| 【発明の名称】 |
遊技機 |
| 【発明者】 |
【氏名】森 隆吏 【住所又は居所】群馬県桐生市広沢町2丁目3014番地の8 株式会社平和内
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| 【要約】 |
【課題】構造の複雑化を抑制し、かつ所謂フラグ成立等、遊技者に有利な状態であることを初心者及び熟練者に不公平を感じさせることなく、報知する。
【解決手段】始動レバー354を操作したときの抽選の結果が当りである場合、内部制御的にフラグの成立となるが、この内部制御的なフラグの成立を遊技者に報知するべく、リールの回転開始時期の時間差を利用した。このリールは遊技者の遊技中に最も注目するものであるため、初心者にとって分かり易く、熟練者に違和感を感じることがなく、初心者、熟練者の不公平感を取り除くことができると共に、遊技者の無駄の投資を軽減することができる。さらに、既存の装置構成に、リールの回転開始指示の遅延回路等を追加するといった簡単な変更する済むため、装置が複雑化することがなく、開発時の負担も軽くて済む。 |
【特許請求の範囲】
【請求項1】 始動スイッチの信号をトリガとして、遊技者に有利な状態となり得る抽選を実行すると共に、遊技盤面に設けられた表示部に表示される図柄の変動を開始し、前記抽選が当りの場合に、前記図柄変動の速度安定時期を経た後の停止図柄に基づいて、有利な状態となる権利を行使することが可能な遊技機であって、前記抽選の結果に基づいて、前記図柄が変動を開始してから前記速度安定時期に至るまでの間で変動状態を変更する変更手段を有する遊技機。 【請求項2】 前記請求項1記載の遊技機が、それぞれの周面に複数の図柄が記録され、回転によって前記図柄の一部が遊技盤面上の表示部で表示可能な複数列の図柄変動リールと、前記抽選を実行させ、かつ前記複数列の図柄変動リールを停止状態から同時に回転させるための信号を始動スイッチから出力させる始動操作部と、前記各々の図柄変動リールに対応して設けられ、前記図柄変動リールの回転状態が速度安定時期を経たことを条件として、それぞれの操作によって前記図柄変動リールの回転の停止を指示する停止操作部と、を有するパチスロ機であることを特徴とする遊技機。 【請求項3】 前記変更手段が、前記抽選の結果が当りの場合に、複数列の図柄変動リールの回転開始時期又は回転速度の少なくとも一方を変更することを特徴とする請求項2記載の遊技機。 【請求項4】 前記変更手段が、抽選の結果の期待値に基づいて複数種の図柄変動状態を備えることを特徴とする請求項1乃至請求項3の何れか1項記載の遊技機。
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【発明の詳細な説明】【0001】 【発明の属する技術分野】本発明は、始動スイッチの信号をトリガとして、遊技者に有利な状態となり得る抽選を実行すると共に、遊技盤面に設けられた表示部に表示される図柄の変動を開始し、前記抽選が当りの場合に、前記図柄変動の速度安定時期を経た後の停止図柄に基づいて、有利な状態となる権利を行使することが可能な遊技機に関するものである。 【0002】 【従来の技術及び発明が解決しようとする課題】従来より、パチスロ機では、始動レバーを操作することで、抽選を実行し、周面に複数の図柄が表示された複数列(通常3列)の図柄変動リールを回転させるようにしている。抽選の結果、当りの場合には、内部制御的にフラグが成立し、このフラグの成立を条件として、遊技者による停止ボタンの操作(所謂目押し)によって変動している図柄変動リールを停止させ、停止後の図柄が当り図柄で揃えば、当りの権利行使可能となる。 【0003】権利行使とは、それ以後のほとんどの遊技において、払出可能な図柄が揃うため、遊技者は短期間で多数の遊技媒体(パチスロ機では、メダル)を取得することができる。 【0004】上記パチスロ機では、前記フラグの成立後の情報は、効果音によって報知したり、ランプ、液晶表示器等で報知することが一般的である。この報知は、初心者には、わかり易い。一方、熟練者は、図柄変動リールの停止時における停止状態(所謂スベリ、リーチ目、チャンス目)を識別するにより、フラグ成立の有無を判別している。 【0005】上記、効果音によるフラグ成立の有無の報知は、フラグ成立の報知効果音が頻繁に発生する機種は少なく、また、ホールの環境によってはBGMや他の遊技機の効果音、並びに話し声、店内アナウンス等に混じってしまうことがあり、聞き逃すことがある。このため、この効果音を頼りとしている初心者は、フラグ成立を知らずに、無題な投資をするという問題点がある。 【0006】また、ランプ、液晶表示器等によるフラグ成立の有無の報知は、ランプの発光態様の変化、あるいは液晶表示器の表示態様の変化を容易に認識できるため、フラグ成立を確実に認識できるが、遊技機の制御に負担をかけ、制御基板の開発負担を増大させ、制御系の構成が複雑化するという問題点がある。 【0007】さらに、図柄変動リールの停止時の停止状態によるフラグ成立の有無の報知は、上記のように熟練者を対象としおり、初心者にとっては難しく、熟練者との間に生じる技術格差に起因して不公平が生じる。 【0008】このように、それぞれの報知には一長一短があり、これらの報知手段を複数設けることも考えられるが、装置に無駄に複雑化するのみで、これに対するメリットは、それぞれの報知以外の機能は望めない。すなわち、初心者及び熟練者のそれぞれに不公平を感じさせない報知の手段とはなり難い。 【0009】本発明は上記事実を考慮し、構造の複雑化を抑制し、かつ所謂フラグ成立等、遊技者に有利な状態であることを初心者及び熟練者に不公平を感じさせることなく、報知することができる遊技機を得ることが目的である。 【0010】 【課題を解決するための手段】請求項1に記載の発明は、始動スイッチの信号をトリガとして、遊技者に有利な状態となり得る抽選を実行すると共に、遊技盤面に設けられた表示部に表示される図柄の変動を開始し、前記抽選が当りの場合に、前記図柄変動の速度安定時期を経た後の停止図柄に基づいて、有利な状態となる権利を行使することが可能な遊技機であって、前記抽選の結果に基づいて、前記図柄が変動を開始してから前記速度安定時期に至るまでの間で変動状態を変更する変更手段を有している。 【0011】請求項1記載の発明によれば、遊技機、すなわちパチンコ機やパチスロ機等では、内部制御的に抽選が行われる。この抽選の結果は、遊技者の遊技状態に多大な影響を及ぼすため、遊技者としては早期にその当り/外れの状態を知りたい。 【0012】そこで、この抽選の結果を、図柄変動の開始から速度安定時期までの間の変動状態によって報知する。この図柄変動状態の変更は、初心者にわかり易く、熟練者には煩わしくなく、それぞれの遊技者に対して興味を損なうことがない。また、両者の不公平を感じさせることもない。 【0013】請求項2に記載の発明は、前記請求項1記載の遊技機が、それぞれの周面に複数の図柄が記録され、回転によって前記図柄の一部が遊技盤面上の表示部で表示可能な複数列の図柄変動リールと、前記抽選を実行させ、かつ前記複数列の図柄変動リールを停止状態から同時に回転させるための信号を始動スイッチから出力させる始動操作部と、前記各々の図柄変動リールに対応して設けられ、前記図柄変動リールの回転状態が速度安定時期を経たことを条件として、それぞれの操作によって前記図柄変動リールの回転の停止を指示する停止操作部と、を有している。 【0014】請求項2に記載の発明によれば、上記抽選の結果は、特にパチスロ機において認識することが、早期の遊技者に有利な状態とするための権利行使につながるため、無駄な投資をしなくて済む。 【0015】請求項3に記載の発明は、前記請求項2に記載の発明において、前記変更手段が、前記抽選の結果が当りの場合に、複数列の図柄変動リールの回転開始時期又は回転速度の少なくとも一方を変更することを特徴としている。 【0016】請求項3に記載の発明によれば、変更手段による図柄変動状態の変更が、抽選の結果が当りの場合に実行され、その態様として、複数列の図柄変動リールの回転開始時期又は回転速度の少なくとも一方を変更する。すなわち、通常は複数列の図柄変動リールは同時に回転を開始して速度安定時期に入るが、例えば、複数列で回転開始時期をずらすことで、遊技者は違和感を感じ、抽選の結果が当りであることを予測することができる。 【0017】請求項4に記載の発明は、前記請求項1乃至請求項3の何れか1項記載の発明において、前記変更手段が、抽選の結果の期待値に基づいて複数種の図柄変動状態を備えることを特徴とする請求項1乃至請求項3の何れか1項記載の遊技機。 【0018】請求項4に記載の発明によれば、抽選の結果の期待値に基づいて図柄変動状態を変更する。これは、所謂ガセを含み、遊技の趣向性を高めることができる。 【0019】なお、「ガセ」とは、例えば、パチスロ機やパチンコ機において、抽選が当りのときに実行する報知行為を、外れのときにも実行することを言い、これによって、遊技者への確信的な報知を回避して、遊技性を高めている。 【0020】また、期待値も、このガセと同様の目的であり、当りの可能性を段階的に表現することができる。 【0021】 【発明の実施の形態】図1に示される如く、パチスロ機300は、本体302と、本体302の正面に設けられた操作兼装飾部303と、で構成されている。 【0022】操作兼装飾部303は、本体302に対して図2の左端を中心に回動することで開閉可能となっている。 【0023】操作兼装飾部303は、上から装飾部304、操作部306、払出部310とに分類することができる。 【0024】装飾部304は、内部でランプが点灯することで、表示が透過するような表示パネル部312が取り付けられている。また、装飾部304の一部として、前記装飾部304をアーチ状に囲む立体的な電飾部304Aも設けられている。 【0025】装飾部304の表示パネル部312の中央は、表示窓314とされている。表示窓314は、前記表示パネル部312と一体成型される透明領域で構成されている。 【0026】この表示窓314の内部には、図柄変動部316が設けられ、3個のリール350A、350B、350C(以下、総称する場合はリール350という)が回転するようになっている。表示パネル部312における表示窓314の左部には、指標部318(図3参照)となっており、表示窓314に揃う図柄の状態(ライン数等)を案内表示している。 【0027】また、表示窓314の下部には、図2の左から順番にメダル払出枚数を表示する7セグメント表示部315A、ジャックゲーム残回数や遊技状態の設定(6段階)表示等を行なう表示部315B、クレジット枚数を表示する7セグメント表示部315Cが設けられている。 【0028】操作部306は、略L字型に屈曲された上面部と前面部とに分けられており、上面部の図2の右端部にはメダル投入部320が設けられ、また図2の左端部からは順にキャンセルボタン355、1枚ベットボタン352A、マックスベットボタン352Bが設けられている。また、前面部の図2の左端部からは、順に始動レバー354、停止ボタン356A、356B、356C等が設けられている。 【0029】払出部310は、メダル排出口326と、このメダル排出口326から排出されるメダルを受取る受け皿328とで構成されている。 【0030】図3に示される如く、図柄変動部316は、3個のリール350A、350B、350Cは、回転することで図柄が順次前記表示窓314から見えるようになり、表示窓314の横並びの中央の行(ライン)に停止した図柄が基本停止図柄となる。なお、この基本停止図柄は、1枚のメダルを投資した場合であり、最大1回のゲームで3枚のメダルを投資でき、この場合は、上行(上ライン)と下行(下ライン)上に停止している図柄、並びに2本の対角線上に停止している図柄が順次メダルの投資数に応じて組み合わせ、停止図柄として採用されるようになっている。 【0031】前記停止ボタン356A、356B、356Cは、図柄変動部316下部に設けられており、各リール350A、350B、350Cに対応している。すなわち、対応するそれぞれのリール350A、350B、350Cの回転を遊技者による停止ボタン356A、356B、356Cの操作で停止させることができる。 【0032】また、この停止ボタン356A、356B、356Cの左側に設けられた始動レバー20を操作(傾倒)することで、各リール14が回転を開始するようになっている。なお、この回転は、通常は3個のリール350が同時に回転を開始するようになっている。 【0033】また、この始動レバー354による操作タイミングは、当たり抽選のタイミングとなっており、始動レバー354の操作によって、内部のコントローラ100(図4参照)では当たり/外れが決定するようになっている。 【0034】ここで、抽選が当たりの場合は、フラグ成立となり、その後に当たり図柄が揃うと、当たりとなって、遊技者に有利な状態となる。なお、当たりには大当たり(ビッグボーナス)と通常当たり(レギュラーボーナス)とがあり、それぞれ遊技者に有利な状態の度合いが異なる。 【0035】前記表示パネル部312は、リール350に設けられた一部の図柄を露出しつつ(表示窓314)、パチスロ機300の内外を遮蔽し、特にリール350及びその周辺機器を保護する役目を有している。 【0036】ここで、本実施の形態では、前記始動レバー354の操作によるリール350の回転開始時期を通常は同時としているが、前記抽選の結果に基づいて、この同時回転開始時期をずらし、このずらし行為により、前記フラグの成立の報知、並びに期待値を報知を実行している。 【0037】図4及び図5は、上記始動レバー354の操作からフラグ成立等の報知を実行するための制御ブロック図が示されている。 【0038】図4は、基本的なパチスロ機300の制御ブロック図であり、前記始動レバー354の操作は、始動レバースイッチ102の接点を切り替えるようになっている。この始動レバースイッチ102のレバー操作信号はリール動作制御部104へ送出される。 【0039】このリール動作制御部104には、停止ボタン356A、356B、356Cの操作で停止信号を当該リール動作制御部104へ送出するための停止スイッチ106A、106B、106Cが接続されている。 【0040】また、リール動作制御部104には、リールドライバ107A、107B、107Cが接続され、図2に示すリール350A、350B、350Cを駆動するためのリールモータ109A、109B、109Cを制御している。 【0041】前記始動レバースイッチ102のレバー操作信号は、乱数取得部108へも送出されるようになっている。この乱数取得部108には、乱数カウンタ110が接続されており、前記レバー操作信号の入力時に乱数カウンタ110から乱数値を取得する。 【0042】取得した乱数値は、当/外抽選判定部112へ送られる。当/外抽選判定部112には、当り値メモリ114が接続されており、前記乱数値が入力されると、前記当り値メモリ114から当り値が読み出され、乱数値と比較して当りか外れかを判定する。この当/外抽選判定部112の判定結果は、前記リール動作制御部104及び期待値設定部115へ送出されるようになっている。 【0043】期待値設定部115では、抽選の結果から期待値が設定され、設定された期待値がリール回転開始タイミング指示部116へ送出される。 【0044】リール回転開始タイミング指示部116では、この期待値に基づいて、3個のリール350A、350B、350C(図2参照)の回転開始時期を指示する。この場合、前述の如く、通常は3個のリール350A、350B、350Cが同時に回転を開始するように制御されるが(期待値0%)、期待値に基づいてリール開始タイミングを変更する。 【0045】この変更は、表1に示される如く、同時に回転開始のパターンを含めて7種類が考えられる。なお、表1では、それぞれの変動パターンにおける態様の一例を示しており、パターン1は、当り(期待値100%)のときに選択される。 【0046】さらに、ここでは示していないが、前記表1のパターン選択の取り決めを逸脱し、ランダムにパターンを選択する、所謂ガセを含めてもよい。 【0047】また、パターン2乃至パターン6は、外れ(期待値90%〜10%)のときに選択され、パターン7(同時回転開始)は、外れで期待値0%のときに選択される。 【0048】 【表1】
【0049】図5は、リール350A、350B、350Cを上記表1に示すような動作制御を実行するためのリール動作制御部104(図4参照)の詳細を示した制御ブロック図である。 【0050】前記始動レバースイッチ102のレバー操作信号は、始動判定部118に入力し、始動レバー354の操作があったことを判定し、回転開始動作部120へ各リール350A、350B、350Cの回転を開始する。この回転開始動作部120には、前記リール回転開始タイミング指示部116からの情報が入力されている。このリール回転開始タイミング指示部116からの情報は、前記表1に示されるようパターンの回転開始時期(順序)で選択された1つのパターンを指示する信号である。これにより、回転開始動作部120では、上記選択されたパターンに基づいて動作するようにリールドライバ107A、107B、107Cへ駆動信号を出力する。 【0051】一方、当/外抽選判定部112での抽選結果は、停止可能範囲演算部124へ送られている。また、停止可能範囲演算部124には、前記停止スイッチ106A、106B、106Cからの信号が入力されている。 【0052】停止可能範囲演算部124は、所謂スベリ動作制御の許容範囲を決めるものであり、当りの場合には、停止スイッチ106A、106B、106Cの操作時期が当り図柄の例えば4コマ前までは当り図柄で停止するようにスベリを実行する。また、逆に外れの場合には、停止スイッチ106A、106B、106Cの操作時期が通常では当りになるタイミング(目押し)であっても、意図的に当り図柄以外で停止するようにスベリを実行する。 【0053】停止可能範囲演算部124で演算されたスベリ量は停止図柄設定部126へ送出され、停止するべき図柄を設定する。回転停止動作部128では、設定された停止図柄で回転を停止するようにリールドライバ107A、107B、107Cを制御する。 【0054】以下に本実施の形態の作用を説明する。 【0055】遊技の手順は、まず、メダルが投入済であり、1枚ベットボタン352A、マックスベットボタン352Bによるベットが完了すると、始動レバー354を操作する。この時点で当り/外れの抽選がなされ、当りの場合には内部制御的にフラグの成立となる。また、既に、フラグが成立している場合は抽選は実行されない。 【0056】この始動レバー354の操作後は、リール350A、350B、350Cが回転を開始する。このとき、3個のリール14の回転開始時期は、前記抽選の結果に基づく期待値によって異なるように制御される。なお、この回転開始時期の変更制御については後述する。 【0057】遊技者は、停止ボタン356A、356B、356Cを操作することで、リール350A、350B、350Cの回転を停止させるが、前記フラグが成立している場合には、的確な目押しタイミングによって当たり図柄を停止させることができる。また、多少の停止操作タイミングのずれはスベリによって矯正される。逆に、フラグが成立していない場合には、目押しを行っても、リール350A、350B、350Cの回転にスベリを生じさせ、当り図柄では停止しないようにする。 【0058】前記停止操作によって停止したリール14の表示図柄が、当たり図柄で揃った場合には、ボーナスゲーム制御を実行する。 【0059】ここで、上記フラグの成立は内部制御的な処理にすぎず、遊技者には認識されていない。このため、従来は、当り図柄を揃えるように所謂目押しを行い、フラグが成立しているか否かを判断する等の操作が必要があった。しかし、これでは、熟練者に有利であり、初心者にとっては偶然図柄が揃うことでしか、当りを認識することができず、不公平感を生じさせていた。 【0060】そこで、本実施の形態では、遊技者が最も注目する表示窓314での図柄の変動を利用して、前記フラグ成立を告知するようにした。 【0061】以下、図6のフローチャートに従い、図柄によるフラグ成立の報知手順を説明する。なお、本実施の形態ではフラグ成立の報知に加え、当/外の期待値に基づいた演出も同時に行なっている。 【0062】ステップ200では、ベットが終了したが否かが判断され、肯定判定されるとステップ202へ移行して始動レバー354が操作されたか否かが判断される。 【0063】このステップ202で肯定判定されると、遊技者の初期操作が終了し、遊技が開始され、まずステップ204でフラグFが既に成立しているか否かが判断され、否定判定の場合には、ステップ206へ移行して抽選が実行される。また、ステップ204で肯定判定された場合には、既にフラグFが成立しているため、抽選は実行せずステップ208へ移行する。 【0064】抽選は、乱数カウンタ110から乱数値を取得し、予め設定された当り値を当り値メモリ114から読出し、両者を比較して一致していれば当り、不一致ならば外れとなる。なお、この当り確率は、ホール側で6段階程度に設定を変更することが可能となっている。 【0065】ステップ206の抽選が終了するとステップ210へ移行して、当りか否かが判断され、当りの場合には、ステップ212でフラグFを成立(1)させ、外れの場合はステップ214でフラグFをリセット(0)し、それぞれステップ208へ移行する。 【0066】ステップ208では、抽選結果に基づいて期待値が設定される。期待値は、100%が当りを意味し、それぞれのパーセンテージに応じて、遊技者に当るかもしれないという予感を持たせる演出を行なうための数値である。 【0067】次のステップ216では、当/外、並びに期待値に基づいて、各リール350A、350B、350Cの回転開始時期を設定する。すなわち、表1からパターンを選択する。ここで、例えば、当り(期待値100%)の場合には、パターン1が選択され、次のステップ218において、各リールへの回転指示がなされる。これにより、まず図2の左側のリール350Aが回転を開始し、次いで所定時間遅れて中央のリール350Bが回転を開始し、されに続いて所定時間遅れて右側のリール350Cが回転を開始する。 【0068】通常(期待値0%)の場合は、各リール350A、350B、350Cは同時に回転を開始するため、遊技者はこの時間差を持った回転開始時期を見ることで、フラグが成立していることを認識することができる。この場合、遊技者は図柄に注目して遊技を実行しているため、ほとんど見落とすことがなく、初心者でも熟練者でも公平にフラグ成立の報知を行なうことができる。 【0069】次のステップ220では、何れかの停止ボタン356A、356B、356Cが操作されたか否かが判断され、肯定判定されるとステップ222へ移行して、フラグが成立しているか否かが判断される。このステップ222で肯定判定されると、ステップ224へ移行して当り動作制御が実行され、ステップ222で否定判定されると、ステップ226へ移行して外れスベリ動作制御が実行され、それぞれステップ228へ移行する。 【0070】ステップ228では、リール停止制御が実行されてステップ230へ移行し、全てのリール350A、350B、350Cが停止したか否かが判断される。このステップ230で否定判定の場合には、ステップ220へ移行して上記工程を繰り返す。また、肯定判定されると、このルーチンは終了し、当りの場合には、大当り制御が実行される。 【0071】なお、上記スベリ動作は、最終停止リール(右リール350C)のみの制御であってもよい。 【0072】また、本実施の形態では、当りの報知に3列のリール350A、350B、350Cの回転開始時期に時間差を設けることと、外れであってもそれぞれの期待値に基づいて回転開始時期に時間差を設けることとを併用したが、当りのときのみ回転開始時に時間差を設けるようにしてもよい。 【0073】さらに、本実施の形態では、回転開始時期に時間差を設けたが、リール350A、350B、350Cの回転速度を変更するようにしてもよい。例えば、3個のリール350A、350B、350Cの内の1つを一時的に極端に高速回転させたり、周期的な速度変化を持たせる等、遊技者が目視して違和感を感じるような速度変化を持たせることで、回転開始時期の時間差による報知と同様の効果を得ることができる。 【0074】以上説明したように、本実施の形態では、始動レバー354を操作したときの抽選の結果が当りである場合、内部制御的にフラグの成立となるが、この内部制御的なフラグの成立を遊技者に報知するべく、リール350A、350B、350Cの回転開始時期の時間差を利用した。このリール350A、350B、350Cは遊技者の遊技中に最も注目するものであるため、初心者にとっても分かり易い。また、熟練者にとっても、さりげない報知であるため、違和感を感じることがない。このため、初心者、熟練者の不公平感を取り除くことができると共に、遊技者の無駄の投資を軽減することができる。 【0075】さらに、既存の装置構成に、リール350A、350B、350Cの回転開始指示の遅延回路等を追加するといった簡単な変更する済むため、装置が複雑化することがなく、開発時の負担も軽くて済む。 【0076】なお、本実施の形態では、遊技機としてパチスロ機300を例にとり説明したが、パチンコ機にも適用可能であり、当該パチンコ機の遊技盤中央に設置された図柄表示部に表示される図柄変動の変動状態を変更して当り予告や期待値を報知するようにしてもよい。 【0077】 【発明の効果】以上説明した如く本発明では、構造の複雑化を抑制し、かつ所謂フラグ成立等、遊技者に有利な状態であることを初心者及び熟練者に不公平を感じさせることなく、報知することができるという優れた効果を有する。
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| 【出願人】 |
【識別番号】000154679 【氏名又は名称】株式会社平和 【住所又は居所】群馬県桐生市広沢町2丁目3014番地の8
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| 【出願日】 |
平成13年12月6日(2001.12.6) |
| 【代理人】 |
【識別番号】100079049 【弁理士】 【氏名又は名称】中島 淳 (外3名)
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| 【公開番号】 |
特開2003−169892(P2003−169892A) |
| 【公開日】 |
平成15年6月17日(2003.6.17) |
| 【出願番号】 |
特願2001−372787(P2001−372787) |
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