| 【発明の名称】 |
遊技機 |
| 【発明者】 |
【氏名】峰野 雅史 【住所又は居所】愛知県春日井市桃山一丁目127番地 マルホン工業株式会社内
|
| 【要約】 |
【課題】下皿から球抜きされた遊技球を遊技場に備えられた球箱に確実に受け取り可能にする遊技機を提供すること。
【解決手段】外枠10の下部に固定された幕板11の上部中央位置に凹部11Aを形成し、球箱50の側壁52の上部および縁部53をこの凹部11A内に受け入れ可能にする。また、幕板11の凹部11Aと連続して前枠12の下部にも凹部12Aを形成する。これにより、下皿20の球抜孔22の中心を球箱50の中心と位置合わせを可能にする。 |
【特許請求の範囲】
【請求項1】 遊技領域内へ発射される遊技球を遊技球発射装置へ供給する上皿からオーバーフローした遊技球を貯留する下皿が外枠下部の幕板の上部に配置された遊技機において、前記幕板の少なくとも上方の中央部を所定幅で後方に凹ませた凹部を形成することを特徴とする遊技機。 【請求項2】 前記凹部の寸法は、前記下皿の球抜孔からの遊技球を球箱の略中央に受け入れ可能にする十分な寸法であることを特徴とする請求項1に記載の遊技機。 【請求項3】 前記幕板の凹部は、前記遊技機の横幅方向に湾曲して形成することを特徴とする請求項1または2に記載の遊技機。 【請求項4】 前記幕板に連続する前枠の下部にも、前記幕板の前記凹部に略対応する凹部を形成することを特徴とする請求項1、2または3に記載の遊技機。
|
【発明の詳細な説明】【0001】 【発明の属する技術分野】本発明は遊技機に関し、特に遊技球を使用して遊技するパチンコ機などの遊技球を抜き取る球抜き構造を改善した遊技機に関する。 【0002】 【従来の技術】遊技機を使用して遊技するパチンコ機などの遊技機は、広く普及し種々のタイプが複数のメーカーにより製造されている。このような遊技機は、一般的に遊技場(ホール)の島設備に多数並べて取付けられる木製の外枠に、上部にヒンジで回転可能に取付けられた前枠および下部に固定された幕板を含んでいる。また、前枠には上から下に順次配置された遊技盤、上皿および下皿を含んでいる。 【0003】遊技盤には、略円形の遊技領域を有する。この遊技領域内には、例えば複数の普通図柄始動ゲート、複数の入賞口、特別図柄始動口、大入賞口、普通図柄表示装置および特別図柄表示装置などが配置されている。この遊技領域内に、遊技球発射装置から発射された遊技球を、誘導通路(ガイドレール)に沿って打ち込まれて遊技を開始する。遊技領域に設けられたこれら遊技部材の機能および遊技機による遊技の詳細は、当業者に周知であるので、ここで詳細な説明は省略する。また、上皿は、遊技球を一時的に貯留し、遊技球を整列して上述した遊技球発射装置へ供給する。下皿は、上皿からオーバーフローした遊技球を貯留する。 【0004】次に、図4は、典型的な遊技機の下皿部分を示し、図4(A)は、上述した外枠10の下部およびこの外枠10に固定された幕板11を示す斜視図である。また、図4(B)は、下皿に貯留された遊技球を球箱に球抜きする状態を示す遊技機の下部の断面図であり、遊技機の外枠10、幕板11、前枠12および下皿20と、この下皿20から球抜きされた遊技球を受けるため下皿20の下に配置された球箱50を示す。 【0005】下皿20からの球抜きは、遊技者が遊技を終了して、例えば景品交換の際または遊技機が「大当り状態」になり、多数の賞球が賞球払出装置(図示せず)から払い出されて、下皿20の遊技球貯留部21から遊技球がオーバーフローする(またはその可能性がある)際に行われる。下皿20は、外枠10の下部に固定された幕板11の上部のヒンジによって回転可能に取付けられた前枠12の下部に固定され、前枠12とともにヒンジで回転可能である。図4から理解されるように、下皿20は、遊技球貯留部21、その底面に形成された球抜孔22および球抜きレバー23を備えている。そして、下皿20は、前枠12から前面(図4(B)中の左側)に突出し、球抜孔22は、幕板11および前枠12の手前にオフセットしている。従って、球箱50を下皿20の下部に配置し、球抜きレバー23を「開」位置にすると、遊技球貯留部21に貯留された遊技球60を、球箱50内に受け取る。 【0006】 【発明が解決しようとする課題】図4(B)に示すように、球箱50は、上面が開放する全体的に直方体であり、底面51、上広がりの側壁52および側壁52の上端全周に形成され、持ち運び時に指をかける縁部53を有し、通常プラスチックの成型品である。このような球箱50を、下皿20の下部に配置すると、図4(B)に示すように、球箱50の縁部53が幕板11の前面に当接するので、下皿20の球抜孔22から球抜きされた遊技球60は、球箱50の中心からずれた位置に落下する。そのために、球抜きされた遊技球60は、球箱50内に偏在し、球箱50から外部に溢れ出し、散乱する危険がある。また、これを避けるためには、遊技者が手で遊技球60の偏在を修正するなどの作業が必要であった。さらに、球箱50の寸法は、一定ではなく異なる寸法のものがあるので、遊技者は、球箱50の寸法にも注意を払う必要があり、遊技への集中力が散漫になるおそれがあった。 【0007】本発明は、従来技術の上述した課題を解決するために考えられたものであり、下皿から球箱への球抜き作業を確実、かつ迅速に行うことを可能にする遊技機を提供することを目的とする。 【0008】 【課題を解決するための手段】本発明の遊技機は、遊技領域内へ発射される遊技球を遊技球発射装置へ供給する上皿からオーバーフロー下遊技球を貯留する下皿が外枠下部の幕板の上部に配置されたものであって、幕板の少なくとも上方の中央部を所定幅で後方に凹ませた凹部を形成する。 【0009】また、本発明の遊技機の好適な実施形態によると、凹部の寸法は、下皿の球抜孔から遊技球を球箱の略中央に受け入れ可能にする十分な寸法である。幕板の寸法は、遊技機の横幅方向に湾曲して形成する。幕板に連続する前枠の下部にも、幕板の凹部に略対応する凹部を形成する。 【0010】 【発明の実施の形態】以下、本発明による遊技機の好適な実施形態の構成および動作を、添付図面を参照して詳細に説明する。なお、説明の便宜上、上述した従来技術の構成要素に対応する構成要素には、同様の参照符号を使用し、以下の説明は、従来技術との相違点を中心に行う。 【0011】図1は、本発明による遊技機の好適な実施形態の主要部を示し、図1(A)は外枠の下部および幕板の斜視図であり、図1(B)は外枠の下部、幕板、前枠および下皿と球箱を示す断面図である。図1(B)に示すように、下皿20の構成は、従来と同様に遊技球貯留部21、球抜孔22および球抜きレバー23を備えている。外枠10は、従来の外枠と同様に縦長の矩形状であるが、その下部に固定される幕板11に変更がなされている。すなわち、幕板11は、その略下半分は平板状であるが、略上半分には後方に凹ませた凹部11Aが形成された、例えばプラスチック成型品で構成される。この凹部11Aは、図1(A)に示すように、横方向に湾曲する滑らかな形状にするのが好ましい。なお、この凹部11Aは、図1(A)に示すように比較的大きな曲率半径で、全体的に湾曲させてもよいが、中央部は略平坦とし、左右両端部を滑らかに湾曲させてもよい。なお、幕板11は、外枠10と一体形成でも、または別体形成でもよいのである。 【0012】図1(B)に示すように、幕板11の上部に凹部11Aを形成したので、球箱50の一部、特にその側壁52の上端部および縁部53が幕板11の前端11Bより後ろ側に配置が可能である。すなわち、球箱50の中心部が下皿20の球抜孔22の中心の真下になるように球箱50全体を後ろに配置が可能である。従って、下皿20の球抜きレバー23を「開」位置に操作して球抜きすると、遊技球60は、球箱50の略中央に山を形成して球箱50内に受け入れられるので、多数の遊技球60を入れても球箱50外へ溢れ難くすることができる。 【0013】なお、幕板11の高さは、一般的に球箱50の高さより十分高いので、上述のように幕板11の上部のみに凹部11Aを形成するのみでよい。しかし、図1(B)に示すように、前枠12の下部にも幕板11の凹部11Aと連続する凹部12Aを形成してもよい。図2は、このように幕板11および前枠12の両方に湾曲した凹部11A、12Aが形成されている遊技機前面下部の斜視図である。 【0014】次に、図3(A)および(B)を参照して、本発明による遊技機および球箱の関係を説明する。図3(A)は、球箱50を遊技機の下皿20の下部中央に配置し球抜きする場合の位置関係を示す。この場合には、球箱50の縁部53のコーナー部が、幕板11の湾曲した凹部11Aに略接触している。一方、図3(B)は、球箱50に球抜きした後に、球箱50を取り除く場合を示す。この場合には、矢印Pで示すように遊技者または遊技場の店員が球箱50の右端を手または空の別の球箱で左方向に押すと、遊技球で満杯の球箱50のコーナー部が幕板11の凹部11Aの湾曲部に沿って斜め前方へ押し出される。従って、球箱の交換作業を迅速、且つ円滑に行うことが可能である。 【0015】以上、本発明による遊技機の好適な実施形態の構成および動作を詳述した。しかし、好適な実施形態は本発明の単なる例示に過ぎず、特定用途に応じて種々の変形変更が可能である。 【0016】 【発明の効果】上述の説明から理解されるように、本発明の遊技機によると、次のような実用上の顕著な効果を奏することができる。先ず、請求項1に記載の発明によると、下皿の下部の幕板に凹部を形成しているので、遊技機の大当り時または遊技の終了時に、下皿の球抜き孔から排出される遊技球を受ける球箱を配置する十分なスペースを確保可能である。 【0017】請求項2に記載の発明によると、幕板に形成された凹部の寸法(深さ)を調整して、球箱の略中心が下皿の球抜孔の真下に位置できる。そこで、球箱から遊技球が外部に溢れ出すことなく球箱内に受けることが可能になり、また球箱から外部に溢れた遊技球を処理する遊技場の店員の手間を省くことが可能になる。 【0018】請求項3に記載に記載の発明によると、幕板の凹部を湾曲状に形成することにより、球箱を手で左または右に押して球箱を手前にスライドさせることが可能である。さらに、空の球箱が必要な場合には、遊技者または遊技場の店員が空の球箱を横に並べてスライドすることにより新たな球箱と円滑且つ迅速に交換可能である。 【0019】また、請求項4に記載の発明によると、前枠の下部を幕板の凹部に応じて湾曲状に形成することにより、全体的に滑らかな形状となり、遊技者または店員が鋭いエッジにより球抜き作業中に手等にけがをする危険を回避可能である。
|
| 【出願人】 |
【識別番号】591142909 【氏名又は名称】マルホン工業株式会社 【住所又は居所】愛知県春日井市桃山町1丁目127番地
|
| 【出願日】 |
平成13年9月12日(2001.9.12) |
| 【代理人】 |
【識別番号】100099254 【弁理士】 【氏名又は名称】役 昌明 (外3名)
|
| 【公開番号】 |
特開2003−79892(P2003−79892A) |
| 【公開日】 |
平成15年3月18日(2003.3.18) |
| 【出願番号】 |
特願2001−276046(P2001−276046) |
|