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【発明の名称】 遊技機
【発明者】 【氏名】市原 高明
【住所又は居所】愛知県西春日井郡西春町大字沖村字西ノ川1番地 株式会社大一商会内

【氏名】中島 健太郎
【住所又は居所】愛知県西春日井郡西春町大字沖村字西ノ川1番地 株式会社大一商会内

【要約】 【課題】意匠レンズ体の前面に、異なる発光態様の発光領域を略区画した状態で構成することで光装飾効果を高める。

【解決手段】発光装飾装置60を備えた遊技機であって、発光装飾装置60は、意匠レンズ体61と、その意匠レンズ体61の後側に配設されて同意匠レンズ体61に光を照射する光源90とを備える。意匠レンズ体61と光源90との間には、同光源90の光を拡散透過させる拡散透過手段70と、光の拡散を防止しながら透過させる拡散防止透過手段80とがそれぞれ設けられる。意匠レンズ体61の前面には、拡散透過手段70を透過した光によって構成される第1発光領域65と、拡散防止透過手段80を透過した光によって構成される第2発光領域67とが略区画された状態でそれぞれ設けられる。
【特許請求の範囲】
【請求項1】 発光装飾装置を備えた遊技機であって、前記発光装飾装置は、意匠レンズ体と、その意匠レンズ体の後側に配設されて同意匠レンズ体に光を照射する光源とを備え、前記意匠レンズ体と前記光源との間には、同光源の光を拡散透過させる拡散透過手段と、光の拡散を防止しながら透過させる拡散防止透過手段とがそれぞれ設けられ、前記意匠レンズ体の前面には、前記拡散透過手段を透過した光によって構成される第1発光領域と、前記拡散防止透過手段を透過した光によって構成される第2発光領域とが略区画された状態でそれぞれ設けられることを特徴とする遊技機。
【請求項2】 請求項1に記載の遊技機であって、光源は、拡散透過手段に光を発する第1の光源と、拡散防止透過手段に光を発する第2の光源を備えていることを特徴とする遊技機。
【請求項3】 請求項1又は2に記載の遊技機であって、意匠レンズ体の前面の略全域に第1発光領域が設けられ、その第1発光領域内に第2発光領域がスポット的に設けられることを特徴とする遊技機。
【請求項4】 請求項1〜3のいずれか一項に記載の遊技機であって、拡散透過手段は、光源の光を拡散透過させる拡散レンズ体によって構成されていることを特徴とする遊技機。
【請求項5】 請求項1〜3のいずれか一項に記載の遊技機であって、拡散透過手段は、意匠レンズ体に形成された拡散レンズカット部によって構成されていることを特徴とする遊技機。
【請求項6】 請求項1〜5のいずれか一項に記載の遊技機であって、拡散防止透過手段は、後端部が光源に臨み、前端が意匠レンズ体の第2発光領域に臨む透光性を有する棒状又は板状の光誘導体によって構成されていることを特徴とする遊技機。
【請求項7】 請求項6に記載の遊技機であって、意匠レンズ体と光源との間には球が流れる球通路が形成され、光誘導体は、少なくとも一部が前記球通路内に存在しかつ同球通路を流れる球に接触してその球の流速を減速させる減速機能を備えていることを特徴とする遊技機。
【発明の詳細な説明】【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、パチンコ機(雀球機、アレンジボール機等も含む)のような弾球遊技機、スロットマシン等の遊技機に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、例えば、パチンコ機において、遊技盤あるいは開閉扉等に発光装飾装置が配設されることが知られている。また、このような発光装飾装置は、意匠レンズ体と、その意匠レンズ体の後側に配設されて同意匠レンズ体に光を照射する光源(例えば、LED、ランプ等)とを備えているのが一般的である。また、光装飾効果を高めるために、意匠レンズ体のレンズカット形状を様々に工夫したり、あるいは、発光色が異なる複数の光源を配設したものも知られている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】ところで、意匠レンズ体のレンズカット形状を様々に工夫したり、あるいは、異なる発光色(例えば、赤色、青色、緑色等)の光を発する複数の光源を配設して光装飾効果を高めるには限界がある。例えば、複数の光源から異なる発光色の光を意匠レンズ体に照射しても、各発光色の光が互いに混ざり合い、意匠レンズ体の前面の発光領域(光が出射する領域)に所望とする発光色で発光しない不具合が生じる。
【0004】この発明の目的は、前記問題点に鑑み、意匠レンズ体の前面に、異なる発光態様の発光領域を略区画した状態で構成することができ、光装飾効果を高めることができる遊技機を提供することである。
【0005】
【課題を解決するための手段】前記目的を達成するために、第1の発明に係る遊技機は、請求項1に記載のとおりの構成を要旨とするものである。すなわち、発光装飾装置を備えた遊技機であって、発光装飾装置は、意匠レンズ体と、その意匠レンズ体の後側に配設されて同意匠レンズ体に光を照射する光源とを備える。意匠レンズ体と光源との間には、同光源の光を拡散透過させる拡散透過手段と、光の拡散を防止しながら透過させる拡散防止透過手段とがそれぞれ設けられる。意匠レンズ体の前面には、拡散透過手段を透過した光によって構成される第1発光領域と、拡散防止透過手段を透過した光によって構成される第2発光領域とが略区画された状態でそれぞれ設けられる。したがって、光源から拡散透過手段を透過して拡散した光は意匠レンズ体の前面の第1発光領域から出射する。これによって意匠レンズ体の前面の第1発光領域が発光状態となる。また、光源から拡散防止透過手段を透過した光は意匠レンズ体の第2発光領域から出射する。これによって、意匠レンズ体の前面の第2発光領域が発光状態となる。このようにして、意匠レンズ体の前面に、第1発光領域と第2発光領域とがそれぞれ略区画された状態で発光することによって光装飾効果が高められる。
【0006】また、第2の発明に係る遊技機は、請求項2に記載のとおりの構成を要旨とするもので、光源は、拡散透過手段に光を発する第1の光源と、拡散防止透過手段に光を発する第2の光源を備えている。したがって、第1の光源と第2の光源とを、例えば、赤色、青色、緑色等の異なる色で発光するLED、ランプ等の光源を用いたり、光量が異なる光源を用いることで、光装飾効果を一層高めることもできる。
【0007】第3の発明に係る遊技機は、請求項3に記載のとおりの構成を要旨とするもので、意匠レンズ体の前面の略全域に第1発光領域が設けられ、その第1発光領域内に第2発光領域がスポット的に設けられる。したがって、意匠レンズ体の前面の略全域に設けられる第1発光領域内に、第2発光領域がスポット的に設けられることで、光装飾効果を一層高めることができる。
【0008】第4の発明に係る遊技機は、請求項4に記載のとおりの構成を要旨とするもので、拡散透過手段は、光源の光を拡散透過させる拡散レンズ体によって構成されている。したがって、拡散レンズ体の両面あるいは片側面に所望とする拡散レンズカット部を形成することによって、光源の光を所望とする方向に拡散させることができる。また、意匠レンズ体に対しても適宜形状の拡散レンズカット部を形成し、これら拡散レンズ体と意匠レンズ体によって光源の光を二重に拡散して意匠レンズ体の第1発光領域を照明することができる。
【0009】第5の発明に係る遊技機は、請求項5に記載のとおりの構成を要旨とするもので、拡散透過手段は、意匠レンズ体に形成された拡散レンズカット部によって構成されている。したがって、拡散レンズ体を配設することなく、意匠レンズ体に形成された拡散レンズカット部によって光源の光を拡散して意匠レンズ体の第1発光領域を照明することができる。このため、部品点数や組付工数を削減することができ、コスト低減に効果が大きい。
【0010】第6の発明に係る遊技機は、請求項6に記載のとおりの構成を要旨とするもので、拡散防止透過手段は、後端部が光源に臨み、前端が意匠レンズ体の第2発光領域に臨む透光性を有する棒状又は板状の光誘導体によって構成されている。したがって、意匠レンズ体の前面には、光誘導体の横断面形状に対応した形状の第2発光領域が得られる。例えば、光誘導体が横断面形状が円形、楕円形、四角形、三角形、多角形、星形等の形状をなす場合には、その横断面形状と略同形の第2発光領域が得られる。
【0011】第7の発明に係る遊技機は、請求項7に記載のとおりの構成を要旨とするもので、意匠レンズ体と光源との間には球が流れる球通路が形成され、光誘導体は、少なくとも一部が前記球通路内に存在しかつ同球通路を流れる球に接触してその球の流速を減速させる減速機能を備えている。したがって、光誘導体は、球通路を流れる球に接触してその球の流速を減速させる減速機能を兼ね備えているため、球通路内に球の流速を減速させる専用の減速部材を配設する必要がなくなり、その分だけ構造を簡単化することができる。
【0012】
【発明の実施の形態】(実施の形態1)この発明の実施の形態1を図1〜図4にしたがって説明する。遊技機としてのパチンコ機の遊技盤を正面(前面)から表した図1において、遊技盤10の前面の周縁部には、外レール12と内レール13とを備えた案内レール11が装着されている。案内レール11の内側には、遊技領域15が区画形成されるとともに、外レール12と内レール13との間には、図示しない球発射装置から発射された球(パチンコ球)を遊技領域15の上部に案内する球発射通路14が形成されている。遊技盤10の遊技領域15の略中央部には役物装置40(センター役物と呼ばれることもある)が装着されとともに、役物装置40の上下左右側方の計4箇所に風車器18がそれぞれ配設されている。また、遊技盤10の遊技領域15には、その役物装置40の片側(図1に向かって左側)に位置して普通図柄始動用ゲート口を有するゲート器20が設けられている。
【0013】また、遊技盤10の遊技領域15には、役物装置40の下方中央部に位置しかつ開閉部材28による可変始動口26を備えた始動用入賞器としての入球装置25が配設されている。この入球装置25の可変始動口26に球が流入すると、後述する図柄表示装置43が作動するようになっている。なお、球がゲート器20の普通図柄始動用ゲート口を通過することで、後述する普通図柄表示部45が作動して普通図柄の抽選が行われる。そして、普通図柄表示部45の抽選に基づいて、入球装置25の開閉部材28が所定時間(例えば、1秒間)開放し、これによって入球装置25の可変始動口26に対し球が流入し易くなるようになっている。
【0014】また、遊技盤10の遊技領域15には、その入球装置25の下方に位置してアタッカ装置30が装着されている。このアタッカ装置30には、その略中央部に開閉扉31によって開閉される大入賞口32が設けられている。また、遊技盤10の遊技領域15には、その最下端に位置しかつアタッカ装置30の下方においてアウト口33が形成され、さらに、アタッカ装置30の左右両側方に位置して装飾用レンズ36を有するサイド装飾部材35が配設されている。これらサイド装飾部材35の所定位置には一般入賞口37が設けられている。なお、遊技領域15の略全域にわたって多数の釘(図示しない)が配設されている。
【0015】図2に示すように、役物装置40は、本体構成部材41、図柄表示装置43及び発光装飾装置60を備えている。役物装置40の本体部をなす本体構成部材41は、複数又は単数の構成部材によって形成され、遊技盤10の略中央部に貫設された役物装着孔の前面開口部の周縁を塞ぐようにして枠状に構成され、略中央部には開口窓42が形成されている。そして、本体構成部材41はビス等によって遊技盤10の前方からその遊技盤10の前面に取り付けられるようになっている。また、本体構成部材41の後側には、その開口窓42に表示部44を臨んで図柄表示装置43が装着されている。この図柄表示装置43の表示部44の略全域には、特別図柄が変動表示される特別図柄表示領域が設けられている。また、表示部44の一部には、普通図柄が変動表示される普通図柄表示部45が設けられている。
【0016】また、本体構成部材41には、遊技領域15を流れる球が流入可能な流入口51を有する球通路50(ワープ通路と呼ばれることもある)が形成されている。この実施の形態1において、球通路50の流入口51は、本体構成部材41の上部に形成されている。そして、球通路50は、流入口51から開口窓42の片側上部に沿って傾斜状に形成された傾斜通路部50aと、その傾斜通路部50aの下傾端から開口窓42の片側(図2に向かって左側)に沿って形成された縦通路部50bとを連通状に備えている。この縦通路部50bの下端部は、開口窓42の片側下端近傍において開口し、当該開口部を流出口52としている。図2に示すように、本体構成部材41の下部には、球通路50の流出口52から流出した球を受ける球受け棚53が形成されている。この球受け棚53は、球通路50の流出口52から流出した球を受ける波形凹凸状をなす上段部55と、その上段部55から流下した球を受ける波形凹凸状をなす下段部56とを備えて上下2段に構成されている。そして、下段部56の中央部には、球を流下案内する案内凹部57が形成されている。この案内凹部57は、入球装置25の可変始動口26の直上に位置しており、案内凹部57に案内されて流下した球が可変始動口26に流入する確率が高くなるように構成されている。
【0017】さて、図2〜図4に示すように、本体構成部材41の一部には、透明又は半透明の合成樹脂よりなり透光性を有する意匠レンズ体61と、その意匠レンズ体61の後側に配設されて同意匠レンズ体61に光を照射する光源90とを備えた発光装飾装置60が設けられている。また、意匠レンズ体61と光源90との間には、同光源90の光を拡散透過させる拡散透過手段70と、光の拡散を防止しながら透過させる拡散防止透過手段80とがそれぞれ設けられている。そして、意匠レンズ体61の前面には、拡散透過手段70を透過した光によって構成される第1発光領域65と、拡散防止透過手段80を透過した光によって構成される第2発光領域67とが略区画された状態でそれぞれ設けられる。
【0018】この実施の形態1において、本体構成部材41には、発光装飾装置60が組み付けられる凹部(空間部)が形成されている。そして、この凹部に発光装飾装置60が組み付けられることによって、球通路50の縦通路部50bの前後の壁部が形成されるようになっている。すなわち、発光装飾装置60の意匠レンズ体61は縦通路部50bの前側壁部を構成している。また、本体構成部材41の凹部の奥側壁部の前側には、拡散透過手段70に光を発する複数の第1の光源91と、拡散防止透過手段80に光を発する複数の第2の光源92とがそれぞれ配設されている。また、各複数の第1の光源91と第2の光源92は、LED、ランプ等よりなりランプ基板95上にそれぞれ配設されている。そして、これら第1の光源91及び第2の光源92によって光源90が構成されるようになっている。また、複数の第1の光源91及び第2の光源92は、赤色、青色、緑色等の異なる色で発光するLED、ランプ等を用いることも可能である。
【0019】図3と図4に示すように、拡散透過手段70は、第1の光源91の光を拡散透過させる拡散レンズ体71によって構成され、この拡散レンズ体71は、縦通路部50bの後側壁部を構成するようにして本体構成部材41の凹部の所定位置に装着されている。また、拡散レンズ体71の前後両面のうち、少なくとも片側面(図3では左側面、すなわち前側面)には第1の光源91の光を拡散透過させる拡散レンズカット部72が形成されている。
【0020】図2〜図4に示すように、拡散防止透過手段80は、透明又は半透明の合成樹脂よりなり透光性を有する棒状又は板状の光誘導体81によって構成されている。また、この実施の形態1において、拡散レンズ体71と、複数の光誘導体81とが一体に形成されている。そして、拡散レンズ体71の後面からそれぞれ突出している複数の光誘導体81の後側部分は、その後端部が第2の光源92にそれぞれ近接して臨んでいる。また、拡散レンズ体71の前面からそれぞれ突出している複数の光誘導体81の前側部分の前端部は、意匠レンズ体61の第2発光領域67に球が通過可能な隙間を隔てて臨んでいる。すなわち、複数の光誘導体81の前側部分は、球通路50の縦通路部50b内にそれぞれ突出して存在している。そして、複数の光誘導体81は、縦通路部50bを流れる球Bに接触してその球Bの流速を減速させる減速機能を兼ね備えている。また、意匠レンズ体61の前面には、その略全域において複数の第1の光源91からそれぞれ発せられかつ拡散レンズ体71を透過して拡散した光によって第1発光領域65が設けられる。さらに、複数の第2の光源92からそれぞれ発せられかつ各光誘導体81を略直線状に透過した光によって複数の第2発光領域67が第1発光領域65内にスポット的に設けられる。
【0021】また、この実施の形態1において、図2に示すように、発光装飾装置60の意匠レンズ体61の上端部に隣接して意匠レンズ体161(図2において略円形をなす意匠レンズ体)を有する別の発光装飾装置160が配設されている。この発光装飾装置160においても、前記発光装飾装置60と同様にして、意匠レンズ体161、光源(図示しない)、拡散レンズ体(図示しない)及び複数の棒状の光誘導体181をそれぞれ備えて構成されている。なお、意匠レンズ体61と意匠レンズ体161とを一体に形成することも可能であるが、それぞれ別個に形成してから一体状に形成することも可能である。さらに、意匠レンズ体61と意匠レンズ体161とを所定の距離を隔てて配設することも可能である。
【0022】この実施の形態1に係る遊技機としてのパチンコ機は上述したように構成される。したがって、パチンコ遊技の際、図示しない球発射装置から球発射通路14に発射された球(パチンコ球)は、遊技領域15の上部に打ち出され、多数の釘、風車器18等に案内されながら遊技領域15の下部に向けて流れる。遊技領域15に打ち出された球のうち、一部の球はゲート器20の普通図柄始動用ゲート口を通過したり、あるいは、一般入賞口37等の入球口に流入する。また、遊技領域15に打ち出された球のうち、一部の球はワープ通路なす球通路50の流入口51から流入して球通路50を流れ、その流出口52から球受け棚53上に落下する。そして、球受け棚53上に落下した球は、まず上段部55の波形凹凸部に沿って左右方向に揺動しながら下段部56に落下する。そして、下段部56おいても、その波形凹凸部に沿って左右方向に揺動しながら落下する。また、下段部56の案内凹部57に案内された球は、高確率で入球装置25の可変始動口26に流入する。また、前記各入球口に流入しなかった多くの球は遊技領域15の下部のアウト口33に流入し、機外に排出される。
【0023】球がゲート器20の普通図柄始動用ゲート口を通過すると、その球がセンサによって検出され、その検出信号が主制御装置(図示しないがパチンコ機の所定位置に設置される)に送られる。すると、その信号が図柄表示装置43に伝達され、その表示部44の一部に設けられた普通図柄表示部45の図柄が変動する。そして普通図柄表示部45には、抽選結果に基づく図柄が表示される。普通図柄表示部45の図柄が当たり図柄となって表示されると、入球装置25の可変始動口26の開閉部材28が所定時間(例えば、1秒間)開放して閉じる。入球装置25の可変始動口26に球が流入すると、その球がセンサによって検出され、その検出信号が主制御装置に送られる。すると、その信号が図柄表示装置43に伝達され、これによって表示部44に表示された図柄が変動し、設定時間後停止する。そして、表示部44には抽選結果に基づく図柄が表示される。
【0024】表示部44に表示された図柄が「大当たり図柄」、例えば「7・7・7」となって停止した場合、大当たりとなる。すると、アタッカ装置30の開閉扉31によって大入賞口32が開かれる。大入賞口32に球が10個流入するか、あるいは、30秒経過すると、開閉扉31によって大入賞口32が閉じられる。大入賞口32の開放時において、その大入賞口32に設けられた特定領域に球が入ると、開閉扉31によって大入賞口32が一旦閉じた後、再び開く。開閉扉31によって大入賞口32が所定回数(例えば、最大16回)開閉を繰り返すことで、大当たり遊技が終了する。
【0025】さて、パチンコ遊技の際、主制御基板から伝達される信号に基づいて図示しないランプ制御基板を介して光源90としての複数の第1の光源91及び第2の光源92が点灯、あるいは点滅制御される。複数の第1の光源91が発する光は、拡散透過手段70としての拡散レンズ体71を透過して拡散し、意匠レンズ体61の前面の略全域に設定される第1発光領域65から出射する。言い換えると、意匠レンズ体61の前面の第1発光領域65が発光状態となる。また、複数の第2の光源92が発する光は、拡散防止透過手段80としての複数の光誘導体81を略直線状態で透過し、意匠レンズ体61の複数の第2発光領域67からそれぞれ出射する。言い換えると、意匠レンズ体61の前面の複数の第2発光領域67がそれぞれ発光状態となる。このようにして、意匠レンズ体61の前面に、第1発光領域65と第2発光領域67とがそれぞれ略区画された状態で設けられることによって光装飾効果を高めることができる。
【0026】また、この実施の形態1において、意匠レンズ体61の前面には、第1発光領域65内に、複数の第2発光領域67がスポット的に設けられるため、光装飾効果を一層高めることができる。また、例えば、意匠レンズ体61を乳白色とし、第1の光源91と第2の光源92とを赤色、青色、緑色等の異なる色で発光するLED、ランプ等を用いることによって光装飾効果を一層高めることもできる。
【0027】また、パチンコ機の起動スイッチがONの状態にあるときに、複数の第1の光源91及び第2の光源92が点灯状態に保持されるようにしてもよく、また、複数の第1の光源91及び第2の光源92のうち、少なくとも一方の光源を所定周期で点滅するようにしてもよい。また、複数の第1の光源91及び第2の光源92の点灯・点滅時期を図柄表示装置43の表示部44の図柄変動に関連して設定することもできる。この場合には、演出効果を高めることが可能となる。例えば、パチンコ遊技時において、図柄表示装置43の表示部44の図柄が変動する直前あるいは直後、あるいはリーチ状態となったとき、あるいは大当たりとなったときに、主制御装置から伝達される信号に基づいて複数の第1の光源91及び第2の光源92のうち、少なくとも一方の光源を点滅させるように設定することも可能である。すなわち、図柄表示装置43の表示部44の図柄が変動する直前あるいは直後、あるいはリーチ状態となったとき、複数の第1の光源91及び第2の光源92のうち、少なくとも一方の光源を点滅させることで、光装飾を高め、これによって遊技の演出効果を高めることが可能となる。また、図柄表示装置43の表示部44に表示された図柄が大当たりとなったときあるいは大当たり遊技終了直後において、複数の第1の光源91及び第2の光源92のうち、少なくとも一方の光源が点滅したときに、確率変動となるように設定しておくことにより、遊技の興趣を一層高めることが可能となる。
【0028】また、この実施の形態1において、拡散防止透過手段80を構成する複数の光誘導体81の前側部分は、それぞれ球通路50の縦通路部50b内に突出して存在している。そして、複数の光誘導体81は、縦通路部50bを流れる球Bに接触してその球Bの流速を減速させる減速機能を兼ね備えている。このため、球通路50の縦通路部50b内に球Bの流速を減速させる専用の減速部材を配設する必要がなくなり、その分だけ構造を簡単化することができる。
【0029】また、この実施の形態1において、図3に示すように、意匠レンズ体61の後側面(すなわち、球通路50の縦通路部50bの前側内壁面)には、上下隣接する光誘導体81の中間部において縦通路部50bに向けて突出する円弧状の凸部68が形成されている。さらに、意匠レンズ体61の凸部68の後端と光誘導体81の前端との前後方向の間隔寸法Lは、球Bの直径寸法Dよりも適宜に小さく設定されている。そして、球通路50の縦通路部50bを流れる球Bは、光誘導体81の前端部と、意匠レンズ体61の凸部68とに交互に接触して蛇行状に流れる。このため、球Bの流速を効率よく減速することができる。
【0030】なお、この発明は前記実施の形態1に限定するものではなく、例えば、図5〜図9に示す実施の形態2〜4のように変更してもよい。
(実施の形態2)図5〜図7に示す実施の形態2においては、本体構成部材41の凹部(空間部)に組み付けられる発光装飾装置60において、その意匠レンズ体61の前面には、複数の第2発光領域67に対応する複数箇所に貫通孔がそれぞれ形成されている。一方、拡散防止透過手段80としての複数の光誘導体81の前端部は、球通路50の縦通路部50bを通しかつ意匠レンズ体61の各貫通孔を貫通して同意匠レンズ体61の前面から若干突出している。また、この実施の形態2において、複数の光誘導体81は、縦通路部50bに対する球の流れは許容しかつ縦通路部50bを流れる球に接触してその球を蛇行状に流下させて減速させるように配設されている。すなわち、図5に示すように、複数の光誘導体81は、逆ハの字状をなすにして斜め傾斜をなして左右に対向するとともに、上下方向にそれぞれ複数対配設されている。しかも、左側と右側の光誘導体81の各下端部の高さ位置が所定高さだけ上下に位置ずれしている。
【0031】また、この実施の形態2においても、図5に示すように、発光装飾装置60の意匠レンズ体61の上端部に隣接して意匠レンズ体161(図において略円形をなす意匠レンズ体)を有する別の発光装飾装置160が配設されている。この発光装飾装置160においても、前記発光装飾装置60と同様にして、意匠レンズ体161、光源(図示しない)、拡散レンズ体(図示しない)及び複数又は単数の棒状の光誘導体181をそれぞれ備えて構成されている。そして、意匠レンズ体161においても、第2発光領域に対応する箇所に貫通孔がそれぞれ形成される一方、光誘導体181の前端部が、球通路50の縦通路部50bの上部を通しかつ意匠レンズ体61の貫通孔を貫通して同意匠レンズ体161の前面から若干突出している。
【0032】この実施の形態2のその他の部分は、実施の形態1と略同様に構成されるため、同一構成部分に対し同一符号を付記してその説明は省略する。したがって、この実施の形態2においても実施の形態1と略同様の作用効果を奏する。
【0033】(実施の形態3)図8の(A)及び(B)に示す実施の形態3においては、拡散防止透過手段80を構成する複数の光誘導体81が横断面形状が円形、楕円形、四角形、三角形、多角形、星形等の形状をなして棒状に形成されかつ縦通路部50bを流れる球に接触してその球の流速を減速させるように適宜に配列されたものである。この実施の形態3のその他の構成は実施の形態1と略同様にして構成されるため、同一構成部分に対し同一符号を付記してその説明は省略する。したがって、この実施の形態2においても実施の形態1と略同様の作用効果を奏する。
【0034】(実施の形態4)図9の(A)及び(B)に示す実施の形態4においては、意匠レンズ体61の前面と後面との少なくとも一方の面に拡散透過手段70としての拡散レンズカット部62が形成されている。また、意匠レンズ体61の後面には、拡散防止透過手段80を構成する複数の光誘導体81が、意匠レンズ体61と一体に形成されてかつ縦通路部50bを流れる球に接触してその球の流速を減速させるように適宜に配列されたものである。そして、各光誘導体81の後端部が第2の光源92に近接して臨んでいる。この実施の形態4のその他の構成は実施の形態1と略同様にして構成されるため、同一構成部分に対し同一符号を付記してその説明は省略する。したがって、この実施の形態4においては、意匠レンズ体61に拡散レンズカット部62と複数の光誘導体81が形成されるため、部品点数や組付工数が軽減され、コスト低減に効果が大きい。なお、前記実施の形態4において、拡散防止透過手段80を構成する複数の光誘導体81を意匠レンズ体61と別体に形成して意匠レンズ体61と光源90との間に配設することも可能である。但し、この場合、複数の光誘導体81を適宜連結部材によって連結し、本体構成部材41に固定することが望ましい。
【0035】また、前記実施の形態1〜4においては、意匠レンズ体61と光源90との間に球通路50(縦通路部50b)が構成される場合を例示したが、球通路50を構成することなく、単に発光装飾装置60として構成することも可能である。また、この発明の発光装飾装置60は、遊技盤10に装着される役物装置40に設置される他、遊技盤10の適宜位置に役物装置40とは独立して配設することも可能である。また、パチンコ機の前側に装着される開閉扉等に配設することも可能である。さらに、この発明の発光装飾装置60は、パチンコ機以外の遊技機、例えばスロットマシンにおいても採用することが可能である。
【0036】
【発明の効果】以上述べたように、この発明によれば、意匠レンズ体の前面に、異なる発光態様の第1発光領域と第2発光領域とを略区画した状態で構成することができ、光装飾効果を高めることができる。
【出願人】 【識別番号】000148922
【氏名又は名称】株式会社大一商会
【住所又は居所】愛知県名古屋市中村区鴨付町1丁目22番地
【出願日】 平成13年11月28日(2001.11.28)
【代理人】 【識別番号】100064344
【弁理士】
【氏名又は名称】岡田 英彦 (外1名)
【公開番号】 特開2003−159383(P2003−159383A)
【公開日】 平成15年6月3日(2003.6.3)
【出願番号】 特願2001−362875(P2001−362875)