| 【発明の名称】 |
遊技機およびコンピュータプログラム |
| 【発明者】 |
【氏名】若林 英一
【氏名】太田 裕史
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| 【要約】 |
【課題】図柄表示手段の構成が異なる遊技機であっても適用可能とするとともに、特別遊技へ移行することを確実かつ効果的に予告する。
【解決手段】図柄表示手段における特別図柄の停止表示態様を決定するための停止図柄決定手段により賞態様となることが決定された場合に、全ての図柄群における特別図柄の変動表示が停止する以前に、既に特別図柄の変動表示が停止した図柄群における特別図柄の停止表示態様により、賞態様となることが決定されたことを予告する。 |
【特許請求の範囲】
【請求項1】 所定の開始条件が成立すると複数の図柄群毎に複数の特別図柄を変動表示させ、所定時間経過後に前記複数の図柄群毎に特別図柄を順次停止表示するための図柄表示手段と、前記複数の図柄群における特別図柄の停止表示態様を決定するための停止図柄決定手段とを備え、前記複数の図柄群における特別図柄の停止表示態様が所定の賞態様を構成した場合に、通常遊技と比較して遊技者にとって有利な特別遊技を行わせる遊技機において、前記停止図柄決定手段により前記賞態様となることが決定された場合に、全ての図柄群における特別図柄の変動表示が停止する以前に、既に特別図柄の変動表示が停止した図柄群における特別図柄の停止表示態様により、前記賞態様となることが決定されたことを予告することを特徴とする遊技機。 【請求項2】 前記予告は、特別図柄の変動表示が最後に停止する図柄群を除いた他の図柄群における特別図柄の停止表示態様により行うことを特徴とする請求項1記載の遊技機。 【請求項3】 前記予告は、特別図柄の変動表示が最初に停止する図柄群における特別図柄の停止表示態様により行うことを特徴とする請求項1記載の遊技機。 【請求項4】 前記図柄表示手段は、表面に前記複数の特別図柄が表示された複数の回転リールからなることを特徴とする請求項1〜3のうちのいずれか1項記載の遊技機。 【請求項5】 コンピュータを用いて、所定の開始条件が成立すると複数の図柄群毎に複数の特別図柄を変動表示させ、所定時間経過後に前記複数の図柄群毎に前記特別図柄を順次停止表示するための図柄表示手段と、前記図柄表示手段における特別図柄の停止表示態様を決定するための停止図柄決定手段とを備え、前記複数の図柄群における特別図柄の停止表示態様が所定の賞態様を構成した場合に、通常遊技と比較して遊技者にとって有利な特別遊技を行わせる遊技機の機能を実現するためのコンピュータプログラムにおいて、前記停止図柄決定手段により前記賞態様となることが決定された場合に、全ての図柄群における特別図柄の変動表示が停止する以前に、既に特別図柄の変動表示が停止した図柄群における特別図柄の停止表示態様により、前記賞態様となることが決定されたことを予告する機能を付加したことを特徴とするコンピュータプログラム。
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【発明の詳細な説明】【0001】 【発明の属する技術分野】本発明は、遊技機およびコンピュータプログラムに関し、より詳しくは、複数の特別図柄を変動表示可能な図柄表示装置を備え、特別図柄の停止表示態様が所定の賞態様を構成した場合に、通常遊技と比較して遊技者にとって有利な特別遊技を行わせる遊技機、および当該遊技機の機能をコンピュータにより実現するためのコンピュータプログラムに関する。 【0002】 【従来の技術】従来より、この種の遊技機としてパチンコ機が知られている。従来のパチンコ機は、始動入賞口へ打球が入賞すると、図柄表示装置において複数の特別図柄を変動表示させる。そして、図柄表示装置に停止表示される特別図柄の組み合わせが所定の賞態様を構成した場合に、通常遊技と比較して有利な特別遊技を行わせるようになっている。 【0003】図柄表示装置に表示される特別図柄は、例えば左右に並んだ3群に区分されており、各図柄群毎に複数の数字が変動表示される。そして、左図柄群(第1停止図柄)、右図柄群(第2停止図柄)、中図柄群(第3停止図柄)の順に数字の変動表示が停止し、各組に停止表示された数字の組み合わせが、「7」「7」「7」等のように同一の組み合わせとなった場合に特別遊技を行うことができる。 【0004】このようなパチンコ機では、特別図柄の変動表示に加えて、ランプや音声による演出に趣向が凝らされており、これにより遊技の面白さを高めようとしている。例えば、遊技者の優越感を満足させるような演出として、全ての図柄群における特別図柄の変動表示が停止する以前に、当該特別図柄の停止表示態様が特別遊技への移行を許可する大当たりとなるか否かを予告報知する演出が行われている。 【0005】このような予告演出では、特別図柄の変動中に特別な音声を発生したり、前面枠に設けられた告知ランプを点灯あるいは点滅することにより、大当たりが発生することを予告している。 【0006】このような予告演出としては、例えば特許第2772787号公報において、前面枠に設けた予告表示器を点灯あるいは点滅させたり、特別図柄の可変表示の速さや明るさを変化させることにより、大当たりの予告演出を行う技術が開示されている。 【0007】 【発明が解決しようとする課題】しかしながら、遊技店内には、案内放送、遊技球の取り出し音、他の遊技機における演出音等、種々の音声が溢れており、予告演出音を発生したとしても、当該予告演出音を聞き逃してしまうおそれがあった。 【0008】また、前面枠には告知ランプの他に多数の演出ランプが設けられているため、告知ランプの注目度は低く、予告演出を見落としてしまうおそれがあった。このように、遊技者が予告演出を感知することができなければ、遊技の面白さを高めるという予告演出の目的を達成することができない。 【0009】また、特別図柄の可変表示の速さを変化させる予告演出では、所定時間経過後に所定の特別図柄が停止表示されるように、各特別図柄毎に変動速度を変化させることにより予告演出を行っているが、図柄表示装置として回転リールを用いる遊技機では、このような制御を行うことが困難である。 【0010】また、特別図柄の明るさを変化させる予告演出では、明るさの違いが認識できる程度に、通常演出時と予告演出時における明るさに違いを持たせなければならない。ここで、通常演出時における特別図柄の明るさを暗くした場合には、長時間にわたって暗い状態で図柄変動を行わなければならず、演出効果を高めることができないとともに、遊技者の目が疲れてしまう。一方、予告演出時における特別図柄の明るさを暗くした場合には、大当たりの発生に対する遊技者の期待感を高揚させることができない。 【0011】なお、予告演出の他の方法として、液晶表示装置において、変動表示させる特別図柄の他に特別なキャラクタ等を表示する方法が知られている。この方法によれば、遊技者の注目度が高い液晶表示装置を用いて予告表示を行うため、遊技者に対して確実に告知を行うことができるが、図柄表示装置として回転リールを用いる遊技機には適用することができない。 【0012】本発明は、上述した事情に鑑み提案されたもので、図柄表示手段の構成が異なる遊技機であっても適用することができるとともに、特別遊技へ移行することを確実かつ効果的に予告することができる遊技機および当該遊技機の機能を実現するためのコンピュータプログラムを提供することを目的とする。 【0013】 【課題を解決するための手段】本発明に係る遊技機およびコンピュータプログラムは、上述した目的を達成するため、以下の特徴点を備えている。 【0014】すなわち、本発明に係る遊技機は、所定の開始条件が成立すると複数の図柄群毎に複数の特別図柄を変動表示させ、所定時間経過後に前記複数の図柄群毎に前記特別図柄を順次停止表示するための図柄表示手段と、前記複数の図柄群における特別図柄の停止表示態様を決定するための停止図柄決定手段とを備え、前記複数の図柄群における特別図柄の停止表示態様が所定の賞態様を構成した場合に、通常遊技と比較して遊技者にとって有利な特別遊技を行わせる遊技機において、前記停止図柄決定手段により前記賞態様となることが決定された場合に、全ての図柄群における特別図柄の変動表示が停止する以前に、既に特別図柄の変動表示が停止した図柄群における特別図柄の停止表示態様により、前記賞態様となることが決定されたことを予告することを特徴とするものである。 【0015】この場合、前記予告は、特別図柄の変動表示が最後に停止する図柄群を除いた他の図柄群における特別図柄の停止表示態様により行うことが可能である。 【0016】また、前記予告は、特別図柄の変動表示が最初に停止する図柄群における前記特別図柄の停止表示態様により行うことが可能である。 【0017】また、前記図柄表示手段は、表面に前記複数の特別図柄が表示された複数の回転リールにより構成することが可能である。 【0018】本発明に係るコンピュータプログラムは、コンピュータを用いて、所定の開始条件が成立すると複数の図柄群毎に複数の特別図柄を変動表示させ、所定時間経過後に前記複数の図柄群毎に前記特別図柄を順次停止表示するための図柄表示手段と、前記図柄表示手段における特別図柄の停止表示態様を決定するための停止図柄決定手段とを備え、前記複数の図柄群における特別図柄の停止表示態様が所定の賞態様を構成した場合に、通常遊技と比較して遊技者にとって有利な特別遊技を行わせる遊技機の機能を実現するためのコンピュータプログラムにおいて、前記停止図柄決定手段により前記賞態様となることが決定された場合に、全ての図柄群における特別図柄の変動表示が停止する以前に、既に特別図柄の変動表示が停止した図柄群における特別図柄の停止表示態様により、前記賞態様となることが決定されたことを予告する機能を付加したことを特徴とするものである。 【0019】前記各手段を具体的に説明すると、図柄表示手段は、例えば複数の回転リール等により構成され、停止図柄決定手段は、例えば制御装置により構成される。 【0020】なお、上述した予告とは、いわゆるリーチ演出、リーチ目の演出等のように、特別遊技への移行可能性をある程度の確率を持って曖昧に報知するのではなく、当該予告が行われた場合には、必ず特別遊技へ移行することができるものである。例えば、3つの図柄群が存在する場合に、第1停止図柄および第2停止図柄として、特別の組み合わせの特別図柄を停止表示することにより、特別遊技へ移行することを予告するようにしている。 【0021】 【発明の実施の形態】以下、図面に基づいて、本発明に係る遊技機の一実施形態を説明する。なお、以下の説明では、代表的な遊技機としてパチンコ機を例にとって説明を行う。図1は、本発明の一実施形態に係るパチンコ機に使用する遊技盤1の正面図である。 【0022】本発明の一実施形態に係るパチンコ機は、発射装置(図示せず)により遊技球を発射して遊技を行うための遊技盤1を備えている。この遊技盤1の表面には、図1に示すように、一対のガイドレール2で囲まれた略円形の遊技部3を備えており、遊技部3内には、複数の障害釘や風車等の障害部材4を配設するとともに、複数の特別図柄を変動表示するための3個の回転リール5a〜cと、複数の普通図柄を変動表示するための普通図柄表示装置6と、複数の入賞口と、いずれの入賞口にも入賞しなかった遊技球を遊技部3内から排出するためのアウト口7等を備えている。 【0023】<入賞口>上記入賞口は、その機能によって複数種類に分かれており、遊技球が入賞したことを条件として所定数の賞球を排出するための一般入賞口8と、遊技球が通過したことを条件として、普通図柄表示装置6における普通図柄の変動表示を開始させるための普通図柄始動口9と、遊技球を受け入れ易い状態と、遊技球を受け入れ難い状態との間で切換可能な変動部材(以下、普通電動役物10と称す)を有し、遊技球が入賞したことを条件として回転リール5a〜cにおける特別図柄の変動表示を開始させるための始動入賞口11と、遊技球を受け入れ易い状態と、遊技球を受け入れ難い状態との間で切換可能となっており、回転リール5a〜cにおける特別図柄の停止表示態様が所定の賞態様を構成した場合等に、所定時間および所定回数だけ遊技球を受け入れ易い状態に切り換えられる大入賞口12とからなる。 【0024】<回転リール>上記回転リール5a〜cは、図1に示すように、遊技部3のほぼ中央に横並びに3個設けられた表示窓13a〜cにそれぞれ臨むようにして、パチンコ機の内部に回転可能に支持されている。各回転リール5a〜cは、それぞれステッピングモータ14(図2参照)の駆動により回転する。 【0025】また、各回転リール5a〜cの表面には透光性を有するリールテープが貼り付けられており、リールテープには複数の特別図柄が描かれている。この特別図柄は、例えば、「竜」、「1」〜「7」の数字からなり、さらに「竜」および「7」には、それぞれ赤色、緑色、青色の3種類がある。各表示窓13a〜cには、図4に示すように、これらの特別図柄が縦並びに3個停止表示される。図4に示す例では、左側の回転リール5aにおいて上から順に「2」(左上図柄;15a)、「青竜」(左中図柄;15b)、「1」(左下図柄;15c)が停止表示され、中央の回転リール5bにおいて上から順に「赤7」(中上図柄;15d)、「緑竜」(中中図柄;15e)、「青7」(中下図柄;15f)が停止表示され、右側の回転リール5cにおいて上から順に「3」(右上図柄;15g)、「赤竜」(右中図柄;15h)、「2」(右下図柄;15i)が停止表示されている。本実施形態では、これらの特別図柄のうち「竜」および「7」が当たり図柄となっており、「1」〜「6」がハズレ図柄となっている。 【0026】遊技盤1の左側に配設された表示窓13a〜cの左側方には、図1に示すように、始動入賞の保留球記憶を表示するための4個の保留球記憶表示ランプ16a〜dが設けられている。各表示窓13a〜c内には、それぞれ特別図柄が縦並びに3個ずつ停止表示され、3個の表示窓13a〜cを合わせると特別図柄が3行3列に停止表示されることとなる。これらの特別図柄の組み合わせの中から、横3ラインおよびこれらのラインと交差する斜め2ラインの合計5ラインが有効ラインとなり、当該有効ライン上に停止表示された特別図柄の組み合わせに基づいて「大当たり」か否かが判定される。 【0027】また、各回転リール5a〜cの内部には、図2、図3に示すように、リールテープに描かれた特別図柄を透過照明するためのバックランプ17が、縦並びに3箇所設けられている。各バックランプ17は、白色、赤色、白色、赤色、白色の発光ダイオード(以下、回転リール内ランプ18a〜eと称する)をこの順で横並びに配設したもので、各回転リール内ランプ18a〜eを適宜組み合わせて点灯することにより、赤色、白色、桃色の3色でバックランプ17を発光させることができる。 【0028】各回転リール5a〜cは、始動入賞口11へ遊技球が入賞したことを条件として回転を開始し、所定時間経過後に、第1停止図柄(左図柄)、第2停止図柄(右図柄)、第3停止図柄(中図柄)の順に回転が停止して、表示窓13a〜c内に特別図柄が縦並びに3個停止表示される。 【0029】ここで、有効ライン上に停止表示された特別図柄の組み合わせが「赤7」「赤7」「赤7」、「赤竜」「赤竜」「赤竜」等のように同一の図柄の組み合わせとなった場合を「大当たり」として、一般遊技と比較して遊技者に有利な特別遊技を行うことができる。この特別遊技とは、例えば大入賞口12を、所定時間および所定回数だけ遊技球を受け入れ易い状態に切り換えて、一般遊技よりも多くの遊技球を入賞させることにより、多くの賞球を獲得することができるような遊技である。 【0030】この回転リール5a〜cは、図柄表示装置として機能する部材で、図5に示すように、各回転リール5a〜cを内部から照明するための回転リール内ランプ18a〜eからなるバックランプ17と、各回転リール5a〜cおよび各回転リール5a〜cを駆動するためのステッピングモータ14とからなる図柄表示部19とに大別される。 【0031】また、上述した回転リール5a〜cにより図柄表示装置を構成するのではなく、液晶表示装置等の画面において各回転リール5a〜cを画像として表示することにより図柄表示装置を構成してもよい。この場合、バックランプの点灯、点滅等は、液晶表示装置等の画面に画像として表示される。 【0032】<普通図柄表示装置>普通図柄表示装置6は、始動入賞口11の前面に設けられた7セグメント表示器からなり、普通図柄として、例えば「0」「1」「2」・・・「7」「8」「9」等の数字を変動表示する。この普通図柄表示装置6において停止表示された数字が「3」あるいは「7」となった場合を「当たり」として、普通電動役物10が所定時間だけ遊技球を受け入れ易い状態に変換される。 【0033】<パチンコ機における遊技>次に、上記パチンコ機における遊技を説明する。上記パチンコ機では、発射装置(図示せず)により遊技部3内に発射された遊技球が、一般入賞口8等に入賞すると、所定数(例えば10個)の賞球を払い出す。 【0034】また、普通図柄始動口9を遊技球が通過したことを条件として、普通図柄表示装置6における普通図柄の変動表示を開始させる。そして、乱数を用いた抽選により、普通図柄表示装置6における普通図柄の停止表示態様を決定し、この決定に基づいて普通図柄の変動表示を停止させる。 【0035】ここで、普通図柄表示装置6における普通図柄の停止表示態様が、「当たり」となると、始動入賞口11に設けられた普通電動役物10を所定時間(例えば、0.3秒間)だけ遊技球を受け入れ易い状態に切り換える。 【0036】また、始動入賞口11に遊技球が入賞したことを条件として、回転リール5a〜cを回転させて特別図柄の変動表示を開始させる。そして、乱数を用いた抽選により、回転リール5a〜cの停止位置を決定し、この決定に基づいて特別図柄の変動表示を停止させる。 【0037】ここで、有効ライン上に停止表示された特別図柄の組み合わせが「大当たり」となると、大入賞口12を所定時間(例えば30秒)あるいは所定個数(例えば10個)の入賞球を受け入れるまで開放する。また、大入賞口12内には継続入賞口(図示せず)が設けられており、大入賞口12内に入賞した遊技球が継続入賞口にも入賞すると、上述した大入賞口12の開放動作が、所定回数(例えば16回)に達するまで繰り返される。 【0038】<制御装置>上述したパチンコ機を構成する各機器は、マイクロコンピュータ等を備えた制御装置50により制御されている。図5に基づいて、この制御装置50の概略構成を説明する。パチンコ機を構成する各機器を制御するための制御装置50は、図5に示すように、大当たりの発生等に関する主たる制御を行うための主基板51と、この主基板51の制御に基づいて、図柄表示装置(回転リール5a〜c)における特別図柄の変動表示等の従たる制御を行うための図柄制御基板52により構成されている。また、主基板51から図柄制御基板52に対しては、一方向にのみ通信が可能となっている。 【0039】<主基板>主基板51は、主制御プログラムを記憶したROM53と、演算処理を行うためのCPU54と、一時記憶領域であるRAM55を備えており、ROM53に記憶された制御プログラムに従ってCPU54が動作することにより、遊技発射制御、賞球排出制御および音声制御等が行われる。なお、CPU54は、定期的に発生するリセット信号の入力に基づいて、制御プログラムの先頭から処理を実行する。 【0040】また、主基板51には、始動入賞口11への入賞球を検出するための始動入賞球センサ56、一般入賞口8への入賞球を検出するための一般入賞球センサ57、大入賞口12への入賞球を検出するための大入賞球センサ58、大入賞口12内に設けたV入賞口(継続入賞口)への入賞球を検出するためのV入賞球センサ59、普通図柄始動口9を通過する遊技球を検出するための普通図柄始動センサ60が接続されており、これらのセンサからの球検出信号が入力される。 【0041】パチンコ機の遊技において、普通図柄始動センサ60が普通図柄始動口9を通過した遊技球を検出すると、CPU54は当該検出信号に基づいて乱数を用いた抽選を行い、当該抽選結果に基づいて普通図柄表示装置6における普通図柄の停止表示態様を決定する。また、始動入賞球センサ56が入賞球を検出すると、CPU54は当該検出信号に基づいて乱数を用いた抽選を行い、当該抽選結果に基づいて特別図柄の停止表示態様を決定する。 【0042】また、主基板51には、始動入賞口11に設けた普通電動役物10、および大入賞口12の駆動装置である大入賞装置61が接続されており、始動入賞口11に設けた普通電動役物10の開閉動作および大入賞口12の開閉動作が制御される。 【0043】さらに、主基板51には、ランプ制御基板62、音声制御基板63、賞球制御基板64が接続されている。ランプ制御基板62は、装飾ランプ表示装置65を制御することにより装飾ランプを用いた演出を行う。また、音声制御基板63は、スピーカ等からなる音声出力装置66を制御することにより、効果音等を発生させる。また、賞球制御基板64は、払出装置67および球発射装置68を制御することにより、賞球排出動作および打球発射動作を行う。 【0044】<図柄制御基板>図柄制御基板52は、主基板51を構成する基板とは別個の基板により構成されており、主基板51から受信したコマンドに基づいて回転リール5a〜cを回転および停止させて特別図柄の変動表示を制御するとともに、バックランプ17の点灯・消灯を制御する。 【0045】この図柄制御基板52は、主基板51から受信したコマンドの解釈を行うためのCPU71、一時記憶領域であるRAM72、所定時間ごとに割込をかけるためのCTC(Counter Timer Circuit)70、回転リール5a〜cの駆動プログラム等を記憶したROM69、バックランプ17との間のインターフェイスであるランプ制御インターフェイス74、回転リール5a〜cを回転駆動するためのステッピングモータ14との間のインターフェイスであるステッピングモータ制御インターフェイス75、図柄制御プログラムが異常な処理ルーチンに入ったときにCPU71を初期状態に戻すためのリセット命令を発生するリセットIC73とを備えている。 【0046】図柄制御基板52では、ROM69に記憶された制御プログラムに従ってCPU71等が動作することにより、回転リール5a〜cにおける特別図柄の変動表示およびバックランプ17の点灯・消灯動作が制御される。 【0047】<パチンコ機における遊技制御>次に、上述した制御装置によるパチンコ機の遊技制御を説明する。図6〜11は、パチンコ機における遊技制御の手順を示すフローチャートである。 【0048】<主基板における主な制御処理>主基板51では、図6に示すようなメイン遊技制御処理(S1−1〜S1−3)を繰り返して行うとともに、割込許可フラグがセットされていることを条件として、定期的(例えば3ms毎)に、図7に示す割込処理(S2−1〜S2−11)を行う。 【0049】<メイン遊技制御処理>メイン遊技制御処理では、図6に示すように、電源が投入されると、CPUの動作をリセットして主基板51の初期設定処理(S1−1)を行う。続いて、割り込み許可フラグをセットし(S1−2)、回転リール5a〜cの回転を制御して特別図柄を変動表示させるための特別図柄変動処理(S1−3)を行うループに入る。 【0050】<割込処理>割込許可フラグがセットされている場合に行う定期的な割込処理は、図7に示すように、まず、各レジスタを退避させ(S2−1)、大当たりの判定や回転リール5a〜cの停止制御に用いる乱数の更新処理(S2−2)を行うとともに、タイマを更新するためのタイマ更新処理(S2−3)を行う。 【0051】続いて、一般入賞球センサ57、始動入賞球センサ56、大入賞球センサ58、V入賞球センサ59および普通図柄始動センサ60等からの入力信号の有無を検出する各種入力信号処理(S2−4)を行なう。 【0052】続いて、普通図柄の変動に関する普通図柄処理(S2−5)を行い、装飾ランプ表示装置65を制御するための装飾制御処理(S2−6)を行い、一般入賞口8、始動入賞口11および大入賞口12に遊技球が入賞した場合の賞球の払出処理(S2−7)を行う。 【0053】続いて、エラーに対応するためのエラー処理(S2−8)を行い、図柄制御基板52に対してコマンドを送信するためのコマンド送信処理(S2−9)を行う。 【0054】続いて、各レジスタを復帰させ(S2−10)、割込許可を行って(S2−11)、割り込み処理から復帰する。 【0055】<特別図柄制御処理>上述した特別図柄変動処理(S1−3)では、図8に示すように、始動入賞口11に遊技球が入賞して始動入賞球センサ56により検出されたか否かを判断し(S3−1)、始動入賞口11への入賞球がない場合には、デモ画面を表示するためのデモ制御処理(S3−2)を行う。 【0056】一方、始動入賞口11へ遊技球が入賞した場合には、乱数を用いた抽選結果が大当たりの発生を許可しているか否かを判断し(S3−3)、大当たりの発生を許可している場合には、大当たり図柄を決定するとともに(S3−4)、当たり演出を決定する(S3−5)。 【0057】また、乱数を用いた抽選結果が大当たりの発生を許可していない場合には、決定された演出がリーチ演出であるか否かを判断する(S3−6)。この判断の結果がリーチ演出であった場合には、リーチ有りハズレ停止図柄を選択して決定するとともに(S3−7)、リーチ演出を決定し(S3−8)、リーチ演出でなかった場合には、リーチ無しハズレ停止図柄を選択するとともに(S3−9)、ハズレ演出を決定する(S3−10)。 【0058】続いて、決定した図柄に対応する変動コマンドを生成してRAM55に格納し(S3−11)、有効ライン上に停止表示された特別図柄の組み合わせが実際に大当たりとなったか否かを判断し(S3−12)、大当たりが発生している場合には、特別遊技を行わせるための特別遊技処理(S3−13)を行った後、特別図柄の変動処理を終了するための特別図柄変動処理終了処理(S3−14)を行い、処理を復帰する。 【0059】一方、大当たりが発生していない場合には、特別遊技処理(S3−13)を行わずに、特別図柄変動処理終了処理(S3−14)を行い、処理を復帰する。 【0060】<図柄制御基板における主な制御処理>図柄制御基板52では、主基板51の制御の下に、回転リール5a〜cの回転・停止制御およびバックランプ17の点灯・消灯制御を行う。 【0061】<メイン制御処理>メイン制御処理では、図9に示すように、電源が投入されると、RAM等をクリアするための初期設定処理(S4−1)を行い、図柄制御基板52における処理のループに入る。処理のループでは、主基板51からの受信コマンドを解析するための受信コマンド解析処理(S4−2)、回転リール5a〜cを用いた演出を管理するための演出管理処理(S4−3)を行い、演出等に用いる乱数を更新する(S4−4)。 【0062】<内部タイマ割込処理>メイン制御処理に対して、所定時間毎に内部タイマ割込処理が行われる。この内部タイマ割込処理では、図10に示すように、各種のデータを出力するためのデータ出力処理(S5−1)、入力ポートからコマンドを読み込むための入力ポート読込処理(S5−2)、回転リール5a〜cの回転・停止を制御するための特別図柄制御処理(S5−3)、バックランプ17の点灯・消灯を制御するためのランプ制御処理(S5−4)を順次行う。 【0063】<主基板STB入力処理>また、図柄制御基板52における制御処理では、主基板STB入力処理として、図11に示すように、主基板51からコマンドデータを受信し(S6−1)、受信したコマンドデータをRAM72に格納する(S6−2)。 【0064】<予告の具体例>次に、具体的な実施例を用いて、大当たりの予告を説明する。図12、13は、予告演出における特別図柄の表示態様を示す模式図である。なお、図12、13において、下向き矢印を付した回転リール5a〜cは、図柄変動が行われている状態を示している。本実施形態に係るパチンコ機では、始動入賞口11に遊技球が入賞すると、全ての回転リール5a〜cが回転を開始し、左側の回転リール5a、中央の回転リール5b、右側の回転リール5cの順に回転が停止し、特別図柄が停止表示される。 【0065】すなわち、図12に示すように、全ての回転リール5a〜cが回転している状態から、図13に示すように、左側の回転リール5a、中央の回転リール5bの順に回転が停止し、この状態において大当たりの予告を行うようになっている。図13に示す例では、左側の回転リール5aにおける特別図柄(第1停止図柄)、および中央の回転リール5bにおける特別図柄(第2停止図柄)がともに、上から順に「赤7(15a,15d)」、「緑竜(15b,15e)」、「青7(15c,15f)」となった場合に、大当たりが発生することを予告するようになっている。このような第1停止図柄および第2停止図柄となった場合には、制御装置における内部抽選で大当たりの発生が許可されており、右側の回転リール5cにおける特別図柄(第3停止図柄)が、必ず大当たりの態様となって停止する。 【0066】なお、上述した実施例では、第1停止図柄および第2停止図柄により大当たりの予告を行っているが、最初に停止する第1停止図柄のみにより大当たりの予告を行ってもよい。また、回転リール5a〜cの数は3つに限られず、2つ、あるいは4つ以上であってもよい。この場合、最終的に停止する回転リール以外の回転リールにおける特別図柄の停止表示態様により予告が行われる。 【0067】また、機械式の回転リールを用いるのではなく、この回転リールを映像として表示可能な液晶表示装置等により図柄表示装置を構成してもよい。 【0068】<コンピュータプログラム>本発明に係る遊技機の機能を実現するためのコンピュータプログラムは、CD−ROM等の記憶媒体に記憶させることができ、あるいはインターネット等の電気通信回線や衛星通信回線を利用して配布することができる。 【0069】<他の実施形態>なお、本発明に係る遊技機は、上述した実施形態に限定されるものではなく、アレンジボール遊技機等の他の遊技機にも適用することができる。 【0070】 【発明の効果】本発明に係る遊技機は、上述した構成を備えているため、以下に説明する効果を奏することができる。すなわち、本発明に係る遊技機では、遊技中に遊技者が最も注目している特別図柄の停止表示態様により、賞態様となることが決定されたことを予告しているため、遊技者の一番の関心事である賞態様が構成されることを確実に告知して、遊技の面白さを高めることができる。また、停止している特別図柄により予告を行うので、遊技者が予告を容易に認識することができ、遊技者の期待感を高めることができる。 【0071】また、特別図柄の変動表示が最後に停止する図柄群を除いた他の図柄群における特別図柄の停止表示態様を用いて、特別遊技へ移行できることを予告することにより、その後に行われるリーチ演出等を余裕を持って楽しむことができる。また、従来のパチスロ遊技機においていわゆる「2確」と称している演出を表現することができ、従来にはない遊技性を備えた遊技機とすることができる。 【0072】また、特別図柄の変動表示が最初に停止する図柄群における特別図柄の停止表示態様を用いて、特別遊技へ移行できることを予告することにより、特別図柄の変動初期に予告表示を行うことができ、遊技者の高揚感を長時間にわたって持続させることができる。 【0073】また、表面に複数の特別図柄が表示された複数の回転リールにより図柄表示手段を構成すると、映像表示のように複雑な演出を行うことができない場合であっても、確実かつ効果的に予告表示を行うことができ、このような遊技機においても極めて高い演出効果を奏することができる。 【0074】また、本発明に係る遊技機の機能を実現するためのコンピュータプログラムをCD−ROM等の記憶媒体に記憶させ、あるいはインターネット等の電気通信回線や衛星通信回線を利用して配布することにより、家庭用ゲーム機等において本発明の遊技機と同様の遊技を行うことができる。
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| 【出願人】 |
【識別番号】598098526 【氏名又は名称】アルゼ株式会社
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| 【出願日】 |
平成13年12月6日(2001.12.6) |
| 【代理人】 |
【識別番号】100097984 【弁理士】 【氏名又は名称】川野 宏
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| 【公開番号】 |
特開2003−169924(P2003−169924A) |
| 【公開日】 |
平成15年6月17日(2003.6.17) |
| 【出願番号】 |
特願2001−372779(P2001−372779) |
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