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【発明の名称】 遊技機の棚板装置
【発明者】 【氏名】市原 高明
【住所又は居所】愛知県西春日井郡西春町大字沖村字西ノ川1番地 株式会社大一商会内

【氏名】六鹿 真次
【住所又は居所】愛知県西春日井郡西春町大字沖村字西ノ川1番地 株式会社大一商会内

【要約】 【課題】遊技機の棚板装置において、棚板本体上を転動する遊技球の転動態様を多様化させて、遊技の面白さを増すことである。

【解決手段】棚板本体31上において遊技球Bを転動させて、その長手方向の所定位置から盤面上に前記遊技球Bを落下放出させる遊技機の棚板装置Rであって、弾性材で形成されて、その長手方向の両端部が同方向に移動可能に支持された棚板本体31と、前記棚板本体31を、その長手方向に沿った垂直面内で弾性変形させるための駆動機構Dとで構成する。
【特許請求の範囲】
【請求項1】 棚板本体上において遊技球を転動させて、その長手方向の所定位置から盤面上に前記遊技球を落下放出させる遊技機の棚板装置であって、弾性材で形成されて、その長手方向の両端部が同方向に移動可能に支持された棚板本体と、前記棚板本体を、その長手方向に沿った垂直面内で弾性変形させるための駆動機構とから成り、前記棚板本体のわん曲形状の変化により、長手方向の特定位置から遊技球が落下放出される確率を変化させることを特徴とする遊技機の棚板装置。
【請求項2】 前記棚板装置の長手方向の中央部の直下には入賞口が設けられていることを特徴とする請求項1に記載の遊技機の棚板装置。
【請求項3】 前記棚板装置は、センタ役物装置に取付けられて、その少なくとも一方にはワープ出口が設けられていることを特徴とする請求項2に記載の遊技機の棚板装置。
【請求項4】 前記棚板本体は、わん曲状態で保持されていることを特徴とする請求項1ないし3のいずれかに記載の遊技機の棚板装置。
【請求項5】 前記駆動機構の構成要素の一つにモータがあって、その回転数制御により棚板本体のわん曲形状を多段に変化させることを特徴とする請求項1ないし4のいずれかに記載の遊技機の棚板装置。
【請求項6】 前記棚板本体の長手方向の特定位置には、溝部が設けられていることを特徴とする請求項1ないし5のいずれかに記載の遊技機の棚板装置。
【発明の詳細な説明】【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、棚板本体の上において遊技球を転動させて、その長手方向の所定位置から盤面上に前記遊技球を落下放出させる遊技機の棚板装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来の遊技機の棚板装置の一つとして、対向内端部の直下に入賞口が位置するように、一対の棚板本体が直列に並べられて、各棚板本体は、その長手方向の外端部の支点を中心にして独立して回動する構成のものがある。このため、一対の棚板本体の回動位置に応じて、その上面を転動する遊技球の落下放出位置が異なることになる。
【0003】例えば、一対の棚板本体がいずれも、その内端部が低くなるような傾斜姿勢で保持された場合には、各棚板本体の上を転動する遊技球は、その内端部に集まり易くなって、前記入賞口の直上の部分から盤面上に落下放出される確率が高くなって、前記入賞口への入賞確率が高まる。逆に、一対の棚板本体のいずれもが、その内端部が高くなるような傾斜姿勢で保持されると、各棚板本体の上の遊技球は、入賞口の直上位置から左右方向(横方向)にそれた位置から盤面上に落下することになって、入賞口への入賞確率が低くなる。更に、一対の棚板本体が、上記した二種類の傾斜姿勢の中間位置で保持されると、左右方向に沿って連続している一対の棚板本体は、水平に近い姿勢となって、左右方向のいずれの部分からも盤面上に落下放出されることになって、入賞口への入賞確率は、上記した二種類の傾斜姿勢の場合の中間に近くなる。
【0004】このように、上記構成の棚板装置によれば、各棚板本体の上から盤面上に放出落下された遊技球が入賞口へ入賞する確率を変化させられるが、棚板装置を構成する一対の棚板本体が回動する構成であるために、棚板本体の上の遊技球の転動態様の変化が単調となって、遊技の面白さをそれ程増すことはできない。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、遊技機の棚板装置において、棚板本体上を転動する遊技球の転動態様を多様化させて、遊技の面白さを増すことを課題としている。
【0006】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するための請求項1に記載の発明は、棚板本体上において遊技球を転動させて、その長手方向の所定位置から盤面上に前記遊技球を落下放出させる遊技機の棚板装置であって、弾性材で形成されて、その長手方向の両端部が同方向に移動可能に支持された棚板本体と、前記棚板本体を、その長手方向に沿った垂直面内で弾性変形させるための駆動機構と、から成ることを特徴としている。
【0007】請求項1の発明によれば、駆動機構によって棚板本体のわん曲形状を多段階に変化させられて、前記棚板本体のわん曲形状によって、その上面を転動する遊技球の転動態様が異なる。即ち、棚板本体のわん曲形状の変化によって、その上面を転動する遊技球の転動態様が多段階に変化されて、棚板本体の長手方向の特定位置から遊技球が落下放出される確率が段階的に変化する。これにより、遊技の面白さが増す。
【0008】また、請求項2の発明は、請求項1の発明において、前記棚板装置の長手方向の中央部の直下には入賞口が設けられていることを特徴としている。この構成により、入賞口に対する入賞確率を変化させられる。ここで、「入賞口」とは、始動入賞口、賞球を伴う通常の入賞口又はゲートのみならず、賞球を伴わないゲート等も含まれる。
【0009】また、請求項3の発明は、請求項2の発明を前提として、前記棚板装置は、センタ役物装置に取付けられて、その少なくとも一方にはワープ出口が設けられていることを特徴としている。この構成により、センタ役物装置による遊技状態の変化によって、棚板本体のわん曲形状を多段に変化させられて、入賞口に対する入賞確率を変化させられる。
【0010】また、請求項4の発明は、請求項1ないし3のいずれかの発明を前提として、前記棚板本体は、わん曲状態で保持されていることを特徴としている。駆動機構を停止させるという簡単な構成によって、棚板本体をわん曲状態で保持できる。
【0011】また、請求項5の発明は、請求項1ないし4のいずれかの発明を前提として、前記駆動機構の構成要素の一つにモータがあって、その回転数制御により棚板本体のわん曲形状を多段に変化させることを特徴としている。この構成により、駆動機構の構成要素の一つであるモータの回転数制御という簡単な手段によって、棚板本体のわん曲形状を多段階に変化させられる。ここで、モータの「回転数制御」とは、その回転数が「1」以下の場合、即ち、「回動角度」を制御する場合も含まれる。
【0012】また、請求項6の発明は、請求項1ないし5のいずれかの発明を前提として、前記棚板本体の長手方向の特定位置には、溝部が設けられていることを特徴としている。この構成により、棚板本体の長手方向に沿って転動する遊技球を溝部に誘導できて、棚板本体の長手方向の特定位置(例えば中央部)で遊技球が落下放出され易くなる。
【0013】
【発明の実施の形態】以下、実施形態を挙げて、本発明を更に詳細に説明する。図1は、本発明に係る棚板装置Rを備えたパチンコ機の正面図であり、図2は、図1のX−X線断面図である。図1及び図2において、遊技盤1には、外側の第1球案内レール2と内側の第2球案内レール3とが取付けられて、第1及び第2の各球案内レール2,3によって囲まれる領域が遊技領域4となっている。第1及び第2の各球案内レール2,3が内外で重なって球発射通路5を形成しており、球発射装置(図示せず)から発射された遊技球は、前記球発射通路5を通って、前記遊技領域4に放たれる。
【0014】また、遊技領域4の略中央部には、センタ役物装置Aが配置され、その左側方には、ゲート装置6が配置されている。センタ役物装置Aは、特別図柄表示装置7と、その前方の空間部Sの底面を形成する棚板装置Rとで構成され、前記センタ役物装置Aの直下には、前記特別図柄表示装置7を作動させる始動入賞口装置8が配置され、その直下には、大入賞口装置9が配置されている。前記大入賞口装置9の左右両側には、一対の第1サイド入賞装置11と、同じく一対の第2サイド入賞装置12とが斜方向に沿って配置されている。また、センタ役物装置Aの前面の空間部Sの下面には、棚板装置Rが配置されていて、前記棚板装置Rの一方の側と、特別図柄表示装置7の両斜上方との3箇所には、それぞれ風車13が配置されている。
【0015】また、特別図柄表示装置7は、始動入賞口装置8に遊技球が入賞することにより図柄変動を開始して、所定時間変動した後に停止する。そして、停止したときの複数の図柄が特定の表示態様となって開始される「大当り遊技」においては、前記大入賞口装置9の蓋体9aが手前側に倒れて開いた大入賞口(図示せず)が所定時間(例えば、30秒)、或いは所定個数(例えば、10個)の入賞があるまで、前記大入賞口は開放された状態を維持する。そして、前記蓋体9aの起立により大入賞口が閉じられた後においても、該大入賞口を通って受け止められた球(入賞球)が内部の特別入賞口(図示せず)を通過すると、再度、蓋体9aが手前側に倒れることにより、前記大入賞口が開放されて、最高16回(ラウンド)だけ前記「大当り遊技」が繰り返される。なお、図1において、14は、いずれの入賞装置(入賞口)にも入賞しなかった球を回収するアウト口を示す。
【0016】引き続いて、本発明に係る棚板装置Rについて説明する。図3は、図2の棚板装置Rの部分の拡大図であり、図4は、棚板本体31のわん曲度合(わん曲半径)が最も小さい状態の棚板装置Rの正面図であり、図5は、同じくわん曲度合が中間状態の正面図であり、図6は、同じくわん曲度合が最も大きい状態の正面図であり、図7は、棚板装置Rの平面図である。
【0017】そして、図1ないし図7に示されるように、前記特別図柄表示装置7は、前面が開口された方形のケース体Cの背面側に取付けられた形態となっていて、前記ケース体Cの内部が前記特別図柄表示装置7の前面の空間部Sを構成している。また、前記棚板装置Rは、前記空間部Sの下端部に左右方向(横方向)に沿って水平に配置され、弾性変形可能な板バネ、プラスチック板等で形成されて、後述の構造により長手方向の両端部が同方向に移動可能に支持された棚板本体31と、該棚板本体31を弾性変形させて、設定されたわん曲形状で保持させるための駆動機構Dとで構成される。また、図1ないし図4に示されるように、前記ケース体Cの上半部には、山形をした装飾部材21が前面に突出して取付けられていて、前記装飾部材21の左右両端の外側面には、ワープ入口22が形成されている。また、前記ケース体Cを構成する左右一対の縦部材23は、内部にワープ通路24が形成可能な幅を有していて、前記縦部材23の下端部の内側面にワープ出口25が形成されている。即ち、図1及び図2に示されるように、ワープ入口22に入った遊技球Bは、ワープ通路24内において奥方向に流れた後に、下方に落下して、ケース体Cを構成する縦部材23の内側面に形成されたワープ出口25から棚板本体31の上に流出するようになっている。
【0018】また、棚板本体31は、帯板状を呈していて、その長手方向の中央部には、その上面を左右方向に転動する遊技球を中央部に誘導させて、その直下の前記始動入賞口装置8に入賞し易くするための溝部31aが形成され、その長手方向の両端部には、一般部の板厚よりも外径の大きな円柱状をした抜止め部31bが幅方向に一体に形成された構成である。一方、図4及び図7に示されるように、ケース体Cを構成する縦部材23における前記ワープ出口25の直下には、周囲が閉塞された収容空間部32が形成されて、前記縦部材23の内側面には、前記収容空間部32に連通する支持スリット部33が水平に形成されている。前記棚板本体31は、その両端部が前記支持スリット部33で部分的に支持されて、棚板本体31の被支持部から長手方向の端縁に至る部分は、前記収容空間部32に収容配置されている。この支持構造により、棚板本体31は、弾性変形させられて、そのわん曲形状が変化した場合には、図4ないし図6に示されるように、支持スリット部33で支持される被支持部が長手方向に移動すると共に、大きく変形する両端部が前記収容空間部32の内部に干渉することなく収容されることにより、わん曲形状の変化とは無関係に、一対の支持スリット部33により両端支持される構造になっている。
【0019】次に、図3、図4及び図7を参照にして、棚板本体31を弾性変形させるための駆動機構Dについて説明する。前記棚板本体31の長手方向の中央部の溝部31aの下面には、その幅方向の端縁から後方(奥方)に突出した状態で係合ピン34が一体に設けられており、前記ケース体Cの背面板部26には、棚板本体31の弾性変形に対応して上下動する前記係合ピン34を挿通するための挿通孔27が上下方向に設けられている。また、ケース体Cの背面側には、ブレーキ付の駆動モータMが前記挿通孔27から左右方向の一方側に偏して固定配置され、その駆動軸35に作動アーム36の基端部が一体に取付けられている。この作動アーム36の先端部(自由端部)には、係合孔37が長手方向に形成されて、該係合孔37に前記係合ピン34が挿通係合されている。
【0020】ここで、棚板本体31は、弾性変形量が最も大きい使用状態(図6に示される状態)が自然状態になっていて、その中央部に上方向の外力を作用させることにより、その弾性変形量が変化するようになっている。
【0021】上記構成により、駆動モータMの駆動軸35が設定回転数だけ回転すると、作動アーム36が前記駆動軸35と一体となって回動して、その係合孔37に挿通係合されている係合ピン34を上下方向に移動させる。これにより、左右の支持スリット部33で両端支持されている棚板本体31には、その長手方向の中央部に上方向の外力が作用して、棚板本体31の中央部は、前記駆動モータMの駆動軸35の回転数に比例した量だけ上下動すると共に、その両端部は、一対の支持スリット部33で支持された状態で長手方向に移動する。その結果、棚板本体31は、両端部が一対の支持スリット部33で支持された状態で弾性変形されると共に、駆動モータMを停止させると、そのブレーキ力によって、弾性変形された棚板本体31は、その変形形状が保持される。図4ないし図6に示される例では、棚板本体31は、この順序で弾性変形の度合(弾性変形量)が大きくなっている。
【0022】そして、図4に示される棚板本体31の変形状態は、その弾性変形量が最も小さい場合であって、両端部よりも中央部が低い上に凹の形状(谷型状)になっているが、両部の高低差が最も小さくなっている。この状態では、棚板本体31が図6に示される原形状に復元しようとする復元力(下方に向く力)が作動アーム36の先端部に作用した状態で静止している。ここで、遊技領域4に放たれて、該領域4内で転動する遊技球Bがワープ入口22、ワープ通路24、ワープ出口25を経て棚板本体31の上に流出されると、図8(イ)に示されるように、該棚板本体31の上において左右方向に転動する。図4に示される棚板本体31の変形状態は、その変形量が最も小さくて、その両端部と中央部との高低差が少ないので、棚板本体31の上において一方のワープ出口25から他方のワープ出口25に向けて転動する遊技球Bは、その初速度が小さい。この結果、遊技球Bの転動速度が一旦零となって、反対側に向けて転動することなく、始動入賞口装置8の直上から左右方向に大きくそれた位置で、棚板本体31の手前側の端縁から盤面上に放たれることが多い。この結果、棚板本体31から盤面上に放たれた遊技球Bが始動入賞口装置8に入賞する確率は低い。
【0023】また、図5に示される棚板本体31の変形状態では、その弾性変形量、即ち、両端部と中央部との高低差は、図4に示される場合よりも大きくなっている。このため、図8(ロ)に示されるように、ワープ出口25から棚板本体31の上に流出した遊技球Bは、その中央部を超えた位置において方向を変えて振子状に転動(往復転動)し、棚板本体31の中央部から方向転換位置までの長さが徐々に短くなる。そして、その転動途中において、棚板本体31の中央部の溝部31aから直下の始動入賞口装置8に入賞するものもあるが、図8(ロ)に示されるように、棚板本体31の中央部、即ち、始動入賞口装置8の直上からそれた位置であるが、図4に示される状態よりは、それ量の小さい位置において盤面上に放たれるものが多い。この結果、棚板本体31の手前側の端縁から盤面上に放たれる遊技球Bが始動入賞口装置8に入賞する確率は、図4に示される状態よりは高くなる。
【0024】更に、図6に示される棚板本体31の変形状態では、自然状態であって、その弾性変形量が最大になっていて、作動アーム36の先端部には、棚板本体31の復元力は作用していない。このため、図8(ハ)に示されるように、一方のワープ出口25から他方のワープ出口25に向けて転動する遊技球Bの初速度が最も大きくなる。この結果、遊技球Bは、棚板本体31の上を左右に方向を変えて往復転動して、その速度、及び往復ストロークの双方が急激に小さくなって、棚板本体31の中央部の溝部31aから盤面上に放たれ易くなる。この結果、盤面上に放たれた遊技球が始動入賞口装置8に入賞する確率は、図5に示される状態よりも高くなる。
【0025】上記したように、棚板本体31の弾性変形量が順次大きくなるのは、棚板本体31の復元力によるものであって、作動アーム36は、棚板本体31の復元力を受け止めることになる。これに対して、棚板本体31の弾性変形量が順次小さくなる場合、即ち、図6の状態から、図5の状態を経て、図4に示される状態に変化する場合には、作動アーム36の回転力(トルク)が棚板本体31の復元力に抗して棚板本体31を弾性変形させることになる。
【0026】このため、棚板本体31の弾性変形量が多段階に変化することにより、ワープ出口25から棚板本体31の上に流出(放出)された遊技球Bの左右方向(棚板本体31の長手方向)への転動状態が個々に異なって、棚板本体31の長手方向の中央部の溝部31aの直下の始動入賞口装置8に対する入賞確率も段階的に変化する。このように、弾性材で構成された棚板本体31の弾性変形量を多段階に変化させる構成によって、棚板本体31の上における遊技球Bの転動状態を段階的に変化させることができるために、転動状態の変化の単調さが解消されて、遊技の面白さが増す。
【0027】また、上記実施形態では、始動入賞口装置8に対する入賞確率は、図4に示される状態が最も低く、この状態においても、棚板本体31は、上方に凹となって緩やかな谷型に変形している。これに対して、作動アーム36を更に時計方向に回動させて、棚板本体31の中央部に上方への外力を作用させ、上方が凸となるような緩やかな山型に変形させて、始動入賞口装置8の直上から左右方向に大きくそれた棚板本体31の長手方向の両端部の付近から遊技球が落下する可能性を高くすると、始動入賞口装置8に対する入賞確率は、図4に示される棚板本体31の形状の場合よりも更に低くできる。
【0028】また、上記実施形態は、棚板本体31が3段階に変化する例であるが、駆動モータMの回転・停止の制御によって、更に多くの回数だけ変化させることもできる。
【0029】また、棚板本体31の形状を変化させるタイミングに関しては、遊技状態とは無関係に任意に設定することも可能であるが、遊技状態の変化、例えば確率変動時と通常時とに応じて、前者の場合には、棚板本体31の弾性変形量が大きくなるように、その形状を変化させることにより、始動入賞口装置8に対する入賞確率を高めて特別図柄表示装置7の図柄変動機会を多くすることが好ましい。遊技状態に対応して棚板本体31の形状を変化させること、即ち、駆動モータMの起動タイミングの制御は、主制御基板により制御するのが好適である。これにより、大当りに対する遊技者の期待感を増すことができる。
【0030】また、棚板本体31の形状を変化させるタイミングとして、特別図柄表示装置7の表示演出等と連動させるような場合、例えば、特定のキャラクターが登場している場合には、棚板本体31の弾性変形量を大きくして、始動入賞口装置8に対する入賞確率が高くなるような制御を行う場合には、図柄制御基板により制御するのが好適である。
【0031】更に、棚板本体31のわん曲形状を変化させる駆動機構は、出力部が往復直線運動すればよいので、上記実施形態の他に、回転運動を往復直線運動に変換するピストンクランク機構、回転(回動)運動を往復直線運動に変換するカム機構等を利用することも可能である。
【0032】
【発明の効果】本発明に係る遊技機の棚板装置は、弾性材で形成されて、その長手方向の両端部が同方向に移動可能に支持された棚板本体と、前記棚板本体を、その長手方向に沿った垂直面内で弾性変形させるための駆動機構とで構成されているため、前記駆動機構によって棚板本体のわん曲形状を多段階に変化させられて、前記棚板本体のわん曲形状によって、その上面を転動する遊技球の転動態様が異なる。この結果、棚板本体のわん曲形状の変化によって、その上面を転動する遊技球の転動態様が多段階に変化されて、棚板本体の長手方向の特定位置から遊技球が落下放出される確率が段階的に変化して、遊技の面白さが増す。
【出願人】 【識別番号】000148922
【氏名又は名称】株式会社大一商会
【住所又は居所】愛知県名古屋市中村区鴨付町1丁目22番地
【出願日】 平成13年12月6日(2001.12.6)
【代理人】 【識別番号】100083655
【弁理士】
【氏名又は名称】内藤 哲寛
【公開番号】 特開2003−169913(P2003−169913A)
【公開日】 平成15年6月17日(2003.6.17)
【出願番号】 特願2001−372783(P2001−372783)