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【発明の名称】 遊技機
【発明者】 【氏名】大貫 芳和
【住所又は居所】東京都新宿区西新宿一丁目6番1号 コナミパーラーエンタテインメント株式会社内

【要約】 【課題】平均入賞率をほぼ目的値に維持しながら高確率モード以外の非特別遊技でも遊技者を十分に楽しませ、しかも、特別入賞態様の当選確率が最も低くなる非特別遊技中であることを遊技者に確信させて遊技者定着性の低下を抑える。

【解決手段】図示の確変パチンコ機では、中確率モードにおける大当たり当選確率を、確変モードを備えない古いタイプのパチンコ機と同等のものとし、且つ高確率モードの当選確率も従来の確変パチンコ機と同等の値にしている。よって、平均入賞率を目的値に近い値に維持し、且つ、最高の当選確率を実現する高確率モードの当選確率も低下させることなく、中確率モードでの遊技を遊技者に十分に楽しませることができる。
【特許請求の範囲】
【請求項1】遊技に伴って所定の抽選実施条件が成立すると予め定められた特別入賞態様を抽選する抽選手段と、該特別入賞態様の当選に基づいて遊技状態を遊技者に特別な利益を付与する特別遊技状態に所定期間だけ切り換える遊技状態切換手段と、上記抽選手段による上記特別入賞態様の当選確率を切り換える当選確率切換手段と、該当選確率に応じて上記抽選実施条件の成立困難度を切り換える成立困難度切換手段とを備える遊技機において、3つ以上の当選確率を包含する確率群の中から1つを選択して切り換えさせるように上記当選確率切換手段を構成し、且つ、該確率群の中の最も低い当選確率に切り換えられているときの上記成立困難度を、他の当選確率の少なくとも1つにおける上記成立困難度と同じにするように上記成立困難度切換手段を構成したことを特徴とする遊技機。
【請求項2】請求項1の遊技機において、上記確率群として3つの当選確率を包含するものを用い、最も高い当選確率についての選択確率と、中間の当選確率についての選択確率との和を50[%]以上にするように、上記当選確率切換手段を構成したことを特徴とする遊技機。
【請求項3】請求項1又は2の遊技機であって、上記抽選実施条件が始動口への遊技玉の入球又は通過であり、該始動口の開口幅を変動させる開口幅変動手段が、所定の幅拡大条件の具備に基づいて該開口幅を通常幅から広幅に所定期間だけ切り換えることを特徴とする遊技機。
【請求項4】請求項3の遊技機であって、上記成立困難度切換手段が上記幅拡大条件の具備に基づく上記開口幅の1回あたりの切換時間を変化させることで、上記成立困難度を切り換えることを特徴とする遊技機。
【請求項5】請求項3の遊技機であって、上記幅拡大条件が所定のタイミングで実施される抽選による当たりの当選であり、上記成立困難度切換手段が該当たりの当選確率を変化させることで上記成立困難度を切り換えることを特徴とする遊技機。
【請求項6】請求項3の遊技機であって、上記幅拡大条件が所定のタイミングで実施される抽選による当たりの当選であり、上記成立困難度切換手段が該抽選の開始から次の開始までの期間を変化させることで上記成立困難度を切り換えることを特徴とする遊技機。
【発明の詳細な説明】【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、パチンコ機等の遊技機に係り、詳しくは、「大当たり」等の特別入賞態様の当選確率を切り換えながら、抽選手段に対して特別入賞態様の抽選を実施させる抽選実施条件について、その成立困難度を当選確率に応じて切り換える遊技機に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来、この種の遊技機として、いわゆる確率変動方式のパチンコ機が知られている(以下、確変パチンコ機という)。この確変パチンコ機は、複数の図柄を所定の順序で可変表示する液晶ディスプレイ等の可変表示器を備えており、可変表示を停止させた可変表示器の入賞ライン上に揃った図柄の組合せに基づいて大当たりか否かを遊技者に報知する。
【0003】大当たりか否かについては、パチンコ玉の始動口への入球に基づいて予め抽選を行っており、抽選結果に基づいて可変表示器における図柄の組合せを決定する。大当たりの当選に基づいて、同じ数字図柄が3つ揃うなどといった大当たり図柄組で可変表示を停止させるのである。大当たり図柄組が成立すると、それまで閉じていた開閉式大入賞口を所定時間だけ開放する開放動作を所定回数だけ繰り返す特別遊技が行われる。この特別遊技により、開閉式大入賞口に多量のパチンコ玉を入球させて多量の入賞を獲得するという特別な利益が遊技者に与えられる。また、上述の大当たり図柄組が「7」「7」「7」などといった特定図柄組であると、その大当たりについての特別遊技の終了後に、大当たりの当選確率を通常よりも高くする高確率モードの非特別遊技が提供されるという利益も遊技者に与えられる。非特別遊技における大当たりの当選確率が大当たり図柄の種類に応じて変動するのである。このことが確率変動方式と呼ばれる所以である。
【0004】かかる構成の確変パチンコ機において、上記高確率モードで大当たりの当選確率を高くするだけでなく、更に、始動口にパチンコ玉を入球し易くするという利益をも遊技者に与えるものが知られている。具体的には、この種の確変パチンコ機では、始動口を電動チューリップに有しており、この電動チューリップの開動作をサブ抽選による当たりの当選に基づいて実施する。また、このサブ抽選については、パチンコ玉がサブ抽選ゲートを通過したことに基づいて実施する。パチンコ玉がサブ抽選ゲートを通過したことに基づいてサブ抽選が行われ、当たりが当選すると電動チューリップが所定時間だけ開いてパチンコ玉が始動口に入球し易くなる仕組みである。パチンコ玉が始動球に入球し易くなれば、当然ながら抽選回数が増えて大当たりが発生し易くなる。上記高確率モードでは、サブ抽選における当たりの当選確率を高めたり、電動チューリップの開放時間を長くしたりすることで、始動口へのパチンコ玉の入球性が高められる。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】ところで、かかる構成の確変パチンコ機において、大当たりの当選確率を変動させない古いタイプのパチンコ機と同様に遊技者の遊技意欲を維持させるためには、通常確率モードにおける大当たりの当選確率を古いタイプのパチンコ機と同程度に設定する必要がある。しかしながら、確変パチンコ機では、大当たり当選確率を高確率モードにおいてかなり高くして遊技者をより一層楽しませることができる一方で、通常確率モードではかなり低くしなければならず、遊技者を十分に楽しませることができなかった。両モードを通じた平均的出玉率を古いタイプのパチンコ機と同様に設定しなければならないからある。
【0006】かかる不具合を抑える方法として、非特別遊技における大当たりの当選確率を高確率と通常確率という2段階ではなく、例えば低、中、高確率などといった3段階以上の設定にすることが考えられる。かかる構成では、高確率モードの当選確率の増加分を中確率モードではなく低確率モードで吸収させ、この低確率モードへの切換を伴う大当たり回数を極めて少なく設定することで、大当たり中の殆どを高又は中確率モードへの移行が約束されるものにすることができる。そして、このことにより、切換後のモードの殆どを高又は中確率モードとして、遊技者を十分に楽しませることができる。
【0007】しかしながら、低確率モードでは、高確率モードにおける当選確率の増加分を吸収させる分だけ大当たりの成立を更に困難にしてしまうため、電動チューリップの開閉性の違いなどから低確率モードに移行したことが遊技者に知られてしまうと、それ以上の遊技が断念され易くなる。そして、たとえそのパチンコ機に新たな遊技者が着いたとしても、低確率モードであることが同様にして容易に知られ、遊技の継続がすぐに断念されてしまう。これらの結果、遊技者が定着し難くなるという問題を引き起こすおそれがある。
【0008】なお、このような問題は、当選確率を低、中、高確率の3段階に設定した確変パチンコ機だけではなく、4段階、5段階など、3段階以上に設定した確率変動方式の遊技機であれば同様に生ずることになる。
【0009】本発明は、以上の背景に鑑みてなされたものであり、その目的とするところは、平均出玉率等の平均入賞率を目的値に近い値に維持しながら高確率モード以外の非特別遊技でも遊技者を十分に楽しませ、しかも、大当たり等の特別入賞態様の当選確率が最も低くなる非特別遊技中であることを遊技者に確信させることによる遊技者定着性の低下を抑えることができる遊技機を提供することである。
【0010】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するために、請求項1の発明は、遊技に伴って所定の抽選実施条件が成立すると予め定められた特別入賞態様を抽選する抽選手段と、該特別入賞態様の当選に基づいて遊技状態を遊技者に特別な利益を付与する特別遊技状態に所定期間だけ切り換える遊技状態切換手段と、上記抽選手段による上記特別入賞態様の当選確率を切り換える当選確率切換手段と、該当選確率に応じて上記抽選実施条件の成立困難度を切り換える成立困難度切換手段とを備える遊技機において、3つ以上の当選確率を包含する確率群の中から1つを選択して切り換えさせるように上記当選確率切換手段を構成し、且つ、該確率群の中の最も低い当選確率に切り換えられているときの上記成立困難度を、他の当選確率の少なくとも1つにおける上記成立困難度と同じにするように上記成立困難度切換手段を構成したことを特徴とするものである。
【0011】この遊技機においては、非特別遊技における大当たり等の特別入賞態様の当選確率を高確率と通常確率との2段階で切り換えるのではなく、3段階以上で切り換える。このため、平均出玉率等の平均入賞率を目的値に近い値に維持しても、例えば低、中、高確率のうち、中確率を実現する中確率モードでは当選確率を変動させない古いタイプの遊技機と同様の当選確率を実現させることが可能になる。よって、平均入賞率を目的値に近い値に維持しながら、高確率モード以外の非特別遊技でも遊技者を十分に楽しませることができる。しかも、この遊技機では、例えば電動チューリップの開閉性などといった抽選実施条件の成立困難度について、大当たりの当選確率が最も低くなる非特別遊技である最低確率モードと、それ以外の当選確率となる非特別遊技の少なくとも1つとで同じにするようになっている。具体的には、例えば、中確率モードと低確率モードとで電動チューリップの開放時間や開放当選確率が同じになるのである。かかる構成において、遊技者は、最低確率モードと、それ以外の当選確率となる非特別遊技の少なくとも1つとで、成立困難度の違いによる判別ができなくなる。よって、最低確率モードであることを抽選実施条件の成立困難度の違いに基づいて確信するといったことが少なくなり、遊技機に対する定着性の低下が抑えられる。
【0012】請求項2の発明は、請求項1の遊技機において、上記確率群として3つの当選確率を包含するものを用い、最も高い当選確率についての選択確率と、中間の当選確率についての選択確率との和を50[%]以上にするように、上記当選確率切換手段を構成したことを特徴とするものである。
【0013】この遊技機においては、非特別遊技における特別入賞態様の当選確率を低、中、高確率の3段階に切り換えて、しかも、切換後における当選確率の大半を中確率や高確率にするかかる構成では、中確率や高確率に切り換えられことが殆どで、低確率に切り換えられることは希であるという意識を遊技者にもたせて遊技者に安心感を与えることができる。
【0014】請求項3の発明は、請求項1又は2の遊技機であって、上記抽選実施条件が始動口への遊技玉の入球又は通過であり、該始動口の開口幅を変動させる開口幅変動手段が、所定の幅拡大条件の具備に基づいて該開口幅を通常幅から広幅に所定期間だけ切り換えることを特徴とするものである。
【0015】この遊技機においては、電動チューリップなどといった開口幅変動手段によって始動口の開口幅を変動させることに基づいて、抽選実施条件の成立困難度を切り換えることができる。
【0016】請求項4の発明は、請求項3の遊技機であって、上記成立困難度切換手段が上記幅拡大条件の具備に基づく上記開口幅の1回あたりの切換時間を変化させることで、上記成立困難度を切り換えることを特徴とするものである。
【0017】この遊技機においては、電動チューリップの1回あたりの開放時間など、開口幅変動手段による開口幅の1回あたりの切換時間を変化させることで、抽選実施条件の成立困難度を切り換えることができる。
【0018】請求項5の発明は、請求項3の遊技機であって、上記幅拡大条件が所定のタイミングで実施される抽選による当たりの当選であり、上記成立困難度切換手段が該当たりの当選確率を変化させることで上記成立困難度を切り換えることを特徴とするものである。
【0019】この遊技機においては、例えば電動チューリップの開動作の実施を抽選するサブ抽選における当たりの当選確率を変化させるなどといった具合に、開口幅を変動させるために実施する抽選における当たりの当選確率を変化させることで、抽選実施条件の成立困難度を切り換えることができる。
【0020】請求項6の発明は、請求項3の遊技機であって、上記幅拡大条件が所定のタイミングで実施される抽選による当たりの当選であり、上記成立困難度切換手段が該抽選の開始から次の開始までの期間を変化させることで上記成立困難度を切り換えることを特徴とするものである。
【0021】この遊技機においては、開口幅を変動させるために実施する抽選を開始してから、次の抽選を開始するまでの期間を変化させることで、単位時間内の抽選回数を増減することにより抽選実施条件の成立困難度を切り換えることができる。
【0022】
【発明の実施の形態】以下、本発明を遊技機である確変パチンコ機に適用した一実施形態について説明する。図1は本実施形態に係る確変パチンコ機の概略構成を示す全体正面図である。図において、縦長四角形の外枠1の前面には施錠且つ開閉可能な扉2が設けられている。この扉2には、更に施錠且つ開閉可能なガラス扉3が設けられており、その開放によって弾球盤4が露出するようになっている。カラス扉3の下方には、パチンコ機内部から払い出されたパチンコ玉を受け入れて、図示しない打球装置に供給するための打球供給皿5が略水平方向に延在するように設けられている。また、更にその下方には、満載状態になった打球供給皿5からオーバーフローしたパチンコ玉を受け入れる余剰球受皿6が設けられている。
【0023】余剰球受皿6の図中右横には、回転操作可能な操作ハンドル7が配設されており、これが回転操作されることで図示しない打球装置から所定の時間間隔でパチンコ玉が弾球盤4に向けて打ち込まれる。そして、弾球盤4に設けられた円状の外レール8に沿って図中時計回りの軌道を描きながらほぼ半周した後、弾球盤4の上方から下方に向けて落下し始める。この際、弾球盤4に設けられた無数の釘にぶつかって弾かれることで、不規則な経路を描きながら落下する。そして、弾球盤4に設けられた後述の各種の入賞口に偶然に入球すると入賞を発生させ、所定数のパチンコ玉を打球供給皿5に払い出させる。また、弾球盤4に設けられた後述のサブ抽選ゲートを偶然に通過すると、後述のサブ抽選を発生させる。入賞口に入球せずに弾球盤4の下端まで落下したパチンコ玉は、アウト口9に入球して没収される。
【0024】図2は、上記弾球盤4を示す正面図である。図において、上記弾球盤4には、小入賞口を有する4つの固定入賞器10と、可変始動口を有する電動チューリップ11と、開閉式入賞口を有する大入賞器12とが設けられている。これらはそれぞれ、入球してくるパチンコ玉を検知する図示しない玉センサーを備えており、パチンコ玉を検知すると後述のCPUに玉検知信号を送信するようになっている。固定入賞器10の小入賞口にパチンコ玉が入球して入賞が成立すると、所定数のパチンコ玉が上記打球供給皿(5)に払い出される。また、電動チューリップ11の可変始動口にパチンコ玉が入球して入賞が成立すると、所定数のパチンコ玉が上記打球供給皿(5)に払い出されるとともに、抽選実施条件が具備されて遊技者に対して大当たり抽選のチャンスが与えられる。但し、後述の始動クレジットが「4」になっている状態で可変始動口にパチンコ玉が入球した場合には、パチンコ玉の払出のみが行われ、大当たり抽選のチャンスは与えられない。また、図示しないソレノイドによって開放された状態の大入賞器12にパチンコ玉が入球して入賞が成立すると、1の入球について所定数のパチンコ玉が払い出される。この大入賞器12の開閉動作は、後述の大当たりの発生に基づく特別遊技のときに行われる。この特別遊技では、1回の大当たりについて大入賞器12の開放動作が最大16回行われるという利益が遊技者に特別に付与される。開放された大入賞器12は、開放1回当たりにおいて、開放時間が30秒に達するか、その開閉式入賞口に10個のパチンコ玉が入球するかの何れか一方の条件が具備されることによって閉じられる。パチンコ玉が開放された大入賞器12内に入球すると、後述のCPUに玉検知信号が送信される仕組みになっている。この玉検知信号に基づいて大入賞器12への入球数が確認される。なお、大入賞器12内には、その内部に設けられた特定領域を通過するパチンコ玉の数を検知する特定領域玉通過検知手段も設けられている。大入賞器12の1回あたりの開放において、入球したパチンコ玉の全てがこの特定領域を通過することなく機内に至った場合には、大入賞器12の開放動作回数が消化されていなくても、次回からの開放は行われないようになっている。
【0025】また、上記遊技盤4のほぼ中央には、液晶ディスプレイ13と、これの上方に位置するクレジット表示器14とが配設されている。液晶ディスプレイ13は、後述のCPUによる制御に基づいて、様々な画像を表示することで遊技の演出を行う。液晶ディスプレイ13によって行われる主な演出は、大当たり抽選演出である。これは、図3に示すように、所定の順序で並ぶ複数の数字図柄をあたかも図中上側から下側に向けて回転移動させるように可変表示する可変表示列を、図中左右方向に3つ横並びに表示する演出である。各可変表示列では、赤色で表示される「0」、「1」、「2」、「3」、「4」、「5」、「6」、「7」、「8」、「9」と、青色で表示される「0」、「7」とからなる12の数字図柄が、それぞれその順序であたかも回転しているかのように可変表示される。大当たり抽選演出が開始されて所定時間が経過すると、各可変表示列の可変表示が停止せしめられて、画面上に3つの数字図柄からなる3桁数字が導出表示される。この3桁数字が全て同じ色で且つゾロ目になることで、大当たりの当選成立が遊技者に報知される。よって、大当たり図柄組が12通りあることになる。
【0026】先に示した図2において、上記クレジット表示器14は、4つのクレジットランプを有している。何れのクレジットランプも点灯していない状態で、上記電動チューリップ11の可変始動口にパチンコ玉が入球すると、後述の大当たり抽選が行われた後、抽選結果に基づく大当たり抽選演出が開始される。この大当たり抽選演出の最中に、可変始動口にパチンコ玉が入球すると、その抽選結果に基づく大当たり抽選演出が実施されるのは不可能である。そこで、この場合には、Aカウント値をRAM26内に記録させクレジットランプが1つ点灯してその大当たり抽選演出の実施が予約される。この予約が始動クレジットである。この始動クレジットはパチンコ玉4つ分の入球まで可能であり、それぞれ入球数に対応する個数分のクレジットランプが点灯するようになっているが、4つ分を超えると、大当たり抽選演出だけではなく、これに先立って行われるべき入球時の大当たり抽選も無効となる。その予約された始動クレジットの大当たり抽選は、大当たり抽選演出が可能となった段階で、一番古い始動クレジットに対応したRAM26内に記憶されたAカウント値に基づいて順次行われ、大当たり抽選演出を行っていく。
【0027】また、上記遊技盤4には、2つのサブ抽選始動ゲート15、1桁数字を可変表示するLEDセグメント16、サブ抽選クレジット表示器17なども設けられている。このサブ抽選始動ゲート15は、パチンコ玉を機械内部に導くのではなく、遊技盤上のゲートに通過させるもので、通過するパチンコ玉を図示しない玉センサによって検知すると、玉検知信号を後述のCPUに出力する。LEDセグメント16は、サブ抽選始動ゲート15へのパチンコ玉の通過に基づいて、サブ抽選演出を行う。これは、「1」から「0」までの数字を順次可変表示する演出であり、可変表示が「7」で停止することでサブ抽選による当たりの当選成立が遊技者に報知される。サブ抽選による当たりが成立すると、図4(a)及び(b)に示すように、上記電動チューリップ11の2つの可動部材11aが所定時間だけ図示しないソレノイドによって所定時間だけ移動せしめられる。この移動により、可変始動口の開口幅が所定時間だけ広くなり、そこにパチンコ玉が入球し易くなる。なお、サブ抽選クレジット表示器17の役割については、上記クレジット表示器14とほぼ同様であるので説明を省略する。
【0028】図5は、本確変パチンコ機の電気回路の要部を示すブロック図である。図において、パチンコ機内の各種機器を制御するCPU35には、入出力ポート36を介して、各種玉センサ(18、19、20、21、22、23)、各種カウンタ(27、28、29、30)、各種ソレノイド(33、37)、各種クレジット表示器(14、17)、RAM26、ROM32、液晶ディスプレイ13、LEDセグメント16、玉払出装置31などが接続されている。
【0029】A〜D固定入賞器玉センサ(18〜21)は、それぞれ4つの固定入賞器(10)の何れか1つに設けられたものである。また、電チュー玉センサ22は、上記電動チューリップ(11)に設けられた玉センサであり、大入賞玉センサ23は、上記大入賞器12に設けられた玉センサである。RAM26には、制御に必要な各種情報が一時格納されており、ROM32には制御に必要なプログラムやデータが記録されている。電チューソレノイド33、大入賞ソレノイド37は、上記電動チューリップ11、大入賞器12を開閉させるためのものである。玉払出装置32は、図示しない機内の玉貯留部から上記打球供給皿(5)にパチンコ玉を払い出す装置である。上記Aゲート玉センサ24、Bゲート玉センサ25は、それぞれ2つのサブ抽選始動ゲート15の何れか1つに設けられた玉センサである。また、液晶ディスプレイ13はCPU35によってデータ送出回路を介しサブ制御基板のデータ入力回路へ入力された遊技情報に基づいた画像の表示を行う。サブ制御基板は、同時に表示中の画像に応じた図示しない各種遊技演出ランプおよび効果音の制御も行っている。なお、上記操作ハンドル7は、打球装置34に直接接続され、これをCPU35によらずに独自で制御するようになっている。
【0030】上記Aカウンタ27は、0から所定の上限値までをエンドレスで繰り返しカウントアップしてそのAカウント信号をCPU35に出力する。CPU35は、上記可変始動口へのパチンコ玉の入球に基づいて電チュー玉センサ22からの玉検知信号(以下、大当たり抽選開始信号という)が送られてきた瞬間のAカウント信号に対応するAカウント値をRAM26内に記録させる。上記電動チューリップ(11)の可変始動口にパチンコ玉が入球するタイミングは偶然によって決まるため、このAカウント値は乱数となり、大当たり抽選に用いられる。同様にして、大当たり抽選開始信号に基づいて、Bカウンタ28、Cカウンタ29、Dカウンタ30によるBカウント値、Cカウント値、Dカウント値が記録され、それぞれ、後述の大当たり図柄抽選、はずれ図柄抽選、リーチ演出抽選に用いられる。
【0031】また、上記DカウンタからのDカウント信号は、上記サブ抽選始動ゲート(15)へのパチンコ玉の通過に基づいてAゲート玉センサ24、Bゲート玉センサ25から玉検知信号(以下、サブ抽選開始信号という)が出力された瞬間の値も上記RAM26内に記録される。そして、この値は後述のサブ抽選に用いられる。
【0032】ここで、本実施形態の確変パチンコ機における特徴的な構成を説明する前に、従来の確変パチンコ機の構成について説明しておく。なお、確変モードを備えていない従来の古いパチンコ機では、大当たりの当選確率が1/186とに設定されていたと仮定する。すると、従来の確変パチンコ機で通常モードと確変モードの比率を各々1/2にした場合に確変モードにおける大当たり当選確率を1/50に設定すると、通常モードでの大当たり当選確率を1/322に設定しなければならない(186×2−50=322)。次に示す表1は、従来の確変パチンコ機の通常確率モードで用いられるデータテーブルの一例であり、これは上記ROM32内に記録されている。なお、ここで言う通常確率モードとは、大当たりの当選確率が高確率ではない通常確率となっているときのモードである。また、この表1は、Aカウンタ27、Bカウンタ28、Cカウンタ29として、それぞれ、0〜16099、0〜11、0〜1715のカウントアップを行うものが用いられるときのものである。
【表1】

【0033】表1に示すように、Aカウント値が「0〜49」の場合には大当たりが当選する。16100通りのAカウント値(0〜16099)のうち、大当たりを当選させるものは50通りあるので、このデータテーブルにおける大当たりの当選確率は1/322となっている。大当たりが当選すると、Bカウント値と表1とに基づいた大当たり図柄組抽選が行われる。具体的には、表1では、0〜11という12通りのBカウント値に、12通りの大当たり図柄組が1対1で対応しており、例えば、Bカウント値が「4」である場合には「4」「4」「4」という大当たり図柄組が決定される。この図柄組による大当たりは通常大当たりとなる。通常大当たりが発生すると、上述の特別遊技が行われた後、非特別遊技(以下、一般遊技という)において表1に示した通常確率モード用のデータテーブルが用いられる。よって、その一般遊技における大当たりの当選確率は1/322のままである。
【0034】一方、Bカウント値が「0」、「3」、「5」、「7」、「10」、「11」であると、それぞれ「赤0、赤0、赤0」、「3、3、3」、「5、5、5」、「赤7、赤7、赤7」、「青0、青0、青0」、「青7、青7、青7」という大当たり図柄組みが決定される。これら図柄組による大当たりは高確率大当たりとなる。この高確率大当たりが発生すると、上述の特別遊技が行われた後、後述の高確率モード用の一般遊技が行われる。表1に示したように、高確率モードを発生させる大当たり図柄組は6通りあるので、大当たりのうち、高確率モードが発生する確率は1/2となっている。
【0035】また、Aカウント値が「50〜16099」であるとはずれとなる。はずれが発生すると、Bカウント値の代わりにCカウント値が参照され、これと表1とに基づくはずれ図柄抽選が行われる。具体的には、12種類の図柄の何れか1つずつからなる3つの図柄の図柄組は全部で1728通り(12×12×12)あるが、このうち、12通りは大当たり図柄組であり、残りの1716通りがはずれ図柄組となる。表1では、便宜上、Cカウント値とはずれ図柄組との詳細な関連付けを省略しているが、実際には、0〜1715のCカウント値を、これら1716通りのはずれ図柄組に1対1で関連付けている。よって、はずれ図柄組抽選では、記録されたCカウント値に対応するはずれ図柄組が表1から特定されるようになっている。
【0036】このように、Aカウント値と表1とに基づいて大当たり抽選が行われるため、電動チューリップ(11)や、図5に示した電チュー玉センサ22、Aカウンタ27、RAM26、CPU35などによって抽選手段が構成されていることになる。
【0037】先に示した、表1は、Aカウント値又はCカウント値と、演出実行変数と関連付けている。この演出実行変数とは、リーチ演出の実施/不実施を決定するための変数で、これが「1」であると、リーチ演出の実施が決定される。このリーチ演出とは、周知のように、図柄組を構成する3つの図柄のうち、2つが可変表示の停止によってゾロ目として確定しており、可変表示中のもう1つが更に同じ図柄で揃うと大当たりになる状態のときに行われる演出である。リーチ演出が行われることで、遊技者に「大当たりが発生するかもしれない」という期待感を十分に与えることができる。
【0038】表1に示したように、Aカウント値が「0〜49」となって大当たりが当選した場合には、Bカウント値にかかわらず、演出実行変数が「1」として決定される。また、Aカウント値が「50〜16099」となってはずれが発生した場合には、Cカウント値に基づいて「1」又は「0」の何れかの演出実行変数が決定される。具体的には、上2桁の図柄がゾロ目となるはずれ図柄組に対応するCカウント値には「1」という演出実行変数が関連付けられているのに対し、他のはずれ図柄組に対応するCカウント値には「0」という演出実行変数が関連付けられている。上記CPU35は、「1」の演出実行変数を決定した場合には、リーチ演出を実施するように構成されているのである。よって、大当たりが当選したときや、上2桁の図柄がゾロ目になるはずれ図柄組みが決定されたときには、リーチ演出が実施されて遊技者の期待感が煽られる。
【0039】次に示す表2は、上記ROM32に記録されているリーチ演出抽選用のデータテーブルの一例である。
【表2】

【0040】CPU35は、ROM32に記録されているデータに基づいて、A〜Eという5通りのパターンのうち、何れか1つのリーチ演出を実施するように構成されている。このA〜Eのパターンとは、例えば、Aパターンでは上記液晶ディスプレイ13にゴリラのキャラクターを表示させる演出を実施するのに対し、Bパターンでは鳥のキャラクターを表示させるといった具合である。CPU35は、演出実行変数を「1」として決定した場合には、Dカウント値とこの表2とに基づいて、A〜Eの何れかのリーチ演出パターンを決定してリーチ演出を行うのである。
【0041】次に示す表3は、従来の確変パチンコ機の高確率モードで用いられるデータテーブルの一例である。
【表3】

【0042】表3に示すように、一般遊技中の確変モードでは、Aカウント値が「0〜321」の何れかであると大当たりが当選する。大当たりの当選確率が1/50となって、通常確率モードよりも6.4倍高くなるのである。このように、CPU35は、使用する表を変化させることで大当たりの当選確率を切り換えるので、ROM32などとともに当選確率切換手段を構成している。なお、全大当たり中の高確率大当たりの当選確率は1/2で、通常確率モードと変わりない。
【0043】次に示す表4は、従来の確変パチンコ機の通常確率モードで用いられるサブ抽選用のデータテーブルである。
【表4】

【0044】上記CPU35は、上記サブ抽選始動ゲート(15)にパチンコ玉が通過してAゲート玉センサ24や、Bゲート玉センサ25からサブ抽選開始信号が送られてきた瞬間のDカウント値と、表4とに基づいて、サブ抽選を実施するように構成されている。例えば、そのDカウント値が「0〜21」の何れかの数値である場合には、LEDセグメント(16)の可変表示開始から15秒後に、その可変表示を「7」で停止させて当たりの当選成立を遊技者に報知する。そして、報知とほぼ同時に、上記電チューソレノイド(33)を0.3秒だけ駆動して電動チューリップ(11)の可動部材(11a)を移動させる。0.3秒間だけ、電動チューリップ(11)の可変始動口の幅を広げてパチンコ玉をそこに入球させ安くするのである。なお、表4において、サブ抽選における当たりの当選確率は、22/256となっている。
【0045】このように、Dカウント値と表4とに基づいてサブ抽選が行われるため、サブ抽選始動ゲート(15)や、図5に示したAゲート玉センサ24、Bゲート玉センサ25、ROM32、Dカウンタ30、CPU35などによってサブ抽選手段が構成されている。
【0046】次に示す表5は、従来の確変パチンコ機の高確率モードで用いられるサブ抽選用のデータテーブルである。
【表5】

【0047】確変モードにおいては、Aゲート玉センサ24や、Bゲート玉センサ25からサブ抽選開始信号が送られてきた瞬間のDカウント値と、表5とに基づいて、サブ抽選が実施されるようになっている。表5に示すように、高確率モードでは、サブ抽選の当たりの当選確率が1/2(128/256)となっており、通常確率モードよりも大幅にアップしている。また、電動チューリップ(11)の開放時間(ソレノイド駆動時間)も3.0[秒]と大幅にアップしている。これに対し、LEDの可変表示時間、即ち、サブ抽選演出時間は15秒から5秒に短縮されている。
【0048】サブ抽選における当たりの当選確率が高くなれば、それだけ電動チューリップ(11)の開放回数が増えて可変始動口にパチンコ玉が入球し易くなる。そして、このことにより、大当たり抽選の実施回数も増えるため、抽選実施条件の成立困難度が低くなることになる。また、電動チューリップ(11)の開放時間が増えれば、それだけ可変始動口にパチンコ玉が増えて大当たり抽選の実施回数が増えるため、このことによっても抽選実施条件の成立困難度が低くなる。更に、サブ抽選演出時間が短縮すれば、4回を上限に蓄えられるサブ抽選クレジットもそれだけ早く掃けていき、上限を理由に無効とされるサブ抽選クレジットが低減する。そして、このことにより、サブ抽選の実施回数、ひいては大当たり抽選の実施回数が増えるため、このことによっても抽選実施条件の成立困難度が低くなる。以上のように、上記CPU35は、ROM32などとともに、抽選実施条件の成立困難度をモード(大当たりの当選確率)に応じて切り換えるため、成立困難度切換手段を構成していることになる。なお、電動チューリップ(11)の開放時間、サブ抽選における当たりの当選確率、及びサブ抽選演出時間を切り換えることで大当たりの抽選実施条件の成立困難度を切り換える例について説明したが、どれか1つだけの切り換えによって成立困難度を切り換えさせるようにしてもよい。また、例えば、サブ抽選の開始に必要となるゲートへの玉通過数を切り換えたり、開放した状態の電動チューリップを閉じるための可変始動口への入球数を切り換えるなど、他のパラメータを切り換えることで成立困難度を変化させるようにしてもよい。
【0049】以上のように、従来の確変パチンコ機では、大当たりの当選確率が互いに異なる通常確率モードと高確率モードという2通りの一般遊技を提供していた。ところが、このような2通りの一般遊技では、大当たり当選確率を高確率モードにおいて1/50とかなり高い値に設定して遊技者を楽しませることができる一方で、通常確率モードにおいて1/322とかなり低い値に設定しなければならない。高確率モードを備えない古いパチンコ機の半分程度の値にまで確率を低くしてしまうのである。よって、通常確率モードでは大当たりをなかなか発生させずに遊技者を十分に楽しませることができなかった。
【0050】次に、本実施形態に係る確変パチンコ機における特徴的な構成について説明する。本実施形態に係る確変パチンコ機は、通常確率モードと高確率モードという2通りのモードではなく、低確率モード、中確率モード、高確率モードという3通りのモードで一般遊技における大当たりの確率を切り換えるように構成されている。次に示す表6〜表8は、それぞれ、本実施形態に係る確変パチンコ機の低確率モード、中確率モード、高確率モードで用いられるデータテーブルの一例である。なお、これらの表は、Aカウンタ27、Bカウンタ28、Cカウンタ29として、それぞれ、0〜16383、0〜11、0〜1715のカウントアップを行うものが用いられるときのものである。
【表6】

【表7】

【表8】

【0051】各表に示すように、低確率、中確率、高確率モードにおける大当たりの当選確率は、それぞれ1/607(27/16384)、1/188(87/16384)、1/51(320/16384)に設定されている。中確率モードにおける大当たり当選確率が、確変モードを備えない従来の古いパチンコ機と同程度の1/188まで高められているのである(古いパチンコ機=1/186)。このように当選確率が高められているにもかかわらず、全大当たり中における高確率モードの当選確率は、それぞれのモードで1/2(6/12)に統一され、従来と変わっていない。また、次の数1で示されるように、比較的長期間での大当たり当選確率pも、1/189と確変モードを備えない古いパチンコ機と変わらない設定になっており、平均して約189回の遊技で大当たりが発生するようになっている。なお、次式において、X1、X2、X3は、それぞれ低確率モード、中確率モード、高確率モードで大当たりが発生するまでの平均遊技回数を示している。
【数1】
p=1/{(X1×2+X2×4+X3×6)/12}
=1/{(607×2+188×4+51×6)/12}
≒1/189【0052】このように、本実施形態に係る確変パチンコ機においては、中確率モードにおける大当たり当選確率を、確変モードを備えない古いタイプのパチンコ機を同等にし、且つ高確率モードの当選確率も従来の確変パチンコ機と同等の値にしている。よって、平均入賞率を目的値に近い値に維持し、且つ、最高の当選確率を実現する高確率モードの当選確率も低下させることなく、中確率モードでの遊技を遊技者に十分に楽しませることができる。
【0053】本実施形態に係る確変パチンコ機は、低確率モードと中確率モードとにおいて、表5に示した態様でサブ抽選及び電動チューリップ開放を行うのに対し、高確率モードにおいて、表4に示した態様でサブ抽選及び電動チューリップ開放を行うように構成されている。大当たり当選確率の最も低くなる低確率モードにおける大当たりの当選実施条件の成立困難度と、それ以外のモードである中確率モードにおける当選実施条件の成立困難度とを同じにしているのである。更に、表6〜表8に示したように、低確率モードを当選させる大当たり図柄組と、中確率モードを当選させる大当たり図柄組とを、各モードで異ならせている。これらの結果、非特別遊技たる一般遊技中において、低確率モードになっているのか、中確率モードになっているのかを遊技者に判別させるようなことがない。よって、低確率モードになっていることを遊技者に容易に判別させて、その確変パチンコ機に対する遊技者の定着性を低下させるといった事態を回避することができる。
【0054】また、本確変パチンコ機においては、上記数1に示したように、低確率モード当選確率の振り分け確率を2/12程度に抑えている。よって、切換後のモードの大半を中確率モード又は高確率モードで占めることになり、低確率モードに切り換えられるケースは希であるという意識をもたせて遊技者に安心感を与えることができる。
【0055】なお、本発明に係る遊技機において、抽選実施条件の成立困難度が同じであるとは、完全に同一であることを要さず、遊技者に判別されない程度の違いであれば実質的に同一である。例えば、電動チューリップの開放時間について0.3秒と0.4秒との違いを、遊技者に判別される可能性は殆どゼロである。よって、厳密には成立困難度が微妙に異なるが、この程度の違いであれば判別性の観点から実質的に同一であると言える。具体的には、成立困難度を変化させ得るパラメータの数値について、1秒以内の差異であれば、両者の差異が遊技者に知られることはないと考えられるので、実質的に同一である。
【0056】以上、大当たり図柄組に応じて切り換えるべきモードを選択させるようにした確変パチンコ機について説明したが、B´カウンタというような大当たり図柄組の決定とは別の抽選用乱数を用いる方法によって、モードを選択させるようにしてもよい。かかる構成では、どの大当たり図柄組が揃っても高確率モードを遊技者に期待させることが可能になる。また、非特別遊技たる一般遊技における大当たり当選確率を低確率、中確率、高確率という3通りで切り換える確変パチンコ機について説明したが、4通り以上で切り換える確変パチンコ機についても本発明の適用が可能である。また、確変パチンコ機について説明したが、例えば、メダルを単純にメダル投入口に投入して遊技を開始させるのではなく、投入したメダルが迷路を通って大当たり抽選始動口に入ったときだけ遊技の開始を許可させるようにしたスロットマシンなど、他の遊技についても本発明の適用が可能である。
【0057】
【発明の効果】請求項1、2、3、4又は5の発明によれば、平均入賞率を目的値に近い値に維持しながら、高確率モード以外の非特別遊技でも遊技者を十分に楽しませ、しかも、最低確率モードであることを遊技者に確信させることによる遊技者定着性の低下を抑えることができるという優れた効果がある。
【0058】特に、請求項2の発明によれば、中確率や高確率に切り換えられことが殆どで、低確率に切り換えられることは希であるという意識を遊技者にもたせて遊技者に安心感を与えることができるという優れた効果がある。
【0059】また特に、請求項3、4、5又は6の発明によれば、開口幅変動手段によって始動口の開口幅を変動させることに基づいて、抽選実施条件の成立困難度を切り換えることができるという優れた効果がある。
【0060】また特に、請求項4の発明によれば、開口幅変動手段による開口幅の1回あたりの切換時間を変化させることで、抽選実施条件の成立困難度を切り換えることができるという優れた効果がある。
【0061】また特に、請求項5の発明によれば、開口幅を変動させるために実施する抽選における当たりの当選確率を変化させることで、抽選実施条件の成立困難度を切り換えることができるという優れた効果がある。
【0062】また特に、請求項6の発明によれば、開口幅を変動させるために実施する抽選を開始してから、次の抽選を開始するまでの期間を変化させることで、抽選実施条件の成立困難度を切り換えることができるという優れた効果がある。
【出願人】 【識別番号】501016847
【氏名又は名称】KPE株式会社
【住所又は居所】東京都新宿区西新宿一丁目6番1号
【出願日】 平成13年9月17日(2001.9.17)
【代理人】 【識別番号】100098626
【弁理士】
【氏名又は名称】黒田 壽
【公開番号】 特開2003−79860(P2003−79860A)
【公開日】 平成15年3月18日(2003.3.18)
【出願番号】 特願2001−281030(P2001−281030)