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【発明の名称】 ショートスキーのためのスキービンディング
【発明者】 【氏名】クリスティアン ガッティンガー

【要約】 【課題】スキービンディングが、ビンディングプレートのスライドガイド内に縦方向移動可能に保持されているビンディングピース、及び該ビンディングピースのロックのための係止装置を有しており、該係止装置がスライドガイドの縦方向に延びる歯付条片と旋回バーとにより構成されており、該旋回バーが噛み合い係合のためのロック位置とアンロック位置との間で、横軸を中心にして旋回可能に支持されていてる形式のものを改良して、簡単な手段でビンディングピースとビンディングプレートとの間の係止装置のロック位置を確保できるようにする。

【解決手段】旋回バー8をロック位置において、スライドガイド4の縦方向にビンディングピース2に対して相対的にストッパによって制限された状態でスライド可能にし、ビンディングプレートの所属の端部17から離れたストッパ位置において旋回防止部分12に係合させる。
【特許請求の範囲】
【請求項1】 スキービンディングであって、ビンディングプレートのスライドガイド内に縦方向移動可能に保持されている少なくとも1つのビンディングピース、及び該ビンディングピースをビンディングプレートに対してロックする係止装置を有しており、該係止装置が前記ビンディングプレートに設けられて、スライドガイドの縦方向に延びる歯付条片と歯付条片と協働する旋回バーとにより構成されており、該旋回バーが噛み合い係合のためのロック位置とアンロック位置との間で、ビンディングピースの横軸を中心にして旋回可能に支持されていてる形式のものにおいて、旋回バー(8)が旋回バー(8)のロック位置において、スライドガイド(4)の縦方向にビンディングピース(2)に対して相対的に、ストッパによって制限された状態でスライド可能であり、ビンディングプレートの所属の端部(17)から離れたストッパ位置において旋回防止部分(12)に係合するようになっていることを特徴とする、スキービンディング。
【請求項2】 旋回防止部分(12)が、スライド方向に突出した旋回防止付加部(13)と、該旋回防止付加部(13)を受容する、ビンディングピース(2)若しくは旋回バー(8)に設けられた係止切欠き(14)とにより構成されている、請求項1記載のスキービンディング。
【請求項3】 旋回バー(8)に結合されていてかつ、両側で該旋回バー(8)を越えて突出した横軸(11)がビンディングピース(2)の長孔状の受容部(15)に係合している、請求項1又は2記載のスキービンディング。
【発明の詳細な説明】【0001】
【発明の属する技術分野】本発明はスキービンディング、特にショートスキーのためのスキービンディングであり、ビンディングプレートのスライドガイド内で縦方向にスライド可能に保持されている少なくとも1つのビンディングピース、及びこのビンディングピースをビンディングプレートに対してロックする係止装置を有しており、この係止装置がビンディングプレートに設けられて、スライドガイドの縦方向に延びる歯付条片と、この歯付条片と協働する旋回バーとにより構成されており、この旋回バーが噛み合い係合のためのロック位置とアンロック位置との間で、横軸を中心として旋回可能にビンディングピース内に支承されているスキービンディングに関する。
【0002】
【従来の技術】ショートスキーのために構造上単純なビンディングを提供するために、スキー靴の受容のためにU字型保持部材を有するビンディングピースを、ビンディングプレートのスライドガイドに沿って縦方向調節可能に支承し、これによりビンディングを簡単な形式で、少なくとも1つのビンディングピースの縦方向移動によって、それぞれの靴のサイズに適合させることができるビンディングが公知である。縦方向に調節可能なビンディングピースをビンディングプレートに対してロックするために、ビンディングプレートに配置された歯付条片を有する係止装置が設けられており、これらの係止装置はビンディングピースに支承された旋回バーと協働する。旋回バーは対応する対向歯部を有しており、これによりビンディングピースがそれぞれのスライド位置において、旋回バーの閉鎖によってビンディングプレートに対してロックされることができる。しかしながらこの公知のスキービンディングの欠点は、係止装置が噛み合い係合のためのロック位置で確保(錠止)されないことであり、これは係止装置が意図せずアンロック(ロック解除)される危険を孕んでいる。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】そこで本発明の課題は、上記のような従来技術における欠点を回避すべく、冒頭に述べた形式のスキービンディングを改良し、簡単な手段でビンディングピースとビンディングプレートとの間の係止装置のロック位置を確保できる、スキービンディング、特にショートスキーのためのスキービンディングを提供することである。
【0004】
【課題を解決するための手段】この課題を解決した本発明の手段によれば、旋回バーがこの旋回バーのロック位置においてスライドガイドの縦方向にビンディングピースに対して相対的に、ストッパによって制限された状態でスライド可能であり、ビンディングプレートの所属の端部の一方から離れたストッパ位置において旋回防止部分に係合するようにする。
【0005】
【発明の効果】ビンディングに対する旋回バーの本発明の手段に基づくストッパによって制限された状態での相対的なスライドが、旋回バーのロック位置を確保するための簡単な条件をなす。何故なら旋回バーのこのようなスライド運動は、旋回バーを旋回防止部分に係合させるために利用できるからであり、この旋回防止部分から旋回バーは逆方向のスライドに際して再び解放される。噛み合い係合により旋回バーはロック位置において、歯付条片ひいてはビンディングプレートに対して局部的に固定される。これはつまり、確保若しくは解放のために、ビンディングピースがビンディングプレートに対して相対的にビンディングプレートのスライドガイドに沿って移動されることを意味する。本発明によれば旋回バーは、ビンディングプレートの所属の端部から遠く離れているストッパ位置において旋回防止部分に係合すると、ストッパ位置は旋回バーとビンディングピースとの間で使用位置を形成し、この使用位置においてビンディングピースはスキー靴のつばを受容し、その結果、スキービンディングに装着されたスキー靴が、旋回バーのための旋回防止部分を解放する方向でのビンディングピースの移動を確実に防止し、従って、スキービンディングの使用中のビンディングピースの意図しない移動が排除される。ビンディングからの装着解除の後にようやく、縦方向調節可能なビンディングピースが、それぞれ他方のビンディングピースに向けたスライドのために、ビンディングピースと旋回バーとの間に設けられた調節距離の範囲内で解放されて、ビンディングピースが旋回バーと共に歯付条片に沿って移動されられ得る。ビンディングへの装着に際して、縦方向に調節可能なビンディングピースはスキー靴によって、旋回バーを旋回防止部分に係合させる方向で負荷されるので、旋回バーのロック位置の確保が、スキービンディングの使用時には必然的に常に達成される。
【0006】旋回防止部分は様々に構成可能である。旋回バーとビンディングピースとの間の相対移動を活用するだけでよいからである。これに関連して特に簡単な構造が、旋回防止部分を、スライド方向に突出した旋回防止部分と、旋回防止付加部を受容する、ビンディングピース若しくは旋回バーに設けられた係止切欠きとにより構成することによって得られる。この場合に旋回防止部分の機能にとって、旋回防止付加部分を旋回バーに配置するか、またはビンディングピースに配置するかは重要ではない。
【0007】ビンディングピースに対する旋回バーの、ストッパによって制限された状態での相対的なスライド運動は、横軸における旋回バーの相対移動可能な支承によって達成されるが、より簡単な構造条件が、旋回バーと結合されていて両側で旋回バーから突出した横軸を、ビンディングピースの長孔状の受容部に係合させることによって達成される。横軸の突出した端部のための長孔状の受容部は、横軸の移動のための適切なガイドを形成するのみならず、このような移動のためにストッパ制限部を形成する。
【0008】
【発明の実施の形態】次に本発明の実施の形態を図示の実施例を用いて詳しく説明する。
【0009】図1により図示されたスキーのビンディングは、主に1つのビンディングプレート1と2つのビンディングピース2により構成されており、これらのビンディングピース2はそれぞれU字型支持部材3を備えている。ビンディングピース2はスライドガイド4において縦にスライド可能にビンディングプレート1に支承されており、このビンディングプレート1はこの目的ために、互いに相対する縦の側部において、側部から突出した縦縁ウェブ5を形成している。ビンディングピース2はこの縦縁ウェブ5を側部のガイド付加部6で下から係合している。この縦縁ウェブ5はビンディングプレート1の端部に向かって開放的に延びているので、スライドガイド4はビンディングプレート1の端面側でビンディングピース2のための開放的な挿入部を形成している。従って、まずビンディングプレート1をショートスキーにねじ止めしてから、ビンディングピース2をビンディングプレート1に押し嵌ることができる。
【0010】ビンディングピース2をスライドガイド4に押し嵌めた後、様々なスライド位置において確実にロックするために係止装置7が設けられており、この係止装置7はビンディングピース2に支承されている旋回バー8、及び旋回バー8と共働する歯付条片部9から成る。図2及び図3に示されているように、下方旋回したロック位置において、旋回バー8が対応する対向歯部10で以て歯付条片部9に噛み合う。係止装置7をアンロックするために、図2に点線で示されるように旋回バー8が横軸11を中心にしてアンロック位置まで上方旋回させられる。旋回バー8のロック位置を確保するために、ビンディングピース2には旋回防止部分12が設けられており、この旋回防止部分12はスライド方向に突出した旋回防止付加部13を有していて、この旋回防止付加部13は旋回バー8の係止切欠き14と共働する。この目的で、旋回バー8はビンディングピース2に対して相対的に、ロック位置においてストッパによって制限された状態で縦方向にスライドされなければならない。このことは本発明の実施例によれば、横軸11が両側で旋回バー8を越えて突出し、ビンディングピース2の長孔状の受容部15に係合していることによって達成される。旋回バー8が歯付条片部9と噛み合っていると、この旋回バー8はビンディングプレート1に対して縦方向に固定され、従ってビンディングピース2がスライドガイド4に沿って、横軸11の長孔状の受容部5によって相応にストッパによって制限されるまで移動させられる。図2及び図3に明らかなように、旋回バー8を固定した状態でのこのような移動が、旋回バー8の意図的な旋回防止を実現する。図2に従って、ビンディングピース2が矢印16の方向にビンディングプレート1の所属の端部17に向かってスライドされると、図3に示されるように、旋回防止部分12の旋回防止付加部13は旋回バー8の係止切欠き14に係合する。ビンディングへの装着及び緊締レバー18(図1に図示)を介したビンディングの締め付けに際して、ビンディングピース2は靴によってビンディングプレート1の所属の端部17に向かって押厚されるので、ビンディングへの装着に際して旋回バー8の自動的な旋回防止が達成される。ビンディングピース2を調節するためには、靴がビンディングからはずされ、これによってビンディングピース2が、それぞれの旋回バー8を解放するために、互いに接近する方向に運動させられうる。
【出願人】 【識別番号】502431548
【氏名又は名称】ガスポ シュポルトアルティケル ウント ガルテンメーベル ゲゼルシャフト ミット ベシュレンクテル ハフツング
【出願日】 平成14年11月28日(2002.11.28)
【代理人】 【識別番号】100061815
【弁理士】
【氏名又は名称】矢野 敏雄 (外3名)
【公開番号】 特開2003−169876(P2003−169876A)
【公開日】 平成15年6月17日(2003.6.17)
【出願番号】 特願2002−346295(P2002−346295)