| 【発明の名称】 |
遊技機 |
| 【発明者】 |
【氏名】鵜川 詔八
【氏名】関根 史高
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| 【要約】 |
【課題】
【解決手段】 |
【特許請求の範囲】
【請求項1】 遊技領域が形成された遊技盤と、該遊技盤を収容する前面枠と、前記遊技盤の前面側に設けられ発射される遊技球を前記遊技領域に誘導する導電性の誘導レールと、を備えた遊技機において、遊技球を発射させる導電性の発射部材と、該発射部材によって発射される遊技球を前記誘導レールに誘導する導電性の発射レールと、を前記前面枠に設け、前記誘導レールと前記発射レールと前記発射部材とを電気的に接続したことを特徴とする遊技機。 【請求項2】 前記前面枠に取り付けられて前記誘導レールと電気的に接続可能な導電性のレール導電部材を備え、前記遊技盤を前記前面枠に収容させることで前記誘導レールと前記レール導電部材とを電気的に接続し、該接続により前記誘導レールと前記発射レールと前記発射部材とを電気的に接続したことを特徴とする請求項1記載の遊技機。 【請求項3】 前記遊技盤に導電接続部材を設けると共に、導電性を有し前記遊技領域を流下する遊技球が衝突する導電性部材と前記誘導レールとを前記導電接続部材により電気的に接続したことを特徴とする請求項1又は請求項2記載の遊技機。 【請求項4】 前記遊技盤の裏面側に設けられ内部を転動する遊技球と接触可能な導電性の球接触部分を有し且つ遊技球の払出機構を有する機構部と、当該遊技機の前面に設けられる球貯留部に前記払出機構が払い出した遊技球を導く導電性の球誘導部と、を備え、該球誘導部と前記レール導電部材とを電気的に接続し、かつ前記球誘導部と前記機構部の球接触部分とを電気的に接続することにより、前記球誘導部を介して前記レール導電部材と前記機構部の球接触部分とを電気的に接続したことを特徴とする請求項1乃至請求項3のいずれかに記載の遊技機。 【請求項5】 前記機構部の導電性の球接触部分は、ステンレスフィラーを含有した導電性樹脂で成形されていることを特徴とする請求項4記載の遊技機。 【請求項6】 遊技球の貸与に対する所定の処理機能を有し、且つ電気的に接地可能な接地部を有する処理装置が電気的に接続可能であり、前記処理装置における前記接地部と接続するための配線は、遊技球の貸与に関わる信号の配線と共に前記遊技機に設けられた通電可能な所定の基板に接続され、前記誘導レールと前記発射レールと前記発射部材とは、前記所定の基板により中継され、前記処理装置における前記接地部に電気的に接続されることを特徴とする請求項1乃至請求項5のいずれかに記載の遊技機。 【請求項7】 導電性の被覆体で被覆され前記発射部材を駆動する発射駆動部と、前記前面枠に取り付けられ前記発射駆動部が取り付けられる導電性の取付基板とを備え、前記発射駆動部は、非導電性部材を介して前記取付基板に取り付けられることにより、前記発射駆動部と前記取付基板とを電気的に絶縁したことを特徴とする請求項1乃至請求項6のいずれかに記載の遊技機。 【請求項8】 前記発射駆動部を制御する発射制御基板と、該発射制御基板を収容し、前記取付基板に取り付けられる発射制御基板収容体と、を備え、該発射制御基板収容体には、前記発射制御基板の収容部分を前記取付基板に対して所定間隔を置いて配置するための脚部を設け、該脚部を前記取付基板に取り付けることで、前記発射制御基板と前記発射駆動部とを所定間隔を置いて設けたことを特徴とする請求項7記載の遊技機。
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【発明の詳細な説明】【0001】 【発明の属する技術分野】本発明は、遊技領域が形成された遊技盤と、該遊技盤を収容する前面枠と、前記遊技盤の前面側に設けられ発射される遊技球を前記遊技領域に誘導する導電性の誘導レールと、を備えた遊技機に関するものである。 【0002】 【従来の技術】従来、遊技機としての弾球遊技機の遊技盤表面には、円形うず巻き状に誘導レールが取り付けられ、該誘導レールの内側が遊技領域とされて発射される遊技球が落下するようになっていた。また、誘導レールに送り込まれる遊技球は、発射レール上の遊技球を打球発射装置の発射部材(例えば、打球槌)で弾発することによって誘導レールに送り込まれていた。 【0003】 【発明が解決しようとする課題】ところで、上記従来の構成では、発射部材、発射レール、及び誘導レールという遊技球を遊技領域に送り込む一連の部材は、相互間で電気的に接続された構成とはなっていなかった。言い換えれば、発射部材、発射レール、及び誘導レールの各電位は一定でなかった。このため、発射レール上の遊技球を発射部材で弾発する際、あるいは発射レールから誘導レールに遊技球が移る際に、各部材の電位差が起因して静電気によるノイズが発生していた。また、このようなノイズの発生により、遊技動作を制御する遊技制御回路基板等の制御回路基板が誤動作する虞があった。本発明は、上記した事情に鑑みなされたもので、その目的とするところは、発射部材、発射レール、及び誘導レールを備えた遊技機において、遊技球の発射に伴うノイズの発生を防止することができる遊技機を提供することにある。 【0004】 【課題を解決するための手段】上記目的を達成するために、請求項1の発明においては、遊技領域が形成された遊技盤と、該遊技盤を収容する前面枠と、前記遊技盤の前面側に設けられ発射される遊技球を前記遊技領域に誘導する導電性の誘導レールと、を備えた遊技機において、遊技球を発射させる導電性の発射部材と、該発射部材によって発射される遊技球を前記誘導レールに誘導する導電性の発射レールと、を前記前面枠に設け、前記誘導レールと前記発射レールと前記発射部材とを電気的に接続したことを特徴とする。このように構成することにより、発射部材、発射レール、及び誘導レールという遊技球を遊技領域に送り込む一連の部材を同電位状態にすることができるので、発射レール上の遊技球を発射部材で弾発する際、あるいは発射レールから誘導レールに遊技球が移る際の静電気によるノイズの発生を防止することができる。 【0005】また、請求項2の発明においては、前記前面枠に取り付けられて前記誘導レールと電気的に接続可能な導電性のレール導電部材を備え、前記遊技盤を前記前面枠に収容させることで前記誘導レールと前記レール導電部材とを電気的に接続し、該接続により前記誘導レールと前記発射レールと前記発射部材とを電気的に接続したことを特徴とする。このように構成することにより、遊技盤を前面枠に収容させるという簡単な作業で、誘導レールと発射レールとを電気的に接続することができる。 【0006】また、請求項3の発明においては、前記遊技盤に導電接続部材を設けると共に、導電性を有し前記遊技領域を流下する遊技球が衝突する導電性部材と前記誘導レールとを前記導電接続部材により電気的に接続したことを特徴とする。このように構成することにより、遊技領域内に設けられる導電性部材を、発射部材、発射レール、及び誘導レールという遊技球を遊技領域に送り込む一連の部材と同電位にすることができ、ひいては誘導レールから遊技領域内に遊技球が移る際の静電気によるノイズの発生も防止することができる。 【0007】また、請求項4の発明においては、前記遊技盤の裏面側に設けられ内部を転動する遊技球と接触可能な導電性の球接触部分を有し且つ遊技球の払出機構を有する機構部と、当該遊技機の前面に設けられる球貯留部に前記払出機構が払い出した遊技球を導く導電性の球誘導部と、を備え、該球誘導部と前記レール導電部材とを電気的に接続し、かつ前記球誘導部と前記機構部の球接触部分とを電気的に接続することにより、前記球誘導部を介して前記レール導電部材と前記機構部の球接触部分とを電気的に接続したことを特徴とする。このように構成することにより、遊技盤を前面枠に収容させるという簡単な作業で、遊技盤前面側の球接触部分となる誘導レール、発射レール、及び発射部材と、遊技盤裏面側の球接触部分となる機構部の球接触部分とを電気的に接続することができる。 【0008】また、請求項5の発明においては、前記機構部の導電性の球接触部分は、ステンレスフィラーを含有した導電性樹脂で成形されていることを特徴とする。このように構成することにより、取り分け機構部に導電性の部材を取り付けなくても機構部自体に導電性を持たせることができ、ひいては機構部の軽量化を招来することができる。また、この構成によれば、ステンレスフィラーの特性から機構部への静電気の流れ込みを徐々に行わせることができ、ひいては急激な電位の変化に起因する急激な放電を防止することができる。 【0009】また、請求項6の発明においては、遊技球の貸与に対する所定の処理機能を有し、且つ電気的に接地可能な接地部を有する処理装置が電気的に接続可能であり、前記処理装置における前記接地部と接続するための配線は、遊技球の貸与に関わる信号の配線と共に前記遊技機に設けられた通電可能な所定の基板に接続され、前記誘導レールと前記発射レールと前記発射部材とは、前記所定の基板により中継され、前記処理装置における前記接地部に電気的に接続されることを特徴とする。このように構成することにより、誘導レールと発射レールと発射部材とを処理装置の接地部で接地することができ、ひいては遊技機の接地における作業性を向上することができる。 【0010】また、請求項7の発明においては、導電性の被覆体で被覆され前記発射部材を駆動する発射駆動部と、前記前面枠に取り付けられ前記発射駆動部が取り付けられる導電性の取付基板とを備え、前記発射駆動部は、非導電性部材を介して前記取付基板に取り付けられることにより、前記発射駆動部と前記取付基板とを電気的に絶縁したことを特徴とする。このように構成することにより、発射駆動部に帯電する静電気が取付基板を介して発射部材に流れることを防止することができる。 【0011】また、請求項8の発明においては、前記発射駆動部を制御する発射制御基板と、該発射制御基板を収容し、前記取付基板に取り付けられる発射制御基板収容体と、を備え、該発射制御基板収容体には、前記発射制御基板の収容部分を前記取付基板に対して所定間隔を置いて配置するための脚部を設け、該脚部を前記取付基板に取り付けることで、前記発射制御基板と前記発射駆動部とを所定間隔を置いて設けたことを特徴とする。このように構成することにより、取付基板から離れた位置に発射制御基板を取り付けることができるので、取付基板からのノイズや熱による悪影響を発射制御基板が受け難くすることができる。また、取付基板に発射制御基板の取付スペースを大きく設ける必要がないので、発射制御基板の配置設計において省スペース化を招来することができる。 【0012】 【発明の実施の形態】以下、図面を参照して、本発明の実施形態について説明する。先ず、図1及び図3を参照して遊技機としての弾球遊技機1の全体の構成について説明する。図1は、実施形態に係る弾球遊技機1の正面図であり、図3は、弾球遊技機1の背面図である。 【0013】弾球遊技機1は、縦長な方形状に枠組み形成される外枠2と、該外枠2の一側に開閉自在に軸支され且つ弾球遊技機1の主要構成部のほぼすべてが集約して設けられる前面枠3と、該前面枠3の前面上部に開閉自在に設けられる前面開閉枠(透明板保持枠)4とから構成されている。また、前面枠3に設けられる主要構成部としては、上記した前面開閉枠4、遊技盤40、上皿19、下皿27、灰皿29、操作ハンドル30、機構板100、打球発射装置87がある。また、図示の実施形態では、弾球遊技機1の側方に遊技者に遊技球を貸し出すためのカードユニット装置31が付設されている。 【0014】前面開閉枠4には、後述する遊技盤40の遊技領域41をほぼ透視し得る円形透視窓5が開設され、該円形透視窓5の裏面からガラス板5aが装着されている。また、前面開閉枠4の上側には、円形透視窓5の外周に沿って、装飾ランプ6〜8及び装飾LED13,14が設けられている。この装飾ランプ6〜8及び装飾LED13,14は、遊技状態に応じて点灯又は点滅されるものであり、特別の遊技状態の発生時や継続時を遊技者に報知すると共に遊技の雰囲気を盛り上げるものである。また、円形透視窓5の外周には、払い出すべく賞球が不足したこと(後述する球切れスイッチ115が作動したとき)を報知する球切れランプ9や、入賞球の発生に基づいて所定個数の賞球が払い出されたことを報知する賞球ランプ10(なお、賞球未払出分がある場合に報知する方式でもよい)が設けられ、更に、前面開閉枠4の上部左右に遊技の進行に応じた効果音を発生するスピーカ12a,12bが設けられている。なお、スピーカ12a,12bの前面には、網目状ネット11が取り付けられてスピーカ12a,12bから発生される音声を通すようになっている。また、円形透視窓5の外周には、遊技盤40に貼付される証紙を視認するための透視レンズ39が設けられている。また、上記した装飾ランプ6〜8、球切れランプ9、賞球ランプ10、装飾LED13,14は、図5に示すように、それぞれプリント配線基板で構成されるランプ基板6a,7a,8a,9a,10aに実装されて前面枠3の前面側に取り付けられている。 【0015】次に、前面開閉枠4の下側に取り付けられる上皿19の構成について説明すると、上皿19は、複数の合成樹脂製部材を組合せた皿部材を固着することにより構成されている。上皿19の開放側の上方には、球抜き操作レバー21が設けられている。この球抜き操作レバー21は、左右方向に移動可能に設けられ、スプリング(図示しない)の付勢力に抗して一方向に移動させることにより、上皿19に貯留されていた遊技球を裏面側に形成される球抜き通路286(図17参照)を流下させて下皿27に誘導するものである。 【0016】上記した上皿19について、さらに詳細に説明すると、上皿19は、その上流側に形成される賞球払出口20から払い出された遊技球を一旦貯留した後、発射位置に遊技球を供給するものである。また、上皿19には、弾球遊技機1に隣接して設けられるカードユニット装置31を介して遊技球を借り受ける際に操作する操作部が設けられている。この操作部は、球貸スイッチ24と返却スイッチ25(共に図17参照)とが実装される残高表示基板23(図5参照)からなり、該残高表示基板23が上皿19の上面に臨むように設けられている。また、上皿19の開放側には、前面開閉枠4を前面枠3に対して施錠し且つ前面枠3を外枠2に対して施錠する施錠装置84を操作するためのシリンダー錠26が臨んでいる。 【0017】また、前面枠3の下部に取り付けられる下皿27は、前記上皿19から溢れた遊技球であって後述する接続樋15から排出される余剰の遊技球を貯留するものであり、その下皿27の前面壁には、球抜き操作レバー28がスライド可能に取付けられるようになっている。この球抜き操作レバー28を操作することにより、下皿27に貯留されていた遊技球を下方に球抜きして持ち運び可能な球箱に移し替えることができる。また、下皿27の左側には、灰皿29が設けられ、右側には、操作ハンドル30が設けられている。操作ハンドル30は、図3に示す打球発射装置87のステッピングモータ88の駆動を開始せしめる単発発射スイッチ及びタッチセンサ(共に図示しない)を内蔵していると共に弾発力を調節するものである。なお、打球発射装置の駆動源は、ステッピングモータに限らず、シンクロナスモータやソレノイド等であってもよい。 【0018】弾球遊技機1の正面構造は、概ね上記した通りであるが、図示の実施形態では、弾球遊技機1にカードユニット装置31が隣接されている。このカードユニット装置31は、前記上皿19の上面に設けられる前述した球貸スイッチ24や返却スイッチ25等の操作部を操作することにより作動されるものである。しかして、カードユニット装置31は、使用可能状態であるか否かを表示する使用可能表示器32と、当該カードユニット装置31がいずれの側の弾球遊技機1に対応しているか否かを表示する連結台方向表示器33と、記録媒体としての磁気カードを挿入するカード挿入口34とが設けられている。そして、このように構成されるカードユニット装置31は、独自の制御回路によって制御されるものであるが、図4に示すように、後述する払出制御基板144とカードユニット配線35を介して接続されている。なお、カードユニット配線35は、その一端が払出制御基板144のコネクタ144bに接続され、他端がカードユニット装置31のコネクタ31aに接続されるものである(図36参照)。 【0019】一方、弾球遊技機1の背面には、図3に示すように、入賞球の発生に基づいて所定個数の賞球を払い出すための各種の機構を装備した機構板100が設けられると共に、前記操作ハンドル30に対応する裏面には、打球発射装置87が固着され、その打球発射装置87の側方には、機構板100の余剰球通路128を流下する遊技球を前記下皿27に誘導する接続樋15が固着されている。なお、接続樋15は、後で詳述する導電性樹脂で成形されている。上記した構成のうち、打球発射装置87には、発射制御基板90が付設されており、この発射制御基板90によって打球発射装置87が駆動制御されるようになっている。また、発射制御基板90は、基板ボックス89によって被覆されている。 【0020】以上で、弾球遊技機1の全体の概略構成を説明したが、以下、弾球遊技機1を構成する要素のうち、遊技盤40と、機構板100の詳細な構成について順次説明する。先ず、主に図2を参照して遊技盤40について説明する。遊技盤40は、前面枠3の裏面側に一体的に形成される遊技盤収納枠36(図3参照)に収納固定されるべく、ほぼ正方形状の合板により形成され、その表面には、円形うず巻き状に誘導レール42が取り付けられ、該誘導レール42の内側が遊技領域41とされ、発射される遊技球が誘導レール42を転がり遊技領域41に誘導された後に落下するものである。遊技領域41には、図示の場合、特別可変表示装置44、特別可変入賞球装置48、普通可変入賞球装置58、普通可変表示装置61等が設けられると共に、単に遊技球を入賞とする入賞口、遊技球の流下方向,速度を変化せしめる風車又は多数の障害釘が設けられ、また、遊技領域41の最下方には、いずれの入賞領域にも入賞しない遊技球が取り込まれるアウト口69が設けられている。 【0021】遊技領域41の構成をその遊技動作に従ってより詳細に説明すると、遊技領域41の中央よりやや下方の左側に設けられる普通可変表示装置61は、遊技領域41を落下する遊技球の通過を検出する通過球検出器62と、該通過球検出器62の検出信号に基づいて可変表示して表示結果を導出する普通図柄表示器63と、普通図柄表示器63の可変表示中に通過球検出器62を通過した遊技球数を記憶表示する普通図柄記憶LED64(最高4個まで記憶表示する)とが設けられている。しかして、普通図柄表示器63の表示結果が予め定められた当り図柄(0〜9までの数字の可変表示において、7が表示された場合)である場合に、普通可変入賞球装置58が所定時間開放される。なお、普通図柄表示器63の可変時間は、通常確率モードのときに相対的に長く(例えば、30秒)、確率変動モードのときに相対的に短く(例えば、3〜5秒)設定されている。 【0022】普通可変入賞球装置58は、遊技領域41のほぼ中央に配置される特別可変表示装置44と遊技領域41の前記アウト口69の上部に配置される特別可変入賞球装置48との間に配置され、ソレノイド59によって開閉駆動される電動チューリップタイプの可変入賞球装置である。そして、普通可変入賞球装置58には、始動球検出器60が内蔵され、開放中又は閉成中に受け入れた入賞球を検出するようになっている。しかして、遊技球が始動球検出器60によって検出されると特別可変表示装置44が可変表示を開始する。なお、普通可変入賞球装置58の開放時間は、通常確率モードのときに相対的に短く(例えば、0.5秒)、確率変動モードのときに相対的に長く(例えば、2秒)設定されている。また、普通可変入賞球装置58が開放していない場合でも遊技球を受け入れるようになっている。 【0023】特別可変表示装置44は、複数の図柄を可変表示する液晶タイプの可変表示器からなり、遊技領域41のほぼ中央に配置される。そして、停止時における図柄の組合せが予め定めた大当り図柄の組合せ(例えば、同一の図柄が当りラインのいずれかに揃った場合)である場合に、特定遊技状態となって特別可変入賞球装置48を次に説明する所定の態様で開閉駆動するものである。ただし、大当り図柄の組合せの一部は、確率変動図柄として設定され、この確率変動図柄で特定遊技状態となったときには、その特定遊技状態終了後における前記普通図柄表示器63における当り図柄の出現確率や特別可変表示装置44における大当り図柄の出現確率が高くなる確率変動モードとなるように設定されている。なお、特別可変表示装置44は、遊技盤40の表面側に取り付けられる飾り基板(符号なし)を備え、該飾り基板の上部に入賞球検出器47aを内蔵する通常入賞口47が形成され、その通常入賞口47の下部及び可変表示器を囲むように飾りLED45が取り付けられ、更に、下部中央に特別可変表示装置44の可変動作中に前記始動球検出器60によって検出された遊技球の数を記憶表示する特別図柄始動記憶LED46(最高4個まで記憶表示する)が取り付けられ、更に、符号を付与しないが飾りランプ等も設けられている。 【0024】特定遊技状態となったときに駆動制御される特別可変入賞球装置48は、ソレノイド50によって開閉駆動される開閉板49を有し、その開閉板49に受け入れられた遊技球を検出する特定球検出器51及び入賞個数検出器52が設けられている。なお、開閉板49に受け入れられた遊技球は、特定球検出器51及び入賞個数検出器52のいずれかで1回だけ検出されるようになっている。しかして、特定遊技状態となった場合には、一定時間(例えば、28秒)が経過するまで又はその一定時間内に所定個数(例えば、10個)の入賞球が入賞するまで開閉板49を開放(以下、この開放を開放サイクルという)し、その開放サイクル中に受け入れられた遊技球が特定球検出器51によって検出されたときに継続権が成立して、再度上記した開放サイクルが実行され、各開放サイクルにおいて継続権が成立していることを条件に最高16回の開放サイクルを繰り返すことができるようになっている。なお、回数個数表示器53は、開放サイクルと開放サイクルとの間のインターバル時間中に開閉板49の開放回数を表示し、開放サイクル中に開閉板49によって受け入れられた入賞球を表示するようになっている。更に、特別可変入賞球装置48には、入賞球検出器55a,55bを内蔵する通常入賞口54a,54bや開閉板49が開放していることを表示するアタッカーランプ56や継続権が成立していることを表示する飾りランプ、及び特定遊技状態である旨を報知する飾りランプや飾りLED57が設けられている。 【0025】遊技領域41には、上記した構成以外に、飾りランプ65b、入賞球検出器65aを内蔵する入賞口65、飾りランプ66a付き風車66、サイド飾りランプ67aを内蔵するサイド飾り67、後で詳述する導電性樹脂からなる風車200等が設けられている。 【0026】遊技盤40の遊技領域41には、上記したようにスイッチやソレノイド、あるいは飾りランプや飾りLED等の電気的部品が多数設けられるが、これらは、主基板151や電飾制御基板80に接続されるようになっている。即ち、図5に示すように、遊技盤40に設けられる各スイッチ47a,51,52,55a,55b,60,62,65a及び各ソレノイド50,59は、主基板151に接続され、遊技盤40に設けられる各種ランプ56,65b,66a,67a、遊技盤40に設けられる飾りLED45,57、特別図柄始動記憶LED46、普通図柄始動記憶LED64は、電飾制御基板80に接続されている。 【0027】一方、遊技盤40の裏面には、図3に示すように、前記特別可変表示装置44の裏面が突出して設けられている。この特別可変表示装置44の裏面部分には、表示制御基板75が表示制御基板カバー74に被覆されて取り付けられている。表示制御基板75は、特別可変表示装置44の可変表示動作を主基板151からの情報信号の種類に応じて駆動制御するものである。 【0028】また、上記した特別可変表示装置44裏面の周囲には、カバー体70が取り付けられ、このカバー体70に連通するようにその下部に入賞球誘導カバー体71が取り付けられている。カバー体70には、その中央に前記特別可変表示装置44の裏面が貫通する窓孔72が形成されると共に、情報端子基板78が取り付けられている。情報端子基板78は、弾球遊技機1の営業管理上必要な遊技情報(例えば、特定遊技状態中である旨を報知する大当り1情報、確率変動図柄で特定遊技状態となり、その特定遊技状態中及びその大当りによる確率変動中である旨を報知する大当り2情報(特定遊技状態中と確率変動中に出力され続ける信号)、確率変動図柄による特定遊技状態終了後の確率変動中である旨を報知する確率変動情報、始動球検出器をONした遊技球の数を報知する始動口情報、特別可変表示装置44の可変動作回数を報知する図柄確定回数1情報、普通可変表示装置の可変動作回数を報知する図柄確定回数2情報、及び普通可変入賞球装置の開閉回数を報知する役物回数情報)を遊技場に設置される管理コンピュータに出力するための外部接続端子を有し、これらの情報が主基板151から与えられるようになっている。 【0029】また、入賞球誘導カバー体71の後面側には、電飾制御基板80及び効果音制御基板82を収容する制御基板ボックス79が取り付けられている。電飾制御基板80は、図5に示すように、遊技盤40の遊技領域41(必ずしも遊技領域41の内部に設けられなくてもよく、遊技盤40に設けられていれば良い)に設けられる飾りランプや飾りLED、及び前面枠3や前面開閉枠4に設けられる飾りランプや飾りLED等を主基板151からの情報信号に応じて一括して駆動制御するものである。また、効果音制御基板82は、前記スピーカ12a,12bを駆動制御するものであり、主基板151からの情報信号に応じて遊技内容に対応した効果音を発生させるものである。また、効果音制御基板82には、音量を切り替える音量スイッチ83が設けられている。 【0030】以上、遊技盤40の構成について詳細に説明してきたが、上記のように構成される遊技盤40は、図3に示すように、前面枠3の裏面側に形成される遊技盤収納枠36に収納固定されるようになっている。遊技盤収納枠36は、周知のように、ほぼ正方形状に構成される遊技盤40を収容するように前面枠3の裏面に段差状に形成され、収容した遊技盤40の裏面を押圧固定するための遊技盤係止レバー86が遊技盤収納枠36の適宜箇所に取り付けられている。また、遊技盤40を遊技盤係止レバー86によって収納固定した状態においては、その裏面から機構板100が被覆されることとなるが、その機構板100は、遊技盤収納枠36の一側側面に固定される上下一対のヒンジ金具85に突設される軸ピン85a(図15参照)に機構板100の一側に固定される補強ヒンジ部材91の上下の掛止穴92a(図6参照)を係止することにより、開閉自在に軸支される。 【0031】次に、弾球遊技機1の背面に設けられる機構板100の構成について図3、図6乃至図12を参照して説明する。図3において、機構板100は、遊技球を貯留する貯留タンク105と、該貯留タンク105に貯留された賞球を下流側に整列しながら誘導する球整列レール部材108及びカーブレール部材111と、が設けられる上部構成部、カーブレール部材111からの遊技球を誘導する球通路114と、入賞に基づく賞球を払い出す球払出装置116と、が設けられる中間構成部、主として遊技盤40に打ち込まれた入賞球を含む遊技球を処理する処理機構が設けられる下部構成部、から構成されており、これらの各構成部が、図6に示すように、開口窓102を構成するように機構板主体101上に一体的に形成されている。また、機構板100の強度を高めるために開口窓102の軸支側に上部構成部と下部構成部とに亘って取り付けられる補強ヒンジ部材91がビス止めされている。補強ヒンジ部材91は、金属からなると共にその上下両端に折曲形成された取付片92の掛止穴92aに前記ヒンジ金具85の軸ピン85aが係止されることで、機構板100を前面枠3に対して開閉自在に軸支するようになっている。 【0032】貯留タンク105は、図7に示すよにう、上面が開放したボックス状に形成されると共に、その底面の下流側に球整列レール部材108と連通する落下口152が開設され、該落下口152の一側に球詰まりを防止する球崩し部153が隆起形成されている。また、球崩し部153の上部の傾斜底面には、揺動自在に軸支されて図示しないバネにより上方向に付勢される球切れ情報検知レバー106(図4参照)が設けられ、該球切れ情報検知レバー106の下方に、球切れ情報スイッチ107(図3参照)が固定されている。この球切れ情報スイッチ107は、後述する情報端子基板132に接続されて貯留タンク105内に遊技球が不足したときに管理コンピュータに球切れ信号を出力するようになっている。また、球崩し部153の壁面には、導電性を有するタンク用接触部材154が取り付けられる。なお、貯留タンク105は、後で詳述するような導電性樹脂で成形されており、その後面壁には放電用配線155の一端がビス155a止めされている。また、放電用配線155の他端は、図8に示すように、補強ヒンジ部材91の上端部分にビス155b止めによって接続されている。これにより、タンク用接触部材154は、貯留タンク105と放電用配線155とを介して補強ヒンジ部材91に電気的に接続されている。また、補強ヒンジ部材91の上端部分には、アース線158がビス158a止めによって接続されている。一方、補強ヒンジ部材91の下端部分には、図9に示すように、2本の放電用配線156,157がそれぞれビス156a,157a止めによって接続されている。このうち放電用配線156は、後述する下皿誘導用接触部材134及び上皿誘導用接触部材135にビス156b止めによって接続され(図11参照)、放電用配線157は、払出制御基板144のコネクタ144aに接続されるようになっている(図12参照)。 【0033】球整列レール部材108の下流側上部には、球ならし部材109が揺動自在に垂下して設けられ、該球ならし部材109によって上下方向で複数段となって流下する遊技球を1段とするようになっている。また、球整列レール部材108の下流側には、カーブレール部材111が接続される。なお、球整列レール部材108の下流側上方には、外部との信号線が接続される外部接続端子133を有する情報端子基板132が設けられる。情報端子基板132に設けられる外部接続端子133としては、外部(例えば、管理コンピュータ)と弾球遊技機1との間の信号線を接続する球切れ情報出力端子と球貸情報出力端子と賞球情報出力端子があり、情報端子基板132には、更に、前記球切れ情報スイッチ107、主基板151、及び払出制御基板144が個々に接続されるコネクタが設けられている。また、外部接続端子133の下方には、後述する電源ユニット基板137から延びる電源線118と前記アース線158とを機構板100の裏面側に引き出すための開口119が穿設されている。 【0034】カーブレール部材111の下流側には、垂直状に球通路部材が設けられる。具体的には、左右2列の球通路114から球通路部材が構成され、該2列の球通路114には、それぞれ球切れスイッチ115が通路に臨むように設けられている。この球切れスイッチ115は、図5に示すように、主基板151に接続され、球切れスイッチ115が遊技球を検出しなくなったときには、球払出装置116の作動を停止して遊技球の払出を不能動化させるようになっている。球払出装置116は、ほぼ直方体形状をなすケースの内部に収納されて機構板主体101の前面側に着脱自在に取り付けられるようになっている。 【0035】次に、機構板100の下部構成部について説明すると、下部構成部は、図4に示すように、背面から見てその右側部分に払出制御基板144を収容する払出制御基板ボックス143が取り付けられ、背面から見てその左側部分に電源ユニット基板137を収容する電源ユニットボックス136が取り付けられている。電源ユニット基板137は、電源線118を介して供給される外部電圧(AC24V)から、DC30V、DC21V、DC12V、DC5V、AC24Vの5種類の電圧を生成し、各制御基板に所定の電源を供給する。機構板100の下部構成部の一側上部には、図10に示すように、賞球通路126が形成され、該賞球通路126の下端には、上皿19に遊技球を導くための上皿連通口127が形成されている。なお、上皿連通口127の中間位置には、仕切板部127aが設けられ、これによって上皿連通口127から前記賞球払出口20を介して上皿19に払い出される遊技球の勢いを減少させるようになっている。また、上皿連通口127の一側側方には、連絡通路130が形成されており、その連絡通路130の下流には、余剰球通路128が接続されている。連絡通路130の内壁部分には、その通路形状に沿って下皿誘導用接触部材134が設けられ、連絡通路130の背面には、連絡通路130を被覆するようにして上皿誘導用接触部材135が取り付けられている。上皿誘導用接触部材135の上端部分には、球払出装置116から払い出された遊技球を上皿連通口127に導く球誘導突起部135aが折曲形成され、その球誘導突起部135aの後側の折曲凹部には、合成樹脂製の誘導突起部材131が嵌入して設けられる。なお、誘導突起部材131は、後述する下部通路カバー体138にビス止めして取り付けられる。また、各接触部材134,135は、図11に示すように、個々に形成された取付片部134b,135bに前記放電用配線156の一端がビス156b止めされることで補強ヒンジ部材91と電気的に接続されるようになっている。また、下皿誘導用接触部材134の下端部分は、下皿誘導用接触部材134を機構板100に取り付けた状態で機構板100の下端から外部に露出し(図6参照)、且つ前記接続樋15と当接する当接片部134aとして形成されている。これにより、各接触部材134,135は、導電性を有する接続樋15と電気的に接続されるようになっている。 【0036】しかして、入賞に基づく賞球が多数払い出されて上皿19が賞球及び貸球で満杯となり、遂には上皿連通口127に到達してさらに賞球が払出続けられたときには、賞球及び貸球は、連絡通路130を介して余剰球通路128に導かれ、その後、前記接続樋15を介して下皿27に排出される。そして、さらに賞球が払出続けられたときには、下皿27も満杯になるが、余剰球通路128の一側側壁に設けられる満タンスイッチ129(図3参照)がONされ、球払出装置116の駆動を停止して賞球及び貸球の払出動作を不能動化する。 【0037】また、上記した賞球通路126、余剰球通路128、及び連絡通路130の後面は、機構板主体101に取り付けられる下部通路カバー体138によって覆われる。また、下部通路カバー体138には、満タンスイッチ129との干渉を避けるための開口139と、払出制御基板ボックス143を取り付けるための取付リブ140a、止着ボス140b、係止爪140cと、機構板主体101の前面から背面側に配線を引き出すための開口部141と、が形成されている。 【0038】ところで、以上説明した機構板100(機構板主体101)は、極細ステンレスファイバーをフィラーとするスチレン系樹脂からなる導電性樹脂で成形されている。従来では、乾燥した状態において遊技球が循環使用されているうちに、機構板に静電気が帯電し、その静電気が遊技動作を制御する制御回路に悪影響を及ぼして誤動作を生じさせるという欠点があった。これに対して、本実施形態では、機構板100を導電性性樹脂で成形し、然も後で詳述するような各接触部材を設けることで、機構板100に静電気が帯電するのを防止し、ひいては静電気による制御回路の誤動作を防止するようになっている。極細ステンレスファイバーをフィラーとするスチレン系樹脂は、少ないフィラー添加量で温度や湿度等の環境変化に対しても変わらず高いシールド効果を発揮することができ、然も着色が自由にできるという特徴を有している。また、このようなスチレン系樹脂は、流動性にも優れて成形加工性が良いので、通常のABS樹脂と同様な条件で射出成形でき、結果として良好な外観の成形品を得ることができる。 【0039】また、機構板100を成形する導電性樹脂(スチレン系樹脂)は、不透明な樹脂であり、機構板100に形成された各球通路(例えば、賞球通路126等)の裏面部分には、その球通路に沿って図示しない切込部が穿設されている。このため、機構板100に形成された各球通路を遊技球が流下する場合、切込部を通してその遊技球の流れが外部から視認できるようになっている。また、本実施形態では、上記した機構板主体101のみならず、機構板100で使用する所定の合成樹脂部品(例えば、接続樋15、貯留タンク105、球整列レール部材108、カーブレール部材111、球払出装置116のケース等)を導電性樹脂で成形している。なお、実施形態中では、導電性樹脂をスチレン系樹脂としているが、これに限定するものではない。例えば、成形が容易で安価なABSあるいはPP(ポリプロピレン)、耐磨耗性に優れたPC(ポリカーボネート)等を導電性樹脂として用いて機構板100等の合成樹脂部品を成形してもよい。また、極細ステンレスフィラーに換えてカーボンを入れることで導電性を持たせるようにしてもよい。また、導電性を有する金属によって機構板100(機構部)を形成してもよい。 【0040】ここで、配線接続される回路構成について図5を参照して説明すると、主基板151には、遊技盤40に設けられる各球検出器(スイッチ)47a,51,52,55a,55b,62,65a及び始動球検出器60、また、満タンスイッチ129及び球切れスイッチ115、更に、払い出された賞球を検出する賞球カウントスイッチ120からの信号が入力されるものである。 【0041】また、主基板151は、遊技盤40に設けられるソレノイド50,59を駆動制御すると共に、外部情報端子78へ遊技情報を出力する。また、主基板151は、電飾制御基板80、効果音制御基板82、表示制御基板75、払出制御基板144と接続され、制御信号を主基板151から各制御基板80,82,75,144への一方向通信によりそれぞれ出力する。電飾制御基板80は、主基板151から入力される電飾制御信号に応じて、各種ランプ6〜10,56,65b,66a,67a及び各種LED45,57を表示駆動制御し、効果音制御基板82は、主基板151から入力される効果音制御信号に応じてスピーカ12a,12bを駆動制御する。また、表示制御基板75は、主基板151から入力される表示制御信号に応じて特別可変表示装置44(図5中には、特別図柄表示器と記載)及び普通図柄表示器63の表示結果を導出するように制御する。払出制御基板144は、主基板151から入力される払出制御信号に応じて球払出装置116を駆動制御すると共に、発射制御基板90へ発射制御信号を出力する。また、払出制御基板144は、カードユニット装置31、残高表示基板23と接続され、貸球払出の制御を行う。発射制御基板90は、払出制御基板144からの発射制御信号に応じて発射装置87の制御を行う。また、外部情報出力基板132は、主基板151、払出制御基板144と接続され、外部へ遊技情報を出力する。 【0042】次に、前面枠3の構成について図13乃至図18を参照して説明する。前面枠3は、合成樹脂によって一体成型されるものであり、図13に示すように、上部の前面開閉枠4に対応する前面開閉枠対応板部3aと、下皿27、灰皿29、及び操作ハンドル30に対応する下皿対応板部3bとから構成されている。前面開閉枠対応部3aと下皿対応板部3bとは、僅かな段差をもって形成されており、前面開閉枠対応部3aのほぼ中央には、遊技盤40の遊技領域41が臨む開口160が開設されている。 【0043】また、前面開閉枠対応部3aの前面側であって開口160の周辺には、前述した各種ランプ6〜10を実装してなるランプ基板6a,7a,8a,9a,10aが取り付けられている。前面開閉枠対応板部3aの一側上下には、連結蝶番161を収納固定する蝶番収納凹部162が形成されている。この連結蝶番161は、前面開閉枠4を開閉自在に軸支するものである。前面開閉枠対応板部3aの下方部分は、板状の支持板部163として形成されており、その支持板部163の前面には、誘導ボックス部材164と発射レール165とが取り付けられている。また、支持板部163の一側(誘導ボックス部材164が取り付けられる側)上部には、上皿19の賞球払出口20と機構板100の上皿連通口127とを連通する上皿流出用開口166が形成されている。 【0044】誘導ボックス部材164は、前面開閉枠4を開放したときに上皿流出用開口166から溢れ落ちる賞球が受け入れられる溢れ球入口167と、ファール球口168と、上皿19から球抜きされた遊技球を受け入れる球抜き入口169と、を有し、それぞれの入口167〜169から流入してきた遊技球を支持板部163に形成される排出口170に取り込み、前面枠3の裏面下部に止着される接続樋15を介して下皿27に誘導するものである。 【0045】発射レール165は、上皿19から供給された遊技球であって図示しない球供給装置から1個ずつ供給される遊技球をその下流端の発射位置に載置し、打球発射装置87の後述する打球槌300によって打ち出された遊技球を遊技盤40の誘導レール42に導くものである。なお、支持板部163の段部を構成する底面であって発射レール165の下流側の対応する部位には、上記した打球槌300が臨む打球槌用開口171が形成されている。また、発射レール165の上流端と遊技盤40の誘導レール42の下流端との間には前記ファール球口168が配置され、遊技領域41に到達することなく誘導レール42を逆走した遊技球がファール球口168を介して誘導ボックス部材164に導かれるようになっている。なお、誘導ボックス部材164の上辺一側には、三角形状の発射球誘導板172が突設され、遊技盤40の誘導レール42下流端を転動する遊技球がガラス板5aに衝突しないように案内している。 【0046】前面枠3の前面開閉枠対応板部3aの正面構造は、概ね上記した通りであるが、下皿対応板部3bにおいては、そのほぼ中央に余剰球排出口173が開設され、軸支側に灰皿用凹部174が形成され、開放側に配線通し穴175が形成されている。余剰球排出口173は、下皿27に余剰の賞球を払い出すための開口であり、灰皿用凹部174は、灰皿29の回動動作が行えるようにするためのものであり、配線通し穴175は、操作ハンドル30の内部に設けられる各種スイッチ類の配線を前面枠3の裏側に通すための開口である。 【0047】また、上記した下皿対応板部3bに取り付けられる下皿27は、図14に示すように、下皿セット板270と、該下皿セット板270の前面側に取り付けられる下皿主体271と、該下皿主体271の前面及び左右を覆う下皿カバー体272と、から構成されている。下皿セット板270は、そのほぼ中央に賞球出口273が形成され、その賞球出口273の後方に賞球誘導筒部274が後方に突出されている。この賞球誘導筒部274は、下皿対応板部3bのほぼ中央に開設される前記余剰球排出口173を貫通して前記接続樋15に接続されるものである。また、賞球誘導筒部274の底面上には、導電性を有する下皿用接触部材275が取り付けられる。この下皿用接触部材275は、賞球誘導筒部274の底面を全体的に被覆する断面凹形状をなし、その後面側の片部に穿設された取付穴275aが下皿セット板270に形成された取付ボス276にビス止めして取り付けられる。なお、上皿27を下皿対応板部3bに組み付けた状態で、下皿用接触部材275は、余剰球排出口173の裏面に設けられる接続樋15と当接して電気的に接続した状態となる。また、下皿セット板270の前面には、複数の取付嵌合ボス277が突設されている。この取付嵌合ボス277は、下皿カバー体272の嵌入ボス278と対応させてビス279で裏面から止着することにより、下皿セット板270と下皿カバー体272とを組み付けるものである。 【0048】また、上記した下皿用接触部材275及び前記下皿誘導用接触部材134と電気的に接続して設けられる接続樋15は、これ以外にも、ヒンジ金具85、打球発射装置87を構成する後述の取付基板306、及び金属接続片210が電気的に接続されるようになっている。ヒンジ金具85は、図15に示すように、一端がビス240a止めされた放電用配線240の他端が、また、取付基板306は、一端がビス354止めされた放電用配線359(図32及び図33参照)の他端がそれぞれビス241を介して接続樋15の裏面下端部に接続されている。なお、接続樋15と金属接続片210との接続については後述するものである。 【0049】また、上記したヒンジ金具85のビス240a止め部分には、放電用配線240以外にも放電用配線242の一端が共締めされる。この放電用配線242は、図16に示すように、前記上皿流出用開口166の側方に穿設される配線通し開口243を通って前面枠3の前面側に引き出され、その他端がビス242a止めによって前記連結蝶番161の前面枠側取付部161aと電気的に接続されている。一方、連結蝶番161の開閉枠側取付部161bには、放電用配線245の一端がビス245a止めされており、この放電用配線245の他端は、図17に示すように、上皿19に設けられる上皿用接触部材284にビス245b止めによって電気的に接続されている。上皿19は、上皿主体280と上皿カバー体281とをビス止めして組み付けた組付体から構成されている。上皿主体280は、賞球を貯留する貯留部282と該貯留部282に連通して賞球を一列に整列して発射位置に導く整列部283とが合成樹脂によって一体的に形成されたものであり、整列部283の底面には、金属製の上皿用接触部材284が取り付けられると共にその下流部に前記球抜き操作レバー21と連動する球抜き弁285が設けられている。また、上皿主体280の裏面側には、球抜き操作レバー21の操作に伴う球抜き弁285のスライド移動によって球抜きされた球を前記誘導ボックス部材164の球抜き入口169に導くための球抜き通路286が形成されている。 【0050】また、上記した前面枠3の裏面及び遊技盤40の表面(遊技領域41以外となる右下表面)には、図2、図3、及び図13に示すように、当該弾球遊技機1を識別するための製造番号表となる識別用シール16が貼付されている。このような識別用シール16は、図示しないが主基板151等の電気基板にも貼付されるものである。識別用シール16は、図18(A)に示すように、四角形状のシールからなり、上側部分には6桁の数字(図18(A)中には「003940」の数字を例示)と、その下方に3つのアルファベット(図18(A)中には「ABC」のアルファベットを例示)とが印字され、下側部分にはQRバーコード(2次元バーコード)が印刷されている。このQRバーコード(2次元バーコード)は、遊技機のリサイクル業者が読み取りメーカーからの問い合わせに対して何台リサイクルしたかを把握できるようにするための識別用情報である。なお、識別用シールは、図18(A)に示すもの(6桁の数字と3つのアルファベットとを印字する等)に限らず、図18(B)に示す識別用シール16’のように、7桁の数字(図18(B)中には「0039400」の数字を例示)と4つのアルファベット(図18(B)中には「ABCD」のアルファベットを例示)とを印字する等でもよく、然もQRバーコード(2次元バーコード)に限らず、他の識別用情報を記憶する媒体であってもよい。 【0051】また、上記した2次元バーコードの一般的な概要について説明すると、2次元バーコードには、大きく分けて2種類のものがある。1つは、従来の1次元バーコードを積み重ねたような形状のスタック型2次元バーコードであり、PDF417等が代表的なコード体系である。このスタック型2次元バーコードは、スタートコード、データ、ストップコードという今までの1次元バーコードと同じ形態をしている。また、スタック型2次元バーコードは、今までの1次元バーコードを重ねた形状なので、従来のCCDタッチスキャナ、レーザースキャナに解読ソフトを入れれば読み取ることも可能である。 【0052】もう1つは、黒い点を並べたような形状のマトリックス型2次元バーコードであり、データマトリックス、QRコード、マキシコード等が代表的なコード体系である。このマトリックス型2次元バーコードは、切り出しマークを持っている場合が多く、四角の中にセルを格子状に配列して情報としている。マトリックス型2次元バーコードを読み取らせるためには、CCD、ビデオカメラ等を使用する場合が多いので、バーコードを360度の方向でも読み取ることができる。以上のようなスタック型2次元バーコード及びマトリックス型2次元バーコードには、それぞれ特徴があり、アプリケーションによってどのコード体系を使用するかを決定しなければならない。 【0053】また、2次元バーコードの各コード体系における最大印刷文字数を以下の表1に示す。 【0054】 【表1】
【0055】また、2次元バーコードを読み取るための2次元バーコードリーダーには、2種類のものがある。1つは、レーザー光線を当てるタイプである。これは、PDF417専用に使用されているバーコードリーダーであり、上から順番に読み取るので最大桁数を読み取ることができる。しかし、マトリックスコード(データマトリックス、QRコード他)を読み取ることはできない。また、読み取る速度も非常に遅く、バーコードに当てた瞬間に瞬時に読み取れるわけでもない。もう1つは、CCD方式である。CCD方式は、画像認識方式なので、全てのバーコード体系を読み取ることができる。しかし、CCDには、読み取れるエリアが決まっているので、読み取れるエリアより大きなバーコードは読み取ることができない。一般的に、バーコードリーダーに使用されているエリアCCDセンサーは、30〜50万画素程度であり、このCCDで高分解能のバーコードを読み取らせるための大きな視野を確保することができない。従って、高密度で情報量の多いバーコード、非常に長いバーコード、非常に大きなバーコードは、読み取ることができない。もし、最大桁数がCCDのエリアに入ったとしても、解読には非常に時間がかかり、バーコードに当てても瞬時に読み取るのではなく、バーコードに当てて1秒以上待たなければ読み取れないような現象が出てきてしまい実用的でない。なお、最大文字数とは、バーコードの規格で理論上作成できる最大の文字数であり、実際に使用できる文字数ではない。即ち、使用するバーコード体系を決定する場合、前記表1を参照して最大に読み取れるバーコード体系を採用しても、実際には使用できないケースが出てくる。 【0056】また、実施形態以外での2次元バーコードの使用例を以下に示す。PDF417は、書類、荷札、自動車免許証、パスポート等で使用されていることが多い。データマトリックスは、商品、半導体、薬、部品、宝石タグ等に使用されている場合が非常に多い。これは、バーコードの大きさが非常に小さくできるからである。データマトリックスは、PDF417とは異なり、商品や製品等に印刷、レーザーマーキングされている使用例が非常に多い。QRコードは、日本で作られたコード体系であり、PDF417とデータマトリックスに比べると規格化されたのが遅いので、世界的に使用されているケースは非常に少ない。唯一日本では、使用されているケースが増えている。 【0057】最後に、各種2次元バーコードの特徴をまとめると、PDF417は、汚れに強く書類での使用が多い。データマトリックスは、一番小さく印刷できるので、小さな商品や製品に印刷する場合が多い。QRコードは、高速読み取りができるので、ベルトコンベア等での使用が有利である。 【0058】次に、遊技盤40と該遊技盤40面上に設けられる各種導電性部材について図13、図19乃至図29を参照して説明する。先ず、遊技盤40の表面には、図19に示すように、イラスト等が描かれる装飾用の化粧板40aが敷設され、その下層側には、各クラフト紙40b,40d間に挟装された状態で導電性を有するカーボン紙40c(導電接続部材)が全面的に設けられている。なお、化粧板40aは、装飾用のデザインを印刷したメラミン樹脂板から構成されるものであるが、その材料は特に限定するものではない。化粧板40a面上には、円形うず巻き状に外レール42aと内レール42bとからなる誘導レール42が取り付けられる。そして、誘導レール42の内側が、図13に示すように、遊技領域41として形成され、前記発射レール165から発射される遊技球が、外レール42aの内側に沿って外レール42aと内レール42bで仕切られる遊技領域41に誘導される。内レール42bの左上端部分には、一旦遊技領域41に侵入した遊技球が跳ね返りによって再度発射位置方向へ戻るバック球を防止するためのバック球防止部材37が設けられ、内レール42bの右上端部分と外レール42aの右側端部分との繋ぎ部分には、その繋ぎ部分を装飾的に被覆するための装飾部材38が設けられている。なお、この装飾部材38内には球受けゴム等を設けたりする。 【0059】ところで、上記した導電接続部材としてのカーボン紙40cの取付方法は、化粧板40aを遊技盤40の表面に取り付ける方法と同様に接着によって行われる。そして、外レール42aと内レール42bを各取付ピン43a,43bによって遊技盤40面上に植立する。これにより、外レール42aと内レール42bとは、カーボン紙40cを介して相互間で電気的に接続される。即ち、外レール42aと内レール42bとを遊技盤40に取り付けるだけで簡単に外レール42aと内レール42bとの電気的接続が行える。また、このような構成によれば、遊技盤40面上に植立される各誘導釘もカーボン紙40cを介して外レール42a及び内レール42bと電気的に接続される。このため、誘導釘を誘導レール42(外レール42a、内レール42b)乃至発射レール165と同電位に設定することができる。 【0060】なお、実施形態中では、導電接続部材としてカーボン紙40cを用いているが、導電接続部材の形状や材質は、特に限定するものではなく、バッカー紙を導電接続部材として用いてもよい。バッカー紙は、クラフト紙等の紙材からなる基材にフェノール樹脂等を含浸させ、カーボン等の非金属、ニッケル、コバルト、スズ、銀、銅、アルミ等の金属単体、あるいは真鍮等の合金等の粉粒体を導電性物質として含有した紙である。また、メッキされた合成樹脂のフィルムシートや金属メッシュの織物シート(布)などの導電性を有するシート部材を本発明の導電接続部材として用いてもよいし、シート以外にも導電性を有する接着剤等を導電接続部材として用いてもよい。また、実施形態中では、導電接続部材を化粧板と別体に設けているが、化粧板(主にセルロイドなどの合成樹脂などを用いる)に導電加工を施して導電性を持たせることで、化粧板に導電接続部材の機能を持たせるようにしてもよい。この場合、台紙にメラミン樹脂等を含浸させて化粧板を作るものであれば、その台紙にカーボン紙などを使ってもよい。 【0061】次に、外レール42a、内レール42b、及び発射レール165について、図13、図20(A)(B)乃至図24を参照して説明する。外レール42a、内レール42b、及び発射レール165は、それぞれ導電性を有する部材からなり、外レール42aと発射レール165との間には、各レール42a,165を相互間で接続する導電性を有する金属接続片210が設けられ、外レール42aと内レール42bとの間には、各レール42a,42bを相互間で接続する導電性を有する金属接続片220が設けられている。なお、実施形態中では、外レール42a、内レール42b、発射レール165、及び各金属接続片210,220をステンレスで成形することで、各構成部材を導電性を有する部材としている。但し、材料はステンレスに限らず、いずれの導電材料で成形してもよい。 【0062】外レール42aは、図13に示すように、ほぼC字状をなし、その下端部分は、前記発射球誘導板172の配置位置まで延びると共に、逆くの字状に折曲されて当接面部230として形成されている。この当接面部230は、図20(A)に示すように、遊技盤40と前面枠3の支持板部163との境界部分に配され、金属接続片210の上端部分に形成された上部当接面部211と当接される。また、金属接続片210には、図21に示すように、その右側上端部分に接続片部212が形成され、左側下端部分に当接片部214が形成されている。接続片部212は、発射レール165の左端部分とビス213止めされることで、外レール42aと発射レール165とを金属接続片210を介して電気的に接続するようになっている。また、当接片部214は、前面枠3の支持板部163に穿設された排出口170内に入って該排出口170の裏面側に取り付けられる前記接続樋15と当接することで、接続樋15と金属接続片210とを電気的に接続するようになっている。なお、実施形態中では、レール導電部材(金属接続片210)を発射レールにビス止めした構成としているが、これに限らず、レール導電部材を発射レールに電気的に接続したものであればよい。 【0063】ここで、上記した金属接続片210を介した外レール42aと発射レール165との接続手順について説明すると、先ず、図21及び図22に示すように、前面枠3の支持板部163に発射レール165をビス215止めする(図22中には、遊技盤40が描かれているが、この状態ではまだ前面枠3に遊技盤40は取り付けられていない)。次に、図23に示すように、接続片部212を発射レール165にビス213止めすることで、金属接続片210が発射レール165と電気的に接続された状態で支持板部163に取り付けられる。また、このとき、金属接続片210は、当接片部214が排出口170内に入って接続樋15と接続された状態となる。そして、このように金属接続片210が取り付けられた前面枠3に対して、その裏面側から遊技盤40が取り付けられることで、外レール42aの当接面部230と金属接続片210の上部当接面部211とが自ずと当接されて電気的に接続された状態となる。なお、金属接続片210の上部当接面部211は、多少外側に傾いた形状に折曲形成されており、これによって外レール42aの当接面部230と金属接続片210の上部当接面部211との当接がより確実に行われるようになっている。その後は、図24に示すように、当接面部230と上部当接面部211との当接部分を発射球誘導板172で覆い隠すような状態で誘導ボックス部材164が支持板部163にビス止めして取り付けられる。 【0064】一方、外レール42aの右側端部分は、前述したように内レール42bの右上端部分との繋ぎ部分が装飾部材38によって被覆されるものであるが、その被覆部分には、図20(B)に示すように、各レール42a,42bを相互間で接続する金属接続片220が設けられる。金属接続片220は、金属片が断面コの字状に折曲されたものであり、その左右の折曲部分が各レール42a,42bとの当接面部221,222となる。そして、各レール42a,42bが対向する部分に金属接続片220が介在されることで、外レール42aと当接面部221とが当接される一方、内レール42bと当接面部222とが当接され、これによって外レール42aと内レール42bとが金属接続片220を介して電気的に接続される。なお、外レール42aと内レール42bとは、それぞれ遊技盤40面上で垂直に立設される。これに対して、金属接続片220の当接面部221,222は、多少外側に傾いたハの字状に折曲形成される。このため、各レール42a,42b間に金属接続片220を介在させることで、ハの字状に折曲された当接面部221,222が確実に各レール42a,42bと当接するようになっている。また、このような外レール42aと内レール42bとの接続状態において、装飾部材38は、その後面側(遊技盤40面側)に形成された収容凹部33a内に各レール42a,42b及び金属接続片220を嵌合状態で収容固定する。これにより、金属接続片220を介した各レール42a,42b間の接続部分が強固に固定でき、然もその接続部分を外部から保護できる。 【0065】しかして、上記した外レール42a、内レール42b、及び発射レール165は、各金属接続片210,220を介して相互に接続されて電気的に導通した状態、言い換えれば同電位状態となる。また、内レール42bの左上端部分に取り付けられるバック球防止部材37には、後述する導電性を有する弾性薄片253(実施形態中では、金属)が設けられ、その先端部分が外レール42aと接するようになっている。これにより、外レール42aと弾性薄片253との電気的な導通が行われるようになっている。なお、後述するが、この弾性薄片253は、内レール42bとも電気的に導通する。 【0066】そこで、バック球防止部材37の詳細な構成について、図25(A)(B)を参照して説明する。遊技領域41の構成は、概ね上記した構成であるが、更に遊技盤40には、図25(A)に示すように、内レール42bの左上端部の内側にバック球防止部材37を位置決め固定するための位置決め穴250と止着穴251とが形成されている。位置決め穴250は、止着穴251を挟んで2つ形成されている。位置決め穴250と止着穴251に取り付けられるバック球防止部材37は、図25(A)(B)に示すように、遊技盤40に取り付けられる取付ホルダー252と、該取付ホルダー252に装着される金属製の弾性薄片253とから構成されている。 【0067】取付ホルダー252は、前記内レール42bの幅(遊技盤40からの高さ寸法)とほぼ同じ厚みを有する先端が尖った舟状の形状を有し、その中央に上下方向に貫通するビス穴254が形成され、また、底面両端に下方に向かって位置決めボス255が突設されている。しかして、この位置決めボス255を前記位置決め穴250に係合させることにより、一義的にバック球防止部材37の遊技盤40への取付の正確性が確保されると共に、その取付の容易性も確保される。ただし、本実施形態においては、次に説明するように、レール係合部256に形成されるレール係合溝257と内レール42bの上辺縁との係合により、更にその正確性及び容易性が増加される。なお、前記ビス穴254は、前記止着穴251に対応するもので、ビス258を自動機又はロボットで螺着することによりバック球防止部材37を遊技盤40に固定するようになっている。 【0068】また、取付ホルダー252の両側面は、一方が内レール42bの曲率に合致した緩やかな曲面259(以下、この曲面をレール当接曲面259という)であるのに対し、他方は、先端(上端)に向かうにしたがって曲率が大きくなる曲面260(以下、この曲面を薄片当接曲面260という)として構成されている。そして、レール当接曲面259は、取付ホルダー252のほぼ全長に亘って形成されているのに対し、薄片当接曲面260は、その後端(下端)部よりに形成された切欠部261によって終了している。 【0069】ところで、前記レール当接曲面259の上面縁に沿ってレール係合溝257が形成されたレール係合部256が側方に向かって突設形成され、バック球防止部材37を遊技盤40に止着する際に、該レール係合溝257を内レール42bの上辺縁に嵌入することができるようになっている。これにより、バック球防止部材37の遊技盤40への取付の正確性及び容易性が更に増加される。また、レール当接曲面259の底面中央部に切欠凹部262が形成されている。この切欠凹部262は、内レール42bを遊技盤40に止着して内レール42bの基部で左右に突出しているレール止めピン263の頭部を収容するためのものであり、これによって、取付ホルダー252を内レール42bに密着して取り付け得るようになっている。 【0070】一方、薄片当接曲面260側の後端部には、前記したように切欠部261が形成され、この切欠部261に連続するように取付ホルダー252の後端部に薄片装着空間264が形成されている。この薄片装着空間264は、図25(B)の裏返し図面に示されるように、ほぼU字状に形成されており、弾性薄片253の後述する巻き部265が密着して収納される形状となっている。また、薄片装着空間264の中心には、ボス266が突設され、装着された弾性薄片253の抜け防止を図っている。なお、薄片当接曲面260には、弾性薄片253の幅とほぼ同じ距離を置いて上下に内側に向かってテーパー面が形成された規制突部(図示しない)を形成しても良い。この規制突部を形成することにより、装着された弾性薄片253の上下方向のずれを防止することができると共に、弾性薄片253が大きく振動してもテーパー面によって所定の位置に戻るようになっている。 【0071】上記した構成からなる取付ホルダー252に装着される弾性薄片253は、肉厚の薄い鋼製の薄板(厚さ約0.5mm)又は導電性合成樹脂製の薄板でほぼ長方形状に形成され、その基部が前記薄片装着空間264の内部形状に沿ったU字状に曲折された巻き部265となっている。従って、この巻き部265を取付ホルダー252の裏面から前記薄片装着空間264の挿入すると同時に前方部を前記切欠部261から外に出して前記薄片当接局面260に沿わせることにより、弾性薄片253を取付ホルダー252に装着することができる。このようにして、弾性薄片253を装着した取付ホルダー252を前述した止着方法で内レール42bの上端部に取り付けたときには、図25(A)に示すように、弾性薄片253の先端が外レール42aまで到達し(弾性薄片253の先端が外レール42aと当接し)、遊技領域41の入口部41aを閉塞した状態となる。 【0072】また、弾性薄片253の取付ホルダー252から突出した部分の底面側には、遊技球の飛走方向に向かって先細りする台形状の誘導穴(図示しない)が形成されている。この誘導穴は、外レール42aと内レール42bの間を飛走する遊技球であって、遊技盤40面より若干浮き上がって飛走する遊技球を捕捉して遊技盤40面側に向けた安定した状態で遊技領域41に放出する機能を有すると同時に、弾性薄片253自体の弾性力を弱めて、遊技球の勢いへの悪影響を抑制する機能をも有するものである。なお、誘導穴を弾性薄片253のほぼ全長に亘って形成しても良い。 【0073】また、弾性薄片253には、前記薄片当接局面260との当接部分のほぼ中間部に接続片部267が延設されている。この接続片部267は、弾性薄片253の本体部分から枝分かれして設けられると共にその基部がL字状に折曲されることで、取付ホルダー252の前記レール係合溝257まで延び、更にそのレール係合溝257内に入り込むように上側に折曲されている。しかして、バック球防止部材37を遊技盤40に止着する際、レール係合溝257を内レール42bに嵌入することで、レール係合溝257内に配された接続片部267の先端部分が内レール42bと電気的に接続されるようになっている。 【0074】上記のように構成されるバック球防止部材37においては、先ず、取付ホルダー252に形成される位置決めボス255を遊技盤40の位置決め穴250に係合させることにより、バック球防止部材37の遊技盤40への取付の正確性及び容易性が確保されると共に、その位置決めにより自動機やロボットによる取付生産方式が可能となる。特に、本実施形態においては、上記位置決めボス255だけによる位置決めだけでなく、レール止めピン263と切欠凹部262とによる位置決め、及び外レール42aの上辺縁とレール係合部256のレール係合溝257との係合による位置決めによって、上記した取付の正確性及び容易性の増進を図ることができる。 【0075】また、バック球防止部材37においては、弾性薄片253が極めて薄い弾性板で形成されているので、遊技球の遊技領域41への飛走に及ぼす悪影響を大きく抑制することができる。特に、本実施形態における弾性薄片253は、その基部を取付ホルダー252の下端によって支持されているので、弾性薄片253自体の移動できる長さが図25(A)の破線に示すように長くなり、このため、弾性薄片253を押し開くための慣性モーメントが小さくて済むので、遊技球の勢いを弱める度合いを小さくすることとなり、上記した遊技球への悪影響を更に抑制することができるようになっている。 【0076】次に、遊技盤40に植立される障害釘190及び風車200について図26乃至図29を参照して説明する。図26に示すように、化粧板40a、クラフト紙40b、カーボン紙40c、クラフト紙40dを順次積層してなる遊技盤40の表面(遊技領域41)には、前述した誘導レール42以外にも導電性を有する障害釘190と風車200とが植立される。風車200は、図27に示すように、カーボン入りの導電性樹脂で成形された基体201からなり、該基体201が金属製の(導電性を有する)導電軸202によって遊技領域41に回動自在に軸支して設けられる。導電軸202は、一端に尖部202aが形成される一方、他端に頭部202bが形成された釘形状をなしている。風車200の基体201は、図28(A)〜(C)及び図29に示すように、中心穴203aが穿設された円盤部203と、該円盤部203の中心穴203aと連通した筒穴204aを有して円盤部203の裏面側に突設された筒状部204と、該筒状部204の外周壁及び円盤部203の裏面壁とひと繋がりに形成された複数(本実施形態では、3つ)の球受片部205と、を備えている。そして、円盤部203の中心穴203a及び筒状部204の筒穴204aに導電軸202を挿通し、この状態で導電軸202を遊技領域41(遊技盤40表面の化粧板40a面上)に植立することで、基体201が導電軸202を中心として回動自在に取り付けられる。しかして、風車200の基体201は、遊技領域41を落下する遊技球が球受片部205に衝突するとその衝撃力を受けて回転することにより、遊技球の流下方向及び速度を変化させるようになっている。 【0077】ところで、上記した基体201は、前述したように導電性樹脂によって成形されている。このため、遊技球が風車200に衝突する(帯電した遊技球が基体201に接触する)等によって、風車200の基体201に静電気が溜まるような場合でも、基体201に溜まった静電気を徐々に放電することができる。従って、帯電した風車200から多大な電荷(静電気)が瞬時に移動することを回避することができ、ひいては風車200からの静電気の放電に伴う多大なノイズ発生を防止することができる。また、実施形態中では、基体201を成形する導電性樹脂をカーボン入りの導電性樹脂としている。このため、基体201に溜まった静電気の放電をより一層緩やかにでき、ひいては多大なノイズ発生の防止をより一層招来することができる。なお、導電性樹脂は、多大なノイズ発生を防止する観点から導電率205〜207Ω/cmのものを用いることが望ましく、その中でも導電率206Ω/cmのものを用いることが最も望ましい。但し、特にこの構成に限定するものではない。また、導電性樹脂としては、カーボンを含んだものに限定せず、ステンレス等の金属成分を含んだ導電性樹脂であってもよい。 【0078】また、上記した風車200(基体201、導電軸202)及び障害釘190を遊技盤40の表面に取り付けた構成において、前述したようにカーボン紙40cが遊技盤40と化粧板40aとの間に介在されている。このため、風車200及び障害釘190は、それぞれカーボン紙40cを介して誘導レール42と電気的に接続されるようになっている。また、遊技領域41に設けられる特別可変表示装置44や普通可変入賞球装置58等の装置筐体についても、風車200の基体201と同様に導電性樹脂で成形されている。このため、これらの装置筐体についても同様にカーボン紙40cを介して誘導レール42と電気的に接続されるようになっている。 【0079】次に、打球発射装置87について図30乃至図34を参照して説明する。打球発射装置87は、図30乃至図34に示すように、遊技球を打撃して発射する打球槌300と、該打球槌300の駆動源をなすステッピングモータ88と、遊技球の発射毎に球供給装置(図示しない)を作動させて順次遊技球を打球発射装置87に送り込ませる昇降杵302と、打球槌300による遊技球の遊技球力を調整する発射強度調整部303と、該発射強度調整部303に前記操作ハンドル30の回転操作力を伝達する操作伝達部304と、ステッピングモータ88の駆動を制御する発射制御部305(発射制御基板90とこれを収容する基板ボックス89とから構成される)と、が取付基板306に取り付けられて構成されている。取付基板306の周縁部には、打球発射装置87を前面枠3の裏面側にネジ354で取り付けるためのネジ止め穴307が4箇所に穿設されている。また、取付基板306には、各種構成部材を取り付けるための取付穴が複数穿設されると共に、発射強度調整部303を構成する各種部材を取り付けるための円筒突起(図示しない)が形成されている。該円筒突起の内部は、取付基板306の一側面と他側面の両側を連通する連通穴として形成され、該連通穴を貫通する駆動軸309が軸受け(図示しない)により回転自在に支持されている。 【0080】打球槌300は、アーム形状をなし、その一端側には、軸穴300aが穿設されると共に後述する昇降杵302のロッドローラ322と係合する係合部310が形成され、打球槌300の他端には、遊技球を打撃する槌部がバネ311によって形成されている。そして、打球槌300は、その軸穴300aに駆動軸309の一端部が挿通された状態でワッシャ351を介してナット308によって固着されることにより、駆動軸309を回動中心として回動自在に取付基板306に取り付けられる。また、このような打球槌300の取り付けにおいて、先端部分に回動自在なアームローラ312aを取り付けたヒットアーム312が打球槌300と共に駆動軸309に固着され、そのヒットアーム312が打球槌300と一体的に駆動軸309を回動中心として回動するようになっている。なお、打球槌300の図34中における反時計方向への回転は、杵受ゴム313によって規制されるようになっている。該杵受ゴム313は、ゴムホルダー314を介して取付基板306にボルト315、ワッシャ352、及びナット353で固着されている。 【0081】ステッピングモータ88は、取付片部316が非導電性の連結部材301を介して取付基板306にビス317a,317b止めされることで、取付基板306とは電気的に接続されない状態で取付基板306に取り付けられる。なお、連結部材301は、絶縁材料(ゴムや樹脂等)で形成されて非導電性を有するものであればいずれのものであってもよい。ビス317aは、取付片部316を連結部材301の一端側に螺着するものであり、ビス317bは、取付基板306を連結部材301の他端側に螺着するものである。そして、ビス317a,317bは、それぞれの先端部分が連結部材301内で当接しないように連結部材301の両端側に個々に螺着される。なお、ステッピングモータ88は、モータ主体(図示しない)が全体的に導電性を有するカバー体88bで覆われることで構成されている。また、このような取り付けにおいて、ステッピングモータ88の出力軸88aは、取付基板306を貫通した状態で取り付けられる。出力軸88aには、ステッピングモータ88の駆動力をヒットアーム312(アームローラ312a)を介して打球槌300に伝達する駆動カム318が一体的に取り付けられている。 【0082】昇降杵302は、棒形状のロッド軸319と、該ロッド軸319の上端部にビス320止めされたロッドピン321及びロッドバネ(図示しない)と、ロッド軸319の下端部に回動自在に取り付けられたロッドローラ322、からなり、取付基板306にビス323止めされた円筒形状のロッドケース324にロッド軸319が挿通して設けられることで、上下方向にスライド自在に取り付けられる。但し、ロッドバネは、ロッドケース324内で上方への移動が規制され、常にロッド軸319を下方に付勢するようになっている。そして、昇降杵302(ロッド軸319)は、打球槌300が図34中における時計方向に回転した場合、ロッドバネの付勢力に抗してロッドローラ322が係合部310で押し上げられることで上方に突出し、ロッドピン321が球供給装置を作動させて上皿19から発射レール165上に遊技球を送り込むようになっている。なお、昇降杵302が最上部に上がった状態が打球槌300による遊技球の打ち込み待機状態となる。つまり、昇降杵302が一旦上昇してから下降することで遊技球が発射レール165上に供給されると共に、打球槌300が発射方向と反対方向に回動した状態から発射方向に回動することで、発射レール165上の遊技球が発射され、誘導レール42に沿って遊技盤40の遊技領域に打ち込まれるわけである。 【0083】発射強度調整部303は、外周の一部にギヤ部325aが形成された回動操作部325、ねじれ量によって遊技球の発射強度を調整するコイル状の強度調整バネ326、保持キャップ327、ラチェットカバー328、ラチェットアーム(図示しない)、等から構成されている。回動操作部325のギヤ部325aの端には、取付基板306に突設された規制突起330が当接され、これによって回動操作部325の図33中における反時計方向への回転が規制されるようになっている。また、保持キャップ327及びラチェットカバー328は、ネジ331によって一体的に組み付けられる。 【0084】操作伝達部304は、一側に連結凹部332aが形成されると共に外周にギヤ部332bが形成された主動ローラ332、外周にギヤ部333aが形成された従動ローラ333、各ローラ332,333のギヤ部332b,333a間に巻架されるギヤベルト334、従動ローラ333の回転軸に一体的に取り付けられる連結ギヤ335、等から構成されている。主動ローラ332及び従動ローラ333は、それぞれ各ギヤ部332b,333aを打球槌300が取り付けられる取付基板306の一側面に配した状態(図34に示す状態)で取り付けられる。主動ローラ332の連結凹部332aには、前記操作ハンドル30の回転軸(図示しない)が挿入状態で連結される。従動ローラ333と一体的に回動する連結ギヤ335には、前記回動操作部325のギヤ部325aが歯合される。これにより、操作ハンドル30を回動操作させれば、その回動が主動ローラ332、ギヤベルト334、従動ローラ333、及び連動ギヤ335を介して回動操作部325に伝達され、回動操作部325を回動変位させることができる。そして、このように回動変位した回動操作部325は、その回動によって強度調整バネ326のねじれ量を調節する。なお、主動ローラ332は、ブッシュ355及びワッシャ357を介して取付基板306にビス356で回動自在に取り付けられ、従動ローラ333は、連動ギヤ335と共にビス358によって取付基板306に回動自在に取り付けられる。 【0085】発射制御部305は、各種電子部品(CPUを搭載するものでも、搭載しないものでもよい)及び複数のコネクタ90a〜90dを実装してなる前記発射制御基板90、該発射制御基板90を収容する基板ボックス89、から構成されている。発射制御基板90のコネクタ90bには、図示しない発射制御電源中継基板からの配線337aが接続され、コネクタ90dには前記ステッピングモータ88からの配線337bが接続され、コネクタ90aには図示しない発射制御信号中継基板からの配線337cが接続され、コネクタ90cには操作ハンドル30からの配線337dが接続される(図32参照)。 【0086】上記した発射制御基板90を収容する基板ボックス89は、図30に示すように、前記取付基板306にビス338止めされるボックス主体341と、該ボックス主体341に取り付けられてボックス主体341との間で発射制御基板90を挟持するカバー体342と、を備えている。ボックス主体341及びカバー体342は、それぞれ収容する発射制御基板90を外部から視認可能なように透明な合成樹脂で形成されている。ボックス主体341の上側左右2箇所及び下端左右2箇所には、それぞれ脚部343a〜343dが立設されており、該脚部343a〜343dの先端部分には、ボックス主体341を取付基板306にビス338止めするための取付穴344a〜344dが穿設されている。なお、取付基板306側には、これらの取付穴344a〜344dと個々に対応した位置に取付穴306a〜306dが穿設されている(図33参照)。また、脚部343a〜343dはそれぞれ円筒形状をなし、その円筒内にビス338を挿入することで、ボックス主体341側から取付基板306にビス338止めを行うようになっている。このため、本実施形態のように取付面部を打球発射装置87の取付基板306から構成するような場合でも、取付基板306を弾球遊技機1から取り外すことなく、基板ボックス89の取り外しを行うことができる。 【0087】そして、ボックス主体341(基板ボックス89)は、前記ステッピングモータ88及び前記発射強度調整部303を取り付けた取付基板306の一側面に脚部343a〜343dを介して取り付け固定される。このため、基板ボックス89内に収容される発射制御基板90は、取付基板306の基板面(取付面)から所定の間隔(脚部343a〜343dの高さ)を置いた状態(浮いた状態)で取り付けられることになる。従って、ステッピングモータ88周りの空気の流動性が向上でき、ステッピングモータ88の発熱が低減できると共に、ステッピングモータ88からのノイズや熱による悪影響を発射制御基板90が受け難くすることができる。また、このような取り付け構造によれば、取付基板306にそのまま発射制御基板90の大きさの取付スペースを設ける必要がないので、発射制御基板90の配置設計において省スペース化を招来することができる。なお、基板ボックス89を取り付ける取付面部は、打球発射装置の取付基板に限定せず、打球発射装置に関わらない弾球遊技機の裏面部分であってもよい。但し、実施形態中のように、基板ボックス89を打球発射装置87(取付基板306)に取り付けた構成とした方が、より一層の省スペース化を招来することができる。 【0088】また、ボックス主体341の上側左右2箇所に立設された脚部343a,343bの上辺部分には、それぞれボックス主体341(基板ボックス89)を取付基板306に取り付けた状態で、ステッピングモータ88及び発射強度調整部303の一部分を被覆する被覆片345a,345bが形成されている。ボックス主体341の内壁面には、複数の位置決め片346が形成されており、該位置決め片346は、カバー体342との間で発射制御基板90を挟持する際、その先端部分で発射制御基板90の基板面と当接することで、基板ボックス89内における発射制御基板90の位置決めを行うようになっている。 【0089】ボックス主体341の外周壁部分には、発射制御基板90の各コネクタ90a〜90dと対応する位置及び大きさに形成された切欠部347a〜347dと、カバー体342を取り付けるための係止溝348と、が穿設されており、切欠部347a〜347dは、ボックス主体341とカバー体342の組み付け状態で各コネクタ90a〜90dの接続用開口となる。ボックス主体341の上壁上面には、前記配線337cをまとめるための配線押え爪349a〜349dが個々に所定間隔を置いて形成されている(図32参照)。なお、配線押え爪349a,349cの先端部分は後方側に向いて形成される一方、配線押え爪349b,349dの先端部分は前方側に向いて形成されている。即ち、配線押え爪349a〜349dによる配線337cの押さえ込みは、交互で前後方向に切り換っている。このため、複数の配線押え爪を設けたにも拘わらず一方向でのみ配線を押さえ込む構成に比べて、配線の収束を強固にすることができ、ひいては配線の保護及びコネクタの抜け防止を招来することができる。 【0090】一方、カバー体342には、前記ボックス主体341の係止溝348との係合によってカバー体342をボックス主体341に着脱可能に取り付ける係合突起350が形成されている。また、カバー体342は、発射制御基板90の外形形状とほぼ同一の大きさで形成されて発射制御基板90を内嵌するようになっている。即ち、発射制御基板90を基板ボックス89内に収容する際には、先ず、発射制御基板90をカバー体342に内嵌し、そのカバー体342を係合突起350と係止溝348の係合によってボックス主体341に取り付けることで、発射制御基板90が基板ボックス89内に収容される。なお、このような係合突起350及び係止溝348の係合部を設けることで、カバー部材342を基板ボックス89として組み付ける際の組み付け作業が容易になる。また、発射制御基板90の基板ボックス89内への収容は、カバー体342とボックス主体341との挟持によって行われるため、発射制御基板90をビス止めする必要がなく、基板ボックス89に対する発射制御基板90の着脱作業が容易になる。そして、発射制御基板90を収容した基板ボックス89を前述したように取付基板306にビス338止めすることで、発射制御基板90が打球発射装置87の構成部材として組み付けられる。しかして、基板ボックス89を一旦取付基板306から取り外さなければ、カバー体342をボックス主体341から取り外すことができない構成となるので、発射制御基板90の不正改造をしずらくでき、発射制御基板90に対する不正が防止できる。 【0091】以上、打球発射装置87の構成について説明したが、打球発射装置87による遊技球の発射動作は以下に示すように行われる。即ち、遊技者が操作ハンドル30を操作するとこれに伴ってステッピングモータ88が駆動し、駆動カム318が図34中における反時計方向へ回転する。次に、駆動カム318の回転によってヒットアーム312並びに打球槌300を図34中における時計方向へ回転させると、発射強度調整部303の強度調整バネ326をさらにねじれ変化させることになる。その後、駆動カム318がさらに回転して駆動カム318がヒットアーム312(アームローラ312a)から離脱すると、ヒットアーム312並びに打球槌300は、強度調整バネ326の復原力によって駆動軸309と共に反時計方向に回転する。そして、反時計方向に回転した打球槌300は、昇降杵302の作動によって球供給装置から送り込まれた遊技球を槌部(バネ311)で打撃して遊技領域に発射させる。また、このとき、操作ハンドル30の回動操作部29aの操作によって発射強度調整部303の回動操作部325を回動させれば、打球槌300の後退駆動(時計方向への回転)に伴う強度調整バネ326のねじれ量を調節することができる。つまり、打球槌300の打撃力(発射力)を調節することができる。 【0092】また、上記した打球発射装置87の構成において、打球発射装置87(取付基板306)を前面枠3の裏面側にネジ354で取り付けるための4つのネジ止め穴307のうち、左側下端のネジ止め穴307には、放電用配線359の一端がネジ354によって共締めして取り付けられるようになっている(図32及び図33参照)。そして、放電用配線359の他端が前記接続樋15に接続されることで、取付基板306と接続樋15とが電気的に接続されるようになっている。 【0093】次に、以上説明した接触部材及び放電用配線による各種構成部材の電気的な接続構成の総括を図35及び図36を参照して説明する。図35において、先ず、導電性を有する機構板100の裏面に設けられる貯留タンク105及び該貯留タンク105から球整列レール部材108につながる通路部分の側壁に臨む態様で設けられるタンク用接触部材154は、放電用配線155を介して補強ヒンジ部材91に接続される。そして、貯留タンク105に貯留された遊技球は、球整列レール部材108に誘導される際に、タンク用接触部材154と接触する。これにより、タンク用接触部材154は、接触した遊技球からその遊技球の帯電している静電気の放電を受ける。また、貯留タンク105に貯留される遊技球のうち、タンク用接触部材154と直接的に接触していない遊技球であっても、貯留タンク105内のいずれかの遊技球がタンク用接触部材154に接触しており、そして、貯留タンク105内では、遊技球同士が接触して貯留されていることにより全ての球が相互に導通状態にある。このため、貯留タンク105に貯留される球は、タンク用接触部材154と直接的に接触した球のみならず、貯留された全ての球のそれぞれが帯電している静電気を直接的又は間接的にタンク用接触部材154に放電することになる。また、導電性を有する貯留タンク105には、放電用配線155がビス止めにより接続されている。このため、貯留タンク105及びタンク用接触部材154が受けた静電気は、放電用配線155を介して放電電流として補強ヒンジ部材91に流れる。 【0094】また、機構板100に設けられる上皿誘導用接触部材135及び下皿誘導用接触部材134は、放電用配線156を介して補強ヒンジ部材91に接続される。上皿誘導用接触部材135は、球払出装置116から払い出された遊技球を賞球払出口20へ誘導するために湾曲した形状をなし、球払出装置116から払い出された遊技球を賞球払出口20へ誘導する賞球通路126の底面上に取り付けられる部分と、余剰球通路128の一側の側壁部に取り付けられる部分とを含む。従って、球払出装置116から払い出された遊技球は、上皿19が満杯でない場合には全て上皿誘導用接触部材135に接触し、また、上皿19が満杯である場合でも上皿誘導用接触部材135に接触する。これにより、上皿誘導用接触部材135は、接触した遊技球からその遊技球に帯電している静電気の放電を受ける。一方、下皿誘導用接触部材134は、余剰球通路128の底面上に取り付けられる。従って、余剰球通路128に誘導された遊技球は、下皿誘導用接触部材134に接触する。これにより、下皿誘導用接触部材134は、接触した遊技球からその遊技球に帯電している静電気の放電を受ける。そして、上皿誘導用接触部材135及び下皿誘導用接触部材134のそれぞれが受けた静電気は、放電用配線156を介して放電電流として補強ヒンジ部材91に流れる。なお、機構板100の裏面には、上記した構成以外にも、球払出装置116(図35中には、払出装置と記載)が取り付けられ、この球払出装置116のケースが機構板100(機構板主体101)と同様に導電性樹脂で成形されている。このため、球払出装置116内の遊技球は、球払出装置116のケースに放電することになる。そして、球払出装置116のケースが受けた静電気は、機構板主体101を介して放電電流として補強ヒンジ部材91に流れる。 【0095】また、上記した補強ヒンジ部材91は、前面枠3に対しての機構板100の取り付けにおいてヒンジ金具85と係合することで、該ヒンジ金具85と電気的に接続されるようになっている。そして、このヒンジ金具85には、導電性を有する接続樋15(図35中には、誘導樋と記載)と上皿19に設けられる上皿用接触部材284とが個々に電気的に接続されるようになっている。接続樋15は、放電用配線240を介してヒンジ金具85に接続される。また、接続樋15は、該接続樋15に入った遊技球に接触し、遊技球に帯電している静電気を受ける。そして、接続樋15が受けた静電気は、放電用配線240を介してヒンジ金具85に流れ、最終的にはヒンジ金具85と係合する補強ヒンジ部材91に放電電流として流れる。一方、上皿19の整列部283に延在する態様で設けられる上皿用接触部材284は、放電用配線245、連結蝶番161、及び放電用配線243を介してヒンジ金具85に接続される。そして、上皿19に貯留された遊技球は、整列部283により誘導される際に上皿用接触部材284と必ず接触する。これにより、上皿用接触部材284は、接触した遊技球からその遊技球に帯電している静電気の放電を受ける。また、上皿19に貯留された遊技球のうち、上皿用接触部材284と直接的に接触していない遊技球であっても、上皿19内のいずれかの遊技球が上皿用接触部材284に接触しており、上皿19内では、遊技球同士が接触して貯留されることにより全ての遊技球が相互に導通状態になる。このため、上皿19に貯留された遊技球は、上皿用接触部材284と直接的に接触した遊技球のみならず、貯留された全ての遊技球のそれぞれが帯電している静電気を直接的又は間接的に上皿用接触部材284に放電することになる。そして、上皿用接触部材284が受けた静電気は、放電用配線245、連結蝶番161、及び放電用配線243を介してヒンジ金具85に流れ、最終的にはヒンジ金具85と係合する補強ヒンジ部材91に放電電流として流れる。 【0096】また、上記した接続樋15は、該接続樋15と同様に前面枠3に取り付けられる下皿19の下皿用接触部材275、打球発射装置87を構成する取付基板306、及び金属接続片210(図35中には、レール導電部材と記載)と電気的に接続されるようになっている。下皿用接触部材275は、下皿27における賞球誘導筒部274の底面上に取り付けられる。また、前述した余剰球通路128を流下した遊技球は、接続樋15で受けられ、接続樋15から賞球誘導筒部274に誘導されて下皿27に排出される。従って、下皿27に貯留されていく遊技球は、全て下皿用接触部材275に接触する。これにより、下皿用接触部材275は、接触した遊技球からその遊技球に帯電している静電気の放電を受ける。そして、下皿用接触部材275が受けた静電気は、接続樋15に流れ、最終的には補強ヒンジ部材91に放電電流として流れる。また、打球発射装置87の取付基板306は、放電用配線359を介して接続樋15に接続される。そして、取付基板306が受けた静電気は、接続樋15に流れ、最終的には補強ヒンジ部材91に放電電流として流れる。なお、遊技球を打ち込む打球槌300は、取付基板306と電気的に接続された状態にある。このため、打球槌300が受けた静電気は、取付基板306が受けた静電気と同様にして補強ヒンジ部材91に放電電流として流れるようになっている。また、打球発射装置87の構成部材のうち最も静電気を受け易いステッピングモータ88(導電性のカバー体88b)は、非導電性の連結部材301を介して取付基板306に取り付けられるようになっている。このため、取付基板306(及び打球槌300)は、比較的静電気を受け難い構成となっている。 【0097】また、上記した金属接続片210は、前面枠3に取り付けられる発射レール165及び遊技盤40に植立される誘導レール42(直接的には、外レール42a)と電気的に接続されるようになっている。また、誘導レール42を植立した遊技盤40の表面側には、カーボン紙40cが敷設されており、これによって、遊技盤40表面に設けられる導電性部材(障害釘190、風車200、導電性樹脂で成形された特別可変表示装置44や普通可変入賞球装置58等の装置筐体等)は、カーボン紙40cを介して誘導レール42に接続される。従って、発射レール165、誘導レール42、及び遊技盤40面上の導電性部材は、それぞれ電気的に接続された状態となる。そして、発射レール165、誘導レール42、及び遊技盤40面上の導電性部材が受けた静電気は、金属接続片210を介して接続樋15に流れ、最終的には補強ヒンジ部材91に放電電流として流れる。 【0098】以上のように、本実施形態では、各種接触部材及び放電用配線を設けることで、貯留タンク105、機構板100に形成される球通路(賞球通路126や余剰球通路128等)、球払出装置116、上皿19、接続樋15、下皿27、打球槌300、発射レール165、誘導レール42、遊技盤40面上の導電性部材、といった弾球遊技機1内で遊技球が接触し得る部分を全て電気的に接続した構成、言い換えれば、遊技盤40の前面側及び後面側のいずれにおいても遊技球が接触する部分が全て同電位状態にある構成となっており、弾球遊技機1内で遊技球に帯電した静電気(弾球遊技機1内の静電気)は、全て放電電流として補強ヒンジ部材91に流れるようになっている。また、遊技球の全ての接触部分という広範囲で同電位状態にしたことで、急激な電位の変化による放電を回避することができ、結果として、遊技者が操作ハンドル30を握った際に瞬間的に静電気を受けるような不具合を回避することができる。 【0099】また、上記したように弾球遊技機1内の全ての静電気が流れ込む補強ヒンジ部材91は、図36に示すように、ビス157a止めされた放電用配線157を介して払出制御基板144のコネクタ144aに接続されており、該コネクタ144aと導通したコネクタ144bには、払出制御基板144とカードユニット装置31とを接続するためのカードユニット配線35が接続されている。なお、カードユニット配線35は、配線としての導線を多数平行に設けたフラットケーブル型の導線であり、一端がカードユニット装置31に設けられる配線用のコネクタ31aに接続され、他端が弾球遊技機1における払出制御基板144に設けられる配線用のコネクタ144bに接続されている。 【0100】カードユニット配線35を構成する複数本の導線(配線)のうち1本が静電気放電用の配線として用いられる。カードユニット装置31の電源コード31bには、電源線の他に接地線(接地用の配線)が含まれており、その電源コード31bの差込みプラグ31c(図4参照)が接地極(接地端子)付きの構成とされている。このため、カードユニット装置31は、電源コード31bの差込みプラグ31cを、遊技場等に設けられた接地極付きのコンセント(図示しない)に差し込むことにより、電源供給状態にされると共に接地状態にされる。カードユニット配線35に含まれる電気放電用の配線は、カードユニット装置31の内部において、カードユニット装置31の電源コード31bに含まれる接地線に接続されている。即ち、カードユニット装置31における差込みプラグ31cと接続するためのカードユニット配線35は、遊技球の貸与に関わる信号の配線と共に弾球遊技機1に設けられた通電可能な払出制御基板144に接続されている。 【0101】一方、払出制御基板144においては、該払出制御基板144に設けられた複数のコネクタの各コンタクト(端子)が払出制御基板144に形成されたプリント配線と接続されている。払出制御基板144に設けられた複数のコネクタのうちコネクタ144aの2つのコンタクト(端子)は、払出制御基板144に形成された放電用のプリント配線と接続される。その放電用のプリント配線は、払出制御基板144に設けられた制御用の配線等のその他のプリント配線と接続されることなく、カードユニット配線35のうちの放電用の配線が接続されるコネクタ144bのコンタクトに直接的に接続される。これにより、補強ヒンジ部材91は、放電用配線157、払出制御基板144のプリント配線、カードユニット配線35、カードユニット装置31内の接地用の配線、及び電源コード31bの接地線を介して電気的に接地されている。このため、補強ヒンジ部材91が受けた静電気は、そのような経路を通り、弾球遊技機1からカードユニット装置31へ送られ、カードユニット装置31から外部へ放電される。なお、補強ヒンジ部材91には、前述したようなアース線158(図8参照)も接続されており、該アース線158を接地するようにすれば、補強ヒンジ部材91が受けた静電気は、アース線158からも外部に放電されるものである。 【0102】以上に示した実施形態によれば、次のような効果を得ることができる。遊技球に帯電した静電気が放電電流として補強ヒンジ部材91に流れ、その放電電流は、補強ヒンジ部材91からさらに、放電用配線157、払出制御基板144のプリント配線、カードユニット配線35、カードユニット装置31内の接地用の配線、及び電源コード31bの接地線を介してカードユニット装置31から外部へ流れる。このような放電電流が流れることにより、弾球遊技機1の内部に帯電した静電気が放電されて除去される。 【0103】また、弾球遊技機1内に帯電する静電気には、前述した遊技球に帯電した静電気のみならず、それ以外に、弾球遊技機1の内部及び外部に存在する駆動装置等の各種電気発生源から発生して弾球遊技機1の内部の各所に帯電した静電気も含まれる。そのように帯電した静電気は、前述した各接触部材を介することなく補強ヒンジ部材91が受ける場合がある。このように、補強ヒンジ部材91が直接受けた静電気も、補強ヒンジ部材91からさらに、放電用配線157、払出制御基板144のプリント配線、カードユニット配線35、カードユニット装置31内の接地用の配線、及び電源コード31bの接地線を介してカードユニット装置31から外部へ流れる。このような放電電流が流れることにより、弾球遊技機1の内部に帯電した静電気が放電されて除去される。 【0104】このようにカードユニット装置31を利用して静電気を放電することにより、弾球遊技機1に帯電した静電気の除去を、弾球遊技機1外部での接地配線処理の煩雑な作業を要さずに容易に行うことができる。そして、このような静電気の除去により、静電気に起因するノイズの発生を防ぐことができ、その結果として、弾球遊技機1内の制御回路等の電気機器について、静電気に起因するノイズによる誤動作を防ぐことができると共に、静電気に起因するノイズから保護することができる。 【0105】また、本実施形態では、補強ヒンジ部材91が受けた静電気を弾球遊技機1からカードユニット装置31を介して外部へ放電する構成において、弾球遊技機1(具体的には、払出制御基板144)に対するカードユニット装置31の接続状態を主基板151で監視するようになっている。具体的には、図37のフローチャートに示すように、カードユニット装置31(図37中には、カードユニットと記載)からのカードユニット配線35が払出制御基板144のコネクタ144bに接続されているか否かを判別する(S1)。そして、S1でカードユニット配線35が払出制御基板144に接続されている場合は、打球発射装置87(図37中には、発射装置と記載)による打球発射動作を許可する(S2)。一方、S1でカードユニット配線35が払出制御基板144に接続されていない場合は、打球発射装置87による打球発射動作を不能動化する(S3)。即ち、カードユニット装置31が弾球遊技機1に接続されておらず、補強ヒンジ部材91が受けた静電気、言い換えれば弾球遊技機1内の静電気がカードユニット装置31を介して外部に放電されない状態では、遊技が行えないように制御するようになっている。 【0106】以上のように、本実施形態の構成によれば、遊技球を発射させる導電性の発射部材としての打球槌300と、該打球槌300によって発射される遊技球を誘導レール42に誘導する導電性の発射レール165と、を前面枠3に設け、誘導レール42と発射レール165と打球槌300とを電気的に接続したことを特徴とする。このように構成することにより、打球槌300、発射レール165、及び誘導レール42という遊技球を遊技領域41に送り込む一連の部材を同電位状態にすることができるので、発射レール165上の遊技球を打球槌300で弾発する際、あるいは発射レール165から誘導レール42に遊技球が移る際の静電気によるノイズの発生を防止することができる。なお、実施形態中では、発射レール165と誘導レール42との電気的な接続は、配線を用いずに相互間の当接によって行う構成としているが、これに限らず、発射レールと誘導レールとを電気配線でつなぐようにしてもよい。 【0107】また、前面枠3に取り付けられて誘導レール42と電気的に接続可能な導電性のレール導電部材としての金属接続片210を備え、遊技盤40を前面枠3に収容させることで誘導レール42と金属接続片210とを電気的に接続し、該接続により誘導レール42と発射レール165と打球槌300とを電気的に接続したことを特徴とする。このように構成することにより、遊技盤40を前面枠3に収容するという簡単な作業で、誘導レール42と発射レール165とを電気的に接続することができる。 【0108】また、遊技盤40に導電接続部材としてのカーボン紙40cを設けると共に、導電性を有し遊技領域41を流下する遊技球が衝突する導電性部材(障害釘190、風車200、導電性樹脂で成形された特別可変表示装置44や普通可変入賞球装置58等の装置筐体等)と誘導レール42とをカーボン紙40cにより電気的に接続したことを特徴とする。このように構成することにより、遊技領域41内に設けられる導電性部材を、打球槌300、発射レール165、及び誘導レール42という遊技球を遊技領域41に送り込む一連の部材と同電位にすることができ、ひいては誘導レール42から遊技領域41内に遊技球が移る際の静電気によるノイズの発生も防止することができる。 【0109】また、遊技盤40の裏面側に設けられ内部を転動する遊技球と接触可能な導電性の球接触部分(例えば、各接触部材134,135)を有し且つ遊技球の払出機構を有する機構部としての機構板100と、当該弾球遊技機1の前面に設けられる球貯留部としての下皿27に払出機構が払い出した遊技球を導く導電性の球誘導部としての接続樋15と、を備え、該接続樋15と金属接続片210とを電気的に接続し、かつ接続樋15と機構板100の球接触部分とを電気的に接続することにより、接続樋15を介して金属接続片210と機構板100の球接触部分とを電気的に接続したことを特徴とする。このように構成することにより、遊技盤40を前面枠3に収容するという簡単な作業で、遊技盤40前面側の球接触部分となる誘導レール42、発射レール165、及び打球槌300と、遊技盤40裏面側の球接触部分となる機構板100の球接触部分とを電気的に接続することができる。 【0110】また、機構板100の導電性の球接触部分は、ステンレスフィラーを含有した導電性樹脂で成形されていることを特徴とする。このように構成することにより、取り分け機構板100に導電性の部材を取り付けなくても機構板100自体に導電性を持たせることができ、ひいては機構板100の軽量化を招来することができる。また、この構成によれば、ステンレスフィラーの特性から機構板100への静電気の流れ込みを徐々に行わせることができ、ひいては急激な電位の変化に起因する急激な放電を防止することができる。なお、本発明でいう機構部とは、機構板100と該機構板100に取り付けられる各種構成部材のことである。従って、機構部の導電性の球接触部分は、貯留タンク105、上皿連通口127、連絡通路130、余剰球通路128等の球接触部分も含まれることになるが、これらの構成部材が導電性の別部材で形成されるような場合には、機構板100自体(機構板主体101)の導電性の球接触部分のみを導電性樹脂で成形するようにしてもよい。 【0111】また、遊技球の貸与に対する所定の処理機能を有し、且つ電気的に接地可能な接地部としての差込みプラグ31cを有する処理装置としてのカードユニット装置31が電気的に接続可能であり、カードユニット装置31における差込みプラグ31cと接続するための配線は、遊技球の貸与に関わる信号の配線と共に弾球遊技機1に設けられた通電可能な所定の基板としての払出制御基板144に接続され、誘導レール42と発射レール165と打球槌300とは、払出制御基板144により中継されカードユニット装置31における差込みプラグ31cに電気的に接続されることを特徴とする。このように構成することにより、誘導レール42と発射レール165と打球槌300とをカードユニット装置31の差込みプラグ31cで接地することができ、ひいては弾球遊技機1の接地における作業性を向上することができる。 【0112】また、導電性の被覆体としてのカバー体88bで被覆され打球槌300を駆動する発射駆動部としてのステッピングモータ88と、前面枠3に取り付けられステッピングモータ88が取り付けられる導電性の取付基板306とを備え、ステッピングモータ88は、非導電性部材としての連結部材301を介して取付基板306に取り付けられることにより、ステッピングモータ88と取付基板306とを電気的に絶縁したことを特徴とする。このように構成することにより、ステッピングモータ88に帯電する静電気が取付基板306を介して打球槌300に流れることを防止することができる。 【0113】また、ステッピングモータ88を制御する発射制御基板90と、該発射制御基板90を収容し、取付基板306に取り付けられる発射制御基板収容体としての基板ボックス89と、を備え、該基板ボックス89には、前記発射制御基板90の収容部分を取付基板306に対して所定間隔を置いて配置するための脚部343a〜343dを設け、該脚部343a〜343dを取付基板306に取り付けることで、発射制御基板90とステッピングモータ88とを所定間隔を置いて設けたことを特徴とする。このように構成することにより、取付基板306から離れた位置に発射制御基板90を取り付けることができるので、取付基板306からのノイズや熱による悪影響を発射制御基板90が受け難くすることができる。また、取付基板306に発射制御基板89の取付スペースを大きく設ける必要がないので、発射制御基板90の配置設計において省スペース化を招来することができる。 【0114】なお、上記した実施形態では、特別可変表示装置44をLCD表示器で構成しているが、特にこれに限定するものではなく、CRT、LED、VFD、EL、あるいはプラズマによる表示器や、ドラム式又はリール式で構成することも可能である。また、弾球遊技機の構成として、始動球検出器の入賞球の検出に伴って可変表示装置での識別情報の変動を開始し、該識別情報が所定の表示結果となると特定遊技状態が発生して可変入賞球装置を開放する弾球遊技機(これを俗に第1種という)を例示しているが、特にこれに限定するものではなく、始動球検出器の入賞球の検出に伴って可変入賞球装置を開放し、該可変入賞球装置内の特定領域への遊技球の入賞により特定遊技状態を発生する弾球遊技機(これを俗に第2種という)や、始動球検出器の入賞球の検出に伴って可変表示装置での識別情報の変動を開始し、該識別情報が所定の表示結果となると権利発生状態となり、この状態で特定領域に遊技球が入賞すると特定遊技状態が発生する弾球遊技機(これを俗に第3種という)であってもよい。 【0115】また、実施形態中では、カードユニット装置31で使用する記録媒体を磁気カードとしているが、これに限らず、接触型あるいは非接触型のICカードを記録媒体としてもよい。さらに、識別符号等を用いて記録情報を特定できる場合には、バーコード等の所定の情報記録シンボル等が読み取り可能にプリントされた記録媒体でもよい。記録媒体の形状は、カード形状に限定せず、円盤状や球状、チップ状等いずれの形状であってもよい。 【0116】また、実施形態中では、弾球遊技機の横に処理装置としてカードユニット装置(記録媒体処理装置)を隣接すると共に、該カードユニット装置と弾球遊技機とを電気的に接続することで、カードユニット装置を介して弾球遊技機を接地する構成としているが、弾球遊技機を接地する処理装置は、カードユニット装置に限らず、例えば、紙幣や硬貨を投入することで貸球の処理を行う装置等であってもよい。また、実施形態中では、弾球遊技機の払出制御基板を介してカードユニット装置との接続を行う構成としているが、これに限らず、カードユニット装置との接続用にインターフェース基板を設け、該インターフェース基板の中継によって弾球遊技機をカードユニット装置における接地部と電気的に接続するようにしてもよい。 【0117】また、実施形態中では、遊技盤を直接的に前面枠に取り付けた構成としているが、これに限らず、遊技盤を機構板に取り付け、その機構板を前面枠に取り付けることで遊技盤を前面枠に収容させるようにしてもよい。なお、ここでいう遊技盤の収容とは、取り付け固定する概念は含まず、遊技盤を嵌め込む等して所定の部位に収めることをいう。 【0118】 【発明の効果】以上、説明したところから明らかなように、請求項1の発明においては、遊技領域が形成された遊技盤と、該遊技盤を収容する前面枠と、前記遊技盤の前面側に設けられ発射される遊技球を前記遊技領域に誘導する導電性の誘導レールと、を備えた遊技機において、遊技球を発射させる導電性の発射部材と、該発射部材によって発射される遊技球を前記誘導レールに誘導する導電性の発射レールと、を前記前面枠に設け、前記誘導レールと前記発射レールと前記発射部材とを電気的に接続したことを特徴とする。このように構成することにより、発射部材、発射レール、及び誘導レールという遊技球を遊技領域に送り込む一連の部材を同電位状態にすることができるので、発射レール上の遊技球を発射部材で弾発する際、あるいは発射レールから誘導レールに遊技球が移る際の静電気によるノイズの発生を防止することができる。 【0119】また、請求項2の発明においては、前記前面枠に取り付けられて前記誘導レールと電気的に接続可能な導電性のレール導電部材を備え、前記遊技盤を前記前面枠に収容させることで前記誘導レールと前記レール導電部材とを電気的に接続し、該接続により前記誘導レールと前記発射レールと前記発射部材とを電気的に接続したことを特徴とする。このように構成することにより、遊技盤を前面枠に収容させるという簡単な作業で、誘導レールと発射レールとを電気的に接続することができる。 【0120】また、請求項3の発明においては、前記遊技盤に導電接続部材を設けると共に、導電性を有し前記遊技領域を流下する遊技球が衝突する導電性部材と前記誘導レールとを前記導電接続部材により電気的に接続したことを特徴とする。このように構成することにより、遊技領域内に設けられる導電性部材を、発射部材、発射レール、及び誘導レールという遊技球を遊技領域に送り込む一連の部材と同電位にすることができ、ひいては誘導レールから遊技領域内に遊技球が移る際の静電気によるノイズの発生も防止することができる。 【0121】また、請求項4の発明においては、前記遊技盤の裏面側に設けられ内部を転動する遊技球と接触可能な導電性の球接触部分を有し且つ遊技球の払出機構を有する機構部と、当該遊技機の前面に設けられる球貯留部に前記払出機構が払い出した遊技球を導く導電性の球誘導部と、を備え、該球誘導部と前記レール導電部材とを電気的に接続し、かつ前記球誘導部と前記機構部の球接触部分とを電気的に接続することにより、前記球誘導部を介して前記レール導電部材と前記機構部の球接触部分とを電気的に接続したことを特徴とする。このように構成することにより、遊技盤を前面枠に収容させるという簡単な作業で、遊技盤前面側の球接触部分となる誘導レール、発射レール、及び発射部材と、遊技盤裏面側の球接触部分となる機構部の球接触部分とを電気的に接続することができる。 【0122】また、請求項5の発明においては、前記機構部の導電性の球接触部分は、ステンレスフィラーを含有した導電性樹脂で成形されていることを特徴とする。このように構成することにより、取り分け機構部に導電性の部材を取り付けなくても機構部自体に導電性を持たせることができ、ひいては機構部の軽量化を招来することができる。また、この構成によれば、ステンレスフィラーの特性から機構部への静電気の流れ込みを徐々に行わせることができ、ひいては急激な電位の変化に起因する急激な放電を防止することができる。 【0123】また、請求項6の発明においては、遊技球の貸与に対する所定の処理機能を有し、且つ電気的に接地可能な接地部を有する処理装置が電気的に接続可能であり、前記処理装置における前記接地部と接続するための配線は、遊技球の貸与に関わる信号の配線と共に前記遊技機に設けられた通電可能な所定の基板に接続され、前記誘導レールと前記発射レールと前記発射部材とは、前記所定の基板により中継され、前記処理装置における前記接地部に電気的に接続されることを特徴とする。このように構成することにより、誘導レールと発射レールと発射部材とを処理装置の接地部で接地することができ、ひいては遊技機の接地における作業性を向上することができる。 【0124】また、請求項7の発明においては、導電性の被覆体で被覆され前記発射部材を駆動する発射駆動部と、前記前面枠に取り付けられ前記発射駆動部が取り付けられる導電性の取付基板とを備え、前記発射駆動部は、非導電性部材を介して前記取付基板に取り付けられることにより、前記発射駆動部と前記取付基板とを電気的に絶縁したことを特徴とする。このように構成することにより、発射駆動部に帯電する静電気が取付基板を介して発射部材に流れることを防止することができる。 【0125】また、請求項8の発明においては、前記発射駆動部を制御する発射制御基板と、該発射制御基板を収容し、前記取付基板に取り付けられる発射制御基板収容体と、を備え、該発射制御基板収容体には、前記発射制御基板の収容部分を前記取付基板に対して所定間隔を置いて配置するための脚部を設け、該脚部を前記取付基板に取り付けることで、前記発射制御基板と前記発射駆動部とを所定間隔を置いて設けたことを特徴とする。このように構成することにより、取付基板から離れた位置に発射制御基板を取り付けることができるので、取付基板からのノイズや熱による悪影響を発射制御基板が受け難くすることができる。また、取付基板に発射制御基板の取付スペースを大きく設ける必要がないので、発射制御基板の配置設計において省スペース化を招来することができる。
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| 【出願人】 |
【識別番号】000144153 【氏名又は名称】株式会社三共
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| 【出願日】 |
平成13年9月12日(2001.9.12) |
| 【代理人】 |
【識別番号】100084227 【弁理士】 【氏名又は名称】今崎 一司
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| 【公開番号】 |
特開2003−79909(P2003−79909A) |
| 【公開日】 |
平成15年3月18日(2003.3.18) |
| 【出願番号】 |
特願2001−275848(P2001−275848) |
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