トップ :: A 生活必需品 :: A63 スポ−ツ;ゲ−ム;娯楽




【発明の名称】 遊技機用構造物及び遊技機
【発明者】 【氏名】有留 範親
【住所又は居所】名古屋市昭和区鶴舞2丁目2番18号 奥村遊機株式会社内

【要約】 【課題】開閉用可動手段において遊技球が詰まった状態をできるだけ防止することができる遊技機用構造物を提供する。

【解決手段】遊技領域6のほぼ中央には、可動入賞装置67が配置されている。可動入賞装置67は、遊技領域64を転動落下するパチンコ球の入賞不能状態、または遊技領域64を転動落下するパチンコ球の入賞容易状態を形成するため、開閉用可動手段95を備えている。開閉用可動手段95におけるパチンコ球が当たる部分に、パチンコ球を弾く板バネQ4を設けた。そのため開閉用可動手段79にパチンコ球が当たった際に、板バネQ4がパチンコ球を開閉用可動手段79から離れるように弾くことになる。
【特許請求の範囲】
【請求項1】 遊技領域を転動落下する遊技球を入賞させる際に、遊技者にとって有利な状態を形成するため、可動することができる開閉用可動手段と、前記開閉用可動手段における遊技球が当たる部分に設けられ、遊技球を弾く弾性部材とを備えたことを特徴とする遊技機用構造物。
【請求項2】 請求項1に記載の遊技機用構造物において、前記弾性部材は、板状のバネ部材からなることを特徴とする遊技機用構造物。
【請求項3】 請求項1または請求項2に記載の遊技機用構造物において、前記開閉用可動手段は、構造物本体の左右側にそれぞれ配置されることを特徴とする遊技機用構造物。
【請求項4】 請求項1乃至請求項3のいずれか一に記載の遊技機用構造物において、前記開閉用可動手段は、遊技者にとって有利な特別遊技状態を発生させるか否かの決定に関与する役割を果たすことを特徴とする遊技機用構造物。
【請求項5】 請求項1乃至請求項4のいずれか一に記載の遊技機用構造物を備えたことを特徴とする遊技機。
【発明の詳細な説明】【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、例えばパチンコ遊技機等の遊技機、及び、遊技機に備えられる遊技機用構造物に関し、特に、開閉用可動手段において遊技球が詰まった状態を防止できる遊技機用構造物を備えた遊技機、及び、その遊技機用構造物に関するものである。
【0002】
【従来の技術】遊技機の一例としてのパチンコ遊技機の場合、遊技者にとって不利な第1状態と、遊技者にとって有利な第2状態に変化可能となる遊技機用構造物が、遊技盤上に配設されている。例えば、左右に開閉用可動手段を備える遊技機用構造物の場合、開閉用可動手段が開くように可動することにより、パチンコ球が入賞しやすくなる状態になるのに対し、開閉用可動手段が閉じるように可動することにより、パチンコ球が入賞しにくくなる状態となる。このように入賞口が開いた状態から閉じた状態となるように、開閉用可動手段が可動するときに、開閉用可動手段の先端の間に、偶然にパチンコ球が入り、パチンコ球が開閉用可動手段で挟まれた状態となる、いわゆる球噛み状態が起こることがあり、羽根部材の開閉に支障が生じることがあった。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかし、このような開閉用可動手段において、前記球噛み状態等のパチンコ球が詰まって、開閉に支障が生じる状態が起こると、遊技が中断することになるので、遊技を行っている遊技者の興趣が殺がれるという問題が生じることになる。
【0004】本発明は、前記従来の問題点を解消するためになされたものであり、開閉用可動手段において遊技球が詰まった状態をできるだけ防止することができる遊技機用構造物及び遊技機を提供することを目的とする。
【0005】
【課題を解決するための手段】前記目的を達成するため請求項1に係る発明によれば、遊技領域を転動落下する遊技球を入賞させる際に、遊技者にとって有利な状態を形成するため、可動することができる開閉用可動手段と、前記開閉用可動手段における遊技球が当たる部分に設けられ、遊技球を弾く弾性部材とを備えたことを特徴とする。それにより、開閉用可動手段に遊技球が当たった際に、弾性部材が遊技球を開閉用可動手段から離れるように弾くことになる。そのため、開閉用可動手段に遊技球が接触しても、開閉用可動手段において遊技球が詰まるといった状態が生じにくく、遊技者が遊技を行っている際に、遊技が中断することが少ない。ここで、「開閉用可動手段」は、例えば、開閉用球受け部材、開閉用羽根部材等の可動部材を含むものであって、開閉用可動手段が開閉することによって、遊技者にとって有利な状態である遊技球が入賞しやすい状態(開いた状態)と、遊技者にとって不利な状態である遊技球が入賞しにくい状態(閉じた状態)とのいずれかの状態になる。この場合、開閉用可動手段は、その基部を回転中心として、遊技球が通過する側である先端部を回転させる構成からなるのが望ましい。そして、先端部が開いた場合は、遊技者にとって有利な状態である遊技球が入賞しやすい状態になるのに対して、先端部が閉じた場合は、遊技者にとって不利な状態である遊技球が入賞しにくい状態になるので、開閉用可動手段が可動することによって、遊技者にとって有利な状態を形成したり、遊技者にとって不利な状態を形成する。
【0006】請求項2に係る発明によれば、請求項1に記載の遊技機用構造物において、弾性部材は、板状のバネ部材からなることを特徴とする。それにより、板状のバネ部材に遊技球が当たった際に、そのバネ部材が遊技球を開閉用可動手段から離れるように弾くため、開閉用可動手段に遊技球が接触し、開閉用可動手段において遊技球が詰まるといった状態が生じにくく、遊技者が遊技を行っている際、遊技を中断することが少ない。この場合、開閉用可動手段が、その基部を回転中心として、遊技球が通過する側である先端部を回転させる構成からなって、板状のバネ部材を開閉用可動手段に沿うように取り付ける構成を有するのが望ましい。その場合、板状のバネ部材を開閉用可動手段の基部に固定するのに対して、開閉用可動手段の先端部に板状のバネ部材の先端部を固定しない構成とすると、板状のバネ部材の先端部に遊技球が当たった場合、板状のバネ部材の先端部が湾曲した後に元の形状に戻る際に、バネ部材の弾性力でもって、遊技球を開閉用可動手段から離れるように弾くようにする。また、例えば板状のバネ部材からなる弾性部材の場合は、遊技者から見えにくいように、開閉用可動手段によって隠れた位置にあるのが望ましい。
【0007】請求項3に係る発明によれば、請求項1に記載の遊技機用構造物において、開閉用可動手段は、構造物本体の左右側にそれぞれ配置されることを特徴とする。それにより、左右の開閉用可動手段が、閉じた位置に可動して、遊技球の通過状態から遊技球の不通過状態となるときに、開閉用可動手段において、遊技球が挟まれた状態となり得る。しかし、開閉用可動手段における遊技球が当たる部分に、遊技球を弾く弾性部材を設けたので、開閉用可動手段に遊技球が当たった際に、弾性部材が遊技球を開閉用可動手段から離れるように弾くため、開閉用可動手段において、遊技球が詰まるといった状態が少ない。
【0008】請求項4に係る発明によれば、請求項1乃至請求項3のいずれか一に記載の遊技機用構造物において、開閉用可動手段は、遊技者にとって有利な特別遊技状態を発生させるか否かの決定に関与する役割を果たすことを特徴とする。このような開閉用可動手段において、遊技球が詰まった状態が起こると、遊技者にとって有利な特別遊技状態が発生せずに、遊技を行っている遊技者の興趣が殺がれるという問題が生じ得る。しかし、開閉用可動手段における遊技球が当たる部分に、遊技球を弾く弾性部材を設けたので、開閉用可動手段に遊技球が当たった際に、弾性部材が遊技球を開閉用可動手段から離れるように弾くことになる。そのため、遊技球が当たる開閉用可動手段において、遊技球が詰まるといった状態が生じにくいので、開閉用可動手段が特別遊技状態を発生させるか否かの決定に関与する役割を果たす場合に、特別遊技状態の発生を妨害することが少ない。
【0009】請求項5に係る発明によれば、請求項1乃至請求項4のいずれか一に記載の遊技機用構造物を備えたことを特徴とする。それにより、遊技球が詰まった状態の発生をできるだけ防止することにより、遊技者が遊技を行っている際に、遊技を中断することが少なく、遊技者の興趣を増大させることができる。
【0010】また、遊技機用構造物は、遊技者にとって有利な状態を選択的に形成するため、開閉用可動部材を開閉するものにおいて、開いた開閉用可動部材に遊技球が当たって内部に入った後に、遊技者側から離れる方向に遊技球が進むのを防止する壁部材を遊技機用構造物内部に設け、開いた開閉用可動部材に当たった遊技球を、前記壁部材でもって遮った状態で、下流側に転動させる下流側遊技球通路を、遊技者側に設けるのが望ましい。それにより、開いた開閉用可動部材に当たって内部に入った遊技球は、遊技機用構造物内部の壁部材によって遮られて、その奥部に行くことがない。そのため、開いた開閉用可動部材に当たって内部に入った遊技球は、遊技者側に設けられた下流側遊技球通路を通って、下流側に向かって転動するので、遊技を行っている遊技者は、遊技球が見やすくなる。この場合、開閉用可動部材に近接した位置に、開いた開閉用可動部材に遊技球が当たった後に、その遊技球を遊技者側に出すための入賞球用出口を設け、入賞球用出口と下流側遊技球通路とを連続させて、入賞球用出口から出た遊技球を下流側に転動させるのが望ましい。
【0011】また、遊技者にとって有利な状態を選択的に形成するため、開閉用可動部材を開閉することができる遊技機用構造物において、遊技機用構造物の左右側にそれぞれ配置される左右の開閉用可動部材と、開いた開閉用可動部材に遊技球が当たって内部に入った後に、遊技者側から離れる方向に遊技球が進むのを防止するため、遊技機用構造物内部に配置された壁部材と、左右の開閉用可動部材に隣接し、開いた開閉用可動部材に遊技球が当たった後に、その遊技球を遊技者側に出すための入賞球用出口と、前記入賞球用出口から出た遊技球を下流側に転動させるため、遊技者側に配置される下流側遊技球通路とを備えるのが望ましい。このように遊技機用構造物の左右側に配置される開閉用可動部材を介して、遊技機用構造物内に入る遊技球は、遊技機用構造物内に入り易くなるが、遊技機用構造物内部の壁部材によって遮られて、その奥部に行くことがない。そして、遊技機用構造物の左右における、開いた開閉用可動部材に当たった遊技球は、入賞球用出口から出て、遊技者側に設けられた下流側遊技球通路を通って、下流側に向かって転動するので、遊技球が壁部材の手前側に位置するとともに、遊技機用構造物の遊技者側に位置する。それにより、開閉用可動部材に遊技球が当たって内部に入った後、遊技者の見やすい位置において下流側に転動させるため、遊技を行う遊技者は遊技に集中することができる。
【0012】また、遊技機用構造物は、左右側にそれぞれ配置される左右の開閉用可動部材と、開いた開閉用可動部材に遊技球が当たって内部に入った後に、遊技者側から離れる方向に遊技球が進むのを防止するため、遊技機用構造物内部に配置された壁部材と、開いた開閉用可動部材に当たった遊技球を貯留させる遊技球貯留部と、左右の開閉用可動部材の間に挟まれ、開いた開閉用可動部材に遊技球が当たった後に、遊技球貯留部に貯留された遊技球を遊技者側に出すための入賞球用出口と、前記入賞球用出口から出た遊技球を下流側に転動させるため、遊技者側に配置される下流側遊技球通路と、前記下流側遊技球通路に沿って配置される入賞検出手段と、入賞検出手段に沿って配置される左右の開閉用可動手段と、前記開閉用可動手段の下方に配置される遊技室と、遊技室に配置される特定入賞口とを備えるのが望ましい。
【0013】また、遊技球が、遊技盤に設けられた始動口へ入賞し、役物としての遊技機用構造物内に設けられた特定入賞口へ入賞することにより、特別遊技状態を発生する遊技機において、前記始動口に遊技球が入賞した際、遊技機用構造物の開閉用可動部材を可動させる始動口機能を、所定時間不作動状態に設定し、この不作動時間に該当する場合、その旨を遊技者に報知する報知手段を備えるのが望ましい。それにより、遊技者は、遊技球が始動口に入賞しても、開閉用可動部材を可動させる始動口の機能が作動しない不作動時間中に該当することを、報知手段による報知でもって知ることができる。
【0014】
【発明の実施の形態】以下、本発明に係る遊技機について、本発明を具体化した実施形態に基づき図面を参照しつつ詳細に説明する。図1は第1の実施形態に係るパチンコ遊技機1を示した正面図である。図2は第1の実施形態に係るパチンコ遊技機1の遊技盤2を示した正面図である。
【0015】図1に示すパチンコ遊技機1は、いわゆる第二種パチンコ機であって、パチンコ遊技機1の遊技盤2上に、後述する始動口、可動入賞装置等を配設しているが、図1では省略している。その遊技盤2の下方には、賞球払出装置(図示せず)を介して、払い出される賞球を受ける上皿P3がプレートP4に配設され、このプレートP4は、音出力手段として機能するスピーカ3aを内蔵している。その上皿P3の下方には、上皿P3から溢れたパチンコ球を受ける下皿P5が配設されている。また、プレートP4の下方には、発射装置(図示せず)用の操作ハンドルP6が設けられており、上皿P3上のパチンコ球が、上皿P3に連通する球送り機構(図示せず)を介して、発射装置へ送られるように構成されている。
【0016】また、遊技盤2の両肩部には、賞球払い出し表示用及び球切れ表示用ランプP10が設けられている。この遊技盤2の前側は、鋼板やステンレス等の金属製のガラス扉P9により覆われている。このガラス扉P9は、枠体の前側の位置で、ヒンジ部材等を介して、開閉自在となる内枠に取り付けられている。また、ガラス扉P9には、開口部を有する鋼板やステンレス等の金属製のガラス保持枠が、スポット溶接等により固着されている。そのため、遊技者はガラス保持枠に装着された2枚のガラスを通して、遊技盤2上の遊技領域を見ることができる。また、ガラス扉P9の上部には、遊技中のエラーを表示するエラー表示ランプP7や、「当たり」を表示する当たり表示ランプP8が取り付けられている。
【0017】次に、この実施形態に係る遊技盤2の遊技領域6に設けられた役物等について、図2に基づき詳細に説明する。遊技領域6のほぼ中央には、遊技機用構造物としての可動入賞装置7が配置されている。この可動入賞装置7の左右には、電飾ランプ8、9が設けられている。その可動入賞装置7と電飾ランプ8、9との間の上方には、入賞口10、11が設けられており、更に、入賞口10、11の下方であって、電飾ランプ8、9の左右側方には、入賞口12、13が設けられている。その入賞口12、13及び可動入賞装置7の下方には、始動口部材14が設置されており、この始動口部材14に中始動口14A、左始動口14B及び右始動口14Cが設けられている。
【0018】これら中始動口14A、左始動口14B及び右始動口14Cにパチンコ球が入賞すると、所定数の賞球を払い出すと共に、可動入賞装置7の大入賞口15の開閉扉16A、16Bを所定回数だけ開閉する。例えば、中始動口14Aにパチンコ球が入賞すると、一定時間のインターバル(例えば1秒間)を置いた後に、開閉扉16A、16Bが、所定時間(例えば0.4秒間の2回で0.8秒間)開放する。また、左始動口14B及び右始動口14Cに、パチンコ球が入賞すると、一定時間のインターバル(例えば1秒間)を置いた後に、開閉扉16A、16Bが、所定時間(例えば0.5秒間)だけ1回開放する。
【0019】また、中始動口14Aと左始動口14Bとの間には、左側の表示用LED14Dが配設されており、また、中始動口14Aと右始動口14Cとの間には、右側の表示用LED14Eが配設されている。そして、表示用LED14D及び表示用LED14Eは、左始動口14B及び右始動口14Cに、パチンコ球が入賞した場合、一定時間のインターバル(例えば1秒間)を置いた後に、開閉扉16A、16Bが所定時間(例えば0.5秒間)だけ開放するに際し、左始動口14B及び右始動口14Cに、パチンコ球の入賞直後から、所定時間(1.5秒間、すなわち、0.5秒間と1秒間との合計時間分)、点灯するように構成されている。また、表示用LED14D及び表示用LED14Eは、中始動口14Aに、パチンコ球が入賞した場合、一定時間のインターバル(例えば1秒間)を置いた後に、開閉扉16A、16Bが所定時間(例えば0.4秒間の2回で0.8秒間)だけ開放するに際し、パチンコ球の入賞直後から、所定時間(1.8秒間、すなわち、1秒間と0.8秒間との合計時間分)、点灯するように構成されている。
【0020】これは、中始動口14A、左始動口14B及び右始動口14Cにパチンコ球が入賞した際、可動入賞装置7(役物)内の開閉扉16A、16B(開閉用可動部材)を可動させる中始動口14A、左始動口14B及び右始動口14Cの機能が作動しない不作動状態に所定時間だけ設定するので、この不作動時間に該当する場合、表示用LED14D及び表示用LED14Eの点灯でもって、その旨を遊技者に報知するためである。そして、「始動口機能を不作動状態にする」とは、不作動時間に該当する場合、パチンコ球が始動口14A、14B、14Cに入賞しても、大入賞口15用の開閉扉16A、16Bが可動しない状態、すなわち、大入賞口15用の開閉扉16A、16Bが閉じたままの状態にすることをいう。そのため、パチンコ球が始動口14A、14B、14Cに入賞しても、開閉扉16A、16Bが開かない不作動時間の場合は、例えば始動口14A、14B、14C以外の入賞口へ、パチンコ球が入賞するように、発射装置の強さ加減を調整して、パチンコ球を発射するのが良いことが分かるので、遊技者は、現在の遊技状態を把握して、例えばパチンコ球の発射装置の発射強さを調整しながら、その発射装置のハンドル等を適宜操作でき、状況に応じた遊技戦略を実行することができる。
【0021】その後、始動口機能が作動状態に戻ると、表示用LED14D及び表示用LED14Eが消灯するので、遊技者はその旨を把握することができる。このように表示用LED14D及び表示用LED14E(報知手段)を、中始動口14A、左始動口14B及び右始動口14C(始動口)の近傍の見やすい位置に配置したことにより、始動口の機能と不作動時間との関係が、視覚的に分かりやすい。尚、表示用LED14D、14E以外に、遊技盤2の周囲に設けられた表示ランプP8等の表示手段でもって、不作動時間に該当する旨を報知しても良い。
【0022】次に、可動入賞装置7について、図3乃至図10に基づいて説明する。図3は第1の実施形態に係る可動入賞装置7を拡大して示す正面図であって、開閉扉16A、16Bでもって、大入賞口15A、15Bが閉じた状態であるとともに、左右の開閉用可動手段19A、19Bが開いた状態である。図4は、その可動入賞装置7を拡大して示す側面図である。図5は、その可動入賞装置7を拡大して示す平面図である。図6は、可動入賞装置7内部を拡大して示す横断面図であって、開閉扉16A、16Bでもって、大入賞口15A、15Bが閉じた状態である。図7は、可動入賞装置7内部を拡大して示す縦断面図であって、開閉扉16A、16Bでもって、大入賞口15A、15Bが閉じた状態である。図8は、第1の実施形態に係る可動入賞装置7を拡大して示す正面図であって、大入賞口15A、15Bが開いた状態であるとともに、左右の開閉用可動手段19A、19Bが閉じた状態である。図9は、可動入賞装置7内部を拡大して示す横断面図であって、大入賞口15A、15Bが開いた状態である。図10は、可動入賞装置7内部を拡大して示す縦断面図であって、大入賞口15A、15Bが開いた状態である。
【0023】可動入賞装置7の上方構造物7Aには、図5、図7、及び図10に示すように、賞球払い出し用の入賞口17が設けられている。この入賞口17内にパチンコ球が入賞すると、入賞口スイッチ17Aによって、その入賞したパチンコ球が検出されることにより、所定数の賞球が払い出される。可動入賞装置7の上方構造物7Aの下方の左右側には、横幅が広くなる左右の大入賞口15A、15Bが設けられており、これら左右の大入賞口15A、15Bは、ほぼ長四角形状にそれぞれ形成されている。各大入賞口15A、15Bの前方には、開閉用可動部材としての開閉扉16A、16Bが開閉可能に覆われている。この開閉扉16A、16Bは、可動入賞装置7の裏面側に配設される開閉用ソレノイドS1の作動に基づいて、後述の態様で開閉される。そのため、開閉用可動部材として機能する開閉扉16A、16Bは、可動入賞装置7の上方左右側にそれぞれ配置されることになる。
【0024】その大入賞口15A、15Bの奥部には、可動入賞装置7内の奥部へパチンコ球が進むのを防止するため、壁部材としての壁部B1が設けられている。この壁部B1は、大入賞口15A、15Bの奥部のみならず、大入賞口15Aと大入賞口15Bとの間に位置する、大入賞口15A、15B内に入賞した入賞球の出口となる入賞球用出口16Cの奥部にも設けられており、平板状に立設している。この場合、可動入賞装置7内部において、壁部B1は、閉じられた開閉扉16A、16Bの位置から、パチンコ球2個分程度の長さ(図6に示す長さL1)分だけ、可動入賞装置7内部の遊技者側から離れる位置に配置されている。そのため、壁部B1と、閉じた状態での開閉扉16A、16Bとの間の底面部B2は、パチンコ球2個分程度の長さ(奥行き)であって、開閉扉16A、16B及び入賞球用出口16Cの左右方向の長さを有する空間部が形成されるので、この空間部は、開いた開閉扉16A、16Bの内側に当たったパチンコ球を貯留させる遊技球貯留部として機能する。そして、閉じられた開閉扉16A、16Bの位置から、パチンコ球2個分程度の長さ分、遊技者側から離れる位置に壁部B1を設ける場合、開閉扉16A、16Bにパチンコ球が当たった際に、壁部B1でもって遮られてその奥部に行くことがない。そして、パチンコ球が壁部B1に当たっても、壁部B1によって遊技者側に跳ね返されるため、遊技を行っている遊技者は、壁部B1の手前側に位置するパチンコ球が見やすくなる。
【0025】このように開いた開閉扉16A、16Bの内側に当たったパチンコ球は、壁部B1に当たって壁部B1で跳ね返され、大入賞口15Aと大入賞口15Bとの間に位置する入賞球用出口16C側に寄って、入賞球用出口16Cから遊技者側(前側)に出てくることになるので、入賞球用出口16Cから出たパチンコ球が、可動入賞装置7の遊技者側に配設された下流側パチンコ球通路18を落下することになる。そのため、閉じた開閉扉16A、16Bに当たったパチンコ球は、可動入賞装置7の遊技者側の下流側パチンコ球通路18を通ることになるため、遊技を行っている遊技者は、そのパチンコ球が見やすくなる。尚、壁部B1の内部には、図6、図7及び図9に示すように、発光手段としての複数の装飾用の発光ダイオードLLが内設されており、この発光ダイオードLLから発せられた光が、遊技者に向かって発光することになる。
【0026】また、この下流側パチンコ球通路18の下方には、図6及び図9に明示するように、左右の入賞口スイッチ18A、18Bが設けられている。その下流側パチンコ球通路18を通るパチンコ球は、入賞口スイッチ18A、18Bに入賞するので、左右の入賞口スイッチ18A、18Bが、その入賞したパチンコ球をそれぞれ検出することにより、所定数の賞球が払い出される。この場合、下流側パチンコ球通路18の両側部には、図3及び図8に明示するように、遊技者側に突き出る左右の突部T1が設けられている。そして、上下方向に延設された左右の突部T1の内側には、開いた開閉扉16A、16Bの内側に当たって、大入賞口15A、15Bに入り、入賞球用出口16Cから出たパチンコ球のみが、下流側パチンコ球通路18を通るようできるので、左右の突部T1は、遊技盤2の可動入賞装置7の外側から転動したパチンコ球が、左右の下流側パチンコ球通路18の内側に入るのを防止する。また、左右の開閉扉16A、16Bの下流側パチンコ球通路18の両側には、遊技者側に突き出る左右の突部T0が設けられており、上下方向に延設された左右の突部T0は、遊技盤2の可動入賞装置7の外側から転動したパチンコ球が、左右の下流側パチンコ球通路18の内側に侵入するのを防止する。
【0027】また、突部T1の下方には、下流側パチンコ球通路18の両側から左右方向に延びるように侵入防止用壁部T2が設けられており、遊技盤2の可動入賞装置7の外側から転動したパチンコ球が、下流側パチンコ球通路18の下方内側に入るのを防止する。そのため、左右の突部T0、左右の突部T1、左右の侵入防止用壁部T2は、遊技盤2の可動入賞装置7の外側から転動したパチンコ球が、下流側パチンコ球通路18に侵入するのを防止するので、開いた開閉扉16A、16Bの内側に当たって、大入賞口15A、15Bに入り、入賞球用出口16Cから出たパチンコ球のみが、可動入賞装置7の遊技者側の下流側パチンコ球通路18を通ることになる。
【0028】また、下流側パチンコ球通路18の左右の入賞口スイッチ18A、18Bの下方には、左右の開閉用可動手段19A、19Bが設けられている。左右の開閉用可動手段19A、19Bは、駆動モータM0の作動に基づいて、後述する態様により、選択的に開閉することになる。そして、左右の開閉用可動手段19A、19Bが、図8に示すように、相互に閉じた状態では、開閉用可動手段19A、19Bに当たって止まったパチンコ球は、可動入賞装置7内の中央部に設けられた上方パチンコ球通路20に導かれることになる。また、左右の開閉用可動手段19A、19Bが、図3に示すように、相互に開いた状態では、左右の開閉用可動手段19A、19Bを、通過したパチンコ球は、可動入賞装置7の下方部に設けられた下方パチンコ球通路21に導かれることになる。
【0029】この場合、上方パチンコ球通路20及び下方パチンコ球通路21は、図7及び図10に示すように、ともに可動入賞装置7内部に設けられた遊技室22と連通しており、この遊技室22の奥部には、大当たりを発生させるVゾーン用収納部23が設けられている。そして、上方パチンコ球通路20が、遊技室22及び下方パチンコ球通路21に比べて上方に位置するとともに、奥部に向かって下り勾配となる斜面となっているので、上方パチンコ球通路20から落下して遊技室22へ入るパチンコ球は勢いがあり、特定入賞口としての、Vゾーン用収納部23に入り易い。それに対して、下方パチンコ球通路21は、上方パチンコ球通路20に比べて下方に位置するとともに、奥部に向かって上り勾配となる斜面となっているので、下方パチンコ球通路21を介して遊技室22へ入るパチンコ球は、それほど勢いが無く、Vゾーン用収納部23に入りにくい。
【0030】それにより、左右の開閉用可動手段19A、19Bが閉じた場合に当たって止まったパチンコ球は、上方パチンコ球通路20に導かれるので、結果的に、大当たりを発生させ易いことになる。このようにパチンコ球が、遊技領域6に設けられた中始動口14A、左始動口14B及び右始動口14Cへ入賞し、更に、可動入賞装置7(遊技機用構造物)内に設けられたVゾーン用収納部23(特定入賞口)へ入賞することにより特別遊技状態を発生し、多数のパチンコ球が入賞可能となって、開閉扉16A、16Bが開いた状態と閉じた状態と間の変化が、1ラウンドとして、30秒間に15回程度生じるので、多くの賞球が払い出されて、遊技者にとって特に有利な特別遊技状態(大当たり)になりやすくなる。
【0031】従って、遊技球の通路としての下流側パチンコ球通路18の左右側に配置された開閉用可動手段19A、19Bは、遊技領域6を転動落下するパチンコ球を可動入賞装置7に入れて入賞させる際に、遊技者にとって有利な状態、特に、遊技者にとって有利な特別遊技状態(大当たり)を発生させるか否かの決定に関与する役割を果たすことなる。また、Vゾーン用収納部23の下方には、後方パチンコ球排出口24が設けられており、Vゾーン用収納部23は、遊技室22内のパチンコ球を後方パチンコ球排出口24に落下させることができるので、Vゾーン用収納部23を通ったパチンコ球が、後方パチンコ球排出口24の底部に形成された斜面に沿って、前方に向かって案内される。また、遊技室22の前方には、前方パチンコ球排出口25が設けられており、遊技室22の底部は、前方パチンコ球排出口25に向かって、下り勾配となる斜面となっているので、遊技室22の底部に沿って落下したパチンコ球は、Vゾーン用収納部23を通らない場合、前方パチンコ球排出口25に落下することになる。
【0032】次に、開閉扉16A、16Bを開閉させる開閉機構SMの動作態様について説明する。可動入賞装置7の裏面側には、図4乃至図7、図9及び図10に示すように、開閉機構SMが設けられており、開閉機構SMは、開閉用ソレノイドS1、取り付け部材S3、軸部材S4、連結部材S5、軸部材S6、扇形の歯車S7及び扇形の歯車S8等を備えている。可動入賞装置7の裏面側には、図6及び図9に示すように、左右に並ぶ開閉用ソレノイドS1が配設されている。それぞれの開閉用ソレノイドS1は、開閉機構SMを作動させるため、プランジャS2をそれぞれ伸縮させる。各プランジャS2の先端には、軸部材S4を移動させるための、取り付け部材S3がそれぞれ取り付けられている。その取り付け部材S3は、図7及び図10に示すように、プランジャS2の伸縮に基づき、左右方向(図6及び図9)に延設された軸部材S4を前後に移動できる。
【0033】また、図6及び図9に示す軸部材S4の左右方向の中央には、軸部材S6と連結させるための、連結部材S5が取り付けられている。この連結部材S5は、軸部材S4の前後動に基づき、図7及び図10に示すように、左右方向に延設された軸部材S6を時計回りまたは反時計回り方向に回動させることができる。その軸部材S6の左右方向の両端には、扇形の歯車S7がそれぞれ取り付けられており、この扇形の歯車S7は、軸部材S6の回動に基づき、軸部材S6と一体的に時計回りまたは反時計回り方向に回動させることができる。
【0034】扇形の歯車S7は、図4、図6及び図9に示すように、開閉扉16A、16B側の扇形の歯車S8と相互に歯合しており、扇形の歯車S8が、開閉扉16A、16Bの下方基部と連結しているので、扇形の歯車S8は、扇形の歯車S7の回動に基づき、反時計回りまたは時計回り方向に回動させられ、開閉扉16A、16Bは、扇形の歯車S8の回動に基づき、開閉するように回動させられることになる。更に詳細には、開閉用ソレノイドS1のそれぞれの作動に基づいて、そのプランジャS2が、開閉扉16A、16Bに向かって突き出る(または突き出ない位置に戻る)と、プランジャS2の先端の連結部材S3も、開閉扉16A、16Bに向かって突き出る(または突き出ない位置に戻る)ので、図7及び図10に示すように、軸部材S4が反時計回り方向(時計回り方向)に回転することになる。そして、このような軸部材S4の回転に伴い、連結部材S5が反時計回り方向(時計回り方向)に回転し、軸部材S6を反時計回り方向(時計回り方向)に回転させることになるので、軸部材S6と一体的に回転する扇形の歯車S7は、反時計回り方向(時計回り方向)に回転することになる。そして、扇形の歯車S8は、扇形の歯車S7の回転に伴い、時計回り方向(反時計回り方向)に回転し、開閉扉16A、16Bの下方基部を時計回り方向(反時計回り方向)に回転させる。
【0035】それにより、大入賞口15A、15Bの前方を開閉可能に覆う開閉扉16A、16Bは、可動入賞装置7の裏面側に配設される開閉用ソレノイドS1の作動に基づいて、開閉扉16A、16Bの下方基部を回転中心として開閉されるので、開閉機構SMは、所定のタイミングで開閉用ソレノイドS1を作動させることにより、開閉扉16A、16Bは、所定のタイミングで開閉することになる。
【0036】次に、左右の開閉用可動手段19A、19Bを開閉させる開閉機構MMの動作態様について、図11乃至図18に基づいて、詳細に説明する。図11は、第1の実施形態に係る可動入賞装置7の左右の開閉用可動手段19A、19Bを開閉する開閉機構MMを拡大して示す正面図であり、左右の開閉用可動手段19A、19Bが相互に閉じた状態を示す。図12は、同開閉機構MMを拡大して示す平面図であり、左右の開閉用可動手段19A、19Bが相互に閉じた状態を示す。図13は、同同開閉機構MMを拡大して示す側面図であり、左右の開閉用可動手段19A、19Bが相互に閉じた状態を示す。図14は、同開閉機構MMを拡大して示す裏面図であり、左右の開閉用可動手段19A、19Bが相互に閉じた状態を示す。図15は、同開閉機構MMを拡大して示す正面図であり、左右の開閉用可動手段19A、19Bが相互に開いた状態を示す。図16は、同開閉機構MMを拡大して示す平面図であり、左右の開閉用可動手段19A、19Bが相互に開いた状態を示す。図17は、同開閉機構MMを拡大して示す側面図であり、左右の開閉用可動手段19A、19Bが相互に開いた状態を示す。図18は、同開閉機構MMを拡大して示す裏面図であり、左右の開閉用可動手段19A、19Bが相互に開いた状態を示す。図19は、左右の開閉用可動手段19A、19B及び開閉用可動手段19A、19Bに左右の板バネQ1、Q2をそれぞれ取り付ける状態を分解して示す拡大裏面図である。図20は、左右の開閉用可動手段19A、19Bに左右の板バネQ1、Q2を取り付けた状態を拡大して示す裏面図である。図21は、左右の開閉用可動手段19A、19B及び開閉用可動手段19A、19Bに板バネQ1、Q2を取り付ける状態を分解して示す拡大平面図である。
【0037】この場合、左右の開閉用可動手段19A、19Bは、可動入賞装置7の裏面側に配設される開閉機構MMの作動に基づいて、選択的に開閉することになる。その開閉機構MMは、図12及び図13に示すように、駆動モータM0、エンコーダ用鍔部M2、エンコーダ用検出部M2a、取り付け部材M3、クランク部M4、案内ピンM5、摺動ピンM6A、M6B、左右の回転用可動部M7A、M7B、左右の軸部M8A、M8B及び左右の開閉用可動手段19A、19B等を備えている。開閉機構MMは、モータ軸M1を有する駆動モータM0を備えており、このモータ軸M1の前方側には、エンコーダ用鍔部M2が、取り付け部材M3を介して取り付けられている。このエンコーダ用鍔部M2は、半月板の形状をなしており、モータ軸M1の回転に伴って、モータ軸M1と一体的に回転する。エンコーダ用鍔部M2の上方には、エンコーダ用検出部M2aが配置されており、このエンコーダ用検出部M2aは、エンコーダ用鍔部M2の存在及び不存在を検出することにより、エンコーダ用信号を出力でき、このエンコーダ用信号は、回転動作用の駆動モータM0の制御のために使用されることになる。
【0038】その取り付け部材M3の前方側には、図11に示すように、H型形状のクランク部M4が取り付けられている。このクランク部M4は、4個の上下方向に穿設された上下用溝部M4aと、2個の左右方向に穿設された左右用溝部M4bとを備えている。これら上下用溝部M4aには、4本の案内ピンM5がはめ込まれ、また、2個の左右用溝部M4bには、2本の摺動ピンM6A、M6Bがはめ込まれている。そのため、モータ軸M1の回転に伴って、クランク部M4が上下に揺動する際に、4個の溝部M4aにはめ込まれた4本の案内ピンM5が、クランク部M4の上下動が垂直方向となるように規制する場合、左右用溝部M4bにはめ込まれた左右の摺動ピンM6A、M6Bは、左右用溝部M4bの上下動に基づいて、上下に揺動することになる。
【0039】そして、左右の摺動ピンM6A、M6Bには、図11及び図12に示すように、左右の回転用可動部M7A、M7Bの一端が取り付けられており、左右の回転用可動部M7A、M7Bの他端には、左右の軸部M8A、M8Bの後方部がそれぞれ取り付けられている。そのため、クランク部M4及び左右の摺動ピンM6A、M6Bの上下の揺動に伴って、左右の回転用可動部M7A、M7Bの一端が上下に揺動するので、左右の軸部M8A、M8Bの取り付け位置が固定されている場合、左右の軸部M8A、M8Bは、回転用可動部M7A、M7Bの一端の揺動に伴って、時計回り方向(または反時計回り方向)に回転することになる。そのため、長手方向に延びる軸部M8A、M8Bの前方に取り付けられた左右の開閉用可動手段19A、19Bは、軸部M8A、M8Bと一体的に時計回り方向(または反時計回り方向)に回転するので、左右の開閉用可動手段19A、19Bの先端が相互に近接したり、相互に離間する。
【0040】そして、左右の開閉用可動手段19A、19Bの先端が相互に近接する場合、左右の開閉用可動手段19A、19Bはパチンコ球を保持する。それに対して、左右の開閉用可動手段19A、19Bの先端が相互に離間する場合、左右の開閉用可動手段19A、19Bの先端の間から、パチンコ球は下方に落下することになる。それにより、開閉機構MMは、エンコーダ用検出部M2aのエンコーダ用信号に基づいて、所定のタイミングで駆動モータM0を作動させることにより、左右の開閉用可動手段19A、19Bは、所定のタイミングで開閉することになる。そして、左右の開閉用可動手段19A、19Bが閉じた場合に当たって止まったパチンコ球は、上方パチンコ球通路20に導かれ、Vゾーン用収納部23に入った場合、大当たりを発生させることになるので、遊技者の興趣を増大させることができる。
【0041】左右の開閉用可動手段19A、19Bには、弾性部材としての左右の板バネQ1、Q2がそれぞれ取り付けられているので、板バネQ1、Q2にパチンコ球が当たることにより、パチンコ球は、左右の開閉用可動手段19A、19Bから遠ざかるように弾かれることになる。具体的には、左右の開閉用可動手段19A、19Bは、左右の軸部M8A、M8Bの前方に取り付けられる基部19A1、19B1を回転中心として、パチンコ球が通過する側である先端部19A2、19B2を回転させる構成からなっており、左右の板状のバネ部材Q1、Q2を、左右の開閉用可動手段19A、19Bに沿うように取り付ける。この場合、左右の板状のバネ部材Q1、Q2の基部Q1b、Q2bを、左右の開閉用可動手段19A、19Bの基部19A1、19B1側の位置決め突起部19A3、19B3に対して、ネジ止めすることによって固定する。
【0042】それに対して、開閉用可動手段19A、19Bの先端部19A、19Bに板状のバネ部材Q1、Q2の先端部Q1a、Q2aを固定しない構成とすることにより、板状のバネ部材Q1、Q2の先端部Q1a、Q2aにパチンコ球が当たった場合、板状のバネ部材Q1、Q2の先端部Q1a、Q2aが湾曲した後に元の形状に戻る際に、バネ部材Q1、Q2の弾性力でもって、パチンコ球を開閉用可動手段19A、19Bから離れるように弾くようにする。そのため、板バネQ1、Q2は、例えば鋼等の素材からなって、例えば0.5mm程度の厚さであって、10mm程度以上の長さを有するのが望ましい。また、板状のバネ部材Q1、Q2の先端部Q1a、Q2aを、丸くすることにより、先端部Q1a、Q2aの滑りを良くして、先端部Q1a、Q2aにおいて、パチンコ球が詰まることを防止することができる。また、金属製のバネ部材Q1、Q2の場合、パチンコ球がバネ部材Q1、Q2上で滑りが良くなって、パチンコ球が詰まることを防止することができる【0043】以上説明した通り、第1の実施形態に係るパチンコ遊技機1によれば、遊技盤2の遊技領域6に設けられた左始動口14B等(始動口)へ入賞することにより、遊技者にとって有利な状態を選択的に形成するため、開閉扉16A、16B(開閉用可動部材)が作動し、可動入賞装置7(遊技機用構造物)内に入ったパチンコ球が、Vゾーン用収納部23(特定入賞口)へ、入賞することにより特別遊技状態が発生する可動入賞装置7(遊技機用構造物)において、大当たり状態(特別遊技状態)を発生させるか否かの決定に関与する役割を果たすため開閉用可動手段19A、19Bにおけるパチンコ球が当たる部分に、パチンコ球を弾く板バネQ1、Q2(弾性部材)を設けた。そのため、開閉用可動手段19A、19Bにパチンコ球が接触しても、閉まりかかった開閉用可動手段19A、19Bの先端の間に、パチンコ球が詰まるといった状態が生じにくく、遊技者が遊技を行っている際、遊技を中断することが少ない。
【0044】また、可動入賞装置7(遊技機用構造物)内部には、開いた開閉扉16A、16B(開閉用可動部材)の内側にパチンコ球が当たって内部に入った後に、遊技者側から離れる方向にパチンコ球が進むのを防止する壁部B1(壁部材)を設け、更に、開いた開閉扉16A、16B(開閉用可動部材)に当たったパチンコ球を、開閉扉16A、16Bに隣接する入賞用出口16Cから、下流側に転動させる下流側遊技球通路18を、可動入賞装置7の遊技者側に設けた。そのため、開いた開閉扉16A、16B(開閉用可動部材)に当たったパチンコ球は、貯留機能を果たす底面部B2を通って入賞球用出口16Cから出て、遊技者側に設けられた下流側パチンコ球通路18を通って、下流側に向かって転動する。このように開いた開閉扉16A、16B(開閉用可動部材)に当たったパチンコ球は、壁部B1(壁部材)によって遮られて、その奥部に行くことがなく、壁部B1(壁部材)の手前側に位置するとともに、可動入賞装置7(遊技機用構造物)の遊技者側に位置するので、開閉扉16A、16Bに当たって下流側に転動するパチンコ球が見やすくなって、パチンコ遊技を行う遊技者は遊技に集中することができる。
【0045】尚、図7及び図10に示す底面部B2は、必ずしも平面的である必要はなく、壁部材としての壁部B1から、下流側パチンコ球通路18に向かって下り勾配となる斜面を、必要に応じて設けてもよい。また、図6及び図9に示す壁部材としての壁部B1は、必ずしもパチンコ球2個分程度の長さ分だけ、可動入賞装置7内部の遊技者側から離れる位置に配置されている必要はない。壁部B1の位置は、パチンコ球が見にくくなる奥部に行くことがなければ、例えば3個分程度の長さだけ遊技者側から離れる位置に設けてもよく、これらは、遊技機用構造物等の構成に応じて変更してもよい。また、入賞球用出口、遊技球貯留部及び壁部材の形状または位置等は、必ずしも上記のものに限定されるものではなく、その他のものに変更してもよい。
【0046】また、役物としての可動入賞装置7は、内部にパチンコ球を入れるための大入賞口15A、15B(入口部)、及び、この大入賞口15A、15B(入口部)の近傍に配置した開閉扉16A、16B(開閉用可動部材)を備える可動入賞装置に限ったものではなく、遊技者にとって有利な状態を選択的に形成するため、開閉用可動部材を開閉することができるものであれば、その他のものでも良い。また、可動入賞装置7の大入賞口15A、15を開閉する開閉扉16A、16Bについて、開閉扉16A、16Bの裏面側に、弾性部材としてのバネ部材を取り付けることにより、開閉扉16A、16Bがいた状態から閉じた状態となる際に、パチンコ球が開閉扉16A、16Bと大入賞口15A、15を囲う枠との間で、挟まれた状態となる、いわゆる球噛み状態を防止するようにしてもよい。
【0047】次に、第2の実施の形態について、図22乃至図25を参照して説明する。ここで、図22は、第2の実施形態に係るパチンコ遊技機63の遊技領域64を拡大して示した正面図である。図23は、可動入賞装置67のみを示す拡大正面図である。図24は、遊技領域64に設けられる可動入賞装置67のみを示す拡大断面図である。図25は、可動入賞装置67から回転部材80等を取り外した状態を示す拡大正面図である。このパチンコ遊技機63は、図22に示すように、後述する入賞口、可動入賞装置、電動役物及びゲート等の各種構造物を、遊技盤の遊技領域64上に配設しており、それを囲むように環状のレール65が遊技盤上に立設されている。このレール65は、発射されたパチンコ球を遊技領域64内に案内する案内路を構成し、遊技盤上の右肩部には、レール65に沿って打ち込まれるパチンコ球の進行を制限するための段差部66が配設されている。
【0048】遊技領域64のほぼ中央には、可動入賞装置67が配置されている。この可動入賞装置67の左右には、電飾ランプ68、69が設けられている。その可動入賞装置67と電飾ランプ68、69との間の上方には、飾り風車70、71が設けられており、更に、可動入賞装置67の左右側方には、飾り風車72、73が設けられている。
【0049】更に、可動入賞装置67と電飾ランプ68、69との間には、入賞口74、75が設けられている。可動入賞装置67の左右下方には、電飾ランプ付きの風車76、77が設けられている。可動入賞装置67及び電飾ランプ付きの風車76、77の下方には、始動口部材78が設置してあり、この始動口部材78の中始動口78A、左入賞口78B及び右入賞口78Cが設けられている。中始動口78A、左入賞口78B及び右入賞口78Cにパチンコ球が入賞すると、所定数の賞球を払い出すと共に、可動入賞装置67の開閉用羽根部材79を所定回数だけ開閉する。
【0050】次に、可動入賞装置67の構成について説明する。この可動入賞装置67の上方左右には、図23乃至図25に示すように、上方開口67aが設けられている。その可動入賞装置67の左肩及び右肩の上方開口67aには、パチンコ球を当てて、可動入賞装置67内にパチンコ球を導くため、回動可能な開閉用羽根部材79が配置されており、一対の開閉用羽根部材79は、遊技球当て部79Aをその上方側にそれぞれ備えている。左肩及び右肩の上方開口67a、67aの間に挟まれる遊技室には、遊技中回転を継続する回転部材80が配置されており、回転部材80の一部に、特別入賞口(図示せず)が設けられている。そして、特別入賞口に、パチンコ球が入賞すると、「大当たり」(遊技者にとって特に有利な特別遊技状態)が発生し、所定数の賞球が払い出される。この場合、回動可能な開閉用羽根部材79は、上方開口67a、67a内に、パチンコ球を入れるか否かを決定するので、結果として、遊技者にとって有利な特別遊技状態(大当たり)を発生させるか否かの決定に関与する役割を果たすことなる。
【0051】回転部材80の内側上部には、図24に示すように、発光素子としての発光LED81が設けられている。回転部材80の下部には、発光LED81の発光制御を行うための発光用制御基板82が設けられており、発光用制御基板82を支持するスリップリング82Aが設けられている。スリップリング82Aには、信号線83が取り付けられている。回転部材80の奥部には、回動駆動ギヤ84が設けられており、この回動駆動ギヤ84の下方には、駆動モータ85が設けられている。そして、駆動モータ85が駆動すると、回動駆動ギヤ84を回転させ、更に回転部材80を回転させることになるので、その回転部材80の回転に同期して、発光LED81が発光することになる。
【0052】その駆動モータ85の奥部には、図24及び図25に示すように、開閉用羽根部材79を回動させるための一対の駆動用ソレノイド86が設けられており、この駆動用ソレノイド86は、それぞれプランジャ87を有している。そして、プランジャ87の上端には、クランク88が取り付けられており、このクランク88には、左右の開閉用羽根部材79をそれぞれ回動させるための、一対の駆動用ギヤ89がそれぞれ取り付けられている。これら左右の駆動用ギヤ89は、各支持ピン90を回転中心として回動し、これら駆動用ギヤ89は、羽根回動用ギヤ91とそれぞれ歯合している。また、羽根回動用ギヤ91には、図24に示すように、軸部材92がそれぞれ取り付けられているので、その軸部材92が回転すると、開閉用羽根部材79が一体的に回転することになる。
【0053】具体的には、プランジャ87が上方へ移動すると、クランク88も上方へ移動し、左右の駆動用ギヤ89が支持ピン90を回転中心として回動する。この場合、左側駆動用ギヤ89が反時計回りに回動し、右側駆動用ギヤ89が時計回りに回動する。すると、左側駆動用ギヤ89と歯合している左側羽根回動用ギヤ91が時計回りに回動し、右側駆動用ギヤ89と歯合している右側羽根回動用ギヤ91が、反時計回りに回動する。それにより、左側の開閉用羽根部材79は、左側の軸部材92が時計回りに回転する結果、時計回りに回動するのに対して、右側の開閉用羽根部材79は、右側の軸部材92が反時計回りに回転する結果、反時計回りに回動する。そして、左側の開閉用羽根部材79が時計回りに回動すると、左側の開閉用羽根部材79の遊技球当て部79Aが、パチンコ球用の流路P2から突き出ないので、転動するパチンコ球は、遊技球当て部79Aに当たることなく、可動入賞装置67の内部へ入らない。また、右側の開閉用羽根部材79が反時計回りに回動すると、遊技球当て部79Aが遊技球当て部79Aがパチンコ球用の流路P2に突き出ないので、転動するパチンコ球は、遊技球当て部79Aに当たることなく、可動入賞装置67の内部へ入らない。
【0054】一方、プランジャ87が下方へ移動すると、クランク88も下方へ移動し、左右の駆動用ギヤ89が支持ピン90を回転中心として回動する。この場合、左側駆動用ギヤ89が時計回りに回動し、右側駆動用ギヤ89が反時計回りに回動する。すると、左側駆動用ギヤ89と歯合している左側羽根回動用ギヤ91が反時計回りに回動するのに対し、右側駆動用ギヤ89と歯合している右側羽根回動用ギヤ91が時計回りに回動する。それにより、左側の開閉用羽根部材79は、左側の軸部材92が反時計回りに回転する結果、反時計回りに回転するのに対して、右側の開閉用羽根部材79は、右側の軸部材92が時計回りに回転する結果、時計回りに回転する。そして、左側の開閉用羽根部材79が反時計回りに回動すると、左側の開閉用羽根部材79の遊技球当て部79Aの先端がパチンコ球用の流路P2に突き出るので、転動するパチンコ球を遊技球当て部79Aに当てて、可動入賞装置67の上方開口67aを通過させて、内部へ導くことができる。また、右側の開閉用羽根部材79が時計回りに回動すると、右側の開閉用羽根部材79の遊技球当て部79Aの先端が、パチンコ球用の流路P2に突き出るので、転動するパチンコ球を遊技球当て部79Aに当てて、可動入賞装置67の上方開口67aを通過させて、内部へ導くことができる。
【0055】従って、左側及び右側の開閉用羽根部材79の遊技球当て部79Aが、流路P2に沿ったパチンコ球の落下を許容するための上方位置(図25破線)に配置されることにより、転動するパチンコ球の落下を許容させ、転動するパチンコ球を入賞口としての上方開口67aに入れない。一方、左側及び右側の開閉用羽根部材79の遊技球当て部79Aが、流路P2に沿ったパチンコ球の落下を受けるための下方位置(図25実線)に配置されることにより、流路P2に沿って落下するパチンコ球を受ける遊技球当て部79Aに当てて、可動入賞装置67内部へ導くことができる。
【0056】このようにプランジャ87の位置でもって、転動するパチンコ球を遊技球当て部79Aに当てるか否かが決まり、可動入賞装置67内部へ導いたり、導かなかったりすることができる。尚、可動入賞装置67の上部には、覆い部R1が設けられており、覆い部R1から左右に流れる斜面が形成されているので、覆い部R1に沿った流路P2をパチンコ球は、落下することができる。それにより、パチンコ球の通路となる流路P2の左右側に、左右の開閉用羽根部材79がそれぞれ配置されることになる。
【0057】また、左右の開閉用羽根部材79のパチンコ球が当たる部分には、弾性部材としての左右の板バネQ3がそれぞれ取り付けられているので、板バネQ3にパチンコ球が当たることにより、パチンコ球は、左右の開閉用羽根部材79から遠ざかるように弾かれることになる。具体的には、左右の開閉用羽根部材79は、図24に示すように、左右の軸部材92の前方に取り付けられる基部を回転中心として、パチンコ球が通過する側である先端部を回転させる構成からなっており、左右の板状のバネ部材Q3を、左右の開閉用羽根部材79に沿うように取り付ける。そして、第1の実施の形態と同様に、左右の板状のバネ部材Q3の基部を、左右の開閉用羽根部材79の基部側(軸部材92側)に対して固定するのに対して、板状のバネ部材Q3の先端部を固定しない構成とすることにより、板状のバネ部材Q3の先端部にパチンコ球が当たった場合、板状のバネ部材Q3の先端部が湾曲した後に元の形状に戻る際に、バネ部材Q3の弾性力でもって、パチンコ球が開閉用羽根部材79から離れるように弾くようにする。そのため、板バネQ3は、例えば鋼等の素材からなって、例えば0.5mm程度の厚さであって、10mm程度以上の長さを有するのが望ましい。尚、板状のバネ部材Q3の場合は、遊技者から見えにくいように、開閉用羽根部材79の裏側等に設けて、板状のバネ部材Q3が開閉用羽根部材79によって隠れた状態にあるのが望ましい。
【0058】以上説明した通り、第2の実施形態に係るパチンコ遊技機63の遊技領域64を転動するパチンコ球を、可動入賞装置67の左肩及び右肩の上方開口67a(入口)に入れて、遊技者にとって有利な状態を形成するため、開閉する一対の開閉用羽根部材79(開閉用可動手段)を備えた可動入賞装置67(遊技機用構造物)において、その開閉用羽根部材79におけるパチンコ球が当たる部分に、パチンコ球を弾く板バネQ3(弾性部材)を設けたので、開閉用羽根部材79にパチンコ球が接触しても、板バネQ3がパチンコ球を弾くことになる。そのため、閉まりかかった開閉用羽根部材79と、可動入賞装置67の覆い部R1との間に、パチンコ球が挟まって、パチンコ球が詰まるといった状態が生じにくく、遊技者が遊技を行っている際、遊技が中断することが少ない。
【0059】尚、図23に示す可動入賞装置67は、図26に示すように、その開閉用羽根部材95を回転部材80に近接する位置に配置してもよい。尚、図26は、図23に対応する図であって、可動入賞装置67の変形例を示し、図27は、可動入賞装置67の内側の一部を拡大して示す図である。この場合、その開閉用羽根部材95におけるパチンコ球が当たる上方部分に、弾性部材としての左右の板バネQ4をそれぞれ取り付ける。そして、開閉用羽根部材95は、図27(a)及び図27(b)に示すように、その基部95aを回転中心として回動できるので、開閉用羽根部材95の板バネQ4は、覆い部材R2と、閉まりかかった開閉用羽根部材95との間に(図27(a)参照)、パチンコ球が挟まることによって、パチンコ球が詰まりかかっても、上方に弾くことにより(図27(b)参照)、それを防止することができる。
【0060】具体的には、開閉用羽根部材95は、パチンコ球が当たる上方部分に、パチンコ球を弾く板バネQ4の上方Q4aの揺動を許容する空間部95bを設け、板バネQ4の基部Q4bを開閉用羽根部材95の基部95a側に取り付けたので、パチンコ球が当たった板バネQ4の上方Q4aは、空間部95b内で付勢されることによってしなるとともに、元の形状に戻る際のその板バネQ4の反発力でもって、パチンコ球を上方に弾くことができる。この場合、板バネQ4は、例えば鋼等の素材からなって、例えば0.5mm程度の厚さであって、10mm程度以上の長さを有するのが望ましい。また、板状のバネ部材Q4は、遊技者から見えにくいように、開閉用羽根部材95によって隠れた位置にあるので、美観を損ねることはない。尚、遊技領域64を転動落下するパチンコ球の入賞不能状態、または遊技領域64を転動落下するパチンコ球の入賞容易状態を形成するため、開閉用羽根部材95を可動することができる可動入賞装置67(遊技機用構造物)であれば、必ずしも上記のものに限定される訳ではなく、種々の変更が可能であり、上記以外の構成を有していても良い。
【0061】また、各実施形態に限定されるものではなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲内で種々の改良、変形が可能であることは勿論である。遊技機の一例として第2種パチンコ遊技機を例示したが、それ以外の第1種または第3種パチンコ遊技機であってもよいし、それ以外のスロット機等の遊技機であっても良い。その可動入賞装置7、63内の構造物としては、遊技者の興味を起こさせる移動部材等を採用してもよい。また、パチンコ球が当たる部分に取り付けられる弾性部材は、必ずしも板バネである必要ではなく、それ以外のコイルばね、竹の子ばね、渦巻きばね、圧縮ばね、伸張ばね、ねじりばね等を、実施の形態に応じて任意に変更してもよく、また、弾性ゴム部材等を採用してもよい。
【0062】
【発明の効果】請求項1に係る発明によれば、遊技領域を転動落下する遊技球を入賞させる際に、遊技者にとって有利な状態を形成するため、可動することができる開閉用可動手段と、前記開閉用可動手段における遊技球が当たる部分に設けられ、遊技球を弾く弾性部材とを備えたので、開閉用可動手段に遊技球が当たった際に、弾性部材が遊技球を開閉用可動手段から離れるように弾くことになる。そのため、開閉用可動手段に遊技球が接触しても、開閉用可動手段において遊技球が詰まるといった状態が生じにくく、遊技者が遊技を行っている際に、遊技が中断することが少ない。
【0063】請求項2に係る発明によれば、弾性部材は、板状のバネ部材からなるので、板状のバネ部材に遊技球が当たった際に、そのバネ部材が遊技球を開閉用可動手段から離れるように弾くため、開閉用可動手段に遊技球が接触し、開閉用可動手段において遊技球が詰まるといった状態が生じにくく、遊技者が遊技を行っている際、遊技を中断することが少ない。
【0064】請求項3に係る発明によれば、開閉用可動手段は、構造物本体の左右側にそれぞれ配置されるので、開閉用可動手段が、遊技球の通過状態から遊技球の不通過状態となるときに、開閉用可動手段において、遊技球が挟まれた状態となり得る。しかし、開閉用可動手段における遊技球が当たる部分に、遊技球を弾く弾性部材を設けたので、開閉用可動手段に遊技球が当たった際に、弾性部材が遊技球を開閉用可動手段から離れるように弾くため、左右の開閉用可動手段において、遊技球が詰まるといった状態が少ない。
【0065】請求項4に係る発明によれば、開閉用可動手段は、遊技者にとって有利な特別遊技状態を発生させるか否かの決定に関与する役割を果たすので、開閉用可動手段により遊技球が詰まった状態が起こると、遊技者にとって有利な特別遊技状態が発生せずに、遊技を行っている遊技者の興趣が殺がれるという問題が生じ得るが、開閉用可動手段における遊技球が当たる部分に、遊技球を弾く弾性部材を設けたため、開閉用可動手段に遊技球が当たった際に、弾性部材が遊技球を開閉用可動手段から離れるように弾くことになる。そのため、遊技球が当たる開閉用可動手段において、遊技球が詰まるといった状態が生じにくいので、特別遊技状態の発生を妨害することが少ない。
【0066】請求項5に係る発明によれば、請求項1乃至請求項4のいずれか一に記載の遊技機用構造物を備えたので、遊技球が詰まった状態の発生をできるだけ防止することにより、遊技者が遊技を行っている際に、遊技を中断することが少なく、遊技者の興趣を増大させることができる。
【出願人】 【識別番号】000121693
【氏名又は名称】奥村遊機株式會社
【住所又は居所】愛知県名古屋市昭和区鶴舞2丁目2番18号
【出願日】 平成13年9月13日(2001.9.13)
【代理人】 【識別番号】100098431
【弁理士】
【氏名又は名称】山中 郁生 (外2名)
【公開番号】 特開2003−79861(P2003−79861A)
【公開日】 平成15年3月18日(2003.3.18)
【出願番号】 特願2001−278042(P2001−278042)