されたことを受け、制御手段が遊技球を排出するように球抜き手段を制御する制御ステップとを実行する。
【0040】さらに、本発明は、遊技盤上にて遊技球を用いて遊技を行う遊技機の前面下部に配設された受皿と、受皿に設けられその受皿に貯留された遊技球を遊技機外部へ排出する球抜き手段と、球抜き手段を制御する制御手段とを備えた遊技機において実行される球抜きプログラムでもある。
【0041】本発明の球抜きプログラムは、制御手段に、遊技機外部へ排出された遊技球を受け入れ可能な位置に遊技球を収容する遊技球収容器が設置されていることを検知する検知ステップと、遊技球収容器に収容された遊技球の容量を判定する判定ステップと、判定ステップにより遊技球収容器に収容された遊技球が所定量以下であると判定されたことを受け、制御手段が遊技球を排出するように球抜き手段を制御する制御ステップとを実行させる。
【0042】尚、本発明も、上述した第一解決手段乃至第八解決手段の機能をコンピュータにおいて実行させる球抜きプログラムを採用することができる。
【0043】このプログラムは、ROM(Read Only Memory)、MO(Magnet Optical)、FD(Floppy Disk)等の記憶媒体に記憶され、コンピュータにより実行される。
【0044】加えて、本発明は、遊技盤上にて遊技球を用いて遊技を行う遊技機の前面下部に配設された受皿と、受皿に設けられこの受皿に貯留された遊技球を遊技機外部へ排出する球抜き手段と、球抜き手段を制御する制御手段と、を備えた遊技機に設けられ、制御手段に、遊技機外部へ排出された遊技球を受け入れ可能な位置に遊技球を収容する遊技球収容器が設置されていることを検知する検知ステップと、遊技球収容器に収容された遊技球の容量を判定する判定ステップと、判定ステップにより遊技球収容器に収容された遊技球が所定量以下であると判定されたことを受け、制御手段が遊技球を排出するように球抜き手段を制御する制御ステップとを球抜き制御を行う制御手段に実行させるプログラムを記憶したコンピュータ読み取り可能な記憶媒体でもある。
【0045】尚、本発明も、上述した第一解決手段乃至第八解決手段の機能を実行するプログラムを記憶する記憶媒体とすることができる。
【0046】また、記憶媒体として、ROM(Read Only Memory)、MO(Magnet Optical)、FD(Floppy Disk)等を例示できる。
【0047】
【発明の実施の形態】<第一の実施の形態>以下、本発明の球抜き装置を詳細に説明する。係る遊技球を図面に基づいて説明する。尚、本実施形態では、遊技機を遊技用媒体に遊技球を用いるパチンコ遊技機として説明を行う。
【0048】図1に示すように、本実施形態における遊技機1は、縦長な方形状の枠組みにて構成され遊技機1の設置場所に強固に固定される外枠3と、その外枠3に一側を保持され、且つその外枠3に対して開閉自在に設けられた表枠4と、その表枠4の前面上部に開閉自在に設けられた窓枠5とを備え、その表枠4には遊技機1を構成する主要構成部品のほぼ全てが集約されて設けられている。
【0049】表枠4に設けられる主要構成部品としては、盤面上が遊技領域とされる遊技盤6と、この遊技盤6、及びこの遊技盤6の裏面側に設けられ遊技盤6上に遊技球を打ち出す発射装置7と、発射装置7を操作するための操作ハンドル8と、遊技機1に供給すべき遊技球、及び遊技球が入賞口15に入り入賞した際に遊技機1から払い出される賞球の一部を貯留する受皿2と、必要に応じて所定個数の弾球を排出する弾球払出ユニット(図示せず)と、各種装置の制御を行う制御装置(図示せず)とが挙げられる。
【0050】さらに詳細に説明すると、遊技機1には、表枠4に対して開閉自在な窓枠5が設けられている。この窓枠5は、遊技盤6の遊技領域全体をその枠内にほぼ覗き見ることができる透視窓9を備えている。
【0051】また、この透視窓9の外周に沿って飾りLED10、ランプ11a、11b、スピーカー12a、12b等が設けられている。この飾りLED10やランプ11a、11bは、遊技の進行状況に応じて点滅する。尚、スピーカー12a、12bは、遊技の進行状況に応じて各種効果音を発する。
【0052】また、遊技盤6は前記表枠4の裏面側に一体的に形成される遊技盤6の収納枠(図示せず)に収納固定されるべくほぼ正方形状の合板により形成されている。その前面には、ほぼ円形状に植立され、発射装置7により打ち出された遊技球の行き先を誘導する誘導レール13と、誘導レール13によって囲まれた領域に設けられた釘や風車などの障害物14と、賞球を払い出させるための媒体となる遊技球を受け入れる入賞口15とが複数設けられている。
【0053】さらにまた、遊技盤6の中央には種々の図柄及び情報を遊技の進行状況に合わせて表示する図柄表示装置17が設けられ、この図柄表示装置17の直下に図柄表示装置17の表示内容を可変せしめる為のトリガーとなる遊技球を受け入れる始動入賞口(始動口)18が設けられている。これらの入賞口15或いは始動入賞口18に遊技球が入ると所定数の遊技球が賞球として払い出される。
【0054】さらに、遊技機1の最下方には何れの入賞口15にも入賞しない遊技球が取り込まれるアウト口16が設けられている。
【0055】また、上述した部品や装置が設けられた遊技盤6の下方には、遊技球を貯留する受皿2が設けられている。この受皿2は、遊技機1に対して一皿のみ設けられ、所定数以上の遊技球を収容可能とする。尚、所定数以上の遊技球とは、従来の遊技機に設けられていた上皿、下皿が通常収容可能とする遊技球数のことをいう。
【0056】次に、本実施形態の遊技機1を制御する各種制御装置について図に基づき説明する。尚、各種制御装置の配置は、遊技機1の機種によって異なるためそれらの配置は図示しない。
【0057】図2に示すように、先ず、主制御装置(主基板)60について説明する。主制御装置60は、図1に示す遊技機1を統括して制御する主となる装置であり、基本処理装置であるCPU(Central Processing Unit、中央処理装置)60aと、CPU60aの処理事項を一時記憶するRAM(Random Access Memory)60bと、主制御装置60で行う各種プログラムを記憶するROM(Read Only Memory)60cとを備えている。このROM60c内には、遊技を進行する為の抽選(乱数抽選)を行うプログラム等が格納されている。
【0058】また、主制御装置60は、図3に示す遊技球収容器58内に収容された遊技球の重量を測定する重量測定部53と、遊技球収容器58内に収容された遊技球の個数を測定する個数測定部54と、遊技球収容器58内に収容された遊技球の上面までの距離を測定する距離測定部55と、遊技球収容器58内に収容された遊技球の磁気を測定する磁気測定部56とを有している。
【0059】さらに、この主制御装置60は、各副制御装置(サブ基板)(図柄制御装置61、音声制御装置63、ランプ制御装置62及び払出制御装置64、発射制御装置65等)と連結している。そして、主制御装置60は、大当たり判定プログラムで引き当てた大当たりの有無や、賞球の有無等を示す8ビットのデータを、各副制御装置へ2バイト伝送方式で送信する。
【0060】因みに、図柄制御装置61は、図柄制御装置61全体の制御を行うCPU61aと、図柄制御装置61にて実行される各種プログラムを格納するROM61cと、CPU61aでの処理事項を一時記憶するRAM61bとを備えている。
【0061】さらに、音声制御装置63は、主制御装置60の処理に基づき音声による演出処理を行う副制御装置であり、図1に示す遊技機1前面に設けられ遊技の進行状況に応じた様々な音声を出力するスピーカ12a、12bの出力制御を行う。この音声制御装置63にも、スピーカ12a、12bの出力制御を行うためのプログラムを実行処理するCPU63aと、CPU63aの処理事項を一時記憶するRAM63bと、音声による演出情報等を記憶するROM63c等が設けられている。
【0062】また、ランプ制御装置62は、主制御装置60の処理に基づき、図1に示すランプ11a、11bによる演出処理を行う副制御装置であり、遊技機1前面に設けられた飾りLED10やランプ11a、11bの発光制御を行う。このランプ制御装置62には、飾りLED10やランプ11a、11bの発光制御を行うためのプログラムを実行処理するCPU62aと、CPU62aの処理事項を一時記憶するRAM62bと、演出情報や飾りLED10やランプ11a、11bの発光制御を行うためのプログラム等を記憶するROM62c等が設けられている。
【0063】さらに、払出制御装置64は、主制御装置60の処理に基づき賞球振り分け装置(図示せず)を含む払出機構を制御し遊技球の払出処理を行う副制御装置であり、遊技機1裏面側に設けられた払出装置の出力制御を行う。この払出制御装置64にも、払出装置の制御を行うCPU64aと、CPU64aの処理事項を一時記憶するRAM64bと、払出処理情報等を記憶するROM64c等が設けられている。
【0064】発射制御装置65は、遊技者が行うハンドル8の操作によりパチンコ球を遊技盤6上に発射させる発射装置7の制御を行う副制御装置である。尚、この発射制御装置45にも、図示しないが発射装置7の制御を行う為のプログラムを記憶するCPUと、CPUの処理事項を一時的に記憶するRAMと、制御情報等を記憶するROM等を設けるような構成としても良い。
【0065】以上が、本実施形態における遊技機1の概要である。次に、この遊技機1の受皿2に設けられた本発明である球抜き装置を図面に基づき説明する。
【0066】図1に示すように、本発明における受皿2は、内部に遊技球を貯留する貯留部19を有し、遊技機1前面から前方に突出して設けられている。
【0067】また、図1における受皿2の右側部分の底面は、発射装置7へ遊技球を案内する案内通路20の入口21(図1中左側)へ向かう緩やかな傾斜が設けられている。この傾斜の上流には、入賞時に払い出される賞球を払い出す賞球払出口22が設けられている。この球払出口22は、現金や専用プリペードカード等により貸し出される貸し球の供給も行う構成とすることもできる。
【0068】さらに、受皿2には、受皿2に貯留された遊技球を遊技機1外部へ排出する球抜き装置50が設けられている。
【0069】図4に示すように、この球抜き装置50は、受皿2の右側部分の底面から続く傾斜の途中に設けられた、第一球抜き穴23と、第一球抜き穴23を開閉自在に覆う第一被覆部24と、案内通路20の入口付近に設けられた第二球抜き穴27と、第二球抜き穴27を開閉自在に覆う第二被覆部28とにより構成されている。
【0070】また、第一球抜き穴23の下方には、遊技機1外部と繋がっている第一排出通路25が設けられている。第一球抜き穴23から排出された遊技球は、この第一排出通路25を通過して遊技機1外部へ排出される。
【0071】一方、図1中受皿2の左側部分の底面は、螺旋を描くような下り傾斜が設けられている。この傾斜は、遊技球が整列しながら貸球払出口26から、受皿2内部に設けられた発射装置7へ遊技球を案内する案内通路20の入口へと流下するように形成されている。
【0072】さらに、第二球抜き穴27の下方には、第二球抜き穴27により球抜きされた遊技球を遊技機1外部へと排出する第二排出通路29が設けられている。この第二排出通路29は、前記第一排出通路25と合流し一つの排出通路となる。すなわち、第一排出通路25から排出された遊技球と、第二排出通路29から排出された遊技球は、遊技機1外部に排出されるとき一箇所から排出されることとなる。
【0073】また、図3に示すように、受皿2の下方には、第一排出通路25から排出された遊技球を収容する遊技球収容器(通称ドル箱)58が所定位置に存在することを検知する検知部(検知手段)51が設けられ、受皿2の下面には、遊技球収容器58内に収容された遊技球の容量を判定する容量測定部(容量測定手段)52が設けられている。
【0074】この検知部51は、第一排出通路25から排出された遊技球を受け入れ可能な位置に遊技球収容器58が設置されているか否かを検知する。この検知部51とは、光が物質に作用したときに起こる光電現象(光電子放出、光導電、光起電力)を利用し、光を電気信号として情報を得る光センサが好ましい。尚、本実施形態における検知部51は、受皿2の下面と、受皿下方の遊技機側に複数設けられている。
【0075】また、容量測定部52は、図3に示す遊技球収容器58内に収容された遊技球の個数を測定する個数測定部(個数測定手段)54の他にも、図2に示す遊技球収容器58内に収容された遊技球の重量を測定する重量測定部(重量測定手段)53や、遊技球収容器58内に収容された遊技球の上面までの距離を測定する距離測定部(距離測定手段)55や、遊技球収容器58内に収容された遊技球の磁気を測定する磁気測定部(磁気測定手段)56等とすることができる。尚、本実施形態における容量測定部52は、遊技球収容器58内に収容された遊技球の個数を測定する個数測定部54が予め選択されているものとして説明する。
【0076】この個数判定部54は、第一排出通路25から排出された遊技球をカウントし個数を測定する為、第一排出通路25の近傍に設けられると好ましい。
【0077】これら各容量測定部52により測定された測定結果、及び検知部51から検知された検知結果は、図3に示すように、遊技機1内部に設けられる、遊技機1全体の制御を行う主制御装置60(主基板)内に設けられた制御部57(制御手段)に出力される。
【0078】この制御部57は、遊技球収容器58が第一排出通路25から排出される遊技球を受け入れ可能な位置にあることを前提条件とし、遊技球収容器58内の遊技球の容量が所定量以下であると個数測定部54により測定された場合、遊技球の球抜きを行う。尚、遊技球を排出する第一排出通路25の出口が受皿2の下面に設けられているため、本実施形態における遊技球を受け入れ可能な位置とは、受皿2下方であるとする。
【0079】また、本実施形態における所定量(所定個数)とは、受皿2、又は遊技球収容器58の物理的な形状、もしくは各種検知部、及び測定部の設置される位置関係に応じて、遊技球が詰まったり、こぼれ落ちたり、溢れ落ちたりしないように規定した量のこととする。
【0080】また、本実施形態における遊技球の所定量とは、遊技球収容器58から溢れない適宜の量のことを意味し、その具体的な個数は、遊技球収容器58の最大収容可能量に左右されるため限定するものではない。
【0081】さらに、本実施形態における遊技機1には、遊技球が払い出される賞球払出口22及び/又は貸球払出口26の近傍に、受皿2内の遊技球の容量を判定する受皿容量判定部(受皿容量測定手段)59が設けられている。
【0082】この受皿容量判定部59により受皿2内の遊技球の容量が所定量以上と判断された場合、又は個数判定部により遊技球収容器58に収容された遊技球の個数が所定量以上であると判断された場合に制御部57は、遊技球を排出させる。尚、本実施形態における受皿容量判定部59は、受皿2内に貯留される遊技球の個数を測定するタイプの測定部であるとする。そのため、本実施形態における受皿容量判定部59は球払出口22の近傍に設けられている。
【0083】次に、上述した受皿2の構造を踏まえ、図面に基づいて受皿2内に貯留された遊技球を遊技機1外部に排出するための球抜き装置50の構造と球抜き手順について説明する。
【0084】まず初めに、本発明の球抜き装置50の構造についての説明を行う。受皿2の貯留部19に貯留された遊技球を遊技機1外部へ排出する為には、第一被覆部24或いは第二被覆部28とを開閉させる必要がある。
【0085】そのため、本発明の球抜き装置50は、図4〜図14に示すように、第一被覆部24と係合し、第一球抜き穴23を単独的に開閉させる第一係止部31と、第二被覆部28と係合し第二球抜き穴27を開閉自在にする第二係止部32と、第一被覆部24及び第二被覆部28を連結する連結部材33とを有している。
【0086】さらに詳細には、第一被覆部24は、第一球抜き穴23より大きめに形成された円形の第一面板部34と、この第一面板部34と同一平面上に連続して形成された取付部35とにより全体が構成されている。尚、図4から図6は、第一球抜き穴23及び第二球抜き穴27双方が第一被覆部24及び第二被覆部28により覆われている状態を示している。
【0087】また、取付部35には、第一被覆部24が回動する為の回動軸36と、第二被覆部28と第一被覆部24を連結する前記連結部材33の一端が当接する当接部(以下、第一当接部という)48が設けられている。この第一当接部48は、連結部材33が当接する側の取付部35の側壁をくの字形に窪ませて形成されている。加えて、この第一当接部48には、少なくとも一つ第一係合凸部37が設けられている。この第一係合凸部37には、バネ等の弾性部材38aを連結し、第一被覆部24が第一球抜き穴23を覆う方向に付勢している。
【0088】さらに、第一被覆部24と係合していない側の第一係止部31の端部には、第一係止部31を軸としてコイルが巻き付けられている。
【0089】そして、コイルが巻き付けられた第一係止部31を挿通するようにして第一励磁コイル81が設けられている。すなわち、第一係止部31には、ソレノイドが設けられている。
【0090】さらに、第二被覆部28は、第二球抜き穴27を覆う矩形状の第二面板部39と、この第二面板部39と同一平面上に連続して設けられたベース部40とにより構成されている。このベース部40には、第二係止部32の一部と当接する当接部(以下、第二当接部という)41と、第二係止部32の操作により第二被覆部28が回転するときの回転軸42と、連結部材33を取り付ける連繋部49と、が設けられている。尚、第二被覆部28にも第二球抜き穴27を覆う方向に第二被覆部28を付勢する弾性部材38bが設けられている。
【0091】また、第二係止部32の第二当接部41側の端部にも、第一係止部31同様、第二係止部32を軸としてコイルが巻き付けられている。そして、コイルが巻き付けられた第二係止部32を挿通するようにして第二励磁コイル82が設けられている。すなわち、第二係止部32にもソレノイドが設けられているということである。
【0092】さらにまた、第一被覆部24と第二被覆部28とを連結する連結部材33は、細長いプレート状の部材であり、一端が第二被覆部28に設けられた連繋部49に回動自在な状態にて取り付けられている。一方、他端は第一被覆部24の第一当接部48に設けられた前記第一係合凸部37と当接している。
【0093】そして、上述した球抜き装置50は、図4〜図6に示すように第一球抜き穴23と第二球抜き穴27が被覆されている状態のとき、受皿2内の貯留部19には、図7、及び図8に示すように、賞球払出口22から払い出された賞球や、貸球払出口26から払い出された貸し球が貯留される。賞球払出口22から払い出された賞球は、貯留部19の傾斜面に沿って移動し、一球ずつ整列して案内通路20の入口21へ入り発射装置7へ供給される。貸球払出口26から払い出された貸し球は、螺旋を描くような下り傾斜の底面に沿って移動し、賞球同様一球ずつ整列して案内通路20の入口21へ入り発射装置7へ供給される。
【0094】このように、遊技球が受皿2に貯留され続けると、受皿2に貯留された遊技球を遊技機1外部へ払い出す制御が行われる。
【0095】次に、上述した球抜き装置50の動作工程を図15に示すフローチャートに基づき説明を行う。
【0096】先ず、発射装置7が作動しているか否かを判断する(S01)。ここで発射装置7が作動していないと判断された場合は、発射装置7が作動されるまで待機する。
【0097】一方、発射装置7が作動していると判断された場合は、検知部51により遊技球収容器58が受皿2の下方、詳細には第一排出通路25から排出される遊技球を収容可能な位置に設置されているか否かを判定する(S02)。
【0098】ここで、遊技球収容器58が所定の位置に設置されていない場合は、図柄表示装置17に遊技球収容器58の設置を要請するテロップを流す等の設置要請処理が行われる(S03)。そして、遊技球収容器58が所定位置に設置されるまで待機する。
【0099】一方、検知部51により遊技球収容器58が所定位置に設置されていると判断された場合は、受皿容量判定部59により測定された遊技球の個数に基づき、受皿2内に貯留された遊技球の個数が所定数以上であるか否かを判定する(S04)。
【0100】そして次に、遊技球収容器58内に収容された遊技球の個数が所定数以下であるか否かを個数測定部54により判定する(S05)。
【0101】一方、ステップ04で受皿2内に貯留された遊技球の個数が所定数以下と判断された場合は、リターンへと進み、ステップ01の判断処理へ戻る。
【0102】ここで遊技球収容器58内に収容された遊技球の個数が所定数以上であると個数測定部54により測定された場合、別の遊技球収容器58を設置するよう要請するテロップを図柄表示装置17に表示する等の要請処理が行われる(S06)。
【0103】尚、本実施形態では、受皿2内の遊技球の個数は所定数以上であると判断された場合、別の遊技球収容器58が設置されるまで発射装置7の作動を停止する制御処理が行われる。
【0104】そして、別の遊技球収容器58が設置されると、第一球抜き穴23のみ開放するか、又は第一球抜き穴23及び第二球抜き穴27双方を開放するか否かを判断する(S07)。
【0105】一方、ステップ05で遊技球収容器58内に収容された遊技球の容量が所定量以下であると判断された場合は、そのままステップ07へと進む。
【0106】そして、ステップ07で、遊技の進行状況に応じ、第一球抜き穴23のみを開放すると判断された場合は、第一球抜き穴23を開放する制御処理を行う(S08)。
【0107】一方、第一球抜き穴23及び第二球抜き穴27双方を開放すると判断された場合は、第一球抜き穴23と第二球抜き穴27とを同時に開放する制御処理を行う(S09)。
【0108】次に、第一球抜き穴23及び第二球抜き穴27が開放される動作の説明を行う。
【0109】先ず初めに、第一球抜き穴23のみが開放される動作の説明を行う。ステップ07で第一球抜き穴23のみ開放すると判断されると、第一励磁コイル81に電流が流れる。
【0110】すると、第一係止部31は、第一励磁コイル81に引き込まれる(図10中M方向)。その動作に伴い、回動軸36を中心として弾性部材38aの付勢方向とは反対方向(図10中L方向)へと移動する。これにより、第一球抜き穴23は、開放された状態となる。
【0111】また、図11に示すように、球払出口22から払い出された遊技球の大半は、開放された第一球抜き穴23へ落下する。
【0112】第一球抜き穴23を通過した遊技球は、遊技機1外部へと直接繋がっている第一排出通路25を通過し、遊技機1外部へと排出される。排出された遊技機1は、遊技球収容器58へ収容される。
【0113】次に、第一球抜き穴23及び第二球抜き穴27双方が開放される場合の説明を行う。ステップ09で第一球抜き穴23及び第二球抜き穴27双方を開放すると判断されると、図12、及び図13に示すように、第二励磁コイル82に電流が流れる。
【0114】すると、図12、及び図13に示すように、第二係止部32は、第二当接部41に当接する方向(図13中P方向)に移動する。この動作に伴い、第二被覆部28は、回転軸42を回転中心として弾性部材38bの付勢方向とは反対方向(図13中Q方向)へと回転移動する。
【0115】さらに、第二被覆部28の回転移動に伴い、第二被覆部28と連結した連結部材33が移動する。すなわち、第二被覆部28が回転軸42を回転の中心として図13中Q方向に回転することにより、連繋部49に連繋された連結部材33は、連繋部49を摺動の基端として第一被覆部24側(図13中R方向)へ摺動する。すると、連結部材33の先端が、当接していた第一当接部48をさらに移動させる。さらに押圧すると、第一被覆部24は、回動軸36を中心として弾性部材38aの付勢方向とは反対方向(図13中S方向)に移動される。
【0116】すなわち、第二係止部32に設けられたソレノイドで電磁誘導が行われることにより、第二被覆部28が移動する。加えて、この第二被覆部28の移動に伴い第一被覆部24も移動する。そして、その結果、第一球抜き穴23及び第二球抜き穴27双方を同時に開放された状態となる。
【0117】すると、図14に示すように、球払出口22から払い出された遊技球の大半は、まず第一球抜き穴23で落下する。
【0118】そして、第一球抜き穴23を通過した遊技球は、遊技機1外部へと直接繋がっている第一排出通路25を通過し、遊技機1外部へと排出される。排出された遊技機1は遊技球収容器58へ収容される。
【0119】さらに、第二球抜き穴27が開放されているため、遊技球は第二排出通路29へ流下する。この第二排出通路29は、第一排出通路25と合流するように設けられている。そのため、第二排出通路29を流下した遊技球は、第一球抜き穴23から流下してきた遊技球と合流し遊技機1外部へと排出される。
【0120】以上、説明したように、本実施形態における球抜き装置50によれば、受皿2内に貯留された遊技球を自動的に排出する為、遊技者は遊技を中断して行っていた球抜きの作業の煩わしさから開放される。
【0121】また、本実施形態における球抜き装置50は、検知部51により必ず遊技球収容器58が設置されていることを確認してから球抜き穴が開放される為、誤って遊技球を飛散させる虞からも回避することができる。
【0122】さらに、本実施形態における球抜き装置50は、遊技球収容器58内に収容された遊技球の容量を測定し、その結果球抜きを行った方が良いのかを判断し、自動的に球抜き作業を行ってくれる為、遊技者は、遊技を継続的に集中して行うことができる。
【0123】さらに、本実施形態における球抜き装置50は、容量測定部52により遊技球収容器58内の遊技球の容量を測定し、確認してから球抜き穴を開放するため、遊技球が遊技球収容器58から溢れてしまう虞も無くなる。
【0124】また、それに伴い、如何様に受皿2が遊技球で満杯であっても遊技球収容器58内に収容された遊技球が所定量以上であれば、球抜き穴は開放されることがない為、遊技球は確実に遊技球収容器58に収容される。
【0125】尚、本実施形態では、第一球抜き穴23と第二球抜き穴27双方が同時に開放される球抜き装置50として説明を行ったが、この他にも遊技の進行状況などにより第一球抜き穴23と第二球抜き穴27が別々のタイミングで開放される構成の球抜き装置としても良い。
【0126】また、本実施形態における球抜き装置50の容量測定部52は、遊技球の重さや、測定部から遊技球迄の距離や、遊技球からの磁気等を測定し遊技球収容器58内の遊技球の容量を測定する為、遊技球収容器58の形状や容量や大きさに左右されることなく遊技球収容器58内に収容された遊技球の容量を測定することができる。
【0127】<第二の実施の形態>本実施形態における球抜き装置50には、第一の実施の形態で説明した自動で球抜きを行う構成に加えて、遊技者が手動で球抜きを行うことができる構成が設けられている。
【0128】以下、図面に基づいて本実施形態における球抜き装置の説明を行う。先ず初めに、本実施形態における球抜き装置の機構とそれに伴う動作の説明を行う。尚、本実施形態では、第一の実施の形態と重複する遊技機の説明は省略する。また、本実施形態における球抜き装置を示す図面には、説明の便宜を図る為、第一の実施の形態と重複する箇所には同様の符号を付すこととした。
【0129】図16〜図18に示すように、本実施形態の球抜き装置50は、第一実施形態と同様、第一被覆部24と係合し、第一球抜き穴23を単独的に開閉させる第一係止部31と、第二被覆部28と係合し第二球抜き穴27を開閉自在にする第二係止部32と、第一被覆部24及び第二被覆部28を連結する連結部材33とを有している。
【0130】また、第一被覆部24は、第一球抜き穴23より大きめに形成された円形の第一面板部34と、この第一面板部34と同一平面上に連続して形成された取付部35とにより全体が構成されている。尚、図16は、第一球抜き穴23及び第二球抜き穴27双方が第一被覆部24及び第二被覆部28により覆われている状態を示している。
【0131】また、取付部35には、第一被覆部24が回動する為の回動軸36と、第二被覆部28と第一被覆部24を連結する前記連結部材33の一端が当接する当接部(以下、第一当接部という)48が設けられている。この第一当接部48は、連結部材33が当接する側の取付部35の側壁をくの字形に窪ませて形成されている。加えて、この第一当接部48には、少なくとも一つ第一係合凸部37が設けられている。この第一係合凸部37には、バネ等の弾性部材38aを連結し、第一被覆部24が第一球抜き穴23を覆う方向に付勢している。
【0132】さらに、第一被覆部24と係合していない側の第一係止部31の端部には、第一係止部31を軸としてコイルが巻き付けられている。
【0133】そして、コイルが巻き付けられた第一係止部31を挿通するようにして第一励磁コイル81が設けられている。すなわち、第一係止部31には、ソレノイドが設けられている。
【0134】加えて、本実施形態における球抜き装置50の第一被覆部24には、第一操作レバー91が設けられている。この第一操作レバー91を操作する(図16中J方向へ移動)と、弾性部材38aの付勢方向と反対方向に第一被覆部24を移動させることができる。
【0135】さらに、第二被覆部28は、第二球抜き穴27を覆う矩形状の第二面板部39と、この第二面板部39と同一平面上に連続して設けられたベース部40とにより構成されている。このベース部40には、第二係止部32の一部と当接する当接部(以下、第二当接部という)41と、第二係止部32の操作により第二被覆部28が回転するときの回転軸42と、連結部材33を取り付ける連繋部49と、が設けられている。尚、第二被覆部28にも第二球抜き穴27を覆う方向に第二被覆部28を付勢する弾性部材38bが設けられている。
【0136】また、第二係止部32の第二当接部41側の端部にも、第一係止部31同様、第二係止部32を軸としてコイルが巻き付けられている。そして、コイルが巻き付けられた第二係止部32を挿通するようにして第二励磁コイル82が設けられている。すなわち、第二係止部32にもソレノイドが設けられているということである。
【0137】さらに、第一被覆部24と第二被覆部28とを連結する連結部材33は、細長いプレート状の部材であり、一端が第二被覆部28に設けられた連繋部49に回動自在な状態にて取り付けられている。一方、他端は第一被覆部24の第一当接部48に設けられた第一係合凸部37と当接している。
【0138】加えて、本実施形態における連繋部49には、手動で連繋部49を操作することができる第二操作レバー92が設けられている。
【0139】この第二操作レバー92を操作(図16中K方向へ移動)操作すると、連繋部49は第一被覆部24側に移動し、端部が第一当接部48に当接する。さらに第二操作レバー92を操作し続けると、第一被覆部24は回動軸36を中心として弾性部材38aの付勢方向とは反対方向(図18中S方向)に回動し、第一球抜き穴23は開放される。
【0140】また、第二操作レバー92を操作することにより、第二被覆部28は回転軸42を中心として、弾性部材38bの付勢方向とは反対の方向(図18中Q方向)へと回転し、第二球抜き穴27を開放する。
【0141】すなわち、第二操作レバー92を操作することにより、第一球抜き穴23及び第二球抜き穴27双方の球抜き穴を同時に開放することができる。
【0142】次に、本実施形態における球抜き装置50の動作工程を図19に示すフローチャートに基づき説明する。尚、自動的に球抜きを行う場合の球抜き装置の動作説明は、第一の実施の形態と同様の動作とするため説明を省略する。
【0143】先ず、発射装置7が作動しているか否かを判断する(S21)。ここで発射装置7が作動していないと判断された場合は、発射装置7が作動されるまで待機する。
【0144】一方、発射装置7が作動していると判断された場合は、第一球抜き穴23、第二球抜き穴24を手動で開放する指令があるか否かを判断する(S22)。ここでの手動で開放する指令とは、第一操作レバー91或いは第二操作レバー92が操作されることによりなされる。
【0145】ステップ22で球抜き穴を手動により開放するという指令があった場合には、各操作レバーを操作すること、つまり、手動により球抜きを行う為の制御処理を行う(S23)。
【0146】ここでの球抜き制御処理は、先ず検知部51により、排出された遊技球を収容可能な位置、すなわち第一排出通路51の出口付近に遊技球収容器58が設置されていることを確認する。
【0147】さらに、遊技球収容器58が所定の位置に設置されていることを確認した後、容量測定部52により遊技球収容器58内の遊技球の容量を測定する。
【0148】そして、その測定値が所定値以下であると判断されたた上で手動にて球抜きを行うことができる。
【0149】一方、ステップ22で、手動による球抜き穴開放の指令がない場合には、自動球抜き処理が行われる。
【0150】それには先ず、検知部51により遊技球収容器58が受皿2の下方、詳細には第一排出通路25から排出される遊技球を収容可能な位置に設置されているか否かを判定する(S24)。
【0151】ここで、遊技球収容器58が所定の位置に設置されていない場合は、図柄表示装置17に遊技球収容器58の設置を要請するテロップを流す等の設置要請処理が行われる(S25)。そして、遊技球収容器58が所定位置に設置されるまで待機する。
【0152】尚、本実施形態では遊技球収容器58が設置されるまで発射装置7の作動を停止する制御処理が行われる。
【0153】一方、検知部51により遊技球収容器58が所定位置に設置されていると判断された場合は、受皿容量判定部59により測定された遊技球の量に基づき、受皿2内に貯留された遊技球の容量が所定量以上であるか否かを判定する(S26)。尚、本実施形態における受皿容量判定部59は、受皿2内に収容された遊技球の個数、重さ等、容量を特定する方法であれば何れの方法であっても良い。
【0154】そして次に、遊技球収容器58内に収容された遊技球の容量が所定量以下であるか否かを容量測定部52により判定する(S27)。尚、容量測定部52は、遊技球収容器58内に収容された遊技球の容量を測定できる方法であれば、測定の方法は、遊技球の個数、重量等特に限定されない。
【0155】一方、ステップ26で受皿2内に貯留された遊技球の容量は所定量以下と判断された場合は、リターンへと進み、ステップ21の判断処理へと戻る。
【0156】ここで遊技球収容器58内に収容された遊技球の容量が所定量以上である場合、別の遊技球収容器58を設置するよう要請するテロップを図柄表示装置17に表示する等の要請処理が行われる(S28)。尚、本実施形態では、受皿2内の遊技球の容量は所定量以上であると判断された場合、別の遊技球収容器58が設置されるまで発射装置7の作動を停止する制御処理が行われる。
【0157】そして、別の遊技球収容器58が設置されると、第一球抜き穴23のみ開放するか、又は第一球抜き穴23及び第二球抜き穴27双方を開放するか否かを判断する(S29)。
【0158】一方、ステップ27で遊技球収容器58内に収容された遊技球の容量が所定量以下であると判断された場合は、そのままステップ29へと進む。
【0159】そして、ステップ29で、遊技の進行状況に応じ、第一球抜き穴23のみを開放すると判断された場合は、第一球抜き穴23を開放する制御処理を行う(S30)。
【0160】一方、第一球抜き穴23及び第二球抜き穴27双方を開放すると判断された場合は、第一球抜き穴23と第二球抜き穴27とを同時に開放する制御処理を行う(S31)。
【0161】以上のことにより、本実施形態の球抜き装置50によれば、遊技者の意志によっても球抜きを行うことができるようになる。
【0162】また、本実施形態の球抜き装置は、自動的に球抜きを行う構成も備えており、遊技者が手動で球抜きを行う際にも、必ず遊技球収容器58の設置の確認や受皿2に貯留された遊技球、及び遊技球収容器58内に収容された遊技球の容量を確認するため、遊技球収容器58が満杯なのに球抜きを行い、遊技球を飛散させる虞を限りなく少なくさせることができる。
【0163】また、第二操作レバー92を操作することにより、遊技機1内に存在する遊技球を全て排出することができる為、遊技の中止を遊技者の意志により迅速に行うことができる。
【0164】
【発明の効果】以上、本発明によれば、適宜のタイミングで遊技球を遊技機外部へ排出する球抜き装置、球抜き方法、球抜きプログラム、球抜きプログラムを記憶したコンピュータ読み取り可能な記憶媒体を提供することが可能となる。
【0165】また、本発明によれば、遊技機外部へ排出され、遊技球収容器に収容された遊技球の量を測定する機能を有し得る球抜き装置、球抜き方法、球抜きプログラム、球抜きプログラムを記憶したコンピュータ読み取り可能な記憶媒体を提供することができる。
【出願人】 【識別番号】390031772
【氏名又は名称】株式会社オリンピア
【住所又は居所】東京都台東区東上野2丁目11番7号
【出願日】 平成13年12月5日(2001.12.5)
【代理人】 【識別番号】100089244
【弁理士】
【氏名又は名称】遠山 勉 (外3名)
【公開番号】 特開2003−169940(P2003−169940A)
【公開日】 平成15年6月17日(2003.6.17)
【出願番号】 特願2001−371610(P2001−371610)