| 【発明の名称】 |
自動物品提供装置 |
| 【発明者】 |
【氏名】伊藤 秀一郎 【住所又は居所】大阪府大阪市平野区長吉川辺3丁目14番3号 株式会社スタンス内
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| 【要約】 |
【課題】利用者が物品を取り出す時に腰をかがめたり身を乗り出したりという難しい体勢を強いられないようにする。
【解決手段】自動販売機や遊戯機等、金銭等を投入することにより商品の購入や遊戯の結果に応じて景品を獲得できる各種自動物品提供装置で、展示された物品そのものを利用者が手に入れることができるものに関し、物品取出扉50a及び50bを開錠して物品を乗せた物品展示テーブル60を装置前方へ駆動手段によりせり出させ、同時にこれにより扉50a及び50bを開放する。または、物品を収容した物品展示ケース80を、上下方向を支点としてケースの中央よりも前方にその支点を設け、駆動手段により物品展示ケース80を回転させ、ケースの開口部を利用者側へ向けることにより取出し可能とする。これらにより物品は利用者の手元へ近づくこととなり、より容易に物品を取り出すことが可能となる。 |
【特許請求の範囲】
【請求項1】 少なくとも利用者が硬貨や紙幣等の貨幣または貨幣の代用物を投入または挿入して遊戯を行い、その結果に応じて物品を獲得することができ、物品展示部を有し、上記物品展示部に展示された物品そのものを利用者が受け取ることができる物品獲得遊戯装置において、駆動手段により移動可能に構成された物品展示台と、開閉可能に構成され、開いた時に利用者が物品を取り出すことが可能に構成された少なくとも一枚の物品取出扉と、上記物品取出扉が閉じているときに、自動的にこれが施錠あるいは開錠可能に構成された扉施錠手段と、上記物品取出扉が閉じているか開いているかを検出する扉開閉検出手段を有し、利用者に物品を提供する際に、上記扉施錠手段により上記物品取出扉を開錠し、駆動手段により上記物品展示台を装置の少なくとも前方へせり出させながら上記物品展示扉を開放し、利用者に物品を提供できることを特徴とする物品獲得遊戯装置。 【請求項2】 少なくとも利用者が硬貨や紙幣等の貨幣または貨幣の代用物を投入または挿入して遊戯を行い、その結果に応じて物品を獲得することができ、物品展示部を有し、上記物品展示部に展示された物品そのものを利用者が受け取ることができる物品獲得遊戯装置において、駆動手段により回転運動が可能に構成され、開口部を利用者側の方向に向けることで利用者が物品を取り出すことが可能となり、開口部を装置本体に格納することで利用者が物品を取り出すことが不可能となるように構成され、少なくとも開口部が装置本体に格納されている時よりも開口部が利用者側の方向に向けられた時の方が、上記物品が利用者に近い位置に移動するように構成された、物品展示ケースを設けたことを特徴とする物品獲得遊戯装置。 【請求項3】 少なくとも利用者が硬貨や紙幣等の貨幣または貨幣の代用物を投入または挿入して物品を購入することができ、物品展示部を有し、上記物品展示部に展示された物品そのものを利用者が受け取ることができる物品自動販売機において、駆動手段により移動可能に構成された物品展示台と、開閉可能に構成され、開いた時に利用者が物品を取り出すことが可能に構成された少なくとも一枚の物品取出扉と、上記物品取出扉が閉じているときに、自動的にこれが施錠あるいは開錠可能に構成された扉施錠手段と、上記物品取出扉が閉じているか開いているかを検出する扉開閉検出手段を有し、利用者に物品を提供する際に、上記扉施錠手段により上記物品取出扉を開錠し、駆動手段により上記物品展示台を装置の少なくとも前方へせり出させながら上記物品展示扉を開放し、利用者に物品を提供できることを特徴とする物品自動販売機。 【請求項4】 少なくとも利用者が硬貨や紙幣等の貨幣または貨幣の代用物を投入または挿入して物品を購入することができ、物品展示部を有し、上記物品展示部に展示された物品そのものを利用者が受け取ることができる物品自動販売機において、駆動手段により回転運動が可能に構成され、開口部を利用者側の方向に向けることで利用者が物品を取り出すことが可能となり、開口部を装置本体に格納することで利用者が物品を取り出すことが不可能となるように構成され、少なくとも開口部が装置本体に格納されている時よりも開口部が利用者側の方向に向けられた時の方が、上記物品が利用者に近い位置に移動するように構成された、物品展示ケースを設けたことを特徴とする物品自動販売機。 【請求項5】 上記利用者に提供される物品が、物品展示台の上、あるいは物品展示ケースの中に存在するかどうかを検出可能に構成した、物品検出手段を有することを特徴とする、請求項1または請求項2に記載の物品獲得遊戯装置。 【請求項6】 上記利用者に提供される物品が、物品展示台の上、あるいは物品展示ケースの中に存在するかどうかを検出可能に構成した、物品検出手段を有することを特徴とする、請求項3または請求項4に記載の物品自動販売機。
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【発明の詳細な説明】【0001】 【発明が属する技術分野】本願発明は、利用者が金銭等を投入して商品を購入する自動販売機および、ゲームセンターや遊園地等に多く設置されている、利用者がゲーム等を行いその結果に応じて物品を獲得することができる物品獲得遊戯装置等の、自動物品提供装置に関するものである。 【0002】 【従来の技術】上記従来の、自動物品提供装置においては、物品の見本品やパッケージ等が展示された物品展示部と、実際に払いだされる物品がストックされた物品収容部が別々に存在し、装置内部の物品収容部から、物品の落下を利用した払出機構により、物品を装置の床面に近いところに設けられた取出し口へと払い出す、という方式が最も多く知られている。また、物品展示部の物品そのものが払い出される装置も存在するが、そのほとんどは、ひも等により吊り下げられた物品を駆動手段により落下させる、またはトレイ等に乗せられた物品を、駆動手段により上記トレイを傾けてやはりこれを落下させて装置の床面に近いところに設けられた取出し口へと払い出す、というものであった。その他、ある一定の形状の物品を、物品収容部からベルトコンベア等の搬送手段により装置中段へと揚送し、物品を払い出すことが可能な、缶飲料等の自動販売機も知られている。 【0003】 【発明が解決しようとする課題】従来、利用者が金銭等を投入して商品を購入する自動販売機や、利用者が金銭を機械に投入して遊戯を行いその結果に応じて景品等の物品を獲得できる遊戯装置においては、購入または獲得できる商品や景品等の物品が、物品展示部内または物品収容部内に展示されており、購入時あるいは利用者の遊戯の結果が「あたり」等であった場合、上記物品が物品払出機構等により払い出される。しかしほとんどの場合、上記物品の払い出されて来る物品取出し口は、物品の落下を利用して払い出されるため、装置が設置されている床面付近に設けられることが通常である。そのため、利用者は払い出された物品を取り出すために床面に近い高さの物品取出し口から拾い上げるという動作をしなければならず、利用者が高齢者である場合、腰をかがめて物品を取り出すという作業は容易ではなく、自動でサービスを提供するという本来の目的から考えたときに、顧客となる利用者に対する配慮に欠けるものであった。 【0004】また、上記のように物品の落下を利用して物品を払い出す、という機構上の理由から、ガラス製品等の非常に壊れやすい物品は、落下時に破損してしまう恐れがあるため、使用できない、あるいは使用する場合に厳重に梱包しなければならないという問題があった。 【0005】また、上記のように物品の落下を利用して物品を払い出す、という機構を採用する場合、使用する物品に対して、物品の払出口の大きさ、装置自体の大きさを大きく取らねばならず、コンパクトに設計することが困難であった。 【0006】 【課題を解決するための手段】上記の問題を解決するために、本願発明の第1のものは、少なくとも利用者が硬貨や紙幣等の貨幣または貨幣の代用物を投入または挿入して遊戯を行い、その結果に応じて物品を獲得することができ、物品展示部を有し、上記物品展示部に展示された物品そのものを利用者が受け取ることができる物品獲得遊戯装置において、駆動手段により移動可能に構成された物品展示台と、開閉可能に構成され、開いた時に利用者が物品を取り出すことが可能に構成された少なくとも一枚の物品取出扉と、上記物品取出扉が閉じているときに、自動的にこれが施錠あるいは開錠可能に構成された扉施錠手段と、上記物品取出扉が閉じているか開いているかを検出する扉開閉検出手段を有し、利用者に物品を提供する際に、上記扉施錠手段により上記物品取出扉を開錠し、駆動手段により上記物品展示台を装置の少なくとも前方へせり出させながら上記物品展示扉を開放し、利用者に物品を提供できることを特徴としたものである。 【0007】本願発明の第2のものは、少なくとも利用者が硬貨や紙幣等の貨幣または貨幣の代用物を投入または挿入して遊戯を行い、その結果に応じて物品を獲得することができ、物品展示部を有し、上記物品展示部に展示された物品そのものを利用者が受け取ることができる物品獲得遊戯装置において、駆動手段により回転運動が可能に構成され、開口部を利用者側の方向に向けることで利用者が物品を取り出すことが可能となり、開口部を装置本体に格納することで利用者が物品を取り出すことが不可能となるように構成され、少なくとも開口部が装置本体に格納されている時よりも開口部が利用者側の方向に向けられた時の方が、上記物品が利用者に近い位置に移動するように構成された、物品展示ケースを設けたことを特徴とするものである。 【0008】本願発明の第3のものは、上記第1の発明を、少なくとも利用者が硬貨や紙幣等の貨幣または貨幣の代用物を投入または挿入して物品を購入することができ、物品展示部を有し、上記物品展示部に展示された物品そのものを利用者が受け取ることができる物品自動販売機において適用したものである。 【0009】本願発明の第4のものは、上記第2の発明を、少なくとも利用者が硬貨や紙幣等の貨幣または貨幣の代用物を投入または挿入して物品を購入することができ、物品展示部を有し、上記物品展示部に展示された物品そのものを利用者が受け取ることができる物品自動販売機において適用したものである。 【0010】本願発明の第5のものは、上記第1または第2の発明において、上記利用者に提供される物品が、物品展示台の上、あるいは物品展示ケースの中に存在するかどうかを検出可能に構成した、物品検出手段を有することを特徴とするものである。 【0011】本願発明の第6のものは、上記第3または第4の発明において、上記利用者に提供される物品が、物品展示台の上、あるいは物品展示ケースの中に存在するかどうかを検出可能に構成した、物品検出手段を有することを特徴とするものである。 【0012】 【発明の実施の形態】以下、添付の図面に基づき、本願発明の実施の形態について説明する。添付図面は全て本願発明の実施の形態を図示するものである。図1は、本願発明第1のものに係る物品獲得遊戯装置の一実施形態の全体斜視図である。箱型の装置本体10の前面上方部には、物品展示部11があり、その正面と側面は外部から見通すことが出来るよう、透明の硝子または樹脂等により構成されている。また、正面側は両開きが可能な2枚の扉50a及び50bとなっており、物品展示部11内には物品11aが展示されている。装置本体10の中央には楕円状に16個のランプが並んだルーレット15が存在し、右側には硬貨投入口16と、ボタン17が存在する。利用者が硬貨投入口16に一定の金額を投入すると遊戯が開始される。すると、装置本体中央のルーレット15が、楕円の円弧状に並べられた16個のランプを点滅流動させて時計回りに回転を始める。16個のランプの内、上下の大きな2個のランプが、あたりランプ15aである。利用者はこのあたりランプ15aでルーレットを停止させんとして、これを狙ってボタン17を押下する。うまくあたりランプ15aにてルーレットを停止させることができれば、当たりとなり、物品を獲得することができる。 【0013】図2は、本願発明第1のものに係る物品獲得遊戯装置の一実施形態の全体斜視図であり、本体10が物品11aを利用者に受け渡す時の状態を示した説明図である。本体前面上部の2枚の両開き扉50a及び50bが開き、そこから、物品11aを乗せた物品展示テーブル60が利用者側にせり出してくる。これにより、物品11aは、利用者にとって受け取りやすい位置に現出するのである。 【0014】図3は、本願発明第1のものに係る物品獲得遊戯装置の、扉50aのロック機構を側面から見た概略説明図であり、左が施錠時、右が開錠時の状態を示す。図3は扉50aのロック機構を示すが、扉50bにも同様のロック機構が存在する。扉50a及び扉50bそれぞれの上下には、ロック用の穴が開いた被ロック体55が取り付けられており、通常は、本体側に取り付けられたロックソレノイド53のアクチュエータ54が被ロック体55の穴に入り込むことにより施錠されている。また、52はフォトセンサを利用した扉センサ52であり、本体側に取り付けられ、固定されている。被ロック体55は、扉が閉まっているとき、扉センサ52の検出スリットに入り込むように構成されており、これにより扉が閉じているあるいは開いていることが検出可能となっている。物品が利用者に受け渡される時、まず第一に上記ロックソレノイド53を駆動させ、被ロック体55の穴からアクチュエータ54を引き抜くことにより扉50a及び50bを開錠する。 【0015】図4は、本願発明第1のものに係る物品獲得遊戯装置の、物品展示テーブル60の動作原理を右側面側から見た説明図であり、上の図は物品展示テーブル60が本体に格納されている状態、下の図は物品展示テーブル60が装置前方にせり出している状態である。物品展示テーブルは、図示はしていないがレール等を設けることにより、一定の軌道に沿って前後に動くことが可能になっている。物品展示テーブル60にはラック61及び突起66が固定され、本体側にはモータ62と上記モータに連動したギア63が設置されている。また、本体側には、物品展示テーブル60の前後の位置を検出するための位置検出スイッチ64及び65が設置されている。モータ62を駆動させることにより、ギア63が図上の反時計回りに回転すると、ギア63とラック61が噛み合うことにより、物品展示テーブル60は図上の左、すなわち前方に移動する。一定の距離を移動すると、位置検出スイッチ64のアクチュエータが突起66により押され、上記位置検出スイッチ64はオンの状態となる。位置検出スイッチ64がオンの状態になると、モータ62は停止する。他方、位置検出スイッチ65は物品展示テーブル60が本体10の内部に格納される位置を検出するためのものである。 【0016】図5は、本願発明第1のものに係る物品獲得遊戯装置の、物品展示部11を上方から透視して見た平面説明図であり、上の図から下の図にかけて物品展示テーブル60がせり出される様子を時系列順に示したものである。上記動作により、物品展示テーブル60が前方に移動することにより、扉50a及び50bは、物品展示テーブル60に押される形となり、それぞれヒンジ51a及び51bを支点として前方両側へ開くことになる。物品展示テーブル60が一定距離前方へ移動すると、前記位置検出スイッチ64のアクチュエータが突起66により押されることでこれを検出し、モータ62を停止させることにより物品展示テーブル60の移動を停止させる。これにより、物品11aは利用者の手元まで運ばれることになり、利用者はこれを受け取ることができる。手元まで運ばれるため、非常に受け取りやすい状態となるわけである。また、扉50a及び50bの支点近くにはそれぞれスプリング56a及び56bが取り付けられており、上記スプリングの反対側は物品展示部11内に固定されている。これにより、扉50a及び50bには、常に本体側へ閉じる方向に力が作用している。ただし、この力は、あくまでも扉50a及び50bが閉じるのに必要十分な力でよく、モータ62が物品展示テーブル60を前方にせり出させるための力よりも弱い必要がある。扉が完全に開いてから一定時間が経過すると、利用者が物品11aを受け取ったものとして、モータ62が前記とは反対方向に駆動し始める。これにより、景品展示テーブル60が本体内に格納されるとともに、スプリング56a及び56bの作用により扉50a及び50bが閉じて行く。扉50a及び50bが完全に閉じると、図3で示した扉センサ52の検出スリットに被ロック体55が入り込み、これを検出する。上記扉センサ52により扉が完全に閉まったことを検出すると、次にソレノイド53を駆動させ、アクチュエータ54を被ロック体55の穴に再び挿入し、施錠を行う。上記扉50a及び50bを閉じる手段としてスプリングを使用しているのは、扉を閉じる時に利用者が手などを挟んでも怪我をしないという事と、固い物などを挟み込んだ際、物品や扉が割れる、または挟み込んだ物が破損して飛散し、人が怪我をするのを防止するためである。 【0017】図6及び図7は、本願発明第1のものに係る物品獲得遊戯装置の、物品展示テーブル60のみを側面から見た概略説明図である。物品展示テーブル60には、物品11aが乗っていることを検出するための物品検出センサ57を設けることができる。センサの種類は、フォトセンサや、マイクロスイッチ等、またはその両方など、物品が物品展示テーブル60に乗っていることを検出することができるものであれば、超音波センサや重量センサ等、どのようなものでも良い。図6及び図7では、マイクロスイッチによる方法と、フォトトランジスタによる検出方法を紹介している。図6は、物品11aと物品展示テーブル60及び物品検出センサ57の関係を側面から透視してみた概略説明図であり、マイクロスイッチ57aによる検出方法である。物品展示テーブル60に方形のプレート67の一辺が蝶番等を介して、これを支点として上下に動作可能に固定されている。物品展示テーブル60にはマイクロスイッチ57aが埋め込まれており、物品がプレート67の上に存在する場合、プレート67はその物品の重量によりマイクロスイッチ57aを押し下げることになる。これにより、常に物品の有無が確認できるようになっている。図7は、物品11aと物品展示テーブル60及び物品検出センサ57の関係を側面から透視してみた概略説明図であり、フォトトランジスタ57bを使用した検出方法である。物品展示テーブル60にフォトトランジスタ57bが、受光部を上にして埋め込まれている。フォトトランジスタは、光を検出するセンサであり、その受光部の上に物品が存在すれば光が遮断され、物品が存在しない場合は受光部が光を検出する。これにより物品の有無が検出できる。また、これら物品検出センサ57は、利用者が物品を一旦受け取った後、再度反応があると、物品展示テーブル60の上に利用者の手や異物等が乗っていると判定して、物品展示テーブル60の格納を停止するなど、利用者に怪我などをさせないためにも使用することができる。 【0018】また、上記実施例では、扉50a及び50bによる両開きによるもので構成したが、片側のみに開く1枚の扉でも実施可能である。 【0019】また、上記実施例では、物品展示テーブル60の駆動方式を、モータ62、ギア63及びラック61によって構成したが、モータとベルトを使用しても良いし、空気圧や油圧式のシリンダーによって駆動させても良く、物品展示テーブル60を少なくとも前後に移動させることができるものであれば、駆動手段はどのようなものでも良い。また、物品展示テーブル60の移動方向は、前後移動のみならず、同時または順次、上下方向にも移動可能に構成することも可能である。 【0020】図8は、本願発明第1のものの、一実施形態に係る要部の制御系統を示す説明図である。90はCPU(中央演算処理装置)、91は各種演算を行うための記憶装置であるRAM、92はプログラムが書き込まれたROMを示す。通常、扉センサ52は、扉が閉じていることを常に確認しており、利用者に物品を受け渡す処理を行う以外の時に上記扉センサ52がその検出スリットにおいて被ロック体55を検出しなかった時、それは物品を受け渡す処理以外で扉が開けられたことを意味し、故障やいたずらの可能性があるため、係員を呼び出す警告音をスピーカ93から発する等の、エラー処理を行う。物品を利用者に受け渡す時の処理は以下のようになる。利用者の遊戯の結果が「あたり」であったとき、CPU90はまずロックソレノイド53を駆動させ、ロックソレノイド53のアクチュエータ54を、被ロック体55から一斉に引き抜く。次にCPU90はモータ62を駆動させ、ギア63と景品展示テーブル60に固定されたラック61を介し、景品展示テーブル60を、景品展示テーブル60に固定された突起66が位置検出スイッチ64をオンの状態にするまで前方に押し出す。景品展示テーブル60が前方に押し出されると共に扉50a及び50bが開放される。次に一定時間、例えば30秒等、上記状態で待機し、物品検出センサ57が物品を検出しなくなるのを待つ。上記時間以内に物品検出センサ57が、物品を検出しなくなる、つまり物品を利用者が受け取った場合、さらに10秒間等待機し、物品展示テーブル60を格納する処理に入る。一定時間が経過しても物品検出センサ57が物品を検出し続ける場合、なんらかのトラブルが発生している可能性があるため、係員を呼び出す警告音をスピーカ93から発する等の、エラー処理を行う。 【0021】物品展示テーブル60を格納する処理は、下記のようなものである。CPU90はモータ62を上記とは逆回転に駆動させ、ギア63と景品展示テーブル60に固定されたラック61を介し、景品展示テーブル60を、景品展示テーブル60に固定された突起66が装置後方の位置検出スイッチ65のアクチュエータを押してこれをオンの状態にするまで後方に引き戻す。景品展示テーブル60が後方に引き戻されると共に扉50a及び50bがスプリング56a及び56bの作用により閉じていく。但し、上記処理の途中で再度物品検出センサ57が物品を検出した場合、処理を中断して待機し、係員を呼び出す警告音をスピーカ93から発する等の、エラー処理を行う。これは、利用者が物品を受け取れなかったり、または利用者の手を物品検出センサが検出している可能性があるためである。無事、突起66が装置後方の位置検出スイッチ65をオンの状態にするまで景品展示テーブル60を後方に引き戻すことができたら、CPU90は扉センサ52の状態を確認する。扉センサ52の各検出スリットに被ロック体55が入り込み、これを検出したら、ロックソレノイド53の駆動を停止、つまりロックソレノイド53のアクチュエータ54を、被ロック体55の穴に挿入し、施錠する。この状態で、物品が無くなった状態となり、これを店舗の係員に知らせるため、スピーカ93から「景品切れです」等の音声を発し、係員による物品の補充を待つことになる。係員が物品を補充する際は、係員のみが使用できる、鍵を利用してスイッチのオン、オフを操作することが可能なキースイッチ95を操作することにより、ロックソレノイド53を駆動させて開錠し、物品を補充する。上記操作は特にキースイッチ95に限ったものではなく、別途、装置内部にボタンやスイッチを設けたり、あるいはリモコン等、係員のみが操作できる構成であれば良い。 【0022】また、硬貨投入口16に、硬貨の受入を停止するための、ソレノイド等の駆動手段によるコインブロッカ94を設け、物品検出センサ57が物品を検出しなくなり、物品を利用者が受け取ったと判断した場合、上記コインブロッカ94を作動させて、硬貨投入を禁止するようにすれば、物品が存在しないのに利用者が硬貨を投入するというトラブルを未然に防ぐことができる。 【0023】また、上記実施例では物品展示テーブル60が前方にせり出して扉を開け、物品を利用者が受け取ることができる例を紹介したが、物品展示部自体が回転して、物品展示部の開口部が利用者側へ向き、これを利用者が受け取るように構成することも可能である。図9および図10は、本願発明第2のものに係る物品獲得遊戯装置の、斜視説明図である。図9の、箱型の装置本体10の前面上方部には、半円柱状の物品展示ケース80があり、ケースの前面の平面部は透明の樹脂等により内部の物品が視認可能に構成されている。また、上記物品展示ケース80の円弧状の面で構成された後方側の、本体に格納されている部分は開口部となっているが、開口部が内部に格納されているため、利用者は物品に手を触れることはできない。物品展示ケース80内には物品11aが展示されている。装置本体10の中央には楕円状に16個のランプが並んだルーレット15が存在し、右側には硬貨投入口16と、ボタン17が存在する。遊戯の内容等は、本願発明第1のものの実施例と同様である。利用者がルーレット15においてうまく「あたり」を出すと、利用者は物品を獲得できる。モータ等の駆動手段により、支点81を支点として、物品展示ケース80の全体が回転する。モータ等の駆動手段と物品展示ケース80の支点81は、利用者が誤って手を挟んだ時等に空回りすることが可能に構成されたベルト等を介して駆動した方が安全である。図10は、実際に利用者が物品を受け取ることができる状態を示している。支点81を支点として物品展示ケース80が回転し、開口部が利用者の方向へと向く。これにより利用者は物品を受け取ることが出来るのだが、回転させるための支点を、物品展示ケース80の中央よりも装置前方に設けるため、物品11aは、図9の状態よりも装置本体10の前方に出る形となり、本願発明第1のものと同様、物品が受け取りやすい位置に来るように構成されているのである。また、上記物品展示ケース80自体がモータ、ラック、ギア等の駆動手段により一旦装置前方にせり出し、その後で回転して開口部を利用者側に向けるようにしても良い。また、ソレノイド等の駆動手段を用いてロック機構を付加することも当然可能である。 【0024】上記実施例では、複数のランプを用いたルーレットゲームによる遊戯機の例を紹介したが、液晶画面を使用して3つの絵柄が回転するスロットが回るように構成し、絵柄が揃った時に「あたり」とすることもでき、遊戯の内容はルーレットやスロットに限らずどのようなものでも良く、あたりはずれが決定できるものであればよい。 【0025】また、上記実施例では、物品一つが展示でき、これを利用者が受け取ることができる構成としたが、物品は二種類以上でもよく、その場合、上記実施例により説明した各構成を単純に複数設ければよい。 【0026】また、上記実施例では、遊戯機に関しての例を紹介したが、自動販売機等の各種物品を提供する装置に関しても応用が可能である。この場合は遊戯自体が存在せず、利用者が投入した金額が物品の販売金額に達したときに、物品を利用者に受け渡すように構成すれば良い。もちろん、別途釣銭払出機構を設けて、利用者の投入する金額が物品の販売金額よりも多い時に、釣銭の返却ができるように構成することも可能である。複数の物品を販売可能に構成する場合は、別途、上記複数の物品の数に対応して複数の物品選択ボタン等を設け、あるボタンが押された時に、当該ボタンに対応した物品のみが、利用者に差し出されるようにする。 【0027】 【発明の効果】以上の構成からなる本願発明は以下の効果を有する。本願発明によれば、利用者が購入あるいは獲得した物品を、利用者の目前、すなわち手元近くに差し出して提供することが可能となる。これまでに多く見られたように、利用者が腰をかがめて装置下方に払い出された物品を取り出す、という作業は必要なくなり、利用者に奉仕するという面で一層の質の向上が可能となる。そして、ただ単に扉が開いたり、もしくは回転して開口部が利用者側に向くことで、物品を取り出せるだけでなく、物品自体が前方にせり出してくるため、特に物品が大きい、重い、または壊れやすいものである時に、非常に取り出しやすく、便利であるという効果を発揮する。図11及び図12は、ある大きさの物品と、装置本体、及び利用者との関係を示した側面説明図である。物品11aの大きさ、装置本体10の大きさは、図11、図12とも同縮尺であり、高さ180cm程度、図10の利用者70aは身長170cm程度の大人、図11の利用者70cは身長135cm程度の子供を想定し、示している。図11では、大人の利用者70aが物品を取り出そうとしている。物品11aは、大人との比較から、かなり大きめのぬいぐるみであることが分かる。もちろん、上の図のように、大人は前傾姿勢をとることで物品11aを取り出すことが可能であるが、このような姿勢は高齢者になるほど、腰に負担がかかる。また、身体バランスが悪くなるため、物品を持ち上げること自体が困難になってしまう。せっかく購入あるいは獲得した物品を取り出すのに苦労するのでは、顧客満足度は著しく低くなってしまいかねない。それに対し、下の図のように、つまり本願発明により物品展示テーブル60が前面にせり出してくる場合、前傾姿勢を取る必要なく物品を受け取ることができるという大きなメリットがある。同様に、壊れやすい物品等も、これを受け取るときに無理な体勢になった場合、物品を落として破損させたり、これにより怪我をするといった恐れがあるが、自然な体勢で受け取ることができれば、上記のような恐れを減少させることができる。 【0028】図12では、子供の利用者70cが物品を取り出そうとしている。上の図のように、物品が前面にせり出さない場合は、利用者70cは前傾姿勢というよりも、装置内部に身を乗り出して物品11aを取り出そうとする体勢になってしまう。物品の重量がある程度重ければ、取り出すこと自体が不可能である。しかし、下の図のように物品展示テーブル60が前面にせり出してくる場合、身を乗り出すことも必要なく、重いものであっても物品をより受け取りやすくなるのである。以上のように、小さな子供から高齢者まで、本願発明による自動物品提供装置によれば、むりな体勢を強いられずとも物品を受け取りやすく、今後の社会において進んで行くであろうバリアフリー化構想に適合したものとなる。 【0029】また、物品の落下を利用した払出し方式では無いため、これまで提供が難しかったガラス製品やせともの等の割れやすいもの、さらには形状にも捕らわれないため、生花や植木といったもの等も提供可能となり、サービスの種類、サービスの選択肢が増え、利用者の満足感を増大でき、および装置を設置運営する店舗にとってはこれまでにない物品を提供できることで、話題作りや集客の新しい手段として活用することが可能となった。 【0030】また、本願発明の構成により装置を設計すると、従来そのスペースを大きく占有していた物品の落下を利用する物品払出機構や、落下して払い出された物品取出し口が必要無くなるため、少なくとも使用する物品が収納できるサイズの物品展示スペースと、各種駆動手段や検出手段を設けることで設計可能となり、使用する物品の大きさに対して非常にコンパクトに設計できるというメリットがある。
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| 【出願人】 |
【識別番号】396005900 【氏名又は名称】株式会社スタンス 【住所又は居所】大阪府大阪市平野区長吉川辺3丁目14番3号
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| 【出願日】 |
平成13年9月12日(2001.9.12) |
| 【代理人】 |
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| 【公開番号】 |
特開2003−79929(P2003−79929A) |
| 【公開日】 |
平成15年3月18日(2003.3.18) |
| 【出願番号】 |
特願2001−276597(P2001−276597) |
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