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【発明の名称】 弾球遊技機の詰まり球除去装置
【発明者】 【氏名】本目 光弘
【住所又は居所】静岡県浜松市中沢町10番1号 ヤマハ株式会社内

【要約】 【課題】球詰まりを係員の手を借りずに簡単に除去できる弾球遊技機の詰まり球除去装置を提供する。

【解決手段】盤面5aに植設され落下する球の通過を規制する入口釘16の間に盤面から突出可能な押し出し部材17を設けたことを特徴とする。
【特許請求の範囲】
【請求項1】 盤面に植設され落下する球の通過を規制する一対の釘の間に盤面から突出可能な押し出し部材を設けたことを特徴とする弾球遊技機の詰まり球除去装置。
【請求項2】 上記押し出し部材は駆動装置に接続され、駆動装置は遊戯機本体の操作ハンドル近傍に設けたスイッチにより駆動して、押し出し部材を盤面から突出させることを特徴とする請求項1に記載の弾球遊技機の詰まり球除去装置。
【請求項3】 上記押し出し部材が設けられている一対の釘は入賞口に向かう経路に配置されていることを特徴とする請求項1又は請求項2に記載の弾球遊技機の詰まり球除去装置。
【発明の詳細な説明】【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、弾球遊技機の詰まり球除去装置に係るものであり、特に、遊技をスムーズに行うことができる弾球遊技機の詰まり球除去装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】一般に弾球遊技機においては、遊技に多数の球を使用する関係でこれら多数の球をいかにしてスムーズに移動させるかが大きなポイントとなっている。例えば、弾球遊技機に対して球を供給する装置では球が詰まって遊技が中断してしまわないように様々な対策が講じられている。例えば、特開平5−237245公報には、遊技機本体から球がスムーズに排出できるように排出装置の球詰まりをいち早く検知して速やかに球詰まりの解除を行うようにしている。
【0003】ところで、弾球遊技機においては、盤面上を落下する球が釘の間に詰まることがある。このように球が詰まった場合にそのまま遊技を続けると、後から打ち出される球が、球詰まりを起こしている場所を起点として徐々に拡大してしまう。そのため、球が詰まった段階で遊技店の係員を呼び球を除去してもらうようにしている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】上記のように遊技店の係員に詰まった球を除去してもらう場合には、操作ハンドルを放して遊技を中断する必要があるが、このように遊技を中断すると遊技に集中できなくなるという問題がある。とりわけ、球の打ち出しを停止するため操作ハンドルを放す必要があるので、操作ハンドルを回しながら球の打ち出しを調整して最適な場所を狙っていた場合には、遊技を再開しても再度調整の必要があるため狙いが定まるまで時間がかかり無駄が多いという問題がある。
【0005】また、球が詰まった場所が、例えば、図5に示すように、下方に入賞口30が配置された袴釘31の上部であり、この入賞口30がいわゆる図示しない役物の始動口となっている場合には、球が詰まりさえしなければ、役物が起動して遊技者にとって有利な状態になる機会を逃してしまい、遊技者に大きなストレスを与えてしまうという問題がある。そこで、この発明は、球詰まりを係員の手を借りずに簡単に除去できる弾球遊技機の詰まり球除去装置を提供するものである。
【0006】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するために、請求項1に記載した発明は、盤面(例えば、実施形態における盤面5a)に植設され落下する球の通過を規制する一対の釘(例えば、実施形態における入口釘16)の間に盤面から突出可能な押し出し部材(例えば、実施形態における押し出し部材17)を設けたことを特徴とする。このように構成することで、釘の間に球が詰まったら押し出し部材を盤面から突出させて球を押し出し、釘間から除去することが可能となる。
【0007】請求項2に記載した発明は、上記押し出し部材は駆動装置(例えば、実施形態における駆動装置18)に接続され、駆動装置は遊戯機本体(例えば、実施形態における遊技機本体2)の操作ハンドル(例えば、実施形態における操作ハンドル10)近傍に設けたスイッチ(例えば、実施形態におけるスイッチS)により駆動して、押し出し部材を盤面から突出させることを特徴とする。このように構成することで、遊戯中に球が詰まったら操作ハンドルを握ったままスイッチを操作すれば、駆動装置によって押し出し部材が盤面から突出して球除去動作を行うため、操作ハンドルを放さないで球の除去作業を行うことが可能となる。
【0008】請求項3に記載した発明は、上記押し出し部材が設けられている一対の釘は入賞口(例えば、実施形態における入賞口13)に向かう経路に配置されていることを特徴とする。このように構成することで、入賞口に向かう経路を塞いでいる状態を速やかに解消することが可能となる。
【0009】
【発明の実施の形態】以下、この発明の実施形態を図面と共に説明する。図4において1は前枠を示し、遊技機本体2の前面側に開閉自在に支持されている。前枠1にはガラス扉3及び前面板4が装着され、これらの後側に遊技盤5が着脱自在に装着されている。前面板4には上皿6が装着され、上皿6の前縁部に球払いレバー7が設けられている。前枠1の下部には下皿8と発射手段9の操作ハンドル10が設けられている。発射手段9は操作ハンドル10を操作したときに上皿6から遊技球を1個ずつ発射部に供給し、遊技球を発射モータの作動により遊技盤5側に発射するようになっている。操作ハンドル10の近傍には、操作ハンドル10を把持したまま押すことが可能な後述するスイッチSが設けられている。
【0010】遊技盤5の前面である盤面5aには、図3に示すように、発射された球を案内するガイドレール11が設けられている。遊技盤5の前面中央部には役物部12が設けられている。役物部12はアームAが開閉動作することで役物部12内に球を受け入れ、この球が役物部12の内部の所定の場所に入ると遊技者に有利な動作をするようになっている。そして、この役物部12のアームAは後述する入賞口13に球が入ると一定時間で一定回数開閉作動するものである。
【0011】上記役物部12の下方には左右に各々入賞口13が配置されている。この入賞口13は球が入ると前述した役物部12のアームAを作動させるものである。入賞口13の上方には、図1、図2に示すように、一対の命釘14が設けられ、この命釘14の上方に複数の釘からなる袴釘15が設けられている。この袴釘15は上方では狭く下方に行くほど徐々に対となった釘の間隔が広くなっており、上方の一対の入口釘16で球を規制しながら受け入れ、落下した球の左右への変位を許容して下側の命釘14に真っ直ぐ落下し難いようにして入賞口13への球の規制している。
【0012】そして、上記一対の入口釘16の間には、盤面5aから突出可能な円柱状の押し出し部材17が設けられている。押し出し部材17は駆動装置18に接続され、駆動装置18は前記操作ハンドル10近傍に設けたスイッチSにより駆動して押し出し部材17を盤面5aから突出する球除去動作を行うものである。
【0013】具体的には、遊技盤5に形成された挿通孔20に押し出し部材17を突出自在に挿通し、押し出し部材17の基部をスイングアーム19の先端部に固定して、スイングアーム19の基部をブラケット21を介して遊技盤5の裏側に回動自在に支持したものである。スイングアーム19には遊技盤5の裏面側に凹部22が形成され、この凹部22と遊技盤5の裏面との間にスイングアーム19、つまり押し出し部材17を盤面5aへ没する方向に付勢するスプリング23が設けられている。
【0014】一方、遊技盤5の押し出し部材17の配置部位には支持ブラケット24にモータ25を介して回転可能にカム26が支持され、このカム26が前記スイングアーム19の先端面19aに摺接自在に配置されている。ここで、このカム26は周面が卵形をしており、リフト量が最大となった位置で押し出し部材17を盤面5aから突出し、リフト量が最小となった位置で押し出し部材17の先端を盤面5aと面一にするようになっている。そして、前記モータ25は前記スイッチSに接続されている。上記モータ25、カム26、スイングアーム19、スプリング23が駆動装置18を構成している。
【0015】次に、作用について説明する。遊技者は操作ハンドル10を握り、操作ハンドル10を左右に回して球の勢いを最適な位置に調整する。打ち出された球が入賞口13に入ると役物部12のアームAが一定時間で一定回数開閉することで順次打ち出される球が役物部12内に入り、この球が役物部12の内部の所定の場所に入ると遊技者に有利な動作をする。これにより遊技者は多くの出球を上皿6を確保し、球払いレバー7を操作して更に下皿8に確保できる。
【0016】ここで、打ち出された球が袴釘15の上部の入口釘16に詰まることがある。このように球が詰まった場合には、遊技者は操作ハンドル10を握ったままスイッチSを押せば、モータ25が回動してスイングアーム19をスプリング23に抗して押圧し、カム26によって押し出し部材17を盤面5aから突出させる。これにより詰まった球が押し出され、入口釘16から除去され、入賞口13への経路が確保される。そして、駆動したモータ25はその後初期位置で停止すると、カム26はスイングアーム19を押圧しなくなるためスイングアーム19はスプリング23により戻るため、押し出し部材17は先端面が盤面5aと面一になる初期位置に戻る。したがって、押し出し部材17が球の落下の邪魔になることはない。また、上記操作は遊技者が操作ハンドル10を握ったまま行うことができるため、遊技者によりそれまで調整されていた球の勢いに変化が生ずることはなく、更に、係員を呼ぶことなく球の詰まりを解消できるため、遊技者はストレスを感じることはなく遊技を楽しむことができる。
【0017】上記実施形態によれば、入口釘16の間に球が詰まったら押し出し部材17を駆動装置18により盤面5aから突出させて球を押し出し、入口釘16間から除去することが可能となるため、係員の手を借りず遊技を中断する必要がなく簡単に球を除去することができる。また、遊戯中に球が詰まっても操作ハンドル10を握ったままスイッチSを操作すれば、駆動装置18によって押し出し部材17が盤面5aから突出して球除去動作を行うため、操作ハンドル10を放さないで球の除去作業を行うことができる。したがって、遊技者は球の狙い位置を変化させることなく簡単に球を除去して遊技を継続することができる。
【0018】そして、入賞口13に向かう経路を塞いでいる状態を速やかに解消することが可能となるため、入賞口13に入ることで遊技者に有利な状態となる機会を速やかに回復して遊技者に大きなストレスを与えることを防止できる。尚、この発明は上記実施形態に限られるものではなく、例えば、入口釘16に押し出し部材17を設けた場合について説明したが、これ以外の部位に設けるようにしても良い。また、駆動装置18は一例を示したものであって、押し出し部材17で球を除去することができればその構造は限定されない。
【0019】
【発明の効果】以上説明してきたように、請求項1に記載した発明によれば、釘の間に球が詰まったら押し出し部材を盤面から突出させて詰まった球を押し出し、釘間から除去することが可能となるため、係員の手を借りず遊技を中断する必要がなく簡単に球を除去することができる効果がある。
【0020】請求項2に記載した発明によれば、遊戯中に球が詰まったら操作ハンドルを握ったままスイッチを操作すれば、駆動装置によって押し出し部材が盤面から突出して球除去動作を行うため、操作ハンドルを放さないで球の除去作業を行うことが可能となり、したがって、遊技者は球の狙い位置を変化させることなく簡単に球を除去して遊技を継続することができる効果がある。
【0021】請求項3に記載した発明によれば、入賞口に向かう経路を塞いでいる状態を速やかに解消することが可能となるため、入賞口に入ることで遊技者に有利な状態となる機会を速やかに回復して遊技者に大きなストレスを与えることを防止できる効果がある。
【出願人】 【識別番号】000004075
【氏名又は名称】ヤマハ株式会社
【住所又は居所】静岡県浜松市中沢町10番1号
【出願日】 平成13年9月13日(2001.9.13)
【代理人】 【識別番号】100064908
【弁理士】
【氏名又は名称】志賀 正武 (外1名)
【公開番号】 特開2003−79853(P2003−79853A)
【公開日】 平成15年3月18日(2003.3.18)
【出願番号】 特願2001−278355(P2001−278355)