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【発明の名称】 遊技機、遊技機の検査装置および検査方法
【発明者】 【氏名】草間 勇
【住所又は居所】東京都豊島区東池袋2丁目23番2号 サミー株式会社内

【氏名】小林 政英
【住所又は居所】東京都豊島区東池袋2丁目23番2号 サミー株式会社内

【氏名】島田 恵一
【住所又は居所】東京都豊島区東池袋2丁目23番2号 サミー株式会社内

【要約】 【課題】遊技プログラムが記録されたROMの不正交換を確実に検査可能な検査装置を得る。

【解決手段】主制御基板に搭載されたROM251に書き込まれたROMコードを読み出すROMコード読込手段201と、スロットマシーン本体に表示されたスロット証紙用識別コード124を読み取る本体コード読込手段202と、読み出されたROMコードによって特定されるROM251とスロット証紙用識別コードによって特定されるマシン本体との組み合わせが、予め登録された正規の組み合わせに該当するか否かを照合するコード照合手段205と、コード照合手段205における照合結果を表示する照合結果報知手段206とを備えて遊技機検査装置200が構成される
【特許請求の範囲】
【請求項1】 遊技プログラムが記憶された記憶手段と、前記記憶手段に記憶された遊技プログラムに基づいて遊技機の作動を制御する制御装置とを備える遊技機において、前記記憶手段には当該記憶手段を特定する記憶手段識別情報が設定記憶されており、前記遊技機には前記記憶手段を特定可能な本体識別コードが表示されていることを特徴とする遊技機。
【請求項2】 前記記憶手段識別情報は前記記憶手段を特定するために個々の記憶手段ごとに設定された固有の識別情報を含み、前記本体識別コードは当該遊技機を特定するために個々の遊技機ごとに付与された証紙番号を含んで構成されることを特徴とする請求項1に記載の遊技機。
【請求項3】 遊技プログラムが記憶された記憶手段と、前記記憶手段に記憶された遊技プログラムに基づいて遊技機の作動を制御する制御装置とを備える遊技機の検査装置であって、前記記憶手段を特定するために当該記憶手段に予め設定記憶された記憶手段識別情報を読み出す記憶情報読込手段と、前記遊技機を特定するために当該遊技機に表示された本体識別コードを読み取る本体コード読込手段と、前記記憶情報読込手段で読み出された記憶手段識別情報と前記本体コード読込手段で読み取られた本体識別コードとの組み合わせが、予め登録された組み合わせに該当するか否かを照合する照合手段と、前記照合手段による照合結果を表示する報知手段とを備えることを特徴とする遊技機の検査装置。
【請求項4】 遊技プログラムが記憶された記憶手段と、前記記憶手段に記憶された遊技プログラムに基づいて遊技機の作動を制御する制御装置とを備える遊技機の検査方法であって、前記記憶手段を特定するために当該記憶手段に予め設定記憶された記憶手段識別情報を読み出すとともに、前記遊技機を特定するために当該遊技機に表示された本体識別コードを読み取り、このようにして読み取られた前記記憶手段識別情報と前記本体識別コードとの組み合わせが予め登録された組み合わせに該当するか否かを照合することにより、前記記憶手段と前記遊技機との組み合わせが予め登録された組合わせであるか否かを検査することを特徴とする遊技機の検査方法。
【発明の詳細な説明】【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、弾球遊技機やスロットマシンに代表される遊技機およびこれらの遊技機を検査する検査装置ならびに検査方法に関する。
【0002】
【従来の技術】弾球遊技機やスロットマシンに代表される遊技機は、遊技施設をはじめとして多くの台数が設置され利用に供されており、近年では、単調になりがちな遊技展開を複雑化し趣向をこらしたコンピュータ制御の遊技機が広く用いられている。コンピュータ制御の遊技機は、遊技プログラムが記憶されたROM等の記憶手段と、この記憶手段に記憶された遊技プログラムに基づいて遊技機の作動を制御する制御装置とを備えて構成されている。
【0003】このような遊技機の一例であるパチンコ機では、常には遊技島側に閉鎖固定される前枠の裏側に主たる制御装置である主制御基板が取り付けられており、この主制御基板に遊技プログラムが書き込まれた記憶素子(プログラムROM)が搭載されている。プログラムROMには入賞条件に応じた電動役物の開閉制御、図柄表示装置に表示する図柄組み合わせの発生確率制御など、遊技状況に応じた各種の制御フローが設定記憶されており、主制御基板は記憶された遊技プログラムに基づいてパチンコ機全体の作動を統括的に制御する。このように、プログラムROMは遊技機の動作を決定づける中枢であり、遊技プログラムを不正に改ざんした偽造ROMに差し替えられると、例えば大当たりの発生確率が正規の発生確率から変化するなど、遊技の公正が妨げられる事態が発生する。
【0004】このため、正当な権限なき第三者によるプログラムROMの差し替えや主制御基板の不正改造を防止するため、種々の不正改造防止手段が考案され遊技機に採用されている。例えば、プログラムROMが搭載された主制御基板を透明な樹脂製のケースに収容してケース外部から不正改造の有無を目視検査できるように構成した基板ケースや、締結部の一部を破断しなければケースを開放できないように構成した基板ケース、基板ケースを開放したときにその痕跡が残るように構成され貼付された封印シールなどが用いられている。また、プログラムROMに書き込まれた遊技プログラムをROM検査装置(いわゆるROMチェッカ)を用いて読み出し、読み出されたプログラムが正規の遊技プログラムと一致するか否かを直接検査する検査手段などが用いられていた。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、従来の不正改造防止手段、例えば基板ケースを開閉したときの関係部材の形態変化を観察する手段では以下のような問題があった。第1に、検査対象がプログラムROMそのものではなく基板ケース等に残された痕跡等であるため、不正改造を間接的に推認しているに過ぎない。第2に、検査対象となる事象が表面的な形態変化であるため、不正改造防止手段を欺くような巧妙な改造行為が行われやすい。第3に、不正改造が行われたか否かの判断が検査担当者の目視検査によって行われるため、検査担当者の経験や技量によって検査精度が大きく左右されるなどである。
【0006】一方、ROM検査装置でプログラムROMに書き込まれた遊技プログラムを直接検査する検査手段によれば上記のような問題は生じない。しかし、この検査は封印された基板ケースを開封して主制御基板からプログラムROMを取り外し、これをROM検査装置に取り付けて実施するため、検査を実行するにはROMの取扱い等について一定の知識および経験が必要なうえ、ROM検査装置で検査を開始するまでの準備工数や、検査終了後に遊技機を供用可能な状態に復帰させるための復帰工数などの付帯工数が多く、検査が煩雑であるという問題があった。また、この検査はROM検査装置でプログラムROMに書き込まれた遊技プログラムを読み出し、読み込まれたプログラムが正規の遊技プログラムと同一であるか否かをフローごとに逐一照合してゆくため実体的な検査に時間がかかり、上記付帯工数が多いことと相まって全体的な検査時間が長いという問題があった。
【0007】また、ROM検査装置には、検査を実行するに必要な複雑な検査プログラムのほか、検査対象となる遊技機に対応した長大な遊技プログラムを記憶させておく必要があり、複数の機種を検査するためには検査機種に対応した多数の遊技プログラムを記憶させておく必要がある。このため、ROM検査装置は複雑な判断処理を行う処理回路と大容量の記憶素子とを設け構成する必要があり、ROM検査装置が大型化するという問題があった。
【0008】本発明は、上記のような問題に鑑みて成されたものであり、遊技機に取り付けられている記憶手段が不正交換されたものであるか否かを、検査担当者の経験や技量等に左右されることなく、簡明な構成で容易かつ確実に検査可能な遊技機、遊技機の検査装置および検査方法を提供することを目的とする。
【0009】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため、本発明の遊技機は、遊技プログラムが記憶された記憶手段と、この記憶手段に記憶された遊技プログラムに基づいて遊技機の作動を制御する制御装置とを備える遊技機において、記憶手段には当該記憶手段を特定する記憶手段識別情報が設定記憶されており、遊技機には記憶手段を特定可能な本体識別コードが表示されて構成される。ここで、記憶手段を特定する「記憶手段識別情報」としては、例えば、その記憶手段が対象とする遊技機の機種に対応する識別情報や、遊技プログラムのバージョン(ROMバージョン)に対応する識別情報、遊技プログラムを記憶手段に記録した製造ロットに対応する識別情報、個々の記憶手段に対応する固有の識別情報などが挙げられる。また、「記憶手段を特定可能」とは、上記のような識別情報で規定される記憶手段を特定できることをいい、本体識別コードのコード情報に記憶手段識別情報を含んで直に記憶手段を特定できるものでも、本体識別コードのコード情報に記憶手段識別情報を含まないが本体識別コードから所定の対応表に基づいて記憶手段を特定可能なものであっても良い。また、本体に表示される本体識別コードは光学的な表示コードであっても磁気的な表示コードであっても良い。
【0010】このため、本構成の遊技機では、記憶手段に記憶された記憶手段識別情報から現に遊技機に搭載されている当該記憶手段を特定することができ、遊技機に表示された本体識別コードから本来この遊技機に搭載されているべき記憶手段を特定することができる。不正改造が行われていない遊技機では、記憶手段識別情報から特定される記憶手段と本体識別コードから特定される記憶手段とが同一であり、記憶手段に記憶手段識別情報が含まれていない場合や、たとえ含まれていても両者が相違する場合には、記憶手段が差し替えられる等の不正改造が行われたと判断することができる。
【0011】従って、本構成の遊技機によれば、記憶手段に記憶手段識別情報を記憶させてこの情報を用いることにより、簡明な構成で記憶手段の不正交換を直接的に検知することができ、また検査担当者の経験や技量等によって検査精度が左右されることなく容易に検査可能な遊技機を構成することができる。
【0012】なお、上記の記憶手段識別情報は記憶手段を特定するために個々の記憶手段ごとに設定された固有の識別情報を含み、本体識別コードは当該遊技機を特定するために個々の遊技機ごとに付与された証紙番号を含んで構成されることが好ましい。本構成の遊技機では、記憶手段識別情報に記憶手段を特定するために個々の記憶手段ごとに設定された固有の識別情報、すなわち記憶手段の個体ごとに付与されるROM番号(シリアル番号)を含んでおり、本体識別コードには当該遊技機を特定するために個々の遊技機ごとに付与された証紙番号、すなわち遊技機の機体1台ごとに遊技機管理機関から付与される管理番号(シリアル番号)を含んで構成される。ROM番号および証紙番号はともに唯一無二のシリアル番号であり、ROM番号と証紙番号とは1:1の対応関係で結ばれているため、いずれか一方を特定することで必ず他方を特定することができる。従って、このような構成の遊技機によれば、巧妙な改造行為を有効に防止できるとともに、記憶手段が不正交換されたか否かを確実かつ高精度に検査し発見することができる。
【0013】また、本発明の遊技機の検査装置は、遊技プログラムが記憶された記憶手段と、この記憶手段に記憶された遊技プログラムに基づいて遊技機の作動を制御する制御装置とを備える遊技機の検査装置であって、記憶手段を特定するために当該記憶手段に予め設定記憶された記憶手段識別情報を読み出す記憶情報読込手段と、遊技機を特定するために当該遊技機に表示された本体識別コードを読み取る本体コード読込手段と、記憶情報読込手段で読み出された記憶手段識別情報と本体コード読込手段で読み取られた本体識別コードとの組み合わせが、予め登録された組み合わせに該当するか否かを照合する照合手段と、照合手段による照合結果を表示する報知手段とを備えて構成される。
【0014】ここで、「予め登録された組み合わせ」とは、不正改造がされていない状態における本来的な遊技機本体(本体識別コード)と記憶手段(記憶手段識別情報)との組み合わせをいい、遊技機を管理する管理台帳に記録されるような正規の組み合わせをいう。なお、組み合わせ情報の具体的な登録形態は、例えば遊技機検査装置のメモリー内に正規の組み合わせをまとめた対応表を設定記憶させる形態であっても、遊技機検査装置と電話回線等を介して通信可能なホストコンピュータのメモリー内に記憶させる形態であっても良い。なお、記憶手段に設定記憶される「記憶手段識別情報」、および遊技機本体に表示される「本体識別コード」については遊技機について既述した内容と同様である。
【0015】このような構成の検査装置では、記憶手段に記憶された記憶手段識別情報を読み出すため記憶手段の不正交換を直接に検査可能である。また、記憶手段から読み出す情報は特定番地に記録された記憶手段識別情報のみであるため、制御基板に設けられた適当な入出力端子を利用して短時間に必要情報を読み出すことができる。また、照合手段が行う照合の内容は、記憶情報読込手段で読み出された記憶手段識別情報と本体コード読込手段で読み取られた本体識別コードの組み合わせが登録された組み合わせに該当するか否か、という極めて簡単な比較であるため短時間に実体検査を完了することができる。従って、準備工数等の付帯工数や実体検査工数等を削減して短時間に検査可能な検査装置を得ることができる。
【0016】また、検査内容が上記のように簡単な比較であるため検査プログラムも簡明であり、さらに、例えば登録された組み合わせを検査装置内のメモリーに記憶させる形態を採用しても、記憶されるデータは遊技機1台あたりわずかな管理情報(数値データ)の組み合わせに過ぎないため、必要な記憶容量は遊技プログラム全体を記憶させるよりも充分に小さい。従って、簡単な構成の処理回路や小容量の記憶素子を用いて遊技機検査装置を小型、低コストに構成することができる。そして、このような構成の検査装置を用いれば、遊技機に取り付けられている記憶手段が不正交換されたものであるか否かを、検査担当者の経験や技量等に左右されることなく容易に検査し発見することができる。
【0017】また、本発明の遊技機の検査方法は、遊技プログラムが記憶された記憶手段と、この記憶手段に記憶された遊技プログラムに基づいて遊技機の作動を制御する制御装置とを備える遊技機の検査方法であって、記憶手段を特定するために当該記憶手段に予め設定記憶された記憶手段識別情報を読み出すとともに、遊技機を特定するために当該遊技機に表示された本体識別コードを読み取り、このようにして読み取られた記憶手段識別情報と本体識別コードとの組み合わせが予め登録された組み合わせに該当するか否かを照合することにより、記憶手段と遊技機との組み合わせが予め登録された組合わせであるか否かを検査するように構成される。ここで、「記憶手段識別情報」、「本体識別コード」および「予め登録された組み合わせ」等については前述した内容と同様である。
【0018】従って、このような遊技機の検査方法によれば、上述した検査装置と同様に、遊技機に取り付けられている記憶手段が不正交換されたものであるか否かを直接に検査可能であり、また検査担当者の経験や技量等に左右されることなく容易に検査し発見することができる。
【0019】
【発明の実施の形態】以下、図面を参照して本発明の好ましい実施形態について説明する。本発明に係る遊技機検査装置について説明する前に、この検査装置の検査対象となる遊技機の一例としてパチンコ機について、その製造工程を含めて説明する。
【0020】このパチンコ機PMを図2および図3に示しており、機枠又は機体として所定の外郭方形枠サイズに構成された固定保持用の外枠1の前側に、これに合わせた方形枠サイズに構成された開閉搭載用の前枠2が、正面左側上下部に配設された開閉ヒンジ3a,3b及び正面右側内部に配設された施錠装置4を利用して、開閉(片持ち横開き)可能に組付けられて閉鎖状態に保持される。そしてこの前枠2の前側面域には、この領域サイズに合わせた方形枠サイズのガラス扉(ガラス窓ともいう)5が前枠2に対して図2における左側面をヒンジ結合されて開閉自在に設けられ、前枠2の裏側を覆う方形枠サイズの収容枠6が前枠2と一体に形成されて設けられ、前枠2の前面には上、下の球皿7a,7b及び打球発射装置8等が夫々装備されている。また、パチンコゲームを展開し得る遊技盤10が、前記収容枠6の収容面域に対して水平姿勢・位置の縦向きで着脱交換可能にセット保持されて、前面の遊技領域11を前記ガラス扉5の正面に臨ませている。
【0021】遊技盤10における盤前面のレール15の内側に、各種の遊技部品(入賞成立発生する大小の入賞具や図柄表示装置を含む)と多数本の遊技釘との配置設定に基づく前記遊技領域11を設けている。この遊技盤10の盤前面のレール15の外側において、盤面右下領域に後述する製造装置により貼付される証紙台紙31(図5(A)参照)が貼付され、この証紙台紙31の上に証紙番号および証紙用識別コード(二次元識別コードもしくはQRコード等と称される)が印刷された第1番号台紙32(図5(A)参照)が貼付されている。また、レール15の外側における盤面左下領域に遊技機用識別コード(これも二次元識別コードもしくはQRコードからなる)が設けられた遊技機用識別コード台紙35が貼付されている。
【0022】図5(A)に示すように、証紙台紙31には、証紙番号の管理および発行を行う遊技機管理機関のロゴマーク31aおよび名称31bと、遊技機製造メーカ名称31cとが印刷されており、この上に図示のように第1番号台紙32が貼付される。この第1番号台紙32には、証紙番号32aと、製造メーカ名および製造年月を示す表示32bと、証紙番号を含めて証紙台紙31および第1番号台紙32に表示される情報をコード化(図形コード化)して示す証紙用識別コード32cとが印刷されている。なお、このように第1番号台紙32を貼付する代わりに、この第1番号台紙32への印刷内容(すなわち、証紙番号および証紙用識別コード等)を、証紙台紙31にそのまま印刷しても良い。
【0023】遊技機用識別コード台紙35は、パチンコ機PMの組立工程の初期において付与され、この台紙35に印刷された遊技機用識別コードにより組立工程における管理が行われる。この遊技機用識別コードにはパチンコ機PMの機種情報を含む機体番号を示すコードが付与されている。なお、証紙番号は出荷されたパチンコ機を特定し管理するために遊技機管理機関が発行する公的な管理番号であり、機体番号は組立過程におけるパチンコ機を特定し管理するために遊技機メーカが付与するいわば私的な管理番号に相当する。
【0024】前枠2の裏側には、予備賞球用のタンク21および整列部材22、受電・入出力用のターミナル基板23、払い出し機構24、主制御基板25等を備えた裏機構が装備されている。主制御基板25にはROM(プログラムROM)251、RAM252、CPU(中央演算部)253等を備える集積回路(いわゆる1チップマイコン)250が実装されており(図1および図4参照)、主制御基板25はROM251に記憶された遊技プログラムに基づいてパチンコ機PMの作動を統括的に制御する。主制御基板25には、集積回路250のコード出力端子(I/Oポートピン)254に出力されるROMコードを主制御基板25の外部に出力する情報出力端子(コネクタ)255が設けられている。なお、一体の集積回路250を用いずに、ROM251、RAM252、CPU253等を各々個別の素子を用いて構成しても良い。
【0025】主制御基板25は種々の入出力端子部を除いて全体が基板ケース26に覆われている。基板ケース26は、主制御基板25を取り付けるベース部材26aと、このベース部材26aに開閉可能に取り付けられて主制御基板25の前面側を覆う蓋部材26bとからなり、不正改造を発見容易なように透明な樹脂材料を用いて形成されている。ベース部材26aと蓋部材26bとは、ねじ締結方向にのみ回転可能な一方向ねじ26c,26cを用いて締結されるとともに、ベース部材26aと蓋部材26bとを跨ぐように基板封印シール36が貼付され基板ケース26が封印される(図4では基板封印シール36の貼付前の状態を二点鎖線で示している)。なお、この基板封印シール36には、証紙番号をコード化(図形コード化)して示す基板封印コードが印刷されている。
【0026】ROM251には、遊技プログラムを記録するプログラム領域と、このROM固有の管理番号(ROM番号)であるROMコードを記録するコード領域とが設けられており、遊技プログラムの書き込み時にROMコードが書き込まれて当該ROM251、ひいては集積回路250が特定される。また、主制御基板25には、この基板固有の管理番号である基板管理番号が付与され、基板管理番号をコード化(図形コード化)して示す基板用識別コードが基板ケース26に貼付されている。
【0027】前述したように、組立工程においては遊技機識別用コードによって各パチンコ機が特定され管理されており、パチンコ機PMの機体に主制御基板25や集積回路250を取り付けたときに、例えばコードリーダ等により遊技機識別コードと基板用識別コードとを読み込むことにより、パチンコ機の管理台帳の当該機体番号に対応する欄に主制御基板25の基板管理番号やROM251のROMコード等の管理情報が付加され登録される。
【0028】このような裏機構を有した前枠2の裏面の下部にも証紙番号(この番号は上記第1番号台紙32に印刷された番号と同一番号である)および証紙用識別コードが印刷された第2番号台紙33(図5(B)参照)が貼付されている。なお、この第2番号台紙33には、証紙番号33aと、製造メーカ名および製造年月を示す表示33bと、証紙番号など必要情報をコード化(図形コード化)して示す証紙用識別コード33cとが印刷されている。
【0029】ここで、上記構成のパチンコ機PMの組立が完了しただけの段階では、証紙台紙31、第1番号台紙32、第2番号台紙33および基板封印シール36は未だ貼付されておらず、この状態(これを出荷前段階状態と称する)で例えば完成品倉庫内に保管されている。
【0030】本実施例にいう遊技機製造装置は、上記のような出荷前段階状態にあるパチンコ機PMを出荷するに際して、証紙台紙31、第1番号台紙32、第2番号台紙33および基板封印シール36等を上述した所定位置に貼付して出荷可能状態にするとともに、この過程において付与される証紙番号等の管理情報をパチンコ機の管理台帳に自動登録しており、その構成および作動について以下に説明する。
【0031】まず、出荷段階の製造装置の全体構成を図6に基づいて説明する。この図6においては、図示しない加工・組立装置により所定の加工・組立工程を経て組み立てられて出荷前段階状態となったパチンコ機PM等を保管する倉庫50と、この倉庫から搬出されてトラックTRに積み込まれて出荷されるまでの工程を行う製造装置を示している。倉庫50内には多数の保管棚51が設けられており、各棚51には、複数のパチンコ機PM等を搭載したパレット55が保管されるようになっている。各棚51へのパレット55の搬入および搬出は、棚位置情報に基づいて管理されており、自動搬入搬出装置(図示せず)により搬入・搬出が行われる。
【0032】ここで例えば、納入先からの注文に応じて出荷指令が出されると、この出荷指令に応じて自動搬入搬出装置が倉庫50の保管棚51から指令対象に該当する機種のパチンコ機PMを搭載したパレット55を出庫口に搬出する。出庫口には搬送ロボット58が設けられており、この搬送ロボット58によりパレット55の上のパチンコ機PMを一台ずつ証紙貼付装置60に搬送する工程(デパレタイズ工程S1)が行われる。
【0033】証紙貼付装置60においては、上述したように、パチンコ機PMの所定位置に証紙台紙31、第1番号台紙32および第2番号台紙33等を貼付する自動作業が行われ(証紙貼付工程S2)、次に、梱包装置80に送られてここでビニール梱包される(ビニール梱包工程S3)。最後に、出荷ラベル貼付装置85により出荷ラベルが貼付され(出荷ラベル貼付工程S4)、トラックTRに積み込まれて納入先に出荷される。
【0034】図6においては、各工程S1〜S4を模式的に示しているが、これら工程を行う各装置の具体的な配置例を図7および図8に示しており、これらの図を参照してもう少し詳しく説明する。
【0035】まず、出荷指令に応じて自動搬入搬出装置が倉庫50から指令対象に該当する機種のパチンコ機PMを搭載したパレット55を搬送レール52上に搬出し、このパレット55は搬送レール52上を搬送されて、搬送ロボット58の隣に位置する搬出口位置まで搬送される。図7から分かるように、搬送ロボット58は合計3台設けられており、各搬送ロボット58の両側にそれぞれ搬出口位置が設けられており、搬出口位置は合計6カ所設定されている。
【0036】これら6カ所の搬出口位置にそれぞれパレット55が搬送されるようになっており、このパレット55上に載置されたパチンコ機PMが搬送ロボット58により一台ずつ搬送移動装置56上に搬送される。そして、搬送移動装置56から順次、証紙貼付装置60に送られて証紙貼付工程S2が行われる。この後、ビニール梱包工程S3および出荷ラベル貼付工程S4が行われるのであるが、上記6カ所の搬出口位置にそれぞれ繋がって、合計6セットの装置が設けられており、上記工程S1〜S4が6カ所で並列に行われるように構成されている。
【0037】本実施例にいう遊技機製造装置は、上述した証紙貼付工程S2を行う証紙貼付装置60に該当し、この証紙貼付装置60について図9〜図11を参照して説明する。証紙貼付装置60は、基台フレーム61の上に、搬送方向に延びる下搬送装置62と、この下搬送装置62の上方に位置して平行に延びる上搬送装置63とを有する。これら上下搬送装置63,62の間に搬送移動装置56から送られてきたパチンコ遊技機PMを保持し、図9において矢印Aで示す方向に搬送する。
【0038】上下搬送装置63,62に保持されて矢印A方向に搬送されるときに、パチンコ機PMは、図9および図10において符号PM(1)で示す第1作業位置と、符号PM(2)で示す第2作業位置と、符号PM(3)で示す第3作業位置とに位置決め保持され、所定の作業が行われるようになっている。
【0039】まず、第1作業位置に位置したパチンコ機PM(1)に対しては、このパチンコ機PM(1)の前面側に対向して配設されたQRコードリーダ65により、パチンコ機PM(1)の遊技盤10の左下隅に貼付された遊技機用識別コード台紙35からそこに印刷された遊技機用識別コード(QRコード)を光学的に読みとる。これにより、第1作業位置にあるパチンコ機PM(1)の機種を判別するとともに、このパチンコ機の機体番号を特定する。なお、このとき、このように判別した機種が正しい機種であれば、そのまま以下の作業を続けるが、誤った機種であるときには、警報ランプ等により警報を行い、誤った機種のパチンコ機が搬送されたことを報知する。
【0040】正しい機種であるときには、第1作業位置にあるパチンコ機PM(1)の施錠装置4の裏側位置に対向して配設されているロック解除装置64を前方に移動させてその操作部64aにより施錠装置4の裏側のロック解除レバーを押して施錠を解除する。このように施錠を解除した状態で、パチンコ機PM(1)の左下側に配設されている扉開閉装置76によりガラス扉5を吸引して外側に回動させて開放する。
【0041】第1作業位置にあるパチンコ機PM(1)の遊技盤10の右下隅(図2に示すように証紙台紙31を貼付する位置)の前方に対向して、第1証紙貼付器71が配設されている。第1証紙貼付器71は、ロール状に巻かれて多数の証紙台紙31を有する証紙台紙ロールから証紙台紙31を一枚ずつ剥がすとともに、これを保持するヘッド71aを備えている。ヘッド71aはこのように剥がした証紙台紙31を、接着面をパチンコ機PM(1)の方に向けて保持するとともに、パチンコ機PM(1)の方に突出移動され、保持した証紙台紙31の接着面をパチンコ機PM(1)の遊技盤10の右下隅の所定位置(証紙貼付位置)に押し付けて貼付する。
【0042】このようにして証紙台紙31の貼付作業が完了すると、パチンコ機PMは上下搬送装置63,62により第2作業位置に搬送される。第2作業位置に位置したパチンコ機PM(2)の前側に対向して第2証紙貼付器72が配設されている。第2証紙貼付器72は、ロール状に巻かれて多数の第1番号台紙32を有する第1番号台紙ロールが装着されるようになっており、このロールにおける各第1番号台紙32に一枚ずつ所定の証紙番号等(すなわち、図5(A)に示した証紙番号32a、製造メーカ名、年月日表示32bおよび証紙用識別コード32c)を印刷するように構成されている。さらに、このように証紙番号等を印刷した第1番号台紙32を台紙ロールから一枚ずつ剥がすとともにこれを保持するヘッド72aを備えている。ヘッド72aはこのように剥がした第1番号台紙32を、接着面をパチンコ機PM(2)の方に向けて保持するとともにパチンコ機PM(2)の方に突出移動され、保持した第1番号台紙32の接着面をパチンコ機PM(2)における遊技盤10の右下隅の所定位置に貼付した証紙台紙31の上に押し付けて貼付する。このように証紙台紙31の上に証紙番号等を印刷した第1番号台紙32を貼付した状態でパチンコ機の証紙を構成し、この証紙がパチンコ機に貼付された状態となる。
【0043】さらに、第2作業位置に位置したパチンコ機PM(2)の裏側に対向して第3証紙貼付器73が配設されている。第3証紙貼付器73は、ロール状に巻かれて多数の第2番号台紙33を有する第2番号台紙ロールが装着されるようになっており、このロールにおける各第2番号台紙33に一枚ずつ所定の証紙番号等(すなわち、図5(B)に示した証紙番号33a、製造メーカ名、年月日表示33bおよび証紙用識別コード33c)を印刷するように構成されている。さらに、このように証紙番号等を印刷した第2番号台紙33を台紙ロールから一枚ずつ剥がすとともにこれを保持するヘッド73aを備えている。ヘッド73aはこのように剥がした第2番号台紙33を、接着面をパチンコ機PM(2)の裏面の方に向けて保持するとともにパチンコ機PM(2)の方に突出移動され、保持した第2番号台紙33の接着面をパチンコ機PM(2)における裏機構を保持する前枠2の裏面下端部における所定位置に押し付けて貼付する。この場合には、証紙番号等が印刷された第2番号台紙33がパチンコ機の証紙を構成する。
【0044】このようにして、第2作業位置における第1および第2番号台紙32,33の貼付作業が完了すると、パチンコ機PMは上下搬送装置63,62により第3作業位置に搬送される。第3作業位置に位置したパチンコ機PM(3)の前側および裏側には、それぞれ第1番号台紙32および証紙台紙31と、第3番号台紙33とに対向して、第1および第2カメラ66,67が配設されている。第1カメラ66は、証紙台紙31およびこの上に貼付された第1番号台紙32を撮影し、その画像情報を画像処理検査装置(図示せず)に送り、これら証紙台紙31および第1番号台紙32が所定位置に正しく貼付されているか否かを検査する。さらに、この画像処理検査装置は、第1番号台紙32に正しい証紙番号等が印刷されているか否か、印刷不良がないか否か等を検査する。同様に、第2カメラ67は、裏機構に貼付された第2番号台紙33を撮影し、その画像情報を画像処理検査装置に送り、第2番号台紙33が所定位置に正しく貼付されているか否かを検査する。さらに、この画像処理検査装置は、第2番号台紙33に正しい証紙番号等が印刷されているか否か、印刷不良がないか否か等を検査する。
【0045】なお、各図では図面が煩雑になることを防止するため記載を省略しているが、第2作業位置における第3証紙貼付器73の上部に、第2および第3証紙貼付器72,73と同様の構成を有する第4証紙貼付器が配設されており、第3作業位置には第1および第2カメラ66,67と同様の構成を有する第3カメラが配設されている。第3証紙貼付器73は基板封印シール36の台紙上に所定の証紙番号(第1番号台紙32および第2番号台紙に印刷された番号と同一番号)を印刷し、このように証紙番号を印刷した基板封印シール36を台紙ロールから一枚ずつ剥がして基板ケース26の所定位置に貼付し基板ケースを封印する。また、第3カメラは基板ケース26に貼付された基板封印シール36を撮影して画像情報を画像処理検査装置に送り、基板封印シール36が所定位置に正しく貼付されているか否か、正しい証紙番号が印刷されているか否か、印刷不良がないか否か等を検査する。
【0046】各画像処理検査において、貼付不良、印刷間違い、印刷不良等が発見されたときには、警報ランプ等により警報を行い、これらの不良が発生したことを報知する。この警報が出されたときには、警報の対象となるパチンコ機PMを取り出し、不良となった台紙を張り替える作業(手作業もしくは自動作業)が行われる。この場合、不良となった台紙に印刷された証紙番号と同一番号となる証紙番号等を台紙に印刷してこの台紙と張り替える作業が行われ、効率のよい作業が行われる。このようにして第3作業位置での検査に合格すると、管理台帳の当該機体番号に対応する欄に、第1、第2番号台紙32,33および基板封印シール36に印刷された証紙番号が管理情報として付加され登録される。そして検査に合格したパチンコ機PMは、梱包装置80に送られてビニール梱包され、さらに出荷ラベル貼付装置85により出荷ラベルが貼付されて納入先に出荷される。
【0047】このようにして出荷されたパチンコ機の管理台帳には、各パチンコ機の機体番号、基板管理番号、ROMコード、証紙番号等の主要な管理情報が登録され、例えば遊技機メーカのホストコンピュータで一元管理される。
【0048】なお、上記証紙貼付装置60を構成する第1〜第4証紙貼付器71,72,73等は、図11に二点鎖線で示すように前後に移動可能に構成されており、その保守点検作業や台紙ロールの交換作業をやりやすくするとともに、パチンコ機PMを第1作業位置から第2作業位置、さらに第2作業位置から第3作業位置に搬送するときの邪魔にならないように(特に、ガラス扉5を開放したままパチンコ機PMを搬送するときの邪魔にならないように)している。
【0049】以上においては、パチンコ機を対象として証紙の貼付の例を示したが、このような製造装置による証紙貼付の対象となる遊技機はパチンコ機に限られるものではなく、スロットマシーンなど種々の遊技機に適用可能である。以下、スロットマシーンの場合について図12および図13を参照して簡潔に説明する。
【0050】このスロットマシーンSMはいわゆる3リール型のスロットマシーンであり、機枠体100の内部に、円筒外周面に沿って多種の図柄が描かれた三つのリール103a,103b,103cを回転可能に配設して構成されている。このスロットマシーンSMによる遊技は、遊技者が遊技メダル投入口104にメダルを投入した後、スタートボタン105を押すと開始され、三つのリール103a,103b,103cが回転し始める。この状態で遊技者が停止ボタン106a,106b,106cを押すか、所定時間が経過すれば、各リール103a,103b,103cが回転を停止する。回転停止時における各リールの停止図柄の一致状態に対応して払い出しメダル数が決められており、所定の一致状態の停止図柄が発生すれば、これに対応する数のメダルがメダル払い出し口107から払い出される。
【0051】スロットマシーンSMの機枠体100は、機体の後側に位置するボックス状の枠本体100aと、この枠本体の前面側に位置して前方に開閉可能に取り付けられたドア部材100bとから構成されている。枠本体100aには、三つのリール103a,103b,103cを回転・停止作動させるリール装置103、メダルの払出を行うメダル払出装置(ホッパとも称される)108、前述したパチンコ機の主制御基板25と同様の構成を有し、ROMに記憶された遊技プログラムに基づいてスロットマシーンSMの作動を統括的に制御する主制御基板25’、リール装置103やメダル払出装置108、主制御基板25’等の構成機器に電力供給を行う電源装置109、などが取り付けられている。なお、主制御基板25’に搭載されるROM251やCPU253等の具体的な型式は、パチンコ機PMとスロットマシーンSMとで(あるいは機種により)異なる場合もあるが、各素子の基本的機能は同一であり、図1では同一機能の素子に同一番号を付して重複説明を省略する。
【0052】一方、ドア部材100bには、上記したメダル投入口104や各操作スイッチ105,106等が取り付けられるとともに、中間部に三つのリール103a,103b,103cを臨ませる第1開口101が形成され、この第1開口101を覆ってガラスが配設されている。また、ドア部材100bの下部にガラスが配設された第2開口102が設けられており、この第2開口102を覆うガラス板の内面の左右に、特許許諾証紙110およびスロット用証紙120が貼付されている。
【0053】特許許諾証紙110は、図14に示すように、所定のロゴマーク等のデザインが施された台紙111の上に、許諾番号と当該許諾下におけるシリアル番号からなる登録番号112、遊技機製造メーカ名113、製造年月114が印刷されるとともに、台紙111上に表示される情報をコード化(図形コード化)して示す許諾証紙用識別コード115が印刷されている。なお、登録番号112、遊技機製造メーカ名113、製造年月114、許諾証紙用識別コード115等を印刷した番号台紙を、上記台紙111の上に貼付して特許許諾用紙110を作成しても良い。
【0054】一方、スロット用証紙120は、図15に示すように、所定のロゴマーク等のデザインが施された台紙121の上に、製造年月122および証紙番号123が印刷され、台紙121上に表示される情報をコード化して示すスロット証紙用識別コード124が印刷されている。この場合にも、製造年月122、証紙番号123、スロット証紙用識別コード124等を印刷した番号台紙を、上記台紙121の上に貼付してスロット用証紙120を作成しても良い。
【0055】これら特許許諾証紙110およびスロット用証紙120への登録番号もしくは証紙番号等の印刷および識別コードの印刷作業と、このように印刷された各証紙110,120をスロットマシーンSMの第2開口102を覆うガラス板の内面への貼付作業、基板封印シール36の印刷および貼付作業なども、図7〜図10に示した証紙貼付装置60に類似する装置により行われる。また、基板管理番号、ROMコード、登録番号、証紙番号等の管理情報についても、前述したと同様の登録システムによりスロットマシーンの管理台帳に登録される。これらの装置構成は、対象となる機械がパチンコ機PMではなくスロットマシーンSMであるため、これに対応した構成となるが、その機構構成および作動はパチンコ機と同一であり、当業者であれば理解できるので、その詳細説明は省略する。
【0056】本発明に係る遊技機検査装置は、このようにして出荷されたパチンコ機PMやスロットマシーンSMにおける、ROM251やこのROMを搭載する主制御基板25,25’に対して不正改造が行われたか否かを検査する検査装置であり、その構成および作動について、図1を参照して以下に説明する。
【0057】遊技機検査装置200は、ROM251のコード領域に記録されたROMコードを読み出すROMコード読込手段201と、遊技機に表示された証紙用識別コード32c,33cやスロット証紙用識別コード124、許諾証紙用識別コード115、遊技機用識別コード、基板用識別コード、基板封印コードなどの本体識別コードを読み取る本体コード読込手段202と、ROMコード読込手段201で読み出されたROMコードと本体コード読込手段202で読み取られた本体識別コードとの組み合わせが、予め登録された組み合わせに該当するか否かを照合するコード照合手段205と、照合結果を表示する照合結果報知手段206などを備えて構成される。
【0058】また、本実施例に示す遊技機検査装置200では、管理台帳に登録された種々の管理情報のうち、上記のような本体識別コードに示される主要な情報、すなわち、各遊技機ごとの証紙番号や登録番号、機体番号、基板管理番号、ROMコード等を記憶する管理情報記憶手段208を備えており、これらの管理情報は遊技機メーカで一元管理される管理台帳から検査に先立ってダウンロードして用いられる。また、検査装置200には、例えば検査対象機が証紙番号により特定されたときに、この遊技機の他の管理情報を表示する管理番号表示手段207を備えている。
【0059】ROMコード読込手段201は、主制御基板25,25’の情報出力端子255に嵌合接続可能なコネクタケーブル(不図示)を有しており、このコネクタケーブルが情報出力端子255に接続され、ROMコード読込スイッチ等の所定操作が成されたときに、ROM251からCPU253およびコード出力端子254を介して情報出力端子255に出力されるROMコードを読み出し、この情報をコード照合手段205に出力する。
【0060】本体コード読込手段202は、例えばQRコードリーダを用いて構成され、リーダ部が証紙用識別コード32c,33cやスロット証紙用識別コード124、許諾証紙用識別コード115、遊技機用識別コード、基板用識別コード、基板封印コードなどの本体識別コード上に配設され、本体コード読込スイッチ等の所定操作が成されたときに、本体識別コードを光学的に読み取り、これをデコードして証紙番号、登録番号、機体番号、基板管理番号等の管理情報をコード照合手段205に出力する。なお、QRコードリーダは、識別コードをレーザ光でスキャンして反射情報を読み取る構成のコードリーダの他、カメラと画像処理装置で構成しカメラで取り込んだQRコードの画像を画像処理装置で判読して読み取る構成のものであっても良い。
【0061】コード照合手段205は、ROMコード読込手段201からROMコードが入力され、本体コード読込手段202から所定の管理情報が入力されると、管理情報記憶手段208から該当する遊技機の組み合わせ情報を呼び出し、入力された管理情報の組み合わせが管理情報記憶手段208に記録された組み合わせと一致するか否かを照合する。そして、両者の組み合わせが一致すると判断されるときには正常である(登録された組み合わせと同一である)旨の信号を照合結果報知手段206に出力し、一致しないと判断されるときには異常がある(登録された組み合わせと異なる)旨の信号を照合結果報知手段206に出力する。
【0062】照合結果報知手段206は、例えば、緑色の発光ダイオードと赤色の発光ダイオードとを有して構成され、コード照合手段205から入力される照合結果が、正常である旨の信号であるときには正常状態を示す緑色の発光ダイオードを点灯させ、異常がある旨の信号であるときには異常状態を示す赤色の発光ダイオードを点灯させて照合結果を報知する。
【0063】管理番号表示手段207は、液晶表示パネル等の文字情報を表示可能な表示装置を備えており、ROMコード読込手段201からROMコードが入力され、本体コード読込手段202から所定の管理情報が入力されると、これらの情報を入力情報として表示し、また管理情報記憶手段208から該当する遊技機の組み合わせ情報が呼び出されたときにこれらの情報を登録情報として表示する。
【0064】さて、以上のように構成される遊技機検査装置200の作用について、スロットマシーンSMにおける主制御基板25’の検査を行う場合と、ROM251の検査を行う場合とを例に説明する。
【0065】まず、主制御基板25’の検査を行う場合には、検査担当者は、本体コード読込手段202を用いてスロット用証紙120のスロット証紙用識別コード124、または特許許諾証紙110の許諾証紙用識別コード115を読み取らせる。本体コード読込手段202は読み取ったスロット証紙用識別コード124をデコードしてこの識別コードに示された情報を管理番号表示手段207に表示させ、または許諾証紙用識別コード115をデコードしてこの識別コードに示された情報を管理番号表示手段207に表示させる。
【0066】また、本体コード読込手段202は、スロット証紙用識別コード124をデコードして得た情報からこの識別コードに含まれる証紙番号123をコード照合手段205に出力し、または許諾証紙用識別コード115をデコードして得た情報からこの識別コードに含まれる登録番号112をコード照合手段205に出力する。これにより、検査対象となるスロットマシーンSMが特定される。
【0067】また、本体コード読込手段202を用いて基板用識別コードを読み取らせる。本体コード読込手段202は、読み取った基板用識別コードをデコードして得た基板管理番号を管理番号表示手段207に表示させるとともに、コード照合手段205に出力する。これにより、このスロットマシーンSMに取り付けられている主制御基板25’が特定される。
【0068】コード照合手段205は、このようにして本体コード読込手段202から入力された証紙番号123または登録番号112によって特定されるスロットマシーンSMの管理情報を管理情報記憶手段208から呼び出し、呼び出された管理情報に記録されている基板識別番号と、本体コード読込手段202から入力された基板識別番号とが同一であるか否かを照合する。そして、これら二つの基板識別番号が同一であるときには、正常である旨の信号を照合結果報知手段206に出力して緑色の発光ダイオードを点灯させ、同一でないときには異常がある旨の信号を出力して赤色の発光ダイオードを点灯させて照合結果を報知する。
【0069】なお、具体的な照合過程にあっては、本体コード読込手段202から入力される証紙番号123または登録番号112によって特定されるスロットマシーンSMの管理情報と、本体コード読込手段202から入力される基板識別番号によって特定されるスロットマシーンの管理情報とが管理情報記憶手段208から呼び出され、このようにして呼び出された二つの管理情報の組み合わせが同一であるか否かの照合が行われる。管理情報記憶手段208から呼び出された二つの管理情報の組み合わせは、ともに登録情報として管理情報表示手段207に表示され、両者が一致しない管理情報(例えば上例における証紙番号や基板管理番号)については、当該管理情報を点滅表示灯させる等によりさらに詳細な異常表示が行われる。
【0070】これにより、検査担当者は当該スロットマシーンに取り付けられている主制御基板25’が正規に取り付けられた基板であるか、不正交換された他の機体の基板であるか、あるいは不正に取り付けられた偽造基板であるか等を容易に判断することができる。
【0071】次に、ROM251の検査を行う場合には、検査担当者は基板検査を行う場合と同様に、本体コード読込手段202を用いてスロット用証紙120のスロット証紙用識別コード124、または特許許諾証紙110の許諾証紙用識別コード115を読み取らせる。本体コード読込手段202は上述したと同様に各識別コード(124または115)に示された情報を管理番号表示手段207に表示させるとともに、識別コードに含まれる証紙番号123または登録番号112をコード照合手段205に出力する。これにより、検査対象となるスロットマシーンSMが特定される。
【0072】また、検査担当者はROMコード読込手段201を用いてROM251のコード領域に記録されたROMコードを読み取らせる。ROMコード読込手段201は、読み取ったROMコードを管理番号表示手段207に表示させるとともに、この情報をコード照合手段205に出力する。これにより、このスロットマシーンSMの主制御基板25’に取り付けられている集積回路250(ROM251)が特定される。
【0073】コード照合手段205は、このようにして本体コード読込手段202から入力された証紙番号123または登録番号112によって特定されるスロットマシーンSMの管理情報を管理情報記憶手段208から呼び出し、呼び出された管理情報に記録されているROMコードと、ROMコード読込手段201から入力されたROMコードとが同一であるか否かを照合する。そして、これら二つのROMコードが同一であるときには、正常である旨の信号を照合結果報知手段206に出力して緑色の発光ダイオードを点灯させ、同一でないとき(ROMコードがない場合を含む)には異常がある旨の信号を出力して赤色の発光ダイオードを点灯させて照合結果を報知する。なお、照合手段205による具体的な照合過程や管理情報表示等については前述したと同様である。これにより、検査担当者は当該スロットマシーンに取り付けられている集積回路250(ROM251)が正規に取り付けられたものであるか、不正交換された他の機体のものであるか、あるいは偽造ROMであるか等を容易に判断することができる。
【0074】以上においては、スロットマシーンを対象として検査を行う例を示したが、これまでの説明から明らかなように、このような遊技機検査装置による検査対象となる遊技機はスロットマシーンに限られるものではなく、パチンコ機など種々の遊技機に適用可能である。
【0075】なお、管理台帳に登録される管理情報は遊技機メーカのホストコンピュータで一元管理されており、例えば遊技機の保守作業等により主制御基板の交換や集積回路の差し替え等が行われたときには、逐次管理台帳の該当管理情報が更新される。遊技機検査装置の管理情報記憶手段に記憶される管理情報は、遊技機の検査に先だって対象機種(パチンコ機、スロットマシーン、機種)に応じてダウンロードされ常に最新の管理情報が設定される。また、遊技機検査装置にこのような管理情報記憶手段を設けず、電話回線等を通じて遊技機メーカのホストコンピュータ(管理台帳)にアクセスして必要な管理情報のみを取得する(例えば照合手段が該当する遊技機の必要な管理情報のみを要求し取得する)ように構成することもできる。このような形態によれば遊技機検査装置をより小型に構成することができる。
【0076】また、実施例では証紙用識別コードやスロット証紙用識別コード、許諾証紙用識別コード、遊技機用識別コード、基板用識別コード、基板封印コードなどの本体識別コードとして二次元の図形コード(QRコード)を用いた例を開示したが、本発明に用いられるコードは証紙番号や登録番号、遊技機の機体、主制御基板等を特定可能なものであれば良く、例えば、数字や文字からなるコード番号やバーコード等の光学的手段、磁気テープ等の磁気的手段によるものであっても良い。
【0077】
【発明の効果】以上説明したように、本発明に係る遊技機の検査装置および検査方法は、遊技プログラムが書き込まれた記憶手段にこの記憶手段を特定する記憶手段識別情報を設け、この記憶手段識別情報で特定される記憶手段と、遊技機本体に表示された本体識別コードから特定される記憶手段とを照合するように構成している。従って、本構成によれば、記憶手段の不正交換等を直接的に検知することができ、また検査担当者の経験や技量等によって検査精度が左右されることなく、簡明な構成で容易かつ確実に検査可能な遊技機、遊技機の検査装置および検査方法を提供することができる。
【出願人】 【識別番号】390031783
【氏名又は名称】サミー株式会社
【住所又は居所】東京都豊島区東池袋2丁目23番2号
【出願日】 平成13年9月14日(2001.9.14)
【代理人】 【識別番号】100092897
【弁理士】
【氏名又は名称】大西 正悟
【公開番号】 特開2003−79905(P2003−79905A)
【公開日】 平成15年3月18日(2003.3.18)
【出願番号】 特願2001−280433(P2001−280433)