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【発明の名称】 パチンコ遊技機
【発明者】 【氏名】高木 将喜

【要約】 【課題】景品球が払い出される状況を遊技者が常に見られるようにすることで、景品球の払出が容易に確認できるようにし払出の有無をめぐるトラブルが起きることのないようにする。

【解決手段】遊技機の上部に景品球払出装置12を設けるとともに、遊技盤4の前面に設けられた二重ガラス3に景品球14が通過し得る隙間15を持たせ、景品球払出装置12から払い出された景品球が該隙間を通路として流落して遊技機前面の球受皿8に排出されるようにした。
【特許請求の範囲】
【請求項1】 遊技機の上部に景品球払出装置を設けるとともに、遊技盤の前面に設けられた二重ガラスに景品球が通過し得る隙間を持たせ、該景品球払出装置から払い出された景品球が該隙間を通路として流落して遊技機前面の球受皿に排出されるようにしたことを特徴とするパチンコ遊技機。
【発明の詳細な説明】【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、景品球が払い出される状況を遊技者が常に見られるように構成したパチンコ遊技機に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来から通常のパチンコ遊技機の景品球払出装置および景品球払出樋は、遊技機の裏側に設けられており、遊技者はその払出動作や入賞時に景品球が払い出される状況を見ることはできないものであった。なお、周知のように、一般にパチンコ遊技機は、前面に上部球受皿と下部球受皿とが設けられていて、上部球受皿が景品球でいっぱいになると下部球受皿に景品球が溜まるように構成されているが、下部球受皿もいっぱいになると、入賞時に景品球が実際に払い出されたかどうかを遊技者が確認することが困難になるので、場合によってはそのことでトラブルが起きることがあった。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】そこで本発明は、景品球が払い出される状況を遊技者が常に見られるように構成し、上記のような無用なトラブルが起きるおそれがないようにするとともに、パチンコ遊技の興趣を増大させようとするものである。
【0004】
【課題を解決するための手段】そのために本発明のパチンコ遊技機は、遊技機の上部に景品球払出装置を設けるとともに、遊技盤の前面に設けられた二重ガラスに景品球が通過し得る隙間を持たせ、景品球払出装置から払い出された景品球が該隙間を通路として流落して遊技機前面の球受皿に排出されるようにしたことを特徴とする。
【0005】
【発明の実施の形態】次に図面に従い本発明の実施形態を説明する。図1はこのパチンコ遊技機の正面図で、前面板1に設けられたガラス枠2により二重ガラス3が支持され、該二重ガラスの背後に始動入賞口5,大入賞口6,図柄変動表示装置7等の役物が装着された遊技盤4が設けられている。また、8は前面板1のガラス枠2の下部に設けられた上部球受皿、9はさらにその下方に設けられた下部球受皿、10は打球発射ハンドル、11は当該遊技機の上部に設けられた景品球タンクである。
【0006】また、図2,図3にも示したように、12は該景品球タンクの直下部に設けられた景品球払出装置、13は景品球タンク11から景品球払出装置12に景品球14を誘導するために設けられた傾斜樋である。前記二重ガラス3は、前側ガラス3aと後側ガラス3bとからなり、その隙間15を景品球14が通過し得る12mm程度以上に設定する。
【0007】景品球払出装置12は、遊技盤4の上端縁上に前記傾斜樋13に続く前傾状の払出樋17が被さるように固定し、該払出樋上に傾斜樋13から景品球が誘導されるようにするとともに、該払出樋17の上部に支持軸18a,18bを夫々軸受19によって該払出樋17と平行に支持し、支持軸18aに払出樋上の5個の景品球14aを包持し得る横断面二股状の払出部材20を回転自在に支持し、支持軸18bには払出樋上の10個の景品球14bを包持し得る横断面二股状の払出部材21を回転自在に支持する。そして、払出部材20に突設されたレバー22とソレノイド23の作動杆とをピン24を介して連結し、該ソレノイドの作動により該払出部材20が前方に回転動することで5個の景品球14aが前方に払い出されるようにし、同様に、払出部材21に突設されたレバーとソレノイド25の作動杆とをピンを介して連結し、該ソレノイドの作動により該払出部材21が前方に回転動することで10個の景品球14bが前方に払い出されるように構成する。なお、図3にも示されるように、後側ガラス3bの上縁に払出樋16の前縁と連通し得る庇状の球誘導片26が固着され、払出樋17上から払い出された景品球は該球誘導片26上を転動し隙間15に流落する。
【0008】また、27は二重ガラス3の隙間15中の下方部に傾斜状に設けた球集合樋で、該集合樋の下端部を上部球受皿8に透孔28を介して連通させることで、隙間15を通路として該集合樋上に落下した景品球が該上部球受皿8に排出されるように構成している。
【0009】なお、30は払出樋17の至端部に設けられた球止で、該球止は所要の球抜時に可動し、該景品球を球抜樋31に誘導できるようにしている。また、32は前記球誘導片26の下側に位置するように遊技盤4の上部前面に固着した景品球誘導樋で、該誘導樋は上部球受皿8に連通させてあり、図4に示したようにガラス枠2を開放した状態で景品球が払い出された場合にその景品球が遊技盤面に流下することなく上部球受皿8に排出されるようにするために設けられる。
【0010】このように構成したパチンコ遊技機では、打球が遊技盤面上の上記始動入賞口5,大入賞口6等に入賞することで制御装置からの指令によりソレノイド23,25等が励磁され払出部材20,21等が回転動することで夫々5個または10個の景品球が払い出され、その景品球は遊技盤を見ている遊技者の目の前を過ぎるように二重ガラス3の隙間15を流落し上部球受皿8に排出される。このため、遊技者は遊技中にこの景品球払出の有無を容易に確認することができる。なお、払出部材20,21を同時に回転させたときは15個の景品球が同時に払い出される。
【0011】またこの実施形態に示した景品球払出装置では、払出個数を5個用のものと10個用のものとに分けて設けたことで、その作動状況を見ておれば景品球の払出個数をも容易に確認することができる。なお、払出部材20,21等の長さを設計変更することにより、景品球の払出個数は3個や12個等任意に変更できることは言うまでもない。そしてこの景品球払出装置によれば、景品球が横一列にて払出されるので、遊技者の目前を景品球が滝のようによぎり、遊技者に大きなインパクトを与えられるとともに、払出能力が高いので、大当たり時等、頻繁に払出を要する場合への対処も可能である。
【0012】また、このパチンコ遊技機では、従来の遊技機のように裏側に景品球排出樋等を設けなくてもよいので、構成が簡略化されるとともに、裏側スペースを有効に利用できるようになる。なお、景品球とガラスとの衝突に伴う騒音や破損を防止するため、例えばビニルシートのような透明な緩衝用シートを内面に貼付するのがよい。
【0013】
【発明の効果】このように本発明のパチンコ遊技機では、遊技機の上部に景品球払出装置を設けるとともに、遊技盤の前面に設けられた二重ガラスに景品球が通過し得る隙間を持たせ、景品球払出装置から払い出された景品球が該隙間を流落して遊技機前面の球受皿に排出されるようにしたことから、遊技者が景品球払出状況を容易に確認できるようになり、景品球払出の有無をめぐっての無用なトラブルの発生が防止されるとともに、景品球払出の状況が見られることで追力が増しパチンコ遊技の興趣を増大させる効果がある。
【出願人】 【識別番号】501358404
【氏名又は名称】高木 将喜
【出願日】 平成13年9月11日(2001.9.11)
【代理人】 【識別番号】100112531
【弁理士】
【氏名又は名称】伊藤 浩二
【公開番号】 特開2003−79891(P2003−79891A)
【公開日】 平成15年3月18日(2003.3.18)
【出願番号】 特願2001−275545(P2001−275545)