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【発明の名称】 遊技機
【発明者】 【氏名】岡村 鉉
【住所又は居所】愛知県名古屋市千種区今池三丁目9番21号 株式会社サンスリー内

【要約】 【課題】遊技機の内部における部材の取り付けと取り外しを容易に行える遊技機を提供する。

【解決手段】固定つまみ9,9(図には一方の固定つまみ9のみを図示)は棒状部材の略中央を回転軸として回転可能な回転体であり、固定つまみ9,9によって基板ケース取手5,5とパネルケース取手6,6とを押さえ固定する。したがって、固定つまみ9,9の固定姿勢と解除姿勢の切替操作だけで、前面扉12への基板ケース96とパネルケース95の取り付けと取り外しを同時にすることができ、基板ケース96とパネルケース95の取り付けと取り外しを容易に行うことができる。
【特許請求の範囲】
【請求項1】 遊技機筐体の内部に取り付けられる第1部材と、遊技機筐体の内部に取り付けられる第2部材と、遊技機筐体の内部に設けられ、前記第1部材と前記第2部材とを前記遊技機筐体に同時に固定する固定姿勢及び前記第1部材と前記第2部材とを前記遊技機筐体から同時に固定解除する解除姿勢のいずれかの姿勢に位置決めされる固定部材とを備える遊技機。
【発明の詳細な説明】【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、遊技機に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、スロットマシンとしては、液晶ディスプレイの制御用基板の基板ケースと、遊技パネル内に設置されているランプや蛍光灯等を内蔵するパネルケースは、各々数カ所をネジによってスロットマシンの内部に固定され取り付けられていた。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、こうしたスロットマシンの内部では、基板ケースとパネルケースの消耗部材(例えば、古くなった基板や遊技パネル内に設置されているランプや蛍光灯)の交換時、故障破損時の交換の時、また、スロットマシンの装いを新たにする時には、基板ケースとパネルケースを同時に取り替えなければならないため、基板ケースとパネルケースを取り外す際に各々数カ所のネジを外して各々を取り外し、また、ネジを締めて各々の取り付けを行っていた。
【0004】本発明の遊技機は、遊技機の内部における部材の取り付けと取り外しを容易に行える遊技機を提供することを目的とする。
【0005】
【課題を解決するための手段およびその作用・効果】本発明の遊技機は、上述の目的を達成するために以下の手段を採った。
【0006】手段1.遊技機筐体の内部に取り付けられる第1部材と、遊技機筐体の内部に取り付けられる第2部材と、遊技機筐体の内部に設けられ、前記第1部材と前記第2部材とを前記遊技機筐体に同時に固定する固定姿勢及び前記第1部材と前記第2部材とを前記遊技機筐体から同時に固定解除する解除姿勢のいずれかの姿勢に位置決めされる固定部材とを備える遊技機。
【0007】この遊技機では、固定部材を操作するだけで第1部材と第2部材とを同時に固定したり固定解除したりできるため、第1部材と第2部材とを各々に対応した固定部材で個別に固定し、各々に対応した固定部材の固定解除をして個別に取り外したりする場合に比べて、これらの部材の取り付けと取り外しを容易に行うことができる。
【0008】手段2.前記固定部材は、回転軸の周りに回転可能な回転体であり、該回転体を回転させることによって前記固定姿勢及び前記解除姿勢のいずれかの姿勢に位置決めされる手段1記載の遊技機。こうすれば、回転体を回転操作するだけで第1部材と第2部材とを同時に固定したり固定解除したりできるため、簡単な操作によりこれらの部材の取り付けと取り外しを容易に行うことができる。
【0009】手段3.前記第1部材は、延び出した形状の第1固定用取手を有し、前記第2部材は、延び出した形状の第2固定用取手を有し、前記固定部材は、前記第1固定用取手と前記第2固定用取手とを同時に固定する固定姿勢及び前記第1固定用取手と前記第2固定用取手とを同時に固定解除する解除姿勢のいずれかの姿勢に位置決めされる手段1又は2記載の遊技機。
【0010】この遊技機では、固定部材は第1部材及び第2部材からそれぞれ延び出した第1固定用取手及び第2固定用取手を利用して固定又は固定解除するため、例えば第1部材と第2部材とが離れすぎているとか、両部材の間に別部材が介在する等の理由により固定部材が同時に第1部材と第2部材とを固定しにくい場合や、第1部材と第2部材とが近接しすぎていて固定部材を設置するスペースが十分取れない場合等であっても、本発明を比較的簡単に適用することができる。
【0011】手段4.前記第1部材は、前記遊技機筐体の内部に取り外し可能に嵌め込まれた第1取付軸の周りに回動可能であり、前記第2部材は、前記遊技機筐体の内部に取り外し可能に嵌め込まれた第2取付軸の周りに回動可能であり、前記固定部材は、前記第1部材のうち回動時の自由端側と前記第2部材のうち回動時の自由端側とを同時に固定又は固定解除する手段1〜3のいずれかに記載の遊技機。
【0012】この遊技機では、第1部材と第2部材とを取り付ける場合、遊技機筐体に第1取付軸をはめ込んだ後この第1取付軸の周りに第1部材を回動させて自由端側を遊技機筐体に当接させる一方、遊技機筐体に第2取付軸を嵌め込んだ後この第2取付軸の周りに第2部材を回動させて自由端側を遊技機筐体に当接させ、この状態で固定部材を固定姿勢に位置決めする。また第1部材と第2部材とを取り外す場合、固定部材を解除姿勢に位置決めし、第1部材の自由端側を第1取付軸の周りに回動しながら第1取付軸を遊技機筐体から外すことにより第1部材を取り外し、第2部材の自由端側を第2取付軸の周りに回動しながら第2取付軸を遊技機筐体から外すことにより第2部材を取り外す。更に、この第1部材と第2部材の取り付けと取り外しの順番は問題とならない。このように、ネジを利用する場合に比べて固定部材の簡単な操作で第1部材と第2部材とを取り付けたり取り外したりすることができる。
【0013】手段5.前記固定部材には、前記第1部材のみを固定する第2固定姿勢と前記第2部材のみを固定する第3固定姿勢がある手段1〜4のいずれかに記載の遊技機。こうすれば、第2部材のみを取り外したいときは、固定部材を第2固定姿勢にすると第1部材を固定させたまま第2部材だけを取り外すことができる。また、第1部材のみを取り外したいときは、固定部材を第3固定姿勢にすると第2部材を固定させたまま第1部材だけを取り外すことができる。
【0014】手段6.手段1〜5のいずれかに記載の遊技機であって、前記遊技機筐体の内部は、前面扉の裏側である遊技機。通常前面扉の裏側には同時に取り付けと取り外しを行うと便利な2つの部材が存在するため、本発明を適用する意義が大きい。
【0015】手段7.手段1〜6のいずれかに記載の遊技機であって、前記第1部材は、前面扉の上段プレートの表示を司る電子部品が収納される部品ケースであり、前記第2部材は、前面扉の中央パネルの表示を司る電子部品が収納されるパネルケースである遊技機。遊技機の装いを新たにするには部品ケースとパネルケースの両方を取り付けたり取り外したりすることが多いため、本発明を適用する意義が大きい。
【0016】手段8.手段1〜7のいずれかに記載の遊技機であって、前記遊技機はスロットマシンである遊技機。こうすれば、スロットマシンの内部における部材の取り付けと取り外しを容易に行うことができる。なお、スロットマシンには、Aタイプ(ビッグボーナスゲームが子役ゲーム30回とJACゲーム3回のセットで構成されるタイプ)、Bタイプ(ビッグボーナスゲームが子役ゲーム30回とJACゲーム2回のセットで構成されるタイプ)、Cタイプ(シングルボーナスが頻繁に揃うタイプ)、AタイプとCタイプの複合機、BタイプとCタイプの複合機などがあるが、いずれのスロットマシンであってもよいし、これらのタイプ以外のスロットマシンであってもよい。
【0017】手段9.手段1〜7のいずれかに記載の遊技機であって、前記遊技機はパチンコ機である遊技機。こうした本発明の遊技機としてのパチンコ機の基本構成例としては、発射ハンドルを備えており、そのハンドル操作に応じて遊技球を所定の遊技領域に発射させ、遊技球が遊技領域内の所定の位置に配置された作動口に入賞することを必要条件として表示手段における図柄の変動表示が開始され、また、特別遊技状態発生中には遊技領域内の所定の位置に配置された入賞口が所定の態様で開放されて遊技球を入賞可能として、その入賞個数に応じた有価価値(景品球のみならず、磁気カードへの書き込み等も含む)が付与されるものを挙げることができる。こうしたパチンコ機において、少なくとも多数個の遊技球を取得できる遊技者に有利な状態である特別遊技状態(大当り状態)と、遊技球を消費する遊技者に不利な状態である通常遊技状態とが存在するものとすることもできる。この場合もスロットマシンとほぼ同様の作用効果を奏する。
【0018】手段10.手段1〜7のいずれかに記載の遊技機であって、前記遊技機はパチンコ機とスロットマシンとを融合させてなる遊技機。このようなスロットマシンとパチンコ機とを融合させてなる遊技機は、遊技媒体としてメダルの代わりに遊技球を用いるスロットマシンである。この場合もスロットマシンとほぼ同様の作用効果を奏する。
【0019】なお、本発明の遊技機としては、スロットマシンやパチンコ機やパチンコ機とスロットマシンとを融合させてなる遊技機などを挙げることができるが、この他、種々の遊技機に適用することもできる。
【0020】
【発明の実施の形態】[第1実施形態]次に、本発明の好適な一実施形態を説明する。図1は、本発明の一実施形態であるスロットマシン10の前面扉を閉じた状態の斜視図、図2はスロットマシン10の前面扉を開いた状態の斜視図である。本実施形態のスロットマシン10は、前面扉12がその左辺を回動軸として本体11に回動可能に取り付けられ、前面扉12を閉じた状態で施錠装置20により前面扉12と本体11とを施錠可能である。前面扉12には、遊技の進行に伴い点灯したり点滅したりする上部ランプ13と、遊技の進行に伴い種々の効果音を鳴らしたり遊技者に遊技状態を報知したりするスピーカ14,14と、各種表示内容を表示する液晶ディスプレイ15と、左回胴Lと中回胴Mと右回胴Rをそれぞれ透視可能な遊技パネル30と、略中段付近にて各種ボタン51,53〜56,61〜63やスタートレバー52やメダル投入口57が設けられた操作部50と、機種名や遊技に関わるキャラクタなどが表示された下段プレート16と、メダル払出口17から払い出されたメダルを受けるメダル受け皿18とが装着されている。また、スロットマシン10の内部には、オンされるとスロットマシン10の各部に電源を供給する電源スイッチ81や、スロットマシン10をリセットするときに操作するリセットスイッチ82や、図示しない設定キーを挿入することにより、スロットマシン10の設定状態を変更可能な設定キー挿入孔83などを備えている電源ボックス85や、メダルを貯留する補助タンク87と補助タンク87内のメダルを払出用通路92に通じる開口93を介してメダル払出口17へ払い出す払出装置88とから構成されているホッパ86や、CPUを中心とするマイクロコンピュータとして構成されており処理プログラムを記憶するROMや一時的にデータを記憶するRAMや入出力処理回路がバスによって接続されている主制御装置70や、CPUを中心とするマイクロコンピュータとして構成されており主制御装置70からのコマンド信号に応じて液晶ディスプレイ15の表示内容の制御を行う表示用制御装置94や、パネルケース95や、基板ケース96が装着されている。
【0021】遊技パネル30は、左回胴L、中回胴M、右回胴Rの停止中または回転中の様子を外部に露出する露出窓31L,31M,31Rを備え、露出窓31Lの左側に配設された5つのベットランプ32,33,33,34,34と、この露出窓31L,31M,31Rの下側に配設されている、スロットマシン内部に貯留されている枚数を表示するものであるクレジット枚数表示部35と、ビッグボーナス時にあと何回JAC(ジャック)インできるかとかJACゲーム時にあと何回JAC図柄成立が残っているかといった回数を表示するものであるゲーム数表示部36と、有効ライン上に同じ図柄が揃って入賞したときに払い出された枚数を表示するものである払出枚数表示部37とを備えている。
【0022】操作部50は、前面部に設けられたクレジットボタン51、スタートレバー52、左回胴用ストップボタン53、中回胴用ストップボタン54、右回胴用ストップボタン55、および返却ボタン56と、水平段部に設けられたメダル投入口57、1枚ベットボタン61、2枚ベットボタン62およびマックスベットボタン63とを備えている。
【0023】クレジットボタン51は、一度押されるとオン状態になり、もう一度押されるとオフ状態になり、その後押しボタン操作が行われるごとにオンオフが切り替わる。スタートレバー52は、遊技者がゲームを開始するときに手で押し操作するレバーであり、手が離れたあと元の位置に自動復帰する。左回胴用ストップボタン53、中回胴用ストップボタン54、右回胴用ストップボタン55は、それぞれ回転中の左回胴L、中回胴M、右回胴Rを停止させるときに遊技者が指で押すためのボタンである。返却ボタン56は、メダル投入口57に投入されたメダルが詰まったときに押されるボタンであり、このボタンが押されると詰まったメダルがメダル払出口17から返却される。メダル投入口57は、メダルを投入するための入口であり、投入されたメダルは内部に設けられたホッパ86へ通じる貯留用通路91か、メダル払出口17へ通じる払出用通路92のいずれかへ導かれる。貯留用通路91と払出用通路92の切替はメダル通路切替ソレノイド66によって行われる。各ベットボタン61,62,63は、ゲームスタート前にそのゲームでベットするメダル枚数を決めるためのボタンである。
【0024】基板ケース96は、蓋となる蓋部96aと土台となる土台部96bとで構成されており、蓋部96aと土台部96bとで表示用制御装置94を収納する構成を採る。内部に表示用制御装置94を取り付けた土台部96bに蓋として蓋部96bをネジで固定することによって、表示用制御装置94は基板ケース96に収納される。更に、基板ケース96は、前面扉12の液晶ディスプレイ15の裏側に取り付けられる。
【0025】パネルケース95は、遊技パネル30がパネルケース95の蓋の役目を担い、5つのベットランプ32,33,33,34,34と、クレジット枚数表示部35と、ゲーム数表示部36と、払出枚数表示部37と、図示していない蛍光灯とを収納した構成をしており、遊技パネル30とパネルケース95が一体となっている。
【0026】なお、液晶ディスプレイ15は表示用制御装置94によって機種名や遊技に関わるキャラクタなどが表示制御される。また、遊技パネル30には機種名や遊技に関わるキャラクタなどが描かれている。このため、スロットマシン10の装いを新しくするためには、制御プログラムの異なる表示用制御装置94に取り替えるために基板ケース96ごと交換したり、異なる機種名やキャラクタなどが描かれた遊技パネル30に取り替えるためにパネルケース95ごと交換したりすることがある。
【0027】図3は、前面扉12の内側上部に基板ケース96とパネルケース95を取り付ける際の説明図である。基板ケース96は、土台部96bの両側面の上部に横向きに突出する基板ケース軸3,3(図3には一方の基板ケース軸3のみを図示)を備え、また、両側面の下部に横方向に延び出した形状の基板ケース取手5,5を備えている。この基板ケース取手5,5は略直角三角形状に形成され、直角をなす二辺のうち一辺が基板ケース96に一体化され他の一辺がパネルケース95に対向している。パネルケース95は、上面の左右二箇所に上向きに延び出した略直線状のパネル取手6,6を備え、下面の4箇所にパネルケース軸組4,4,4,4を備えており、各パネルケース軸組4は一対のステイ4aとそのステイ4aとの間を架け渡すパネルケース軸4bとからなる。更に、前面扉12の内側には、液晶ディスプレイ15の上部左右に基板ケース軸3,3に対応する基板ケース軸受け7,7が設けられ、液晶ディスプレイ15の左辺下部と右辺下部の各々の隣接する位置に固定つまみ9,9(図3には一方の固定つまみ9のみを図示)が設けられ、遊技パネル94の露出用窓97の下辺に4個のパネルケース軸組4,4,4,4に対応するパネルケース軸受け8,8,8,8が設けられている。
【0028】次に、こうして構成された基板ケース96とパネルケース95との前面扉12への取り付け方法について説明する。
【0029】図4は、基板ケース96とパネルケース95を回動させ取り付ける際の断面図である。図示するように、基板ケース軸受け7,7は上部が開放しており、基板ケース軸受け7,7の上部から基板ケース軸3,3を受け入れる。これにより、基板ケース96は基板ケース軸3,3を基板ケース軸受け7,7で受け、基板ケース96の上辺を軸として回動可能な状態になり、基板ケース96を回動させ前面扉12へ当接させることができる。また、4個のパネルケース軸受け8,8,8,8も上部が開放しており、上部から4個のパネルケース軸4b,4b,4b,4bを受け入れる。これにより、パネルケース95はパネルケース軸4b,4b,4b,4bをパネルケース軸受け8,8,8,8で受け、パネルケース95の下辺を軸として回動可能な状態になり、パネルケース95を回動させ前面扉12へ当接させることができる。なお、図示していないが基板ケース96とパネルケース95を当接させる時には、固定つまみ9,9は後述する解除姿勢の状態にしておく。
【0030】図5は、2個の固定つまみ9,9のうち液晶ディスプレイ15の左辺下部に位置する固定つまみ9の解除姿勢を表す説明図である。図示するように、固定つまみ9は棒状部材24の略中央を回転軸25として回転可能な回転体であり、解除姿勢とは、棒状部材24が基板ケース取手5とパネルケース取手6のいずれにも掛かっていない状態である。基板ケース96とパネルケース95を前面扉12へ当接させると、基板ケース取手5と固定つまみ9とパネルケース取手6とが近接する。この固定つまみ9が水平である解除姿勢の状態では、基板ケース96とパネルケース95を前面扉12へ当接させる際に、固定つまみ9が邪魔にならず基板ケース96とパネルケース95を前面扉12へ当接することができる。また、解除姿勢の状態では、固定つまみ9が基板ケース取手5とパネルケース取手6とを押さえていないため、基板ケース96とパネルケース95は固定されていない。また、液晶ディスプレイ15の右辺下部に位置する固定つまみ9についても同様である。
【0031】図6は、2個の固定つまみ9,9のうち液晶ディスプレイ15の左辺下部に位置する固定つまみ9の固定姿勢を表す説明図である。図示するように、固定姿勢とは、解除姿勢の状態から90度右回転させた状態であり、基板ケース取手5とパネルケース取手6の両方に掛かっている状態である。固定つまみ9が固定姿勢の状態では、固定つまみ9の棒状部材24の一端によって基板ケース取手5を押さえ、棒状部材24の他端によってパネルケース取手6を押さえる。したがって、1つの固定つまみ9によって基板ケース取手5とパネルケース取手6とを押さえることができる。また、液晶ディスプレイ15の右辺下部に位置する固定つまみ9についても同様である。
【0032】次に、基板ケース96とパネルケース95の取り外し方法について説明する。まず、基板ケース96とパネルケース95とを押さえ固定している左固定つまみ9aと右固定つまみ9bとを固定姿勢の状態から90度左回転させた解除姿勢にする。続いて、基板ケース96は、上辺を軸として前面扉12から離れるように回動させたあと、基板ケース軸3,3を基板ケース軸受け7,7の開放している上部から取り出すことにより前面扉12から取り外す。またパネルケース95は、下辺を軸として前面扉から離れるように回動させたあと、パネルケース軸4b,4b,4b,4bをパネルケース軸受け8,8,8,8の開放している上部から取り出すことにより前面扉12から取り外す。なお、基板ケース96とパネルケース95の取り付けと取り外しの順番は問題とならない。
【0033】以上詳述した本実施形態のスロットマシン10によれば、以下の効果が得られる。
【0034】■2個の固定つまみ9,9の固定姿勢と解除姿勢の切替操作だけで、前面扉12への基板ケース96とパネルケース95の取り付けと取り外しを同時にすることができる。したがって、基板ケース96とパネルケース95とを各々に対応した固定部材で個別に固定し、各々に対応した固定部材の固定解除をして個別に取り外したりする場合に比べて、基板ケース96とパネルケース95の取り付けと取り外しを容易に行うことができる。
【0035】■2個の固定つまみ9,9は、棒状部材24の略中央を回転軸25として回転可能な回転体であり、90度回転させることにより固定姿勢と解除姿勢との切替が可能なため、簡単な操作で基板ケース96とパネルケース95の取り付けと取り外しを容易に行うことができる。
【0036】■基板ケース96は延び出した形状の基板ケース取手5,5を有し、パネルケース95は延び出した形状のパネルケース取手6,6を有している。これにより、液晶ディスプレイ15の左辺下部と右辺下部のそれぞれにおいて基板ケース取手5,5と固定つまみ9,9とパネルケース取手6,6とを近接させることができ、固定つまみ9,9の固定姿勢と解除姿勢の切替によって基板ケース取手5,5とパネルケース取手6,6の押さえ固定と固定解除を容易にすることができる。
【0037】■基板ケース96は、前面扉12の内側にある基板ケース軸受け7に受けられた基板ケース軸3の周りに回動可能であり、またパネルケース95は、前面扉12の内部にあるパネルケース軸受け8,8,8,8に受けられたパネルケース軸4b,4b,4b,4bの周りに回動可能であり、基板ケース96とパネルケース95を取り付ける際には、各々を回動させ、各々の自由端側つまり各々の取手を付けている側を前面扉12に当接させて2個の固定つまみ9,9とを固定姿勢にすることによって固定する。また取り外す際には、2個の固定つまみ9,9を解除姿勢にし、基板ケース96とパネルケース95の各々を回動させ、各々の軸を軸受けより外すことにより、基板ケース96とパネルケース95を取り外す。これにより、ネジを利用する場合に比べて2個の固定つまみ9,9の簡単な操作で基板ケース96とパネルケース95とを取り付けたり取り外したりすることができる。
【0038】■本発明はスロットマシン10の内部の基板ケース96とパネルケース95に適用されており、基板ケース96は液晶ディスプレイ15の表示を司る電子部品が収納されるケースであり、パネルケース95は遊技パネル30の表示を司る電子部品が収納されるケースである。これによって、スロットマシン10の装いを新たにする際に取り付けと取り外しが多い基板ケース96とパネルケース95の取り付けと取り外しが容易になる。
【0039】[第2実施形態]本実施形態は、基板ケース取手5,5の形状とパネルケース取手6,6の形状以外は、第1実施形態と同様である。このため、以下には、第1実施形態と相違する点だけを説明する。なお、第1実施形態と同じ構成要素については同じ符号を使って説明する。
【0040】図7(a)は、2個の固定つまみ9,9のうち液晶ディスプレイ15の左辺下部に位置する固定つまみ9の解除姿勢の説明図であり、図7(b)は固定姿勢の説明図である。各図に示すように本実施形態では、基板ケース取手5の形状は下に向かって3段の凸形状になっており、パネルケース取手6の形状は上に向かって3段の凸形状になっている。図7(a)に示すように固定つまみ9が解除姿勢になっているときには、基板ケース取手5とパネルケース取手6のいずれにも掛かっていない状態である。また、図7(b)に示すように固定つまみ9が固定姿勢になっているときには、基板ケース取手5とパネルケース取手6の各々の2段目を固定つまみ9によって押さえ固定されている。また、2個の固定つまみ9,9のうち液晶ディスプレイ15の右辺下部に位置する固定つまみ9に関しても同様である。
【0041】図8(a)は、2個の固定つまみ9,9のうち液晶ディスプレイ15の左辺下部に位置する固定つまみ9の第2固定姿勢の説明図である。図示するように、固定つまみ9の第2固定姿勢とは、固定姿勢の状態から45度左回転させた状態である。固定つまみ9が第2固定姿勢の状態では、固定つまみ9の棒状部材24の一端によって基板ケース取手5の最下段を押さえ、棒状部材24の他端は何も押さえない。また、2個の固定つまみ9,9のうち液晶ディスプレイ15の右辺下部に位置する固定つまみ9についても同様である。したがって、2個の固定つまみ9,9が第2固定姿勢の状態では、基板ケース取手5,5だけを押さえ固定していることになり、基板ケース96は押さえ固定されているが、パネルケース95は押さえ固定されていない状態となる。
【0042】図8(b)は、2個の固定つまみ9,9のうち液晶ディスプレイ15の左辺下部に位置する固定つまみ9の第3固定姿勢の説明図である。図示するように、固定つまみ9の第3固定姿勢とは、固定姿勢の状態から45度右回転させた状態である。固定つまみ9が第3固定姿勢の状態では、固定つまみ9の棒状部材24の一端によってパネルケース取手6の最上段を押さえ、棒状部材24の他端は何も押さえない。また、2個の固定つまみ9,9のうち液晶ディスプレイ15の右辺下部に位置する固定つまみ9についても同様である。したがって、2個の固定つまみ9,9が第3固定姿勢の状態では、パネルケース取手5,5だけを押さえ固定していることになり、パネルケース95は押さえ固定されているが、基板ケース96は押さえ固定されていない状態となる。
【0043】以上詳述した本実施形態のスロットマシン10によれば、パネルケース95のみを取り外したいときは、固定つまみ9,9を第2固定姿勢にすると基板ケース96を固定させたままパネルケース95を取り外すことができる。また、基板ケース96のみを取り外したいときは、固定つまみ9,9を第3固定姿勢にするとパネルケース95を固定させたまま基板ケース96を取り外すことができる。したがって、固定つまみ9,9を操作するだけで基板ケース96とパネルケース95を各々別々に取り出すこともできる。また、前述した第1実施形態の■〜■の効果も得られる。
【0044】なお、本発明は上述した各実施形態に何等限定されるものではなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲内において、種々なる形態で実施し得ることは勿論である。例えば、上述した各実施形態では固定部材によって基板ケース96とパネルケース95の各々の2カ所を固定していたが、1カ所又は3カ所以上であってもよい。
【0045】また、上述した実施形態の固定部材は、前面扉12の内側にネジで設置されていたが、固定つまみ9,9は前面扉12の内側に嵌め込む部材で構成されており、前面扉12の内側から容易に着脱可能であってもよい。こうすれば、固定つまみ9,9を前面扉12の内側に嵌め込み各々を固定姿勢にすることによって基板ケース96とパネルケース95とを押さえ固定し、固定つまみ9,9を前面扉12の内側から取り外すことによって基板ケース96とパネルケース95の固定解除をすることができる。
【0046】更に、上述した各実施形態では、本発明をスロットマシンに適用した場合を説明したが、本発明をパチンコ機に適用してもよいし、スロットマシンとパチンコ機とを融合させてなる融合機に適用してもよい。いずれの場合も上述した実施形態と同様の作用効果を奏する。
【出願人】 【識別番号】500359408
【氏名又は名称】株式会社サンスリー
【住所又は居所】愛知県名古屋市千種区今池三丁目9番21号
【出願日】 平成13年12月7日(2001.12.7)
【代理人】 【識別番号】110000017
【氏名又は名称】特許業務法人アイテック国際特許事務所
【公開番号】 特開2003−169884(P2003−169884A)
【公開日】 平成15年6月17日(2003.6.17)
【出願番号】 特願2001−373823(P2001−373823)