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【発明の名称】 ジグソーパズル及びパズルピース
【発明者】 【氏名】重田 稔

【要約】 【課題】パズルピースに容易に取り外せないようにつまみを設け、幼児において取り扱いが容易で、これが外れやすいことによる事故を防止でき、製作も容易なジグソーパズル及びパズルピースを提供する。

【解決手段】ピース体1に設けた取付け孔2の表面側に配置するつまみ部材3に対し裏面から作用する固着手段5により固着しピース体1に離脱困難に取り付ける。固着手段5がピース体1の裏面より突出しないようにピース体1に埋設して設けることが好ましく、台枠を組み合わせる際、ピース体1裏面より突出する固着手段5を嵌入する嵌入孔7を台枠6の対応位置に各々設ける。
【特許請求の範囲】
【請求項1】ジグソーパズルを構成するパズルピースであって、ピース体1に設けた取付け穴2の表面側に配置するつまみ部材3に対し裏面から作用する固着手段5により固着することによりつまみ部材3をピース体1に離脱困難に取り付けることを特徴とするパズルピース。
【請求項2】つまみ部材3をピース体1に設けた取付け孔2の表面から挿入したその基部4とピース体裏面から作用する固着手段5とによりピース体1に固着することを特徴とする請求項1記載のパズルピース。
【請求項3】つまみ部材3の基部4が中央に割り込み溝4aを有する細軸部4bの外周下端に突出する掛止段部4cを設けた構造であり、固着手段5が前記細軸部4bに嵌合して掛止段部4cに係合する係合孔5bを有する環状部材5aであることを特徴とする請求項1又は2記載のパズルピース。
【請求項4】つまみ部材3が筒状体3bであると共に、固着手段5が基台5c上に突出体5dを設けてなるものであり、該突出体5dをピース体1に設けた取付け孔2の裏面から挿入したうえで前記筒状体3bに嵌合することによりつまみ部材3をピース体1に取り付けるものであって、筒状体3bの内周面と突出体5dの表面とに設けた係止手段により筒状体3bと突出体5dが合体してつまみ部材3をピース体1に離脱困難に取り付けることを特徴とする請求項1記載のパズルピース。
【請求項5】係止手段が筒状体3bの内周面に設けた周溝3cと突出体5dの表面に設けた突条5eとであり、筒状体3bと突出体5dの嵌合時に周溝3cと突条5eが互いに係止して合体することによりつまみ部材3をピース体1に離脱困難に取り付けることを特徴とする請求項1又は4記載のパズルピース。
【請求項6】つまみ部材3の固着手段5がピース体1の裏面より突出しないようにピース体1に埋設してあることを特徴とする請求項1乃至5記載のパズルピース。
【請求項7】2片以上のパズルピースとこれを嵌合収容する台枠からなるジグソーパズルであって、ピース体1に設けた取付け孔2の表面側に配置するつまみ部材3に対し裏面より作用する固着手段5により固着するに際し、固着手段5がピース体1の裏面より突出する状態にてつまみ部材3をピース体1に離脱困難に取り付けてなる各パズルピースと、前記突出して設けられた固着手段5を嵌入する嵌入孔7を対応位置に各々設けてなる台枠6からなるジグソーパズル。
【請求項8】パズルピースのつまみ部材3の基部4が中央に割り込み溝4aを有する細軸部4bの外周下端に突出する掛止段部4cを設けた構造であり、固着手段5が前記細軸部4bに嵌合して掛止段部4cに係合する係合孔5bを有する環状部材5aであることを特徴とする請求項7記載のジグソーパズル。
【請求項9】パズルピースのつまみ部材3が筒状体3bであると共に、固着手段5が基台5c上に突出体5dを設けてなるものであり、該突出体5dをピース体1に設けた取付け孔2の裏面から挿入したうえで前記筒状体3bに嵌合することによりつまみ部材3をピース体1に取り付けるものであって、筒状体3bの内周面に設けた周溝3cと突出体5dの表面に設けた突条5eとが筒状体3bと突出体5dの嵌合時に周溝3cと突条5eが互いに係止して離脱困難に合体していることを特徴とする請求項7記載のジグソーパズル。
【発明の詳細な説明】【0001】
【発明の属する技術分野】この発明はジグソーパズル、特に幼児の遊戯及び教育用としてのジグソーパズルに関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来、幼児の遊戯及び教育用としてジグソーパズルが効果的であるためよく用いられている。ジグソーパズルの素材は適宜厚みを有する厚紙とすることが通常であるが、幼児用を目的とする場合、構成するパズルピースは少数で形状も比較的単純かつ大型で、素材の厚みも一般用よりかなり分厚いものとすることが通常である。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、手や指の機能が未発達もしくは不十分な幼児においてはいかに分厚く大きいものであっても、大きくて平たいものはつかみ難く、台枠の所定位置への嵌め合わせや、一旦台枠に嵌め合わせたパズルピースを外す作業も難しいものがあった。
【0004】このような欠点を解決するためには各パズルピースにつまみを設けることが容易に考えられるが、単につまみをパズルピース表面に接着するのみでは接着生地が概ね厚紙であるため壊れて容易に外れやすく、すぐにつまみの用を為さなくなるとともに、幼児においてはこれを呑み込む等の事故を惹起するおそれがある欠点があった。
【0005】この発明はこのような従来品の欠点を解消するために為されたものであって、ジグソーパズルのパズルピースにつまみを設けるにあたって、これを容易に取り外せないように取り付けることにより、幼児においても取り扱いが容易で、つまみが外れることによる事故を未然に防止できると共に、製作も容易なジグソーパズル及びパズルピースを提供することを目的とするものである。
【0006】
【課題を解決するための手段】前記目的を達成するために、本発明においてはピース体1に設けた取付け穴2の表面側に配置するつまみ部材3に対し裏面から作用する固着手段5により固着することによりつまみ部材3をピース体1に離脱困難に取り付けてなるものである。このように構成することにより、つまみ部材3はピース体1に強固に固着され、これが容易に外れてつまみとしての用を簡単に果たさなくなったり、外れたつまみ部材を幼児が誤って呑み込んだりする事故を有効に防止しつつ、パズルピースの取り扱いを幼児にてもつまみ部材をつかむことにより容易に行えることができるようになすものである。
【0007】このとき、つまみ部材3をピース体1に設けた取付け孔2の表面から挿入したその基部4とピース体裏面から作用する固着手段5とによりピース体1に固着するようになし、更に、この構成において前記つまみ部材3の基部4を中央に割り込み溝4aを有する細軸部4bの外周下端に突出する掛止段部4cを有する構造とし、固着手段5を前記細軸部4bに嵌合して掛止段部4cに係合する係合孔5bを有する環状部材5aとすれば、これの組み立てに当たっては、つまみ部材3の細軸部4bをピース体1の取付け孔2に表面側から差し込んだうえ、裏面側から環状部材5aの係合孔5bに細軸部4bを合わせて押し込めば、掛止段部4cが割り込み溝4a方向に押し込まれつつ進入してゆき、これが係合孔5bを通過すれば外方に復帰して掛止段部4cが係合孔5bに係合し、つまみ部材3がピース体1に固着されるものであり、組み立てが極めて容易で、且つ、取付け状態が強固で容易には外れない状態を保つことができるものである。
【0008】また、つまみ部材3を筒状体3bとすると共に、固着手段5を基台5c上に突出体5dを設けたものとし、該突出体5dをピース体1に設けた取付け孔2の裏面から挿入したうえで前記筒状体3bに嵌合することによりつまみ部材3をピース体1に取り付けるようにしたものであって、この筒状体3bの内周面と突出体5dの表面とに係止手段を設けて筒状体3bと突出体5dが離脱困難に合体するようになすにあたって、係止手段を筒状体3bの内周面に設けた周溝3cと突出体5dの表面に設けた突条5eとにより構成すれば、これの組み立てにあたっては突出体5dに筒状体3bを嵌め合わせて押し込むのみにて簡単に周溝3cと突条5eが係止して離脱困難に合体し、つまみ部材3をピース体1に離脱困難に取り付けることができるものであり、組み立てが極めて容易で、且つ、取付け状態が強固で容易には外れない状態を保つことができるものである。
【0009】なお、以上の構成において、図7に示すようにつまみ部材3の固着手段5がピース体1の裏面より突出しないようにピース体1に埋没するように設けることにより、ピース体1の裏面は平面状となりこれを机上などに置くときも安定に置くことができ、取り扱い上好ましいものである。
【0010】更に、このような構成の2片以上のパズルピースとこれを嵌合して収容する台枠とによってジグソーパズルを構成する場合において、ピース体1に取り付けたつまみ部材3の固着手段5がピース体1の裏面より突出するように設けられた場合には、この突出して設けられた固着手段4を嵌入する嵌入孔7を台枠6の対応位置に各々設けておけば、パズルピースの台枠への嵌合時の安定性がよくなり好ましいものである。
【0011】
【発明の実施の形態】本発明の好ましい実施の形態を添付の図面に基づいて説明する。図1は本発明の一つの実施例のジグソーパズル及びパズルピースの組み立て方法を示す分解斜視図、図2は同つまみ部材3及び固着手段5を示す正面図、図3はは同組み立て時の断面図、図4は本発明の他の実施例のパズルピースの組み立て方法を示す分解斜視図、図5は同つまみ部材3及び固着手段5を示す正面図、図6は同組み立て時の断面図、図7は固着手段5をピース体1に埋設するようになした場合の断面図、図8はパズルピースと台枠6の関係を示す斜視図である。
【0012】先ず図1乃至図4に基づいて説明する。ピース体1は適宜厚みを有する厚紙製にてその略中央付近に取付け孔2が開けられ、つまみ部材3が取り付けられている。つまみ部材3はプラスチック素材製とすることが構造上適当であり、幼児がつまむのに支障のない適当な太さ及び長さに設定し、その下方に連設した基部4は直径方向の中央に割り込み溝4aを有する細軸部4bを設け、その外周下端に外方に突出する掛止段部4cを設けてある。このつまみ部材の形状は図面に示す円柱状のほか、球状、茄子型状等、つまみやすい形状であればいかなる形状とすることも任意である。
【0013】これに対応する固着手段5はプラスチック素材製にて前記細軸部4bに適合する内径を有する係合孔5bを中央に設けた円筒部に鍔部を連設した環状部材5aとなしてあるものであり、図1に示すように、ピース体1の取付け孔2に細軸部4bを表面側から差し込んだうえ、裏面側から環状部材5aの係合孔5bに細軸部4bを合わせて押し込むのみにて図3に示す状態となり、容易に組み立てを完了することができる。
【0014】次に図5乃至図7に基づいてもう一つの実施例につき説明する。ピース体1の略中央付近に取付け孔2が開けられ、この位置につまみ部材3が取り付けられる。つまみ部材3は幼児がつまみやすい適宜太さの筒状体3bであり、その内周面には全周にわたる周溝3cが設けてある。固着手段5は円盤状の基台5c上に前記筒状体3bの内径に適合する太さを有する柱状の突出体5dを設けたものであり、該突出体表面には前記周溝3cに対応する位置に全周にわたる突条5eを設けてなるものである。これらはいずれもプラスチック素材による成型品とすることが製造及び取り扱い便宜上適当であり、これの組み立てにあたっては突出体5dに筒状体3bを嵌め合わせて押し込むのみにて簡単に周溝3cと突条5eが係止して離脱困難に合体し、図7に示すようにつまみ部材3をピース体1に離脱困難に取り付けることができるものであり、容易に組み立てを完了することができる。
【0015】なお、柱状の突出体5dの外周面下端に複数の竪突条5fを設けて、これを取付け孔2に差し込んだときにピース体1の本体にくい込むようにしておけば、つまみ部材3が不用意に回転して取り扱い難くなることを防止することができる。また、このつまみ部材の外形状は図面に示す円筒状のほか、球状、茄子型状等、つまみやすい形状であればいかなる形状とすることも任意である。
【0016】以上の実施例において、固着手段5は図1、3及び6に示すごとくピース体1の裏面から突出する状態にて固着されるから、これを嵌合する台枠6を組み合わせる場合には、台枠6における対応位置において環状部材5a又は円盤状の基台5cを嵌入する嵌入孔7を設けておくことにより、嵌合時の安定性を図っている。
【0017】なお、ピース体1の厚みを環状部材5a又は円盤状の基台5cの厚みを収納可能な厚さに設定し、予め前記環状部材5a又は円盤状の基台5cが収納されるべき形状に裏面からくりぬいておいたうえで組み立てることにより、図7(A)(B)に示すごとく固着手段の環状部材5a又は円盤状の基台5cがピース体1裏面から突出する状態が解消されるものである。このものにおいては、これを嵌合する台枠6を組み合わせるに際して環状部材5a又は円盤状の基台5cが嵌合すべき孔を設ける必要はないことは勿論である。
【0018】
【発明の効果】請求項1記載の本発明のパズルピースによれば、つまみ部材3はピース体1に強固に固着され、これが容易に外れてつまみとしての用を簡単に果たさなくなったり、外れたつまみ部材を幼児が誤って呑み込んだりする事故を有効に防止でき、パズルピースの嵌め合わせ、取り外し等取り扱いが、手や指の機能が未発達もしくは不十分な幼児においても、つまみ部材をつかむことにより容易に行うことができるようになるものである。
【0019】請求項2乃至5記載の発明によれば、つまみ部材3をピース体1に取り付ける組み立てが極めて容易で、かつ取付け状態が強固で容易には外れない状態を長期にわたって保持することができるものを、比較的単純で製作も容易な構造をもって実現することができるものである。
【0020】請求項6記載の発明によれば、ピース体1の裏面は平面状となりこれを机上などに置くときも安定に置くことができ、これを嵌合する台枠6を組み合わせるに際して特別の細工をすることなく通常の仕様とすることができる。
【0021】請求項7記載の発明によれば、裏面から突出する状態にて固着される固着手段5を有するピース体1を台枠6に嵌合する際に嵌め合わせの安定性がよくなる効果がある。
【0022】請求項8又は9記載の発明によれば、つまみ部材3をピース体1に取り付ける組み立てが極めて容易で、取付け状態が強固で容易には外れない状態を長期にわたって保持することができ、且つ、ピース体1を台枠6に嵌合する際に嵌め合わせの安定性がよいジグソーパズルを提供することができるものである。
【出願人】 【識別番号】000103301
【氏名又は名称】エンゼル商事株式会社
【出願日】 平成14年3月15日(2002.3.15)
【代理人】 【識別番号】100103654
【弁理士】
【氏名又は名称】藤田 邦彦 (外2名)
【公開番号】 特開2003−164658(P2003−164658A)
【公開日】 平成15年6月10日(2003.6.10)
【出願番号】 特願2002−71304(P2002−71304)