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【発明の名称】 パチンコ機
【発明者】 【氏名】洪 富起
【住所又は居所】群馬県桐生市広沢町2丁目3014番地の8 株式会社平和内

【氏名】岩嵜 一人
【住所又は居所】群馬県桐生市広沢町2丁目3014番地の8 株式会社平和内

【要約】 【課題】遊技の最中における遊技の損得環状を遊技者に一目瞭然に報知する表示器を備えたパチンコ機を提供する。

【解決手段】所定の動作条件を満たすことで大当り状態に移行するパチンコ機において、大当り状態に移行すると、利益球数推定手段が利益球数の推定を開始する。この推定利益球数の増加に伴い画像表示制御手段は、遊技盤内に設けられた画像表示装置39に所定のキャラクタ44を漸次拡大あるいは数を増大させながら表示させ報知する。
【特許請求の範囲】
【請求項1】 遊技盤に配設された入賞口への遊技球の入賞に基づいて、所定個数の賞球の払出しを行ない、所定の条件を満たすことにより遊技状態が遊技者に有利な大当たり状態に移行するパチンコ機において、予め設定された時点又は所望時から利益球数の推定を開始する利益球数推定手段と、この利益球数推定手段が推定する利益球数に関する情報を表示するために前記遊技盤上に設けた専用の表示手段と、を備えたことを特徴とするパチンコ機。
【請求項2】 遊技盤に配設された入賞口への遊技球の入賞に基づいて、所定個数の賞球の払出しを行ない、所定の条件を満たすことにより遊技状態が遊技者に有利な大当たり状態に移行するパチンコ機において、予め設定された時点又は所望時から利益球数の推定を開始する利益球数推定手段と、この利益球数推定手段が推定する利益球数に関する情報を表示するために前記遊技盤上の特別の位置に設けた表示手段と、を備えたことを特徴とするパチンコ機。
【請求項3】 前記遊技盤はその中央部に役物を有し、前記表示手段は、前記役物とは異なる位置に配置されていることを特徴とする請求項1または2に記載のパチンコ機。
【請求項4】 前記表示手段は、前記役物の上部に配置されていることを特徴とする請求項3に記載のパチンコ機。
【請求項5】 前記表示手段は、前記利益球数に応じて変化するドットマトリクスの集合による図柄で表示するドットマトリクス表示手段を含み、前記表示手段の表示を制御する表示制御手段を備えていることを特徴とする請求項1乃至4のいずれかに記載のパチンコ機【請求項6】 前記表示制御手段は、前記表示手段に前記図柄を前記利益球数に応じて段階的に変化させて表示することを特徴とする請求項5に記載のパチンコ機。
【請求項7】 利益球数推定手段は、予め設定された時点又は所望時から入賞口への入賞球数と該入賞口に対応して定められている賞球数とから払出し賞球総数を算出すると共に、前記予め設定された時点又は所望時からの経過時間に基づいて推定打球総数を算出し、この推定打球総数を前記払出し賞球総数から差し引いて得られる値を利益球推定値とすることを特徴とする請求項1又は2に記載のパチンコ機。
【請求項8】 前記利益球数推定手段による利益球数の推定及び表示制御手段による前記利益球数推定手段によって推定された利益球数の前記表示手段への表示が、各々大当り状態への移行時から開始されることを特徴とする請求項1乃至7のいずれかに記載のパチンコ機。
【発明の詳細な説明】【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、遊技の最中において獲得遊技球に関連する情報を外部に報知可能なパチンコ機に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来から、遊技者に現在の遊技状態を報知するようにしたパチンコ機がある。これは、遊技盤に取付けられた表示器に、例えば複数の数字表示窓を設け、大当たり時、それらの窓に、その大当たり時において現在、何回目の大入賞口開放が行なわれたかや、何個目の遊技球が大入賞口へ入賞したかの情報を表示するものである。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】パチンコ遊技中において、パチンコ機から報知される情報が、現時点での遊技の損益勘定に関連した情報であれば、その時点において、遊技者に満足感や闘争心を与えてゲーム性を高め、あるいは遊技を継続するか否かや、打止め時期が近付いているか等の判断に役立てられ、遊技者にとってもホール従業員にとっても便利である。しかし従来のパチンコ機では、上述したように、報知される情報は、大入賞口の開放回数や、大入賞口への入賞球数であって、必ずしも現時点での遊技の損益勘定に関連したものではなく、従来、この点についての改善が要望されていた。
【0004】なお従来、パチンコ機に補給される遊技球の数、パチンコ機から排出される遊技球の数等に基づいて、ホールコンピュータが出玉数を求め、この出玉数情報を各パチンコ機の周辺に設けられた報知手段に送り、遊技者に報知するようにしたものがある。しかしこのような従来技術では、遊技球の排出時点、その排出球の計数時点及び補給時点それぞれの間の時間差が大きすぎて、求められる出玉数の精度が低く、しかもこの出玉数は、それまでの遊技者の打球数を考慮することなく求めているので、遊技の損益勘定の判断材料になり得ても、直接損益勘定に関連する情報として用いることはできなかった。
【0005】本発明は、上記のような実情に鑑みなされたもので、遊技最中において、その遊技の損益勘定に関連した情報を外部に簡単明瞭に報知でき、遊技者にとってもホール従業員にとっても便利なパチンコ機を提供することを目的とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】本発明は上記目的を達成するために、請求項1に記載の発明は、遊技盤に配設された入賞口への遊技球の入賞に基づいて、所定個数の賞球の払出しを行ない、所定の条件を満たすことにより遊技状態が遊技者に有利な大当たり状態に移行するパチンコ機において、予め設定された時点又は所望時から利益球数の推定を開始する利益球数推定手段と、この利益球数推定手段が推定する利益球数に関する情報を表示するために前記遊技盤上に設けた専用の表示手段と、を備えたことを特徴とする。
【0007】請求項2に記載の発明は、遊技盤に配設された入賞口への遊技球の入賞に基づいて、所定個数の賞球の払出しを行ない、所定の条件を満たすことにより遊技状態が遊技者に有利な大当たり状態に移行するパチンコ機において、予め設定された時点又は所望時から利益球数の推定を開始する利益球数推定手段と、この利益球数推定手段が推定する利益球数に関する情報を表示するために前記遊技盤上の特別の位置に設けた表示手段と、を備えたことを特徴とする。
【0008】請求項3に記載の発明は請求項1または2に記載の発明において、前記遊技盤はその中央部に役物を有し、前記表示手段は、前記役物とは異なる位置に配置されていることを特徴とする。
【0009】請求項4に記載の発明は請求項3に記載の発明において、前記表示手段は、前記役物の上部に配置されていることを特徴とする。
【0010】請求項5に記載の発明は請求項1乃至4のいずれかに記載の発明において、前記表示手段は、前記利益球数に応じて変化するドットマトリクスの集合による図柄で表示するドットマトリクス表示手段を含み、前記表示手段の表示を制御する表示制御手段を備えていることを特徴とする。
【0011】請求項6に記載の発明は請求項5に記載の発明において、前記表示制御手段は、前記表示手段に前記図柄を前記利益球数に応じて段階的に変化させて表示することを特徴とする。
【0012】請求項7に記載の発明は請求項1又は2に記載の発明において、利益球数推定手段は、予め設定された時点又は所望時から入賞口への入賞球数と該入賞口に対応して定められている賞球数とから払出し賞球総数を算出すると共に、前記予め設定された時点又は所望時からの経過時間に基づいて推定打球総数を算出し、この推定打球総数を前記払出し賞球総数から差し引いて得られる値を利益球推定値とすることを特徴とする。
【0013】請求項8に記載の発明は請求項1乃至7のいずれかに記載の発明において、前記利益球数推定手段による利益球数の推定及び表示制御手段による前記利益球数推定手段によって推定された利益球数の前記表示手段への表示が、各々大当り状態への移行時から開始されることを特徴とする。
【0014】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態を添付図面を参照して説明する。図1に示すパチンコ機1の遊技盤2には、誘導レール3が略円形渦巻状に設けられており、その内側に遊技領域4が形成されている。誘導レール3は、図示しないハンドルの操作により発射された遊技球を遊技盤2の左側上部から上記遊技領域4へ送り出すようにしている。なお、上記ハンドルを通常に操作することにより、1分間に100個の遊技球が発射されるようになっている。
【0015】遊技盤2の前面における中央部には大入賞口5の開閉を行う可動入賞装置6が設けられている。可動入賞装置6の下側には普通図柄表示装置作動ゲート7が設けられ、その下側には第2種始動口(以下、中央第2種始動口8という。)の開閉を行う普通電動役物9が設けられている。中央第2種始動口8に遊技球が入賞すると、大入賞口5が所定時間(例えば約0.6秒間)の開放を2回行うようになっている。普通電動役物9が作動しない場合は中央第2種始動口8には遊技球は入賞しないようになっている。普通電動役物9の左右側にはそれぞれ第2種始動口(左側のものを左側第2種始動口10といい、右側のものを右側第2種始動口11という。)が設けられている。左側、右側第2種始動口10,11に遊技球が入賞すると、大入賞口5が所定時間(例えば約0.4秒間)の開放を1回行うようになっている。なお、上記始動口8,10,11は賞球払出しを受ける入賞口に含まれる。
【0016】可動入賞装置6の上側には連続作動回数判定図柄表示装置12が設けられており、その上側に天入賞口13が設けられている。可動入賞装置6の左右側には、それぞれ入賞口(左側のものを左肩入賞口14、右側のものを右肩入賞口15という。)が設けられている。普通電動役物9の下側に普通図柄表示装置16が設けられ、その下側(遊技領域4の最下方部分)にアウト口17が設けられている。左側第2種始動口10の左斜め上側、右側第2種始動口11の右斜め上側には、それぞれ入賞口(左側のものを左袖入賞口18、右側のものを右袖入賞口19という。)が設けられている。上記遊技領域4には風車60及び釘等の図示しない遊技用部材が複数設けられている。
【0017】可動入賞装置6は、大入賞口作動ソレノイド20により駆動されて開閉する左右一対の羽根21,21を有し、一対の羽根21,21の開閉により大入賞口5を開閉させるようになっている。一対の羽根21,21が開く(開放する)ことにより、遊技球16は大入賞口5に入賞しやすくなる。また、一対の羽根21,21が閉じる(閉止する)ことにより遊技球16の大入賞口5への入賞は抑制される。
【0018】大入賞口5の内側には流路(図示省略)を介して、特定領域(Vゾーン)22及び特定領域22以外の普通領域(図示省略)が接続されており、大入賞口5に入賞した遊技球がいずれかに案内されるようになっている。大入賞口5の内部には回転体23が設けられ、その下側には上下に移動可能にストッパ24が設けられている。ストッパ24の左右側には、左右に往復動可能に可動片下25,25が設けられ、可動片下25,25の上側には前後に移動可能に可動片上26,26が設けられている。回転体23、ストッパ24、可動片下25,25及び可動片上26,26は、図示しない駆動手段により作動(回動、移動等)され、作動状態又は非作動状態(停止状態)で、それぞれ単独で又は相互に組み合わされて特定領域22に対する遊技球の誘導及び遮断等を行うようにしている。
【0019】回転体23は、電源投入により回転動作を行い、大入賞口5の開閉中は停止する。可動片下25,25は、電源投入により左右の往復動作を行う。また、上述したように左側第2種始動口10、右側第2種始動口11又は中央第2種始動口8に対する入賞により大入賞口5が開放されるが、この開放時にストッパ24は上下に動作し、可動片上26,26は前後に動作する。
【0020】天入賞口13、左肩入賞口14、右肩入賞口15、左袖入賞口18及び右袖入賞口19にそれぞれ遊技球が入賞すると、入賞球1個につき10個の遊技球が賞球として払い出される。また、大入賞口5に遊技球が入賞すると、入賞球1個につき10個の遊技球が賞球として払い出される。中央第2種始動口8、左側第2種始動口10又は右側第2種始動口11に遊技球が入賞すると、入賞球1個につき5個の遊技球が賞球として払い出される。以下、獲得できる遊技球の数に対応して、便宜上、中央第2種始動口8、左側第2種始動口10及び右側第2種始動口11に遊技球が入賞することをa入賞といい、また、天入賞口13、左肩入賞口14、右肩入賞口15、左袖入賞口18、右袖入賞口19又は大入賞口5にそれぞれ遊技球が入賞することをb入賞という。
【0021】普通図柄表示装置16は遊技球が普通図柄表示装置作動ゲート7を通過すると左右の図柄(左図柄、右図柄)が変動を開始する。左図柄及び右図柄は、それぞれ複数種類(本実施形態では、「1」〜「9」、「0」の10種類)設けられている。普通図柄表示装置16の図柄変動は、開始から所定時間(例えば約5.5秒)経過後に、停止する。普通電動役物9(中央第2種始動口8)は、普通図柄表示装置16の停止図柄が「1,1」、「3,3」、「5,5」、「7,7」及び「9,9」のうちいずれかであると、所定時間(例えば約1.5秒間)又は遊技球が所定個数(例えば1個)入賞するまで開放されるようになっている。
【0022】上記普通図柄表示装置作動ゲート7の通過記憶は、所定個数(例えば4個)までであり、普通図柄表示装置16が図柄変動を停止した後又は普通電動役物9(中央第2種始動口8)の開放動作終了後、上記所定個数(例えば4個)の範囲内で、再び図柄の変動を開始する。
【0023】上述したように大入賞口5が開放され、その際に遊技球が特定領域22を通過すると、可動入賞装置6が連続して作動する回数(連続作動回数)を決定するため、連続作動回数判定図柄表示装置12の図柄が変動を開始する。連続作動回数判定図柄表示装置12の図柄は複数種類(ここでの実施の形態では、「V」、「8」、「5」、「3」の4種類)設定されている。
【0024】連続作動回数判定図柄表示装置12の停止図柄により、可動入賞装置6の連続作動回数(ラウンド数)は次のように定められる。
(1)「V」の図柄が表示された場合、可動入賞装置6の連続作動回数は、中央第2種始動口8への入賞を含めて所定回数(例えば16回)とする。
(2)「8」の図柄が表示された場合、可動入賞装置6の連続作動回数は、中央第2種始動口8への入賞を含めて所定回数(例えば9回)とする。
(3)「5」の図柄が表示された場合、可動入賞装置6の連続作動回数は、中央第2種始動口8への入賞を含めて所定回数(例えば6回)とする。
(4)「3」の図柄が表示された場合、可動入賞装置6の連続作動回数は、中央第2種始動口8への入賞を含めて所定回数(例えば4回)とする。
【0025】連続作動回数判定図柄表示装置12の図柄が停止した後、可動入賞装置6(大入賞口5)は所定時間(例えば約26.2秒間)に所定回数(例えば18回)の開閉動作を行う(大当り状態に移行する)。可動入賞装置6の開閉時間〔上記所定時間(例えば約26.2秒間)〕内であっても大入賞口5に所定数(例えば10個)の遊技球が入賞すると上記開閉動作は終了する。つまり、大当り状態から通常の遊技状態に戻る。大当り状態中に、大入賞口5に入賞した遊技球が特定領域22を通過すると、可動入賞装置6(大入賞口5)は新たに18回の開閉動作を繰り返す。同様の動作は、上掲(1)〜(4)によって決定された回数、例えば16回(ラウンド)繰り返す。
【0026】上記各入賞口(大入賞口5、天入賞口13、左肩入賞口14、右肩入賞口15、左袖入賞口18、右袖入賞口19)、始動口(中央第2種始動口8、左側第2種始動口10、右側第2種始動口11)、普通図柄表示装置作動ゲート7および特定領域22に対応して、遊技球の入賞または通過を検出するスイッチが設けられている。これら各スイッチを以下、それぞれ大入賞口スイッチ27、天入賞口スイッチ28、左肩入賞口スイッチ29、右肩入賞口スイッチ30、左袖入賞口スイッチ31、右袖入賞口スイッチ32、中央第2種始動口スイッチ33、左側第2種始動口スイッチ34、右側第2種始動口スイッチ35、普通図柄表示装置作動ゲートスイッチ36および特定領域スイッチ37という。
【0027】図2に示すように、上記大入賞口スイッチ27、天入賞口スイッチ28、左肩入賞口スイッチ29、右肩入賞口スイッチ30、左袖入賞口スイッチ31、右袖入賞口スイッチ32、中央第2種始動口スイッチ33、左側第2種始動口スイッチ34、右側第2種始動口スイッチ35、普通図柄表示装置作動ゲートスイッチ36、特定領域スイッチ37等は、制御部(利益球数推定手段)38の入力側に接続されている。制御部38の出力側には、大入賞口作動ソレノイド20、連続作動回数判定図柄表示装置12、普通図柄表示装置16、可動入賞装置6、画像表示装置(表示手段)39、ストッパ24の駆動手段(図示省略)、回転体23の駆動手段(図示省略)、可動片下25,25の駆動手段(図示省略)及び可動片上26,26の駆動手段(図示省略)等が接続されている。上記画像表示装置39は、ドットマトリクス表示により様々な画像の表示状態を変化させることが可能であり、ここでは液晶表示装置を用いている。
【0028】上記制御部38は、主制御部と、パチンコ機各部(上記ソレノイド20、各装置6,12,16,39,…)の制御を分担して受け持つ複数の副制御部とで構成されるのが、一般的であるが、ここでは、主制御部のCPU40、ROM41、RAM42及び画像表示装置39用の副制御部(画像表示制御部(表示制御手段)43)を除いて、図示省略している。制御部38は、ROM41に格納された制御プログラムをCPU40が読み込み、RAM42を作業エリアとして使用しつつ実行することにより、各種演算・処理を行い、上記パチンコ機各部を制御して遊技動作を行わせる。本発明では、制御部38は、遊技状態が大当り状態に移行してから、利益球数の推定を開始する利益球数推定手段としても機能する。
【0029】上記画像表示制御部43は、大当り状態への移行時から、画像表示装置39に所定の画像、ここでは立ち上がって万歳をしている人物像を模したキャラクタ44の表示を開始させる。更にこの画像表示制御部43は、上記利益球数推定手段が推定する利益球数(推定利益球数)の増加に伴って画像表示装置39に表示されたキャラクタ(表示キャラクタ)44を段階的又は連続的に拡大させる。図3に示すように、ここでは、推定利益球数が、0〜500個で最小のキャラクタ44a〔図3(a)参照〕、501〜1000個で中程度の大きさのキャラクタ44b〔図3(b)参照〕、1001個以上で最大のキャラクタ44c〔図3(c)参照〕が、表示されるようになっている。なお、キャラクタ44の拡大段階数や各段階での推定利益球数の範囲、キャラクタ44の形態等は、予め任意に設定される。
【0030】上記利益球数推定処理について図3〜図5を併用して説明する。制御部38は、利益球数推定処理において、まず、大当り期間中であるか否かを判定する(ステップS1)。ここで、「大当り期間中」とは、大当り状態が複数回(ラウンド)続く場合には、大当り状態への移行時から最後の回(ラウンド)の大当り状態が終了するまでの期間をいう。大当り状態は、上述したように大入賞口5が開放し、その開放中に遊技球が特定領域22を通過することにより始まる、遊技者にとって有利な遊技状態である。この大当り状態(1回の大当り状態)は、具体例として、可動入賞装置6の開閉動作(大入賞口5の開放)が26.2秒間に18回行われることによって終了するが、この時間(26.2秒間)の経過の他に、大入賞口5への所定数(例えば10個)の入賞によっても終了する。
【0031】ステップS1でYes〔大当り期間中(大当り状態)である〕と判定すると、図示しない大当りタイマの計測値である大当り継続時間T(単位:分)のカウントアップを開始する(ステップS2)。なおステップS1での判定は、「大当り期間中」であるか否かの判定であるが、ここでは、最初に「大当り期間中」であると判定された時点を、大当り状態への移行(大当り開始)時とみなしている。次に、遊技球が中央第2種始動口8、左側第2種始動口10又は右側第2種始動口11へ入賞(すなわち、a入賞)をしたか否かを判定する(ステップS3)。
【0032】ステップS3でYes(a入賞した)と判定した場合、図示しないa入賞カウンタの値(a入賞の個数)に「1」を加算し、ステップS5に進む。ステップS3でNo(a入賞していない)と判定した場合、ステップS5に進む。ステップS5では、遊技球が天入賞口13、左肩入賞口14、右肩入賞口15、左袖入賞口18、右袖入賞口19又は大入賞口5へ入賞(すなわち、b入賞)をしたか否かを判定する。
【0033】ステップS5でYes(b入賞した)と判定した場合、図示しないb入賞カウンタの値(b入賞の個数)に「1」を加算し、ステップS7に進む。ステップS5でNo(b入賞していない)と判定した場合、ステップS7に進む。ステップS7では、次式(1)の演算を行って利益球数推定値F(大当り状態での推定利益球数)を求める。
(a入賞の個数)×5個+(b入賞の個数)×10個−(大当り継続時間T)
×100個=F … (1)
【0034】本実施形態では、大当り継続時間T(分)は、ステップS7の実行時点における大当りタイマのカウント値であり、大略大当りの開始〔ステップS1〕からステップS7の実行時までの時間に相当する。式(1)は、大当り継続時間T(分)に100(個)を掛ける演算となっているが、この100(個)はハンドルの操作により通常時1分間に発射される球数に相当する。
【0035】ステップS8では、ステップS7で求めた利益球数推定値Fを利益球数推定値バッファ(図示省略)に格納する。ステップS9では、画像表示制御部43は画像表示装置39にキャラクタ44の表示を開始させる。最初のラウンドのステップS9の実行時点で、利益球数推定値Fが500(個)に達していないとすると、画像表示装置39には図3(a)に示す一番小さなキャラクタ44aが表示され、遊技者は利益球が500(個)に達していないことを知る。
【0036】ステップS9の実行後は、再び大当り期間中(大当り状態)であるか否かを判定する(ステップS10)。ステップS10でYes〔大当り期間中(大当り状態)である〕と判定すると、ステップS3に戻り、ステップS9までの処理をステップS10でNo〔大当り期間中(大当り状態)でない〕と判定されるまで、繰り返す。この間、ステップS9では、その時点での利益球数推定値Fに応じた大きさのキャラクタ44を画像表示装置39に表示している。すなわち、その時点での利益球数推定値Fが501〜1000個であれば中程度の大きさのキャラクタ44b〔図3(b)参照〕、1001個以上であれば最大のキャラクタ44c〔図3(c)参照〕を、画像表示装置39に表示してしている。したがって遊技者は、画像表示装置39の表示キャラクタ44を見るだけで簡単明瞭に、自身の利益球数の大略を知ることができる。この遊技者の利益球数は、巡回するホール従業員も知ることができる。
【0037】ステップS10でNo〔大当り期間中(大当り状態)でない〕と判定すると、上記大当りタイマ、a入賞カウンタ及びb入賞カウンタを順次クリアし(ステップS11〜S13)、利益球数推定処理を終了する。なお、ステップS1でNo〔大当り期間中(大当り状態)でない〕、すなわち、通常の遊技状態のままであると判定した場合も同様に、大当りタイマ、a入賞カウンタ及びb入賞カウンタを順次クリアし(ステップS11〜S13)、利益球数推定処理を終了する。以上の利益球数推定処理は繰り返し実行されている。
【0038】上述実施形態では、大当り期間中(大当り状態)において、a入賞の入賞球数(a入賞の個数)及びその賞球数(5個)からa入賞に対する払出し賞球数〔(a入賞の個数)×5個〕を求め、同様にb入賞の入賞球数(b入賞の個数)及びその賞球数(10個)からb入賞に対する払出し賞球数〔(b入賞の個数)×10〕を求め、更に、a入賞に対する払出し賞球数及びb入賞に対する払出し賞球数を合計して払出し賞球総数〔(a入賞の個数)×5個+(b入賞の個数)×10〕を求めている。更に、大当り継続時間T(大当り状態への移行時からの経過時間)に、ハンドルの操作により通常時1分間に発射される球数(100個)を掛けて推定打球総数〔(大当り継続時間T)×100個〕を求める。そして、上記払出し賞球総数から推定打球総数を減算することにより、利益球数推定値F〔大当り期間中(大当り状態)での推定利益球数〕を得、画像表示装置に表示したキャラクタ44の大きさを、その利益球数推定値Fの増加に伴って段階的に拡大させるようにしている。
【0039】これにより、現時点での推定利益球数(遊技の損益)が外部に簡単明瞭に報知され、その時点において、遊技者に満足感や闘争心を与えてゲーム性を高め、あるいは遊技を継続するか否かや、打止め時期が近付いているか等の判断に役立てられ、遊技者にとってもホール従業員にとっても便利である。
【0040】また、利益球数推定値Fを求めるために、大入賞口スイッチ27、天入賞口スイッチ28、左肩入賞口スイッチ29、右肩入賞口スイッチ30、左袖入賞口スイッチ31、右袖入賞口スイッチ32、中央第2種始動口スイッチ33、左側第2種始動口スイッチ34、右側第2種始動口スイッチ35、普通図柄表示装置作動ゲートスイッチ36、特定領域スイッチ37の検出信号を用いているが、これら各スイッチは、一般的に設けられているスイッチであり、新たにスイッチ(センサ)を設けてはいない。また、図1に示す例では、画像表示装置39を図柄表示装置12とは別個に設けたが、図柄表示装置12に兼用させることもできる。画像表示装置39を図柄表示装置12に兼用させることにより、部品数に関し従来技術に比して多くすることなく、利益球数推定値Fを求め、キャラクタ44を表示することができ、その分、装置を簡素化することができる。
【0041】上述実施形態では、a入賞(中央第2種始動口8、左側第2種始動口10又は右側第2種始動口11への入賞)の場合、入賞球1個につき5個の遊技球が獲得でき、b入賞(天入賞口13、左肩入賞口14、右肩入賞口15、左袖入賞口18又は右袖入賞口19への入賞)の場合、入賞球1個につき10個の遊技球が獲得でき、入賞の種類が賞球数に応じてa入賞及びb入賞の2種類に分けられた場合を例にしたが、本発明はこれに限らず、3種類以上に分けるようにしてもよい。また、入賞口毎に賞球数を異ならせるようにしてもよい。
【0042】また上述実施形態では、本発明を、いわゆる第2種パチンコ機に適用した場合を例に採って説明したが、これのみに限定されることはなく、いわゆる第1種パチンコ機に本発明を適用してもよい。第1種パチンコ機に本発明を適用する場合には、キャラクタ44は特別図柄表示装置に容易に表示可能である。利益球数推定手段も、払出し賞球総数から推定打球総数を差し引いた球数が得られる手段であれば、上述実施形態のみに限定されることはない。
【0043】更に上述実施形態では、利益球数推定手段が利益球数の推定を開始する時点を、大当り状態への移行時(大当り開始時)とした場合について述べたが、ホール開店時等に設定してもよく、また所望時、例えばホール従業員が望んだ時、具体的には打止め台の開放時にしてもよい。所望時に利益球数の推定を開始させるようにする場合には、利益球数の推定開始信号を制御部38に与えるためのスイッチ等を設ける。
【0044】また、図1の実施の形態においては、画像表示装置39を遊技盤2の遊技領域4内右上方に設けたが、画像表示装置39を利益球数推定用の専用の表示装置として設ける場合、遊技盤2内あるいはパチンコ機1内のいずれの位置に設けてもよい。例えば、図6の実施の形態においては、画像表示装置39を遊技盤2の遊技領域4内で、かつ中央役物である可動入賞装置6の直上部に設け、遊技者が遊技中にも利益球数推定の表示を、図1の実施の形態よりもより見易い位置に配置している。また、利益球数推定の表示を大当り遊技中にもさらに見易くするためには、必ずしも図1や図6の実施の形態に示すように、中央の役物と独立した位置に設ける必要はなく、例えば、役物内にある連続作動回数判定用の図柄表示装置12のように遊技者やホール従業員に認識され易い表示装置と兼用させても良い。表示装置を兼用させればその分装置を簡素化することもできる。
【0045】さらに、キャラクタ44の表示の形態は図3に示すようなキャラクタ44自身の表示を利益球数推定値Fの増大に応じて拡大するような表示形態に限ることなく、種々の表示形態を取ることが可能であり、例えば、図7に示すように利益球数推定値Fの増大に応じてキャラクタ44dの数を順次増大させるものであっても良い。図7では例えば、利益球数推定値Fが0〜500個のときはキャラクタ44dは人物一人の表示(図7(a))、利益球数推定値Fが501〜1000個のときはキャラクタ44dとして人物二人の表示(図7(b))、利益球数推定値Fが1000個以上になるとキャラクタ44dとして人物三人の表示(図7(c))というようにキャラクタ44dの数を増大させる表示形態としている。これの表示方法によれば、キャラクタ44dの数を認識するだけで、利益球数の増大がわかり、ある個数以上のキャラクタ44dが出現すれば打ち止めとするなどの営業形態も取り易くなる。
【0046】また、1回の大当り時において、1000個以上の利益球数推定値Fが期待されるとき、0〜800個を最初の図柄パターン1として200個おきに図柄を5段階にわけて表示するものでも良い。また、図7の図柄表示のように(a)から(c)にかけて人数が増加する図柄のほか、図柄が未完から完成するもの(例えば、7段階に分けて虹を表現する)、または成長変化するもの(例えば、卵→ひよこ→成鳥)でもよい。また、総賞品球数あるいは出玉数が定量に近付いたときに、図柄をフラッシュさせてもよい。また、ドットマトリクス表示方式を利用して、表示装置の全面を定量数として、最小単位(1個、5個または10個など)で塗りつぶして行くのもよい。
【0047】
【発明の効果】本発明によるパチンコ機は、請求項1では、予め設定された時点または所望時から利益球数の推定を開始する利益球数推定手段が推定する利益球数に関する情報を、遊技盤上に設けた専用の表示手段に表示するようにしたので、遊技者やホールの従業員にとって現遊技時点における利益球数に関する情報を専用の表示手段の表示を見ることにより、容易に確認することができる。
【0048】また、請求項2の発明によれば、予め設定された時点または所望時から利益球数の推定を開始する利益球数推定手段が推定する利益球数に関する情報を、遊技盤上の特別の位置に設けた表示手段に表示するようにしたので、遊技者やホールの従業員にとって現遊技時点における利益球数に関する情報をその位置さえ知っていれば、その位置にある表示手段の表示を見ることにより、容易に確認することができる。なお、特別の位置とはその表示手段が遊技盤上の認識し易い位置であれば良く、必ずしも、実施の形態で示した図1や図6に示すように、役物などと独立した位置に設ける必要はなく、例えば、役物内の上部にある連続作動回数判定用の図柄表示装置12のように遊技者やホール従業員に認識され易い表示手段と兼用させても良い。表示装置を兼用させればその分装置を簡素化することができる。
【0049】また、請求項3の発明によれば、利益球数に関する情報を表示する表示手段を遊技盤中央部の役物とは異なる位置に配置することにより、この表示手段を特別な意味を持つものとして注目させることができ、より利益球数に関する情報の表示に適した表示手段として構成しうる。また、請求項4の発明によれば、利益球数に関する情報を表示する表示手段を、遊技盤中央部の役物の上部に配置することにより、遊技者は役物の動きを見ながら、あるいは役物による大当り、小当りの遊技を行ないながらでもこの表示手段の表示を容易に見ることができる。なお、役物の上部とは必ずしも実施の形態で示した図1や図6に示すように、役物に独立して設ける必要はなく、例えば、役物内の上部にある連続作動回数判定用の図柄表示装置12に兼用させても良い。表示装置を兼用させればその分装置を簡素化することができる。
【0050】また、請求項5の発明によれば、表示手段は、利益球数に応じて変化するドットマトリクスの集合による図柄で表示するドットマトリクス表示手段を含み、さらにその表示手段の表示を制御する表示制御手段を備えているので、この表示手段には任意の図柄を種々表示可能となり、遊技者やホールの従業員に表示内容をより確認し易くすることができる。また、請求項6の発明によれば、表示手段に表示する図柄を利益球数に応じて段階的に変化させて表示する制御を行なうことにより、遊技による利益球数の量の変化を図柄を見ることによって遊技者やホールの従業員に容易に認識させることができる。
【0051】また、請求項7の発明によれば、利益球数推定手段は、予め設定された時点又は所望時から入賞口への入賞球数と該入賞口に対応して定められている賞球数とから払出し賞球総数を算出すると共に、前記予め設定された時点又は所望時からの経過時間に基づいて推定打数総数を算出し、この推定打数総数を前記払出し賞球総数から差し引いて得られる値を利益球推定値とすることにより、より、正確な利益球数の推定が可能となる。更に、請求項8の発明によれば、利益球数推定手段による利益球数の推定及び表示制御手段による前記利益球数推定手段によって推定された利益球数の表示手段への表示が、各々大当り状態への移行時から開始されるので、遊技者にとって大当り遊技をより満足のいくものにすることができる。
【出願人】 【識別番号】000154679
【氏名又は名称】株式会社平和
【住所又は居所】群馬県桐生市広沢町2丁目3014番地の8
【出願日】 平成13年9月10日(2001.9.10)
【代理人】 【識別番号】100068618
【弁理士】
【氏名又は名称】萼 経夫 (外3名)
【公開番号】 特開2003−79867(P2003−79867A)
【公開日】 平成15年3月18日(2003.3.18)
【出願番号】 特願2001−273962(P2001−273962)