| 【発明の名称】 |
パチンコ玉の戻り防止装置 |
| 【発明者】 |
【氏名】松原 信男 【住所又は居所】愛知県名古屋市千種区今池三丁目9番21号 株式会社三洋物産内
|
| 【要約】 |
【課題】簡単な構造でパチンコ玉の戻りを防止し、かつ打ち出しをスムーズに行うことができるようにする。
【解決手段】戻り玉が発射装置に戻ろうとして戻り防止片14に当たっても、放出口13は完全に閉止しており、内側レール12と外側レール11の2点で戻り玉の衝撃に抗する。従って、戻り防止片14は低剛性であっても戻り玉の侵入を防止でき、パチンコ玉Pとの通過抵抗を少なくできる。 |
【特許請求の範囲】
【請求項1】 遊技板の前面に敷設される誘導レールのうち、内側レールの先端付近に弾性体からなる戻り防止片の基端側を固着し、且つその先端側を外側レールに向けて延出するとともに、戻り玉が戻り防止片に当たったときに戻り防止片が外側レールに接する構成としたことを特徴とするパチンコ玉の戻り防止装置。
|
【発明の詳細な説明】【0001】 【発明の属する技術分野】本発明はパチンコ機におけるパチンコ玉の戻り防止装置に関する。 【0002】 【従来の技術】パチンコ機の発射装置から発射されたパチンコ玉が一度遊技面に放出された後に再び発射装置に戻ってくると、発射装置の故障の原因になりかねない。この対策として、実公昭57−50061号公報および実公平3−30138号公報に開示されたものが知られている。 【0003】前者は、誘導レールの先端にユニット化された戻り防止具を回動可能に取り付け、常には重錘等の付勢手段によりほぼ直立させてパチンコ玉の放出口を塞ぐようにし、パチンコ玉の通過により放出口を開放するようにしている。また、後者は内側レールの先端に弾性体からなる戻り防止片を取り付け、且つパチンコ玉が通過する間隔として、戻り防止片の先端と外側レールとの距離がパチンコ玉の半径以上直径以下になるように設定したものである。 【0004】 【発明が解決しようとする課題】ところが、前者の装置は部品点数が多く構造も複雑なため、コストアップが避けられない。また、装置の取り付け面積が大きくなって障害釘の打ち付け位置や入賞口の取り付け位置等に制約を与えることがある。 【0005】その点、後者の装置では構造を簡単にし、取り付け面積を小さくして前者の欠点を一応は解消するものである。しかし、この装置では、遊技面に放出されたパチンコ玉が障害釘からのはね返りにより戻り防止片に当たった場合(以下、このパチンコ玉を戻り玉という)、戻り防止片は内側レールの一点だけで支持されているので、戻り防止片を剛性の低い材質で構成していたのでは有効な戻り防止機能を発揮しえないことになる。従って、戻り防止片の剛性は一定値以下にすることができず、このためパチンコ玉の打ち出し時の抵抗を押さえることが困難となり、パチンコ玉の打ち出しに悪影響を及ぼす。 【0006】本発明は上記事情に鑑みてなされたもので、その目的は構造が簡単でパチンコ玉の打ち出しをスムーズに行うことができるパチンコ玉の戻り防止装置を提供することである。 【0007】 【課題を解決するための手段】本発明のパチンコ玉の戻り防止装置は、遊技板の前面に敷設される誘導レールのうち、内側レールの先端付近に弾性体からなる戻り防止片の基端側を固着し、且つその先端側を外側レールに向けて延出するとともに、戻り玉が戻り防止片に当たったときに戻り防止片が外側レールに接する構成としたことに特徴を有する。 【0008】 【作用】発射装置から発射されたパチンコ玉は誘導レールに沿って上昇し、戻り防止片の上方を押し開いて遊技面に放出される。そして、傷害釘にはね返されたパチンコ玉が誘導レールへ還流しようとしても、このパチンコ玉が戻り防止片に当たると、戻り防止片は撓み変形して先端部が外側レールに接してパチンコ玉の放出口を塞ぐ。つまり、この時には戻り防止片は内側レールと外側レールの2点で戻り玉の衝撃に抗することになる。 【0009】 【発明の効果】本発明の戻り防止装置によれば、パチンコ玉が発射位置に戻ろうとしても、戻り玉が戻り防止片に当たったときに、内側レールと外側レールの2点で戻り玉の衝撃に抗するようにしたため、戻り防止片の剛性を低く設定しても戻り玉の侵入を防ぐことができる。さらに、剛性の弱い戻り防止片を用いることができるため、遊技面上へ打ち出す際の通過抵抗を少なくすることができ、パチンコ玉を円滑に遊技面へ放出させることができる。また、構造も簡単で小型化が容易であるため、障害釘や入賞口の取り付け位置の自由度が高められる。 【0010】 【発明の実施の形態】次に、本発明の一実施形態について図面を参照して詳細に説明する。 【0011】図3において、1はパチンコ機の遊技板、2はパチンコ球Pを遊技面へ導くための誘導レールであり、誘導レール2は外側レール11と内側レール12とによって構成され、内側レール12の先端には外側レール11との間で放出口13を開口させている。また、この内側レール12の先端には以下に説明するパチンコ球Pの戻り防止装置が取り付けられており、常には放出口13を閉止している。本実施形態の戻り防止装置は、その分解状態をひっくり返して示す図2から明らかなように、戻り防止片14と取り付け部材15とによって構成されている。取り付け部材15は合成樹脂材によって形成されており、内側レール12よりもやや広幅に形成され、遊技板1と対向する側の面の両端部にはそれぞれフランジ部16が張り出しており、共に遊技板1へのビス17止めのための取り付け孔18が貫通している。また、フランジ部16と反対側には内側レール12への仮止めのための係止縁19が設けられている。この係止縁19は内側レール12の上縁部を差し込むために、取り付け部材15の下面との間に微小幅のスリット20を有し、さらにその先端には差し込み位置を規定するためのストッパ凸部21がこれと直交する方向に沿って形成されている。 【0012】さらに、取り付け部材15の内部には戻り防止片14の基部側を差し込んで保持するための凹部22が形成されている。この凹部22は遊技板1と対向する側に開口するとともに、放出口13寄りの側面も開口して形成されている。但し、この放出口13寄りの開口面(以下、繰り出し口23という)は戻り防止片14が必要な撓み変形、つまり発射されたパチンコ球Pが遊技面へと送り出されるのに必要な戻り防止片14の撓み変形を十分に許容する開口幅に設定され、かつ戻り防止片14の撓み変形を円滑に行わせるために繰り出し口23の開口縁には弧状の湾曲面24が施されている。 【0013】また、凹部22内には図示2つの筒部25(25a,25b)が並設されており、共に凹部22内の一方の壁面22aに固定され、対向する壁面との間には戻り防止片14が差し込まれる微小な隙間が保有されている。 【0014】戻り防止片14はばね板材により形成され、上記した凹部22内に差し込まれる部分の端部はほぼ直角に折曲げられて一方の筒部25b(図2における左側)に引っ掛けられる引っ掛け部26となっている。そして、戻り防止片14の固定は両筒部25a,25bに対してフランジ付きビス27を締め込むことによって行われ、このように二カ所から押さえ込むことで、戻り防止片14のずれが確実に規制されるようになる。戻り防止片14の他方の端部は、繰り出し口23から突出する部分との境いから放出口13を塞ぐ方向へ緩やかに湾曲して形成されている。そして、戻り防止片14はこの実施形態においてはその先端が外側レール11に常時接するような長さに設定されており、つまり放出口13が完全に閉止された状態となるようにして組み付けられている。 【0015】但し、戻り防止片14は発射されたパチンコ球Pの通過に支障を来さない程度の低い剛性のものが使用されているが、戻り球が当たったときの衝撃には十分に抗することができる程度としてある。 【0016】次に、上記のように構成された本実施形態の作用と効果を具体的に説明する。図示しない発射装置から発射されたパチンコ球Pは、誘導レール2に沿って上昇し、戻り防止片14を図4の実線で示すようにして撓み変形させ、放出口13を経て遊技面上へと放出される。このとき、戻り球が生じても戻り防止片14は図1に示すようにして放出口13を完全に閉止しているため、誘導レール2への還流が確実に防止される。すなわち、戻り防止片14はその先端が外側レール11に接触し、かつ基部側は湾曲面24に接した状態で戻り球を受承する。つまり、戻り防止片14は2点支持の状態となっているため、戻り球の衝撃に対しても十分に抗することができ、従来の一点支持のものに比較して対衝撃性に優れる。したがって、戻り防止片14は低剛性であってもよく、戻り防止片14を通過する際の通過抵抗を極力抑制することができる。また、本例の戻り防止装置は取り付け部材15の係止縁19を内側レール12に係止させることで、戻り防止装置を仮止め状態に保持することができるため、遊技板1へのビス締め作業が容易となり、作業性の向上にも寄与する効果が得られる。また、戻り防止片14にへたり等が生じても、戻り防止片14自体は着脱が容易であるため、交換作業も容易となる。 【0017】なお、本発明は上記した実施形態に限定されるべきものでなく、つぎのような変更例が考えられる。 【0018】(1)本例では戻り防止片14の先端を外側レール11に常時接触するようにしたが、常には離間しているが戻り球の衝突によって外側レールに接するようにしても良い。 【0019】(2)戻り防止片14は2箇所をビス17止めして固定するようにしたが、その固定方法は種々考えられ、決して限定されるべきものではない。
|
| 【出願人】 |
【識別番号】000144522 【氏名又は名称】株式会社三洋物産 【住所又は居所】愛知県名古屋市千種区今池3丁目9番21号
|
| 【出願日】 |
平成4年7月21日(1992.7.21) |
| 【代理人】 |
【識別番号】100096840 【弁理士】 【氏名又は名称】後呂 和男 (外1名)
|
| 【公開番号】 |
特開2003−159391(P2003−159391A) |
| 【公開日】 |
平成15年6月3日(2003.6.3) |
| 【出願番号】 |
特願2002−300528(P2002−300528) |
|