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【発明の名称】 メダル遊技機
【発明者】 【氏名】奥秋 政人
【住所又は居所】東京都港区虎ノ門四丁目3番1号 コナミ株式会社内

【氏名】山口 淳一
【住所又は居所】東京都港区虎ノ門四丁目3番1号 コナミ株式会社内

【氏名】山際 篤彦
【住所又は居所】東京都港区虎ノ門四丁目3番1号 コナミ株式会社内

【氏名】酒井 良
【住所又は居所】東京都港区虎ノ門四丁目3番1号 コナミ株式会社内

【要約】 【課題】ゲームを繰り返してもプレイヤーに単調さを感じさせることがないメダル遊技機を提供する。

【解決手段】プレイヤーにより投入されたメダルを転動させる転動面と、転動面の一端側近傍に設けられメダルを転落させるチャッカーとを備え、メダルが転落したチャッカーの種類および/または数の態様により決せられる役の種類により所定枚数のメダルがプレイヤーにクレジットおよび/または払い出されるメダル遊技機において、転動面の少なくとも一部を、メダルの転動する方向に対して略直交する水平方向に平行な軸の周りに回転する回転部材により構成する
【特許請求の範囲】
【請求項1】 プレイヤーにより投入されたメダルを転動させる転動面と、前記転動面の一端側近傍に設けられ、前記メダルを転落させるチャッカーと、を備え、前記メダルが転落した前記チャッカーの種類および/または数の態様により決せられる役の種類により所定枚数の前記メダルが前記プレイヤーにクレジットおよび/または払い出されるメダル遊技機であって、前記転動面の少なくとも一部は、前記メダルの転動する方向に対して略直交する水平な軸の周りに回転する回転部材により構成されていることを特徴とするメダル遊技機。
【請求項2】 前記回転部材は、遊技の進行により所定条件を満たした場合に回転および回転停止されることを特徴とする請求項1に記載のメダル遊技機【請求項3】 前記回転部材は、その回転停止姿勢が変化可能なように構成されていることを特徴とする請求項1または2のいずれかに記載のメダル遊技機。
【請求項4】 前記チャッカーに加え、前記チャッカーの上方に他のチャッカーが設けられていることを特徴とする請求項1〜3のいずれかに記載されたメダル遊技機。
【請求項5】 前記回転部材の表裏にはそれぞれ異なる図柄が描かれており、前記それぞれの図柄を前記回転部材の回転作用により視覚的に一体に合成することにより、前記それぞれの図柄が表現する内容とは異なる新たな内容が表現されることを特徴とする請求項1〜4のいずれかに記載されたメダル遊技機。
【請求項6】 前記合成された図柄には、前記他のチャッカーにメダルが転落した場合に前記プレイヤーに提供されるボーナスが象徴して表現されていることを特徴とする請求項5に記載されたメダル遊技機。
【発明の詳細な説明】【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、メダル遊技機に関する。
【0002】
【従来の技術】メダルシューター(メダル投入口もしくはメダルエントリー)から投入されたメダルを、遊技機の傾斜盤面に転動させて、メダルが転落したチャッカーの種類と数により役作りが行われ、該役によりメダルの払い出し数が決せられるゲームが行われるメダル遊技機がある。このようなメダル遊技機においては、プレイヤーがメダルシューターによりねらいを定めてメダルを遊技機の傾斜盤面に投入すると、メダル落下部の形状、およびメダル投入角や投入速度に対する傾斜板の傾斜角により概ねそのメダルがどのチャッカーに転落するかが決せられる。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかし、上記構成のメダル遊技機ではプレイヤーがメダル投入を繰り返しているとおよそどのような結果が得られるか予測ができるようになり、ゲームが単調になるきらいがあるという問題があった。
【0004】そこで、本発明は、ゲームを繰り返してもプレイヤーに単調さを感じさせることがないメダル遊技機を提供することを課題とする。
【0005】
【課題を解決するための手段】以下、本発明について説明する。なお、本発明の理解を容易にするために添付図面の参照符号を括弧書きにて付記するが、それにより本発明が図示の形態に限定されるものではない。
【0006】本発明のメダル遊技機は、プレイヤーにより投入されたメダル(M)を転動させる転動面(41)と、転動面の一端側近傍に設けられメダルを転落させるチャッカー(44)とを備え、メダルが転落したチャッカーの種類および/または数の態様により決せられる役の種類により所定枚数のメダルがプレイヤーにクレジットおよび/または払い出されるメダル遊技機(1)であって、転動面の少なくとも一部はメダルの転動する方向に対して略直交する水平な軸(51)の周りに回転する回転部材(43)により構成されていることを特徴とする。
【0007】このメダル遊技機によれば、回転部材によりメダルは跳ね飛ばされて、通常の転動軌道とは異なる経路によりチャッカーに達する。したがってゲームの進行が多様になることでゲーム自体が変化し、プレイヤーに単調さを感じさせず、むしろゲームに対する興味を高めることができる。
【0008】なお、上記回転部材は、転動面に一つだけ設けてもよいが、複数設けることもできる。その場合には、回転部材の配置は転動面内に自由に設定してよい。このように構成することにより、さまざまな表情を持った転動面を構成することができ、ゲームに多様性を持たせることができる。またプレイヤーに単調さを感じさせるのを防止することができる。
【0009】上記のメダル遊技機において、回転部材は遊技の進行により所定条件を満たした場合に回転および回転停止されるように構成してもよい。
【0010】このように構成した場合には、常に回転部材が回転している場合に比べ、ゲームに意外性を持ち込むことができ、ますますプレイヤーの興味を高めることができる。回転開始のトリガーとして、所定の時間ごと、あるいはチャッカーへのメダルの転落が所定態様を形成した場合等を定めることができる。
【0011】前記のように構成した場合、さらに回転部材を、その回転停止姿勢が変化可能なように構成してもよい。
【0012】このように構成した場合には、さらに複数の異なるゲーム盤面を構成することができ、プレイヤーを単調さから解放することができる。
【0013】また、前記チャッカーに加え、その上方に他のチャッカー(45)が設けられていることとしてもよい。
【0014】このようにした場合には、回転部材によって上方に飛翔されたメダルを新たなチャッカー内に転落させることができる。これによりさらに異なる入賞態様を構成してプレイヤーに提示することができる。このようにすることにより、プレイヤーのゲームに対する興味をさらに高めることができる。
【0015】また、回転部材の表裏にはそれぞれ異なる図柄が描かれており、それぞれの図柄を回転部材の回転作用により視覚的に一体に合成することにより、それぞれの図柄が表現する内容とは異なる新たな内容が表現されることとしてもよい。
【0016】このようにした場合には、回転部材が回転し始めると、プレイヤーの眼前にこれまでとは異なるデザインの図柄が現れることとなり、ゲームの演出効果をますます高めることができる。
【0017】さらに、合成された図柄には他のチャッカーに飛翔してきたメダルが転落した場合にプレイヤーに提供されるボーナスが象徴して表現されていることとすることもできる。
【0018】このようにした場合には、プレイヤーの眼前に獲得すべきボーナスが示されるので、プレイヤーはさらに真剣にゲームに取り組むことができる。
【0019】本発明のこのような作用及び利得は、次に説明する実施の形態から明らかにされる。
【0020】
【発明の実施の形態】以下本発明を図面に示す実施形態に基づき説明する。始めに本発明の実施形態にかかるメダル遊技機の概要について図1及び図2を参照しつつ説明する。
【0021】図1は、メダル遊技機の全体を示す斜視図、図2は図1におけるII−II線に沿ったメダル遊技機の垂直断面図である。本実施形態のメダル遊技機1は、6台の遊技機ユニット10a〜10fにより構成されている。以下において、各遊技機ユニットを区別する場合には符号の後にa、b、c、…等を付して「10a」、「10b」、「10c」のように表し、区別の必要のない場合には符号のみにて「10」のように表すこととする。
【0022】各遊技機ユニット10a〜10fは、垂直な軸Xの周囲に等しい角度をもって配置されている。このメダル遊技機1においては、各遊技機ユニット10a〜10fのそれぞれにおいて各2名、最大12名のプレイヤーが同時にメダルゲームを楽しむことができる。
【0023】各遊技機ユニット10a〜10fのプレイヤーに対面する高さの部分は、各遊技機ユニット10a〜10fが共有する、透明な円筒状アクリル板2により覆われている。
【0024】遊技機ユニット10のそれぞれには、プレイヤーがメダルを遊技機1内に投入するためのメダルシューター20と、投入されたメダルの落下点近傍に一端が配置され、落下したメダルを転動させるために所定の傾きが設けられた転動面41と、転動面41の他端側に設けられ、転動面41上を転動してきたメダルが転落するように形成されているチャッカー44、44、44、…と、各チャッカー44に転落して回収されたメダルを貯留するホッパー43と、所定の入賞時にホッパー43からプレイヤーに対して払い出されたメダルを貯留するメダル受け皿13とを備えている。
【0025】メダルシューター20は、各遊技機ユニット10に2機ずつ設けられている。各遊技機ユニット10において、円筒状アクリル板2の側面外方には、それぞれ2本の垂直軸40、40がメダル遊技機1の筐体に取り付けられている。垂直軸40は、不図示のスラスト軸受けを介して遊技機1の筐体に取り付けられているので、自らの軸心の周りに水平面上を回転自由な状態にある。メダルシューター20は、垂直軸40にメダル遊技機1の内部方向に斜め下向きに傾けて取り付けられている。したがって、メダルシューター20は垂直軸40の周りに水平方向に回動自由な状態にある。円筒状アクリル板2には、上記メダルシューター20の水平方向の回動を妨げないように開口部が設けられている。したがってプレイヤーは入賞を目指して目標のチャッカー44にメダルが落ち込むようにメダルシューター20のおよその狙いを定めることができる。
【0026】各遊技機ユニット10a〜10fにおいては前記したように転動面41の先端側(メダル遊技機中心部側)に複数のチャッカー44、44、44、…が設けられている。各チャッカー44には不図示のメダル通過センサが設けられている。このセンサからの情報がメダル遊技機1の制御装置に伝えられて、所定の入賞に該当するか否かが判断される。所定の入賞と判断された場合には、メダルの払い出しが実行される。
【0027】図3は、メダルシューター20と転動面41とチャッカー44との構成の一例をを示す図である。転動面41は、固定部42と、回転部材43とで構成されている。固定部42の上面には、所定の凹凸形状が形成されている。この凹凸形状により転動面上のほぼ同一点に落下したメダルの転動する軌道はランダムなものとなる。
【0028】固定部42の転動面下流側には回転部材43が転動面の一部を形成するように設けられている。なお、図2に示されるように固定部42と回転部材43との間にギャップおよび段差を設けるように構成してもよい。回転部材43の中央には軸51が取り付けられている。軸51は、転動方向に直交しておりかつ、略水平に設けられている。軸51の下方には不図示の遊技機筐体に取り付けられたモータ53が備えられている。モータ53の軸52と回転部材43の軸51とはベルト54にて結ばれている。モータ53の駆動により回転部材43は、軸51の周りに所定の速度にて回転する。回転部材43が図3に示されている姿勢にて停止している状態において、プレイヤーがメダルシューター20のメダル投入口22にメダルMを投入すると、メダルMはメダルシューター出口23から図に示される軌跡をたどって固定部42に落下する。その後メダルは固定部42および回転部材43の上面を傾斜に沿って図の右方向に転動し、ついにはチャッカー44中へと転落する。
【0029】回転部材43が図3に示される姿勢にて停止している場合には、メダルシューター20の狙いさえ正確に定めれば、固定部43上面に形成された凹凸形状により転動軌道は乱されるものの、プレイヤーはかなりの確率でメダルを目標とするチャッカーへと落下させることができる。
【0030】図4は、回転部材が回転する様子を示す図である。図3では示されていなかったが、チャッカー44の上部には他のチャッカー45が設けられている。回転部材43は所定の速度で回転されており、固定部42から転動してきたメダルM2は、回転部材43の回転運動の接線方向に跳ね飛ばされる。このように構成した場合には、チャッカー45またはチャッカー44にメダルM3が飛翔して転落するように回転部材43の回転速度を所定の値に定めて回転させるとよい。また回転部材43を低速回転させて、あるいは略垂直となる姿勢にて回転部材43を停止させて、メダルM3を回転部材43と固定部42との間または、回転部材43とチャッカー44との間に転落させるように構成することもできる。
【0031】図5は、回転部材43の諸態様を示す図である。各図において、横長長方形の部分は転動面41の全体を、2点鎖線は回転部材43の回転軸51を示している。図5(a)においては、回転部材43aは、長方形に構成されている。なお、図5では回転部材43aの幅は転動面41の幅より小さく形成されているが、これを転動面41の幅と一致させてもよい。図5(b)では、回転部材43bの形状は楕円形に形成されている。図5(c)においては、回転部材43cは、3つの長方形に分割されている。図5(d)においては、回転部材43dは、二つの菱形に分割されている。以上図5(c)および図5(d)においては回転部材43を複数有する構成において、軸51は共有されている。図5(e)では回転部材43eは、三個の長方形に分割されており、またそのうちの一つの回転部材は独立した回転軸51bを備えている。以上に示した回転部材43の諸態様は、本発明の一部の例を示したに過ぎず、回転部材43の形状、数、回転軸51の配置等、ゲームを単調なものとしない範囲にて自由に定めてよい。
【0032】図6は、回転部材の停止位置制御機構を示す図である。この停止位置制御機構60は、回転部材43の側方に垂直に設けられた回転軸63と、回転軸63に直交するように取り付けられた水平なアーム62と、アーム62の先端に取り付けられた停止位置制御板61とを備えている。回転軸63は不図示の遊技機筐体に取り付けられている。停止位置制御板61の上面61aは、固定部42の転動面の角度に対して水平面を基準に面対称の角度に形成されている。また、固定部42と回転部材43とが面一の状態にあるときに軸63の周りにアーム62を回転させて、回転部材43の裏面43bに上面61aがちょうど接するように、停止位置制御機構60全体の配置が決定されている。
【0033】図6(a)は回転部材43が回転中の停止位置制御機構60の姿勢を示している。この図においてプレイヤーPの視線を図面左方下部に矢印で示している。この視線の方向は、転動面41の角度と一致している。図6(b)は、この視線方向から見た回転中の回転部材43と、停止位置制御機構60とを示している。回転部材43の回転中は、停止位置制御機構60は回転部材43との干渉が起こらないように、回転部材43とは反対の方向に軸63の周りに回転させられている。
【0034】一方、回転部材43の回転が停止され、ゲームの進行上固定部42と回転部材43とが面一の関係となるような姿勢をとるよう求められる状況においては、停止位置制御機構60は、軸63の周りを紙面奥側廻りに180°回転し、図6(c)で表される姿勢をとる。この状態においては、回転部材43の裏面43bに停止位置制御板61の上面61aが接しており、固定部42と、回転部材43とが面一の状態に固定して保持される。
【0035】上記の停止位置制御機構60において、停止位置制御板61の上面61aを回転自由な複数のロール周側面にて形成してもよい。この場合のロールの回転軸は水平方向となる。ロール周側面の材料は緩衝性や弾性を有するゴムやプラスチック等にて形成するとよい。
【0036】図7および図8は、回転部材43の表裏に描かれている図柄を示している。図7は、回転部材43の表面に描かれている図柄、図8は、回転部材43の裏面に描かれている図柄を表している。表面に描かれている図柄においては、「MARINESHOOT」なる文字列の「R」の部分に目を閉じた魚が描かれている。一方裏面に描かれている図柄においては、「MARINESHOOT」なる文字列の「R」の部分には、目を開いた魚が描かれている。回転部材43が回転されると、プレイヤーの目には残像効果により両図柄が合成されてあたかも上記魚がプレイヤーに対してウインクしているように見える。したがって、回転部材43の回転の演出効果を奏することにより、プレイヤーに新たな興味を起こさせて、単調さを感じさせることが防止される。
【0037】また、例えば表面図柄として一本の木を描き、裏面の図柄として多数のメダルを描いて、回転部材43が回転した場合に木にメダルが鈴なりになっている状態を表して、プレイヤーに多数のメダルが払い出される可能性のあることを暗示的に示すように構成してもよい。
【0038】以上、現時点において、もっとも、実践的であり、かつ、好ましいと思われる実施形態に関連して本発明を説明したが、本発明は、本願明細書中に開示された実施形態に限定されるものではなく、請求の範囲および明細書全体から読み取れる発明の要旨或いは思想に反しない範囲で適宜変更可能であり、そのような変更を伴うメダル遊技機もまた本発明の技術的範囲に包含されるものとして理解されなければならない。
【0039】
【発明の効果】以上に説明したように、プレイヤーにより投入されたメダルを転動させる転動面と、転動面の一端側近傍に設けられメダルを転落させるチャッカーとを備え、メダルが転落したチャッカーの種類および/または数の態様により決せられる役の種類により所定枚数のメダルがプレイヤーにクレジットおよび/または払い出されるメダル遊技機であって、転動面の少なくとも一部はメダルの転動する方向に対して略直交する水平な軸の周りに回転する回転部材により構成されていることを特徴とするメダル遊技機によれば、回転部材によりメダルは跳ね飛ばされて、通常の転動軌道とは異なる経路によりチャッカーに達する。したがってゲームの進行が多様になることでゲーム自体が変化し、プレイヤーに単調さを感じさせず、むしろゲームに対する興味を高めることができる。
【出願人】 【識別番号】000105637
【氏名又は名称】コナミ株式会社
【住所又は居所】東京都千代田区丸の内2丁目4番1号
【出願日】 平成13年9月10日(2001.9.10)
【代理人】 【識別番号】100108800
【弁理士】
【氏名又は名称】星野 哲郎 (外1名)
【公開番号】 特開2003−79926(P2003−79926A)
【公開日】 平成15年3月18日(2003.3.18)
【出願番号】 特願2001−274255(P2001−274255)