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【発明の名称】 メダル遊技機
【発明者】 【氏名】小川 彰久
【住所又は居所】東京都港区虎ノ門四丁目3番1号 コナミ株式会社内

【氏名】井上 敦之
【住所又は居所】東京都港区虎ノ門四丁目3番1号 コナミ株式会社内

【氏名】山中 操
【住所又は居所】東京都港区虎ノ門四丁目3番1号 コナミ株式会社内

【氏名】高橋 悦史
【住所又は居所】東京都港区虎ノ門四丁目3番1号 コナミ株式会社内

【要約】 【課題】遊技機設計上の意図とは異なる経路からのメダルの通過を規制することができるメダル遊技機を提供する。

【解決手段】遊技価値媒体としてメダルを用いる遊技機において、メダルの通過を許容する所定の断面形状を有する通路を具備し、通路の向きがプレイヤーにより所定範囲内に自由に選択されてメダルの投出方向が決定されるとともに、通路の前方延長線上に遮蔽部材(36)を設ける。また遮蔽部材の近傍に装飾部(37)を設ける。
【特許請求の範囲】
【請求項1】 遊技価値媒体としてメダルを用いる遊技機であって、前記メダルの通過を許容する所定の断面形状を有する通路を具備し、前記通路の向きがプレイヤーにより所定範囲内に自由に選択されて前記メダルの投出方向が決定されるとともに、前記通路の前方延長線上に遮蔽部材が設けられたメダルシューター、を備えたことを特徴とするメダル遊技機。
【請求項2】 前記遮蔽部材、またはその近傍には装飾部が設けられていることを特徴とする請求項1に記載されたメダル遊技機。
【発明の詳細な説明】【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、メダル遊技機に関する。
【0002】
【従来の技術】メダルシューターから投入されたメダルを、遊技機の盤面に転動させて、目標を狙うゲームにおいて、プレイヤーが目標に対する命中率を高めるために、メダルを勢いよく投入することがある。このように勢いよく投入されたメダルは、そのメダル遊技機の設計の意図とは全く異なる経路を通過してチャッカーに到達することができる。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかし、このような当初の遊技機設計上の意図とは異なる経路からのメダルの通過を許容した場合、メダル遊技機として設定された所定の入賞率を上回ってしまうことが頻繁に発生するという問題があった。
【0004】そこで、本発明は、当初の遊技機設計上の意図とは異なる経路からのメダルの通過を規制することができるメダル遊技機を提供することを課題とする。
【0005】
【課題を解決するための手段】以下、本発明について説明する。なお、本発明の理解を容易にするために添付図面の参照符号を括弧書きにて付記するが、それにより本発明が図示の形態に限定されるものではない。
【0006】本発明のメダル遊技機は遊技価値媒体としてメダルを用いる遊技機であって、メダルの通過を許容する所定の断面形状を有する通路を具備し、通路の向きがプレイヤーにより所定範囲内に自由に選択されてメダルの投出方向が決定されるとともに、通路の前方延長線上に遮蔽部材(36)が設けられたメダルシューター(20)、を備えたことを特徴とする。
【0007】このメダル遊技機によれば、たとえプレイヤーが遊技機設計者の意図したメダルの通過経路を狙って、メダルシューターに勢いよくメダルを投入したとしても、メダルは遮蔽部材に衝突して下方へと落下するので遊技機設計上の意図とは異なる経路からのメダルの通過を規制することができる。したがって、入賞率を所定の範囲に保持することが可能となる。
【0008】また、上記メダル遊技機において遮蔽部材またはその近傍に装飾部(37)を設けてもよい。
【0009】このようにした場合には、プレイヤーの視線が装飾部に引き寄せられデザイン的効果が得られるとともに遮蔽部材による規制をプレイヤーに意識させずにおくことができる。
【0010】なお、当然ながら、本遊技機のメダルシューターにおいて、プレイヤーにより普通に投入されたメダルの軌道は、当該遮蔽部材により妨げられないことはいうまでもない本発明のこのような作用及び利得は、次に説明する実施の形態から明らかにされる。
【0011】
【発明の実施の形態】以下本発明を図面に示す実施形態に基づき説明する。始めに本発明の実施形態にかかるメダル遊技機の概要について図1及び図2を参照しつつ説明する。
【0012】図1は、メダル遊技機の全体を示す斜視図、図2は図1におけるII−II線に沿ったメダル遊技機の垂直断面図である。本実施形態のメダル遊技機1は、6台の遊技機ユニット10a〜10fにより構成されている。以下において、各遊技機ユニットを区別する場合には符号の後にa、b、c、…等を付して「10a」、「10b」、「10c」のように表し、区別の必要のない場合には符号のみにて「10」のように表すこととする。
【0013】各遊技機ユニット10a〜10fは、垂直な軸Xの周囲に等しい角度をもって配置されている。このメダル遊技機1においては、各遊技機ユニット10a〜10fのそれぞれにおいて各2名、最大12名のプレイヤーが同時にメダルゲームを楽しむことができる。
【0014】各遊技機ユニット10a〜10fのプレイヤーに対面する高さの部分は、各遊技機ユニット10a〜10fが共有する、透明な円筒状アクリル板2により覆われている遊技機ユニット10のそれぞれには、プレイヤーがメダルを遊技機1内に投入するためのメダルシューター20と、投入されたメダルの落下点近傍に一端が配置され、落下したメダルを転動させるために所定の傾きが設けられた転動面41と、転動面41の他端側に設けられ、転動面41上を転動してきたメダルが転落するように形成されているチャッカー44、44、44、…と、各チャッカー44に転落して回収されたメダルを貯留するホッパー43と、所定の入賞時にホッパー43からプレイヤーに対して払い出されたメダルを貯留するメダル受け皿13とを備えている。メダルシューター20は、各遊技機ユニット10に2機ずつ設けられている。各遊技機ユニット10において、円筒状アクリル板2の側面外方には、それぞれ2本の垂直軸40、40がメダル遊技機1の筐体に取り付けられている。垂直軸40は、不図示のスラスト軸受けを介して遊技機1の筐体に取り付けられているので、自らの軸心の周りに水平面上を回転自由な状態にある。メダルシューター20は、垂直軸40にメダル遊技機1の内部方向に斜め下向きに傾けて取り付けられている。したがって、メダルシューター20は垂直軸40の周りに水平方向に回動自由な状態にある。円筒状アクリル板2には、上記メダルシューター20の水平方向の回動を妨げないように開口部が設けられている。したがってプレイヤーは入賞を目指して目標のチャッカー44にメダルが落ち込むようにメダルシューター20のおよその狙いを定めることができる。
【0015】各遊技機ユニット10a〜10fにおいては前記したように転動面41の先端側(メダル遊技機中心部側)に複数のチャッカー44、44、44、…が設けられている。各チャッカー44には不図示のメダル通過センサが設けられている。このセンサからの情報がメダル遊技機1の制御装置に伝えられて、所定の入賞に該当するか否かが判断される。所定の入賞と判断された場合には、メダルの払い出しが実行される。
【0016】図3は、メダルシューター20を示す図である。メダルゲーム機の筐体50には下部軸38が取り付けられている。下部軸38の頂部にはスラスト軸受け39が設けられている。下部軸38の上方にはスラスト軸受け39を介して上部軸40が取り付けられている。上部軸40は、スラスト軸受け39の作用によりメダルゲーム機の筐体50に対して垂直な軸の周りに回転自由である。上部軸40のさらに上部には取り付け部材25、25を介してメダルシューター20が所定の角度をもって取り付けられている。メダルシューター20は、上部軸40の周りを水平面上に回転自由な状態にあるしたがってプレイヤーは所望のチャッカー44の方向にメダルシューター20の狙いを定めることができる。
【0017】メダルシューター20は、メダルシューター本体21と、メダルシューター本体21の上部に取り付けられたアーム長さ調整機構30と、アーム長さ調整機構30を介してメダルシューター本体21に取り付けられたアーム35と、アーム35の先端側に取り付けられた遮蔽板36とを備えている。メダルシューター本体21の一端側(図の左側)には、上方からメダルを受け入れるメダル投入口22が備えられている。メダルシューター本体21の内部にはメダルの断面形状よりやや大きな断面を持つスリット状のメダル通路が、図の左右方向に通じており、その一方側はメダル投入口22へと開口している。メダル通路の他方側にはメダル出口23がメダル通路の他方側開口として設けられている。なお、メダルシューター本体21の側部には、投入したメダルがプレイヤーから見えるように窓24が設けられている。
【0018】メダルシューター本体21のメダル出口23側上部にはアーム長さ調整機構30が取り付けられている。アーム長さ調整機構30は、メダルシューター本体21の長さ方向に平行に設けられた基部32と、基部32を覆うような形状を備え基部32に対してメダルシューター本体21の長さ方向に摺動自由に設けられた摺動部材31とを備えている。基部32の上面と摺動部材31との間には所定の大きさを有する空隙部34が設けられている。
【0019】空隙部34にはアーム35の一端側が差し入れられている。さらに空隙部34にはアジャスタ33が差し入れられて、アーム35は基部32の上面と摺動部材31との間に堅固に固定されている。アジャスタ33はその先端側がクランク状に折り曲げられ、メダル出口23の上方にてメダルシューター本体21の長さ方向に平行に伸張されている。アーム35はその中央部付近で斜め下方に向けて屈曲されている。アーム35の先端側には遮蔽板36が取り付けられている。遮蔽板36の上部には装飾部37が取り付けられている。装飾部37には銃の照準を模した形状が形成されている。
【0020】今プレイヤーがメダル投入口22にメダルを投入すると、投入されたメダルはメダルシューター本体21の内部に設けられているメダル通路を転動してメダル出口23に至り、メダル出口23から下方に落下してゆく。メダル投入口22にメダルが勢いよく投入された場合、メダル出口23からメダルシューター本体21の長さ方向より上方の角度に向かって飛び出そうとするメダルは、アジャスタ33のクランク部により規制される。また、メダル出口23からメダルシューター本体21の長さ方向に勢いよく飛び出したメダルは、遮蔽板36に衝突して、その下方へと落下する。
【0021】図4は、メダルシューター20から投下されるメダルの軌跡を示す図である。メダル投入口22に投入されたメダルM1は、通常の状態(静かに投入された場合)においては、メダル出口23より放物線を描いて図4のM2で表される軌跡を描いて、メダル遊技機転動面41のA点付近に落下する。A点付近の転動面41の上面には、凹凸部42が形成されており、メダルM2の転動面41上の転動軌道が微妙に変化する。これによりゲームの結果に変化が生じ、プレイヤーのゲームに対する興味を増すことができる。
【0022】一方、遮蔽板36がない状態において、メダル投入口22にメダルが勢いよく投入された場合、メダルM3は図4の一点鎖線で示されている軌跡を描いてメダル遊技機転動面41のB点付近に落下するはずである。B点付近には凹凸部42が形成されておらず、しかもチャッカー44までの距離が近い。したがって、ゲームの入賞率が、ゲーム機設計上想定した所定の範囲を上回ってしまう場合がある。
【0023】これに対して、遮蔽板36を設けた場合、勢いよく投入されたメダルM4は、遮蔽板36に衝突してその下方に落下する。したがってメダルM4の落下点はA点近傍となる。この部分には凹凸部42が形成されていて、メダルの転動軌道が微妙に変化を受ける。しかもチャッカーまでに十分な距離が確保されている。したがって、ゲームの入賞率が、ゲーム機設計上想定した所定の範囲を上回ってしまうことが回避される。
【0024】なお、遮蔽板36表面の、メダルが衝突する部分には、ゴム等の緩衝部材を配置して、衝突音を小さくするように構成してもよい。またこのようにすることにより遮蔽板やメダル表面の微小な傷の発生を防止することができる。
【0025】またメダルシューター本体21の上端面の延長線上にある遮蔽板36の上部には、銃の照準を模した装飾部37を設けても良い。このようにすれば、プレイヤーはこの照準を所望のチャッカー44に向けてあたかも銃を撃つような感覚で、メダルシューター20からメダルを転動面41上に投入することができる。また、このようにすることで、メダルの軌道を妨げる遮蔽板36が、プレイヤーに不快感を与えるの防止することができる。さらに、遮蔽板36にセンサを設けて、メダルが衝突した場合に所定の音、または光を発生するように構成してもよい。このようにしても、メダルの軌道を妨げる遮蔽板36が、プレイヤーに不快感を与えるの防止することができる。
【0026】以上、現時点において、もっとも、実践的であり、かつ、好ましいと思われる実施形態に関連して本発明を説明したが、本発明は、本願明細書中に開示された実施形態に限定されるものではなく、請求の範囲および明細書全体から読み取れる発明の要旨或いは思想に反しない範囲で適宜変更可能であり、そのような変更を伴うメダル遊技機もまた本発明の技術的範囲に包含されるものとして理解されなければならない。
【0027】
【発明の効果】以上に説明したように、本発明のメダル遊技機は、遊技価値媒体としてメダルを用いる遊技機であって、メダルの通過を許容する所定の断面形状を有する通路を具備し、通路の向きがプレイヤーにより所定範囲内に自由に選択されて前記メダルの投出方向が決定されるとともに、通路の前方延長線上に遮蔽部材が設けられたメダルシューター、を備えたことを特徴としているので、たとえプレイヤーが遊技機設計者の意図したメダルの通過経路を狙って、メダルシューターに勢いよくメダルを投入したとしても、メダルは遮蔽部材に衝突して下方へと落下する。したがって遊技機設計上の意図とは異なる経路からのメダルの通過を規制することができる。また、入賞率を所定の範囲に保持することが可能となる。
【0028】また、上記メダル遊技機において遮蔽部材またはその近傍に装飾部を設けた場合には、プレイヤーの視線が装飾部に引き寄せられデザイン的効果が得られるとともに遮蔽部材による規制をプレイヤーに意識させずにおくことができる。
【出願人】 【識別番号】000105637
【氏名又は名称】コナミ株式会社
【住所又は居所】東京都千代田区丸の内2丁目4番1号
【出願日】 平成13年9月10日(2001.9.10)
【代理人】 【識別番号】100108800
【弁理士】
【氏名又は名称】星野 哲郎 (外1名)
【公開番号】 特開2003−79933(P2003−79933A)
【公開日】 平成15年3月18日(2003.3.18)
【出願番号】 特願2001−274253(P2001−274253)