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【発明の名称】 弾球遊技機
【発明者】 【氏名】福井 静子

【要約】 【課題】命釘間を拡大させると入賞困難となり、命釘間を縮小すると入賞の容易性が生じる装置の提供にある。

【解決手段】回動可能でその中央を遊技球が通過可能な樋を設けた風車樋255と、この風車樋255の下に風車センサ91を内装するセンサケース252とを風車ベース251に設けて、遊技盤25の特定位置に取り付ける。この遊技盤25に取り付けた風車樋255の上部であって。風車樋255に合わせて風車命釘92を打ち込む。これにより放物線を描くように飛球してきた遊技球が風車命釘92間において、風車命釘92間を跳ね返って横振れの現象が生じて直下しなくなるが、風車命釘92間を狭くすると直下する。風車命釘92間の調整で風車センサ91の通過率が容易に調整可能となる。
【特許請求の範囲】
【請求項1】 遊技盤の遊技領域に多数配設される遊技釘と、遊技内容によって装飾と報知ができるランプ風車およびサイドランプと、賞球の払い出し実行可能な入賞口と、を備えた弾球遊技機において、前記遊技盤に取り付け可能にした風車ベースに、遊技球が通過したことを検出する通過口と傾倒可能な風車樋とを備え、該傾倒可能な風車樋が起立状態のときには前記通過口に遊技球の通過を可能にした風車入賞口を具備したことを特徴とする弾球遊技機。
【請求項2】 請求項1記載の弾球遊技機において、前記傾倒可能な風車樋の上部に、遊技球が前記通過口への入球率の調整可能な命釘を配設したことを特徴とする弾球遊技機。
【請求項3】 請求項1または2記載の弾球遊技機において、前記風車樋には常時該風車樋が起立できるように重錘を備えたことを特徴とする弾球遊技機。
【発明の詳細な説明】【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、弾球遊技機に設けられる通過入賞検出器に関わる。
【0002】
【従来の技術】従来、弾球遊技機に代表されるパチンコ遊技機(以後パチンコ機と称す)に設けられる遊技盤(遊技の基本をなす)には、各種入賞口や遊技効果を得るための光学的装飾装置を多数設け、さらに多数の遊技釘を打ち込んでいる。このうちの光学的装飾装置には、代表的なものとして公知のランプ風車(風車ランプとも言う)や遊技領域の左右に設ける、これも公知のサイドランプ(コーナランプとも言う)が挙げられる。ランプ風車やサイドランプは、内部に白熱電球又は発光ダイオード(LED)を内装して、遊技情報に従って、その遊技情報に同期して点灯又は点滅をさせて遊技客に満足されるよう遊技効果を盛り上げている。また、ランプ風車やサイドランプは、現在の遊技機には欠かせない装飾と報知に重要な存在になっているが、直接出玉率等の遊技結果に影響を与えることもなく多用されている。
【0003】遊技盤の特定位置に設けた入球口に遊技球が入球すると、特定位置より下部に設けた排出口から遊技球が再び遊技盤上に排出されるといった通過式の通過チャッカ(スルーチャッカとも言う)が開発された。この通過チャッカが遊技球の通過を検出すると、遊技盤に設けた図柄表示装置に表示される図柄が変動し、特定時間後に停止する。このときの停止した図柄が特定態様となったときに当りといって、遊技客に有利な条件が出現するといったように利用されている。遊技盤には多数の遊技釘が打ち込んであり、遊技盤に発射された遊技球を特定方向に誘導させるように配置することや入賞口の入口で入賞率の調整をする目的で設けられる「命釘」、通称ドボンと言って、頂部が遊技球1球分、開放していて、その山形状に遊技釘を配列し、その下部に入賞口を設けたものや、ランプ風車の上部に配置されるドボン釘配列と反対構成の逆袴釘(上が広く下が狭い山裾型で反対向き)等がある。このうち遊技釘は、入賞口の入口を狭めれば当然ながら入球率が低下することは、全ての遊技者に知られているものである。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】ところで、入賞口に配設された命釘は、閉めた(遊技球が通りにくい)状態と開けた(遊技球が比較的通りやすい)状態が、遊技技術をマスターしているプロ的存在の遊技客に簡単に見破られ、素人の遊技客には開けても閉めても同一に見え、遊技的格差が生じた結果になっている。このため、入賞口への遊技球を誘導させる誘導釘を設けて、入賞口に近づくか、近づかないかの調整ができる誘導釘の配列も実施されたが、これも時間の経過でプロ的存在の遊技客に見破られることとなる。これらの対策から電気的確率を備えた遊技機が開発され、同一の遊技釘配列でも遊技球の獲得が保証されなくなり、プロ的存在の遊技客には歯が立たない結果となった。また、不正遊技を試みる遊技客は、これにこりず電子的不正行為、特に電波ノイズによって電動役物を不正に開放させると言った不正遊技が生まれる結果にもなっている。弾球遊技機の基本とも言える遊技釘は、遊技釘により遊技内容を調整することが可能で、だれでも平等な弾球遊技機の開発が望まれている。そこで、以上の難点を発明者は鑑みて、次に提案することによりその欠点の解決をみることができた。
【0005】
【課題を解決するための手段および発明の効果】その解決方法は、請求項1に記載されるように、遊技盤の遊技領域に多数配設される遊技釘と、遊技内容によって装飾と報知ができるランプ風車およびサイドランプと、賞球の払い出し実行可能な入賞口と、を備えた弾球遊技機において、前記遊技盤に取り付け可能にした風車ベースに、遊技球が通過したことを検出する通過口と傾倒可能な風車樋とを備え、該傾倒可能な風車樋が起立状態のときには前記通過口に遊技球の通過を可能にした風車入賞口を具備した。傾倒可能な風車樋は傾倒可能であるから、風車樋が常時上向きでも遊技球が跳ねて落下するとき放物線を描いている。この放物線を描いて落下する遊技球が風車樋に入ったとしても放物線上にあるから風車樋が揺動して通過口を避けて通り抜ける。
【0006】そこで、請求項2に示すように、請求項1記載の弾球遊技機において、前記傾倒可能な風車樋の上部に、遊技球が前記通過口への入球率の調整可能な命釘を配設したとしている。この場合の命釘は、遊技球の横振れを抑えることができる。例えば、遊技球を指で摘んで、その遊技球を離すと真っ直ぐ下に落下する原理であり、命釘の間隔を広くすると横振れが生じて真っ直ぐ下には落ちないが、間隔を狭くすると真っ直ぐ下に落ちるようになる。従来のような考えであれば、命釘間を広くすると入球率が向上するとしているが、本発明品であると逆の現象が生じることとなり、特定遊技客に狙われる心配もなくなって、素人の遊技客でも同一条件の下で遊技が楽しめる。命釘の間隔が広いか狭いかは素人の遊技客には判断ができないが、プロ級の遊技客にはおよその判断ができる。また、遊技球が風車樋に入球しやすいようにするために請求項3では、請求項1または2記載の弾球遊技機において、前記風車樋には常時該風車樋が起立できるように重錘を備えて風車樋が常時、上向きになるようにしている。これにより、遊技客には、入球率が良いような感じに受け取られると共に請求項2に示す命釘の逆効果の調整をすることで、遊技店と遊技客双方に納得できる弾球遊技機の提供ができる。
【0007】
【発明の実施の形態】各請求項に示される傾倒可能な風車樋と命釘の配列及び風車樋に設けた重錘とを利用して、公知のワープ入球口に設けるとか、命釘が拡大したり縮小したりするように動力を用いて図柄始動口に利用することも可能である。本実施例の風車入賞口では、内部に風車入賞口ランプが設けてあり、遊技球が風車入賞口を通過するときは、スピードが速いので通過の目視確認ができないから風車入賞口ランプを点灯又は点滅させればよい。さらに、この風車入賞口に限らず多方面に利用も可能であり、例えば、大型化した図柄表示装置の左右に、通過口を設けなくて単なる誘導設備として風車樋を備えて、風車樋の出口に跳ね釘を打ち込んで中央に寄るようにすれば、従来、暗黙的に実行されている異常な遊技釘を曲げて(違法行為)遊技球を中央に誘導させることも、必要なくなり、少しの命釘の調整で変化をつけることで中央に寄せ誘導が可能となる。入賞口の入口上部に電動式の風車を設けて、入球率の調整も考えられるが、電動式となると、作動させるについて、その動作をさせるためのコンピュータプログラムも必要となり、遊技店において調整ができない欠点がある。フリー状態にした風車を設けるのでは、入球率の調整ができない。これらの欠点を解決すべく各請求項に説明した風車入賞口を、下記に示す好適な実施例により、図を参照しながら説明をする。
【0008】
【実施例】図1は弾球遊技機に代表されるパチンコ機10の正面図である。パチンコ機10には、該パチンコ機10の外周を囲むように底なしの箱状の外枠11が設けられ、この外枠11はパチンコ機10を保持すると共に図示を省略した遊技店に設けられる遊技機設置島に設置するための設置手段でもある。パチンコ機10は、パチンコ機10の構成の基本をなす前面枠12が取り付けられている。この前面枠12と外枠11とは、その表側上下に図示しないヒンジ機構が設けられ、この上下のヒンジ機構を支軸にして前面枠12が外枠11から離脱するように遊技者側へ開閉可能に取り付けられている。
【0009】従来からの前面枠は、板材の表面に硬質のデコラ材を貼り付けた加工板材としているが、本実施例の前面枠12においては、内部の筐体となる骨格が板材に代わってプラスチックの廃材と廃紙を粉体にし、少量の炭酸カルシューム粉(1%)と塩化カルシューム(0.05%)を混合させて成形した構成にしており、成形再使用は困難ではあるが、燃料化ができるようにしている。前面枠12の背部下方に燃料化の手順を説明する文字が金型彫刻にて成形され、この、燃料化の手順を説明が、従来のようにシールやラベル等によって貼り付けたものでは剥がれやすく汚れによって読みとりが困難であったが、このようなことがない。また、前面枠12の表面には、従来と同様にデコラ材を貼り付け、輸送中の瑕疵や遊技客に悪戯である「たばこ」や硬貨及び鍵等による傷を付けられる配がない。現在広まりつつある総プラスチック製の前面枠では、経時と共に僅かではあるが紫外線の影響により艶が消失して見苦しくなることと、遊技客の悪戯による瑕疵等で余儀なく交換をすることあるが、本実施例の前面枠12ではこのようなこともない。デコラ材の代わりに薄型鋼板(ジュース缶に利用されている)を外皮的にプレス成形したものでの利用方法もある。
【0010】尚、デコラ材は耐火性に優れて難燃性ではあるが、高温下(800度以上)では化学変化もなく容易に燃焼して有害ガスの発生もない。また、各種プラスチックの800度以上の高温燃焼では有害ガスの発生がないことは公知であり、さらに炭酸カルシュームが混合してあると、この石灰に含まれるカルシュームが有害ガスと化合して無毒化することも知られている。塩化カルシューム(これ以外の中性導電剤でもよい)の混合は、約センチメートルあたり100MΩの導電性が生じるようにしているから、静電気の帯電がなく、たとえ静電気の発生する条件ができたとしても、一部後述する炭素コード70により他へ接続して、この静電気を中和させるようにしている。
【0011】前面枠12には、窓枠状の金属サッシで構成されたガラス枠(図示略)が装填され、詳細を図示しない左側を支軸にして前面枠12から出没開閉可能にされ、このガラス枠には、板ガラスが、相当間隔をおいて2重に装填されている。前面枠12にガラス枠の支軸となるヒンジ機構が、ガラス枠と共に背部から圧入装填している。前面枠12の上部には、動作案内表示装置13が設けられている。この動作案内表示装置13は前面枠12の内部をくりぬいた凹部状の空間部となって、この内部には表層に単色液晶スクリーンと多色LEDのバックライトからなる表示体が設けられている。動作案内表示装置13は、絵柄や文字等が表示されるようになっており、トラブルの発生状況の表示や大当りの表示、確率変更表示、遊技球不足及び過剰払い出しによる満杯等の遊技状況がスライド又はスクロール形式で表示されるようになっている。従来のような複数の色彩プラスチックレンズとランプによる表示体とは違って、店員等の遊技状況の説明を必要としない。
【0012】前面枠12の右端中央部には、前面枠12とガラス枠を開放させる図示しない枠開放錠が取り付けられている。この枠開放錠に図を省略する台鍵(店員が常時持参している)を挿入して時計方向に回すと、従来と同様に前面枠12が開放され、反時計方向に回すとガラス枠の開放ができる。前面枠12の略下方で、ガラス枠の下には、受皿装置14が取り付けられている。受皿装置14の上部には上皿15が設けられ、この上皿15は長池状になった皿部(図省略)を有して遊技球の保有ができるようになっている。上皿15に対して払出球排出口16が開口しており、遊技中に入賞の発生によって遊技球が払い出されるとき、この払出球排出口16より皿部に排出できるようになっている。上皿15の皿部は約3度の先細右下がり傾斜を有して、詳細を省略するが、傾斜下流側から球送装置へ発射球の供給可能になっている。
【0013】受皿装置14の下部には、下皿21が取り付けられ、この下皿21には、上皿15が一杯になったときに溢れる遊技球を排出する溢球排出口22が開口している。受皿装置14の左側には、受皿装置14を開閉するための支軸となる受皿装置ヒンジ14A(点線表示で図示略)と、対する右側には、内部に面発光の多色LEDランプを備えたメーカー名称を表示するネームプレート20と、受皿装置開放錠(図示略)とが設けられている。受皿装置14を開放するときは、係合状態にある受皿装置開放錠に、枠開放錠に使用している鍵により開放可能になっている。開放された受皿装置14を閉鎖するときは、この受皿装置14を元の状態に押し込むと、受皿装置14が図示しないラッチ機構で自動的に閉塞できる。一般的な上皿扉とガラス扉は、防犯上の理由により係合関係にあって、ガラス扉を開放しないとガラス扉が開放できないようにされている。ところがこのような構成にしても、隅は構造上係合関係ができないので上皿扉の左右上部の何れかを変形させて(5吋の−ドライバーで容易に変形可能)、透明プラスチック(セル師行為)の薄板や板バネ等を差し込んで入賞装置を開けたり、入賞口に遊技球を導いたり等の違法行為が可能である。
【0014】本実施例のガラス枠と受皿装置14は、ガラス枠と受皿装置14の間に防犯板(図示略)が設置されて、違法行為ができないようにしている。受皿装置14の中央左側には、効果音を出力する可聴音スピーカ17が内蔵され、その右側には可聴不能な超音波スピーカ18も内蔵している。上皿15の膨出した遊技客側には超音波検出器19が設けられている。遊技中に効果音を出力する可聴音スピーカ17は、遊技の進行に従って効果音を出力させることができ、それにかえ超音波スピーカ18から出力された超音波は、対向する遊技機設置島の遊技機に反射して超音波検出器19で検出できるようにされている。パチンコ機10の前に遊技客が着席すると超音波が遮断され来客であることを検出する。このとき効果音を出力する可聴音スピーカ23から「いらっしゃいませ」等の案内音声が出力されるが、遊技客が立つと「ありがとうございました」の音声等が出力される。超音波スピーカ34は、ランジュパン型振動子又はセラミック系の圧電素子からなり、その構造については公知であるから詳細図を省略するが、波形形式に対応した複数の振動体を重ね合わせた複合構成の振動子であり、それぞれの波形形式で8KHZから64KHZ迄の周波数が出力ができるようになっている。出力される波形形式が正弦波と鋸波及びFM波(周波数変調方式)等の単独又は複合又は合成の出力が可能になっている。
【0015】超音波スピーカ18の出力は、特殊な効果的超音波を出力ができるようにされており、少し違う周波数の合成出力で可聴音も出力可能で、単独出力の場合は、内耳には取り込むことができないが、人体の骨格構成の一部や内臓の一部と、皮膚構成の真皮、毛髪及び脳幹等に感じ取れる。人体の各部に感じ取られる周波数や波形形式により、例えば、頭蓋骨の構成からすれば、湾曲する頭蓋骨の一部や脳幹部が超音波のある周波数に共鳴現象を引き起こし「何かを感じる」とした感覚で感じ取られる。これは、地震等が発生する前に動物たちが一斉に逃げ出す現象が超低周波に加え超音波が発生しているからで、人体も予感的に感じている場合がある。この優れた超音波を可聴音と共に出力すれば、可聴音による効果音出力が小さい、又は遊技店内の雑音の中で聞き取れなくても効果的演出が可能となる。例えば、大当り等が出現したとき、通常の可聴音による効果音の出力と、正弦波(柔らかさ)の超音波とによる効果音に比例した超音波を出力すれば一層の効果的演出ができ、異常事態が生じたときには、通常警告音と共に鋸歯的(いやな感じ)な波形形状の超音波を加えれば、寒気がよだつ状態が人体に感じられ、通常警告音では得られなかった効果が得られる。
【0016】このことは、CD−ROMを利用した高級オーデオ等で採用され、生演奏を肌で感じる臨場感を得ることができると言った優れた効果を有していることは周知である。従来の音楽再生機能は、電子楽器でない楽器にも可聴不能な超音波的成分が含まれているが、録音する装置とメディアの関係上録音が不能であったが、技術革新が進んで可能となり、この超音波成分をもレコーディングするから再生時に優れた臨場感が得られる結果となっている。超低周波音の出力可能な重低音のスピーカと通常音スピーカと高音スピーカからなるオーディオでは、高音スピーカから周波数が低いが、超音波をも出力しているので体感的に人体が、この超音波によってさらなる臨場感を創り出している。以上のように超音波を弾球遊技機に応用すれば、従来にない効果音出力等が実現でき、遊技客に効果的遊技感を与え、遊技店に一層の売り上げをもたらすと言う特別の優れた効果を奏することとなる。
【0017】受皿装置14の下右側には、受皿装置14に固着される発射ハンドル24が設けられており、この発射ハンドル24は、受皿装置14に固着されているものの後述する発射装置64(図2)とは系脱関係にあって、受皿装置14を開放すると、発射ハンドル24と発射装置64とは離れるようになる。尚、発射ハンドル24に設けられる部品についての説明は公知であるから省略する。ガラス枠の内部には、点線で図示し、その詳細を後述する遊技盤25が着脱可能に収納されている。この遊技盤25には、図3により説明をする電動役物装置53が取り付けられている。遊技の開始に伴って、遊技者が、発射ハンドル24を操作すると、その詳細を省略した発射機構から遊技球を遊技盤25の遊技領域に発射することができ、また電動役物装置53への入賞も可能になっている。
【0018】パチンコ機10の左側には、図を省略したプリペードカードによる遊技球の貸し出しをするカードユニット100が併設され、このカードユニット100の頂上には、貸し出しのための遊技球の補給を受ける遊技球補給筒101が設けられている。遊技球補給筒101は、図示しない巻きスプリングでできた蛇腹が接続され遊技機設置島の島樋に接続できるようになっている。カードユニット100の正面上部には、液晶表示体からなる案内表示部102が取り付けられ、その下に5個の表示体からなる硬貨受付表示部103と、通貨挿入口104とが設けられ、このうち通貨挿入口104は、千円札の挿入と500円、100円の硬貨の投入可能になっている。
【0019】通貨挿入口104の下には、図を省略したICカードやプリペードカードが挿入できるプリペードカード挿入口105と、各カードを挿入していることをひょうじできるプリペードカード表示部106とが設けられている。プリペードカード挿入口105の下には、公知の球貸操作部107が設けられており、一般的にはこの球貸操作部107は上皿や下皿等に設けられるが、上皿や下皿に設けると、信号分岐のための基板や、配線等が必要で、とくに配線が複雑になり上皿の開放閉鎖時に接続線の咬み込みや、接続するコネクタの元での断線が生じることがある。また、パチンコ機の払出装置で遊技球の貸し出しをする場合の装置自体も複雑な構成になるので、部品点数の増加と配線する手間等でコスト的にも良くなかった。従って、本実施例のようにカードユニット100側に設けると、パチンコ機10に配線や端子基板を設けることもなく、断線等による故障等も生じることがない。さらには、貸し出しのための遊技球俸給に係わる故障等が生じてもパチンコ機10を遊休させることもなく、遊技に必要な遊技球の貸し出しは、他の貸出装置で借り受けて遊技の実行が可能となる。カードユニット100の最下部にはプリペードカード排出口111が設けられている。
【0020】球貸操作部107には残高表示部108と貸出ボタン109および精算ボタン110とが設けられ、この残高表示部108と貸出ボタン109および精算ボタン110等の機能説明は、公知であるからその説明を省くこととする。球貸操作部107の下方には、先端部に遊技球排出口113が接続された象鼻樋112が左右遊動可能に取り付けられている。遊技球の貸し出しのときに、この象鼻樋112の遊技球排出口113から、上皿15へ遊技球が排出されるようになっている。常時、遊技球排出口113は、上皿15へ向いているが、遊技客側に象鼻樋112の遊技球排出口113を遊技者側へ廻すと、貸出ボタン109の操作を無効にする図を省略したスイッチが内部に設けられている。従って、遊技客が誤って貸出ボタン109の操作をしたときに、貸し出し球が床に散らばる、といったことがない。
【0021】ここで、カードユニット100の機能の説明すれば、図を省略するICカード(複数回使用可能)又はプリペードカード(1回使用)をプリペードカード挿入口105に挿入すると、案内表示部102に「カード挿入中です」の表示をすると共に、残高表示部108には有価価値の残高が表示される。この有価価値の残高が表示されているとき、貸出ボタン109を任意の回数分を押すと、遊技球がパチンコ機10の内部から皿部に排出される。所望の数の遊技球が排出されると、ICカード又はプリペードカードに記憶された有価価値分の残高に対して減算された数値に更新される。残高が無くなると、ICカードはプリペードカード挿入口105より排出され、プリペードカードの場合は内部に引き込まれて、案内表示部102に「プリペードカードが無効になりました」と表示され、ある時間後に表示が消される。
【0022】尚、ICカードは利用者本人の写真印刷されており、登録した利用者本人しか利用できない。ICカード取扱発行店(取扱銀行、取扱遊技店)において写真の提示と、住所と名前が明確に証明された書類(居住証明書、運転免許証等)とを提出すると後日郵送されてくる。受領したICカードをプリペードカード発行機に挿入して、所望する球貸しに該当する金額を挿入して、返却ボタンを押すとICカードが利用可能になって排出される。このICカードは、プリペードカードのように内容を書き換えて違法に遊技球を盗みとることができないようにセキュリティが設けてあり、プリペードカード挿入口105に挿入すると、プリペードカード管理会社のコンピュータと接続をして内容の照会をし残高の確認をする。違法に内容を書き換えても残高違いで排出され、遊技店の管理部に通報するようになっている。従って、従来のようなプリペードカードの使い捨てによって生じるゴミの発生や資源保護等ができないものと違って、セキュリティを保持して、長期の利用が可能となる。
【0023】通貨挿入口104は、紙幣と硬貨の共用投入口になっており、直線的に紙幣の読み取りをする図を省略した紙幣判別機と、この紙幣判別機の下段側には図を省略するコインセレクタが設けられている。紙幣判別機とコインセレクタは一体的にされカードユニット100の所定位置に取り付けられている。紙幣の挿入によって前述したようにプリペードカードの発行をするが、硬貨の場合は千円単位として機能をし、100円を投入すると硬貨受付表示部103の頂上の表示体が1個点滅し、25個の貸し出し遊技球を遊技球排出口113より排出する。次に、200円目を投入すると、点滅していた表示体が点灯に変化し、遊技球の排出がなされる。5個すべてが点灯すると、擬似的にプリペードカード発行の信号が生成され、500円の場合は、投入すれば125個の遊技球が排出され硬貨受付表示部103の2個の表示体が点灯し3個目が点滅するようになる。満杯の点灯の変化で同様に擬似的にプリペードカード発行の信号が生成され、プリペードカードを扱っている管理会社へ送信される。
【0024】このカードユニット100の特徴は、たとえば、遊技中に大当たりが発生し、皿部に発射する遊技球が不足したとき100円を投入すれば即、遊技の継続が可能で、従来では、特定入球口を設けたパチンコ機の遊技中に発射球が無くなって、大当たりが発生したとき、発射する遊技球がないから、せっかく生じた大当り権利の消滅になることがあった。このとき、プリペードカードの発行から、続いてプリペーどカードをカード挿入口に挿入して遊技球の借り受け操作を行ってもよいが、札入れから千円出して挿入しようとしても両手を使わなければならないので、どうしても発射ハンドルから手を離さなければならないという欠点を備えていたが本実施例のカードユニット100ではこのような心配する必要がない。といった優れた機能構成を備えている。
【0025】次に、パチンコ機10の背面側を図2に従って説明をする。図2はパチンコ機10の背面を示したもので、背面ではあるが前面枠12の上部には、先に図1により図示した動作案内表示装置13の背後の位置には、遊技表示基盤27が取り付けられ、この遊技表示基盤27の左方には、遊技表示装置コネクタ28が取り付けられている。前面枠12の背後であって、ぼぼ全体を覆うようにクリア部材からなる機構装置26が取り付けられ、図示しない機構装置ヒンジを支軸にして扉状に開閉可能になって、さらに、この機構装置26には、機構装置26の部品の一部として、これもクリア部材からなる装置盤30が開閉可能に設けられている。前面枠12の背部と機構装置26との間には遊技盤25が嵌挿されており、クリア部材からなる機構装置26と装置盤30から遊技盤25の背面の一部が視認可能になっている。
【0026】機構装置26の上部には、球タンク31が取り付けられ、この球タンク31の側面に、補給検出器32を上下に移動変更可能に設けられている。この球タンク31は、遊技中において入賞があったとき、賞品球として払い出すための遊技球を保有する目的で設けられ、遊技球の最大保有数が約800個位まで保有が可能となっている。球タンク31の下には、遊技球を整列流下させる遊技球誘導樋33が傾斜をつけて取り付けられ、この遊技球誘導樋33の下流側に、方向を変換する流路変換樋34(カーブレールとも言う)と、この下流側に払出装置35とが着脱交換容易に接続されている。流路変換樋34と払出装置35との間には、図を省略した減圧屈曲樋(流路変換構成)が遊技盤25の裏面に対して膨出型構造になって着脱容易に填め込まれている。従来の機構装置の減圧屈曲樋は、遊技盤に対して平行で複式「く」の字型にしてあるから機構装置に占める面積が本実施例の機構装置26より大きな面積占有となっている。従って、遊技盤25の後方開口部の面積が大きく採れ、メンテナンス時における取り扱いが便利となっている。図を省略している払出装置35には、払出個数検出器(図略)が設けられており、払い出しが実行されると払い出す遊技球の数を数えることができる。払出装置35の下流部には、球抜装置42(点線図示)が接続され、図示しない球抜スイッチをオンにすると球タンク31や遊技球誘導樋33及び払出装置35に保有している全ての遊技球をパチンコ機10の外に排出することができる。
【0027】機構装置26の右方上部には、パチンコ機10の遊技情報の出力や遊技機能操作が可能な信号授受を、管理コンピュータに連絡可能にする外部接続端子板36が取り付けられている。この外部接続端子板36には、電源コネクタ39が取り付けられ、この電源コネクタ39に電源コード38が差し込まれている。電源コード38のそれぞれの先端には、外部接続端子板36側に雌形式の電源コネクタ39と電源取り込み側に電源プラグ40とが、電源コード38と共に一体化されて取り付けられている。電源コード38の電源プラグ40側には、電圧制限を記載した電圧制限ラベル41(AC24Vと明記)が貼り付けてある。電圧制限ラベル41は、パチンコ機10を設置している遊技機設置島において、電源コード38の電源プラグ40を、共に図を省略した遊技機設置島内部の給電コードプラグへ差込時に、左手に電源コード38と右手に給電コードとを持って差し込む姿勢となる。このとき、左手にもった電源コード38の電圧制限ラベル41が正位置で目前になるように貼り付けてある。図1で説明したように前面枠12が左ヒンジで右側が遊技客側へ開放できる構造であるから、電源コード38を取り付ける姿勢が以上説明した通りに電圧制限ラベル41の貼り付ける位置や方向性を採り入れている。従って、間違って100Vの給電コードに差し込むことがない。パチンコ機10以外にも広く応用可能である。尚、本実施例の電源コード38の構成は、先に出願人が出願した特願2001−133409に記載した内容と同等の構成をしているから、この出願内容を援用する。
【0028】機構装置26に設けられる装置盤30は、機構装置26側に設けられる装置盤ヒンジ44と装置盤30側に設けられる装置盤ヒンジ44と共同して、装置盤ヒンジ44を支軸にして装置盤30が、機構装置26から離脱するように開閉可能になっている。装置盤30の左側上下には、公知のナイラッチ45が、それぞれ取り付けられ、対する機構装置26にもナイラッチ45が保持する、図を省略した穴が設けられている。装置盤30が機構装置26へ閉鎖状態にあるときは、ナイラッチ45により機構装置26に固着できるようになって、装置盤30を開放するときは、ナイラッチ45を引き出せば開放ができる。装置盤30を外すときは、装置盤30を最大開放状態にして引き上げれば、機構装置26からとりだしができるようになっている。装置盤30の周囲と中央横断部には、配線収容樋46(復点線周囲)が設けられ、この配線収容樋46にはメインハーネス47(復点線表示)が収容されている。装置盤30には各種制御装置が取り付けられており、上部から入賞記憶表示部29を備えた入賞記憶装置48とその左下には、電源制御装置49、略中央部にメイン制御装置50と、この下側に動作制御装置51と、その右側にアース端子盤52とがそれぞれ取り付けられている。これらの各制御装置やアース端子盤52とは、メインハーネス47により前面枠12や遊技盤25及び機構装置26に設けた電機部品とを接続をしている。
【0029】ここで、動作制御装置51の内部の様子を図3の簡易図によって説明する。図3は動作制御装置51を分解した斜視図であって、実装されている電機部品の内、当該コネクタのみを表示し、他の集積回路チップやコンデンサ、抵抗器及び一部の説明に必要のないヘッダコネクタ等は省略している。動作制御装置51の内部には、出力制御基盤201と払出制御基盤202、音声制御基盤203及び発射制御基盤204とが収容されている。出力制御基盤201には、FPCコネクタ205(ケーブルを直接接続可能)と雄基盤コネクタ206が、払出制御基盤202と音声制御基盤203には、雄基盤コネクタ206に加え雌基盤コネクタ207が、発射制御基盤204には、雌基盤コネクタ207それぞれ実装されている。これら基盤は、図に示すように雄基盤コネクタ206に対して雌基盤コネクタ207がそれぞれ挿入可能になっており、出力制御基盤201に対して払出制御基盤202が矢印a方向に挿入され、払出制御基盤202へは矢印b方向に音声制御基盤203が、音声制御基盤203に対しても発射制御基盤204が矢印c方向にそれぞれ挿入連結される。これら4個の基盤には、図を省略したが、上記の各々基盤に接続される電気部品や電源制御装置49へのコネクタが設けられている。
【0030】動作制御装置51は、底部が基盤台208と表部が基盤蓋209からなって、基盤台208へ出力制御基盤201と払出制御基盤202、音声制御基盤203及び発射制御基盤204が連結状態で図を省略した取付ビスにより止着され、この上に基盤蓋209が重ねられる構成である。この基盤台208と基盤蓋209は、蛍光色彩を帯びたクリアなプラスチック部材からなり、基盤台208の裏側には、対電磁特性の優れた珪素鋼板からなる電磁波遮蔽盤212が取り付けられると共に、この電磁波遮蔽盤212の4隅にタップ孔215を設けている。基盤台208と基盤蓋209と共に電磁波遮蔽盤212とは、重ね合わせてタッピングビスによりタップ孔215から締め付ける。電磁波遮蔽盤212が珪素鋼板であるから非常にもろいので頻繁に抜き差しができないが、セキュリティのこともあるので、一般人では開閉を不可とされているので問題はない。基盤蓋209には雄セキュリティ210、基盤台208には雌セキュリティ211が設けられ、4個の基盤をセットしてプラスチック成型したビスにより、基盤蓋209側の雄セキュリティ210から4個挿通して、この内3個は押し込み(基盤台208に達しない)にし、残り1個を基盤台208まで締め付ける。メンテナンス時に動作制御装置51を開放する場合は、1個の締め付けたビスを力一杯締め付ければ、プラスチック成型したビスであるから容易にビスの頭部が切断されて開放ができる。但しビスの切れ端が残るので開放されたことの確認ができる。電磁波遮蔽盤212の一部には、遮蔽板端子213が設けられ、アース端子盤52から延設された炭素コード70が接続されることとなるが、炭素コード70には、図を省略した絶縁被覆で覆われたタブオン端子214が設けられ、このタブオン端子214によって遮蔽板端子213に接続する。以上が装置盤30の構成説明である。
【0031】戻って、装置盤30の略中央部でメイン制御装置50の上部には、窓が設けられ、この窓は遊技盤25に取り付けられる電動役物装置53(図3により後述)の背部が突出するように開けられている。電動役物装置53の背部の右下側には、半電動式の装置盤錠54が取り付けられ、図を省略した装置盤蓋を装置盤30に覆って押し込むと、詳細を省略するラッチ機構が働いて装置盤30を覆い、固着させることができる。装置盤蓋を外すときは、これも図を省略する管理者鍵(公的認定された管理者)により施錠解除することができる。詳細図を省略するが、装置盤錠54は、電気的ロックされており、管理者鍵を押し込むと電気的ロックが解除され、管理者鍵を時計方向に回せば装置盤蓋が外れ、電気的ロックの解除が管理コンピュータへ送信され、解除したことが記録される。これら、装置盤錠54と管理者鍵による装置盤30の管理は、各制御装置の違法交換や各制御装置の改変と言ったことの防犯目的で設けられているから、それ相当の防犯効果が生じる。
【0032】装置盤30から突出している電動役物装置53の背部には、メインハーネス47からの2組のリード線に付けられた役物電源コネクタ55と役物制御コネクタ56とが接続されている。役物電源コネクタ55からのハーネスワイヤは、電源制御装置49へ接続され、役物制御コネクタ56からのワイヤハーネスは、メイン制御装置50に接続されている。入賞記憶装置48には記憶装置コネクタ57が取り付けられ、記憶装置コネクタ57からのワイヤハーネスはメイン制御装置50と動作制御装置51へ接続されている。配線収容樋46の上部からは、遊技表示装置コネクタ28に接続するリード線が引き出され、続いて外部接続端子板36へ接続するリード線には外部接続コネクタ58が付けられている。その下側には遊技盤入出力線59が引き出され、装置盤30のほぼ中央右側に払出装置35に接続するリード線に払出装置コネクタ60が付けられている。メイン制御装置50と動作制御装置51とは、FPCリボンケーブル61により直接接続され、メイン制御装置50に生じる各種データをパラレルライン方式によりパラレル送信が可能になっている。装置盤30の右下には、受皿装置14へ接続する受皿装置コネクタ62が、メインハーネス47から引き出されたリード線に接続されている。さらには、図の記載をできないが、発射装置接続線63も引き出されている。図示したようにメインハーネス47から引き出されているリード線は、装置盤ヒンジ44の軸線に沿って引き出されているから、装置盤30を開放するとき、コネクタを抜かなくても開放が容易にできる。
【0033】従って、装置盤30を開放しなければできないようなメンテナンス作業が容易となり、例えば、電動役物装置53に故障が発生して交換を余儀なくする場合、役物電源コネクタ55と役物制御コネクタ56とを抜くことと、電動役物装置53を保持する電動役物取付枠76を遊技盤25に取り付けたビスを取り除くことで交換ができる。従来のパチンコ機等の弾球遊技機であれば、機構装置を開放しなければならないので、複数個のコネクタ(図柄表示装置のコネクタ、発射装置のコネクタ、払出装置のコネクタ、前面枠に設けられる報知手段へのコネクタ、電源に係わるコネクタ)等を抜かないとできない。遊技店で突発故障が起きたとき、このような作業ができないから遊休台として故障札をいれ、遊技客に他のパチンコ機へ移動を促すが、気分の乗っている遊技客は気分をこわして遊技店を去ることとなる。本実施例のパチンコ機10は、装置盤30の採用により、遊技店で突発故障が起きたときは、即修理対応ができるから遊技店では売り上げの減少をみることもなく、遊技客も遊技の続行ができるのでなんら問題が起きないと言った優れた構成要件を備えている。
【0034】機構装置26の左下で前面枠12の背部には発射装置64が取り付けられ、この発射装置64には、発射モータ65が設けられている。この発射モータ65には、図示しない発射制御コネクタが取り付けられている。さきに述べた発射装置接続線63が、この発射制御コネクタに接続され、発射モータ65の発射制御コネクタから着脱自在になっている。発射装置接続線63は発射の駆動と停止の制御できるようにされ、さらにこの発射装置接続線63は、弱蛍光色彩を帯びた透明ハーネスワイヤによって作成されると共に、各線を融着させて取り付け状態に形状記憶している。従って、取り付け作業が簡便になり、垂れ下がりがないので咬み込む心配もない。機構装置26の中央下にはアウト球排出口66が設けられ、遊技盤25に打ち込まれた全ての遊技球が、このアウト球排出口66より排出され、排出された遊技球は、遊技機設置島内部へと誘導される。アウト球排出口66の内側であってその周囲には、詳細図を省略するが、静電気の吸収と破損防止の目的で金属板が貼り付けられている。この金属板には、後述する炭素コード70が接続され、対する接続先がアース端子盤52へと接続している。
【0035】前出した電源制御装置49には、メインハーネス47へ接続される各制御装置への電源線が引き出されて、電源制御装置49のほぼ全体を覆うようにアルミ放熱板67が設けられている。このアルミ放熱板67には、放熱ファン68と、静電気を中和させるための炭素コード70とが取り付けられている。放熱ファン68は、電源制御装置49内部に生じる熱を好適に排出ができ、熱の籠もりで詳細を述べない制御部の異常動作を抑えることができる。一般的には、電源部を開放状態にして熱の籠もりの防止をしているが、開放状態であるから外部からの電磁波の影響を受けやすく、特に3端子レギュレタは異常高圧(マイクロセックの髭状波)を検出すると一瞬電源入力側を遮断して、出力側を短絡させて、自己保全をしている。このような瞬停現象が生じることがあったが、本実施例のアルミ放熱板67で好適に遮断が可能となり、熱の籠もりによる温度上昇で生じる瞬停現象も生じることもなくなった。
【0036】前述の入賞記憶装置48は、公知のROMやRAM及びI/Oを備えた8ビット構成の1チップマイクロコンピュータを備え、入賞に係わる記憶と表示をする制御をおこなっている。以上の構成されたチップの内に、公知の電気的書き込みと消去可能なEEP−ROMをも設けられている。入賞記憶表示部29には、モノクロ液晶とリセットボタン(共に図示略)が取り付けられ、この内のEEP−ROMは、入賞があって払出実行前に、クリア処理をしてから払出数を一旦電気的に書き込んで、さらに払出実行後電気的に消去更新するようになっている。記憶リセットボタンは、3秒以上押すことによって電気的に内容を消去できるようになっている。テスト等のときのために2回以上高速連続押して数値の手動上昇記憶も可能で、払い出しの実行中にEEP−ROMの更新する状況を検査する機能をも備えている。
【0037】メイン制御装置50が入賞の検出をすると、遊技球の払い出しのコマンド情報を入賞記憶装置48と、動作制御装置51の払出制御基盤202に対して一方的に割込フラグを伴って送信する。受信した入賞記憶装置48は、入賞数をEEP−ROMに記憶して入賞記憶表示部29に表示をし、払い出しのコマンド情報を受信した払出制御基盤202は、即払い出しの実行をする。払出指令コマンドを受信した入賞記憶装置48は、払出指令コマンドを分析して、結果をメモリカウンタに記憶させる。払出指令コマンドを受信した払出制御基盤202(図3により後述する)は、払出指令コマンドを分析して、その結果に基づいて払い出しの実行をさせる。払い出しが実行されると、後述の賞球個数検出部(図示略)が通過する遊技球を検出して、検出した分の数をメモリカウンタの更新処理を実行する。更新処理は、一旦消去して、別の数値を書き込むことを言う。
【0038】従来の入賞記憶は、保持電源でメイン制御装置の特定領域のRAMを保持し、落雷等によって引き起こされる停電に備えていた。ところが、この方式の欠点である電源の通電、非通電時に生じるノイズにより内容が変化することがあって、記憶値が多かったり、少なかったりしていた。幸いにも停電という事態が少なかったので遊技客や遊技店の管理者等に知れることが無く過ぎているのが実状である。特に落雷等による停電時には顕著に現れるが、停電による照明の無い状態からでは、遊技客が動揺をしているので、気付かれることがなかった。本実施例の入賞記憶装置48はこのようなことがなく、遊技客にも遊技店の管理職にも安心してパチンコ機10を利用することができるといった優れた効果を奏する。
【0039】次に、球タンク31の補給検出器32は、アナログ的な検出方法を採用しており、半導体からなる磁性体検出方法で内部に比較回路とスイッチング回路とを備えている。この補給検出器32は遊技内容によって補給タイミングと補給要求時期がそれぞれ異なるようにメイン制御装置50のプログラムによって制御をしている。例えば、第一種型パチンコ機と第三種型パチンコ機であれば、一気に多量の遊技球が放出されるので、補給スピードが一定のため途中で補給遅れが生じないように早めの補給要求をし、第二種型パチンコ機でれば、遊技釘の反発力に変化を与える振動を吸収するかいなかの自重的であって、自動的な入球率変化(遊技スランプ)をさせるため遅く補給要求をするようにしている。従って、相反する要素を備えた遊技機全般に好適にその威力が発揮できる。
【0040】また。アレンジボール遊技機やじゃん球遊技機では、第三種型パチンコ機と第二種型パチンコ機との双方の遊技特性を備えているので遊技店において機能選択ができるようにこの補給検出器32が上下方向に移動可能として、プログラム上の補給要求の設定値は第一種型パチンコ機と第三種型パチンコ機との中間値にしている。この補給に係わる遊技特性は、必ず発生するとは限らず、外気温や外気湿度と、遊技盤25の含有湿度と温度と、さらには、遊技盤25のベニヤ材質や接着斑等によっても影響が生じるので、本実施例の補給検出器32による補給方法は優れた構成を備えていると言えよう。
【0041】本実施例の補給要求以外に古来からある球タンク31の左側面にマイクロスイッチを取り付ける方法もあるが、この場合でも遊技特性は、機種に似合ったプログラムの作成方法によってかなり精度の高い補給が可能である。例えば、最初の補給数を起点として払出数に対して発射数を算出して、特定の数値に達したら補給を開始する方法である。この場合であると営業の開始時に起点となるべき貯留する遊技球の定量をセットしなければならないので面倒である。マイクロスイッチが作動して補給をする従来の補給方法は、利用するマイクロスイッチが機械的接点を用いているので、補給時に遊技球の衝突によってアクチェータなど機構的各部に変形や変質が生じて信頼性に欠ける欠点を有している。この点に注意すると共に、早めにマイクロスイッチを交換などをして利用すれば良好に使用可能である。ここでマイクロスイッチの、ある特性を述べれば、採用するマイクロスイッチの押し圧グラムが20グラムとした場合、初期では20グラムであっても複数回オンとオフの繰り返し後(遊技球のまばらな衝突)には押し圧グラムが15グラム以下に下がり、アクチェータに接するレバー等の自重により戻らなくなることがある。これは、マイクロスイッチ内部の接点片が隣青銅で作成されており、この隣青銅は、僅かではあるが形状記憶の性質も備えているのでこのような現象が生じる。この特性を考慮して押し圧グラム数とアクチェータ及びレバー等を選択して利用すればよい。
【0042】本実施例では、補給要求の設定値を第三種型パチンコ機の値にしてあり、遊技球の不足を検出してから、約100個前後の賞球払い出しの実行後に補給要求をするようにしている。これ以外にも、遊技盤とプログラムを第一種型パチンコ機と第三種型パチンコ機の設定にしたものであれば、補給検出器32を最上部に固定し、連続払い出しが実行されて約2500個が払い出されてても球タンク31に少しの遊技球が残るようになっている。この場合大当り信号の停止と同時に払い出し信号の停止となるから正確なベース値と出玉率が記録が可能となる。従来の補給要求方法では、大当りが発生して賞球の払い出しが実行されても、補給要求するスイッチの取り付け位置の関係から球タンクが空になって初めて補給の開始がされる。補給スピードに比べて払い出しのスピードがはるかに速いので、賞球の払い出しが弱間歇実行がなされる。この結果、大当り終了後でも入賞記憶分の払い出しの続行がされるので、大当り信号と払い出し信号との差でベース値と出玉率に誤差が生じている。このベース値と出玉率に誤差が遊技店に不測の利益格差が生じることがあり、これら調整を感にたよって釘調整をしているのが実状である。本実施例の補給方法を採用すればこのようなことがない。
【0043】図1で前面側を説明したカードユニット100の背面の説明をする。カードユニット100の背面上部には、情報連絡コネクタ114が設けられ、遊技店に設置してあるカード管理コンピュータ(図略)とのプリペードカードやICカード及び現金の投入に関する情報の連絡用にされている。情報連絡コネクタ114の下方には、ユニット鍵118を設けた通貨回収函115が取り付けられている。図を省略したが、特定遊技店の遊技機設置島内部には、通貨回収用コンベアが設けられ、この通貨回収用コンベアに通貨排出接続樋が各パチンコ機10の位置に合うように設けられ、通貨回収函115を取り除いて図を省略した通貨排出接続樋を付けることが可能にもなっている。通貨回収函115の下には無効プリペードカード排出口117が設けられ、着脱自在に図示しない受け箱も設けられている。従来は、無効になったプリペードカードを有価価値が無くなったときに、遊技客側に排出していたが、無効になったプリペードカードを違法に更新処理をすることの防止のために、使い切ったプリペードカードを遊技客の手の届かない位置に排出するようになっている。
【0044】無効プリペードカード排出口117の下には、ユニット鍵118を設けた補充カード装填函116が取り付けられている。高額紙幣(千円札)を通貨挿入口104に挿入すると、補充カード装填函116からプリペードカードが内部に取り込まれ、所定データが記憶されて、残高表示部108に紙幣分に相当する貸球量が表示される。貸球の要求をしないときは、精算ボタン110を押すことによって、このプリペードカードを遊技客側に排出することができる。これにより従来から遊技機設置島サイドに設置してあるプリペードカード発行機の設置が不要となり、容易に遊技客は席を立たずにプリペードカードの購入ができるようになると共に、遊技店においては高価なプリペードカード発行機の設置をすることがなくなり、その分、遊技客に有利な遊技質量をあげることが可能となる。カードユニット100の背面下部には、図示しない電源コードが引き出してあり、この電源コードの先端には、給電するためのユニット電源プラグ119が取り付けられている。この電源コードは、アルファモス等の磁性体粉末を混入させた被覆からなり、不良電磁波の発信源とならないようにしている。また、この電源コードは、3線式で、その中央1極が図示しないアース端子にしている。
【0045】次に図4により、遊技盤25の表構成の説明をする。遊技盤25は、ベニヤ板71からなり、このベニヤ板71の製造は、ロール状においた木材(ブナ材及びラワン材)を板状切削すると連続した薄板状になる。これを規定寸法に切断し、複数枚を接着剤を塗布して年輪組成を交直重ね合わせて乾燥させて作成されている。薄板を接着する接着剤は、湿度に順応する塩化カルシュームを少量混入しており、僅かながらの導電性を帯びている。遊技盤25の盤面上部には、遊技盤装飾72が取り付けられ、この遊技盤装飾72の左側には、2段表示構成の球不足表示部73と左側にも2段構成の入賞表示部74とが設けられている。
【0046】遊技盤25の略中央には、電動役物装置53が取り付けられ、この電動役物装置53は、電動役物装置取付枠76により固着され電動役物装置53と電動役物装置取付枠76を含んで電動役物装置53という。取り付けは、遊技盤25に電動役物装置取付枠76を取り付けてから電動役物装置53を遊技客側より押し込むと、図を省略した複数個の爪により着脱自在に固定することができる。電動役物装置53の頂上には、遊技球の通過可能な図柄変動始動口75が設けられ、その下側が障害屋根78になって、遊技球が図柄変動始動口75を通過してから障害屋根78におい左右に振り分けられるようになっている。障害屋根78には、8個からなる保留表示部77Aが設けられると共に、障害屋根78の下に、変動図柄表示可能な図柄表示部77が設けられている。この図柄表示部77は、公知の液晶表示装置で、副遊技を演出するために設けられている。
【0047】発射された遊技球が図柄変動始動口75を通過すると保留表示部77Aが点灯し。さらに通過を検出すれば点灯が増加する。保留表示部77Aに保留の点灯があると、図柄表示部77の図柄が変動を開始して保留表示部77Aの点灯が減灯され、保留表示部77Aの点灯が全て無くなると図柄の変動も無くなる。電動役物装置53の略中央下の左右には、動力で図示しない芯軸から傾動可能な受入翼79と、これも動力で図示しない芯軸を軸として上下傾動可能な誘導翼80がそれそれ一対ずつ設けられている。受入翼79は点線で図示する受入翼79’へと傾動と復元ができ、誘導翼80は誘導翼80’へと上下傾動させることができる。受入翼79と誘導翼80は、後述するロータリソレノイド227に連結してあるので、このロータリソレノイド227に通電することによって、上述の動作駆動が可能となる。
【0048】左右の誘導翼80の中央には、詳細図を省略した特定装置81が設けられ、図5により後述する特定装置ソレノイド232の駆動力によって出没可能な特定保留部82を備えている。特定条件の成立によって特定保留部82が没して、この没した後に遊技球の取り込みが、1球のみ可能となり、特定条件の終了と共に遊技球を取り込んで再び特定保留部82が出現するようになっている。特定保留部82の左右には、領域外入賞口83が設けられ、特定保留部82に入球できなかった遊技球がこの領域外入賞口83に取り込まれる。電動役物装置53の上部左右には、ランプ風車84が取り付けられ、それぞれのランプ風車84の下には、金属翼からなる風車86も取り付けられている。それぞれの風車86の下には、中央を遊技球の通過が可能な樋を設けた風車入賞口87が取り付けられている。この風車入賞口87の下部には、上部から落下してきた遊技球を検出する風車センサ91が設けられている。風車入賞口87の入口上部には、遊技球の通過を可能範囲にした風車命釘92(点線で図示)が打ち込まれている。
【0049】ここで、風車入賞口87の概略構造を図8により詳述する。図8の(a)は、風車入賞口87の正面斜視図で、(b)が側面図である。風車入賞口87は遊技盤25に取り付ける風車ベース251(ABS樹脂)からなり、この風車ベース251に風車センサ91を擁するためのセンサケース252が一体にされ、さらに遊技盤25に取り付けるための取付ビス孔253が左右に設けられている。風車ベース251には、遊技客側に蛍光色で透明な風車体254(赤色ポリカボネード材)が、揺動回転可能に取り付けられ、この風車体254の中央縦に、遊技球の通過ルートである風車樋255が設けられ、そして風車樋255の上部に風車体254から突出するように通過縁256と、この風車体254の左右に、導光部257とが設けられている。風車樋255は、矢印Yの方向に遊技球の通過可能になっており、この風車樋255の真下には、センサケース252に填め込まれた風車センサ91が挿嵌され、矢印Yからの遊技球の通過検出可能になっている。導光部257は、蛍光黄色のポリカボネード材で画鋲型をしており、その表面を梨地化して散光と密着性を有している。
【0050】次に図8の(b)を参照してみれば、この(b)の略中央より右側が風車ベース251の背後部となり、この背後部が遊技盤25の内部に挿入される。風車ベース251の背後には、風車ベース251に膨出成形された基盤支柱258と爪の付いた基盤ロック259とが設けられ、この基盤支柱258には、ランプ基盤260が押し込み止着されている。ランプ基盤260には、風車LED261と風車コネクタ262(ハイボックスタイプBH2B−PH)とが取着されている。このハイボックスタイプの風車コネクタ262は、遊技盤25の裏に配線樋223(図4参照)を取り付ける作業をしているとき、遊技盤ハーネス226(図4参照)から引き出されて雌型コネクタを設けた支線を、風車コネクタ262に差し込む作業がやりやすいように長タイプを利用するものである。風車LED261は多色LEDを採用しており、上下左右(左右は図略)とに4個設けており、動作条件により種々の発色効果を得ている。
【0051】風車ベース251の略中央には、風車ベース251より膨出成形され、内部が中空部になった風車支柱263が成形され、この中空部に樹脂軸受264(ジュラコン樹脂)が内装されている。風車体254には、風車体254を回転可能にする風車軸265(真鍮製)が植設され、この風車軸265は樹脂軸受264に貫挿されると共に、風車軸265の先端部に変心重になっているバランサ267(鉛銅)と、脱落阻止をする軸固定部266が、一体的に形成された状態で設けられている。この内のバランサ267は、風車樋255が垂直状態を保つと共に、風車体254の前後の重量バランスを保つ目的で設けられている。ジュラコン樹脂により成形されている樹脂軸受264は、真鍮製(黄銅)風車軸265になじみが非常に悪く、油膜の上の真鍮としたように滑りが良く共に摩耗が非常に少ない。従って、潤滑剤を不要とし長期に渉って初期の状態を保つことができる優れた組み合わせとなっている。
【0052】では、以上の風車入賞口87を設けた理由ついて、図8の’(c)及び(d)により説明する。まず、(c)から、遊技盤25に設けた2本の風車命釘92は、その2本の間隔mが13ミリに打ち込んであり、釘自体の直径が1.8ミリとなっている。風車命釘92が平行状態にした場合、2本の間隔mの内径が11.6ミリとなり、打ち込み誤差の(−)想定から2本の間隔mが、遊技球QAが矢印Z方向に通過する一杯の間隔となる。この間隔は、丁度、指で遊技球を挟んで、離して落下させることと同じで、直下に遊技球が落下することとなる。もし、仮に遊技球QB及びQC(mの間隔に対してn間の範囲の落下)が、m間の80%以内に遊技球QAがあれば、風車命釘92間を左右に跳ね返りながら横ぶれから直下方向になるが、遊技球QBとQCの左右の縁がn間を外れると、k及びk’方向に飛び出す。
【0053】次に2本の間隔mの内径をm’に広げた場合、落下する遊技球QDは、QE方向に、遊技球QFはQG方向にそれぞれ釘に衝接して方向を変化させることとなる。風車命釘92上方から落下する遊技球は放物線を描いて落下するので風車命釘92から直下することは、まれにあったとしてもほとんどない。以上のように、風車命釘92を広げると、回転可能な風車体254の通過縁256に当たって風車体254が回転して、さらなる方向変換を強制されて外に飛び出すこととなり、風車命釘92を狭くするとほぼ直下(風車軸265の真上になる)することとなり、風車センサ91を通過する遊技球が多くなる。本実施例の風車入賞口87は、以上述べたように、遊技客には広げると有利な感触になり、(実際には狭めれば遊技客に有利であるはずが)遊技店にとっても利益調整がしやすくなり、一般入賞口88と相反する性格を備えているので、従来にはない優れた遊技部品となる。
【0054】戻って、電動役物装置53の左右には、取り付け構造を後述するサイドランプ85が設けられている。電動役物装置53の下には、開放時のみ入球可能な電動チューリップ89が取り付けられ、この電動チューリップ89の左右には、一般入賞口88が、遊技領域の最下部にはアウト口90とが設けられている。前述のサイドランプ85は、図を省略した遊技釘により周囲を囲って遊技球が衝突しないようにしており、さらに、このサイドランプ85の背部には、図を省略したダボピンが背部に設けてある。遊技盤25にもサイドランプ85のダボピンに合う位置にダボピン孔が開けてあり、このダボピン孔へサイドランプ85のダボピンを挿入するのみで止着できるようになっている。従来のサイドランプは、叩き込み式か、ビス止め方式が通例であり、サイドランプのランプが切れるなどのときのメンテナンス時には、遊技客側からのランプの取り替えが、+ドライバーの使用や釘起こしドライバー等を使用しなければ、取り出しが困難で、非常に面倒である。
【0055】本実施例のサイドランプ85は、表側表層にウレタンゴム(硬度15度)が貼り付けてあり、ガラス枠の解放時に脱落しない程度に押し込んで、手で容易に抜けるようにしている。従って、差し込むようにしているから取り付けや取り外しが簡単であって、遊技盤25の組立時に、作業員による取り付けでもロボットによる取り付けでも1行程で取着ができる。従来の方式では、複数の部品の組み合わせて取り付けるか、ビス締めを必要としているので、コスト的に有利になっている。尚、本実施例の8個からなる保留表示部77Aは、保留記憶を最大8個に制限しており、通過式のため賞品球の払い出しがないのでベース値の保証が低く、そして不安定となる。そこで8個に制限して、多く記憶させないようにている。実際には5個から7個の点灯になるように天釘関係を調整すれば、遊技客及び遊技店双方に満足される出玉率が得られる。
【0056】遊技盤25の裏面について図5により説明をする。尚、この図5は、遊技盤25の裏側を説明するので、表面に設けられる各部品も背面図となる。遊技盤25は、前述の通りベニヤ板71から構成され、その上部には、図3により図示した遊技盤装飾72に設けられた球不足表示部73と、入賞表示部74との電機部品を配設する装飾基盤221が取り付けられている。この装飾基盤221には装飾基盤コネクタ222が取り付けられている。装飾基盤221の下部には、配線樋223が取り付けられ、この配線樋223の下部には誘導樋部224が併設されている。配線樋223には、透明な蛍光色素を含んで接続別に色分けした遊技盤ハーネス226(点線で図示)が樋部(図示略)に埋設され、この遊技盤ハーネス226から図示しないワイヤハーネスが分岐して装飾基盤コネクタ222に接続されている。配線樋223の上部には、有色透明の配線樋コネクタ225が取り付けられ、この配線樋コネクタ225は遊技盤ハーネス226の全てを装填している。
【0057】ここで配線樋コネクタ225について図6を参照して詳述する。図6は、配線樋コネクタ225の実体斜視図で、2個の成型物を合体させて本体部99が形成され、合体ビス98により本体部99が合体構成としている。本体部99は、遊技盤ハーネス226からの先端部にコンタクトピン94を圧着接続して本体部99に挿嵌するようになっている。本体部99にはロックレバー93が設けられ、このロックレバー93はレバー軸95を支軸にして傾動可能になっている。本体部99にはピンロック孔96と取着ビス孔97とが設けられ、ピンロック孔96はコンタクトピン94をロック保持できるようになっており、取着ビス孔97は配線樋223の上部に取着するためのビス孔になっている。このタイプのコネクタは基板に半田付けするのが一般的であるが、コスト的に難点である基板と言う部品を削除する目的のために開発したものであって、時間的及び数量的に制約される基板とコネクタのソルディング行程を、分担可能な内職行程(単価が安い)に転換して、大きなコストダウンを実現している。
【0058】図5に戻って、前述したように遊技盤25には電動役物装置53が設けられ、この電動役物装置53には、前述した役物電源コネクタ55、役物制御コネクタ56、4個のロータリソレノイド227等と、ソレノイドコネクタ(図示略)を設置している特定装置ソレノイド232、特定装置センサ233及び領域外入賞口センサ234も設けられている。やや下がって、電動チューリップ89には、電動チューリップソレノイド228が取り付けられ、この電動チューリップソレノイド228には、ソレノイドコネクタ229と電動チューリップセンサ230とが設けられている。一般入賞口88には一般入賞口センサ231が左右(一方図示略)に設けられている。誘導樋部224の下は、アウト口90の出口で図示しないベニヤ板をくり抜いて通路が形成されている。各種センサには図示を省略した雄型センサコネクタが設けられ、対する雌型センサコネクタには、色別透明ワイヤハーネス(図を省略、融着複線)が接続されて遊技盤ハーネス226へ混成されて配線樋コネクタ225に接続している。配線樋223による配線作業は、出願人が先に出願した特願2001−222306と類似の構成になっているので、その作業等や効果説明は援用する。
【0059】本実施例の入賞に係わる賞品球数は、一般入賞口88が6個の払い出しとし、電動チューリップ89と特定装置81及び領域外入賞口は15個の払い出しにしている。風車入賞口87は、1個の賞品球を払い出し、丁度、アレンジボール遊技機のリプレー孔に類似して再打球と同等にしている。風車入賞口87は、直線的に通過樋が設けられ、その内部に錘を擁して常時この樋が垂直状態にある。風車入賞口87は、上部に間隔の調整可能な風車命釘92が打ち込まれており、この風車命釘92を狭めると、横ぶれが吸収されて風車命釘92間を通過する遊技球が直下に落下するようになる。真下に落下すると、その通過量は減少するものの、その下に設けた風車センサ91を通過するようになって、賞品球が1個払い出される。風車入賞口87の特徴は、取り付け位置からみても分かるように、入賞のチャンスが無くなった遊技球が通るルートであって、左右のサイドランプ85周辺を通過する遊技球があると遊技者は入賞チャンスが無くなったと諦め、この周辺を通過する遊技球の通過率が多いと客離れが生じる。そこで、風車入賞口87を設けて、たとえ1球でも返してやれば遊技客は納得するようになる。
【0060】遊技店の扱いは、風車入賞口87への遊技球の通過量が多くなると、ベース値(打ち球100に対して払い出される数の値)が上昇する。ベース値を下げるようにするには、風車命釘92間を広げれば、横ぶれが発生して風車の入口の縁に当たって風車が回転をして、風車センサ91から外れる。従って、風車命釘92間を広げれば、有利と思われれ、狭めれば、不利と思われる(実際には有利)といった、相反する構成のなるから、遊技店にとっても、遊技者にとっても納得できると言った極めて優れた効果を奏する。
【0061】以上の構成をなすパチンコ機10の電気的接続について図7に示す制御系統ブロック図より概略の説明をする。制御系統の基としてのメイン制御装置50は、パチンコ機10の裏側に設けられた装置盤30に搭載され、その構成はCPU、RAM、ROMと複数の入出力ポートとを備えている。入力ポートに接続される入力側が2ポートとしており、1の入力ポートには、配線樋コネクタ225を介して遊技盤ハーネス226に接続され、この遊技盤ハーネス226から電動チューリップ89に内装している電動チューリップセンサ230、電動役物装置53内に設けられた特定装置センサ233、領域外入賞口センサ234、電動役物装置53以外で遊技盤25の特定位置に設けられる複数の一般入賞口センサ231、図柄変動始動口75に設けられる始動センサ(図を省略)と風車センサ91とが接続されている。一方、2の入力ポートは、前面枠12側に属する入力側としてあり、球詰りによって払出装置35への通路で球詰が発生したことを検出する球切検出器(図示省略)、前面枠12とガラス枠が開放されたことを検出する枠開放検出器(図示省略)、払い出す遊技球の数を数える払出個数検出器(図示省略)、球タンク31の側面に設けられた補給検出器32、受皿装置14に組み込まれ発射球数を検出する発射球検出器(図を省略)下皿21に遊技球が一杯排出されて一杯になったことを検出する満杯検出器(図略)及び装置盤錠54等である。
【0062】メイン制御装置50の出力ポートに接続される出力側は、2ポートの出力にしてあり、1の出力ポートは電動役物装置53に接続されている。2の出力ポートがイネーブルを備えたバスライン制御方式で入賞記憶装置48と動作制御装置51とが接続されている。イネーブルを備えたバスライン制御方式は、相手方のに割込端子にイネーブルを接続して各制御装置を選択している。電動役物装置53には、電動役物装置53の全てを制御する図示しない電動役物装置制御部、液晶装置からなる図柄表示部77、電動役物装置取付枠76(ペットボトル等に使用されるPET廃材料を原材料にして成形し、濁色であるから表面を塗装する)に設けられる図示しない周囲装飾表示部、特定装置ソレノイド232、受入翼79と誘導翼80のそれぞれに設けられるロータリソレノイド227及びバックライトとバックライト電源部(共に図示略)等であり、図では記載を省略した図柄変動始動口のセンサ、特定装置センサ233と領域外入賞口センサ234とが電動役物装置取付枠76一体化されて取り付けられている。図柄変動始動口のセンサと特定装置センサ233及び領域外入賞口センサ234は、電動役物装置制御部に入力はせず、役物制御コネクタ56とメインハーネス47とを介してメイン制御装置50へ入力されている。
【0063】電動役物装置53の電動役物装置制御部(図示省略)は、メイン制御装置50からのコマンド情報に従って作動するROM、RAM、複数個の割込端子(IRQ、NMI、リセット)及びIOを内蔵して1チップ化された公知のマイクロコンピュータを備えている。電動役物装置制御部は、別付けされたクロック回路のクロック信号に同期しながら、メイン制御装置50からのコマンド情報を分析して、分析結果から図柄表示部77の図柄変動表示制御、特定条件に基づいて作動する電動役物装置取付枠76の保留表示部77A、周囲装飾表示部、特定装置ソレノイド232、受入翼79と誘導翼80等を作動制御している。電動役物装置53は、図柄表示部77と周囲装飾表示部、特定装置ソレノイド232、受入翼79及び誘導翼80等が一体化され電動役物装置制御部により制御されているので、従来のように主基盤制御装置で動作させるものと違って、メイン制御装置50にプログラム上の負担が少なくなり、電動役物装置制御部が勝手に判断(主に内部に生成される乱数値によって決定される)して制御しているから表示において一定の表示でなくバリエーションに富んだ表示が行えると言った優れた構成になっている。
【0064】動作制御装置51は、図3で説明したように出力制御基盤201と発射制御基盤204、音声制御基盤203及び払出制御基盤202とを雄基板コネクタ206と雌基板によって連結一体化しているので、各基板間を接続するワイヤハーネスが不要となり、省略化されコスト的に有利になっている。出力制御基盤201と発射制御基盤204、音声制御基盤203及び払出制御基盤202は、メイン制御装置50からのコマンド情報に従って作動するROM、RAM、複数個の割込端子(IRQ、NMI、リセット)とクロック回路及びI/Oを内蔵して1チップ化された公知のマイクロコンピュータを備え、各制御基盤はイネーブル端子により選択されて個々に作動制御するようになっている。出力制御基盤201の出力先は、図を省略した出力ポート1に動作案内表示装置13に接続され、出力ポート2が風車入賞口87に設けられるランプ(LEDでも良い)、ランプ風車84、サイドランプ85、球不足表示部73、入賞表示部74の払出決定表示部及び払出済表示部(共に図示略)、遊技店に設けられる管理コンピュータへの遊技情報を出力する外部接続端子板36である。
【0065】発射制御基盤204の出力先は、発射装置64の発射モータ65とネームプレート20のタッチ表示及び受皿装置14の内部に設けた球送装置(図を省略)である。発射制御基盤204はメイン制御装置50からコマンド情報に従って発射の制御をしているが、発射ハンドル24からの信号で主たる動作をする。メイン制御装置50から発射制御基盤204へのコマンド情報は、不正遊技の検出と満杯検出及び球切検出によって発射の停止制御するのみである。音声制御基盤203は、メイン制御装置50からコマンド情報に従って制御され、この音声制御基盤203の出力先が可聴音スピーカ17と超音波スピーカ18とに接続されて音波出力できるようになっている。音声制御基盤203の動作制御に付いては、出願人が先に出願した特願2001−295077と同等の機能を備えているのでこれを援用する。払出制御基盤202の入力には、不要になった遊技球を抜き取るための球抜スイッチが接続され、出力側には、払出モータ(図略)と球抜装置42が接続されている。払出制御基盤202は、払い出しのコマンド情報をメイン制御装置50から受け取って払い出しの実行をするが、停電等の事故が発生したときは、接続線「a」により接続されている入賞記憶装置48を参照して、残払出数の遊技球を払い出すようにしている。
【0066】電源制御装置49は、メイン制御装置50や、各制御装置及び制御基盤への電力を供給すると共に、電力の消費動向を分析しながら、その電力の消費状況によって各制御装置への供給電力の制御をしている。従来はアナログ検出によって電流調整をしていたものが、本実施例の電源制御装置49は、例えば動作制御装置51の出力制御基盤201が何個のランプを点灯するから電力補充準備のコマンド受信等である。この電源制御装置49はAC24V電源の受給からプログラムスタートし、各制御装置と各制御部への電力供給開始の順序と、各制御装置の作動開始の順序を各制御装置のリセット端子への制御とを行い、さらには補助電源を有しており、この補助電源は充放電可能なリチュウム電池(図略)をも使用しており、電源制御装置49が停電または瞬間停電を検出するようになっている。また、電源が遮断されたらリチュウム電池の電源で球抜装置42を作動させることが可能となっており、従来では電源が遮断されると球抜ができなかったが、本実施例のパチンコ機10では、リチュウム電池の電源で球抜可能となっている。
【0067】本実施例のパチンコ機10は、前述したEEP−ROMの利用によって電源遮断処理の実行がなされた場合、払い出しのデータと大当り権利が記憶されているから電源の復活によって電源遮断時の状態で遊技が再開される。EEP−ROMに書き込みのタイミングは、大当りが発生すると、大当り権利と払い出し最大値が書き込まれ、ラウンド途中のインターバルにおいて、既に払い出されたデータを減算して、減算結果に基づいて更新処理がなされる。通常の入賞によるデータは、入賞記憶装置48を制御するCPU内蔵のRAMのみに書き込みが行われる。営業中に停電等があったときは、大当り権利と払い出しデータが保持されるが、それ以外は電源の遮断によって全ての記憶が消去される。
【0068】電源制御装置49には、電源スイッチ37が設けられ、この電源スイッチ37は、ソフト的なプログラムスイッチで、この電源スイッチ37には、図示しない電磁リレーが接続され、この電磁リレーは4回路(詳細図は略)内蔵し、1回路が自己保持接続をしている。電源スイッチ37の一瞬のオンで電磁リレーが自己保持して連続通電になる構造で、電源スイッチ37のボタンを押して電源の投入となれば、まず、電源制御装置49が立ち上がって、各制御装置と制御基盤への通電がプログラムに従って順次通電され、強制リセットも順次解除する。電源の遮断は、電源スイッチ37のボタンを押すと、電源の遮断信号であると電源制御装置49が判断し、強制的にリセット信号を各制御装置や制御部に送信をしてから電磁リレーの通電を停止して電源を遮断するようになっている。電源が遮断されて電磁リレーの自己保持が解かれると、電磁リレーの2回路目のオープン接点がリチュウム電池の電源を球抜装置42へ切替するようになっている。交流電源の波形一部が欠落する瞬間停電(瞬停ともいう)は、ソフト的スイッチ構成であるから瞬停には対応が可能になっているので、(約2秒間リチュウム電池による保持が可能)電源スイッチのボタンを押しても即、電源を遮断せず、暫くして電源が遮断されると言った動作をする構成になっている。
【0069】以上の実施例は、本発明品の風車入賞口の説明を実施の形態に従って説明したが、本発明品の風車入賞口は、この実施例に限定されるものでなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲で様々に実施できることは言うまでもない。
【出願人】 【識別番号】300008999
【氏名又は名称】宮崎 國廣
【出願日】 平成13年11月26日(2001.11.26)
【代理人】
【公開番号】 特開2003−159392(P2003−159392A)
【公開日】 平成15年6月3日(2003.6.3)
【出願番号】 特願2001−402126(P2001−402126)