| 【発明の名称】 |
遊技機の始動口装置 |
| 【発明者】 |
【氏名】原田 紀彦 【住所又は居所】愛知県名古屋市千種区今池三丁目9番21号 株式会社三洋物産内
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| 【要約】 |
【課題】遊技球の動きに面白味を持たせるためにはモータと減速機構が必要として構成が複雑になるし、構成を簡素化させれば動作も簡素すぎて面白味に欠けていた。
【解決手段】ベース基板21と前面カバー22とによって遊技球Bが通過可能な貫通路22bを形成したケーシング20を構成するとともに、この貫通路22bを挟んで揺動腕30,30を上下に揺動可能に保持し、かつ、この揺動腕30,30には互いに略円弧状の球受け凹部31,31を形成しつつ、駆動機構の直進往復動作にて同球受け凹部31,31を共に上方側にずらすように揺動させると上方から遊技球Bが間に進入可能となるとともに、下方側にずらすように揺動させると間に進入した遊技球Bが下方へ落下するようにしたため、構成が簡易でありながら遊技球Bの落下アクションには面白味を持たせることができる。 |
【特許請求の範囲】
【請求項1】 遊技球が通過可能な貫通路を形成したケーシングと、略円弧状の球受け凹部が形成されるとともに上記貫通路を挟んで同球受け凹部を対面させつつ互いに上下に揺動可能となるように支持されて、上記球受け凹部を共に上方側にずらすように揺動させると上方から遊技球が間に進入可能となるとともに、下方側にずらすように揺動させると間に進入した遊技球が下方へ落下する一対の揺動腕と、直進往復動作にて上記一対の揺動腕を往復揺動動作せしめる駆動機構とを具備することを特徴とする遊技機の始動口装置。
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【発明の詳細な説明】【0001】 【発明の属する技術分野】本発明は、遊技機の始動口装置に関し、特に、間欠的に入賞を許容する始動口装置に関する。 【0002】 【従来の技術】従来、この種の遊技機の始動口装置として、図11および図12に示すものが知られている。図11に示すものにおいては、遊技盤面上に固定される本体ケース1と円筒形のカバー2との間に略円筒形のドラム3を収容しており、図示しないモータにて同ドラム3を定速回転させている。カバー2の上面には遊技球が進入可能なキャッチ孔4を形成するとともに、ドラム3の周面には遊技球を保持可能な保持孔5を形成しており、ドラム3が一周する間に一回だけ両者が合致し、カバーの2外部から遊技球が保持孔5に進入可能となる。進入した遊技球はドラム3の回転にて搬送され、搬送経路の途中にて本体ケース1に形成されている入賞孔6から遊技盤面裏側へと誘導される。 【0003】一方、図12に示すものにおいては、遊技盤面上に本体ケース7が配置され、同本体ケース7には一端を上面側に開口するとともに他端を遊技盤面裏側へ連通するように形成された入賞路8を形成してあり、この入賞路8の途中には図示しないソレノイドにて往復駆動されるストッパ9を配設してある。同ストッパ9は通常時は上記入賞路8に突出して入球を阻止しているものの、所定タイミングごとにソレノイドにて引き込み駆動されて退避し、それまでに上方の開口8aから当該入賞路8中に入り込んで待機していた遊技球を落下せしめて遊技盤面裏側へと誘導している。 【0004】 【発明が解決しようとする課題】上述した従来の遊技機の始動口装置においては、次のような課題があった。前者に示すものにおいては、遊技球を保持して移動させる動きに面白味はあるものの、ドラム3を一周させるためにモータと減速機構が必要であり、構成が複雑になる。また、後者に示すものにおいては、ストッパ9が入賞路8内に突き出たり退避するだけであり、動作が簡素すぎて面白味に欠ける。 【0005】本発明は、上記課題にかんがみてなされたもので、構成を簡易にしつつ遊技球の動作に面白味を持たせることが可能な遊技機の始動口装置の提供を目的とする。 【0006】 【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため、請求項1にかかる発明は、遊技球が通過可能な貫通路を形成したケーシングと、略円弧状の球受け凹部を形成されるとともに上記貫通路を挟んで同球受け凹部が対面させつつ互いに上下に揺動可能となるように支持されて、上記球受け凹部を共に上方側にずらすように揺動させると上方から遊技球が間に進入可能となるとともに、下方側にずらすように揺動させると間に進入した遊技球が下方へ落下する一対の揺動腕と、直進往復動作にて上記一対の揺動腕を往復揺動動作せしめる駆動機構とを具備する構成としてある。 【0007】 【作用】上記のように構成した請求項1にかかる発明においては、ケーシングに形成した貫通路を挟んで一対の揺動腕が上下に揺動可能となるように支持されており、駆動機構が当該揺動腕を揺動させて対面部分に形成しておいた略円弧状の球受け凹部を共に上方側にずらすと、両側の球受け凹部で囲まれて上方に開口する一つの球受け空間が形成され、貫通路の上方から進入してきた遊技球はこの球受け空間内に進入して保持される。次に、略円弧状の球受け凹部を共に下方側にずらすように同駆動機構が揺動腕を揺動させていくと、最初に上方に開口していた球受け空間は下方側が開きながら上方側を閉じるように変化していき、ついには下方に開口する球受け空間へと変化する。従って、揺動腕の間に進入して囲い込まれるようにして保持されていた遊技球は貫通路を下方へと落下していく。なお、駆動機構は直進往復動作し、この直進往復動作で揺動腕を一方向のみならず逆方向へも移動する往復揺動動作を行なわせている。 【0008】 【発明の効果】以上説明したように本発明は、球受け凹部を対面せしめた一対の揺動腕が往復揺動動作を行なうことにより、遊技球を一つずつ受け取っては下方へ落下させるという動作を行うため、構成が簡易でありながら遊技球の落下アクションには面白味を持たせることが可能な遊技機の始動口装置を提供することができる。 【0009】 【発明の実施の形態】以下、図面にもとづいて本発明の実施形態を説明する。図1は本発明の一実施形態にかかる遊技機の始動口装置を分解斜視図により示しており、図2は組立状態を正面図により示している。本実施例においては、パチンコ機にて使用される始動口装置として適用している。 【0010】同図において、遊技機の始動口装置10は、下方部分に遊技球が通過可能な貫通孔21aを形成した板状のベース基板21と、このベース基板21の前面に装着される前面カバー22とからなるケーシング20を有している。前面カバー22は遊技球Bが通過可能な程度の厚みを持っており、上方に遊技球Bの開口22aを備えつつ下方に向かって樋状の貫通路22bを形成してあるため、同遊技球Bを通過せしめて上記貫通孔21aへと誘導可能となっている。貫通路22bの中程には遊技球センサ23を装着してあり、当該貫通路22bの遊技球の通過を検出して入賞の有無を判断可能としてある。また、前面カバー22内であってこの遊技球センサ23よりも上方側部分には後述する揺動腕30,30を収容している。 【0011】本実施形態においては、前面カバー22の上方に開口22aを形成しつつその下方に樋状の貫通路22bを形成してベース基板21の貫通孔21aへと誘導するようにしているが、少なくとも遊技球が通過可能な貫通路さえ形成されていればよく、ベース基板21の裏側へと誘導する構成となっている必要はない。一方、貫通路22b中に遊技球センサ23を装着しているが、図示しない遊技盤の板面裏側にセンサを配置するようにしておいても良いなど、入賞の検出自体については適宜変更可能である。 【0012】前面カバー22の上部部分では貫通路22bを挟んで一対の揺動腕30,30を支持している。各揺動腕30,30は、貫通路22bの両側で軸支され、所定範囲内で揺動可能となっている。各揺動腕30は貫通路22bの内側に向けて略円弧状の凹部となるような円筒面を形成する球受け凹部31を備えており、貫通路22bの両側で同球受け凹部31を上方側にずらしたり、下方側にずらしたりするように揺動させることにより、遊技球Bを一球ずつ下方へ通過できるようになっている。すなわち、図3に示すように、両方の揺動腕30,30の球受け凹部31,31がやや下方に向くときには上方側の間隔が狭まって遊技球Bが通過不能となり、図4に示すように、両方の揺動腕30,30の球受け凹部31,31がやや上方に向くときには下方側の間隔が狭まって遊技球Bが通過不能となる。しかし、球受け凹部31,31がやや下方に向く状態から上方へ向く状態へと揺動したときにその間の球受け空間に遊技球Bが入り込むと、再度、球受け凹部31,31がやや下方に向く状態へ戻ったときには図5に示すように遊技球が落下する。 【0013】このように両方の揺動腕30,30を同期させて揺動させるにあたっては揺動腕30,30における軸支部分の外側からベース基板21の背面側に向けて駆動突起32,32を突出せしめてあり、ベース基板21に形成した円弧状の窓孔21b,21bを貫通して背面側に突出している。ベース基板21の背面側には水平方向に延びるとともに両端に上記駆動突起32,32を挿入可能な水平窓41a,41aを形成した駆動アーム41が配設されている。この駆動アーム41は逆T字形に形成されるとともに上端を背面側に向けて延設され、後端部分にてソレノイド42のプランジャ42aに連結されている。同ソレノイド42はプランジャ42aを上下方向に向けてブラケット43にて支持されており、ソレノイド42に通電してプランジャ42aを上下方向に直進往復動作せしめると、駆動アーム41も上下方向に直進往復動作し、水平窓41a,41a内に突出している駆動突起32,32も上下方向に往復動作する。ここにおいて、各駆動突起32,32は水平窓41a,41a内に係合しており、揺動腕30,30は軸支されているので円弧状の軌跡を描く。すなわち、本実施形態においては、これらのソレノイド42や駆動アーム41などによって駆動機構を構成している。なお、プランジャ42aには渦巻きスプリング44を装着して上記駆動アーム41を上方に付勢しており、この結果、通常時は両揺動腕30,30は駆動突起32,32を上方に持ち上げられた状態に保持されている。 【0014】本実施形態においては、略円弧状の球受け凹部31を形成された揺動腕30は貫通路22bの外側を軸支点として揺動可能となっているが、貫通路を挟んで球受け凹部を対面させつつ上下に揺動可能となるように支持されているものであればよい。従って、必ずしも貫通路22bの外側を軸支点としてしている必要はない。例えば、図6〜図9に示す実施形態においては、ベース基板121の裏側にて貫通路122bの内側を支点として揺動可能に支持された揺動腕130,130を備えている。 【0015】本実施形態においては、ベース基板121に下方側半分の円弧状の窓孔121bを形成してあり、この窓孔121bを通して1/4円の円筒面を構成する球受け凹部131を形成した二つの揺動腕130,130を通過させている。なお、窓孔121bの下方には貫通孔121aを形成してある。それぞれの球受け凹部131における下方側の端部から背面側に同窓孔121bを貫通する軸部131aが延設されるとともに同軸部131aの中程から円弧の中心に向けて回動腕131bが延設されている。二つの揺動腕130,130から共に延設される回動腕131b,131bはベース基板121の背面側で貫通路122bの中程にて回転可能に軸支され、図7に示すように、両揺動腕130,130が上方寄りに移動されているときは二つの球受け凹部131,131にて下方に開口する半円の遮蔽壁を形成する。従って、前面カバー122にて形成される貫通路122bの上方の開口122aから遊技球が進入してきても下方に通過することはできない。 【0016】しかし、回動腕131b,131bにて軸支点を中心にして二つの球受け凹部131,131が下方側へとずれるに従って上方の隙間が広がり、図8に示すまで開いたときに遊技球Bが落下する。ただし、遊技球Bが落下できるまで上方の隙間が広がったときには下方の隙間が閉じかけており、遊技球Bは二つの球受け凹部131,131の内側で保持される。そして、再度、二つの球受け凹部131,131が上方側へとずれるようにして戻ると、図9に示すように下方の隙間が開いて遊技球Bが貫通路122bを落下していく。なお、この場合の駆動アーム141には水平方向に一つの水平窓141aを形成してあり、ベース基板121の背面側で上記軸部131a,131aを挿入して係合させている。そして、ソレノイド142にて上記駆動アーム141が上下に直進往復運動されると揺動腕130,130の軸部131a,131aに円弧を描かせながら上下動させる。 【0017】むろん、実質的に略円弧状の球受け凹部が互いに対面させつつ保持せしめ、その間に遊技球を囲い込むようにしながら上方にずれたり下方にずれたりするように移動可能であれば、このようにして遊技球を一球ずつ落下せしめることができる。従って、揺動せしめる意味についても必ずしも軸支点を中心に回動可能に保持される必要はなく、実質的に略円弧面を描くようにして上下動可能に支持されるようなものであればよい。 【0018】また、このような揺動腕30,130は必ずしも一対である必要はなく、図10に示すように複数対を上下に並べて配設しても良い。このようにした場合、全ての揺動腕230を同期させて駆動させれば、一回駆動されるごとに一段ごと遊技球は下方へ落下していくので、溜まっている状況により面白味が増すことになる。駆動源が直進往復運動する場合に揺動腕30,130に円弧を描かせながら上下にずらすように移動させる機構については、各種のカム係合機構などを採用可能であり、必ずしも上述した実施形態に限られるものではない。ただし、上述した水平窓41a,141aを有する駆動アーム41,141を上下に垂直移動させるものにおいては、ソレノイド42,142に直に保持せしめるだけでも可能であり、構成を簡素化させることができる。 【0019】次に、上記構成からなる本実施形態の動作を説明する。通常時、駆動アーム41が上方に付勢されている結果、揺動腕30,30は駆動突起32,32が上方側へ保持され、球受け凹部31,31はやや下方に対面している。従って、貫通路22bに遊技球Bが進入してきても、図3に示すようにして両球受け凹部31,31の上端部分に引っかかって保持される。しかるに図示しない制御回路にてソレノイド42に通電するとプランジャ42aが下方に引き込まれ、駆動アーム41も下方に引き寄せられる。この結果、駆動突起32,32が下方へと移動され、図4に示すように球受け凹部31,31はやや上方に対面するとともに引っかかっていた遊技球Bは上方に対面する球受け凹部31,31内に落下する。そして、ソレノイド42への通電を解除すれば球受け凹部31,31は最初にやや下方に対面していた状態へと復帰するので、間に保持されていた遊技球Bは貫通路22bを下方へと落下していく。貫通路22bを落下していく遊技球Bは遊技球センサ23によって検出され、図示しない遊技盤制御回路にて遊技の制御に利用される。 【0020】一般には、この始動口装置10を例えば第三種遊技機の遊技盤上に配設する場合、いわゆる権利発生状態の時に図示しない制御回路にて所定のインターバルごと(例えば約10秒ごと)に上述したソレノイド42に数百ミリ秒通電するようにしておく。一方、遊技盤上には所定領域を通過する遊技球を入賞せしめるためのアタッカー開閉板を装着しておき、当該始動口装置10に入賞することによって同アタッカー開閉板を開放状態とする。このアタッカー開閉板は所定玉数だけ入賞するまで、あるいは所定のインターバル期間が経過するまで開放されようになっており、その後も権利発生状態の時に当該始動口装置10に入賞することによって開放状態となる。 【0021】このように、ベース基板21と前面カバー22とによって遊技球Bが通過可能な貫通路22bを形成したケーシング20を構成するとともに、この貫通路22bを挟んで揺動腕30,30を上下に揺動可能に保持し、かつ、この揺動腕30,30には互いに略円弧状の球受け凹部31,31を形成しつつ、駆動機構の直進往復動作にて同球受け凹部31,31を共に上方側にずらすように揺動させると上方から遊技球Bが間に進入可能となるとともに、下方側にずらすように揺動させると間に進入した遊技球Bが下方へ落下するようにしたため、構成が簡易でありながら遊技球Bの落下アクションには面白味を持たせることができる。
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| 【出願人】 |
【識別番号】000144522 【氏名又は名称】株式会社三洋物産 【住所又は居所】愛知県名古屋市千種区今池3丁目9番21号
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| 【出願日】 |
平成8年3月27日(1996.3.27) |
| 【代理人】 |
【識別番号】100096703 【弁理士】 【氏名又は名称】横井 俊之
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| 【公開番号】 |
特開2003−159390(P2003−159390A) |
| 【公開日】 |
平成15年6月3日(2003.6.3) |
| 【出願番号】 |
特願2002−300567(P2002−300567) |
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