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【発明の名称】 遊技機取り付け用島、昇降装置、及び膳板の昇降方法
【発明者】 【氏名】白石 光男
【住所又は居所】埼玉県鳩ヶ谷市大字里896番地 株式会社スリーストン内

【氏名】代々城 晃
【住所又は居所】埼玉県鳩ヶ谷市大字里896番地 株式会社スリーストン内

【氏名】大矢 哲栄
【住所又は居所】埼玉県鳩ヶ谷市大字里896番地 株式会社スリーストン内

【要約】 【課題】遊技機の交換に際して必要になる、遊技機取り付け用島における膳板の高さ位置の変更を容易に行えるようにする技術を提供する。

【解決手段】島は、適当な間隔で並べられるものであり、土台支柱を有する支柱を備えている。土台支柱には、縦パイプ541Aが含まれており、縦パイプ541Aの内部には、上端部で膳板711を支持するスライド部材543が上下動自在に配されている。スライド部材543は、縦パイプ541Aに対して、パチンコ遊技機を島に取り付けた際に適当な上位置と、回胴式遊技機を島に取り付けた際に適当な下位置とで固定できるようになっている。尚、上位置、下位置間の膳板711の平行移動は、昇降装置800により、スライド部材543を上下動させることで行う。
【特許請求の範囲】
【請求項1】 パチンコ遊技機又は回胴式遊技機のいずれかを横並び状態で取り付ける取り付け面を備えた本体部と、該取り付け面の下方に位置するようにして前記本体部に取り付けられている膳板と、を有してなる遊技機取り付け用島において、所定の昇降手段を備えており、前記昇降手段は、前記膳板を、パチンコ遊技機を取り付けた際の膳板の位置として適切な上位置と、回胴式遊技機を取り付けた際の膳板の位置として適切な下位置との2つの高さ位置の間で平行移動させるようにされてなると共に、前記膳板は、前記2つの高さ位置で固定できるように構成されている、ことを特徴とする、遊技機取り付け用島。
【請求項2】 前記膳板は、隣り合う複数のパチンコ遊技機又は回胴式遊技機に対して割り当てられるものが一連として構成されていると共に、前記昇降手段は、前記膳板のうち一連のものを、一体として平行移動させるように構成されている、請求項1記載の遊技機取り付け用島。
【請求項3】 前記膳板は、前記取り付け面の全長に対応させて一連として構成されている、請求項2記載の遊技機取り付け用島。
【請求項4】 前記昇降手段は、前記本体部に対して、着脱自在に構成されている、請求項1記載の遊技機取り付け用島。
【請求項5】 前記膳板は、前記本体部に対して、前記2つの高さ位置で固定できるように構成されている、請求項1記載の遊技機取り付け用島。
【請求項6】 パチンコ遊技機又は回胴式遊技機のいずれかを横並び状態で取り付ける取り付け面を備えた本体部と、該取り付け面の下方に位置するようにして前記本体部に取り付けられている膳板と、を有してなり、前記膳板が、パチンコ遊技機を取り付けた際の膳板の位置として適切な上位置と、回胴式遊技機を取り付けた際の膳板の位置として適切な下位置との2つの高さ位置のいずれかで、前記本体部に固定できるようになっている遊技機取り付け用島と組み合わせて用いられる昇降装置であって、前記膳板を支持する支持手段と、前記支持手段を、それにより支持された前記膳板が、前記2つの高さ位置の間で平行移動するようにして平行移動させる駆動手段と、を備えて構成される昇降装置。
【請求項7】 前記本体部に対して着脱自在に構成されている、請求項6記載の昇降装置。
【請求項8】 前記膳板が、隣り合う複数のパチンコ遊技機又は回胴式遊技機に対して割り当てられるものが一連として構成されている場合における、請求項7記載の昇降装置の使用方法であって、前記膳板を前記2つの高さ位置の間で平行移動させる際に、前記膳板の長手方向に沿うようにして、前記昇降装置を複数、所定の間隔で前記本体部に固定し、複数の前記昇降装置のそれぞれが備える前記支持手段のそれぞれに、前記膳板を支持させ、複数の前記昇降装置のそれぞれが備える前記駆動手段により、前記支持手段を平行移動させることで、前記膳板のうち一連のものを、一体として平行移動させる、膳板の昇降方法。
【請求項9】 前記膳板を前記下位置から前記上位置へ平行移動させた場合に、この平行移動により生じた前記膳板下方の空間に、前記膳板を下方から支持する支持体を配する過程を含む、請求項8記載の膳板の昇降方法。
【発明の詳細な説明】【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、遊技機(パチンコ遊技機、回胴式遊技機を含む。)を固定するための遊技機取り付け用島を構成する島であって、膳板を有するものに関し、より詳細には、その膳板を昇降動させるための技術に関する。
【0002】
【従来の技術】遊技機は、遊技機取り付け用島(以下、単に「島」と標記する場合もある。)と呼ばれる構造物に固定して使用される。島は、一般的に、パチンコ遊技機又は回胴式遊技機のいずれかを横並び状態で取り付ける取り付け面を備えた本体部を有する。この取り付け面には、パチンコ遊技機と、回胴式遊技機のいずれかが取り付けられる。大抵の場合、一つの取り付け面には、同一種類のパチンコ遊技機乃至回胴式遊技機が横並び状態で取り付けられる。
【0003】島の上述した取り付け面の下方には、前記本体部に取り付けられた膳板が設けられる。膳板は、本体部から迫り出すようにされた板状体であり、遊技者が小振りのテーブルとして用いたり、或いはその下方に灰皿を設けたりして利用されるものとなっている。
【0004】ところで、遊技場では、遊技者の興味を持続させるべく、遊技機の入れ換えが頻繁に行われる。遊技機の入れ換えは、パチンコ遊技機同士のときもあれば、回胴式遊技機同士のときもある。また、パチンコ遊技機と、回胴式遊技機とを交換する場合もある。パチンコ遊技機と、回胴式遊技機とを交換する場合には、その膳板の高さ位置を変更する必要が生じる。パチンコ遊技機と、回胴式遊技機は、その高さが異なるので、それらを島に取り付けた場合の下端位置が異なる。そのため、パチンコ遊技機と、回胴式遊技機とを交換した場合には、これら遊技機の下方に設けられる膳板の高さ位置を変更する必要性が生じる。
【0005】従来の島は、木製の骨材を含んでおり、膳板は、その骨材に取り付けられている。このような島における膳板の高さ位置の変更は、手作業で行われている。骨材を組み直す、或いは骨材に対する膳板の取り付け位置を変更することにより、膳板の高さ位置を変更している。しかしながら、この膳板の高さ位置の変更は、かなり面倒である。手間、作業時間といった点から見て、十分なものとは言えない。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、上述のような課題を解決せんとするものである。より具体的には、遊技機の交換に際して必要になる、遊技機取り付け用島における膳板の高さ位置の変更を容易にするための技術を提供することを、その課題とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】上述の課題を解決するための発明は、以下のようなものである。本発明は、まず、以下の島の発明を提供する。この発明は、パチンコ遊技機又は回胴式遊技機のいずれかを横並び状態で取り付ける取り付け面を備えた本体部と、該取り付け面の下方に位置するようにして前記本体部に取り付けられている膳板と、を有してなる遊技機取り付け用島に関する。この遊技機取り付け用島は、所定の昇降手段を備えている。この昇降手段は、前記膳板を、パチンコ遊技機を取り付けた際の膳板の位置として適切な上位置と、回胴式遊技機を取り付けた際の膳板の位置として適切な下位置との2つの高さ位置の間で平行移動(昇降動)させるようにされてなる。また、前記膳板は、前記2つの高さ位置で固定できるように構成されている。この遊技機取り付け用島であれば、パチンコ遊技機を取り付けた際の位置として適切な上位置と、回胴式遊技機を取り付けた際の位置として適切な下位置との2つの高さ位置の間で膳板を平行移動させられるので、膳板の昇降を人手によらずに行えるようになり、便利である。これにより、従来存在した、手間、コストの問題を解消できるようになる。
【0008】上述の膳板は、各遊技機に対応させて、それぞれ配されていても良い。この場合には、各膳板を独立して昇降動させることもできるし、各膳板の隣り合うものを一斉に昇降動することもできる。一斉に行うこの膳板の昇降動は、島の全体についてのものでも良いし、島のうちの一部の膳板についてのものでも良い。膳板は、また、隣り合う複数のパチンコ遊技機又は回胴式遊技機に対して割り当てられるものが一連として構成されていても良い。この場合には、一連とされた膳板を一体として平行移動させる。膳板は、取り付け面の全長に対応させて一連として構成されていても良い。この場合には、取り付け面の全長に対応された一連の膳板を、一斉に平行移動させることになる。実際、膳板には、各遊技機に対応させた灰皿が設けられるのが通例である。膳板には、また、上記灰皿から灰や煙草の燃えさしを除去するためのコンベア式の灰皿清掃装置が取り付けられることが多く、それにより隣り合う膳板同士が一体となっている場合が多い。このような事情を考慮すると、膳板の平行移動を行う際には、膳板が一連とされているか否かにかかわらず、隣り合う複数のパチンコ遊技機又は回胴式遊技機に対して割り当てられた膳板を一斉に平行移動させるのが好ましい。
【0009】膳板は、上述の昇降手段で支持された状態で、上記2つの高さ位置で固定されるようになっていても良い。或いは、本体部に対して、上記2つの高さ位置で固定できるように構成されていてもよい。
【0010】上述した昇降手段は、本体部に対して固定されていても良く、本体部に対して、着脱自在に構成されていても良い。後者の場合であれば、膳板の平行移動時にのみ、昇降手段を遊技機取り付け用島の本体部に取り付ければいいので、島の小型化を図れるようになる。また、遊技場には、通常、複数の島があるので、昇降手段を本体部に対して着脱自在として、昇降手段を複数の島で必要に応じて使いまわせるようにすることで、コストの低減を図れるようになる。尚、この場合、膳板は、本体部に対して、上記2つの高さ位置で固定できるようにされる。
【0011】本発明は、次に、以下の昇降装置の発明を提供する。この昇降装置は、パチンコ遊技機又は回胴式遊技機のいずれかを横並び状態で取り付ける取り付け面を備えた本体部と、該取り付け面の下方に位置するようにして前記本体部に取り付けられている膳板と、を有してなり、前記膳板が、パチンコ遊技機を取り付けた際の膳板の位置として適切な上位置と、回胴式遊技機を取り付けた際の膳板の位置として適切な下位置との2つの高さ位置のいずれかで、前記本体部に固定できるようになっている遊技機取り付け用島と組み合わせて用いられる。昇降装置は、前記膳板を支持する支持手段と、前記支持手段を、それにより支持された前記膳板が、前記2つの高さ位置の間で平行移動するようにして平行移動させる駆動手段と、を備えて構成される。
【0012】昇降装置は、遊技機取り付け用島の本体部に対して着脱自在とされる。遊技機取り付け用島は、一般的に、島の長手方向に所定の間隔を空けて配される支柱を含む骨材を有している。上述の昇降装置は、例えば、この骨材の支柱に対して着脱自在とされる。
【0013】この昇降装置は、前記膳板が、隣り合う複数のパチンコ遊技機又は回胴式遊技機に対して割り当てられるものが一連として構成されている場合、例えば、以下のように使用することができる。前記膳板を前記2つの高さ位置の間で平行移動させる際に、前記膳板の長手方向に沿うようにして、前記昇降装置を複数、所定の間隔で前記本体部に固定し、複数の前記昇降装置のそれぞれが備える前記支持手段のそれぞれに、前記膳板を支持させ、複数の前記昇降装置のそれぞれが備える駆動手段により、前記支持手段を平行移動させることで、前記膳板のうち一連のものを、一体として平行移動させる、ことで膳板を昇降させるようにして、上記昇降装置を使用することができる。
【0014】尚、昇降装置を使用して、膳板を下位置から上位置へ平行移動させた場合には、この平行移動により生じた前記膳板下方に空間ができる。これを放置すると、膳板、本体部の構造にもよるが、膳板の安定が悪くなる場合がある。上位置にある膳板の安定を良くするには、上述の空間に、膳板を下方から支持する支持体を配すれば良い。
【0015】
【発明の実施の形態】以下、図面を参照しながら、本発明による遊技機の取り付け用島S、昇降装置800の好ましい一実施形態につき説明することとする。
【0016】図1は、本発明による遊技機の取り付け用島Sの内部に含まれる骨材Kの外観を示す、斜視図である。骨材Kは、本発明における島Sの本体部に相当する。この実施形態における骨材Kは、支柱500と枠600とを備えて構成されている。枠600は、後述するようにして、支柱500に取り付けられる。
【0017】支柱500は、縦方向に平行に配される上支柱510及び下支柱530を各2本と、横方向に配されており、2本の上支柱510の下端を2本の下支柱530の上端と接続する接続支柱520と、下支柱530を支える土台支柱540と、を備えて構成される。上支柱510、下支柱530、接続支柱520、及び土台支柱540はそれぞれ、この限りではないが、金属(例えば、スチール)製とされている。
【0018】上支柱510は、図2の拡大図に示したような構成となっている。上支柱510は、その上下の2つの部分に、枠600との接続をなすために穿設された複数の支柱孔511を有している。各支柱孔511は、上支柱510を貫通している。この実施形態では、上支柱510の上部、下部に設けられた支柱孔511は、それぞれ6つである。上支柱510の上部、下部に設けられた支柱孔511はそれぞれ、その位置が、島の幅方向(接続支柱520の長手方向)で異なる位置となるようにされている。各支柱孔511の内周面にはまた、ネジ切りがなされており、雌ネジ溝が設けられている。この雌ネジ溝は、支柱孔511の内周面に直接設けても構わないし、支柱孔511の内側に、その外径が支柱孔511の内径に対応したナット状の部材(筒状とされ、その内周面に雌ネジ溝が刻まれた部材)を支柱孔511に挿入することによって設けても構わない。
【0019】下支柱530は、これには限られないが、その間隔が上支柱510の間隔よりも若干狭くされている。下支柱530は、その下端で土台支柱540に固定されている。土台支柱540は、その両下端外側に断面L字型の金具が取り付けられており、これによって自立可能とされている。土台支柱540は、中抜きの矩形に形成された2つの部材から構成されており、その上端部で下支柱530の下端部を挟み込むようにして下支柱530を固定している。
【0020】他方、枠600は、図1に示したとおり、各2本の縦材610と横材620を矩形に組んで構成されている。枠600は、また、上記縦材610及び横材620を組んで構成された矩形の内側に、縦材610と平行な補助縦材630と、横材620と平行な補助横材640とを備えている。補助縦材630及び補助横材640は、枠600の強度を高める役割を果たす。また、補助横材640は、後述する下飾り板が取り付けられるためのものでもある。縦材610、横材620、補助縦材630、補助横材640は、この実施形態では金属(例えば、スチール)製とされている。各縦材610は、その長さが上記上支柱510に対応するようにされている。縦材610には、図2で示したように、その上部、下部に、2つの枠孔611が設けられている。これら枠孔611は、縦材610を上支柱510と平行な状態で、縦材610の上部にある枠孔611を上支柱510の上部にある枠孔611のいずれかに臨ませると、縦材610の下部にある枠孔611が、上支柱510の下部にある枠孔611のいずれかに臨むような位置関係で、縦材610に穿設されている。各枠600の横材620及び補助横材640には、ヒンジ650がそれぞれ2つずつ設けられている。このヒンジ650は、そのヒンジアーム(図示を省略する。)が、縦材610に平行な状態と、略垂直な状態の2つの位置で固定できるようになっており、この2つの位置の間で回動できるようになっている。横材620に取り付けられたヒンジ650のヒンジアームと、補助横材640に取り付けられたヒンジ650のヒンジアームのそれぞれには、図1で示した如く、上飾り板731、及び下飾り板732が取り付けられている。これにより、上飾り板731、及び下飾り板732は、枠600に対して開閉自在とされ、開位置、閉位置のそれぞれで固定できるようになっている。尚、ヒンジ650、上飾り板731、及び下飾り板732は、本発明における骨材Kを構成するものではない。
【0021】枠600の支柱500に対する固定は、以下のように行う。まず、上支柱510を結ぶ直線が島の長手方向に直交するような向きで、島の長手方向に、所定の間隔を開けて複数の支柱500を配置する。支柱500の間隔は、枠600の横材620の長さに対応させたものとする。次いで、隣合う支柱500の上支柱510の間に、枠600を嵌める。
【0022】このとき、後でこの枠600に対して取り付けられる遊技機(この実施形態ではパチンコ遊技機とされる。)がどのようなものか(主に、その厚みがどのようなものか)、或いは、後で向い合う枠600の間に配されるパチンコ遊技機の玉の供給用のトイ(図示を省略)の幅がどの程度か、といった事情に応じて、枠600の支柱500に対する島の幅方向に対する取り付け位置を適当に調整する。この調整は、次のように行う。まず、枠600の縦材610に設けられた枠孔611のうち縦材610の上部にあるものが上支柱510の上部にある枠孔611のいずれかに臨み、且つ枠孔611のうち縦材610の下部にあるものが上支柱510の下部にある枠孔611に臨むようにしながら、枠600を隣合う支柱500の上支柱510の間にはめ込む。枠孔611を、どの支柱孔511に臨ませるかということにより、枠600の支柱500に対する取り付け位置が仮決定される。そして、この状態で、枠孔611、支柱孔511の双方の内部に位置するようにしながら、露出している枠孔611の開口からボルト680を挿入する。このボルト680は、固定体に相当するものであり、頭部681とネジ部682とを備えており、そのネジ部682の外周のうち、少なくとも支柱孔511内に挿入される部分には、支柱孔511内周面の雌ネジ溝512と噛み合う雄ネジ溝683が設けられている。このボルト680を、ネジ部682外周面の雄ネジ溝683が雌ネジ溝512と噛み合うようにしながら、枠孔611を貫通させ、支柱孔511に螺合させる。このようにして、支柱500に対する枠600の取り付けが行われる。枠600の、他方の縦材610も、同様に支柱500に固定する。以上の作業を続け、支柱500、枠600、支柱500、枠600、……支柱500、枠600、支柱500というように、支柱500の間に順次枠600を取り付けていく。支柱500に枠600が固定された状態を示す透視平面図が図3である。図3に示したように、同じ支柱500に取り付けられる2つの枠600の双方が、支柱500に設けられた同一の支柱孔511に取り付けられても良いし(図3(A)参照。)、異なる支柱孔511に取り付けられても良い(図3(B)参照。)。前者のような取り付け方が可能なのは、この実施形態におけるボルト680のネジ部682の長さが、枠孔611の長さ以上であり、且つ枠孔611の長さに支柱孔511の長さを加えたものより短いからである。尚、支柱500に対する枠600の取り付け位置の事後的変更は、ボルト680を抜いた後、上述の処理を行うだけで容易に行える。
【0023】この骨材Kを基礎として、本件発明における遊技機取り付け用島Sは、構成される。この島Sの構成は、以下の通りである。尚、島Sの構成についての以下の説明は、外観を示す、一部破断図を含む斜視図である図4を用いて説明する。尚、枠600の横材620のうち下側のものと、土台支柱540の上側との間に挟まれている、島Sの両側面が、本発明における取り付け面となる。
【0024】島Sは、骨材Kに種々の部品を取り付けて構成されている。島Sは、土台部710、取付部720、装飾部730をその両面に備えている。尚、島Sの長手方向における両端面、及び島Sの上面には、島Sの内部を隠すための化粧板が取り付けられるが、これについては図示を省略している。
【0025】土台部710は、島Sを支える土台である。述した土台支柱540の島Sの幅方向に露出する2つの面の双方に、土台板741を取り付けることで、土台部710は構成されている。土台部710の上方には、膳板711が取り付けられている。膳板711は、島Sの取付部720からテーブル状に張り出しており、例えば、図示を省略の灰皿が取り付けられるようになっている。膳板711は、上位置と下位置の2つの位置で、骨材Kの土台部710に固定できるようになっている。上位置は、遊技機としてパチンコ遊技機を取り付けた際の膳板711の位置として適切な位置であり、下位置は、遊技機として回胴式遊技機を取り付けた際の膳板711の位置として適切な位置である。尚、膳板711を、上位置と下位置という2つの位置で土台部710へ固定するための仕組みについては後述する。
【0026】取付部720には、遊技機が、横並び状態で取り付けられるようになっている。取り付けられる遊技機としては、パチンコ遊技機と、回胴式遊技機があり、そのいずれかが上記取り付け面に取り付け可能とされている。尚、図4では、パチンコ遊技機Pが取り付けられた状態を示している。パチンコ遊技機Pは、島Sの幅方向に露出した両面に設けられた取付部720のそれぞれに、横並びで取り付けられている。この実施形態では、隣合う支柱500の間に、パチンコ遊技機Pを2つ配している。隣接するパチンコ遊技機Pの間には、玉貸機を置くことも可能である。
【0027】パチンコ遊技機Pは、その上下左右を取り囲むものであり、木材を矩形に組んで構成された外周枠Fに固定されている。パチンコ遊技機Pは、外周枠Fを島Sに固定することで、島Sに対して固定されるようになっている。この固定は、具体的には、枠600の横材620に取り付けられた固定板621に、上述の外周枠Fを固定することにより行われる。パチンコ遊技機Pの下方でもパチンコ遊技機の外周枠Fが固定されることになる。この実施形態では、固定板621と外周枠Fの固定を固定具622により行っている。この固定具622は、固定板621と外周枠Fとの固定をなすのみならず、固定板621に対する外周枠Fの島の幅方向における相対位置を事後的に調整可能とする機能を有している。尚、固定具622の構造については、例えば、特開2000−358398公開特許公報に詳しく開示されている。
【0028】装飾部730は、島Sに設けられた枠600に、上述した上飾り板731、及び下飾り板732を取り付けることで構成される。上飾り板731には、半透明のカバー731aが取り付けられる。カバー731aの裏側には、図示を省略の所定の光源が取り付けられている。この光源は、パチンコ遊技機Pの状態などに応じて所定の制御機構により制御され、適宜発光するようになっている。光源からの光はカバー731aを透過して、視覚的な効果を生じるようになっている。下飾り板732には、呼び出しランプ732aが取り付けられている。呼び出しランプ732aは、店員の呼び出しや、遊技の状況表示などの機能を果たすものであり、例えば、特開2000−135317公開特許公報に開示のものを用いることができる。呼び出しランプ732aも、光源と同様に、パチンコ遊技機Pの状態などに応じて適宜に発光し、視覚的な効果を生じるようになっている。
【0029】次に、膳板711を、上位置と下位置という2つの位置で土台部710へ固定するための仕組みを、図5乃至8に基づいて説明する。
【0030】図5は、支柱500の土台支柱540と、膳板711、及び島Sに対して着脱自在に構成された昇降装置800を示す図である。昇降装置800は、膳板711の平行移動を行うものであり、膳板711を上記上位置、下位置間で平行移動させる際に、土台支柱540に固定した状態で用いられる。尚、土昇降装置800は、土台板741との干渉を避けるため、土台板741を取り外した状態で土台支柱540に固定される。尚、土台板741と干渉しない場合、昇降装置800は、土台支柱540その他の島Sの所定部分に常に固定されるようにされていても良い。この場合、島Sは、昇降装置800を一体として備えることになる。土台板741と昇降装置800が干渉しないようにするには、例えば、土台板741のうち、そのままでは昇降装置800と干渉する部分の形状を、外側に張り出すように変更すれば良い。
【0031】昇降装置800の説明に先んじて、土台支柱540の構成の詳細についての説明を、まず行う。土台支柱540は、図5に示したように、角パイプ材を組み合わせることで中抜きの矩形に構成された2つの土台部材541を備えている。2つの土台部材541は、平行に配置されている。土台部材541の下方には、2つの土台部材541の対向している下端外側部分同士を接続する断面L字型のL字金具542が取り付けられている。このL字金具542は、土台支柱540を自立させるためのものである。
【0032】土台部材541を構成する各パイプ材のうち、縦方向に配された縦パイプ541Aのそれぞれは、その上端が開放されている。各縦パイプ541Aの島Sの長手方向で対向する2つの面の上端部には、凹部541Bが、互いに対向するようにして設けられている。各縦パイプ541Aの島Sの長手方向で対向する面のうち、当該土台支柱540における他方の土台部材541と対向しない側の面には、断面略S型となるように曲折された係止片541Cが設けられている。また、各縦パイプ541Aの島Sの長手方向で対向する面の中央付近には第1補助孔541Dが、同面の下端付近には第2補助孔541Eが、それぞれ設けられている。
【0033】縦パイプ541Aの内部には、縦パイプ541Aの内断面形状に対応する断面形状とされたスライド部材543が挿入されている。この実施形態のスライド部材543は、その断面形状が、矩形形状となるように構成されている。スライド部材543の長さは、縦パイプ541Aの長さと一致するようにされている。スライド部材543は、また、縦パイプ541A内を上下方向に平行移動可能とされている。スライド部材543は、また、その上端部で上述した膳板711の下面と固定されている。従って、スライド部材543が行う縦パイプ541A内での上下動に応じて、膳板711は、その高さ位置を変化させるようになっている。
【0034】スライド部材543の島Sの長手方向で対向する2つの面の上端部近傍には、スライド部材543にその一端が固定される断面円形の軸と、この軸の他端に上記軸と同軸で固定される、上記軸よりも大径で且つ断面円形とされた頭部と、を備えた固定ピン543Aが設けられている。これら固定ピン543Aは、スライド部材543に対して固定されており、スライド部材543が縦パイプ541Aの内部で最も下方に下がったときに、縦パイプ541Aに設けられた上述の凹部541Bに係合するようになっている。固定ピン543Aが縦パイプ541Aに設けられた上述の凹部541Bに係合したとき、膳板711は、スライド部材543に固定の固定ピン543Aを介して骨材Kの一部をなす土台支柱540の縦パイプ541Aに固定された状態となる。このときの膳板711の位置が、上述した下位置となる。
【0035】スライド部材543の島Sの長手方向で対向する2つの面の中程には、上記2つの面の間を貫通する第1内ピン孔(図示を省略する。)と、第2内ピン孔(図示を省略する。)の開口が露出している。第1内ピン孔と第2内ピン孔は、第1内ピン孔が上述の凹部541Bと対応した位置にあるときに、第2内ピン孔が上述の第1補助孔541Dと対応した位置にあるような位置関係で、スライド部材543に設けられている。この実施形態では、第1内ピン孔はスライド部材543の中央よりやや上に、第2内ピン孔はスライド部材543の中央よりやや下側に、それぞれ設けられている。また、第1内ピン孔と第2内ピン孔の内周面にはネジ切りがなされている。第1内ピン孔の両開口には、図5の奥手のスライド部材543について示したような状態で、着脱ピン543Dが螺合できるようになっている。着脱ピン543Dは、上述した固定ピン543Aと略同様の構成とされており、固定ピン543Aの軸の外周にネジ切りしたものとなっている。螺合によりスライド部材543に対して固定された着脱ピン543Dは、スライド部材543が縦パイプ541Aの内部で上方に上がったときに、縦パイプ541Aに設けられた上述の凹部541Bに係合できるようになっている。着脱ピン543Dが縦パイプ541Aに設けられた上述の凹部541Bに係合したとき、膳板711は、スライド部材543に固定の着脱ピン543Dを介して骨材Kの一部をなす土台支柱540の縦パイプ541Aに固定された状態となる。このときの膳板711の位置が、上述した上位置となる。
【0036】以上のような、仕組みにより、膳板711は、骨材Kに対して、パチンコ遊技機を取り付けた際の位置として適切な上位置と、回胴式遊技機を取り付けた際の位置として適切な下位置の2つの高さ位置で固定できるようになっている。
【0037】次に、昇降装置800について説明する。図5乃至8に示したように、昇降装置800は、外部材810、内部材820、シリンダ830、ピストン840を備えて、構成されている。
【0038】外部材810は、昇降装置800のケースに相当するものであり、土台支柱540に固定可能とされている。外部材810は、縦パイプ541Aの係止片541Cと係止可能な形状とされた2つの係止腕811を備えている。昇降装置800の使用時には、これら係止腕811のそれぞれを、隣接する縦パイプ541Aの外側にそれぞれ設けられている係止片541Cに係止する。外部材810は、また、固定用腕812を備えている。固定用腕812には、固定用腕812で土台支柱540を挟み込んだときに、上述した第2補助孔541Eに対応するようにされた孔(図示を省略する。)が設けられている。昇降装置800の使用時には、この孔を第1補助孔541Dに対応させ、且つ着脱ピン543Dと同様に構成された補助固定ピン813を、第2補助孔541Eに螺合させる。以上のようにして、昇降装置800の土台支柱540に対する固定がなされるようになっている。外部材810には、また、4つのセンサ814が設けられている。4つのセンサ814は、外部材810に設けられたスリット815の両側に、段違いに配されており、下側から順に、第1センサ814A、第2センサ814B、第3センサ814C、及び第4センサ814Dとされる。これらセンサ814は、協働して、内部材820の外部材810に対する高さ位置を検出する。この実施形態では、各センサ814は、磁気センサとされ、これらセンサ814のスリット815に臨む側に金属が存在する場合に、それを検出するようにされている。
【0039】内部材820は、シリンダ830、ピストン840を介して外部材810に固定されている。シリンダ830は、外部材810に固定されており、ピストン840は、上下方向に移動できるような状態でシリンダ830に嵌挿されている。内部材820は、そのピストン840の先端に固定され、ピストン840の上下方向の移動に伴って、上下方向に移動するようにされている。尚、上記シリンダ830、ピストン840は、本発明の駆動手段に相当するものの一例であり、この実施形態では、油圧シリンダにより構成されている。内部材820の側面には、金属片821が設けられている。この金属片821は、内部材820と外部材810とを組み合わせた際に、上述のスリット815から突出するような形状とされている。内部材820の土台支柱540と対向する面には、断面略コの字型に形成された支持腕822が2つ並べて設けられている。支持腕822には、それぞれ支持凹部823が2箇所ずつ設けられている。支持凹部823は、上述の固定ピン543Aを下から支持できるような形状となっている。つまり、内部材820は、その支持腕822、これに係合される固定ピン543Aを介して、固定ピン543Aが固定されているスライド部材543を支持することができるようになっている。つまり、固定ピン543Aを支持腕822で支持した状態で、上記ピストン840を上下動させることで、スライド部材543を、ひいてはスライド部材543に固定される膳板711を上下動させられることになる。膳板711を上下動させ、上述の上位置、或いは下位置に膳板711が位置するときに、スライド部材543を土台支柱540に固定することで、上位置、下位置を変更させながらの、骨材Kに対する膳板711の固定がなされることになる。
【0040】次に、下位置で固定されていた膳板711を、上位置へ平行移動して固定する、或いは、上位置で固定されていた膳板711を、下位置へ平行移動して固定する方法について、説明する。
【0041】まず、下位置で固定されていた膳板711を、上位置へ平行移動して固定する場合について説明する。この場合、最初に、昇降装置800を土台支柱540に固定する。具体的には、係止腕811のそれぞれを、隣接する縦パイプ541Aに設けられている係止片541Cに係止すると共に、固定用腕812が備える孔を貫通させた補助固定ピン813を、第2補助孔541Eに螺合させることでこの固定をなす。このとき、内部材820の支持凹部823が、固定ピン543Aを支持する位置よりも下方に来るように、ピストン840の位置を調節しておくとよい(図6の昇降装置800近辺を参照。)。このようにして、内部材820と固定ピン543Aとの干渉を避ければ、昇降装置800の土台支柱540に対する固定が行い易くなる。尚、この場合における内部材820の高さ位置は、上述の金属片821が、第1センサ814Aと隣接する位置に等しい。従って、第1センサ814Aが、金属片821を検出するような位置に、内部材820を位置させておくことで、ピストン840の位置の調節を行うことができる。次いで、ピストン840を上昇させる。これにより、内部材820の支持凹部823が、固定ピン543Aを支持する。更に、ピストン840を上昇させると、支持凹部823で支持された固定ピン543Aが上昇し、それに伴って、スライド部材543、膳板711が上昇する(図7の昇降装置800近辺を参照。)。そして、膳板711が上位置よりも僅かに上方に位置するまで、ピストン840を上昇させる。尚、この場合における内部材820の高さ位置は、上述の金属片821が、第4センサ814Dと隣接する位置に等しい。従って、第4センサ814Dが、金属片821を検出するような位置に、内部材820を位置させておくことで、ピストン840の位置の調節を行うことができる。この状態で、着脱ピン543Dを、第1内ピン孔に螺合させる。そして、ピストン840を僅かに下降させることで、着脱ピン543Dを、凹部541Bに係合させる。このとき、第1補助孔541Dと第2内ピン孔の位置が対応する。この状態で、図5の奥手の縦パイプ541Aで示したように、第1補助孔541Dを貫通させて、第2内ピン孔にボルト545を螺合させることで、スライド部材543の固定をなす。尚、この場合における内部材820の高さ位置は、上述の金属片821が、第3センサ814Cと隣接する位置に等しい。従って、第3センサ814Cが、金属片821を検出するような位置に、内部材820を位置させておくことで、ピストン840の位置の調節を行うことができる。これにより、膳板711が、上位置で固定される(図8の昇降装置800近辺を参照。)。尚、必要であれば、土台支柱540と膳板711との間に、支持体850を挟み込む。支持体850は、スライド部材543と協働して、下側から膳板711を平行な状態に保つ。最後に、昇降装置800を除去する。
【0042】尚、かかる膳板711の平行移動は、島Sの一方側の取り付け面について、一斉に行うことができる。具体的には、島Sにあるすべての支柱500の一方側の土台支柱540に昇降装置800をそれぞれ固定し、上述した膳板711のための処理を同時に行うことで、それをなすことができる。この実施形態の膳板711には、金属製のカバー板711Aが取り付けられており、これにより膳板711は、島Sの取り付け面の全長に対して一体とされている。従って、上述の如き、島Sの一方側の取り付け面についての一斉の膳板711の上昇を行うのが現実的である。この場合における各昇降装置800の動作の制御は、各昇降装置800と接続された所定のコンピュータにより行うことができる。
【0043】次に、上位置で固定されていた膳板711を、下位置へ平行移動して固定する場合について説明する。この場合、最初に、昇降装置800を土台支柱540に固定する。固定の仕方は上述したとおりである。また、これと前後して、ボルト545を取り外す。このとき、内部材820の支持凹部823が、固定ピン543Aを支持する位置よりも僅かに下方に来るように、ピストン840の位置を調節しておくとよい。このようにして、内部材820と固定ピン543Aとの干渉を避ければ、昇降装置800の土台支柱540に対する固定が行い易くなる。次に、膳板711が上位置よりも僅かに上方に位置するまで、ピストン840を上昇させる。この状態で、着脱ピン543Dを、第1内ピン孔からとり外し、支持体850を除去する。尚、この場合における内部材820の高さ位置は、上述の金属片821が、第4センサ814Dと隣接する位置に等しい。従って、第4センサ814Dが、金属片821を検出するような位置に、内部材820を位置させておくことで、ピストン840の位置の調節を行うことができる。次いで、そして、内部材820の支持凹部823が、固定ピン543Aを支持する位置までピストン840を下降させる。尚、この場合における内部材820の高さ位置は、上述の金属片821が、第2センサ814Bと隣接する位置に等しい。従って、第2センサ814Bが、金属片821を検出するような位置に、内部材820を位置させておくことで、ピストン840の位置の調節を行うことができる。これにより、膳板711が、下位置で固定される。尚、最後に、昇降装置800を除去する。
【0044】かかる膳板711の平行移動は、膳板711を上昇させる場合と同様、島Sの一方側の取り付け面について、一斉に行うことができる。
【0045】
【発明の効果】以上説明したように本発明によれば、遊技機の交換に際して必要になる、遊技機取り付け用島における膳板の高さ位置の変更を容易に行えるようになる。
【出願人】 【識別番号】396008576
【氏名又は名称】株式会社スリーストン
【住所又は居所】埼玉県鳩ヶ谷市大字里896番地
【出願日】 平成13年9月10日(2001.9.10)
【代理人】 【識別番号】100108604
【弁理士】
【氏名又は名称】村松 義人 (外1名)
【公開番号】 特開2003−79915(P2003−79915A)
【公開日】 平成15年3月18日(2003.3.18)
【出願番号】 特願2001−273370(P2001−273370)