| 【発明の名称】 |
遊技機 |
| 【発明者】 |
【氏名】井置 定男
【氏名】田口 英雄
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| 【要約】 |
【課題】変動表示ゲームの興趣を高めることを可能とする遊技機を提供する。
【解決手段】変動表示ゲームの結果予め定められた有効ライン上で図柄が特定の停止態様になることに関連して特定の遊技価値を付与可能に制御を行う制御装置を備える遊技機である。重合変動表示と有効ライン方向スクロール変動表示との2つの態様の変動表示を、一連の変動表示中に表示可能な変動表示手段を備える。重合変動表示は、複数の図柄を奥から手前側に向け重ね合わせるかのようにして構成した図柄列を表示し、該図柄列の前列の図柄を順次捲ってその奥の図柄が見える状態となるように移動させて行う。或いは、重合変動表示は、図柄列の前列の図柄の前に次の図柄を順次重ねた状態で出現させて行う。有効ライン方向スクロール変動表示は、複数の図柄を有効ライン方向に並べて、該方向にスクロールさせることにより行う。 |
【特許請求の範囲】
【請求項1】変動表示装置の複数の変動表示領域に複数種類の図柄を変動表示する変動表示ゲームを行い、該変動表示ゲームの結果予め定められた有効ライン上で図柄が特定の停止態様になることに関連して特定の遊技価値を付与可能に制御を行う制御装置を備える遊技機において、前記制御装置は、前記複数の図柄を奥から手前側に向け重ね合わせるかのようにして構成した図柄列を表示し、該図柄列の前列の図柄を順次捲ってその奥の図柄が見える状態となるように移動させるか、又は、該図柄列の前列の図柄の前に次の図柄を順次重ねた状態で出現させることにより、図柄の変動表示を行う重合変動表示と、複数の図柄を前記有効ライン方向に並べて、該方向にスクロールさせることにより、図柄の変動表示を行う有効ライン方向スクロール変動表示と、の2つの態様の変動表示を、一連の変動表示中に表示可能な変動表示手段を備えることを特徴とする遊技機。 【請求項2】前記制御装置は、前記重合変動表示の際、各図柄の種類を識別させるための識別要素を視認可能に重合表示することを特徴とする請求項1記載の遊技機。 【請求項3】前記制御装置は、前記重合変動表示を第1の図柄配列で変動表示制御し、前記有効ライン方向スクロール変動表示を前記第1の図柄配列とは異なる第2の図柄配列で変動表示制御することを特徴とする請求項1又は2記載の遊技機。 【請求項4】前記第2の図柄配列は、特定の停止態様を形成可能な変動表示領域数以上に連続して配列された図柄により構成され、その全体或いは一部により特定の停止態様を形成可能な特定配列部分を含むことを特徴とする請求項3記載の遊技機。 【請求項5】前記制御装置は、前記第2の図柄配列を、前記特定の停止態様を形成可能な配列部分を多く含む特定図柄配列と、少なく含む通常図柄配列とに設定可能な配列設定手段を備え、前記配列設定手段が前記第2の図柄配列を前記特定図柄配列に設定した状態になっている場合には、該状態になっていることを、前記制御装置が、前記有効ライン方向スクロール変動表示中の背景表示により報知可能であることを特徴とする請求項3又は4記載の遊技機。 【請求項6】前記第2の図柄配列は、前記有効ライン方向スクロール変動表示中、常にリーチ状態となるような配列であることを特徴とする請求項3〜5の何れかに記載の遊技機。 【請求項7】前記制御装置が、前記重合変動表示と、前記有効ライン方向スクロール変動表示と、の2つの態様の変動表示を一連の変動表示中に表示する場合には、前記有効ライン上で図柄が特定の停止態様となる可能性が高いことを特徴とする請求項1〜6の何れかに記載の遊技機。 【請求項8】前記制御装置は、変動表示の態様を前期重合変動表示から前記有効ライン方向スクロール変動表示に移行させた後は、該有効ライン方向スクロール変動表示を、重合変動表示の際の図柄列を前記有効ライン方向に並べ、該方向にスクロールさせて行い、さらに該有効ライン方向スクロール変動表示から再び重合変動表示に移行させた後は、該移行段階で各変動表示領域に表示されている図柄列を用いて該重合変動表示を行うことを特徴とする請求項1〜7の何れかに記載の遊技機。 【請求項9】前記制御装置は、前記重合変動表示と、前記有効ライン方向スクロール変動表示とを、図柄に通常キャラクタを付随させた状態で表示し、始動口への入賞に関連して所定の抽選を行う結果、大当たりが決定されている場合には、所定の割合で、前記通常キャラクタに代えて、該通常キャラクタとは異なる特定キャラクタを付随させた状態で図柄を表示した後に、前記有効ライン上で特定の停止態様を形成して表示することを特徴とする請求項1〜8の何れかに記載の遊技機。
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【発明の詳細な説明】【0001】 【発明の属する技術分野】本発明は、例えばパチンコ遊技機等の遊技機に関する。 【0002】 【従来の技術】従来より、遊技機として、例えば、遊技盤面に、複数種類の図柄を変動表示可能な変動表示装置と、始動口を設け、該始動口への遊技球(遊技媒体)の入賞に基づき複数種類の図柄を変動表示させて変動表示ゲームを行うようにしたパチンコ遊技機が知られている。 【0003】上記変動表示ゲームは、例えば、複数種類の図柄を、変動表示装置に形成された変動表示領域(例えば、左、中、右の各変動表示領域)にて、上から下に各図柄が移動するように変動表示させることで行われ、変動表示ゲームの開始から所定時間経過した時点で、各変動表示領域の変動表示を、例えば、左、中、右の順に停止させて各々所定の図柄を停止表示することで停止結果態様を導出するようになっている。 【0004】そして、各変動表示領域に停止表示された図柄が予め定められた特定の停止態様(例えば、「1,1,1」、「2,2,2」、・・・等のゾロ目)を形成した場合に、遊技者に付与される遊技価値としての特別遊技状態が発生し、例えば、遊技盤に設けられている変動入賞装置が開状態に変換することで遊技者が多量の遊技球を獲得可能な状態となる。 【0005】また、リーチ状態となった場合、即ち、例えば、左と右の変動表示領域の変動表示が停止して、中の変動表示領域の変動表示のみが行われている段階で、左と右の変動表示領域に停止表示された図柄が、特定の停止態様を成立する可能性のある停止態様(例えば、「2,−,2」、−は未停止状態)を形成した場合、遊技者に特別遊技状態の発生に対する期待感を高めるために、中の変動表示領域における変動表示の速度を低速にするとともにその変動表示時間を通常よりも長くするような変動表示を行うようなものが一般的となっている。 【0006】このような遊技機では、図柄列を構成する図柄として、種々の数字、文字、記号、絵図、キャラクタ等を用いたり、それら図柄の変動表示の過程で、図柄を伸縮したり、拡大表示したり、或いは変動方向を変えたりすることにより、図柄の変動表示態様を多彩なものにして、変動表示ゲームの興趣を向上させるようにしている。 【0007】 【発明が解決しようとする課題】しかしながら、図柄自体にはそれほど変化があるわけではないので、上述したような変動表示ゲームにおける表示演出は既にマンネリ化してきており、このように新鮮味に乏しい表示演出だけでは、遊技の興趣を得難くなってきている。 【0008】本発明は、上記問題点に鑑みなされたもので、変動表示ゲームの興趣を高めることを可能とする遊技機を提供することを目的とする。 【0009】 【課題を解決するための手段】上記課題を解決するため、請求項1記載の発明は、変動表示装置の複数の変動表示領域に複数種類の図柄を変動表示する変動表示ゲームを行い、該変動表示ゲームの結果予め定められた有効ライン上で図柄が特定の停止態様になることに関連して特定の遊技価値を付与可能に制御を行う制御装置を備える遊技機において、前記制御装置は、前記複数の図柄を奥から手前側に向け重ね合わせるかのようにして構成した図柄列を表示し、該図柄列の前列の図柄を順次捲ってその奥の図柄が見える状態となるように移動させるか、又は、該図柄列の前列の図柄の前に次の図柄を順次重ねた状態で出現させることにより、図柄の変動表示を行う重合変動表示と、複数の図柄を前記有効ライン方向に並べて、該方向にスクロールさせることにより、図柄の変動表示を行う有効ライン方向スクロール変動表示と、の2つの態様の変動表示を、一連の変動表示中に表示可能な変動表示手段を備える構成とした。 【0010】ここで、変動表示装置は、液晶表示装置、CRT(陰極線管)表示装置、多数の発光素子を配列した表示装置、回転ドラムを使用したメカ式の表示装置などの単体の装置により構成しても良いし、或いは、これらのうち複数の装置を組み合わせて構成しても良く、要するに、複数種類の図柄を変動表示可能な変動表示領域を備えていれば良い。 【0011】変動表示ゲームとは、例えば、複数の変動表示領域にて複数種類の図柄を順次変動表示させた後に停止表示する遊技のことである。「変動表示ゲームの結果予め定められた有効ライン上で図柄が特定の停止態様になる」とは、例えば、各変動表示領域にて変動表示された図柄が、例えば、「7,7,7」のゾロ目などの予め定められた特定の組合せ態様となって、有効ライン上に停止表示された状態となることである。特定の遊技価値とは、特別遊技状態(遊技者にとって特に有利な遊技状態)等の発生に基づいて付与される遊技媒体の大量獲得機会等のことである。遊技媒体は、例えば、遊技球或いはコインなどであることが挙げられる。特別遊技状態には、例えば、第1種のパチンコ遊技機における大入賞口(特別変動入賞装置ともいう)の開放、第3種のパチンコ遊技機における権利発生の状態、或いは電動役物を複数備えた一般電役機における電動役物を連続して開放させる状態、スロットマシンでのボーナスゲーム(ビッグボーナスゲーム、レギュラーボーナスゲーム)などが含まれる。有効ラインとは、複数の変動表示領域どうしを結ぶラインのうち、変動表示ゲームの結果、ライン上に図柄が特定の停止態様となって停止表示されることに関連して、特定の遊技価値の付与を行うラインのことをいう。制御装置は、遊技を統括的に制御する遊技制御装置と、遊技制御装置からの指令信号に基づいて表示装置の表示内容を制御する表示制御装置と、から構成しても良いし、1つの制御装置から構成しても良い。 【0012】この請求項1記載の発明によれば、複数種類の図柄を奥から手前側に向け重ね合わせるかのようにして構成した図柄列を表示し、該図柄列の前列の図柄を順次捲ってその奥の図柄が見える状態となるように移動させるか、又は、該図柄列の前列の図柄の前に次の図柄を順次重ねた状態で出現させることにより、図柄の変動表示を行う重合変動表示と、複数の図柄を有効ライン方向に並べて、該方向にスクロールさせることにより、図柄の変動表示を行う有効ライン方向スクロール変動表示との2つの態様の変動表示を、一連の変動表示中に表示することにより、従来にない斬新な変動表示となる。従って、変動表示ゲームの興趣が向上する。 【0013】請求項2記載の発明は、請求項1記載の遊技機において、前記制御装置は、前記重合変動表示の際、各図柄の種類を識別させるための識別要素を視認可能に重合表示することを特徴としている。 【0014】識別要素とは、例えば数字、記号、或いはキャラクタ等を模すことにより、互いに識別可能に表示された表示要素である。 【0015】請求項2記載の発明によれば、重合変動表示の際、各図柄の種類を識別させるための識別要素を視認可能に重合表示するので、奥側の図柄についても図柄の種類を識別することができる。 【0016】請求項3記載の発明は、請求項1又は2記載の遊技機において、前記制御装置は、前記重合変動表示を第1の図柄配列で変動表示制御し、前記有効ライン方向スクロール変動表示を前記第1の図柄配列とは異なる第2の図柄配列で変動表示制御することを特徴としている。 【0017】この請求項3記載の発明によれば、重合変動表示を第1の図柄配列で変動表示制御し、有効ライン方向スクロール変動表示を前記第1の図柄配列とは異なる第2の図柄配列で変動表示制御するので、変動表示ゲームを、より一層変化に富んだものにして、興趣を高めることができる。 【0018】請求項4記載の発明は、請求項3記載の遊技機において、前記第2の図柄配列は、特定の停止態様を形成可能な変動表示領域数以上に連続して配列された図柄により構成され、その全体或いは一部により特定の停止態様を形成可能な特定配列部分を含むことを特徴としている。 【0019】この請求項4記載の発明によれば、第2の図柄配列は、特定の停止態様を形成可能な変動表示領域数以上に連続して配列された図柄により構成され、その全体或いは一部により特定の停止態様を形成可能な特定配列部分を含むので、有効ライン方向スクロール変動表示を、特定の停止態様を導出可能な図柄配列で行うことができるため、遊技者に期待感(有効ライン上で図柄が特定の停止態様となって特定の遊技価値が付与されることに対する期待感)を与えることができる。 【0020】請求項5記載の発明は、請求項3又は4に記載の遊技機において、前記制御装置は、前記第2の図柄配列を、前記特定の停止態様を形成可能な配列部分を多く含む特定図柄配列と、少なく含む通常図柄配列とに設定可能な配列設定手段を備え、前記配列設定手段が前記第2の図柄配列を前記特定図柄配列に設定した状態になっている場合には、該状態になっていることを、前記制御装置が、前記有効ライン方向スクロール変動表示中の背景表示により報知可能であることを特徴としている。 【0021】この請求項5記載の発明によれば、第2の図柄配列は、配列設定手段によって、特定の停止態様を形成可能な配列部分を多く含む特定図柄配列と、少なく含む通常図柄配列とに設定することが可能であるので、有効ライン方向スクロール変動表示がより一層変化に富んだものとなる。よって、変動表示ゲームの興趣を高めることができる。また、第2の図柄配列が特定図柄配列に設定された状態になっている場合には、該状態になっていることを、有効ライン方向スクロール変動表示中の背景表示により報知可能であるので、遊技者は、この背景表示により、有効ライン方向スクロール変動表示が、特定の停止態様を形成可能な配列部分を多く含む図柄配列で行われていることを認識できるとともに、このことを認識することにより、期待感を抱くことができる。 【0022】請求項6記載の発明は、請求項3〜5の何れかに記載の遊技機において、前記第2の図柄配列は、前記有効ライン方向スクロール変動表示中、常にリーチ状態となるような配列であることを特徴としている。 【0023】ここで、リーチ状態とは、例えば、変動表示領域3つの場合、3図柄中少なくとも2図柄が同一図柄である状態のことである。例えば、同一図柄が1図柄置きに配列された状態、或いは、同一図柄が2図柄続く配列状態などが挙げられる。 【0024】この請求項6記載の発明によれば、第2の図柄配列により行われる有効ライン方向スクロール変動表示が常にリーチ状態となるように表示制御されるので、遊技者に極めて高い興趣を与えることができる。 【0025】請求項7記載の発明は、請求項1〜6の何れかに記載の遊技機において、前記制御装置が、前記重合変動表示と、前記有効ライン方向スクロール変動表示と、の2つの態様の変動表示を一連の変動表示中に表示する場合には、前記有効ライン上で図柄が特定の停止態様となる可能性が高いことを特徴としている。 【0026】この請求項7記載の発明によれば、重合変動表示と有効ライン方向スクロール変動表示とを一連の変動表示中に表示する場合には、有効ライン上で図柄が特定の停止態様となる可能性が高いので、該表示を行うことにより、遊技者に期待感を抱かせることができる。 【0027】請求項8記載の発明は、請求項1〜7の何れかに記載の遊技機において、前記制御装置は、変動表示の態様を前期重合変動表示から前記有効ライン方向スクロール変動表示に移行させた後は、該有効ライン方向スクロール変動表示を、重合変動表示の際の図柄列を前記有効ライン方向に並べ、該方向にスクロールさせて行い、さらに該有効ライン方向スクロール変動表示から再び重合変動表示に移行させた後は、該移行段階で各変動表示領域に表示されている図柄列を用いて該重合変動表示を行うことを特徴としている。 【0028】この請求項8記載の発明によれば、変動表示の態様を重合変動表示から有効ライン方向スクロール変動表示に移行させた後は、該有効ライン方向スクロール変動表示を、重合変動表示の際の図柄列を有効ライン方向に並べ、該方向にスクロールさせて行い、さらに該有効ライン方向スクロール変動表示から再び重合変動表示に移行させた後は、該移行段階で各変動表示領域に表示されている図柄列を用いて該重合変動表示を行うので、重合変動表示と有効ライン方向スクロール変動表示との間の移行をスムーズに行うことができる。また、図柄列を変動表示することで、該図柄列の前列の図柄を有効ライン方向スクロール変動表示するので、極めて斬新な表示になる。 【0029】請求項9記載の発明は、請求項1〜8の何れかに記載の遊技機において、前記制御装置は、前記重合変動表示と、前記有効ライン方向スクロール変動表示とを、図柄に通常キャラクタを付随させた状態で表示し、始動口への入賞に関連して所定の抽選を行う結果、大当たりが決定されている場合には、所定の割合で、前記通常キャラクタに代えて、該通常キャラクタとは異なる特定キャラクタを付随させた状態で図柄を表示した後に、前記有効ライン上で特定の停止態様を形成して表示することを特徴としている。 【0030】なお、通常キャラクタは各図柄で同様であっても良いし、各図柄毎に異なっていても良い。 【0031】この請求項9記載の発明によれば、重合変動表示と有効ライン方向スクロール変動表示では、図柄に通常キャラクタを付随させた状態で表示するので、変動表示の興趣が増す。また、始動口への入賞に関連して所定の抽選を行う結果、大当たりが決定されている場合には、所定の割合で、通常キャラクタに代えて、特定キャラクタを付随させた状態で図柄を表示した後に、有効ライン上で特定の停止態様を形成して表示するので、変動表示中に、図柄に特定キャラクタを付随させて表示した場合には、遊技者に極めて高い期待感を抱かせることができる。これは、変動表示中に、図柄に付随させて特定キャラクタを表示した場合には、該変動表示の結果、有効ライン上で特定の停止態様を形成して大当たりとなり、特定の遊技価値が付与されることを、該変動表示が行われている段階で遊技者に報知することができるからである。 【0032】 【発明の実施の形態】以下、図面を参照して、本発明に係る実施の形態について説明する。本実施の形態は、本発明に係る遊技機の適例としてのパチンコ遊技、特に、いわゆる「第1種」に属するタイプのパチンコ遊技機について説明を行うものである。 【0033】図1に示すパチンコ遊技機100は、遊技盤1により構成される遊技領域1a内に遊技球(遊技媒体)を発射して遊技を行うものである。遊技盤1のガイドレール2で囲まれた遊技領域1aには、普図始動ゲート6,6、特別図柄(特図)表示装置4、普通図柄(普図)表示器7、普通変動入賞装置9、特別変動入賞装置5、一般入賞口8,…、風車と呼ばれる打球方向変換部材14,…、多数の障害釘(図示略)などが配設されている。 【0034】特別図柄表示装置4は、例えば、液晶表示装置(LCD:Liquid Crystal Display)からなる変動表示装置4aと、後述する表示制御装置(制御装置)40(図2)とを備え、このこの表示制御装置40の制御下で変動表示装置4aにおいて複数の図柄(=特図;詳細後述)を変動表示させることにより特図の変動表示ゲームが可能となっている。普図表示器7は、例えば、7セグメント型のLEDなどによって構成され、普通図柄(例えば、図柄、数字、記号など)の変動表示ゲームが行われるようになっている。 【0035】普通変動入賞装置(始動口)9は左右一対の開閉部材9a,9aを具備し、この開閉部材9a,9aは、常時は遊技球が1個流入可能な程度の間隔で閉じた状態(遊技者にとって不利な状態)を保持しているが、普図表示器7の変動表示ゲームの結果が所定の停止表示態様(例えば、「7」)となった場合には、逆「ハ」の字状に開いて普通変動入賞装置9に遊技球が流入しやすい状態(遊技者にとって有利な状態)に変化されるようになっている。この普通変動入賞装置9は、特図の始動口も兼ね、その内部(入賞領域)に特図始動センサ9b(図2)を備えている。また、普図始動ゲート6,6内には、該普図始動ゲート6,6を通過した遊技球を検出するための普図始動センサ6b,6b(図2)が設けられている。 【0036】特別変動入賞装置5はアタッカー形式の開閉扉5aによって開閉される大入賞口5bを備えている。開閉扉5aはその上端側が手前側に倒れる方向に回動して開放可能になっていて、例えば、特図の変動表示ゲームの結果が特定の停止態様(例えば、「7、7、7」のゾロ目)となって大当たりとなり特別遊技状態が発生した場合に、大入賞口5bが開放されるようになっている。この大入賞口5bの内部(入賞領域)には、該大入賞口5bに入った遊技球を検出するためのカウントセンサ5c(図2)と、大入賞口5bに入った遊技球のうち継続入賞領域(V入賞領域)に流入した遊技球を検出するための継続センサ5d(図2)が配設されている。さらに、各一般入賞口8,…の内部(入賞領域)には、該入賞口8,…に入った遊技球を検出するための入賞口センサ8a,…(図2)が配設されている。 【0037】また、図2に示すように、パチンコ遊技機は、遊技領域1aにおける遊技に関する統括的な制御を行う遊技制御装置(制御装置)20を備えている。この遊技制御装置20は、CPU(Central Processing Unit)21a、RAM(Random Access Memory)21b、ROM(Read Only Memory)21c等を有する遊技用マイクロコンピュータ21、入力I/F23a、出力I/F23b、発振器22等により構成されている。このうち、CPU21aは、制御部、演算部を備え、演算制御を行う他、特図や普図の変動表示ゲームに関連する各種乱数値なども生成している。各種乱数値には、特図の大当たり判定用乱数値や普図の当たり判定用乱数値、及び確変判定用乱数値などが含まれる。RAM21bは、普通変動入賞装置9内に設けられた特図始動センサ9bのオン信号の記憶(特図始動記憶)、及び、普図始動ゲート6,6に設けられた普図始動センサ6b,6bのオン信号の記憶(普図始動記憶)の記憶領域、CPU21aで生成される各種乱数値の記憶領域、各種データを一時的に記憶する記憶領域、並びに、CPU21aの作業領域を備えている。ROM21cには、遊技上の制御プログラムや制御データが書き込まれている他、特図の大当たり発生を判定するための特図の大当たり判定値、普図の当たり発生を判定するための普図の当たり判定値、及び確変判定値などが書き込まれている。 【0038】また、入力I/F23aには、図示しないローパスフィルタ及びバッファーゲートを介して、特図始動センサ9b、普図始動センサ6b,6b、継続センサ5d、カウントセンサ5c、一般入賞口8,…の内部に設けられ該一般入賞口8,…に入った遊技球を検出するための入賞口センサ8a,…などが接続されており、これらからの各種信号が入力されている。そして、これら各種信号は、入力I/F23aにより中継されて、CPU21aに対し出力されている。一方、出力I/F23bには、CPU21aから出力される各種の制御信号が入力され、これら制御信号は、出力I/F23bにより中継されて、図示しない出力ポート及びドライバーを介して、普通図柄表示器7、特別変動入賞装置5の開閉扉5aの駆動手段としての大入賞口ソレノイド5e、普通変動入賞装置9の開閉部材9a,9aの駆動手段としての普通電動役物(普電)ソレノイド6c、排出制御装置30、表示制御装置40(詳細は以下で説明)、装飾制御装置50、音制御装置60、盤用外部情報出力部81などに出力されている。 【0039】なお、排出制御装置30は、遊技制御装置20からの指令に基づき、賞球の排出などを行うための装置であり、装飾制御装置50は遊技制御装置20からの指令に基づき、特図始動記憶表示装置4bや普図始動記憶表示器6aの記憶表示を制御したり、ランプ類などの装飾部材の点灯状態を制御したりするための装置であり、音制御装置60は遊技制御装置20からの指令に基づき、スピーカ(図示略)による発音動作などを制御するための装置である。また、盤用外部情報出力部81は、遊技制御装置20からパチンコ遊技機の外部に対し出力される外部情報を中継するものである。 【0040】遊技制御装置20のCPU21aは、例えば、特図始動センサ9bからの検出信号(始動信号)の入力等に基づき、RAM21bに記憶されている乱数値を抽出し、該乱数値と、予めROM21cに記憶されている判定値との比較により、遊技者に対して所定の遊技価値(例えば、特別遊技状態の発生による賞球の大量獲得の機会など)を付与するか否かを決定する。また、該決定に基づいて、表示制御装置40に表示データを送って変動表示装置4aに変動表示ゲームを行わせたり、音制御装置60に音データを送って、スピーカより出力される効果音を制御したり、装飾制御装置50に装飾データを送って、ランプ等の点灯状態を制御したりする。さらに、遊技制御装置20のCPU21aは、入賞口スイッチ8a,…、特図始動センサ9b、アタッカーカウントスイッチ5cから入賞球の検出信号が入力された場合に、それら検出信号に基づいて、排出制御装置30に賞球データを送って所要数の賞球を排出させる制御も行う。 【0041】また、図2に示すように、特別図柄表示装置4の表示制御装置40は、遊技制御装置20からの指令(表示制御情報)に基づいて、変動表示装置4aに図柄による特図の変動表示ゲームを含む各種の演出表示や、その他の各種情報表示などを行わせる表示制御を行う。 【0042】図2に示すように、表示制御装置40は、CPU(Central Processing Unit)41、ROM(Read Only Memory)42、RAM(Random Access Memory)43、DMAC(Direct Memory Access Controller)44、発振器45、VDC(Video Digital Controller)46、フォントROM47、VDC46の電気信号(入力信号)を光信号(出力信号)に変換させる際のγ補正を行うγ補正回路48、インターフェイス49などを備えている。 【0043】このうち、CPU41は、その内部に制御部、演算部、各種カウンタ、各種レジスタなどを備えてなり、遊技制御装置20とインターフェイス49を介して接続されて該遊技制御装置20の制御下で変動表示装置4aの制御を行っている。その制御データは発振器45からのパルスに同期させてVDC46に送られる。ROM42には、変動表示装置4aの表示制御を行うための表示制御プログラムや表示制御データ等が書き込まれている。RAM43は、各種データを一時的に記憶する記憶領域やCPU41の作業領域などを備えている。DMAC44は、遊技用マイクロコンピュータ21からの表示制御情報に対し、CPU41とのアクセスなしで直接各メモリーやVDC46等の間で表示制御データのやり取りを行っている。 【0044】フォントROM47には、変動表示ゲーム用の図柄の表示データ、演出図柄の表示データ、背景画像の表示データ、リーチ状態画像の表示データ、遊技内容を説明する文字の表示データなどが書き込まれている。VDC46の内部には、図示は省略するが、スプライトRAM、パレットRAM、V−RAM等が備えられていて、以下に示す画像データ制御を行っている。即ち、VDC46は、CPU41からの指令信号を受けて、フォントROM47から図柄や背景画像等の表示データを取り出して編集する。そして、その指令信号に含まれる配色データに基づいて、その編集した画像データに対し配色の指定をパレットRAM(図示省略)で行い、次いでスプライトRAM(図示省略)にて図柄等の画像編集を行う。さらに、この編集された画像データ信号はγ補正回路48で補正された後、V_SYNCやH_SYNCと同期させて変動表示装置4aに送信され、この変動表示装置4aにおいて表示される。 【0045】この実施の形態に係るパチンコ遊技機は、上記のように構成されていて、例えば、次のような遊技制御が行われる。 【0046】先ず、図3に示すように、パチンコ遊技機に電源が投入されると、変動待機(ステップS0)の状態となる。この変動待機の状態では、遊技制御装置20からの表示制御情報(指令)として、遊技状態が変動待機状態を示す変動待機状態データの受信に基づいて表示制御装置40が変動表示装置4aの表示制御を行って、変動表示装置4aで、例えば、客寄せ用呼び込み表示等の画像表示が行われている。 【0047】この状態で、遊技領域1a中に打ち込まれた遊技球が普通変動入賞装置9に入賞すると、入賞した遊技球が特図始動センサ9bに検出されて検出信号が遊技制御装置20のCPU21aに入力される。この検出信号の入力に基づいて、遊技制御装置20のCPU21aでは、RAM21bに記憶されている変動表示ゲームに関する各種乱数値(所定周期で記憶更新されている)を抽出し、該抽出した乱数値と、予めROM21cに記憶されている変動表示ゲームに関する各種判定値との比較を行う。CPU21aは、この比較により、変動表示ゲームの内容(例えば、大当たりを発生するか否か、リーチ状態を発生するか否か、リーチ演出の種類、最終停止させる図柄の種類など)を決定する。さらにCPU21aは、この決定に基づいて、表示制御装置40に表示制御情報(指令)を出力する。このとき出力される表示制御情報には、変動表示状態を指示するデータと各変動表示領域ごとに、本停止させる図柄のデータと変動パターンデータとが含まれており、変動パターンデータにより、図柄の変動時間とそれに対応する変動パターン(リーチ無し、通常リーチ、スペシャルリーチ(例えば、本発明に係る重合変動表示と有効ライン方向スクロール変動表示とで行われるリーチ)、仮停止後の再変動、予告など)が指定されるようになっている。なお、変動パターンは、変動パターンデータにより決定する他、表示制御装置40で独自に変化させる場合もあり、より変動パターンを多彩にしている。 【0048】この表示制御情報を表示制御装置40が受け取ると、変動実行(ステップS1)の状態に遷移する。即ち、表示制御装置40では、その表示制御情報に基づいて画像データを編集するとともに、この編集した画像データを変動表示装置4aに送り、変動表示装置4aの表示画面4gにて、図柄を変動表示させた後に停止させる特図の変動表示ゲームを行わせる。具体的には、表示制御情報として変動状態データの受信に基づき変動表示を開始させ、表示制御情報に含まれる変動パターンデータに基づいて、所定時間の間、前記指定された変動パターンで図柄を変動表示させた後、表示制御情報で指定された図柄を仮停止(ほぼ定位置で揺動表示)させる。ここで図柄の仮停止とは、図柄が今後再変動表示する可能性があることを示唆する表示状態である。 【0049】遊技制御装置20では、先に出力した表示制御情報で指定した変動時間が経過したところで、変動停止を指示する表示制御情報を表示制御装置40に出力する。表示制御装置40では、その変動停止を指示する表示制御情報に基づいて、仮停止されている図柄を本停止(静止した状態で完全(確定)停止)させる。これにより、1回の変動表示ゲームが終了する。 【0050】例えば、特図の大当たり判定用乱数値と特図の大当たり判定値とが一致する場合には、表示制御装置40に予め定められた特定の停止態様を停止表示させる表示制御情報を送り、変動表示装置4aで変動表示される図柄を、例えば、「1,1,1」、「7,7,7」などのゾロ目といった特定の停止態様で停止表示させ、大当たりを発生させる。大当たりとなると、特別遊技が行われる状態(大当たり(ステップS2))に遷移する。 【0051】他方、ステップS1で、特図の大当たり判定用の乱数値とその判定値との比較によりハズレが決定されている場合には、表示画面4gの表示結果がハズレの態様となって1回の変動表示ゲームが終了するが、該変動表示ゲームの終了時点で始動記憶がある場合には次の変動表示ゲームに移行し(ステップS1を繰り返し)、始動記憶がない場合には変動待機の状態に移行する(ステップS0に移行する)。 【0052】また、ステップS2で行われる特別遊技は、特別変動入賞装置5の開閉扉5aが所定時間(例えば、29.5秒間)開放して閉じるサイクルを1ラウンドとし、各ラウンド中、遊技球が大入賞口5b中の継続入賞領域の継続センサ5dに検出されることを条件に所定ラウンド(例えば、16ラウンド)まで継続される遊技である。ただし、各ラウンド中、大入賞口5bに遊技球が所定個数(例えば、10個)入賞したときはその時点でそのラウンドを終了する。各ラウンド中、大入賞口5bへの入賞個数は、カウントセンサ5cにより検出されてRAM21bに記憶され、所定個数に達すると開閉扉5aが閉じられてそのラウンドの特別遊技状態が終了する。また、大入賞口5bの内部には、該大入賞口5bに入った遊技球を検出するためのカウントセンサ5c(図2)が配設されており、この大入賞口5bに入賞した遊技球の球数に応じて、遊技制御装置20、排出制御装置30などの協働により、賞球を払い出すようになっている。 【0053】このように、パチンコ遊技機においては、変動表示装置4aに表示される図柄の変動表示ゲームの結果、予め定められた特定の停止態様となることに関連して、遊技者に有利な特別遊技状態が発生して遊技者に対し所定の遊技価値(賞球の大量獲得の機会など)を付与可能となる。また、上記特別遊技状態の発生に際して、例えば、確変判定用乱数値と確変判定値とが一致する場合には、その大当たりの特別遊技の終了後、その後に特別遊技状態が所定回数(例えば、1回)発生するまで特別遊技状態の発生確率が通常確率(例えば、1/319)から高確率(例えば、5/319)に変換する確率変動状態を発生する。 【0054】ステップS2の特別遊技状態が終了すると、通常の遊技状態又は確率変動状態での遊技状態に移行し、この段階で始動記憶がある場合には次の変動表示ゲームに移行する(ステップS1に移行する)。他方、始動記憶がない場合には変動待機の状態に移行する(ステップS0に移行する)。 【0055】次に、図3のステップS1にて行われる特図の変動表示ゲームの表示態様について、具体的に説明する。なお、以下の説明において、表示制御装置40は、本発明の変動表示手段、配列設定手段として機能する。 【0056】先ず、図4等に示すように、変動表示装置4aの表示画面4gには、複数(例えば、本実施形態の場合3つ)の変動表示領域、即ち第1〜第3変動表示領域4x(左)、4y(右)、4z(中)が形成されている。なお、表示画面4gには、例えば1本の有効ラインLが、第1〜第3変動表示領域4x〜4zを結ぶ直線状のラインとして設定されている。変動表示ゲームの結果、この有効ラインL上に図柄が特定の停止態様となって停止表示されることに関連して、特定の遊技価値が付与される。 【0057】本実施の形態の変動表示には、例えば、都合12種類の図柄が用いられる。各図柄は、例えば本体部Hと、この本体部Hの正面側に表示され、図柄の種類を識別させるための識別部Sとを備えて構成されている。このうち、本体部Hは、例えばカードを模したものであり、識別部Sは、例えば数字(例えば「0」〜「11」の数字)を模したものである。図柄のうち、例えば奇数の数字(「1」、「3」、「5」、「7」、「9」及び「11」)を模した識別部Sを備える都合6種類の図柄が、いわゆる確変図柄となっている。これら確変図柄のいずれかが有効ラインL上にゾロ目の停止態様となって特別遊技状態が発生した場合には、該特別遊技状態の終了後、確率変動状態が発生する。他方、その他の数字(「0」、「2」、「4」、「6」、「8」及び「10」)を模した識別部Sを備える都合6種類の図柄は、いわゆる非確変図柄となっている。非確変図柄のいずれかが有効ラインL上にゾロ目の停止態様となって特別遊技状態が発生しても、該特別遊技状態の終了後、確率変動状態が発生しない。なお、以下では、簡単のため、数字の「0」〜「11」を模した識別部Sを有する図柄を、それぞれ単に「0」〜「11」ともいう。 【0058】本実施形態の変動表示ゲームは、例えばいわゆる縦スクロール方式で行われる通常変動表示と、本発明に係る重合変動表示及び有効ライン方向スクロール変動表示の3種類の変動表示のうち、何れか1つ或いは複数を組み合わせて行う。 【0059】ここで、変動表示ゲームにおける上記3種類の各変動表示の態様についてそれぞれ説明する。 【0060】<通常変動表示の説明>通常変動表示の場合、例えば、各変動表示領域4x〜4zにて、複数種類の図柄を、上側から下側に向けた方向にスクロール方式で移動させることで、図柄の変動表示を行う。なお、この際、例えば「0」→「1」→「2」→「3」→「4」→「5」→「6」→「7」→「8」→「9」→「10」→「11」→「0」→・・・・・・といったような順序で、循環的に図柄を変動表示する。 【0061】<重合変動表示の説明>重合変動表示の場合、例えば図5に示すように、複数の図柄を奥から手前側に向け重ね合わせるかのようにして構成した図柄列Iを、例えば図6に示すように各変動表示領域4x〜4zに表示し、■各図柄列Iの、例えば最前列の図柄を順次捲ってその奥の図柄が見える状態となるように移動させるか、又は、■図柄列Iの最前列の図柄の前に次の図柄を順次重ねた状態で出現させることにより、図柄の変動表示を行う。なお、以下では、前者の変動表示(■)を第1の重合変動表示といい、後者の変動表示(■)を第2の重合変動表示という。 【0062】具体的に、第1の重合変動表示の場合には、例えば図6に示すように、捲った最前列の図柄が、変動表示領域4xと変動表示領域4yでは表示画面4gの左右両側(矢印A方向)に、また、変動表示領域4zでは表示画面4gの手前側に移動して(例えば、次第に拡大した後に)、それぞれ表示画面4gから消えるかのような表示を行う。また、このように最前列の図柄を捲って非表示にする一方で、残りの各図柄列Iを、それぞれ矢印C方向(奥から手前側に向けた方向)へ、図柄1つ分移動させるかのように表示する。これにて1図柄分の変動表示が、各変動表示領域4x〜4zで一斉に行われ、これを繰り返すことで、順次、図柄を変動表示する。 【0063】他方、第2の重合変動表示の場合には、図柄列の最前列の図柄の前に、表示順序が次の図柄を重ねた状態で出現させて図柄列Iに加える一方で、図柄列Iを矢印Cと反対の方向(手前側から奥に向けた方向)へ、図柄1つ分移動させるかのように表示する。なお、この際、表示順序が次の図柄は、例えば変動表示領域4xと変動表示領域4yでは矢印A方向から、また、変動表示領域4zでは矢印B方向からそれぞれ現れて、各図柄列Iの最前列の図柄の手前に重なるように表示する。これにて1図柄分の変動表示が、各変動表示領域4x〜4zで一斉に行われ、これを繰り返すことで、順次、図柄を変動表示する。 【0064】この重合変動表示(第1及び第2の重合変動表示ともに)は、例えば、「0」→「1」→「2」→「3」→「4」→「5」→「6」→「7」→「8」→「9」→「10」→「11」→「0」→・・・・・・といったように規則的な(例えば数字が1つずつ増加する)順序(第1の図柄配列)で循環的に行う。 【0065】ここで、重合変動表示の場合には、図柄列I中の奥の図柄の識別部Sが前の図柄に隠れて見えなくなってしまうため、例えば図5に示すように、該識別部Sと一致する数字を模した副識別部(図柄列I中の各図柄の種類を識別させるための識別要素)SSを、各図柄の周縁部(例えば右側上部)に表示するとともに、各図柄の識別部SSが視認できるように、図柄を、奥の図柄になるほど次第に一方向にずれていくように配置する。ただし、符号は一部のみ表示し、同一符号を用いて表されるものについては省略した。これにより、重合変動表示を、図柄列I中の各図柄の識別要素を視認可能な状態で行うことができる。なお、重合変動表示の場合だけに限らず、有効ライン方向スクロール変動表示の場合、並びに、通常変動表示の場合にも、図柄を、副識別部SSを有する状態で表示することとしても良い。 【0066】<有効ライン方向スクロール変動表示の説明>有効ライン方向スクロール変動表示の場合、例えば、図7に示すように、複数の図柄を有効ラインL方向に並べて、該方向にスクロールさせることにより、図柄の変動表示を行う。本実施の形態では、有効ラインL方向は左右方向であるため、この有効ライン方向スクロール変動表示では、図柄を左右いずれか一方向に移動させることにより変動表示を行う。以下では、図柄を右側から左側に移動させて行う有効ライン方向スクロール変動表示を、第1の有効ライン方向スクロール変動表示といい、その逆の左側から右側に図柄を移動させて行う有効ライン方向スクロール変動表示を、第2の有効ライン方向スクロール変動表示という。 【0067】また、有効ライン方向スクロール変動表示は、例えば第1の図柄配列(重合変動表示を行う図柄配列)とは異なる第2の図柄配列で循環的に行う。この第2の図柄配列は、具体的には、例えば図7に示すように、「7」→「8」→「7」→「7」→「8」→・・・といったように、連続する3つの図柄(つまり、一度に各変動表示領域4x〜4zに表示する図柄)により常にリーチ状態を構成することができるような配列である。さらに、この第2の図柄配列は、全体或いは一部により特定の停止態様を形成可能な特定配列部分を含む。この特定配列部分は、例えば特定の停止態様を形成可能な変動表示領域数(本実施形態の場合、例えば3つ)以上に連続して、同じ種類の図柄(例えば、「7」等)を配列することにより構成されている(図7では図示略)。従って、有効ライン方向スクロール変動表示を行う場合にも、この特定配列部分を有効ライン上に停止表示することにより、大当たりを発生させる特定の停止態様を導出することができるようになっている。 【0068】また、上記の各態様の変動表示のうち、例えば、重合変動表示、並びに、有効ライン方向スクロール変動表示の際には、各図柄に、通常キャラクタJ0を付随させて表示する(図6、図7)。この通常キャラクタは、例えば、図柄の種類に応じて種類が異なる。この通常キャラクタJ0は、具体的には、例えば図6、図7に示すように、図柄の本体部を胴体とみなし、この胴体の上側に配される頭部(を模した表示)と、胴体の下側に配される脚部(を模した表示)とを備えて構成されている。例えば、「7」に付随する通常キャラクタJ0の頭部は円形であるのに対し「8」に付随する通常キャラクタJ0の頭部は四角形であるといったように、図柄の種類に応じて異なる通常キャラクタが付随している。なお、図6では、簡単のため、図柄列Iの最前列の図柄以外については、通常キャラクタJ0の図示を省略している。 【0069】また、変動表示の結果、図柄を停止表示する位置は、変動表示の態様が通常変動表示、重合変動表示及び有効ライン方向スクロール変動表示のいずれであるかに拘わらず、各変動表示領域4x〜4zごとに定められている。以下、この停止位置を、標準停止位置という。さらに、異なる態様の変動表示への切り換え(例えば通常変動表示から重合変動表示への切り換えや、重合変動表示から有効ライン方向スクロール変動表示への切り換えなど)は、前記標準停止位置に図柄を表示した状態を境として行う。これにより、異なる態様の変動表示への切り換えをスムーズに行うことができる。 【0070】一連の変動表示ゲームにて行う通常変動表示、重合変動表示、有効ライン方向スクロール変動表示は、以上に説明したような態様で行う。 【0071】そして、一連の変動表示ゲームは、例えば、以下の要領で行う。 【0072】変動表示ゲームは、例えば、先ず、通常変動表示から開始する。なお、図示は省略するが、変動表示ゲーム中は、例えば図柄及び図柄に付随するキャラクタ(通常キャラクタ等)よりも低い表示優先順位で、背景表示を行う。なお、表示優先順位の高い表示と低い表示との表示位置が重なった場合、重合部分では、表示優先順位の低い背景は非表示となる。 【0073】通常変動表示を行う過程で、予め定められた特定の停止態様となる可能性のあるリーチ表示態様(例えば、「7,−,7」)となったとする(リーチ状態が発生したとする)。このようにリーチ状態が発生すると、大当たり発生への期待感を高めるために、例えば、表示画面4gに演出キャラクタを新たに出現させたり、特別な背景表示を行ったりすることにより、様々な演出表示を行う。なお、この際、左右の図柄は仮停止状態であり、中央の図柄は、引き続き、縦スクロールで変動表示している。 【0074】さらにその後、例えば、図4に示すように、「7,8,7」といったように、特定の停止態様ではない出目となって中央の図柄も仮停止状態となったとする。ここで、予め、スペシャルリーチを行うことが決定されていた場合には、以下に説明するように、引き続き、本発明に係る重合変動表示や有効ライン方向スクロール変動表示を行う。 【0075】具体的には、例えば図10のタイムチャートに示すように、第1の重合変動表示→第1の有効ライン方向スクロール変動表示→第2の重合変動表示→第2の有効ライン方向スクロール変動表示の順に変動表示を行う。 【0076】即ち、先ず、例えば図6に示すように、複数の図柄を奥から手前側に向け重ね合わせるかのようにして構成した図柄列Iを各変動表示領域4x〜4zに表示し、例えば、左右の図柄列Iは仮停止状態とさせ、中央の図柄列Iのみ、最前列の図柄を順次捲ってその奥の図柄が見える状態となるように移動させることにより、引き続きリーチ状態で第1の重合変動表示を行う。その結果、例えば図6に示すように、各変動表示領域4x〜4zにて、再び「7,8,7」として図柄を仮停止状態とし、引き続き、図7に示すように、第1の有効ライン方向スクロール変動表示を行う。この有効ライン方向スクロール変動表示は第2の図柄配列で行うので、該変動表示も、引き続き、リーチ状態で行うことができる。さらに、図示は省略するが、その後も引き続き、第2の重合変動表示及び第2の有効ライン方向スクロール変動表示を行う。 【0077】そして、このように、一連の変動表示ゲームを行った後、最終的に、各変動表示領域4x〜4z内の前記標準停止位置に図柄を本停止させる。その結果、各変動表示領域4x〜4zにおける図柄が予め定められた特定の停止態様(例えば、「7,7,7」などのゾロ目)となった場合には、大当たりとなって特別遊技状態が発生する。また、特に、確変図柄での大当たりとなった場合には、特別遊技状態の終了後、確率変動状態が発生する。一方、各変動表示領域4x〜4zにおける図柄の表示結果がハズレの停止態様(例えば、「7,7,8」など)となった場合には、ハズレが確定となって当該変動表示ゲームが終了する。 【0078】ところで、以上では、図10のタイムチャートに示す順序で、第1及び第2の重合変動表示と第1及び第2の有効ライン方向スクロール変動表示とを全て行った後に、各変動表示領域4x〜4zにおける図柄を本停止する場合を説明したが、これに限らず、第1及び第2の重合変動表示のうち少なくとも何れか一方と第1及び第2の有効ライン方向スクロール変動表示うち少なくとも何れか一方とを行った後であれば、任意のタイミングで図柄を本停止して良い。 【0079】本実施形態の場合、例えば予めハズレが決定されている場合よりも、大当たりが決定されている場合の方が、重合変動表示と有効ライン方向スクロール変動表示との2つの態様の変動表示を一連の変動表示中に表示する可能性が高くなるように表示制御を行い、その結果、重合変動表示と有効ライン方向スクロール変動表示との2つの態様の変動表示を一連の変動表示中に表示する場合には、有効ライン上で図柄が特定の停止態様となる可能性が高くなるような制御を行う。 【0080】以上のように、この実施の形態のパチンコ遊技機100によれば、通常変動表示に加えて、複数種類の図柄を奥から手前側に向け重ね合わせるかのようにして構成した図柄列Iを表示し、■図柄列Iの前列の図柄を順次捲ってその奥の図柄が見える状態となるように移動させることにより図柄の変動表示を行う第1の重合変動表示と、■図柄列Iの前列の図柄の前に次の図柄を順次重ねた状態で出現させることにより、図柄の変動表示を行う第2の重合変動表示と、複数の図柄を有効ラインL方向に並べて、■該方向のうち一方にスクロールさせることにより、図柄の変動表示を行う第1の有効ライン方向スクロール変動表示と、■他方にスクロールさせることにより、図柄の変動表示を行う第2の有効ライン方向スクロール変動表示と、の4つの態様の変動表示を、一連の変動表示中に表示可能であるので、従来にない斬新な変動表示となる。従って、変動表示ゲームの興趣が向上する。 【0081】また、第1及び第2の重合変動表示の際、各図柄の種類の種類を識別させるための副識別部SSを視認可能に重合表示するので、奥側の図柄についても図柄の種類を識別することができる。 【0082】さらに、第1及び第2の重合変動表示を第1の図柄配列で変動表示制御する一方で、第1及び第2の有効ライン方向スクロール変動表示を前記第1の図柄配列とは異なる第2の図柄配列で変動表示制御するので、変動表示をより一層変化に富んだものにして、興趣を高めることができる。 【0083】また、第2の図柄配列は、特定の停止態様を形成可能な変動表示領域数以上に連続して配列された図柄により構成され、その全体或いは一部により特定の停止態様を形成可能な特定配列部分を含むので、特定の停止態様を導出可能な図柄配列で変動表示を行うことができる。 【0084】しかも、第2の図柄配列により行われる有効ライン方向スクロール変動表示が常にリーチ状態となるように表示制御するので、遊技者に極めて高い興趣を与えることができる。 【0085】また、重合変動表示と有効ライン方向スクロール変動表示とを一連の変動表示中に表示する場合には、有効ラインL上で図柄が特定の停止態様となる可能性が高いので、該表示を行うことにより、遊技者に期待感(有効ラインL上で図柄が特定の停止態様となって大当たりとなり、特定の遊技価値が付与されることに対する期待感)を抱かせることが可能となる。 【0086】加えて、重合変動表示と有効ライン方向スクロール変動表示では図柄に通常キャラクタを付随させた状態で表示するので、通常キャラクタJ0を図柄に付随させて表示することによって変動表示の興趣が増す。 【0087】なお、本実施の形態では、変動表示ゲームにおいて、リーチ状態が発生した場合に、重合変動表示と有効ライン方向スクロール変動表示とを行う例を説明したが、これに限らず、変動表示ゲームの開始当初から、重合変動表示或いは有効ライン方向スクロール変動表示を行うようにしても良い。このような場合には、変動表示ゲーム開始当初から斬新な変動表示を行うことができ、変動表示ゲームの興趣が高まる。また、一連の変動表示ゲームにおける各態様の変動表示の組み合わせや順序についても、図10のタイムチャートに示す例に限らず、任意に設定して良い。 【0088】また、変動表示ゲームにおいて、変動表示の態様を重合変動表示から有効ライン方向スクロール変動表示に移行させた後は、該有効ライン方向スクロール変動表示を、重合変動表示の際の図柄列Iを有効ライン方向に並べ、該方向にスクロールさせて行い、さらに該有効ライン方向スクロール変動表示から再び重合変動表示に移行させた後は、該移行段階で各変動表示領域に表示されている図柄列Iを用いて該重合変動表示を行うので、重合変動表示と有効ライン方向スクロール変動表示との間の移行をスムーズに行うことができる。また、図柄列Iを変動表示することで、該図柄列Iの前列の図柄を有効ライン方向スクロール変動表示するので、極めて斬新な表示になる。 【0089】<変形例1>この変形例1では、有効ライン方向スクロール変動表示を行う第2の図柄配列を、特定の停止態様を形成可能な配列部分を多く含む特定図柄配列と、少なく含む通常図柄配列との何れか一方に設定可能であり、第2の図柄配列を前記特定図柄配列に設定した状態になっている場合には、該状態になっていることを、有効ライン方向スクロール変動表示中の背景表示により報知可能である場合について説明する。この変形例1では、第2の図柄配列を、特定図柄配列と通常図柄配列との何れか一方に設定する際に、表示制御装置40が、本発明に係る配列設定手段として機能する。 【0090】特定図柄配列は、例えば図8(a)に示すように、「7,7,7,7,7,7,7,…,7,6」といったように「6」を1つ含む他は全て「7」を備えて構成されている。従って、この特定図柄配列は、特定の停止態様を形成可能な配列部分U(連続する3つの「7」により構成される)を多く含んでいる。なお、この特定図柄配列中、「7」が連続する部分は、特定配列部分Tでもある。他方、通常図柄配列は、例えば図8(b)に示すように、「0,0,0,1,1,1,2,…,9,9,9」といったように、「0」〜「9」をそれぞれ3つずつ連続して備えて構成されている。従って、この通常図柄配列は、特定の停止態様を形成可能な配列部分U(「0,0,0」、「1,1,1」、・・・、「9,9,9,」等)を、特定図柄配列よりは少なく含んでいる。なお、この通常図柄配列中、「0」、「1」、・・・「9」がそれぞれ連続する部分は、特定配列部分Tでもある。しかも、特定図柄配列と通常図柄配列とは、それぞれ上記のような構成であるため、この変形例1の場合にも、有効ライン方向スクロール変動表示中、常にリーチ状態となる。 【0091】加えて、この変形例1の場合、特定図柄配列に設定されているときと、通常図柄配列に設定されているときとで、有効ライン方向スクロール変動表示中の背景表示を異ならせ、背景表示により、特定図柄配列に設定されていることを報知するようになっている。即ち、具体的には、例えば、第2の図柄配列を通常図柄配列に設定しているときには、図9(a)に示すような明るめの背景表示を行い、特定図柄配列に設定しているときには、図9(b)に示すように暗めの背景表示を行う。 【0092】このような変形例1によれば、第2の図柄配列を、特定の停止態様を形成可能な配列部分を多く含む特定図柄配列と、少なく含む通常図柄配列とに設定することができるので、有効ライン方向スクロール変動表示をより一層変化に富んだものとして、変動表示ゲームの興趣を高めることができる。しかも、この変形例1の場合の有効ライン方向スクロール変動表示では、通常図柄配列に設定されているときよりも、特定図柄配列に設定されているときの方が、特定の停止態様(例えば、「7,7,7」の組合せ態様)を形成可能な状態が長く継続するので、遊技者の期待感を高めることができる。また、第2の図柄配列が特定図柄配列に設定された状態になっている場合には、該状態になっていることを、有効ライン方向スクロール変動表示中の背景表示により報知可能であるので、遊技者は、この背景表示により、有効ライン方向スクロール変動表示が、特定の停止態様を形成可能な配列部分を多く含む図柄配列で行われていることを認識できるとともに、これを認識することにより、期待感(有効ラインL上で図柄が特定の停止態様となって特定の遊技価値が付与されることに対する期待感)を抱くことができる。 【0093】<変形例2>また、普通変動入賞装置9への入賞に関連して所定の抽選を行う結果、予め大当たりが決定されている場合には、所定の割合で、前記通常キャラクタに代えて、該通常キャラクタとは異なる特定キャラクタを付随させた状態で図柄を表示した後に、有効ライン上で特定の停止態様を形成して表示するようにしても良い。 【0094】即ち、例えば、重合変動表示中、或いは有効ライン方向スクロール変動表示中に、いずれかの図柄に、通常キャラクタJ0に代えて特定キャラクタJ1(例えば、図示は省略するが、例えば三日月形の頭部を有するようなキャラクタ等、通常キャラクタJ0と識別可能なキャラクタ)を付随した状態で表示した後、図柄を有効ラインL上にて特定の停止態様で本停止にする。 【0095】この変形例2によれば、普通変動入賞装置9への入賞に関連して所定の抽選を行う結果、大当たりが決定されている場合に、所定の割合で、通常キャラクタJ0に代えて、特定キャラクタJ1を付随させた状態で図柄を表示した後に、有効ラインL上で特定の停止態様を形成して表示するので、変動表示中に、図柄に付随させて特定キャラクタJ1を表示することにより、遊技者に極めて高い期待感を抱かせることができる。これは、変動表示中に、図柄に付随させて特定キャラクタJ1を表示した場合には、該変動表示の結果、有効ラインL上で特定の停止態様を形成して大当たりとなり、特定の遊技価値が付与されることを、該変動表示が行われている段階で遊技者に報知することができるからである。 【0096】<変形例3>上記の実施の形態では、同種の図柄によってのみ特定の停止態様を構成可能な例について説明したが、例えば図11に示すように、オールマイティー図柄Pを用いるようにしても良い。ここで、オールマイティー図柄Pとは、他の全種類の図柄とも特定の停止態様を構成しえるオールマイティーな図柄のことであり、例えば、「7,P,7」といった停止表示態様も、特定の停止態様となる。或いは、「7,−,P」といった表示態様もリーチ状態の表示態様となる。なお、具体的には、例えば、スペードを模した識別部Sを有する図柄がオールマイティー図柄となっている。 【0097】例えば、図11に示すように、「7」→「7」→「P」→「8」→「8」→・・・といった図柄配列の場合には、図中、左から3つ目までの図柄により構成された配列部分M1と、右から3つ目までの図柄により構成された配列部分M3とが当たり配列部分であり、中央の3つの図柄により構成された配列部分M2がハズレ配列部分となっている。 【0098】この変形例3では、オールマイティー図柄Pを用いて変動表示を行うことにより、見かけ上、特定の停止態様を構成する確率が高まるように認識させることができ、遊技者の期待感を高めることができる。 【0099】オールマイティー図柄Pは、所定条件が成立した場合にのみ用いるようにしても良い。具体的には、例えば有効ライン方向スクロール変動表示から重合変動表示に切り替わった後、再び有効ライン方向スクロール変動表示に切り替わった場合に、オールマイティー図柄Pを用いて変動表示を行うことが挙げられる。また、オールマイティー図柄Pは、有効ライン方向スクロール変動表示の場合に限らず、重合変動表示や通常変動表示の場合に用いることとしても良い。重合変動表示や通常変動表示の場合にオールマイティー図柄を用いる場合には、例えばいずれか1つの変動表示領域4x〜4zにのみ用いることとしても良いし、複数の変動表示領域4x〜4zに用いることしても良い。 【0100】さらに、本実施の形態は、上記の例に限らず、例えば以下に説明するようなバリエーションが挙げられる。 【0101】第1の重合変動表示で、順次捲られる図柄を、最前列の1つの図柄としたが、これに限らず、前列の複数の図柄をまとめて捲るようにしても良く、このようにすることにより、たとえ第1の図柄配列が規則的な配列であっても、不規則な表示順序で図柄の変動表示を行うことができる。 【0102】また、重合変動表示を循環的に行うこととしたが、これに限らず、例えば、第1の重合変動表示の場合、図柄列I中の図柄の数が、順次減っていくような表示を行っても良い。さらに、この場合、例えば、最後列の図柄を全体表示した段階で、当該第1の重合変動表示を終了するようにしても良い(これにて一連の変動表示を終了しても良いし、この後、他の態様の変動表示への切り換えを行っても良い)。他方、第2の重合変動表示の場合には、図柄列I中の図柄の数が順次増えていくような表示を行っても良い。 【0103】さらに、重合変動表示を、各変動表示領域4x〜4zで一斉に行う例について説明したが、これに限らず、各変動表示領域4x〜4zで時間差を設けて変動表示を行っても良い。具体的には、例えば左右の図柄列Iの変動表示と、中央の図柄列Iの変動表示とを交互に行うことにより、リーチ状態を継続させて変動表示を行うことが挙げられる。 【0104】また、有効ライン方向スクロール変動表示が横スクロールの場合を説明したが、これに限らず、例えば縦スクロールであっても良い。なお、この場合には、通常変動表示を横スクロールとすることにより、一連の変動表示に変化を持たせることが好ましい。 【0105】さらに、有効ライン方向スクロール変動表示を循環的に行う例を説明したが、これに限らず、一連の有効ライン方向スクロール変動表示中にも、図柄配列が次第に変化していくようにしても良い。 【0106】なお、本発明はこの実施の形態のパチンコ遊技機に限られるものではなく、例えば、その他のパチンコ遊技機、アレンジボール遊技機、雀球遊技機などの弾球遊技機や、パチスロ、スロットマシン等の遊技機にも適用可能である。また、今回開示された実施の形態はすべての点で例示であって制限的なものではないと考えられるべきである。本発明の範囲は上記した説明ではなくて特許請求の範囲によって示され、特許請求の範囲と均等の意味及び範囲内でのすべての変更が含まれることが意図される。 【0107】 【発明の効果】請求項1記載の発明によれば、複数種類の図柄を奥から手前側に向け重ね合わせるかのようにして構成した図柄列を表示し、該図柄列の前列の図柄を順次捲ってその奥の図柄が見える状態となるように移動させるか、又は、該図柄列の前列の図柄の前に次の図柄を順次重ねた状態で出現させることにより、図柄の変動表示を行う重合変動表示と、複数の図柄を有効ライン方向に並べて、該方向にスクロールさせることにより、図柄の変動表示を行う有効ライン方向スクロール変動表示との2つの態様の変動表示を、一連の変動表示中に表示することにより、従来にない斬新な変動表示となる。従って、変動表示ゲームの興趣が向上する。 【0108】請求項2記載の発明によれば、重合変動表示の際、各図柄の種類を識別させるための識別要素を視認可能に重合表示するので、奥側の図柄についても図柄の種類を識別することができる。 【0109】請求項3記載の発明によれば、重合変動表示を第1の図柄配列で変動表示制御し、有効ライン方向スクロール変動表示を前記第1の図柄配列とは異なる第2の図柄配列で変動表示制御するので、変動表示ゲームを、より一層変化に富んだものにして、興趣を高めることができる。 【0110】請求項4記載の発明によれば、第2の図柄配列は、特定の停止態様を形成可能な変動表示領域数以上に連続して配列された図柄により構成され、その全体或いは一部により特定の停止態様を形成可能な特定配列部分を含むので、有効ライン方向スクロール変動表示を、特定の停止態様を導出可能な図柄配列で行うことができるため、遊技者に期待感を与えることができる。 【0111】請求項5記載の発明によれば、第2の図柄配列は、配列設定手段によって、特定の停止態様を形成可能な配列部分を多く含む特定図柄配列と、少なく含む通常図柄配列とに設定することが可能であるので、有効ライン方向スクロール変動表示がより一層変化に富んだものとなる。よって、変動表示ゲームの興趣を高めることができる。また、第2の図柄配列が特定図柄配列に設定された状態になっている場合には、該状態になっていることを、有効ライン方向スクロール変動表示中の背景表示により報知可能であるので、遊技者は、この背景表示により、有効ライン方向スクロール変動表示が、特定の停止態様を形成可能な配列部分を多く含む図柄配列で行われていることを認識できるとともに、このことを認識することにより、期待感を抱くことができる。 【0112】請求項6記載の発明によれば、第2の図柄配列により行われる有効ライン方向スクロール変動表示が常にリーチ状態となるように表示制御されるので、遊技者に極めて高い興趣を与えることができる。 【0113】請求項7記載の発明によれば、重合変動表示と有効ライン方向スクロール変動表示とを一連の変動表示中に表示する場合には、有効ライン上で図柄が特定の停止態様となる可能性が高いので、該表示を行うことにより、遊技者に期待感を抱かせることができる。 【0114】請求項8記載の発明によれば、変動表示の態様を重合変動表示から有効ライン方向スクロール変動表示に移行させた後は、該有効ライン方向スクロール変動表示を、重合変動表示の際の図柄列を有効ライン方向に並べ、該方向にスクロールさせて行い、さらに該有効ライン方向スクロール変動表示から再び重合変動表示に移行させた後は、該移行段階で各変動表示領域に表示されている図柄列を用いて該重合変動表示を行うので、重合変動表示と有効ライン方向スクロール変動表示との間の移行をスムーズに行うことができる。また、図柄列を変動表示することで、該図柄列の前列の図柄を有効ライン方向スクロール変動表示するので、極めて斬新な表示になる。 【0115】請求項9記載の発明によれば、始動口への入賞に関連して所定の抽選を行う結果、大当たりが決定されている場合には、所定の割合で、通常キャラクタに代えて、特定キャラクタを付随させた状態で図柄を表示した後に、有効ライン上で特定の停止態様を形成して表示するので、変動表示中に、図柄に特定キャラクタを付随させて表示した場合には、遊技者に極めて高い期待感を抱かせることができる。
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| 【出願人】 |
【識別番号】000132747 【氏名又は名称】株式会社ソフィア
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| 【出願日】 |
平成13年9月14日(2001.9.14) |
| 【代理人】 |
【識別番号】100090033 【弁理士】 【氏名又は名称】荒船 博司 (外2名)
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| 【公開番号】 |
特開2003−79878(P2003−79878A) |
| 【公開日】 |
平成15年3月18日(2003.3.18) |
| 【出願番号】 |
特願2001−280199(P2001−280199) |
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