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【発明の名称】 遊技機
【発明者】 【氏名】榎本 幸司
【住所又は居所】群馬県桐生市広沢町2丁目3014番地の8 株式会社平和内

【要約】 【課題】部品点数が少なく簡易な構造で、遊技者が初心者か熟練者かにかかわらず容易に抽選結果の告知を認識させることができ、遊技者を飽きさせない遊技機を提供する。

【解決手段】スタートレバーの操作によりリールが回転すると共に当たり/外れを決定する内部抽選が行われ、リールの変動パターンを通常と異なる特殊変動パターンとすることで当該抽選結果が遊技者に告知される遊技機において、判別部で、遊技者が初心者であるか熟練者であるかが自動的に判別し、フラグ告知のためのリールの演出方法が、初心者用演出テーブルと熟練者用演出テーブルとに分けて記憶されており、判別結果に基づいて遊技者に適した演出方法によりフラグ告知が行われる為、初心者にとっては上記告知が容易に行われ、熟練者にとっては初心者向きの告知容易な表示態様を煩わしく感じさせることがない。演出記憶部のテーブルを交換するだけで、新しい演出を取り入れることができる。
【特許請求の範囲】
【請求項1】 遊技者の操作に応じてリールを起動又は停止すると共に当たり/外れの抽選が実行され、前記リールを通常の変動パターンとは異なる特殊変動パターンにより変動させることで前記抽選結果が当たりであることを遊技者に告知する機能を持つ遊技機において、当該遊技機の遊技状況により遊技者が初心者か熟練者かを判別する判別手段と、複数の前記特殊変動パターンが、初心者用と熟練者用とに分けられて記憶されている演出記憶手段と、前記判別手段の判別結果に基づき、前記演出記憶手段の前記初心者用又は前記熟練者用の前記特殊変動パターンから少なくとも1つの特殊変動パターンを選択する選択手段と、前記選択手段により選択された前記特殊変動パターンにより前記リールを制御して告知を実行する告知演出手段を備えたことを特徴とする遊技機。
【請求項2】 前記遊技機の遊技状況に基づき、前記特殊変動パターンが前記選択手段により選択される確率を変更可能なことを特徴とする請求項1記載の遊技機。
【請求項3】 前記リールは、前記抽選結果の当たり/外れに拘らず、前記特殊変動パターンを実行して期待度を告知する期待度告知手段をさらに有することを特徴とする請求項1又は請求項2に記載の遊技機。
【発明の詳細な説明】【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、遊技者の操作に応じてリールを起動又は停止すると共に当たり/外れの抽選が実行され、前記リールを通常の変動パターンとは異なる特殊変動パターンにより変動させることで前記抽選結果が当たりであることを遊技者に告知する機能を持つ遊技機に関する。
【0002】
【従来の技術】遊技者の操作に応じてリールを起動又は停止すると共に当たり/外れの抽選が実行され、前記リールを通常の変動パターンとは異なる特殊変動パターンにより制御することで前記抽選結果を遊技者に告知し、抽選結果が当たりである場合には、その後の遊技者の操作により、遊技者にとって有利な遊技状態となる遊技機が提案されている。
【0003】パチスロ機の内部に、回転可能な回胴の周面に複数の図柄が配列されたリールが3個並べられて設けられ、各リールの周面の一部が外部から見える表示窓が設けられている。
【0004】表示窓は通常、各リールに配列された図柄が3図柄づつ、合計9図柄見えるようになっており、隣り合うリールの図柄を結ぶラインが上、中、下3行及び2対角線の5本できる。全てのリールが停止したときにこのライン上にある図柄を停止図柄という。なお、停止図柄となるライン数は、メダルの投資枚数に応じて増加する。停止図柄が予め定められた所定図柄である場合、図柄あるいは図柄の組合せに応じて所定枚数のメダルが払い出される。また、当たりフラグをひいている状態で停止図柄が予め設定された特定の図柄(当たり図柄)である場合はフラグに対応する役(大役、いわゆるボーナスゲーム、小役など)が発生し、その役に対応する所定数のメダルが払い出される。
【0005】前記当たりフラグは、リール回転を開始するためのスタートレバーが操作されたときに、内部抽選が行われる。
【0006】この内部抽選の結果が当たりである場合は、当たりフラグをひいた(当たりフラグ成立)ことになる。このフラグ成立は、通常、遊技者には告知されておらず、大役あるいはこれに準じた有利な権利の発生フラグが成立した場合にその旨を遊技者に効果音やランプなどで明瞭に告知して遊技意欲を高める機種がある。一方、明瞭に告知しない機種があり、このような機種では、例えば所謂リーチ目により遊技者に告知するようにしている。
【0007】これにより、遊技者は、表示窓に前述したリーチ目が表示されると、フラグ告知であると気付き、ボーナスゲーム等、遊技者にとって有利な遊技状態に移行するゲームが実行されることへの期待感を高めることができる。
【0008】ところが、このリーチ目は、揃うときと揃わないときがあり、初心者にとっては不親切な告知手段となっている。このため、初心者でも分かりやすいフラグ告知をするために、リールの回転方向を逆回転させたりリールの回転速度を極端に変化させるなど、リールの変動パターンを変化させる方法が提案されている。
【0009】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、従来は、フラグ告知の方法として1つの方法のみを採用しているため、1つの方法でバリエーションを増やしても、フラグ告知が固定的で単調となり、遊技者が飽きてしまう恐れがあった。
【0010】また、フラグ告知の方法が熟練者向けで分かりにくいと、初心者には分かり難く遊技を充分楽しめないために遊技意欲が低減しやすい一方、初心者に合わせたフラグ告知の方法を採用すると、熟練者には分かり易すぎて単調だと感じやすくなってしまうという問題があった。
【0011】さらに、特別に表示器やランプ等を増設する方法は、制御及び部品配列を考慮する必要があるため、設計時に制限を増やして開発期間の長期化を招くという問題点があった。
【0012】本発明は上記事実に鑑みてなされたもので、部品点数が少なく簡易な構造で、遊技者が初心者か熟練者かにかかわらず容易に抽選結果の告知を認識させることができ、遊技者を飽きさせない遊技機を提供することが目的である。
【0013】
【課題を解決するための手段】請求項1に記載の発明は、遊技者の操作に応じてリールを起動又は停止すると共に当たり/外れの抽選が実行され、前記リールを通常の変動パターンとは異なる特殊変動パターンにより変動させることで前記抽選結果が当たりであることを遊技者に告知する機能を持つ遊技機において、当該遊技機の遊技状況により遊技者が初心者か熟練者かを判別する判別手段と、複数の前記特殊変動パターンが、初心者用と熟練者用とに分けられて記憶されている演出記憶手段と、前記判別手段の判別結果に基づき、前記演出記憶手段の前記初心者用又は前記熟練者用の前記特殊変動パターンから少なくとも1つの特殊変動パターンを選択する選択手段と、前記選択手段により選択された前記特殊変動パターンにより前記リールを制御して告知を実行する告知演出手段を備えたことを特徴としている。
【0014】請求項1の発明によれば、遊技機の遊技状況により遊技者が初心者であるか熟練者であるかが判断されるため、遊技者や店側が設定する手間が省ける。この判別手段の判別結果に基づいて、初心者用と熟練者用とに分けられた特殊変動パターンが選択されて実行されるので、例えば初心者に熟練者用の特殊変動パターンによる告知がされることがない。よって、初心者にも容易に告知を認識させることができ、部品点数を増加させることなく、簡単な構成で、遊技者が初心者か熟練者かにかかわらず、遊技の習熟度に応じた複数種類の態様で抽選結果を告知するので、初心者にとっては上記告知が容易に認識され、他方、熟練者にとっては初心者向けの告知容易な表示態様を煩わしく感じさせることがない。また、特殊変動パターンは複数記憶されており、遊技が長時間にわたっても遊技者を飽きさせることがない。
【0015】請求項2に記載の発明は、請求項1に記載の発明において、前記遊技機の遊技状況に基づき、前記特殊変動パターンが前記選択手段により選択される確率を変更可能なことを特徴としている。
【0016】請求項2の発明によれば、遊技機の遊技状況に基づいて選択手段による特殊変動パターンの選択確率を変更することが可能であり、特定の特殊変動パターンの選択回数が極端に多くなることや、選択回数が極端に少なくなることを防止できる。このため、同じ特殊変動パターンばかりが続き、遊技者が飽きてしまうことがなく、記憶された特殊変動パターンを無駄にすることもない。
【0017】請求項3に記載の発明は、請求項1又は請求項2に記載の発明において、前記リールは、前記抽選結果の当たり/外れに拘らず、前記特殊変動パターンを実行して期待度を告知する期待度告知手段をさらに有することを特徴としている。
【0018】請求項3の発明によれば、抽選結果の当たり/外れに拘らず特殊変動パターンを実行することで期待度が告知される。これにより遊技者は、特殊変動パターンが実行された場合、ボーナスゲーム等、遊技者にとって有利な遊技状態に移行するゲームが実行されるかもしれない、という期待感を高めることができる。
【0019】
【発明の実施の形態】図1乃至図3に示される如く、パチスロ機300は、本体302と、本体302の正面に設けられた操作兼装飾部303と、で構成されている。
【0020】操作兼装飾部303は、上から装飾部304、操作部306、払出部310とに分類することができる。
【0021】装飾部304は、内部でランプが点灯することで表示が透過するようなパネル板312が取り付けられている。また、装飾部304の一部として、前記パネル板312をアーチ状に囲む立体的な電飾部304Aも設けられている。
【0022】パネル板312は、その中央に表示窓314が設けられている。この表示窓314の内部には、図柄変動部316が設けられ、3個のリール350が回転するようになっている。パネル板312の表示窓314の左部は、指標部318(図3参照)となっており、表示窓314に揃う図柄の状態(列数等)を案内表示している。また、表示部314の下部には、左から順番にメダル払出枚数を表示する7セグメント表示部315A、ジャックゲーム残回数やいわゆる出玉率の設定値(6段階)表示等を行う表示部315B、クレジット枚数を表示する7セグメント表示部315Cが設けられている。
【0023】操作部306は、メダル投入部320、精算ボタン355、1枚ベットボタン352A、マックスベットボタン352B、スタートレバー354、ストップボタン356A、356B、356C等が設けられている。
【0024】払出部310は、メダル排出口326と、このメダル排出口326から排出されるメダルを受取る受け皿328とで構成されている。
【0025】図2及び図3に示される如く、変動表示部316は、3個のリール350A、350B、350Cで構成されている。ここで、リール350A、350B、350Cが回転することで、図柄が順次前記表示窓314から見えるようになり、表示窓314の横並びの中央の行に停止した図柄が基本停止図柄となる。なお、1枚のメダルをベットした場合には基本停止図柄のみが有効であり、3枚のメダルをベットした場合は上行と下行の2行に停止している図柄及び2本の対角線上に停止している図柄が停止図柄として採用されるようになっている。
【0026】ここで、図4には本実施の形態のパチスロ機300の制御ブロック図が示されている。メダル投入部320から投入されたメダルを検知するメダルセンサ321及び前記ベットボタン352A、352Bは、主制御部10に接続され、有効ラインが決定される。
【0027】また、主制御部10の入力側にはスタートレバー354が接続され、スタートレバー354が操作(傾倒)されると、リール回転制御部38、42、46及びモータ40、44、48を介してリール350A、350B、350Cの回転を開始し、ストップボタン356A、356B、356Cが操作されるとリール350A、350B、350Cの回転を停止する。リール350A、350B、350Cの停止位置をリール位置検出センサ30、32、34が検出し、主制御部10は停止図柄が予め定められた所定の図柄かを判断して所定の図柄であれば払出制御部36により予め定められた枚数のメダルを払出しする。
【0028】また、スタートレバー354が操作されると、主制御部10内部の抽選部16で当たり/外れを決定する。当該抽選結果が当たりの場合には、当たりフラグFが成立する(F=1)。当たりフラグFが成立すると、その後に予め定められた所定の図柄のうち、ボーナスゲーム等、遊技者にとって有利な遊技状態に移行するゲームの意味付けがなされた特定の図柄(当たり図柄)が揃い易くなる。ボーナスゲームには通常よりも多くのメダルを獲得できるレギュラーボーナスゲームと、さらに多くのメダルを獲得できるビッグボーナスゲームとがある。
【0029】また、抽選結果が外れの場合には、当たりフラグFが不成立(F=0)となり、通常の遊技状態のままであり、その後のゲームで当たり図柄を揃えようとしても揃えることができない。
【0030】主制御部10には、遊技者に抽選部16による内部抽選の結果を告知(フラグ告知)するためのリール350A、350B、350Cの通常の変動パターンとは異なる特殊変動パターンが記憶されている演出記憶部22が設けられている。演出記憶部22は、初心者向けの特殊変動パターンが記憶されている初心者用演出テーブル24と、熟練者向け特殊変動パターンが記憶されている熟練者用演出テーブル26とで構成されており、それぞれに記憶されている特殊変動パターンにはパターン振り分け用の乱数値に相当する0〜299までの数値が割り当てられている。
【0031】また、主制御部10には、判別部14が設けられ、パチスロ機300の遊技履歴記憶部12に記憶された遊技履歴を所定時間毎に参照し、単位時間あたりの遊技回数や投資メダル数に対する払出メダル数等の遊技状態から、遊技者が初心遊技者か熟練遊技者かを判別する。判別部14の判別結果は選択部18に入力されるようになっている。なお、判別部14は、遊技者本人の自己申告によってもよい。
【0032】選択部18は、判別部14の結果に基づいて、演出記憶部22から遊技者に適したテーブル24又は26を選択する。また、選択部18は、0〜299まで乱数カウンタから1つの乱数値が取得され、選択したテーブル24又は26のパターン振り分け用の数値と照合され、同じ数値が割り当てられた1つの特殊変動パターンを抽選結果に基づいて選択する。
【0033】選択部18によって選択された特殊変動パターンは、告知演出部28によって実行される。告知演出部28は、リール位置検出センサ30、32、34の検出結果を参考にしてリール回転制御部38、42、46によりそれぞれモータ40、44、48を介してリール350A、350B、350Cを特殊変動パターンに基づいて制御される。
【0034】また、主制御部10には、設定変更部20が設けられ、所定の遊技回数毎に遊技履歴記憶部12に記憶されたパチスロ機300の遊技履歴を参照する。遊技履歴により、特定の特殊変動パターンが偏って実行されている場合には、頻繁に実行されている特殊変動パターンが選択される確率を減らす等、各特殊変動パターンに割り当てられている数値を各特殊変動パターンが平均的に実行されるように変更するようになっている。
【0035】ここで、初心者用演出テーブル24には、図5に示されるように、初心者向けの5種類(図5のA〜E)の特殊変動パターンが記憶されている。また、それぞれの特殊変動パターンと通常変動パターンに選択部18で取得される0〜299までの乱数値に相当する数値が割り当てられている。各パターンに割り当てられている数値は、当たりフラグ成立(F=1)の場合は特殊変動パターンが高い確率で選択されるように割り当てられており、当たりフラグ不成立(F=0)の場合は通常変動パターンが高い確率で選択されるように割り当てられている。すなわち、当たりフラグ成立(F=1)の場合の振り分けパターンと当たりフラグ不成立(F=0)の場合の振り分けパターンとがそれぞれ設定されている。
【0036】なお、図5では乱数値を単純に領域で平均的に分割したが、それぞれのパターンが所定の確率(フラグ成立時にパターンA〜パターンEが選択される確率はそれぞれ59/300)になるようにすれば、各パターンを選択する乱数値はランダムにばらけるように割り当ててもよい。
【0037】パターンAは、いずれかのストップボタン356の操作により、通常の変動パターンでは対応していないリール350を停止させたり、いずれか1つのストップボタン356の操作により複数のリール350を停止させるものである。
【0038】このようなリール350の変動が組み合わせられて、ストップボタン356を2回操作することにより全てのリール350の回転が停止されるリール350の変動バリエーションを図6に示す。
【0039】遊技者の意図に反したリールの変動により遊技者に視覚的な意外性を起させることでフラグ告知するもので、初心者向けの変動パターンである。
【0040】パターンBは、図7に示されるように、スタートレバー354の操作により、リール350を通常の変動パターン(図7(A)参照)で回転させる方向Xと逆方向Yに回転させるものである(図7(B)参照)。リール350の回転方向が逆方向Yになるため、初心者でもリール350の動きが変化したことに容易に気付くことができる。
【0041】パターンCは、スタートレバー354の操作により、通常の変動パターンよりもリール350の回転速度を極端に遅くし、初心者向けに容易に目押しができるようにしたものである。
【0042】パターンDは、ストップボタン356を操作するタイミングに関係なく、無条件で予め定められた特定の図柄を引き込んで表示させるものであり、初心者でもフラグ告知だと気付き易い。
【0043】パターンEは、通常変動パターンよりも過剰にスベリを発生させるものであり、初心者でもスベリが発生したことに容易に気付くことができるようにしたものである。例えば、通常変動パターンでのスベリコマ数が最大で4コマ(リール回転速度80回転/分)であるところ、スベリコマ数を6〜10コマに増やされる。
【0044】また、熟練者用演出テーブル26には、図8に示されるように、熟練者向けの6種類(図8のF〜K)の特殊変動パターンが記憶されている。また、それぞれの特殊変動パターンと通常変動パターンに選択部18で取得される0〜299までの乱数値に相当する数値が割り当てられている。各パターンに割り当てられている数値は、当たりフラグ成立(F=1)の場合は特殊変動パターンが高い確率で選択されるように割り当てられており、当たりフラグ不成立(F=0)の場合は通常変動パターンが高い確率で選択されるように割り当てられている。すなわち、当たりフラグ成立(F=1)の場合の振り分けパターンと当たりフラグ不成立(F=0)の場合の振り分けパターンとがそれぞれ設定されている。
【0045】なお、図8では乱数値を単純に領域で平均的に分割しているが、それぞれのパターンが所定の確率(フラグ成立時にパターンF〜パターンKが選択される確率はそれぞれ49/300)になるようにすれば、各パターンを選択する乱数値はランダムにばらけるように割り当ててもよい。
【0046】パターンFは、熟練者向けの特殊変動パターンで、表示窓314に予め定められた所定の図柄を表示させる、所謂リーチ目による告知である。
【0047】パターンGは、ストップボタン356を押したタイミングどおりにリール350を停止させる方法で、熟練者でもすぐにフラグ告知だと判断するのは困難である。
【0048】パターンHは、リール350の回転速度を通常変動パターンの回転速度よりも早くして、熟練者向けに目押しを難しくしたものである。
【0049】パターンIは、一般に公開しているリーチ目とは異なる、リーチ目とは判断し難い図柄を隠れリーチ目として表示窓314に表示させる方法である。
【0050】パターンJは、図柄の停止位置をずらすものである。図9(A)に示されるように、通常制御の場合であれば停止図柄は全て有効ライン上に揃うが、本パターンJでは、図9(B)に示されるように、停止図柄が有効ライン上に揃わず、例えば半コマずれた位置に停止する。
【0051】パターンKは、リール350が停止する際、図柄が振動するように演出するものである。例えば、図10に示されるように、まず、通常変動パターンと同様にリール350が停止し(図10の(A)参照)、その後再びリール350を通常の回転方向Xに所定コマ数(例えば1/6コマから1/3コマ程度)回転させ(図10の(B)参照)、さらにリール350を通常と逆方向Yに回転させて図10の(A)の位置に戻す(図10の(C)参照)。
【0052】また、パターンKでは、バリエーションとして、図11に示されるように、リール350が停止し(図11の(A)参照)、その後リール350が所定コマ数の範囲で通常の回転方向Xに回転し(図11の(B)参照)、さらに図11の(A)の位置から所定コマ数まで通常と逆方向Yにリール350を回転させ(図11の(C)参照)、再びリール350を通常の回転方向Xに回転させて図11の(A)の位置に戻す(図11の(D)参照)ことで、さらに長く図柄を振動させる演出もある。図11において、(B)と(C)の変動を繰り返すことで、図柄の振動をさらに長くした演出が可能である。
【0053】以下に、本実施の形態の作用を説明する。
【0054】パチスロ機300は、遊技者によりメダル投入部320からメダルが投入され、両方のベットボタン352A、352Bによりベット数が決定されると、制御部10で有効ラインが設定され、図12に示される基本ルーチンが実行される。
【0055】ステップ100で、スタートレバー354が操作(傾倒)されると、ステップ102へ進む。
【0056】ステップ102では、当たりフラグFが既に成立している場合(F=1)はフラグFの値が持ち越され、ステップ112のフラグ告知演出ルーチンが実行される。
【0057】一方、ステップ102で当たりフラグFが不成立である(F=0)場合は、ステップ104で抽選部16で当たり/外れを決定する内部抽選が行われる。ステップ106では内部抽選の結果が当たりである場合は、ステップ108へ進み、当たりフラグFに1が入力される。ステップ106で内部抽選の結果が当たりでない場合はステップ110へ進み、当たりフラグFに0が入力される。
【0058】ステップ108又はステップ110で当たりフラグFに内部抽選の結果が入力されると、ステップ112で後述するフラグ告知演出ルーチンが実行される。
【0059】ステップ112でフラグ告知演出ルーチンが実行されると、ステップ116で有効ライン上の停止図柄が予め定められた特定の図柄かが判断され、停止図柄が予めボーナスゲーム等、遊技者にとって有利な遊技状態に移行するゲームの意味付けがなされた特定の図柄である場合はステップ118で停止図柄に応じて遊技者に有利な遊技状態のゲームが実行される。ボーナスゲームが消化されると、ステップ120で当たりフラグFに0が入力されてフラグがリセットされて本ルーチンを終了する。
【0060】また、ステップ116で停止図柄がボーナスゲーム等、遊技者にとって有利な遊技状態に移行するゲームの意味付けがなされた特定の図柄でなかった場合は、ステップ122が実行される。
【0061】ステップ122で所定図柄である場合はステップ124で停止図柄に応じた枚数のメダルが払出されて本ルーチンを終了し、停止図柄が所定図柄でない場合は本ルーチンを終了する。
【0062】ここで、図13に示されたフローチャートに基づいて、図12のステップ112で実行されるフラグ告知演出ルーチンについて説明する。
【0063】まず、ステップ128では、選択部18で0〜299までの乱数カウンタから乱数値が取得される。
【0064】次に、ステップ134が実行され、判別部14が遊技履歴記憶部12を参照して判別した結果に基づき、遊技者が初心者である場合はステップ136で初心者用演出テーブル24が選択され、ステップ138が実行される。ステップ138では、ステップ128で取得された乱数値に対応するパターン振り分け用の数値が割り当てられた変動パターンを抽選結果に基づいて初心者用演出テーブル24から選択する。
【0065】一方、ステップ134で遊技者が熟練者である場合は、ステップ140で熟練者用演出テーブル26が選択され、ステップ142では、ステップ128で取得した乱数値に対応するパターン振り分け用の数値が割り当てられた変動パターンを熟練者用演出テーブル26から選択する。
【0066】変動パターンが決定されると、ステップ144では決定された演出方法によるリール変動制御が行われて本ルーチンを終了する。
【0067】本実施の形態では、当たりフラグが成立しているときは特殊変動パターンが高確率で選択され、当たりフラグが成立していないときは通常変動パターンが高確率で選択されるため、遊技者は特殊変動パターンが選択された場合には、当たりフラグが成立したかもしれないという期待感を抱く。
【0068】ここで、特殊変動パターンAのバリエーション3(図6参照)が選択された場合のリール変動制御について図14のフローチャートをもとに説明する。
【0069】ステップ150では、全てのリール350が通常の回転方向Xに回転される。ステップ152ではその後、ストップボタン356が操作された場合は、ステップ154が実行され、どのストップボタン356A、356B、356Cが操作されたかによらず、第3のリール350Cが停止され、ステップ156が実行される。また、ステップ152でストップボタン356が操作されていない場合はステップ150に戻り、全てのリール350の回転を継続する。
【0070】ステップ156では、第3のリール350Cの停止後にストップボタン356が操作されていない場合はステップ154に戻り、第1のリール350A及び第2のリール350Bが回転を継続し、第3のリール350は停止した状態を維持する。また、ステップ156で第3のリール350C停止後にストップボタン356が操作された場合はステップ158で第1のリール350A及び第2のリール350Bを停止させ、本ルーチンを終了する。
【0071】以上説明したように、本実施の形態に係るパチスロ機によれば、スタートレバー354の操作によりリール350が回転すると共に当たり/外れを決定する内部抽選が行われ、リール350の変動パターンを通常と異なる特殊変動パターンとすることで当該抽選結果が遊技者に告知される(フラグ告知)遊技機において、遊技者が初心者か熟練者かを判別する判別部14が設けられており、遊技者の遊技履歴に基づいて遊技者が初心者であるか熟練者であるかが自動的に判別される。また、フラグ告知のためのリール350の演出方法が演出記憶部22に、初心者用演出テーブル24と熟練者用演出テーブル26とに分けて記憶されており、判別結果に基づいて遊技者に適した演出方法によりフラグ告知が行われるため、初心者にとっては上記告知が容易に行われ、他方、熟練者にとっては初心者向きの告知容易な表示態様を煩わしく感じさせることがない。また、演出記憶部22のテーブルを交換するだけで、簡単に新しい演出(特殊変動パターン)を取り入れることができる。
【0072】なお、本発明は本実施の形態に限られるものではない。
【0073】本実施の形態において、通常のリール350の変動パターンを演出記憶部22の各テーブル24、26に記憶させて選択しているが、通常のリール350の変動パターンを演出記憶部22の各テーブル24、26に記憶させず、通常の変動パターンと特殊変動パターンとの何れを実行するかを予め選択し、特殊変動パターンを実行すると選択した場合のみ演出記憶部22の各テーブル24、26から選択するようにしてもよい。
【0074】また、初心者か熟練者かを判別する判別部14は、ゲームが実行されていない時間(ブランク)の有無やゲームの履歴等により遊技者が替わったと判断するようにし、はじめは初心者であると設定してもよい。
【0075】さらに、本実施の形態では設定変更部20は所定遊技回数毎に履歴を参照するとしていたが、ブランクの有無やゲームの履歴等により遊技者が替わった可能性がある場合は、遊技者が替わった時点からの履歴により確率を調整してもよい。
【0076】本実施の形態では、乱数値を0〜299から取得するようにしていたが、乱数値の範囲はこれに限らない。また、演出記憶部22の各テーブルでのパターン振り分け用の数値の割り当ても、図5及び図8に示される割り当てに限らず、人気のある演出等が選択される確率を高くしてもよい。この場合、設定変更部20により確率を変更する場合にもこれを考慮した変更を行う必要がある。
【0077】
【発明の効果】本発明によれば、部品点数が少なく簡易な構造で、遊技者が初心者か熟練者かにかかわらず容易に抽選結果の告知を認識させることができ、遊技者を飽きさせない遊技機を提供するという優れた効果を有する。
【出願人】 【識別番号】000154679
【氏名又は名称】株式会社平和
【住所又は居所】群馬県桐生市広沢町2丁目3014番地の8
【出願日】 平成13年12月6日(2001.12.6)
【代理人】 【識別番号】100079049
【弁理士】
【氏名又は名称】中島 淳 (外3名)
【公開番号】 特開2003−169890(P2003−169890A)
【公開日】 平成15年6月17日(2003.6.17)
【出願番号】 特願2001−372541(P2001−372541)