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【発明の名称】 遊技機
【発明者】 【氏名】中谷 秀樹
【住所又は居所】大阪府大阪市中央区南船場2丁目9番14号 高砂電器産業株式会社内

【要約】 【課題】パチンコ機の興趣を増大させる。

【解決手段】メイン表示器35の上方には、40個のLEDランプ371を4行×10列の行列状に配列して構成されたLED表示器37が配設されている。各列には最も左側の列から順に順位がつけられており、第1ランプ列からその時の始動保留数に応じた順位のランプ列までの各ランプ列において、それぞれ4個のLEDランプ371のうちの1個が点灯されることにより、LED表示器37に始動保留数が表示される。また、各ランプ列におけるLEDランプ371の点灯は、そのランプ列の順位と同じ数(回数)だけ後に開始される大当たり抽選結果表示動作において大当たり図柄が表示されることの告知、いわゆる大当たり告知の役割も有している。そして、その大当たり告知は、点灯中のLEDランプ371の位置で信頼度が異なる。
【特許請求の範囲】
【請求項1】大当たり抽選の結果が大当たりである場合に、遊技者にとって有利な大当たり遊技動作を実行する遊技機であって、所定時間の表示変動動作の後に大当たり抽選の結果を表示する大当たり抽選結果表示手段と、この大当たり抽選結果表示手段の表示変動動作の開始を保留しておくための始動保留手段と、一方向に整列した複数の発光領域で構成された発光領域列を、上記始動保留手段によって保留可能な表示変動動作の数以上有する表示器と、上記始動保留手段によって保留されている表示変動動作の数と同数の発光領域列を制御対象列として、各制御対象列の発光を制御し、各制御対象列の少なくとも1つの発光領域を発光させることにより、上記始動保留手段によって保留されている表示変動動作の数を報知し、かつ、少なくとも1つの制御対象列を所定の発光態様で発光させることにより、遊技に関する所定の情報をその発光態様に応じた信頼度で報知する手段とを含むことを特徴とする遊技機。
【請求項2】上記表示器の各発光領域は、LEDランプで構成されていることを特徴とする請求項1記載の遊技機。
【請求項3】上記遊技に関する所定の情報は、大当たり抽選の結果が大当たりであるという情報であることを特徴とする請求項1または2記載の遊技機。
【発明の詳細な説明】【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、パチンコ機などの遊技機に関する。
【0002】
【従来の技術および発明が解決しようとする課題】従来から、始動口に遊技球が入ったことに対して大当たり抽選を行い、この大当たり抽選の結果が大当たりであった場合に、遊技者にとって有利となる(多数個の賞球を獲得可能な)大当たり遊技動作を実行するパチンコ機がある。大当たり抽選の結果は、たとえば、複数種類の図柄を表示可能な図柄表示器の表示が所定時間変動した後、この図柄表示器に停止表示される図柄の組合せにより報知される。
【0003】この種のパチンコ機では、図柄表示器の表示動作中(たとえば、大当たり抽選結果を表示するための動作中、大当たり遊技時に行われる表示動作中)に始動口へ遊技球が入った場合に、その入球に対する大当たり抽選結果の表示動作を最大4回まで保留しておけるようになっている。そして、たとえば、図柄表示器の近傍には、現在保留されている大当たり抽選結果表示動作の数(始動保留数)を表示するための保留数表示器が配置されている。
【0004】保留数表示器としては、4個のLEDランプを横一列に並べた構成を有するものが広く用いられている。このような保留数表示器は、4個のLEDランプの点灯/消灯によって始動保留数を表示するだけで、その表示は、遊技の興趣に何ら影響を与えていない。この発明は、上述のような背景の下になされたものであり、その目的は、始動保留数が表示される表示器の表示内容を多様化し、これにより興趣の増大が図られた遊技機を提供することである。
【0005】
【課題を解決するための手段および発明の効果】上記の目的を達成するための請求項1記載の発明は、大当たり抽選の結果が大当たりである場合に、遊技者にとって有利な大当たり遊技動作を実行する遊技機であって、所定時間の表示変動動作の後に大当たり抽選の結果を表示する大当たり抽選結果表示手段(35)と、この大当たり抽選結果表示手段の表示変動動作の開始を保留しておくための始動保留手段(71)と、一方向に整列した複数の発光領域(371)で構成された発光領域列を、上記始動保留手段によって保留可能な表示変動動作の数以上有する表示器(37)と、上記始動保留手段によって保留されている表示変動動作の数と同数の発光領域列を制御対象列として、各制御対象列の発光を制御し、各制御対象列の少なくとも1つの発光領域を発光させることにより、上記始動保留手段によって保留されている表示変動動作の数を報知し、かつ、少なくとも1つの制御対象列を所定の発光態様で発光させることにより、遊技に関する所定の情報をその発光態様に応じた信頼度で報知する手段(73,82;74,75,83)とを含むことを特徴とする遊技機である。
【0006】なお、括弧内の英数字は、後述の実施形態における対応構成要素等を表す。以下、この項において同じ。この発明によれば、始動保留手段によって保留されている表示変動動作の数と同数の発光領域列を制御対象列として、各制御対象列の発光が制御され、各制御対象列の少なくとも1つの発光領域を発光させることにより、始動保留手段によって保留されている表示変動動作の数が報知される。また、少なくとも1つの制御対象列を所定の発光態様で発光させることにより、遊技に関する所定の情報がその発光態様に応じた信頼度で報知される。
【0007】このように表示器の表示内容が多様であるから、大当たり抽選結果表示手段だけでなく、表示器にも遊技者の注目を集めることができ、この遊技機の遊技における興趣を増大させることができる。なお、請求項2に記載のように、上記表示器の各発光領域は、LEDランプで構成されていてもよい。また、上記表示器の各発光領域は、EL(Electro luminescence)ランプで構成されていてもよいし、液晶表示器の表示画面上で設定された発光領域で構成されていてもよい。
【0008】また、請求項3に記載のように、上記遊技に関する所定の情報は、大当たり抽選の結果が大当たりであるという情報であってもよい。
【0009】
【発明の実施の形態】以下では、この発明の実施の形態を、添付図面を参照して詳細に説明する。図1は、この発明の一実施形態に係るパチンコ機の正面図である。このパチンコ機は、遊技店内において遊技島を構成する設備に固定されるベース枠1と、このベース枠1に開閉自在に取り付けられた正面扉2とを備えている。正面扉2には、その上部を開口する略円形の窓21が形成されており、この窓21を介して、その奥側に設けられた遊技盤3を視認できるようになっている。また、開口21の下方には、遊技に使用する遊技球(パチンコ玉)を貯留しておくための球受容器4が設けられている。球受容器4の前面は、手前に張り出すように湾曲したカバー5で覆われている。
【0010】カバー5の右下隅には、凹部51が形成されており、この凹部51に突出するように、遊技の際に操作されるハンドル6が配設されている。ハンドル6は、ほぼ円柱状のグリップ61と、このグリップ61の中心軸線まわりに回動自在に設けられた回転操作部材62とを有している。球受容器4内に遊技球が貯留された状態で、回転操作部材62が回転操作されると、機内に設けられた球発射装置(図示せず)が作動し、球受容器4内の遊技球が球発射装置に取り込まれて、球発射装置から遊技盤3の盤面に向けて発射される。
【0011】遊技盤3の盤面には、ほぼ円弧状のガイドレール(図示せず)が配設されており、球発射装置から発射された遊技球は、ガイドレールに案内されて遊技盤3の上部へと導かれる。遊技盤3の盤面にはまた、多数本の障害釘(図示せず)が配設されており、遊技盤3の上部に導かれた遊技球は、その障害釘の間を通って下方へと落下していく。遊技盤3の盤面上の遊技球が通過する領域(開口21を介して視認可能な領域)の最下部には、この最下部まで達した遊技球をアウト球として機内に回収するためのアウト球回収口31が形成されている。
【0012】遊技盤3には、中央より少し下方の位置に、始動口32が配置されている。遊技球が遊技盤3の盤面上を落下する過程で始動口32に入ると、予め定める個数(たとえば、7個)の遊技球が賞球として付与されるとともに、遊技者に大当たり遊技を実行する機会を付与するか否かを決定するための大当たり抽選が行われる。この大当たり抽選の結果は、たとえば、始動口32の上方に配置された表示ユニットUに表示される。
【0013】大当たり抽選の結果が大当たりである場合、その旨が表示ユニットUに表示され、その後、遊技者は大当たり遊技を実行することができる。大当たり遊技では、始動口32の下方に配置された大入賞口33が予め定める態様で開閉される。具体的には、大入賞口33を約30秒間または約10個の遊技球が入球するまで開放するといった動作を1ラウンドとし、この1ラウンド中に大入賞口33に入った遊技球のうち少なくとも1個が大入賞口33内の特別領域(いわゆるVゾーン)を通過していれば、次のラウンドを実行するといったようにして、大入賞口33の開閉動作が所定のラウンド数を上限として行われる。
【0014】大入賞口33への遊技球の入球に対しては、予め定める個数(たとえば、13個)の賞球が遊技者に付与される。したがって、大当たり遊技では、大入賞口33に多数個の遊技球を入球させることにより、遊技者は多くの賞球を獲得することができる。なお、遊技盤3の盤面には、始動口32や大入賞口33の他に、遊技球の入球に対して賞球が付与されるだけの一般入賞口が配置されていてもよい。また、多数本の遊技釘間を落下する遊技球の流れを変化させるための風車などが配設されていてもよい。
【0015】図2は、表示ユニットUの外観構成を示す正面図である。表示ユニットUは、遊技盤3(図1参照)に固定される枠状部材34と、この枠状部材34の奥側に配置されたメイン表示器35と、枠状部材34の前面上部に取り付けられた鎧部材36とを含む。メイン表示器35は、2つのドラム表示器35L,35Rと、これら2つのドラム表示器35L,35Rの間に配設された1つのドット表示器35Cとを有している。
【0016】ドラム表示器35L,35Rは、それぞれの周面が枠状部材34に包囲されて形成された表示窓部341に臨んだ状態に配置されている。また、各ドラム表示器35L,35Rの周面には、たとえば、「3」「R」「5」「A」「7」「Y」の6つ(6種類)の図柄が描かれている。これにより、ドラム表示器35L,35Rの回転中は、各ドラム表示器35L,35Rの6つの図柄が上記の順序(・・・→3→R→5→A→7→Y→3→・・・)で次々と表示窓部341内に現れる。一方、ドラム表示器35L,35Rが停止した状態では、各ドラム表示器35L,35Rの6つの図柄のうち、それぞれ1つの図柄が表示窓部341に臨み(表示され)、その図柄を表示窓部341を介して視認することができる。
【0017】ドット表示器35Cは、表面が上下方向にドラム表示器35L,35Rの表面とほぼ同じ曲率で凸湾曲しており、この凸湾曲した表面が表示窓部341に臨んだ状態に配置されている。そして、ドット表示器35Cの表面には、多数個のLEDランプ(図示せず)が行列状に配列されていて、各LEDランプの点灯/消灯を制御することにより、ドット表示器35Cに、たとえば、ドット表示器35L,35Rと同じ図柄「3」「R」「5」「A」「7」「Y」をこの順序(・・・→3→R→5→A→7→Y→3→・・・)で上下方向または左右方向にスクロール表示させたり、その6つの図柄のうちの1つを停止表示させたりすることができる。
【0018】始動口32(図1参照)に遊技球が入ると、この入球に対する大当たり抽選が行われ、その大当たり抽選の結果を表示するために、ドラム表示器35L,35Rの高速回転が開始されるとともに、ドット表示器35Cの高速スクロール表示が開始される。そして、ドラム表示器35L,35Rの高速回転およびドット表示器35Cの高速スクロール表示による図柄変動動作が所定時間続くと、そのドラム表示器35L,35Rの高速回転およびドット表示器35Cの高速スクロール表示が所定の順序で停止されていき、最終的にすべての表示器35L,35C,35Rにそれぞれ1つの図柄が停止表示されることにより、大当たり抽選の結果が3つの図柄の組合せでメイン表示器35に表示される。たとえば、大当たり抽選の結果が大当たりであれば、3つの同一図柄からなる大当たり図柄「333」、「RRR」、「555」、「AAA」、「777」または「YYY」が表示され、大当たり抽選の結果がはずれであれば、大当たり図柄以外の図柄組合せが表示される。
【0019】メイン表示器35の上方であって、鎧部材36の幅広に形成された部分には、たとえば、40個のLEDランプ371を有するLED表示器37が埋め込まれている。このLED表示器37の40個のLEDランプ371は、4行×10列の行列状に配列されており、それぞれ上下方向に整列した4個のLEDランプ371からなる10列のランプ列には、最も左側のランプ列から順に1,2,・・・,9,10の順位がつけられている。
【0020】この実施形態では、メイン表示器35の大当たり抽選結果を表示するための動作(大当たり抽選結果表示動作)中や大当たり遊技時に行われる表示動作中に、始動口32に遊技球が入球した場合に、その入球に対する大当たり抽選結果表示動作の開始を最大10回分まで保留しておくことができるようになっている。そして、その保留機能によって保留されている大当たり抽選結果表示動作の数(始動保留数)が、第1ランプ列からその始動保留数に応じた順位(始動保留数に等しい順位)のランプ列までの各ランプ列のLEDランプ371を点灯させることにより報知されるようになっている。具体的には、第1ランプ列から始動保留数に応じた順位のランプ列までの各ランプ列において、それぞれ4個のLEDランプ371のうちの1個が点灯されるようになっており、遊技者は、どのランプ列まで点灯中のLEDランプ371を含んでいるかを見れば、その時の始動保留数を即座に認識することができる。
【0021】また、各ランプ列におけるLEDランプ371の点灯は、そのランプ列の順位と同じ数(回数)だけ後に開始される大当たり抽選結果表示動作において大当たり図柄が表示されることの告知、いわゆる大当たり告知の役割も有している。そして、その大当たり告知は、4個のLEDランプ371のうちのどのLEDランプ371が点灯しているか(点灯中のLEDランプ371の位置)で信頼度が異なる。この実施形態では、たとえば、最下位置のLEDランプ371の点灯は、信頼度が0.2%の大当たり告知であり、下から2個目のLEDランプ371の点灯は、信頼度が0.5%の大当たり告知である。また、下から3個目のLEDランプ371の点灯は、信頼度が5%の大当たり告知であり、最も上位置のLEDランプ371の点灯は、信頼度が30%の大当たり告知である。
【0022】たとえば、図3に示すように、第1ランプ列の最下位置にあるLEDランプ371、第2ランプ列の下から2個目のLEDランプ371、第3ランプ列の最も上位置にあるLEDランプ371および第4ランプ列の上から2個目(下から3個目)のLEDランプ371が点灯している場合、第4ランプ列まで点灯中のLEDランプ371を含んでいるから、遊技者は、始動保留数が4であると即座に認識することができる。また、第1ランプ列では、最下位置にあるLEDランプ371が点灯しているので、次に開始される大当たり抽選結果表示動作において大当たり図柄が表示されることが0.2%の低い信頼度で報知されていると認識できる。
【0023】このように、LED表示器37において始動保留数の表示とともに大当たり告知が行われることにより、LED表示器37の表示内容が多様化されているから、メイン表示器35だけでなく、LED表示器37にも遊技者の注目を集めることができ、このパチンコ機の遊技における興趣を増大させることができる。なお、この実施形態では、遊技者が始動保留数を認識しやすいように、メイン表示器35の下方には、第1〜第10ランプ列にそれぞれ対応づけて1〜10の数字が付されている。また、メイン表示器35の右側には、点灯中のLEDランプ371の位置が上方であるほど大当たり告知の信頼度が大きく、点灯中のLEDランプ371の位置が下方であるほど大当たり告知の信頼度が小さいことを表す逆三角形の図形が表されている。これらの数字および図形は、鎧部材36の表面に直接描かれることにより表されてもよいし、シールに描かれて、このシールが鎧部材36の表面に貼着されることにより表されてもよい。
【0024】図4は、このパチンコ機の電気的構成を示すブロック図である。このパチンコ機は、たとえば、CPU、RAMおよびROMを含むマイクロコンピュータからなる制御部7を有している。制御部7には、たとえば、始動口32(図1参照)に遊技球が入ったことに応答して検出信号を出力する始動口センサ321と、それぞれ予め定める周期で乱数を発生する大当たり抽選用乱数発生器81および点灯位置決定用乱数発生器82とが接続されていて、始動口センサ321が出力する検出信号、ならびに大当たり抽選用乱数発生器81および点灯位置決定用乱数発生器82の発生する乱数が入力されるようになっている。また、制御部7には、たとえば、メイン表示器35およびLED表示器37が制御対象として接続されている。
【0025】制御部7は、メイン表示器35およびLED表示器37の動作を制御するために、大当たり抽選用乱数発生器81から入力される乱数の値を格納しておくための乱数値格納部71と、この乱数値格納部71に格納されている乱数値の数(=始動保留数)をカウントするための始動保留数カウンタ72と、点灯中のLEDランプ371(図2参照)の位置を表すデータを格納しておくための点灯位置データ格納部73とを備えている。
【0026】点灯位置データ格納部73は、RAMの記憶領域の一部で構成されていて、10個の第1〜第10データ格納領域に分割されている。第1〜第10データ格納領域は、それぞれLED表示器37の第1〜第10ランプ列に対応づけられており、各データ格納領域には、それぞれに対応づけられたランプ列において点灯しているLEDランプ371の位置を表すデータが格納されるようになっている。すなわち、第n(1≦n≦10)データ格納領域には、第nランプ列において点灯しているLEDランプ371の位置を表すデータが格納される。
【0027】図5は、始動口32に遊技球が入ったことに応答して行われる処理の流れを示すフローチャートである。始動口32に遊技球が入ると(ステップS1でYES)、まず、始動保留数カウンタ72のカウント値、つまり始動保留数が予め定める最大保留数(=10)に達しているか否かが判断される(ステップS2)。始動保留数カウンタ72のカウント値が最大保留数に等しくない場合、つまり始動保留数が最大保留数未満である場合には、始動保留数カウンタ72のカウント値がインクリメント(+1)される(ステップS3)。そして、この時点で大当たり抽選用乱数発生器81から制御部7に入力されている乱数の値が乱数値格納部71に格納される。また、今回の始動口入球に対して新たに点灯させるべきLEDランプ371を決定するための処理(点灯ランプ決定処理)が行われる(ステップS4)。
【0028】ここで、制御部7のROMには、点灯位置決定用乱数発生器82から発生される各乱数の値に4つの点灯位置(4個のLEDランプ371の位置)のいずれかを対応づけて作成された点灯位置テーブルが格納されている。この点灯位置テーブルには、大当たり用点灯位置テーブルとはずれ用点灯位置テーブルとの2種類が用意されており、大当たり用点灯位置テーブルは、はずれ用点灯位置テーブルと比べて、最も下方のLEDランプ371の位置および下から2個目のLED371の位置に対応づけられた乱数値の個数が少なく、最も上方のLEDランプ371の位置および下から3個目のLED371の位置に対応づけられた乱数値の個数が多くなっている。そして、点灯位置テーブルは、全体として、各位置でのLEDランプ371の点灯が、それぞれ予め定められた信頼度(上記各信頼度)での大当たり告知となるように作成されている。
【0029】点灯ランプ決定処理では、まず、始動保留数カウンタ72のインクリメント後のカウント値が参照されて、そのカウント値に応じた順位のランプ列が選択される。次に、点灯位置決定用乱数発生器82から制御部7に入力されている点灯位置決定用乱数の値およびROMに格納されている点灯位置テーブルに基づいて、先に選択したランプ列に含まれる4個のLEDランプ371のうちのどの位置のLEDランプ371を点灯させるべきであるかが決定される。具体的には、今回の始動口入球で乱数値格納部71に格納した乱数値と予め定める大当たり数値とが一致するか否かが判定され、両値が一致する場合には、点灯位置決定用乱数発生器82から制御部7に入力されている点灯位置決定用乱数値が大当たり用点灯位置テーブルに与えられて、この大当たり用点灯位置テーブルから点灯位置決定用乱数値に応じた点灯位置が読み出される。一方、今回の始動口入球で乱数値格納部71に格納した乱数値が予め定める大当たり数値と一致しない場合には、点灯位置決定用乱数発生器82から制御部7に入力されている点灯位置決定用乱数値がはずれ用点灯位置テーブルに与えられて、このはずれ用点灯位置テーブルから点灯位置決定用乱数値に応じた点灯位置が読み出される。
【0030】点灯ランプ決定処理の後は、その点灯ランプ決定処理において点灯位置テーブルから読み出された点灯位置のデータ(新たに点灯させるべきLEDラン371の位置を表すデータ)が、点灯ランプ決定処理において選択されたランプ列に対応づけられた点灯位置データ格納部73のデータ格納領域に格納される(ステップS5)。また、点灯ランプ決定処理において決定されたLEDランプ371が新たに点灯される(ステップS6)。
【0031】図6は、メイン表示器35が新たな大当たり抽選結果を表示するための動作を開始可能なアイドル状態となったことに応答して行われる処理の流れを示すフローチャートである。メイン表示器35がアイドル状態になるまで、つまりメイン表示器35が大当たり抽選結果表示動作中、大当たり遊技中、または、先の大当たり抽選結果表示動作もしくは大当たり遊技が終了してから所定時間が経過するまでのディレイ状態である間は、以下に説明する処理は行われない。
【0032】メイン表示器35がアイドル状態になると(ステップT1でYES)、まず、始動保留数カウンタ72のカウント値、つまり始動保留数が零であるか否かが判断される(ステップT2)。始動保留数が1以上であれば、始動保留数カウンタ72のカウント値がデクリメント(−1)されて(ステップT3)、点灯位置データ格納部73に格納されているデータのシフト(点灯位置データシフト)が行われる(ステップT4)。すなわち、点灯位置データ格納部73の第1格納領域に格納されているデータを消去し、第2格納領域にデータが格納されている場合には、その第2格納領域に格納されているデータが第1格納領域に移し、さらに、第3格納領域にデータが格納されている場合には、その第3格納領域に格納されているデータが第2格納領域に移すといったようにして、点灯位置データ格納部73の各格納領域に格納されているデータが1つ若い順位の格納領域に移される。
【0033】点灯位置データシフトの後は、その点灯位置データシフト後の点灯位置データ格納部73に格納されているデータに基づいて、LED表示器37が制御され、これにより、点灯位置が左に1つシフトするようにLED表示器37の表示が更新される(ステップT5)。その後、メイン表示器35の大当たり抽選結果表示動作が開始され、メイン表示器35の表示が変動し始める(ステップT6)。図7は、点灯位置データ格納部73に格納されているデータの変化およびLED表示器37の表示変化の一例を示す図である。たとえば、図7(a)に示すように、LED表示器37の第1ランプ列の下から3個目のLEDランプ371、第2ランプ列の下から2個目のLEDランプ371および第3ランプ列の最下位置にあるLEDランプ371が点灯し、点灯位置データ格納部73の第1〜第3データ格納領域に、それぞれ第1〜第3ランプ列において点灯しているLEDランプ371の位置を表すデータ「3」「2」「1」が格納されているとする。
【0034】この図7(a)に示す状態で始動口32に遊技球が入り、これに応答して実行された点灯ランプ決定処理(図5のステップS4)において、第4ランプ列の最下位置にあるLEDランプ371を新たに点灯させることが決定された場合、図6(b)に示すように、その最下位置を表すデータ「1」が点灯位置データ格納部73の第4データ格納領域に格納されて、点灯位置データ格納部73の第1〜第4データ格納領域にそれぞれデータ「3」「2」「1」「1」が格納された状態となる。そして、第4ランプ列の最下位置にあるLEDランプ371が新たに点灯される。
【0035】その後、メイン表示器35がアイドル状態になると、これに応答して、点灯位置データ格納部73の第1格納領域に格納されているデータ「3」が消去されて、第2格納領域に格納されているデータ「2」が第1格納領域に移され、第3格納領域に格納されているデータ「1」が第2格納領域に移される。さらに、第4格納領域に格納されているデータ「2」が第3格納領域に移されて、図7(c)に示すように、点灯位置データ格納部73の第1〜第3データ格納領域にそれぞれデータ「2」「1」「1」が格納された状態となる。また、このデータシフト後の点灯位置データ格納部73に格納されているデータに基づいて、LED表示器37が制御されることにより、LED表示器37の第1ランプ列の下から2個目のLEDランプ371、第2ランプ列の最下位置にあるLEDランプ371および第3ランプ列の最下位置にあるLEDランプ371が点灯される。
【0036】図8は、この発明の他の実施形態に係るパチンコ機の電気的構成を示すブロック図である。この図8において、上述した図4に示す各部に相当する部分には、図4の場合と同一の参照符号が付されている。上述の実施形態では、LED表示器37の各ランプ列におけるLEDランプ371の点灯が、各ランプ列の順位と同じ数だけ後に開始される大当たり抽選結果表示動作において大当たり図柄が表示されることを点灯位置に応じた信頼度で告知しているとした。これに対し、この実施形態に係るパチンコ機は、LED表示器37の第1ランプ列におけるLEDランプ371の点灯のみが、大当たり抽選結果表示動作において大当たり図柄が表示されることを点灯位置に応じた信頼度で告知する構成である。
【0037】具体的に説明すると、制御部7には、たとえば、始動口32(図1参照)に遊技球が入ったことに応答して検出信号を出力する始動口センサ321と、それぞれ予め定める周期で乱数を発生する大当たり抽選用乱数発生器81、最終点灯位置決定用乱数発生器883および点灯パターン決定用乱数発生器84とが接続されていて、始動口センサ321が出力する検出信号、ならびに大当たり抽選用乱数発生器81、最終点灯位置決定用乱数発生器83および点灯パターン決定用乱数発生器84の発生する乱数が入力されるようになっている。また、制御部7には、たとえば、メイン表示器35およびLED表示器37が制御対象として接続されている。
【0038】制御部7は、メイン表示器35およびLED表示器37の動作を制御するために、大当たり抽選用乱数発生器81から入力される乱数の値を格納しておくための乱数値格納部71と、この乱数値格納部71に格納されている乱数値の数(=始動保留数)をカウントするための始動保留数カウンタ72と、複数種類の点灯パターンデータを点灯パターン決定用乱数発生器84が発生する各乱数の値に対応づけてテーブルの形式で記憶している点灯パターンテーブル74と、この点灯パターンテーブル74から読み出された点灯パターンデータを格納しておくための点灯パターンデータ格納部75とを備えている。
【0039】点灯パターンデータは、たとえば、LED表示器37の各ランプ列において点灯させるべきLEDランプ371の位置(点灯位置)を表すデータを並べて構成されたデータである。また、点灯パターンテーブル74は、第1ランプ列の点灯位置が最下位置に決定された場合に参照されるべきテーブル、第1ランプ列の点灯位置が下から2番目の位置に決定された場合に参照されるべきテーブル、第1ランプ列の点灯位置が下から3番目の位置に決定された場合に参照されるべきテーブルおよび第1ランプ列の点灯位置が最上位置に決定された場合に参照されるべきテーブルの4種類のテーブルを含む。
【0040】始動口32に遊技球が入り、始動口センサ321から制御部7に検出信号が入力されると、まず、始動保留数カウンタ72のカウント値、つまり始動保留数が予め定める最大保留数(=10)に達しているか否かが判断される。そして、始動保留数カウンタ72のカウント値が最大保留数未満であれば、始動保留数カウンタ72のカウント値がインクリメント(+1)されて、この時点で大当たり抽選用乱数発生器81から制御部7に入力されている乱数の値が乱数値格納部71に格納される。
【0041】また、最終点灯位置決定用乱数発生器83から入力されている乱数が参照され、その乱数の値に基づいて、今回の始動口入球に対する大当たり抽選結果表示動作を次に実行する状態の時にLED表示器37の第1ランプ列のどの位置のLEDランプ371を点灯させるかが決定される。この第1ランプ列における点灯位置(最終点灯位置)の決定は、上述の実施形態における点灯ランプ決定処理で用いられている点灯位置テーブルと同様なテーブルを用いて、点灯ランプ決定処理の場合と同様な手法により達成される。したがって、第1ランプ列における点灯位置は、大当たり告知の信頼度を表すことになる。
【0042】第1ランプ列における点灯位置が決定されると、つづいて、点灯パターン決定用乱数発生器84から制御部7に入力されている乱数の値が参照され、その乱数の値および先に決定された第1ランプ列における点灯位置に応じた点灯パターンデータが、点灯パターンテーブル74から読み出されて点灯パターンデータ格納部75に格納される。一方、メイン表示器35がアイドル状態になると、まず、始動保留数カウンタ72のカウント値、つまり始動保留数が零であるか否かが判断される。そして、始動保留数が1以上であれば、始動保留数カウンタ72のカウント値がデクリメント(−1)されて、点灯パターンデータ格納部75に格納されている最も古いデータが消去される。その後、点灯パターンデータ格納部75に格納されているデータに基づいて、LED表示器37が制御されて、LED表示器37の表示が更新される。また、LED表示器37の表示更新とほぼ同時に、メイン表示器35の大当たり抽選結果表示動作が開始され、メイン表示器35の表示が変動し始める。
【0043】図9は、点灯パターンデータ格納部75に格納されているデータの変化およびLED表示器37の表示変化の一例を示す図である。たとえば、点灯パターンデータ格納部75に、点灯パターンB1、点灯パターンC1および点灯パターンA2のデータがこの順に書き込まれて格納されている場合、点灯パターンB1のデータ中の第1ランプ列における点灯位置を表すデータ「2」、点灯パターンC1のデータ中の第2ランプ列における点灯位置を表すデータ「2」および点灯パターンA1のデータ中の第3ランプ列における点灯位置を表すデータ「2」に基づいて、図9(a)に示すように、LED表示器37の第1ランプ列の下から2個目のLEDランプ371、第2ランプ列の下から2個目のLEDランプ371および第3ランプ列の下から2個目のLEDランプ371が点灯される。
【0044】この図9(a)に示す状態でメイン表示器35がアイドル状態になると、このとき点灯パターンデータ格納部75に格納されている最も古いデータである点灯パターンB1のデータが消去される。これにより、点灯パターンデータ格納部75には、点灯パターンC1および点灯パターンA2のデータが格納された状態となる。この後、点灯パターンC1のデータ中の第1ランプ列における点灯位置を表すデータ「3」および点灯パターンA1のデータ中の第2ランプ列における点灯位置を表すデータ「2」に基づいて、LED表示器37の第1ランプ列の下から3個目のLEDランプ371および第2ランプ列の下から2個目のLEDランプ371が点灯され、LED表示器37の表示が図9(a)に示す状態から図9(b)に示す状態に変化する。
【0045】この後、大当たり抽選結果表示動作が開始され、その大当たり抽選結果表示動作が終了して、メイン表示器35が再びアイドル状態になると、このとき点灯パターンデータ格納部75に格納されている最も古いデータである点灯パターンC1のデータが消去される。これにより、点灯パターンデータ格納部75には、点灯パターンA2のデータのみが格納された状態となる。この後、点灯パターンA1のデータ中の第1ランプ列における点灯位置を表すデータ「1」に基づいて、LED表示器37の第1ランプ列の最下位置のLEDランプ371が点灯され、LED表示器37の表示が図9(b)に示す状態から図9(c)に示す状態に変化する。
【0046】以上のように、この実施形態に係るパチンコ機は、LED表示器37の第1ランプ列におけるLEDランプ371の点灯のみが、大当たり抽選結果表示動作において大当たり図柄が表示されることを点灯位置に応じた信頼度で告知する構成となっている。言い換えれば、大当たり抽選結果表示動作が次に行われる状態となると、その大当たり抽選結果表示動作において大当たり図柄が表示されることの告知が行われる。したがって、大当たり抽選結果表示動作が次に行われる状態になるまで、その大当たり抽選結果表示動作において大当たり図柄が表示されることが高い信頼度で報知されるかどうかという期待感を遊技者に持たせ続けることができる。
【0047】以上、この発明の2つの実施形態について説明したが、この発明は他の形態で実施することもできる。たとえば、LED表示器37の第1ランプ列におけるLEDランプ371の点灯のみが、大当たり抽選結果表示動作において大当たり図柄が表示されることを点灯位置に応じた信頼度で告知するために、始動口入球に応答して、その始動口入球に対する大当たり抽選結果表示動作を次に実行する状態の時にLED表示器37の第1ランプ列のどの位置のLEDランプ371を点灯させるかのみを決定し、第2〜10ランプ列における点灯位置については、メイン表示器35がアイドル状態となる度に抽選を行うことによりランダムに決定するようにしてもよい。この場合、上述の第2の実施形態において、制御部7に備えられている点灯パターンテーブル74および点灯パターンデータ格納部75を省略することができる。
【0048】また、上述の実施形態では、上下方向に整列した4個のLEDランプ371のうちの1個のLEDランプ371を点灯させ、その点灯位置によって大当たり告知の信頼度を表すとしたが、上下方向に整列した4個のLEDランプ371のうちの1〜4個のLEDランプ371を点灯させ、その点灯個数によって大当たり告知の信頼度を表すようにしてもよい。なお、複数個のLEDランプ371を点灯させる場合には、図10に示すように、最下位置のLEDランプ371から点灯させるのが好ましい。
【0049】さらに、上述の実施形態において、LED表示器37は、40個のLEDランプ371を4行×10列の行列状に配列することにより構成されているとしたが、図11に示すように、それぞれ上下方向に整列した4個のLEDランプ371からなる10列のランプ列をV字状に配置することにより構成されてもよいし、図12に示すように、LED表示器37は、それぞれ上下方向に整列した4個のLEDランプ371からなる10列のランプ列をW字状に配置することにより構成されてもよい。
【0050】また、LED表示器37に代えて、上下方向に整列した複数個のEL(Electro luminescence)素子(ランプ)からなる発光領域列を並べて構成されたEL表示器が備えられてもよい。さらに、LED表示器37に代えて液晶表示器が備えられて、たとえば、その液晶表示器の画面上で行列状に発光領域が設定され、各発光領域がLED表示器37の場合と同様に制御されることにより、液晶表示器において始動保留数の表示とともに大当たり告知が行われるようにしてもよい。
【0051】さらにまた、メイン表示器35は、2つの回転ドラム35L、35Rおよびドット表示器35Cにより構成されるものに限らず、例えば3つの回転ドラムにより構成されるものであってもよいし、ドット表示器、液晶表示器、EL表示器などの電気的表示器のみで構成されるものであってもよい。また、上述の実施形態では、LED表示器37のLEDランプ371の点灯態様により、大当たり抽選結果表示動作において大当たり図柄が表示されることを点灯位置に応じた信頼度で告知する場合を例にとって説明したが、LED表示器37のLEDランプ371の点灯態様により、大当たり抽選結果表示動作において、残り1個の図柄が表示されることにより大当たりかはずれかが判明する、いわゆるリーチ状態に突入することを点灯位置に応じた信頼度で告知するようにしてもよい。
【0052】その他、特許請求の範囲に記載された事項の範囲で種々の設計変更を施すことが可能である。
【出願人】 【識別番号】000169477
【氏名又は名称】高砂電器産業株式会社
【住所又は居所】大阪府大阪市中央区南船場2丁目9番14号
【出願日】 平成13年12月5日(2001.12.5)
【代理人】 【識別番号】100087701
【弁理士】
【氏名又は名称】稲岡 耕作 (外1名)
【公開番号】 特開2003−169914(P2003−169914A)
【公開日】 平成15年6月17日(2003.6.17)
【出願番号】 特願2001−371726(P2001−371726)