| 【発明の名称】 |
遊技機 |
| 【発明者】 |
【氏名】柳 漢呉 【住所又は居所】群馬県桐生市広沢町二丁目3014番地の8 株式会社平和内
【氏名】田島 直樹 【住所又は居所】群馬県桐生市広沢町二丁目3014番地の8 株式会社平和内
【氏名】大出 誠 【住所又は居所】群馬県桐生市広沢町二丁目3014番地の8 株式会社平和内
【氏名】多田 佳範 【住所又は居所】群馬県桐生市広沢町二丁目3014番地の8 株式会社平和内
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| 【要約】 |
【課題】停電復帰時に、図柄制御装置が正常動作する。
【解決手段】電源からの電力投入時には、EEPROM(204)の制御コマンドに基づいて、停電直前に出力した制御コマンドの次に出力すべき表示制御コマンドから出力が開始するようになっているバックアップ機能付きパチンコ機において、主制御装部(200)は、電力投入時において、停電直前に特別図柄表示装置(100)に出力した制御コマンドの次に出力すべき制御コマンドを出力する前に、特別図柄表示装置が電源復帰後処理を正常動作できるようにするための特殊識別コードを、該特別図柄表示装置が認識できるようにして出力する。 |
【特許請求の範囲】
【請求項1】 遊技機を駆動するための電源からの電力供給の有無によらずデータを記憶可能な記憶手段と、遊技状態を制御する遊技制御手段と、前記遊技制御手段からの制御コマンドに基づいて動作する周辺装置とを備え、前記遊技制御手段は、前記周辺装置に出力した制御コマンドを前記記憶手段に記憶し、前記電源からの電力投入時には、前記記憶手段の制御コマンドに基づいて、停電直前に前記周辺装置に出力した制御コマンドの次に出力すべき制御コマンドから出力を開始する遊技機において、前記遊技制御手段は、電力投入時において、前記停電直前に前記周辺装置に出力した制御コマンドの次に出力すべき制御コマンドを出力する前に、電源復帰情報を前記周辺装置に出力し、該周辺装置では、前記電源復帰情報に基づいて電源復帰後処理をすることを特徴とする遊技機。 【請求項2】 遊技機を駆動するための電源からの電力供給の有無によらずデータを記憶可能な記憶手段と、遊技状態を制御する遊技制御手段と、前記遊技制御手段からの複数の制御コマンドからなる制御コマンド群に基づいて遊技状態に関する表示を行う表示装置とを備え、前記遊技制御手段は、前記表示装置に出力した制御コマンドを前記記憶手段に記憶し、前記電源からの電力投入時には、前記記憶手段の制御コマンドに基づいて、停電直前に前記表示装置に出力した制御コマンドの次に出力すべき制御コマンドから出力を開始する遊技機において、前記遊技制御手段は、電源復帰時において、前記停電直前に前記表示装置に出力した制御コマンドの次に出力すべき制御コマンドを出力する前に、電源復帰情報を前記表示装置に出力するとともに、該表示装置では、前記電源復帰情報に基づいて電源復帰後処理をすることを特徴とする遊技機。 【請求項3】 前記表示装置は、前記電源復帰後処理として、遊技可能な状態である旨を通知するようになっていることを特徴とする請求項2記載の遊技機。 【請求項4】 前記遊技制御手段は、前記次に出力すべき制御コマンドを出力する前に、前記電源復帰情報に続いて遊技可能状態表示コマンドを出力し、前記表示装置では、前記電源復帰後処理として遊技可能状態表示コマンドに基づいて前記遊技可能な状態である旨を通知することを特徴とする請求項3記載の遊技機。
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【発明の詳細な説明】【0001】 【発明の属する技術分野】本発明は、停電から復帰したときに停電直前の状態に制御状態を復帰させるバックアップ機能付き遊技機に関する。 【0002】 【従来の技術】従来、パチンコ機等の遊技機としては、停電から復帰したときに停電直前の状態に制御状態を復帰させるバックアップ機能付きの遊技機があった。従来の遊技機は、遊技機を駆動するための電源とは別の電源からの電力によりデータを記憶する記憶手段を有し、遊技機の遊技制御を行う主制御基板をなす遊技制御装置と、遊技制御装置からの複数の制御コマンドからなる制御コマンド群ごとにその制御コマンドに基づいて図柄の表示制御等を行う副制御基板からなる図柄表示装置とを備えている。 【0003】遊技制御装置は、図柄表示装置に出力した制御コマンドを記憶装置に記憶し、停電から復帰したときは、記憶手段に記憶した制御コマンドに基づいて、停電直前に出力していた制御コマンド群の最初の制御コマンドから再送を行うようになっている。例えば、図柄制御装置により図柄の変動表示制御を行う場合には、遊技制御装置は、「特別図柄を変動させ、変動開始後どれだけ時間経過してから特別図柄を停止させるかを指示するための変動パターン指定コマンド」と、「特別図柄のうち左図柄の停止図柄を指定する左図柄指定コマンド」と、「特別図柄のうち中図柄の停止図柄を指定する中図柄指定コマンド」と、「特別図柄のうち右図柄の停止図柄を指定する右図柄指定コマンド」と、「特別図柄を停止させるための図柄停止コマンド」とからなる制御コマンド群をその順序で図柄表示装置に出力する。 【0004】このような制御コマンド群において、例えば、右図柄指定コマンドを出力してから図柄停止コマンドを出力するまでの間に停電が発生した場合、その後の電源復帰時には、遊技制御装置は、図柄表示装置に、変動パターン指定コマンド、左図柄指定コマンド、中図柄指定コマンド及び右図柄指定コマンドを再送している。 【0005】 【発明が解決しようとする課題】ところで、遊技制御装置は、電源復帰時には、残りの制御コマンドからしか送信することができない。例えば、上述した例のように右図柄指定コマンドを出力してから図柄停止コマンドを出力するまでの間に停電した場合には、遊技制御装置は、図柄停止コマンドから出力を開始することになる。その一方、図柄表示装置は、制御コマンド群ごとにその制御コマンドが送られてくることを前提に図柄の表示処理を行うようになっているために、制御コマンド群の途中の制御コマンドを入力しても正常な制御コマンド群ではないと判定し、エラー検知してしまう。 【0006】よって、遊技制御装置が停電復帰時に途中の制御コマンドからの出力を開始すると、図柄表示装置では、電源復帰後処理において、送られてきた制御コマンドを通常送られてくる制御コマンドとして認識できず、正常な制御コマンド群ではないと判定してエラー検知してしまう。これにより、例えば、エラー検知がなされてしまうと、停電復帰時にしばらくの間、表示部に何も表示されない状態が継続してしまう場合がある。しかし、停電から復帰して遊技可能な状態となったときに、画面に何も表示されない状態が継続すると、停電の影響により遊技機がまだ遊技不能な状態にあるのではないかという不安感を遊技者に与えてしまう。 【0007】このようなことから、電源復帰後処理として、電源断前の状態に復帰するまでの間に、遊技者に不安感を与えないように、復帰処理中である旨の表示を図柄表示装置においてすることも考えられる。しかし、この場合でも、図柄表示装置では、遊技制御装置から送信されてくるその表示のための制御コマンドを認識できず、エラー検知してしまう場合がある。そこで、本発明は、このような従来の技術の有する未解決の課題に着目してなされたものであって、停電復帰時に、図柄制御装置が正常動作することができる遊技機の提供を目的としている。 【0008】 【課題を解決するための手段】前記目的を達成するために、請求項1に記載の遊技機は、遊技機を駆動するための電源からの電力供給の有無によらずデータを記憶可能な記憶手段と、遊技状態を制御する遊技制御手段と、前記遊技制御手段からの制御コマンドに基づいて動作する周辺装置とを備え、前記遊技制御手段は、前記周辺装置に出力した制御コマンドを前記記憶手段に記憶し、前記電源からの電力投入時には、前記記憶手段の制御コマンドに基づいて、停電直前に前記周辺装置に出力した制御コマンドの次に出力すべき制御コマンドから出力を開始する遊技機において、前記主遊技制御手段が、電力投入時において、前記停電直前に前記周辺装置に出力した制御コマンドの次に出力すべき制御コマンドを出力する前に、電源復帰情報を前記周辺装置に出力し、該周辺装置では、前記電源復帰情報に基づいて電源復帰後処理をすることを特徴としている。 【0009】このような構成であれば、停電等により電源からの電力が遮断された場合に、停電から復帰して電源投入時には、遊技制御手段により、停電直前に周辺装置に出力した制御コマンドの次に出力すべき制御コマンドを出力する前に、電源復帰情報を周辺装置に出力することで、周辺装置では、電源復帰情報に基づいて正常動作して電源復帰後処理を実行する。その後、遊技制御手段により、停電直前に周辺装置に出力した制御コマンドの次に出力すべき制御コマンドから出力が開始される。 【0010】ここで、記憶手段は、遊技機を駆動するための電源からの電力供給の有無によらずデータを記憶可能なものであればどのような構成であってもよく、例えば、遊技機を駆動するための電源とは別の電源からの電力によりデータを記憶可能なものであってもよいし、フラッシュROM等のデータ書換可能な不揮発性の記憶素子からなるものであってもよい。以下、請求項2記載の遊技機において同じである。 【0011】また、周辺装置としては、遊技機がパチンコ機であれば、例えば、賞球払出制御装置、貸出球払出制御装置、ランプ制御装置、音声制御装置、図柄表示装置または発射制御装置が挙げられる。このうち特に、図柄表示装置に対して本発明を適用するのが好適である。遊技者は、遊技機のなかで図柄表示装置に注目する可能性が高いため、停電から復帰したときに遊技者に与える不安感を有効に緩和することができるからである。 【0012】また、請求項2記載の遊技機は、遊技機を駆動するための電源からの電力供給の有無によらずデータを記憶可能な記憶手段と、遊技状態を制御する遊技制御手段と、前記遊技制御手段からの複数の制御コマンドからなる制御コマンド群に基づいて遊技状態に関する表示を行う表示装置とを備え、前記遊技制御手段は、前記表示装置に出力した制御コマンドを前記記憶手段に記憶し、前記電源からの電力投入時には、前記記憶手段の制御コマンドに基づいて、停電直前に前記表示装置に出力した制御コマンドの次に出力すべき制御コマンドから出力を開始する遊技機において、前記主遊技制御手段が、電源復帰時において、前記停電直前に前記周辺装置に出力した制御コマンドの次に出力すべき制御コマンドを出力する前に、電源復帰情報を前記表示装置に出力するとともに、該表示装置では、前記電源復帰情報に基づいて電源復帰後処理をすることを特徴としている。 【0013】この請求項2記載の遊技機は、遊技制御手段により、複数の制御コマンドからなる制御コマンド群が表示装置に出力されるとともに、表示装置に出力された制御コマンドが記憶手段に記憶され、表示装置により、制御コマンド群に基づいて遊技状態に関する表示が行われる。このような構成であれば、停電等により電源からの電力が遮断された場合に、停電から復帰して電源投入時には、遊技制御手段により、停電直前に表示装置に出力した制御コマンドの次に出力すべき制御コマンドを出力する前に、電源復帰情報を表示装置に出力することで、表示装置では、電源復帰情報に基づいて正常動作して電源復帰後処理を実行する。その後、遊技制御手段により、停電直前に表示装置に出力した制御コマンドの次に出力すべき制御コマンドから出力が開始される。 【0014】また、請求項3記載の遊技機は、請求項2記載の遊技機において、前記表示装置が、前記電源復帰後処理として、遊技可能な状態である旨を通知するようになっていることを特徴としている。このような構成であれば、表示装置では、電源復帰後処理として遊技可能な状態である旨を通知する。また、請求項4記載の遊技機は、請求項3記載の遊技機において、前記遊技制御手段が、前記次に出力すべき制御コマンドを出力する前に、前記電源復帰情報に続いて遊技可能状態表示コマンドを出力し、前記表示装置では、前記電源復帰後処理として遊技可能状態表示コマンドに基づいて前記遊技可能な状態である旨を通知することを特徴としている。 【0015】このような構成であれば、表示装置は、電源復帰情報を認識して、確実に電源復帰後処理の正常動作を行い、続いて入力される遊技可能状態表示コマンドに基づいて遊技可能な状態である旨を表示する。 【0016】 【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態を図面を参照しながら説明する。この実施の形態は、本発明に係る遊技機を、停電から復帰したときに停電直前の状態に制御状態を復帰させるバックアップ機能付きのパチンコ機に適用したものである。先ず、パチンコ機における遊技盤面の構成を図1を参照しながら説明する。図1は、パチンコ機における遊技盤面の正面部、特に説明に必要な部分を模式的に示した図である。 【0017】遊技盤10のほぼ中央部には、図1に示すように、3つ(左、中、右)の表示エリアを有していて、各表示エリアにおいて、独立して数字やキャラクタによる図柄で構成される識別情報を横一列の配列パターンで変動表示可能である特別図柄表示装置100が配設されており、その真下には、特別図柄始動口104が配設されていて、この特別図柄始動口104の両側には、普通図柄作動ゲート102,102が配設されている。また、一対の開閉部材120,120が特別図柄始動口104を形成するように離間して開閉可能に設けられている。 【0018】さらに、特別図柄始動口104の下方には、大入賞口106と、普通図柄表示装置108と、アウト口114とがこの順で配設されており、さらに、特別図柄始動口104の両斜め上方には、ランプ表示装置110,110が配設されているとともに、遊技盤10の両側端部近傍にもランプ表示装置(より具体的には、LED装置)112,112が配設されている。そして、特別図柄始動口104に遊技球が入賞して乱数抽選が行われ、この抽選された乱数が大当り値であるときには、各表示エリアにおいて少なくとも1つの識別情報の変動表示が開始され、その後、所定パターン(例えば、「7、7、7」)の表示が特別図柄表示装置100によって行われ、大入賞口106が所定パターンで開閉制御されて遊技者にとって有利な大当り遊技状態となる。 【0019】また、普通図柄作動ゲート102が遊技球の通過を検出すると、乱数抽選が行われ、この抽選された乱数が小当り値であるときには、普通図柄表示装置108の表示部を所定パターン(例えば、「7」や「3」)に表示させ、その後に、開閉部材120が開状態となって遊技球が特別図柄始動口104に入賞した場合にも、同様に乱数抽選が行われ、この抽選された乱数が大当り値であるときには、各表示エリアにおける変動表示が開始され、その後、所定表示パターン(例えば、「7、7、7」)の表示が特別図柄表示装置100によって行われ、大入賞口106が所定パターンで開閉制御されて遊技者にとって有利な大当り状態となる。一方、いずれの入賞口にも入賞しない遊技球は、アウト口114を介して排出される。また、この遊技機は、奇数図柄が出目で大当りとなった場合には、次回の大当り確率が向上する確率変動機能を有している。 【0020】次に、パチンコ機における主制御部200の構成を図2を参照しながら説明する。図2は、主制御部200の構成を示すブロック図である。主制御部200は、図2に示すように、CPUを内蔵したマイクロプロセッサを搭載していて、一連の遊技機制御手順を記述した遊技制御プログラムや制御データ等を格納するためのROM201と、ワークエリアが形成されるRAM203と、電気的にデータ書換可能な不揮発性メモリであるEEPROM(Electrically Erasable and Programmable Read Only Memory)204とが設けられていて、一体型のワンチップマイコンとなっている。 【0021】ROM201は、遊技制御プログラムのほか、後に説明する、特別図柄表示装置100を制御するための各種のコマンドを少なくとも含む、多種多様な制御コマンドを格納するコマンドデータテーブル領域202を有している。EEPROM204は、停電から復帰したときに停電直前の状態に制御状態を復帰させるために、特別図柄表示装置100等に出力した制御コマンドを格納するためのものである。停電から復帰したときは、EEPROM204の制御コマンドに基づいて、停電直前に出力した制御コマンドの次に出力すべき制御コマンドから出力を開始することにより、停電直前の状態に制御状態を復帰させる。 【0022】主制御部200には、入力ポート210を介して、特別図柄始動口104内部に設けられ遊技球の特別図柄始動口104への入賞を検出する特別図柄始動スイッチ304と、普通図柄作動ゲート102の内部に設けられ遊技球のゲート通過を検出する普通図柄作動スイッチ306と、大入賞口106の内部に設けられ遊技球の大入賞口106への入賞を検出する大入賞ロスイッチ308とが接続され、主制御部200は、各検出信号を入力可能となっている。 【0023】また、主制御部200には、出力ポート215を介して、周辺装置が多数接続されている。すなわち、主制御部200には、出力ポート215を介して、特別図柄やキャラクタを表示する表示部を3つ有してそれぞれを独立して可変表示可能でLCD等で実現される特別図柄表示装置100と、ランプを点灯制御するランプ表示装置110,112と、効果音を発生する効果音発生装置116と、7セグメント表示デバイス等で実現される普通図柄表示装置108と、始動口の開閉部材120を開閉制御するための始動口作動ソレノイド300と、大入賞口106の幅広な開閉部材を開閉制御するための大入賞口作動ソレノイド302とが接続されている。 【0024】そして、主制御部200は、各周辺装置を制御するための制御コマンドを出力可能となっている。主制御部200は、特に特別図柄表示装置100、ランプ表示装置110(112)、効果音発生装置116及び普通図柄表示装置108に対しては、所定数個の制御コマンドを所定のタイミングで出力可能となっていて、これら周辺装置は、受け取った制御コマンドに基づいて、主制御部200に頼らずに自身内のCPUが細かな制御を行うようになっている。さらに、主制御部200から周辺装置へ制御コマンドを出力するのみの一方同通信による通信形態を採っている。 【0025】また、主制御部200には、電源供給を行うための電源回路212と、所定時間ごとにリセット信号を出力するリセット回路213とが接続されていて、さらに、リセット回路213には、主制御部200から周期的タイマカウンタによって生成されたパルス信号が入力されるとともに、電源回路212からの電流供給状況を監視するためのモニタ信号が入力される。次に、主制御部200から特別図柄表示装置100に出力される表示制御コマンドの構造及び内容を図3乃至図7を参照しながら説明する。図3は、表示制御コマンドのデータ構造を示す図であり、図4乃至図7は、表示制御コマンドの内容を示す図である。 【0026】主制御部200から特別図柄表示装置100に出力される表示制御コマンドは、図3に示すように、表示制御コマンドの分類を識別するための識別子で1バイト長のディジタルデータであるモード(MODE)と、実行される表示制御コマンドの内容(機能)を示す1バイト長のディジタルデータであるイベント(EVENT)とからなる。なお、特別図柄表示装置100以外の周辺装置に出力される制御コマンドも、これと同様のデータ構造になっている。 【0027】表示制御コマンドには、図4乃至図7に示すように、「特別図柄を変動させ、変動開始後どれだけ時間経過してから特別図柄を停止させるかを指示するための変動パターン指定コマンド」と、「特別図柄のうち左図柄の停止図柄を指定する左図柄指定コマンド」と、「特別図柄のうち中図柄の停止図柄を指定する中図柄指定コマンド」と、「特別図柄のうち右図柄の停止図柄を指定する右図柄指定コマンド」と、「特別図柄を停止させるための図柄停止コマンド」とがある。これらのコマンドは、遊技状況に応じて変動表示の変動態様がどのように変化しても必ず必要なものであり、主制御部200は、図柄変動表示を開始させるような遊技状況となったとき、これらの5つのコマンドを1回の変動表示制御において所定のタイミングで特別図柄表示装置100に出力する。また、図柄停止コマンドを、左・中・右図柄指定コマンドに対応させて用意するようにしても良い。 【0028】次に、主制御部200の構成及び主制御部200で実行される処理を図8を参照しながら詳細に説明する。主制御部200は、CPUを内蔵したマイクロプロセッサを搭載し、CPUは、リセット回路213からのリセット信号により所定の動作クロック(例えば、4[ms])で1サイクルを実行可能な遊技制御プログラムに基づいて動作するようになっており、ROM201の所定領域に格納されている遊技制御プログラムを起動させ、図8のフローチャートに示す遊技制御処理を実行するようになっている。図8は、遊技制御処理を示すフローチャートである。 【0029】遊技制御処理は、主制御部200のCPUにおいて実行されると、先ず、ステップS110に移行するようになっている。ステップS110では、電源投入が行われてから初めての処理が実行されたか否かを判定する。電源投入後、初めての処理のとき(Yes)は、ステップS300に移行する一方、これ以外のとき(No)は、ステップS120に移行する。ステップS300の処理内容については、後で詳述する。一方、ステップS120では、RAM203内に形成される図示しない、大当り判定用、小当り判定用等の各種の乱数生成用ループカウンタのカウント値をインクリメントし、ステップS130では、遊技機制御に用いる各種のタイマのタイマ値を更新する。 【0030】次に、ステップS140において、特別図柄始動スイッチ304、普通図柄作動スイッチ306及び大入賞ロスイッチ308が出力した検出信号を入力ポート203を介して図示しない自身内のレジスタに読み込み格納する入力ポート処理を実行し、次いで、ステップS150に移行して、ポート入力処理で読み込み格納したデータを把握するためのスイッチチェック処理を実行する。次に、ステップS160にて、各スイッチ304,306,308等の断線や短絡の有無のチェックを行い、これらの障害が発生しているとき(Yes)は、ステップS220に移行する一方、これ以外のとき(No)は、ステップS180に移行する(ステップS170)。 【0031】そして、ステップS180において、普通図柄表示装置107の表示制御に必要なデータをRAM203の所定領域に格納するとともに、特別図柄表示装置100の表示制御コマンド(図4乃至図7にて説明した表示制御コマンドを含む)をRAM203の所定領域に格納して、続くステップS190にて、各種のタイマのタイマ値を減じる。なお、ステップS180において、主制御部200は、遊技制御に応じて必要なモード、イベントの表示制御コマンドをコマンドデータテーブル領域202を参照して決定し、決定したモード、イベントを示すディジタルデータをRAM203の所定エリアに格納する。 【0032】次に、ステップS200において、大入賞口106と特別図柄始動口104の開閉部材120とを所定パターンで開閉制御するために、始動口作動ソレノイド300と大入賞口作動ソレノイド302とを駆動制御し、次いで、ステップS220において、図示しない賞球払出装置に払出し動作を行わせるための制御コマンドをRAM203の所定エリアに格納する賞球セット処理を実行し、さらに、ステップS230,S240,S250において、図示しない遊技機管理装置に各種の遊技データを出力する外部情報処理と、効果音発生装置116を遊技状態に対応させて効果音発生制御するための制御コマンドをRAM203の所定エリアに格納する効果音処理と、ランプ表示装置110,112を遊技状態に対応させて点灯制御するための制御コマンドをRAM203の所定エリアに格納する表示灯制御処理とを実行する。 【0033】次に、ステップS260では、各処理でRAM203に格納したデータを出力ポート215を介して対応する装置に出力し(ポート出力処理)、これを受け取った装置側はこれに基づいた制御動作を行う。特別図柄表示装置100に対しては、先ず、ストローブ信号を出力し、ステップS180にてRAM203に格納されたモード、イベントの表示制御コマンドを出力する。これによって、特別図柄表示装置100には、例えば、図4乃至図7にて示した表示制御コマンドが主制御部200から出力されることになる。また、表示制御コマンドを出力するとともに、出力した表示制御コマンドをEEPROM204の所定領域に格納する。 【0034】ステップS270では、リセット回路213からリセット信号が入力されるまでリセット待機処理を実行するとともに、リセット信号が入力された場合には、ステップS110に移行して、遊技機制御を継続する。なお、このリセット待機処理としては、各種の乱数生成用のカウンタの更新等が挙げられる。前記ステップS300における電源投入時の処理は、次のようになる。図9は、電源投入時の処理のフローチャートを示す。 【0035】先ず、ステップS301では、主制御部200は自身のスタックポインタの設定や主制御部200に内蔵されるデバイスの設定を行う。主制御部200に内蔵されるデバイスの設定としては、RAM203の初期化、レジスタクリア等の自身の初期化等が挙げられる。そして、ステップS302に移行して、RAMクリアスイッチがオンか否かを判定する。RAMクリアスイッチがオンと判定されたとき(Yes)は、ステップS310に移行する一方、これ以外のとき(No)は、ステップS303に移行する。 【0036】ステップS310では、RAM203の初期化処理として記憶エリアのクリア処理を実行し、次いで、ステップS311及びステップS312において、特別図柄表示装置100及び普通図柄表示装置108に特別図柄の電源投入時コマンド及び普通図柄の電源投入時コマンドをそれぞれ送信する。そして、ステップS313,ステップS314において、効果音発生装置116へ消音コマンドを送信し、さらに、ランプ表示装置110,112に電源投入時コマンドを送信する。なお、このステップS313における処理は、前記ステップS240における効果音処理であってその電源投入時の処理に対応し、ステップS314における処理は、前記ステップS250における表示灯制御処理であってその電源投入時の処理に対応する。 【0037】次に、ステップS315において各種RAMの初期設定をして、次いで、ステップS316において、メイン処理を実行する。ここで、メイン処理としては、前記ステップS260及びステップS270におけるポート出力処理、リセット待機処理等が挙げられる。一方、ステップS303では、バックアップが有効か否かを判定する。例えば、電源断時には、バックアップ用のバックアップフラグを立てており、ステップS303では、このバックアップフラグに基づいて実施されたバックアップが有効であるか否かを判定する。ここで、バックアップが有効と判定されたとき(Yes)は、ステップS3304に移行する一方、これ以外のとき(No)は、前記ステップS310に移行する。 【0038】ステップS304では、RAM203の内容が正常か否かを判定し、RAM203の内容が正常と判定されたとき(Yes)は、ステップS305に移行する一方、これ以外のとき(No)は、前記ステップS310に移行する。ステップS305では、バックアップ有効解除をして、すなわちバックアップの実施状態を解除して、次いで、復帰処理として、ステップS306において、スタックポインタを復帰させる処理等を行う。続いて、ステップS307では、電源復帰時の各種RAMの初期設定を行い、ステップS400に移行する。 【0039】ステップS400では、周辺装置(サブ制御基板)の設定処理を行う。この周辺装置の設定処理の後、ステップS308に移行する。なお、周辺装置の設定処理については、後で詳述する。ステップS308では、各レジスタを復帰させて、続くステップS309において割り込み状態に復帰する。そして、電源段発生時の処理に戻る。図10は、前記ステップS400における周辺装置の設定処理の具体例を示すフローチャートである。 【0040】先ず、ステップS401では、復帰時の特殊識別コマンドを送信し、続く、ステップS402〜ステップS408にて、特別図柄表示装置100に、特殊識別コードをヘッダとしたA指定コマンド〜G指定コマンドをそれぞれ送信する。ここで、A指定コマンド〜G指定コマンドは、電源復帰時の特別図柄表示装置100がする動作を指定するためのコマンドからなる。また、指定される動作とは、電源復帰後処理による動作であり、例えば、電源復帰後の必要とされる内部処理動作や所定の表示を行うための動作である。特殊識別コードが付されたこれらコマンドは、図11に示すような伝送フォーマットとして送信される。なお、特殊識別コードは、特別図柄表示装置100が電源復帰後処理を正常動作するための電源復帰情報をなす。 【0041】次に、特別図柄表示装置100の構成を図12を参照しながら説明する。図12は、特別図柄表示装置100の構成を示すブロック図である。特別図柄表示装置100は、主制御部200からのストローブ信号や表示制御コマンドを受信するためのデータ受信回路1140(データレベルを変換する電圧変換回路を含む)と、この電圧変換回路等に電源供給を行う電源回路1160と、受信した表示制御コマンドに基づいて表示制御を行うために必要な制御データを生成して画像処理用LSI(VDP)1060に出力するCPU1020と、CPU1020の動作手順を記述した表示制御プログラムを内蔵するプログラムROM1040と、ワークエリアやバッファメモリとして機能するRAM1090と、画像展開処理を行う画像処理用LSI1060と、画像処理用LSI1060が展開した画像データを一時的に記憶するビデオRAM1080と、画像処理用LSI1060が画像展開するために必要なデータを格納したキャラクタROM1180と、ビデオRAM1080に一時的に記憶された画像データを受け取って送出するLCDパネル用インターフェース回路1100と、LCDパネル用インターフェース回路1100から送出された画像データを用いて表示画像を出力するLCDパネル1120とで構成されている。 【0042】次に、キャラクタROM1180に格納されているデータ構造を図13を参照しながら説明する。図13は、キャラクタROM1180に格納されているデータ構造を示す図である。キャラクタROM1180は、図13(a)に示すように、ROMタイトル領域と、ROM管理情報領域と、実際のキャラクタデータを格納したキャラクタイメージデータ領域と、キャラクタの色彩データを格納したパレットデータ領域と、キャラクタの動きを定義したデータを格納したシナリオデータ領域とを有していて、キャラクタデータは、特定の圧縮方法で圧縮された状態でキャラクタイメージデータ領域に格納されており、さらに、図13(b)に示すように、パレットデータ領域は、色番号とカラーコードとが対となったものが複数種類格納されている。 【0043】CPU1020は、データ受信回路1140が受信した表示制御コマンドに応じて生成した制御データを画像処理用LSI1060に与えると、画像処理用LSI1060は、キャラクタイメージデータ領域から獲得したキャラクタデータを解凍し、パレットデータ領域から獲得した色彩データに基づいて配色し、シナリオデータ領域から獲得したデータで指定されたビデオRAM1080上の位置に画像展開したデータを一時的に格納し、一時的に格納したデータをLCDパネル用インターフェース回路1100に送ることによって、LCDパネル1120によって、変動表示速度変化等を含む様々な画像表示が細かに行われる。 【0044】次に、表示制御コマンドの入出力タイミングを図14を参照しながら説明する。図14は、表示制御コマンドの入出力タイミングを示すタイミングチャートである。表示制御コマンドは、1バイト長のモード(MODE)と、同じく1バイト長のイベント(EVENT)とからなっていて、図14の例では、主制御部200は、コマンド変化時に自身が生成するストローブ信号(DUSTB)の1つ目の立ち上がりを契機として、モード(MODE)データを出力し、次いでストローブ信号(DUSTB)の2つ目の立ち上がりを契機として、イベント(EVENT)データを出力したものである。これに対応して、CPU1020は、ストローブ信号(DUSTB)が出力されてくると割込を発生させ、この割込処理によって表示制御コマンドを受信してRAM1090に格納する。図15は、受信される表示制御コマンド列の一例を示し、■変動パターン指定コマンド、■左図柄指定コマンド、■中図柄指定コマンド、■右図柄指定コマンド、■図柄停止コマンドの順番とさた伝送フォーマットとされて入力されている。 【0045】次に、CPU1020の構成及びCPU1020で実行される処理を図16を参照しながら詳細に説明する。CPU1020は、マイクロプロセッシングユニットMPU等からなり、図示しないリセット回路からのリセット信号により所定の動作クロック(例えば、4[ms])で1サイクルを実行可能な表示制御プログラムに基づいて動作するようになっており、プログラムROM1040の所定領域に格納されている表示制御プログラムを起動させ、図16のフローチャートに示す表示制御処理を実行するようになっている。図16は、表示制御処理を示すフローチャートである。 【0046】表示制御処理では、CPU1020において実行されると、先ず、ステップS501に移行するようになっている。ステップS501では、電源投入が行われてから初めての処理が実行されたか否かを判定する。電源投入後、初めての処理のとき(Yes)は、ステップS502に移行する一方、これ以外のとき(No)は、ステップS506に移行する。ステップS502では、CPU1020は自身のスタックポインタの設定や、レジスタクリア等の自身の初期化等のCPU1020に内蔵されているデバイスの設定を行う。続いて、ステップS503において、RAM1090の初期化を行い、ステップS506に移行する。 【0047】ステップS506では、新たな表示制御コマンドが入力されたか否かを判定し、新たな表示制御コマンドが入力されたと判定されたとき(Yes)は、ステップS507に移行する一方、これ以外のとき(No)は、ステップS512に移行する。ステップS507では、入力された新コマンドが特殊識別コードか否かを判定し、入力された新コマンドが特殊識別コードと判定されたとき(Yes)は、ステップS510に移行する一方、これ以外のとき(No)は、ステップS508に移行する。 【0048】ステップS508では、転送フォーマットが正常か否かを判定し、転送フォーマットが正常であると判定されたとき(Yes)は、ステップS508に移行する一方、これ以外のとき(No)は、ステップS509に移行する。ステッS509では、エラー処理を行い、ステップS510に移行する。ステップS510では、入力コマンドセット処理として、図14において説明した割込処理において、データ受信回路1140が受信したコマンドをRAM1090にコピーする。ここで、受信されるコマンドは、前記ステップS507にて、特殊識別コードが付されていると判定されている場合、前記図11に示した電源復帰後処理用のコマンドであり、特殊識別コードが付されていないと判定されている場合、通常処理時のコマンド、例えば前記図15に示した表示制御コマンドである。 【0049】そして、このステップS510では、この受信されたコマンドが正常か否かのチェック等を行う。次に、CPU1020は、主制御部200とは独立して細かな表示制御を行うための必要な表示制御コマンドを得るべく、処理テーブル(図示せず)の先頭アドレスを決定し、次いでステップS511において、画像処理用LSI1060へ出力するためにRAM1090の必要なエリアのデータを更新する。 【0050】次に、ステップS512において、RAM1090にセットされている図柄制御データに基づいて、画像処理用LSI1060へ出力するためのスクロールデータを求めてRAM1090にセットし、図柄表示位置を設定し、次いで、ステップS513において、図柄速度制御に必要なデータを、プログラムROM1040に内蔵されている速度テーブル(図示せず)から取得してRAM1090にセットし、次にステップS514において、速度データに基づいて図柄オフセット値を更新し、設定された速度で図柄変動を行うための準備を行う。 【0051】次に、ステップS515において、RAM1090にセットされているアニメーション処理用データが格納されているアニメーション処理用テーブル(図示せず)からアニメーションデータを取得し背景画像の表示のための準備を行い、RAM1090内のVDP出力用バッファにセットし、出力許可フラグが「1」か否かを判定する(ステップS516)。そして、出力許可フラグが「1」でないとき(No)は、ステップS1102に戻って一連の処理を繰り返す一方、出力許可フラグが「1」であるとき(Yes)は、ステップS517にて、VDP出力用バッファにセットされているデータを画像処理用LSI1060に出力する。画像処理用LSI1060は、これに応じてキャラクタROM1180のデータを獲得して画像展開し、画像展開されたデータは、ビデオRAM1080に一時的に記憶された後、LCDパネル用インターフェース回路1100に送られ、LCDパネル1120による画像表示が行われる。 【0052】なお、ステップS508において、電源復帰後処理用のコマンドとして内部処理用コマンドが入力された場合には、ステップS510以降の処理において、そのコマンド内容の内部処理を実行するようにする。次に、前記実施の形態の動作、作用、及びその効果を説明する。図17及び図18は、主制御部200から特別図柄表示装置100に出力される表示制御コマンドの出力タイミングの一例を示す図である。 【0053】先ず、パチンコ機に電源が投入され、特別図柄始動口104に遊技球が入賞すると、主基板200により、複数の表示制御コマンドからなる表示制御コマンド群が特別図柄表示装置100に出力されることにより、図柄の変動表示制御が開始される。具体的には、主制御部200では、図17及び図18に示すように、ステップS180,S260を繰り返し経て、変動パターン指定コマンド(■)が出力され、それからT1時間経過後に左図柄指定コマンド(■)が出力され、それからT2時間経過後に中図柄指定コマンド(■)が出力される。そして、それからT3時間経過後に右図柄指定コマンド(■)が出力され、変動開始からT時間経過後に図柄停止コマンド(■)が出力される。一方、このように出力された表示制御コマンドは、ステップS260を経て、EEPROM204に格納される。 【0054】特別図柄表示装置100では、これらの表示制御コマンドを受信すると、CPU1020により、変動パターン指定コマンドにて指定された時間が経過する前に、変動速度変化等の細かな表示制御が行われて一連の変動表示制御が行われ、変動開始からT時間経過後に変動表示制御が終了する。次に、例えば、主制御部200が特別図柄表示装置100への図15に示したような伝送フォーマットからなるコマンド列の送信中に停電(電源断)が発生した場合、停電から復帰したときは、次のように動作する。例えば、電源断が、図19中(A)に示すように、伝送フォーマットからなるコマンド列■■■■■の途中のいずれかの場所で発生した場合の動作である。 【0055】先ず、主制御部200では、図19中(C)(図11)に示すように、伝送復帰時伝送フォーマットとして特殊識別コードを付したA指定コマンド〜G指定コマンドを送る。例えば、電源断が図11に示したような通常伝送フォーマットでの表示制御コマンド列の送信中に発生したか否かについての判定は、EEPROM204に格納されている表示制御コマンド(例えば、図柄停止コマンド)に基づいて行う。すなわち、主制御部200は、バックアップ機能により、表示制御コマンドをEEPROM204に退避させながら周辺装置に該表示制御コマンドを送信しており、これにより、EEPROM204に表示制御コマンドが格納されている場合には、伝送フォーマットの送信中に電源断が発生したと判定する。 【0056】続いて、主制御部200は、この図19中(C)に示したような指定コマンド列A〜Gを送った後に、残りのコマンド列を送る。残りのコマンド列とは、例えば、主制御部200が右図柄指定コマンド■を出力してから図柄停止コマンドを出力するまでの間に停電した場合、図柄停止コマンド以降の表示制御コマンドに該当する。一方、特別図柄表示装置100は、図11に示すようなコマンド列の先頭の特殊識別コードを認識し、これにより、通常伝送フォーマットによるコマンド送信中に、電源復帰時伝送フォーマットが割り込まれたと判断する。そして、特別図柄表示装置100は、その割り込まれた電源復帰時の伝送フォーマットからなる指定コマンド列A〜Gに基づいて指定動作、例えば、図20に示すような遊技可能な状態である旨を表示する表示動作をする。その後、特別図柄表示装置100は、電源断直前に続くコマンド列(例えば、前述の図柄停止コマンド移行のコマンド)に基づいて表示処理を行う。 【0057】ここで、特別図柄表示装置100は、図15に示した通常伝送フォーマットのコマンド列の検査により伝送フォーマットエラーを検出してエラー報知をする機能を有している(図16に示すステップS509の処理)。このようなことから、従来では、主制御部200は、電源復帰時には、本発明のように特殊識別コードが付加されていない図19中(B)に示すような伝送フォーマットからなる指定コマンド列A〜Gを送信していたが、特別図柄制御装置100では、この指定コマンド列A〜Gと、通常送られてくるコマンド列(表示制御コマンド群)とを識別できないことから、伝送フォーマットエラーとして判断し、エラー報知をしてしまうという問題があった。 【0058】しかし、本発明を適用することにより、特別図柄表示装置100は、電源復帰時に送信されてくる伝送フォーマットの先頭に付加されている特殊識別コードを認識し、通常伝送フォーマットによるコマンド送信中に、電源復帰時フォーマットの指定コマンド列A〜Gが割り込まれたと判断することができることとなり、エラー報知をすることを防止しつつ、指定コマンド列A〜Gに基づいた指定動作をすることができるようになる。 【0059】これにより、停電から復帰して遊技可能な状態となったときに、特別図柄表示装置100では、エラー処理されてしまうことを防止することができるようになり、さらに、電源復帰直後に適切な処理(例えば、遊技可能な状態である旨が表示)をすることができるようになるので、従来に比して、遊技者に与える不安感を比較的緩和することができる。なお、本発明は前述の実施の形態に適用されることに限定されるものではない。すなわち、前述の実施の形態では、主制御部200は、表示制御コマンドの送信中に電源断された場合に、特殊識別コードを付加して電源復帰時伝送フォーマットを構成しているが、これに限定されるものではない。図21中(A)に示すように、コマンド定義を示すモード及びイベントのコマンドの送信中に電源断があった場合にも、図21中(C)に示すように、その電源復帰時には、特殊識別コードを付加して電源復帰時伝送フォーマットを構成するようにしてもよい。 【0060】すなわち、本発明に係る特別図柄表示装置100もそうであるが、従来より、図21中(A)(図14)からなるコマンドの構成を検査して、定義されたコマンド構成以外の場合、未定義コマンドとして無視するようになされている。このようなことから、従来では、主制御部200は、電源復帰時には、本発明のように特殊識別コードが付加されていない図21中(B)に示すような電源復帰時の伝送フォーマットからなる指定コマンド列A〜Gを送信し、電源復帰後の処理で、残りのコマンドを送信していたが、特別図柄制御装置100では、この指示コマンド列A〜Gと、通常送られてくるコマンド列(表示制御コマンド群)とをそもそも識別できないことから、前述したように未定義コマンドとしてしまうことがあった。 【0061】しかし、本発明を適用することにより、特別図柄表示装置100は、電源復帰時に送信されてくる伝送フォーマットの先頭に付加されている特殊識別コードを認識し、通常伝送フォーマットによるコマンド送信中に、電源復帰時フォーマットの指示コマンド列A〜Gが割り込まれたと判断することができるようになり、未定義コマンドとしてしエラー報知をすることもなく、指定コマンド列A〜Gに基づいた指定動作をすることができるようになる。 【0062】また、前述の実施の形態においては、特別図柄を表示する特別図柄表示装置100と普通図柄を表示する普通図柄表示装置108とを個別に設けたパチンコ機に本発明を適用した場合について説明したが、特別図柄と普通図柄とを一の図柄表示装置で表示するパチンコ機に本発明を適用することもできる。図22は、そのようなパチンコ機における遊技盤面の構成を示す。このパチンコ機には、遊技盤10のほぼ中央部に、図柄表示装置101が配設されている。そして、図柄表示装置101は、3つ(左、中、右)の表示エリアで変動表示可能として特別図柄101aを表示するとともに、その一部領域に普通図柄101bを表示している。この例では、普通図柄101bは、表示部のコーナ部分に表示されている。また、普通図柄101bは、2つ(左、右)の表示エリアを持ち、変動表示可能とされている。 【0063】このように構成されている場合には、電源復帰後に、主制御部200は、周辺機器である図柄表示装置101に、特殊識別コードを付して、特別図柄表示用のコマンドに加えて普通図柄表示用のコマンドを送信することで、設定処理を実施する。図23は、その設定処理の具体例を示すフローチャートである。先ず、ステップS601では、復帰時の特殊識別コマンドを送信し、続く、ステップS602〜ステップS605にて、図柄表示装置101に、特殊識別コードをヘッダとした特別図柄用の指定コマンド列、例えばA指定コマンド〜D指定コマンドをそれぞれ送信する。ここで、A指定コマンド〜D指定コマンドは、電源復帰時に特別図柄による表示を行うためのコマンドからなる。続いて、ステップS606〜ステップS608にて、図柄表示装置101に、特殊識別コードをヘッダとした特別図柄用の指定コマンド列、例えばE指定コマンド〜G指定コマンドをそれぞれ送信する。ここで、E指定コマンド〜G指定コマンドは、電源復帰時に普通図柄による表示を行うためのコマンドからなる。例えば、電源復帰時に変動表示により普通図柄による表示を実施する場合には、E指定コマンドは、普通図柄の変動を開始させるコマンドであり、F指定コマンドは、普通図柄左の停止図柄を示すコマンドであり、G指定コマンドは、普通図柄右の停止図柄を示すコマンドである。 【0064】このような指定コマンド列を受け取った図柄表示装置101は、先ず受信した識別コードにより、電源復帰時伝送フォーマットが割り込まれたと判断して、続いて受信したA指定コマンド〜G指定コマンドに基づいて、特別図柄に加えて普通図柄について表示制御を行う。このように、本発明は、特別図柄と普通図柄とを一の図柄表示装置101で表示するパチンコ機にも適用することができる。 【0065】また、前述の実施の形態においては、特別図柄表示装置100は、周辺装置である特別図柄表示装置100に、電源復帰後に特殊識別コードを付した指定コマンドを送信するように構成したが、これに限らず、ランプ表示装置110、効果音発生装置116、普通図柄表示装置108、または図示しない賞球払出装置に、電源復帰後に特殊識別コードを付した指定コマンドを送信するようにしてもよい。この場合、特殊識別コードは送信される各装置に識別可能に構成され、また、指定コマンドは送信される各装置が動作可能な制御内容にする。 【0066】また、前述の実施の形態において、図8,図9及び図10のフローチャートに示す処理を実行するにあたっては、ROM201にあらかじめ格納されている遊技制御プログラムを実行する場合について説明したが、これに限らず、これらの手順を示したプログラムが記憶された記憶媒体から、そのプログラムをRAM203に読み込んで実行するようにしてもよい。また、前述の実施の形態において、図16のフローチャートに示す処理を実行するにあたっては、プログラムROM1040にあらかじめ格納されている表示制御プログラムを実行する場合について説明したが、これに限らず、これらの手順を示したプログラムが記憶された記憶媒体から、そのプログラムをRAM1090に読み込んで実行するようにしてもよい。 【0067】ここで、記憶媒体とは、RAM、ROM等の半導体記憶媒体、FD、HD等の磁気記憶型記憶媒体、CD、CDV、LD、DVD等の光学的読取方式記憶媒体、MO等の磁気記憶型/光学的読取方式記憶媒体であって、電子的、磁気的、光学的等の読み取り方法のいかんにかかわらず、コンピュータで読み取り可能な記憶媒体であれば、あらゆる記憶媒体を含むものである。また、前記実施の形態においては、パチンコ機に本発明を適用した場合について説明したが、これに限らず、本発明の趣旨を逸脱しない範囲で他のアミューズメントゲーム機にも適用可能である。 【0068】なお、前述の実施の形態において、前記EEPRPM204は、遊技機を駆動するための電源からの電力供給の有無によらずデータを記憶可能な記憶手段をなし、前記主制御部200は、遊技状態を制御する遊技制御手段をなし、特別図柄表示装置100は、主制御部200からの制御コマンドに基づいて動作する周辺装置をなす。 【0069】 【発明の効果】以上説明したように、請求項1及び2に記載の遊技機によれば、停電から復帰して遊技可能な状態になったときに、周辺装置又は表示装置は確実に電源復帰後処理の正常動作を行うことができる。これにより、遊技者に与える不安感を比較的緩和することができるという効果が得られる。また、請求項3及び4に記載の遊技機によれば、表示装置が、正常動作される電源復帰後処理として、遊技可能な状態である旨を通知することで、遊技者に与える不安感を緩和する効果を有効的にすることができる。
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| 【出願人】 |
【識別番号】000154679 【氏名又は名称】株式会社平和 【住所又は居所】群馬県桐生市広沢町2丁目3014番地の8
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| 【出願日】 |
平成13年11月29日(2001.11.29) |
| 【代理人】 |
【識別番号】100066980 【弁理士】 【氏名又は名称】森 哲也 (外2名)
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| 【公開番号】 |
特開2003−164647(P2003−164647A) |
| 【公開日】 |
平成15年6月10日(2003.6.10) |
| 【出願番号】 |
特願2001−365260(P2001−365260) |
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