| 【発明の名称】 |
遊技機の静電気除電方法及びその装置 |
| 【発明者】 |
【氏名】磯村 明宏 【住所又は居所】群馬県桐生市広沢町2丁目3014番地の8 株式会社平和内
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| 【要約】 |
【課題】電磁波ノイズの制御装置への侵入防止を図る。
【解決手段】イオン化空気誘導路4内の空気がコロナ放電ヘッド5の放電動作でイオン化され、そのイオン化空気が内筒11の内部内側空間を通ってイオン化空気吐出口19より案内部材2内に流入して案内部材2の静電気やパチンコ球27の静電気を除電する一方、外筒13がイオン化空気を散逸しないようにイオン化空気吐出口19まで誘導するとともに外筒13に設けた電磁波シールド部材14によりコロナ放電に伴って発生する電磁波ノイズを外部に漏らさないよう遮蔽する。 |
【特許請求の範囲】
【請求項1】 遊技媒体と遊技媒体を誘導する案内部材とにイオン化された空気を吹き付けて、遊技媒体と案内部材との少なくとも一方に帯電した静電気を除去することを特徴とする遊技機の静電気除電方法。 【請求項2】 遊技媒体を誘導する案内部材と、放電針とアース体との間に電圧を印加することによりコロナ放電を発生させるコロナ放電ヘッドと、コロナ放電ヘッドによりイオン化された空気を案内部材の内側に導くイオン化空気誘導路とを備えたことを特徴とする遊技機の静電気除電装置。 【請求項3】 コロナ放電ヘッドを覆う電磁波シールド部材を備えたことを特徴とする請求項2記載の遊技機の静電気除電装置。 【請求項4】 イオン化空気対流手段をイオン化空気誘導路に設けたことを特徴とする請求項2記載の遊技機の静電気除電装置。 【請求項5】 イオン化空気対流手段を案内部材に設けたことを特徴とする請求項2の遊技機の静電気除電装置。 【請求項6】 アース体を電磁波シールド部材で兼用したことを特徴とする請求項3記載の遊技機の静電気除電装置。 【請求項7】 電磁波シールド部材を筒状に形成したことを特徴とする請求項3記載の遊技機の静電気除電装置。 【請求項8】 電磁波シールド部材を筒状の本体と本体の両開口を覆う蓋とにより構成し、蓋を本体より離隔配置したことを特徴とする請求項3記載の遊技機の静電気除電装置。 【請求項9】 電磁波シールド部材を筒状の本体と本体の両開口に設けたエルボーパイプとにより構成したことを特徴とする請求項3記載の遊技機の静電気除電装置。
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【発明の詳細な説明】【0001】 【発明の属する技術分野】本発明は、パチンコ球やメダル等の遊技媒体を用いる遊技機における静電気を除電する装置に関する。 【0002】 【従来の技術】パチンコ球やメダル等の金属よりなる遊技媒体の投入や払出しを伴う遊技機においては、遊技媒体が樋のような案内部材を流下する過程で、遊技媒体と案内部材との間で静電気が発生し、所定量の静電気が蓄積した時に放電が起こり電磁波ノイズが発生する。これが制御装置につながれた配線を通じて制御装置にノイズとして入力されるためにエラーが発生するなどの問題があった。このため対策として従来から様々な除電方法が提案されている。 【0003】 【発明が解決しようとする課題】特開平9−99160号公報や実公平3−230号公報で開示された発明は、遊技媒体を誘導する案内部材に導電性を持たせて静電気を発生しにくくさせたり、発生した静電気を移動させ易くしているが、遊技媒体表面の酸化被膜により、遊技媒体間の接触抵抗は極めて大きい。したがって、遊技媒体間での静電気の移動や遊技媒体から導電性の案内部材を経由してアース部材への静電気の移動が起こりにくいため、静電気の蓄積・放電現象が起こり易いものであった。 【0004】一方、コロナ放電式除電装置(キーエンス社製等)は、放電針とその周辺近傍に設けたアース体との間に直流電圧または交流電圧を印荷することによりコロナ放電を発生させて、当該コロナ放電部近傍の空気をイオン化させ、これを帯電体に当てることで静電気をイオン化空気により移動・除去させるものである。本コロナ放電式除電装置は、大きさもコンパクトであるため、これを遊技機に適用し遊技媒体の除電効果を十分に期待できるものであるが、コロナ放電自身により発生する電磁波ノイズが前述のように制御装置につながれた配線に乗る可能性があり、俄かには採用することができないものであった。 【0005】そこで、本発明は、電磁波ノイズの制御装置への侵入防止が図れる遊技機の静電気除電装置を提供しようとするものである。 【0006】 【課題を解決するための手段】本発明にあっては、遊技媒体と遊技媒体を誘導する案内部材とにイオン化された空気を吹き付けて、遊技媒体と案内部材との少なくとも一方に帯電した静電気を除去することにより、案内部材に導電性の有る特殊な材料を用いる必要がなく、静電気を除電することができる。また、本発明にあっては、遊技媒体を誘導する案内部材と、放電針とアース体との間に電圧を印加することによりコロナ放電を発生させるコロナ放電ヘッドと、コロナ放電ヘッドによりイオン化された空気を案内部材の内側に導くイオン化空気誘導路とを備えたことにより、コロナ放電により発生したイオン化空気がイオン化空気誘導路より案内部材に流入し、案内部材の静電気及び当該案内部材内部における遊技媒体の静電気を除電することができる。また、本発明にあっては、コロナ放電ヘッドを覆う電磁波シールド部材を備えれば、電磁波シールド部材がコロナ放電に伴って発生する電磁波ノイズを周囲に放散しないように遮蔽して電磁波ノイズの制御装置への侵入を防止することができる。また、本発明にあっては、イオン化空気対流手段をイオン化空気誘導路に設ければ、イオン化空気誘導路にコロナ放電ヘッドとイオン化空気対流手段を一体に組み込むことにより、ユニットとしての静電気除電装置の着脱が簡便である。また、本発明にあっては、イオン化空気対流手段を案内部材に設ければ、イオン化空気を積極的に帯電した案内部材及び遊技媒体に導くことができるので、静電気の除電効率を向上させることができる。また、本発明にあっては、アース体を電磁波シールド部材で兼用すれば、装置の構造簡単化及び小形化が図れる。また、本発明にあっては、電磁波シールド部材を筒状に形成すれば、電磁波シールド部材が簡単な単一構造でありながら、コロナ放電ヘッドを組み込み容易で、かつ所定のシールド効果を得ることができる。また、本発明にあっては、電磁波シールド部材を筒状の本体と本体の両開口を覆う蓋とにより構成し、蓋を本体より離隔配置すれば、筒状の本体の両開口に別体に設けた蓋によりシールド効果が向上すると同時に、蓋と筒状の本体との間に設けた隙間を介して空気の流れを確保することができるうえ、蓋の片方を外した状態でコロナ放電ヘッドを筒状の本体内に組み込むことができる。また、本発明にあっては、電磁波シールド部材を筒状の本体と本体の両開口に設けたエルボーパイプとにより構成すれば、筒状の本体の両開口に設けたエルボーパイプによりシールド効果が向上するとともに、エルボーパイプを介して空気の流れを確保することができ、また、片方あるいは両方のエルボーパイプを筒状の本体と別体に設ければ、エルボーパイプの片方を外した状態でコロナ放電ヘッドを筒状の本体内に組み込むことができる。 【0007】 【発明の実施の形態】図1は第1実施形態に係るパチンコ機に適用したコロナ放電式除電装置1の断面を示す。コロナ放電式除電装置1は、筒状のイオン化空気誘導路4と、その内部に設けられたコロナ放電ヘッド5より成り、コロナ放電ヘッド5は、放電針6と環状のアース体7と放電針6をアース体7内部の所定位置に固定するための複数の翼型支持板8から構成される。一方、イオン化空気誘導路4は、案内部材2のイオン化空気流入孔3の近傍に設けられたイオン化空気誘導路固定部9に固定されるフランジ部10を有する内筒11と、内筒11の外周に固定されるくびれ部12を有する外筒13から構成される。 【0008】コロナ放電ヘッド5は、内筒11のフランジ部10と反対の端部に固定されており、外筒13を被せた時にコロナ放電ヘッド5が外筒13の長さ方向の略中央にくるようにしてある。外筒13の内側には筒状の電磁波シールド部材14が外筒13の略全長に渡って設けられているために、結果としてコロナ放電ヘッド5は筒状の電磁波シールド部材14の長さ方向の略中央に固定される。電磁波シールド部材14は、配線21によりアースされている。 【0009】外筒13のくびれ部12の内周面にねじ部15を形成し、内筒11の外周面のフランジ部10側にもこれに対応するねじ部16を形成しておくことにより、外筒13を内筒11に着脱可能に固定することができる。これによって、コロナ放電式除電装置1は1つのユニットとして形成され、遊技機の案内部材2の所定個所に着脱容易に固定することが可能である。尚、内筒11のねじ部16とコロナ放電ヘッド5を固定する端部との間には、内筒11の内側と外側を連通する複数の通気孔17が設けられている。 【0010】第1実施形態では、内筒11のフランジ部10の案内部材2に対向する面より、案内部材2に形成したイオン化空気流入孔3の孔形に対応した筒状のイオン化空気吐出部18を突設し、イオン化空気吐出部18の先端にはイオン化空気吐出口19が形成されて内筒11の内側空間と連通している。コロナ放電式除電装置1を案内部材2に固定するには、前記イオン化空気吐出部18をイオン化空気流入孔3に嵌め込み、フランジ部10に形成したねじ穴を介してねじ20を案内部材2のイオン化空気誘導路固定部9にねじ止めする。この時、イオン化空気吐出部18の先端面は、案内部材2の内側面すなわちパチンコ球案内面よりわずかに後退しているために、パチンコ球の流下を妨げることはない。 【0011】コロナ放電ヘッド5の放電針6とアース体7は、それぞれ配線22;23によりコロナ放電制御装置24に接続されており、コロナ放電制御装置24には電源装置25より配線26を通じて所定の電源が供給されている。この状態においてコロナ放電制御装置24は、放電針6とアース体7との間に所定の直流電圧または交流電圧を印荷することにより、放電針6とアース体7との間にコロナ放電を発生させてその近傍の空気をイオン化させる。 【0012】一方、案内部材2内のパチンコ球27の流下に伴って発生した気流の作用により、イオン化空気流入孔3付近に負圧が生じるため、コロナ放電部で発生したイオン化空気は、内筒11の内側空間を通ってイオン化空気吐出口19より案内部材2内に流入する。これによってイオン化空気が案内部材2やパチンコ球27の静電気を除電する。その際、外筒13はイオン化空気が散逸しないようにイオン化空気吐出口19まで誘導するとともに外筒13に設けた電磁波シールド部材14によりコロナ放電に伴って発生する電磁波ノイズを外部に漏らさないよう遮蔽する。内筒11と外筒13より成るイオン化空気誘導路4の内側空間には、前述のように全体としてイオン化空気吐出口19の方向に向かう自然対流が発生する。コロナ放電ヘッド5から一部逆流したイオン化空気は、アース体7と電磁波シールド部材14との間を通り通気孔17より内筒11の内側を流れる本流と合流する。 【0013】第1実施の形態の場合、コロナ放電ヘッド5を納める電磁波シールド部材14は、筒状であるために筒の両開口からはコロナ放電に伴って発生する電磁波ノイズが漏れる。コロナ放電ヘッド5が筒状の電磁波シールド部材14の長さ方向の中央にある時に電磁波ノイズの漏れは最小となる。更に筒の両開口の延長方向に制御装置や制御装置につながれた配線が位置しないようにすることによりコロナ放電による電磁波ノイズの影響を最小とすることができる。電磁波シールド部材14は、銅板、アルミ板等の電気抵抗の小さい材料とし、外筒13の外側に設けてもよい。また外筒13自体を同様な材料で形成することにより電磁波シールド部材14を省略することが可能である。あるいは外筒13を合成樹脂製としてその表面にクロームメッキ等の金属メッキ層を形成することにより電磁波シールド部材14とすることも可能である。 【0014】図2はパチンコ機における案内部材2の配設状況を系統別に示しており、a図は正面図、b図は背面図である。パチンコ機は、額縁状の外枠101に扉状の前枠103を上下のヒンジ102を介して前方に開放可能に設けた構造である。前枠103の開放端側は図外の施錠装置により外枠101にロックされている。前枠103の中央上方には多数の釘や入賞口209を配した遊技盤104が着脱可能に装着されている。遊技盤104の前方をガラス板等のパネル105によりパチンコ球が流下可能に覆うため、前枠103にパネル105を組み込んだパネル保持枠107が上下のヒンジ106を介して前方に開放可能に設けられている。パネル保持枠107の開放端側は図外の施錠装置により前枠103にロックされている。 【0015】前枠103の遊技盤104の下方には、パチンコ球の入賞に応じて払い出される賞品球を受ける上皿108が設けられている。賞品球は上皿連絡樋206から排出され、上皿108を流下する過程で整列されて再びパチンコ機内に取り込まれ、発射球誘導樋109を通ってパチンコ球発射装置110に導かれる。上皿108の下方には上皿108のオーバーフロー球を受ける下皿111が設けられている。下皿111の右側にはパチンコ球の発射強さを調整するための発射操作ハンドル112が設けられている。 【0016】また、パチンコ機の表面側の案内部材2を図2のa図に基づいて列挙すれば、賞品球を上皿108からパチンコ球発射装置110に導く前記発射球誘導樋109がある。パチンコ球発射装置110により弾発されたパチンコ球は、外ガイドレール113及び内ガイドレール114により遊技盤104の上方に案内され、遊技盤104の前面とパネル105の後面と内ガイドレール114の内面によって囲まれた遊技領域を流下する。更にパチンコ球は多数の釘に衝突しつつ流下して一部は入賞口209に入賞し、入賞しないものはアウト球としてアウト口213からそれぞれ遊技盤104の裏面側に取り込まれる。遊技盤104、パネル105、外ガイドレール113及び内ガイドレール114により囲まれたパチンコ球案内空間も、その一部はパチンコ球を上方に案内するとはいえ案内部材2と考えることができる。 【0017】図2のb図はコロナ放電式除電装置1を案内部材2の1つである賞品球待機樋203に装着した例であるが、次のものはすべて案内部材2であり、コロナ放電式除電装置1をこれらのいずれに設けてもよい。つまり、パチンコ機の裏面側の案内部材2を図2のb図に基づいて列挙すれば、まず賞品球・貸球払出し系統として、パチンコ球を貯留するための上タンク201、パチンコ球を整列・流下させる下タンク202、賞品球待機樋203、電気的駆動源により賞品球・貸球を払い出す賞品球払出装置204、賞品球排出樋205、賞品球排出樋205からの排出球を上皿108に導く上皿連絡樋206、上皿108および上皿連絡樋206がオーバーフローした時に下皿連絡樋208にオーバーフロー球を導くオーバーフロー樋207、オーバーフロー球を下皿111に導く下皿連絡樋208及び上タンク201のパチンコ球を一斉に抜くための球抜樋215がある。入賞球処理系統として、遊技盤104の前後を貫通する複数の入賞口209、入賞球集合樋210、入賞球を計数・流下する入賞球計数装置211、入賞球排出樋212がある。更に、アウト球(外れ球)排出系統として、遊技盤104の前後を貫通するアウト口213、アウト樋214がある。 【0018】案内部材2は一般に入口と出口とを有する角筒状であり、断面コ字形の部材とその開放面を塞ぐ断面I字形の部材とから成る。遊技媒体の流下案内のみを考えるなら、コ字形部材とI字形部材とは必ずしも隙間なく組み合わされている必要はないし、各部材に肉抜き穴等の開口が形成されていても問題はない。しかし、遊技媒体の流下に伴ってイオン化空気誘導路4から案内部材2内にイオン化空気を吸引する負圧を発生させ、イオン化空気の案内部材2外への漏れを防止しつつイオン化空気を広く案内部材2の下流側の帯電部まで導くためには、案内部材2のイオン化空気流入孔3近傍の前後区間を隙間のない断面形状にしておくことが望ましい。 【0019】図2においてコロナ放電式除電装置401を遊技盤104の裏面を覆う入賞球集合樋210に装着すれば、入賞球に関わって発生する静電気を除電できると同時にイオン化空気を複数の入賞口209を通じて遊技盤104の前面に導くことができ、遊技盤104、パネル105、外ガイドレール113及び内ガイドレール114により囲まれたパチンコ球案内空間で発生する静電気を除電することが可能である。 【0020】図3は第2実施形態のコロナ放電式除電装置301の断面を示す。第3実施形態はイオン化空気誘導路304と案内部材2の接続部分のみが第1実施形態と異なり、案内部材2のイオン化空気流入孔303を、図3中の矢視図のようにパチンコ球流下方向に長い長孔としているため、イオン化空気流入孔303の総面積を大きくしてイオン化空気の流入抵抗を小さくするとともにパチンコ球を滑らかに流下させることが可能である。イオン化空気流入孔303は、案内部材2に1つまたは複数の長孔を直接形成してもよいし、案内部材2側に一つの切欠部を形成し、イオン化空気誘導路304側に前記切欠部に係合した時に1つまたは複数の長孔を形成する係合部を形成してもよい。 【0021】また、イオン化空気誘導路304を案内部材2に嵌め込み式に固定することが可能である。内筒311に一体に設けられたイオン化空気吐出部318は、前記イオン化空気流入孔303の孔形に対応した形状であり、案内部材2に対向する端部にはフランジ部310が形成されている。一方、案内部材2のイオン化空気誘導路固定部309には、前記フランジ部310を受けるフランジ受け部328が形成されている。本実施形態のコロナ放電式除電装置301を案内部材2に固定するには、コロナ放電式除電装置301側に形成したフランジ部310を案内部材2側に形成したフランジ受け部328に嵌め込む。これによってコロナ放電式除電装置301は、遊技機の案内部材2の所定個所に着脱容易に、しかも接続部分にイオン化空気が漏れるような隙間を生じさせることなく固定される。 【0022】図4は第3実施形態のコロナ放電式除電装置401の断面を示し、コロナ放電ヘッド405の筒状のアース体407が電磁波シールド部材を兼用するとともにアース体407の前後の開口を覆う蓋状の電磁波シールド部材である前蓋430、後蓋431を設けた点、及びイオン化空気対流手段450をコロナ放電式除電装置401のユニットに一体に設けた点を特徴としている。コロナ放電式除電装置401は、内筒411、前外筒413、後外筒432より成るイオン化空気誘導路404と、その内部に設けられたコロナ放電ヘッド405及びイオン化空気対流手段450から構成される。第3実施形態ではイオン化空気吐出方向を前側とする。 【0023】前外筒413のくびれ部412の内周面に形成されたねじ部415と内筒411の外周面のフランジ部410側に形成されたねじ部416との締結により前外筒413が内筒411に固定される。内筒411の後端面には蓋状の電磁波シールド部材である前蓋430が接着等により固定される。内筒411のねじ部416と前蓋430を固定する端部との間には、内筒411の内側と外側とを連通する複数の通気孔417が設けられる。放電針406、筒状のアース体407、複数の翼型支持板408より成るコロナ放電ヘッド405は、後外筒432の前端部に形成した隔壁433の中央に形成した貫通孔に挿入して固定される。後外筒432の前端部の外周面に形成されたねじ部434と前外筒413の後端部435の内周面に形成されたねじ部436との締結により後外筒432が前外筒413に固定された場合、前蓋430は筒状のアース体407の前側開口を隙間を介して覆う位置に組み付けられる。前蓋430は、板状の基部とその周縁より後方に立ち曲げ形成される筒部より成り、筒部の内側寸法はアース体407の外側寸法よりも隙間の分だけ大きくしてある。アース体407の前端面が前蓋430の基部の後面と所定の隙間を介して対峙した場合、アース体407の前端部は前蓋430の筒部の後端部とオーバーラップ(互いに重なり合う)する。 【0024】ファン451とモータ452より成るイオン化空気対流手段450は、複数のモータ支持板453により後外筒432内部に固定される。本実施形態では、モータ452の前側に蓋状の電磁シールド部材である後蓋431が接着等により固定されており、イオン化空気対流手段450が後外筒432内部の所定位置に固定された時、後蓋431は筒状のアース体407の後側開口を隙間を介して覆う位置に組み合わされる。後蓋431とアース体407の寸法関係、相対位置関係は、前記前蓋430とアース体407のものと同様である。尚、アース体407、前蓋430、後蓋431は、それぞれ配線421;437;438によりアースされる。 【0025】第3実施形態のコロナ放電式除電装置401を案内部材2に固定するには、第1実施形態と同様にイオン化空気吐出部418をイオン化空気流入孔3に嵌め込み、フランジ部410に形成したねじ穴を介してねじ20を案内部材2のイオン化空気誘導路固定部9にねじ止めする。コロナ放電式除電装置401は、イオン化空気対流手段450を含む1つのユニットとして形成されているため、遊技機の案内部材2の所定個所に着脱容易に固定することが可能である。コロナ放電ヘッド405の放電針406とアース体407は、配線422;423により図外のコロナ放電制御装置に接続されており、所定の直流電圧または交流電圧が印荷されることにより放電針406とアース体407との間にコロナ放電を発生させてその近傍の空気をイオン化させる。 【0026】一方、イオン化空気対流手段450のモータ452は、図外の配線より所定の電源の供給を受けてファン451を回転駆動し、内筒411、前外筒413、後外筒432より成るイオン化空気誘導路404の内側空間に、全体としてイオン化空気吐出口419方向に向かう強制対流を発生させる。イオン化空気誘導路404内の空気の流れをより具体的に説明すれば、イオン化空気対流手段450によって後外筒432の後側開口より吸入された空気は、後蓋431と後外筒432の間を通った後、隔壁433の後面に当って折り返し、後蓋431とアース体407との隙間を通ってアース体407の内側空間に流入する。ここで空気は前記コロナ放電によってイオン化し、アース体407と前蓋430との隙間を通った後、隔壁433の前面に当って折り返し、前蓋430と前外筒413の間を通って通気孔417より内筒411の内側空間に流入する。 【0027】第3実施形態では、第1実施形態の自然対流の作用に加えて以上のようなイオン化空気対流手段450による強制対流の作用により、コロナ放電部で発生したイオン化空気がイオン化空気吐出口419より案内部材2内に流入し、案内部材2やパチンコ球27の静電気を除電する。その際、電磁波シールド部材であるアース体407、前蓋430、後蓋431は、コロナ放電に伴って発生する電磁波ノイズを外部に漏らさないよう遮蔽する。イオン化空気対流手段450を設けたことによって、イオン化空気を案内部材2の下流側のみならず上流側の帯電部にまで積極的に導くことができるので、静電気の除電効率を向上させることが可能である。また、筒状のアース体407が電磁波シールド部材を兼用しているために、コロナ放電ヘッド405の外側を更に別体の電磁波シールド部材で覆う必要がなく、装置の構造が簡単になるので装置の小型化が可能である。 【0028】更に、電磁波シールド部材がアース体407を兼用する筒状の本体と筒状の本体の前後の開口を覆う前蓋430、後蓋431により構成され、前蓋430、後蓋431がそれぞれ筒状の本体より前記隙間を介して離隔配置されているので、筒状の本体のみの場合と比べてシールド効果が向上すると同時に前記隙間を介して空気の流れを確保することが可能である。特に筒状の本体の端部と前蓋430、後蓋431の筒部をオーバーラップさせることによりシールド効果は一層向上する。また、筒状の本体に対して前蓋430と後蓋431とが別体に設けられているので、蓋の片方を外した状態でコロナ放電ヘッド405(第3実施形態ではアース体407が電磁波シールド部材を兼ねるため、放電針406と翼型支持板408のみ)を筒状の本体内に組み込むことが可能である。 【0029】第3実施形態においてイオン化空気対流手段450をコロナ放電ヘッド405より前側に設ければ、モータ452で発生する静電気を同時に除電することが可能である。第4実施形態においてイオン化空気対流手段550をイオン化空気誘導路504に一体に設けてもよい。その際、イオン化空気対流手段550をコロナ放電ヘッド505より前側に設ければ、モータ552で発生する静電気を同時に除電することが可能である。 【0030】図5は第4実施形態のコロナ放電式除電装置501の断面を示し、コロナ放電ヘッド505の筒状のアース体507が電磁波シールド部材を兼用するとともにアース体507の前後の開口を覆うエルボーパイプ状の電磁波シールド部材である前エルボーパイプ530、後エルボーパイプ531を設けた点、及びイオン化空気対流手段550をコロナ放電式除電装置501のユニットとは別体に設けた点を特徴としている。エルボーパイプとは、断面円形あるいは方形等の筒の中心軸を肘状に曲げた形状の筒体をいう。コロナ放電式除電装置501は、内筒511、前エルボーパイプ530、アース体507、後エルボーパイプ531より成るイオン化空気誘導路504と、その途中に設けられたコロナ放電ヘッド505から構成される。第4実施形態ではイオン化空気吐出方向を前側とする。 【0031】内筒511のフランジ部510の前面より、案内部材2に形成したイオン化空気流入孔3の孔形に対応した筒状のイオン化空気吐出部518を突設し、イオン化空気吐出部518の先端部にはイオン化空気吐出口519が形成されたことによって、イオン化空気吐出部518の先端部が内筒511の内側空間と連なる。内筒511の後端部には電磁波シールド部材である前エルボーパイプ530の前側が嵌合される。前エルボーパイプ530の後側に形成された段部540にはコロナ放電ヘッド505の筒状の電磁波シールド部材であるアース体507の前側が嵌合される。コロナ放電ヘッド505は、放電針506、アース体507、複数の翼型支持板508から構成される。電磁波シールド部材である後エルボーパイプ531の前側に形成された段部541が前記アース体507の後側に嵌合される。 【0032】前エルボーパイプ530と後エルボーパイプ531は、ともに筒の中心軸を筒の途中で略90°曲げた形状であり、コロナ放電ヘッド505のアース体507に前エルボーパイプ530と後エルボーパイプ531をそれぞれ接続した状態において、放電針506の先端とアース体507の最寄りの内周面との間に生じるコロナ放電が、前・後エルボーパイプ530;531の曲げ部に遮られて前エルボーパイプ530の前側開口からも後エルボーパイプ531の後側開口からも視認不能となるように構成される。前エルボーパイプ530と後エルボーパイプ531はアース体507に接続され、アース体507は配線521によりア−スされる。 【0033】コロナ放電式除電装置501を案内部材2に固定するには、イオン化空気吐出部518をイオン化空気流入孔3に嵌め込み、フランジ部510に形成したねじ穴を介してねじ20を案内部材2のイオン化空気誘導路固定部9にねじ止めする。コロナ放電式除電装置501を装着する案内部材2が図の2b図に示す下タンク202のように略水平に配置されていることから、パチンコ球27は右に向かって流下する。この場合、イオン化空気流入孔3を案内部材2の上面に設ければ、パチンコ球27の流下に悪影響を及ぼすことがない。 【0034】イオン化空気対流手段550は、ファン551、モータ552、モータ支持板553、モータ筒554、イオン化空気吸入部555から構成される。モータ552は、複数のモータ支持板553によりモータ筒554内部に固定されており、モータ筒554にはイオン化空気吸入部555が接続される。一方、案内部材2のイオン化空気流出孔560は、1個のパチンコ球よりも小さなパチンコ球流下方向と直交する方向の横幅でパチンコ球流下方向に細長い長孔に形成されているため、イオン化空気流出孔560を案内部材2の底面に設けた場合であってもパチンコ球27を滑らかに流下させることができる。イオン化空気吸入部555は、イオン化空気流出孔560の孔形に対応した形状であり、案内部材2に対向する端部にはフランジ部556が形成される。また、案内部材2のイオン化空気対流手段固定部561には、フランジ部556を受けるフランジ受け部562が形成される。 【0035】イオン化空気対流手段550を案内部材2に固定するには、イオン化空気対流手段550側に形成したフランジ部556を案内部材2側に形成したフランジ受け部562に嵌め込む。これによってイオン化空気対流手段550は、遊技機の案内部材2の所定個所に着脱容易に、しかも接続部分にイオン化空気が漏れるような隙間を生じさせることなく固定される。コロナ放電ヘッド505の放電針506とアース体507は、第1実施形態と同様それぞれ配線522;523により図外のコロナ放電制御装置に接続され、所定の直流電圧または交流電圧が印荷されることにより放電針506とアース体507との間にコロナ放電を発生させてその近傍の空気をイオン化させる。 【0036】一方、イオン化空気対流手段550のモータ552は、図外の配線より所定の電源の供給を受けてファン551を回転駆動し、案内部材2内からイオン化空気吸入部555を経てモータ筒554内に向かう強制対流を発生させる。第4実施形態では、イオン化空気対流手段550をコロナ放電式除電装置501よりパチンコ球27が流下する方向すなわち下流に設けたため、第1実施形態の自然対流の作用に加えて以上のようなイオン化空気対流手段550による強制対流の作用により、コロナ放電部で発生したイオン化空気はイオン化空気吐出口519より案内部材2内に流入し、案内部材2やパチンコ球27の静電気を除電した後、イオン化空気対流手段550のイオン化空気吸入部555を経てモータ筒554より筒外に放出される。その際、電磁波シールド部材であるアース体507、前エルボーパイプ530、後エルボーパイプ531は、コロナ放電に伴って発生する電磁波ノイズを外部に漏らさないよう遮蔽する。 【0037】イオン化空気対流手段550をコロナ放電式除電装置501とは別体に案内部材2に設けたことによって、コロナ放電式除電装置501を固定したイオン化空気流入孔3からイオン化空気対流手段550を固定したイオン化空気流出孔560までの広い範囲に渡って、イオン化空気を案内部材2の帯電部まで積極的に導くことができるので、静電気の除電効率を向上させることが可能である。特に案内部材2の前記イオン化空気流入孔3から前記イオン化空気流出孔560までの区間を隙間のない断面形状にすれば、静電気の除電効率は一層向上する。また、筒状のアース体507が電磁波シールド部材を兼用しているために、コロナ放電ヘッド505の外側を更に別体の電磁波シールド部材で覆う必要がなく、装置の構造が簡単になるので装置の小型化が可能である。 【0038】更に、電磁波シールド部材が、アース体507を兼用する筒状の本体と、筒状の本体の前後の開口に設けた筒の中心軸を略90°曲げた形状の前エルボーパイプ530、後エルボーパイプ531により構成されているので、筒状の本体のみの場合と比べてシールド効果が向上すると同時に両エルボーパイプを介して空気の流れを確保することが可能である。特に両エルボーパイプの筒の中心軸を略180°曲げた形状にすれば、部材の寸法の如何に拘らず両エルボーパイプの両開口からコロナ放電部を視認不能とすることができ、電磁波ノイズの筒内での反射による筒外への漏洩を抑制できるのでシールド効果は一層向上する。また、筒状の本体に対して前エルボーパイプ530と後エルボーパイプ531とが別体に設けられているので、エルボーパイプの片方を外した状態でコロナ放電ヘッド505(本実施形態ではアース体507が電磁波シールド部材を兼ねるため、放電針506と翼型支持板508のみ)を筒状の本体内に組み込むことが可能である。 【0039】第1〜第4実施形態は、全てパチンコ機に適用した場合を例示したが、雀球、アレンジボール、球式スロットマシン等のパチンコ球を使う遊技機全般に適用できる。また、スロットマシン等のメダルを使う遊技機においても、メダルが案内部材を流下する過程で発生する静電気の除電装置として同様に適用できる。
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| 【出願人】 |
【識別番号】000154679 【氏名又は名称】株式会社平和 【住所又は居所】群馬県桐生市広沢町2丁目3014番地の8
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| 【出願日】 |
平成13年11月30日(2001.11.30) |
| 【代理人】 |
【識別番号】100080296 【弁理士】 【氏名又は名称】宮園 純一
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| 【公開番号】 |
特開2003−164645(P2003−164645A) |
| 【公開日】 |
平成15年6月10日(2003.6.10) |
| 【出願番号】 |
特願2001−367939(P2001−367939) |
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