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【発明の名称】 ゲーム装置
【発明者】 【氏名】山田 幹悦

【要約】 【課題】ジャックポット成立時に斬新な手法でメダルを勢いよく飛散できるゲーム装置を提供すること。

【解決手段】本発明は、ジャックポット成立時に、プレイヤに大量メダル獲得の機会が与えられるゲーム装置1であって、複数枚のメダルを収容するメダル収容部30と、ジャックポットの成立を判定する判定部5と、を備え、ジャックポットが成立した旨を判定部5が判定した場合に、メダル収容部30は、上昇した後に、2つに分離されることを特徴とする。
【特許請求の範囲】
【請求項1】 ジャックポット成立時に、プレイヤに大量メダル獲得の機会が与えられるゲーム装置であって、複数枚のメダルを収容するメダル収容部と、前記ジャックポットの成立を判定する判定部と、を備え、前記ジャックポットが成立した旨を前記判定部が判定した場合に、前記メダル収容部は、上昇した後に、2つに分離されることを特徴とするゲーム装置。
【請求項2】 ジャックポット成立時に、プレイヤに大量メダル獲得の機会が与えられるゲーム装置であって、複数枚のメダルを収容するメダル収容部と、前記ジャックポットの成立を判定する判定部と、前記メダル収容部を上昇させる上昇機構と、前記メダル収容部を2つに分離する分離機構と、を備え、前記ジャックポットが成立した旨を前記判定部が判定した場合に、前記上昇機構が前記メダル収容部を上昇させた後、前記分離機構が前記メダル収容部を分離することを特徴とするゲーム装置。
【請求項3】 前記メダル収容部は、第1軸の周りを回転可能な第1筐体と、第2軸の周りを回転可能な第2筐体と、を有し、前記分離機構は、モータ軸に基本歯車が取付けられた一の駆動モータと、前記基本歯車とそれぞれ噛合する第1歯車及び第2歯車と、前記第1歯車の縁部付近と前記第1筐体とを連結する第1連結バーと、前記第2歯車の縁部付近と前記第2筐体とを連結する第2連結バーと、を有し、前記駆動モータの駆動に連動して、前記第1筐体及び前記第2筐体は、互いの底部が離隔する方向に前記第1軸及び前記第2軸の周りをそれぞれ回転すること特徴とする請求項2記載のゲーム装置。
【請求項4】 複数のシンボルを変動して行列表示する表示部と、プレイヤがメダルを投入するメダル投入器と、前記メダル投入器によって投入された前記メダルが通過可能なチャッカーと、前記メダルが前記チャッカーを通過した場合に、前記表示部の前記シンボルを変動表示させる表示制御部と、を備え、前記判定部は、前記表示部に表示された前記シンボルの配列が所定の組合せになった場合に、前記ジャックポットが成立した旨を判定することを特徴とする請求項1〜請求項3のうち何れか一項記載のゲーム装置。
【請求項5】 複数枚のメダルが載置されるフィールド面を有するフィールド部と、前記フィールド面に沿って往復動するプッシャーと、を備え、前記メダル収容部が2つに分離された場合に、前記メダル収容部に収容されていた前記メダルは前記フィールド部へ落下し、前記プッシャーの移動により落下溝に落とし込まれた前記メダルがプレイヤに払い出されることを特徴とする請求項1〜請求項4のうち何れか一項記載のゲーム装置。
【発明の詳細な説明】【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、ゲーム装置に関し、特にメダルを用いて遊戯するゲーム装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】ゲームセンター等に設置されるプッシャーゲーム装置は、ゲームの内容が比較的分かり易く誰もが親しめるという理由から、従来、数あるメダルゲームのなかでも特に多くのユーザに娯楽性の高さにおいて定評を受けている。プッシャーゲーム装置では、複数枚のメダルが載置されたフィールド面上を板状のプッシャーが往復動しており、その移動タイミングを見計らってプレイヤがメダルをフィールド上に投入する。そして、メダルの投入タイミングが上手く合った場合は、プッシャーによってフィールド上のメダルがプレイヤ側に位置する落下溝に落とし込まれる。落下溝に落とし込まれたメダルは、プレイヤに払い出されることになる。
【0003】また、このようなプッシャーゲーム装置をはじめとするメダルゲームでは、いわゆるジャックポットとなった場合に、プレイヤにメダルを大量獲得できる機会が与えられる。これは、例えばフィールド上に大量のメダルを飛散させるという手法が採られる。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、従来のメダルゲームにおけるジャックポット成立時の演出では飽き足りず、ジャックポット成立時にプレイヤへ大量メダルを与えるための手法が新規なゲーム装置の登場が求められていた。
【0005】また、プレイヤに大量メダル獲得を期待させるためにも、ジャックポット成立時に、フィールド上でメダルを勢いよく飛び散らせることが肝要である。
【0006】本発明は、上記問題を解決するためになされたものであり、ジャックポット成立時に斬新な手法でメダルを勢いよく飛散させることができるゲーム装置を提供することを課題とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するために、本発明は、ジャックポット成立時に、プレイヤに大量メダル獲得の機会が与えられるゲーム装置であって、複数枚のメダルを収容するメダル収容部と、前記ジャックポットの成立を判定する判定部と、を備え、前記ジャックポットが成立した旨を前記判定部が判定した場合に、前記メダル収容部は、上昇した後に、2つに分離されることを特徴とする。
【0008】本発明のゲーム装置によれば、ジャックポットが成立すると、複数枚のメダルを収容するメダル収容部は、最初の位置から上昇した後、2つに分離される。すると、分離されて形成された隙間から多量のメダルが落下し、プレイヤには大量のメダルを獲得できる機会が与えられる。ここで、メダル収容部は、ジャックポット成立前よりも高い位置へ上昇しているため、下方の所定の面に落下したメダルは勢いよく飛散する。また、メダルを収容していたメダル収容部が分離され、そこからメダルが落下するという斬新な手法により、プレイヤのゲームに対する興味も向上する。
【0009】また、本発明に係る他のゲーム装置は、ジャックポット成立時に、プレイヤに大量メダル獲得の機会が与えられるゲーム装置であって、複数枚のメダルを収容するメダル収容部と、前記ジャックポットの成立を判定する判定部と、前記メダル収容部を上昇させる上昇機構と、前記メダル収容部を2つに分離する分離機構と、を備え、前記ジャックポットが成立した旨を前記判定部が判定した場合に、前記上昇機構が前記メダル収容部を上昇させた後、前記分離機構が前記メダル収容部を分離することを特徴とする。
【0010】本発明のゲーム装置によれば、ジャックポットが成立すると、複数枚のメダルを収容するメダル収容部は、上昇機構によって最初の位置から上昇させられた後、分離機構によって2つに分離される。すると、分離されて形成された隙間から多量のメダルが落下し、プレイヤには大量のメダルを獲得できる機会が与えられる。ここで、メダル収容部は、ジャックポット成立前よりも高い位置へ上昇しているため、下方の所定の面に落下したメダルは勢いよく飛散する。また、メダルを収容していたメダル収容部が分離され、そこからメダルが落下するという斬新な手法により、プレイヤのゲームに対する興味も向上する。
【0011】また、本発明のゲーム装置において、前記メダル収容部は、第1軸の周りを回転可能な第1筐体と、第2軸の周りを回転可能な第2筐体と、を有し、前記分離機構は、モータ軸に基本歯車が取付けられた一の駆動モータと、前記基本歯車とそれぞれ噛合する第1歯車及び第2歯車と、前記第1歯車の縁部付近と前記第1筐体とを連結する第1連結バーと、前記第2歯車の縁部付近と前記第2筐体とを連結する第2連結バーと、を有し、前記駆動モータの駆動に連動して、前記第1筐体及び前記第2筐体は、互いの底部が離隔する方向に前記第1軸及び前記第2軸の周りをそれぞれ回転するように構成することが好適である。
【0012】このような構成において、メダル収容部の第1筐体と第2筐体が閉じた状態で駆動モータを駆動させると、基本歯車に噛合する第1歯車が回転し、当該回転に伴って、第1連結バーを介して第1筐体が第2筐体から遠ざかる方向に押される。一方、駆動モータの駆動に伴って第2歯車も回転し、当該回転に伴って、第2連結バーを介して第2筐体が第1筐体から遠ざかる方向に押される。また、第1筐体と第2筐体が分離した後、さらに駆動モータを駆動させると、第1歯車と第1連結バーの連結部、及び、第2歯車と第2連結バーの連結部がそれぞれ基本歯車の方向に進み、これに伴って、第1連結バー及び第2連結バーによって第1筐体及び第2筐体が閉じる方向に回転させられる。このように、上記構成を採る場合は、一つの駆動モータを駆動させるだけで、メダル収容部の分離及び閉鎖を実現できる。このため、ゲーム装置の構成を簡略化できると共に、製造コストを抑えられる。
【0013】また、本発明のゲーム装置において、複数のシンボルを変動して行列表示する表示部と、プレイヤがメダルを投入するメダル投入器と、前記メダル投入器によって投入された前記メダルが通過可能なチャッカーと、前記メダルが前記チャッカーを通過した場合に、前記表示部の前記シンボルを変動表示させる表示制御部と、を備え、前記判定部は、前記表示部に表示された前記シンボルの配列が所定の組合せになった場合に、前記ジャックポットが成立した旨を判定することが好適である。
【0014】このような構成とした場合、プレイヤはジャックポットを成立させるためにチャッカーを狙うというゲーム要素を楽しむことができ、ゲーム装置全体の娯楽性が向上する。
【0015】さらに、本発明のゲーム装置において、複数枚のメダルが載置されるフィールド面を有するフィールド部と、前記フィールド面に沿って往復動するプッシャーと、を備え、前記メダル収容部が2つに分離された場合に、前記メダル収容部に収容されていた前記メダルは前記フィールド部へ落下し、前記プッシャーの移動により落下溝に落とし込まれた前記メダルがプレイヤに払い出されることが好適である。
【0016】このような構成を採用した場合、ゲーム装置はいわゆるプッシャーゲーム装置となる。ジャックポット時にフィールド上に多量のメダルが落下するが、プレイヤは、そのすべてのメダルを獲得できるのではなく、プッシャーによって落下溝に落とし込まれたメダルのみを獲得できる。このため、プレイヤにはメダル獲得枚数に影響を与えるプッシャーの動作に興味が引かれて娯楽性が高まるとともに、当該ゲーム装置が設置された店舗側などにとっては、すべてのメダルが払い出されるわけではないため売上が向上する。また、上記のようにジャックポット時にメダル収容部は上昇し、高い位置からメダルが落下するため、フィールド面上にメダルを万遍なくばら撒くことができる。
【0017】
【発明の実施の形態】以下、添付図面を参照して、本発明に係るゲーム装置の好適な実施形態について詳細に説明する。尚、同一要素には同一符号を用いるものとし、重複する説明は省略する。
【0018】図1は、本実施形態のゲーム装置1を示す斜視図である。ゲーム装置1は、いわゆるプッシャーゲーム装置であり、本体10の前面に透明な窓12を備え、プレイヤはこの窓12から内部で展開されるプッシャーゲームの様子を見ることができる。
【0019】窓12の下方手前には、左右にメダル投入器14,14が配設されている。メダル投入器14にはメダルを受け入れる投入口15が設けられており、プレイヤがレバー16上端のボタンを押すと、投入口15に投入されたメダルが前方に飛び出す。プレイヤは、レバー16を前後左右に振ることで、メダルの放出方向を定めることができる。
【0020】本体10内には、多数のメダルがあらかじめ載置されたフィールド面22を有するフィールド板(フィールド部)20が配置されている。フィールド板20は本体10に対して位置決め固定されている。また、フィールド板20の手前には、メダルが落とし込まれる落下溝17が形成されている。
【0021】フィールド板20の上方には、落下溝17の方向に往復動するプッシャー47が配されている。フィールド板20上のメダルがプッシャー47に押されることにより、落下溝17近傍のメダルを落下溝17に落とし込むことができる。特に、プッシャー47が後退している際に、フィールド板20上に堆積したメダルと重ならないようにメダル投入器14からメダルを投出することで、プッシャー47が前進した際に、該投出されたメダルがフィールド板20上に堆積したメダルを押し出すことになり、落下溝17にメダルが落下する可能性が高まる。落下溝17に落とし込まれたメダルは、払出口18からプレイヤに払い出される。
【0022】プッシャー47の上方には、沈没した船の形状をなしたメダル収容部30が配されており、該メダル収容部30には約600枚のメダルが収容されている。詳しくは後述するが、メダル収容部30は第1筐体31及び第2筐体33を有し、これらが分離し得るように構成されている。また、このメダル収容部30を抱え込むように、タコ模型32が設けられている。タコ模型32の2本の足には、樽の形状をなし、所定タイミングで揺動しているチャッカー34,34が取付けられている。
【0023】本体10の奥の壁には、複数のシンボルを変動して行列表示し、スロットゲームが展開されるディスプレイ(表示部)40が取付けられている。ディスプレイ40には、外周に複数のシンボルが描かれた3列のリール41〜43が回転するように画像表示がなされる。各リール41〜43は、メダル投入器14から投入されたメダルがチャッカー34,34を通過した場合に回転し始める。また、ディスプレイ40には基準ライン44も表示されており、該基準ライン44に停止したシンボルの配列に応じて、プレイヤに様々なボーナスが与えられる。ボーナスの一つとして、タコ模型32の口の形状をなす放出部32aから複数枚のメダルが払い出されるものがある。また、各リール41〜43には、ジャックポットシンボルが含まれており、基準ライン44上にジャックポットシンボルが並んだ場合、ジャックポットが成立したことになる。ジャックポットが成立した場合は、プレイヤに大量メダル獲得の機会が与えられるが、これについての詳細は後述する。
【0024】図2は、ゲーム装置1の側面図であり、内部構造の説明のために一部を破断して示す。タコ模型32及びメダル収容部30の後部には、両者を繋ぐ支持プレート51が取付けられており、該支持プレート51には後方に延びる支持アーム52が垂設されている。支持アーム52の先端部にはナット52aが形成されている。
【0025】また、メダル収容部30の後方には、これを上昇させるための上昇機構60が設けられている。上昇機構60は、支持アーム52のナット52aに螺合して鉛直方向に延びる螺旋棒61と、螺旋棒61を回転自在に支持するケース62と、該ケース62の底に載置され、螺旋棒61を回転させるためのモータ63と、を備える。ケース62は、ボルトなどによって本体10に対して固定されている。
【0026】モータ63のモータ軸に取付けられたギア63aは螺旋棒61と噛み合っており、モータ63を駆動させると、螺旋棒61の回転方向に応じてメダル収容部30が上昇又は下降する。例えば、螺旋棒61が図2の方向にねじ切りされている場合は、螺旋棒61を上方から見て反時計周りに回転させるとメダル収容部30が上昇し、時計周りに回転させると下降する。なお、螺旋棒61の回転に伴って支持アーム52も回転しないように、図示を省略するガイドが設けられている。
【0027】本体10の下部には、メダルホッパ70が配置されている。メダルホッパ70は、あらかじめ多量のメダルが蓄積されており、該メダルはメダルリフト71によってメダル収容部30の後方を通過するように上方へ搬送される。メダルリフト71によるメダルの搬送先は二箇所ある。第一は、メダル収容部30に収容される600枚のメダルを蓄積するストックボックス72である。メダル収容部30からメダルを放出した後に(この過程は後述する)、該ストックボックス72は軸周りに回転し、蓄積した600枚のメダルがシュート73を通ってメダル収容部30に送り込まれる。メダルリフト71のもう一つの搬送先は、リバータ74である。リバータ74に到達したメダルは、ディスプレイ40でのスロットゲームの結果に応じて、供給路(図示略)を通じてタコ模型32の放出部32aに送出され、該放出部32aからフィールド板20に放出される。
【0028】また、フィールド板20の下側には、プッシャー47を往復動させる駆動装置45が設けられている。駆動装置45にはモータが装備され、そのモータ軸の先端に取付けられたピニオン45aと、プッシャー47の後部に取付けられたラック47aが噛合して、いわゆるラックアンドピニオン機構が構成されている。つまり、駆動装置45を駆動させることで、モータの回転に伴ってプッシャー47が前後方向に移動することになる。もちろん、プッシャー47の移動方法はこれに限られず、公知の様々な手法を採用できる。
【0029】また、ディスプレイ40が配された壁の裏側には、ゲーム装置1の各種制御を統括するプロセッサ5が設けられている。プロセッサ5は、ジャックポットを含むボーナスの成立を判定する判定部や、ディスプレイ40の画像処理を制御する表示制御部としての機能をはじめ、上昇機構60、メダルホッパ70、ストックボックス72、及びリバータ74等の様々な装置を制御する。
【0030】次に、図3及び図4を参照して、メダル収容部30を第1筐体31及び第2筐体33に分離するための分離機構80について詳説する。図3は、メダル収容部30の背面図で、図4は、図3の底面図である。
【0031】分離機構80は、図2では省略したがメダル収容部30の背後に設けられており、モータ軸81aに基本歯車82が取付けられた駆動モータ81と、基本歯車82とそれぞれ噛合する第1歯車83及び第2歯車84と、第1歯車83の縁部付近と第1筐体31とを連結する第1連結バー85と、第2歯車84の縁部付近と第2筐体33とを連結する第2連結バー86と、を備える。
【0032】駆動モータ81のモータ軸81a、第1歯車83の回転軸83a、及び、第2歯車84の回転軸84aは平行で、鉛直方向に延びている。第1歯車83の縁部にはピン83bが突設され、第1連結バー85に形成された孔に当該ピン83bが挿入されている。また、第1連結バー85の他端にも孔が形成されており、この孔には、第1筐体31に設けられた連結用プレート87のピン87aが挿入されている。一方、第2連結バー86の一端の孔は、第2歯車84の縁部に突設されたピン84bが挿入され、他端の孔には、第2筐体33に設けられた連結用プレート88のピン88aが挿入されている。また、第1筐体31と第2筐体33が閉じた状態では、第1歯車83のピン83b及び第2歯車84のピン84bは、基本歯車82の近くに位置している。この際、ピン83b及びピン84bは、少なくとも回転軸83a及び回転軸84aよりも基本歯車82側にそれぞれ位置することが好ましい。
【0033】また、第1筐体31は、図2に示した支持プレート51に突設された第1軸91周りに回転可能に支持され、第2筐体33は、第2軸92の周りに回転可能に支持されている。また、第1軸91及び第2軸92は、第1筐体31及び第2筐体33にそれぞれ設けられた連結用プレート87,88よりも上方に位置している。
【0034】このような構成のもと、駆動モータ81を駆動させてモータ軸81aを図4の矢印X方向に回転させると、基本歯車82の回転に伴って、第1歯車83が矢印Y方向に回転し、第2歯車84が矢印Z方向に回転する。
【0035】第1歯車83が矢印Y方向に回転すると、基本歯車82の近傍に位置していたピン83bが徐々に基本歯車82から遠ざかり、これに連れて第1連結バー85が図4の右方向に移動する。すると、第1連結バー85によって第1筐体31の連結用プレート87が押される形になり、第1筐体31が第1軸91の周りを矢印A方向に回転し始める。一方、第2歯車84が矢印Z方向に回転すると、基本歯車82の近傍に位置していたピン84bが徐々に基本歯車82から遠ざかり、これに連れて第2連結バー86が図4の左方向に移動する。すると、第2連結バー86によって第2筐体33の連結用プレート88が押される形になり、第2筐体33が第2軸92の周りを矢印B方向に回転し始める。つまり、駆動モータ81に連動して、第1筐体31及び第2筐体33は、互いの底部が離隔する方向にそれぞれ回転することになる。ピン83b及びピン84bが基本歯車82から最も遠い点に位置する場合に、第1筐体31及び第2筐体33の底部の隙間が最大になる。
【0036】また、第1筐体31及び第2筐体33の底部の隙間が最大になった後、さらに駆動モータ81を駆動させると、ピン83b及びピン84bがそれぞれ基本歯車82の方向に進み、これに伴って、第1連結バー85及び第2連結バー86によって第1筐体31及び第2筐体33が閉じる方向に回転させられる。
【0037】このように、分離機構80を用いることにより、一つの駆動モータ81を駆動させるだけで、メダル収容部30の分離及び閉鎖を実現できる。このため、ゲーム装置1の構成を簡略化できると共に、製造コストを抑えられる。
【0038】次に、本実施形態のゲーム装置1の動作をジャックポット成立時を中心に説明する。
【0039】まず、プレイヤは、チャッカー34,34に狙いを定め、メダル投入器14からメダルを投出する。チャッカー34の内部をメダルが通過すると、メダルが通過した旨の信号がチャッカー34からプロセッサ5に送信される。該信号を受信したプロセッサ5は、内蔵ROMに格納されたプログラムを読み出し、これに基づいてディスプレイ40のリール41〜43を回転させる。
【0040】そして、例えばボーナスシンボルが基準ライン44に揃った場合は、図2に示したリバータ74が作動し、タコ模型32の放出部32aからフィールド板20へ向けて複数枚のメダルが払い出される。つまり、フィールド面22上のメダル枚数が増加することになり、プッシャー47によってメダルが落下溝17に落とし込まれる可能性が高まる。この際、放出部32aを左右に振りながらメダルを放出させてもよい。尚、基準ライン44上に停止したシンボルの組合せとプレイヤに与えるボーナスとの対応関係を示すテーブルがプロセッサ5のメモリに格納されており、プロセッサ5は、該テーブルに基づいてボーナス内容を決定する。
【0041】さらに、図5に示すように、基準ライン44に3つのジャックポットシンボルが揃った場合は、ジャックポットが成立したことになる。ジャックポットが成立した旨は、プロセッサ5によって判定される。尚、基準ライン44上に如何なるシンボルを停止させるかは、プログラムによって得られる乱数値に基づいて、リール回転前にあらかじめ決定される。従って、プロセッサ5は、ジャックポットの成立をリール回転前であっても判定できる。また、このようにメダルがチャッカー34を通過した場合にスロットゲームを開始させる構成を採ることにより、プレイヤはジャックポットを成立させるためにチャッカー34を狙うというゲーム要素を楽しむことができ、ゲーム装置全体の娯楽性が向上する。
【0042】また、ジャックポットの成立に関し、次のような手法を採ってもよい。すなわち、左右のリール41,43をまず停止させ、これらの基準ライン44上のシンボルがジャックポットシンボルの場合にリーチ状態とする。そして、この状態でチャッカー34へメダルを入れた回数分、リーチ状態のまま中央のリール42をリスピンさせ、リスピン中に中央のリール42でジャックポットシンボルが停止した場合にジャックポットとなるようにしてもよい。
【0043】ジャックポットが成立すると、図6に示すように、メダル収容部30を最初の高さ位置h1から所定の高さ位置h2まで上昇させる。h1からh2の距離は、例えば25cm程度にする。メダル収容部30を上昇させるにあたって、プロセッサ5は、上昇機構60(図2参照)にその旨を指示する。この指示を受信した上昇機構60では、モータ63を駆動させて螺旋棒61を反時計周りに回転させ、メダル収容部30を上昇させる。尚、メダル収容部30を上昇させるに先立ち、タコ模型32を図示省略するモータで振動させる等の演出を行ってもよい。
【0044】メダル収容部30が高さ位置h2まで上昇した後、プロセッサ5は、分離機構80(図3及び図4参照)にメダル収容部30を分離する旨を指示する。この指示を受信した分離機構80が上記のように動作することにより、図7に示すように、第1筐体31と第2筐体33とは、互いの底部が離隔する方向に分離する。すると、メダル収容部30に蓄積されていた600枚のメダルがフィールド板20付近に向けて落下する。このような大量のメダルがフィールド板20上に落下することで、落下溝17に多量のメダルが落下する可能性が生じる。すなわち、ジャックポットの成立により、プレイヤには大量のメダルを獲得できる機会が与えられたのである。
【0045】このように本実施形態のゲーム装置1では、メダル収容部30からメダルが放出される際に、ジャックポット成立前よりも高い位置h2へ上昇しているため、フィールド面22に落下したメダルは周囲に勢いよく飛散し、プレイヤに大量メダル獲得を期待させることができる。また、メダル収容部30が分離され、そこからメダルが落下するという斬新な手法により、プレイヤのゲームに対する興味も向上する。
【0046】また、本実施形態のゲーム装置1はいわゆるプッシャーゲーム装置であるため、ジャックポット時にフィールド板20上に多量のメダルが落下するが、プレイヤは、そのすべてのメダルを獲得できるのではなく、プッシャー47によって落下溝に落とし込まれたメダルのみを獲得できる(もちろん、プッシャー47によらず、フィールド板20から溢れて落下溝17に落下したメダルもプレイヤに支払われる)。このため、プレイヤにはメダル獲得枚数に影響を与えるプッシャー47の動作に興味が引かれて娯楽性が高まるとともに、当該ゲーム装置1が設置された店舗側などにとっては、すべてのメダルが払い出されるわけではないため売上が向上する。
【0047】メダル収容部30を分離させてメダルをフィールド板20上にばら撒いた後は、分離機構80を駆動させて第1筐体31及び第2筐体33を回転させて閉じ、その後、上昇機構60を駆動させてメダル収容部30を元の高さ位置h1まで下降させる。次いで、ストックボックス72を回転させて、内部に蓄積しておいた600枚のメダルをシュート73を介してメダル収容部30に送り込む。このような手順が終了した後、プレイヤはゲームを再開できる。
【0048】以上、本発明者によってなされた発明を実施形態に基づき具体的に説明したが、本発明は上記実施形態に限定されるものではない。例えば、メダル収容部を分離させるための機構に備える駆動源は一つに限られず、第1筐体及び第2筐体にそれぞれ設けてもよい。また、メダルがチャッカーを通過した際に、ディスプレイ上で回転式のリールを表示させるのではなく、上下方向の各表示領域のシンボルが独立して回転するようにしてもよい。
【0049】
【発明の効果】以上説明したように、本発明に係るゲーム装置によれば、ジャックポット成立時に斬新な手法でメダルを勢いよく飛散させることができる。
【出願人】 【識別番号】598098526
【氏名又は名称】アルゼ株式会社
【出願日】 平成13年9月14日(2001.9.14)
【代理人】 【識別番号】100088155
【弁理士】
【氏名又は名称】長谷川 芳樹 (外2名)
【公開番号】 特開2003−79931(P2003−79931A)
【公開日】 平成15年3月18日(2003.3.18)
【出願番号】 特願2001−280333(P2001−280333)