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【発明の名称】 遊技機
【発明者】 【氏名】高山 郁朗
【住所又は居所】群馬県桐生市広沢町2丁目3014番地の8 株式会社平和内

【氏名】今村 徹
【住所又は居所】群馬県桐生市広沢町2丁目3014番地の8 株式会社平和内

【要約】 【課題】飾り枠のスペースを有効活用して効果音を発する遊技機を提供する。

【解決手段】遊技機は、外枠1と、該外枠1に対して開閉自在であり、かつ遊技盤、上皿6、下皿7が収納される前枠2と、該前枠2の長方形状の開口部に設けられ、且つ遊技盤の前方を覆うガラス板11を保持するガラス枠14と、該ガラス枠14の前面に成形された飾り枠3から構成されている。ガラス枠14の前面に成形された飾り枠3は、合成樹脂などで一体成形されていて、前記飾り枠3の内側は、前記ガラス板11に向かう傾斜部3aを有している。該傾斜部3aには高音領域の効果音を発するスピーカ10a、10bが前記傾斜部3aに沿う方向に遊技者に向けて内側に効果音を発するように設けられている。前記下皿6の下方には図示していない低音領域の効果音を発するスピーカが遊技盤から垂直に効果音を発する方向に設けられている。
【特許請求の範囲】
【請求項1】遊技機が設置される島に固定される外枠と、該外枠に対して開閉自在であり、かつ遊技盤が収納される前枠と、該前枠の長方形状の開口部に開閉自在に設けられ、且つ前記遊技盤の前方を覆うガラス板を保持するガラス枠と、該ガラス枠の前面に成形された飾り枠と、効果音を発するスピーカを有する遊技機において、前記飾り枠の内側は、前記ガラス板に向かう傾斜部を有し、高音領域の効果音を発するスピーカが遊技者に向けて内側に効果音を発するように前記傾斜部に設けられていて、又、低音領域の効果音を発するスピーカが遊技機に垂直な方向に向けて効果音を発するように前記遊技機の前面に設けられていることを特徴とする遊技機。
【発明の詳細な説明】【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、パチンコ機などの遊技機に関し、特に効果音を発する音響装置の取付構造に特長を有する遊技機に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、遊技機は、遊技機が設置される島に固定される外枠と、該外枠に対して開閉自在であり且つ遊技盤を収納する遊技盤収納部がその裏面に設けられた前枠と、該前枠の長方形状の開口に周設固定される金枠に開閉自在に設けられ、且つ前記遊技盤の前方を覆うガラス板を保持するガラス扉枠と、前記金枠に開閉自在に設けられ且つ景品玉を貯留する上皿(打球供給皿とも言われる)が固着される上皿前面扉板と、前記金枠に開閉自在に設けられ且つ前記上皿の景品玉を貯留する下皿が固着される下皿前面扉板と、前記前枠の裏面に開閉自在に設けられ且つ前記遊技盤において発生した入賞玉に基づいて景品玉を払い出すための各種の機構がセット化される機構板とから構成されている。
【0003】そして、上記した遊技機の構成要素のうち、外枠と前枠と遊技盤は、合板や板材等の木によって構成され、金枠とガラス扉枠と上皿前面扉板、下皿前面扉板は、鉄板等の金属によって構成され、遊技盤収納部と機構板は、合成樹脂によって構成されるのが一般的であった。
【0004】しかしながら、近年、遊技機の構成要素の中で遊技者に最も遊技機の印象を付与するガラス扉枠や、該ガラス扉枠を開閉自在に軸支する前枠を合成樹脂によって構成したものが僅かではあるが提案されつつある。更に、合板や板材等の木によって構成された前枠に合成樹脂で成形された飾り枠を施し、係る飾り枠に各種の電飾を施した遊技機もある。
【0005】又、近年の遊技機では遊技機に具備されている図柄表示装置、各種照明装置に同期して効果音が出力されている。しかし、ホールにおける遊技環境では遊技球の音(島内の搬送、遊技球がガラスに当る音など)や、店内放送周囲の遊技機の音などの騒音が激しい。
【0006】又、1種遊技機のように映像がゲーム性の中心を占める機種では、遊技盤の中央にある表示装置に近い場所に音源があることが遊技の興趣を高める上で好ましい。特に、ステレオ音源の場合、左右に広がる立体的な音像が必要であり、これが安定しないと演出効果が低減する。
【0007】係る遊技機の興趣を高めるために音響装置が具備されていて、例えば、特開平9−56906号公報に開示されている「弾球遊技機」がある。係る遊技機は、図3に示すように、透明板保持枠304の左右の隅角部裏面に一対のスピーカ316を着脱自在に設け、枠基体300には、透明板保持枠304を閉じたときに前記左右の一対のスピーカ316を収納するスピーカ収納部372が形成されている。
【0008】前記スピーカ収納部372は、透明板保持枠304を閉じたときに透明板保持枠304の軸支側側方に設けられる配線収納リブの後面を覆う基板カバーとの当接状態を回避するためのものである。
【0009】また、左右一対のスピーカ316の前記透明板保持枠304への取付は、スピーカ316が固着されるスピーカ取付板の一辺を透明板保持枠304の裏面に形成される係合溝突起に係合させる。一方、スピーカ取付板の他辺を透明板保持枠304の裏面に前記係合溝突起よりも高く突出形成される取付ボスに止着することによってスピーカ316を弾球遊技機の中央部に向けて傾斜状となるように取り付ける。
【0010】スピーカ316を透明板保持枠304の裏面に直接取り付けた場合には、透明板保持枠304を閉じたときにスピーカ316の後方突出部が枠基体300に当接してしまうこととなるが、その当接部分の枠基体300にスピーカ316を収納するスピーカ収納部372を形成した。
【0011】スピーカ316を弾球遊技機の中央部に向けて傾斜状となるように取り付けた結果、スピーカ316から発生される効果音を弾球遊技機のほぼ中央に座って位置する遊技者に効率的に伝達することができる。
【0012】
【発明が解決しようとする課題】しかし、係る方法では、以下のような問題点があった。即ち、前記図3で示した「弾球遊技機」では、左右一対のスピーカ316が前記透明板保持枠304の上方に取り付けられている。この結果、前記透明板保持枠304の上方のスペースがスピーカ316で占有される上、前記透明板保持枠304に対して枠基体300の当接部分にスピーカを収納するスピーカ収納部372が形成されている。しかし、枠基体300に加工が必要になると共にスピーカ316の後方突出部が他に利用できない部分になる。
【0013】又、左右一対のスピーカ316が下向きになるように取り付けられていても、その取付位置が透明板保持枠304の上方であるために前記スピーカから発せられる音が頭の上から聞こえるようになり、遊技者にとって不快感を感じさせる場合もある。
【0014】更に又、前記スピーカ316は、低音領域と高音領域とを区別なく発している為に、音の広がりのある低音領域の音と、指向性の強い高音領域の音とが混在し、例えば、当りを示す効果音と、遊技盤内に設けられた表示装置の画像に対する音との区別がつきにくく、遊技の興趣が低減するなどの問題点を有していた。
【0015】本発明は、係る問題を解決するとともに、飾り枠のスペースを有効活用して効果音を発する遊技機を提供することを目的としてなされたものである。
【0016】
【課題を解決するための手段】本発明は上記目的を達成するために請求項1記載の遊技機では、遊技機が設置される島に固定される外枠と、該外枠に対して開閉自在であり、かつ遊技盤が収納される前枠と、該前枠の長方形状の開口部に開閉自在に設けられ、且つ前記遊技盤の前方を覆うガラス板を保持するガラス枠と、該ガラス枠の前面に成形された飾り枠と、効果音を発するスピーカを有する遊技機において、前記飾り枠の内側は、前記ガラス板に向かう傾斜部を有し、高音領域の効果音を発するスピーカが遊技者に向けて内側に効果音を発するように前記傾斜部に設けられていて、又、低音領域の効果音を発するスピーカが遊技機に垂直な方向に向けて効果音を発するように前記遊技機の前面に設けられていることを特徴とする。
【0017】
【発明の実施の形態】図1は本発明の遊技機の構成を示す概観斜視図である。以下、本発明の実施の形態をパチンコ機として図面に基いて説明する。なお、本発明の実施形態におけるパチンコ機の遊技制御、遊技盤の構成、本体制御装置および役物制御装置等は、従来のパチンコ機と同一であり、その説明を省略する。
【0018】パチンコ機の構成を大きく分けると、図1に示すように、外枠1と、該外枠1に対して開閉自在であり且つ遊技盤、上皿6、下皿7が収納される前枠2と、該前枠2の長方形状の開口部に開閉自在に設けられ、且つ遊技盤の前方を覆うガラス板11を保持するガラス枠14と、該ガラス枠14の前面に成形された飾り枠3から構成されている。
【0019】前枠2には遊技盤、上皿6、下皿7および電動ハンドル8などが前部に、また、前枠2の後部には図示していない機構枠が一体に装着されており、ガラス枠14には遊技盤から遊技球が飛び出さないようにガラスが装着されている。上皿6は上皿前面扉板4に、下皿7は下皿前面扉板5にそれぞれ取り付けられていて、それぞれが前枠2に対して横方向に回動自在に設けられている。
【0020】内枠を固定するためのヒンジは、外枠1の上端縁に固着したサポートと前枠2の上端に固着した爪型ヒンジとで構成され、同様に、外枠1の下端縁に固着したサポートと前枠2の下端に固着した爪型ヒンジとで構成されている。それぞれが結合して前枠2、ガラス枠14、図示していない機構枠などを具備する内枠は、一体となって外枠1に対して横方向に回動自在に設けられている。従ってその連結は前枠2を前方に回動させて、上方に持ち上げることで容易にはずせる構造になっている。前記内枠は、外枠1にはめ込まれて、例えばシリンダ錠などでロックされる。
【0021】電動ハンドル8は上面に配した図示していないタッチスイッチを押さえることにより起動し側面に突設したっまみを回すことによって発射力を調整するものである。
【0022】前枠2の裏側には図示していない本体制御装置および役物制御装置が取付けられている。本体制御装置は、図示していないマイクロコンピュータが、図示していないプログラムROMによって作動し、入賞検出スイッチ、電動ハンドルのタッチスイッチ、打球発射装置、表示灯、その他、従来のパチンコ機に必要な動作の制御を行う。
【0023】ガラス枠14の前面に成形された飾り枠3は、合成樹脂などで一体成形されていて、前記飾り枠3の内側は、前記ガラス板11に向かう傾斜部3aを有している。該傾斜部3aには高音領域の効果音を発するスピーカ10a、10bが前記傾斜部3aに沿う方向に遊技者に向けて内側に効果音を発するように設けられている。
【0024】前記下皿6の下方には図示していない低音領域の効果音を発するスピーカが遊技盤から垂直に効果音を発する方向に設けられている。
【0025】図2は本発明の遊技機の構成を示す概観図であって、図2(a)は側面図、図2(b)は正面図、図2(c)は傾斜部3aのB−B断面図、図2(d)は傾斜部3aのA−A断面図、図2(e)は傾斜部3aのC−C断面図である。
【0026】以下、図2を用いて飾り枠3、該飾り枠3の内側に形成された傾斜部3a及びスピーカ10a、10b、9について説明する。前記飾り枠3は、その中央は、遊技盤が視認できるように窓が形成されていて、該窓の部分には前記ガラス板11がある。前記ガラス枠14にネジ、はめ込みなどの方法でガラス枠14の前面に取り付けられている。
【0027】前記飾り枠3の内側には、傾斜部3aが前記ガラス板11に向かう方向に傾斜して(図2(d)参照)前記窓の周囲に亘って形成されている。前記傾斜部3aには、高音領域の効果音を発するスピーカ10a、10bが前記傾斜部3aに沿う方向(内側であって下方、図2(e)参照)に設けられている。従って、前記スピーカ10a、10bから発せられる効果音の方向は内側であって下方、即ち遊技者に向けて発せられる。
【0028】下皿6の下方には低音領域の効果音を発するスピーカ9が遊技盤に垂直な方向に設けられていて、その効果音の方向は遊技盤に垂直な方向に向けられて発せられる。前記スピーカ9は、上皿6に蓄えられた遊技球を下皿7に移動させる上皿前面扉板4と下皿前面扉板5の裏側、略中央に設けられた管12の邪魔にならない位置、即ち遊技者側から見て中央から左にずれた位置であって上皿前面扉板4の裏に設けられている。
【0029】なお、図2において、前記高音領域の効果音を発するスピーカ10a、10bは、前記傾斜部3aであって、遊技盤中央より上の位置に設けられているが、これ以外に前記傾斜部3aであって、遊技盤中央より下の位置に設けてもよい。
【0030】係る場合にも傾斜部3aが前記ガラス板11に向かう方向に傾斜して前記窓の周囲に亘って形成されているので、前記スピーカ10a、10bから発せられる効果音の方向は内側であって上方、即ち遊技者に向けて発せられる。
【0031】図2(c)に示すように、スピーカ10a、(10b)は傾斜部3aの裏側にスピーカホルダ13a、(13b)により傾斜部3aにネジなどで、それぞれ固定されている。該傾斜部3aの傾斜角度は、前記スピーカ10a、10bをスピーカホルダ13a、(13b)により傾斜部3aにネジなどで、それぞれ固定した時に、遊技盤中央に集中するような傾斜である。
【0032】
【発明の効果】請求項1記載の遊技機によれば、遊技盤の前方を覆うガラス板を保持する前枠に形成されたガラス枠の前面に成形された飾り枠に効果音を発するスピーカを設けたことにより、前記前枠の上部のスペースが有効に利用できるようになる。
【0033】又、前記内側に傾斜した傾斜部を有する飾り枠に高音領域のスピーカを設けることにより、効果音を遊技盤中央に向かって発せられる。この結果、当該パチンコ機で遊技をしている遊技者に効果的に効果音を発することができる。
【0034】更に、飾り枠が傾斜していることにより、取付面積が少なくとも、スピーカを取り付けることが可能であると共に、該飾り枠の後に有るガラス枠、前枠に収納部を設けなくとも済む。この結果、ガラス枠、前枠のスペースの有効活用ができる。
【0035】一方、低音領域のスピーカを遊技盤に垂直方向に設けることにより、当該パチンコ機で遊技していない遊技者に対しても当該パチンコ機の効果音を発することができ、ホール全体の遊技雰囲気を高める効果がある。
【0036】更に、高音領域の効果音を発するスピーカと低音領域の効果音を発するスピーカとを分離し、それぞれが発する効果音の方向を別にすることにより、当りを示す効果音と、遊技盤内に設けられた表示装置の画像に対する音との区別が容易につき、遊技の興趣を高められる。
【出願人】 【識別番号】000154679
【氏名又は名称】株式会社平和
【住所又は居所】群馬県桐生市広沢町2丁目3014番地の8
【出願日】 平成13年12月5日(2001.12.5)
【代理人】 【識別番号】100068618
【弁理士】
【氏名又は名称】萼 経夫 (外3名)
【公開番号】 特開2003−169899(P2003−169899A)
【公開日】 平成15年6月17日(2003.6.17)
【出願番号】 特願2001−371385(P2001−371385)