| 【発明の名称】 |
遊技機 |
| 【発明者】 |
【氏名】市原 高明 【住所又は居所】愛知県西春日井郡西春町大字沖村字西ノ川1番地 株式会社大一商会内
【氏名】加藤 雄司 【住所又は居所】愛知県西春日井郡西春町大字沖村字西ノ川1番地 株式会社大一商会内
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| 【要約】 |
【課題】遊技場側に過度の不利益とならないように条件を設けて、遊技者に有利な状態に切り換えた特定の部位を維持する期間を長くする。
【解決手段】パチンコ機やアレンジボール機等の遊技機に関し、特に表示装置2で特定の表示態様になる回数3を計数する計数手段4と、当該計数手段4によって計数した回数3のうちで二回以上に相当する合計期間に対応して遊技者に有利な状態に切り換えた特定の部位を維持する状態維持手段5とを備える。状態維持手段5は二回以上の特定の表示態様に相当する合計期間について、可動部6を集中的に遊技者に有利な状態に切り換える。普通図柄の図柄変動が特定の表示態様にならなければパチンコ球の入賞確率は高まらないので、遊技者はより多くの遊技球Bを検出器1に検出させようと遊技する。よって遊技機の稼働率は低下せず、遊技場側にとって不利益にはならない。 |
【特許請求の範囲】
【請求項1】 検出器が遊技球を検出したことを契機として表示装置で普通図柄の変動を始め、前記表示装置で特定の表示態様になると特定の部位を所定期間だけ遊技者に有利な状態に切り換える構成とした遊技機であって、前記表示装置で前記特定の表示態様になる回数を計数する計数手段と、前記計数手段によって計数した回数のうちで二回以上に相当する合計期間に対応して、遊技者に有利な状態に切り換えた前記特定の部位を維持する状態維持手段とを有する遊技機。 【請求項2】 請求項1に記載した遊技機であって、第1条件を満たすことを契機として、計数手段が表示装置で前記特定の表示態様になる回数を計数し、第2条件を満たすことを契機として、状態維持手段が二回以上に相当する合計期間に対応して遊技者に有利な状態に切り換えた特定の部位を維持する遊技機。 【請求項3】 請求項1または2に記載した遊技機であって、状態維持手段は、特定期間内に計数手段によって計数した回数に相当する合計期間に対応して、前記特定期間経過後に遊技者に有利な状態に切り換えた特定の部位を維持する遊技機。 【請求項4】 請求項1または2に記載した遊技機であって、状態維持手段は、計数手段によって計数した回数が特定の回数に達するごとに、当該特定の回数に相当する合計期間に対応して遊技者に有利な状態に切り換えた特定の部位を維持する遊技機。
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【発明の詳細な説明】【0001】 【発明の属する技術分野】本発明は、普通図柄の図柄変動を実現可能な遊技機に関する。 【0002】 【従来の技術】遊技機の一つであるパチンコ機には、パチンコ球がゲートを通過すると表示装置(7セグメントLED等)で普通図柄の図柄変動を始め、例えば奇数の図柄が表示されるごとに「当たり」として普通電動役物装置の可動片を一時的に開けるものがある。可動片を開ける期間は、例えば0.3秒間である。また普通電動役物装置は始動口として用いられることが多く、当該始動口に入賞すると液晶表示器で特別図柄の変動を始めるので「大当たり」のチャンスが得られる。 【0003】 【発明が解決しようとする課題】しかし従来のパチンコ機では、変動後に奇数の図柄が表示されるごとに普通電動役物装置の可動片を一時的に開けており、しかも当該可動片が開いている期間は短い。発射されたパチンコ球が普通電動役物装置を備えた始動口の入口付近に到達する確率と、可動片が開いている確率とを考えると、当該パチンコ球が始動口に入賞する確率はかなり低くなる。よって始動口の入口付近に到達し得たパチンコ球の入賞確率を高めるには、可動片を開ける期間を長くすればよい。ところが単に可動片を開ける期間を長くしただけでは、始動口への入賞数が増えて保留数が多くなる。すると遊技者はパチンコ球を発射させなくなってパチンコ機の稼働率が低下し、遊技場(ホール)側にとって不利益になる。本発明はこのような点に鑑みてなしたものであり、遊技場側に過度の不利益とならないように条件を設けて、遊技者に有利な状態に切り換えた特定の部位を維持する期間(上述した例では可動片を開ける期間)を長くし得る遊技機を提供することを目的とする。 【0004】 【課題を解決するための手段1】課題を解決するための手段1は、請求項1に記載した通りである。ここで、請求項1に記載した用語の「普通図柄の図柄変動」は、図柄群を用いて変動を行うことを意味する。図柄群は任意個数の図柄によって構成する。「図柄」は文字(特に数字),記号,符号,図形(キャラクタ等),映像など該当し、静止画であってもよく、アニメーション等の動画であってもよい。当該解釈は他の請求項および発明の詳細な説明についても同様である。 【0005】当該手段1によれば図1に模式的に示すように、遊技機は検出器1が遊技球Bを検出したことを契機として表示装置2で普通図柄の図柄変動(図1の例では時刻taの検出に基づく変動2a,時刻tbの検出に基づく変動2b,時刻tdの検出に基づく変動2c,時刻teの検出に基づく変動2dを示し、時刻tg,ti等の検出に基づく変動を省略している)を始め、表示装置2で特定の表示態様(例えば当たり図柄等)になると特定の部位(図1の例では入賞装置7の可動部6)を所定期間だけ遊技者に有利な状態に切り換えるように構成する。当該遊技者に有利な状態とは、図1の例では可動部6を開けて遊技球Bが入賞容易な状態が該当する。さらに、時刻tc,tf,th等において表示装置2で特定の表示態様になる回数3を計数する計数手段4と、当該計数手段4によって計数した回数3のうちで二回以上に相当する合計期間に対応して遊技者に有利な状態に切り換えた特定の部位を維持する状態維持手段5とを備える。 【0006】上述した構成によれば、状態維持手段5は二回以上の特定の表示態様に相当する合計期間について、可動部6を集中的に遊技者に有利な状態に切り換える。単に所定期間だけ可動片を開けていた従来に比べると、遊技者に有利な状態の期間(図1の例では可動部6が継続して開いている期間)が長くなる。また、普通図柄の図柄変動が特定の表示態様にならなければパチンコ球の入賞確率は高まらないので、遊技者はより多くの遊技球Bを検出器1に検出させようと遊技する。よって遊技機の稼働率は低下せず、遊技場側にとって不利益にはならない。 【0007】 【課題を解決するための手段2】課題を解決するための手段2は、請求項2に記載した通りである。ここで、請求項2に記載した用語の「第1条件」と「第2条件」は、いずれも遊技機の種類,日時,遊技状態等に応じて適切に設定可能な条件であって、遊技中において固定してもよく変化させてもよい。パチンコ機の場合では、例えば特定の遊技期間,特定の入賞口への入賞個数,可動部の作動回数,乱数等を用いた抽選手段による抽選結果,特定の遊技を始めてから経過した遊技時間等が該当する。第1条件と第2条件は通常は異なる条件であるが、同じ条件としてもよい。例えば第1条件を特定期間とし、第2条件を当該特定期間以外の期間とする。当該解釈は他の請求項および発明の詳細な説明についても同様である。 【0008】当該手段2によれば、第1条件を満たすことを契機として計数手段4が表示装置2で特定の表示態様になる回数3を計数し、第2条件を満たすことを契機として状態維持手段5が二回以上に相当する合計期間に対応して遊技者に有利な状態に切り換えた特定の部位を維持する。回数3を増やす場合や遊技者に有利な状態に切り換える場合のいずれも各々の条件を満たさなければ実現されないので、遊技者は当該条件を満たそうと遊技する。よって遊技機の稼働率は低下せず、遊技場側にとって不利益にはならない。 【0009】 【課題を解決するための手段3】課題を解決するための手段3は、請求項3に記載した通りである。当該手段3によれば、状態維持手段5は特定期間内に計数手段4によって計数した回数3に相当する合計期間に対応して、特定期間経過後に遊技者に有利な状態に切り換えた特定の部位を維持する。当該特定期間は、例えば大当たり遊技を行う期間や確率変動を行う期間などが該当する。こうすれば遊技者は特定期間経過後に得られる利益を特定期間内に獲得しようと遊技するので、遊技機の稼働率は低下せず、遊技場側にとって不利益にはならない。 【0010】 【課題を解決するための手段4】課題を解決するための手段4は、請求項4に記載した通りである。当該手段4によれば、状態維持手段5は計数手段4によって計数した回数3が特定の回数(例えば、5回や10回等)に達するごとに、当該特定の回数に相当する合計期間に対応して遊技者に有利な状態に切り換えた特定の部位を維持する。よって特定の回数に達するごとに期間を空けることなく遊技者に有利な状態が実現され、しかも当該特定の回数に相当する合計期間だけ遊技者に有利な状態とされるので、遊技者は特定の回数に達するまでは遊技を中止し難くなる。よって遊技機の稼働率の低下を抑える効果がさらに高まる。 【0011】 【発明の実施の形態】以下、本発明における実施の形態を図面に基づいて説明する。当該実施の形態は遊技機の一つであるパチンコ機に本発明を適用した例であって、図2〜図9を参照しながら説明する。 【0012】まず図2は、カードユニット10(CRユニット)およびパチンコ機12の外観を正面図で示す。カードユニット10は、記録媒体(例えば磁気カードやICカード等)に記録された残高情報(有価価値情報)を入出力でき、当該残高情報の範囲内で遊技者が望む金額分に相当するパチンコ球(遊技球,遊技媒体)の貸し出しが可能に構成する。なお、カードユニット10の具体的な構成や作動等については周知の構成と同様であるので、図示および説明を省略する。 【0013】パチンコ機12の遊技盤14には、通過するパチンコ球を検出するゲートセンサ54を有するゲート56や、ソレノイド48によって運動可能な一対の可動片50(可動部6)を有する始動口24、ソレノイド44によって開閉可能な開閉蓋28を有する大入賞口26、保留数表示器52,58や液晶表示器22等を有する複合役物装置16、所定形状に形成した複数の表示器を有する状態表示装置20、その他に一般の入賞口,風車,障害釘などを適宜に配置する。ここで、始動口24は上述した可動片50の他に、入賞したパチンコ球を検出する始動口センサ46等を備える。また、大入賞口26は上述した開閉蓋28の他に、パチンコ球が大入賞口開放期間(例えば20秒間)内に入賞すると大当たり遊技状態を所要回数(例えば16回)内で継続可能なVゾーン(特別領域)や、当該Vゾーンに入ったパチンコ球を検出するVセンサ62等を備える。 【0014】複合役物装置16は、普通図柄の図柄変動や特別図柄の図柄変動等を表示可能な液晶表示器22(表示装置2)、特別保留数(特別図柄にかかる図柄変動の保留数)を表示する保留数表示器52、普通保留数(普通図柄にかかる図柄変動の保留数)を表示する保留数表示器58等を有する。保留数表示器52と保留数表示器58は、例えばそれぞれが所定個数(4個や9個等)からなり、二色以上(赤色,緑色等)で発光可能なLEDで構成する。保留数表示器52は例えばハート形状に点灯可能に構成し、保留数表示器58は例えば星状に点灯可能に構成する。上述したセグメント素子やLEDに代えて、電球(ランプ)やプラズマ表示器等を任意に用いてもよい。 【0015】パチンコ球がゲート56を通過すると、液晶表示器22の特定領域22aで普通図柄の図柄変動等を表示する。普通図柄の図柄変動は、液晶表示器22とは別体に遊技盤14に備えた普通図柄表示器(例えばセグメント素子,液晶表示器,LEDを用いた表示器等)で表示する構成としてもよい。普通図柄を変動し始めてから所要の変動期間(例えば30秒間)を経過すると停止し、抽選結果が当たりのときはソレノイド48を作動させて始動口24の可動片50を所定パターン(例えば0.3秒間開けた後に閉じる等)で開閉するように構成する。 【0016】遊技盤14の下方には、タバコの吸い殻等を入れる灰皿38や、賞球を含むパチンコ球を一時的に貯留する下皿36、遊技者が接触しているか否かを検出するタッチセンサ34を有するハンドル32、上皿30の内部に設けられて音(音声,音楽,効果音等)を出すスピーカ40(音響装置)などを備える。遊技領域の周囲等には、遊技状態等に応じて発光するランプ類18(発光体)を備える。上皿30の上方には、球貸しを指示する球貸ボタン42、残高情報等を表示する残高表示器60、記録媒体の返却を指示する返却ボタン64等を備える。 【0017】次に、パチンコ機12によるパチンコ遊技を実現するために接続構成をした各種基板の一例について図3を参照しながら説明する。なお単に「接続する」という場合には、特に断らない限り電気的に接続することを意味する。 【0018】CPU(プロセッサ)122を中心に構成したメイン制御基板120は、遊技制御プログラムや所要のデータ等を格納したROM124、当選回数,開放時間,乱数,保留数(特別保留数や普通保留数),上限値などのように一時的データを格納可能なRAM126等を備える。CPU122は、遊技制御プログラムを実行してパチンコ遊技を実現する。当該遊技制御プログラムには、後述するようなゲート処理,蓄積処理,役物作動処理等のような各手続きを実現するためのプログラムを含む。例えばROM124にはEPROMを用い、RAM126にはDRAMを用いるが、他種のメモリ(例えばEEPROM,SRAM,フラッシュメモリ等)を任意に用いてもよい。他の構成要素については周知の構成と同様であるので、図示および説明を省略する。 【0019】メイン制御基板120には、タッチセンサ34や払出制御基板112からの信号を受けて発射用のモータ100を駆動制御する発射制御基板110や、駆動センサ104や計数センサ106等からの信号を受けて払い出し用のモータ102を駆動制御する払出制御基板112、カードユニット10や払出制御基板112と接続してデータの送受信や残高表示器60の表示等を制御するインタフェース基板114(図3では「I/F基板」と図示する)、液晶表示器22に表示する図柄を制御する図柄制御基板130、スピーカ40から出す音を制御する音声制御基板132、ランプ類18等の表示を制御するランプ制御基板134などを接続する。これらの各基板は、いずれもメイン制御基板120と同様にCPUを中心に構成する。駆動センサ104は、モータ102やパチンコ球を払い出す払出装置等の駆動状態を監視する。計数センサ106は、実際に払い出したパチンコ球の個数をカウントする。なおこれらの駆動センサ104,計数センサ106,ゲートセンサ54,始動口センサ46,Vセンサ62等には、接触型センサ(例えばリードスイッチ,マイクロスイッチ,圧力センサ等)、または非接触型センサ(例えば近接センサ,光センサ,赤外線センサ等)を用いる。 【0020】またメイン制御基板120には、上述した始動口センサ46等のほかに、パチンコ機12の外部装置に信号(例えば大当たり,図柄確定,確変中等のような遊技情報を含む)を伝達可能な外部端子板108や、状態表示装置20、保留数表示器52,58などを直接に接続する。さらにメイン制御基板120から離れた位置に備えた装置(例えばゲートセンサ54、Vセンサ62、ソレノイド44,48等)は、信号中継用の中継端子板136を介して接続する。ソレノイド44の作動を制御することにより、開閉蓋28を矢印D2方向に往復運動させて開閉を行うことができる。同様にしてソレノイド48の作動を制御することにより、可動片50を矢印D4方向に往復運動させて開閉を行うことができる。なお図3に示す例では、図柄制御基板130,音声制御基板132,ランプ制御基板134はそれぞれメイン制御基板120から直接的に制御する構成としたが、メイン制御基板120から図柄制御基板130を通じて音声制御基板132,ランプ制御基板134を間接的に制御する構成としてもよい。 【0021】上述のように構成したパチンコ機12において、本発明を実現するべくメイン制御基板120で実行する手続きについて図4〜図6を参照しながら説明する。ここで図4にはゲート56へのパチンコ球の通過判別を実現するゲート処理の手続きを、図5には当たりのときに当選回数や開放時間等の計数を実現する蓄積処理の手続きを、図6には可動片50の作動を実現する役物作動処理の手続きをそれぞれフローチャートで示す。これらの手続きのうち、図5のステップS32と図5の蓄積処理は計数手段4に相当し、図6の役物作動処理は状態維持手段5に相当する。なお普通保留数の現在値を単に「現在値」と呼び、普通保留数の上限値を単に「上限値」と呼ぶ。上限値には初期値として例えば4を設定するが、当該上限値を設定せずに上限を無制限としてもよく、遊技中に変更してもよい。 【0022】図4に示すゲート処理では、まずパチンコ球がゲート56を通過したか否かを判別する〔ステップS10〕。例えば図2,図3に示すゲートセンサ54からの検出信号があれば通過した(YES)と判別し、当該検出信号がなければ通過していない(NO)と判別する。もしゲート56にパチンコ球が通過すると(YES)、当該通過ごとに対応して各種乱数を読み込んでRAM126に記憶し〔ステップS12〕、上限値を超えない範囲で現在値を増やして当該結果を保留数表示器58に表示する〔ステップS14〕。ステップS12で読み込む乱数は、カウンタ等を用いたソフトウェア乱数と、発振器等を用いたハードウェア乱数とのいずれか一方または双方を用いる。RAM126に記憶する乱数は、例えば当たりか否かを決定する当落判定用乱数RAや、図柄変動を停止した後に確定して表示する当たり図柄を特定する当選図柄用乱数RBなどが該当する。当該当たり図柄としては、例えば「1」や「3」等の奇数が該当する。 【0023】ステップS14を実行して現在値を表示した後、またはパチンコ球がゲート56を通過していないときは(ステップS10のNO)、変動不能か否かあるいは現在値が0以下であるか否かを判別する〔ステップS16〕。すなわち現在の遊技状態が普通図柄の図柄変動中であるときは変動不能と判別し、そうでなければ変動可能と判別する。また、現在値が0以下であれば、保留にかかる普通図柄の図柄変動を既に全て終えていることを意味する。 【0024】もし図柄変動が可能な時期であって、かつ現在値が1以上ならば(ステップS16のNO)、現在値を減らして当該結果を保留数表示器58に表示するとともに〔ステップS18〕、液晶表示器22の特定領域22aで普通図柄を用いて図柄変動を行う〔ステップS20〕。当該普通図柄の図柄変動を実現するには、ステップS12で記憶した乱数(例えば当選図柄用乱数RB)等によって決定した変動パターンを含む表示コマンドを図柄制御基板130に送信すればよい。こうして始めた普通図柄の図柄変動を終えるには所要の変動期間を要するので、その期間中は後述するステップS22,S24の実行を待機する必要がある。 【0025】普通図柄の図柄変動を終えると、抽選結果に応じて当選回数等を計数(カウント)するべく蓄積処理を実行する〔ステップS22〕。蓄積処理の具体的な手続きについて図5を参照しながら説明する。 【0026】図5に示す蓄積処理では、まず現在の遊技状態が特定の遊技状態か否かの判別と〔ステップS30〕、今回の抽選結果が当たりか否かを判別する〔ステップS32〕。ステップS30の特定の遊技状態はパチンコ機12の種類や遊技状態等に応じて任意に設定でき、例えば大当たり遊技中や確率変動中等が該当する。またステップS32において、外来ノイズ等の影響を受けにくく信頼性が高いパチンコ機12では例えば当落判定用乱数RA等に基づいて当たり(乱数値=当たり値)か否かを判別する。当たり値の数量は当選確率に応じて所定数(例えば1個や相異なる値の5個等)からなり、ROM124等に記憶する。 【0027】もし、現在の遊技状態が特定の遊技状態であって(ステップS30のYES)、かつ抽選結果が当たりであれば(ステップS32のYES)、当選回数を増やすとともに〔ステップS34〕、可動片50を連続的に開ける開放時間を増やしたうえで〔ステップS36〕、当選回数および開放時間のうちの一方または双方を報知して〔ステップS38〕、蓄積処理を終える。これに対して現在の遊技状態が特定の遊技状態でなく(ステップS30のNO)、あるいは抽選結果がハズレならば(ステップS32のNO)、当選回数や開放時間を増やす必要もないので、そのまま蓄積処理を終える。なおパチンコ機12の種類や遊技状態等によっては、特定の遊技状態か否かの判別(ステップS30)と今回の抽選結果が当たりか否かの判別(ステップS32)とでいずれか一方のみを満たせば当選回数や開放時間を増やす構成としてもよい。いずれの構成を適用するかで遊技状態が変化するので、遊技性を向上させることができる。 【0028】ここでステップS36の実行によって増える開放時間は、所定パターンに従って可動片50を開ける一定時間(例えば0.3秒間等)を加算してゆく。またステップS38の報知を実現するにあたって具体的な手段としては、例えば図柄等を用いて液晶表示器22に表示したり、スピーカ40から音(特に音声)を出したり、ハンドル32や遊技者が座る椅子等を振動させたりなどを行う。いずれか一の手段のみを実現してもよいが、二以上の手段を任意に組み合わせて実現すると遊技者が気付きやすくなるので伝達効率が高まる。 【0029】図4に戻ってステップS22の蓄積処理を終えた後、またはステップS16で変動不能または現在値が0以下のときは(YES)、一定条件下で可動片50の開放を実現するべく役物作動処理を実行し〔ステップS24〕、ゲート処理を終える。役物作動処理の具体的な手続きについて図6を参照しながら説明する。 【0030】図6に示す役物作動処理では、まず現在の遊技状態が特定の遊技状態であれば(ステップS40のYES)、従来通り始動口24の可動片50を所定パターンで開閉した後〔ステップS54〕、役物作動処理を終える。 【0031】これに対して現在の遊技状態が特定の遊技状態でないときは(ステップS40のNO)、当選回数が特定の回数(例えば5回や10回等の一定値)に達したか否かを判別する〔ステップS42〕。もし当選回数が特定の回数に達したときは(YES)、開放時間を設定したタイマーを作動開始し〔ステップS44〕、ソレノイド48を作動させて可動片50を開ける〔ステップS46〕。タイマーに設定する時間はRAM126等に記憶した開放時間に限らず、当選回数に基づいて演算を行なって求めた時間としてもよい。当選回数に基づいて演算としては、例えば比例係数を乗算する等の四則演算や、指数関数(Exp等),対数関数(Log等)等の関数演算などが該当する。関数演算は最終的に整数値に最適化する必要がある。またタイマーはソフトウェアタイマーまたはハードウェアタイマーが該当するが、具体的な構成や作用については周知であるので説明を省略する。 【0032】こうして可動片50を開放した状態は上記タイマーがタイムアップするまで維持し(ステップS50のNO)、当該開放状態を維持する間は残量時間を遊技者に報知する〔ステップS48〕。そのため、遊技者は可動片50がいつ閉まるのかを考慮に入れながら戦略的に遊技することが可能になる。そして残量時間がゼロとなってタイマーがタイムアップすると(ステップS50のYES)、再びソレノイド48を作動させて可動片50を閉じるとともに〔ステップS52〕、次回以降の処理に備えて当選回数や開放時間等を調整し〔ステップS56〕、役物作動処理を終える。ステップS56で実現する当選回数や開放時間等の調整は、通常は初期値(例えばゼロ)を設定するが、他の値(例えば一定回数や一定時間を減算した値)を設定してもよい。 【0033】一方、当選回数が特定の回数に達しないときは(ステップS42のNO)、可動片50を開ける必要がないので、そのまま役物作動処理を終える。なおパチンコ機12の種類や遊技状態等によっては、特定の遊技状態であるときに所定パターンで可動片50を開閉する処理(ステップS40,S54)と、当選回数が特定の回数に達したか否かの判別(ステップS42)との一方のみを満たせば可動片50を開放する状態を開放期間だけ維持する構成としてもよい。どの構成を適用するかで遊技状態が変化するので、遊技性を向上させることができる。 【0034】ここで上記ステップS40は当選回数が特定の回数に達することを条件としたが、開放時間が所定時間(例えば5秒間や10秒間等の一定値)に達することを条件としてもよく、その双方を満たすことを条件としてもよい。またステップS48の報知を実現する手段は、図5のステップS38と同様である。 【0035】上述した図4〜図6に示す各処理を実行して、当選回数や開放時間等に対する可動片50の作動例についてタイムチャートで示した図7,図8を参照しながら説明する。当該図7,図8では上から順番に、現在の遊技状態,ゲートセンサ54,普通図柄の図柄変動(特定領域22aの表示内容),抽選結果,当選回数,開放時間,可動片50の開閉状態にかかる時系列的な変化をそれぞれ示す(図面左側から右側に移行する)。なお当選回数や開放時間等の計数については、図7の例では大当たり遊技中のみ有効とし、図8の例では任意のタイミングで有効とする(図5のステップS30と図6のステップS40,S54の処理を無効にする)。図7では時刻t10から時刻t26までの間に大当たり遊技を行なっているものと仮定し、図8では通常遊技のみを行なっているものと仮定する。本例ではパチンコ球がゲート56を通過したことによる抽選の結果について、当たりならば「○」で図示し、ハズレならば「×」で図示する。また、特定の回数を5回と仮定し、開放時間は当たりになるごとに0.3秒間ずつ増やすと仮定する。 【0036】まず図7と図8の例で共通する事項としては、9個のパチンコ球が時刻t12,t14,t16,t18,t20,t22,t24,t30,t34にそれぞれゲート56を通過し、各通過を検出したゲートセンサ54がパルス信号を出力する。このパルス信号を受けて、液晶表示器22の特定領域22aではほぼ同時刻から普通図柄の図柄変動z1,z2,z3,z4,z5,z6,z7,z8,z9を始める(図4のステップS20)。パチンコ球がゲート56を通過したことによる抽選の結果は、図柄変動z1,z5,z8にかかる抽選結果がハズレであり、これ以外の図柄変動にかかる抽選結果が当たりである。 【0037】図7の例において、大当たり遊技中における普通図柄の図柄変動z2,z3,z4,z6,z7にかかる抽選結果がそれぞれ当たりであるので、変動終了後に当選回数と開放時間が各々増えている(図5のステップS34,S36)。時刻t26に大当たり遊技を終えると、当該大当たり遊技中に計数した開放時間に基づいて時刻t28から時刻t32までの間に可動片50を集中的に開ける(図6のステップS44〜S52)。可動片50が開いているとき(例えば時刻t30のとき)における液晶表示器22の表示例を図9に示す。図9の例では、当選回数を表す回数データ22bと、開放時間と残量時間を表す時間データ22cとを表示して報知する(図5のステップS38,図6のステップS48)。よって、遊技者はこれらの情報を一目で認識することができる。 【0038】また、時刻t34にゲート56を通過したパチンコ球については、通常遊技中であるので(ステップS30のNO)、抽選結果が当たりになったとしても当選回数と開放時間を計数しない。よって普通図柄の図柄変動z9を時刻t34から行い(図4のステップS20)、変動終了後の時刻t36から従来通りに可動片50を所定パターンで開閉する(図6のステップS40,S54)。 【0039】次に図8の例において、通常遊技中に普通図柄の図柄変動z2,z3,z4,z6,z7にかかる抽選結果がそれぞれ当たりになったので、変動終了後に当選回数と開放時間を各々増やす(図5のステップS34,S36)。そして、時刻t25に当選回数が特定の回数に達すると(図6のステップS42でYES)、開放時間に基づいて時刻t31までの間に可動片50を集中的に開ける(図6のステップS44〜S52)。可動片50を閉じた後、当選回数と開放時間がゼロに初期化される(図6のステップS56)。さらに時刻t34にゲート56を通過したパチンコ球については、抽選結果が当たりになったので、変動終了後に再び当選回数と開放時間を各々増やしている(図5のステップS34,S36)。 【0040】上述した実施の形態によれば、以下に示す効果を得ることができる。 (a1)ゲートセンサ54(検出器1)がパチンコ球(遊技球B)を検出したことを契機として液晶表示器22の特定領域22a(表示装置2)で普通図柄の図柄変動を始めた{図7の時刻t12,t14等を参照}。当たり図柄の表示による当たり(特定の表示態様)になると、始動口24(入賞装置7)の可動片50(特定の部位;可動部6)を開けて遊技者に有利な状態に切り換え可能に構成した{図2を参照}。さらに、当たりになった当選回数(特定の表示態様になる回数3)を計数し{計数手段4;図5のステップS34を参照}、その当選回数に相当する開放時間(合計期間)に対応して始動口24を入賞容易にするべく可動片50の開放状態を維持した{状態維持手段5;図6のステップS44〜S52,図7の時刻t28〜t32を参照}。こうして可動片50の開放状態を集中的に(すなわち連続して)維持したので、当たりになるごとに所定パターンで可動片50を開閉していた従来に比べると、遊技者に有利な状態の期間が長くなる。よって始動口24等へのパチンコ球の入賞確率が高まる。その反面、普通図柄の図柄変動を伴う抽選で当たらなければ当該入賞確率は高まらないので、遊技者はより多くのパチンコ球をゲートセンサ54に検出させようと遊技する。よってパチンコ機12(遊技機)の稼働率は低下せず、遊技場側にとって不利益にはならない。 【0041】(a2)大当たり遊技中に限って(第1条件を満たすことを契機として)、当選回数を計数した{計数手段4;図5のステップS30,S34を参照}。また、大当たり遊技を除いた通常遊技中で(第2条件を満たすことを契機として)、当選回数に相当する開放時間に対応して可動片50の開放状態を維持した{状態維持手段5;図6のステップS40,S44〜S52を参照}。当選回数を増やす場合や可動片50を開ける場合には、いずれも各々の条件を満たさなければ実現されない。よって遊技者は当該条件を満たそうと遊技するので、パチンコ機12の稼働率は低下せず、むしろ遊技場側にとって利益になる。 【0042】(a3)始動口24等にパチンコ球の入賞を容易にするべく可動片50を開放し、その開放状態を大当たり遊技中(特定期間内)に計数した当選回数に相当する開放期間に対応して維持した{状態維持手段5;図6のステップS44〜S52,図7の時刻t28〜t32を参照}。よって遊技者は大当たり遊技終了後に得られる利益を大当たり遊技中に獲得しようと遊技するので、パチンコ機12の稼働率は低下せず、遊技場側にとって不利益にはならない。 【0043】(a4)当選回数が特定の回数に達するごとに可動片50を開放し、当該特定の回数に相当する開放期間に対応して開放状態を維持した{状態維持手段5;図6のステップS44〜S52,図8の時刻t25〜t31を参照}。よって特定の回数を達するごとに期間を空けることなく始動口24等にパチンコ球が入賞容易になり、しかも開放期間は開放状態が維持されるので従来よりも長い。よって、始動口24等へのパチンコ球の入賞確率が高まる。 【0044】〔他の実施の形態〕上述したパチンコ機12(遊技機)において、他の部分の構造,形状,大きさ,配置および動作条件等については、上記実施の形態に限定されるものでない。例えば、上記実施の形態を応用した次の各形態を実施することもできる。 (b1)上記実施の形態では、パチンコ機12に本発明を適用した。この形態に代えて、パチンコ機以外の他の遊技機(例えばアレンジボール機,雀球遊技機,テレビゲーム機等)であって普通図柄の図柄変動を実現可能に構成したものにも同様に本発明を適用することができる。当該他の遊技機であっても遊技場側に過度の不利益とはならずに、可動片50を開ける時間を長くすることができる。 【0045】(b2)上記実施の形態では、可動片50の開放時間を蓄積するに当たって、可動片50を開ける一定の時間を加算した{図5のステップS36を参照}。この形態に代えて、加算条件に応じて異なる時間(例えば0.3秒間,0.5秒間,1.0秒間等)を加算してもよい。当該加算条件としては、例えば二種類以上設定した場合において当たりの種類に応じて時間を異ならせたり、当落判定用乱数RAの値に応じて時間を異ならせたり、二以上のゲートを遊技盤14に設けた場合においてパチンコ球が通過したゲートに応じて時間を異ならせる。こうすれば開放時間がさらに長くなり得るので、遊技者の期待感を向上させ得る。 【0046】(b3)上記実施の形態では、当選回数や開放時間等を増やす(計数する)タイミングとして、普通図柄の図柄変動を伴う抽選の結果が当たりになったときを適用した{図5のステップS32を参照}。この形態に代えて(あるいは加えて)、他のタイミングに達すると当選回数や開放時間等を増やす構成としてもよい。当該他のタイミングとしては、例えば抽選結果や遊技状態にかかわらず、特定期間(例えば10秒間)内にパチンコ球が特定領域(始動口24やゲート56等)に通過又は入賞したタイミングなどが該当する。こうしたタイミングであっても可動片50を開放時間だけ開放する状態を実現できるので、始動口24等へのパチンコ球の入賞確率が高まる。 【0047】(b4)上記実施の形態では、可動片50を開けるために当選回数が達する条件として特定の回数(一定値)を用いた{図6のステップS40を参照}。この形態に代えて(あるいは加えて)、当該特定の回数を遊技中に変更可能な構成としてもよい。例えば、大当たり遊技中では20回に変更し、通常遊技中では5回に変更する。特定の回数はパチンコ機12側で変更してもよく、操作ボタン等を通じて遊技者が変更する構成としてもよい。これらの変更は、開放時間が達する条件として用いた所定時間についても同様に適用可能である。こうすれば可動片50を開放時間だけ開放する状態を実現するべき当選回数が変化するので、遊技者は特定の回数を意識しながら遊技しなければならない。よって遊技状態が変化してゆくので、遊技性を向上させることができる。 【0048】(b5)上記実施の形態では、遊技者に有利な状態として、パチンコ球が入賞容易となるように始動口24の可動片50を開ける状態を適用した{図7,図8を参照}。この形態に代えて(あるいは加えて)、他の状態を適用してもよい。当該他の状態としては、例えば大入賞口26の開閉蓋28を開ける状態や、役物装置に備えた開閉翼を開ける状態などが該当する。これらの状態であってもパチンコ球の入賞確率が高まるので、遊技者は賞球を獲得する機会が増える。 【0049】(b6)上記実施の形態では、図5のステップS30と図6のステップS40では、特定の遊技状態として同一の条件を適用したが、異なる条件を適用してもよい。例えば図5のステップS30では大当たり遊技中であること条件とし、図6のステップS40は確率変動中であることを条件とする。こうすれば当選回数や開放時間等を増やすための条件と、可動片50を開ける条件とが異なることになる。遊技者は有利な遊技状態にするにはどのような条件で当選回数等が増え、あるいはどのような条件で可動片50が開くのかを意識しながら遊技しなければならない。条件によって遊技状態が変化するので、遊技性が向上する。 【0050】(b7)上記実施の形態では、図10のパターンPaで示すように可動片50の開放状態を時刻t50から時刻t52までの期間θだけ集中的に維持する構成とした{図6のステップS44〜S52,図7の時刻t28〜t32を参照}。この形態に代えて(あるいは加えて)、パターンPbやパターンPcで示すように上記期間θを等分割(2等分や3等分等)し、途中で一時的に閉める構成としてもよい。さらにはパターンPdで示すように、上記期間θをランダムに区分して開閉する構成としてもよい。図10の例では途中で閉じる期間分だけ遅れ、最終的に時刻t54で閉じている。パターンPa,Pb,Pc,Pd等についていずれのパターンを用いるかはパチンコ機12の種類や遊技状態等に応じて任意に設定でき、例えば乱数を用いて決定すると開閉パターンがランダムに変化する。この場合、どのパターンで可動片50を開閉するのかを遊技者に報知すると、遊技者は開閉パターンに対応した遊技ができる。可動片50を連続的に開放する期間が従来よりも長ければ、始動口24等へのパチンコ球の入賞確率が高まる。 【0051】 【発明の効果】本発明によれば、遊技場側に過度の不利益とはならずに、遊技者に有利な状態に切り換えた特定の部位を維持する期間を長くすることができる。
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| 【出願人】 |
【識別番号】000148922 【氏名又は名称】株式会社大一商会 【住所又は居所】愛知県名古屋市中村区鴨付町1丁目22番地
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| 【出願日】 |
平成13年12月7日(2001.12.7) |
| 【代理人】 |
【識別番号】100064344 【弁理士】 【氏名又は名称】岡田 英彦 (外1名)
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| 【公開番号】 |
特開2003−169929(P2003−169929A) |
| 【公開日】 |
平成15年6月17日(2003.6.17) |
| 【出願番号】 |
特願2001−374654(P2001−374654) |
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