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【発明の名称】 コイン搬送装置
【発明者】 【氏名】平野 繁

【要約】 【課題】第2機構および第3機構を簡単な構成にして、コストを低減することができるコイン搬送装置を提供する。

【解決手段】第1機構30が貯留されたコインC1を1枚ずつ倒伏姿勢にして送り出し、第2機構40が第1機構30から1枚ずつ送り出されたコインC1をコインC1の面方向に対し平行な方向で両方向から挟みながら倒伏姿勢から起立姿勢になるように案内し、第3機構50が起立姿勢に維持しながらコインC1を揚送するようにし、第2機構40はコインC1を単に倒伏姿勢から起立姿勢に案内するようにし、また、第3機構50は起立姿勢になった後のコインC1を単に揚送するようにした。
【特許請求の範囲】
【請求項1】貯留されたコインを1枚ずつ揚送するようにしたコイン搬送装置において、前記貯留されたコインを1枚ずつ倒伏姿勢にして送り出す第1機構と、該第1機構から1枚ずつ送り出されたコインを前記倒伏姿勢から起立姿勢にする第2機構と、前記起立姿勢に維持しながらコインを揚送する第3機構とを備え、前記第2機構は、コインの周縁部をコインの面方向に対し平行な方向で両方向から挟みながら前記倒伏姿勢から前記起立姿勢になるように案内するものであることを特徴とするコイン搬送装置。
【請求項2】コインを投入口に投入することで、可変表示装置で表示遊技が実行され、該可変表示装置の表示結果が予め定められた特定表示態様になると、遊技者に所定価値を付与するようにした遊技機において、コインを前記投入口に投入可能にすべく、貯留されたコインを1枚ずつ揚送するようにしたコイン搬送装置を備え、前記コイン搬送装置は、前記貯留されたコインを1枚ずつ倒伏姿勢にして送り出す第1機構と、該第1機構から1枚ずつ送り出されたコインを前記倒伏姿勢から起立姿勢にする第2機構と、前記起立姿勢に維持しながらコインを揚送する第3機構とを備え、前記第2機構は、コインの周縁部をコインの面方向に対し平行な方向で両方向から挟みながら前記倒伏姿勢から前記起立姿勢になるように案内するものであることを特徴とする遊技機。
【請求項3】前記第1機構は、前記貯留されたコインの中から1枚のコインを嵌合させ、該嵌合させたコインを前記貯留された他のコインに対して相対移動させることで前記他のコインから分離させた後に前記第2機構へ送り出すものであることを特徴とする請求項1または2に記載のコイン搬送装置。
【請求項4】前記第3機構は、コインを前記起立姿勢に保持しながらコインを垂直方向に案内する垂直ガイド部と、回転することでその螺旋状の突条がコインを1枚ずつ押し上げるスクリュー部材とを有することを特徴とする請求項1または2に記載のコイン搬送装置。
【請求項5】前記貯留されたコインの中から1枚のコインを嵌合させ、該嵌合させたコインを前記貯留された他のコインに対して相対移動させることで前記他のコインから分離させた後に前記第2機構へ送り出す前記第1機構と、コインの周縁部をコインの面方向に対し平行な方向で両方向から挟みながら前記倒伏姿勢から前記起立姿勢になるように案内する前記第2機構と、コインを前記起立姿勢に保持しながらコインを垂直方向に案内する垂直ガイド部と、回転することでその螺旋状の突条がコインを1枚ずつ押し上げるスクリュー部材とを有する前記第3機構とを備えたことを特徴とする請求項1または2に記載のコイン搬送装置。
【請求項6】前記第2機構は、コインの周縁部をコインの面方向に対し平行な方向で両方向から挟みながらコインを前記倒伏姿勢から前記起立姿勢になるように案内する一対の姿勢変換用ガイド溝と、該一対の姿勢変換用ガイド溝の間の隙間に沿ってその羽先が回転することで、コインを掻き上げ可能な第2羽車とを有することを特徴とする請求項1、2または5に記載のコイン搬送装置。
【請求項7】前記第2機構は、コインの周縁部をコインの面方向に対し平行な方向で両方向から挟みながらコインを前記倒伏姿勢から前記起立姿勢になるように案内する一対の姿勢変換用ガイド溝と、該一対の姿勢変換用ガイド溝の間の隙間に沿って走行し、その突起がコインに係止してコインを引き上げ可能な走行ベルトとを有することを特徴とする請求項1、2または5に記載のコイン搬送装置。
【請求項8】前記第1機構は、コインが貯留されるホッパーと、該ホッパーの底部に配され、前記ホッパーに貯留されたコインの中から1枚のコインを嵌合させ、該嵌合させたコインを前記貯留された他のコインに対して相対的に回転させることで前記他のコインから分離させる回転ディスクと、前記分離されてから前記回転ディスクの下方位置に搬送されたコインを前記回転ディスクの下方位置から前記第2機構側に掻き出すための第1羽車とを有することを特徴とする請求項1、2、3、4または5に記載のコイン搬送装置。
【請求項9】前記スクリュー部材の回転力を、タイミングベルトを介して前記回転ディスクに伝達するように構成したことを特徴とする請求項5または8に記載のコイン搬送装置。
【請求項10】前記スクリュー部材の回転力を、駆動シャフトを介して前記回転ディスクに伝達するように構成したことを特徴とする請求項5または8に記載のコイン搬送装置。
【発明の詳細な説明】【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、貯留されたコインを1枚ずつ揚送するようにしたコイン搬送装置に関し、特に、コインを投入口に投入することで、可変表示装置で表示遊技が実行され、該可変表示装置の表示結果が予め定められた特定表示態様になると、遊技者に所定価値を付与するようにした遊技機に備えられるものに関する。なお、本明細書において「コイン」とは通貨、ゲーム用のメダル、トークンおよびこれらに類するものを含んでいる。
【0002】
【従来の技術】従来のこの種のコイン搬送装置としては、例えば、特開昭62−172981号公報に開示されたものがある。
【0003】すなわち、駆動モータにより回転体とこれに一体的に形成されたコイン受承体とを回転させると、これに伴ってこの回転体とコイン受承体との表面に一体的に設けた突条によって形成されたコイン収納空間は、外筒体側に形成したコイン挿入口に対して上方に順次移動する。コイン揚上装置を構成する回転体とコイン受承体との表面に一体的に設けた突条は螺旋状に形成してある。
【0004】しかしながら、上述したコイン搬送装置では、回転体の下端部がラッパ形状に広がるように形成されており、そのラッパ形状の下端部の周面に合わせて突条6が形成されていることから、回転体自体が特殊な形状になり、その回転体に合わせて、外筒体も特殊な形状に形成する必要があることから、コストが嵩む要因になるという問題点があった。
【0005】本発明は、第2機構がコインの面方向に対し平行な方向で両方向からコインを挟みながら倒伏姿勢から起立姿勢になるように案内し、また、起立姿勢になった後のコインを第3機構が単に揚送すればよいようにして、第2機構および第3機構を簡単な構成にし、コストを低減することができるコイン搬送装置を提供することを目的としている。
【0006】
【課題を解決するための手段】かかる目的を達成するための本発明の要旨とするところは、次の各項の発明に存する。
[1]貯留されたコイン(C1)を1枚ずつ揚送するようにしたコイン搬送装置(20)において、前記貯留されたコイン(C1)を1枚ずつ倒伏姿勢にして送り出す第1機構(30)と、該第1機構(30)から1枚ずつ送り出されたコイン(C1)を前記倒伏姿勢から起立姿勢にする第2機構(40)と、前記起立姿勢に維持しながらコイン(C1)を揚送する第3機構(50)とを備え、前記第2機構(40)は、コイン(C1)の周縁部をコイン(C1)の面方向に対し平行な方向で両方向から挟みながら前記倒伏姿勢から前記起立姿勢になるように案内するものであることを特徴とするコイン搬送装置(20)。
【0007】[2]コイン(C1)を投入口(12)に投入することで、可変表示装置(14)で表示遊技が実行され、該可変表示装置(14)の表示結果が予め定められた特定表示態様になると、遊技者に所定価値を付与するようにした遊技機(10)において、コイン(C1)を前記投入口(12)に投入可能にすべく、貯留されたコイン(C1)を1枚ずつ揚送するようにしたコイン搬送装置(20)を備え、前記コイン搬送装置(20)は、前記貯留されたコイン(C1)を1枚ずつ倒伏姿勢にして送り出す第1機構(30)と、該第1機構(30)から1枚ずつ送り出されたコイン(C1)を前記倒伏姿勢から起立姿勢にする第2機構(40)と、前記起立姿勢に維持しながらコイン(C1)を揚送する第3機構(50)とを備え、前記第2機構(40)は、コイン(C1)の周縁部をコイン(C1)の面方向に対し平行な方向で両方向から挟みながら前記倒伏姿勢から前記起立姿勢になるように案内するものであることを特徴とする遊技機(10)。
【0008】[3]前記第1機構(30)は、前記貯留されたコイン(C1)の中から1枚のコイン(C1)を嵌合させ、該嵌合させたコイン(C1)を前記貯留された他のコイン(C1)に対して相対移動させることで前記他のコイン(C1)から分離させた後に前記第2機構(40)へ送り出すものであることを特徴とする[1]または[2]に記載のコイン搬送装置(20)。
【0009】[4]前記第3機構(50)は、コイン(C1)を前記起立姿勢に保持しながらコイン(C1)を垂直方向に案内する垂直ガイド部(52)と、回転することでその螺旋状の突条がコイン(C1)を1枚ずつ押し上げるスクリュー部材(54)とを有することを特徴とする[1]または[2]に記載のコイン搬送装置(20)。
【0010】[5]前記貯留されたコイン(C1)の中から1枚のコイン(C1)を嵌合させ、該嵌合させたコイン(C1)を前記貯留された他のコイン(C1)に対して相対移動させることで前記他のコイン(C1)から分離させた後に前記第2機構(40)へ送り出す前記第1機構(30)と、コイン(C1)の周縁部をコイン(C1)の面方向に対し平行な方向で両方向から挟みながら前記倒伏姿勢から前記起立姿勢になるように案内する前記第2機構(40)と、コイン(C1)を前記起立姿勢に保持しながらコイン(C1)を垂直方向に案内する垂直ガイド部(52)と、回転することでその螺旋状の突条がコイン(C1)を1枚ずつ押し上げるスクリュー部材(54)とを有する前記第3機構(50)とを備えたことを特徴とする[1]または[2]に記載のコイン搬送装置(20)。
【0011】[6]前記第2機構(40)は、コイン(C1)の周縁部をコイン(C1)の面方向に対し平行な方向で両方向から挟みながらコイン(C1)を前記倒伏姿勢から前記起立姿勢になるように案内する一対の姿勢変換用ガイド溝(42)と、該一対の姿勢変換用ガイド溝(42)の間の隙間に沿ってその羽先が回転することで、コイン(C1)を掻き上げ可能な第2羽車(44)とを有することを特徴とする[1]、[2]または[5]に記載のコイン搬送装置(20)。
【0012】[7]前記第2機構(40)は、コイン(C1)の周縁部をコイン(C1)の面方向に対し平行な方向で両方向から挟みながらコイン(C1)を前記倒伏姿勢から前記起立姿勢になるように案内する一対の姿勢変換用ガイド溝(42)と、該一対の姿勢変換用ガイド溝(42)の間の隙間に沿って走行し、その突起がコイン(C1)に係止してコイン(C1)を引き上げ可能な走行ベルト(144)とを有することを特徴とする[1]、[2]または[5]に記載のコイン搬送装置(20)。
【0013】[8]前記第1機構(30)は、コイン(C1)が貯留されるホッパー(32)と、該ホッパー(32)の底部に配され、前記ホッパー(32)に貯留されたコイン(C1)の中から1枚のコイン(C1)を嵌合させ、該嵌合させたコイン(C1)を前記貯留された他のコイン(C1)に対して相対的に回転させることで前記他のコイン(C1)から分離させる回転ディスク(34)と、前記分離されてから前記回転ディスク(34)の下方位置に搬送されたコイン(C1)を前記回転ディスク(34)の下方位置から前記第2機構(40)側に掻き出すための第1羽車(36)とを有することを特徴とする[1]、[2]、[3]、[4]または[5]に記載のコイン搬送装置(20)。
【0014】[9]前記スクリュー部材(54)の回転力を、タイミングベルト(B1)を介して前記回転ディスク(34)に伝達するように構成したことを特徴とする[5]または[8]に記載のコイン搬送装置(20)。
【0015】[10]前記スクリュー部材(54)の回転力を、駆動シャフト(71)を介して前記回転ディスク(34)に伝達するように構成したことを特徴とする[5]または[8]に記載のコイン搬送装置(20)。
【0016】次に、前記各項に記載された発明の作用を説明する。第1機構(30)は、貯留されたコイン(C1)を1枚ずつ倒伏姿勢にして送り出し、第2機構(40)は第1機構(30)から1枚ずつ送り出されたコイン(C1)を倒伏姿勢から起立姿勢にし、第3機構(50)は、起立姿勢に維持しながらコイン(C1)を揚送する。
【0017】このとき、第2機構(40)は、コイン(C1)の周縁部をコイン(C1)の面方向に対し平行な方向で両方向から挟みながら倒伏姿勢から起立姿勢になるように案内する。それにより、起立姿勢になった後のコイン(C1)を第3機構(50)は単に揚送すればよく、コイン(C1)を倒伏姿勢から起立姿勢にしながら揚送するような特別な形状にする必要がない。
【0018】このようなコイン搬送装置(20)は遊技機(10)に設けられている。すなわち、コイン搬送装置(20)によって、貯留されたコイン(C1)が1枚ずつ揚送され、揚送されたコイン(C1)が遊技機(10)の投入口(12)に投入可能になる。コイン(C1)を投入口(12)に投入することで、可変表示装置(14)で表示遊技が実行され、可変表示装置(14)の表示結果が予め定められた特定表示態様になると、遊技者に所定価値を付与するようになる。
【0019】第1機構(30)は、貯留されたコイン(C1)を1枚ずつ倒伏姿勢にして送り出すものであるが、具体的には、貯留されたコイン(C1)の中から1枚のコイン(C1)を嵌合させ、かつ、その嵌合させたコイン(C1)を貯留された他のコイン(C1)に対して相対移動させる。それにより、嵌合したコイン(C1)が他のコイン(C1)から分離するようになる。このように1枚のコイン(C1)として分離することで、コイン(C1)を1枚ずつ第2機構(40)へ送り出すことができる。
【0020】また、第3機構(50)は、コイン(C1)を起立姿勢を維持しながら揚送するものである。具体的には、第2機構(40)によって起立姿勢になったコイン(C1)は、スクリュー部材(54)の回転により、そのスクリュー部材(54)の螺旋状の突条に送られて、コイン(C1)が1枚ずつ押し上げられる。このとき、コイン(C1)は垂直ガイド部(52)に案内され、起立姿勢に保持されながら垂直方向に案内されるようになる。
【0021】さらに、第2機構(40)は一対の姿勢変換用ガイド溝(42)と第2羽車(44)とを有しており、第2羽車(44)がコイン(C1)を一対の姿勢変換用ガイド溝(42)の間の隙間に沿って第2羽車(44)の羽先が回転すると、第2羽車(44)はコイン(C1)を掻き上げるようになり、一対の姿勢変換用ガイド溝(42)は、コイン(C1)の周縁部をコイン(C1)の面方向に対し平行な方向で両方向から挟みながらコイン(C1)を倒伏姿勢から起立姿勢になるように案内するようになる。
【0022】前記第2機構(40)は、上記第2羽車(44)に代えて、走行ベルト(144)を有していても良い。すなわち、走行ベルト(144)が一対の姿勢変換用ガイド溝(42)の間の隙間に沿って走行し、走行ベルト(144)の突起がコイン(C1)に係止してコイン(C1)を引き上げるようにしてもよい。
【0023】第1機構(30)は、貯留されたコイン(C1)を1枚ずつ倒伏姿勢にして送り出すものであるが、具体的には、ホッパー(32)にコイン(C1)が貯留されており、ホッパー(32)の底部に配された回転ディスク(34)に、ホッパー(32)に貯留されたコイン(C1)の中の1枚が嵌合し、回転ディスク(34)が回転することで、嵌合しているコイン(C1)が回転ディスク(34)と共に回転することで、貯留された他のコイン(C1)に対して相対的に回転する。
【0024】それにより、コイン(C1)が他のコイン(C1)から分離され、分離されたコイン(C1)は回転ディスク(34)の下方位置に搬送される。回転ディスク(34)の下方位置に搬送されたコイン(C1)は、第1羽車(36)によって第2機構(40)側に掻き出される。
【0025】スクリュー部材(54)の回転力を、タイミングベルト(B1)や駆動シャフト(71)を介して前記回転ディスク(34)に伝達するように構成したので、スクリュー部材(54)の回転速度に回転ディスク(34)が対応するようになり、回転ディスク(34)側からスクリュー部材(54)側に適正なタイミングでコインが搬送されるので、両者のコインの処理速度の整合を簡易にとることができる。
【0026】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態を図面に基づいて説明する。各図は本発明の一実施の形態を示している。図1は本発明の一実施の形態に係るコイン搬送装置の分解斜視図、図2はコイン搬送装置を遊技機に取り付けた状態を示しており、部分的に破断してその内部をも示した斜視図、図3はコイン搬送装置の側面図、図4はコイン搬送装置の正面図である。
【0027】図2に示すように、本実施の形態に係るコイン搬送装置20は遊技機10に装備されるものである。
【0028】図1〜図4に示すように、コイン搬送装置20は、コインC1を遊技機10の投入口12に投入可能にすべく、貯留されたコインC1を1枚ずつ揚送するものであり、貯留されたコインC1を1枚ずつ倒伏姿勢にして送り出す第1機構30と、第1機構30から1枚ずつ送り出されたコインC1を倒伏姿勢から起立姿勢にする第2機構40と、起立姿勢に維持しながらコインC1を揚送する第3機構50とを備えている。
【0029】第1機構30は、貯留されたコインC1の中から1枚のコインC1を嵌合させ、嵌合させたコインC1を貯留された他のコインC1に対して相対移動させることで他のコインC1から分離させた後に第2機構40へ送り出すものである。
【0030】具体的には、第1機構30は、コインC1が貯留されるホッパー32と、該ホッパー32の底部32aに配され、ホッパー32に貯留されたコインC1の中から1枚のコインC1を嵌合させ、その嵌合させたコインC1をホッパー32中の貯留された他のコインC1に対して相対的に回転させることで他のコインC1から分離させる回転ディスク34と、分離されてから回転ディスク34の下方位置に搬送されたコインC1を回転ディスク34の下方位置から第2機構40側に掻き出すための第1羽車36とを有している。
【0031】図1〜図4および図8〜図10に示すように、ホッパー32は、コイン搬送装置20のケーシング21の上面21aに取り付けられている。回転ディスク34は、ホッパー32の底部32aとケーシング21の上面との間の隙間に配されている。また、第1羽車36は、回転ディスク34とケーシング21の上面との間の隙間に配されている。
【0032】ホッパー32は円形断面形状の容器であり、その円形の底部32aには扇形の貫通孔33が穿設されている。回転ディスク34はその円周方向に3つの嵌合孔35が連設され、ホッパー32中に貯留されたコインC1が貫通孔33を通って嵌合孔35に嵌合可能になっている。
【0033】コイン搬送装置20のケーシング21内には、タイミングプーリP11、P12がそれぞれ回転可能に配され、タイミングプーリP11、P12はタイミングベルトB1により連動可能に構成されている。
【0034】回転ディスク34の回転軸は、タイミングプーリP11に対して相対的に回転不能に連結されている。また、タイミングプーリP11のギア部G1にはギアG2が噛合しており、第1羽車36の回転軸は、ギアG2に対して相対的に回転不能に連結されている。
【0035】第2機構40は、コインC1の周縁部をコインC1の面方向に対し平行な方向で両方向から挟みながら倒伏姿勢から起立姿勢になるように案内するものである。
【0036】具体的には、第2機構40は、コインC1の周縁部をコインC1の面方向に対し平行な方向で両方向から挟みながらコインC1を倒伏姿勢から起立姿勢になるように案内する一対の姿勢変換用ガイド溝42と、一対の姿勢変換用ガイド溝42の間の隙間S1に沿ってその羽先45が回転することで、コインC1を掻き上げ可能な第2羽車44とを有している。
【0037】コイン搬送装置20のケーシング21上のブロックBLおよびケーシング21の外壁面21bにはタイミングプーリP21、P22がそれぞれ回転可能に支持され、タイミングプーリP21、P22はタイミングベルトB2により連動可能に構成されている。第2羽車44の水平回転軸45aは、タイミングプーリP21に対して相対的に回転不能に連結されている。また、タイミングプーリP22は、モータM1の動力が減速機構60のギアG3、G4を介して伝達されるようになっている。
【0038】第3機構50は、コインC1を起立姿勢に保持しながらコインC1を垂直方向に案内する垂直ガイド部52と、回転することでその螺旋状の突条55がコインC1を1枚ずつ押し上げるスクリュー部材54とを有している。
【0039】図5〜図7に示すように、スクリュー部材54は、円筒形状のアクリルカバー56に内嵌され、その回転軸54aの上端部および下端部が回転可能に支持されている。垂直ガイド部52は、コインC1を起立姿勢に維持しながら案内するための細長の案内溝53を有しており、案内溝53の一端部は開放されていて、アクリルカバー56の内部に連通している。垂直ガイド部52の上端部52aは逆J字形に形成され、垂直ガイド部52の排出口53aは投入口12に向けられている。
【0040】本実施の形態では、垂直ガイド部52とアクリルカバー56とは一体的に形成され、また、垂直ガイド部52の下端部には、前記姿勢変換用ガイド溝42が一体的に形成されている。
【0041】また、モータM1の動力が減速機構60を介してタイミングプーリP12に伝達されるようになっている。具体的には、減速機構60のベベルギア62がタイミングプーリP12側のベベルギア63に噛合している。
【0042】また、スクリュー部材54の回転軸54aは、タイミングプーリP12に対して相対的に回転不能に連結されている。それにより、スクリュー部材54の回転力は、タイミングプーリP12〜タイミングベルトB1〜タイミングプーリP11を介して回転ディスク34に伝達可能に構成されている。
【0043】次に、本発明の実施形態の作用を説明する。本コイン搬送装置20は遊技機10に設けられている。すなわち、図外の操作スイッチによりコイン搬送装置20のモータM1が始動することによって、第1機構30〜第3機構50が駆動する。それによって、ホッパー32内に貯留されたコインC1が垂直ガイド部52内を1枚ずつ揚送され、揚送されたコインC1が垂直ガイド部52の排出口53aから排出され、遊技機10の投入口12に投入可能になる。
【0044】コインC1を投入口12に投入することで、可変表示装置14で表示遊技の実行する権利が与えられ、可変表示装置14の表示結果が予め定められた特定表示態様になると、遊技者に所定価値を付与するようになる。
【0045】具体的には、モータM1が始動することによって、モータM1の動力がベベルギア62〜ベベルギア63〜タイミングプーリP12に伝達されて第3機構50のスクリュー部材54が回転する。さらに、タイミングプーリP12〜垂直ガイド部52〜タイミングプーリP11〜ギア部G1〜第1機構30の回転ディスク34に伝達され、第1機構30の回転ディスク34がスクリュー部材54に連動して回転し、さらに、ギア部G1〜ギアG2に伝達されて第1機構30の第1羽車36が回転する。さらに、タイミングプーリP22〜タイミングベルトB2〜タイミングプーリP12に伝達されて第2機構40の第2羽車44がスクリュー部材54に連動して回転する。
【0046】このように、スクリュー部材54の回転力を、タイミングベルトB1を介して回転ディスク34に伝達し、さらに、ギア部G1およびギアG2を介して第1羽車36に伝達するような構成になり、スクリュー部材54の回転速度に回転ディスク34および、第1羽車36が対応するようになり、ホッパー32側からスクリュー部材54側に適正なタイミングでコインが搬送されるようになり、第1羽車36とスクリュー部材54との両者間でコインの処理速度の整合がとり易くなる。
【0047】第1機構30は、ホッパー32内に貯留されたコインC1を1枚ずつ倒伏姿勢にして送り出すものであるが、具体的には、貫通孔33内に貯留されたコインC1の中から1枚のコインC1が、貫通孔33を通って回転ディスク34の嵌合孔35に嵌合し、回転ディスク34が回転することで、嵌合孔35に嵌合したコインC1が、貫通孔33内に貯留された他のコインC1に対して相対回転する。それにより、嵌合したコインC1が他のコインC1から分離するようになる。このように1枚のコインC1として分離することで、コインC1を1枚ずつ第2機構40へ送り出すことができる。
【0048】回転ディスク34によって所定位置に搬送されたコインC1は、所定位置で嵌合孔35から外れ、回転ディスク34の下方位置である、ケーシング21の上面21aに落とされる。このように回転ディスク34の下方位置に搬送されたコインC1は、第1羽車36によって第2機構40側に掻き出される。
【0049】コイン搬送装置20の第1機構30によって、ホッパー32内の貯留されたコインC1を1枚ずつ倒伏姿勢にして送り出すが、第2機構40は第1機構30から1枚ずつ送り出されたコインC1を倒伏姿勢から起立姿勢にする。
【0050】具体的には、第2機構40の第2羽車44が回転すると、第2羽車44の羽先45が一対の姿勢変換用ガイド溝42の間の隙間に沿ってコインC1を掻き上げるようになり、一対の姿勢変換用ガイド溝42は、コインC1の周縁部をコインC1の面方向に対し平行な方向で両方向から挟みながらコインC1を倒伏姿勢から起立姿勢になるように案内するようになる。
【0051】このように第2機構40によってコインC1が倒伏姿勢から起立姿勢になるので、第3機構50は、起立姿勢になった後のコインC1を起立姿勢を維持しながら単に揚送すればよく、コインC1を倒伏姿勢から起立姿勢にしながら揚送するような特別な形状にする必要がない。
【0052】具体的には、第2機構40によって起立姿勢になったコインC1は、スクリュー部材54の回転により、そのスクリュー部材54の螺旋状の突条55に送られて、コインC1が1枚ずつ押し上げられる。このとき、コインC1は垂直ガイド部52に案内され、起立姿勢に保持されながら垂直方向に案内されるようになる。垂直ガイド部52の上端部52aに押し上げられたコインC1は、垂直ガイド部52の溝先端口53aから排出され、下方の投入口12に自動的に投入されるようになる。
【0053】前記実施の形態では、図11および図12に示すように、モータM1の動力(スクリュー部材54の回転力)を、ベベルギア62〜ベベルギア64〜駆動シャフト71を介して回転ディスク34に伝達可能に構成してもよい。この他、複数のギアを噛合させることで、スクリュー部材54の回転力を回転ディスク34に伝達可能に構成してもよい。
【0054】また、前記実施の形態では、一対の姿勢変換用ガイド溝42の間の隙間に沿ってその羽先が回転することで、コインC1を掻き上げ可能な第2羽車44を有する第2機構40を示したが、第2機構40はこれに限らない。
【0055】すなわち、図13および図14に示すように、第2機構40は、コインC1の周縁部をコインC1の面方向に対し平行な方向で両方向から挟みながらコインC1を前記倒伏姿勢から前記起立姿勢になるように案内する一対の姿勢変換用ガイド溝42と、その一対の姿勢変換用ガイド溝42の間の隙間に沿って走行し、その突起145がコインC1に係止してコインC1を引き上げ可能な走行ベルト144とから構成されるようにしてもよい。走行ベルト144を4つのプーリP31〜P34に巻掛け、プーリP31はモータで駆動する原動プーリであって、その外周が一対の姿勢変換用ガイド溝42の間の隙間に沿うように配されている。プーリP32〜P34は従動プーリである。さらに、実施の形態においては、コイン搬送装置20を遊技機10に装備したものを示したが、両替機や自動販売機などに装備するようにしてもよい。
【0056】
【発明の効果】本発明に係るコイン搬送装置によれば、第1機構が貯留されたコインを1枚ずつ倒伏姿勢にして送り出し、第2機構が第1機構から1枚ずつ送り出されたコインをコインの面方向に対し平行な方向で両方向から挟みながら倒伏姿勢から起立姿勢になるように案内し、第3機構が起立姿勢に維持しながらコインを揚送するようにしたので、第2機構は単にコインを倒伏姿勢から起立姿勢に案内可能なものであり、また、第3機構は起立姿勢になった後のコインを単に揚送すればよく、コインを倒伏姿勢から起立姿勢にしながら揚送可能にするために特別な形状にする必要がなく、第2機構および第3機構を簡単な構成にして、コストを低減することができる。
【出願人】 【識別番号】000100595
【氏名又は名称】アァルピィ東プラ株式会社
【識別番号】393000836
【氏名又は名称】有限会社アシスト
【出願日】 平成13年12月7日(2001.12.7)
【代理人】 【識別番号】100082728
【弁理士】
【氏名又は名称】柏原 健次
【公開番号】 特開2003−169891(P2003−169891A)
【公開日】 平成15年6月17日(2003.6.17)
【出願番号】 特願2001−373830(P2001−373830)