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【発明の名称】 プッシャーゲーム装置
【発明者】 【氏名】木村 聡史

【要約】 【課題】構造が簡易で、趣向性の高いプッシャーゲーム装置を提供する。

【解決手段】本発明に係るプッシャーゲーム装置1は、複数枚のメダルが載置されるフィールド面22を有するフィールド部20と、フィールド面22に載置されたメダルを連続的に押し出す1つの押出面49aを有し、フィールド面22に沿って移動するプッシャー40とを備え、プッシャー40の移動により、落下溝30に落とし込まれたメダルがプレイヤに払い出され、押出面49aは、例えば、サインカーブ状、鋸刃状などの非直線状であるため、メダルの移動は予測し難いものになっている。また、プッシャーゲーム装置1は、押出面49aが1つであるため、複数の直線状の押出面を有するプッシャーゲーム装置よりも簡易な構造にすることが可能である。
【特許請求の範囲】
【請求項1】 複数枚のメダルが載置されるフィールド面を有するフィールド部と、前記フィールド面に載置された前記メダルを押し出す1つの押出面を有し、前記フィールド面に沿って移動するプッシャーとを備え、前記プッシャーの移動により、落下溝に落とし込まれた前記メダルがプレイヤに払い出され、前記押出面は、非直線状であることを特徴とするプッシャーゲーム装置。
【請求項2】 複数枚のメダルが載置されるフィールド面を有するフィールド部と、前記フィールド面に載置された前記メダルを押し出す1つの押出面を有し、前記フィールド面に沿って移動するプッシャーとを備え、前記プッシャーの移動により、落下溝に落とし込まれた前記メダルがプレイヤに払い出され、前記押出面の少なくとも一部は、前記落下溝側に突出していることを特徴とするプッシャーゲーム装置。
【請求項3】 前記プッシャーの下方で且つ側方に、メダルを回収する回収孔が形成されており、前記押出面の両端部は、前記プッシャーの幅が前記プッシャーから落下溝に向かう方向へかけて狭まるように傾いていることを特徴とする請求項1又は2に記載のプッシャーゲーム装置。
【発明の詳細な説明】【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、プッシャーゲーム装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】ゲームセンタ等に設置されるプッシャーゲーム装置は、ゲームの内容が比較的分かり易く誰もが親しめるという理由から、従来、多くのユーザに娯楽性の高さにおいて定評を受けている。プッシャーゲーム装置では、複数枚のメダルが載置されたフィールド面上を、押出面を有するプッシャーが往復動し、その移動タイミングを見計らってプレイヤがメダルをフィールド上に投入する。そして、メダルの投入タイミングが上手く合った場合は、プッシャーの押出面によってフィールド上のメダルがプレイヤ側に位置する落下溝に落とし込まれる。落下溝に落とし込まれたメダルは、プレイヤに払い戻されることになる。
【0003】しかし、このようなプッシャーゲーム装置は、はじめて市場に登場したときから根本的な部分については改良されておらず、メダルの移動が画一的なため、ゲームが単調になりやすいという欠点があった。そこで、個々に駆動可能なプッシャーを複数個備え、メダルの移動を多様化することにより趣向性を向上させたプッシャーゲーム装置が、特開平8−19661号公報に開示されている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記従来のプッシャーゲーム装置には、次のような課題が存在している。すなわち、個々に駆動可能なプッシャーが複数個備えられているため、プッシャー各々に対して駆動モータや伝達機構等を設ける必要があり、プッシャーゲーム装置自体の構成が複雑になるという問題があった。
【0005】本発明は、上記問題を解決するためになされたものであり、構造が簡易で、趣向性の高いプッシャーゲーム装置を提供することを目的とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】本発明に係るプッシャーゲーム装置は、複数枚のメダルが載置されるフィールド面を有するフィールド部と、フィールド面に載置されたメダルを押し出す1つの押出面を有し、フィールド面に沿って移動するプッシャーとを備え、プッシャーの移動により、落下溝に落とし込まれたメダルがプレイヤに払い出され、押出面は、非直線状であることを特徴とする。
【0007】このプッシャーゲーム装置においては、プッシャーの移動により、フィールド面に載置されたメダルは、プッシャーの1つの押出面で押し出されて、落下溝に落とし込まれる。このプッシャーの押出面は、例えば、サインカーブ状、鋸刃状などの非直線状であるため、メダルの移動は予測し難いものになっている。また、本発明に係るプッシャーゲーム装置は、押出面が1つであるため、複数の直線状の押出面を有するプッシャーゲーム装置よりも簡易な構造にすることが可能である。
【0008】本発明に係るプッシャーゲーム装置は、複数枚のメダルが載置されるフィールド面を有するフィールド部と、フィールド面に載置されたメダルを押し出す1つの押出面を有し、フィールド面に沿って移動するプッシャーとを備え、プッシャーの移動により、落下溝に落とし込まれたメダルがプレイヤに払い出され、押出面の少なくとも一部は、落下溝側に突出していることを特徴とする。
【0009】このプッシャーゲーム装置においては、プッシャーの移動により、フィールド面に載置されたメダルは、プッシャーの1つの押出面で押し出されて、落下溝に落とし込まれる。このプッシャーの押出面の少なくとも一部は、突出しているため、この部分で押されるメダルの移動は予測し難いものになっている。また、本発明に係るプッシャーゲーム装置は、押出面が1つであるため、複数の直線状の押出面を有するプッシャーゲーム装置よりも簡易な構造にすることが可能である。
【0010】また、プッシャーの下方で且つ側方に、メダルを回収する回収孔が形成されており、押出面の両端部は、プッシャーの幅がプッシャーから落下溝に向かう方向へかけて狭まるように傾いていることが好ましい。この場合、フィールド面に設置され、押出面の両端部付近に位置するメダルは、回収孔に落ち込み易くなるため、プッシャーゲーム装置を設置するゲームセンタ等の店舗側の売り上げが向上する。また、回収孔の上方にこれを覆うカバーを設置しておけば、回収孔によるメダルの回収をプレイヤに見られずに行うことができる。
【0011】
【発明の実施の形態】以下、添付図面を参照して、本発明に係るプッシャーゲーム装置の好適な実施形態について詳細に説明する。尚、同一要素には同一符号を用いるものとし、重複する説明は省略する。
【0012】図1は、本実施形態のプッシャーゲーム装置1の斜視図であり、内容理解のために一部を破断して示している。プッシャーゲーム装置1は、本体10の前面に透明な窓12を備えており、プレイヤはこの窓12から内部で展開されるゲームの様子を見ることができる。
【0013】窓12の下方手前には、左右にメダル投入器14,14が配設されている。メダル投入器14にはメダルを受け入れる投入口15が設けられており、プレイヤがレバー16上端のボタンを押すと、投入口15に投入されたメダルが前方に飛び出す。プレイヤは、レバー16を前後左右に振ることで、メダルの放出方向を定めることができる。
【0014】本体10内には、多数のメダルがあらかじめ載置されたフィールド面22を有するフィールド板(フィールド部)20が配置されている。フィールド板20は本体10に対して位置決め固定されている。また、フィールド板20の手前には、メダルが落とし込まれる落下溝30が形成されている。
【0015】フィールド板20の上方には、落下溝30の方向に往復動するプッシャー40が配されている。プッシャー40の移動については後に詳説するが、フィールド板20上のメダルがプッシャー40に押されることにより、落下溝30近傍のメダルを落下溝30に落とし込むことができる。特に、プッシャー40が後退している際に、フィールド板20上に堆積したメダルと重ならないようにメダル投入器14からメダルを投出することで、プッシャー40が前進した際に、該投出されたメダルがフィールド板20上に堆積したメダルを押し出すことになり、落下溝30にメダルが落下する可能性が高まる。落下溝30に落とし込まれたメダルは、払出口18からプレイヤに払い出される。
【0016】ここで、本明細書で言及するプッシャー40の移動方向の定義をしておく。プッシャー40の移動方向は、本体10に対峙したプレイヤと対向する側から見た方向で説明する。つまり、前方とは、図1中の矢印Fで示す方向であり、落下溝30に向かう方向を意味する。後方とは、矢印Bで示す方向であり、落下溝30から遠ざかる方向を意味する。右方とは、矢印Rで示す方向であり、プレイヤから見て左側に向かう方向を意味する。左方とは、矢印Lで示す方向であり、プレイヤから見て右側に向かう方向を意味する。
【0017】また、フィールド板20には、プッシャー40の下方で且つ側方に、フィールド面22の側方に流れたメダルを回収するための回収孔24が形成されている。この回収孔24に落下したメダルは、プレイヤには払い出されない。回収孔24は、フィールド板20の左右双方に形成されている(図2参照)。
【0018】回収孔24の上方には、回収孔24をプッシャー40の縁部と共に覆うカバー26が配されている。従って、プレイヤは、フィールド面22の側方に押し出されたメダルが回収孔24で回収されることを知り得ず、側方に流れたメダルについても払出口18から払い出されるかのように錯覚する。
【0019】次に、図2及び図3を参照し、プッシャー40付近の構成を詳説する。図2は、プッシャー40を上方から見た概略の平面図であり、図3は、図2のIII-III線断面図である。
【0020】各図に示すように、プッシャー40は、プッシャー本体41の下方に位置するプッシャーベース42を備えている。また、プッシャー40は、プッシャー本体41の前方に位置するフロントプレート49を有しており、フロントプレート49の前面(押出面)49aでフィールド面22上のメダルが押されることになる。フロントプレート前面49aの形状は、図2に示すように、波状形(サインカーブ)になっている。なお、波状であるフロントプレート前面49aの両端部49bは、プッシャー40の幅が、プッシャー40の落下溝30に向かう方向(図2の矢印F方向)へかけて狭まるように、すなわち、プッシャー40の前方から後方に向かうにつれてプッシャー40の幅が拡がるように傾いている。それにより、該両端部49b付近に位置するメダルは、フロントプレートの往動により、フロントプレート前面49aに沿うように移動するため、すなわち、プッシャー40の側方方向に移動するため、回収孔24に落ち込み易くなっている(図4参照)。また、プッシャーゲーム装置1には、プッシャー40を移動させるための第1駆動モータ50及び第2駆動モータ70が備えられている。第2駆動モータ70は、プッシャーベース42にリベット等で固定されている。
【0021】第1駆動モータ50のモータ軸51には、第1回転部材52が取付けられている。第1回転部材52は、モータ軸51に固定された軸53、一端が軸53に取付けられ水平方向に延びるアーム54、及びアーム54の他端に回転自在に取付けられた第1ローラ(第1の突部材)55によって構成されている。尚、第1駆動モータ50及び第1回転部材52によって、プッシャー40を落下溝の方向(図2の矢印F及び矢印B方向)へ移動させる第1の駆動部が構成されている。
【0022】第1ローラ55は、プッシャーベース42の下方に形成されたガイド43の第1溝44内に配されている。第1溝44は、ガイド43の両側壁により画成されており、落下溝30に向かう方向と直交する方向、すなわち図2の左右方向(矢印R方向及び矢印L方向)に延びている。第1ローラ55の直径は第1溝44の幅と同程度で、且つ、第1溝44内をスライドできる程度にされている。
【0023】プッシャーベース42の前方両サイドには、プッシャー本体41との衝突を緩和しつつプッシャー本体41を押すためのローラ式のクッション45,45が設けられている。各クッション45は、その主要面がプッシャーベース42の前方を向くように取付けられており、プッシャー本体41の溝部46内に遊びを持って配されている。一方、図3に示すように、プッシャーベース42の後方には、ローラ式のクッション47が設けられている(図2では、クッション47の図示を省略する)。クッション47は、その主要面がプッシャー本体41の後部に垂下したバックプレート48と対向している。
【0024】第2駆動モータ70のモータ軸71には、第2回転部材72が取付けられている。第2回転部材72は、モータ軸71に固定された軸73、一端が軸73に取付けられ水平方向に延びるアーム74、及びアーム74の他端に回転自在に取付けられた第2ローラ(第2の突部材)75によって構成されている。尚、第2駆動モータ70及び第2回転部材72によって、プッシャー40を落下溝の方向(図2の矢印F及び矢印B方向)と交差する方向へ移動させる第2の駆動部が構成されている。
【0025】第2ローラ75は、プッシャー本体41の後部に取付けられたガイド63の第2溝64内に配されている。尚、ガイド63については、図2のIII-III線に沿って描いておらず、内部構成を明らかにすべくガイド63の中央付近の断面を示している。第2溝64は、ガイド63の両側壁により画成されており、落下溝30に向かう方向、すなわち図2の上下方向(矢印F及び矢印Bの方向)に延びている。第2ローラ75の直径は第2溝64の幅と同程度で、且つ、第2溝64内をスライドできる程度にされている。
【0026】プッシャー40の上方には、傾斜面を有する上記カバー26が配されており、図3に示すように、該カバー26の前方下端には、カバー26とプッシャー40との隙間からメダルが入り込むのを防止する遮蔽部材27が取付けられている。
【0027】以上が本実施形態のプッシャーゲーム装置1の構成である。次に、プッシャーゲーム装置1の動作を説明する。
【0028】まず、図5〜図8を参照して、第1の駆動部のみを駆動させた場合のプッシャー40の動作について説明する。尚、図5〜図8では、プッシャー40の動作を理解し易くするために図示を簡略化し、本来破線で示すべき箇所も実線で示している。機構の詳細は、図2及び図3に示す通りである。
【0029】図5は、第1ローラ55が最も前方(落下溝30側)に位置し、プッシャー40が最も前進している状態を示す。そして、第1駆動モータ50を駆動させると、第1回転部材52がモータ軸51周りを図5の矢印X方向に回転する。すると、第1回転部材52の先端に取付けられた第1ローラ55は、プッシャーベース42のガイド43の内側壁を押しながら、第1溝44内をスライドする。
【0030】この際、第1溝44は落下溝30に向かう方向と直交する方向(矢印R及び矢印L方向)に延びているため、図6に示すように、第1ローラ55によってプッシャー40は落下溝30から遠ざかる方向(矢印B方向)に移動させられる。尚、このようにプッシャー40が後退するに際しては、第1ローラ55によってプッシャーベース42が矢印B方向に移動し、該プッシャーベース42のクッション47がプッシャー40の後部のバックプレート48を押すことでプッシャー本体41が後退するという動作がなされる。この際、第1ローラ55そのものがアーム54に対して自転するため、第1ローラ55とプッシャーベース42のガイド43との摩擦が抑えられプッシャー40をスムースに移動させることができる。
【0031】図7は、図5に示す状態から第1ローラ55を180°回転させた状態を示す。この状態では、プッシャー40が最も後退した位置にあることになる。この際、プッシャー40はフィールド面22上に堆積したメダルから最も離隔した状態になり、プレイヤがメダルを獲得するためには、このタイミングで堆積メダルとプッシャー40との間を狙ってメダルを投入することが好適である。
【0032】図8は、図7に示す状態から更に第1ローラ55を反時計周りに回転させた状態を示す。図8に示すように、最後方まで後退したプッシャー40は、再び落下溝30に向かって前進することになる。尚、プッシャー40が前進するに際しては、第1ローラ55によってプッシャーベース42が矢印F方向に移動し、該プッシャーベース42のクッション45(図3参照)がプッシャー40のガイド43の前方の内壁を押すことでプッシャー本体41が前進するという動作がなされる。
【0033】以上のように、第1駆動モータ50を駆動させて第1ローラ55を回転させると、プッシャー40は落下溝30の方向に往復動する。そして、プッシャー40の往復動に伴い、フィールド面22上のメダルがフロントプレート前面49aに押される。なお、フロントプレート前面49aの形状は波形をしているため、フロントプレート前面49aに押されると、メダルはプレイヤに予測し難い移動軌跡を描くことになる。このように、メダルが、プレイヤに予測し難い移動をすることにより、プッシャーゲーム装置1におけるゲームの趣向性の向上が図られる。また、プッシャーゲーム装置1は、フロントプレート49及び押出面49aを1つだけ備えるため、フロントプレートや押出面を複数個備えるプッシャーゲーム装置に比して、構造が簡易であることは言うまでもない。
【0034】次に、図9〜図12を参照して、第2の駆動部のみを駆動させた場合のプッシャー40の動作について説明する。
【0035】図9は、第2ローラ75が最も前方(落下溝30側)に位置し、プッシャー40(或いはプッシャー本体41)が左右方向の中央に位置する状態を示す。そして、第2駆動モータ70を駆動させると、第2回転部材72がモータ軸71周りを図9の矢印Y方向に回転する。すると、第2回転部材72の先端に取付けられた第2ローラ75は、プッシャー40のガイド63の内側壁(図9の右側の壁)を押しながら、第2溝64内をスライドする。
【0036】この際、第2溝64は落下溝30に向かう方向(矢印F及び矢印B方向)に延びているため、図10に示すように、第2ローラ75によってプッシャー40のプッシャー本体41は落下溝30に向かう方向と直交する方向(矢印L方向)に移動させられる。このとき、第2駆動モータ70及びプッシャーベース42は移動せず、プッシャー本体41のみが横方向に移動する。プッシャーベース42のクッション45,45(図2,図3参照)についても、プッシャー本体41の左右方向に延びる溝部46内を相対的に移動するため、プッシャー本体41の移動を妨げない。また、第2ローラ75そのものがアーム74に対して自転するため、第2ローラ75とプッシャー40のガイド63との摩擦が抑えられプッシャー本体41をスムースに移動させることができる。
【0037】図11は、図9に示す状態から第2ローラ75を45°回転させた状態を示す。この状態では、プレイヤから見て、プッシャー40が最も右側(矢印L側)に位置することになる(上記の定義では左側)。そして、この状態から更に第2ローラ75を反時計周りに回転させると、図12に示すように、プッシャー本体41は矢印R方向に移動する。
【0038】以上のように、第2駆動モータ70を駆動させて第2ローラ75を回転させると、プッシャー本体41は落下溝30の方向と交差する方向(矢印R及び矢印L方向)に往復動する。そして、第1ローラの回転に伴うプッシャー40の往復動の場合と同様、第2のローラの回転に伴うプッシャー40の往復動の場合においても、プッシャー40の往復動に伴い、フィールド面22上のメダルがフロントプレート前面49aに押される。なお、フロントプレート前面49aの形状は波形をしているため、フロントプレート前面49aに押されると、メダルはプレイヤに予測し難い移動軌跡を描くことになる。このように、メダルが、プレイヤに予測し難い移動をすることにより、プッシャーゲーム装置1におけるゲームの趣向性の向上が図られる。
【0039】ここまで第1駆動モータ50及び第2駆動モータ70をそれぞれ独立に駆動させた場合のプッシャー40の動作について説明したが、本実施形態では、各駆動部の協働によりプッシャー40を移動させる。すなわち、本実施形態では、第1駆動モータ50及び第2駆動モータ70の回転数を調整し、第1ローラ55がモータ軸51周りを1周する間に第2ローラ75をモータ軸71周りを複数回回転させる。これにより、プッシャー40(厳密にはプッシャー本体41)は、落下溝30の方向に、左右に振れながらサインカーブを描くように往復動することになる。このように、本実施形態のプッシャーゲーム装置1は、プッシャー40が単に直線的にだけ往復動するのでなくジグザグに往復動するため、プッシャーの移動が斬新で、フィールド面22上に堆積したメダルがプッシャー40で押された場合の移動軌跡をプレイヤは予測し難く、趣向性が向上している。
【0040】また、本実施形態では、メダルを回収するための回収孔24,24がプッシャー40の両側に設けられているが、プッシャー40が左右方向に移動するように構成することで、プッシャー40のフロントプレート49によってメダルが矢印F及び矢印B方向に対して斜めに押され、より多くのメダルを回収孔24,24で回収することができる。このため、プッシャーゲーム装置1を設置するゲームセンター等の店舗側の売上も向上する。
【0041】なお、フロントプレート前面49aの形状は、波状(サインカーブ)に限定されず、非直線状であれば、メダルはプレイヤに予測し難い移動をすることになる。非直線状とは、例えば、図13に示すように、鋸刃状や、図14に示すように、矩形波状などである。その他、非直線状としては、例えば、台形状(図15参照)、インボリュート歯状(図16参照)、半円歯状(図17参照)などがある。そして、矩形波状(図14参照)であるフロントプレート前面49a以外は、フロントプレート前面49aの両端部49bの法線方向は、いずれも近接する回収孔24の方向となっているため、該両端部49b付近に位置するメダルは、回収孔24に落ち込み易くなっている。
【0042】以上、本発明者によってなされた発明を実施形態に基づき具体的に説明したが、本発明は上記実施形態に限定されるものではない。例えば、プッシャー本体41とフロントプレート49とを一体成型するなどして、フロントプレート49を省略してもよく、この場合、プッシャー本体41の前面が押出面となる。また、第2駆動モータを正逆回転させることで、プッシャー本体を左右に移動させるように構成してもよい。
【0043】また、駆動モータを二つ設けずに、適宜ギアやプーリーなどの駆動力伝達手段を配備することで、一つの駆動モータによってプッシャーを前後左右に移動させてもよい。さらに、プッシャーを必ずしもサインカーブを描くように移動させる必要はない。例えば、プッシャーを前後方向に所定距離移動させた後に左右方向に移動させる等、前後方向の移動と左右方向の移動を繰り返し行ってもよい。このような動作は、第1駆動モータと第2駆動モータを交互に駆動させることで実現し得る。
【0044】また、上記の第1ローラ及び第2ローラは、必ずしも自転するようなものである必要はなく、第1溝及び第2溝内に突出した部材であって、プッシャー或いはプッシャー本体を移動させられるものであればよい。さらに、プッシャーのフロントプレート、すなわちフィールド上の堆積メダルを落下溝へ押出す面の形状は、必ずしも波状にする必要はなく、直線状や他の形状にしてもよい。
【0045】
【発明の効果】以上説明したように、本発明に係るプッシャーゲーム装置によれば、プッシャーの移動により、フィールド面に載置されたメダルは、プッシャーの1つの押出面で押し出されて、落下溝に落とし込まれる。このプッシャーの押出面は、例えば、サインカーブ状、鋸刃状などの非直線状であるため、メダルの移動は予測し難いものになっている。また、本発明に係るプッシャーゲーム装置は、押出面が1つであるため、複数の直線状の押出面を有するプッシャーゲーム装置よりも簡易な構造にすることが可能である。
【出願人】 【識別番号】598098526
【氏名又は名称】アルゼ株式会社
【出願日】 平成13年9月14日(2001.9.14)
【代理人】 【識別番号】100088155
【弁理士】
【氏名又は名称】長谷川 芳樹 (外2名)
【公開番号】 特開2003−79927(P2003−79927A)
【公開日】 平成15年3月18日(2003.3.18)
【出願番号】 特願2001−280312(P2001−280312)